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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】支持具モジュール及び収納装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/673 20060101AFI20240813BHJP
   B65D 85/30 20060101ALI20240813BHJP
   E05C 1/06 20060101ALI20240813BHJP
   E05C 9/00 20060101ALI20240813BHJP
   E05C 9/14 20060101ALI20240813BHJP
【FI】
H01L21/68 T
B65D85/30 500
E05C1/06 B
E05C9/00 Z
E05C9/14
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021115035
(22)【出願日】2021-07-12
(65)【公開番号】P2022051676
(43)【公開日】2022-04-01
【審査請求日】2021-07-12
【審判番号】
【審判請求日】2023-08-09
(31)【優先権主張番号】63/081,902
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506017182
【氏名又は名称】家登精密工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUDENG PRECISION INDUSTRIAL CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】邱銘乾
(72)【発明者】
【氏名】沈恩年
(72)【発明者】
【氏名】潘詠晉
(72)【発明者】
【氏名】鍾承恩
(72)【発明者】
【氏名】李柏廷
(72)【発明者】
【氏名】劉維虔
(72)【発明者】
【氏名】黄姿維
【合議体】
【審判長】小宮 慎司
【審判官】中野 浩昌
【審判官】松永 稔
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-119430(JP,A)
【文献】特開2003-68841(JP,A)
【文献】特開平11-204629(JP,A)
【文献】特開2007-258562(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L21/673
B65D85/30
E05C 1/06
E05C 9/00
E05C 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高さ方向に沿って平行に配列され、相互に結合されている支持板組みと、
少なくとも1対の継手部であって、前記1対の継手部はこれら前記支持板組みの前記高さ方向で相反する両側にそれぞれ設けられている少なくとも1対の継手部と、
前記支持板組みを貫通する金属嵌め部材と、
少なくとも1つの金属ポールと、を備え、
前記支持板組みはプラスチック材質であり、前記1対の継手部は金属材質であり、前記1対の継手部は前記金属嵌め部材の両端であり、且つ前記1対の継手部は前記高さ方向に対し垂直になる水平面で位置が互いに適合し、且つ前記1対の継手部は他の支持具モジュールの継手部と結合するための継手部であり、
前記金属嵌め部材は中空であり、前記金属ポールは前記金属嵌め部材を貫通する、
ことを特徴とする支持具モジュール。
【請求項2】
前記1対の継手部はオス継手部及びメス継手部を備え、前記オス継手部及び前記メス継手部は形状が互いに対応していることを特徴とする請求項1に記載の支持具モジュール。
【請求項3】
前記支持板組みの両側にはリブをそれぞれ有していることを特徴とする請求項1に記載の支持具モジュール。
【請求項4】
ケースと、
前記ケース内部の両側にそれぞれ設置されている少なくとも2組の支持具モジュールと、
前記ケースの上部板の内向きの一側にそれぞれ設けられている少なくとも2つの上面係合部であって、これら前記上面係合部は開口部を有し、これら前記支持具モジュールの上部は組立方向に沿ってこれら前記上面係合部に係合している少なくとも2つの上面係合部と、
前記ケースの底板の内向きの一側にそれぞれ設けられている少なくとも2つの底部係合溝であって、これら前記支持具モジュールの底板は前記組立方向に沿ってこれら前記底部係合溝に位置決めされている少なくとも2つの底部係合溝と、を備え、
前記支持具モジュールは、
高さ方向に沿って平行に配列されている複数の支持板と、
少なくとも1対の継手部であって、前記1対の継手部はこれら前記支持板の前記高さ方向で相反する両側にそれぞれ設けられている少なくとも1対の継手部と、を備え、
前記複数の支持板はプラスチック材質であり、前記1対の継手部は金属材質であり、且つ前記1対の継手部は前記高さ方向に対し垂直になる水平面で位置が互いに適合する、
ことを特徴とする収納装置。
【請求項5】
これら前記底部係合溝の幅は前記組立方向に沿って漸縮していることを特徴とする請求項4に記載の収納装置。
【請求項6】
前記上面係合部は弾性により外に向けて展開する2つの翼部を有し、前記2つの翼部に挟まれるように前記開口部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の収納装置。
【請求項7】
前記ケースのフロントカバーに設置されている4組のロック装置をさらに備え、各組の前記ロック装置はカム及び2つのラッチを含み、前記2つのラッチは互いに垂直になるように前記カムに連結され、前記2つのラッチの一端は前記上部板、前記底板、または前記ケースの側板に各々干渉することを特徴とする請求項4に記載の収納装置。
【請求項8】
前記カムは少なくとも1つの凸部を有し、前記ラッチは前記凸部に圧迫されて擺動することを特徴とする請求項7に記載の収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェハー載置具に関し、更に詳しくは製造コストを抑えると共に公差を減少させる支持具モジュール及び前述の支持具モジュールを有しているウェハーカセットに関する。
【背景技術】
【0002】
ウェハーカセットの両側には通常複数の支持フレームが装設され、複数のウェハーの両側に対応して支持する。サイズの異なるウェハーカセットは異なる形式の支持フレームを有し、このため、各種支持フレームはそれが属するウェハーカセットにのみ適用可能であり、製造コストが高くなった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の特許文献では、例えば、下記特許文献1には各支持フレーム部材が互いに積み重ねられて構成されている「支持フレーム」という構成と記載されていますが、このような支持フレームは射出成形により製造されているため重量が軽量化されているが、その公差は相当に大きく、後続の組み立て作業が困難になり、さらには組み立てて使用できなくなることもあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のある態様の支持具モジュールは、
高さ方向に沿って平行に配列されている複数の支持板と、
少なくとも1対の継手部であって、前記1対の継手部はこれら前記支持板の前記高さ方向で相反する両側にそれぞれ設けられている少なくとも1対の継手部と、を備え、
前記複数の支持板はプラスチック材質であり、前記1対の継手部は金属材質であり、且つ前記1対の継手部は前記高さ方向に対し垂直になる水平面で位置が互いに適合する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】台湾特許出願第702677号明細書
【0006】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みて本発明者の鋭意研究により成されたものであり、その目的は、製造コストを抑制すると共に公差を減少する支持具モジュール及び前述の支持具モジュールを有しているウェハーカセットを提供することにある。
【0008】
すなわち、上記目的を達成するための本発明の諸態様は、以下のとおりである。
【0009】
本発明の好適例において、前記1対の継手部はオス継手部及びメス継手部を備え、前記オス継手部及び前記メス継手部は形状が互いに対応している。
【0010】
本発明の好適例において、これら前記支持板を貫通する金属嵌め部材をさらに備え、前記1対の継手部は前記金属嵌め部材の両端である。
【0011】
本発明の好適例において、少なくとも1つの金属ポールをさらに備え、前記金属嵌め部材は中空であり、前記金属ポールは前記金属嵌め部材を貫通する。
【0012】
本発明の好適例において、各前記支持板の両側にはリブをそれぞれ有している。
【0013】
また、本発明の別の態様は、ウェハーカセットである。このウェハーカセットは、
ケースと、
前記ケース内部の両側にそれぞれ設置されている請求項1乃至5の何れか1項に記載の少なくとも2組の支持具モジュールと、
前記ケースの上部板の内向きの一側にそれぞれ設けられている少なくとも2つの上面係合部であって、これら前記上面係合部は開口部を有し、これら前記支持具モジュールの上部は組立方向に沿ってこれら前記上面係合部に係合している少なくとも2つの上面係合部と、
前記ケースの底板の内向きの一側にそれぞれ設けられている少なくとも2つの底部係合溝であって、これら前記支持具モジュールの底板は前記組立方向に沿ってこれら前記底部係合溝に位置決めされている少なくとも2つの底部係合溝と、を備えている。
【0014】
本発明の好適例において、これら前記底部係合溝の幅は前記組立方向に沿って漸縮している。
【0015】
本発明の好適例において、前記上面係合部は弾性により外に向けて展開する2つの翼部を有し、前記2つの翼部に挟まれるように前記開口部が形成されている。
【0016】
本発明の好適例において、前記ケースのフロントカバーに設置されている4組のロック装置をさらに備え、各組前記ロック装置はカム及び2つのラッチを含む。前記2つのラッチは互いに垂直になるように前記カムに連結され、前記2つのラッチの一端は前記上部板、前記底板、または前記ケースの側板に各々干渉する。
【0017】
本発明の好適例において、前記カムは少なくとも1つの凸部を有し、前記ラッチは前記凸部に圧迫されて擺動する。
【0018】
本発明に係る支持具モジュールは複数の支持板を結合してモジュール化することで製造コストを抑制している。支持具モジュールが汎用な部材となり、部材の使用の自由度が高まる。また、金属材質の継手部により製造の公差及び組み立ての公差を減少し、精度を高める効果を達成している。
【0019】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係る支持具モジュールを模式的に示した傾斜図である。
図2】本発明の一実施形態に係る支持具モジュールを模式的に示した部分断面図である。
図3】本発明の一実施形態に係るウェハーカセットを模式的に示した断面図である。
図4】本発明の一実施形態に係るウェハーカセットを模式的に示した傾斜図である。
図5】本発明の一実施形態に係るウェハーカセットを他の角度から見た傾斜拡大概略図である。
図6】本発明の一実施形態に係る上面係合部を模式的に示した傾斜図である。
図7】本発明の一実施形態に係る底部係合溝を模式的に示した傾斜図である。
図8】本発明の一実施形態に係るフロントカバーを示した前面図である。
図9A】本発明の一実施形態に係るロック装置を示した部分概略図である。
図9B】本発明の一実施形態に係るフロントカバーを示した部分概略図である。
図10A図9Aに示すロック固定装置がロック状態となる概略図である。
図10B図9Bに示すロック固定装置がロック状態となる概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【0022】
本発明の実施例に係る支持具モジュール100は、複数の支持板1及び少なくとも1対の継手部2を備えている(図1図2参照)。
【0023】
複数の支持板1は高さ方向hに沿って平行に配列され、各支持板1はウェハー(図示せず)または他の板状物を載置するために用いられている。1つの支持具モジュール100中の支持板1の数量には制限はなく、本実施例の1つの支持具モジュール100は6つの支持板1を備えているが、本発明はこれに限られない。各支持板1の両側にはリブ11をそれぞれ有している。リブ11は支持板1の上面から突起し、ウェハーを支持すると共にウェハーと支持板1との接触を減らすために用いられている。支持板はプラスチック材質であり、好ましくは射出成型されるプラスチックであり、製造速度が速く、製造コストが低く、質量が軽いという利点を有し、大型ウェハーカセットへの運用にさらに適合している。
【0024】
少なくとも1対の継手部2は複数の支持板1の高さ方向hで相反する両側にそれぞれ設置されている。継手部2は金属材質であり、且つ1対の継手部2は高さ方向hに対し垂直になる水平面で位置が互いに適合する。すなわち、1対の継手部2は上下方向が対応している。本実施例では、支持具モジュール100は2対の継手部2を備え(他の実施例では1対またはより多くの対でもよく、本発明はこれに限られない)、各対の継手部2はオス継手部21及びメス継手部22を含む。オス継手部21及びメス継手部22は形状が互いに対応し、すなわち、オス継手部21は他の1組の支持具モジュール100のメス継手部22に覆設するように結合されている。複数組の支持具モジュール100が高さ方向hに沿って積み重ねられるように組み合わせられ(図3参照)、各種異なる高さの支持フレームを構成し、異なるサイズのウェハーカセットに適合させている。換言すれば、支持具モジュール100は複数の支持板1を結合してモジュール化することで、製造コストを削減し(各種ウェハーカセットに単独で専用の支持フレーム型を製作しなくともよい)、支持具モジュール100が汎用の部材となり、部材の使用の自由度が高まり、金属材質の継手部2を使用することにより製造の公差及び組み立ての公差を減少させ、精度を高める効果を達成する(金属製品の公差がプラスチック部材射出成形の誤差よりずっと小さくなる)。しかしながら本発明はこれに限られず、1組の支持具モジュール100を他の組の支持具モジュール100と組み合わせずに単独で使用し、金属材質の継手部2により公差を減少させて精度を高めてもよい。
【0025】
さらに、本実施例では、支持具モジュール100は複数の支持板1を貫通する金属嵌め部材23をさらに備え、この1対の継手部2(オス継手部21及びメス継手部22)は実際には金属嵌め部材23の両端である。換言すれば、金属材質の継手部2は連接せずに複数の支持板1の相反する両側に設けられてもよく、複数の支持板1の金属嵌め部材23の前後両端に埋設されてもよく、本発明はこれらに限られない。
【0026】
さらに、本実施例では、図1図2に示すように、支持具モジュール100は少なくとも1つの金属ポール3をさらに備えている。金属嵌め部材23は中空であり、金属ポール3は金属嵌め部材23を貫通する。金属ポール3は複数の組支持具モジュール100に貫設され、上下がロックされると共にケース4中に固定されている(図3参照)。本実施例では、金属ポール3は円柱であるが、本発明はこれに限られず、金属ポール3が多角柱であってもよい。
【0027】
以下、本発明に係るウェハーカセット200を図3乃至図7に基づいて説明する。本発明のウェハーカセット200は、ケース4と、少なくとも2組の前述の支持具モジュール100と、少なくとも2つの上面係合部5と、少なくとも2つの底部係合溝6と、を備えている。
【0028】
少なくとも2組の支持具モジュール100はケース4内部の両側にそれぞれ設置され、すなわち、ケース4の両側板44にそれぞれ隣接し、板状物の左右両側をそれぞれ支持している。ケース4内部の各側の支持具モジュール100は1組または複数組になっており、各側に複数組の支持具モジュール100を有している場合、複数の支持具モジュール100は高さ方向hに沿って積み重ねられるように組み合わせられている。
【0029】
少なくとも2つの上面係合部5はケース4の上部板41の内向きの一側にそれぞれ設けられている。図5にはケース4内の一側にある1組の上面係合部5を示す(対向する一側には他の1組の上面係合部5を有している)。なお、図5図6に示すように、これら上面係合部5は開口部51を有し、支持具モジュール100の上部は1組の立方向dに沿って上面係合部5に係合している。本実施例では、組立方向dは高さ方向hに対し垂直になり、且つケース4の開口部はケース4内部の方向に向けられている。しかしながら本発明はこれに限られない。支持具モジュール100の上面係合部5に係合している部材はオス継手部21またはメス継手部22、継手部2を被覆するプラスチック部材(支持板1の本体から上に向けて延伸する)、或いは金属ポール3でもよく、本発明はこれらに限定されない。
【0030】
少なくとも2つの底部係合溝6はケース4の底板42の内向きの一側にそれぞれ設けられている。図7にはケース4内部の一側にある1組の底部係合溝6を示す(対向する一側には他の1組の底部係合溝6を有している)。図7に示されるように、支持具モジュール100の底板は組立方向dに沿って底部係合溝6に位置決めされている。本実施例では、底部係合溝6の幅は組立方向dに沿って漸縮し、支持具モジュール100の底板を位置限定させている。支持具モジュール100の底板を底部係合溝6に係合した後、ねじで螺合する等の方式により支持具モジュール100をさらに固定する。支持具モジュール100の底部係合溝6に位置決めされている部材はオス継手部21またはメス継手部22、継手部2を被覆するプラスチック部材(支持板1の本体から下に向けて延伸する)、或いは金属ポール3でもよく、且本発明はこれに限られない。
【0031】
さらに、本実施例では、図6に示すように、上面係合部5が弾性により外に向けて展開する2つの翼部52を有し、2つの翼部52に挟まれるように開口部51が形成されている。開口部51は支持具モジュール100の上部の幅よりやや小さく、支持具モジュール100の上部を組立方向dに沿って開口部51に近接させた際に、支持具モジュール100の上部が2つの翼部52を外に向けてやや展開し、支持具モジュール100の上部が上面係合部5に係合した後に弾性により原位置に回復する。
【0032】
上面係合部5はサブ係合部53をさらに有し、支持具モジュール100の複数の上部位置を対応するように収容し、さらに堅固に組み立て可能にしている。
【0033】
さらに、本実施例では、図4を参照すれば、ウェハーカセット200は、2組の支持具モジュール100の間に設置され、ウェハーが反り返らないように複数のウェハーの中間部分を支持するための中央支持具7をさらに備えている。
【0034】
さらに、本実施例では、図8を参照すれば、ウェハーカセット200は、ケース4のフロントカバー43に設置されている4組のロック装置8をさらに備えている。各組のロック装置8はカム81及び2つのラッチ82を含み、2つのラッチ82は互いに垂直になるようにカム81に連結され、2つのラッチ82の一端は上部板41、底板42、またはケース4の側板44に各々干渉する。
【0035】
詳しくは、図9A図10Aに示すように、何れか1つのラッチ82の一端はフロントカバー43に隣接する上部板41、底板42、或いは側板44に向けられている。ラッチ82の他端はカム81のスライド溝812にスライド可能に連結されている。カム81が外力を受けて回転すると、ラッチ82の前記端がスライド溝812中でスライドする。また、スライド溝812はカム81に対する円心の距離が徐々に変化するため、ラッチ82がカム81の回転に従って退縮または外に向けて突出し、フロントカバー43に隣接する板に干渉する。各ロック装置8はフロントカバー43に隣接する2つの板に同時に干渉し、フロントカバー43に4組のロック装置8が設置されている場合、フロントカバー43の各側辺を堅固にロックするかロックを解除する。
【0036】
さらに、本実施例では、カム81は少なくとも1つの凸部811を有し、カム81が回転すると、図9A図9B図10A図10Bのように変化する。ラッチ82のカム81に連結されている一端が凸部811により持ち上げられるように圧迫され、ラッチ82の中段とフロントカバー43との連結箇所には支持点Tが設けられ、ラッチ82のフロントカバー43に隣接する板(図中の側板44)に向けられている前記端が逆方向に擺動する(図10Bの矢印に示す)。フロントカバー43及び全てのロック装置8の総重量はケース4の残りの部分の重量よりも軽いため、ラッチ82の前記端が擺動して側板44を押圧し、実質的にフロントカバー43を後に向けてケース4に向けて引っ張る。本実施例の組立方向dはケース4の開口部の内部に向けられる方向であり、よって、本実施例のフロントカバー43が組立方向dに沿って移動してケース4の残りの部分に密着する。つまり、凸部811により、ラッチ82がフロントカバー43に隣接する各板に干渉してロックすると、フロントカバー43をさらに密着させ、外部の湿気や塵がケース4内に侵入するのを防ぐ。
【0037】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0038】
100 支持具モジュール
200 ウェハーカセット
1 支持板
11 リブ
2 継手部
21 オス継手部
22 メス継手部
23 金属嵌め部材
3 金属ポール
4 ケース
41 上部板
42 底板
43 フロントカバー
44 側板
5 上面係合部
51 開口部
52 翼部
53 サブ係合部
6 底部係合溝
7 中央支持具
8 ロック装置
81 カム
811 凸部
812 スライド溝
82 ラッチ
d 組立方向
h 高さ方向
T 支持点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B