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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】基板対基板コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20240813BHJP
   H05K 1/14 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
H01R12/71
H05K1/14 H
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021093575
(22)【出願日】2021-06-03
(65)【公開番号】P2022185760
(43)【公開日】2022-12-15
【審査請求日】2024-01-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000231073
【氏名又は名称】日本航空電子工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(74)【代理人】
【識別番号】100129953
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100154900
【弁理士】
【氏名又は名称】関 京悟
(72)【発明者】
【氏名】大坂 純士
【審査官】岡▲さき▼ 潤
(56)【参考文献】
【文献】特許第6872054(JP,B1)
【文献】特開2009-301740(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0294095(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第104183947(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0126665(KR,A)
【文献】特開2015-162282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/71
H05K 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板に実装され、前記第1基板と第2基板の間に挟まれることで、前記第1基板の複数のパッドと前記第2基板の複数のパッドをそれぞれ電気的に接続する基板対基板コネクタであって、
平板状のハウジングと、
前記ハウジングに保持された複数のコンタクトと、
金属製のホールドダウンと、
を備え、
前記ハウジングは、前記基板対基板コネクタが前記第1基板に実装された際に前記第1基板に対向するハウジング下面と、前記ハウジング下面の反対側のハウジング上面と、を有し、
前記ハウジング上面には、ホールドダウン収容窪みが形成されており、
前記ホールドダウンは、
前記ホールドダウン収容窪みに収容されて前記ホールドダウン収容窪みの内底面を覆う平板状の補強板部と、
前記補強板部から下方に突出する半田脚と、
前記補強板部に片持梁状に支持されるホールドダウン弾性片と、
を含み、
前記ホールドダウン弾性片は、前記ホールドダウン弾性片の根本から先端に向かって順に、
弾性片本体と、
前記ハウジング上面を越えて上方に突出する接触部と、
前記接触部の上方への変位を規制する変位規制部と、
を含み、
前記ハウジングは、前記接触部が下方に変位した結果、前記接触部が前記ハウジング上面を越えて上方に突出しない状態に至ったときに、前記接触部が前記ハウジングに接触しないように形成されている、
基板対基板コネクタ。
【請求項2】
前記変位規制部は、前記接触部の上方への所定量以上の変位を規制する、
請求項1に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項3】
前記変位規制部は、前記補強板部と接触することで、前記接触部の上方への変位を規制する、
請求項1又は2に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項4】
前記変位規制部は、前記補強板部の下面と接触することで、前記接触部の上方への変位を規制する、
請求項1又は2に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項5】
前記変位規制部は、前記補強板部の前記下面と上下方向で対向する、
請求項4に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項6】
前記変位規制部は、前記接触部の長手方向に対して直交する方向に突出する突出部を含み、
前記突出部が前記補強板部の前記下面と上下方向で対向する、
請求項5に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項7】
前記補強板部には、前記接触部が挿入される弾性片挿入孔が形成されており、
前記変位規制部は、前記接触部の長手方向に対して直交する方向に突出すると共に互いに反対向きに突出する一対の突出部を含み、
前記一対の突出部が前記補強板部の前記下面と上下方向で対向する、
請求項5に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項8】
前記接触部は、上方に凸となるように曲げられている、
請求項1から7までの何れか1項に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項9】
前記弾性片本体の少なくとも一部は、前記補強板部の下方空間で延びている、
請求項1から8までの何れか1項に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項10】
前記ホールドダウン収容窪みの前記内底面には、位置決め孔が形成されており、
前記補強板部は、前記位置決め孔の周囲において前記ホールドダウン収容窪みの前記内底面を覆うように形成されている、
請求項1から9までの何れか1項に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項11】
前記補強板部は、前記位置決め孔の内周縁を覆わないように形成されている、
請求項10に記載の基板対基板コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板対基板コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、本願の図20に示すように、レセプタクル接触子100と、レセプタクル接触子100を収容する絶縁ハウジング101と、絶縁ハウジング101を基板に固定するレセプタクル固定板102と、を備えたレセプタクル103を開示している。
【0003】
レセプタクル固定板102は、固定脚104とレセプタクル接触部105を含む。レセプタクル接触部105には、接触片106A及び接触片106Bが切り起こしにより形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-156023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、接触部を有する弾性片をホールドダウンに設けた場合、接触部の弾性変位がハウジングによって阻害される虞がある。また、弾性片のめくれ変形も未然に防ぐ必要がある。
【0006】
本発明の目的は、ホールドダウンに設けた弾性片の接触部が弾性変位し易い構成を実現すると共に、弾性片のめくれ変形を防止する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の観点によれば、第1基板に実装され、前記第1基板と第2基板の間に挟まれることで、前記第1基板の複数のパッドと前記第2基板の複数のパッドをそれぞれ電気的に接続する基板対基板コネクタであって、平板状のハウジングと、前記ハウジングに保持された複数のコンタクトと、金属製のホールドダウンと、を備え、前記ハウジングは、前記基板対基板コネクタが前記第1基板に実装された際に前記第1基板に対向するハウジング下面と、前記ハウジング下面の反対側のハウジング上面と、を有し、前記ハウジング上面には、ホールドダウン収容窪みが形成されており、前記ホールドダウンは、前記ホールドダウン収容窪みに収容されて前記ホールドダウン収容窪みの内底面を覆う平板状の補強板部と、前記補強板部から下方に突出する半田脚と、前記補強板部に片持梁状に支持されるホールドダウン弾性片と、を含み、前記ホールドダウン弾性片は、前記ホールドダウン弾性片の根本から先端に向かって順に、弾性片本体と、前記ハウジング上面を越えて上方に突出する接触部と、前記接触部の上方への変位を規制する変位規制部と、を含み、前記ハウジングは、前記接触部が下方に変位した結果、前記接触部が前記ハウジング上面を越えて上方に突出しない状態に至ったときに、前記接触部が前記ハウジングに接触しないように形成されている、基板対基板コネクタが提供される。
好ましくは、前記変位規制部は、前記接触部の上方への所定量以上の変位を規制する。
好ましくは、前記変位規制部は、前記補強板部と接触することで、前記接触部の上方への変位を規制する。
好ましくは、前記変位規制部は、前記補強板部の下面と接触することで、前記接触部の上方への変位を規制する。
好ましくは、前記変位規制部は、前記補強板部の前記下面と上下方向で対向する。
好ましくは、前記変位規制部は、前記接触部の長手方向に対して直交する方向に突出する突出部を含み、前記突出部が前記補強板部の前記下面と上下方向で対向する。
好ましくは、前記補強板部には、前記接触部が挿入される弾性片挿入孔が形成されており、前記変位規制部は、前記接触部の長手方向に対して直交する方向に突出すると共に互いに反対向きに突出する一対の突出部を含み、前記一対の突出部が前記補強板部の前記下面と上下方向で対向する。
好ましくは、前記接触部は、上方に凸となるように曲げられている。
好ましくは、前記弾性片本体の少なくとも一部は、前記補強板部の下方空間で延びている。
好ましくは、前記ホールドダウン収容窪みの前記内底面には、位置決め孔が形成されており、前記補強板部は、前記位置決め孔の周囲において前記ホールドダウン収容窪みの前記内底面を覆うように形成されている。
好ましくは、前記補強板部は、前記位置決め孔の内周縁を覆わないように形成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ホールドダウンに設けた弾性片の接触部が弾性変位し易い構成を実現すると共に、弾性片のめくれ変形を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】情報処理装置の分解斜視図である。(第1実施形態)
図2】CPUボードを別の角度から見た斜視図である。(第1実施形態)
図3】コネクタの斜視図である。(第1実施形態)
図4】コネクタの分解斜視図である。(第1実施形態)
図5】ハウジングの斜視図である。(第1実施形態)
図6】コネクタの平面図である。(第1実施形態)
図7図6のP部拡大図である。(第1実施形態)
図8図6のQ部拡大図である。(第1実施形態)
図9】ホールドダウンの斜視図である。(第1実施形態)
図10】ホールドダウンの変形前の側面図である。(第1実施形態)
図11】ホールドダウンの平面図である。(第1実施形態)
図12】ホールドダウンの変形後の側面図である。(第1実施形態)
図13】コンタクトが取り付けられたハウジングの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図14】ハウジングの一部切り欠き斜視図である。(第1実施形態)
図15】コンタクトが取り付けられたハウジングの部分断面図である。(第1実施形態)
図16】コンタクトの斜視図である。(第1実施形態)
図17】ホールドダウンが取り付けられたハウジングの一部切り欠き斜視図である。(第2実施形態)
図18】ホールドダウンの斜視図である。(第3実施形態)
図19】ホールドダウンの側面図である。(第4実施形態)
図20】特許文献1の図1を簡略化した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
以下、図1から図16を参照して、第1実施形態を説明する。図1には、情報処理装置1の分解斜視図を示している。図1に示すように、情報処理装置1は、CPUボード2(第2基板)、コネクタ3(基板対基板コネクタ)、入出力ボード4(第1基板)、サポートボード5を含む。CPUボード2、コネクタ3、入出力ボード4、サポートボード5は、この記載順に重ねられる。即ち、コネクタ3は、CPUボード2と入出力ボード4の間に配置される。
【0011】
CPUボード2及び入出力ボード4は、例えば紙フェノール基板やガラスエポキシ基板などのリジット基板である。
【0012】
図2には、CPUボード2を別の角度から見た斜視図を示している。図1及び図2に示すように、CPUボード2は、コネクタ3に対向するコネクタ対向面2Aを有する。図2に示すように、コネクタ対向面2Aには、複数の信号パッド列6と、複数の電源パッド7と、が形成されている。また、CPUボード2には、複数のボルト締結孔8と、複数の位置決め孔9と、が形成されている。
【0013】
複数の信号パッド列6は、互いに平行に延びている。各信号パッド列6は、複数の信号パッド10を含む。以下、各信号パッド列6の長手方向をピッチ方向と称する。また、ピッチ方向と直交する方向を幅方向と定義する。複数の信号パッド列6は、幅方向に並べられている。CPUボード2の板厚方向は、ピッチ方向及び幅方向に対して直交しており、以下、上下方向と称する。上下方向は、コネクタ対向面2Aが向く下方と、下方に対して反対の上方と、を含む。なお、上下方向、上方、下方は、説明の便宜上定義した方向に過ぎず、情報処理装置1やコネクタ3の実際の使用状態における姿勢を示唆するものではない。
【0014】
複数のボルト締結孔8は、ピッチ方向に互いに離れて配置されている。複数のボルト締結孔8は、第1ボルト締結孔8A、第2ボルト締結孔8B、第3ボルト締結孔8Cを含む。第1ボルト締結孔8A、第2ボルト締結孔8B、第3ボルト締結孔8Cは、この記載順に並べられている。
【0015】
複数の位置決め孔9は、第1位置決め孔9Pと、第2位置決め孔9Qと、を含む。第1位置決め孔9P及び第2位置決め孔9Qは、幅方向に互いに離れて配置されている。第1位置決め孔9P及び第2位置決め孔9Qは、第1ボルト締結孔8Aを幅方向で挟むように配置されている。
【0016】
複数の電源パッド7は、高圧側電極パッド7P、高圧側電極パッド7Q、低圧側電極パッド7R、低圧側電極パッド7Sを含む。なお、複数の電源パッド7のうちどれが高圧側となりどれが低圧側となるかは任意である。
【0017】
高圧側電極パッド7P及び高圧側電極パッド7Qは、幅方向に互いに離れて配置されている。高圧側電極パッド7P及び高圧側電極パッド7Qは、第1ボルト締結孔8Aを幅方向で挟むように配置されている。高圧側電極パッド7Pは、幅方向で、第1ボルト締結孔8A及び第1位置決め孔9Pの間に配置されている。高圧側電極パッド7Qは、幅方向で、第1ボルト締結孔8A及び第2位置決め孔9Qの間に配置されている。ただし、高圧側電極パッド7P及び高圧側電極パッド7Qのパターン形状及び位置は任意であって、例えば、高圧側電極パッド7P及び高圧側電極パッド7Qが第1位置決め孔9P及び第2位置決め孔9Qをそれぞれ取り囲むように環状に形成してもよい。
【0018】
低圧側電極パッド7R及び低圧側電極パッド7Sは、幅方向に互いに離れて配置されている。低圧側電極パッド7R及び低圧側電極パッド7Sは、第3ボルト締結孔8Cを幅方向で挟むように配置されている。ただし、低圧側電極パッド7R及び低圧側電極パッド7Sのパターン形状及び位置は任意である。
【0019】
図1に戻り、入出力ボード4は、コネクタ3に対向するコネクタ対向面4Aを有する。コネクタ対向面4Aには、複数の信号パッド列11と複数の電源パッド12が形成されている。また、入出力ボード4には、複数のボルト締結孔13と複数の位置決め孔14が形成されている。
【0020】
複数の信号パッド列11は、互いに平行に延びている。複数の信号パッド列11は、幅方向に並べられている。各信号パッド列11は、複数の信号パッド15を含む。
【0021】
複数のボルト締結孔13は、ピッチ方向に互いに離れて配置されている。複数のボルト締結孔13は、第1ボルト締結孔13A、第2ボルト締結孔13B、第3ボルト締結孔13Cを含む。第1ボルト締結孔13A、第2ボルト締結孔13B、第3ボルト締結孔13Cは、この記載順に並べられている。
【0022】
複数の位置決め孔14は、第1位置決め孔14Pと第2位置決め孔14Qを含む。第1位置決め孔14P及び第2位置決め孔14Qは、幅方向に互いに離れて配置されている。第1位置決め孔14P及び第2位置決め孔14Qは、第1ボルト締結孔13Aを幅方向で挟むように配置されている。
【0023】
複数の電源パッド12は、一対の高圧側電極パッド12P、一対の高圧側電極パッド12Q、一対の低圧側電極パッド12R、一対の低圧側電極パッド12Sを含む。
【0024】
一対の高圧側電極パッド12Pは、一方が第1位置決め孔14Pとピッチ方向で隣り合い、他方が第1位置決め孔14Pと幅方向で隣り合うように配置されている。一対の高圧側電極パッド12Qは、一方が第2位置決め孔14Qとピッチ方向で隣り合い、他方が第2位置決め孔14Qと幅方向で隣り合うように配置されている。一対の低圧側電極パッド12R及び一対の低圧側電極パッド12Sは、第3ボルト締結孔13Cを幅方向で挟むように配置されている。即ち、一対の低圧側電極パッド12R、第3ボルト締結孔13C、一対の低圧側電極パッド12Sは、幅方向でこの記載順に配置されている。
【0025】
サポートボード5は、典型的には、CPUボード2、コネクタ3、入出力ボード4を収容する筐体の一部であって、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金製である。サポートボード5は、平板状のボード本体20と、複数のナット21、円柱状の複数の位置決めピン22を含む。複数のナット21及び複数の位置決めピン22は、ボード本体20から上方に突出している。
【0026】
複数のナット21は、第1ナット21A、第2ナット21B、第3ナット21Cを含む。第1ナット21A、第2ナット21B、第3ナット21Cは、入出力ボード4の第1ボルト締結孔13A、第2ボルト締結孔13B、第3ボルト締結孔13Cとそれぞれ対応するように配置されている。
【0027】
複数の位置決めピン22は、第1位置決めピン22P及び第2位置決めピン22Qを含む。第1位置決めピン22P及び第2位置決めピン22Qは、入出力ボード4の第1位置決め孔14P及び第2位置決め孔14Qとそれぞれ対応するように配置されている。
【0028】
コネクタ3は、入出力ボード4のコネクタ対向面4Aに実装可能に構成されている。図3には、コネクタ3の斜視図を示している。図4には、コネクタ3の分解斜視図を示している。図3及び図4に示すように、コネクタ3は、絶縁樹脂製の矩形平板状のハウジング30と、複数のコンタクト列31と、金属製の複数のホールドダウン32と、を含む。複数のコンタクト列31及び複数のホールドダウン32は、ハウジング30に保持されている。
【0029】
複数のコンタクト列31は、互いに平行に延びている。複数のコンタクト列31は、幅方向に並べられている。複数のコンタクト列31は、ピッチ方向に延びている。各コンタクト列31は、金属製の複数のコンタクト33を含む。各コンタクト33は、例えば銅又は銅合金をメッキした金属板を打ち抜いて曲げることで形成されている。
【0030】
複数のホールドダウン32は、高圧側ホールドダウン32P、高圧側ホールドダウン32Q、低圧側ホールドダウン32R、低圧側ホールドダウン32Sを含む。図1に示すように、高圧側ホールドダウン32P、高圧側ホールドダウン32Q、低圧側ホールドダウン32R、低圧側ホールドダウン32Sは、入出力ボード4の高圧側電極パッド12P、高圧側電極パッド12Q、低圧側電極パッド12R、低圧側電極パッド12Sとそれぞれ対応するように配置されている。各ホールドダウン32は、例えばステンレス鋼板などの金属板を打ち抜いて曲げることで形成されている。
【0031】
図5には、ハウジング30の斜視図を示している。図5に示すように、ハウジング30は、上方を向くことでCPUボード2と対向可能なハウジング上面としてのCPUボード対向面30Aと、下方を向くことで入出力ボード4と対向可能なハウジング下面としての入出力ボード対向面30Bと、を有する。CPUボード対向面30Aは、ハウジング30の最上面である。入出力ボード対向面30Bは、ハウジング30の最下面である。そして、ハウジング30には、複数の位置決め孔34が形成されている。複数の位置決め孔34は、第1位置決め孔34Pと第2位置決め孔34Qを含む。第1位置決め孔34P及び第2位置決め孔34Qは、ハウジング30を上下方向で貫通するように形成されている。
【0032】
ここで、図1に戻り、情報処理装置1の組立手順を概説する。
【0033】
まず、入出力ボード4にコネクタ3を実装する。具体的には、複数のコンタクト列31を対応する複数の信号パッド列11にそれぞれ半田付けすると共に、複数のホールドダウン32を対応する複数の電源パッド12にそれぞれ半田付けする。
【0034】
次に、コネクタ3が搭載された入出力ボード4をサポートボード5に取り付ける。このとき、サポートボード5の第1ナット21A、第2ナット21B、第3ナット21Cがそれぞれ入出力ボード4の第1ボルト締結孔13A、第2ボルト締結孔13B、第3ボルト締結孔13Cを貫通する。同様に、第1位置決めピン22Pが入出力ボード4の第1位置決め孔14P及びコネクタ3の第1位置決め孔34Pをこの記載順で貫通すると共に、第2位置決めピン22Qが入出力ボード4の第2位置決め孔14Q及びコネクタ3の第2位置決め孔34Qをこの記載順で貫通する。
【0035】
そして、CPUボード2をコネクタ3に重ね合わせるように、CPUボード2をサポートボード5に取り付ける。このとき、第1位置決めピン22P及び第2位置決めピン22QがそれぞれCPUボード2の第1位置決め孔9P及び第2位置決め孔9Qを貫通する。この状態で、第1ボルト40Aを第1ボルト締結孔8A及び第1ボルト締結孔13Aを介して第1ナット21Aに締結させると共に、第2ボルト40Bを第2ボルト締結孔8B及び第2ボルト締結孔13Bを介して第2ナット21Bに締結させ、第3ボルト40Cを第3ボルト締結孔8C及び第3ボルト締結孔13Cを介して第3ナット21Cに締結させる。このようにコネクタ3がCPUボード2と入出力ボード4の間に挟まれることで、入出力ボード4の複数の信号パッド15と図2に示すCPUボード2の複数の信号パッド10がコネクタ3の複数のコンタクト33を介してそれぞれ電気的に接続される。同様に、入出力ボード4の複数の電源パッド12と図2に示すCPUボード2の複数の電源パッド7が複数のホールドダウン32を介してそれぞれ電気的に接続させる。このように本実施形態においてコネクタ3の複数のホールドダウン32は、入出力ボード4からCPUボード2へ電源を供給するのに活用されている。
【0036】
また、第1位置決めピン22Pがコネクタ3の第1位置決め孔34PとCPUボード2の第1位置決め孔9Pに挿入されると共に、第2位置決めピン22Qがコネクタ3の第2位置決め孔34QとCPUボード2の第2位置決め孔9Qに挿入されることで、コネクタ3に対するCPUボード2の高精度な位置決めが実現されている。
【0037】
以下、コネクタ3について更に詳細に説明する。
【0038】
図5に示すように、ハウジング30は、矩形平板状に構成されている。即ち、ハウジング30は、第1ピッチ側面50、第2ピッチ側面51、第1幅側面52、第2幅側面53を有する。第1ピッチ側面50及び第2ピッチ側面51は、ピッチ方向に対して直交する側面である。第1ピッチ側面50と第2ピッチ側面51は、互いに反対の面である。第1幅側面52及び第2幅側面53は、幅方向に対して直交する面である。第1幅側面52と第2幅側面53は、互いに反対の面である。
【0039】
ハウジング30は、更に、第1角部60P、第2角部60Q、第3角部60R、第4角部60Sを有する。第1角部60Pは、第1ピッチ側面50と第1幅側面52が交わる角部である。第2角部60Qは、第1ピッチ側面50と第2幅側面53が交わる角部である。第3角部60Rは、第2ピッチ側面51と第1幅側面52が交わる角部である。第4角部60Sは、第2ピッチ側面51と第2幅側面53が交わる角部である。従って、第1角部60Pと第4角部60Sは、平面視で矩形状のハウジング30の対角位置に位置している。同様に、第2角部60Qと第3角部60Rは、平面視で矩形状のハウジング30の対角位置に位置している。そして、前述の第1位置決め孔34Pは、第1角部60Pに形成されている。第2位置決め孔34Qは、第2角部60Qに形成されている。ハウジング30は、コネクタ3に対してCPUボード2を位置決めするために用いられる位置決め孔として、第1位置決め孔34P及び第2位置決め孔34Qの2つのみ有している。
【0040】
第1ピッチ側面50には、圧入溝61P、ナット切り欠き50V、圧入溝61Qが第1幅側面52から第2幅側面53に向かってこの記載順で形成されている。
【0041】
第2ピッチ側面51には、圧入溝61R、ナット切り欠き51V、圧入溝61Sが第1幅側面52から第2幅側面53に向かってこの記載順で形成されている。
【0042】
CPUボード対向面30Aには、ホールドダウン収容窪み62P、ホールドダウン収容窪み62Q、ホールドダウン収容窪み62R、ホールドダウン収容窪み62Sが形成されている。
【0043】
ハウジング30には、更に、複数のコンタクト収容部63とナット貫通孔64が形成されている。
【0044】
図4及び図5に示すように、高圧側ホールドダウン32P、高圧側ホールドダウン32Q、低圧側ホールドダウン32R、低圧側ホールドダウン32Sは、それぞれ、圧入溝61P、圧入溝61Q、圧入溝61R、圧入溝61Sに圧入されることでハウジング30に保持される。
【0045】
ナット切り欠き50Vは、図1に示す第1ナット21Aとハウジング30との物理的干渉を回避するための切り欠きである。ナット貫通孔64は、図1に示す第2ナット21Bとハウジング30との物理的干渉を回避するための切り欠きである。ナット切り欠き51Vは、図1に示す第3ナット21Cとハウジング30との物理的干渉を回避するための切り欠きである。
【0046】
図5に戻り、ホールドダウン収容窪み62P、ホールドダウン収容窪み62Q、ホールドダウン収容窪み62R、ホールドダウン収容窪み62Sは、それぞれ、第1角部60P、第2角部60Q、第3角部60R、第4角部60Sに形成されている。
【0047】
ホールドダウン収容窪み62Pは、内底面62P1を有する。ホールドダウン収容窪み62Pは、第1位置決め孔34Pを取り囲むように形成されている。即ち、第1位置決め孔34Pは、ホールドダウン収容窪み62Pの内底面62P1に形成されている。ホールドダウン収容窪み62Pの内底面62P1には、更に、上下方向に貫通する挿入孔62P2が形成されている。挿入孔62P2は、第1位置決め孔34Pから幅方向に離れて形成されている。
【0048】
ホールドダウン収容窪み62Qは、内底面62Q1を有する。ホールドダウン収容窪み62Qは、第2位置決め孔34Qを取り囲むように形成されている。即ち、第2位置決め孔34Qは、ホールドダウン収容窪み62Qの内底面62Q1に形成されている。ホールドダウン収容窪み62Qの内底面62Q1には、更に、上下方向に貫通する挿入孔62Q2が形成されている。挿入孔62Q2は、第2位置決め孔34Qから幅方向に離れて形成されている。
【0049】
ホールドダウン収容窪み62Pの内底面62P1及びホールドダウン収容窪み62Qの内底面62Q1は、何れも、CPUボード対向面30Aに対して平行な面であって、CPUボード対向面30Aよりも下方に位置する面である。
【0050】
各コンタクト収容部63は、各コンタクト33を収容する部分である。各コンタクト収容部63は、ハウジング30を上下方向に貫通するように形成されている。
【0051】
図6には、コネクタ3を平面視で示している。図6に示すように、第1ピッチ側面50には、圧入溝61P等が形成される。このため、第1ピッチ側面50は、幅方向において不連続に存在している。以降の説明のために、第1ピッチ側面50のうち圧入溝61P等を形成したことで欠落した部分には二点鎖線を描き、この二点鎖線から第1ピッチ側面50の引出線を描くことで、第1ピッチ側面50を特定している。
【0052】
同様に、第2ピッチ側面51には、圧入溝61R等が形成される。このため、第2ピッチ側面51は、幅方向において不連続に存在している。以降の説明のために、第2ピッチ側面51のうち圧入溝61R等を形成したことで欠落した部分に沿って二点鎖線を描き、この二点鎖線から第2ピッチ側面51の引出線を描くことで、第2ピッチ側面51を特定している。
【0053】
図6に示すように、複数のコンタクト列31は、第1ピッチ側面50から第2ピッチ側面51に向かって延びている。
【0054】
次に、図7から図12を参照して、第1位置決め孔34P、第2位置決め孔34Q、高圧側ホールドダウン32P、高圧側ホールドダウン32Q、低圧側ホールドダウン32R、低圧側ホールドダウン32Sを更に詳細に説明する。図7には、図6のP部拡大図を示している。図8には、図6のQ部拡大図を示している。
【0055】
図7に示すように、第1位置決め孔34Pは、ハウジング30を上下方向に貫通する丸孔であって、内周縁34PEを有する。
【0056】
高圧側ホールドダウン32Pは、補強板部70、2つの半田脚71、ホールドダウン弾性片72を含む。
【0057】
補強板部70は、平板状であって、ホールドダウン収容窪み62Pに収容されてホールドダウン収容窪み62Pの内底面62P1を覆っている。補強板部70には、位置決め貫通孔73と弾性片挿入孔74が形成されている。
【0058】
補強板部70は、第1位置決め孔34Pの周囲においてホールドダウン収容窪み62Pの内底面62P1を覆っている。詳しくは、補強板部70は、第1位置決め孔34Pの内周縁34PEを覆わないように形成されている。即ち、平面視で、補強板部70の位置決め貫通孔73の内周縁73Aの内側に第1位置決め孔34Pの内周縁34PEが位置している。これにより、金属製の補強板部70は、第1位置決め孔34Pの内周縁34PEと第1位置決めピン22Pとの位置決め機能を邪魔することがない。また、金属製の補強板部70は、第1位置決め孔34Pが第1位置決めピン22Pとの接触により径方向外方へ変形したときの変形量を抑制するので、上記位置決め機能による位置決め精度の大幅な低下を回避することができる。
【0059】
2つの半田脚71は、補強板部70から入出力ボード4に向かって下方に突出し、図1に示す入出力ボード4の対応する電源パッド12にそれぞれ半田付けされる。このため、2つの半田脚71は、ハウジング30の入出力ボード対向面30Bを越えて下方に突出するように形成されている。2つの半田脚71のうち一方は圧入溝61Pに圧入され、これにより、高圧側ホールドダウン32Pはハウジング30に保持される。
【0060】
ホールドダウン弾性片72は、補強板部70によって片持梁状に支持されている。ホールドダウン弾性片72は、ホールドダウン収容窪み62Pの挿入孔62P2に収容されている。ホールドダウン弾性片72は、補強板部70の下方に配置されている。ホールドダウン弾性片72の詳細は後述する。
【0061】
図8に示すように、第2位置決め孔34Qは、ハウジング30を上下方向に貫通する長孔(Slotted hole)であって、内周縁34QEを有する。
【0062】
高圧側ホールドダウン32Qは、高圧側ホールドダウン32Pと同様に、補強板部70、2つの半田脚71、ホールドダウン弾性片72を含む。
【0063】
補強板部70は、平板状であって、ホールドダウン収容窪み62Qに収容されてホールドダウン収容窪み62Qの内底面62Q1を覆っている。補強板部70には、位置決め貫通孔73と弾性片挿入孔74が形成されている。
【0064】
補強板部70は、第2位置決め孔34Qの周囲においてホールドダウン収容窪み62Qの内底面62Q1を覆っている。詳しくは、補強板部70は、第2位置決め孔34Qの内周縁34QEを覆わないように形成されている。即ち、平面視で、補強板部70の位置決め貫通孔73の内周縁73Aの内側に第2位置決め孔34Qの内周縁34QEが位置している。これにより、金属製の補強板部70は、第2位置決め孔34Qの内周縁34QEと第2位置決めピン22Qとの位置決め機能を邪魔することがない。また、金属製の補強板部70は、第2位置決め孔34Qが第2位置決めピン22Qとの接触により径方向外方へ変形したときの変形量を抑制するので、上記位置決め機能による位置決め精度の大幅な低下を回避することができる。
【0065】
2つの半田脚71は、補強板部70から入出力ボード4に向かって下方に突出し、図1に示す入出力ボード4の対応する電源パッド12にそれぞれ半田付けされる。このため、2つの半田脚71は、ハウジング30の入出力ボード対向面30Bを越えて下方に突出するように形成されている。2つの半田脚71のうち一方は圧入溝61Qに圧入され、これにより、高圧側ホールドダウン32Qはハウジング30に保持される。
【0066】
ホールドダウン弾性片72は、補強板部70によって片持梁状に支持されている。ホールドダウン弾性片72は、ホールドダウン収容窪み62Qの挿入孔62Q2に収容されている。ホールドダウン弾性片72は、補強板部70の下方に配置されている。ホールドダウン弾性片72の詳細は後述する。
【0067】
図6に示す低圧側ホールドダウン32R及び低圧側ホールドダウン32Sは、それぞれ、高圧側ホールドダウン32P及び高圧側ホールドダウン32Qとピッチ方向においてそれぞれ概ね対称となるように形成されている。ただし、低圧側ホールドダウン32R及び低圧側ホールドダウン32Sには、図7及び図8に示す位置決め貫通孔73が省略されている。
【0068】
次に、図9及び図10を参照して、ホールドダウン弾性片72を詳細に説明する。高圧側ホールドダウン32P及び高圧側ホールドダウン32Qのホールドダウン弾性片72は何れも同一形状であるから、代表的に、高圧側ホールドダウン32Qのホールドダウン弾性片72について説明し、高圧側ホールドダウン32Pのホールドダウン弾性片72の説明は省略する。
【0069】
図9には、ホールドダウン32の斜視図を示している。図10は、ホールドダウン32の側面図を示している。図11は、ホールドダウン32の平面図を示している。
【0070】
図10に示すように、ホールドダウン弾性片72は、弾性片本体80、接触部81、変位規制部82を含む。弾性片本体80、接触部81、変位規制部82は、ホールドダウン弾性片72の根本から先端に向かってこの記載順に連なっている。
【0071】
弾性片本体80は、接触部81の上下方向における弾性変位を許容するように接触部81を補強板部70に連結する。弾性片本体80は、補強板部70のピッチ方向における端部70Aから延びている。弾性片本体80は、補強板部70のピッチ方向における端部70Aから補強板部70の下方空間70Bに潜り込むように延びている。弾性片本体80は、補強板部70の端部70Aから接触部81に向かって順に、湾曲部80A及び延長部80Bを含む。湾曲部80Aは、補強板部70の端部70Aから下方に延びつつピッチ方向に向かって凸となるように半円弧分だけ湾曲しながら延びている。延長部80Bは、湾曲部80Aからピッチ方向に直線的に延びている。延長部80Bは、ピッチ方向に平行に延びてもよく、ピッチ方向に対して多少傾きながら延びていてもよい。延長部80Bは、二点鎖線で示す補強板部70の下方空間70Bで延びている。
【0072】
接触部81は、CPUボード2をコネクタ3に押し付けた際に図2に示すCPUボード2のコネクタ対向面2Aの電源パッド7に接触する部分である。接触部81は、弾性片本体80の上方に配置されている。即ち、接触部81は、弾性片本体80と上下方向で対向するように形成されている。接触部81は、延長部80Bの先端から湾曲部80Aに近づくように形成されている。接触部81は、上に凸となるようにV字に曲げられており、補強板部70の弾性片挿入孔74に挿入されている。情報処理装置1の組立前、即ち、ホールドダウン弾性片72の無負荷状態において、接触部81は、図10において二点鎖線で示すハウジング30のCPUボード対向面30Aを越えて上方に突出している。
【0073】
変位規制部82は、接触部81の上方への弾性変位を規制する。本実施形態において変位規制部82は、接触部81の上方への所定量以上の弾性変位を規制する。図11に示すように、変位規制部82は、一対の突出部83を含む。一対の突出部83は、接触部81の先端81Aから幅方向であって互いに反対向きに突出している。この結果、一対の突出部83は、情報処理装置1の組立前、即ち、ホールドダウン弾性片72の無負荷状態において、図10に示す補強板部70の下面70Cと上下方向で対向している。図11に示すように、変位規制部82の幅方向における寸法82Wは、弾性片挿入孔74の幅方向における寸法74Wよりも大きい。この状態で、接触部81に組立作業員の手指や衣服が絡まるなどの何らかの原因により接触部81が上方に引き出されると、一対の突出部83も同様に上昇して図10に示す補強板部70の下面70Cと接触する。これにより、接触部81のこれ以上の上方への変位が規制され、もって、ホールドダウン弾性片72のめくれ変形が防止される。一対の突出部83が補強板部70の下面70Cと接触したときのホールドダウン弾性片72の変形がホールドダウン弾性片72の弾性域内であれば、接触部81が上方に引き出されたことによるホールドダウン弾性片72のダメージを最小限に抑えることができる。
【0074】
ところで、CPUボード2をコネクタ3に押し付けると、接触部81が図2に示すCPUボード2のコネクタ対向面2Aの対応する電源パッド7に接触すると共に、図12に示すように、接触部81が下方に弾性変位する。このとき、主として弾性片本体80が下方に撓むことになる。
【0075】
このように接触部81が下方に弾性変位した結果、接触部81がCPUボード対向面30Aを越えて上方に突出しない状態に至ったときに、接触部81はハウジング30に接触することがない。これは、図5に示すように、ホールドダウン収容窪み62Qに挿入孔62Q2が形成されており、挿入孔62Q2にホールドダウン弾性片72が収容されているからである。即ち、ハウジング30を上下方向で貫通する挿入孔62Q2を設けたことで、ホールドダウン弾性片72が弾性変形したときにホールドダウン弾性片72とハウジング30が互いに物理的に干渉しないようになっている。なお、ホールドダウン収容窪み62Qに挿入孔62Q2を形成することに代えて、ホールドダウン収容窪み62Qにホールドダウン弾性片72を収容する切り欠きを形成してもよい。
【0076】
また、変位規制部82は一対の突出部83を含むが、一対の突出部83のうち一方を省略できる。一対の突出部83は接触部81から幅方向に突出しているが、これに代えて、接触部81からピッチ方向に突出してもよい。
【0077】
また、変位規制部82を構成する一対の突出部83は、ホールドダウン弾性片72の無負荷状態において、補強板部70の下面70Cと上下方向で対向しなくてもよい。即ち、接触部81が上方に引き出されたときに初めて変位規制部82が補強板部70の下面70Cと上下方向で対向するように構成してもよい。
【0078】
また、変位規制部82を構成する一対の突出部83は、情報処理装置1の組立前で既に、補強板部70の下面70Cに対して接触していてもよい。
【0079】
次に、図13を参照して、各コンタクト33及び各コンタクト収容部63を説明する。
【0080】
図13に示すように、各コンタクト収容部63は、各コンタクト33をハウジング30に取り付けるために形成されている。図14に示すように、各コンタクト収容部63は、圧入空間301と半田接続確認孔302、仕切壁303によって構成されている。圧入空間301と半田接続確認孔302は、幅方向で互いに離れて形成されている。仕切壁303は、圧入空間301と半田接続確認孔302を幅方向で仕切る壁である。
【0081】
圧入空間301は、ハウジング30を上下方向に貫通する貫通孔として形成されている。即ち、圧入空間301は、CPUボード対向面30A及び入出力ボード対向面30Bに開口している。ハウジング30は、圧入空間301毎に、圧入空間301をピッチ方向で区画する2つのピッチ区画面304を有する。図14には、2つのピッチ区画面304のうち一方のみが描かれている。図15には、圧入空間301及び半田接続確認孔302の断面形状を二点鎖線で特定している。図15に示すように、各ピッチ区画面304には、上下方向に延びる圧入溝305が形成されている。各ピッチ区画面304は、圧入溝305をピッチ方向で区画する圧入面305Aを有する。
【0082】
図14に戻り、半田接続確認孔302は、ハウジング30を上下方向に貫通する貫通孔である。即ち、半田接続確認孔302は、CPUボード対向面30A及び入出力ボード対向面30Bに開口している。
【0083】
仕切壁303は、前述したように圧入空間301と半田接続確認孔302を空間的に仕切る壁であって、圧入空間301と半田接続確認孔302の間に形成されている。図15に示すように、仕切壁303は、幅方向において圧入空間301を区画する第1仕切り面306と、幅方向において半田接続確認孔302を区画する第2仕切り面307と、を有する。第1仕切り面306及び第2仕切り面307は、何れも幅方向に対して直交する面である。図14及び図15に示すように、仕切壁303には、圧入空間301及び半田接続確認孔302に開口すると共に入出力ボード対向面30Bに開口する切り欠き308が形成されている。切り欠き308は、仕切壁303の下端に形成されている。
【0084】
図16には、各コンタクト33の斜視図を示している。図16に示すように、各コンタクト33は、圧入部320と半田付け部321、電気接触バネ片322を含む。
【0085】
圧入部320は、図15に示す圧入空間301に圧入される部分である。即ち、圧入部320を圧入空間301に圧入することにより、各コンタクト33はハウジング30に保持される。図16に戻り、圧入部320は、幅方向に対して直交する板体であって、圧入部本体323と2つの圧入爪324を含む。2つの圧入爪324は、圧入部本体323のピッチ方向における両端部からそれぞれピッチ方向に突出して形成されている。
【0086】
半田付け部321は、図1に示す入出力ボード4の対応する信号パッド15に半田付けされる部分である。図16に示すように、半田付け部321は、圧入部320の下端から幅方向に延びる水平延長部321Aと、水平延長部321Aから上方に湾曲する湾曲部321Bと、を含む。
【0087】
電気接触バネ片322は、図2に示すCPUボード2の対応する信号パッド10との電気的接点として機能する部分である。図16に示すように、電気接触バネ片322は、バネ片連結部325と弾性変形容易部326、接触部327を含む。バネ片連結部325、弾性変形容易部326、接触部327は、この記載順に連なっている。
【0088】
バネ片連結部325は、圧入部320の上端から下方に向かって延びている。
【0089】
弾性変形容易部326は、バネ片連結部325の下端から延びると共に、幅方向に凸となるU字状に形成されている。即ち、弾性変形容易部326は、下直線部326Aと湾曲部326B、上直線部326Cを含む。下直線部326Aと湾曲部326B、上直線部326Cは、この記載順で連なっている。下直線部326Aと上直線部326Cは、上下方向で対向している。下直線部326Aと上直線部326Cは、湾曲部326Bを介して連結されている。
【0090】
接触部327は、図2に示すCPUボード2の対応する信号パッド10と電気的に接触可能な部分である。図16に示すように、接触部327は、弾性変形容易部326の上直線部326Cの先端に設けられており、上方に向かって凸となるように湾曲して形成されている。
【0091】
図15には、各コンタクト収容部63に各コンタクト33を取り付けた様子を示している。各コンタクト収容部63に各コンタクト33を取り付けるには、各コンタクト33を下側から各コンタクト収容部63の圧入空間301に圧入する。このとき、図16に示す圧入部320の2つの圧入爪324が2つのピッチ区画面304にそれぞれ食いつくことになる。詳しくは、図16に示す圧入部320の2つの圧入爪324が2つのピッチ区画面304に形成された圧入溝305の圧入面305Aにそれぞれ食いつくことになる。
【0092】
図15に戻り、各コンタクト収容部63に各コンタクト33を取り付けると、弾性変形容易部326は圧入空間301に収容され、接触部327はCPUボード対向面30Aから上方に突出した状態となる。また、半田付け部321は、切り欠き308を通って半田接続確認孔302に至っている。詳しくは、半田付け部321の水平延長部321Aが切り欠き308内で幅方向に延びると共に、湾曲部321Bが半田接続確認孔302内に位置している。この状態で、圧入部320はハウジング30の仕切壁303に接触するものの、半田付け部321と電気接触バネ片322はハウジング30に接触しない。
【0093】
引き続き図15には、半田付け部321を入出力ボード4の対応する信号パッド15に半田付けした様子を示している。図15に示すように、半田付け部321を信号パッド15に半田接続すると、半田付け部321の湾曲部321Bと信号パッド15の間には半田フィレット330が形成される。一般的に、半田フィレット330が形成されたことをもって半田付け部321が信号パッド15に正常に半田付けされたものと見做される。そこで、本実施形態では、ハウジング30に半田接続確認孔302が形成されており、半田フィレット330を半田接続確認孔302を介して上方から確認できるように形成されている。これにより、コネクタ3を入出力ボード4に実装した後に、各コンタクト33の半田付けの成否を確認できる。
【0094】
そして、本実施形態では、前述したように圧入空間301と半田接続確認孔302を仕切る仕切壁303が形成されている。仕切壁303が存在することにより、圧入空間301に圧入部320を圧入したときに発生し得るハウジング30の削りカスが半田接続確認孔302内に移動することが阻止される。従って、半田フィレット330を半田接続確認孔302を介して上方から問題なく確認できるようになっている。
【0095】
以上に、第1実施形態を説明したが、上記実施形態は以下の特徴を有する。
【0096】
図1及び図2に示すように、コネクタ3(基板対基板コネクタ)は、入出力ボード4(第1基板)に実装され、入出力ボード4とCPUボード2(第2基板)の間に挟まれることで、入出力ボード4の複数の信号パッド15(パッド)とCPUボード2の複数の信号パッド10(パッド)をそれぞれ電気的に接続する。図3及び図4に示すように、コネクタ3は、平板状のハウジング30と、ハウジング30に保持された複数のコンタクト33と、金属製の高圧側ホールドダウン32Q(ホールドダウン)と、を備える。図1及び図5に示すように、ハウジング30は、コネクタ3が入出力ボード4に実装された際に入出力ボード4に対向する入出力ボード対向面30B(ハウジング下面)と、入出力ボード対向面30Bの反対側のCPUボード対向面30A(ハウジング上面)と、を有する。図5に示すように、CPUボード対向面30Aには、ホールドダウン収容窪み62Qが形成されている。図8に示すように、高圧側ホールドダウン32Qは、ホールドダウン収容窪み62Qに収容されてホールドダウン収容窪み62Qの内底面62Q1を覆う平板状の補強板部70と、補強板部70から下方に突出する半田脚71と、補強板部70に片持梁状に支持されるホールドダウン弾性片72と、を含む。図10に示すように、ホールドダウン弾性片72は、ホールドダウン弾性片72の根本から先端に向かって順に、弾性片本体80と、CPUボード対向面30Aを越えて上方に突出する接触部81と、接触部81の上方への変位を規制する変位規制部82と、を含む。ハウジング30は、図12に示すように接触部81が下方に変位した結果、接触部81がCPUボード対向面30Aを越えて上方に突出しない状態に至ったときに、接触部81がハウジング30に接触しないように形成されている。以上の構成によれば、ホールドダウン32に設けたホールドダウン弾性片72の接触部81が弾性変位し易い構成を実現すると共に、変位規制部82によりホールドダウン弾性片72のめくれ変形を防止できる。
【0097】
変位規制部82は、接触部81の上方への所定量以上の変位を規制する。以上の構成によれば、コネクタ3の使用前において、ホールドダウン弾性片72を無負荷状態とすることができる。
【0098】
変位規制部82は、補強板部70と接触することで、接触部81の上方への変位を規制する。以上の構成によれば、変位規制部82がハウジング30と接触することで接触部81の上方への変位を規制する場合と比較して、接触部81の上方への変位を確実に規制することができる。
【0099】
変位規制部82は、図10に示す補強板部70の下面70Cと接触することで、接触部81の上方への変位を規制する。以上の構成によれば、高圧側ホールドダウン32Qが変位規制部82と接触する特別な構成を必要としないので、簡素な構造の高圧側ホールドダウン32Qを実現できる。
【0100】
変位規制部82は、補強板部70の下面70Cと上下方向で対向する。以上の構成によれば、接触部81が上方へ変位したときに変位規制部82が補強板部70の下面70Cに対して確実に接触できるようになる。
【0101】
変位規制部82は、接触部81の長手方向に対して直交する方向である幅方向に突出する突出部83を含む。そして、突出部83が補強板部70の下面70Cと上下方向で対向する。以上の構成によれば、接触部81が上方へ変位したときに変位規制部82が補強板部70の下面70Cに対して一層確実に接触できるようになる。
【0102】
図8から図11に示すように、補強板部70には、接触部81が挿入される弾性片挿入孔74が形成されている。変位規制部82は、接触部81の長手方向に対して直交する方向である幅方向に突出すると共に互いに反対向きに突出する一対の突出部83を含む。一対の突出部83が補強板部70の下面70Cと上下方向で対向する。以上の構成によれば、接触部81が上方へ変位したときに変位規制部82が補強板部70の下面70Cに対して一層確実に接触できるようになる。
【0103】
図10に示すように、接触部81は、上方に凸となるように曲げられている。以上の構成によれば、図2に示すCPUボード2の対応する信号パッド10に対する接触部81のワイピング効果が問題なく発揮される。
【0104】
図10に示すように、弾性片本体80の少なくとも一部は、補強板部70の下方空間70Bで延びている。本実施形態では、弾性片本体80の延長部80Bが補強板部70の下方空間70Bで延びている。即ち、弾性片本体80の長さを確保できれば弾性片本体80の断面積を大きくしても接触部81の弾性変位のし易さを阻害することがない。弾性片本体80の断面積を大きく確保できれば、弾性片本体80の許容電流を大きく設定できる。しかし、弾性片本体80の長さを確保すると、コネクタ3の平面視におけるサイズが大型化してしまう。従って、以上の構成によれば、コネクタ3の平面視における小型化と弾性片本体80の大きな許容電流と、を両立することができる。
【0105】
図8に示すように、ホールドダウン収容窪み62Qの内底面62Q1には、第2位置決め孔34Q(位置決め孔)が形成されている。補強板部70は、第2位置決め孔34Qの周囲においてホールドダウン収容窪み62Qの内底面62Q1を覆うように形成されている。以上の構成によれば、第2位置決め孔34Qが径方向外方に変形した際の変形量を抑えられるので、第2位置決め孔34Qによる位置決め精度の大幅な低下を回避できる。
【0106】
図8に示すように、補強板部70は、第2位置決め孔34Qの内周縁34QEを覆わないように形成されている。以上の構成によれば、第2位置決め孔34Qの内周縁34QEによる位置決め機能を邪魔することがない。
【0107】
以上に第1実施形態を説明したが、第1実施形態は、以下のように変更できる。
【0108】
即ち、コネクタ3は4つのホールドダウン32を備えているが、これに代えて2つのホールドダウン32、または、1つのホールドダウン32のみを備える構成も考えられる。
【0109】
コネクタ3は複数のコンタクト33を備えているが、これに代えて、コネクタ3は1つのみのコンタクト33を備える構成も考えられる。
【0110】
(第2実施形態)
次に、図17を参照して、第2実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。図17は、コネクタ3の一部切り欠き斜視図である。
【0111】
上記第1実施形態では、図9に示すように、補強板部70に弾性片挿入孔74を設け、弾性片挿入孔74にホールドダウン弾性片72の接触部81が挿入されている。
【0112】
これに対し、本実施形態では、図17に示すように、補強板部70に弾性片挿入切り欠き90を設け、弾性片挿入切り欠き90にホールドダウン弾性片72の接触部81が挿入されている。以上の構成によれば、ホールドダウン32の軽量化に寄与する。
【0113】
(第3実施形態)
次に、図18を参照して、第3実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。図18は、ホールドダウン32の斜視図である。
【0114】
上記実施形態では、図9に示すように、補強板部70に弾性片挿入孔74を設け、弾性片挿入孔74にホールドダウン弾性片72の接触部81が挿入されている。
【0115】
これに対し、本実施形態では、図18に示すように、補強板部70の弾性片挿入孔74が省略されている。ホールドダウン弾性片72の弾性片本体80の延長部80Bは、湾曲部80Aの下端からピッチ方向に延びる第1延長部91と、第1延長部91の先端から幅方向に延びる第2延長部92と、を含んで平面視でL字状に形成されている。そして、第2延長部92及び接触部81は、補強板部70と上下方向で対向せず、補強板部70に対してピッチ方向で異なる位置に配置されている。以上の構成によれば、接触部81を曲げ加工する際の加工スペースを大きく確保できるので、ホールドダウン弾性片72の製造コストを抑えることができる。
【0116】
(第4実施形態)
次に、図19を参照して、第4実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。図19は、ホールドダウン32の側面図である。
【0117】
上記第1実施形態では、図10に示すように、接触部81が弾性片本体80と上下方向で対向している。
【0118】
これに対し、本実施形態では、図19に示すように、接触部81は、弾性片本体80と上下方向で対向せず、弾性片本体80に対してピッチ方向で異なる位置に配置されている。即ち、弾性片本体80及び接触部81は、側面視でS字を構成している。以上の構成によれば、接触部81がホールドダウン弾性片72の弾性変形の実質的な支点となる湾曲部80Aからピッチ方向で遠ざかるので、接触部81に下方に作用する押し下げ力によるモーメントが大きくなるので、ホールドダウン弾性片72が弾性変形し易くなる。
【符号の説明】
【0119】
1 情報処理装置
2 CPUボード(第2基板)
2A コネクタ対向面
3 コネクタ(基板対基板コネクタ)
4 入出力ボード(第1基板)
4A コネクタ対向面
5 サポートボード
6 信号パッド列
7 電源パッド(パッド)
7P 高圧側電極パッド(パッド)
7Q 高圧側電極パッド(パッド)
7R 低圧側電極パッド(パッド)
7S 低圧側電極パッド(パッド)
8 ボルト締結孔
8A 第1ボルト締結孔
8B 第2ボルト締結孔
8C 第3ボルト締結孔
9 位置決め孔
9P 第1位置決め孔
9Q 第2位置決め孔
10 信号パッド(パッド)
11 信号パッド列
12 電源パッド(パッド)
12P 高圧側電極パッド(パッド)
12Q 高圧側電極パッド(パッド)
12R 低圧側電極パッド(パッド)
12S 低圧側電極パッド(パッド)
13 ボルト締結孔
13A 第1ボルト締結孔
13B 第2ボルト締結孔
13C 第3ボルト締結孔
14 位置決め孔
14P 第1位置決め孔
14Q 第2位置決め孔
15 信号パッド(パッド)
20 ボード本体
21 ナット
21A 第1ナット
21B 第2ナット
21C 第3ナット
22 位置決めピン
22P 第1位置決めピン
22Q 第2位置決めピン
30 ハウジング
30A CPUボード対向面(ハウジング上面)
30B 入出力ボード対向面(ハウジング下面)
31 コンタクト列
32 ホールドダウン
32P 高圧側ホールドダウン(ホールドダウン)
32Q 高圧側ホールドダウン(ホールドダウン)
32R 低圧側ホールドダウン(ホールドダウン)
32S 低圧側ホールドダウン(ホールドダウン)
33 コンタクト
34 位置決め孔
34P 第1位置決め孔(位置決め孔)
34PE 内周縁
34Q 第2位置決め孔(位置決め孔)
34QE 内周縁
40A 第1ボルト
40B 第2ボルト
40C 第3ボルト
50 第1ピッチ側面
50V ナット切り欠き
51 第2ピッチ側面
51V ナット切り欠き
52 第1幅側面
53 第2幅側面
60P 第1角部
60Q 第2角部
60R 第3角部
60S 第4角部
61P 圧入溝
61Q 圧入溝
61R 圧入溝
61S 圧入溝
62P ホールドダウン収容窪み
62P1 内底面
62P2 挿入孔
62Q ホールドダウン収容窪み
62Q1 内底面
62Q2 挿入孔
62R ホールドダウン収容窪み
62S ホールドダウン収容窪み
63 コンタクト収容部
64 ナット貫通孔
70 補強板部
70A 端部
70B 下方空間
70C 下面
71 半田脚
72 ホールドダウン弾性片
73 位置決め貫通孔
73A 内周縁
74 弾性片挿入孔
74W 寸法
80 弾性片本体
80A 湾曲部
80B 延長部
81 接触部
81A 先端
82 変位規制部
82W 寸法
83 突出部
90 弾性片挿入切り欠き
91 第1延長部
92 第2延長部
301 圧入空間
302 半田接続確認孔
303 仕切壁
304 ピッチ区画面
305 圧入溝
305A 圧入面
306 第1仕切り面
307 第2仕切り面
308 切り欠き
320 圧入部
321 半田付け部
321A 水平延長部
321B 湾曲部
322 電気接触バネ片
323 圧入部本体
324 圧入爪
325 バネ片連結部
326 弾性変形容易部
326A 下直線部
326B 湾曲部
326C 上直線部
327 接触部
330 半田フィレット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20