(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】ローン借換え支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/03 20230101AFI20240813BHJP
G06Q 40/06 20120101ALI20240813BHJP
【FI】
G06Q40/03
G06Q40/06
(21)【出願番号】P 2024037077
(22)【出願日】2024-03-11
(62)【分割の表示】P 2023189462の分割
【原出願日】2023-11-06
【審査請求日】2024-03-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515239548
【氏名又は名称】Jolly Factory株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100189717
【氏名又は名称】太田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】丸尾 崇人
(72)【発明者】
【氏名】山内 祐介
(72)【発明者】
【氏名】谷口 正之
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-209890(JP,A)
【文献】特開2017-188111(JP,A)
【文献】特開2023-10447(JP,A)
【文献】特開2022-187388(JP,A)
【文献】特開2010-160627(JP,A)
【文献】特開2010-113611(JP,A)
【文献】特開2009-163592(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、
ユーザの現在のローン返済額、現在金利、今後金利、及び返済期間を含む現在ローン返済情報を基に、現状返済シミュレーション及び借換返済シミュレーションを算出し、算出した前記現状返済シミュレーション及び前記借換返済シミュレーションを出力する返済シミュレーション出力ステップと、
前記借換返済シミュレーションに用いた前記返済期間を延長した借換返済期間によって延長借換返済シミュレーションを算出し、前記借換返済シミュレーションと前記延長借換返済シミュレーションとでの返済日における返済差額を出力する支払差額出力ステップと、
前記返済差額を資産運用による積立金額とした資産運用シミュレーションを算出し、算出した前記資産運用シミュレーションを出力する資産運用シミュレーション出力ステップと
を実行し、
前記資産運用シミュレーション出力ステップでは、
前記ユーザの所定年齢又は所定時点での積立予定金額を出力する
ことを特徴とするローン借換え支援システム。
【請求項2】
前記
所定時点を、前記延長借換返済シミュレーションによるローン完済時
とする
ことを特徴とする請求項1に記載のローン借換え支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローン借換えのタイミングで資産運用を提案することができるローン借換え支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
世界を取り巻く金融事情から、日本の今後の金利政策は注目されており、住宅ローンの借換需要も少なくない。
なお、住宅ローン借換え営業支援システムとして、特許文献1では、端末からGISを利用するIT技術を用いてデータの収集、交換、処理を行い、住宅ローンに関するデータベースと解析システムを構築し、新旧住宅地図から経年的変化の差部分の抽出により見込客を抽出し、住宅ローンの借換え適否の判断等を付加して見込客のランク付けを行い、有力営業先候補を抽出して金融機関の営業活動を効率良く支援し得るようにしたシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
住宅ローンの借換は、より低金利のローンへの変更や、将来の金利上昇に備えたローン変更を目的とするが、ローン借換えのタイミングで資産運用の原資を作るという考えはない。
【0005】
本発明は、ローン借換えのタイミングで資産運用を提案するローン借換え支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明のローン借換え支援システムは、コンピュータが、ユーザの現在のローン返済額、現在金利、今後金利、及び返済期間を含む現在ローン返済情報を基に、現状返済シミュレーション及び借換返済シミュレーションを算出し、算出した前記現状返済シミュレーション及び前記借換返済シミュレーションを出力する返済シミュレーション出力ステップと、前記借換返済シミュレーションに用いた前記返済期間を延長した借換返済期間によって延長借換返済シミュレーションを算出し、前記借換返済シミュレーションと前記延長借換返済シミュレーションとでの返済日における返済差額を出力する支払差額出力ステップと、前記返済差額を資産運用による積立金額とした資産運用シミュレーションを算出し、算出した前記資産運用シミュレーションを出力する資産運用シミュレーション出力ステップとを実行し、前記資産運用シミュレーション出力ステップでは、前記ユーザの所定年齢又は所定時点での積立予定金額を出力することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のローン借換え支援システムにおいて、前記所定時点を前記延長借換返済シミュレーションによるローン完済時とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、借換返済期間は延長するものの、資産運用による実質的な借換返済期間を予測できることで、ローン借換えのタイミングで資産運用を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施例におけるローン借換え支援システムでの処理流れを示すフロー図
【
図2】S1による現在ローン返済情報をコンピュータに入力するための入力情報イメージ図
【
図3】S21によるローン返済開始時から完済までの現状返済シミュレーションの出力イメージ図
【
図4】S21による返済終了を除いた現状での残債に対する現状返済シミュレーションの出力イメージ図
【
図5】S22による返済終了を除いた現状での残債に対する借換返済シミュレーションの出力イメージ図
【
図6】S23による現状返済と借換返済との比較出力イメージ図
【
図7】S41による支払差額出力ステップでの出力イメージ図
【
図9】取り崩し資産運用シミュレーションの出力イメージ図
【
図10】変更資産運用シミュレーションの出力イメージ図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態によるローン借換え支援システムは、コンピュータが、ユーザの現在のローン返済額、現在金利、今後金利、及び返済期間を含む現在ローン返済情報を基に、現状返済シミュレーション及び借換返済シミュレーションを算出し、算出した現状返済シミュレーション及び借換返済シミュレーションを出力する返済シミュレーション出力ステップと、借換返済シミュレーションに用いた返済期間を延長した借換返済期間によって延長借換返済シミュレーションを算出し、借換返済シミュレーションと延長借換返済シミュレーションとでの返済日における返済差額を出力する支払差額出力ステップと、返済差額を資産運用による積立金額とした資産運用シミュレーションを算出し、算出した資産運用シミュレーションを出力する資産運用シミュレーション出力ステップとを実行し、資産運用シミュレーション出力ステップでは、ユーザの所定年齢又は所定時点での積立予定金額を出力するものである。本実施の形態によれば、借換返済シミュレーションに用いた返済期間を延長した借換返済期間によって延長借換返済シミュレーションを算出し、借換返済シミュレーションと延長借換返済シミュレーションとでの返済日における返済差額を出力し、返済差額を資産運用による積立金額とした資産運用シミュレーションを算出し、ユーザの所定年齢又は所定時点での積立予定金額を出力することで、ユーザの所定年齢又は所定時点での期待できる資産や、積立予定金額を差し引いた残債を知ることができ、返済差額を積立金額とする資産運用のメリットを把握することができる。すなわち、借換返済期間は延長するものの、資産運用による実質的な借換返済期間を予測できることで、ローン借換えのタイミングで資産運用を提案することができる。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態によるローン借換え支援システムにおいて、所定時点を、延長借換返済シミュレーションによるローン完済時とするものである。本実施の形態によれば、資産運用を行うことで、ローン完済時に期待できる資産を予測できる。
【実施例】
【0011】
以下に、本発明の一実施例によるローン借換え支援システムについて
図1から
図10を用いて説明する。本実施例では住宅ローンの借換えを示している。
図1は本実施例におけるローン借換え支援システムでの処理流れを示すフロー図である。
コンピュータは、現在ローン返済情報が入力されると(S1)、返済シミュレーションを算出する(S2)。
ここで、現在ローン返済情報には、本人情報と借入情報とを含む。本人情報は、氏名や住所などの個人特定情報であり、生年月日を含むことが好ましい。借入情報には、ユーザの現在のローン返済額、現在金利、今後金利、及び返済期間を含む。
【0012】
図2は、S1による現在ローン返済情報をコンピュータに入力するための入力情報イメージ図である。
S2による返済シミュレーション算出ステップでは、現在ローン返済情報を基に、現状返済シミュレーションを算出し、算出した現状返済シミュレーションを出力する(S21)。
S21による現状返済シミュレーションでは、ローン返済開始時から完済までの現状返済シミュレーションと、返済終了を除いた現状での残債に対する現状返済シミュレーションとを出力することが好ましい。
【0013】
図3はS21によるローン返済開始時から完済までの現状返済シミュレーションの出力イメージ図、
図4はS21による返済終了を除いた現状での残債に対する現状返済シミュレーションの出力イメージ図である。
図3において、借入額合計(32,400,000円)、返済期間(420回(36年))、及び完済日(2051/06/17)は確定項目であり、金利(段階式固定(1.200%))、返済額合計(42,108,113円)、利息合計(9,708,113円)、及び総支払額(42,108,113円)は、将来の金利動向によって変動する項目である。なお、
図3に示すように、年額返済額における元金と利息との比率や、元金残高と利息累計との増減をグラフ表示することが好ましい。
図4では、借入額合計(26,851,133円)、返済期間(335回(27年11か月))、完済日(2051/06/17)、金利(段階式固定(1.200%))、返済額合計(43,561,056円)、利息合計(16,709,923円)、及び総支払額(43,561,056円)が表示されている。
【0014】
また、S2による返済シミュレーション算出ステップでは、現在ローン返済情報を基に、借換後の金利情報を加えて借換返済シミュレーションを算出し、算出した借換返済シミュレーションを出力する(S22)。
借換後の金利情報には、固定・変動の選択と選択された現在金利と今後金利を含む。
図5はS22による返済終了を除いた現状での残債に対する借換返済シミュレーションの出力イメージ図である。
図5に示す借換返済シミュレーションでは、返済期間は
図4に示す現状での残債に対する現状返済シミュレーションと同一期間とする。
図5では、借入額合計(28,500,000円)、返済期間(335回(27年11か月))、完済日(2051/06/17)、金利(固定(1.150%))、返済額合計(33,332,597円)、利息合計(4,832,597円)、及び総支払額(33,332,597円)が表示されている。
なお、
図5に示す借入額合計が
図4に示す借入額合計より多くなっているのは、借換諸費用(銀行手数料、登記費用、仲介費用)を残債金額に含めているためである。
図4に対して
図5では、返済期間及び完済日は同じであるが、借換により金利が異なっているため、返済額合計、利息合計、及び総支払額が異なっている。
【0015】
S2による返済シミュレーション算出ステップで算出される、現状での残債に対する現状返済シミュレーションと、現状での残債に対する借換返済シミュレーションとによって、現状返済と借換返済とを比較表示する(S23)
図6はS23による現状返済と借換返済との比較出力イメージ図である。なお、
図6では借換返済を一括全期間固定金利を選択した場合を示している。
図6に示すように、現状返済と借換返済とは、一方の軸(縦軸)を返済金額、他方の軸(横軸)をユーザの返済年齢として、残債の変動をグラフ表示することが好ましい。また、現状返済と借換返済とでの、借入額、返済総額、及び利息合計の比較を表示する。
【0016】
S21による現状返済シミュレーションの出力、S22による借換返済シミュレーションの出力、及びS23による現状返済と借換返済との比較出力が、返済シミュレーション出力ステップである。
【0017】
コンピュータは、借換返済期間延長情報が入力されると(S3)、借換返済シミュレーションに用いた返済期間を延長した借換返済期間によって延長借換返済シミュレーションを算出し、借換返済シミュレーションと延長借換返済シミュレーションとでの返済日における返済差額を算出することができる(S4)。
借換返済期間延長情報は、
図4で示した現状での残債に対する現状返済シミュレーションにおける返済期間を超える期間を入力するものである。借換返済期間延長情報は、返済までの回数、返済完了年月、ユーザの年齢を入力することで行う。
入力される借換返済期間延長情報の適否をコンピュータが判断する場合には、コンピュータは、現在の返済期間を超える期間設定となっているかを判断するとともに、借換返済期間延長による完済時におけるユーザの年齢が設定年齢(例えば82歳)を越えないかを判断する。コンピュータは、現在の返済期間を超えない期間設定となっている場合には、返済期間を超える期間設定条件をユーザに表示し、借換返済期間延長による完済時におけるユーザの年齢が設定年齢を越える場合には、ユーザの年齢が設定年齢を越えない期間設定条件をユーザに表示することで、ユーザによる借換返済期間延長情報の入力をサポートすることができる。
【0018】
コンピュータは、S4によって算出される期間延長による支払差額を出力する(S41)。
図7は、S41による支払差額出力ステップでの出力イメージ図である。
図7の上表と下表とは、借入額合計(29,100,000円)、及び金利(固定(0.950%))を同じとし、上表は返済期間を335回(27年11か月)、下表は返済期間を420回(35年)とした場合であり、返済日毎での返済額を比較できるように表示している。
そして、
図7で示すように、上表における1回目の返済額(98,927円)と下表における1回目の返済額(81,468円)とを表示する。このように、期間延長前と、期間延長後との支払額を表示するとともに、算出した支払差額を表示してもよい。
【0019】
コンピュータは、資産運用情報が入力されると(S5)、S4によって算出される期間延長による支払差額を用いて資産運用積立額シミュレーションを算出する(S6)。資産運用情報は、運用期間(積立期間)と運用利回り(年利)である。運用利回りは、資産運用方法によって過去のデータと今後の見通しからあらかじめ設定した中からユーザに選択させることができる。なお、資産運用方法には、例えば、投資信託があり、NISA口座を用いた投資信託を資産運用方法とすることが好ましい。2024年以降の積立NISAによれば、運用期間や資金の引き出しに制限が無く、運用中の利益が非課税であり、ローンの金利を上回る運用利回りが十分に期待できる。
【0020】
コンピュータは、S6によって返済差額を資産運用による積立金額とした資産運用シミュレーションを算出し、算出した資産運用シミュレーションを出力する(S7)。
図8は資産運用シミュレーションの出力イメージ図である。
図8では、一方の軸(縦軸)を返済予定金額及び積立予定金額とし、他方の軸(横軸)をユーザの年齢としてグラフ表示している。ここで返済予定金額は残債額であり、積立予定金額は積立金額に運用利益を加
えている。なお、ユーザの年齢とともに、又はユーザの年齢に代えて年情報を表示してもよい。年情報は、例えば年、年月、又は年度である。
【0021】
そして、
図8において「A」は、S4によって算出する延長借換返済シミュレーションによる返済予定金額と、資産運用シミュレーションによる積立予定金額とが同額となるタイミングを示している。
このように、延長借換返済シミュレーションによる返済予定金額と、資産運用シミュレーションによる積立予定金額とが同額となるタイミングAを出力することで、実質的にローン返済が終了するタイミングAを知ることができ、返済差額を積立金額とする資産運用のメリットを把握することができる。すなわち、借換返済期間は延長するものの、資産運用による実質的な借換返済期間を予測できる。
そして、返済予定金額と積立予定金額とが同額となるタイミングAでのユーザの年齢又は年情報を出力することで、実質的にローン返済が終了する年齢や年を把握することができる。
【0022】
また、
図8において「B」は、延長借換返済シミュレーションによるローン完済時を示しており、ローン完済時Bにおける積立予定金額を出力する。
資産運用を行わない場合には、ローン完済時Bには残債無しとなるだけであるが、資産運用を行うことで、ローン完済時Bに期待できる資産を予測できる。
また、ローン完済時Bでのユーザの年齢又は年情報を出力することで、ローン返済が終了する年齢や年を把握することができる。
図8に示すように、
残債予定金額と積立予定金額との年による変動を一つのグラフで表示することで、借入金の残額と積立額との変化を把握できる。
【0023】
コンピュータは、取り崩し情報が入力されると(S8)、取り崩し情報を用いて資産運用積立額シミュレーションを算出する(S9)。取り崩し情報は、積立予定金額から取り崩しを行う取り崩し時期と取り崩し金額である。取り崩し時期には、取り崩しを行う時期のユーザの年齢を含む。
S9による資産運用積立額シミュレーション算出ステップでは、受け付けた取り崩し時期と取り崩し金額によって取り崩しによる資産運用シミュレーションを算出する。
そして、算出する取り崩しによる資産運用シミュレーションを出力する(S10)。
S10による取り崩し資産運用シミュレーション出力ステップでは、資産運用終了の時期と、資産運用終了時までの総資産額を出力する。
図9は取り崩し資産運用シミュレーションの出力イメージ図である。
図9では、一方の軸(縦軸)を積立予定金額とし、他方の軸(横軸)をユーザの年齢としてグラフ表示している。なお、ユーザの年齢とともに、又はユーザの年齢に代えて年情報を表示してもよい。年情報は、例えば年、年月、又は年度である。
図9では、取り崩し時期としてユーザの年齢がCの年、取り崩し金額を20万円/月として入力した場合を示しており、積立による総資産が24,358,356円であり、ユーザが82歳まで20万円/月を受け取れることを示している。
図9に示すように、積立予定金額からの取り崩しによる資産運用シミュレーションを出力することで、ユーザのライフスタイルに合わせた資産運用を行うことができる。
【0024】
コンピュータは、積立金額変更情報が入力されると(S11)、積立金額変更情報を用いて資産運用積立額シミュレーションを算出する(S12)。積立金額変更情報は、積立金額の変更時期と変更金額である。積立金額の変更時期には、変更を行う時期のユーザの年齢を含む。
S12による資産運用積立額シミュレーション算出ステップでは、受け付けた変更時期と変更金額によって変更による資産運用シミュレーションを算出する。
そして、算出する変更資産運用シミュレーションを出力する(S13)。
S13による変更資産運用シミュレーション出力ステップでは、一方の軸を積立予定金額とし、他方の軸をユーザの年齢としてグラフ表示する。
図10は変更資産運用シミュレーションの出力イメージ図である。
図10では、一方の軸(縦軸)を積立予定金額とし、他方の軸(横軸)をユーザの年齢としてグラフ表示している。なお、ユーザの年齢とともに、又はユーザの年齢に代えて年情報を表示してもよい。年情報は、例えば年、年月、又は年度である。
図10では、変更時期としてユーザの年齢がDの年(65歳)とした場合を示しており、例えば64歳定年からは積立金額をゼロに変更、又は積立金額を半分に変更することができる。
図10では、ユーザの年齢がCの年からは積立を取り崩すことを示している。
図10に示すように、積立金額の変更による資産運用シミュレーションを出力することで、ユーザのライフスタイルに合わせた資産運用を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明のローン借換え支援システムによれば、借入期間を延長することで資産運用による原資を作り出すことができ、ローン金利よりも高い利回りで資産運用を行うことで、実質的な借換返済期間を短縮でき、資産を生み出すことを予測できる。
【要約】 (修正有)
【課題】ローン借換えのタイミングで資産運用を提案する借換え支援システムを提供する。
【解決手段】ローン借換え支援システムは、コンピュータが、現在ローン返済情報を基に現状返済シミュレーション及び借換返済シミュレーションを算出し、現状返済シミュレーション及び借換返済シミュレーションを出力するステップと、借換返済シミュレーションに用いた返済期間を延長した借換返済期間によって延長借換返済シミュレーションを算出し、借換返済シミュレーションと延長借換返済シミュレーションとでの返済日における返済差額を出力するステップと、返済差額を資産運用による積立金額とした資産運用シミュレーションを算出し、延長借換返済シミュレーションによる返済予定金額と、資産運用シミュレーションによる積立予定金額とが同額となるタイミングを出力する資産運用シミュレーションを出力するステップと、を実行する。
【選択図】
図1