(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】情報処理システム及びサーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240813BHJP
G06Q 30/01 20230101ALI20240813BHJP
G06Q 10/06 20230101ALI20240813BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/01
G06Q10/06
(21)【出願番号】P 2020199395
(22)【出願日】2020-12-01
【審査請求日】2023-11-02
(73)【特許権者】
【識別番号】591261428
【氏名又は名称】株式会社ライト
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】中村 健太郎
【審査官】松浦 かおり
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-040399(JP,A)
【文献】特開2002-245158(JP,A)
【文献】特開2006-167295(JP,A)
【文献】特開2006-082981(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0258168(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0247113(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
担当者が使用するクリーニング受付側装置である担当者端末と、
作業者が使用する作業者端末と、
前記担当者端末及び前記作業者端末とネットワークを介して接続されるサーバとを備え、
前記サーバは、
連絡受付時間内に、クリーニング品の集荷が必要か否かに関する集荷情報を前記担当者端末から受信した場合には、前記集荷情報を前記作業者端末に送信し、
前記連絡受付時間内に前記集荷情報を前記担当者端末から受信しなかった場合には、その旨を示す未連絡情報を前記作業者端末に送信する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
クリーニング受付を無人で行うクリーニング受付側装置である無人受付機と、
作業者が使用する作業者端末と、
前記無人受付機及び前記作業者端末とネットワークを介して接続されるサーバとを備え、
前記サーバは、
連絡受付時間内に、クリーニング品の集荷が必要か否かに関する集荷情報を前記無人受付機から受信した場合には、前記集荷情報を前記作業者端末に送信し、
前記連絡受付時間内に前記集荷情報を前記無人受付機から受信しなかった場合には、クリーニング品の集荷が不要である旨を示す集荷不要情報を前記作業者端末に送信する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
担当者が使用するクリーニング受付側装置である担当者端末と、
クリーニング受付を無人で行うクリーニング受付側装置である無人受付機と、
作業者が使用する作業者端末と、
前記担当者端末、前記無人受付機及び前記作業者端末とネットワークを介して接続されるサーバとを備え、
前記サーバは、
連絡受付時間内に、クリーニング品の集荷が必要か否かに関する集荷情報を前記担当者端末から受信した場合及び前記集荷情報を前記無人受付機から受信した場合のいずれの場合においても、前記集荷情報を前記作業者端末に送信し、
前記連絡受付時間内に前記集荷情報を前記担当者端末から受信しなかった場合には、その旨を示す未連絡情報を前記作業者端末に送信し、
前記連絡受付時間内に前記集荷情報を前記無人受付機から受信しなかった場合には、クリーニング品の集荷が不要である旨を示す集荷不要情報を前記作業者端末に送信する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
連絡受付時間をクリーニング受付側装置ごとに登録可能となっている
ことを特徴とする請求項
1ないし
3のいずれか一記載の情報処理システム。
【請求項5】
担当者に関する担当者情報をクリーニング受付側装置である担当者端末ごとに登録可能となっており、
作業者端末に表示された画面において未連絡情報に対応する担当者端末が選択された場合には、当該選択された担当者端末について予め登録された前記担当者情報が出力される
ことを特徴とする請求項
1又は
3記載の情報処理システム。
【請求項6】
担当者情報は、少なくとも担当者への連絡先を含む
ことを特徴とする請求項
5記載の情報処理システム。
【請求項7】
請求項1ないし
6のいずれか一記載の情報処理システムに用いられる
ことを特徴とするサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者の負担軽減を図ることができる情報処理システム及びサーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば汚れた衣類等のクリーニング品を顧客から預かるクリーニング受付は、クリーニング店の店頭で行われることが多いが、例えばホテルやマンション等のフロントで行われたり、例えば下記の非特許文献1に記載された無人受付機においても行われる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】[online]、株式会社ライト、[令和2年11月26日検索]、インターネット<URL:https://www.right.jp/product_magicshell.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、そのようなクリーニング店の店頭以外で行われるクリーニング受付の件数は比較的少なく、そのため、預かり点数がゼロの日も発生し、クリーニング品の集荷を行う作業者による毎日の集荷が必要でない場合がある。
【0005】
このような場合、作業者は、例えばホテルやマンション等のフロントの担当者(ホテルのゲストランドリーの受付者や、マンションのフロントサービスの受付者等)に電話をして集荷が必要か否かを確認したり、無人受付機における集荷履歴を確認したりする必要があるため、非常に手間がかかり、作業者にとって負担が大きい。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業者の負担軽減を図ることができる情報処理システム及びサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の情報処理システムは、クリーニング受付側装置と、作業者端末と、サーバとを備え、前記サーバは、クリーニング品の集荷に関する集荷情報を前記クリーニング受付側装置から受信するとともに、前記集荷情報を前記作業者端末に送信するものである。
【0008】
請求項2記載の情報処理システムは、請求項1記載の情報処理システムにおいて、クリーニング受付側装置として、担当者端末及び無人受付機のうち少なくともいずれか一方を備えるものである。
【0009】
請求項3記載の情報処理システムは、担当者が使用するクリーニング受付側装置である担当者端末と、作業者が使用する作業者端末と、前記担当者端末及び前記作業者端末とネットワークを介して接続されるサーバとを備え、前記サーバは、連絡受付時間内に、クリーニング品の集荷が必要か否かに関する集荷情報を前記担当者端末から受信した場合には、前記集荷情報を前記作業者端末に送信し、前記連絡受付時間内に前記集荷情報を前記担当者端末から受信しなかった場合には、その旨を示す未連絡情報を前記作業者端末に送信するものである。
【0010】
請求項4記載の情報処理システムは、クリーニング受付を無人で行うクリーニング受付側装置である無人受付機と、作業者が使用する作業者端末と、前記無人受付機及び前記作業者端末とネットワークを介して接続されるサーバとを備え、前記サーバは、連絡受付時間内に、クリーニング品の集荷が必要か否かに関する集荷情報を前記無人受付機から受信した場合には、前記集荷情報を前記作業者端末に送信し、前記連絡受付時間内に前記集荷情報を前記無人受付機から受信しなかった場合には、クリーニング品の集荷が不要である旨を示す集荷不要情報を前記作業者端末に送信するものである。
【0011】
請求項5記載の情報処理システムは、担当者が使用するクリーニング受付側装置である担当者端末と、クリーニング受付を無人で行うクリーニング受付側装置である無人受付機と、作業者が使用する作業者端末と、前記担当者端末、前記無人受付機及び前記作業者端末とネットワークを介して接続されるサーバとを備え、前記サーバは、連絡受付時間内に、クリーニング品の集荷が必要か否かに関する集荷情報を前記担当者端末から受信した場合及び前記集荷情報を前記無人受付機から受信した場合のいずれの場合においても、前記集荷情報を前記作業者端末に送信し、前記連絡受付時間内に前記集荷情報を前記担当者端末から受信しなかった場合には、その旨を示す未連絡情報を前記作業者端末に送信し、前記連絡受付時間内に前記集荷情報を前記無人受付機から受信しなかった場合には、クリーニング品の集荷が不要である旨を示す集荷不要情報を前記作業者端末に送信するものである。
【0012】
請求項6記載の情報処理システムは、請求項3ないし5のいずれか一記載の情報処理システムにおいて、連絡受付時間をクリーニング受付側装置ごとに登録可能となっているものである。
【0013】
請求項7記載の情報処理システムは、請求項3又は5記載の情報処理システムにおいて、担当者に関する担当者情報をクリーニング受付側装置である担当者端末ごとに登録可能となっており、作業者端末に表示された画面において未連絡情報に対応する担当者端末が選択された場合には、当該選択された担当者端末について予め登録された前記担当者情報が出力されるものである。
【0014】
請求項8記載の情報処理システムは、請求項7記載の情報処理システムにおいて、担当者情報は、少なくとも担当者への連絡先を含むものである。
【0015】
請求項9記載のサーバは、請求項1ないし8のいずれか一記載の情報処理システムに用いられるものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、作業者の負担軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施の形態に係る情報処理システムの構成図である。
【
図2】作業者端末に表示された画面(集荷先情報登録画面)の例である。
【
図3】担当者端末に表示された画面(集荷情報連絡画面)の例である。
【
図4】担当者端末に表示された画面(集荷有無の連絡済みの画面)の例である。
【
図5】作業者端末に表示された画面(集荷情報表示画面)の例である。
【
図6】作業者端末に表示された画面(担当者情報表示画面)の例である。
【
図7】作業者端末に表示された画面(集荷依頼設定編集画面)の例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施の形態について
図1ないし
図7を参照して説明する。
【0019】
図1において、1は情報処理システムで、この情報処理システム1は、例えばクリーニング店の店頭以外でのクリーニング受付によって顧客から預かったクリーニング品(汚れた衣類等)の集荷を行う作業者(集荷作業者)に対して、少なくとも集荷情報を含む所定の情報を提供することが可能な情報提供システム(クリーニングシステム)である。
【0020】
なお、集荷情報は、クリーニング品の集荷が必要か否か(集荷依頼の有無)に関する情報、すなわち例えば集荷作業者による当日(本日)の集荷が必要か否かを示す情報である。
【0021】
情報処理システム1は、
図1に示すように、例えばクリーニング品の集荷が必要か否かを連絡する担当者(連絡担当者)が使用する複数のクリーニング受付側装置である担当者端末2と、クリーニング品を顧客から預かるクリーニング受付を無人で行う複数のクリーニング受付側装置としての無人受付機3と、クリーニング品の集荷を行う作業者(集荷作業者)が使用する作業者端末4と、これら担当者端末2、無人受付機3及び作業者端末4とインターネット等のネットワーク5を介して接続されるサーバ6とを備えている。
【0022】
担当者端末2、無人受付機3及び作業者端末4は、いずれもサーバ6と接続する機能を備えたもので、サーバ6と接続された状態時において、そのサーバ6との間で情報のやりとりを行うことが可能である。
【0023】
そして、集荷作業者の作業者端末4は、少なくとも集荷情報を含む所定の情報が当該集荷作業者に提供(参照)されるように、複数の集荷先(集荷先側の担当者端末2及び無人受付機3)からの集荷情報等をサーバ6を介して受信する。なお、担当者端末2及び作業者端末4は、例えばスマートフォン(携帯端末)や、パーソナルコンピュータ等である。
【0024】
担当者端末2は、例えばホテルやマンション等のフロントでクリーニング受付を含む業務を行う者であって集荷依頼有無の連絡を行う担当者によって操作(使用)される端末装置である。
【0025】
なお、
図1に図示した例では、情報処理システム1は、有人のクリーニング受付側装置として、「ホテル東京」の担当者(例えばゲストランドリーでクリーニング受付をする者)が使用する担当者端末2(2a)と、「江戸川マンション」の担当者(例えばフロントサービスでクリーニング受付をする者)が使用する担当者端末2(2b)とを備えている。
【0026】
無人受付機3は、例えばクリーニング店の店員に代わってクリーニング品(クリーニング処理前の預かり品)を顧客から無人で預かって受け付けること及びクリーニング品(クリーニング処理後の仕上がり品)を顧客に無人で引き渡すことの両方が可能なロッカー式の端末装置である。つまり、この無人受付機3は、クリーニング受付及び引渡の両方を無人で行うものであり、この無人受付機3は基本的に顧客によって操作(使用)される。
【0027】
なお、
図1に図示した例では、情報処理システム1は、無人のクリーニング受付側装置として、「無人機器1」の無人受付機3(3a)と、「無人機器2」の無人受付機3(3b)とを備えている。
【0028】
作業者端末4は、例えば自動車等を用いて所定の地域内(集荷担当エリア内)でクリーニング品の集荷作業を行う集荷作業者によって操作(使用)される端末装置である。
【0029】
なお、
図1に図示した例では、クリーニング業者である集荷作業者は、作業者端末4を用いて、自己が担当する複数、例えば4つの集荷先に対応するクリーニング受付側装置(2a,2b,3a,3b)からの集荷情報をサーバ6から取得して、その日の集荷の必要性を容易に確認できる。この図示した例では、クリーニング受付側装置の数は4つであるが、これには限定されず、その数は任意であり、例えば5つ以上でもよい。
【0030】
これら担当者端末2、無人受付機3、作業者端末4、及びサーバ6の各々は、図示しないが、一般的なコンピュータが有する制御部、記憶部、入力部、表示部(入力部兼表示部であるタッチパネルのような、入力部の機能を兼ねた表示部でもよい)、及び通信部等を備えている。
【0031】
無人受付機3は、それらに加え、クリーニング品を収納可能な複数の収納部を備えるとともに、顧客の操作によってクリーニング受付を無人で行った場合に預かり情報に基づいて集荷情報(集荷が必要である旨を示す情報)をサーバ6に自動的に送信する送信手段(集荷情報送信手段)を備えている。
【0032】
ここで、
図2は、作業者端末4の表示部、すなわち例えばスマートフォンのタッチパネル(パソコンのモニター等でもよい。以下でも同様。)に表示された集荷先情報登録画面の例である。
【0033】
この集荷先情報登録画面において、集荷先側装置であるクリーニング受付側装置2,3に関する集荷先情報を各クリーニング受付側装置ごとに登録(サーバ6の記憶部に登録)することが可能となっている。
【0034】
集荷先情報は、例えばクリーニング受付側装置2,3を特定するための名称と、後述する集荷情報表示画面での表示順と、担当者に関する担当者情報(少なくとも担当者への連絡先を含む)と、クリーニング受付側装置2,3からの集荷情報をサーバ6が受信可能(登録可能)な時間である連絡受付時間(例えば「入力開始時刻」から「締切時刻」までの時間)とを含むものである。
【0035】
また、担当者情報は、例えば担当者への連絡先(例えば「電話番号」、「メールアドレス」等)と、担当者に関連するメモ(例えばCS情報である担当者の氏名等)とを含むものである。連絡先の電話番号は、ホテルやマンション等に設置された固定電話の電話番号でもよく、担当者が携帯しているスマートフォン(携帯電話)の電話番号でもよい。
【0036】
そして、この
図2に示す内容でサーバ6の記憶部に登録(記憶)された場合には、「ホテル東京」の担当者(「タナカタケシ」)は、自己の担当者端末2を用いて、1日のうちの所定期間である連絡受付時間内、すなわち予め登録(設定)された「午前0時から午前10時までの間」に、本日の集荷が必要か不要かを示す集荷情報をサーバ6に送信して登録する必要がある。
【0037】
その連絡受付時間内に「ホテル東京」の担当者が連絡しなかった場合には、例えば集荷作業者から電話やメール等での確認が来る。なお、受信可能時間である連絡受付時間は、複数のクリーニング受付側装置についてすべて同じである必要は必ずしもなく、異なる時間を設定してもよい。
【0038】
図3は、担当者端末2の表示部、すなわち例えばスマートフォンのタッチパネルに表示された集荷情報連絡画面(集荷情報をサーバに登録するための画面)の例である。
【0039】
この集荷情報連絡画面は、クリーニング品の集荷が必要である旨を示す集荷情報(集荷依頼有りの情報)をサーバ6に送信するための第1操作部分である第1操作ボタン(例えば「集荷依頼」ボタン」)11と、クリーニング品の集荷が不要である旨を示す集荷情報(集荷依頼無しの情報)をサーバ6に送信するための第2操作部分である第2操作ボタン(例えば「集荷不要」ボタン」)12とを有している。
【0040】
そして、連絡受付時間内に第1操作ボタン11がタッチ操作された場合には、本日集荷が必要である旨を示す集荷情報が担当者端末2からサーバ6に送信される。そして、サーバ6は、当該担当者端末2からの集荷情報を受信すると、その受信した際の時刻情報とともに当該集荷情報を当該担当者端末2に関連付けて登録し、その後、作業者端末4からの要求(参照要求)に応じて、登録済みの集荷情報及び時刻情報を当該作業者端末4に送信する。
【0041】
また、連絡受付時間内に第2操作ボタン12がタッチ操作された場合には、本日集荷が不要である旨を示す集荷情報が担当者端末2からサーバ6に送信される。そして、サーバ6は、当該担当者端末2からの集荷情報を受信すると、その受信した際の時刻情報とともに当該集荷情報を当該担当者端末2に関連付けて登録し、その後、作業者端末4からの要求(参照要求)に応じて、登録済みの集荷情報及び時刻情報を当該作業者端末4に送信する。
【0042】
上記のように、予め登録された連絡受付時間内に、担当者によって担当者端末2上の第1操作ボタン11又は第2操作ボタン12が操作された場合には、
図4に示すように、その画面中の表示部分13における表示が、例えば「集荷依頼未」から「連絡済み」に変わる。
【0043】
当該「連絡済み」の状態になっても、連絡受付時間内であれば担当者は操作ボタン11,12をタッチ操作できるが、連絡受付時間を経過すると、操作ボタン11,12を操作できない状態となる。
【0044】
このように、操作ボタン11,12は、連絡受付時間内に限って操作可能であり、締切時刻を過ぎた連絡受付時間外では操作できない。このため、サーバ6は、担当者の連絡忘れ等により、連絡受付時間内に集荷情報を担当者端末2から受信しなかった場合には、その旨を示す未連絡情報を当該担当者端末2に関連付けて登録し、その後、作業者端末4からの要求(参照要求)に応じて、登録済みの未連絡情報を当該作業者端末4に送信する。
【0045】
さらに、
図3に示す画面(集荷情報連絡画面)は、担当者へのメッセージを表示する上側表示部分である第1メッセージ表示部分14と、担当者へのメッセージを表示する下側表示部分である第2メッセージ表示部分15とを有している。ここでいう担当者へのメッセージには、例えば連絡受付時間(「なお、連絡受付時間は、「午前0時~午前10時です。」等)を含むことが好ましいが、必ずしも必要ではない。
【0046】
そして、これら表示部分14,15に表示されるメッセージは、例えば
図7に示す画面(集荷依頼設定編集画面)において、作業者の操作により、複数の集荷先すべてについて一括で変更可能となっている(各集荷先ごとに個別に変更できるようにしてもよい)。
【0047】
つまり、この
図7に示す画面は、第1メッセージ表示部分14に表示されるメッセージを変更(編集)するための第1メッセージ編集部分24と、第2メッセージ表示部分15に表示されるメッセージを変更(編集)するための第2メッセージ編集部分25とを有している。なお、表示部分14,15や編集部分24,25は、それぞれ複数である場合について説明したが、それぞれ1つでもよい。また、例えば
図2の画面で登録した連絡受付時間が
図3の画面中に自動的に表示されるようにしてもよい。
【0048】
また一方、無人受付機3に関しては、連絡受付時間内に顧客の操作(預け入れの操作等)に基づいて無人受付機3がクリーニング受付を無人で行った場合には、本日集荷が必要である旨を示す集荷情報が当該無人受付機3からサーバ6に送信される。そして、サーバ6は、当該無人受付機3からの集荷情報を受信すると、その受信した際の時刻情報とともに当該集荷情報を当該無人受付機3に関連付けて登録し、その後、作業者端末4からの要求(参照要求)に応じて、登録済みの集荷情報及び時刻情報を当該作業者端末4に送信する。
【0049】
また、サーバ6は、連絡受付時間内に顧客からの預かりがなく集荷情報を無人受付機3から受信しなかった場合には、本日集荷が不要である旨を示す集荷不要情報(無人受付無しの情報)を当該無人受付機3に関連付けて登録し、その後、作業者端末4からの要求(参照要求)に応じて、登録済みの集荷不要情報を当該作業者端末4に送信する。
【0050】
なお、無人受付機3は、上記のように連絡受付時間内にクリーニング品を無人で受け付けた場合に、本日集荷が必要である旨を示す集荷情報を送信手段の機能によりサーバ6に自動送信するものであるが、例えばメンテナンス等のためクリーニング受付を中止する場合等にメンテナンスを行う者の操作に基づいて本日集荷が不要である旨を示す集荷情報が無人受付機3からサーバ6に送信される場合もある。
【0051】
図5は、作業者端末4の表示部、すなわち例えばスマートフォンのタッチパネルに表示された集荷情報表示画面(締切時刻を過ぎた時刻、すなわち例えば締切時刻経過直後の「10:01」に作業者が開いた画面)の例である。
【0052】
この集荷情報表示画面は、クリーニング受付側装置2,3の名称(各集荷先の名称)を表示順で表示する第1表示部分(集荷先表示部)16と、各クリーニング受付側装置2,3に対応する回答(すなわち集荷作業者に提供される情報であって、例えばサーバ6から受信した集荷情報、時刻情報、未連絡情報及び集荷不要情報)を表示する第2表示部分(回答表示部)17とを有している。
【0053】
そして、集荷作業者は、連絡受付時間経過後に、サーバ6から得た集荷情報表示画面の表示部分16,17を見ることにより、一見して複数の集荷先に関して本日集荷が必要か否かを容易に確認することができる。
【0054】
この
図5に示す例では、本日集荷が必要である旨を示す集荷情報が、無人受付機3の名称である「無人機器1」の隣に時刻情報とともに「○」として表示され、かつ、本日集荷が不要である旨を示す集荷情報が、担当者端末2の名称である「江戸川マンション」の隣に時刻情報とともに「×」として表示されている。
【0055】
また、担当者端末2の名称である「ホテル東京」の隣には未連絡情報が「集荷依頼未」として表示され、かつ、無人受付機3の名称である「無人機器2」の隣には集荷不要情報が「×集荷不要」として表示されている。
【0056】
それゆえ、当該
図5の集荷情報表示画面において、未連絡情報に対応する担当者端末2が選択された場合、すなわち例えば当該画面中の第1表示部分16のうち「ホテル東京」という文字の部分16aが集荷作業者によってタッチ操作されて選択された場合には、当該選択された担当者端末2について集荷先情報登録画面で予め登録された担当者情報(連絡先やメモ等)が、
図6の如く担当者情報表示画面に表示(出力)される。
【0057】
つまり、集荷作業者が「ホテル東京」という文字(例えば青色の文字)の部分16aを押すと、作業者端末4の表示部には、
図5の画面に代わって
図6の担当者情報表示画面が開いて表示される。
【0058】
この担当者情報表示画面は、連絡するのを忘れた担当者に対して電話やメールをするための操作ボタン(操作部分)を兼ねた部分であって、担当者への連絡先、すなわち例えば「ホテル東京」の電話番号(担当者の携帯番号、メールアドレス等でもよい)を表示する第1表示部分21と、担当者に関連するメモ(例えば担当者の氏名である「タナカタケシ」)を表示する第2表示部分22とを有している。
【0059】
そして、
図6の画面の例では、「ホテル東京」の電話番号が表示された第1表示部分21を集荷作業者が押すと、「ホテル東京」の電話番号に電話がかかり、その集荷作業者は、担当者に連絡をとって集荷依頼の有無を確認でき、また、その際に当該画面中の第2表示部分22を見えることにより担当者の名前を容易に確認できる。
【0060】
また、図示しないが、例えば担当者のメールアドレスが第1表示部分21に表示された場合において、その第1表示部分21が作業者によってタッチ操作されたときには、担当者の担当者端末2に向けて連絡が来ていない旨のメールが送信される。なお、例えば連絡受付時間が経過した際に、サーバ6の通知手段によって当該メールが自動的に送信されるようにしてもよい。
【0061】
そして、上述した情報処理システム1によれば、担当者端末2と、無人受付機3と、作業者端末4と、これらとネットワーク5を介して接続されるサーバ6とを備え、このサーバ6は、連絡受付時間内に集荷情報を担当者端末2から受信した場合及び集荷情報を無人受付機3から受信した場合のいずれの場合も作業者端末4からの要求に基づいて集荷情報を作業者端末4に送信し、また、連絡受付時間内に集荷情報を担当者端末2から受信しなかった場合には作業者端末4からの要求に基づいて未連絡情報を作業者端末4に送信し、さらに、連絡受付時間内に集荷情報を無人受付機3から受信しなかった場合には作業者端末4からの要求に基づいて集荷不要情報を作業者端末4に送信するため、集荷作業者にはクリーニング品の集荷に関する所望の情報が提供され、よって、作業者の負担軽減を図ることができる。
【0062】
また、作業者端末4に表示された集荷先情報登録画面では連絡受付時間及び担当者情報等を含む集荷先情報を各担当者端末2ごとに登録可能となっており、そして、作業者端末4に表示された集荷情報表示画面において未連絡情報に対応する担当者端末2が選択された場合には、当該選択された担当者端末2について集荷先情報登録画面で予め登録された担当者情報が担当者情報表示画面に表示されるため、作業者の負担軽減をより一層図ることができる。
【0063】
なお、情報処理システムは、クリーニング受付側装置として、担当者端末及び無人受付機の両方を備えるものには限定されず、担当者端末及び無人受付機のうちいずれか一方のみを備えるものでもよい。
【0064】
また、無人受付機は、クリーニング受付及び引渡の両方を無人で行うものには限定されず、例えばクリーニング受付のみを行うものでもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 情報処理システム
2 クリーニング受付側装置である担当者端末(集荷先側装置)
3 クリーニング受付側装置である無人受付機(集荷先側装置)
4 作業者端末(集荷元側装置)
5 ネットワーク(通信ネットワーク)
6 サーバ(情報処理サーバ)