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特許7536513火炎伝播管設置/取り外し方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】火炎伝播管設置/取り外し方法および装置
(51)【国際特許分類】
   F23R 3/48 20060101AFI20240813BHJP
【FI】
F23R3/48
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020095188
(22)【出願日】2020-06-01
(65)【公開番号】P2020201033
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2023-05-24
(31)【優先権主張番号】P.430232
(32)【優先日】2019-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】PL
(73)【特許権者】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100151286
【弁理士】
【氏名又は名称】澤木 亮一
(72)【発明者】
【氏名】ピョートル・ジェンチョウ
(72)【発明者】
【氏名】マテウシュ・ドレッキー
(72)【発明者】
【氏名】ピョートル・ウォジェハウスキー
(72)【発明者】
【氏名】シモン・ペルコウスキー
(72)【発明者】
【氏名】マレック・シュズコウスキ
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-087569(JP,A)
【文献】米国特許第09174331(US,B1)
【文献】特開2014-102067(JP,A)
【文献】米国特許第10265839(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0137536(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 25/00
F02C 7/00
F23R 3/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービンエンジン(10)の燃焼器(25)と共に使用するための火炎伝播管設置/取り外し装置(100)であって、当該火炎伝播管設置/取り外し装置(100)が、
火炎伝播管アセンブリ(110)であって、内部に管溝(170、180)を有するスリーブ(120、130)を備える火炎伝播管アセンブリ(110)と、
火炎伝播管ツール(300)であって、ばねフランジ(440)を有するばね(390)を備える火炎伝播管ツール(300)と
を備えており
前記ばねフランジ(440)、前記管溝(170、180)に係合するサイズであり、
前記火炎伝播管ツール(300)が、ロッキングノブ(410)と、前記ばね(390)の一端上に位置決めされたリアクションアーム(310)とを備えており、前記ばね(390)が、前記ロッキングノブ(410)を介して前記リアクションアーム(310)内で操作可能である、火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項2】
前記ばね(390)、管状ばね(390)を備える、請求項1に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項3】
前記管状ばね(390)、内部に複数のばねスロット(400)を備える、請求項2に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項4】
前記火炎伝播管ツール(300)、前記リアクションアーム(310)及び前記ばね(390)内に位置決めされた駆動ねじ(320)を備える、請求項に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項5】
前記火炎伝播管ツール(300)、前記駆動ねじ(320)に取り付けられたホルダ(340)を備える、請求項に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項6】
前記ホルダ(340)、複数のホルダアーム(350)を備える、請求項に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項7】
前記駆動ねじ(320)、前記ばねフランジ(440)と係合するための円錐端(500)を備える、請求項に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項8】
前記駆動ねじ(320)、前記円錐端(500)の周りでその上に位置決めされた軸受ジャーナル(450)を備える、請求項に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項9】
前記駆動ねじ(320)、前記円錐端(500)の周りに位置決めされたスリーブ軸受(480)を備える、請求項に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項10】
前記火炎伝播管アセンブリ(110)、一対のスリーブ(120、130)と、バイアス(140)とを備える、請求項1に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項11】
前記スリーブ(120、130)、内部に前記管溝(170、180)を有するフランジ(150、160)を備える、請求項1に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項12】
前記火炎伝播管アセンブリ(110)、前記フランジ(150、160)を収容するサイズにされたカラー(190、200)を備える、請求項11に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)。
【請求項13】
火炎伝播管アセンブリ(110)を第1の燃焼器缶(215)と第2の燃焼器缶(225)との間に設置する方法であって、
請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の火炎伝播管設置/取り外し装置(100)を用意するステップと、
前記第1の燃焼器缶(215)の第1の通路(210)を通して前記火炎伝播管ツール(300)を挿入するステップと、
前記火炎伝播管アセンブリ(110)の溝(170)を前記火炎伝播管ツール(300)のばねフランジ(150)と係合するステップと、
前記火炎伝播管アセンブリ(110)が係合した状態で前記火炎伝播管ツール(300)を圧縮するステップと、
前記火炎伝播管アセンブリ(110)を前記第2の燃焼器缶(225)の第2の通路(220)に位置決めするステップと、
前記火炎伝播管ツール(300)を解放するステップと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願および結果として得られる特許は、一般に、ガスタービンエンジンに関し、より詳細には、迅速、安全かつ効率的な方式でガスタービン燃焼器の火炎伝播管を設置および取り外すための改善された方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンエンジンの隣接する燃焼器は、典型的には、火炎伝播管によって接続される。具体的には、火炎伝播管は、隣接する燃焼器のライナ、フロースリーブ、およびケーシングを通って延び、1つの燃焼器での燃焼が隣接する燃焼器に伝播し、ガスタービンエンジンのすべての燃焼器チャンバでの点火および圧力の均一化を実質的に同時に確保することを可能にすることができる。一般的に説明すると、火炎伝播管は、燃焼器の取り外しなどの前に取り外す必要がある。しかし、火炎伝播管のアセンブリおよび/または場所は、1つまたは複数の欠点を有する場合がある。例えば、現在の設置および取り外しの方法は複雑であり得、結果として火炎伝播管および関連する構成要素に損傷を与える可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
したがって、本出願および結果として得られる特許は、ガスタービンエンジンの燃焼器と共に使用するための火炎伝播管設置/取り外し装置を提供する。火炎伝播管設置/取り外し装置は、内部に管溝を有するスリーブを有する火炎伝播管アセンブリと、ばねフランジを有するばねを有する火炎伝播管ツールとを含む。ばねフランジは、管溝に係合するサイズにされる。
【0004】
本出願および結果として得られる特許は、火炎伝播管アセンブリを第1の燃焼器缶と第2の燃焼器缶との間に設置する方法をさらに提供する。方法は、第1の燃焼器缶の第1の通路を通して火炎伝播管ツールを挿入するステップと、火炎伝播管アセンブリの溝を火炎伝播管ツールのばねフランジと係合するステップと、火炎伝播管アセンブリが係合した状態で火炎伝播管ツールを圧縮するステップと、火炎伝播管アセンブリを第2の燃焼器缶の第2の通路に位置決めするステップと、火炎伝播管ツールを解放するステップとを含む。
【0005】
本出願および結果として得られる特許は、ガスタービンエンジンの燃焼器と共に使用するための火炎伝播管設置/取り外し装置をさらに提供する。火炎伝播管設置/取り外し装置は、バイアスを有する一対のスリーブを有し、各スリーブが内部に管溝を有する火炎伝播管アセンブリと、ばねフランジを有する管状ばねを有する火炎伝播管ツールとを含む。ばねフランジは、管溝に係合するサイズにされる。
【0006】
本出願および結果として得られる特許のこれらのおよび他の特徴および改良は、いくつかの図面および添付の特許請求の範囲と併せて、以下の詳細な説明を検討することにより当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】圧縮機、燃焼器、タービン、および負荷を示すガスタービンエンジンの概略図である。
図2】例示的な燃焼器の概略図である。
図3】隣接する燃焼器缶の間に位置決めされた火炎伝播管アセンブリを有する、本明細書で説明され得るような例示的な火炎伝播管設置/取り外し装置の側断面図である。
図4図3の火炎伝播管設置/取り外し装置の斜視図である。
図5図3の火炎伝播管設置/取り外し装置の側面図である。
図6図5の線6-6に沿った、図3の火炎伝播管設置/取り外し装置の断面図である。
図7図5の線7-7に沿った、図3の火炎伝播管設置/取り外し装置の断面図である。
図8】隣接する燃焼器缶の間に位置決めされた火炎伝播管アセンブリと共に使用される火炎伝播管設置/取り外し装置の側面図である。
図9】隣接する燃焼器缶の間に位置決めされた火炎伝播管アセンブリと共にさらに使用される火炎伝播管設置/取り外し装置の側面図である。
図10】隣接する燃焼器缶の間に位置決めされた火炎伝播管アセンブリと共にさらに使用される火炎伝播管設置/取り外し装置の側面図である。
図11】隣接する燃焼器缶の間に位置決めされた火炎伝播管アセンブリと共にさらに使用される火炎伝播管設置/取り外し装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここで図面を参照すると、いくつかの図を通して同一の符号が同一の要素を指し、図1は、本明細書で使用され得るようなガスタービンエンジン10の概略図を示す。ガスタービンエンジン10は、圧縮機15を含むことができる。圧縮機15は、流入する空気20の流れを圧縮する。圧縮機15は、圧縮された空気20の流れをいくつかの燃焼器缶25に送達する。燃焼器缶25は、圧縮された空気20の流れを加圧された燃料30の流れと混合し、混合物に点火して高温燃焼ガス35の流れを生成する。単一の燃焼器缶25のみが示されているが、ガスタービンエンジン10は、円周方向アレイなどで位置決めされた任意の数の燃焼器缶25を含むことができる。次に、高温燃焼ガス35の流れは、タービン40に送達される。高温燃焼ガス35の流れは、機械的仕事を発生するようにタービン40を駆動する。タービン40で発生された機械的仕事は、シャフト45および発電機などの外部負荷50を介して圧縮機15を駆動する。
【0009】
ガスタービンエンジン10は、天然ガス、様々なタイプの合成ガス、液体燃料、および/または他のタイプの燃料ならびにそれらのブレンドを使用することができる。ガスタービンエンジン10は、限定はしないが、7または9シリーズのヘビーデューティガスタービンエンジンなどのエンジンを含む、ニューヨーク州スケネクタディのゼネラルエレクトリック社が提供する多数の異なるガスタービンエンジンのうちの任意の1つであってもよい。ガスタービンエンジン10は、異なる構成を有してもよく、他のタイプの構成要素を使用してもよい。本明細書では、他のタイプのガスタービンエンジンもまた使用されてもよい。複数のガスタービンエンジン、他のタイプのタービン、および他のタイプの発電機器もまた、共に本明細書で使用されてもよい。
【0010】
図2は、上記および他の場所で説明したガスタービンエンジン10と共に使用され得るような燃焼器缶25の例の概略図を示す。燃焼器缶25は、タービン40の周りでヘッドエンドのエンドキャップ52から後端のトランジションピース54に延びることができる。いくつかの燃料ノズル56が、エンドキャップ52の周りに位置決めされてもよい。ライナ58は、燃料ノズル56からトランジションピース54に向かって延びることができ、内部に燃焼ゾーン60を画定し得る。ライナ58は、フロースリーブ62によって囲まれていてもよい。ライナ58およびフロースリーブ62は、圧縮機15または他の場所からの空気20の流れのために、それらの間に流路64を画定し得る。燃焼器缶25はまた、火炎伝播管アセンブリ66を含むことができる。上述のように、火炎伝播管アセンブリは、隣接する燃焼器缶25の間に延びることができる。本明細書で説明する燃焼器缶25は、例示のみを目的とする。本明細書では、他の構成要素および他の構成を有する燃焼器缶25が使用されてもよい。
【0011】
図3は、本明細書で説明され得るような火炎伝播管アセンブリ110の例を有する火炎伝播管設置/取り外し装置100を示す。上述のように、各火炎伝播管アセンブリ110は、2つの隣接する燃焼器缶25の間に延びる。本明細書では、任意の数の火炎伝播管アセンブリ110が使用されてもよい。
【0012】
一般的に説明すると、火炎伝播管アセンブリ110は、一対の入れ子式スリーブ、第1のスリーブ120および第2のスリーブ130を有することができる。第1のスリーブ120および第2のスリーブ130は、互いにスライド係合するようなサイズにされ得る。1つまたは複数のばね140または他のタイプの付勢要素は、第1のスリーブ120および第2のスリーブ130と連通していてもよい。ばね140は、第1のスリーブ120および第2のスリーブ130の少なくとも一部を円周方向に囲む圧縮ばねなどであってもよい。第1のスリーブ120は、その一端に第1のフランジ150を有することができ、第2のスリーブ130は、その反対側の端部に第2のフランジ160を有することができる。第1のフランジ150は、内面上に第1の溝170を有することができ、第2のフランジ160は、その上に同様の第2の溝180を有することができる。
【0013】
火炎伝播管アセンブリ110は、一対の火炎伝播管カラー、第1の火炎伝播管カラー190および第2の火炎伝播管カラー200をさらに含むことができる。第1の火炎伝播管カラー190は、第1の燃焼器缶215のライナ58およびフロースリーブ62を通る第1の環状通路210を通って延び、第2の火炎伝播管カラー200は、隣接する第2の燃焼器缶225のライナ58およびフロースリーブ62を通る第2の環状通路220を通って延びる。第1の火炎伝播管カラー190は、第1のライナカラー230内の摩擦嵌合などのためのサイズにされ得、第2の火炎伝播管カラー200は、第2のライナカラー240内の摩擦嵌合のためのサイズにされ得る。第1の火炎伝播管カラー190は、第1のカラーフランジ250を有することができ、第2の火炎伝播管カラー200は、第2のカラーフランジ260を有することができる。カラーフランジ250、260は、スリーブフランジ150、160を収容するサイズにされ得る。火炎伝播管アセンブリ110全体のサイズ、形状、および構成は、異なる場合がある。本明細書では、他の構成要素および他の構成が使用されてもよい。
【0014】
図3図7は、火炎伝播管設置/取り外し装置100の火炎伝播管ツール300の例を示す。火炎伝播管ツール300は、リアクションアーム310を含む。リアクションアーム310は、実質的に管状の形状であり得、鋼または他のタイプの実質的に剛性の材料から作製され得る。リアクションアーム310は、リアクションアーム310を通って延びる駆動ねじ320を有することができる。駆動ねじ320は、鋼または他のタイプの実質的に剛性の材料から作製され得る。駆動ねじ320は、その上にいくつかの駆動ねじスレッド330を有し得る。駆動ねじ320は、任意の適切なサイズ、形状、または構成を有してもよい。
【0015】
火炎伝播管ツール300はまた、リアクションアーム310の一端に位置決めされたいくつかのホルダアーム350を有するホルダ340を含む。ホルダ340は、ステンレス鋼または他のタイプの実質的に剛性の材料から作製され得る。ホルダ340は、その中に内部駆動ねじ開口360を有することができる。駆動ねじ開口360は、いくつかのホルダスレッド370を有することができる。駆動ねじ開口360は、共に移動するためにねじ係合で内部に駆動ねじ320を収容するサイズにされ得る。また、ホルダ止めねじ380が使用されてもよい。ホルダアーム350は、所望に応じて、火炎伝播管ツール300の駆動ねじ320を操作するようなサイズにされて位置決めされてもよい。
【0016】
火炎伝播管ツール300は、リアクションアーム310の内部および他端に部分的に位置決めされた管状ばね390を有することができる。管状ばね390は、実質的に管状の形状であり得、鋼または他のタイプの実質的に剛性の材料から作製され得る。管状ばね390は、管状ばね390に適切な量の圧縮性を与えるように、内部に形成されたいくつかのばねスロット400を有することができる。ばねスロット400のサイズ、形状、および構成は、異なる場合がある。管状ばね390は、リアクションアーム310のロッキングノブ開口420内に位置決めされたロッキングノブ410を介してリアクションアーム310内で操作可能であってもよい。ロッキングノブ410は、ステンレス鋼または他のタイプの実質的に剛性の材料から作製され得る。ロッキングノブ開口420は、火炎伝播管アセンブリ110の挿入または取り外しのためにロッキングノブ410および管状ばね390を適所にロックするように、内部に形成されたいくつかのロッキングスロット430を有することができる。管状ばね390は、その反対側の端部上にばねフランジ440を有し得る。ばねフランジ440は、上述のように火炎伝播管アセンブリ110の溝170、180と係合するサイズにされ得る。
【0017】
火炎伝播管ツール300は、駆動ねじ320の一端に取り付けられた軸受ジャーナル450を有することができる。軸受ジャーナル450は、駆動ねじ320とねじ係合するために、その上にいくつかの軸受ジャーナルスレッド460を有し得る。また、軸受ジャーナル止めねじ470が使用されてもよい。軸受ジャーナル450は、鋼または他のタイプの実質的に剛性の材料から作製され得る。スリーブ軸受480が、軸受ジャーナル450を囲んでもよい。スリーブ軸受480は、真鍮または他のタイプの実質的に剛性の材料から作製され得る。軸受ジャーナル450およびスリーブ軸受480は、六角ナット490または同様のタイプのクロージャを介して駆動ねじ320上の適所に保持され得る。円錐端500などが、軸受ジャーナル450およびスリーブ軸受480を取り囲んでもよい。円錐端500は、鋼および同様のタイプの実質的に剛性の材料から作製され得る。本明細書では、他の構成要素および他の構成が使用されてもよい。
【0018】
図8図11は、動作中の火炎伝播管装置100を示す。図8において、火炎伝播管ツール300は、第1の燃焼器缶215のライナ58およびフロースリーブ62内の第1の環状通路210を通して挿入され得る。次に、火炎伝播管アセンブリ110は、2つの隣接する燃焼器缶215、225間の火炎伝播管ツール300上に載置することができる。図9において、火炎伝播管ツール300は、管状ばね390のばねフランジ440が火炎伝播管アセンブリ110の第2のスリーブ130の第2のフランジ160における第2の溝180に係合するように圧縮され得る。円錐端500は、管状ばね390の直径を拡張し、ばねフランジ440を適所にロックするように構成されてもよい。図10において、火炎伝播管ツール300は、火炎伝播管アセンブリ110を圧縮するように、駆動ねじ320およびホルダ340を介してさらに圧縮され得る。図11において、火炎伝播管アセンブリ110の第2のカラー200は、第2の燃焼器缶225の第2の通路220内に位置決めされ得る。次に、火炎伝播管アセンブリ110の第2のスリーブ130を第2のカラー200に押し込むように、火炎伝播管ツール300の圧縮を解放することができる。火炎伝播管ツール300は、次いで取り外すことができる。同様に、火炎伝播管アセンブリ110は、大部分は反対の様式で取り外されてもよい。本明細書では、他の構成要素および他の構成が使用されてもよい。
【0019】
したがって、火炎伝播管ツール300は、ばねフランジ440および円錐端500の使用を前提として、正確な載置のために火炎伝播管アセンブリ110の溝170、180内で適所にロックすることができる。同様に、管状ばね390は、駆動ねじ320を介して機械的に圧縮することができる。このように、火炎伝播管設置/取り外し装置100は、火炎伝播管アセンブリ110の正確かつ時宜を得た設置および取り外しを可能にする。
【0020】
上記は、本出願および結果として得られる特許の特定の実施形態のみに関するものであることは明らかである。当業者であれば、以下の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される本発明の一般的な趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書において数多くの変更および修正を行うことができる。
【符号の説明】
【0021】
10 ガスタービンエンジン
15 圧縮機
20 空気
25 燃焼器缶
30 燃料
35 高温燃焼ガス
40 タービン
45 シャフト
50 外部負荷
52 エンドキャップ
54 トランジションピース
56 燃料ノズル
58 ライナ
60 燃焼ゾーン
62 フロースリーブ
64 流路
66 火炎伝播管アセンブリ
100 火炎伝播管設置/取り外し装置
110 火炎伝播管アセンブリ
120 第1のスリーブ、スリーブフランジ
130 第2のスリーブ、スリーブフランジ
140 ばね
150 第1のフランジ、スリーブフランジ
160 第2のフランジ、スリーブフランジ
170 第1の溝
180 第2の溝
190 第1の火炎伝播管カラー
200 第2の火炎伝播管カラー
210 第1の環状通路
215 第1の燃焼器缶
220 第2の環状通路
225 第2の燃焼器缶
230 第1のライナカラー
240 第2のライナカラー
250 第1のカラーフランジ
260 第2のカラーフランジ
300 火炎伝播管ツール
310 リアクションアーム
320 駆動ねじ
330 駆動ねじスレッド
340 ホルダ
350 ホルダアーム
360 内部駆動ねじ開口
370 ホルダスレッド
380 ホルダ止めねじ
390 管状ばね
400 ばねスロット
410 ロッキングノブ
420 ロッキングノブ開口
430 ロッキングスロット
440 ばねフランジ
450 軸受ジャーナル
460 軸受ジャーナルスレッド
470 軸受ジャーナル止めねじ
480 スリーブ軸受
490 六角ナット
500 円錐端
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11