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特許7536696中継基板、基板システム、およびバックプレーン基板
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】中継基板、基板システム、およびバックプレーン基板
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/06 20060101AFI20240813BHJP
   G06F 3/00 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
G06F3/06 301Z
G06F3/00 V
G06F3/00 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021048924
(22)【出願日】2021-03-23
(65)【公開番号】P2022147610
(43)【公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-12-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新沼 佳樹
(72)【発明者】
【氏名】稲荷 将
(72)【発明者】
【氏名】矢口 裕一朗
(72)【発明者】
【氏名】中島 雄二
【審査官】田中 啓介
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-20983(JP,A)
【文献】特開2008-269385(JP,A)
【文献】特開2015-195487(JP,A)
【文献】特開2001-56725(JP,A)
【文献】特開2011-70273(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/00、3/06-3/08
G06F13/00-13/14
G06F13/38-13/42
G11B19/00-19/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
SASインタフェースのディスク装置とSATAインタフェースのディスク装置とを含む複数種類のディスク装置と接続可能な装置に含まれるSASコネクタを有するバックプレーン基板と接続する中継基板であって、
前記中継基板は、
前記バックプレーン基板との接続用のSASコネクタである第1のSASコネクタと、
前記SASインタフェースのディスク装置との接続用のSASコネクタである第2のSASコネクタと、
LED部と、
前記第2のSASコネクタのLEDピンと接続するベースと、前記LED部と接続されるコレクタと、グラウンドに接続されるエミッタとを有し、前記ベースから前記LEDピンを経由してアクセス信号が入力されると、前記コレクタから前記LED部へコレクタ電流を出力するNPN型トランジスタと、
を備えた、
中継基板。
【請求項2】
SASインタフェースのディスク装置とSATAインタフェースのディスク装置とを含む複数種類のディスク装置と接続可能なストレージ装置に含まれるSASコネクタを有するバックプレーン基板と、前記バックプレーン基板に接続する中継基板とを含む基板システムであって、
前記バックプレーン基板は、
プルアップ回路と、
電源または状態用のLEDである第1バックプレーン基板LED部と、
前記電源または状態用の制御信号を受信する受信コネクタと、
前記SASコネクタのLEDピンを経由して接続するディスクアクセス用のLEDである第2バックプレーン基板LED部と、
前記第1バックプレーン基板LED部と接続する3ステートバッファと、
を備え、
前記3ステートバッファは、前記SASコネクタにおける、SATAコネクタと共通しない端子群のグラウンドピンと接続し、
前記プルアップ回路は、前記グラウンドピンと前記3ステートバッファとの間に接続し、
前記受信コネクタが受信した前記電源または状態用の制御信号は、前記SASコネクタおよび前記3ステートバッファに入力され、
前記中継基板は、
前記バックプレーン基板との接続用のSASコネクタである第1のSASコネクタと、
前記SASインタフェースのディスク装置との接続用のSASコネクタである第2のSASコネクタと、
前記第1のSASコネクタ経由で接続する、電源または状態用のLEDである第1中継基板LED部と、
ディスクアクセス用のLEDである第2中継基板LED部と、
前記第2のSASコネクタのLEDピンと接続するベースと、前記第2中継基板LED部と接続されるコレクタと、グラウンドに接続されるエミッタとを有し、前記ベースから前記LEDピンを経由してアクセス信号が入力されると、前記コレクタから前記第2中継基板LED部へコレクタ電流を出力するNPN型トランジスタと、
を備え、
前記第2のSASコネクタにおける、SATAコネクタと共通しない端子群のグラウンドピンは、グラウンドに接続され、
前記アクセス信号は、前記バックプレーン基板へ出力されない、基板システム。
【請求項3】
SASインタフェースのディスク装置とSATAインタフェースのディスク装置とを含む複数種類のディスク装置と接続可能な装置に含まれるSASコネクタを有するバックプレーン基板であって、
ディスクアクセス用のLEDであるLEDと、
第1入力端子が、前記SASコネクタにおける、SATAコネクタと共通しない端子群のグラウンドピンと接続し、第2入力端子が前記SASコネクタのLEDピンと接続し、前記第1入力端子の値と、前記第2入力端子の値との排他論理和を出力するXOR回路と、
前記グラウンドピンと前記XOR回路との間に接続するプルアップ回路と、
前記XOR回路と接続するベースと、前記LEDと接続されるコレクタと、グラウンドに接続されるエミッタとを有するNPN型トランジスタと、
を備えた、
バックプレーン基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、中継基板、基板システム、およびバックプレーン基板に関する。
【背景技術】
【0002】
SASおよびSATAのディスク装置を混在させて構成するディスクアレイ装置がある。このようなディスクアレイ装置は、バックプレーンと呼ばれる基板に接続される。従来から、バックプレーン基板が、接続したディスク装置の種類に応じてLEDを点灯する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-70273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなLEDは、ディスク装置の種類によって、ディスク装置のアクセス時の表示状態が異なる場合がある。例えば、SASのディスク装置の場合と、SATAのディスク装置の場合で表示状態が異なる。この結果、ユーザにとって、ディスク装置のアクセス状態を認識しづらいという問題点がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ディスク装置の種類に関わらずアクセス時のLEDの点灯状態を統一させる中継基板、基板システム、およびバックプレーン基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の中継基板は、第1のSASコネクタと、第2のSASコネクタと、NPN型トランジスタと、LED部と、を備える。第1のSASコネクタは、バックプレーン基板との接続用のSASコネクタである。第2のSASコネクタは、SASインタフェースのディスク装置との接続用のSASコネクタである。NPN型トランジスタは、第2のSASコネクタのLEDピンと接続するベースと、LED部と接続されるコレクタと、グラウンドに接続されるエミッタとを有し、ベースからLEDピンを経由してアクセス信号が入力されると、コレクタからLED部へコレクタ電流を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、SATAストレージドライブが接続している場合の情報処理装置の例を示す図である。
図2図2は、SATAコネクタの端子群の例を示す図である。
図3図3は、SASコネクタの端子群の例を説明する図である。
図4図4は、SASストレージドライブが接続されている場合の情報処理装置の例を示す図である。
図5図5は、第2の実施形態にかかるバックプレーン基板の構成の一例を示す図である。
図6図6は、各ストレージドライブと接続した場合のXORゲートの真理表の例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付の図面を用いて、本実施形態にかかる中継基板、基板システム、およびバックプレーン基板について説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、SATAストレージドライブが接続されている情報処理装置1の構成の一例を示す図である。まず、図1を用いて、本実施形態にかかる情報処理装置1の構成の一例について説明する。
【0010】
本実施形態にかかる情報処理装置1は、サーバ装置等であり、複数種類のディスク装置を搭載可能な装置であり、図1は、SATAストレージドライブ50が接続している場合の例である。
【0011】
情報処理装置1は、RAIDカード30と、制御基板40と、バックプレーン基板10と、SATAストレージドライブ50とを含む。なお、情報処理装置1は、後述するように、さらにSASストレージドライブも含む。
【0012】
RAIDカード30は、上記情報処理装置1に搭載された拡張カードであり、制御IC31およびminiSASコネクタ32を備える。RAIDカード30の制御IC31は、miniSASコネクタ32を介して、バックプレーン基板10へデータ信号を出力する。また、RAIDカード30の制御IC31は、ストレージドライブの状態通知信号を制御基板40へ出力する。
【0013】
制御基板40は、LEDを制御する基板であり、LEDのステータス等に基づいたLEDの制御信号を出力する。制御基板40は、制御IC41およびコネクタ42を備える。制御IC41は、制御IC31からストレージドライブの状態通知信号を受信する。制御IC41は、受信したストレージドライブの状態通知信号に応じてLED制御信号を、コネクタ42を介してバックプレーン基板10へ出力する。
【0014】
SATAストレージドライブ50は、アクセスLED制御回路51とSATAコネクタ52とを備えるストレージドライブである。SATAストレージドライブ50は、例えば、不揮発性半導体記憶素子としてのNAND型フラッシュメモリ等を備える。なお、SATAストレージドライブ50は、HDD等の他のディスク装置を備えるようにしてもよい。
【0015】
SATAストレージドライブ50は、SATAコネクタ52を介して、データ信号を受信し、フラッシュメモリに書き込む。また、SATAストレージドライブ50は、フラッシュメモリのデータの読み込み要求に応じて、SATAコネクタ52を介して、フラッシュメモリに記憶しているデータ信号を出力する。
【0016】
アクセスLED制御回路51は、上述のようにデータ信号の読み書きの状態に基づいたLED制御信号を、SATAコネクタ52を介してバックプレーン基板10へ出力する。
【0017】
SATAコネクタ52は、標準SATAインタフェースコネクタである。標準SATAインタフェースコネクタとは、電源入力用に設けられた15ピンのDCインプット端子と、データ入出力用に設けられた7ピンのデータ入出力用端子群とからなるコネクタである。
【0018】
ここで、図2に、SATAコネクタの端子群を示す。図2に示すように、SATAコネクタは、標準端子として、Segmentが「Signal」である7ピンのデータ入出力用端子群と、Segmentが「Power」である15ピンのDCインプット端子群とを含む。
【0019】
データ入出力用端子群において、A+端子およびA-端子ならびにB+端子およびB-端子は、それぞれペアとなるデータ信号線用端子である。
【0020】
DCインプット端子群において、ACCLED端子は、アクセスLED制御回路51から出力されたLED制御信号を伝送するための端子である。
【0021】
図1に戻り、DATApin521は、図2に示したデータ信号線用端子に対応する。また、LEDpin522は、図2に示したACCLED端子に対応する。
【0022】
バックプレーン基板10は、各種ストレージドライブと接続する回路基盤である。バックプレーン基板10は、SASコネクタ11と、ACCLED12と、プルアップ回路13と、3ステートバッファ14と、PWR/STSLED15と、miniSASコネクタ16と、コネクタ17とを備える。
【0023】
SASコネクタ11は、標準SASインタフェースコネクタである。標準SASインタフェースコネクタとは、電源入力用に設けられた15ピンのDCインプット端子群と、2つのデータ入出力用に設けられた7ピンのデータ入出力用端子群とからなるコネクタである。
【0024】
ここで、図3に、SASコネクタの端子群を示す。図3に示すように、SASコネクタは、標準端子として、Segmentが「PrimarySignal」である7ピンのデータ入出力用の端子群と、Segmentが「SecondarySignal」である7ピンのデータ入出力用の端子群と、Segmentが「Power」である15ピンのDCインプット端子群とを含む。
【0025】
Segmentが「PrimarySignal」のデータ入出力用の端子群において、RP+端子およびRP-端子ならびにTP+端子およびTP-端子は、それぞれペアとなるデータ信号線用端子である。
【0026】
Segmentが「SecondarySignal」のデータ入出力用の端子群において、RS+端子およびRS-端子ならびにTS+端子およびTS-端子は、それぞれペアとなるデータ信号線用端子である。Segmentが「SecondarySignal」のデータ入出力用の端子群において、Ground端子は、グラウンド用端子である。
【0027】
DCインプット端子群において、ACCLED端子は、ストレージドライブから出力されたLED制御信号を受信するための端子である。
【0028】
図1に戻り、DATApin111は、図3に示した「PrimarySignal」のデータ信号線用端子に対応する。DATApin112は、図3に示した「SecondarySignal」のデータ信号線用端子に対応する。GroundPin113は、図3に示した「SecondarySignal」のグラウンド用端子に対応し、SATAコネクタと共通しない端子群のグラウンドピンの一例である。また、LEDpin114は、図3に示したACCLED端子に対応する。
【0029】
ACCLED12は、ディスクアクセス状態を示すLEDであり、第2バックプレーン基板LED部の一例である。ACCLED12は、SASコネクタ11のLEDPin114と接続し、LEDPin114が受信したLED制御信号に基づいて点灯する。
【0030】
プルアップ回路13は、プルアップ電源およびプルアップ抵抗を有する回路である。プルアップ回路13は、3ステートバッファ14とGroundPin113との間の配線上に設けられる。
【0031】
3ステートバッファ14は、GroundPin113と接続する。また、3ステートバッファ14は、コネクタ17と接続する。また、3ステートバッファ14は、PWR/STSLED15と接続する。
【0032】
PWR/STSLED15は、電源またはディスクの状態用のLEDであり、第1バックプレーン基板LED部の一例である。miniSASコネクタ16は、RAIDカード30とデータ信号を送受信し、DATAPin111とデータ信号を送受信する。コネクタ17は、3ステートバッファ14と接続し、さらにDATAPin112に接続する。コネクタ17は、受信コネクタの一例である。
【0033】
バックプレーン基板10と、SATAストレージドライブ50とが接続する場合、SATAコネクタ52には、SASコネクタ11のDATAPin111やGroundPin113に対応する端子を有しないので、3ステートバッファ14とGroundPin113との間は非動作となり、3ステートバッファ14には、プルアップ回路の電圧が入力される。
【0034】
この状態において、バックプレーン基板10が、制御基板40からLED制御信号を受信すると、当該LED信号がコネクタ17から3ステートバッファ14に入力される。また、3ステートバッファ14は、当該LED制御信号をPWR/STSLED15へ出力する。この結果、PWR/STSLED15が点灯する。また、アクセスLED制御回路51が、LEDPin522を介してバックプレーン基板10へLED制御信号を出力すると、LEDPin114が当該LED制御信号を受信し、ACCLED12へ出力する。ACCLED12は、LED制御信号に基づいて点灯する。ACCLED12は、例えば、LED制御信号が示す値が0である場合、点灯する。SATAストレージドライブ50は、ディスクアクセスがある場合、0を示すLED制御信号(アクセス信号)を出力する。このように、SATAストレージドライブ50においてディスクアクセスがあると、ACCLED12が点灯する。
【0035】
一方、SASのストレージドライブの場合、ディスクへのアクセスがあると、1を示すLED制御信号(アクセス信号)を出力する。よって、SASのストレージドライブとSATAストレージドライブにおいて、ディスクアクセス時の点灯状態が異なる。そこで、第1の実施形態では、SASのストレージドライブとSATAストレージドライブにおいて、ディスクアクセス時の点灯状態を統一させる。
【0036】
続いて、図4を用いて、SASストレージドライブが接続されている情報処理装置1の構成について説明する。図4は、SASストレージドライブが接続されている情報処理装置1の構成の一例を示す図である。
【0037】
図4に示すように、情報処理装置1は、RAIDカード30と、制御基板40と、バックプレーン基板10と、中継基板20と、SASストレージドライブ60とを含む。バックプレーン基板10と、RAIDカード30と、制御基板40とは、図1に説明した内容と同様なので、説明を省略する。
【0038】
SASストレージドライブ60は、アクセスLED制御回路61とSASコネクタ62とを備えるストレージドライブである。SASストレージドライブ60は、例えば、不揮発性半導体記憶素子としてのNAND型フラッシュメモリ等を備える。なお、SASストレージドライブ60は、HDD等の他のディスク装置を備えるようにしてもよい。
【0039】
SASストレージドライブ60は、SASコネクタ62を介して、データ信号を受信し、フラッシュメモリに書き込む。また、SASストレージドライブ60は、フラッシュメモリのデータの読み込み要求に応じて、SASコネクタ62を介して、フラッシュメモリに記憶しているデータ信号を出力する。
【0040】
アクセスLED制御回路61は、上述のようにデータ信号の読み書きに基づき、SASコネクタ62を介して、中継基板20へLED制御信号を出力する。
【0041】
SASコネクタ62は、バックプレーン基板10のSASコネクタ11と同様に、標準SASインタフェースコネクタである。
【0042】
DATApin621は、図3に示した「PrimarySignal」のデータ信号線用端子に対応する。DATApin622は、図3に示した「SecondarySignal」のデータ信号線用端子に対応する。GroundPin623は、図3に示した「SecondarySignal」のグラウンド用端子に対応する。また、LEDpin624は、図3に示したACCLED端子に対応する。
【0043】
中継基板20は、バックプレーン基板10とSASストレージドライブ60とを接続させるための基板である。例えば、バックプレーン基板10とSASストレージドライブ60との位置の関係上、直接接続できない場合に、中継基板20を介してバックプレーン基板10とSASストレージドライブ60とを接続する。中継基板20は、SASコネクタ21と、NPN型トランジスタ22と、ACCLED23と、SASコネクタ24と、PWR/STSLED25と、を備える。
【0044】
SASコネクタ21は、バックプレーン基板10のSASコネクタ11と同様に、標準SASインタフェースコネクタであり、第2のSASコネクタの一例である。SASコネクタ21は、SASストレージドライブ60との接続用のSASコネクタである。
【0045】
DATApin211は、図3に示した「PrimarySignal」のデータ信号線用端子に対応する。DATApin212は、図3に示した「SecondarySignal」のデータ信号線用端子に対応する。GroundPin213は、図3に示した「SecondarySignal」のグラウンド用端子に対応する。また、LEDpin214は、図3に示したACCLED端子に対応する。
【0046】
NPN型トランジスタ22は、ACCLED23と接続するNPN型トランジスタである。NPN型トランジスタ22のベースは、SASコネクタ21のLEDpin214と接続する。NPN型トランジスタ22のエミッタは、グラウンドに接続される。
【0047】
ACCLED23は、ディスクアクセス状態を示すLEDであり、第2中継基板LED部の一例である。ACCLED23は、NPN型トランジスタ22と接続し、NPN型トランジスタ22からコレクタ電流が入力されると点灯する。
【0048】
SASコネクタ24は、バックプレーン基板10のSASコネクタ11と同様に、標準SASインタフェースコネクタであり、第1のSASコネクタの一例である。SASコネクタ24は、バックプレーン基板10との接続用のSASコネクタである。
【0049】
DATApin241は、図3に示した「PrimarySignal」のデータ信号線用端子に対応する。DATApin242は、図3に示した「SecondarySignal」のデータ信号線用端子に対応する。GroundPin243は、図3に示した「SecondarySignal」のグラウンド用端子に対応する。また、LEDpin244は、図3に示したACCLED端子に対応する。GroundPin243は、グラウンドに接続されている。
【0050】
PWR/STSLED25は、電源またはディスクの状態用のLEDであり、第1中継基板LED部の一例である。PWR/STSLED25は、DATApin242と接続している。PWR/STSLED25は、DATApin242から入力されたLED制御信号に基づいて点灯する。
【0051】
SASストレージドライブ60は、アクセスLED制御回路61が、ディスクアクセスに基づいたLED制御信号をLEDpin624を介して中継基板20へ出力すると、LEDpin214が当該LED制御信号を受信し、NPN型トランジスタ22へ当該LED制御信号を入力する。NPN型トランジスタ22は、当該LED制御信号の示す値が1である場合、ACCLED23へコレクタ電流を出力する。これにより、ACCLED23が点灯する。
【0052】
図1で示したように、SATAストレージドライブ50においてディスクアクセスがあると、バックプレーン基板10は、0を示すLED制御信号を受信し、当該LED制御信号に基づいてACCLED12を点灯させる。また、SASストレージドライブ60においてディスクアクセスがあると、中継基板20は、1を示すLED制御信号を受信し、これに応じて、NPN型トランジスタ22がコレクタ電流を出力し、ACCLED23を点灯させる。このように、中継基板20では、NPN型トランジスタ22がLEDpin214から受信したLED制御信号を受信して、ACCLED23を点灯させるので、SASのストレージドライブとSATAストレージドライブにおいて、ディスクアクセス時の点灯状態を統一させることができる。
【0053】
また、バックプレーン基板10のコネクタ17が、制御基板40からLED制御信号を受信すると、バックプレーン基板10は、LED制御信号を、DataPin112を介して、中継基板20へ出力する。中継基板20は、DataPin212を介して当該LED制御信号をPWR/STSLED25へ出力する。この結果、PWR/STSLED25が点灯する。
【0054】
また、バックプレーン基板10のコネクタ17が、制御基板40からLED制御信号を受信すると、当該LED制御信号を3ステートバッファ14に入力する。3ステートバッファ14は、GroundPin113と接続しており、当該GroundPin113とGroundPin243とが接続し、GroundPin243がグラウンドに接続している。また、プルアップ回路13は、3ステートバッファ14とGroundPin113との間に接続している。この場合、3ステートバッファ14に入力される電圧は0Vであるので、LED制御信号が3ステートバッファ14に入力されても、3ステートバッファ14の出力はハイインピーダンスとなり、PWR/STSLED15は、点灯しない。
【0055】
また、SASコネクタ21のLEDpin214とSASコネクタ24のLEDpin244とは接続していないので、LEDpin214がアクセスLED制御回路61からLED制御信号を受信しても、当該LED制御信号をバックプレーン基板10へ出力しない。よって、LEDpin214がアクセスLED制御回路61からLED制御信号を受信しても、ACCLED12を点灯しない。このように、中継基板20とバックプレーン基板10とが接続した場合、中継基板20のACCLED23とPWR/STSLED25とを点灯させ、バックプレーン基板10のACCLED12とPWR/STSLED15を点灯させないようにする。これにより、不要にLEDを点灯させることを防止することができる。
【0056】
(第2の実施形態)
第2の実施形態にかかるバックプレーン基板について説明する。第1の実施形態では、バックプレーン基板10が、SASストレージドライブ60と接続する場合、中継基板20を介して接続する場合について述べた。第2の実施形態では、SASストレージドライブ60も中継基板20を介さずに接続することを想定する。
【0057】
図5を用いて、第2の実施形態にかかるバックプレーン基板の構成について説明する。図5は、第2の実施形態にかかるバックプレーン基板の構成の一例を示す図である。
【0058】
図5に示すように、バックプレーン基板10は、SASコネクタ11と、ACCLED12と、プルアップ回路13と、XORゲート18と、NPN型トランジスタ19とを含む。SASコネクタ11と、ACCLED12と、プルアップ回路13とは、図1に説明した内容と同様なので、説明を省略する。
【0059】
XORゲート18は、XOR回路である。XORゲート18の第1入力端子は、SASコネクタ11のGroundpin113と接続する。また、XORゲート18の第2入力端子は、SASコネクタ11のLEDpin114と接続する。また、XORゲート18の出力端子は、NPN型トランジスタ19と接続する。XORゲート18は、第1入力端子に入力された信号と、第2入力端子に入力された信号との排他論理和の演算結果を出力する。
【0060】
なお、プルアップ回路13は、XORゲート18の第1入力端子とGroundpin113との間に接続する。
【0061】
NPN型トランジスタ19は、ACCLED12と接続するNPN型トランジスタである。NPN型トランジスタ19のベースは、XORゲート18の出力端子と接続する。NPN型トランジスタ19のエミッタは、グラウンドに接続される。
【0062】
なお、SATAストレージドライブ50から出力されるディスクアクセスに基づくLED制御信号は、ディスクアクセスが有る場合、0を示し、ディスクアクセスが無い場合、1を示す。また、SASストレージドライブ60から出力される、ディスクアクセスに基づくLED制御信号は、ディスクアクセスが有る場合1を示し、ディスクアクセスが無い場合、0を示す。
【0063】
SASコネクタ11が、SASストレージドライブ60と接続した場合、上述のように、SASコネクタ62には、SASコネクタ11のGroundPin113に対応する端子を有し、SASコネクタ62のGroundpin623はグラウンドに接続するので、XORゲート18の第1入力端子に入力される電圧は0Vである。また、XORゲート18の第2入力端子には、ディスクアクセスに基づくLED制御信号が入力され、当該LED制御信号が1を示す場合(ディスクアクセス有り)、XORゲート18は、NPN型トランジスタ19へ1を出力する。
【0064】
SASコネクタ11が、SATAストレージドライブ50と接続した場合、上述のように、SATAコネクタ52には、SASコネクタ11のDATAPin111やGroundPin113に対応する端子を有しないので、XORゲート18とGroundPin113との間は非動作となり、XORゲート18の第1入力端子には、プルアップ回路の電圧が入力される。また、XORゲート18の第2入力端子には、ディスクアクセスに基づくLED制御信号が入力され、当該LED制御信号が0を示す場合(ディスクアクセス有り)、XORゲート18は、NPN型トランジスタ19へ1を出力する。
【0065】
ここで、図6に、各ストレージドライブと接続した場合のXORゲート18の真理表を示す。図6(a)は、SASストレージドライブ60と接続した場合のXORゲート18の真理表であり、図6(b)は、SATAストレージドライブ50と接続した場合のXORゲート18の真理表である。
【0066】
図6に示す「インタフェース識別入力A」が第1入力端子の値に対応し、「LED制御信号入力B」が第2入力端子の値に対応する。LED制御信号出力Yが出力端子の値に対応する。
【0067】
図6(a)に示すように、SASストレージドライブ60と接続した場合、第1入力端子に入力される電圧は0Vであり、第2入力端子に入力されるLED制御信号が、ディスクアクセスが有る場合1を示すので、ディスクアクセスが有る場合に1を出力する。
【0068】
また、図6(b)に示すように、SATAストレージドライブ50と接続した場合、第1入力端子に入力される電圧はPU電圧であり、第2入力端子に入力されるLED制御信号が、ディスクアクセスが有る場合0を示すので、ディスクアクセスが有る場合に1を出力する。
【0069】
このように、バックプレーン基板10は、SASストレージドライブ60と接続しても、SATAストレージドライブ50と接続しても、LED制御信号が、ディスクアクセスがあることを示す場合、統一してACCLED12を表示させることができる。
【0070】
上述のように、XORゲート18の第1入力端子がSASコネクタ11における、GroundPin113と接続し、XORゲート18の第2入力端子がLEDpin114と接続する。また、XORゲート18は、第1入力端子の値と第2入力端子の値との排他論理和をNPN型トランジスタ19へ出力する。また、プルアップ回路13がXORゲート18とGroundPin113との間に接続する。
【0071】
SASストレージドライブ60が接続した場合のディスクアクセス時のLED制御信号が示す値と、SATAストレージドライブ50が接続した場合のディスクアクセス時のLED制御信号が示す値とが異なるが、第2実施形態にかかるバックプレーン基板10は、プルアップ回路13がXORゲート18とGroundPin113との間に接続することにより、接続しているストレージドライブの種類によりXORゲート18の第1入力端子の入力値が変わるので、統一してACCLED12を表示させることができる。
【0072】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
1…情報処理装置、10…バックプレーン基板、11…SASコネクタ、12…ACCLED、13…プルアップ回路、14…3ステートバッファ、15…PWR/STSLED、16…miniSASコネクタ、17…コネクタ、18…XORゲート、19…NPN型トランジスタ、20…中継基板、21…SASコネクタ、22…NPN型トランジスタ、23…ACCLED、24…SASコネクタ、25…PWR/STSLED、30…RAIDカード、31…制御IC、32…miniSASコネクタ、40…制御基板、41…制御IC、42…コネクタ、50…SATAストレージドライブ、51…アクセスLED制御回路、52…SATAコネクタ、60…SASストレージドライブ、61…アクセスLED制御回路、62…SASコネクタ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6