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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】髪留め具及びその装着治具
(51)【国際特許分類】
   A45D 8/36 20060101AFI20240813BHJP
【FI】
A45D8/36 G
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021081357
(22)【出願日】2021-05-13
(65)【公開番号】P2022008086
(43)【公開日】2022-01-13
【審査請求日】2024-02-02
(31)【優先権主張番号】P 2020110261
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】520098176
【氏名又は名称】深沢 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120396
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】深沢 勝彦
【審査官】田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第203493009(CN,U)
【文献】米国特許第05535765(US,A)
【文献】韓国公開特許第2019-0072749(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 8/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
髪の束の一部に巻き付け可能又は包み込み可能な帯状の髪留め本体と、
前記髪留め本体の両端部に設けられ互いに磁力で吸着可能な一対の端部側磁石と、
前記一対の端部側磁石のうち少なくとも一方に磁力で吸着可能であると共に前記髪留め本体中間に設けられた中間部磁石とを備え
前記髪留め本体に設けられた磁石が、前記一対の端部側磁石及び前記中間部磁石だけであり、
前記中間部磁石が、前記髪留め本体の幅方向に延在する板状であることを特徴とする髪留め具。
【請求項2】
請求項1に記載の髪留め具において、
前記髪留め本体に着脱可能な髪飾り部材を備え、
前記髪飾り部材が、髪飾り本体と、
前記髪飾り本体に取り付けられ前記端部側磁石に吸着可能な磁石又は磁性体で形成された飾り側取付部とを備えていることを特徴とする髪留め具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の髪留め具において、
前記髪留め本体が、両端に前記端部側磁石が接続され伸縮可能なゴム紐を備えていることを特徴とする髪留め具。
【請求項4】
髪の束の一部に巻き付け可能又は包み込み可能な紐状又は帯状の髪留め本体と、前記髪留め本体の両端部に設けられ互いに磁力で吸着可能な一対の端部側磁石と、前記一対の端部側磁石のうち少なくとも一方に磁力で吸着可能であると共に前記髪留め本体の少なくとも中間部分に設けられた中間部磁石とを備えている髪留め具を髪に取り付ける装着治具であって、
一対の突出部を有して略U字状又は略V字状に形成された治具本体を備え、
前記治具本体が、前記髪留め具を直線状に延在させた状態で前記髪留め具の少なくとも一対の前記端部側磁石が挿入可能な一対のスリット部を前記一対の突出部に有し、
前記一対のスリット部が、互いに対向する前記一対の突出部の内側部に形成されていると共に前記一対の突出部の基端から離間した位置に配されていることを特徴とする髪留め具の装着治具。
【請求項5】
請求項4に記載の髪留め具の装着治具において、
前記一対のスリット部が、内周面に前記端部側磁石に吸着可能で磁性体で形成された一対のスリット内プレートが取り付けられていることを特徴とする髪留め具の装着治具。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の髪留め具の装着治具において、
前記治具本体が、前記一対の突出部の互いに対向する内側部であって前記一対のスリット部よりも先端側に互いに対向する方向に突出した一対の凸部を有していることを特徴とする髪留め具の装着治具。
【請求項7】
請求項4から6のいずれか一項に記載の髪留め具の装着治具において、
前記一対のスリット部が、有底の溝形状であり、
前記治具本体が、底部に台座部を有していることを特徴とする髪留め具の装着治具。
【請求項8】
請求項4から7のいずれか一項に記載の髪留め具の装着治具において、
前記治具本体が、前記一対の突出部の反対側に突出した把持部を有し、
前記把持部が、前記一対のスリット部の周囲よりも厚く形成されていることを特徴とする髪留め具の装着治具。
【請求項9】
請求項8に記載の髪留め具の装着治具において、
前記治具本体が、前記把持部の前記一対のスリット部側に設けられ両側方向に突出した一対の指支持部を有していることを特徴とする髪留め具の装着治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容易に髪に装着可能であると共に髪飾りも容易に着脱可能な髪留め具及びその装着治具である。
【背景技術】
【0002】
一般的に、髪回りのアクセサリー,髪飾りとして、束ねた髪に取り付ける髪留め具が知られている。また、この髪留め具に装飾を施して、より装飾性を向上させたものも知られている。
このような髪留め具として、従来はゴム紐で髪を束ねるものや、ヘアピンやクリップ等で髪を挟み込むものなどがある。
【0003】
また、これらの髪留め具は、ゴム紐等が見えて外観的に装飾性を損なう場合があるため、ゴム紐を隠して装飾性を確保した髪留め具が提案されている。
例えば、特許文献1には、髪を束ねるための環状のゴム紐と、使用時に環状を成し、ゴム紐で束ねた髪の部位を全周に亘って覆う装飾体とを備え、装飾体が、可撓性を有する材料から帯状に形成され、ゴム紐が装飾体の使用時の内周面側に固定され、装飾体の長手方向の両端部に、一対の磁石が、相互に磁力吸着可能に使用時に外側から視認できない態様で設けられた髪留め具が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実用新案登録第3209354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、上記従来のゴム紐、ヘアピンやクリップを用いた髪留め具では、強く髪を縛ってしまったり挟み込んでしまったりする場合があり、髪にダメージを与え易いという問題があった。また、特許文献1のように、磁石を用いた装飾体でゴム紐を覆う場合でも、ゴム紐で髪を直接縛るため、やはり髪にダメージを与え易い。
なお、特許文献1の髪留め具において、ゴム紐無しで一対の磁石を用いた装飾体だけを髪に装着したとしても、一対の磁石の吸着だけでは髪の束に対して締め付ける力が働かず、髪の束から装飾体が抜け落ちてしまう不都合がある。
さらに、クリップやヘアピンなどを用いた髪飾りでは、取り付けるために相当量の髪の厚み(層)や太い髪の束が必要とされるため、細い髪の束、例えば直径5mm程度に細く束ねた髪の束にゴム紐やヘアピン等で固定、結束することが困難であった。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、髪へのダメージを与え難く、細い髪の束への装着も容易であると共に抜け落ち難い髪留め具及びその装着治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る髪留め具は、髪の束の一部に巻き付け可能又は包み込み可能な紐状又は帯状の髪留め本体と、前記髪留め本体の両端部に設けられ互いに磁力で吸着可能な一対の端部側磁石と、前記一対の端部側磁石のうち少なくとも一方に磁力で吸着可能であると共に前記髪留め本体の少なくとも中間部分に設けられた中間部磁石とを備えていることを特徴とする。
【0008】
この髪留め具では、一対の端部側磁石のうち少なくとも一方に磁力で吸着可能であると共に髪留め本体の少なくとも中間部分に設けられた中間部磁石とを備えているので、髪の束の一部に髪留め本体を巻き付け又は包むと共に一対の端部側磁石を互いに吸着させることで、髪の束回りに環状となると共に、中間部磁石が一対の端部側磁石の少なくとも一方に引き寄せられることで、髪留め本体が内側に向けて絞られ髪の束を締め付けることで、抜け落ちを抑制することができる。また、髪にゴム等で直接取り付けず、磁力によって髪の束を締め付けるため、髪へのダメージを抑制することができる。さらに、指でつまむ程度の少なく細い髪の束でも、中間部磁石と端部側磁石とが磁力で互いに引き合うことで安定して取り付け可能である。また、髪留め本体や端部側磁石に装飾を施して髪留め具自体を装飾品とすることも容易であり、少量の髪の束に取り付けて風にも揺れる髪飾りとすることが可能である。さらに、磁力で髪の束に巻き付いているだけであるため、吸着している一対の端部側磁石を互いに離すことで、容易に取り外し可能である。また、一対の端部側磁石が互いに吸着している状態のまま髪の束から抜き取ることによっても容易に取り外し可能である。
【0009】
第2の発明に係る髪留め具は、第1の発明において、前記髪留め本体に着脱可能な髪飾り部材を備え、前記髪飾り部材が、髪飾り本体と、前記髪飾り本体に取り付けられ前記端部側磁石に吸着可能な磁石又は磁性体で形成された飾り側取付部とを備えていることを特徴とする。
すなわち、この髪留め具では、髪飾り部材が、髪飾り本体と、髪飾り本体に取り付けられ端部側磁石に吸着可能な磁石又は磁性体で形成された飾り側取付部とを備えているので、端部側磁石の磁力により髪飾り部材の飾り側取付部を吸着させることで容易に髪飾り部材を取り付けることができる。特に、磁力で吸着されているだけであるため、容易に着脱が可能である。
【0010】
第3の発明に係る髪留め具は、第1又は第2の発明において、前記髪留め本体が、両端に前記端部側磁石が接続され伸縮可能なゴム紐と、柔軟な材料で形成され内部に前記ゴム紐が挿通された筒状カバーとを備えていることを特徴とする。
すなわち、この髪留め具では、髪留め本体が、両端に端部側磁石が接続され伸縮可能なゴム紐を備えているので、ゴム紐の付勢力によって髪の束からさらに抜け落ち難くできる。
【0011】
第4の発明に係る髪留め具の装着治具は、第1から第3の発明のいずれか髪留め具を髪に取り付ける装着治具であって、一対の突出部を有して略U字状又は略V字状に形成された治具本体を備え、前記治具本体が、前記髪留め具を直線状に延在させた状態で前記髪留め具の少なくとも一対の前記端部側磁石が挿入可能な一対のスリット部を前記一対の突出部に有し、前記一対のスリット部が、互いに対向する前記一対の突出部の内側部に形成されていると共に前記一対の突出部の基端から離間した位置に配されていることを特徴とする。
この髪留め具の装着治具では、一対のスリット部が、互いに対向する一対の突出部の内側部に形成されていると共に一対の突出部の基端から離間した位置に配されているので、一対のスリット部に一対の端部側磁石を挿入して髪留め具を治具本体にセットした状態で、一対の突出部の間で突出部の基端側に髪の束を押し込むと、髪の束の一部に髪留め具を巻き付け又は包み込むことができる。すなわち、髪の束は一対の突出部の内側部にガイドされて髪留め本体と共に突出部の基端まで押し込まれると、髪留め本体に包まれた状態となると共に一対のスリット部内の一対の端部側磁石が引っ張られて一対のスリット部から外れ、最終的に互いに吸着し合うことで、髪留め具が髪の束を結束した状態で髪に取り付けられる。
【0012】
第5の発明に係る髪留め具の装着治具は、第4の発明において、前記一対のスリット部内に、内周面に前記端部側磁石に吸着可能で磁性体で形成された一対のスリット内プレートが取り付けられていることを特徴とする。
すなわち、この髪留め具の装着治具では、一対のスリット部内に、内周面に端部側磁石に吸着可能で磁性体で形成されたスリット内プレートが取り付けられているので、一対のスリット部内に挿入した一対の端部側磁石がスリット内プレートに吸着して抜け落ちることを防止できる。
【0013】
第6の発明に係る髪留め具の装着治具は、第4又は第5の発明において、前記治具本体が、前記一対の突出部の互いに対向する内側部であって前記一対のスリット部よりも先端側に互いに対向する方向に突出した一対の凸部を有していることを特徴とする。
すなわち、この髪留め具の装着治具では、治具本体が、一対の突出部の互いに対向する内側部であって一対のスリット部よりも先端側に互いに対向する方向に突出した一対の凸部を有しているので、一対の突出部間に髪の束を通して一対のスリット部に嵌まっている髪留め具まで押し込む際に、一対の凸部によって髪の束が細く絞られることで髪留め具本体の中央を押すことができ、髪の束の一部に髪留め具を容易に巻き付け又は包み込むことができる。
【0014】
第7の発明に係る髪留め具の装着治具は、第4から第6の発明のいずれかにおいて、前記一対のスリット部が、有底の溝形状であり、前記治具本体が、底部に台座部を有していることを特徴とする。
すなわち、この髪留め具の装着治具では、一対のスリット部が、有底の溝形状であり、治具本体が、底部に台座部を有しているので、一対のスリット部に髪留め具を挿入しセットした際に、台座部によって髪留め具が支持されることで髪留め具がスリット部から抜け落ちることを防止できる。
【0015】
第8の発明に係る髪留め具の装着治具は、第4から第7の発明のいずれかにおいて、前記治具本体が、前記一対の突出部の反対側に突出した把持部を有し、前記把持部が、前記一対のスリット部の周囲よりも厚く形成されていることを特徴とする。
すなわち、この髪留め具の装着治具では、治具本体が、一対の突出部の反対側に突出した把持部を有し、把持部が、一対のスリット部の周囲よりも厚く形成されているので、把持部を指で挟んで持つことで、一対の突出部の反対側で装着治具を指でしっかり保持することができ、安定した取付作業が可能になる。
【0016】
第9の発明に係る髪留め具の装着治具は、第8の発明において、前記治具本体が、前記把持部の前記一対のスリット部側に設けられ両側方向に突出した一対の指支持部を有していることを特徴とする。
すなわち、この髪留め具の装着治具では、治具本体が、把持部の一対のスリット部側に設けられ両側方向に突出した一対の指支持部を有しているので、指で把持部を厚さ方向に挟持する場合以外に、把持部の両側にそれぞれ指を添えて挟持する際に、一対の指支持部に指先が係止されることで、把持する指の位置決めができると共に安定して装着治具を保持することが可能になる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係る髪留め具によれば、一対の端部側磁石のうち少なくとも一方に磁力で吸着可能であると共に髪留め本体の少なくとも中間部分に設けられた中間部磁石とを備えているので、中間部磁石が一対の端部側磁石の少なくとも一方に引き寄せられることで、抜け落ちを抑制することができる。したがって、本発明の髪留め具では、髪にゴム等で直接取り付けず、磁力によって髪の束を締め付けるため、髪へのダメージを抑制することができ、細い髪の束への装着も容易であると共に抜け落ち難い。
また、本発明に係る髪留め具の装着治具によれば、一対のスリット部が、互いに対向する一対の突出部の内側部に形成されていると共に一対の突出部の基端から離間した位置に配されているので、一対のスリット部に一対の端部側磁石を挿入して髪留め具を治具本体にセットした状態で、一対の突出部の間で突出部の基端側に髪の束を押し込むことで、髪の束の一部に髪留め具を容易に巻き付け又は包み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係る髪留め具及びその装着治具の第1実施形態において、髪の束に取り付けた状態の髪留め具を示す断面図である。
図2】第1実施形態において、髪留め具を示す平面図(a),正面図(b)及び各磁石の磁極を示す模式図(c)である。
図3】第1実施形態において、装着治具を示す斜視図(a)及び髪留め具を一対のスリット部に嵌めた概略的な装着治具を示す平面図(b)である。
図4】第1実施形態において、装着治具に髪留め具を取り付ける方法を工程順に示す要部の斜視図である。
図5】第1実施形態において、装着治具を用いて髪の束に髪留め具を取り付ける方法を工程順に示す平面図である。
図6】第1実施形態において、幅の異なる3つの髪留め具を示す平面図である。
図7】第1実施形態において、幅の異なる髪留め具を髪の束に取り付けた3つの例を示す平面図である。
図8】第1実施形態において、模様が施された髪留め本体を採用した髪留め具(a)及び環状にした髪留め具(b)を示す斜視図である。
図9】本発明に係る髪留め具及びその装着治具の第2実施形態において、髪留め具を示す斜視図(a)及び環状にした状態の斜視図(b)である。
図10】第2実施形態において、髪に装着した髪留め具に髪飾り部を取り付けた2つの例を示す斜視図である。
図11】本発明に係る髪留め具及びその装着治具の第3実施形態において、髪留め具を示す正面図である。
図12】第3実施形態において、髪の束の一部に巻き付け又は包み込む際に一対の端部側磁石が互いに吸着する前の状態(a)と互いに吸着した後の状態(b)を示す髪留め具の断面図である。
図13】本発明に係る髪留め具及びその装着治具の第4実施形態において、髪留め具を髪の束に取り付ける方法を工程順に示す断面図である。
図14】本発明に係る髪留め具及びその装着治具の第5実施形態において、装着治具に示す斜視図(a)及び平面図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る髪留め具及びその装着治具の第1実施形態を、図1から図8を参照しながら説明する。
【0020】
本実施形態の髪留め具(髪留め具)1は、図1及び図2に示すように、髪の束Hの一部に巻き付け可能又は包み込み可能な紐状又は帯状の髪留め本体2と、髪留め本体2の両端部に設けられ互いに磁力で吸着可能な一対の端部側磁石3と、一対の端部側磁石3のうち少なくとも一方に磁力で吸着可能であると共に髪留め本体2の少なくとも中間部分に設けられた中間部磁石4とを備えている。
【0021】
上記髪留め本体2は、例えばシート状の樹脂フィルムや布等の非磁性体で可撓性を有する材料で形成されたものであり、本実施形態では、平坦な平面状とされたシート状の樹脂フィルムを採用している。
上記端部側磁石3及び中間部磁石4は、例えばネオジム磁石で形成されている。すなわち、端部側磁石3が、髪留め本体2の幅方向に延在した丸棒状(円柱状)のネオジム磁石である。
また、中間部磁石4は、髪留め本体2の幅方向に延在した長方形状の板状のネオジム磁石である。
【0022】
なお、端部側磁石3は、髪留め本体2の幅よりも若干長く、両端が髪留め本体2から突出した状態で髪留め本体2の端部に固定されている。
また、上記中間部磁石4は、髪留め本体2の中間点に設置されている。
この本実施形態の髪留め具1は、使用時には一対の端部側磁石3が互いに吸着して、図1に示すように、環状となって髪の束Hの一部に巻き付けられ又は包み込むようにして取り付けられる。
なお、本実施形態では、髪留め具1の長さを、例えば約1100本の髪の束Hの一部に巻き付け可能又は包み込み可能に、12.56mm(環状にした際の内径4mm)とした。
【0023】
また、本実施形態の髪留め具1を髪に取り付ける装着治具10は、図3に示すように、一対の突出部11を有して略U字状又は略V字状に形成された治具本体12を備えている。
なお、治具本体12は、例えば樹脂等の非磁性体材料で板状に形成されている。
上記治具本体12は、髪留め具1を直線状(平坦状)に延在させた状態で髪留め具1の少なくとも一対の端部側磁石3が挿入可能な一対のスリット部12aを一対の突出部11に有している。
上記一対のスリット部12aは、互いに対向する一対の突出部11の内側部に形成されていると共に突出部11の内側部の基端から離間した位置に配されている。
【0024】
上記突出部11は、先端に向けて漸次幅が狭くなったテーパ形状とされている。
また、一対の突出部11の先端側は、その間隔が先端側に向けて漸次広く設定され、基端に向けて間隔が漸次狭くなっている。また、一対の突出部11の内側部基端は、半円状の凹部13cとなっている。
【0025】
上記一対のスリット部12a内には、内周面に端部側磁石3に吸着可能で磁性体で形成された一対のスリット内プレート13が取り付けられている。
上記治具本体12は、一対の突出部11の互いに対向する内側部であって一対のスリット部12aよりも先端側に互いに対向する方向に突出した一対の凸部13aを有している。
【0026】
上記一対のスリット内プレート13は、例えば鉄等の磁性金属プレートをスリット部12aの形状に合わせて曲げて形成したものである。すなわち、スリット内プレート13の一端部は、スリット部12aの開口端から突出部11の内側部に沿って直角に曲げられ、スリット内プレート13の他端部は、スリット部12aの奥でスリット部12aに沿って円弧状に曲げられている。
【0027】
上記一対の凸部13aは、一対のスリット内プレート13の一端部に固定され半円状に湾曲させた樹脂製板ばねであり、互いに対向する方向に突出している。
そして、一対の凸部13aは、一対のスリット内プレート13を一対のスリット部12a内に挿入状態で取り付けた際、一対のスリット部12aに近接した位置で一対の突出部11の内側部に配される。
なお、本実施形態では、一対の凸部13aを一対のスリット内プレート13に取り付けて治具本体12に設けているが、一対の突出部11の内側部に一対の凸部13aを直接形成して一体化しても構わない。
【0028】
次に、本実施形態の髪留め具1を、装着治具10を用いて髪の束Hに装着する方法について説明する。
まず、図4の(a)(b)に示すように、髪留め具1の一対の端部側磁石3を装着治具10の一対のスリット部12a内に押し込んで挿入し、図4の(c)に示すように、髪留め具1を一対の突出部11間に架け渡した状態とする。このとき、中間部磁石4を突出部11の先端側に向けて設置する。
なお、端部側磁石3及び中間部磁石4は、図2の(c)に示すように、磁極の向きが設定されており、平坦に延在する髪留め本体2で隣の磁石とは互いに反発するようになっている。このため、一対のスリット部12aへの挿入時では、髪留め本体2が延ばされて全体が直線状に張った状態を維持することができる。
【0029】
次に、図5の(a)に示すように、一対の突出部11の間に髪の束Hを相対的に挿入し、さらに図5の(b)(c)に示すように、一対の凸部13aの間を乗り越えるようにして絞られた髪の束Hを髪留め本体2に押し当てると共に凹部13cへと押し込む。このとき、一対の端部側磁石3が中央に引っ張られると共に髪留め本体2が変形する。なお、一対の端部側磁石3の磁力は同一に設定されており、片側のずれ等が生じることなく均等に中央へと一対の端部側磁石3が移動しながら全体が変形する。
さらに、完全に髪の束Hが凹部13c内まで押し込められると、図5の(c)に示すように、一対の端部側磁石3が一対のスリット部12aから外れる。
【0030】
そして、図5の(d)に示すように、一対の端部側磁石3が一対の突出部11の間で互いに磁力により吸着され、環状又はチューブ状となった髪留め具1が髪の束Hの周囲に巻き付いた状態となることで、髪留め具1を髪の束Hに装着することができ、髪の束Hが髪留め具1により結束される。
また、この状態で、図1に示されているように、環状となった髪留め具1の内周面に配された中間部磁石4が、一対の端部側磁石3に磁力で引き寄せられることで、髪留め本体2内の髪の束Hを挟んだ状態で締め付けることになり、髪留め具1をしっかり髪の束Hに固定することができる。
このように、本実施形態の髪留め具1では、装着過程において、瞬時にすばやく、紐状又は帯状の髪留め本体2が変形し、髪の束Hに巻き付け又は包み込まれるように装着される。この際、装着治具10を用いることで、自身の指や手で髪の束Hに巻き付ける又は包み込む作業が不要になる。
【0031】
なお、図6及び図7に示すように、髪留め具1A,1B,1Cの幅は、細いものから広いものまで、様々な幅が設定可能である。このように髪留め本体2A,2B,2Cの幅に合わせて端部側磁石3A,3B,3C及び中間部磁石4A,4B,4Cの長さも対応させている。
また、図8に示すように、髪留め本体2Dの外周面に種々の模様2aを施して髪留め具1D自体に装飾機能を付与しても構わない。例えば図8では、装飾デザインフィルムを用いた髪留め本体2Dに、格子状の模様2aが施されている。
【0032】
このように本実施形態の髪留め具1では、一対の端部側磁石3のうち少なくとも一方に磁力で吸着可能であると共に髪留め本体2の少なくとも中間部分に設けられた中間部磁石4とを備えているので、髪の束Hの一部に髪留め本体2を巻き付け又は包み込むと共に一対の端部側磁石3を互いに吸着させることで、髪の束H回りに環状となると共に、中間部磁石4が一対の端部側磁石3の少なくとも一方に引き寄せられることで、髪留め本体2が内側に向けて絞られ髪の束Hを締め付けることで、抜け落ちを抑制することができる。
【0033】
また、髪にゴム等で直接取り付けず、磁力によって髪の束Hを締め付けるため、髪へのダメージを抑制することができる。さらに、指でつまむ程度の少なく細い髪の束Hでも、中間部磁石4と端部側磁石3とが磁力で互いに引き合うことで安定して取り付け可能である。また、髪留め本体2や端部側磁石3に装飾を施して髪留め具1自体を装飾品とすることも容易であり、少量の髪の束Hに取り付けて風にも揺れる髪飾りとすることが可能である。さらに、磁力で髪の束Hに巻き付いているだけであるため、吸着している一対の端部側磁石3を互いに離すことで、容易に取り外し可能である。また、一対の端部側磁石3が互いに吸着している状態のまま髪の束Hから抜き取ることによっても容易に取り外し可能である。
【0034】
また、本実施形態の髪留め具の装着治具10では、一対のスリット部12aが、互いに対向する一対の突出部11の内側部に形成されていると共に一対の突出部11の基端から離間した位置に配されているので、一対のスリット部12aに一対の端部側磁石3を挿入して髪留め具1を治具本体12にセットした状態で、一対の突出部11の間で突出部11の基端側に髪の束Hを押し込むと、髪の束Hの一部に髪留め具1を巻き付け又は包み込むことができる。
【0035】
すなわち、髪の束Hは一対の突出部11の内側部にガイドされて髪留め本体2と共に突出部11の基端まで押し込まれると、髪留め本体2に包まれた状態となると共に一対のスリット部12a内の一対の端部側磁石3が引っ張られて一対のスリット部12aから外れ、最終的に互いに吸着し合うことで、髪留め具1が髪の束Hを結束した状態で髪に取り付けられる。
また、一対のスリット部12a内に、内周面に端部側磁石3に吸着可能で磁性体で形成されたスリット内プレート13が取り付けられているので、一対のスリット部12a内に挿入した一対の端部側磁石3がスリット内プレート13に吸着して抜け落ちることを防止できる。
【0036】
さらに、治具本体12が、一対の突出部11の互いに対向する内側部であって一対のスリット部12aよりも先端側に互いに対向する方向に突出した一対の凸部13aを有しているので、一対の突出部11間に髪の束を通して一対のスリット部12aに嵌まっている髪留め具1まで押し込む際に、一対の凸部13aによって髪の束Hが細く絞られることで髪留め具本体2の中央を押すことができ、髪留め具1に髪の束Hの一部を容易に巻き付け又は包み込むことができる。
【0037】
次に、本発明に係る髪留め具及びその装着治具の第2から第5実施形態について、図9から図14を参照して以下に説明する。なお、以下の各実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0038】
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、一対の端部側磁石3が棒状磁石であるのに対し、第2実施形態の髪留め具21では、図9及び図10に示すように、一対の端部側磁石23が複数の球状磁石23aを並べて構成されている点である。
すなわち、第2実施形態では、3つの球状磁石23aを髪留め本体2の端部に並べて端部側磁石23としている。
【0039】
また、第2実施形態の髪留め具21では、図10に示すように、髪留め本体2に着脱可能な髪飾り部材25を備えている。
上記髪飾り部材25は、髪飾り本体25aと、髪飾り本体25aに取り付けられ端部側磁石23に吸着可能な磁石又は磁性体で形成された飾り側取付部25bとを備えている。
上記飾り側取付部25bは、例えばネオジム磁石や鉄,ニッケル等の磁性体材料で形成されている。
【0040】
また、上記髪飾り本体25aは、図10の(a)(b)に示すように、例えば複数のビーズ28aを繋げたものや、鳥の羽根28bなどの種々の形状や彩りの飾りが採用可能である。
さらに、球状磁石23aに、装飾性を付加するため、ゴールド,シルバー,ブロンズ等のメッキ処理や、種々の色付けを行っても構わない。また、端部側磁石として、球状以外の形状の磁石を採用して、さらに異なる装飾性を付与しても構わない。
【0041】
このように第2実施形態の髪飾り具21では、髪飾り部材25が、髪飾り本体25aと、髪飾り本体25aに取り付けられ端部側磁石23に吸着可能な磁石又は磁性体で形成された飾り側取付部25bとを備えているので、端部側磁石23の磁力により髪飾り部材25の飾り側取付部25bを吸着させることで容易に髪飾り部材25を取り付けることができる。特に、磁力で吸着されているだけであるため、容易に着脱が可能である。
【0042】
次に、第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、端部側磁石3が丸棒状であるのに対し、第3実施形態の髪留め具31は、図11及び図12に示すように、端部側磁石33が長板状とされている点である。
すなわち、第3実施形態では、図12に示すように、端部側磁石33の磁極が設定されており、図12に示すように、髪留め具31が環状とされた際に一対の端部側磁石33が環状の内側と外側とで互いに重なり合って吸着し合うことで、より強い吸着力を得ることができる。このように、一対の端部側磁石33のN極,S極が互いに交差して吸着することによって、締め付け及び結束力をより高めることができる。
【0043】
なお、一対の端部側磁石33が互いに側端部同士で吸着し合うようにして髪の束Hに巻き付けても構わない。この場合、一対の端部側磁石33が環状の内側と外側とで互いに重なり合って吸着し合う場合よりも、環状にした際の円周の長さを長くでき、より太い髪の束Hに巻き付けることが可能になる。
また、図11及び12では、分かり易くするために端部側磁石33の磁極も図示している。
【0044】
次に、第4実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、髪留め本体2がシート状の樹脂フィルムだけで構成されているのに対し、第4実施形態の髪留め具41は、図13に示すように、髪留め本体42が、両端に端部側磁石3が接続され伸縮可能なゴム紐42aと、柔軟な材料で形成され内部にゴム紐42aが挿通された筒状カバー42bとを備えている点である。
【0045】
上記筒状カバー42bは、例えば樹脂製チューブ等が採用可能である。
また、筒状カバー42bの中間部分には、中間部磁石4が接着されている。
この第4実施形態の髪留め具41を、髪の束Hに取り付ける場合、図13の(a)に示すように、装着治具等を用いて一対の端部側磁石3を両端に配して髪留め具41を直線状とする共に、図13の(b)(c)(d)に示すように、髪の束Hを髪留め本体5に押し当ててその周りに沿って筒状カバー42b及びゴム紐42aを曲げていく。
【0046】
さらに、図13の(e)に示すように、一対の端部側磁石3を互いに吸着させることで髪留め具41を環状にして髪の束Hに取り付ける。
このとき、ゴム紐42aが縮むことで、髪の束Hを周囲から絞るようにして髪留め具41が取り付けられる。
なお、上記筒状カバー42bの形状は、ゴム紐42aが挿通可能ならば全体として偏平状や平面状等の帯状となった筒状としても構わない。この場合、筒状カバーの表面積が広くなり、模様等の装飾を施す領域が増えることで、より高い装飾性を得ることもできる。
【0047】
このように第4実施形態の髪留め具41では、髪留め本体42が、両端に端部側磁石3が接続され伸縮可能なゴム紐42aと、柔軟な材料で形成され内部にゴム紐42aが挿通された筒状カバー42bとを備えているので、ゴム紐42aの付勢力によって髪の束Hからさらに抜け落ち難くできると共に、柔軟な筒状カバー42bによって髪にダメージを与え難くすることができる。したがって、第1実施形態の髪留め具1でも、中間部磁石4により髪の束Hから抜け落ち難いが、第4実施形態の髪留め具41では、髪留め本体42がゴム紐42aを内蔵することで、さらに抜け落ちを防止することが可能になる。
【0048】
次に、第5実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、装着治具10の装着本体12が表裏に貫通した一対のスリット部12aを有しているのに対し、第5実施形態の装着治具50では、図14に示すように、一対のスリット部52aが、有底の溝形状であり、治具本体52が、底部に台座部52bを有している点である。
また、第5実施形態では、治具本体52が、一対の突出部51の反対側に突出した把持部54を有し、把持部54が、一対のスリット部52aの周囲よりも厚く形成されている。
【0049】
さらに、上記治具本体52は、把持部54の一対のスリット部52a側に設けられ両側方向に突出した一対の指支持部54aを有している。
なお、第5実施形態の装着治具50では、スリット部52a内にスリット内プレート13を設けていない。
また、第5実施形態の一対の突出部51は、互いの内側面が曲線状に形成されてテーパ状に先端に向けて開口しており、髪の束Hがよりスムーズに一対の突出部51間に挿入可能になっている。
【0050】
このように第5実施形態の装着治具50では、治具本体52の一対のスリット部52aが有底の溝形状であり、底部に台座部52bを有しているので、一対のスリット部52aに髪留め具を挿入しセットした際に、台座部52bによって髪留め具が支持されることで髪留め具がスリット部52aから抜け落ちることを防止できる。
また、治具本体52が、一対の突出部51の反対側に突出した把持部54を有し、把持部54が、一対のスリット部52aの周囲よりも厚く形成されているので、把持部54を指で挟んで持つことで、一対の突出部51の反対側で装着治具50を指でしっかり保持することができ、安定した取付作業が可能になる。
【0051】
さらに、治具本体52が、把持部54の一対のスリット部52a側に設けられ両側方向に突出した一対の指支持部54aを有しているので、指で把持部54を厚さ方向に挟持する場合以外に、把持部54の両側にそれぞれ指を添えて挟持する際に、一対の指支持部54aに指先が係止されることで、把持する指の位置決めができると共に安定して装着治具50を保持することが可能になる。
【0052】
なお、本発明の技術範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0053】
例えば、上記髪留め具を収納又は保持可能なカートリッジを用いて髪留め具を保管しても構わない。この場合、カートリッジは、収納又は保持する髪留め具の形状に対応した形状、例えば板状とされると共に、一対の端部側磁石に対応して両端部に金属プレート等の磁性体を設置しておく。これにより、端部側磁石が金属プレート等の磁性体に吸着してカートリッジに髪留め具を保持することができる。
【0054】
また、髪留め具をセットした複数のカートリッジを重ねることで、重ねたカートリッジ同士の髪留め具の端部側磁石が互いに引き合い、固定されることで、カートリッジホルダーとすることができる。また、カートリッジを用いて予め髪留め具を平坦状に延ばしておくことで、装着治具の一対のスリット部への髪留め具の挿入作業も容易となる。
【0055】
また、上記実施形態では、装着治具において一対の凸部を一対の突出部の内側部に形成して一対の突出部の間隔を狭めているが、一対の突出部間に通した髪の束がスムーズに細く絞られるように、一対の突出部の間隔を基端側に向けて漸次狭めて形成することで、一対の凸部を設けない構造としても良い。
【0056】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、端部側磁石の形状を円柱形状又は球形状としたが、第4実施形態のように板状、角柱又は直方体形状等の他の形状としても構わない。
さらに、第4実施形態では、髪留め本体が、柔軟な材料で形成され内部にゴム紐が挿通された筒状カバーを備えているが、筒状カバーが無く、ゴム紐だけで髪留め本体を構成しても構わない。この場合、ゴム紐の中間部分に中間部磁石を直接固定する。
【符号の説明】
【0057】
1,1A~1D,21,31…髪留め具、2,2A~2D,42…髪留め本体、3,3A~3C,23,33…端部側磁石、4,4A~4C…中間部磁石、10,50…装着治具、11,51…突出部、12,52…治具本体、12a,52a…スリット部、13…スリット内プレート、13a…凸部、25…髪飾り部材、25a…髪飾り本体、25b…飾り側取付部、42a…ゴム紐、42b…筒状カバー、52b…台座部、54…把持部、54a…指支持部、H…髪の束
図1
図2
図3
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