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特許7536572入場用改札機、中央サーバ、及び改札システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】入場用改札機、中央サーバ、及び改札システム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20240813BHJP
【FI】
G07B15/00 H
G07B15/00 C
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020154468
(22)【出願日】2020-09-15
(65)【公開番号】P2022048580
(43)【公開日】2022-03-28
【審査請求日】2023-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】390021577
【氏名又は名称】東海旅客鉄道株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】中野 久司
(72)【発明者】
【氏名】柴田 元
(72)【発明者】
【氏名】原田 裕里
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-94687(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央サーバと通信する入場用改札機であって、
前記中央サーバと通信する通信インタフェースと、
二次元コード券から二次元コードを読み取る二次元コードリーダと、
前記入場用改札機の通路を通過する人物を検出する人物検出センサと、
前記二次元コードリーダにより前記二次元コード券から前記二次元コードを読み取った場合、前記二次元コードリーダによる読取を停止させ、前記二次元コードリーダにより前記二次元コード券から読み取った前記二次元コードに基づき、入場情報を前記中央サーバに送信し、前記二次元コードリーダにより読み取られた前記二次元コード券の所持者が前記通路を通過していない場合、入場取消情報を前記中央サーバに送信するプロセッサと、
を具備する入場用改札機。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記二次元コードリーダにより読み取られた前記二次元コード券の所持者が前記通路を通過した場合、前記二次元コードリーダによる読取を再開させる請求項1に記載の入場用改札機。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記二次元コードリーダにより前記二次元コード券から読み取った前記二次元コードに基づき、前記人物検出センサにより前記通路を人物が通過した場合に減算されるカウンタを加算し、前記カウンタが減算された場合に前記通路を人物が通過したと判断する請求項1または2に記載の入場用改札機。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記カウンタが初期値ではない状態のまま、予め設定された時間が経過した場合、前記カウンタをリセットする請求項3に記載の入場用改札機。
【請求項5】
入場用改札機及び出場用改札機と通信する中央サーバであって、
前記入場用改札機及び前記出場用改札機と通信する通信インタフェースと、
前記出場用改札機における通行判定の為の入場許可リストを記憶するメモリと、
前記入場用改札機から取得した入場情報を前記入場許可リストに追加し、前記入場用改札機から入場取消情報を受信した場合、該当する入場情報を前記入場許可リストから削除するプロセッサと、
を具備する中央サーバ。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記出場用改札機からの要求に応じて、前記入場許可リストに基づく通行判定結果を前記出場用改札機に送信する請求項5に記載の中央サーバ。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記入場許可リストに基づいて、駅毎の出場可能な二次元コード券のリストである出場許可リストを生成し、前記出場用改札機に送信し、
前記入場用改札機から入場取消情報を受信した場合、該当する情報を前記出場許可リストから削除するように、前記出場用改札機を制御する請求項5に記載の中央サーバ。
【請求項8】
改札システムは、入場用改札機と、中央サーバと、を具備し、
前記入場用改札機は、
前記中央サーバと通信する第1の通信インタフェースと、
二次元コード券から二次元コードを読み取る二次元コードリーダと、
前記入場用改札機の通路を通過する人物を検出する人物検出センサと、
前記二次元コードリーダにより前記二次元コード券から前記二次元コードを読み取った場合、前記二次元コードリーダによる読取を停止させ、前記二次元コードリーダにより前記二次元コード券から読み取った前記二次元コードに基づき、入場情報を前記中央サーバに送信し、前記二次元コードリーダにより読み取られた前記二次元コード券の所持者が前記通路を通過していない場合、入場取消情報を前記中央サーバに送信する第1のプロセッサと、
を具備し、
前記中央サーバは、
前記入場用改札機及び出場用改札機と通信する第2の通信インタフェースと、
前記出場用改札機における通行判定の為の入場許可リストを記憶するメモリと、
前記入場用改札機から取得した入場情報を前記入場許可リストに追加し、前記入場用改札機から入場取消情報を受信した場合、該当する入場情報を前記入場許可リストから削除する第2のプロセッサと、
を具備する改札システム。
【請求項9】
前記第1のプロセッサは、前記二次元コードリーダにより読み取られた前記二次元コード券の所持者が前記通路を通過した場合、前記二次元コードリーダによる読取を再開させる請求項8に記載の改札システム。
【請求項10】
前記第1のプロセッサは、前記二次元コードリーダにより前記二次元コード券から読み取った前記二次元コードに基づき、前記人物検出センサにより前記通路を人物が通過した場合に減算されるカウンタを加算し、前記カウンタが減算された場合に前記通路を人物が通過したと判断する請求項8または9に記載の改札システム。
【請求項11】
前記第1のプロセッサは、前記カウンタが初期値ではない状態のまま、予め設定された時間が経過した場合、前記カウンタをリセットする請求項10に記載の改札システム。
【請求項12】
前記第2のプロセッサは、
前記出場用改札機からの要求に応じて、前記入場許可リストに基づく通行判定結果を前記出場用改札機に送信する請求項8乃至11のいずれか1項に記載の改札システム。
【請求項13】
前記第2のプロセッサは、
前記入場許可リストに基づいて、駅毎の出場可能な二次元コード券のリストである出場許可リストを生成し、前記出場用改札機に送信し、
前記入場用改札機から入場取消情報を受信した場合、該当する情報を前記出場許可リストから削除するように、前記出場用改札機を制御する請求項8乃至11のいずれか1項に記載の改札システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、入場用改札機、中央サーバ、及び改札システムに関する。
【背景技術】
【0002】
二次元コードから読み取った情報に基づいて、通路を塞ぐドアの開閉を制御する駅務機器(例えば改札機)が実用化されている。二次元コードは、例えば紙などの媒体に印刷され、乗車券として用いられる。
【0003】
二次元コードが印刷された乗車券(二次元コード券)は、入場用改札機において改札処理が行われた場合、中央サーバに入場情報が登録される。これにより、二次元コード券により出場用改札機を通行可能な状態になる。
【0004】
しかしながら、二次元コード券を用いた改札システムは、入場用改札機に二次元コードを読み取らせた後、二次元コードの画像を他者に送信することにより、二次元コードの画像を受け取った他者が出場用改札機を通行できてしまうという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2007-094687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、不正利用の防止が可能な入場用改札機、中央サーバ、及び改札システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係る入場用改札機は、通信インタフェースと、二次元コードリーダと、人物検出センサと、プロセッサとを具備する。通信インタフェースは、中央サーバと通信する。二次元コードリーダは、二次元コード券から二次元コードを読み取る。人物検出センサは、前記入場用改札機の通路を通過する人物を検出する。プロセッサは、前記二次元コードリーダにより前記二次元コード券から前記二次元コードを読み取った場合、前記二次元コードリーダによる読取を停止させ、前記二次元コードリーダにより前記二次元コード券から読み取った前記二次元コードに基づき、入場情報を前記中央サーバに送信し、前記二次元コードリーダにより読み取られた前記二次元コード券の所持者が前記通路を通過していない場合、入場取消情報を前記中央サーバに送信する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施形態に係る駅務システムの構成例について説明するための説明図である。
図2図2は、一実施形態に係る入場許可リストの例について説明するための説明図である。
図3図3は、一実施形態に係る駅務システムの動作の例について説明するための説明図である。
図4図4は、一実施形態に係る駅務システムの動作の例について説明するための説明図である。
図5図5は、一実施形態に係る駅務システムにおける入場取消に関する動作の例について説明するための説明図である。
図6図6は、一実施形態に係る入場許可リストにおける入場取消を行った例について説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら入場用改札機、中央サーバ、及び改札システムについて詳細に説明する。
【0010】
駅務機器は、鉄道の駅などに設置される機器を含むものである。駅務機器では、識別情報に基づき生成された二次元コードが示された媒体が乗車券(二次元コード券)として用いられる。二次元コード券は、例えば、利用者の所持する情報処理端末(例えばスマートフォンなど)で操作された情報により、上位システムで生成された二次元コードが、改札機により読み取り可能な状態になったものである。二次元コード券は、二次元コードが紙または樹脂などの媒体に印刷されたものであってもよいし、二次元コードを表示可能なディスプレイを備える電子機器であってもよい。
【0011】
図1は、一実施形態に係る改札システム1について説明する為の説明図である。改札システム1は、二次元コード券11から取得した情報に基づいて、利用者の特定の場所(改札内)への通行を制御するシステムである。
【0012】
改札システム1は、複数の駅に配置された複数の駅務機器によって構成される。改札システム1は、中央サーバ13と、複数の駅に配置された種々の駅務機器を備える。
【0013】
中央サーバ13は、二次元コード券11による入出場を管理する装置である。
【0014】
図2は、中央サーバ13に記憶されている情報(入場許可リスト)の例について説明する為の説明図である。図2に示されるように、入場許可リストは、入場前の二次元コード券11、および、改札内に入場している、即ち入場用改札機による改札処理を受けた二次元コード券11の識別情報の一覧を示す情報である。入場許可リストは、例えば、二次元コード券11の識別情報毎に、入場駅、及び出場可能駅(有効区間)などが対応付けられた情報である。入場許可リストは、所定のタイミング(例えば営業日の切替のタイミング)でリセットされる。
【0015】
中央サーバ13は、二次元コード券11の発行の結果、及び改札機における処理結果に基づいて、入場許可リストを逐次更新する。例えば、中央サーバ13は、上位システムから発行済みの二次元コードの識別情報、及び乗車が可能な駅の区間を示す有効区間の情報などを受け取る。中央サーバ13は、識別情報と有効区間の情報とを逐次対応付けることにより、入場許可リストを更新する。
【0016】
また、中央サーバ13は、所定のカテゴリ毎(例えば駅毎)の入場許可リストを生成し、各駅に配信する。また、中央サーバ13は、所定のカテゴリ毎(例えば駅毎)の出場許可リストを生成し、各駅に配信する。
【0017】
図2に示されるように、出場許可リストは、出場可能な二次元コード券11の識別情報の一覧を示す情報である。出場許可リストは、所定のタイミング(例えば営業日の切替のタイミング)でリセットされる。なお、出場許可リストには、例えば、二次元コード券11の識別情報毎に、入場駅を示す情報が対応付けられていてもよい。
【0018】
中央サーバ13は、システムコントローラ21及び通信インタフェース22を備える。
システムコントローラ21は、中央サーバ13の種々の制御を行う。システムコントローラ21は、プロセッサ23及びメモリ24を備える。
【0019】
プロセッサ23は、演算処理を実行する演算素子(例えばCPU)を備える。プロセッサ23は、メモリ24に格納されているプログラムを実行することにより、種々の動作を実行する。
【0020】
メモリ24は、プログラム及びプログラムで用いられるデータなどを記憶する。メモリ24は、上記の入場許可リストを記憶する。また、メモリ24に記憶されているプログラムは、プロセッサ23に、上記の各駅への入場許可リストの配信、入場許可リストの更新、出場許可リストの生成、及び各駅への出場許可リストの配信などを行わせるためのプログラムである。
【0021】
通信インタフェース22は、各駅の駅サーバと通信する為のインタフェースである。通信インタフェース22は、例えば、ネットワーク14を介して各駅の駅サーバと通信する。
【0022】
次に、駅に設けられている駅務機器の構成について説明する。
図1に示されるように、A駅15、B駅16、C駅17などがネットワーク14を介して中央サーバ13と接続されている。なお、A駅15、B駅16、C駅17などの各駅に配置される駅務機器は、ほぼ同様の構成である為、A駅15に配置された駅務機器を例に挙げて説明する。
【0023】
A駅15には、駅サーバ31、及び改札機33などが駅務機器として設けられている。
【0024】
駅サーバ31は、改札機33の状態監視、改札機33の動作モードの制御などを行う。駅サーバ31は、駅毎に配置される監視盤である。なお、駅サーバ31が、改札機33毎の入場許可リスト及び出場許可リストの管理などを行う構成であってもよい。
【0025】
改札機33は、中央サーバ13から配信された入場許可リスト及び出場許可リストと、二次元コード券11から取得した情報に基づいて、改札処理を行う。また、改札機33は、改札処理の結果に応じて、ドアの動作を制御する。改札機33は、改札内への入場に関する処理を行うモード(入場モード)と、改札内からの出場に関する処理を行うモード(出場モード)とのいずれかで動作する。改札機33は、自身の動作モード、及び利用者の通過を示す通過データなどを示す情報を駅サーバ31に送信する。また、入場モードで動作する改札機33は、後述する入場情報を中央サーバ13に送信する。
【0026】
図1に示されるように、改札機33は、図示されない一対の筐体、図示されないドア、システムコントローラ41、通信インタフェース42、ディスプレイ43、ドア駆動機構44、複数の人物検出センサ45、及び乗車券リーダ46を備える。
【0027】
改札機33の一対の筐体は、並行に配置されることによって、通路を構成する。改札機33のドアは、筐体の通路側に設けられ、ドア駆動機構44によって回動されるドアである。
【0028】
システムコントローラ41は、改札機33の種々の制御を行う。システムコントローラ41は、プロセッサ51及びメモリ52を備える。
【0029】
プロセッサ51は、演算処理を実行する演算素子(例えばCPU)を備える。プロセッサ51は、メモリ52に格納されているプログラムを実行することにより、種々の動作を実行する。
【0030】
メモリ52は、プログラム及びプログラムで用いられるデータなどを記憶する。メモリ52に記憶されているプログラムは、例えば、プロセッサ51に、通行判定処理を行わせるためのプログラムである。
【0031】
通信インタフェース42は、改札機33以外の機器と通信する為のインタフェースである。改札機33の通信インタフェース42は、例えば、駅サーバ31と通信する。また、改札機33の通信インタフェース42は、例えば、ネットワーク14を介して、中央サーバ13と通信する。
【0032】
ディスプレイ43は、システムコントローラ41または図示されないグラフィックコントローラなどの表示制御部から入力される映像信号に応じて画面を表示する構成である。ディスプレイ43は、例えば、改札処理の結果を示す画面が表示される。
【0033】
ドア駆動機構44は、システムコントローラ41の制御に基づいて、ドアの動作を制御する。ドア駆動機構44は、ドアを閉じることにより、筐体間の通路を塞ぐ。
【0034】
人物検出センサ45は、利用者が改札機33の通路を通過することを検出するセンサである。人物検出センサ45は、例えば、改札機33の筐体の側面に複数配列される。複数の人物検出センサ45は、検出結果をシステムコントローラ41にそれぞれ供給する。システムコントローラ41は、複数の人物検出センサ45の検出結果の変化に基づいて、通路を通過する人物を検出する。
【0035】
人物検出センサ45は、例えば、筐体から通路に向かって光を出力する例えば赤外線等を出力する投光器と、投光器からの光の反射光を検出するフォトダイオードとを有する反射型の人物検出センサである。また、人物検出センサ45は、一方の筐体に投光器が設けられ、他方の筐体にフォトダイオードが設けられる構成であってもよい。
【0036】
なお、人物検出センサ45は、撮像素子と、通路からの光を撮像素子に結像させる光学系と、を備えるカメラを備え、カメラにより取得した画像を解析することにより、通路を通過する人物を検出する構成であってもよい。
【0037】
乗車券リーダ46は、利用者の所持する二次元コード券11を読み取る構成である。乗車券リーダ46は、二次元コードリーダ62を備える。
【0038】
二次元コードリーダ62は、二次元コードを光学的に読み取る構成である。二次元コードリーダ62は、携帯端末などのディスプレイに表示された二次元コードを読み取る。また、二次元コードリーダ62は、例えば、媒体に印刷された二次元コードを読み取る構成であってもよい。二次元コードリーダ62は、例えばカメラを備える。二次元コードリーダ62は、カメラにより二次元コードを読み取り、読み取った二次元コードをデコードして識別情報を取得し、識別情報をシステムコントローラ41に供給する。また、二次元コードリーダ62は、二次元コード券11に対して光を照射する照明を備える構成であってもよい。
【0039】
次に、改札システム1における入場側の改札処理について説明する。
図3は、改札システム1における各構成の動作について説明する為のシーケンスチャートである。なお、改札機33のシステムコントローラ41のプロセッサ51は、メモリ52内のプログラムを実行することにより、ドア駆動機構44の動作と人物検出センサ45の検出結果に基づく処理とを行う通行ファーム71として機能する。また、改札機33のシステムコントローラ41のプロセッサ51は、メモリ52内のプログラムを実行することにより、改札処理に関する種々の制御を行う為の改札機アプリケーション72として機能する。なお、改札機33は、通行ファーム71として機能するハードウエア、及び改札機アプリケーション72として機能するハードウエアを備える構成であってもよい。
【0040】
また、通行ファーム71は、改札機33の筐体により形成された通路を通行可能な人数をカウントする為のカウンタ(正券カウンタ)を有する。正券カウンタは、「0」でスタートし、改札機アプリケーション72からの信号に応じて加算:インクリメント(+1)され、人物検出センサ45の検出結果に応じて減算:デクリメント(-1)される。
【0041】
まず、改札機33は、入場モードで動作している入場用改札機であるとする。この場合、改札機33の二次元コードリーダ62は、乗車券の読取を待つ状態になる。
【0042】
読取可能な範囲に二次元コード券11が翳された場合、二次元コードリーダ62は、二次元コードを読み取る(ステップS11)。
【0043】
二次元コードリーダ62は、読み取った二次元コードをデコードして識別情報を取得し、識別情報を改札機アプリケーション72に供給する(ステップS12)。また、二次元コードリーダ62は、二次元コードを読み取ると、二次元コードの読取を停止する。
【0044】
改札機アプリケーション72は、二次元コードリーダ62から受け取った識別情報と、予め中央サーバ13から配信された入場許可リストとに基づいて、通行判定を行う(ステップS13)。通行判定は、改札機33の筐体により構成されている通路を利用者が通過することを許可するか否か判断する処理である。改札機アプリケーション72は、二次元コードリーダ62から受け取った識別情報が入場許可リストに含まれている場合、通行判定がOKであると判断する。
【0045】
改札機アプリケーション72は、通行判定がNG(ネガティブ)であると判断した場合、筐体に設けられたドアを閉じさせて通路を塞ぐようにドア駆動機構44を制御する。
【0046】
改札機アプリケーション72は、通行判定がOK(ポジティブ)であると判断した場合、入場情報を生成し、中央サーバ13に送信する(ステップS14)。入場情報は、二次元コード券11を所持する利用者が改札内に入場したことを示す情報である。入場情報は、例えば、二次元コードリーダ62から受け取った識別情報に、「入場駅」が付加された情報である。即ち、入場情報は、「識別情報」及び「入場駅」などの情報を含む。また、入場情報には、入場日時などが付加されてもよい。
【0047】
中央サーバ13は、改札機アプリケーション72から受け取った情報に基づいて、入場許可リストを更新する(ステップS15)。例えば、中央サーバ13のシステムコントローラ21のプロセッサ23は、新たに受け取った入場情報から、「識別情報」及び「入場駅」などの情報を取得する。プロセッサ23は、取得した「識別情報」及び「入場駅」などに基づいて、入場許可リストを更新する。具体的には、プロセッサ23は、メモリ24の入場許可リストにおいて、識別情報への入場駅の対応付けを行う。また、プロセッサ23は、入場許可リストにおいて「識別情報」に対応付けられた「有効区間」の情報に基づいて、出場可能な駅(出場可能駅)を特定する。
【0048】
またさらに、プロセッサ23は、出場許可リストを所定のカテゴリ毎(例えば駅毎)に生成し、各駅に配信する。例えば、図2に示されるように、プロセッサ23は、入場許可リストからB駅16用の出場許可リストを生成し、B駅16内の各改札機33に出場許可リストを配信する。また、例えば、図2に示されるように、プロセッサ23は、入場許可リストからC駅17用の出場許可リストを生成し、C駅17内の各改札機33に出場許可リストを配信する。
【0049】
出場モードで動作する出場用の改札機33は、受信した出場許可リストをメモリ52に保存する。出場用の改札機33は、二次元コードリーダ62により二次元コードから識別情報を取得した場合、取得した識別情報が、出場許可リストに含まれているか否か判断する。出場用の改札機33は、二次元コードから取得した識別情報が、出場許可リストに含まれている場合、利用者の通路の通行を許可し、二次元コードから取得した識別情報が、出場許可リストに含まれていない場合、利用者の通路の通行を不許可とする。なお、プロセッサ23は、前回送信したタイミングからの出場許可リストの差分を配信する構成であってもよい。
【0050】
また、改札機アプリケーション72は、通行判定がOK(ポジティブ)であると判断した場合、通行ファーム71における正券カウンタをインクリメントするように通行ファーム71に信号を送信する(ステップS16)。通行ファーム71は、改札機アプリケーション72からの信号に基づいて、正券カウンタをインクリメントする。
【0051】
通行ファーム71は、人物検出センサ45の検出結果に応じて、改札機33の筐体により形成された通路を利用者が通過したか否か判断する(ステップS17)。
【0052】
通行ファーム71は、通路を利用者が通過したと判断した場合、正券カウンタをデクリメントし、通路を利用者が通過したことを改札機アプリケーション72に送信する(ステップS18)。
【0053】
改札機アプリケーション72は、通行ファーム71から通路を利用者が通過したことを示す情報を受け取った場合、二次元コードリーダ62による二次元コードの読取を再開させる為の信号を二次元コードリーダ62に送信する(ステップS19)。
【0054】
二次元コードリーダ62は、改札機アプリケーション72から読取再開の信号を受け取った場合、二次元コードの読取を再開する(ステップS20)。
【0055】
次に、正券カウンタをリセットする際の処理について説明する。
図4は、改札システム1における各構成の動作について説明する為のシーケンスチャートである。なお、本例では、何らかの理由によって、正券カウンタがインクリメントされたままデクリメントされなかった例(利用者が通路を通過した後の正券カウンタが「1」以上の値である例)について説明する。
【0056】
読取可能な範囲に二次元コード券11が翳された場合、二次元コードリーダ62は、二次元コードを読み取る(ステップS31)。なお、この時点で通行ファーム71における正券カウンタの値が「1」であるとする。
【0057】
二次元コードリーダ62は、読み取った二次元コードをデコードして識別情報を取得し、識別情報を改札機アプリケーション72に供給する(ステップS32)。また、二次元コードリーダ62は、二次元コードを読み取ると、二次元コードの読取を停止する。
【0058】
改札機アプリケーション72は、二次元コードリーダ62から受け取った識別情報及び中央サーバ13から受け取った入場許可リストに基づいて、通行判定を行う(ステップS33)。
【0059】
改札機アプリケーション72は、通行判定がOKであると判断した場合、入場情報を生成し、中央サーバ13に送信する(ステップS34)。
【0060】
中央サーバ13は、改札機アプリケーション72から受け取った情報に基づいて、入場許可リストを更新する(ステップS35)。
【0061】
また、改札機アプリケーション72は、通行判定がOK(ポジティブ)であると判断した場合、通行ファーム71における正券カウンタをインクリメントするように通行ファーム71に信号を送信する(ステップS36)。通行ファーム71は、改札機アプリケーション72からの信号に基づいて、正券カウンタをインクリメントする。
【0062】
通行ファーム71は、人物検出センサ45の検出結果に応じて、改札機33の筐体により形成された通路を利用者が通過したか否か判断する(ステップS37)。
【0063】
通行ファーム71は、通路を利用者が通過したと判断した場合、正券カウンタをデクリメントし、通路を利用者が通過したことを改札機アプリケーション72に送信する(ステップS38)。
【0064】
また、通行ファーム71は、正券カウンタの値が「0」ではない状態が所定時間維持されている場合、正券カウンタの値をリセット(タイムアウト)する(ステップS39)。例えば、通行ファーム71は、ステップS38で正券カウンタの値をインクリメントしてからの経過時間が予め設定された閾値以上であり、且つ正券カウンタの値が「0」ではない場合、正券カウンタの値をリセットする。
【0065】
改札機アプリケーション72は、通行ファーム71から通路を利用者が通過したことを示す情報を受け取った場合、二次元コードリーダ62による二次元コードの読取を再開させる為の信号を二次元コードリーダ62に送信する(ステップS40)。
【0066】
二次元コードリーダ62は、改札機アプリケーション72から読取再開の信号を受け取った場合、二次元コードの読取を再開する(ステップS41)。
【0067】
次に、二次元コードリーダ62により二次元コードが読み取られたにも関わらず、利用者の通路の通過が検出されなかった例について説明する。
図5は、改札システム1における各構成の動作について説明する為のシーケンスチャートである。
【0068】
読取可能な範囲に二次元コード券11が翳された場合、二次元コードリーダ62は、二次元コードを読み取る(ステップS51)。
【0069】
二次元コードリーダ62は、読み取った二次元コードをデコードして識別情報を取得し、識別情報を改札機アプリケーション72に供給する(ステップS52)。また、二次元コードリーダ62は、二次元コードを読み取ると、二次元コードの読取を停止する。
【0070】
改札機アプリケーション72は、二次元コードリーダ62から受け取った識別情報及び中央サーバ13から受け取った入場許可リストに基づいて、通行判定を行う(ステップS53)。
【0071】
改札機アプリケーション72は、通行判定がOKであると判断した場合、入場情報を生成し、中央サーバ13に送信する(ステップS54)。
【0072】
中央サーバ13は、改札機アプリケーション72から受け取った情報に基づいて、入場許可リストを更新する(ステップS55)。
【0073】
また、改札機アプリケーション72は、通行判定がOK(ポジティブ)であると判断した場合、通行ファーム71における正券カウンタをインクリメントするように通行ファーム71に信号を送信する(ステップS56)。通行ファーム71は、改札機アプリケーション72からの信号に基づいて、正券カウンタをインクリメントする。
【0074】
通行ファーム71は、人物検出センサ45の検出結果に応じて、改札機33の筐体により形成された通路を利用者が通過したか否か判断する(ステップS57)。通路を利用者が通過しなかった場合、人物の存在を検出しない人物検出センサ45が複数の人物検出センサ45のなかで少なくとも1つ存在する。この場合、通行ファーム71は、通路を利用者が通過しなかったと判断する。本例では、通行ファーム71は、通路を利用者が通過しなかったと判断したとする。
【0075】
通行ファーム71は、通路を利用者が通過したと判断した場合、正券カウンタをデクリメントし、通路を利用者が通過したことを改札機アプリケーション72に送信する(ステップS58)。しかしながら、本例では、通路を利用者が通過していない為、通行ファーム71は、通路を利用者が通過したことを改札機アプリケーション72に送信しない状態を維持する。
【0076】
通行ファーム71は、正券カウンタの値が「0」ではない状態が所定時間維持されている場合、正券カウンタの値をリセット(タイムアウト)する(ステップS59)。例えば、通行ファーム71は、ステップS58で正券カウンタの値をインクリメントしてからの経過時間が予め設定された閾値以上であり、且つ正券カウンタの値が「0」ではない場合、正券カウンタの値をリセットする。なお、通行ファーム71は、タイムアウトになったことを示す情報を改札機アプリケーション72に送信してもよい。
【0077】
改札機アプリケーション72は、通行ファーム71から通路を利用者が通過したことを示す情報を受け取ったか否かに応じて、入場取消を行うか否か判断する(ステップS60)。例えば、改札機アプリケーション72は、ステップS56で通行ファーム71に信号を送信してからの経過時間が、予め設定された閾値以上であり、且つ通行ファーム71から通路を利用者が通過したことを示す情報を受け取っていない場合、入場取消を行うと判断する。また、改札機アプリケーション72は、通行ファーム71からタイムアウトになったことを示す情報を受け取った場合、入場取消を行うと判断する構成であってもよい。
【0078】
改札機アプリケーション72は、入場取消を行う場合、入場情報の取消を要求する為の情報(入場取消情報)を中央サーバ13に送信する(ステップS61)。入場取消情報は、少なくとも二次元コードから取得した識別情報を含んでいればよい。即ち、入場取消情報は、ステップS52で二次元コードから取得した識別情報を含むものである。
【0079】
中央サーバ13は、入場取消情報を改札機アプリケーション72から受け取った場合、図6に示されるように、受け取った入場取消情報が示す識別情報を入場許可リストから検索して削除する入場許可リストの更新処理を行う(ステップS62)。なお、中央サーバ13は、入場取消情報を改札機アプリケーション72から受け取った場合、受け取った入場取消情報が示す識別情報を入場許可リストから検索し、削除するのではなく無効になるように設定してもよい。
【0080】
また、中央サーバ13のプロセッサ23は、入場許可リストの更新処理に伴って、出場許可リストの更新も行う。例えば、図6の例では、中央サーバ13は、識別情報「SHDI-SU52」を含む入場取消情報を受け取っている。この為、中央サーバ13のプロセッサ23は、入場許可リストから識別情報「SHDI-SU52」を検索し、削除している。さらに、C駅17用の出場許可リストに識別情報「SHDI-SU52」が含まれている為、プロセッサ23は、C駅17用の出場許可リストから識別情報「SHDI-SU52」を削除し、C駅17の駅サーバ31に再度配信する。
【0081】
C駅17で出場モードで動作する出場用の改札機33は、識別情報「SHDI-SU52」を含む二次元コードを読み取った場合、C駅17の改札機33が保持する出場許可リストとの突合せを行い、通行判定を行う。しかし、C駅17の改札機33が保持する出場許可リストからは既に識別情報「SHDI-SU52」が削除されているまたは無効に設定されている。この為、C駅17の改札機33は、識別情報「SHDI-SU52」を含む二次元コードを読み取った場合、利用者の通路の通行を不許可と判定する。このような構成によると、例えば、識別情報「SHDI-SU52」を含む二次元コードの画像が他者に送信されたとしても、改札機33は、二次元コードの画像を受け取った他者が出場用改札機を通行することを防ぐことができる。
【0082】
改札機アプリケーション72は、通行ファーム71から通路を利用者が通過したことを示す情報を受け取った場合、または入場取消情報を中央サーバ13に送信した場合、二次元コードリーダ62による二次元コードの読取を再開させる為の信号を二次元コードリーダ62に送信する(ステップS63)。
【0083】
二次元コードリーダ62は、改札機アプリケーション72から読取再開の信号を受け取った場合、二次元コードの読取を再開する(ステップS64)。
【0084】
上記のとおり、入場用の改札機33は、二次元コードリーダ62が二次元コード券11から二次元コードを読み取った場合、二次元コードリーダ62による二次元コードの読み取りを停止させる。また、入場用の改札機33は、二次元コードに基づき、入場情報を中央サーバ13に送信し、改札機33の筐体により構成された通路を利用者が通過した場合、二次元コードリーダ62による二次元コードの読み取りを再開させる。また、入場用の改札機33は、二次元コードリーダ62により二次元コードを読み取ったにも関わらず、改札機33の筐体により構成された通路を利用者が通過したことが検出されなかった場合、入場取消情報を中央サーバ13に送信する。
【0085】
これにより、二次元コードの画像が他者に送信されたとしても、その二次元コードの二次元コード券11の所持者が改札機33の通路を通過しなかった場合、その二次元コードによる改札内からの出場を不可能にすることができる。また、1つの二次元コードの読み取り毎に、二次元コードリーダ62による二次元コードの読み取りを停止させることにより、2枚の二次元コード券11の二次元コードを続けて二次元コードリーダ62に読み取らせることを防ぐことができる。この結果、不正利用の防止が可能になる。
【0086】
中央サーバ13のメモリ24に記憶された入場許可リストは、二次元コード券11の識別情報毎に、入場駅、及び出場可能駅(有効区間)などが対応付けられた情報であると説明したが、さらに発行駅、発行日時などの情報が含まれていてもよい。
【0087】
また、二次元コードは、「識別情報」に基づいて生成された情報であると説明したが、「識別情報」の他に「有効区間」、及び発行された日時を示す「発行日時」などの情報を含んでいてもよい。
【0088】
また、改札機33から中央サーバ13に送信される入場情報は、「識別情報」及び「入場駅」などを含む情報であると説明したが、この構成に限定されない。入場情報には、二次元コード券11から改札機33が読み取った「有効区間」、及び「発行日時」などの情報が含まれていてもよい。
【0089】
このように二次元コードに「識別情報」、「入場駅」、及び「有効区間」などが含まれている場合、改札機33は、二次元コード券11から取得した「識別情報」、「入場駅」、及び「有効区間」などを中央サーバ13に送信する構成であってもよい。この場合、中央サーバ13は、改札機33から送信された「識別情報」、「入場駅」、及び「有効区間」などに基づいて、入場許可リストを新たに追加することができる。
【0090】
また、上記の実施形態では、改札機33は、中央サーバ13に直接情報を送信する構成であると説明したが、この構成に限定されない。改札機33は、駅サーバ31を介して中央サーバ13に情報を送信する構成であってもよい。
【0091】
また、上記の実施形態では、中央サーバ13が各駅の改札機33に入場許可リスト及び出場許可リストを供給する構成であると説明したが、この構成に限定されない。改札機33が、二次元コード券11から読み取った識別情報を中央サーバ13に送信し、中央サーバ13が通行判定を行い、通行判定の結果を改札機33に返信する構成であってもよい。この構成によると、入場許可リスト及び出場許可リストを各駅の改札機33に配信する必要がなくなる。
【0092】
また、上記の実施形態では、図示されない上位システムが二次元コードを生成し、利用者の所持する情報処理端末に二次元コードが送信されることにより、情報処理端末が二次元コード券11として機能すると説明したが、この構成に限定されない。改札システム1は、紙または樹脂などの媒体に二次元コードを印刷する発券機などをさらに備える構成であってもよい。
【0093】
また、改札機33は、二次元コード券11ではない他の乗車券(例えばICカードにより構成されたICカード乗車券など)を処理する構成(例えばICカードリーダなど)を備える構成であってもよい。この場合、改札機33は、ICカード乗車券からICカードリーダにより情報を読み取り、読み取った情報に基づいて通行判定を行ってもよい。またさらに、改札機33は、二次元コードリーダにより二次元コード券11を読み取った場合、利用者が通路を通過したことが通行ファーム71によって判定されるまで、ICカードリーダによるICカード乗車券の読取を停止させる構成であってもよい。
【0094】
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
【0095】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0096】
1…改札システム、11…二次元コード券、13…中央サーバ、14…ネットワーク、15…A駅、16…B駅、17…C駅、21…システムコントローラ、22…通信インタフェース、23…プロセッサ、24…メモリ、31…駅サーバ、33…改札機、41…システムコントローラ、42…通信インタフェース、43…ディスプレイ、44…ドア駆動機構、45…人物検出センサ、46…乗車券リーダ、51…プロセッサ、52…メモリ、62…二次元コードリーダ、71…通行ファーム、72…改札機アプリケーション。
図1
図2
図3
図4
図5
図6