(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】マルチキャストトラフィックへの周波数領域リソース割り当て
(51)【国際特許分類】
H04W 4/06 20090101AFI20240813BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240813BHJP
H04W 72/30 20230101ALI20240813BHJP
H04W 72/1273 20230101ALI20240813BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240813BHJP
【FI】
H04W4/06
H04W72/0453
H04W72/30
H04W72/1273
H04W72/232
(21)【出願番号】P 2023524881
(86)(22)【出願日】2020-10-22
(86)【国際出願番号】 CN2020122987
(87)【国際公開番号】W WO2022082661
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-06-22
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176418
【氏名又は名称】工藤 嘉晃
(72)【発明者】
【氏名】プラサド アトゥル
(72)【発明者】
【氏名】バトゥーラウル デヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ナヴラティル デヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】チェン ナイツェン
(72)【発明者】
【氏名】エルマリ ウグル バラン
(72)【発明者】
【氏名】パウリ ヴォルカー
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0267511(US,A1)
【文献】特開2020-123944(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111491373(CN,A)
【文献】CMCC,Discussion on group scheduling mechanisms in NR MBS,3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2006233,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2006233.zip>,2020年08月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含む第2のデバイスであって、
前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータプログラムコードとが、前記少なくとも1つのプロセッサによって前記第2のデバイスに、
前記第2のデバイスが前記第2のデバイスのために構成された帯域幅部分内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする支援情報を、第1のデバイスから受信させ、
前記第1のデバイスから受信され、前記周波数領域リソースを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報から、前記支援情報に基づいて前記周波数領域リソースを判定させるように構成されている、第2のデバイス
であって、
前記支援情報が、
前記周波数領域リソースがスケジュールされる前記帯域幅部分の識別情報、
前記帯域幅部分内の前記周波数領域リソースの開始位置を示すオフセット、または、
前記第2のデバイスのために構成された前記帯域幅部分のサイズに対して相対的に前記マルチキャストトラフィックの帯域幅部分のサイズを適応させるためのパラメータ、
のうちの少なくとも1つを含み、
前記フィールドが開始リソースブロックのインデックス情報とリソースブロック数とを含むとの判定に従って、前記インデックス情報と前記オフセットとに基づいてさらなるインデックス情報を取得することと、
前記さらなるインデックス情報と前記パラメータと前記リソースブロック数とに基づいてリソース標識値を判定することと、
前記リソース標識値に基づいて前記周波数領域リソースを判定することと、によって、
前記周波数領域リソースを判定するようにされる、第2のデバイス。
【請求項2】
前記支援情報に識別子が関連付けられ、前記識別子がマルチキャストトラフィックに関連付けられている、請求項
1に記載の第2のデバイス。
【請求項3】
前記第2のデバイスがさらに、
ダウンリンク制御チャネルから、前記マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子でスクランブルされたダウンリンク制御情報を受信し、
スクランブルされた前記ダウンリンク制御情報をスクランブル解除することによって前記ダウンリンク制御情報を判定するようにされる、請求項
1に記載の第2のデバイス。
【請求項4】
前記第1のデバイスがネットワークデバイスであり、前記第2のデバイスが端末デバイスである、請求項
1に記載の第2のデバイス。
【請求項5】
通信方法であって、
第2のデバイスにおいて、前記第2のデバイスが前記第2のデバイスのために構成された帯域幅部分内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする支援情報を、第1のデバイスから受信することと、
前記第1のデバイスから受信され、前記周波数領域リソースを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報から、前記支援情報に基づいて前記周波数領域リソースを判定することとを含む、方法
であって、
前記支援情報が、
前記周波数領域リソースがスケジュールされる前記帯域幅部分の識別情報、
前記帯域幅部分内の前記周波数領域リソースの開始位置を示すオフセット、または、
前記第2のデバイスのために構成された前記帯域幅部分のサイズに対して相対的に前記マルチキャストトラフィックの帯域幅部分のサイズを適応させるためのパラメータ、
のうちの少なくとも1つを含み、
前記周波数領域リソースを判定することが、
前記フィールドが開始リソースブロックのインデックス情報とリソースブロック数とを含むとの判定に従って、前記インデックス情報と前記オフセットとに基づいてさらなるインデックス情報を取得することと、
前記さらなるインデックス情報と前記パラメータと前記リソースブロック数とに基づいてリソース標識値を判定することと、
前記リソース標識値に基づいて前記周波数領域リソースを判定することと、を含む、方法。
【請求項6】
前記支援情報に識別子が関連付けられ、前記識別子がマルチキャストトラフィックに関連付けられている、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
ダウンリンク制御チャネルから、前記マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子でスクランブルされたダウンリンク制御情報を受信することと、
スクランブルされた前記ダウンリンク制御情報をスクランブル解除することによって前記ダウンリンク制御情報を判定することとをさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般には遠隔通信の分野に関し、具体的には、マルチキャストトラフィックへの周波数領域リソース割り当てを最適化する通信の方法、デバイスおよびコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ニューラジオ(new radio(NR))マルチキャスト技術の発展にともなって、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は現在、多数の端末デバイスへのマルチキャストトラフィックおよび/またはブロードキャストトラフィックの配信を可能にするための機構を定義している。1つの重要な目標は、現在定義されているユニキャストスケジューリングおよび動作機構との最大の共通性を維持しながら、共通のデータチャネルリソースを使用してマルチキャストトラフィックおよび/またはブロードキャストトラフィックをスケジュールすることを可能にするグループスケジューリング機構を定義することである。
【0003】
現在までのところ、グループスケジューリング機構の強化は主としてダウンリンクデータトラフィックスケジューリングおよび関連する無線リソース最適化に関係するものであった。信頼性向上技術に関する様々な解決策もある。しかし、特にシグナリングに関して、制御チャネル強化に与えられる注目は限定されていた。具体的には、自身の固有帯域幅構成に応じてグループ内の個々のユーザまたは端末デバイスによって異なって解釈され得る、ユーザのグループに対する周波数領域リソース割り当て情報のための制御シグナリング強化についてはこれまで考慮されていなかった。
【発明の概要】
【0004】
一般には、本開示の例示の実施形態は、マルチキャストトラフィックへの周波数領域リソース割り当てを最適化する解決策を提供する。
【0005】
第1の態様では、第1のデバイスが提供される。第1のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリとコンピュータプログラムコードとが、少なくとも1つのプロセッサによって第1のデバイスに、コアネットワーク要素から第2のデバイスのためにスケジュールされるマルチキャストトラフィックを受信させ、第2のデバイスが第2のデバイスのために構成された帯域幅部分(bandwidth part)内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする第2のデバイスのための支援情報(assistance information)を生成させ、支援情報を第2のデバイスに送信させるように構成されている。
【0006】
第2の態様では、第2のデバイスが提供される。第2のデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含み、少なくとも1つのメモリとコンピュータプログラムコードとが、少なくとも1つのプロセッサによって第2のデバイスに、第2のデバイスが第2のデバイスのために構成された帯域幅部分内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする支援情報を、第1のデバイスから受信させ、第1のデバイスから受信され、周波数領域リソースを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報から、支援情報に基づいて周波数領域リソースを判定させるように構成される。
【0007】
第3の態様では、通信方法が提供される。方法は、第1のデバイスにおいてコアネットワーク要素から、第2のデバイスのためにスケジュールされるマルチキャストトラフィックを受信することと、第2のデバイスが第2のデバイスのために構成された帯域幅部分内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする第2のデバイスのための支援情報を生成することと、支援情報を第2のデバイスに送信することとを含む。
【0008】
第4の態様では、通信方法が提供される。方法は、第2のデバイスにおいて、第2のデバイスが第2のデバイスのために構成された帯域幅部分内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする支援情報を、第1のデバイスから受信することと、第1のデバイスから受信され、周波数領域リソースを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報から、支援情報に基づいて周波数領域リソースを判定することとを含む。
【0009】
第5の態様では、通信装置が提供される。装置は、第1のデバイスにおいてコアネットワーク要素から、第2のデバイスのためにスケジュールされるマルチキャストトラフィックを受信する手段と、第2のデバイスが第2のデバイスのために構成された帯域幅部分内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする第2のデバイスのための支援情報を生成する手段と、支援情報を第2のデバイスに送信する手段とを含む。
【0010】
第6の態様では、通信装置が提供される。装置は、第2のデバイスにおいて、第2のデバイスが2のデバイスのために構成された帯域幅部分内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする支援情報を、第1のデバイスから受信する手段と、第1のデバイスから受信され、周波数領域リソースを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報から、支援情報に基づいて周波数領域リソースを判定する手段とを含む。
【0011】
第7の態様では、非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、装置に第3の態様による方法を行わせるプログラム命令を含む。
【0012】
第8の態様では、非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、装置に第4の態様による方法を行わせるプログラム命令を含む。
【0013】
発明の概要の項は、本開示の実施形態の重要または必須の特徴を特定することは意図しておらず、本開示の範囲を限定するために使用されることも意図していない。本開示の他の特徴は、以下の説明から容易に理解可能になるであろう。
【0014】
いくつかの例示の実施形態について、以下に添付図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の例示の実施形態を実装可能な例示の通信ネットワークを示す図である。
【
図2】帯域幅部分(bandwidth part(BWP))構成を示す図である。
【
図3】NRマルチキャストのために考慮された制御信号シナリオを示す図である。
【
図4】従来の解決策によるマルチキャストトラフィックをスケジュールするための単純なBWP構成を示す図である。
【
図5A】従来の解決策によるマルチキャストトラフィックをスケジュールするための柔軟なBWP構成を示す図である。
【
図5B】従来の解決策によるマルチキャストトラフィックをスケジュールするための別の柔軟なBWP構成を示す図である。
【
図6】本開示の一部の実施形態による通信のプロセスを示すフローチャートである。
【
図7A】本開示の一部の実施形態による、リソース割り当て(RA)タイプ0のマルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースの判定例を示す図である。
【
図7B】本開示の一部の実施形態による、リソース割り当て(RA)タイプ0のマルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースの別の判定例を示す図である。
【
図8A】本開示の一部の実装形態による、RAタイプ1のマルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースの判定例を示す図である。
【
図8B】本開示の一部の実施形態による、RAタイプ1のマルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースの判定例を示す図である。
【
図9】本開示の例示の実装形態による、第1のデバイスにおいて実施される通信方法を示すフローチャートである。
【
図10】本開示の例示の実施形態による、第2のデバイスにおいて実施される通信方法を示すフローチャートである。
【
図11】本開示の例示の実装形態によるマルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースを判定する方法を示すフローチャートである。
【
図12】本開示の例示の実施形態を実装するのに適した装置を示す概略ブロック図である。
【
図13】本開示の例示の実施形態による、例示のコンピュータ可読媒体を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
全図面を通じて、同一または類似の参照番号は同一または類似の要素を示す。
【0017】
以下、本開示の原理について、いくつかの例示の実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は例示のみを目的として説明し、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるためのものであり、本開示の範囲に関していかなる限定も示唆しないことを理解されたい。本明細書に記載の本開示は、以下に記載されているもの以外の様々な方式でも実装可能である。
【0018】
以下の説明および特許請求の範囲では、別に定義されていない限り、本明細書に記載のすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。
【0019】
本開示において「一実施形態」、「実施形態」、「例示の実施形態」などと言う場合、記載されている実施形態が特定の特徴、構造または特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態がその特定の特徴、構造または特性を含むとは限らない。また、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。また、特定の特徴、構造または特性について、実施形態に関連して説明している場合、明記されているか否かを問わず、そのような特徴、構造または特性を他の実施形態に関連して採用することは当業者の知識の範囲内に含まれるものとみなされる。
【0020】
本明細書では様々な要素について説明するために「第1」および「第2」などの用語が使用されている場合があるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないものと理解されたい。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用されている。たとえば、例示の実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と称することもでき、同様に、第2の要素を第1の要素と称することもできる。本明細書で使用される「および/または」という用語は、列挙されている用語のうちの1つまたは複数の用語のあらゆる組合せを含む。
【0021】
本明細書で使用されている用語は、特定の実施形態のみについて説明することを目的としており、例示の実施形態の限定は意図されていない。本明細書で使用されている単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈が他の解釈を明確に示していない限り、複数形も含むことが意図されている。また、「含んでいる(comprises)」、「含む(comprising)」、「有している(has)」、「有する(having)」、「含んでいる(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、本明細書で使用されている場合、記載されている特徴、要素および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素および/またはこれらの組合せの存在または追加を排除しないことを理解されたい。
【0022】
本出願で使用される「回路」という用語は、以下のうちの1つまたは複数あるいはすべてを指し得る。
(a)ハードウェアのみの回路実装形態(アナログおよび/またはデジタル回路のみでの実装形態など)および、
(b)以下のもの(該当する場合)などのハードウェア回路とソフトウェアとの組合せ、
(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、および、
(ii)ソフトウェアを備えたハードウェア・プロセッサの任意の部分(携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させるように共働するデジタルシグナルプロセッサ、ソフトウェアおよびメモリを含む)、
(c)動作のためにソフトウェア(たとえばファームウェア)を必要とするマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などのハードウェア回路およびまたはプロセッサであるが、ソフトウェアは動作のために必要がない場合には存在しなくてもよい。
【0023】
この回路の定義は、特許請求の範囲を含む本出願におけるこの用語のすべての使用に適用される。さらなる一例として、本出願で使用される回路という用語は、ハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)のみ、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部とその(またはそれらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態も対象として含む。回路という用語は、たとえば、特定のクレーム要素に適用可能な場合には、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路もしくはプロセッサ集積回路、またはサーバ、セルラネットワークデバイス、またはその他のコンピューティングもしくはネットワークデバイスにおける同様の集積回路も対象として含む。
【0024】
本明細書で使用される「通信ネットワーク」という用語は、第5世代(5G)システム、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)などの、任意の適切な通信規格に準拠するネットワークを指す。また、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークデバイスとの間の通信は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)ニューラジオ(NR)通信プロトコル、および/または、現在知られているかまたは今後開発される任意のその他のプロトコルを含むがこれらには限定されない、任意の適切な世代の通信プロトコルに従って行われてもよい。本開示の実施形態は、様々な通信システムにおいて適用可能である。通信における急速な発展を考えると、当然ながら、それによって本開示を具現化可能な未来型通信技術およびシステムも存在するであろう。本開示の範囲を上述のシステムのみに限定するものとみなされるべきではない。
【0025】
本明細書で使用される「ネットワークデバイス」という用語は、端末デバイスがそれを介してネットワークにアクセスし、そこからサービスを受ける通信ネットワークにおけるノードを指す。ネットワークデバイスは、適用される用語および技術に応じて、基地局(BS)またはアクセスポイント(AP)、たとえばnodeB(NodeBまたはNB)、evolved NodeB(eNodeBまたはeNB)、NR NB(gNBとも呼ばれる)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードを指す場合がある。RANスプリットアーキテクチャは、複数のgNB-DU(分散ユニット、ホスティングRRC、MACおよびPHY)を制御するgNB-DU(集中ユニット、ホスティングRRC、SDAPおよびPDCP)を含む。リレーノードがIABノードのDU部に対応し得る。
【0026】
「端末デバイス」という用語は、無線通信可能であり得る任意の端部デバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、モバイル端末、またはアクセス端末(AT)とも呼ばれることがある。端末デバイスは、携帯電話、セルラ電話、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブル端末デバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽記憶および再生機器、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組み込み装置(LEE)、ラップトップマウント装置(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線加入者宅内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、ウォッチまたはその他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療デバイスおよび用途(たとえば遠隔外科手術)、工業用デバイスおよび用途(たとえば、工業および/または自動加工チェーンの環境におけるロボットおよび/またはその他の無線デバイス)、家電デバイス、商業および/または工業無線ネットワーク上で動作するデバイスなどを含み得るがこれらには限定されない。端末デバイスは、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード(リレーノードとも呼ばれる)のモバイル端末(MT)部にも対応する場合がある。以下の説明では、「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」および「UE」という用語が交換可能に使用される場合がある。
【0027】
本明細書で使用される「マルチキャストトラフィック」という用語は、そのトラフィックの受信に関心を持つユーザのグループに配信されるトラフィックを意味し、無線で送信され、そのトラフィックの受信に関心を持つすべてのユーザによって受信されるデータも意味する。言い換えると、本明細書で使用されるマルチキャストトラフィックは、マルチキャストサービスとブロードキャストサービスの両方も対象として含む。以下の説明では、「マルチキャストトラフィック」、「マルチキャストサービス」、「ブロードキャストトラフィック」、「ブロードキャストサービス」および「マルチキャスト/ブロードキャストサービス(MBS)」という用語が交換可能に使用される場合がある。
【0028】
4Gでは、グループスケジューリング機構は、進化型マルチキャストブロードキャストマルチメデイアサービス(eMBMS)およびシングルセルポイントツーマルチポイント(SC-PTM)用の準静的または動的共有データチャネルリソースを指す制御情報の準静的または動的ブロードキャストシグナリングを使用して可能とされていた。eMBMSおよびSC-PTMの場合、受信専用モード端末デバイスのサポートに起因して、ネットワークに登録されていないデバイスのサポート、遊休モードデバイスのサポートなど、システム設計に加えられる多くの制約があり、それが、物理チャネルを使用して、すなわち物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel(PDSCH))または物理マルチキャストチャネル(physical multicast channel(PMCH))を使用して、マルチキャストデータ/トラフィックチャネル(multicast data/traffic channel(MTCH))およびマルチキャスト制御チャネル(multicast control channel(MCCH))情報がどのようにして送信されるかに関して重大な影響を与えていた。
【0029】
ここで、5G NRの主要な焦点は、前世代からの大幅な脱却であって、マルチキャストトラフィックおよび/またはブロードキャストトラフィックの最適配信を支援する独自の強化も可能にする、RRC_Connectedモード端末デバイスにある。マルチキャストトラフィックとは、そのトラフィックの受信に関心を持つユーザのグループに配信されるトラフィックを意味し、ブロードキャストトラフィックとは、無線で送信され、そのトラフィックの受信に関心を持つすべてのユーザによって受信されるデータを意味する。現在のところ議論されている強化は、主としてダウンリンクデータトラフィックスケジューリングおよび関連無線リソース最適化に関するものであった。信頼性向上技術に関する様々な提案もある。しかし、特にシグナリングに関する制御チャネル強化には限定的な注目しか与えられてこなかった。本明細書では、特定の方法について接続モード端末デバイスに言及しながら説明する場合があるが、そのような方法は他のモードの端末デバイスにも同様に適用可能であることを理解されたい。
【0030】
共有データチャネルリソースの文脈における5Gのこれまでのところの検討は、端末デバイスがシステム帯域幅内の1組のリソースを使用して構成され、ネットワークデバイスがマルチキャストPDSCHリソースをスケジュールすることになる、現在定義されているBWP概念の使用、または、マルチキャストブロードキャストサービス(MBS)専用の帯域幅部分の使用を提案している。この場合、ダウンリンク制御情報(downlink control information(DCI))内の周波数領域リソース割り当て(frequency domain resource allocation(FDRA))フィールドが強化を要することが予測される。
【0031】
上記に鑑みて、本開示の実施形態はそのような強化のための解決策を提供する。この解決策では、第2のデバイスがグループ共通PDCCHメッセージからマルチキャストトラフィック用に構成されたグループ共通周波数リソースを特定することを可能にするように、マルチキャストトラフィックを提供する第1のデバイスからマルチキャストトラフィックを受信する第2のデバイスに支援情報がシグナリングされ、一方、BWP構成は第2のデバイスに固有である。このようにして、マルチキャストトラフィックをスケジュールするための高い柔軟性をもたらすことができ、端末デバイスのためのユニキャストトラフィックとマルチキャストトラフィックを同じスロット内でスケジュールすることができる。また、端末デバイスに大幅な複雑性低減をもたらすことができる。以下、本開示の原理および実装形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書ではマルチキャストトラフィックについて言及するが、マルチキャストトラフィックはブロードキャストトラフィックを含意する場合があることと、同じ原理および実装形態がブロードキャストトラフィックにも適用可能であり得ることを理解されたい。
【0032】
図1に、本開示の実施形態を実装可能な例示の通信ネットワーク100を示す。
図1に示すように、ネットワーク100は、第1のデバイス110と、第1のデバイス110によってサービス提供される第2のデバイス120とを含む。ネットワーク100は、コアネットワーク130も含み、コアネットワーク130はコアネットワーク要素131を含む。
図1に示すような第1のデバイスおよび第2のデバイスの数とコアネットワーク要素の数は、いかなる限定も示唆せずに例示のみを目的としていることを理解されたい。ネットワーク100は、本開示の実施形態を実装するようになされた任意の適切な数の第1および第2のデバイスとコアネットワーク要素を含むことができる。実施形態によっては、第1のデバイス110はネットワークデバイスであってもよく、第2のデバイス120は端末デバイスであってもよい。実施形態によっては、コアネットワーク要素131は、マルチキャストトラフィックを提供するサーバであってもよい。
【0033】
例示のみを目的とし、本開示の範囲についていかなる限定も示唆せずに、いくつかの実施形態について、第1のデバイス110がネットワークデバイスであり、第2のデバイス120が端末デバイスである文脈で説明する。他の実施形態では第1のデバイスが端末デバイスであってもよく、第2のデバイスがネットワークデバイスであってもよいことを理解されたい。言い換えると、本開示の原理および思想は、アップリンク伝送とダウンリンク伝送の両方に適用可能である。
【0034】
図1に示すように、第1のデバイス110と第2のデバイス120は互いに通信することができ、第2のデバイス120は第1のデバイス110を介してコアネットワーク要素131と通信することができる。ネットワーク100内の通信は、LTE、LTEエボリューション、LTEアドバンスト(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)およびグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)などを含むがこれらには限定されない、任意の適切な標準に準拠してもよい。また、通信は、現在知られているかまたは今後開発されるいずれの世代の通信プロトコルに従って行われてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、将来の第5世代(5G)通信プロトコルが含まれるが、これらには限定されない。
【0035】
一部のシナリオでは、第1のデバイスはコアネットワーク要素131から、複数の第2のデバイスのためにスケジュールされるマルチキャストトラフィックを受信してもよい。便宜上、以下の説明は第2のデバイス120を例にとって行う。第1のデバイス110は、マルチキャストトラフィックのために周波数領域リソースをスケジュールしてもよく、第2のデバイス120にその周波数領域リソースを示してもよい。したがって、第2のデバイス120は周波数領域リソースからマルチキャストトラフィックを受信可能である。実施形態によっては、第1のデバイス110は、マルチキャストトラフィックのスケジューリングに使用される1組の周波数リソース(本明細書では共通周波数リソースとも呼ぶ)から周波数領域リソースを判定してもよい。
【0036】
実施形態によっては、第1のデバイス110は、第2のデバイス120に対してBWP構成を構成してもよい。一般に、アップリンクとダウンリンクの両方において4つのBWPが構成可能であり、各BWPはキャリア帯域幅内の1組の周波数リソースを示す。各BWPは、連続した1組の物理リソースブロック(PRB)とともに、使用されるニューメロロジーに関して共通性を有する。実施形態によっては、第2のデバイス120は1つのアクティブBWPのみを有してもよく、BWP-0が初期BWPとみなされてもよい。実施形態によっては、第2のデバイス120は、アクティブBWPが設定期間にわたり非アクティブであった後で、第2のデバイス120がフォールバックする先のデフォルトBWPを備えて構成されてもよい。
【0037】
図2に、例示のBWP構成の
図200を示す。
図2の実施例では、3つの異なる端末デバイスUE-1、UE-2およびUE-3が考慮され、それぞれが4つのBWP、すなわちBWP-0、BWP-1、BWP-2およびBWP-3を備えて構成され、
図2の各ブロックをPRBとみなすることができる。ここで、各個別端末デバイスのためにスケジュールされるトラフィックの要件に応じて、セルの全体負荷および様々なその他の要素に基づき、端末デバイス120は異なるBWP間で切り換え可能である。周波数/キャリア帯域幅における位置、サブキャリア間隔、非アクティブタイマーなどに関するBWP構成は、無線リソース制御(RRC)シグナリングなどのより上位層のシグナリングを使用して構成されてもよい。
【0038】
実施形態によっては、第2のデバイス120は、以下の設定のうちの少なくとも1つに基づいてBWPを切り換えるように求められてもよい。
・ 第1のデバイス110からのPDCCH(すなわちダウンリンク制御情報(DCI))シグナリングによって:DCI形式0_1(UL許可)およびDCI形式1_1(DLスケジュール)の帯域幅部分標識により特定のBWPをアクティブにすることができる
・ bwp-InactivityTimerによって:第1のデバイス110により設定されたServingCellConfig.bwp-InactivityTimer
・ 第1のデバイス110からのRRCシグナリングによって
・ 第2のデバイス120によるランダムアクセス手順の開始時にMACエンティティ自体によって。
【0039】
実施形態によっては、PDSCHリソースをスケジュールするために第1のデバイス110によってDCI(形式1_0または1_1)が使用されてもよい。この目的のために使用されるDCI内のキーフィールドは、後述する
図3の310または320によって示される周波数領域リソース割り当て(FDRA)フィールドである。これは、第2のデバイス120に、特定のスロット内のPDSCH PRBについて通知し、第2のデバイス120に関連する情報からなる。この情報は、第2のデバイス120のアクティブBWP内のリソースに対応する。
【0040】
実施形態によっては、第2のデバイス120のためにリソースがスケジュールされるアクティブBWPを別のBWPに切り換えるように第2のデバイス120に要求するために、第1のデバイス110によってDCI形式1_1も使用されてもよい。前述のように、第2のデバイスのアクティブBWPを、たとえばMBS PRBがスケジュールされることになる適切なBWPに切り換えるために第1のデバイス110によって使用可能なBWP切り換えの様々な他の手段がある。
【0041】
実施形態によっては、第1のデバイス110は、RRCシグナリングなどのより上位層のシグナリングを使用して設定されるグループ無線ネットワーク一時識別情報(G-RNTI)を使用して同じマルチキャストトラフィックを受信する複数の第2のデバイスのためのDCIを配信してもよい。
【0042】
5Gシステムによって提供されるきわめて高い柔軟性により、
図3で要約されている、共通周波数リソース/MBS PDSCHを伝達するためにPDCCHを使用する制御シグナリングのための様々な選択肢がある。
図3は、NRマルチキャストのために考えられた制御シグナリングの
図300を示す。これは、ダウンリンクスケジューリングのために既存の形式を使用するPDCCH/DCIのUE固有シグナリングを使用して行うことができる。この選択肢が使用される場合、BWPおよび関連FDRAに関する問題は予測されないことになる。
【0043】
しかし、
図3に示すように、共通周波数リソース/MBS PDSCHをスケジュールするためにG-RNTIを使用してスクランブルされた(場合によっては修正形式1_xを使用する)DCIが使用される、グループ共通PDCCHシグナリングの場合、BWP構成とFDRA構成の両方に関する問題がある。これについて、
図4および
図5A~
図5Bに関連して説明する。
【0044】
図4は、従来の解決策による、マルチキャストトラフィックをスケジュールするための単純なBWP構成を示す
図400である。
図4に示すように、マルチキャストトラフィックを受信するすべての端末デバイスUE-1、UE-2およびUE-3が、410で示すまったく同じBWP IDを有するMBSトラフィック専用の同じBWPを備えて構成されるものと想定する。このシナリオでは、MBS PDSCHがスケジュールされる適切な時点ですべての端末デバイスがBWP-3に切り換わることができる限り、DCI内のBWP構成およびFDRA構成には問題が予測されないことになる。
【0045】
しかし、この単純な解決策はネットワークデバイスにおけるスケジューリングに対して多大な制約を課すことになり、端末デバイスによって受信される相関関係のないユニキャストトラフィックによっては、対称BWP構成を有することが単純に実際的でないため、この解決策は、同じスロット内でのユニキャストトラフィックとマルチキャストトラフィックの同時スケジューリングに関する3GPP内の協定を考えると現実的ではない。同じBWPを設計することに加えて、各端末デバイスにおいてそれらのBWPのために同じBWP IDを設定することはさらに多くの制約をもたらす。端末デバイスは随時、マルチキャストグループに参加および脱退可能であることを考えると、このような解決策は、RRCシグナリングなどのより上位層のシグナリングを使用する多数の端末デバイスに対するMBS BWPの構成および再構成に関して著しい複雑さを生じる。考慮すべき別の重要な要素は、端末デバイスが、場合によっては異なるBWPにわたって構成された、それぞれが異なる共通MBS周波数リソースを介して受信される可能性がある多数のマルチキャストトラフィックフローを受信する場合があることである。これらの制約のすべてが、この単純な解決策を非現実的なものにすることになる。
【0046】
いくつかの他の従来の解決策では、トラフィックを最も効率的な方式でスケジュールするために、ネットワークデバイスがUE固有/専用BWP構成に関して最大の柔軟性を有する必要を生じさせるようないくつかの考慮がなされる。
図5Aに、従来の解決策によるマルチキャストトラフィックをスケジュールするための柔軟なBWP構成の
図500Aを示す。この実施例は、同じBWP ID内で共通リソースを使用するMBSトラフィックのスケジューリングと、端末デバイスの異なるグループが異なるMBSトラフィックを受信するシナリオとを考える。
図5Aに示すように、端末デバイスUE-1、UE-2およびUE-3が、510で示すG-RNTI #1に対応するMBSトラフィックのために同じMBS BWP(BWP-3)を備えて構成されてもよい。端末デバイスUE-2およびUE-3は、520で示すG-RNTI #2に対応する別のMBSトラフィックのために同じMBS BWP(BWP-2)を備えて構成されてもよい。
【0047】
図5Bに、従来の解決策によるマルチキャストトラフィックをスケジュールするための別の柔軟なBWP構成の
図500Bを示す。この実施例は、同一または異なるBWP ID内で共通のリソースを使用してMBSトラフィックをスケジュールすることと、端末デバイスの異なるグループが異なるMBSトラフィックを受信するシナリオとを考える。
図5Bに示すように、端末デバイスUE-1、UE-2およびUE-3は、530で示すG-RNTI #1に対応するMBSトラフィックのために異なるMBS BWP(UE-1のためのBWP-2と、UE-2およびUE-3のためのBWP-3)を備えて構成されてもよい。端末デバイスUE-2およびUE-3は、540で示すG-RNTI #2に対応する別のMBSトラフィックのために同じMBS BWP(BWP-2)を備えて構成されてもよい。
【0048】
しかし、端末デバイスが受信に関心を持つマルチキャストトラフィックを端末デバイスが受信することができるように、特にマルチキャストトラフィックの配信のために使用される共通周波数リソースに関するこの情報を、最も効率的な方式でシグナリングする方法を検討する必要がある。ここで、PDCCHがスケジュールされる制御リソースセット(CORESET)がMBS BWP内にあり、したがって共通周波数リソース内にあるものと想定する。ここで、MBS BWPは、(a)特定のマルチキャストまたはブロードキャストトラフィックがスケジュールされる共通周波数リソース、または(b)端末デバイスのためにすべてのマルチキャストまたはブロードキャストトラフィックがスケジュールされる帯域幅部分を意味する。選択肢(a)と(b)の主な相違は、マルチキャストまたはブロードキャストトラフィックをスケジュールするためのPDCCHリソースが共通の場所にあるか、または各個別のマルチキャストまたはブロードキャストトラフィックのための共通周波数リソース内に限定されているという点である。
【0049】
上記に鑑みて、本開示の実施形態は、マルチキャストサービスを提供する第1のデバイス110からそのマルチキャストサービスを受信する第2のデバイス120に支援情報(本明細書では追加パラメータとも呼ぶ)をシグナリングする機構であって、支援情報は、第2のデバイス120によってグループ共通PDCCHメッセージから、マルチキャストトラフィックのスケジューリングのために構成されたグループ共通周波数リソース/MBS PDSCHリソースを特定するために使用され、帯域幅部分構成が第2のデバイス120に固有とすることが可能な機構を提供する。本開示のこの機構を、
図6に示す概略フローチャートに示す。
【0050】
図6は、本開示の一部の実施形態による通信のプロセス600を示すフローチャートを示す。便宜上、
図6について
図1の実施例と関連して説明する。
【0051】
図6に示すように、第1のデバイス110はコアネットワーク要素131から、第2のデバイス120のためにスケジュールされるマルチキャストトラフィックを受信する610。マルチキャストトラフィックを受信すると、第1のデバイス1110は支援情報620を生成する。支援情報は、第2のデバイス120が、第2のデバイス120のために構成されたBWP内で、マルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする。
【0052】
実施形態によっては、支援情報は、周波数領域リソースがスケジュールされるBWPの識別情報(本明細書ではBWP IDとも呼ぶ)を含んでもよい。実施形態によっては、BWPは第2のデバイス120の現在アクティブなBWPとすることができる。実施形態によっては、BWPは、アクティブBWPとは異なる別のBWPであってもよい。この場合、第2のデバイス120はアクティブBWPからその別のBWPに切り換わってもよい。
【0053】
実施形態によっては、支援情報は、BWP内の周波数領域リソースの開始位置を示すオフセット(本明細書では周波数リソースオフセット(FRO)とも呼ぶ)を含んでもよい。実施形態によっては、支援情報は、第2のデバイス120のために構成されたBWPのサイズに対して相対的にマルチキャストトラフィックのBWPのサイズを適応させるためのパラメータ(本明細書ではBWPサイズ適応化パラメータ(BWPSA)とも呼ぶ)を含み得る。実施形態によっては、FROおよびBWPSAは、マルチキャストトラフィックのため、または第2のデバイス120のために使用または構成されるリソース割り当て(RA)タイプ(タイプ0またはタイプ1)に応じて、第2のデバイス120にシグナリングされる任意選択によるパラメータであってもよい。
【0054】
上記は支援情報の例に過ぎず、支援情報は、第2のデバイス120が、第2のデバイス120のために構成されたBWP内のマルチキャストトラフィックのために割り当てられた周波数領域リソースを特定することを可能にする他の適切な情報も含み得ることを理解されたい。
【0055】
支援情報により、第2のデバイス120専用のBWPサイズとマルチキャストトラフィックのための共通周波数リソースとの最善の態様を組み合わせることによって、MBS PDSCHをスケジュールするための高い柔軟性を第1のデバイス110に与えることができる。また、第1のデバイス110は、第2のデバイス120専用の柔軟なBWP構成を可能にすることによって、同じスロット内で第2のデバイス120のためのユニキャストトラフィックとマルチキャストトラフィックとをスケジュールすることが可能になる。
【0056】
実施形態によっては、支援情報には、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子が関連付けられてもよい。たとえば、識別子はマルチキャストトラフィックのG-RNTIなどの共通グループ識別子であってもよい。この場合、G-RNTIと支援情報との間に1対1対応関係があってもよい。言い換えると、支援情報はマルチキャストサービスごとに構成されてもよく、その有効性が個別のマルチキャストサービスに限定されてもよい。このようにして、異なるマルチキャストサービスのために異なる支援情報が提供されてもよく、マルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースのスケジューリングをより柔軟な方法で行うことができる。
【0057】
支援情報が生成されると、第1のデバイス110は支援情報を第2のデバイス120に送信する630。実施形態によっては、支援情報はG-RNTI構成とともに送信されてもよい。実施形態によっては、第1のデバイス110は、支援情報をRRCシグナリングなどのより上位層のシグナリングを介して送信してもよい。支援情報をやり取りするための他の適切な手段も可能であることを理解されたい。
【0058】
実施形態によっては、第1のデバイス110は、周波数領域リソースを示すフィールド(本明細書ではFDRAフィールドとも呼ぶ)を含むDCIを生成する640。たとえば、DCIは形式1_0であってもよく、
図3のFDRAフィールド310を含んでもよい。別の実施例として、DCIは形式1_1であってもよく、
図3のFDRAフィールド320を含んでもよい。DCIのために他の適切な形式も可能であることを理解されたい。
【0059】
実施形態によっては、第1のデバイス110は、マルチキャストトラフィックのスケジューリングのために使用される共通周波数リソースから周波数領域リソースを判定または選択してもよい。
【0060】
実施形態によっては、第1のデバイス110は、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子でDCIをスクランブルしてもよい650。たとえば、第1のデバイス110はG-RNTIでDCIの巡回冗長検査(CRC)スクランブリングを行ってもよい。次に、第1のデバイス110は、スクランブルされたDCIを第2のデバイス120に送信してもよい。
【0061】
したがって、第2のデバイス120は、第1のデバイス110から、支援情報を受信し、DCIも受信してもよい。実施形態によっては、第2のデバイス120は、ダウンリンク制御チャネルから、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子でスクランブルされたDCIを受信してもよい。たとえば、第2のデバイス120は、PDCCHからマルチキャストトラフィックに対応するG-RNTIでスクランブルされたDCIを受信してもよい。次に、第2のデバイス120は、スクランブルされたDCIをスクランブル解除することによってDCIを判定してもよい。
【0062】
実施形態によっては、第2のデバイス120は、支援情報内のBWPSAに基づいてDCI内のFDRAフィールドのサイズを判定してもよい670。次に、第2のデバイス120は、フィールドのサイズに基づいてDCIからフィールドを取得またはデコードしてもよい680。このプロセスをDCIサイズ推定と呼ぶ場合がある。これは、構成された異なるBWPを有し得るすべての第2のデバイスが、可能なDCIサイズに関して確実に同期されるようにするために行われる。このようにして、簡略化されたブラインドデコーディングを行うことができる。
【0063】
第2のデバイス120は、支援情報に基づいてDCI内のFDRAフィールドから周波数領域リソースを判定する690。実施形態によっては、第2のデバイス120は、G-RNTIに対応するそれぞれの支援情報を判定してもよい。このようにして、異なるマルチキャストサービスに異なる支援情報が提供されてもよく、マルチキャストトラフィックへの周波数領域リソース割り当てをより柔軟な方式で行うことができる。
【0064】
FDRAフィールドを判定すると、第2のデバイス120は、第2のデバイス120のために構成されたRAタイプを判定してもよい691。実施形態によっては、RAタイプは、FDRAフィールドがビットマップを含むタイプ0であってもよい。
図7Aに、本開示の一部の実施形態によるリソース割り当て(RA)タイプ0のマルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースの判定例の
図700Aを示し、
図7Bに、本開示の一部の実施形態によるリソース割り当て(RA)タイプ0のマルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースの別の判定例の
図700Bを示す。
図7Aおよび
図7Bに示すFDRAフィールド701はRAタイプ0のものであり、ビットマップの形態である。この実施例では、ビットマップフィールド「1」は、対応するPRBにデータがスケジュールされることになることを示し、「0」は対応するPRBにデータがスケジュールされないことを示す。当然ながら、実施形態によっては、ビットマップフィールド「1」が対応するPRBにデータがスケジュールされないことを示してもよく、「0」が対応するPRBにデータがスケジュールされることになることを示してもよい。
【0065】
実施形態によっては、RAタイプは、FDRAフィールドが開始リソースブロック(RB)のインデックス情報(本明細書ではRB_Startとも呼ぶ)とRBの数(本明細書では長さとも呼ぶ)とを含む、タイプ1であってもよい。実施形態によっては、インデックス情報は、開始RBのインデックスであってもよい。実施形態によっては、インデックス情報は、第2のデバイス120が開始RBを判定するために使用することができるリソース標識値であってもよい。この場合、開始RBのインデックスは、リソース標識値に基づいて判定されてもよい。開始RBのインデックスは、そこからデータがスケジュールされるPRBを示し、RBの数は、第2のデバイス120が受信に関心を持っているデータがスケジュールされることになるRBのサイズで表したデータ伝送のサイズを示す。
図8Aに、本開示の一部の実施形態によるタイプ1のマルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースの判定例の
図800Aを示し、
図8Bに、本開示の一部の実施形態によるタイプ1のマルチキャストのための周波数領域リソースの別の判定例の
図800Bを示す。
図8Aおよび
図8Bに示すFDRAフィールドはRAタイプ1のものであり、2つの部分、すなわちRB_Start801と長さ802とを含む。
【0066】
実施形態によっては、FDRAフィールドがビットマップを含む、すなわちFDRAフィールドがRAタイプ0であると判定された場合、第2のデバイス120のアクティブBWP内のFDRAフィールドにおけるビットマップ構成の相対位置を計算するためにFROが使用されてもよい。BWPSAはFDRAフィールドと同じサイズであってもよく、グループ共通PDSCHのための共通周波数リソースのサイズを示す。
【0067】
実施形態によっては、第2のデバイス120は、FDRAフィールドの始めと終わりに、データがスケジュールされないことを示すビット(本明細書では第1のビットとも呼ぶ)をパディングすることによって、FDRAフィールドのサイズが第2のデバイスのために構成されたBWPのサイズと等しくなるようにFDRAフィールドが拡張されてもよい692。第1のビットは「0」であるものとする。当然ながら、他の適切なビットも可能である。実施形態によっては、第2のデバイス120は、FDRAフィールドの始めを第1の数の第1のビットでパディングしてもよく、第1の数=FROである。この場合、第2のデバイス120は、FDRAフィールドの終わりを第2の数の第1のビットでパディングしてもよく、第2の数=BWPのサイズ-FRO-BWPSAである。
【0068】
例示のために、
図7Aおよび
図7Bに関連していくつかの実施例について説明する。これらの実施例では、共通周波数リソースを介してマルチキャストトラフィックを受信する2つの異なるUE-1およびUE-2を考える。UE-1の場合、これらの共通周波数リソースはBWP-1の一部であり、UE-2の場合、これらの共通周波数リソースはBWP-2の一部である。BWP-1の合計サイズとBWP-2の合計サイズはUE-1とUE-2とで異なる。
【0069】
図7Aの実施例では、BWPのサイズは710で示すように20であり、FRO=5およびBWP
SA=8である。DCIから取得されたFDRAフィールドが711で示されている。FDRAフィールド711のサイズ=BWP
SA=8である。712で示すようにFDRAフィールド711の始まりにサイズ=FRO=5の「0」ビットがパディングされ、FDRAフィールド711の終わりにサイズ=BWPのサイズ-FRO-BWP
SA=20-5-8=7の「0」ビットがパディングされる。
【0070】
図7Bの実施例では、720で示すようにBWPのサイズは10であり、FRO=1およびBWP
SA=8である。DCIから取得されたFDRAフィールドが721で示されている。FDRAフィールド721のサイズ=BWP
SA=8である。722で示すようにFDRAフィールド721の始めがサイズ=FRO=1の「0」ビットでパディングされ、FDRAフィールド721の終わりがサイズ=BWP-FRO-BWP
SA=10-1-8=1の「0」ビットでパディングされる。
【0071】
図7Aおよび
図7Bから、BWP-1の合計サイズとBWP-2の合計サイズがUE-1とUE-2とで異なるにもかかわらず、UE-1とUE-2は両方とも、支援情報を使用して、グループ共通MBSデータがスケジュールされる適切なPRBを正しく特定することができる。ビットマップ構成はUE-1とUE-2とで共通であり、支援情報により、UE-1とUE-2の両方が、データがスケジュールされると予期されるPRBインデックスを判定することができる。
【0072】
拡張されたフィールドに基づいて、第2のデバイス120は、
図7Aの713および
図7Bの723で示すように、第2のデバイスのために構成されたBWP内のマルチキャストトラフィックのためにスケジュールされた周波数領域リソースを特定してもよい693。
【0073】
実施形態によっては、FDRAフィールドが開始RBのインデックス情報とRBの数とを含むと判定された場合、すなわちFDRAフィールドがRAタイプ1のものである場合、第2のデバイス120はインデックス情報とRBの数と支援情報とに基づいてリソース標識値(RIV)を判定してもよい692’。実施形態によっては、第2のデバイス120は、開始RBのインデックス情報とFROとに基づいてさらなるインデックス情報(本明細書ではRB_Start_Actualとも呼ぶ)を取得してもよい。たとえば、RB_Start_Actual=FRO+RB_Startである。実施形態によっては、グループ共通DCI内のインデックス情報は常に0(すなわちRB_Start=0)であってもよい。ここで、RBの数≦BWPSAである。この場合、BWPSAは支援情報では設定されなくてもよい。実施形態によっては、RB_Start+長さ=BWPのサイズである場合、BWPSAは省かれてもよい。
【0074】
実施形態によっては、第2のデバイス120は、さらなるインデックス情報とBWPSAとRBの数とに基づいてRIVを判定してもよい。たとえば、BWPのサイズがBWPSAで、開始RBのインデックスがRB_Start_Actualであることを前提として、RIVは以下の式(1)および(2)によって判定可能である。
【0075】
【数1】
である場合、
【数2】
それ以外の場合、
【数3】
ここで、L
RBsはRBの数を示し、RB
startは開始RBのインデックスを示し、
【数4】
はBWPのサイズを示す。L
RBs≧1であり、
【数5】
を超えてはならず、
【数6】
であり、RB
start=RB_Start_Actualである。
【0076】
上記の式は一例に過ぎず、RIVを計算するために他の適切な方法も可能であることを理解されたい。RIVに基づいて、第2のデバイス120は、第2のデバイス120のために構成されたBWP内でマルチキャストトラフィックのためにスケジュールされた周波数領域リソースを判定可能である693’。
【0077】
例示のために、いくつかの実施例について
図8Aおよび
図8Bに関連して説明する。これらの実施例では、共通周波数リソースを介してマルチキャストトラフィックを受信する2つの異なるUE-1およびUE-2を考える。UE-1の場合、共通周波数リソースはBWP-1の一部であり、UE-2の場合、これらの共通周波数リソースはBWP-2の一部である。BWP-1の合計サイズとBWP-2の合計サイズはUE-1とUE-2とで異なる。
【0078】
図8Aの実施例では、810で示すようにBWPのサイズは20であり、811で示すようにFRO=5であり、812で示すようにBWP
SA=8である。マルチキャストトラフィックのために判定された共通周波数リソース(PRBインデックス)は813で示されている。
図8Bの実施例では、820で示すようにBWPのサイズは10であり、821で示すようにFRO=1であり、822で示すようにBWP
SA=8である。マルチキャストトラフィックのために判定された共通周波数リソース(PRBインデックス)は823で示されている。
【0079】
図8Aおよび
図8Bから、BWP-1の合計サイズとBWP-2との合計サイズがUE-1とUE-2とで異なるにもかかわらず、UE-1とUE-2は両方とも、支援情報を使用して、グループ共通MBSデータがスケジュールされる適切なPRBを正しく特定することができる。ビットマップ構成はUE-1とUE-2とで共通であり、支援情報により、UE-1とUE-2の両方が、データがスケジュールされると予期されるPRBインデックスを判定することができる。
【0080】
図6に記載のプロセスにより、第2のデバイス120は、MBS要件とユニキャスト要件の両方を満たすアクティブBWPを備えて構成可能であり、これは第2のデバイス120がBWPを頻繁に切り換える必要がないことも意味する。このプロセスは、マルチキャスト(および場合によりユニキャスト)トラフィックのスケジューリングのためのBWP間切り換えの場合にも適用可能である。
【0081】
要約すると、
図6に記載のプロセスは、第2のデバイス120のための専用BWPサイズとマルチキャストトラフィックのための共通周波数リソースの最善の態様を組み合わせることによって、マルチキャストトラフィック(たとえばMBS PDSCH)をスケジュールするための高い柔軟性を第1のデバイスに与えることができる。また、このプロセスは、予測可能なDCIサイズによるより単純なブラインドデコーディングを可能にすることによって、第2のデバイス120に大幅な複雑性低減を与えることができ、これによって多数の第2のデバイスのグループスケジューリングを簡易で比較的単純なものにする。また、このプロセスは、第1のデバイス110において使用されるRAタイプに依存せず、それによって、PDSCH内のマルチキャストトラフィックデータのスケジューリング柔軟性がさらに増す。さらに、このプロセスは、第2のデバイス120専用の柔軟なBWP構成を可能にすることによって、第1のデバイス110が同じスロット内で第2のデバイス120のためのユニキャストトラフィックとマルチキャストトラフィックをスケジュールすることも可能にする。
【0082】
上記のプロセスに対応して、本開示のいくつかの例示の実施形態について図面を参照しながら以下に詳細に説明する。しかし、当業者は、本開示がこれらの限定された実施形態を超えて適用されるため、これらの図面に関する本明細書に記載の詳細な説明は説明を目的としたものであることが容易にわかるであろう。
【0083】
図9に、本開示の例示の実施形態による、第1のデバイスにおいて実施される通信の方法900のフローチャートを示す。方法900は、
図1に示す第1のデバイス110において実施可能である。説明を目的として、方法900について
図1を参照しながら説明する。方法900は、図示されていない追加のブロックをさらに含んでもよく、および/または、図示されている一部のブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこれに関して限定されないことを理解されたい。
【0084】
図9に示すように、ブロック910で、第1のデバイス110はコアネットワーク要素から、第2のデバイス120のためにスケジュールされるマルチキャストトラフィックを受信する。ブロック920で、第1のデバイス110が第2のデバイス120のために支援情報を生成してもよい。支援情報は、第2のデバイス120が、第2のデバイス120のために構成されたBWP内で、マルチキャストトラフィックのために割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする。
【0085】
実施形態によっては、支援情報は、周波数領域リソースがスケジュールされるBWPの識別情報、BWP内の周波数領域リソースの開始位置を示すオフセット、または第2のデバイス120のために構成されたBWPのサイズに対して相対的にマルチキャストトラフィックのBWPのサイズを適応させるためのパラメータのうちの少なくとも1つを含み得る。実施形態によっては、支援情報は、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子が関連付けられてもよい。たとえば、識別子はG-RNTIである。
【0086】
ブロック930で、第1のデバイス110は第2のデバイス120に支援情報を送信してもよい。実施形態によっては、第1のデバイス110は、マルチキャストトラフィックをスケジュールするために使用される共通周波数リソースから選択される周波数領域リソースを示すフィールドを含むDCIを生成し、DCIをマルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子でスクランブルし、スクランブルされたDCIを第2のデバイス120に送信してもよい。
【0087】
図9の方法における動作は、
図3に記載されているプロセスの動作に対応し、したがって、その他の詳細はここでは省く。
図9の方法により、マルチキャストトラフィックのための共通周波数リソースをより柔軟な方法でスケジュールすることができる。さらに、同じスロット内でのユニキャストトラフィックとマルチキャストトラフィックのスケジューリングを可能にすることができる。
【0088】
これに対応して、本開示の実施形態は、第2のデバイスにおいて実施される通信方法も提供する。
図10に、本開示の例示の実施形態による、第2のデバイスにおいて実施される通信の方法1000のフローチャートを示す。方法1000は、
図1に示す第2のデバイス120において実施可能である。説明を目的として、方法1000について
図1を参照しながら説明する。方法1000は、図示されていない追加のブロックをさらに含んでもよく、および/または、図示されている一部のブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこれに関して限定されないことを理解されたい。
【0089】
図10に示すように、ブロック1010で、第2のデバイス120は第1のデバイス110から支援情報を受信する。支援情報は、第2のデバイスが、第2のデバイス120のために構成されたBWP内で、マルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする。実施形態によっては、支援情報は、周波数領域リソースがスケジュールされるBWPの識別情報、BWP内の周波数領域リソースの開始位置を示すオフセット、または第2のデバイス120のために構成されたBWPのサイズに対して相対的にマルチキャストトラフィックのBWPのサイズを適応させるためのパラメータのうちの少なくとも1つを含んでもよい。実施形態によっては、支援情報は、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子に関連付けられてもよい。たとえば、識別子はG-RNTIである。
【0090】
ブロック1020で、第2のデバイス120は、支援情報に基づいて、DCIから周波数領域リソースを判定し、DCIは第1のデバイス110から受信され、周波数領域リソースを示すフィールドを含む。実施形態によっては、第2のデバイス120は、ダウンリンク制御チャネルから、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子でスクランブルされたDCIを受信してもよく、スクランブルされたDCIをスクランブル解除することによってDCIを判定してもよい。周波数領域リソースの判定例について
図11に関連して以下で説明する。
【0091】
図11は、本開示の例示の実施形態による、マルチキャストトラフィックのための周波数領域リソースを判定する方法1100のフローチャートを示す。方法1100は、
図1に示す第2のデバイス120において実施可能である。説明を目的として、方法1100について
図1を参照しながら説明する。方法1100は、図示されていない追加のブロックをさらに含んでもよく、および/または、図示されている一部のブロックを省略してもよく、本開示の範囲はこれに関して限定されないことを理解されたい。
【0092】
図11に示すように、ブロック1100で、第2のデバイス120はパラメータに基づいてフィールドのサイズを判定してもよい。ブロック1120で、第2のデバイス120はフィールドのサイズに基づいてDCIからフィールドを取得してもよい。このようにして、DCIのブラインドデコーディングを簡略化することができる。
【0093】
ブロック1130で、第2のデバイス120は、フィールドがRAタイプ0であるかタイプ1であるかを判定してもよい。フィールドがRAタイプ0である、すなわちフィールドがビットマップを含むと判定された場合、プロセスはブロック1140に進む。
【0094】
ブロック1140で、第2のデバイス120は、フィールドの始めを第1の数の第1のビットでパディングし、フィールドの終わりを第2の数の第1のビットでパディングすることによって、フィールドのサイズが第2のデバイス120のために構成されたBWPのサイズと等しくなるようにフィールドを拡張してもよく、第1の数はオフセットと等しく、第1のビットはデータがスケジュールされていないことを示す。ブロック1150で、第2のデバイス120は、拡張されたフィールドに基づいて第2のデバイスのBWPのための周波数領域リソースを判定してもよい。
【0095】
フィールドがRAタイプ1である、すなわちフィールドが開始RBのインデックス情報とRBの数とを含むと判定された場合、プロセスはブロック1160に進む。ブロック1160で、第2のデバイス120は、インデックス情報とオフセットとに基づいてさらなるインデックス情報を取得してもよい。ブロック1170で、第2のデバイス120は、そのさらなるインデックス情報とパラメータとRBの数とに基づいてRIVを判定してもよい。ブロック1180で、第2のデバイス120は、RIVに基づいて周波数領域リソースを判定してもよい。
【0096】
図10の方法における動作は、
図3に記載されているプロセスにおける動作に対応し、したがって他の詳細はここでは省く。
図10の方法により、マルチキャストトラフィックのための共通周波数リソースが第2のデバイス120の専用BWP内で柔軟に特定可能である。さらに、予測可能なDCIサイズによるより単純なブラインドデコーディングを可能にすることができ、第2のデバイス120における複雑さが大幅に低減される。
【0097】
実施形態によっては、方法900を実行することができる装置(たとえば第1のデバイス110)が、方法900のそれぞれのステップを実行する手段を含んでもよい。この手段は任意の適切な形態で実装可能である。たとえば、手段は回路またはソフトウェアモジュールで実装されてもよい。
【0098】
実施形態によっては、装置は、第1のデバイスにおいてコアネットワーク要素から、第2のデバイスのためにスケジュールされるマルチキャストトラフィックを受信する手段と、第2のデバイスのための支援情報を生成する手段であって、支援情報が第2のデバイスが第2のデバイスのために構成された帯域幅部分内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することができるようにする、支援情報を生成する手段と、支援情報を第2のデバイスに送信する手段とを含んでもよい。
【0099】
実施形態によっては、支援情報は、周波数領域リソースがスケジュールされる帯域幅部分の識別情報、帯域幅部分内の周波数領域リソースの開始位置を示すオフセット、または第2のデバイスのために構成された帯域幅部分のサイズに対して相対的にマルチキャストトラフィックの帯域幅部分のサイズを適応させるためのパラメータのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0100】
実施形態によっては、支援情報は、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子が関連付けられてもよい。
【0101】
実施形態によっては、装置は、マルチキャストトラフィックをスケジュールするために使用される共通周波数リソースから選択される周波数領域リソースを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報を生成する手段と、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子でダウンリンク制御情報をスクランブルする手段と、スクランブルされたダウンリンク制御情報を第2のデバイスに送信する手段とをさらに含んでもよい。
【0102】
実施形態によっては、方法1000を実行することができる装置(たとえば第2のデバイス120)が、方法1000のそれぞれのステップを実行する手段を含んでもよい。この手段は任意の適切な形態で実装可能である。たとえば、この手段は回路またはソフトウェアモジュールで実装されてもよい。
【0103】
実施形態によっては、装置は、第1のデバイスから支援情報を受信する手段であって、支援情報が第2のデバイスが第2のデバイスのために構成された帯域幅部分内でマルチキャストトラフィックに割り当てられた周波数領域リソースを特定することを可能にする、支援情報を受信する手段と、支援情報に基づいてダウンリンク制御情報から周波数領域リソースを判定する手段であって、ダウンリンク制御情報が第1のデバイスから受信され、周波数領域リソースを示すフィールドを含む、周波数領域リソースを判定する手段とを含む。
【0104】
実施形態によっては、支援情報は、周波数領域リソースがスケジュールされる帯域幅部分の識別情報、帯域幅部分内の周波数領域リソースの開始位置を示すオフセット、または第2のデバイスのために構成された帯域幅部分のサイズに対して相対的にマルチキャストトラフィックの帯域幅部分のサイズを適応させるためのパラメータのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0105】
実施形態によっては、支援情報は、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子が関連付けられてもよい。
【0106】
実施形態によっては、装置は、ダウンリンク制御チャネルから、マルチキャストトラフィックに関連付けられた識別子でスクランブルされたダウンリンク制御情報を受信する手段と、スクランブルされたダウンリンク制御情報をスクランブル解除することによってダウンリンク制御情報を判定する手段とをさらに含んでもよい。
【0107】
実施形態によっては、判定する手段は、パラメータに基づいてフィールドのサイズを判定する手段と、フィールドのサイズに基づいてダウンリンク制御情報からフィールドを取得する手段と、フィールドに基づいて周波数領域リソースを判定する手段とを含んでもよい。
【0108】
実施形態によっては、判定する手段は、フィールドがビットマップを含むとの判定に従って、フィールドの始めを第1の数の第1のビットでパディングし、フィールドの終わりを第2の数の第1のビットでパディングすることによって、フィールドのサイズが第2のデバイスのために構成された帯域幅部分のサイズと等しくなるようにフィールドを拡張する手段であって、第1の数がオフセットと等しく、第1のビットがデータがスケジュールされていないことを示す、フィールドを拡張する手段と、拡張されたフィールドに基づいて第2のデバイスの帯域幅部分のための周波数領域リソースを判定する手段とを含んでもよい。
【0109】
実施形態によっては、判定する手段は、フィールドが開始リソースブロックのインデックス情報とリソースブロックの数とを含むとの判定に従って、インデックス情報とオフセットとに基づいてさらなるインデックス情報を取得する手段と、そのさらなるインデックス情報とパラメータとリソースブロック数とに基づいてリソース標識値を判定する手段と、リソース標識値に基づいて周波数領域リソースを判定する手段とを含んでもよい。
【0110】
図12は、本開示の実施形態を実装するのに適したデバイス1200の概略ブロック図である。デバイス1200は、第1のデバイスまたは第2のデバイス、たとえば
図1に示す第1のデバイス110または第2のデバイス120を実装するために備えることができる。図のように、デバイス1200は、1つまたは複数のプロセッサ1210と、プロセッサ1210に結合された1つまたは複数のメモリ1220と、プロセッサ1210に結合された1つまたは複数の通信モジュール1240(送信器および/または受信器など)とを含む。
【0111】
通信モジュール1240は、双方向通信用である。通信モジュール1240は、通信を容易にするための少なくとも1つのアンテナを有する。通信インターフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表し得る。
【0112】
プロセッサ1210は、ローカル技術ネットワークに適した任意の種類のものであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。デバイス1200は、時間的にメインプロセッサを同期させるクロックの制御下にある特定用途向け集積回路チップなどの複数のプロセッサを有してもよい。
【0113】
メモリ1220は、1つまたは複数の不揮発性メモリと1つまたは複数の揮発性メモリとを含んでもよい。不揮発性メモリの例には、読み出し専用メモリ(ROM)1224、電気的プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、およびその他の磁気ストレージおよび/または光ストレージが含まれるが、これらには限定されない。揮発性メモリの例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)1222と、電源切断期間に持続しないその他の揮発性メモリが含まれるが、これらには限定されない。
【0114】
コンピュータプログラム1230は、関連付けられたプロセッサ1210によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム1230は、ROM1224に記憶されてもよい。プロセッサ1210は、プログラム1230をRAM1222にロードすることによって任意の適切なアクションと処理を行ってもよい。
【0115】
本開示の実施形態は、デバイス1200が、
図1~
図11を参照しながら説明した本開示の任意のプロセスを実行することができるように、プログラム1230を使用して実装可能である。本開示の実施形態は、ハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアとの組合せによって実装されてもよい。
【0116】
一部の例示の実施形態では、プログラム1230は、デバイス1200に含まれてもよいコンピュータ可読媒体(メモリ1220など)またはデバイス1200によってアクセス可能なその他のストレージデバイスに、有形に含まれ得る。デバイス1200は、プログラム1230を実行のためにコンピュータ可読媒体からRAM1222にロードしてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVDなどの任意の種類の有形の不揮発性ストレージを含み得る。
図13に、CDまたはDVDの形態のコンピュータ可読媒体1300の一例を示す。コンピュータ可読媒体にはプログラム1230が記憶されている。
【0117】
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジックあるいはこれらの任意の組合せで実装可能である。態様によってはハードウェアで実装されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたはその他のコンピューティングデバイスによって実行可能なファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様についてブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図式表現を使用して図示し、説明しているが、本明細書に記載されているブロック、装置、システム、技術または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路またはロジック、汎用ハードウェアまたはコントローラまたはその他のコンピューティングデバイス、あるいはこれらの何らかの組合せで実装されてもよい。
【0118】
本開示は、非一時的なコンピュータ可読媒体に有形に記録された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品も提供する。コンピュータプログラム製品は、
図9~
図11を参照しながら上述したような方法900~1100を参照しながら上述したような方法900~1100を実行するために、ターゲットの実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行されるプログラムモジュールに含まれるものなどの、コンピュータ実行可能命令を含む。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で説明したようにプログラムモジュール間で組合せまたは分割されてもよい。プログラムモジュールのマシン実行可能命令は、ローカルデバイスまたは分散デバイス内で実行されてもよい。分散デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカルとリモートの両方の記憶媒体に置かれてもよい。
【0119】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、プロセッサまたはコントローラによって実行されるとプログラムコードがフローチャートおよび/またはブロック図で指定されている機能/動作を実施させるように、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたはその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに供給されてもよい。プログラムコードは、全部がマシン上で、一部がマシン上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部がマシン上で一部がリモートマシン上で、または全部がリモートマシンまたはサーバ上で実行されてもよい。
【0120】
本開示の文脈では、コンピュータプログラムコードまたは関連するデータは、デバイス、装置またはプロセッサが上述のような様々なプロセスおよび動作を行うことができるようにするために任意の適切な担持体によって担持可能である。担持体の例には、信号、コンピュータ可読媒体などが含まれる。
【0121】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、半導体システム、装置またはデバイス、あるいはこれらの任意の適切な組合せを含み得るがこれらには限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例には、1つまたは複数のワイヤを有する電気接続、携帯型コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、またはこれらの任意の適切な組合せが含まれる。
【0122】
また、動作が特定の順序で示されているが、これは、望ましい結果を得るために、そのような動作が示されているその特定の順序で行われるかまたは順次に行われること、または示されているすべての動作が行われることを必要とするものと解釈されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク化および並列処理が有利な場合がある。同様に、上記の説明にはいくつかの特定の実装の詳細が含まれているが、これらは本開示の範囲に対する限定と解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有である場合がある特徴の説明と解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴が、単一の実施形態において組み合わせて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴が、複数の実施形態で別々に、または任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0123】
本開示について構造的特徴および/または方法論的動作に特有の言葉で記載しているが、添付の特許請求の範囲で定義されている本開示は、上述の特定の特徴または動作には必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、上述の特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実装する例示の形態として開示されている。