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特許7536196積み重ね可能なクォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム、および、関連する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-08
(45)【発行日】2024-08-19
(54)【発明の名称】積み重ね可能なクォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム、および、関連する方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/32 20060101AFI20240809BHJP
   B65D 19/44 20060101ALI20240809BHJP
【FI】
B65D19/32 D
B65D19/44 Z
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023548563
(86)(22)【出願日】2022-02-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-27
(86)【国際出願番号】 US2022070573
(87)【国際公開番号】W WO2022174222
(87)【国際公開日】2022-08-18
【審査請求日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】63/147,864
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/650,259
(32)【優先日】2022-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509270351
【氏名又は名称】シーエイチイーピー テクノロジー プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドレイ ウェイン ドーベンスペック
(72)【発明者】
【氏名】ナイジェル サンカール
【審査官】矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0135999(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0263043(US,A1)
【文献】実開昭63-114929(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0297765(US,A1)
【文献】中国実用新案第205023073(CN,U)
【文献】独国実用新案第9108103(DE,U1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/32
B65D 19/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラットフォームであって、前記プラットフォームは、
上面と、対向する下面とを含み、複数の離間したプラットフォーム支持脚開口部が、前記上面と前記下面を通って延びる、上部デッキと、
前記上部デッキの下面から延び、前記複数のプラットフォーム支持脚開口部と位置合わせされた、複数のプラットフォーム支持脚と、を含み、
各プラットフォーム支持脚は、
前記上部デッキの下面に隣接し、第1の一対の離間した側壁を通って延びる開口部を有する上部であって、前記開口部は、前記上部デッキの前記プラットフォーム支持脚開口部のそれぞれの1つと位置合わせされた、前記上部と、
前記上部に隣接した下部であって、
前記上部の前記開口部を前記下部から隔てる棚であって、前記棚は、同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたときに、前記同一のプラットフォームからのプラットフォーム支持脚の底面に支持を提供するように構成された、前記棚と、
前記下部の底面から外側に延びる一対の延長部であって、前記上部の前記開口部は、前記同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたときに、前記同一のプラットフォームの前記プラットフォーム支持脚の前記一対の延長部のためのクリアランスを提供する、前記一対の延長部と、を含む、前記下部と、
を含むことを特徴とするプラットフォーム。
【請求項2】
請求項1に記載のプラットフォームであって、前記下部の前記一対の延長部は、各プラットフォーム支持脚の前記上部の開口部と位置合わせされていることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項3】
請求項1に記載のプラットフォームであって、前記下部の前記一対の延長部は、各プラットフォーム支持脚の前記上部の前記開口部の幅を超えて延びることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項4】
請求項3に記載のプラットフォームであって、同一のプラットフォームが、その上に積み重ねられたとき、前記同一のプラットフォームの前記一対の延長部は、各プラットフォーム支持脚の前記上部の前記開口部の幅を超えて延びることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項5】
請求項1に記載のプラットフォームであって、各プラットフォーム支持脚の前記下部は、前記上部の前記第1の一対の離間した側壁と位置合わせされた、第1の一対の離間した側壁を含み、前記第1の一対の側壁の両方は、前記一対の延長部に向かって先細りの幅を有することを特徴とするプラットフォーム。
【請求項6】
請求項1に記載のプラットフォームであって、各プラットフォーム支持脚の前記上部および前記下部は、第2の一対の離間した側壁を含み、前記第2の一対の側壁の両方が、同じ幅を有することを特徴とするプラットフォーム。
【請求項7】
請求項1に記載のプラットフォームであって、前記棚は、各プラットフォーム支持脚の前記下部の底面と、前記上部の前記開口部との間に延びることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項8】
請求項1に記載のプラットフォームであって、前記棚の上面は、リブ構造を含むことを特徴とするプラットフォーム。
【請求項9】
請求項1に記載のプラットフォームであって、前記上部デッキの各プラットフォーム支持脚開口部は、
対応するプラットフォーム支持脚の前記上部の前記第1の一対の離間した側壁と位置合わせされた、第1の一対の離間した側壁と、
前記第1の一対の離間した側壁に隣接した、第2の一対の離間した側壁であって、前記第2の一対の離間した側壁は、前記プラットフォーム支持脚開口部内に延びる、離間したピークを含み、前記ピークは、前記同一のプラットフォームの前記対応するプラットフォーム支持脚が、その上に積み重ねられたときのガイドとして機能する、前記第2の一対の離間した側壁と、を含むことを特徴とするプラットフォーム。
【請求項10】
請求項9に記載のプラットフォームであって、前記第1の一対の側壁は、前記同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたとき、前記同一のプラットフォームの前記プラットフォーム支持脚の前記一対の延長部のためのクリアランスを可能にするように離間していることを特徴とするプラットフォーム。
【請求項11】
請求項9に記載のプラットフォームであって、各プラットフォーム支持脚の前記上部および前記下部は、前記プラットフォーム支持脚開口部の前記第2の一対の離間した側壁と位置合わせされた第2の一対の離間した側壁を含み、前記第2の一対の側壁は、前記第2の一対の側壁から外側に延びる離間したピークを含み、前記離間したピークは、前記プラットフォーム支持脚開口部の前記一対の離間したピークに対して千鳥状に配置され、前記同一のプラットフォームの前記対応するプラットフォーム支持脚が、その上に積み重ねられるときのガイドとして機能することを特徴とするプラットフォーム。
【請求項12】
請求項1に記載のプラットフォームであって、前記上部デッキは、少なくとも1つの製品ディスプレイが所定の位置に保持されることを可能にするために、少なくとも1つの製品ディスプレイからのタブを受容するように構成された、少なくとも1つの製品ディスプレイ取り付けスロットを含むことを特徴とするプラットフォーム。
【請求項13】
プラットフォームを作製する方法であって、前記方法は、
上面と、対向する下面とを含み、複数の離間したプラットフォーム支持脚開口部が、前記上面と前記下面を通って延びる、上部デッキを形成するステップと、
前記上部デッキの前記下面から延び、前記複数のプラットフォーム支持脚開口部と位置合わせされた、複数のプラットフォーム支持脚を形成するステップと、
を含み、
各プラットフォーム支持脚は、
前記上部デッキの前記下面に隣接し、第1の一対の離間した側壁を通って延びる開口部を有し、前記開口部は、前記上部デッキの前記プラットフォーム支持脚開口部のそれぞれの1つと位置合わせされる、上部と、
前記上部に隣接する下部であって、前記下部は、
前記上部の前記開口部を前記下部から隔てる棚であって、前記棚は、同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたときに、前記同一のプラットフォームからのプラットフォーム支持脚の底面に支持を提供するように構成された、前記棚と、
前記下部の底面から外側に延びる一対の延長部であって、前記上部の前記開口部は、前記同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたときに、前記同一のプラットフォームの前記プラットフォーム支持脚の前記一対の延長部のためのクリアランスを提供する、前記一対の延長部を含む、前記下部、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、前記下部の前記一対の延長部は、各プラットフォーム支持脚の前記上部の前記開口部と位置合わせされていることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法であって、前記下部の前記一対の延長部は、各プラットフォーム支持脚の前記上部の前記開口部の幅を超えて延びることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたときに、前記同一のプラットフォームの前記一対の延長部は、各プラットフォーム支持脚の前記上部の前記開口部の前記幅を超えて延びることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項13に記載の方法であって、各プラットフォーム支持脚の前記下部は、前記上部の第1の一対の離間した側壁と位置合わせされた、第1の一対の離間した側壁を含み、前記第1の一対の側壁の両方が、前記一対の延長部に向かって先細りの幅を有することを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項13に記載の方法であって、各プラットフォーム支持脚の前記上部および前記下部は、第2の一対の離間した側壁を含み、前記第2の一対の側壁の両方が、同じ幅を有することを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項13に記載の方法であって、前記棚は、各プラットフォーム支持脚の前記下部の前記底面と、前記上部の前記開口部との間に延びることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項13に記載の方法であって、前記棚の上面は、リブ構造を含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、仮出願第63/147,864号の利益を主張し、この出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
技術分野
本開示は、パレットの分野に関し、より詳細には、積み重ね可能なクォーターサイズのプラスチック製プラットフォームに関する。
【背景技術】
【0002】
小売店は、顧客の購入のためのものである、製品を陳列する際に、しばしば、分割パレットの使用を好む。分割パレットは、通常、フルサイズパレットの四分の1から2分の1のものである。分割パレットは、大幅に小さい設置面積を有し、これは、小売店が、フルサイズパレットと同じ大きさのエリア内で、より多様な製品を展示することを可能にする。
【0003】
さらに、小売店は、しばしば、分割木製パレットの代わりに、分割プラスチックパレットの使用を好む。分割プラスチックパレットは、分割木製パレットよりも、見た目により美しく、同時に、より衛生的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第9,387,953号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在の分割プラスチックパレットを考慮しても、特に、その上に載せた製品がない状態で、および、他の分割プラスチックパレットと積み重ねられたときに、パレット取扱い装置によって、容易に移動させられ得るパレットに対するニーズが、依然として存在する。分割プラスチックパレットが、輸送される製品を載荷される場合、美的に許容できる小売店での製品陳列を可能にするニーズが、また、存在する。分割プラスチックパレットで運ばれる製品は、時々、比較的重いものであり得るため、パレットの耐荷重能力は犠牲にされるべきではなく、一方で、また、アクセシビリティを提供すべきである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
概要
プラットフォームは、上面および対向する下面を含み、複数の離間したプラットフォーム支持脚開口部が上面および下面を通って延びる、上部デッキを含む。複数のプラットフォーム支持脚が上部デッキの下面から延び、複数のプラットフォーム支持脚開口部と位置合わせされる。各プラットフォーム支持脚は、上部と下部とを含む。
【0007】
上部は、上部デッキの下面に隣接し、第1の一対の離間した側壁を通って延びる開口部を有する。開口部は、上部デッキのプラットフォーム支持脚開口部のそれぞれの一つと位置合わせされる。下部は、上部に隣接し、上部の開口部を、下部から隔てる棚を含む。棚は、同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたときに、同一のプラットフォームからのプラットフォーム支持脚の底面に、支持を提供するように構成される。一対の延長部が下部の底面から外側に延び、上部の開口部は、同一のプラットフォームが、その上に積み重ねられたときに、同一のプラットフォームのプラットフォーム支持脚の一対の延長部のためのクリアランスを提供する。
【0008】
下部の一対の延長部は、各プラットフォーム支持脚の上部の開口部と位置合わせされ得る。
【0009】
下部の一対の延長部は、各プラットフォーム支持脚の上部の開口部の幅を超えて延び得る。
【0010】
同一のプラットフォームが、その上に積み重ねられると、同一のプラットフォームの一対の延長部は、各プラットフォーム支持脚の上部の開口部の幅を超えて延び得る。
【0011】
各プラットフォーム支持脚の下部は、上部の第1の一対の離間した側壁と位置合わせされた、第1の一対の離間した側壁を含み、第1の一対の側壁の両方は、一対の延長部に向かって先細りの幅を有する。
【0012】
各プラットフォーム支持脚の上部および下部は、第2の一対の離間した側壁を含み、第2の一対の側壁の両方は、同じ幅を有する。
【0013】
棚は、下部の底面と、各プラットフォーム支持脚の上部の開口部との間に延び得る。棚の上面はリブ構造を含み得る。
【0014】
上部デッキの各プラットフォーム支持脚開口部は、対応するプラットフォーム支持脚の上部の第1の一対の離間した側壁と位置合わせされた、第1の一対の離隔した側壁と、第1の一対の離間した側壁に隣接する、第2の一対の離間した側壁を含み得る。第2の一対の側壁は、プラットフォーム支持脚開口部内に延びる離間したピークを含み得、ピークは、同一のプラットフォームの対応するプラットフォーム支持脚が、その上に積み重ねられるとき、ガイドとして機能する。
【0015】
第1の一対の側壁は、同一のプラットフォームが、その上に積み重ねられたときに、同一のプラットフォームのプラットフォーム支持脚の一対の延長部のためのクリアランスを許容するように離間される。
【0016】
各プラットフォーム支持脚の上部および下部は、プラットフォーム支持脚開口部の第2の一対の離間した側壁と位置合わせされた、第2の一対の離間した側壁を含み得る。第2の一対の側壁は、第2の一対の側壁から外側に延びる、離間したピークを含み得る。離間したピークは、プラットフォーム支持脚開口部の一対の離間したピークに対して千鳥状に配置され、同一のプラットフォームの対応するプラットフォーム支持脚が、その上に積み重ねられるときのガイドとして機能する。
【0017】
上部デッキは、少なくとも1つの製品ディスプレイが、所定の位置に保持されるように、少なくとも1つの製品ディスプレイからのタブを受容するように構成された、少なくとも1つの製品ディスプレイ取り付けスロットを含み得る。
【0018】
別の態様は、上述したようなプラットフォームを作製する方法に向けられる。方法は、上面および対向する下面を含み、複数の離間したプラットフォーム支持脚開口部が、上面および下面を通って延びる、上部デッキを形成することを含む。方法は、さらに、上部デッキの下面から延在し、複数のプラットフォーム支持脚開口部と位置合わせされた複数のプラットフォーム支持脚を形成することを含む。
【0019】
各プラットフォーム支持脚は、上部と下部を含む。上部は、上部デッキの下面に隣接し、第1の一対の離間した側壁を通って延びる開口部を有し、開口部は、上部デッキのプラットフォーム支持脚開口部のそれぞれの一つと位置合わせされる。下部は、上部に隣接し、上部の開口部を下部から隔てる棚を含み、棚は、同一のプラットフォームが、その上に積み重ねられたときに、同一のプラットフォームからのプラットフォーム支持脚の底面に対する支持を提供するように構成される。一対の延長部が下部の底面から外側に延び、上部の開口部は、同一のプラットフォームが、その上に積み重ねられたとき、同一のプラットフォームのプラットフォーム支持脚の一対の延長部のためのクリアランスを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示によるクォーターサイズのプラスチック製プラットフォームの上面斜視図である。
図2図1に示される、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォームの下面斜視図である。
図3図1に示される、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォームの長さに沿った寸法を備えた側面図である。
図4図1に示される、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォームの幅に沿った寸法を備えた側面図である。
図5】他のクォーターサイズのプラスチック製プラットフォームと積み重ねられた、図1に示される、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォームの長さに沿った寸法を備えた側面図である。
図6図1に示される、プラスチック製プラットフォームの長さに沿ったプラットフォーム支持脚の側面図である。
図7図1に示される、プラスチック製プラットフォームの幅に沿ったプラットフォーム支持脚の側面図である。
図8図1に示される、プラスチック製プラットフォームのプラットフォーム支持脚のうちの1つの上面図である。
図9図1に示されるプラスチック製プラットフォームのプラットフォーム支持脚のうちの1つの底面図である。
図10】ハンドアクセス穴および製品ディスプレイ取り付けポイントを備えた、図1に示されるプラスチック製プラットフォームの上面図である。
図11】シュリンクラップ保持位置を備えた、図1に示される、プラスチック製プラットフォームの側面図である。
図12図10に示される、上部デッキの一側での製品ディスプレイ取り付けポイントの斜視図である。
図13図12に示される、製品ディスプレイ取り付けポイントのより詳細な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
詳細な説明
本説明は、例示的な実施形態が示される添付図面を参照してなされる。しかしながら、多くの異なる実施形態が使用され得、したがって、説明は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が、詳細かつ完全になるように提供される。同様の番号は、全体を通じて同様の要素に言及する。
【0022】
最初に図1および図2を参照すると、図示されたプラスチック製プラットフォーム20は、上部デッキ30の上面32および下面34を通って延びる、複数の離間したプラットフォーム支持脚開口部33を有する、上部デッキ30を含む。複数のプラットフォーム支持脚40は、上部デッキの下面34から延び、複数のプラットフォーム支持脚開口部33と位置合わせされる。プラットフォーム支持脚開口部33は、同一のプラットフォーム20が、その上に積み重ねられるときに、同一のプラットフォーム20からのプラットフォーム支持脚40の底面を受容するように構成される。
【0023】
プラスチック製プラットフォーム20は、また、フルサイズのパレットと比較された、そのサイズのため、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォームと称され得る。フルサイズのパレットは、48インチ×40インチであるのに対し、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20は、24インチ×20インチである。メートル法を使用すると、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20は、60.96cm×50.8cmに相当する。場合によっては、プラットフォームは、パレットと置き換え可能である。
【0024】
クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20は、小売商品販売およびディスプレイ構成用に設計され、さまざまなディスプレイタイプ用に、安定したプラットフォームを提供する。以下に詳細に説明されるように、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20は、製品ディスプレイ取り付けポイントを含む。クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20は、商品を陳列する間、小売業者の床スペースに配置されることを意図されるので、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20の設置面積は、小売業者が、通路内で、必要に応じて、プラスチック製プラットフォーム20を配置することを容易に可能にする。
【0025】
上部デッキ30の上面32は、製品支持面と称され得、下面34は、下側と称され得る。上部デッキ30は、上面32と下面34との間に延びる外側露出側面36、38を有する。外側側面36は、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20の長さに対応し、外側側面38は、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20の幅または端部に対応する。長さは、より長い寸法(すなわち、24インチ)であり、幅は、より短い寸法(すなわち、20インチ)である。
【0026】
プラットフォーム支持脚40は、有利には、上部デッキ30の下面34上に配置され、荷重を支持し、また、複数のプラットフォームジャッキフォーマットを使用して、2方向または4方向の進入を可能にする。たとえば、プラットフォームジャッキフォーマットは、27インチのフォークリフト、21インチのハンドジャッキ、8インチのタイン、9インチのタイン、10インチのタインを備えた電動プラットホームジャッキを含む。
【0027】
次に、プラットフォーム支持脚40の寸法および位置が、説明されるであろう。寸法は例示目的のために提供され、限定するものではない。長さ36に沿ったプラスチック製プラットフォーム20の側面図が、図3に提供される。この図における各プラットフォーム支持脚40は、参照番号50で示されるように、3.56インチの、一定の幅、または、先細りでない幅を有する。各プラットフォーム支持脚40は、参照番号52で示されるように、上部デッキ30の端部から、3.04インチの間隔をあけられる。参照番号54で示されるように、プラットフォーム支持脚40間の距離は、10.71インチである。
【0028】
さらに、長さ36に沿ったプラスチック製プラットフォーム20の側面図を参照すると、参照番号60で示されるように、各プラットフォーム支持脚40の高さは、4.06インチである。上部デッキ30の高さは、参照番号62で示されるように、1.46インチである。プラスチック製プラットフォーム20の全高は、参照番号64で示されるように、5.51インチである。
【0029】
各プラットフォーム支持脚40は、リップまたは延長部66を含む。各延長部66は、この図では、参照番号58で示されるように、プラットフォーム支持脚40の幅から外側に、0.36インチ延びる。一対のプラットフォーム支持脚40での、延長部66間の距離は、参照番号56で示されるように、9.99インチである。延長部66は、有利には、各プラットフォーム支持脚40の下面または底面の表面積を増加させ、これは、ローラ間に広い隔たりを有するコンベヤ上に置かれたときに、プラスチック製プラットフォーム20が、より良く機能することを可能にする。
【0030】
幅38に沿ったプラスチック製プラットフォーム20の側面図が、図4に提供される。この図に示される各プラットフォーム支持脚40は、テーパ状の幅を有する。上部デッキ30から延びるプラットフォーム支持脚40の幅は、参照番号70で示されるように、2.87インチで始まる。プラットフォーム支持脚40の幅は、次いで、参照番号72で示されるように、2.15インチまで先細りになる。各プラットフォーム支持脚40は、参照番号74で示されるように、上部デッキ30の側面から3.25インチの間隔をあけられる。プラットフォーム支持脚40間の距離は、参照番号76で示されるように、7.69インチである。
【0031】
さらに、端部38に沿ったプラスチック製プラットフォーム20の側面図を参照すると、各プラットフォーム支持脚40は、開口部78を含む。開口部78は、符号80で示されるように、各プラットフォーム支持脚40の底面から2.17インチ上にある。開口部78は、図5に示されるように、プラスチック製プラットフォーム20が、重畳して積み重ねられるときに必要とされる。
【0032】
各開口部78は、同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたときに、同一のプラットフォームのプラットフォーム支持脚40の底面の延長部66のための、クリアランスを提供する。図示されるように、延長部66は開口部78から外側に延びる。以下に詳細に説明されるように、各開口部78の下面は、同一のプラットフォームがその上に積み重ねられときに、同一のプラットフォームのそれぞれのプラットフォーム支持脚40の下面を支持するための棚または支持構造を含む。
【0033】
それぞれのプラットフォーム支持脚40の下面を支持する、棚または支持構造の利点は、これが、積み重ねられたプラットフォーム20の上部デッキ30間に、隙間92が提供されることを可能にすることである。隙間92は、人の指が、積み重ねられたプラスチック製プラットフォーム20の間に配置され、プラスチック製プラットフォーム20が、より容易に分離されることを可能にする。棚または支持構造の別の利点は、下にあるプラスチック製プラットフォーム20上に積み重ねられたときに、プラットフォーム支持脚40が、所定の位置で、部分的にくさび状とされ、これは、積み重ねられたプラットフォーム20が分離されることを、より容易にすることである。
【0034】
ここで、図6図9を参照すると、プラットフォーム支持脚40は、次に、より詳細に説明されるであろう。各プラットフォーム支持脚40は、上部41と下部43を含む。上部41は、上部デッキ30の下面34に隣接し、第1の一対の離間した側壁110を通って延びる開口部78を有する。開口部78は、上部デッキ30のプラットフォーム支持脚開口部33のそれぞれの一つと位置合わせされる。
【0035】
下部43は上部に隣接し、下部43から、上部41の開口部78を隔てる、棚90を含む。棚90は、同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたときに、同一のプラットフォーム20からのプラットフォーム支持脚40の底面130に、支持を提供するように構成される。一対の延長部66は、下部43の底面130から外側に延在し、上部41の開口部78は、同一のプラットフォームがその上に積み重ねられたときに、同一のプラットフォーム20のプラットフォーム支持脚40の一対の延長部66のためのクリアランスを提供する。
【0036】
下部43の一対の延長部66は、各プラットフォーム支持脚40の上部41の開口部78と位置合わせされる。一対の延長部66は、各プラットフォーム支持脚40の上部41の開口部78の幅を超えて延びる。したがって、同一のプラットフォームがその上に積み重ねられるとき同一のプラットフォーム20の一対の延長部66は、図5に示されるように、各プラットフォーム支持脚40の上部41の開口部78の幅を超えて延びる。
【0037】
各プラットフォーム支持脚40の下部43は、上部41の第1の一対の離間した側壁110と位置合わせされた、一対の離間した側壁を含み、一対の側壁110の両方は、一対の延長部66に向かって先細りの幅を有する。
【0038】
各プラットフォーム支持脚40の上部41および下部43は、第2の一対の離間した側壁100を含み、第2の一対の側壁100の両方は、同じ幅を有する。
【0039】
棚90は、各プラットフォーム支持脚40の上部41に隣接し、棚90の上面は、リブ構造を含む。リブ構造は、図8に示されるように、一対の離間したリブ122と、一対のリブ122と交差する分割部124とによって画定される。
【0040】
さらに、図8を参照すると、上部デッキ30の各プラットフォーム支持脚開口部33は、第1の一対の離間した側壁109と第2の一対の離間した側壁99とを含む。第1の一対の離間した側壁109は、対応するプラットフォーム支持脚40の上部41の第1の一対の離間した側壁110と位置合わせされる。第2の一対の離間した側壁99は、第1の一対の離間した側壁109に隣接し、対応するプラットフォーム支持脚40の上部41の第2の一対の離間した側壁110と位置合わせされる。
【0041】
各側壁99は、プラットフォーム支持脚開口部33内に延びる、離間したピーク113を含む。ピーク113は、同一のプラットフォーム20の対応するプラットフォーム支持脚40が、その上に積み重ねられるときに、ガイドとして機能する。側壁109は、同一のプラットフォームが、その上に積み重ねられたときに、同一のプラットフォーム20のプラットフォーム支持脚40の一対の延長部66のためのクリアランスを可能にするように、離間する。
【0042】
各プラットフォーム支持脚40の上部41および下部43は、プラットフォーム支持脚開口部33内の第2の一対の離間した側壁99と位置合わせされた、第2の一対の離間した側壁100を含む。図6および図9に示されるように、第2の一対の側壁100は、第2の一対の側壁100から外側に延びる、離間したピーク102を含む。
【0043】
離間したピーク102は、谷104によって隔てられ、プラットフォーム支持脚開口部33内の一対の離間したピーク113に対して千鳥状に配置され、同一のプラットフォーム20の対応するプラットフォーム支持脚40が、その上に積み重ねられるときのガイドとして機能する。また、各プラットフォーム支持脚40の下部43は排水開口部を含む。
【0044】
次に、図10図13を参照して、プラスチック製プラットフォーム20の他の特徴が説明されるであろう。これらの特徴は、ハンドアクセス穴、ストレッチラップ保持位置、バンド保持ガイド、製品ディスプレイ取り付けポイントを含む。
【0045】
図10の上部デッキ30の上面図に示されるように、一対のハンドアクセス穴140が設けられる。ハンドアクセス穴140は、オペレータがクォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20を取り扱うための簡単な手段を提供する。各ハンドアクセス穴140は、使用者が、そこを通って4本の指すべてを挿入するのに十分に大きいサイズである。プラスチック製プラットフォーム20の各端部近くにハンドアクセス穴140を設けることにより、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20は、それを持ち運んだり、プラットフォームの積み重ねから、それを降ろしたりするために、使用者によって、非常に簡単に掴まれ得る。
【0046】
シュリンクラップ保持位置150は、図11のプラスチック製プラットフォーム20の側面図に示される。プラスチック製プラットフォーム20の長さの側36には、それぞれのシュリンクラップ保持位置150が存在する。シュリンクラップ保持位置150は、上部デッキ30によって運ばれる製品上での、シュリンクラップの適用、保持に使用される。シュリンクラップは、製品をプラットフォームに固定するために一般的に使用される。必要に応じて、両方が適用され得るが、これは、しばしば、結束の代替手段である。
【0047】
プラットフォームに、シュリンクラップを適用する際に遭遇される問題は、シュリンクラップの端を固定することにある。この問題は、ラップが、製品やプラットフォームに接着することを望みたくないか、端部でプラットフォームの製品に対してラップ自体を保持し損ない得るので、シュリンク包装の開始時と終了時の両方で遭遇される。
【0048】
各シュリンクラップ保持位置150は、アンビルの形状と類似の、両側の溝の形状をとる。両側の溝は、前部凹部と後部凹部と、それらの間の狭い開口部とを有する。狭い開口部は、シュリンクラップが、溝内に配置されるが、それが、再び、出てくるのをより困難にすることを可能にする。ラップは、前部または後部の凹部のいずれかに引き込まれ得、包装プロセスの開始時または終了時のいずれかに、ラップの端部を固定し得る。
【0049】
上部デッキ30は、製品ディスプレイまたはボックスを、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20に固定するための、多数の異なる製品ディスプレイ取り付けポイントを含む。例えば、クォーターサイズのプラスチック製プラットフォーム20が、店内の床に、その上の製品とともにある場合、製品ディスプレイは、製品を宣伝するのに役立つ。特許文献1は、製品ディスプレイ取り付けポイントを備えた分割プラスチックパレットを開示し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。特許文献1の特許は、本発明の現在の譲受人に譲渡されている。
【0050】
製品ディスプレイ取り付けポイントは、図10および図12に示されるように、上部デッキ30の上面32の、ディスプレイ取り付けスロット170、180および190を含む。各ディスプレイ取り付けスロット170、180、および190は、長方形の形状であり、製品ディスプレイが、プラットフォーム20上の所定の位置に保持されることを可能にするため、製品ディスプレイの基部から下がるタブを受容するような大きさとされる。
【0051】
一対のディスプレイ取り付けスロット170は、上部デッキ30の各側面36、38に隣接して、合計で4つ配置される。上部デッキ30には、また、4つのディスプレイ取り付けスロット180と4つのディスプレイ取り付けスロット190が存在する。各ディスプレイ取り付けスロット180は、それぞれのディスプレイ取り付けスロット170と位置合わせされ、各ディスプレイ取り付けスロット190は、上部デッキ30の側面36、38から凹んでおり、それぞれのディスプレイ取り付けスロット180と位置合わせされる。
【0052】
さらに、図10および図12を参照すると、各ディスプレイ取り付けスロット180は、上部デッキ30内の外側スロット200と、外側スロット内に凹んだ内側スロット204とを含む。外側スロット200は、側面202と、湾曲した棚を形成する部分的に閉じられた底部214とを含む。内側スロット204は、湾曲した棚214に隣接し、外側スロット200の下に凹んでいる。内側スロット204は、一対の離間した側壁205および207と、閉じた底部209とを有する。
【0053】
内側スロット204内では、側壁205は、そこから延びる突起210を含み、対向する側壁207は、そこから延びるテーパ部材216を含む。テーパ部材216は、突起210に向かって下向きのテーパを有する。製品ディスプレイタブが適切に位置決めされた穴を有する場合、その穴は、突起210またはテーパ部材216に係合し、錠止し得る。
【0054】
テーパ部材216を有する側壁207は、湾曲した棚214に対応して湾曲させられるが、突起210を有する側壁205は湾曲させられない。テーパ部材216は、内側スロット204の閉じた底部に対して垂直な最下面を含む。平らな下面と閉じた底面の間には隙間が存在する。突起210は、例えば、4分の1の球形状を有する。テーパ部材216は、突起210の中心と位置合わせされる。
【0055】
各ディスプレイ取り付けスロット190は、上部デッキ30の側面36、38から凹んでいる。上部デッキ30の対応する側面36、38のかなりの部分が除去されて、ディスプレイ取り付けスロット190を露出させる。ディスプレイ取り付けスロット190のための対応する側面36、38の除去は、均一であり、製品ディスプレイタブを固定するための一対の離間した保持タブ191を形成する。保持タブ191は、ディスプレイ取り付けスロット190の上部にあり、ディスプレイ取り付けスロット190の下部は完全に露出させられる。
【0056】
多くの修正および他の実施形態が、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有する当業者に思い浮かぶであろう。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されるものではないこと、および、修正および実施形態は、本開示の範囲内に含まれることを意図されることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13