(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】ドアクローザ
(51)【国際特許分類】
E05F 3/20 20060101AFI20240813BHJP
【FI】
E05F3/20 A
(21)【出願番号】P 2023507719
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 CN2021110861
(87)【国際公開番号】W WO2022028528
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-03-01
(31)【優先権主張番号】202010775584.5
(32)【優先日】2020-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519422348
【氏名又は名称】寧波市五角阻尼股▲フェン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】NINGBO PENTAGON DAMPER CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Zone 1 Of The 1st Floor, 9 Building, No.1177, Lingyun Road, Gaoxin District Ningbo, Zhejiang 315000(CN)
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【氏名又は名称】譚 粟元
(72)【発明者】
【氏名】頼 明亮
(72)【発明者】
【氏名】張 飛飛
(72)【発明者】
【氏名】張 静
【審査官】河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-521902(JP,A)
【文献】特開2019-7147(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104832024(CN,A)
【文献】実開昭59-152083(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2005/0273974(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 1/00 - 13/04
E05F 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部のドア枠に接続された第1接続板(3)と、ドア本体接続部に接続された第2接続板(4)とを含み、
前記ドア本体接続部内には、リンクアセンブリ及び復帰バネ(2)が取り付けられ、
前記リンクアセンブリは、一端が前記第2接続板(4)を貫通して前記第1接続板(3)にヒンジ接続され、
ドアを開く場合、外部のドア本体は、反転させるように前記第1接続板(3)及び前記第2接続板(4)を駆動し、前記リンクアセンブリは、前記ドア本体接続部を引っ張ることで前記復帰バネ(2)を圧縮させ、
ドアを閉じる場合、前記復帰バネ(2)は、ドア本体を自動的に閉じるようにプッシュし、
前記ドア本体接続部は、
前記ドアが閉じた状態において前記第2接続板(4)の前記第1接続板(3)と背向する側に固定された
ガイドスライダ(7)と、
ベース(8)及び油圧ロッド(1)が取り付けられるとともに前記
ガイドスライダ(7)の前記第2接続板(4)と背向する側に設けられたハウジング(6)と、を備え、
前記
ガイドスライダ(7)は、
前記リンクアセンブリをガイドするように形成されたガイド溝(13)と、
前記油圧ロッド(1)の一端が挿入されるとともに前記油圧ロッド(1)の軸方向に沿って前記ガイド溝(13)の一部と重なるように形成された第1孔と、
前記復帰バネ(2)の一端が挿入されるとともに前記油圧ロッド(1)の軸方向に沿って前記ガイド溝(13)の一部と重なるように形成された第2孔と、を含み、
前記油圧ロッド(1)の他端及び前記復帰バネ(2)の他端が前記ベース(8)に接続されている、
ことを特徴とするドアクローザ。
【請求項2】
前記ハウジング(6)の一端には、ガイドスライダ(7)が対称的に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項3】
前記ベース(8)には、前記リンクアセンブリがヒンジ接続されたヒンジベース(11)が固定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項4】
前記リンクアセンブリは、クランクレバー(9)とリンク(10)とを含み、
前記リンク(10)の両端は、それぞれ前記ヒンジベース(11)と前記クランクレバー(9)にヒンジ接続されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のドアクローザ。
【請求項5】
前記第1接続板(3)には、接続ベース(5)が固定されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のドアクローザ。
【請求項6】
前記第1接続板(3)と前記第2接続板(4)とには、貫通溝(17)が対称的に設けられ、
前記クランクレバー(9)は、前記貫通溝(17)を貫通して前記接続ベース(5)にヒンジ接続されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のドアクローザ。
【請求項7】
前記クランクレバー(9)と前記リンク(10)との接続箇所には、前記ガイド溝(13)と係合する転動軸受(12)が対称的に取り付けられている、
ことを特徴とする請求項4に記載のドアクローザ。
【請求項8】
前記ガイド溝(13)は、斜めガイド溝であり、かつ前記ガイド溝(13)に円弧状のガイド面(14)が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項9】
前記ガイドスライダ(7)には、円弧面が設けられた位置決めボス(15)がさらに設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項10】
前記クランクレバー(9)の両端には、それぞれ第1折り曲げ部(18)と第2折り曲げ部(19)とが設けられている、
ことを特徴とする請求項4に記載のドアクローザ。
【請求項11】
前記油圧ロッド(1)には、速度調整スイッチ(20)が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項12】
前記第1接続板(3)と前記第2接続板(4)とは、ヒンジ接続されて設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項13】
前記油圧ロッド(1)の両側には、いずれも前記復帰バネ(2)が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項14】
前記ハウジング(6)には、第1キャビティ(21)が設けられ、
前記第1キャビティ(21)の両側には、第2キャビティ(22)が対称的に設けられ、
前記油圧ロッド(1)は、前記第1キャビティ(21)内に配置され、
前記復帰バネ(2)は、前記第2キャビティ(22)内に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項15】
前記リンクアセンブリは、前記ハウジング(6)の両側に対称的に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【請求項16】
前記ガイドスライダ(7)の間には、第2ガイドスライダ(24)がさらに設けられ、前記第2ガイドスライダ(24)の両側のいずれにも、前記ガイド溝(13)が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア本体のヒンジの技術分野に関し、特にドアクローザに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のドア用ヒンジは、折り畳み式ヒンジであり、メインヒンジとサブヒンジとがヒンジ接続されてドア枠及びドア板に固定的に取り付けられるため、ドアを閉じる場合に緩衝作用を果たすことができず、さらにドアを閉じる速度を制御することができない。ドアを閉じる場合、大きな外力が印加されると、ドア板とドア枠が激しく衝突して大きな音を発し、激しい衝突は、ドア板とドア枠との間の過大な相互作用力を引き起こしやすく、ドア板又はドア枠を破損しやすく、ドア枠とドア板の耐用年数に影響を与え、一定のセキュリティリスクがある。上記折り畳み式ヒンジの様々な欠陥を回避するために、市場では、ドアを閉じる場合に緩衝作用があるドア用ヒンジ、即ちクローザが徐々に現れている。
【0003】
しかしながら、従来技術におけるドアクローザは、直押し式緩衝器、一方向ダンパー、らせん構造、油圧機構を用いて、ドアを閉じる場合の緩衝を実現することが多い。直押し式緩衝器は、ドアに穿孔して取り付ける必要があり、取り付けが複雑であり、応用範囲が制限される。そして、一方向ダンパーは、ドアを閉じるストロークの作動時間が長く、頻繁にドアを閉じると、一方向ダンパーの耐用年数に達するため、ドアを閉じる場合の緩衝機能が失われる。そして、らせん構造を用いる緩衝ヒンジは、構造が複雑であり、加工が困難であり、かつドア停止機能がなく、従来のドアクローザは、油圧機構を用いる緩衝ヒンジが常に油漏れの問題を有し、ドア停止機能がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術におけるドアクローザの機能が単一であり、ドア本体に対して緩衝保護作用を果たすことができないという問題を解消するドアクローザを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、第1接続板と第2接続板とを含み、前記第1接続板と第2接続板とは、ヒンジ接続されて設けられ、前記第2接続板には、ドア本体接続部が固定され、前記ドア本体接続部は、外部のドア本体に接続され、前記第1接続板は、ドア枠に接続され、前記ドア本体接続部内には、油圧ロッド、リンクアセンブリ及び復帰バネが取り付けられ、前記第1接続板には、接続ベースが固定され、前記リンクアセンブリは、一端が前記ヒンジを貫通して前記接続ベースに固定され、前記第1接続板及び前記第2接続板を開く場合に前記リンクアセンブリを引っ張り、前記ドア本体接続部は、ハウジングと、前記ハウジングの一端に対称的に取り付けられたガイドスライダとをさらに含み、前記ガイドスライダは、スライドするようにリンクアセンブリをガイドする役割を果たし、前記ハウジングの他端にベースが固定され、前記油圧ロッド、前記リンクアセンブリ及び前記復帰バネは、いずれも前記ベースに取り付けられ、前記油圧ロッドと前記復帰バネは、それぞれ前記リンクアセンブリの両側に配置され、前記リンクアセンブリは、クランクレバー、リンク及びヒンジベースを含み、前記ヒンジベースは、前記ベースに取り付けられ、前記リンクは、前記ヒンジベースにヒンジ接続され、前記クランクレバーは、一端が前記リンクにヒンジ接続され、他端が前記接続ベースに接続され、ドアを開く場合、外部のドア本体は、反転させるように前記第1接続板及び前記第2接続板を駆動し、前記クランクレバーは、前記第1接続板の作用で前記ガイドスライダに沿ってスライドすることにより、前記リンクを介して移動するように前記ベースを引っ張り、さらに収縮させるように前記油圧ロッド及び前記復帰バネを駆動する、ドアクローザが提供される。
【0006】
さらに、前記クランクレバーと前記リンクとの接続箇所には、転動軸受が対称的に取り付けられ、前記ガイドスライダには、ガイド溝が設けられ、前記転動軸受は、前記ガイド溝内に配置され、前記ガイド溝には、円弧状のガイド面が設けられ、前記ガイドスライダに位置決めボスがさらに設けられ、前記位置決めボスには、円弧面が設けられているため、位置決めを補強する作用を果たし、ドア本体の揺れを防止し、ドアを開く場合、前記転動軸受は、前記ガイド溝に沿ってスライドし、前記円弧状のガイド面は、下向きに移動して前記位置決めボスに係止するように前記転動軸受を駆動することにより、位置決めの作用を果たし、開けられたドア本体を自動的に位置決めすることができ、外力により前記位置決めボスの制限を克服した後、前記転動軸受がガイド溝内に戻ることができ、この場合、復帰バネは、復帰するようにヒンジを駆動し、ドア本体は、ヒンジの引っ張りで自動的に閉じ、油圧ロッドは、抵抗を提供して、緩衝作用を果たし、ドア本体の衝突損傷を回避することができる。
【0007】
さらに、前記ガイドスライダ内には、貫通孔が設けられ、前記油圧ロッドと前記復帰バネは、一端が前記貫通孔内に配置され、前記第1接続板と前記第2接続板とには、貫通溝が対称的に設けられ、前記クランクレバーが前記貫通溝を貫通して前記接続ベースに接続されている。
【0008】
さらに、前記クランクレバーの両端には、それぞれ第1折り曲げ部と第2折り曲げ部とが設けられ、前記第1折り曲げ部と前記第2折り曲げ部は、それぞれ前記接続ベースと前記リンクに接続され、前記油圧ロッドには、速度調整スイッチが設けられ、前記速度調整スイッチは、前記油圧ロッドの伸縮速度を調整することにより、前記油圧ロッドによる抵抗を制御することができる。
【0009】
さらに、前記油圧ロッドの両側のいずれにも前記復帰バネが設けられ、前記リンクアセンブリが前記ハウジングの両側に対称的に設けられ、前記ハウジングには、第1キャビティが設けられ、前記第1キャビティの両側に第2キャビティが対称的に設けられ、前記油圧ロッドが前記第1キャビティ内に配置され、前記復帰バネが前記第2キャビティ内に配置され、前記ハウジングにスライド溝がさらに設けられ、前記ベースが前記スライド溝内に配置されている。
【0010】
さらに、前記ガイドスライダの間には、第2ガイドスライダがさらに設けられ、前記第2ガイドスライダの両側のいずれにも前記ガイド溝が設けられている。
【発明の効果】
【0011】
本発明のドアクローザによれば、その第1接続板と第2接続板には、それぞれ接続ベースとドア本体接続部が取り付けられ、接続ベースとドア本体接続部がそれぞれドア枠とドア本体内に固定され、ヒンジは、隠蔽して設けられ、ドア本体の美観に影響を与えず、接続ベースとドア本体接続部がリンクアセンブリを介して接続され、ドア本体を開く場合に、移動するようにリンクを駆動するとともに、リンクは、ベースを介して、収縮させるように油圧ロッド及びバネを駆動し、ガイドスライダに位置決め用の位置決めボスがさらに設けられ、開かれたドア本体を固定することができ、ドアを閉じる場合に、油圧ロッドとバネは、伸長して、ドア本体を自動的に閉じるようにプッシュすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例1に係るドアクローザの閉鎖状態の斜視図である。
【
図2】本発明の実施例1に係るドアクローザの、第1接続板を除去する斜視図である。
【
図3】本発明の実施例1に係るドアクローザのドア本体接続部の内部構造の斜視図である。
【
図4】本発明の実施例1に係るドアクローザのガイドスライダ及びクランクレバーの斜視図である。
【
図5】本発明の実施例1に係るドアクローザのガイドスライダ及びクランクレバーの分解図である。
【
図6】本発明の実施例1に係るドアクローザのガイドスライダの斜視図である。
【
図7】本発明の実施例1に係るドアクローザの油圧ロッドの斜視図である。
【
図8】本発明の実施例1に係るドアクローザの半開き状態の斜視図である。
【
図9】本発明の実施例1に係るドアクローザの全開状態の斜視図である。
【
図10】本発明の実施例2に係るドアクローザの閉鎖状態の斜視図である。
【
図11】本発明の実施例2に係るドアクローザの内部構造の斜視図である。
【
図12】本発明の実施例2に係るドアクローザのハウジングの斜視図である。
【
図13】本発明の実施例2に係るドアクローザの開き状態の斜視図である。
【
図14】本発明の実施例3に係るドアクローザの第2ガイドスライダとクランクレバーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施例1)
図1~
図9に示すように、上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、第1接続板3と、第2接続板4とを含み、第2接続板4には、ドア本体接続部が固定され、
図1及び
図2に示すように、ドア本体接続部内には、油圧ロッド1、リンクアセンブリ及び復帰バネ2が取り付けられ、第1接続板3と第2接続板4とは、ヒンジ接続されて設けられ、第1接続板3には、接続ベース5が固定され、第1接続板3は、当該接続ベース5を介してドア枠に接続され、第2接続板4は、ドア本体接続部を介して外部ドア本体に接続され、リンクアセンブリは、一端が第1接続板3及び第2接続板4を貫通して接続ベース5に固定され、ドア本体を開くと、第1接続板3及び第2接続板4は、移動するようにリンクアセンブリを駆動し、リンクアセンブリが移動して、収縮させるように油圧ロッド1及び復帰バネ2を駆動する、ドアクローザが提供される。
【0014】
図2及び
図3に示すように、ドア本体接続部は、ハウジング6及び当該ハウジング6の一端に対称的に取り付けられたガイドスライダ7をさらに含む。ガイドスライダ7は、スライドするようにリンクアセンブリをガイドする。本実施例において、当該リンクアセンブリは、クランクレバー9、リンク10及びヒンジベース11を含む。ヒンジベース11は、ベース8に取り付けられ、リンク10は、ヒンジベース11にヒンジ接続され、クランクレバー9は、一端がリンク10にヒンジ接続され、他端が接続ベース5に接続され、ハウジング6の他端にベース8が固定される。かつ油圧ロッド1、リンクアセンブリ及び復帰バネ2は、いずれもベース8に取り付けられ、油圧ロッド1及び復帰バネ2は、それぞれリンクアセンブリの両側に配置される。ドア本体を開く場合、接続ベース5は、ガイドスライダ7に沿ってスライドするようにクランクレバー9を駆動することにより、移動するようにリンクアセンブリを駆動して、ベース8がそれに伴って移動し、ベース8は、移動した後に収縮させるように油圧ロッド1及び復帰バネを駆動する。
【0015】
図4~
図9に示すように、本実施例において、クランクレバー9の両端には、それぞれ第1折り曲げ部18と第2折り曲げ部19とが設けられる。第1折り曲げ部18は、接続ベース5にヒンジ接続され、第2折り曲げ部19は、リンク10に接続され、クランクレバー9とリンク10との接続箇所には、転動軸受12が対称的に取り付けられる。ガイドスライダ7には、ガイド溝13が設けられ、転動軸受12が当該ガイド溝13内に配置され、ガイド溝13には、スライドをガイドするための円弧状のガイド面14が設けられる。ガイドスライダ7に位置決めボス15がさらに設けられているため、転動軸受12の位置を限定して、ドア本体を位置決めすることができる。当該位置決めボス15に円弧面がさらに設けられているため、位置決めボス15の固定効果を向上させ、ドア本体の揺れを回避することができる。ドアを開く場合、クランクレバー9は、ガイド溝13内にスライドするように転動軸受12を駆動し、転動軸受12が円弧状のガイド面14に移動した後、円弧状のガイド面14のガイドで下向きに移動することにより、転動軸受12が位置決めボス15に係止されているため、当該転動軸受12により、開かれたドア本体を位置決めし、ドアを閉じる場合、位置決めボス15の抵抗に抗し、転動軸受12を再びガイド溝13内にプッシュすることができ、転動軸受12がガイド溝13内に復帰して転動し、この場合に、油圧ロッド1及び復帰バネ2が復帰し、復帰するようにリンクアセンブリを引っ張るため、リンクアセンブリを介して自動的に閉じるようにドア本体を引っ張り、かつ油圧ロッド1が抵抗を提供して、緩衝作用を果たし、ドア本体の移動が速すぎて衝突することを回避することができる。本実施例において、油圧ロッド1には、速度調整スイッチ20が設けられているため、油圧ロッド1の抵抗を調整することができる。ガイドスライダ7内には、貫通孔16が設けられ、油圧ロッド1と復帰バネ2は、一端が貫通孔16内に配置され、第1接続板3と第2接続板4とには、貫通溝17が対称的に設けられ、クランクレバー9が当該貫通溝17を貫通して接続ベース5にヒンジ接続されている。
【0016】
(実施例2)
図10~
図12に示すように、本実施例は、油圧ロッド1の両側のいずれにも上記復帰バネ2が設けられているため、ドアを閉じる場合の復帰バネ2の付勢力を向上させ、ドア本体を自動的に閉じることに役立ち、当該ハウジング6には、第1キャビティ21が設けられ、第1キャビティ21の両側に第2キャビティ22が対称的に設けられ、油圧ロッド1が第1キャビティ21内に配置され、復帰バネ2が第2キャビティ22内に配置され、第1キャビティ21及び第2キャビティ22により油圧ロッド1及び復帰バネ2の安定性を高め、復帰過程におけるずれを回避することができ、当該ハウジング6にスライド溝23がさらに設けられ、ベース8が当該スライド溝23内に配置され、リンクアセンブリがハウジング6の両側に対称的に設けられ、かつリンクアセンブリの底部がベース8に接続され、リンクアセンブリを介して、移動するようにベース8を駆動し、さらに収縮させるように油圧ロッド1及び復帰バネ2を駆動するため、スライド溝23によりベース8が安定してスライドし、ドア本体の開閉をよりスムーズにすることに役立つ点で実施例1と相違する。
【0017】
(実施例3)
図13及び
図14に示すように、本実施例は、ガイドスライダ7の間に第2ガイドスライダ24がさらに設けられ、当該第2ガイドスライダ24の両側のいずれにもガイド溝13が設けられ、ガイドスライダ7に対応するガイド溝13が設けられているため、転動軸受12の移動軌跡がより安定し、ドア本体の開閉過程におけるスムーズ性をさらに向上させる点で実施例1と相違する。
【0018】
本発明のドアクローザによれば、第1接続板と第2接続板の両側には、それぞれ接続ベースとドア本体接続部が取り付けられ、接続ベースとドア本体接続部がそれぞれドア枠とドア本体内に固定され、隠蔽して設けられ、ドア本体の美観に影響を与えず、接続ベースとドア本体接続部は、リンクアセンブリを介して接続され、ドア本体接続部内にガイドスライダがさらに設けられ、リンクの移動に対してガイド作用を果たし、ドア本体を開く場合に、移動するようにリンクを駆動するとともに、リンクは、ベースを介して、収縮させるように油圧ロッド及びバネを駆動し、ガイドスライダに位置決め用の位置決めボスがさらに設けられ、開けられたドア本体を固定することができ、ドアを閉じる場合に、油圧ロッドとバネは、伸長して、ドア本体を自動的に閉じるようにプッシュすることができる。
【0019】
以上の説明は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、なお、当業者にとって、本発明の原理から逸脱することなく、さらに複数の改善及び修正を行うことができ、これらの改善及び修正も本発明の保護範囲内にあると考えられる。
【符号の説明】
【0020】
1 油圧ロッド
2 復帰バネ
3 第1接続板
4 第2接続板
5 接続ベース
6 ハウジング
7 ガイドスライダ
8 ベース
9 クランクレバー
10 リンク
11 ヒンジベース
12 転動軸受
13 ガイド溝
14 円弧状のガイド面
15 位置決めボス
16 貫通孔
17 貫通溝
18 第1折り曲げ部
19 第2折り曲げ部
20 速度調整スイッチ
21 第1キャビティ
22 第2キャビティ
23 スライド溝
24 第2ガイドスライダ