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特許7536565チャイルドセーフティシート及びその組立システム警告装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】チャイルドセーフティシート及びその組立システム警告装置
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/90 20180101AFI20240813BHJP
   B60N 2/28 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
B60N2/90
B60N2/28
【請求項の数】 21
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020151577
(22)【出願日】2020-09-09
(65)【公開番号】P2021041918
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2020-11-06
【審判番号】
【審判請求日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】201910855969.X
(32)【優先日】2019-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520144059
【氏名又は名称】バンビーノ プレツィオーソ スウィツァーランド アーゲー
【氏名又は名称原語表記】Bambino Prezioso Switzerland AG
【住所又は居所原語表記】Beim Bahnhof 5, 6312 Steinhausen, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 大亮
【合議体】
【審判長】草野 顕子
【審判官】北中 忠
【審判官】横溝 顕範
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-516903(JP,A)
【文献】特開2017-208180(JP,A)
【文献】特表2009-507329(JP,A)
【文献】特開2000-177451(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109177830(CN,A)
【文献】米国特許第10065529(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0182938(US,A1)
【文献】米国特許第6419199(US,B1)
【文献】中国実用新案第205344579(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/26
B60N 2/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャイルドセーフティシート上に配置される組立システム警告装置であって、
車両内に前記チャイルドセーフティシートを組み立てるように構成された第1の組立部材及び第2の組立部材であり、前記第1の組立部材及び第2の組立部材の各々が、前記チャイルドセーフティシートに対して組立位置及びアイドリング位置を有する、第1の組立部材及び第2の組立部材と、
第1の端部及び第2の端部を有し、電源及び警報装置と直列に接続された主回路と、
第1の回路と、
第2の回路と、
前記主回路の第1の端部に電気的に接続された第1の端部、及び、前記第1の回路と前記第2の回路との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部を有する第1のスイッチと、
前記主回路の第2の端部に電気的に接続された第1の端部、及び、前記第1の回路と前記第2の回路との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部を有する第2のスイッチと、
を含み、
前記第1の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第2の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記主回路及び前記第2の回路は、直列に接続されて閉回路を形成し、次に、前記警報装置はオンにされて、前記第2の組立部材がまだ前記車両に接続されていないということをユーザに警告するための警報を発し、前記第2の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第1の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記主回路及び前記第1の回路は、直列に接続されて閉回路を形成し、次に、前記警報装置はオンにされて、前記第1の組立部材がまだ前記車両に接続されていないということをユーザに警告するための警報を発する、組立システム警告装置。
【請求項2】
前記第1の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第2の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第1の組立部材は、前記第1のスイッチの第2の端部の接続を前記第1の回路から断ち、閉回路を形成して警報を発するように、前記第2の回路に電気的に接続するようにトリガし、前記第2の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第1の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第2の組立部材は、前記第2のスイッチの第2の端部の接続を前記第2の回路から断ち、閉回路を形成して警報を発するように、前記第1の回路に電気的に接続するようにトリガする、請求項1に記載の組立システム警告装置。
【請求項3】
前記第1の組立部材及び前記第2の組立部材が前記組立位置に位置する場合、前記第1の組立部材及び前記第2の組立部材は、前記チャイルドセーフティシートから延び、前記第1の組立部材及び前記第2の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第1の組立部材及び前記第2の組立部材は、前記チャイルドセーフティシートの格納位置に格納される、請求項1に記載の組立システム警告装置。
【請求項4】
前記第1の組立部材及び前記第2の組立部材の少なくとも1つは、当接部材又はアンカー部材である、請求項1に記載の組立システム警告装置。
【請求項5】
前記当接部材は、スピン防止支持装置又は前記チャイルドセーフティシートのリバウンドバーである、請求項4に記載の組立システム警告装置。
【請求項6】
前記アンカー部材は、トップテザー、ISOFIX固定部材、又はシートベルトファスナーである、請求項4に記載の組立システム警告装置。
【請求項7】
第3のスイッチであって、その第1の端部が前記第2の回路に電気的に接続されている、第3のスイッチと、
第3の回路であって、その第1の端部が前記第1の回路に電気的に接続され、第1のダイオードを有する第3の回路と、
第4の回路であって、その第1の端部が、前記第1の回路に電気的に接続され、前記第4の回路は第2のダイオードを有し、前記第1のダイオードの導電方向は、前記第2のダイオードの導電方向と反対である、第4の回路と、
前記車両内にシート本体を組み立てるように構成された第3の組立部材であって、前記シート本体に対して組立位置及びアイドリング位置を有する第3の組立部材と、
をさらに含み、
前記第1の組立部材、前記第2の組立部材、及び前記第3の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第3のスイッチの第2の端部が前記第3の回路の第2の端部に電気的に接続されて前記第1のダイオードがオフにされ、前記第3の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第1の組立部材及び前記第2の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第3の組立部材は、前記第3のスイッチの第2の端部を前記第4の回路の第2の端部に電気的に接続し、閉回路を形成して警報を発するように前記第2のダイオードはオンにされるようにトリガする、請求項1に記載の組立システム警告装置。
【請求項8】
前記第1の組立部材、前記第2の組立部材、及び前記第3の組立部材が前記組立位置に位置する場合、前記第1の組立部材、前記第2の組立部材、及び前記第3の組立部材は前記チャイルドセーフティシートから延び、前記第1の組立部材、前記第2の組立部材、及び前記第3の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第1の組立部材、前記第2の組立部材、及び前記第3の組立部材は前記チャイルドセーフティシートの格納位置に格納される、請求項7に記載の組立システム警告装置。
【請求項9】
前記第3の組立部材が、当接部材又はアンカー部材である、請求項7に記載の組立システム警告装置。
【請求項10】
前記当接部材は、スピン防止支持装置又は前記チャイルドセーフティシートのリバウンドバーである、請求項9に記載の組立システム警告装置。
【請求項11】
前記アンカー部材が、トップテザー、ISOFIX固定部材、又はシートベルトファスナーである、請求項9に記載の組立システム警告装置。
【請求項12】
第1の駆動ユニットが、前記第1の組立部材と前記第1のスイッチとの間に配置され、前記第1の組立部材が前記組立位置まで移動し、前記第1の駆動ユニットを駆動して移動させる場合、前記第1の駆動ユニットは、前記第1のスイッチの第2の端部の接続を前記第1の回路から断ち、前記第2の回路に電気的に接続させるようにトリガする、請求項1に記載の組立システム警告装置。
【請求項13】
前記第1の駆動ユニットは第1の駆動部材を含み、前記第1の駆動部材は、前記シート本体に枢動可能に接続され、前記第1の組立部材は、前記第1の駆動部材上に配置され、前記第1の組立部材が前記第1の駆動部材を駆動して回転させる場合、前記第1の駆動部材は、前記第1のスイッチを押してトリガする、請求項12に記載の組立システム警告装置。
【請求項14】
前記第1の駆動ユニットは、前記第1の駆動部材を戻すように構成された弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は、前記第1の駆動部材と前記シート本体との間に配置され、前記第1の組立部材が前記第1の駆動部材を駆動して回転させる場合、前記第1の駆動部材は前記弾性部材を加圧する、請求項13に記載の組立システム警告装置。
【請求項15】
第2の駆動ユニットが、前記第2の組立部材と前記第2のスイッチとの間に配置され、前記第2の組立部材が前記組立位置まで移動し、前記第2の駆動ユニットを駆動して移動させる場合、前記第2の駆動ユニットは、前記第2のスイッチの第2の端部の接続を前記第2の回路から断ち、前記第1の回路に電気的に接続させるようにトリガする、請求項1に記載の組立システム警告装置。
【請求項16】
前記第2の駆動ユニットは、ロック解除部材及び第2の駆動部材を含み、前記ロック解除部材は、前記第2の組立部材上に配置され、前記第2の駆動部材は、前記ロック解除部材に接続され、前記第2の組立部材が前記ロック解除部材を駆動して移動させる場合、前記ロック解除部材は、前記第2の駆動部材を駆動し、前記第2のスイッチを押してトリガする、請求項15に記載の組立システム警告装置。
【請求項17】
シート本体、及び
前記シート本体上に配置される組立システム警告装置、
を含むチャイルドセーフティシートであって、
前記組立システム警告装置は、
車両内に前記シート本体を組み立てるように構成された第1の組立部材及び第2の組立部材であり、前記第1の組立部材及び第2の組立部材の各々が、前記シート本体に対して組立位置及びアイドリング位置を有する、第1の組立部材及び第2の組立部材と、
第1の端部及び第2の端部を有し、電源及び警報装置と直列に接続された主回路と、
第1の回路と、
第2の回路と、
前記主回路の第1の端部に電気的に接続された第1の端部、及び、前記第1の回路と前記第2の回路との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部を有する第1のスイッチと、
前記主回路の第2の端部に電気的に接続された第1の端部、及び、前記第1の回路と前記第2の回路との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部を有する第2のスイッチと、
を含み、
前記第1の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第2の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記主回路及び前記第2の回路は、直列に接続されて閉回路を形成し、次に、前記警報装置はオンにされて、前記第2の組立部材がまだ前記車両に接続されていないということをユーザに警告するための警報を発し、前記第2の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第1の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記主回路及び前記第1の回路は、直列に接続されて閉回路を形成し、次に、前記警報装置はオンにされて、前記第1の組立部材がまだ前記車両に接続されていないということをユーザに警告するための警報を発する、チャイルドセーフティシート。
【請求項18】
前記第1の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第2の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第1の組立部材は、前記第1のスイッチの第2の端部の接続を前記第1の回路から断ち、閉回路を形成して警報を発するように前記第2の回路に電気的に接続するようにトリガし、前記第2の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第1の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第2の組立部材は、前記第2のスイッチの第2の端部の接続を前記第2の回路から断ち、閉回路を形成して警報を発するように前記第1の回路に電気的に接続するようにトリガする、請求項17に記載のチャイルドセーフティシート。
【請求項19】
前記組立システム警告装置は、
第3のスイッチであって、その第1の端部が前記第2の回路に電気的に接続されている、第3のスイッチと、
第3の回路であって、その第1の端部が前記第1の回路に電気的に接続され、第1のダイオードを有する第3の回路と、
第4の回路であって、その第1の端部が前記第1の回路に電気的に接続され、前記第4の回路は第2のダイオードを有し、前記第1のダイオードの導電方向は、前記第2のダイオードの導電方向と反対である、第4の回路と、
前記車両内に前記シート本体を組み立てるように構成された第3の組立部材であって、前記シート本体に対して組立位置及びアイドリング位置を有する第3の組立部材と、
をさらに含み、
前記第1の組立部材、前記第2の組立部材、及び前記第3の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第3のスイッチの第2の端部は前記第3の回路の第2の端部に電気的に接続されて前記第1のダイオードはオフにされ、前記第3の組立部材が前記組立位置に位置し、前記第1の組立部材及び前記第2の組立部材が前記アイドリング位置に位置する場合、前記第3の組立部材は、前記第3のスイッチの第2の端部を前記第4の回路の第2の端部に電気的に接続し、閉回路を形成して警報を発するように前記第2のダイオードはオンにされるようにトリガする、請求項17に記載のチャイルドセーフティシート。
【請求項20】
第1の駆動ユニットが、前記第1の組立部材と前記第1のスイッチとの間に配置され、前記第1の組立部材が前記組立位置まで移動し、前記第1の駆動ユニットを駆動して移動させる場合、前記第1の駆動ユニットは、前記第1のスイッチの第2の端部の接続を前記第1の回路から断ち、前記第2の回路の第2の端部に電気的に接続させるようにトリガする、請求項17に記載のチャイルドセーフティシート。
【請求項21】
第2の駆動ユニットが、前記第2の組立部材と前記第2のスイッチとの間に配置され、前記第2の組立部材が前記組立位置まで移動し、前記第2の駆動ユニットを駆動して移動させる場合、前記第2の駆動ユニットは、前記第2のスイッチの第2の端部の接続を前記第2の回路から断ち、前記第1の回路の第2の端部に電気的に接続させるようにトリガする、請求項17に記載のチャイルドセーフティシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セーフティシートに関し、特に、チャイルドセーフティシート及びその組立システム警告装置に関する。
【背景技術】
【0002】
チャイルドセーフティシートは、子供用に特別に設計されたシートである。チャイルドセーフティシートは、子供を座らせるために車両内に組み立てることができる。チャイルドセーフティシートは、子供の安全を確実にするために子供が動くのを抑制する。
【0003】
チャイルドセーフティシートの底部は、通常、ISOFIXによって車両のシート上に固定され、チャイルドセーフティシートの頂部は、車両の対応するポートに接続され得る係合構造を有するトップテザーを有している。しかし、ユーザが車両内にチャイルドセーフティシートを組み立てる場合、以下の2つの状態が発生し得る。第1に、チャイルドセーフティシートのISOFIXを車両のシートに接続した後で、ユーザは、チャイルドセーフティシートのトップテザーを車両に接続し忘れてしまうことがある。第2に、チャイルドセーフティシートのトップテザーを車両に接続した後で、ユーザは、チャイルドセーフティシートのISOFIXを車両のシートに接続し忘れてしまうことがある。上記の2つの状態は、チャイルドセーフティシートがまだ完全に車両内に組み立てられていないため、移動中の子供の安全を確保することができないということを表している。
【0004】
従って、組立システム警告装置及び該装置を備えたチャイルドセーフティシートが、不完全で不正確な組み立てをユーザに警告するために必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、不完全で不正確な組み立てをユーザに警告することができる組立システム警告装置を提供することである。
【0006】
本発明の別の目的は、チャイルドセーフティシートの不完全で不正確な組み立てをユーザに警告することができる組立システム警告装置を備えたチャイルドセーフティシートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態によると、組立システム警告装置が、チャイルドセーフティシート上に配置される。組立システム警告装置は、第1の組立部材、第2の組立部材、主回路、第1の回路、第2の回路、第1のスイッチ、及び第2のスイッチを含む。第1の組立部材及び第2の組立部材は、車両内にチャイルドセーフティシートを組み立てるように構成される。第1の組立部材及び第2の組立部材の各々が、チャイルドセーフティシートに対する組立位置及びアイドリング位置を有する。主回路は、第1の端部及び第2の端部を有し、電源及び警報装置と直列に接続される。第1のスイッチは、主回路の第1の端部に電気的に接続された第1の端部と、第1の回路と第2の回路との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部とを有する。第2のスイッチは、主回路の第2の端部に電気的に接続された第1の端部と、第1の回路と第2の回路との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部とを有する。第1の組立部材が組立位置に位置し、第2の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、主回路及び第2の回路は、直列に接続されて閉回路を形成する。第2の組立部材が組立位置に位置し、第1の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、主回路及び第1の回路は、直列に接続されて閉回路を形成する。
【0008】
従来技術と比較して、第1の組立部材が組立位置に位置し、第2の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第1の組立部材は、第1のスイッチの第2の端部の接続を第1の回路から断ち、主回路及び第2の回路が直列に接続されて閉回路を形成するように第2の回路の第2の端部に電気的に接続し、次に、警報装置がオンにされて、第2の組立部材がまだ車両に接続されていないということをユーザに警告する、すなわち、不完全且つ不正確な組み立てをユーザに警告するための警報を発するようにトリガする。第2の組立部材が組立位置に位置し、第1の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第2の組立部材は、第2のスイッチの第2の端部の接続を第2の回路から断ち、主回路及び第1の回路が直列に接続されて閉回路を形成するように第1の回路の第2の端部に電気的に接続し、次に、警報装置がオンにされて、第1の組立部材がまだ車両に接続されていないということをユーザに警告する、すなわち、不完全且つ不正確な組み立てをユーザに警告するための警報を発するようにトリガする。第1の組立部材及び第2の組立部材の双方が組立位置又はアイドリング位置に位置する、すなわち、第1の組立部材及び第2の組立部材の双方が車両内に組み立てられているか又は組み立てられていない場合、主回路、第1の回路、及び第2の回路は、警報装置がオフにされて警報を発しないように、開回路を形成する。
【0009】
好ましくは、第1の組立部材が組立位置に位置し、第2の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第1の組立部材は、第1のスイッチの第2の端部の接続を第1の回路から断ち、閉回路を形成し警報を発するように、第2の回路に電気的に接続するようにトリガし;第2の組立部材が組立位置に位置し、第1の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第2の組立部材は、第2のスイッチの第2の端部の接続を第2の回路から断ち、閉回路を形成し警報を発するように、第1の回路に電気的に接続するようにトリガする。
【0010】
好ましくは、第1の組立部材及び第2の組立部材が組立位置に位置する場合、第1の組立部材及び第2の組立部材は、チャイルドセーフティシートから延び;第1の組立部材及び第2の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第1の組立部材及び第2の組立部材は、チャイルドセーフティシートの格納位置に格納される。
【0011】
好ましくは、第1の組立部材及び第2の組立部材の少なくとも1つは、当接部材又はアンカー部材である。
【0012】
好ましくは、当接部材は、スピン防止支持装置又はチャイルドセーフティシートのリバウンドバーである。
【0013】
好ましくは、アンカー部材は、トップテザー、ISOFIX固定部材、又はシートベルトファスナーである。
【0014】
好ましくは、組立システム警告装置は、第3のスイッチ、第3の回路、第4の回路、及び車両内にシート本体を組み立てるように構成された第3の組立部材をさらに含む。第3のスイッチの第1の端部は、第2の回路に電気的に接続される。第3の回路の第1の端部は、第1の回路に電気的に接続される。第3の回路は、第1のダイオードを有する。第4の回路の第1の端部は、第1の回路に電気的に接続される。第4の回路は、第2のダイオードを有する。第1のダイオードの導電方向は、第2のダイオードの導電方向と反対である。第3の組立部材は、シート本体に対して組立位置及びアイドリング位置を有する。第1の組立部材、第2の組立部材、及び第3の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第3のスイッチの第2の端部は、第3の回路の第2の端部に電気的に接続され、第1のダイオードはオフにされる。第3の組立部材が組立位置に位置し、第1の組立部材及び第2の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第3の組立部材は、閉回路を形成し警報を発するように、第3のスイッチの第2の端部を第4の回路の第2の端部に電気的に接続し、第2のダイオードをオンにするようにトリガする。
【0015】
好ましくは、第1の組立部材、第2の組立部材、及び第3の組立部材が組立位置に位置する場合、第1の組立部材、第2の組立部材、及び第3の組立部材はチャイルドセーフティシートから延び;第1の組立部材、第2の組立部材、及び第3の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第1の組立部材、第2の組立部材、及び第3の組立部材はチャイルドセーフティシートの格納位置に格納される。
【0016】
好ましくは、第3の組立部材は、当接部材又はアンカー部材である。
【0017】
好ましくは、当接部材は、スピン防止支持装置又はチャイルドセーフティシートのリバウンドバーである。
【0018】
好ましくは、アンカー部材は、トップテザー、ISOFIX固定部材、又はシートベルトファスナーである。
【0019】
好ましくは、第1の駆動ユニットが、第1の組立部材と第1のスイッチとの間に配置され;第1の組立部材が組立位置まで移動し、第1の駆動ユニットを駆動して移動させる場合、第1の駆動ユニットは、第1のスイッチの第2の端部の接続を第1の回路から断ち、第2の回路に電気的に接続させるようにトリガする。
【0020】
好ましくは、第1の駆動ユニットは第1の駆動部材を含み、第1の駆動部材は、シート本体に枢動可能に接続され、第1の組立部材は、第1の駆動部材上に配置され;第1の組立部材が第1の駆動部材を駆動して回転させる場合、第1の駆動部材は、第1のスイッチを押してトリガする。
【0021】
好ましくは、第1の駆動ユニットは、第1の駆動部材を戻すように構成された弾性部材をさらに含み、弾性部材は、第1の駆動部材とシート本体との間に配置され;第1の組立部材が第1の駆動部材を駆動して回転させる場合、第1の駆動部材は弾性部材を加圧する。
【0022】
好ましくは、第2の駆動ユニットが、第2の組立部材と第2のスイッチとの間に配置され;第2の組立部材が組立位置まで移動し、第2の駆動ユニットを駆動して移動させる場合、第2の駆動ユニットは、第2のスイッチの第2の端部の接続を第2の回路から断ち、第1の回路に電気的に接続させるようにトリガする。
【0023】
好ましくは、第2の駆動ユニットは、ロック解除部材及び第2の駆動部材を含み、ロック解除部材は、第2の組立部材上に配置され、第2の駆動部材は、ロック解除部材に接続され;第2の組立部材がロック解除部材を駆動して移動させる場合、ロック解除部材は、第2の駆動部材を駆動し、第2のスイッチを押してトリガする。
【0024】
本発明の別の実施形態によると、チャイルドセーフティシートは、シート本体と、組立システム警告装置とを含む。組立システム警告装置は、シート本体上に配置される。組立システム警告装置は、第1の組立部材、第2の組立部材、主回路、第1の回路、第2の回路、第1のスイッチ、及び第2のスイッチを含む。第1の組立部材及び第2の組立部材は、車両内にシート本体を組み立てるように構成される。第1の組立部材及び第2の組立部材の各々が、シート本体に対して組立位置及びアイドリング位置を有する。主回路は、第1の端部及び第2の端部を有し、電源及び警報装置と直列に接続される。第1のスイッチは、主回路の第1の端部に電気的に接続された第1の端部と、第1の回路と第2の回路との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部とを有する。第2のスイッチは、主回路の第2の端部に電気的に接続された第1の端部と、第1の回路と第2の回路との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部とを有する。第1の組立部材が組立位置に位置し、第2の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、主回路及び第2の回路は、直列に接続されて閉回路を形成する。第2の組立部材が組立位置に位置し、第1の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、主回路及び第1の回路は、直列に接続されて閉回路を形成する。
【0025】
従来技術と比較して、本発明のチャイルドセーフティシートは、組立システム警告装置を備える。第1の組立部材が組立位置に位置し、第2の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第1の組立部材は、第1のスイッチの第2の端部の接続を第1の回路から断ち、主回路及び第2の回路が直列に接続されて閉回路を形成するように第2の回路の第2の端部に電気的に接続し、次に、警報装置がオンにされて、第2の組立部材がまだ車両に接続されていないということをユーザに警告する、すなわち、不完全且つ不正確な組み立てをユーザに警告するための警報を発するようにトリガする。第2の組立部材が組立位置に位置し、第1の組立部材がアイドリング位置に位置する場合、第2の組立部材は、第2のスイッチの第2の端部の接続を第2の回路から断ち、主回路及び第1の回路が直列に接続されて閉回路を形成するように第1の回路の第2の端部に電気的に接続し、次に、警報装置がオンにされて、第1の組立部材がまだ車両に接続されていないということをユーザに警告する、すなわち、不完全且つ不正確な組み立てをユーザに警告するための警報を発するようにトリガする。第1の組立部材及び第2の組立部材の双方が組立位置又はアイドリング位置に位置する、すなわち、第1の組立部材及び第2の組立部材の双方が車両内に組み立てられているか又は組み立てられていない場合、主回路、第1の回路、及び第2の回路は、警報装置がオフにされて警報を発しないように、開回路を形成する。
【0026】
本発明の上記及び他の目的は、疑いもなく、様々な図及び図面において例示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明のチャイルドセーフティシートを例示した概略図である。
図2】本発明の第1の実施形態の組立システム警告装置の回路を例示した概略図である。
図3】第1の組立部材が組立位置に位置し、第2の組立部材がアイドリング位置に位置する場合の組立システム警告装置の回路を例示した概略図である。
図4】第2の組立部材が組立位置に位置し、第1の組立部材がアイドリング位置に位置する場合の組立システム警告装置の回路を例示した概略図である。
図5】第1の組立部材及び第2の組立部材の双方が組立位置に位置する場合の組立システム警告装置の回路を例示した概略図である。
図6】本発明の第2の実施形態の組立システム警告装置の回路を例示した概略図である。
図7】第3の組立部材が組立位置に位置し、第1の組立部材及び第2の組立部材の双方がアイドリング位置に位置した場合の組立システム警告装置の回路を例示した概略図である。
図8】第1の組立部材、第2の組立部材、及び第3の組立部材が全て組立位置に位置する場合の組立システム警告装置の回路を例示した概略図である。
図9】本発明の組立システム警告装置の第1の駆動ユニットが第1のスイッチを押していない状態を例示した概略図である。
図10】本発明の組立システム警告装置の第1の組立部材が、第1のスイッチを押すように第1の駆動ユニットを駆動している状態を例示した概略図である。
図11】第2の組立部材上に配置された本発明の組立システム警告装置の第2の駆動ユニットを例示した概略図である。
図12】取り外されている図11において示された第2の組立部材のケーシングを例示した概略図である。
図13】本発明の組立システム警告装置の第2の駆動ユニットが第2のスイッチを押していない状態を例示した概略図である。
図14】本発明の組立システム警告装置の第2の組立部材が、第2のスイッチを押すように第2の駆動ユニットを駆動している状態を例示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明は、様々な図及び図面において例示されており、本発明は、これらの実施形態に限定されない。
【0029】
図1を参照すると、本発明のチャイルドセーフティシート200は、シート本体201と組立システム警告装置100とを含む。組立システム警告装置100は、チャイルドセーフティシート200のシート本体201上に配置される。
【0030】
図2から5を参照すると、本発明の第1の実施形態では、組立システム警告装置100は、車両内にシート本体201を組み立てるように構成された第1の組立部材11及び第2の組立部材12を含む。第1の組立部材11及び第2の組立部材12の各々が、シート本体201に対して組立位置及びアイドリング位置を有する。第1の組立部材11及び第2の組立部材12が組立位置に位置する場合、第1の組立部材11及び第2の組立部材12は、シート本体201から延びる。第1の組立部材11及び第2の組立部材12がアイドリング位置に位置する場合、第1の組立部材11及び第2の組立部材12は、シート本体201の格納位置に格納される。第1の組立部材11及び第2の組立部材12の双方が組立位置に組み立てられる場合、チャイルドセーフティシート200のシート本体201は、完全に車両内に組み立てられる、すなわち、シート本体201は、安定且つ安全に車両シート上に組み立てられる。第1の組立部材11及び第2の組立部材12の少なくとも1つは、当接部材又はアンカー部材である。当接部材は、スピン防止支持装置又はチャイルドセーフティシートのリバウンドバーである。アンカー部材は、トップテザー、ISOFIX固定部材、又はシートベルトファスナーである。この実施形態では、第1の組立部材11はトップテザーであるがこれに限定されず、第2の組立部材12はISOFIX固定部材であるがこれに限定されない。第1の組立部材11はまた、ISOFIX固定部材、スピン防止支持装置、チャイルドセーフティシートのリバウンドバー、及びシートベルトファスナー等であってもよい。第2の組立部材12はまた、スピン防止支持装置、チャイルドセーフティシートのリバウンドバー、及びシートベルトファスナー等であってもよい。
【0031】
図2から5において示されているように、本発明の第1の実施形態では、組立システム警告装置100は、警報装置311、第1のスイッチ21、第2のスイッチ22、主回路31、第1の回路32、第2の回路33、及び電源312をさらに含む。主回路31は、第1の端部及び第2の端部を有し、電源312及び警報装置311と直列に接続される。好ましくは、電源312は、シート本体201上に配置される電池であってもよいが、これに限定されない。電池は、モバイル電源312又は車両の電源312等の外部電源312であってもよい。第1のスイッチ21は、主回路31の第1の端部に電気的に接続された第1の端部と、第1の回路32と第2の回路33との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部とを有する。第2のスイッチ22は、主回路31の第2の端部に電気的に接続された第1の端部と、第1の回路32と第2の回路33との間で選択的且つ電気的に接続される第2の端部とを有する。第1の組立部材11及び第2の組立部材12の双方がアイドリング位置に位置する場合、第1の組立部材11及び第2の組立部材12は、対応する組立位置にチャイルドセーフティシート200のシート本体201を組み立てていない。主回路31、第1の回路32、及び第2の回路33は、図2において示されているように、開回路を形成する。警報装置311は、オフにされ、ユーザに警告するための警報を発しない。第1の組立部材11が組立位置に位置し、第2の組立部材12がアイドリング位置に位置する場合、第1の組立部材11は、図3において示されているように、第1のスイッチ21の第2の端部の接続を第1の回路32から断ち、主回路31及び第2の回路33が直列に接続されて閉回路を形成するように第2の回路33の第2の端部に電気的に接続し、次に、警報装置311がオンにされて、第2の組立部材12がまだ車両に接続されていないということをユーザに警告する、すなわち、不完全且つ不正確な組み立てをユーザに警告するための警報を発するようにトリガする。或いは、第2の組立部材12が組立位置に位置し、第1の組立部材11がアイドリング位置に位置する場合、第2の組立部材12は、図4において示されているように、第2のスイッチ22の第2の端部の接続を第2の回路33から断ち、主回路31及び第1の回路32が直列に接続されて閉回路を形成するように第1の回路32の第2の端部に電気的に接続し、次に、警報装置311がオンにされて、第1の組立部材11がまだ車両に接続されていないということをユーザに警告する、すなわち、不完全且つ不正確な組み立てをユーザに警告するための警報を発するようにトリガする。第1の組立部材11及び第2の組立部材12の双方が組立位置に位置する、すなわち、第1の組立部材11及び第2の組立部材12の双方が、対応する組立位置にチャイルドセーフティシート200のシート本体201を組み立てている場合、図5において示されているように、主回路31、第1の回路32、及び第2の回路33は、警報装置311がオフにされて警報を発しないように、開回路を形成する。
【0032】
図6から8を参照すると、本発明の第2の実施形態において、第1の実施形態に基づく組立システム警告装置100は、第3のスイッチ23、第3の回路34、第4の回路35、及び車両内にシート本体201を組み立てるように構成された第3の組立部材13をさらに含む。第3のスイッチ23の第1の端部は、第2の回路33に電気的に接続される。第3の回路34の第1の端部は、第1の回路32に電気的に接続され、第3の回路34は、第1のダイオード341を有する。第4の回路35の第1の端部は、第1の回路32に電気的に接続され、第4の回路35は、第2のダイオード351を有する。第1のダイオード341の導電方向は、第2のダイオード351の導電方向と反対である。第3の組立部材13も、シート本体201に対して組立位置及びアイドリング位置を有する。第3の組立部材13が組立位置に位置する場合、第3の組立部材13は、シート本体201から延びる。第3の組立部材13がアイドリング位置に位置する場合、第3の組立部材13は、シート本体201の格納位置に格納される。第1の組立部材11、第2の組立部材12、及び第3の組立部材13が全て、対応する組立位置に組み立てられる場合、チャイルドセーフティシート200のシート本体201は、完全に車両内に組み立てられる。第3の組立部材13は、当接部材又はアンカー部材である。当接部材は、スピン防止支持装置又はチャイルドセーフティシートのリバウンドバーである。アンカー部材は、トップテザー、ISOFIX固定部材、又はシートベルトファスナーである。この実施形態では、第3の組立部材13は、ISOFIX固定部材であるがこれに限定されない。第3の組立部材13はまた、トップテザー、スピン防止支持装置、チャイルドセーフティシートのリバウンドバー、及びシートベルトファスナー等であってもよい。第1の組立部材11、第2の組立部材12、及び第3の組立部材13が全て、アイドリング位置に位置する場合、図6において示されているように、第3のスイッチ23の第2の端部は、第3の回路34の第2の端部に電気的に接続され、第1のダイオード341はオフにされる。電源312によって生成された順電流は、第1のスイッチ21を介して主回路31から第1の回路32まで流れる。第1のダイオード341はオフにされるため、第1のダイオード341は電流を伝導しない。さらに、第2の回路33の接続は第1の回路32から断たれ、開回路を形成する。従って、警報装置311は、オフにされ、ユーザに警告するための警報を発しない。第3の組立部材13が組立位置に位置し、第1の組立部材11及び第2の組立部材12がアイドリング位置に位置する場合、第3の組立部材13は、図7において示されているように、第3のスイッチ23の第2の端部を第4の回路35の第2の端部に電気的に接続し、第2のダイオード351をオンにするようにトリガする。第1のダイオード341の導電方向は、第2のダイオード351の導電方向と反対であるため、電源312によって生成された順電流は、第2のダイオード351を通過し、第1のスイッチ21を介して主回路31から第1の回路32まで流れた後、第4の回路35から第2の回路33まで流れることができる。次に、電源312によって生成された順電流は、第2のスイッチ22を介して主回路31まで流れて閉回路を形成するため、警報装置311はオンにされて、第1の組立部材11及び第2の組立部材12はまだ車両に接続されていないということをユーザに警告する、すなわち、不完全且つ不正確な組み立てをユーザに警告するための警報を発する。第2の実施形態では、第1の組立部材11、第2の組立部材12、及び第3の組立部材13のうちの1つ又は2つが対応する組立位置に組み立てられている限り、閉回路が形成されるため、警報装置311はオンにされて警報を発するということに留意されたい。第1の組立部材11、第2の組立部材12、及び第3の組立部材13が全て、対応する組立位置に組み立てられるか又はアイドリング位置に位置する、すなわち第1の組立部材11、第2の組立部材12、及び第3の組立部材13が全て、車両内に組み立てられているか又は組み立てられていない場合、警報装置311が警報を発しないように開回路が形成される。
【0033】
図1、9、及び10を参照すると、第1の組立部材11が、第1のスイッチ21の第2の端部の接続を第1の回路32から断ち、第2の回路22の第2の端部に電気的に接続するようにトリガするのを可能にするために、第1の駆動ユニットが、第1の組立部材11と第1のスイッチ21との間に配置される。第1の組立部材11が組立位置まで移動し、第1の駆動ユニットを駆動して移動させる場合、第1の駆動ユニットは、第1のスイッチ21の第2の端部の接続を第1の回路32から断ち、第2の回路22に電気的に接続するようにトリガする。この実施形態では、第1の駆動ユニットは、第1の駆動部材41を含む。第1の駆動部材41は、シート本体201に枢動可能に接続される。第1の組立部材11は、第1の駆動部材41上に配置される。第1の組立部材11が第1の駆動部材41を駆動して回転させる場合、第1の駆動部材41は、第1のスイッチ21を押してトリガする。第1の組立部材11が組立位置から離され、アイドリング位置に戻る場合、第1のスイッチ21の接続は、第2の回路33から断たれ、第1の回路32に電気的に再接続されなければならず、すなわち、第1のスイッチ21は、最初の位置まで戻らなければならない。従って、第1の駆動ユニットは、第1の駆動部材41を戻すように構成された弾性部材42をさらに含む。弾性部材42は、第1の駆動部材41とシート本体201との間に配置される。第1の組立部材11がアイドリング位置から組立位置まで移動し、第1の駆動部材41を駆動して回転させる場合、第1の駆動部材41は弾性部材42を加圧し、第1のスイッチ21を押す。第1の組立部材11が組立位置からアイドリング位置まで移動する場合、弾性部材42の弾性力が第1の駆動部材41を押して最初の位置まで戻す。第1の駆動部材41は、もはや第1のスイッチ21の第2の端部を押さないため、第1のスイッチ21の第2の端部は、最初の位置まで戻り、次に、第1の回路32に電気的に再接続される。第1のスイッチ21は、弾性を有するスイッチであってもよく、弾性部材42は、バネであってもよい。
【0034】
図1及び11から14を参照すると、第2の駆動ユニットが、第2の組立部材12と第2のスイッチ22との間に配置される。第2の組立部材12が組立位置まで移動し、第2の駆動ユニットを駆動して移動させる場合、第2の駆動ユニットは、第2のスイッチ22の第2の端部の接続を第2の回路33から断ち、第1の回路32に電気的に接続するようにトリガする。この実施形態では、第2の駆動ユニットは、ロック解除部材51及び第2の駆動部材52を含む。ロック解除部材51は、第2の組立部材12上に配置される。第2の駆動部材52は、ロック解除部材51に接続される。第2の組立部材12がロック解除部材51を駆動して移動させる場合、ロック解除部材51は第2の駆動部材52を駆動し、第2のスイッチ22を押してトリガする。第2のスイッチ22は、弾性を有するスイッチであってもよいがこれに限定されず、ロック解除部材51は、ロック解除ボタンであってもよいがこれに限定されない。
【0035】
上述したように、本発明のチャイルドセーフティシート200は、組立システム警告装置100を備える。第1の組立部材11が組立位置に位置し、第2の組立部材12がアイドリング位置に位置する場合、第1の組立部材11は、第1のスイッチ21の第2の端部の接続を第1の回路32から断ち、第2の回路33の第2の端部に電気的に接続することにより、主回路31及び第2の回路33が直列に接続されて閉回路を形成し、次に、警報装置311がオンにされ、第2の組立部材12がまだ車両に接続されていないということをユーザに警告する、すなわち、不完全且つ不正確な組み立てをユーザに警告するための警報を発するようにトリガする。第2の組立部材12が組立位置に位置し、第1の組立部材11がアイドリング位置に位置する場合、第2の組立部材12は、第2のスイッチ22の第2の端部の接続を第2の回路33から断ち、第1の回路32の第2の端部に電気的に接続することにより、主回路31及び第1の回路32が直列に接続されて閉回路を形成し、次に、警報装置311はオンにされ、第1の組立部材11がまだ車両に接続されていないということをユーザに警告する、すなわち、不完全且つ不正確な組み立てをユーザに警告するための警報を発するようにトリガする。第1の組立部材11及び第2の組立部材12の双方が組立位置又はアイドリング位置に位置する、すなわち、第1の組立部材11及び第2の組立部材12の双方が車両内に組み立てられているか又は組み立てられていない場合、主回路31、第1の回路32、及び第2の回路33は、警報装置311がオフにされて警報を発しないように、開回路を形成する。
【0036】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置及び方法の多くの修正及び変更を行うことができるということを容易に認めるであろう。従って、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の保護の境界によってのみ限定されると解釈されるべきである。
図1
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図11
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