(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-09
(45)【発行日】2024-08-20
(54)【発明の名称】プラントメンテナンス作業注目度変更システム、プラントメンテナンス作業注目度変更方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/04 20120101AFI20240813BHJP
【FI】
G06Q50/04
(21)【出願番号】P 2024524612
(86)(22)【出願日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 JP2023034158
【審査請求日】2024-04-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514311678
【氏名又は名称】スパイダープラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】古家 信之
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-104775(JP,A)
【文献】特開2009-107816(JP,A)
【文献】特開2021-196475(JP,A)
【文献】特開2023-8750(JP,A)
【文献】特開2020-129161(JP,A)
【文献】特開2017-68689(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0130260(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業
内容状態を出力するプラントメンテナンス作業注目度変更システムであって、
前記図面データを取得する図面データ取得部と、
取得した前記図面データを出力する出力部と、
出力した前記図面データ上の所望の箇所を指定する指定部と、
指定した前記所望の箇所に紐付けて、配置用データを前記図面データ上に重ねて配置する配置部と、
配置した前記配置用データに関する前記プラントメンテナンスの作業
内容状態を示すステータスデータを取得するステータスデータ取得部と、
取得した前記ステータスデータに基づいて、配置した前記配置用データの注目度を変更する変更部と、
を備えるプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項2】
前記図面データは、機械メンテナンス用の機械図面データ、土木メンテナンス用の構内図面データの少なくとも一つである、
請求項1に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項3】
前記配置用データは、アイコン、画像、メモの少なくとも一つである、
請求項1に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項4】
前記変更部は、前記配置用データの色、サイズ、形状の少なくとも一つを変更し、注目度を変更する、
請求項1に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項5】
前記ステータスデータ取得部は、前記作業
内容状態の入力を受け付け、受け付けた前記作業
内容状態を、前記ステータスデータとして取得する、
請求項1に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項6】
前記作業
内容状態を判断する判断部、
を更に備え、
前記ステータスデータ取得部は、判断結果を、前記ステータスデータとして取得する、
請求項1に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項7】
前記判断部は、測定値が正常値の範囲に収まっているかどうかに基づいて、前記作業内容状態を判断する、
請求項6に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項8】
前記図面データに重ねて配置するレイヤデータを作成する作成部、
を更に備え、
前記配置部は、前記配置用データを、作成した前記レイヤデータ上に重ねて配置する、
請求項1に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項9】
前記作業内容状態が、少なくとも、未着手、着手中、完了の何れかである、
請求項1に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項10】
前記未着手は、プラント機械の分解前、土木の損傷修復前の少なくとも一つの状態である、
請求項9に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項11】
前記着手中は、プラント機械の分解後及び修復中、土木の損傷修復中の少なくとも一つの状態である、
請求項9に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項12】
前記完了は、プラント機械の組立後、修復完了及び試運転中、土木の損傷修復完了の少なくとも一つの状態である、
請求項9に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システム。
【請求項13】
プラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業内容状態を出力するコンピュータが実行するプラントメンテナンス作業注目度変更方法であって、
前記図面データを取得するステップと、
取得した前記図面データを出力するステップと、
出力した前記図面データ上の所望の箇所を指定するステップと、
指定した前記所望の箇所に紐付けて、配置用データを前記図面データ上に重ねて配置するステップと、
配置した前記配置用データに関する前記プラントメンテナンスの作業内容状態を示すステータスデータを取得するステップと、
取得した前記ステータスデータに基づいて、配置した前記配置用データの注目度を変更するステップと、
を備えるプラントメンテナンス作業注目度変更方法。
【請求項14】
プラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業内容状態を出力するコンピュータに、
前記図面データを取得するステップ、
取得した前記図面データを出力するステップ、
出力した前記図面データ上の所望の箇所を指定するステップ、
指定した前記所望の箇所に紐付けて、配置用データを前記図面データ上に重ねて配置するステップ、
配置した前記配置用データに関する前記プラントメンテナンスの作業内容状態を示すステータスデータを取得するステップ、
取得した前記ステータスデータに基づいて、配置した前記配置用データの注目度を変更するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラントメンテナンスの作業状態の把握に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、建設現場の検査結果を帳票出力する技術が注目されている。
例えば、特許文献1では、工区の図面情報とともに、検査した箇所の検査結果を見やすくした帳票を表示する技術が提供されている。
また、他には、特許文献2では、建築現場に関する帳票を比較的容易に作成することができ、作業員の作業時間を低減可能な技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-130004号公報
【文献】特開2021-163367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プラントメンテナンスの作業効率を向上させるためには、プラントメンテナンスを行う作業者が視覚的にプラントメンテナンスの作業状態を把握しながら作業することが望ましい。
しかしながら、作業者が視覚的にプラントメンテナンスの作業状態を把握するのは困難であった。
そのため、作業者が視覚的にプラントメンテナンスの作業状態を把握できる技術が求められている。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術では、作業者が視覚的にプラントメンテナンスの作業状態を把握することはできない。
そこで、本発明者は、プラントメンテナンス用の図面データ上で、プラントメンテナンスの作業状態を把握する仕組みに着目した。
【0005】
本発明は、プラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業状態を出力する際、作業状態に応じてその注目度を変更することにより、作業者が視覚的にプラントメンテナンスの作業状態を把握することが可能となるプラントメンテナンス作業注目度変更システム、プラントメンテナンス作業注目度変更方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、プラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業状態を出力するプラントメンテナンス作業注目度変更システムであって、
前記図面データを取得する図面データ取得部と、
取得した前記図面データを出力する出力部と、
出力した前記図面データ上の所望の箇所を指定する指定部と、
指定した前記所望の箇所に紐付けて、配置用データを前記図面データ上に重ねて配置する配置部と、
配置した前記配置用データに関する前記プラントメンテナンスの作業状態を示すステータスデータを取得するステータスデータ取得部と、
取得した前記ステータスデータに基づいて、配置した前記配置用データの注目度を変更する変更部と、
を備えるプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0007】
本発明によれば、図面データ上の所望の箇所に、配置用データを配置し、プラントメンテナンスの作業状態に応じて、この配置用データの注目度を変更することにより、作業者が視覚的にプラントメンテナンスの作業状態を把握することが可能となる。
【0008】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業者が視覚的にプラントメンテナンスの作業状態を把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】プラントメンテナンス作業注目度変更システム1の概要を説明する図である。
【
図2】プラントメンテナンス作業注目度変更システム1の機能構成を示す図である。
【
図3】コンピュータ10が実行する図面データ取得処理のフローチャートを示す図である。
【
図4】コンピュータ10が実行する注目度変更処理のフローチャートを示す図である。
【
図5】図面データに対して、作業者が所望の箇所を指定する際の状態を模式的に示した図である。
【
図6】図面データに対して、コンピュータ10が所望の箇所を指定する際の状態を模式的に示した図である。
【
図7】図面データ上に配置用データを配置した状態を模式的に示す図である。
【
図8】配置用データの注目度を変更した状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0012】
[プラントメンテナンス作業注目度変更システム1の概要]
図1は、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1の概要を説明するための模式図である。
図1に基づいて、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1の構成物について説明する。
プラントメンテナンス作業注目度変更システム1は、少なくともサーバ機能を有するコンピュータ10からなるプラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業状態を出力するシステムである。本実施形態において、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1は、コンピュータ10に加え、プラントメンテナンスを行う作業者2が管理する作業者端末3を備える。
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであっても良い。
作業者端末3は、プラントメンテナンスを行う作業者2が管理する端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の端末装置である。作業者端末3の数は、作業者2の数に応じた数であれば良く、特に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
なお、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1は、上述したコンピュータ10及び作業者端末3に加え、その他の端末や装置類等が含まれていても良く、その数、種類及び機能については、特に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
【0013】
プラントメンテナンス作業注目度変更システム1が、プラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業状態を出力する際の処理ステップの概要について説明する。
【0014】
コンピュータ10は、図面データを取得する(ステップS1)。
図面データは、プラントメンテナンス用の図面データである。
コンピュータ10は、作業者端末3等から、この図面データを取得する。
【0015】
コンピュータ10は、取得した図面データを出力する(ステップS2)。
コンピュータ10は、取得した図面データを、作業者端末3に送信し、作業者端末3に表示させ、取得した図面データを出力する。
【0016】
コンピュータ10は、出力した図面データ上の所望の箇所を指定する(ステップS3)。
コンピュータ10は、出力した図面データに対して、作業者2が指定した地点、又は、出力する図面データに対して、予め設定された地点を、出力した図面データ上の所望の箇所として指定する。
【0017】
コンピュータ10は、指定した所望の箇所に紐付けて、配置用データを図面データ上に重ねて配置する(ステップS4)。
配置用データは、図面データ上に配置するためのデータである。
コンピュータ10は、この配置用データを、指定した所望の箇所に紐付けて、図面データ上に重ねて所望の箇所の近傍に配置する。
【0018】
コンピュータ10は、配置した配置用データに関するプラントメンテナンスの作業状態を示すステータスデータを取得する(ステップS5)。
コンピュータ10は、作業者端末3において作業者2が入力した作業状態、又は、作業状態の判断結果を、ステータスデータとして取得する。
【0019】
コンピュータ10は、取得したステータスデータに基づいて、配置した配置用データの注目度を変更する(ステップS6)。
コンピュータ10は、取得した作業状態に基づいて、配置用データの色、サイズ、形状の少なくとも一つを変更し、配置した配置用データの注目度を変更する。
【0020】
コンピュータ10は、注目度を変更した配置用データが配置された図面データを出力する。
コンピュータ10は、注目度を変更した配置用データが配置された図面データを、作業者端末3に送信し、作業者端末3に表示させ、注目度を変更した配置用データが配置された図面データを出力する。
【0021】
以上が、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1の概要である。
本プラントメンテナンス作業注目度変更システム1によれば、作業者が視覚的にプラントメンテナンスの作業状態を把握することが可能となる。
【0022】
[装置構成]
図2は、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1の構成を示すブロック図である。
図2に基づいて、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1の装置構成について説明する。
プラントメンテナンス作業注目度変更システム1は、プラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業状態を出力するシステムであり、少なくともコンピュータ10により構成される。本実施形態において、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1は、コンピュータ10に加え、作業者2が管理する作業者端末3により構成される。
プラントメンテナンス作業注目度変更システム1は、コンピュータ10が、公衆回線網等のネットワーク8を介して、作業者端末3とデータ通信可能に接続されたシステムである。
なお、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1において、作業者端末3の数は、作業者2の数に応じて、適宜設計可能であり、特に限定されるものではない。また、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1は、コンピュータ10及び作業者端末3に加えて、その他の端末や装置類等を含んでいても良く、その他の端末や装置類等の数、種類及び機能については、適宜設計可能である。
【0023】
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
コンピュータ10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、図面データを取得する図面データ取得部11、取得した図面データを出力する出力部12、配置した配置用データに関するプラントメンテナンスの作業状態を示すステータスデータを取得するステータスデータ取得部13等を備える。
コンピュータ10は、記憶部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部等を備える。
コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス、出力した図面データ上の所望の箇所を指定する指定部14、指定した所望の箇所に紐付けて、配置用データを図面データ上に重ねて配置する配置部15、取得したステータスデータに基づいて、配置した配置用データの注目度を変更する変更部16等を備える。
【0024】
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、図面データ取得モジュール、出力モジュール、ステータスデータ取得モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部と協働して、記憶モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、作成モジュール、指定モジュール、配置モジュール、判断モジュール、ステータスデータ取得モジュール、変更モジュールを実現する。
【0025】
作業者端末3は、プラントメンテナンスを行う作業者2が管理する端末装置であり、例えば、上述した端末装置である。
作業者端末3は、端末制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備え、入出力部として、所定の入力等の受付、各種データや図面の入出力等を実行する各種デバイス等を備える。
【0026】
以下、プラントメンテナンス作業注目度変更システム1が実行する各処理について、上述した各モジュールが実行する処理と併せて説明する。
本明細書において、各モジュールは、その処理内容を、自身が有する機能として実行するものであっても良いし、所定のアプリケーションを介して実行するものであっても良い。
【0027】
[コンピュータ10が実行する図面データ取得処理]
図3に基づいて、コンピュータ10が実行する図面データ取得処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する図面データ取得処理のフローチャートを示す図である。本図面データ取得処理は、図面データを取得する図面データ取得処理(ステップS1)の詳細である。
【0028】
図面データ取得モジュールは、図面データを取得する(ステップS10)。
図面データは、プラントメンテナンス(プラントを構成する機械や土木等のメンテナンス)用の図面のデータであり、機械メンテナンス用の機械図面データ、土木メンテナンス用の構内図面データの少なくとも一つである。なお、図面データは、これらに限定されるものではなく、プラントを構成する構成物に関するものであれば良い。
図面データ取得モジュールは、作業者端末3等から、この図面データを取得する。
作業者端末3は、コンピュータ10からの送信要求、作業者2からの入力の受付等に基づいて、自身が記憶する図面データを、コンピュータ10に送信する。
図面データ取得モジュールは、この図面データを受信し、図面データを取得する。
【0029】
作成モジュールは、図面データ上に重ねて配置するレイヤデータを作成する(ステップS11)。
レイヤデータは、図面データ上に重ねる透明な仮想シートであり、アイコン、画像、メモ等を、出力可能なものである。
作成モジュールは、図面データを透過表示するレイヤデータを作成し、作成したレイヤデータを、図面データ上に重ねて配置する。
なお、レイヤデータの構造は、上述した例に限定されるものではない。また、レイヤデータの数は、特に限定されるものではなく、一枚であっても良いし、複数枚であっても良い。複数枚である場合、作成モジュールは、出力する内容に応じた数のレイヤデータを作成しても良いし、この内容に依らず、予め設定された数のレイヤデータを作成しても良い。
【0030】
記憶モジュールは、図面データを記憶する(ステップS12)。
記憶モジュールは、レイヤデータを配置した図面データを、この図面データの識別子(プラントの名称、現場の名称、管理番号、ID等)とともに記憶する。
【0031】
以上が、図面データ取得処理である。
なお、コンピュータ10は、レイヤデータを作成しない構成も可能である。この場合、コンピュータ10は、図面データ取得処理において、ステップS11の処理を省略し、レイヤデータが配置されていない状態の図面データを用いて、後述する注目度変更処理を実行すれば良い。
【0032】
[コンピュータ10が実行する注目度変更処理]
図4に基づいて、コンピュータ10が実行する注目度変更処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する注目度変更処理のフローチャートを示す図である。本注目度変更処理は、取得した図面データを出力する出力処理(ステップS2)、出力した図面データ上の所望の箇所を指定する指定処理(ステップS3)、指定した所望の箇所に紐付けて、配置用データを図面データ上に重ねて配置する配置処理(ステップS4)、配置した配置用データに関するプラントメンテナンスの作業状態を示すステータスデータを取得するステータスデータ取得処理(ステップS5)、取得したステータスデータに基づいて、配置した配置用データの注目度を変更する変更処理(ステップS6)の詳細である。
【0033】
出力モジュールは、取得した図面データを出力する(ステップS20)。
出力モジュールは、図面データ取得処理により取得し、レイヤデータを配置した図面データを、作業者端末3に送信する。
作業者端末3は、この図面データを受信し、自身の表示部に表示する。
出力モジュールは、作業者端末3に、この図面データを表示させることにより、取得した図面データを出力する。
【0034】
指定モジュールは、出力した図面データ上の所望の箇所を指定する(ステップS21)。
所望の箇所は、例えば、作業者2が所望した図面データ上の地点、予め設定された図面データ上の地点である。
指定モジュールは、作業者2が指定した地点、又は、予め設定された地点に基づいて、この所望の箇所を指定する(
図5、
図6参照)。
指定モジュールは、所望の箇所を指定する際、この所望の箇所に、メンテナンス項目や測定値の閾値等の作業内容に関する作業内容データを更に指定する。この作業内容データは、作業者2が地点を指定した際に、併せて指定するもの、又は、設定された地点に予め紐付けられたものである。なお、作業内容データは、上述した例に限定されるものではなく、プラントメンテナンスに関するものであれば適宜設計可能である。
【0035】
作業者2が、所望の箇所を指定する場合について、
図5とともに説明する。
図5は、作業者端末3が表示する図面データ20に対して、作業者2が所望の箇所21を指定する際の状態を模式的に示した図である。
作業者端末3は、表示中の図面データ20に対して、作業者2から所望の箇所21の指定の入力を受け付ける。作業者2は、例えば、この所望の箇所21をタップし、図面データ20に対して、所望の箇所21を入力する。ここで、作業者2は、一箇所のみを入力しても良いし、複数箇所を入力しても良い。
更に、作業者端末3は、作業者2からこの所望の箇所21におけるメンテナンス項目や測定値の閾値等の作業内容に関する作業内容データの入力を受け付ける。作業者2は、例えば、この所望の箇所21をタップした後、この所望の箇所21におけるメンテナンス項目や測定値の閾値等の作業内容データを、仮想キーボードによる直接入力、選択式フォームによる選択肢の入力等を行い、この所望の箇所21における作業内容データを入力する。
作業者端末3は、入力を受け付けた所望の箇所21の図面データ20上における位置情報(座標等)を特定する。作業者端末3は、例えば、任意の地点(図面データ20の任意の位置等)を原点としたXY座標系を用いて、この所望の箇所21の座標を特定し、この所望の箇所21の位置情報を特定する。
作業者端末3は、この位置情報及び作業内容データを、コンピュータ10に送信する。
コンピュータ10は、この位置情報及び作業内容データを受信し、作業者2が指定した所望の箇所21の位置情報及び作業内容データを取得する。
指定モジュールは、取得した所望の箇所21の図面データ20上の位置情報と一致する地点を、出力した図面データ20上の所望の箇所として指定する。
更に指定モジュールは、受け付けたこの所望の箇所21におけるメンテナンス項目や測定値の閾値等の作業内容データを、指定した所望の箇所におけるメンテナンス項目や測定値の閾値等の作業内容データとして指定する。
【0036】
コンピュータ10が、予め設定された地点に基づいて、所望の箇所を指定する場合について、
図6とともに説明する。
図6は、出力モジュールが作業者端末3に出力する図面データ20の内、その一部を拡大した図面データ30に対して、所望の箇所31を指定する際の状態を模式的に示した図である。所望の箇所31は、図面データ30上で予め設定された地点であっても良いし、実際にプラントメンテナンスを行う地点であっても良い。
所望の箇所31が、図面データ30上に予め設定されている地点である場合、この設定された地点の位置情報を特定すれば良い。また、所望の箇所31が、実際にプラントメンテナンスを行う地点である場合、実際のプラントにおける地点に対応する図面データ30上の地点を特定し、特定した地点に基づいて、この所望の箇所31の位置情報を特定すれば良い。
指定モジュールは、予め設定された地点の図面データ30上における位置情報(座標等)を特定する。指定モジュールは、例えば、任意の地点(図面データ30の任意の位置等)を原点としたXY座標系を用いて、この予め設定された地点の座標を特定し、この予め設定された地点の位置情報を特定する。
指定モジュールは、特定した位置情報と一致する図面データ30上の地点を、出力した図面データ30上の所望の箇所31として指定する。
更に、指定モジュールは、指定した所望の箇所31におけるメンテナンス項目や測定値の閾値等の作業内容データを指定する。指定モジュールは、例えば、プラント毎に予め設定されたメンテナンス項目や測定値の閾値等の作業内容データを、この所望の箇所31におけるメンテナンス項目や測定値の閾値等の作業内容データとして指定する。
【0037】
図4に戻り、注目度変更処理の続きを説明する。
配置モジュールは、指定した所望の箇所に紐付けて、配置用データを図面データ上に重ねて配置する(ステップS22)。
配置用データは、図面データ上に配置するためのデータであり、アイコン(記号、マーク、イラスト、図形等)、画像(画像そのもの、画像が紐付けられたサムネイル等)、メモ(テキスト等)の少なくとも一つである。配置用データは、予め設定されたものであっても良いし、予め取得したメンテナンスの内容に応じたものであっても良いし、作業者2やシステムの管理者等が指定したものであっても良い。本明細書における「紐付」とは、指定した所望の箇所に配置する配置用データを、この箇所に関連付けることを意味する。
配置モジュールは、指定した所望の箇所に配置用データを紐付ける。配置モジュールは、この配置用データを、図面データに配置したレイヤデータに重ねて、所望の箇所の近傍に配置する(
図7参照)。この結果、配置モジュールは、この配置用データに、配置用データが配置された所望の箇所に紐付けられた作業内容データを紐付けることにもなる。
なお、上述した通り、レイヤデータを作成しない場合、配置用データを、図面データ上に直接配置すれば良い。
また、配置モジュールは、配置用データを、所望の箇所の近傍に配置する以外に、所望の箇所と、配置用データを引出線等により接続し、任意の地点にこの配置用データを配置しても良い。
【0038】
コンピュータ10が、配置用データを配置した状態について
図7とともに説明する。
図7は、上述した図面データ30における所望の箇所31の近傍に、配置用データ41を配置した状態を模式的に示す図である。同図において、配置用データ41は、カメラアイコン及び所望の箇所31の場所を示す矢印アイコンからなる。
配置モジュールは、所望の箇所31に紐付けて、この所望の箇所31の近傍に、配置用データ41を、図面データ30上に配置したレイヤデータ上に重ねて配置する。本実施形態における「近傍」とは、矢印アイコンの先端が、所望の箇所31と少なくとも接触する位置にあることを意味するものである。
なお、配置モジュールが配置用データを図面データ上に配置する場所は、同図で示した例に限定されるものではない。また、配置用データの種類も、同図で示した例に限定されるものではなく、一のアイコンのみであっても良いし、三以上のアイコンによるものであっても良いし、アイコン以外のものであっても良い。
【0039】
図4に戻り、注目度変更処理の続きを説明する。
ステータスデータ取得モジュールは、配置した配置用データに関するプラントメンテナンスの作業状態を示すステータスデータを取得する(ステップS23)。
作業状態は、プラントメンテナンスの状態を示すものであり、少なくとも、未着手、着手中、完了の何れかである。本明細書における「未着手」は、プラントメンテナンスの作業開始前の状態(実際の作業が行われる前の状態)を示すものであり、例えば、プラント機械の分解前、土木の損傷修復前の少なくとも一つの状態である。本明細書における「着手中」は、プラントメンテナンスの開始後から、終了前の状態(実際の作業が行われている最中の状態)を示すものであり、例えば、プラント機械の分解後及び修復中、土木の損傷修復中の少なくとも一つの状態である。本明細書における「完了」は、プラントメンテナンスの作業終了後の状態(実際の作業が行われた後の状態)を示すものであり、例えば、プラント機械の組立後、修復完了及び試運転中、土木の損傷修復完了の少なくとも一つの状態である。
ステータスデータ取得モジュールは、作業者2から作業状態の入力を受け付ける、又は、作業状態を判断する、ことによりこのステータスデータを取得する。
【0040】
作業者2から作業状態の入力を受け付ける場合について説明する。
コンピュータ10は、配置用データが配置された図面データを、作業者端末3に送信する。作業者端末3は、この図面データを受信し、自身の表示部に表示する。
作業者端末3は、作業者2から、配置用データに対する作業状態の入力を受け付ける。作業者2は、例えば、所望の配置用データをタップし、作業状態を入力する配置用データを選択する。作業者2は、この配置用データに対して、仮想キーボードによる直接入力、選択式フォームによる選択肢の入力等を行い、この配置用データに対する作業状態を入力する。ここでの作業状態の入力は、未着手、着手中、完了の何れかを入力するものである。なお、未着手については、状態を入力する必要は必ずしもなく、入力前の状態を未着手と見做しても良い。
作業者端末3は、受け付けた作業状態を、この作業状態の入力を受け付けた配置用データの位置情報とともに、コンピュータ10に送信する。
ステータスデータ取得モジュールは、この作業状態及び配置用データの位置情報を受信し、この作業状態及び配置用データの位置情報を、配置した配置用データに関するプラントメンテナンスの作業状態を示すステータスデータとして取得する。
なお、作業状態は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。また、ステータスデータ取得モジュールは、配置用データに予め所定の識別子(記号、管理番号、ID等)が設定されている場合、この位置情報の代わりにこの識別子を取得しても良い。
【0041】
作業状態を判断する場合について説明する。
コンピュータ10は、配置用データが配置された図面データを、作業者端末3に送信する。作業者端末3は、この図面データを受信し、自身の表示部に表示する。
作業者端末3は、作業者2から、配置用データに対する作業状態の入力を受け付ける。
作業者2は、例えば、所望の配置用データをタップし、作業状態を入力する配置用データを選択する。作業者2は、この配置用データに対して、仮想キーボードによる直接入力、選択式フォームによる選択肢の入力等を行い、この配置用データに対する作業状態を入力する。ここでの作業状態は、予め設定されたメンテナンス項目の実行状況、プラント機械や土木の所定の測定値の何れかを入力するものである。
作業者端末3は、受け付けた作業状態を、この作業状態の入力を受け付けた配置用データの位置情報とともに、コンピュータ10に送信する。
コンピュータ10は、この作業状態及び配置用データの位置情報を受信する。なお、コンピュータ10は、配置用データに予め所定の識別子(記号、管理番号、ID等)が設定されている場合、この位置情報の代わりにこの識別子を取得しても良い。
判断モジュールは、作業状態を判断する。判断モジュールは、この配置用データに設定されたメンテナンス項目の完了状況、測定値が正常値の範囲に収まっているかどうか等を、作業状態として判断する。
ステータスデータ取得モジュールは、この判断結果を、配置した配置用データに関するプラントメンテナンスの作業状態を示すステータスデータとして取得する。具体的には、ステータスデータ取得モジュールは、全てのメンテナンス項目が未完了である、又は、測定の入力が無い場合、未着手であると判断し、ステータスデータ取得モジュールは、このステータスデータとして、未着手を取得する。ステータスデータ取得モジュールは、全てのメンテナンス項目の内、未完了のものが有る、又は、測定値が正常値の範囲に収まっていない場合、着手中であると判断し、ステータスデータ取得モジュールは、このステータスデータとして、着手中を取得する。また、ステータスデータ取得モジュールは、全てのメンテナンス項目が完了である、測定値が正常値の範囲に収まっている場合、完了であると判断し、ステータスデータ取得モジュールは、このステータスデータとして、完了を取得する。
なお、判断モジュールが判断する作業状態は、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。また、判断部が作業状態を判断する方法も、上述した例に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
【0042】
変更モジュールは、取得したステータスデータに基づいて、配置した配置用データの注目度を変更する(ステップS24)。
変更モジュールは、配置用データの色(色相、明度、彩度等)、サイズ(拡大、縮小等)、形状(目立つ形状、目立たない形状等)の少なくとも一つを変更し、注目度を変更する。
変更モジュールは、取得した作業状態に基づいて、配置用データの注目度を変更する。変更モジュールは、未着手、着手中、完了の各作業状態で配置用データを異なる注目度に変更する(
図8参照)。ここで、変更モジュールは、未着手、作業中、完了の順で、目立つ注目度(強調色、拡大、目立つ形状等)に変更するものであっても良いし、その逆に、目立たない注目度(控えめな色、縮小、目立たない形状等)に変更するものであっても良いし、作業状態の順に依らず、注目度を変更するものであっても良い。
【0043】
コンピュータ10が、配置用データの注目度を変更した状態について
図8とともに説明する。
図8は、上述した図面データ30において配置した配置用データ41の注目度を変更した状態を模式的に示す図である。同図において、配置用データ51が、未着手の作業状態のものであり、配置用データ52が、着手中の作業状態のものであり、配置用データ53が、完了の作業状態のものである。
変更モジュールは、取得したステータスデータに基づいて、配置用データ41の其々の作業状態を特定する。変更モジュールは、各配置用データ41の作業状態において、未着手、着手中、完了の作業状態毎に、配置用データ41を分類する。変更モジュールは、未着手と分類した配置用データ41を、その注目度を変更し、配置用データ51とする。変更モジュールは、着手中と分類した配置用データ41を、その注目度を変更し、配置用データ52とする。変更モジュールは、完了と分類した配置用データ41を、その注目度を変更し、配置用データ53とする。
変更モジュールは、配置用データ51~53に対して、その注目度の変更方法として、色を変更している。すなわち、変更モジュールは、配置用データ51におけるカメラアイコン及び矢印アイコンの色と、配置用データ52におけるカメラアイコン及び矢印アイコンの色と、配置用データ53におけるカメラアイコン及び矢印アイコンの色との其々を、異なるものに変更する。
【0044】
図4に戻り、注目度変更処理の続きを説明する。
出力モジュールは、注目度を変更した配置用データが配置された図面データを出力する(ステップS25)。
出力モジュールは、注目度を変更した配置用データが配置された図面データを、作業者端末3に送信する。
作業者端末3は、この図面データを受信し、自身の表示部に表示する。
出力モジュールは、作業者端末3に、この図面データを表示させることにより、注目度を変更した配置用データが配置された図面データを出力する。
【0045】
以上が、注目度変更処理である。
【0046】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されて良い。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されて良い。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
【0047】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0048】
本実施形態に開示される第1の態様は、プラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業状態を出力するプラントメンテナンス作業注目度変更システムであって、
前記図面データを取得する図面データ取得部と、
取得した前記図面データを出力する出力部と、
出力した前記図面データ上の所望の箇所を指定する指定部と、
指定した前記所望の箇所に紐付けて、配置用データを前記図面データ上に重ねて配置する配置部と、
配置した前記配置用データに関する前記プラントメンテナンスの作業状態を示すステータスデータを取得するステータスデータ取得部と、
取得した前記ステータスデータに基づいて、配置した前記配置用データの注目度を変更する変更部と、
を備えるプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0049】
本実施形態に開示される第2の態様は、前記図面データが、機械メンテナンス用の機械図面データ、土木メンテナンス用の構内図面データの少なくとも一つである、
第1の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0050】
本実施形態に開示される第3の態様は、前記配置用データが、アイコン、画像、メモの少なくとも一つである、
第1の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0051】
本実施形態に開示される第4の態様は、前記変更部が、前記配置用データの色、サイズ、形状の少なくとも一つを変更し、注目度を変更する、
第1の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0052】
本実施形態に開示される第5の態様は、前記ステータスデータ取得部が、前記作業状態の入力を受け付け、受け付けた前記作業状態を、前記ステータスデータとして取得する、
第1の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0053】
本実施形態に開示される第6の態様は、前記作業状態を判断する判断部、
を更に備え、
前記ステータスデータ取得部が、判断結果を、前記ステータスデータとして取得する、
第1の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0054】
本実施形態に開示される第7の態様は、前記図面データに重ねて配置するレイヤデータを作成する作成部、
を更に備え、
前記配置部が、前記配置用データを、作成した前記レイヤデータ上に重ねて配置する、
第1の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0055】
本実施形態に開示される第8の態様は、前記作業状態が、少なくとも、未着手、着手中、完了の何れかである、
第1の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0056】
本実施形態に開示される第9の態様は、前記未着手が、プラント機械の分解前、土木の損傷修復前の少なくとも一つの状態である、
第8の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0057】
本実施形態に開示される第10の態様は、前記着手中が、プラント機械の分解後及び修復中、土木の損傷修復中の少なくとも一つの状態である、
第8の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【0058】
本実施形態に開示される第11の態様は、前記完了が、プラント機械の組立後、修復完了及び試運転中、土木の損傷修復完了の少なくとも一つの状態である、
第8の態様に記載のプラントメンテナンス作業注目度変更システムを提供する。
【符号の説明】
【0059】
1 プラントメンテナンス作業注目度変更システム
2 作業者
3 作業者端末
8 ネットワーク
10 コンピュータ
11 図面データ取得部
12 出力部
13 ステータスデータ取得部
14 指定部
15 配置部
16 変更部
20,30 図面データ
21,31 所望の箇所
41,51~53 配置用データ
【要約】
【課題】作業者が視覚的にプラントメンテナンスの作業状態を把握する
【解決手段】プラントメンテナンス用の図面データ上に、プラントメンテナンスの作業状態を出力するプラントメンテナンス作業注目度変更システムは、前記図面データを取得し、取得した前記図面データを出力し、出力した前記図面データ上の所望の箇所を指定し、指定した前記所望の箇所に紐付けて、配置用データを前記図面データ上に重ねて配置し、配置した前記配置用データに関する前記プラントメンテナンスの作業状態を示すステータスデータを取得し、取得した前記ステータスデータに基づいて、配置した前記配置用データの注目度を変更する。
【選択図】
図1