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7536598画像形成装置とその制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】画像形成装置とその制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240813BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240813BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240813BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20240813BHJP
   B41J 5/30 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
H04N1/00 002Z
H04N1/00 127A
G06F3/12 303
G06F3/12 305
G06F3/12 337
G06F3/12 356
G06F3/12 358
B41J29/38 201
B41J29/42 F
B41J5/30 Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020180838
(22)【出願日】2020-10-28
(65)【公開番号】P2022071728
(43)【公開日】2022-05-16
【審査請求日】2023-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中野 恭輔
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-040818(JP,A)
【文献】特開2017-132197(JP,A)
【文献】特開2019-125290(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/12
B41J 29/38
B41J 29/42
B41J 5/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
外部の記憶媒体に記憶された複数のページの画像データの一部である所定の複数のページの画像データのサムネイル画像と、前記サムネイル画像に対応するインデックス情報を生成する生成手段と、
前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像と前記インデックス情報を1枚のシートに印刷してから印刷を中断するよう制御する制御手段と、
前記所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像を印刷するか、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像に基づいて印刷されるべき少なくとも1ページの画像データを選択するかを、ユーザの指示に従って選択する選択手段と、を有し、
前記所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像の印刷を実行するよう前記選択手段によって選択された場合に、前記制御手段は、前記シートとは異なる他のシートに、前記所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像を印刷するよう制御し、
前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像に基づいて印刷されるべき少なくとも1ページの画像データを選択するよう前記選択手段によって選択された場合に、前記表示手段は、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像とは異なる他のサムネイル画像のファイル名を表示することなく、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像のファイル名を表示し、
前記制御手段は、前記表示手段によって表示されたファイル名に基づいてユーザによって選択された少なくとも1ページの画像データを印刷するよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷が中断されたときに、前記所定の複数のページに続く前記複数のページの画像データのサムネイル画像を印刷する方法を設定する設定手段を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記方法は、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像の他のシートへの印刷の完了後に印刷を中断する第1の方法と、前記複数のページの画像データの前記一部に続く残りの画像データのサムネイル画像のすべてを印刷する第2の方法とを含むことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記外部の記憶媒体は、ネットワークを介して前記画像形成装置と通信可能な情報処理装置であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記外部の記憶媒体は、前記画像形成装置に接続されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記インデックス情報を指定する指定手段を、さらに有し、
前記制御手段は、前記指定手段によって指定された前記インデックス情報に対応しない画像データに基づく画像を印刷させることなく、前記指定手段によって指定された前記インデックス情報に対応する画像データに基づいて画像を印刷させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
表示部を有する画像形成装置を制御する制御方法であって、
外部の記憶媒体に記憶された複数のページの画像データの一部である所定の複数のページの画像データのサムネイル画像と、前記サムネイル画像に対応するインデックス情報を生成する生成工程と、
前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像と前記インデックス情報を1枚のシートに印刷してから印刷を中断するよう制御する制御工程と、
前記所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像を印刷するか、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像に基づいて印刷されるべき少なくとも1ページの画像データを選択するかを、ユーザの指示に従って選択する選択工程と、を有し、
前記所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像の印刷を実行するよう前記選択工程で選択された場合に、前記制御工程は、前記シートとは異なる他のシートに、前記所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像を印刷するよう制御し、
前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像に基づいて印刷されるべき少なくとも1ページの画像データを選択するよう前記選択工程で選択された場合に、前記制御工程は、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像とは異なる他のサムネイル画像のファイル名を表示することなく、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像のファイル名を前記表示部に表示するよう制御し、
前記制御工程は、前記表示部に表示されたファイル名に基づいてユーザによって選択された少なくとも1ページの画像データを印刷するよう制御することを特徴とする制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置とその制御方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
複写機などの画像形成装置では、サーバやクラウド、或いはUSBメモリ等の特定の記憶領域に格納された画像データをプリントする機能(以降、通常プリントと呼ぶ)が備えられている。いま画像形成装置に、通常プリントする画像のプレビュー表示が可能なプレビュー機能が備わり、かつ、ユーザが、プレビュー表示でプリント対象の画像を判別できる場合は、そのプレビュー表示に基づいて対象の画像を選択して通常プリントすればよい。一方で、そのようなプレビュー機能が備わっていない画像形成装置の場合は、画像のファイル名を指定して通常プリントを指示すればよいが、ユーザが通常プリントを実施したい画像のファイル名が分からない場合もある。その場合はインデックスプリントを実施することで、対象の記憶領域に格納されている複数の画像データの縮小画像とファイル名とが対応付けられた画像(以降、サムネイル一覧画像と呼ぶ)を印刷する。インデックスプリントとは、特定の記憶領域に格納される複数の画像データの各画像の画像サイズを縮小した画像(サムネイル画像)の一覧を、各画像のファイル名と対応付けて印刷する機能である。そしてユーザは、その印刷されたサムネイル一覧画像を参照し、通常プリントしたい対象の画像のファイル名を探し、そのファイル名を指定して通常プリントを実施することができる。
【0003】
特許文献1は、インデックスプリントと通常プリントとを並行して実施できる画像処理装置を記載している。これによれば、複数の画像から選択された画像を用紙に印刷する写真プリントアプリケーションでは、画像を印刷した用紙を第1の排出トレイに順次排出する。そして、この写真プリントアプリケーションを実行する前、もしくは合間に、写真プリントアプリケーションを行うために選択された画像のサムネイルをサンプルプリントアプリケーションによって印刷する。その後、このサンプルプリントした用紙を第2の排出トレイに排出する。これにより、写真プリントアプリケーションを行う前、もしくは行っている合間にサンプルプリントを別の排出トレイに排出でき、これから印刷しようとする画像の状態確認を迅速に行うことができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-335068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常プリント対象の画像が格納された記憶領域に多数の画像データが格納されている場合にインデックスプリントを実施すると、インデックスプリントの印刷枚数が多くなる。いまインデックスプリントを印刷しているときに、印刷済の用紙に通常プリント対象の画像が含まれていた場合、それ以降のインデックスプリントは不要となる。このような場合は、その時点でインデックスプリントをキャンセルすることで、それ以降のインデックスプリントを中断させて不要な印刷をある程度削減することができる。しかしながら、キャンセルを指示してからインデックスプリントが停止するまでの間は不要なインデックスが印刷されることになる。尚、特許文献1の技術では、インデックスプリントの実施により不要な写真プリントを削減することができるが、上述した場合のように、対象の画像が見つかった時点でインデックスプリントを中止する。それにより、不要なインデックスプリントを無くすことまでは考慮されていない。
【0006】
本発明の目的は、上記課題の少なくとも一つを解決することにある。
【0007】
本発明の目的は、記憶された複数のページの画像データの一部である所定の複数のページの画像データのサムネイル画像とインデックス情報とを1枚のシートに印刷してから印刷を中断した後、所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像を印刷するか、所定の複数のページの画像データのサムネイル画像に基づいて印刷されるべき少なくとも1ページの画像データを選択するかを、ユーザが選択できるようにする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
表示手段と、
外部の記憶媒体に記憶された複数のページの画像データの一部である所定の複数のページの画像データのサムネイル画像と、前記サムネイル画像に対応するインデックス情報を生成する生成手段と、
前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像と前記インデックス情報を1枚のシートに印刷してから印刷を中断するよう制御する制御手段と、
前記所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像を印刷するか、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像に基づいて印刷されるべき少なくとも1ページの画像データを選択するかを、ユーザの指示に従って選択する選択手段と、を有し、
前記所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像の印刷を実行するよう前記選択手段によって選択された場合に、前記制御手段は、前記シートとは異なる他のシートに、前記所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像を印刷するよう制御し、
前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像に基づいて印刷されるべき少なくとも1ページの画像データを選択するよう前記選択手段によって選択された場合に、前記表示手段は、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像とは異なる他のサムネイル画像のファイル名を表示することなく、前記所定の複数のページの画像データのサムネイル画像のファイル名を表示し、
前記制御手段は、前記表示手段によって表示されたファイル名に基づいてユーザによって選択された少なくとも1ページの画像データを印刷するよう制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、記憶された複数のページの画像データの一部である所定の複数のページの画像データのサムネイル画像とインデックス情報とを1枚のシートに印刷してから印刷を中断した後、所定の複数のページに続く複数のページの画像データのサムネイル画像を印刷するか、所定の複数のページの画像データのサムネイル画像に基づいて印刷されるべき少なくとも1ページの画像データを選択するかを、ユーザが選択できるという効果がある。
【0010】
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
図1】本発明の実施形態に係る印刷システムの一例を示す図。
図2】実施形態に係るMFPのハードウェア構成を説明するブロック図。
図3】実施形態に係るサーバのハードウェア構成を説明するブロック図。
図4】実施形態1に係るMFPによるインデックスプリント処理を説明するフローチャート。
図5】実施形態2に係るMFPによるインデックスプリント処理を説明するフローチャート。
図6】実施形態3に係るMFPによるインデックスプリント処理を説明するフローチャート。
図7】実施形態4に係るMFPによるインデックスプリント処理を説明するフローチャート。
図8】実施形態5に係るMFPによるインデックスプリント処理を説明するフローチャート。
図9】実施形態に係るMFPの操作部に表示されるホーム画面の一例を示す図。
図10】実施形態に係るMFPの操作部に表示されるサーバのディレクトリ参照画面の一例を示す図。
図11】実施形態に係るMFPにおいてインデックスプリントで印刷されたサムネイル一覧画像の一例を示す図。
図12】実施形態1に係るMFPの操作部に表示されるインデックスプリントの印刷方法の選択画面の一例を示す図(A)と、実施形態2に係るMFPのデバイス設定に含まれるインデックスプリントの印刷設定を行う画面例を示す図(B)と、実施形態3に係るMFPのデバイス設定に含まれるインデックスプリントの印刷設定を行う画面例を示す図(C)。
図13】実施形態に係るMFPの操作部に表示される、インデックスプリントの印刷中である旨を示す画面の一例を示す図(A)と、実施形態に係るMFPの操作部に表示される通常プリントの印刷中である旨を示す画面例を示す図(B)。
図14】実施形態1に係るMFPにおいて、インデックスプリントを中断中である旨と、印刷の継続、中止の選択肢を表示する画面例を示す図(A)と、実施形態4に係るMFPにおいて、インデックスプリントの印刷を中断中である旨と、印刷の継続、中止、残りの枚数分をすべて印刷の3択の選択肢を表示する画面例を示す図(B)と、実施形態5に係るMFPにおいて、インデックスプリントの印刷を中断中である旨と印刷の継続、中止、前回のファイルから選択して通常プリントの3択の選択肢を表示する画面例を示す図(C)。
図15】実施形態に係るMFPが表示する、インデックスプリントを中止した旨を示す画面の一例を示す図。
図16】実施形態に係るMFPにおいて、インデックスプリントの印刷が完了したときに表示する画面の一例を示す図(A)と、実施形態に係るMFPにおいて、通常プリントの印刷を完了したときに操作部に表示される画面例を示す図(B)。
図17】実施形態2に係るMFPのデバイス設定でインデックスプリントの印刷設定を設定するための手順を説明するフローチャート。
図18】実施形態3に係るMFPのデバイス設定でインデックスプリントの印刷設定を設定するための手順を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの一例を示す図である。
【0014】
画像形成装置100は、いわゆるマルチファンクションプリンタ(複合機)であり、以降、この画像形成装置100をMFP100と呼ぶ。この印刷システムでは、MFP100と、サーバなどの外部記憶媒体101とがネットワーク(LAN)を介して接続されており、これらの間で通信が行われる。外部記憶媒体101には、通常プリント可能な画像データのファイルが1つ以上格納されている。実施形態では、外部記憶媒体101は、例えばサーバ(情報処理装置)であり、そのサーバの記憶領域に記憶されている画像データのインデックス(一覧情報)の印刷を実施するものとする。しかし本発明はこれに限らず、例えばMFP100がUSBメモリやクラウドと接続し、それらのUSBメモリやクラウドの記憶領域に格納された画像データのインデックスプリントを実施する構成でも構わない。これ以降、外部記憶媒体101をサーバ101として説明する。
【0015】
図2は、実施形態に係るMFP100のハードウェア構成を説明するブロック図である。
【0016】
MFP100は、スキャンエンジン230とプリントエンジン250とを備える。更にMFP100は、制御部210、操作部220、プリンタ用CPUボード240、電源260、及び電源スイッチ261を備える。スキャンエンジン230は、スキャンユニット231及び原稿給紙ユニット232を備える。プリントエンジン250は、帯電、露光、現像、転写を行うマーキングユニット251、給紙ユニット252、排紙ユニット253、定着ユニット254、及びファン255を備える。
【0017】
スキャンエンジン230のスキャンユニット231は、原稿を光学スキャンして、その原稿の画像をデジタル画像データに変換する。原稿給紙ユニット232は、原稿束を載置して、逐次原稿をスキャンユニット231に給紙する。スキャンエンジン230は、原稿を走査して取得した画像データを制御部210に送信する。
【0018】
プリントエンジン250のマーキングユニット251は、給紙した紙(シート)に画像を印刷する。給紙ユニット252は、積載した紙束から一枚ずつマーキングユニット251に給紙する。排紙ユニット253は、印刷後の紙を排紙トレイに排紙する。定着ユニット254は、マーキングユニット251によりトナー像が転写された紙に熱と圧力を加えて、そのトナー像を紙に定着させる。ファン255は、プリントエンジン250を冷却するためのファンである。
【0019】
操作部220は、MFP100を操作するためのローカルユーザインタフェース(LUI)を提供しており、タッチパネル操作を行うためのタッチパネル、画面表示を行うための表示部、キー入力を行うためのハードキー等を備える。
【0020】
制御部210は、上述した各部と接続され、制御部210に実装されたコントローラはMFP100上でジョブを実行する。制御部210は、汎用的なCPUシステムであり、CPUボード全体を制御するCPU211と、CPU211がワークメモリとして利用するメモリ213と、ブートプログラムが含まれるBootROM214とを備える。制御部210は更に、外部とネットワークを介して接続するためのNIC212と、USBメモリ102との入出力を制御するUSBI/F218と、ファームウェアが含まれる不揮発メモリ215とを備える。尚、実施形態では、MFP100と接続する外部記憶媒体をサーバ101とするためUSBメモリ102は必須でない。不揮発メモリ215はCPUボード上に搭載されたものであってもよいし、CPUボードに接続されたものであってもよい。制御部210は、スキャナI/F216によりスキャンエンジン230と接続している。更に制御部210は、プリンタI/F217、I/F242を介してプリンタ用CPUボード240と接続している。またプリンタ用CPUボード240は、ボード240全体を制御するCPU241と、CPU241がワークメモリとして利用するメモリ243と、不揮発メモリ244とを備える。
【0021】
図2の点線は電源ラインを示している。電源260は、制御部210、スキャンエンジン230、プリンタ用CPUボード240、プリントエンジン250に電力を供給する。電源スイッチ261は、電力供給のON/OFFを制御するためのハードスイッチである。電源スイッチ261がONされると、BootROM214のブートプログラムがメモリ213に読み出され、そのプログラムをCPU211が実行することにより、各種ハードの設定及びOSの起動が実行される。BootROM214の処理が完了すると、不揮発メモリ215に格納されたコントローラのプログラム(ファームウェア)がメモリ213に展開され、その展開したプログラムをCPU211が実行することで、後述するフローチャートで示すようなMFP100による処理が可能になる。これにより、例えばMFP100におけるジョブの受け付けや実行等が可能になる。
【0022】
図3は、実施形態に係るサーバ101のハードウェア構成を説明するブロック図である。
【0023】
サーバ101は、CPU301、ROM302、RAM303、HDD304を備える。これらの構成要素はバスを介して接続されており、このバスを介して互いにデータを送受信することが可能である。CPU301は、ROM302やHDD304に格納されている各種プログラムをRAM303に展開し、その展開したプログラムを実行する。これによりCPU301は、各構成要素を統括的に制御し、サーバ101を動作させる。ROM302には、サーバ300の動作を制御するためのプログラムが格納されている。またROM302には、サーバ300に固有の管理用データ等も格納されている。RAM303はワークメモリとして機能し、RAM303にはROM302やHDD304に格納されているプログラムが展開され、また、一時データが格納される。またCPU301は、ネットワーク(LAN)を介して接続されているMFP100との間でデータ通信を行うことができる。
【0024】
以上説明した構成に基づいて、以下、本発明の実施形態1から実施形態5について説明する。尚、各実施形態において、上述した印刷システムの構成、MFP100及びサーバ101のハードウェア構成等は同じである。
【0025】
[実施形態1]
まず本発明の実施形態1を説明する。実施形態1におけるインデックスプリントは、インデックスプリントの印刷方法をユーザに選択させる仕組みに関するものである。実施形態1では、インデックスの全枚数を中断せずに印刷するか、1枚分のインデックスの印刷が完了する度に印刷を中断して印刷を継続するかどうかユーザに確認させるか、をユーザに選択させる。また印刷方法の選択で、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させると選択された場合、1枚分のインデックスの印刷が完了するごとに印刷を中断し、印刷を継続するか、中止するかをユーザに選択させる。尚、実施形態1では、インデックスプリントの完了もしくは中止、更にはプリントの完了後に、サーバ101のディレクトリ参照画面に戻る構成としているが、ホーム画面に戻る構成でもよい。
【0026】
図4は、実施形態1に係るMFP100によるインデックスプリント処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU211がメモリ213に展開されたプログラムを実行することにより達成される。
【0027】
まずS401でCPU211は、操作部220に表示されたホーム画面においてユーザによりプリントが選択されたかどうか判定する。ここでプリントが選択された場合はS402へ進み、そうでない場合は、この処理を終了する。尚、ホーム画面は図9を参照して説明する。
【0028】
図9は、実施形態に係るMFP100の操作部220に表示されるホーム画面の一例を示す図である。
【0029】
画面901はホーム画面全体を示し、「HOME」は、この画面がホーム画面であることを示している。設定アイコン902は、MFP100のデバイス設定を行うためのアイコンを示し、ユーザがこの設定アイコン902を選択すると、MFPのデバイス設定画面へ遷移する。このMFP100のデバイス設定は、実施形態2以降で説明する。プリントアイコン903は、ユーザがプリントを指示するためのアイコンで、ユーザがこのプリントアイコン903を選択した場合は、図10に示すサーバのディレクトリ参照画面へ遷移する。ユーザはその画面で所望の画像ファイルを選択して通常プリントを実施したり、インデックスプリントを実施したりすることが可能となる。
【0030】
S402でCPU211は、サーバ101と通信して、そのサーバ101の記憶領域に記憶されている画像データのディレクトリを取得し、その取得した結果と、キャンセルボタン、プリント、インデックスプリントボタンを含む画面を操作部220に表示する。この画面を図10を参照して説明する。
【0031】
図10は、実施形態に係るMFP100の操作部220に表示されるサーバのディレクトリ参照画面の一例を示す図である。
【0032】
この画面1000は、サーバのディレクトリ参照画面を示し、タイトル1001は、この画面で実施可能なジョブがプリント、つまり通常プリントもしくはインデックスプリントである。参照先1002は、参照しているサーバ101の情報とディレクトリを示し、参照するディレクトリが変更された場合は変更後に参照するディレクトリに表示が変わる。尚、サーバの情報には、サーバの名前やサーバのIPアドレス等が含まれている。図10の例では、サーバ101の情報は「XXX.XX.XXX.XXX」で、ディレクトリAの情報が表示されている。
【0033】
チェックボックス1003は、ディレクトリAに記憶されている画像のファイル名を選択するのに使用される。いまチェックボックス1003で、ユーザが所望する画像ファイル1004に対応するチェック入ると、その画像ファイル1004を通常プリントの対象として選択する。ディレクトリ表示1005は、カレントディレクトリよりも1つ階層の深いディレクトリを示している。このディレクトリ表示1005のディレクトリBが選択されると、画面1000は、その選択されたディレクトリBを参照した画面へ切り替わる。表示1006は、カレントディレクトリよりも1つ階層の浅いディレクトリへの移動を指示し、これが選択された場合は画面1000がそのディレクトリを参照した画面に切り替わる。プリントボタン1007は、通常プリントの実行ボタンを示し、チェックボックス1003でチェックが入った画像ファイルを対象として通常プリントする。プリントボタン1007は、チェックボックス1003でファイルが1つも選択されていない状態ではグレーアウトされる。そして、チェックボックス1003で少なくとも一つの画像ファイルが選択された状態ではプリントボタン1007のグレーアウトが解除され、通常プリントの実行が可能となる。インデックスプリントボタン1008は、インデックスプリントを指示する。キャンセルボタン1009は、この画面での選択を全てキャンセルしてホーム画面へ戻るように指示するボタンである。
【0034】
次にS403に進みCPU211は、図10の画面でユーザが選択したボタンに対応して処理が分かれる。ここでユーザがキャンセルボタン1009、或いはホームボタン(不図示)を押下したときはS401へ戻る。一方、その画面で、ユーザがチェックボックス1003で画像データのファイル名を選択してプリントボタン1007を押下したときはS404に進む。また或いはユーザがインデックスプリントボタン1008を押下したときはS408に進む。
【0035】
S404でCPU211は、図10の画面で選択された画像ファイルの通常プリントを開始する。そしてS405に進みCPU211は、通常プリントの印刷中である旨を操作部220に表示する。尚、この時に表示される画面例を図13(B)に示す。
【0036】
図13(B)は、実施形態に係るMFP100の操作部220に表示される通常プリントの印刷を実行中である旨を示す画面例を示す図である。
【0037】
画面1310は、通常プリントの印刷を実行中である旨を示す画面を示し、タイトル1311は、通常プリントのジョブ状況を示していることを示す。メッセージ1312は、印刷中である旨を示している。
【0038】
次にS406に進みCPU211は、通常プリントの印刷を完了したかどうか判定し、完了したときはS407に進み、完了していないときはS405に進む。S407でCPU211は、通常プリントの印刷を完了した旨を操作部220に画面に表示してS402に進む。この画面の一例を図16(B)に示す。
【0039】
図16(B)は、実施形態に係るMFP100において、通常プリントの印刷を完了したときに操作部220に表示される画面例を示す図である。
【0040】
画面1610は、通常プリントの印刷を完了した旨を示す画面を示す。タイトル1611は、通常プリントを示す「プリント」を表示している。メッセージ1612は、印刷が完了した旨を表示している。OKボタン1613が選択されると、図10に示すサーバのディレクトリ参照画面へ戻る。
【0041】
次に図10の画面でインデックスプリントが選択された場合を説明する。
【0042】
S408でCPU211は、サーバ101の記憶領域に記憶されている画像データと、そのファイル名をネットワーク経由で取得し、取得した画像データとそのファイル名から、例えば図11に示すようなサムネイル一覧画像を生成する。尚、図11は、印刷されたサムネイル一覧画像を示し、その説明は後述する。尚、サーバ101が画像データとファイル名からサムネイル一覧画像を生成し、その生成したサムネイル一覧画像をネットワーク経由でMFP100がサーバ101から取得する構成でもよい。また、生成するサムネイル一覧画像は、画像データとそのファイル名以外に、サーバの情報やディレクトリの情報を含む構成でもよい。
【0043】
図11は、実施形態に係るMFP100においてインデックスプリントで印刷されたサムネイル一覧画像の一例を示す図である。
【0044】
インデックスの印刷用紙1100は、インデックスプリントによって印刷されたサムネイル一覧画像の全体を示す。サムネイル画像1101は、インデックスプリントの対象のディレクトリに格納された画像データの1つをサムネイル一覧画像用に縮小したサムネイル画像を示す。ファイル名1102は、サムネイル画像1101のファイル名を示す。尚、図11では、対象のディレクトリにある縮小された画像データとファイル名の一覧のみでサムネイル一覧画像を構成しているが、その他に対象のサーバの情報やディレクトリを含むような構成でもよい。
【0045】
次にS409に進みCPU211は、インデックスプリントの印刷方法の選択画面を表示し、その印刷方法をユーザに選択させる。具体的には、インデックスプリントを中断せずに全て印刷するか、1枚印刷するごとにインデックスプリントを中断して印刷を継続するかどうかをユーザに確認させるかを、ユーザに選択させる選択肢を画面に表示する。この画面の一例を図12(A)に示す。
【0046】
図12(A)は、実施形態1に係るMFP100の操作部220に表示されるインデックスプリントの印刷方法の選択画面の一例を示す図である。
【0047】
画面1200は、インデックスプリントの印刷方法の選択画面を示す。タイトル1201は、この画面がインデックスプリントの印刷方法の選択画面であることを示している。メッセージ1202は、ユーザにインデックスプリントの印刷方法の選択を促すメッセージである。ボタン1203は、インデックスプリントの印刷方法として全枚数を中断せずにすべて印刷するのことを選択するボタンである。ボタン1204は、インデックスプリントの印刷方法として、1枚ごとにインデックス印刷を中断し、その印刷を継続するかどうかユーザに確認させて印刷するのを選択するボタンである。
【0048】
次にS410に進みCPU211は、図12(A)の画面でボタン1203、即ち、インデックスプリントを中断せずにすべて印刷するが選択されたかどうか判定し、そうであればS420へ進み、そうでない場合はS411へ進む。
【0049】
S411でCPU211は、S408で生成されたサムネイル一覧画像の印刷を開始する。次にS412に進みCPU211は、インデックスプリントの印刷中である旨を画面に表示する。尚、この画面の一例を図13(A)に示す。
【0050】
図13(A)は、実施形態1に係るMFP100において操作部220に表示される、インデックスプリントの印刷中である旨を示す画面の一例を示す図である。
【0051】
画面1300は、インデックスプリントの印刷を実行中である旨を示す画面を示す。タイトル1301は、インデックスプリントのジョブを実行中であることを示す。メッセージ1302は、インデックスプリントによる印刷中である旨を示す。
【0052】
そしてS413に進みCPU211は、1枚分のサムネイル一覧画像(インデックス)の印刷が終了したかどうか判定し、そうであればS414に進み、1枚分のサムネイル一覧画像の印刷が終了していないときはS412に戻る。
【0053】
S414でCPU211は、インデックスプリントを中断する。そしてS415に進みCPU211は、全枚数分のサムネイル一覧画像の印刷が終了しているかどうか判定し、そうであればS419に進み、インデックスプリントの印刷が完了した旨を表示してS402に進む。一方、S415で全枚数分のサムネイル一覧画像の印刷が終了していないと判定したときはS416に進む。S416でCPU211は、インデックスプリントを中断中である旨と、インデックスプリントの印刷を継続するか、印刷を中止するかをユーザに選択させる選択肢を画面に表示する。この画面の一例を図14(A)に示す。
【0054】
図14(A)は、実施形態1に係るMFP100において、インデックスプリントを中断中である旨と、印刷の継続、中止の選択肢を表示する画面例を示す図である。
【0055】
画面1400は、インデックスプリントを中断中である旨と、印刷の継続、中止の選択肢を表示する画面を示す。タイトル1401は、インデックスプリントのジョブ状況を示している。メッセージ1402は、インデックスプリントを中断中である旨を表示している。ボタン1403は、1枚ごとのインデックスプリントを継続するよう指示するボタンである。このボタン1403が選択された場合は、1枚ごとのインデックスプリントを継続して実行する。ボタン1404は、インデックスプリントの中止を指示するボタンである。このボタン1404が選択された場合は、インデックスプリントを中止する。
【0056】
次にS417に進みCPU211は、図14(A)の画面で印刷を中止するボタン1404が押下されたかどうか判定し、ボタン1404が押下されたときはS418へ進み、そうでない場合はS411へ戻る。S418でCPU211は、インデックスプリントを中止し、インデックスプリントを中止した旨を示す画面を操作部220に表示する。尚、この画面の一例を図15に示す。
【0057】
図15は、実施形態1に係るMFP100が表示する、インデックスプリントを中止した旨を示す画面の一例を示す図である。
【0058】
画面1500はインデックスプリントの印刷を中止した旨を示す画面を示す。タイトル1501は、インデックスプリントのジョブ状況を示す。メッセージ1502は、印刷を中止した旨のメッセージである。ここでOKボタン1503が選択されると、図10のサーバのディレクトリ参照画面へ戻る。
【0059】
またS415で、インデックスプリントを完了したと判定したときはS419に進みCPU211は、インデックスプリントの印刷を完了した旨を画面に表示する。尚、この画面の一例を図16(A)に示す。
【0060】
図16(A)は、実施形態に係るMFP100において、インデックスプリントの印刷が完了したときに表示する画面の一例を示す図である。
【0061】
画面1600は、インデックスプリントの印刷を完了した旨を示す画面を示す。タイトル1601は、インデックスプリントのジョブ状況を示す。メッセージ1602は、印刷を完了した旨を示すメッセージである。ここでOKボタン1603が選択された場合は、図10のディレクトリ参照画面へ戻る。
【0062】
再び図4に戻り、S410で、インデックスプリントを中断せずにすべて印刷することが選択されたときはS420に進みCPU211は、インデックスプリントを開始する。次にS421に進みCPU211は、インデックスプリントによる印刷中である旨を画面に表示する。この画面は、前述の図13(A)に対応している。
【0063】
次に422に進みCPU211は、インデックスプリントを完了したかどうか判定し、完了したと判定したときはS423へ進み、そうでない場合はS421に進む。S423でCPU211は、インデックスプリントを完了した旨を画面に表示してS402に進む。この画面は、前述した図16(A)に対応している。
【0064】
以上説明したように実施形態1によれば、インデックスプリントにおいて、全てを印刷するか、或いは1枚ごとに印刷中断し、印刷を継続するかどうかユーザに確認させるかを、ユーザに選択させる。こうしてユーザが、インデックスを1枚印刷するごとに、その印刷を中断して印刷継続するかどうか確認することを選択する。これにより、インデックスプリントの印刷結果に、通常プリント対象の画像が含まれていた場合、それ以降のインデックスプリントの印刷を容易に中止させることができる。こうして、それ以降のインデックスプリントを中止することにより、不要なインデックスプリントを無くすことができるという効果がある。
【0065】
[実施形態2]
次に本発明の実施形態2を説明する。実施形態2では、MFP100のデバイス設定において、全枚数を印刷するか、1枚分の印刷が完了するごとにインデックスプリントを中断し、その印刷を継続するかどうかユーザに確認させるかを、ユーザに設定させる。そして実施形態2におけるインデックスプリントでは、そのデバイス設定に応じてインデックスプリントの処理を切り替える。また、このデバイス設定で、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を中断し、印刷を継続するかどうかユーザに確認させる設定が選択された場合、1枚分の印刷が完了するごとにインデックスプリントを中断する。そして印刷を継続するか、中止するかをユーザに選択させ、その選択に応じて処理を行う。つまり実施形態1との相違点は、インデックスプリントの印刷方法をMFPのデバイス設定に基づいて行う点にある。即ち、実施形態1では、インデックスプリントの印刷方法の選択画面で上記設定を行うのに対し、実施形態2ではMFPのデバイス設定で指定する点で異なる。また実施形態1と実施形態2のインデックスプリントの印刷設定が、いずれも可能な構成であってもよい。
【0066】
図5は、実施形態2に係るMFP100によるインデックスプリント処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU211がメモリ213に展開されたプログラムを実行することにより達成される。尚、図5において、前述の図4のフローチャートと共通する処理には同じ参照符号を付し、その説明を省略する。
【0067】
S408でCPU211は、例えば図11に示すようなサムネイル一覧画像を生成するとS501に進む。S501でCPU211は、MFPのデバイス設定にあるインデックスプリントの印刷設定を取得する。尚、このインデックスプリントのデバイス設定の手順は図17に対応し、その説明は後述する。さらに、印刷設定が行われていない場合でも初期値が設定されているため、初期値に応じて処理する。
【0068】
そしてS502に進むCPU2111は、S501で取得したMFPのデバイス設定に含まれるインデックスプリントの印刷設定を取得し、インデックスプリントを中断せずにすべて印刷するよう設定されているか判定する。ここで中断せずにすべて印刷するよう設定されているときはS420に進み、そうでない場合、つまりインデックスプリントを中断して印刷を継続するかどうかをユーザに選択させるよう設定されている場合はS411に進む。この後の処理は、前述の図4と同様であるため、その説明を省略する。
【0069】
図17は、実施形態2に係るMFP100のデバイス設定でインデックスプリントの印刷設定を設定するための手順を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU211がメモリ213に展開されたプログラムを実行することにより達成される。
【0070】
まずS1701でCPU211は、図9のホーム画面で設定アイコン902が選択され、更に、設定画面中でインデックスプリントが選択されるとS1702に進み、そうでない場合は、この処理を終了する。S1702でCPU211は、現在のインデックスプリントの印刷設定の設定値が「すべて印刷する」に対応する値かどうか判定し、そうであればS1703に進み、そうでない場合はS1706に進む。尚、ユーザが印刷設定を全くしていない状態でも初期値が設定されている。
【0071】
S1703でCPU211は、インデックスプリントの現在の印刷設定が「すべて印刷する」である旨と、1枚ごとにインデックスプリントを継続するかどうかユーザに確認させる印刷する方式に切り替えるボタンをを含む画面を表示する。尚、「すべて印刷する」方式に切り替えるボタンもグレーアウトした状態で表示し、現在の印刷設定と重複するため、選択できないよう制御する。この画面の一例を図12(B)に示す。
【0072】
図12(B)は、実施形態2に係るMFP100のデバイス設定に含まれるインデックスプリントの印刷設定を行う画面例を示す図である。
【0073】
画面1210は、MFP100のデバイス設定に含まれるインデックスプリントの印刷設定の画面を示す。タイトル1211は、画面1200がMFPのデバイス設定にあるインデックスプリントの印刷設定の画面であることを示す。メッセージ1212は、インデックスプリントの印刷方法をユーザに選択するよう促すメッセージである。メッセージ1213は、現在のインデックスプリントの印刷設定が「すべて印刷する」である旨を示している。ボタン1214は、インデックスプリントの印刷方式を「すべて印刷する」に切り替えるボタンである。尚、現在の印刷方法が「すべて印刷する」であるため、このボタン1214はグレーアウトで表示され、ユーザは選択することができない。仮にメッセージ1213が、現在の印刷設定が1枚ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式を示している場合は、インデックスプリントの印刷方式を「すべて印刷する」に切り替えるボタン1214はグレーアウトされない。ボタン1214が選択された場合は、その設定を「全て印刷する」に切り替えることができる。ボタン1215は、現在のインデックスプリントの印刷設定を1枚ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式へ切り替えるボタンである。このボタン1215が選択された場合、現在のインデックスプリントの印刷設定を1枚ごとに印刷を中断し、インデックスプリントを継続するかどうかユーザに確認させる方式に対応する設定値に切り替える。
【0074】
そしてS1704に進みCPU211は、図12(B)の画面でボタン1215、即ち、1枚の印刷を完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させるが選択されたかどうか判定する。1枚の印刷を完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させるが選択されたと判定した場合はS1705に進む。1枚の印刷を完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させるが選択されていないと判定した場合は、この処理を終了する。S1705でCPU211は、インデックスプリントの現在の印刷設定を1枚ごとに印刷の継続するかどうかユーザに確認させるように設定値を更新する。尚、図5のS501で取得するMFP100のデバイス設定にあるインデックスプリントの印刷設定は、この設定値に対応する。
【0075】
一方、S1706でCPU211は、インデックスプリントの現在の印刷設定が1枚ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式である旨を示すメッセージと、「すべて印刷する」に切り替えるボタン1214を画面に表示する。尚、1枚ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式に切り替えるボタン1215はグレーアウトした状態で表示し、現在の印刷設定と重複するため、選択できないよう制御する。更に、この画面は図として用意しないが、この画面は、図12(B)において、メッセージ1213を「1枚ごとに印刷の継続を確認して印刷する」に変更する。そして1枚ごとに印刷の継続を確認して印刷する方式に切り替えるボタンを1215をグレーアウト表示し、「すべて印刷する」に切り替えるボタン1214のグレーアウトを解除した図に対応する。
【0076】
そしてS1707に進みCPU211は、この画面で「すべて印刷する」ボタン1214が選択されたかどうか判定し、そうであればS1708に進み、そうでない場合は、この処理を終了する。S1708でCPU211は、インデックスプリントの現在の印刷設定を「すべて印刷する」を示す設定値を更新して、この処理を終了する。そして図5のS501で取得するMFP100のデバイス設定に含まれるインデックスプリントの印刷設定は、この設定値に対応する。
【0077】
以上説明したように実施形態2によれば、前述の実施形態1の効果に加えて、インデックスプリントにおいて、全てを印刷するか、或いは1枚ごとに印刷を中断し、その印刷を継続するかどうかユーザに確認させるか、を選択することができる。また、全てを印刷する、或いは1枚ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させるかは、インデックスプリントの画面だけでなく、MFPのデバイス設定でも設定できるという効果がある。
【0078】
[実施形態3]
次に本発明の実施形態3を説明する。実施形態3におけるインデックスプリントは、MFP100のデバイス設定において、全枚数とも印刷するか、指定された所定枚数分の印刷が完了するごとに印刷を中断して印刷を継続するかどうかユーザに確認させるか、をユーザに設定させる。そして、その設定に応じて印刷の処理を切り替えることを特徴とする。また、インデックスプリントの設定で、所定枚数分の印刷が完了するごとに印刷を中断して、印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方法が選択された場合、次のように制御する。即ち、所定枚数分の印刷が完了するごとに印刷を継続するか、中止するかをユーザに選択させ、その選択に応じて処理を切り替える。前述の実施形態2との違いは、インデックスプリントの印刷を中断する周期である。実施形態2では1枚分の印刷が完了するごとに中断したのに対し、実施形態3では指定された所定枚数分の印刷が完了するごとにインデックスプリントを中断する。そして印刷を継続するかどうかユーザに確認させる点で異なる。また実施形態3は、インデックスプリントの印刷設定を実施形態2のようにMFP100のデバイス設定で指定する以外に、実施形態1のようにインデックスプリントの印刷設定画面で指定する場合にも適用できる。
【0079】
図6は、実施形態3に係るMFP100によるインデックスプリント処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU211がメモリ213に展開されたプログラムを実行することにより達成される。尚、図6において、前述の図4及び図5のフローチャートと共通する処理には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0080】
S501でCPU211は、MFPの印刷設定にあるインデックスプリントの印刷設定を取得する。尚、ここで取得する印刷設定は、全枚数をすべて印刷するか、所定枚数分の印刷が完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる、かの設定に加え、後者が選択されている場合は指定された枚数の値も取得する。また、インデックスプリントの印刷設定の手順は図18のフローチャートを参照して後述する。さらに、印刷設定が行われていない場合でも初期値が設定されているため、初期値に応じて処理する。
【0081】
そしてS601でCPU211は、S501で取得した印刷設定の指定枚数分の印刷が完了、または指定枚数分の印刷は完了していないがジョブ全体の枚数分の印刷が完了したかどうか判定する。そうであればS414へ進み、そうでない場合はS412へ戻る。
【0082】
この処理により、所定枚数分の印刷が完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させるよう選択されていれば、指定された所定枚数分のインデックスプリントが完了するたびに、ユーザに印刷を継続するかどうか確認させることができる。
【0083】
尚、図6のS416では、図14(A)の画面そのものでなく、ボタン1403は、「所定枚数ごとの印刷を継続する」という表示に切り替えられる。これにより実施形態3では、インデックスプリントを継続するように選択されたときは、実施形態1のように1枚単位ではなく、所定枚数のインデックスプリントごとに印刷が中断されて、その印刷を継続するかどうかユーザが確認することになる。
【0084】
図18は、実施形態3に係るMFP100のデバイス設定でインデックスプリントの印刷設定を設定するための手順を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU211がメモリ213に展開されたプログラムを実行することにより達成される。尚、図18において、前述の図17と共通する処理は同じ参照番号を付して、その説明を省略する。
【0085】
S1801でCPU211は、インデックスプリントの現在の印刷設定が「すべて印刷する」方式である旨と、所定枚数ごとに印刷の継続をユーザに確認させる方式に切り替えるボタンと、印刷枚数の設定欄を画面に表示する。尚、印刷枚数の設定欄は、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる場合にのみ効果をもち、ユーザが、設定欄に入力していない場合は初期値が設定されている。また、「すべて印刷する」方式に切り替えるボタンもグレーアウトした状態で表示し、現在の印刷設定と重複するため、選択できないよう制御する。
【0086】
図12(C)は、実施形態3に係るMFP100のデバイス設定に含まれるインデックスプリントの印刷設定を行う画面例を示す図である。
【0087】
画面1220は、MFPのデバイス設定にあるインデックスプリントの印刷設定の画面を示す。タイトル1221は、この画面1220がMFPのデバイス設定にあるインデックスプリントの印刷設定の画面であることを示す。メッセージ1222,1223、ボタン1224、1225は、前述の図12(B)のメッセージ1212,1213,ボタン1214,1215と同様であるため、その説明を省略する。
【0088】
枚数設定欄1226は、インデックスプリントの印刷設定が、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる場合の印刷枚数の設定欄である。この印刷枚数の設定欄は、数値の入力、又は数値のインクリメントボタン、ディクリメントボタンの選択により、設定する印刷枚数を変更できる。尚、図12(C)では、現在の設定が「すべて印刷する」であるため、「すべて印刷する」を指定するボタン1224はグレーアウトして表示されている。
【0089】
そしてS1802に進みCPU211は、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式が選択されたかどうか判定し、そうであればS1803に進み、そうでない場合はこの処理を終了する。S1803でCPU211は、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式の印刷枚数の設定欄1226の設定値を参照する。そしてS1804に進みCPU211は、インデックスプリントの現在の印刷設定を、S1803で取得した枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させるよう設定値を更新して、この処理を終了する。尚、図6のS501で取得するMFPのデバイス設定にあるインデックスプリントの印刷設定はこの設定値に対応する。
【0090】
一方、S1702で「すべて印刷する」でないときはS1805に進む。S1805でCPU211は、インデックスプリントの現在の印刷設定が所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式である旨と、「すべて印刷する」に切り替えるボタン1224と印刷枚数の設定欄1226を画面に表示する。尚、印刷枚数の設定欄1226は、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式へ切り替える場合にのみ効果があり、ユーザに入力されていない場合は初期値が設定されている。また、この画面では、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式に切り替えるボタン1225をグレーアウトした状態で表示し、現在の印刷設定と重複するため選択できないようにする。但し、枚数の設定欄1226の値が変更された場合はグレーアウトを解除し、ボタン1225の選択を受け付けるよう制御する。尚、このとき表示される画面は、図12(C)において、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式に切り替えるボタン1225をグレーアウト表示し、「すべて印刷する」に切り替えるボタン1224のグレーアウトを解除したものとなる。
【0091】
次にS1806に進みCPU211は、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式での印刷枚数の設定欄1226で設定された値を参照する。次にS1807に進みCPU211は、S1806で参照した印刷枚数の設定値が、現在のインデックスプリントの印刷設定の印刷枚数から変更されているかどうか判定する。ここで変更されていると判定したときはS1808に進み、そうでない場合はS1810に進む。S1808でCPU211は、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる方式に切り替えるボタン1225のグレーアウトを解除し、その選択を受け付け可能な状態にする。そしてS1809に進みCPU211は、所定枚数ごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させるボタン1225が選択されたかどうか判定し、ボタン1225が選択されないときはS1810に進み、ボタン1225が選択されるとS1803に進む。S1810でCPU2111は、「すべて印刷する」ボタン1224が選択されたかどうか判定し、そうであればS1811に進み、そうでない場合は、この処理を終了する。S1811でCPU11は、インデックスプリントの現在の印刷設定を「すべて印刷する」よう設定値を更新して、この処理を終了する。尚、図6のS501で取得するMFPのデバイス設定にあるインデックスプリントの印刷設定はこの設定値に対応する。
【0092】
以上説明したように実施形態3によれば、実施形態1の効果に加えて、インデックスを全枚数を連続して印刷するか、指定された所定枚数分の印刷が完了するごとに印刷を中断して、その印刷を継続するかどうかユーザに確認させて処理を選択させる。そしてその選択に応じて印刷の処理を切り替えることができる。これにより、インデックスプリントの印刷結果に、通常プリント対象の画像が含まれていた場合、それ以降のインデックスプリントの印刷を容易にキャンセルすることができる。こうして、それ以降のインデックスプリントを中断させすことにより、不要なインデックスプリントを無くすことができるという効果がある。
【0093】
[実施形態4]
次に本発明の実施形態4を説明する。実施形態4におけるインデックスプリントは、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を中断し、その印刷を継続するかどうかユーザが確認させるよう設定されていることを前提とする。そしてその確認に際して、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を継続するか、中止するか、残り枚数分をすべて印刷するかの選択肢を表示することを特徴とする。実施形態1との違いは、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザが確認するよう設定されていた場合の選択肢であり、実施形態4では実施形態1の中止または継続の2択に加え、残りを中断せずにすべて印刷する選択肢が追加されている。尚、実施形態4は、実施形態1のように1枚分の印刷完了ごとに中断する構成以外に、実施形態3のように1枚以上の所定枚数の完了ごとに印刷を中断する構成にも適用できる。また実施形態4は、実施形態1のようにインデックスプリントの印刷方法の選択画面でインデックスプリントの印刷方法を指定する構成以外に、実施形態2のように、MFPのデバイス設定にあるインデックスプリントの印刷設定で行う構成にも適用できる。
【0094】
図7は、実施形態4に係るMFP100によるインデックスプリント処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU211がメモリ213に展開されたプログラムを実行することにより達成される。尚、図7において、前述の図4のフローチャートと共通する処理には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0095】
S701でCPU211は、印刷を中断中である旨と、インデックスプリントの印刷を1枚ずつ継続するか、中止するか、残りの枚数分を中断せずにすべて印刷するかの3つの選択肢を画面に表示する。この画面は、図14(B)に対応している。
【0096】
図14(B)は、実施形態4に係るMFP100において、インデックスプリントの印刷を中断中である旨と、印刷の継続、中止、残りの枚数分をすべて印刷の3択の選択肢を表示する画面例を示す図である。
【0097】
画面1410は、インデックスプリントの印刷を中断中である旨と印刷の継続、中止、残りの枚数分をすべて印刷の選択肢を表示する画面の全体を示す。タイトル1411は、インデックスプリントのジョブ状況を示す。メッセージ1412及びボタン1413,1415は、図14(A)のメッセージ1402とボタン1403,1404と共通するため、その説明を省略する。ボタン1414は、インデックスプリントの残りの枚数分をすべて印刷するように指示するボタンである。ボタン1414が選択されると、インデックスプリントの残りの枚数分をすべて印刷する方法に切り替えて印刷を実行する。
【0098】
次にS702に進みCPU211は、S701で表示した画面の3つのボタンのいずれが押下されたか判定する。ボタン1413が選択されて、1枚ずつの印刷の継続が指示されたときはS411に進む。またボタン1415が選択されて、印刷の中止が指示されたときはS418に進む。またボタン1414が選択されて、残りの枚数分を中断せずにすべて印刷するように指示されたときはS420に進む。
【0099】
この処理により、インデックスプリントにおいて、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる場合、ユーザは、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を継続するか、中止するか、残り枚数分をすべて印刷するか選択することができる。
【0100】
以上説明したように実施形態4によれば、実施形態1の効果に加えて、次のような効果がある。1枚分のインデックスプリントの印刷が完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させる場合、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を継続するか、中止するか、残り枚数分をすべて印刷するか選択することができる。これにより、インデックスプリントの印刷結果に、通常プリント対象の画像が含まれていた場合、それ以降のインデックスプリントの印刷をキャンセルすることができる。こうして、それ以降のインデックスプリントを中断させすことにより、不要なインデックスプリントを無くすことができるという効果がある。
【0101】
[実施形態5]
次に本発明の実施形態5を説明する。実施形態5におけるインデックスプリントは、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させるよう設定されていた場合、次のように制御する。即ち、中断時に印刷を継続するか、中止するか、前回印刷したインデックスプリントから所望の画像を選択して通常プリントを実施するかの選択肢を表示することを特徴とする。実施形態1との違いは、1枚分の印刷が完了するごとに印刷を継続するかどうかユーザに確認させるよう設定されていた場合の選択肢である。実施形態5では実施形態1の中止、継続の2択に加え、前回印刷したインデックスプリントから選択された画像を通常プリントする選択肢が追加されている。尚、実施形態5は、実施形態1のように1枚分の印刷完了ごとに印刷を中断する構成以外に、実施形態3のように1枚以上の所定枚数の印刷完了ごとに印刷を中断する構成にも適用できる。また実施形態5は、実施形態1のようにインデックスプリントの印刷方法をインデックスプリントの印刷方法の選択で指定する構成以外に、実施形態2のように、MFPのデバイス設定で指定する構成にも適用できる。更に、実施形態5は、実施形態4のようにインデックスプリントの印刷の中断中に印刷の継続、中止、残り枚数をすべて印刷する3つの選択肢を設ける構成においても適用できる。更に、4つ目の選択肢として前回印刷したインデックスプリントから選択された画像を通常プリントするよう選択できるようにしてもよい。
【0102】
実施形態5では、1枚分のインデックスプリントからユーザが所望の画像を見つけることができた場合に、再びサーバ101の記憶領域に含まれるファイル名から所望の画像のファイル名を選択するのではなく、インデックスプリントに含まれた画像の中から所望の画像を選択できる。サーバ101の記憶領域に含まれる画像データの量が膨大な場合、それらの中から所望の画像のファイル名を見つけるのは手間がかかる。よって実施形態5では、表示する画像を直前のインデックスプリントの1枚分に含まれた画像のみに制限してユーザに画像を選択させるため、容易に所望の画像を見つけることができる。
【0103】
図8は、実施形態5に係るMFP100によるインデックスプリント処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU211がメモリ213に展開されたプログラムを実行することにより達成される。尚、図8において、前述の図4のフローチャートと共通する処理には同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
【0104】
S801でCPU211は、印刷を中断中である旨と、インデックスプリントの印刷を1枚ずつ継続するか、中止するか、前回印刷したインデックスプリントから選択した画像を通常プリントするかの3つの選択肢を画面に表示する。この画面は図14(C)に対応する。
【0105】
図14(C)は、実施形態5に係るMFP100において、インデックスプリントの印刷を中断中である旨と印刷の継続、中止、前回印刷したインデックスプリントから選択して通常プリントの3択の選択肢を表示する画面例を示す図である。
【0106】
画面1420は、インデックスプリントの印刷を中断中である旨と印刷の継続、中止、前回印刷したインデックスプリントから選択して通常プリントの選択肢を表示する画面の一例を示す。タイトル1421は、インデックスプリントのジョブ状況を示している。メッセージ1422、ボタン1423,1425は、前述の図14(A)のメッセージ1402、ボタン1403,1404と共通するため、その説明を省略する。ボタン1424は、前回印刷したインデックスプリントから画像を選択して通常プリントする方法の実行を指示するボタンである。このボタン1424が選択されると、図8のS803の画像のファイル名を表示する画面へと遷移する。
【0107】
S801で表示した画面の3つの選択肢に対し、ユーザに選択された選択肢に応じて3つのパターンに処理が分岐する。ここでボタン1423により、印刷の継続が指示された場合はS411へ戻る。またボタン1425が選択されて、印刷の中止が指示された場合はS418に進む。更にボタン1424が選択されて、前回印刷したインデックスプリントから通常プリントを実施するよう指示されたときはS803に進む。S803でCPU211は、直前のインデックスプリントに含まれたファイル名を操作部220に表示する。S408で取得したファイル名と画像データに含まれるサムネイル一覧画像ごとに分けてメモリ213に記憶しておく。そしてS802で前回印刷したインデックスプリントから印刷するよう指示された場合は、メモリ213からそのファイル名の画像データを読み出し、そうでない場合は削除する。またファイル名を表示する画面は、S402で表示した画面のファイル名を制限したサーバ101の記憶領域の参照結果を表示する、もしくはメモリ213に記憶していたファイル名を読み出して一覧表示する構成でもよい。
【0108】
例えば、S803で、前回印刷したインデックスプリントの結果が、例えば前述の図11の様であれば、図10の画面1000に、図11に示す16枚の画像のファイル名と、それぞれに対応するチェックボックスとを表示した画面を表示する。そして、ユーザは、その画面から、通常プリントしたい所望の画像を選択してプリントボタン1007を押下する。これにより図8でS403からS404に進み、ユーザが選択した画像の通常プリントが実行される。
【0109】
以上説明したように実施形態5によれば、実施形態1の効果に加えて、インデックスプリントの印刷結果に、通常プリント対象の画像が含まれていた場合にインデックスプリントを中断する。そして、前回の印刷済のインデックスプリントから所望の画像を選択して、その画像を通常プリントすることができる。
【0110】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0111】
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
【符号の説明】
【0112】
100…画像形成装置、101…外部記憶装置(サーバ)、211…CPU、213…メモリ、220…操作部
図1
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