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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】洗浄システム
(51)【国際特許分類】
   A47L 15/24 20060101AFI20240813BHJP
   B65G 1/04 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
A47L15/24
B65G1/04 561
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020218837
(22)【出願日】2020-12-28
(65)【公開番号】P2022103921
(43)【公開日】2022-07-08
【審査請求日】2023-11-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100180851
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼口 誠
(72)【発明者】
【氏名】木全 祐也
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 友裕
(72)【発明者】
【氏名】堀 史幸
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】実開平03-080006(JP,U)
【文献】特開平05-155420(JP,A)
【文献】実開平04-108063(JP,U)
【文献】特開平03-041922(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 15/24
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄室に収容される被洗浄物を洗浄する洗浄機と、前記洗浄機に前記被洗浄物を収容するラックを搬入する搬入装置と、前記洗浄機から搬出される前記ラックをワゴンに搬入するリフト装置と、前記洗浄機から前記リフト装置に前記ラックを搬出する搬出装置と、を備えた洗浄システムであって、
前記リフト装置は、
前記ラックの被係止部に係止部を引っ掛けた前記ラックを前記リフト装置の内側に引き込む搬送ベルトを有し、鉛直方向に移動するリフト部と、
前記リフト部の前記洗浄機側の端部に設けられており、前記洗浄機から前記リフト部へ前記ラックが進入したことを検知する第一検知部と、
前記リフト部の前記ワゴン側の端部に設けられており、前記搬送ベルトの引き込み方向において前記第一検知部の検知位置よりも下流側の所定位置に前記ラックが搬送されてきたことを検知する第二検知部と、を有し、
前記洗浄システムは、前記リフト部を制御する制御部を更に備え、
前記制御部は、前記リフト部を前記洗浄機において前記ラックを載置するラックレールと同じ高さ位置に待機させ、前記第一検知部による検知が有ると前記搬送ベルトによる引き込みを開始させ、前記第一検知部による検知から所定時間経過後に前記第二検知部による検知が無い場合には、前記リフト部を所定量上昇させる、洗浄システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記搬入装置によって前記ラックが前記洗浄機へ搬入されているときに、前記リフト部が鉛直方向に移動することを規制する、請求項1記載の洗浄システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄機に食器(被洗浄物)が収容されたラックを搬入する搬入装置と、食器を洗浄する洗浄機と、上下方向に配列されると共にラックを収容可能な棚部を有するワゴンと、洗浄機によって洗浄された食器をワゴンにおける棚部に搬入するリフト装置と、洗浄機から押し出してリフト装置に搬出させる搬出装置と、を備えた洗浄システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平3-41922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1には、洗浄機の前方からラックを搬入させ、洗浄機の左方からラックを搬出させる洗浄システムが開示されている。このような洗浄システムでは、洗浄機からリフト装置の所定位置にラックを確実に搬送させることが求められている。
【0005】
そこで、本発明の目的は、洗浄機からリフト装置の所定位置にラックを確実に搬送させることができる、洗浄システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の洗浄システムは、洗浄室に収容される被洗浄物を洗浄する洗浄機と、洗浄機に被洗浄物を収容するラックを搬入する搬入装置と、洗浄機から搬出されるラックをワゴンに搬入するリフト装置と、洗浄機からリフト装置にラックを搬出する搬出装置と、を備えた洗浄システムであって、リフト装置は、ラックを鉛直方向に搬送するリフト部であって、ラックの被係止部に係止部を引っ掛けたラックをリフト部に引き込む搬送ベルトを有するリフト部と、洗浄機からリフト部へラックが進入したことを検知する第一検知部と、搬送ベルトの引き込み方向において第一検知部の検知位置よりも下流側の所定位置にラックが搬送されてきたことを検知する第二検知部と、を有し、洗浄システムは、リフト部を制御する制御部を更に備え、制御部は、第一検知部による検知が有ると搬送ベルトによる引き込みを開始させ、第一検知部による検知から所定時間経過後に第二検知部による検知が無い場合には、リフト部を所定量上昇させる。
【0007】
洗浄機からリフト装置にラックが搬入されるとき、例えば、ラックに収容された被洗浄物の偏り等が原因となって、ラックの被係止部が想定よりも上方に位置する事象が発生することがある。この場合、搬送ベルトに形成された係止部はラックの被係止部に係止されず、ラックをリフト部に引き込むことができない。本発明の洗浄システムでは、第一検知部による検知から所定時間経過後に第二検知部による検知が無い場合には、リフト部を所定量上昇させるので、リフト部に搬入されたラックに上述したような事象が発生していたとしても、ラックの被係止部に係止部を係止させることができる。これにより、洗浄機からリフト部の所定位置に食器ラックを確実に搬送させることができる。
【0008】
本発明の洗浄システムでは、制御部は、搬入装置によってラックが洗浄機へ搬入されているときに、リフト部が鉛直方向に移動することを規制してもよい。ここで、洗浄機にラックを搬入するときに意図せずにリフト装置側に食器ラックが飛び出した場合、下降してくるリフト部にラックが上方から挟まれたりする不具合が発生するおそれがある。この構成では、搬入装置によってラックが洗浄機へ搬入されているときに、リフト部が鉛直方向に移動することを規制するので、意図せずにリフト装置側に食器ラックが飛び出すことがあったとしても、上記のような不具合の発生を低減することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、食器洗浄機から搬送リフトの所定位置に食器ラックを確実に搬送させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、一実施形態に係る洗浄システムの全体を示した斜視図である。
図2図2(A)は、キャリーテーブルの正面図であり、図2(B)は、キャリーテーブルの平面図である。
図3図3は、食器洗浄機の概略構成を示す断面図である。
図4図4(A)は、リフト装置をワゴン側から見た側面図であり、図4(B)は、リフト装置を食器洗浄機側から見た側面図である。
図5図5(A)は、リフト装置のリフト部を拡大して示した斜視図であり、図5(B)は、リフト部の搬送ベルトを拡大して示した斜視図である。
図6図6は、ワゴンを示す斜視図である。
図7図7(A)は、搬出装置の平面図であり、図7(B)は、搬出装置の斜視図である。
図8図8(A)及び図8(B)は、搬出装置による食器ラックの搬出を説明する平面図である。
図9図9は、食器洗浄機の洗浄室の斜視断面図である。
図10図10は、ラックレールの斜視図である。
図11図11は、洗浄システムの機能構成を示した機能ブロックである。
図12図12は、リフト装置の動作を説明するフローチャートである。
図13図13(A)及び図13(B)は、リフト装置の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。以下の説明においては、図1で規定する方向(上下方向、前後方向、左右方向)を説明に用いる。
【0012】
図1に示されるように、洗浄システム1は、キャリーテーブル(搬入装置)3と、食器洗浄機(洗浄機)4と、リフト装置5と、ワゴン6と、搬出装置90と、を備えている。洗浄システム1では、キャリーテーブル3及び食器洗浄機4が前後方向に並べて配置され、食器洗浄機4、リフト装置5及びワゴン6が、左右方向に並べて配置されている。すなわち、本実施形態の洗浄システム1では、食器(被洗浄物)が収容される食器ラック(ラック)Rが前側から後側に向かって移動した後、右側から左側に向かって移動するように、平面視においてキャリーテーブル3、食器洗浄機4、リフト装置5及びワゴン6がL字状に配置されている。
【0013】
キャリーテーブル3は、食器ラックRを食器洗浄機4に搬送する。図1及び図2に示されるように、キャリーテーブル3は、基台10と、基台10を支持する四つの脚部19と、搬送機構11と、センサ14と、コントローラ(制御部)12と、アーム検知センサ13と、を有している。
【0014】
基台10は、食器ラックRが載置されるテーブルである。基台10は、食器ラックRが載置される載置面10aを有している。基台10には、載置面10aから突出すると共に食器ラックRの搬送方向に沿って延在する、食器ラックRを摺動させる摺動部16が設けられている。摺動部16は、載置面10aにねじ等によって固定された、例えば、ポリアセタール樹脂により形成されたプレート状の部材によって構成されている。摺動部16は、食器ラックRに対する摺動性を良好にする部材であれば材料を問わず、ポリアセタール樹脂以外の材料によっても形成が可能である。
【0015】
搬送機構11は、食器ラックRを基台10上で移動させる。搬送機構11は、アーム部材11Aと、支持部11Bと、チェーン11Cと、スプロケット11D,11Dと、第一モータ11Eと、を有している。搬送機構11は、ハウジング17に収容されている。ハウジング17は、キャリーテーブル3を正面から見たとき基台10の後方に配置されており、基台10の載置面10aよりも上方に突出して設けられている。
【0016】
アーム部材11Aは、食器ラックRを押し出す部材であって、載置面10a上を回動可能となるように、支持部11Bに支持されている。支持部11Bは、チェーン11Cに平行に配置されたガイドレール(図示せず)に沿って前後方向に移動可能に設けられると共に、チェーン11Cの一部に固定的に連結されている。チェーン11C,11Cは、二つのスプロケット11D,11Dに巻回されている。第一モータ11Eは、例えばギアモータである。第一モータ11Eの回転軸には、一方のスプロケット11Dが軸支されている。
【0017】
アーム部材11Aは、アーム部材11Aの先端が食器洗浄機4側(後側)に向く状態とキャリーテーブル3の手前側(左側)に向く状態との間で回動可能となるように、ねじりバネ(図示せず)を介して支持部11Bに固定されている。ねじりバネは、平面視において半時計回り(左回り)に回動する方向にアーム部材11Aを付勢している。すなわち、ねじりバネは、ハウジング17から進出する方向にアーム部材11Aを付勢している。アーム部材11Aは、ねじりバネの作用によってシャッタ(図示せず)等の規制部材に接触しない限り、ハウジング17の外側である載置面10a上の進出領域に進出するようになっている。アーム部材11Aは、平面視において載置面10aに重複する進出領域と、載置面10aから退避した退避領域との間で移動可能に設けられており、食器ラックRの押し出しをしないときには、退避領域に退避されている。
【0018】
アーム部材11Aは、第一モータ11Eによって駆動されるスプロケット11D及びチェーン11Cに連動することによって、キャリーテーブル3を正面から見たときの左右方向に回動する。アーム部材11Aは、食器ラックRを搬送するときに、ハウジング17内から載置面10a上に進出し、待機状態においてはハウジング17内に退避する。より詳細には、アーム部材11Aは、載置面10a上の食器ラックRの食器洗浄機4側への回動がセンサ14によって検知されたタイミング、又は、操作部18においてスタートボタンB1が押下されたタイミングで載置面10a上に進出する。
【0019】
アーム部材11Aは、食器洗浄機4に向けて食器ラックRを押し出す。アーム部材11Aの先端、すなわち、食器ラックRに当接する部分には、ベアリング(図示せず)が設けられもよい。アーム部材11Aは、食器ラックRを食器洗浄機4にまで搬送すると(すなわち、食器ラックRを押し出す押出位置に到達すると)、ハウジング17の内部の退避領域の一部である待機位置に戻る。
【0020】
アーム部材11Aは、左右方向において右側を基点として左側に延在している。本実施形態では、アーム部材11Aの左側端部は、載置面10aの左右方向における中心位置CLよりも右側に位置している。なお、アーム部材11Aの左端は、右側を基点として上記中心位置CLよりも左側にまで延びていてもよい。この場合、アーム部材11Aは、載置面10aに載置される食器ラックRの左右方向における中心位置よりも左側の部分まで接触して、食器洗浄機4側に押し出すことができる。
【0021】
コントローラ12は、キャリーテーブル3を含む、洗浄システム1の動作全般を制御する。コントローラ12は、外部との信号の入出力等を行う入出力インタフェイス、処理を行うためのプログラム及び情報等が記憶されたROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体、CPU(Central Processing Unit)、及び通信回路等を有する。コントローラ12は、CPUが出力する信号に基づいて、入力データをRAMに記憶し、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムを実行することで各種処理を実行する。コントローラ12は、例えば、キャリーテーブル3の動作、食器洗浄機4におけるドア23の開閉動作、搬出装置90の動作、リフト装置5の動作等を制御する。コントローラ12は、例えば、ハウジング17内に収容されている。
【0022】
図11に示されるように、コントローラ12は、アーム検知センサ13と、食器洗浄機4のコントローラ35と、リフト装置5の第一センサ(第一検知部)44A及び第二センサ(第二検知部)44Bと、キャリーテーブル3の第一モータ11Eと、搬出装置90の第二モータ93と、通信可能に接続されている。
【0023】
図2に戻り、操作部18は、ハウジング17を形成するパネルの一部に配置されている。操作部18には、搬送機構11の動作を開始させるスタートボタンB1、搬送機構11の動作を停止させる停止ボタンB2、及び作業者に音声で各種状態を報知するスピーカ等の報知部Mが配置されている。
【0024】
アーム検知センサ13は、所定の位置にアーム部材11Aが移動してきたことを検知する。本実施形態のアーム検知センサ13は、アーム部材11Aが食器洗浄機4の洗浄室21に食器ラックRの搬入を完了するときのアーム部材11Aの位置を検知するように配置されている、すなわち、アーム検知センサ13は、食器洗浄機4の洗浄室21に食器ラックRの搬入が完了したことを検知する。アーム検知センサ13の検知結果(ラック搬入完了通知)は、コントローラ12によって取得される。
【0025】
図1に示されるように、食器洗浄機4は、キャリーテーブル3の後側に、キャリーテーブル3に隣接して配置されている。食器洗浄機4は、食器ラックRに収容されている食器を洗浄する。図1及び図3に示されるように、食器洗浄機4は、ステンレス製のパネルで覆われた洗浄機本体20を有している。洗浄機本体20は、洗浄室21が形成された上側部分20Aと、機械室22が形成された下側部分20Bとに仕切られている。
【0026】
洗浄機本体20の上側部分20Aには、洗浄室21の開閉を行うための箱型のドア23が設けられている。ドア23は、後段にて詳述する連結部材64(図4(A)参照)に連結されている。連結部材64は、コントローラ12によって制御される駆動モータ60(図4(A)参照)によって駆動される。ドア23は、駆動モータ60による駆動によって、上下方向において最下高さ位置に位置して、洗浄室21を閉じる閉位置(図4に示す位置)と、上下方向において最高高さ位置に位置して、洗浄室21を開く開位置(図1に示す位置)と、の間で移動する。なお、本実施形態のドア23には設けられていないが、手動でドア23を開閉するハンドルが設けられてもよい。
【0027】
洗浄室21内には、食器ラックRが載置されるラックレール70が着脱自在に配置されている。キャリーテーブル3から食器洗浄機4に搬出される食器ラックRは、ラックレール70上に押し出される。洗浄室21の上部には、放射状に延びる3本のアームからなる上側洗浄ノズル26Aと、2本のアームからなる上側すすぎノズル27Aとがそれぞれ回転自在に配置されている。同様に、洗浄室21の下部には、放射状に延びる3本のアームからなる下側洗浄ノズル26Bと、2本のアームからなる下側すすぎノズル27Bとがそれぞれ回転自在に配置されている。食器ラックRに並べられた食器は、上側洗浄ノズル26A及び下側洗浄ノズル26Bによって上下から洗浄水が噴射され、上側すすぎノズル27A及び下側すすぎノズル27Bによって上下からすすぎ水が噴射される。
【0028】
洗浄水タンク28には、洗浄水吸込口を介して洗浄ポンプ29が接続されている。洗浄ポンプ29の吐出口には、洗浄水吐出管30が接続されている。洗浄水吐出管30は、第一洗浄水吐出管30Aと第二洗浄水吐出管30Bとに分岐して、第一洗浄水吐出管30Aは上側洗浄ノズル26Aに接続され、第二洗浄水吐出管30Bは下側洗浄ノズル26Bに接続されている。
【0029】
機械室22内には、外部から給水管(図示せず)を介してすすぎ水が供給されるすすぎ水タンク31が配置されている。すすぎ水タンク31には、すすぎ水吸込管32を介してすすぎポンプ33が接続されている。すすぎポンプ33の吐出口には、すすぎ水吐出管34が接続されている。すすぎ水吐出管34は、第一すすぎ水吐出管34Aと第二すすぎ水吐出管34Bとに分岐して、第一すすぎ水吐出管34Aは上側すすぎノズル27Aに接続され、第二すすぎ水吐出管34Bは下側すすぎノズル27Bに接続されている。第一すすぎ水吐出管34Aは、第一洗浄水吐出管30A内に配置されている。すなわち、第一洗浄水吐出管30A及び第一すすぎ水吐出管34Aは、二重管構造を成している。
【0030】
機械室22内には、食器洗浄機4の動作全般を制御するコントローラ35が内蔵された電装ボックス(図示せず)等が収容されている。コントローラ35は、洗浄が終了したことを示す洗浄終了信号を、キャリーテーブル3のコントローラ12に出力する。
【0031】
食器洗浄機4は、熱交換ユニット36を備えている。熱交換ユニット36は、洗浄機本体20の洗浄室21から排出された水蒸気を凝縮して、水蒸気の包含量が減少した空気を外部に排出する。食器洗浄機4は、洗浄機本体20を支持する四つの脚部37を備えている。
【0032】
図1に示されるように、リフト装置5は、食器洗浄機4の左隣りに、食器洗浄機4に隣接して配置されている。リフト装置5は、食器洗浄機4から搬出された食器ラックRを、ワゴン6の所定位置に移載する。図4(A)及び図4(B)に示されるように、リフト装置5は、本体40と、リフタ(リフト部)41と、ドア駆動機構7と、第三モータ49Aを含むリフト駆動機構(詳細は図示せず)と、第一センサ44Aと、第二センサ44Bと、を備えている。本体40は、フレーム40Aと、前後方向において互いに対向して配置されている一対の側部42A,42Bを有している。一対の側部42A,42Bは、パネル状の部材である。本体40は、一対の側部42A,42Bの対向方向に直交する水平方向の両側が開口している。本体40には、食器洗浄機4側の開口の上側の一部を覆う側部42Cが設けられている。リフト装置5は、本体40を支持する四つの脚部47を備えている。
【0033】
リフタ41は、リフト駆動機構によって、上下方向に移動する。リフト駆動機構は、第三モータ49Aの他、スプロケット、チェーン等を含んで構成されている。図5(A)に示されるように、リフタ41は、食器ラックRをリフト装置5の内側に引き込むと共に、食器ラックRをワゴン6に搬出する搬送ベルト43A,43Bを有している。搬送ベルト43A,43Bは、無端ベルトであって、図示しないスプロケット等に架け渡されている。そして、搬送ベルト43A,43Bは、第四モータ49Bの他、スプロケット、チェーン等を含んで構成されている駆動機構によって一方向D1に回転可能に構成されている。
【0034】
図5(B)に示されるように、搬送ベルト43A,43Bには、突起部(係止部)48が設けられている。突起部48は、図13(A)及び図13(A)に示されるように、食器ラックRの被係止部Raに引っ掛ける部材である。図5(A)及び図5(B)に示されるように、突起部48は、搬送ベルト43A,43Bの長手方向に沿って所定の間隔で設けられている。搬送ベルト43A,43Bは、食器ラックRを突起部48に引っ掛けた状態で一方向D1に回転することによって、食器ラックRをリフタ41の所定位置、すなわち第二センサ44Bによって検知される位置にまで引き込む。被係止部Raは、食器ラックRの縁部(通常状態で搬送ベルト43A,43Bに載置されたとき搬送ベルト43A,43Bにおいて接触する枠状部分)及び食器ラックRの底面に形成される凹部等、突起部48に係止される部分である。
【0035】
図4(A)及び図4(B)に戻り、第一センサ44Aは、食器洗浄機4からリフト装置5へ食器ラックRが進入したことを検知する。第一センサ44Aは、例えば、リフタ41の食器洗浄機4側の端部に設けられている。第二センサ44Bは、搬送ベルト43A,43Bの引き込み方向(一方向D1)において第一センサ44Aの検知位置よりも下流側の所定位置に食器ラックRが搬送されてきたことを検知する。第二センサ44Bは、例えば、リフタ41のワゴン6側の端部に近い位置に設けられている。
【0036】
コントローラ12は、第一センサ44Aによる検知が有ると搬送ベルト43A,43Bによる引き込みを開始させ、搬送ベルト43A,43Bによる検知から所定時間経過後(例えば、10秒)に第二センサ44Bによる検知が無い場合には、リフタ41を所定量H(例えば、1cm~5cm)上昇させる。上記所定時間及びリフタ41の上昇量は、食器ラックRの被係止部Raの形状、突起部48の突出量、食器ラックRが食器洗浄機4からリフト装置5に搬入されるときに食器ラックRに生じる可能性のある傾きの範囲等に基づいて、適宜設定され得る。
【0037】
コントローラ12は、リフタ41を所定量H上昇させた後、第二センサ44Bによる検知があると、リフタ41を搬入予定のワゴン6の段と同じ高さまで上昇させる。また、コントローラ12は、キャリーテーブル3によって食器ラックRが食器洗浄機4へ搬入されているときに、リフト装置5のリフタ41が鉛直方向に移動することを規制(禁止)する。すなわち、コントローラ12は、アーム部材11Aを動かす第一モータ11Eとリフタ41を昇降させる第三モータ49Aとが同時に駆動しないように制御する。
【0038】
ドア駆動機構7は、食器洗浄機4のドア23を閉位置及び開位置に駆動させる。ドア駆動機構7は、駆動モータ60と、一対のスプロケット(図示せず)と、チェーン(図示せず)と、スライダ63と、連結部材64と、を有している。ドア駆動機構7は、リフト装置5の背面側に設けられている。
【0039】
駆動モータ60は、例えば、ギアモータである。駆動モータ60は、例えば、リフト装置5の上部に配置されている。駆動モータ60の動作は、キャリーテーブル3のコントローラ12によって制御される。スプロケットには、駆動モータ60の出力軸が接続されている。スプロケットは、スプロケットの回転に応じて、チェーンを介して従動して回転する。チェーンは、一対のスプロケットに掛け渡されている。
【0040】
スライダ63は、チェーンに接続されている。スライダ63は、チェーンの移動に応じて上下方向に移動する。スライダ63は、上下方向に沿って延在しているガイドレール65に接続されており、ガイドレール65に沿って移動する。連結部材64は、スライダ63とドア23とを連結している。連結部材64は、前後方向に沿って延在している。連結部材64の一端部は、スライダ63に固定されており、連結部材64の他端部は、軸ピン(図示せず)を介してドア23に連結されている。連結部材64には、支持部材(図示せず)が設けられている。支持部材は、連結部材64とドア23の下端部とに接続されており、ドア23が上昇するときにドア23を下方から支持する。
【0041】
ドア駆動機構7には、食器洗浄機4のドア23が開位置に到達したときに位置するスライダ63を検知するセンサ、及び、ドア23が閉位置に到達したときに位置するスライダ63を検知するセンサが設けられている。これらのセンサの検知結果を取得するコントローラ12は、ドア23が閉位置(下降位置)にある状態と、開位置(上昇位置)にある状態とを区別して検知することができる。
【0042】
図1に示されるように、ワゴン6は、リフト装置5の左隣りに、リフト装置5に隣接して配置されている。ワゴン6は、複数(本実施形態では4個)の食器ラックRを収納可能である。ワゴン6は、リフト装置5によって食器ラックRが収容される。ワゴン6は、リフト装置5に着脱可能に設けられている。
【0043】
図6に示されるように、ワゴン6は、互いに対向して配置されている一対の側部50A,50Bと、一対の側部50A,50Bの上端部に設けられている上部51と、一対の側部50A,50Bの下端部に設けられている底部52と、を有している。一対の側部50A,50Bは、パネル状の部材により形成されている。ワゴン6は、一対の側部50A,50B、上部51及び底部52によって、食器ラックRを収容する収容空間が形成されている。ワゴン6は、一対の側部50A,50Bの対向方向に直交する水平方向の両側が開口している。
【0044】
一対の側部50A,50Bのそれぞれの内面には、互いに対向する位置に、一対の支持レール53A,53Bが設けられている。一対の支持レール53A,53Bは、食器ラックRを支持する。一対の支持レール53A,53Bは、ワゴン6において食器ラックRを収容する棚部を構成している。支持レール53A,53Bは、上下方向において所定の間隔をあけて複数配置されている。一方の側部50Aの外面には、作業者によって把持可能な操作ハンドル54A,54Bが設けられている。底部52には、ワゴン6がリフト装置5から取り外されたときにワゴン6を移動自在とする4個のローラ55A,55B,55C,55Dと、ワゴン6がリフト装置5に取り付けられたときにワゴン6を設置(固定)する設置機構56A,56Bと、が設けられている。
【0045】
搬出装置90は、食器洗浄機4からリフト装置5に食器ラックRを搬出する。図7(A)に示されるように、搬出装置90は、食器洗浄機4に右側側面の前方に設けられている。図7(B)に示されるように、搬出装置90は、アーム91と、第二モータ93と、規制部96と、を有している。
【0046】
アーム91は、図8(A)及び図8(B)に示されるように、一方向に延在する回動軸91Aを回動中心に回動することでラックレール70に載置された食器ラックRをリフト装置5に押し出す。アーム91によって押し出された食器ラックRはラックレール70を摺動し、食器洗浄機4からリフト装置5に搬出される。アーム91は、回動軸91Aを中心に回転可能に設けられると共に、食器ラックRに接触可能に設けられた第一ベアリング92A及び第二ベアリング92Bを有している。
【0047】
第二モータ93は、出力軸である回動軸91Aを中心に、待機位置と押出位置との間でアーム91を回動させる。待機位置は、食器ラックRを押し出す前のアーム91が待機している位置である。押出位置は、待機位置から回動軸91Aを中心に回動して食器ラックRを洗浄室21から搬出させたときのアーム91の位置である。規制部96は、原点位置に位置するアーム91に対し、押出位置とは反対側に配置されている。規制部96は、原点位置よりも逆方向に回転しようとするアーム91の動作を規制する。
【0048】
コントローラ12は、第二センサ44Bによって食器ラックRが検知される(すなわち、食器洗浄機4から食器ラックRの搬出が完了したことが検知される)と、次の食器ラックRの搬入を開始するように、キャリーテーブル3のアーム部材11Aを移動させる第一モータ11Eを制御する。
【0049】
図9に示されるように、ラックレール70は、ステンレス鋼によって形成される枠体であり、食器洗浄機4に着脱自在に取り付けられている。ここで、洗浄水タンク28は、貯留部形成部28aと、平面部28bと、を有している。貯留部形成部28aは、洗浄水を貯留する貯留部を形成する。平面部28bは、上方から見た平面視において貯留部形成部28aの周囲に形成され、略水平方向に延出する部分である。ラックレール70は、後段にて詳述する第一支持部76が、平面部28bに載置される。
【0050】
ラックレール70を食器洗浄機4から取り外した状態を図10に示す。図10に示されるように、ラックレール70は、食器洗浄機4に配置されたときに、キャリーテーブル3が接続される方向に配置される第一載置部71と、リフト装置5が接続される方向に配置される第二載置部72と、第二載置部72と対向かつ第一載置部71に交差する第三載置部73と、第一載置部71に対向かつ第二載置部72及び第三載置部73に交差する第四載置部74と、を含む枠部70Aを有している。ラックレール70は、一対の第一支持部76,76と、一対の第二支持部77,77と、側面案内部78と、を更に有している。
【0051】
第四載置部74は、互いに対向する第二載置部72及び第三載置部73間を接続する部材であり、洗浄室21に配置されたとき、食器洗浄機4の後側に配置される部材である。第四載置部74は、中実状又は中空パイプ状の丸棒である。
【0052】
一対の第一支持部76,76は、ラックレール70が洗浄室21に配置されたとき、洗浄室21の前側下部に配置される第一載置部71に固定されている。一対の第一支持部76,76は、第一載置部71の左右方向の左側と右側とに配置されている。一対の第一支持部76,76のそれぞれは、第一載置部71から下方に延びる第一部分76a,76aと、第一部分76a,76aから前側に屈曲すると共に、ラックレール70が洗浄室21に配置されたとき、洗浄水タンク28の平面部28bに載置される第二部分76bを有する。第一支持部76,76は、中実状又は中空パイプ状の丸棒によって形成されている。
【0053】
一対の第二支持部77,77の一方は第二載置部72に接続され、一対の第二支持部77,77の他方は第三載置部73に接続されている。一対の第二支持部77,77の一方は、第二載置部72から斜め左後方に延びる第一部分77aと、左右方向に延在する第二部分77bと、を有している。一対の第二支持部77,77の他方は、第三載置部73から斜め右後方に延びる第一部分77aと、左右方向に延在する第二部分77bと、を有している。一対の第二支持部77,77は、それぞれ棒状に形成されている。第二部分77b,77bの端部のそれぞれは、洗浄室21に設けられる図示しない係止部材に、双方向に回転可能かつ着脱可能に係止されている。側面案内部78は、食器ラックRをガイドする部材であり、洗浄室21に搬入時の食器ラックRの右方向への逸脱を防止する。
【0054】
次に、リフト装置5の動作について説明する。リフタ41は、食器洗浄機4による洗浄が完了した際、食器洗浄機4のラックレール70(図3参照)と同じ高さ位置(原点位置)で待機している。リフタ41は、食器洗浄機4から搬出装置90によって食器ラックRが搬出されて、食器ラックRの一部がリフタ41上に位置したことが第一センサ44Aで検知されると、搬送ベルト43A,43Bの作動を開始する。これにより、食器ラックRは、搬送ベルト43A,43Bの突起部48が引っ掛けられた状態で、リフタ41の所定位置(第二センサ44Bの検出位置)まで引き込まれる。
【0055】
ここで、突起部48が食器ラックRに係止されず、所定時間の間、食器ラックRが引き込まれない場合には、リフタ41が所定量H上昇する。これにより、突起部48が食器ラックRに引っ掛かり、搬送ベルト43A,43Bによってリフタ41における所定位置(第二センサ44Bの検出位置)まで引き込まれる。リフタ41は、食器ラックRを上記所定位置まで引き込むと、ワゴン6において食器ラックRが収容されていない棚部(段)に食器ラックRを移載する。リフタ41は、搬送ベルト43A,43Bを作動させて、食器ラックRをワゴン6に送り出す。ワゴン6の各棚部における空き状況は、リフト装置5の、例えば、天板及び底板に設けられたセンサ(図示せず)又はリフタ41に設けられたセンサ44Cによって検知される。
【0056】
次に、食器洗浄機4へ食器ラックRを搬入するときのリフト装置5の動きについて、主に図12を参照しながら説明する。ここでは、食器洗浄機4が被洗浄物を洗浄中に、次の洗浄対象となる食器ラックRがキャリーテーブル3にセット(予約設定)されている場合を例に挙げて説明する。
【0057】
上述したリフト装置5の動作によって、リフト装置5へ食器ラックRの搬出が完了すると(第二センサ44Bが検知すると)(ステップS1)、キャリーテーブル3は、アーム部材11Aの移動させる第一モータ11Eを駆動させ、食器洗浄機4へ次の洗浄対象となる食器ラックRの搬入を開始する(ステップS2)。食器洗浄機4へ食器ラックRの搬入が完了(第一モータ11Eの一連の動作が終了)し(ステップS3)、アーム検知センサ13によってアーム部材11Aが検知される(ラック搬入完了通知が発出される)と(ステップS4)、食器洗浄機4のドア23が下降し、搬入された食器ラックRに収容された被洗浄物の洗浄を開始する(ステップS5)。食器洗浄機4における洗浄が終了すると(ステップS6)、ドア23の上昇が開始される(ステップS7)。
【0058】
また、アーム検知センサ13によってアーム部材11Aが検知される(ラック搬入完了通知が発出される)と(ステップS4)、リフト装置5は、リフタ41の上昇を開始し(ステップS9)、ワゴン6の所定の段に食器ラックRを搬出する(ステップS10)。リフタ41は、食器洗浄機4のドア23が下降完了(閉位置に移動)したこと確認した後に下降する(ステップS11)。なお、ステップS4におけるリフタ41の下降完了が所定時間検知されない場合には、エラーとして少なくとも食器洗浄機4及びリフト装置5の動作が停止する。ステップS7の後にドアが開放し(ステップS8)、かつステップS11の後にリフタ41が原点位置に復帰すると(ステップS12)、搬出装置90は、食器洗浄機4からリフト装置5への食器ラックRの搬出を開始する(ステップS13)。
【0059】
上記実施形態の洗浄システム1における作用効果について説明する。食器洗浄機4からリフト装置5に食器ラックRが搬入されるとき、例えば、図13(A)に示されるように、食器ラックRに収容された被洗浄物の偏り等が原因となって、食器ラックRの被係止部Raが想定よりも上方に位置する事象が発生することがある。この場合、搬送ベルト43A,43Bに形成された突起部48は食器ラックRの被係止部Raに係止されず、食器ラックRをリフタ41に引き込むことができない。上記実施形態の洗浄システム1では、第一センサ44Aによる検知から所定時間経過後に第二センサ44Bによる検知が無い場合には、リフタ41を所定量H上昇させるので、リフタ41に搬入された食器ラックRに上述したような事象が発生していたとしても、図13(B)に示されるように、食器ラックRの被係止部Raに突起部48を係止させることができる。これにより、食器洗浄機4からリフタ41の所定位置に食器ラックRを確実に搬送させることができる。
【0060】
ここで、食器洗浄機4に食器ラックRを搬入するときに意図せずにリフト装置5側に食器ラックRが飛び出した場合、下降してくるリフタ41に食器ラックRが上方から挟まれて、食器ラックRに破損や変形が生じる不具合が発生するおそれがある。意図せずにリフト装置5側に食器ラックRが飛び出すのは、図10に示されるように、リフト装置5に隣接するラックレール70左側の第二載置部72には、食器洗浄機4からリフト装置5へ食器ラックRを摺動させるために、ラックレール70右側の第三載置部73のように側面案内部78が設けられていないためである。
【0061】
上記実施形態の洗浄システム1では、キャリーテーブル3によって食器ラックRが食器洗浄機4へ搬入されているときに、リフタ41が鉛直方向に移動することを規制するので、意図せずにリフト装置5側に食器ラックRが飛び出すことがあったとしても、上記のような不具合の発生を防止することができる。詳細には、アーム部材11Aによって食器洗浄機4の洗浄室21に搬入され、アーム検知センサ13によってアーム部材11Aが検知され(ラック搬入完了通知が発出される)たとき、仮にリフト装置5側に食器ラックRが飛び出すことがあったとしても、リフタ41は、ドア23が下降完了したこと(閉状態となったこと)を確認した後に下降を開始するので、リフタ41が飛び出した食器ラックRを上方から挟むことを防止できる。また、ドア23が下降してこないことは、ドア23の下降開始から下降完了までの時間を監視することによってエラーとして検知されるので、同様に、リフタ41が食器ラックRを上方から挟まれることを防止できる。
【0062】
上記実施形態の洗浄システム1では、キャリーテーブル3によって食器ラックRが食器洗浄機4へ搬入されているときに、リフタ41が鉛直方向に移動することを規制(停止)するので、洗浄システム1全体で、キャリーテーブル3からワゴン6の被洗浄物に対する処理時間を増やすことなく、安全性を向上させることができる。更に、当該制御によって、リフタ41を昇降させる第三モータ49Aとアーム部材11Aを動かす第一モータ11Eとが同時に駆動することが回避されるので、洗浄システム1全体の電流ピークが下げることができる。
【0063】
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0064】
1…洗浄システム、3…キャリーテーブル、4…食器洗浄機(洗浄機)、5…リフト装置、6…ワゴン、7…ドア駆動機構、12…コントローラ(制御部)、21…洗浄室、23…ドア、41…リフタ(リフト部)、43A,43B…搬送ベルト、44A…第一センサ(第一検知部)、44B…第二センサ(第二検知部)、48…突起部(係止部)、49A…第三モータ、49B…第四モータ、70…ラックレール、90…搬出装置、R…食器ラック(ラック)、Ra…被係止部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13