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特許7537071課金処理方法およびシステム、および関連デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】課金処理方法およびシステム、および関連デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20240814BHJP
   H04W 4/24 20240101ALI20240814BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W4/24
【請求項の数】 53
(21)【出願番号】P 2023507740
(86)(22)【出願日】2021-06-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 CN2021097739
(87)【国際公開番号】W WO2022028076
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-03-14
(31)【優先権主張番号】202010774810.8
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャイ、シャオチアン
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0207778(US,A1)
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; System architecture for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release16),3GPP TS23.501 V16.5.1 (2020-08),2020年08月03日,<https://www.3gpp.org/ftp//Specs/archive/23_series/23.501-g51.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
課金処理方法であって、
課金トリガデバイスが第1の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信する段階、前記第1の課金要求メッセージは、冗長伝送情報を含み、前記冗長伝送情報は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である;および
前記課金トリガデバイスが前記課金処理デバイスから第1の課金応答メッセージを受信する段階、前記第1の課金応答メッセージは、課金処理結果を含み、前記課金処理結果は、前記冗長伝送情報に基づく課金処理の結果である
を備える、方法。
【請求項2】
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプを示し、前記冗長伝送タイプは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記課金処理結果は、前記課金処理デバイスにより前記第1のデータ接続サービスに対して付与される割当量、および対応する第1の処理インジケーション情報を含み、前記第1の処理インジケーション情報は、前記割当量に対応する使用量の冗長フラグを設定するよう前記課金トリガデバイスに指示する;および
前記方法は、前記課金トリガデバイスが第2の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信する段階、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量および前記冗長フラグに対応する前記使用量を含む、をさらに備える;および
前記冗長フラグは、前記使用量が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記課金処理結果は、第2の処理インジケーション情報を含み、前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう指示する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプは、セッション冗長性またはトランスポート層冗長性であり、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、前記第1のデータ接続サービスにおけるQoSフローに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応する前記データ接続セッションに対応する;または
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプは、トンネル冗長性であり、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応するQoSフローに対応する、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性であり、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を前記実行することは、前記データ接続セッションにおける前記第2のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送のトラフィックの半分を前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む;および第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を前記実行することは、前記データ接続セッションにおける前記第2のデータ接続サービスに用いられる前記冗長伝送の前記トラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む;または
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプは、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性であり、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を前記実行することは、ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含み、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を前記実行することは、前記ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む;または
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプは、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性であり、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を前記実行することは、相互に重複する2つの伝送経路のうちの1つを通じて伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含み、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を前記実行することは、相互に重複する前記2つの伝送経路を通じて伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む、
請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のデータ接続サービスは、オンライン課金サービスであり、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を前記実行することは、前記課金処理デバイスにより付与された割当量を前記第2のデータ接続サービスの前記使用量だけ消費することをさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記課金トリガデバイスが冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行する段階
をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記課金トリガデバイスが、前記第1のデータ接続サービスに対応する使用量、および使用量説明情報を前記課金処理デバイスへ送信する段階、前記使用量説明情報は、前記使用量が冗長性除外使用量であることを示す
をさらに備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記課金トリガデバイスが前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を前記課金処理デバイスへ送信する段階
をさらに備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記課金処理結果は、無課金インジケーション情報を含み、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する、
請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のデータ接続サービスは、サービスデータフローのセットであり、前記サービスデータフローのセットは、データ接続セッションの粒度でのもの、QoSフローの粒度でのもの、レーティンググループの粒度でのもの、またはレーティンググループにおけるサービスの粒度でのものである、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
課金処理方法であって、
課金処理デバイスが課金トリガデバイスから第1の課金要求メッセージを受信する段階、前記第1の課金要求メッセージは、冗長伝送情報を含み、前記冗長伝送情報は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である;および
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行して課金処理結果を取得し、第1の課金応答メッセージを前記課金トリガデバイスへ送信する段階、前記第1の課金応答メッセージは、前記課金処理結果を含む
を備える、方法。
【請求項16】
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプを示し、前記冗長伝送タイプは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む、請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記第1のデータ接続サービスの使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行することを前記冗長伝送情報に基づいて決定し、前記第1のデータ接続サービスに割当量を付与する段階を有し、
前記課金処理結果は、前記割当量を含む;および
前記方法は、前記課金処理デバイスが前記課金トリガデバイスから第2の課金要求メッセージを受信する段階、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量に対応する使用量を含む;および前記課金処理デバイスが前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する段階
をさらに備える、請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記課金処理デバイスが前記割当量の第1の処理インジケーション情報を生成する段階、前記第1の処理インジケーション情報は、前記割当量に対応する前記使用量の冗長フラグを設定するよう前記課金トリガデバイスに指示する;
をさらに備え、
前記課金処理結果は、前記第1の処理インジケーション情報をさらに含む;
前記第2の課金要求メッセージは、前記冗長フラグをさらに含む;および
前記課金処理デバイスが前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長フラグに基づき前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する段階を有し、
前記冗長フラグは、前記使用量が、重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づいて第2の処理インジケーション情報を生成する段階を有し、
前記課金処理結果は、前記第2の処理インジケーション情報を含む;および
前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう前記課金トリガデバイスに指示する、
請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプがセッション冗長性またはトランスポート層冗長性であることを示し、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、前記第1のデータ接続サービスにおけるQoSフローに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応する前記データ接続セッションに対応する;または
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプがトンネル冗長性であることを示し、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応するQoSフローに対応する、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報を課金データ記録へ書き込む段階
をさらに備える、請求項15から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記課金処理デバイスが、前記第1のデータ接続サービスに対応する使用量、および使用量説明情報を前記課金トリガデバイスから受信する段階、前記使用量説明情報は、前記使用量が冗長性除外使用量であることを示す
をさらに備える、請求項15から23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記課金処理デバイスが前記使用量説明情報を課金データ記録へ書き込む段階
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記方法は、前記課金処理デバイスが前記課金トリガデバイスから前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を受信する段階をさらに備える;および
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報および前記伝送遅延に基づく課金処理を実行する段階を有する、
請求項15から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記課金処理デバイスが前記伝送遅延を課金データ記録へ書き込む段階
をさらに備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記データ接続セッションに対する課金処理の実行のスキップを決定し;および前記課金処理デバイスが無課金インジケーション情報を生成する段階を有し、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する;および
前記課金処理結果は、前記無課金インジケーション情報を含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のデータ接続サービスは、サービスデータフローのセットであり、前記サービスデータフローのセットは、データ接続セッションの粒度でのもの、QoSフローの粒度でのもの、レーティンググループの粒度でのもの、またはレーティンググループにおけるサービスの粒度でのものである、請求項15から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスを備え、
前記課金トリガデバイスは、第1の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信するように構成されており、前記第1の課金要求メッセージは、冗長伝送情報を含み、前記冗長伝送情報は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である;および
前記課金処理デバイスは、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行して課金処理結果を取得し、第1の課金応答メッセージを前記課金トリガデバイスへ送信するように構成されており、前記第1の課金応答メッセージは、前記課金処理結果を含む
課金処理システム。
【請求項31】
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す、請求項30に記載の課金処理システム。
【請求項32】
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプを示し、前記冗長伝送タイプは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである、請求項30または31に記載の課金処理システム。
【請求項33】
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報を含む、請求項30から32のいずれか一項に記載の課金処理システム。
【請求項34】
前記課金トリガデバイスはさらに、冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するように構成されている、請求項30から33のいずれか一項に記載の課金処理システム。
【請求項35】
前記課金処理デバイスはさらに、前記冗長伝送情報を課金データ記録へ書き込むように構成されている、請求項30から34のいずれか一項に記載の課金処理システム。
【請求項36】
前記課金トリガデバイスはさらに、使用量および使用量説明情報を前記課金処理デバイスへ送信するように構成されており、前記使用量説明情報は、前記使用量が冗長性含有使用量または冗長性除外使用量であることを示す;
前記課金処理デバイスはさらに、前記使用量および前記使用量説明情報を受信するように構成されている、
請求項30から35のいずれか一項に記載の課金処理システム。
【請求項37】
前記課金処理デバイスはさらに、前記使用量説明情報を課金データ記録へ書き込むように構成されている、請求項36に記載の課金処理システム。
【請求項38】
前記課金トリガデバイスはさらに、前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を前記課金処理デバイスへ送信するように構成されている;
前記課金処理デバイスはさらに、前記伝送遅延を受信し、前記冗長伝送情報および前記伝送遅延に基づく課金処理を実行するように構成されている、
請求項30から37のいずれか一項に記載の課金処理システム。
【請求項39】
前記課金処理デバイスはさらに、前記伝送遅延を課金データ記録へ書き込むように構成されている、請求項38に記載の課金処理システム。
【請求項40】
プロセッサおよびメモリを備え、
前記メモリは、プログラム命令を格納するように構成されている;および
前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記プログラム命令を呼び出して実行することで、前記課金トリガデバイスが請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするように構成されている、
課金トリガデバイス。
【請求項41】
プロセッサおよびメモリを備え、
前記メモリは、プログラム命令を格納するように構成されている;および
前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記プログラム命令を呼び出して実行することで、前記課金処理デバイスが請求項15から29のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にするように構成されている、
課金処理デバイス。
【請求項42】
命令を備えるコンピュータプログラムであって、前記命令がコンピュータ上で実行された場合、前記コンピュータは、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム。
【請求項43】
命令を備えるコンピュータプログラムであって、前記命令がコンピュータ上で実行された場合、前記コンピュータは、請求項15から29のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム。
【請求項44】
課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスにより実行される課金処理方法であって、
課金トリガデバイスが第1の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信する段階、前記第1の課金要求メッセージは、冗長伝送情報を含み、前記冗長伝送情報は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である;
前記課金処理デバイスが前記課金トリガデバイスから前記第1の課金要求メッセージを受信する段階;
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行して課金処理結果を取得し、第1の課金応答メッセージを前記課金トリガデバイスへ送信する段階、前記第1の課金応答メッセージは、課金処理結果を含む;および
前記課金トリガデバイスが前記課金処理デバイスから前記第1の課金応答メッセージを受信する段階
を備える、方法。
【請求項45】
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプをさらに示し、前記冗長伝送タイプは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである、請求項44または45に記載の方法。
【請求項47】
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送タイプは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む、請求項44から46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記課金トリガデバイスが冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行する段階
をさらに備える、請求項44から47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報を課金データ記録へ書き込む段階
をさらに備える、請求項44から48のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記課金トリガデバイスが、前記第1のデータ接続サービスに対応する使用量、および使用量説明情報を前記課金処理デバイスへ送信する段階、前記使用量説明情報は、前記使用量が冗長性含有使用量または冗長性除外使用量であることを示す;および
前記課金処理デバイスが前記使用量および前記使用量説明情報を受信する段階
をさらに備える、請求項44から49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記課金処理デバイスが前記使用量説明情報を課金データ記録へ書き込む段階
をさらに備える、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記方法は、
前記課金トリガデバイスが前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を前記課金処理デバイスへ送信する段階;および
前記課金処理デバイスが前記課金トリガデバイスから前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を受信する段階
をさらに備える;および
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報および前記伝送遅延に基づく課金処理を実行する段階を有する、
請求項46から51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記課金処理デバイスが前記伝送遅延を課金データ記録へ書き込む段階
をさらに備える、請求項52に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年8月4日に出願された、「課金処理方法およびシステム、および関連デバイス」と題する中国特許出願第202010774810.8号の優先権を主張する。当該中国特許出願は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、通信分野に関し、特に、データ接続セッションにおけるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するための方法およびシステム、および関連デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
URLLC(Ultra-reliable and Low Latency Communication、超高信頼低遅延通信)データ接続サービスをサポートするために、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)規格仕様は、5GS(5th Generation System、第5世代システム)に高信頼伝送を実装するための冗長伝送技術解決手段を定義している。例えば、PDUセッションのQoS(quality of service、サービス品質)フロー(QoS Flow、サービス品質フロー)用冗長データ伝送トンネルを介して、またはPDUセッション用冗長トランスポート層経路を介して、冗長PDU(protocol data unit、プロトコルデータユニット)セッションを通じ、データ伝送が実行される。
【0004】
既存の課金処理デバイス、例えば、3GPP(登録商標)規格仕様において定義される課金機能(Charging Function、CHF)デバイスは、データ接続サービスに用いられる冗長伝送に関与せず、データ接続サービスの冗長伝送についての状況を認識することもできない。課金処理デバイスの既存のメカニズムに従って課金が実行される場合、事業者またはエンドユーザの多様な課金要件を満たすことができない。例えば、課金結果が不正確になることがあり、または冗長伝送のトラフィックに対する課金が省略されることがあり、事業者の経済的損失がもたらされる。加えて、課金トラフィックおよびユーザが認識可能なトラフィックの間の不一致が、エンドユーザの誤解をもたらし、ユーザエクスペリエンスに影響を及ぼすことがある。
【0005】
どのようにして課金処理デバイスが冗長伝送についての状況に基づく課金処理を実行することを可能にするかは、早急に解決されるべき技術的問題である。
【発明の概要】
【0006】
これを考慮して、課金処理デバイスがデータ接続サービスの冗長伝送についての状況に基づく課金処理を実行することを可能にすることでこの場合における不正確な課金結果という問題を解決するために、課金処理方法が提供される。
【0007】
第1の態様によれば、本願の一実施形態は、課金トリガデバイスにより実行される課金処理方法を提供する。課金トリガデバイスは、課金処理デバイスと通信し、方法は、以下の段階を含む。
【0008】
課金トリガデバイスが、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である冗長伝送情報を含む第1の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信する。
【0009】
課金トリガデバイスが、課金処理デバイスにより冗長伝送情報に基づいて実行される課金処理の結果である課金処理結果を含む第1の課金応答メッセージを課金処理デバイスから受信する。
【0010】
方法によれば、課金処理デバイスは、データ接続セッションにおけるデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報を課金処理デバイスに提供でき、その結果、課金処理デバイスは、冗長伝送についての状況を時間内に認識し、冗長伝送についての状況に基づいて課金処理を実行できる。これは、重複して伝送されるデータ接続サービスの課金結果の精度を向上させる一助となり、事業者またはエンドユーザの多様な課金要件を満たす。
【0011】
可能な解決手段において、第1の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信する段階の前に、方法は、課金トリガデバイスが第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードを決定する段階をさらに含む。
【0012】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す。
【0013】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードをさらに示し、前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである。
【0014】
可能な解決手段において、前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む。
【0015】
可能な解決手段において、前記課金処理結果は、前記課金処理デバイスにより前記第1のデータ接続サービスに対して付与される割当量、および対応する第1の処理インジケーション情報を含む。前記第1の処理インジケーション情報は、前記割当量に対応する使用量の冗長フラグを設定するよう前記課金トリガデバイスに指示する。前記方法は、前記課金トリガデバイスが第2の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信する段階、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量および前記冗長フラグに対応する前記使用量を含む、をさらに含む。前記冗長フラグは、前記使用量が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す。この解決手段において、課金処理デバイスは、どの使用量が冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を受ける必要があるかをより正確に判断することにより、課金性能を向上させ得る。
【0016】
可能な解決手段において、前記課金処理結果は、第2の処理インジケーション情報を含み、前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう指示する。方法によれば、課金トリガデバイスは、課金処理デバイスの要件に基づいて、対応する使用量を収集し得る。これは、課金処理システム全体の性能を向上させる一助となる。
【0017】
可能な解決手段において、前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、セッション冗長性またはトランスポート層冗長性であり、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、前記第1のデータ接続サービスにおけるQoSフローに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応する前記データ接続セッションに対応する;または前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、トンネル冗長性であり、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応するQoSフローに対応する。
【0018】
可能な解決手段において、前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性であり、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を前記実行することは、前記データ接続セッションにおける前記第2のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送のトラフィックの半分を前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む;および第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を前記実行することは、前記データ接続セッションにおける前記第2のデータ接続サービスに用いられる前記冗長伝送の前記トラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む;または前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性であり、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を前記実行することは、ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含み、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を前記実行することは、前記ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む;または前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性であり、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を前記実行することは、2つの相互に重複する伝送経路のうちの1つを通じて伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含み、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を前記実行することは、相互に重複する前記2つの伝送経路を通じて伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む。
【0019】
可能な解決手段において、前記第2のデータ接続サービスは、オンライン課金サービスであり、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を前記実行することは、前記課金処理デバイスにより付与された前記割当量を前記第2のデータ接続サービスの前記使用量だけ消費することをさらに含む。
【0020】
可能な解決手段において、前記課金トリガデバイスは、前記第1のデータ接続サービスにおける前記レーティンググループまたは前記QoSフローに対応する使用量、および対応する使用量説明情報を前記課金処理デバイスへ送信し、前記使用量説明情報は、前記使用量が、冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィック、ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、またはユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィックのいずれか1つであることを示す。
【0021】
可能な解決手段において、前記課金トリガデバイスは、前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を前記課金処理デバイスへ送信する。
【0022】
可能な解決手段において、前記課金処理結果は、無課金インジケーション情報を含み、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する。
【0023】
可能な解決手段において、前記課金トリガデバイスは、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションになっていると判断する。前記課金トリガデバイスは、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションになっていることを示すインジケーション情報を含む第3の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信する。
【0024】
第2の態様によれば、本願の一実施形態は、課金処理デバイスにより実行される課金処理方法を提供する。課金処理デバイスは、課金トリガデバイスと通信し、方法は、以下の段階を含む。
【0025】
前記課金処理デバイスは、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である冗長伝送情報を含む第1の課金要求メッセージを前記課金トリガデバイスから受信する。
【0026】
前記課金処理デバイスは、前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行して課金処理結果を取得し、前記課金処理結果を含む第1の課金応答メッセージを前記課金トリガデバイスへ送信する。
【0027】
方法によれば、課金処理デバイスは、データ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報を取得し、冗長伝送についての状況に基づいて課金処理を実行できる。この方法は、重複して伝送されるデータ接続サービスの課金結果の精度を向上させる一助となる。
【0028】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す。
【0029】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードをさらに示し、前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである。
【0030】
可能な解決手段において、前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む。
【0031】
可能な解決手段において、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する段階は、前記第1のデータ接続サービスの使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行することを前記冗長伝送情報に基づいて決定し、割当量を前記第1のデータ接続サービスに対して付与する段階を含み、前記課金処理結果は、前記割当量を含む。前記方法は、前記課金処理デバイスが前記課金トリガデバイスから第2の課金要求メッセージを受信する段階、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量に対応する使用量を含む;および前記課金処理デバイスは、前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する段階をさらに含む。
【0032】
可能な解決手段において、前記方法は、前記課金処理デバイスが前記割当量の第1の処理インジケーション情報を生成する段階、前記第1の処理インジケーション情報は、前記割当量に対応する前記使用量の冗長フラグを設定するよう前記課金トリガデバイスに指示する、をさらに含む;前記課金処理結果は、前記第1の処理インジケーション情報をさらに含む;前記第2の課金要求メッセージは、前記冗長フラグをさらに含む;および前記課金処理デバイスが前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長フラグに基づき前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する段階を有し、前記冗長フラグは、前記使用量が、重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す。
【0033】
可能な解決手段において、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づいて第2の処理インジケーション情報を生成する段階を有し、前記課金処理結果は、前記第2の処理インジケーション情報を含む;および前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう前記課金トリガデバイスに指示する。
【0034】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードがセッション冗長性またはトランスポート層冗長性であることを示し、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、前記第1のデータ接続サービスにおけるQoSフローに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応する前記データ接続セッションに対応する。代替的に、前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードがトンネル冗長性であることを前記冗長伝送情報が示している場合、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスのレーティンググループに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応するQoSフローに対応する。
【0035】
可能な解決手段において、前記方法は、前記課金処理デバイスが、前記第1のデータ接続サービスにおける前記レーティンググループまたは前記QoSフローに対応する使用量、および対応する使用量説明情報を前記課金トリガデバイスから受信する段階、前記使用量説明情報は、前記使用量が、冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィック、ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、またはユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィックのいずれか1つであることを示す、をさらに含む。
【0036】
可能な解決手段において、前記方法は、前記課金処理デバイスが前記課金トリガデバイスから前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を受信する段階をさらに備える;および前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報および前記伝送遅延に基づく課金処理を実行する段階を有する。
【0037】
可能な解決手段において、前記方法は、前記課金処理デバイスが前記第1のデータ接続サービスについての情報を課金データ記録へ書き込む段階、前記第1のデータ接続サービスについての前記情報は、前記冗長伝送情報、前記使用量説明情報または前記伝送遅延のいずれか1つを含む、をさらに含む。
【0038】
可能な解決手段において、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記データ接続セッションに対する課金処理の実行のスキップを決定し;および前記課金処理デバイスが無課金インジケーション情報を生成する段階を有し、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する;および前記課金処理結果は、前記無課金インジケーション情報を含む。
【0039】
第3の態様によれば、本願の一実施形態は、課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスを含む課金処理システムを提供する。課金トリガデバイスは、課金処理デバイスと通信する。
【0040】
課金トリガデバイスは、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である冗長伝送情報を含む第1の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信するように構成されている。
【0041】
前記課金処理デバイスは、前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行して課金処理結果を取得し、前記課金処理結果を含む第1の課金応答メッセージを前記課金トリガデバイスへ送信するように構成されている。
【0042】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す。
【0043】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードをさらに示し、前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである。
【0044】
可能な解決手段において、前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む。
【0045】
可能な解決手段において、前記課金処理デバイスはさらに、前記第1のデータ接続サービスの使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行することを前記冗長伝送情報に基づいて決定し、割当量を前記第1のデータ接続サービスに対して付与する;および前記割当量を前記課金処理結果に含めるように構成されている。前記課金トリガデバイスはさらに、第2の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信するように構成されており、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量に対応する使用量を含む。前記課金処理デバイスはさらに、前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行するように構成されている。
【0046】
可能な解決手段において、前記課金処理デバイスはさらに、前記割当量に対応する前記使用量の冗長フラグを設定するよう前記課金トリガデバイスに指示する前記割当量の第1の処理インジケーション情報を生成する;および前記第1の処理インジケーション情報を前記課金処理結果に含めるように構成されている;および前記課金トリガデバイスはさらに、前記使用量が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す前記冗長フラグを前記第2の課金要求メッセージに含めるように構成されている。
【0047】
可能な解決手段において、前記課金処理デバイスはさらに、前記冗長伝送情報に基づいて第2の処理インジケーション情報を生成する;および前記第2の処理インジケーション情報を前記課金処理結果に含めるように構成されている。前記課金トリガデバイスはさらに、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を前記第2の処理インジケーション情報に基づいて実行するように構成されている。
【0048】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションについての前記情報を含む。前記課金処理デバイスはさらに、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行のスキップを決定し、無課金インジケーション情報を生成し、前記無課金インジケーション情報を前記課金処理結果に含めるように構成されている。前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する。
【0049】
第4の態様によれば、本願の一実施形態は、課金トリガデバイスを提供する。課金トリガデバイスは、課金処理デバイスと通信し、送信モジュールおよび受信モジュールを含む。
【0050】
送信モジュールは、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である冗長伝送情報を含む第1の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信するように構成されている。
【0051】
受信モジュールは、課金処理デバイスにより冗長伝送情報に基づいて実行される課金処理の結果である課金処理結果を含む第1の課金応答メッセージを課金処理デバイスから受信するように構成されている。
【0052】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す。
【0053】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードをさらに示し、前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである。
【0054】
可能な解決手段において、前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む。
【0055】
可能な解決手段において、前記課金処理結果は、前記課金処理デバイスにより前記第1のデータ接続サービスに対して付与される割当量、および対応する第1の処理インジケーション情報を含み、前記第1の処理インジケーション情報は、前記割当量に対応する使用量の冗長フラグを設定するよう前記課金トリガデバイスに指示する。前記送信モジュールはさらに、第2の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信するように構成されており、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量および前記冗長フラグに対応する前記使用量を含む。前記冗長フラグは、前記使用量が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す。
【0056】
可能な解決手段において、前記課金処理結果は、第2の処理インジケーション情報を含み、前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう指示する。
【0057】
可能な解決手段において、前記送信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループまたはQoSフローに対応する使用量、および対応する使用量説明情報を前記課金処理デバイスへ送信するように構成されている。使用量説明情報は、使用量が、冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィック、ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、またはユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィックのいずれか1つであることを示す。
【0058】
可能な解決手段において、前記送信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を前記課金処理デバイスへ送信するように構成されている。
【0059】
可能な解決手段において、前記課金処理結果は、無課金インジケーション情報を含み、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する。
【0060】
第5の態様によれば、本願の一実施形態は、課金処理デバイスを提供する。課金処理デバイスは、課金トリガデバイスと通信し、受信モジュールおよび送信モジュールを含む。
【0061】
前記受信モジュールは、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である冗長伝送情報を含む第1の課金要求メッセージを前記課金トリガデバイスから受信するように構成されている。
【0062】
前記送信モジュールは、前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行して課金処理結果を取得し、前記課金処理結果を含む第1の課金応答メッセージを前記課金トリガデバイスへ送信するように構成されている。
【0063】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す。
【0064】
可能な解決手段において、前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードをさらに示し、前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである。
【0065】
可能な解決手段において、前記第1のデータ接続サービスの前記冗長伝送モードは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む。
【0066】
可能な解決手段において、前記送信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスの使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行することを前記冗長伝送情報に基づいて決定し、割当量を前記第1のデータ接続サービスに対して付与するように構成されており、前記課金処理結果は、前記割当量を含む。前記受信モジュールはさらに、前記課金トリガデバイスから第2の課金要求メッセージを受信するように構成されており、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量に対応する使用量を含む。前記課金処理デバイスは、前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する。
【0067】
可能な解決手段において、前記送信モジュールはさらに、前記冗長伝送情報に基づいて第2の処理インジケーション情報を生成するように構成されている。前記課金処理結果は、前記第2の処理インジケーション情報を含む。前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう前記課金トリガデバイスに指示する。
【0068】
可能な解決手段において、前記受信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループまたはQoSフローに対応する使用量、および対応する使用量説明情報を前記課金トリガデバイスから受信するように構成されている。使用量説明情報は、使用量が、冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィック、ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、またはユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィックのいずれか1つであることを示す。
【0069】
可能な解決手段において、前記受信モジュールはさらに、前記課金トリガデバイスから前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を受信するように構成されている;および前記送信モジュールはさらに、前記冗長伝送情報および前記伝送遅延に基づく課金処理を実行するように構成されている。
【0070】
可能な解決手段において、前記送信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスについての情報を課金データ記録へ書き込むように構成されており、前記第1のデータ接続サービスについての前記情報は、前記冗長伝送情報、前記使用量説明情報または前記伝送遅延のいずれか1つを含む。
【0071】
可能な解決手段において、前記送信モジュールはさらに、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行のスキップを決定し、無課金インジケーション情報を生成するように構成されている。前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する;および前記課金処理結果は、前記無課金インジケーション情報を含む。
【0072】
第6の態様によれば、本願の一実施形態は、プロセッサおよびメモリを含む課金トリガデバイスを提供する。
メモリは、プログラム命令を格納するように構成されている。前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記プログラム命令を呼び出して実行することで、前記課金トリガデバイスが第1の態様に対応する課金処理方法または第1の態様における任意の可能な解決手段を実行することを可能にするように構成されている。
【0073】
第7の態様によれば、本願の一実施形態は、プロセッサおよびメモリを含む課金処理デバイスを提供する。
メモリは、プログラム命令を格納するように構成されている。前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記プログラム命令を呼び出して実行することで、前記課金処理デバイスが第2の態様に対応する課金処理方法または第2の態様における任意の可能な解決手段を実行することを可能にするように構成されている。
【0074】
第8の態様によれば、本願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令がコンピュータ上で実行された場合、コンピュータは、第1の態様、第2の態様、第1の態様における任意の可能な解決手段または第2の態様における任意の可能な解決手段に対応する課金処理方法を実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
図1】本願の一実施形態によるセッション冗長性伝送モードの概略図である。
【0076】
図2A】本願の一実施形態によるトンネル冗長性伝送モードの第1の概略図である。
【0077】
図2B】本願の一実施形態によるトンネル冗長性伝送モードの第2の概略図である。
【0078】
図3】本願の一実施形態によるトランスポート層冗長性伝送モードの概略図である。
【0079】
図4A】本願の一実施形態による第1の通信システムのアーキテクチャ図である。
【0080】
図4B】本願の一実施形態による、重複して伝送されるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するための第1の方法のフローチャートである。
【0081】
図5】本願の一実施形態による第2の通信システムのアーキテクチャ図である。
【0082】
図6A】本願の一実施形態による、重複して伝送されるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するための第2の方法のフローチャートである。
【0083】
図6B】本願の一実施形態による、重複して伝送されるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するための第3の方法のフローチャートである。
【0084】
図7A】本願の一実施形態による第3の通信システムのアーキテクチャ図である。
【0085】
図7B】本願の一実施形態による、重複して伝送されるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するための第4の方法のフローチャートである。
【0086】
図8】本願の一実施形態による課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスのハードウェアの構造図である。
【0087】
図9】本願の一実施形態による課金処理デバイスの論理構造の概略図である。
【0088】
図10】本願の一実施形態による課金トリガデバイスの論理構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0089】
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決手段を説明する。別段の定めがない限り、本願の説明において、「/」は、関連する対象間の「または」の関係を表す。例えば、A/Bは、AまたはBを表し得る。本願における「および/または」という用語は、関連する対象を説明するための対応関係を示しており、3つの関係が存在し得ることを示している。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、という3つの事例を示し得る。AおよびBは、単数または複数であってよい。
加えて、本願の説明において、別段の記載がない限り、「複数の(a plurality of)」は、2つ、または2つより多くを意味する。加えて、本願の実施形態における技術的解決手段を明確に説明すべく、基本的に同じ機能または目的を有する同じ事項または同様の事項を区別するために、「第1の」および「第2の」などの語が、本願の実施形態において用いられている。「第1の」および「第2の」などの用語が数または実行順序を限定しておらず、「第1の」および「第2の」などの用語が明確な違いを示していないことを、当業者であれば理解し得る。
【0090】
データ接続セッションまたはデータ接続セッションにおけるデータ接続サービスについて、事業者の通信ネットワークは、少なくとも以下の3つのモードでの冗長伝送を通じて、データ接続セッションまたはデータ接続セッションにおけるデータ接続サービスの信頼性を向上させ得る。
【0091】
データ接続セッションの冗長性とも名付けられるセッション冗長性(「S1」と示される)は、ユーザ機器およびデータネットワークの間に2つの相互に重複するデータ接続セッションが存在しており、ユーザのサービスの同じサービスデータフローがこれら2つの相互に重複するデータ接続セッションにおいて伝送されていることを意味する。例えば、図1に示されるように、UE(user equipment、ユーザ機器)101は、2つのPDU(protocol data unit、プロトコルデータユニット)セッションを確立し、これら2つのPDUセッションに基づいて2つの相互に独立したユーザプレーン(user plane)経路を確立して、UE101およびDN(Data Network、データネットワーク)109の間で同じデータを伝送する。説明しやすくするために、本願の実施形態において、この冗長伝送モードは、略して、「セッション冗長性」と称される。
【0092】
トンネル冗長性(「S2」と示される):トンネル冗長性は、同じデータを伝送する2つのユーザプレーン伝送トンネルが、無線アクセスネットワークデバイスおよびユーザプレーンデータゲートウェイの間に存在しており、データ接続セッションにおける同じQoSフローに対応しており(つまり、QoSフローにおけるサービスデータフローがこれら2つのユーザプレーン伝送トンネルを通じて重複して伝送されており)、2つの相互に重複する伝送トンネル(N3/N9)レベル伝送経路を形成していることを意味する。例えば、図2Aまたは図2Bに示されるように、QoSフロー確立プロセスにおいて、SMF(Session Management Function、セッション管理機能)デバイス204は、QoSフローの粒度で冗長伝送を実行するよう、PSA(PDU session anchor、PDUセッションアンカ)UPF(User Plane Function、ユーザプレーン機能)デバイス205およびNG-RAN(Next-Generation Radio Access Network、次世代無線アクセスネットワーク)デバイス203に通知する。具体的には、図2Aに示されるように、同じデータが、PSA UPFデバイス205およびNG-RANデバイス203の間の2つのN3インタフェーストンネル(N3トンネル)を通じて伝送されてよく、これら2つのN3インタフェーストンネルは、同じQoSフロー識別子を共有する。代替的に、図2Bに示されるように、同じデータが、PSA UPFデバイス205およびNG-RANデバイス203の間の2つのN3およびN9インタフェーストンネル(N3およびN9トンネル)を通じて伝送されてよく、これら2つのN3およびN9トンネルも、同じQoSフロー識別子を共有する。説明しやすくするために、本願の実施形態において、この冗長伝送モードは、略して、「トンネル冗長性」と称され、QoSフロー識別子に対応する。
【0093】
トランスポート層冗長性(「S3」と示される):トランスポート層冗長性は、データ接続セッションに共に対応する2つのトランスポート層経路が、無線アクセスネットワークデバイスおよびユーザプレーンデータゲートウェイの間に存在しており、同じデータを伝送しており(つまり、データ接続セッションにおける全てのサービスデータフローが2つのトランスポート層経路を通じてそれぞれ重複して伝送されており)、2つの相互に重複するデータ接続セッションレベル伝送経路を形成していることを意味する。例えば、図3に示されるように、N3 GTP-U(GPRS Tunneling Protocol-User Plane、GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン)トンネルが確立される場合、2つの相互に独立したトランスポート層経路(トランスポート層における経路)が、UPFデバイス305およびNG-RANデバイス303の間に確立される。UPFデバイス305がダウンリンクデータをN3 GTP-Uトンネルへ送信するプロセスにおいて、ダウンリンクデータは、2つのトランスポート層経路へ複製される。NG-RANデバイス303は、ダウンリンクデータを受信した後に、反復ダウンリンクデータを除外し、ダウンリンクデータをUE301へ転送する。NG-RANデバイス303がアップリンクデータをN3 GTP-Uトンネルへ送信するプロセスにおいて、アップリンクデータも、2つのトランスポート層経路へ複製される。UPFデバイス305は、アップリンクデータを受信した後に、反復アップリンクデータを除外し、次に、アップリンクデータをDN307へ転送する。説明しやすくするために、本願において、この冗長伝送モードは、略して、「トランスポート層冗長性」と称される。
【0094】
S1モードでの冗長伝送中は、2つの冗長データ接続セッションのいずれかのデータ接続セッションについて、任意の収集周期で、UEおよびユーザプレーンデータゲートウェイの間のトラフィックが、ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間のデータトラフィックと合致する(パケット損失がポリシー制御により引き起こされるか、またはネットワーク理由が考慮されない場合)。さらに、S2またはS3モードでの冗長伝送は、無線アクセスネットワークデバイスおよびユーザプレーンデータゲートウェイの間でのみ発生し、同じ冗長伝送のデータ接続サービスのトラフィックは、ユーザプレーンデータゲートウェイの2つの側において合致しない。つまり、パケット損失など、ネットワーク例外にかかわらず、任意の収集周期で、無線アクセスネットワークデバイス側のトラフィックは、データネットワーク側のトラフィックの2倍である。
【0095】
前述の信頼性の向上は、例えば、図1におけるNG-RAN104およびUPF107によりサポートされる第2のPDUセッション、図2AにおけるNG-RAN203およびUPF205の間のN3トンネル2、図2BにおけるNG-RAN203およびUPF205の間のN3トンネル2およびN9トンネル2、および図3におけるNG-RAN303およびUPF305の間の第2のトランスポート層経路といったネットワークリソースの追加の投資を通じて、事業者により実現される。したがって、課金処理デバイスは、新しい課金能力を提供すべきであり、例えば、冗長伝送により引き起こされる追加のトラフィックに対する課金処理を実行すべきであり、その結果、事業者は、事業者が追加的に投資するネットワークリソースに課金できる。加えて、ユーザ機器により認識され得る使用量が、ユーザプレーンデータゲートウェイにより収集され得る使用量とは異なるので、課金処理デバイスはさらに、冗長伝送なしの元の使用量および冗長伝送に起因して追加される追加の使用量を区別し、次に、課金処理を実行する。そうでなければ、エンドユーザによる不要な誤解が生じて、低いユーザエクスペリエンスをもたらされることがある。
【0096】
したがって、課金処理デバイスは、事業者の、またはエンドユーザの多様な課金要件を満たすべく、データ伝送プロセスにおけるデータ接続セッションの冗長伝送についての状況をタイムリーに取得すること、使用量取得モードをタイムリーに管理すること、および対応する課金処理を取得される使用量に対してタイムリーに実行することが可能である。
【0097】
図4Aは、本願の一実施形態による第1の通信システムのアーキテクチャ図である。第1の通信システムは、ユーザ機器411、無線アクセスネットワークデバイス412、ユーザプレーンデータゲートウェイ413、データネットワーク414、課金処理デバイス402および課金トリガデバイス401を含む。課金トリガデバイス401および課金処理デバイス402は、課金処理システムを形成して、データ接続セッション415に対する課金処理を実行する。可能な解決手段において、課金処理システムは、ポリシー制御デバイス(図4Aに示されていない)および請求管理デバイス(図4Aに示されていない)等をさらに含む。以下では、これらのデバイスのうちのいくつかを簡潔に説明する。
【0098】
ユーザ機器411は、エンドユーザのデバイスであり、エアインタフェースを介して無線アクセスネットワークデバイス412に接続されている(注:本願の実施形態において説明される「接続(connect)」または「接続(connection)」は、直接接続または間接接続を含む。後者は、1つまたは複数の中間ネットワークデバイスを通じた接続を指し、これについては再度説明しない)。ユーザ機器411は、データ接続セッション415の作成または解放の開始を担う。ユーザ機器411は、音声通話およびビデオ再生などの多様なサービスをエンドユーザのために提供すべく、データ接続セッション415を用いることにより、データネットワーク414内のデバイスまたはサーバと通信する。
【0099】
ユーザ機器411は、3GPP(登録商標)規格仕様において定義されるUE(user equipment、ユーザ機器)であってよい。例えば、ユーザ機器は、スマートフォン、無線通信機能を有するラップトップコンピュータ(Laptop)、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、AR(Augmented Reality、拡張現実)デバイスおよびIoT(Internet of Things、モノのインターネット)デバイス等を含む。
【0100】
実際の用途では、図4Aに示される通信システムはより多くのユーザ機器を含み得ることが理解され得る。
【0101】
無線アクセスネットワークデバイス412は、無線アクセスネットワーク内のネットワークエレメントであり、ユーザプレーンデータゲートウェイ413のデータパケットをユーザ機器411へ送信すべく、またはユーザ機器411により送信されるデータパケットをユーザプレーンデータゲートウェイ413へ送信すべく、ユーザ機器411への無線周波数信号の送信またはユーザ機器411からの無線周波数信号の受信を担う。無線アクセスネットワークデバイス412は通常、3GPP(登録商標)規格仕様に定義されるNG-RANであり、限定されるわけではないが、eNB(evolved NodeB、進化型NodeB)およびgNB(gNodeB、5G基地局)を含む。実際の用途では、図4Aに示される通信システム内により多くの無線アクセスネットワークデバイスが存在し得ることが理解され得る。
【0102】
ユーザプレーンデータゲートウェイ413は、コアネットワーク内のネットワークエレメントであり、ユーザ機器411からの、無線アクセスネットワークデバイス412を通過するデータパケットをデータネットワーク414へ転送するか、またはデータネットワーク414により送信されるデータパケットを無線アクセスネットワークデバイス412へ、次にユーザ機器411へ転送する。ユーザプレーンデータゲートウェイ413は通常、3GPP(登録商標)規格仕様において定義されるUPFデバイス、PGW-U(packet data network gateway for user plane、ユーザプレーン用パケットデータネットワークゲートウェイ)またはSGW-U(serving gateway for user plane、ユーザプレーン用サービングゲートウェイ)である。実際の用途では、図4Aに示される通信システム内により多くのユーザプレーンデータゲートウェイが存在し得ることが理解され得る。
【0103】
データネットワーク414は、データを伝送するように構成されており、例えばインターネットなどの転送点としてデータスイッチを用いることにより形成されたネットワークである。データネットワーク414は、アプリケーションサーバ(図4Aに示されていない)を含み、ユーザ機器411上の様々なAPP(Application、アプリケーション)のためにサービスまたは能力を提供する。
【0104】
データ接続セッション415は、ユーザ機器411およびデータネットワーク414の間のアソシエーション(英語:association between the UE and a data network that provides a connectivity service)であり、ユーザ機器、無線アクセスネットワークデバイス、ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間でデータパケット(packet)を伝送すべく、ユーザ機器411およびデータネットワーク414の間の通信のための接続サービスを提供するために用いられる。データ接続セッション415の作成プロセスは、ユーザ機器411により開始されてよく、データ接続セッション415の解放プロセスは、ユーザ機器411または別のネットワークデバイスにより開始されてよい。
【0105】
データ接続セッション415は、5Gネットワークアーキテクチャ内のPDUセッションであってよく、または4G(4th generation、第4世代)ネットワークアーキテクチャ内のIP-CAN(IP-connectivity access network、IP接続アクセスネットワーク)セッションであってよく、またはユーザ機器およびデータネットワークの間の別の形態のセッションであってよい。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0106】
本願の実施形態において、データ接続セッションは、場合によっては、略して、「セッション」と称される。
【0107】
課金トリガデバイス401は、データ接続セッション415内で伝送されるデータの課金情報を収集し、課金情報を課金処理デバイスへ報告するデバイスである。課金トリガデバイス401は、ユーザプレーンデータゲートウェイ413および課金処理デバイス402の両方に接続されている。
課金トリガデバイス401は、
(1)データ接続セッション415またはデータ接続セッション415におけるデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報を取得し、それに応じて冗長伝送情報を形成する
(2)冗長伝送情報および課金データを課金処理デバイス402へ送信する、および
(3)課金処理デバイス402から課金処理結果を受信し、さらに、課金処理結果に基づいて、さらなる課金関連オペレーションを実行するか、または課金関連オペレーションを停止する
という主な機能を有する。
【0108】
加えて、S2またはS3モードでは、ユーザプレーンデータゲートウェイ413の2つの側での非対称トラフィックの特徴について、課金トリガデバイス401はさらに、データ接続セッション415におけるデータ接続サービスの、ユーザプレーンデータゲートウェイ413の異なる側で伝送されるトラフィックおよび説明情報(例えば、どちらの側のトラフィックかが説明される)を課金処理デバイス402へ報告し得る。
【0109】
課金トリガデバイス401は、3GPP(登録商標)規格仕様において定義されるCTF(Charging Trigger Function、課金トリガ機能)を含む。課金トリガデバイス401は、3GPP(登録商標)規格仕様において定義されるSMFデバイス(つまり、制御プレーンゲートウェイ)内で展開され得るか、またはSMFデバイスと同じまたは同様の機能を有する別のデバイス、例えば、PGW-C(packet data network gateway for control plane、制御プレーン用パケットデータゲートウェイ)またはSGW-C(serving gateway for control、制御プレーン用サービングゲートウェイ)内で展開され得るか、またはデータ接続セッションにおける使用量および冗長伝送モードなどの情報を取得できる別のデバイス内で展開され得る。課金トリガデバイス401の物理展開モードは、本願の本実施形態において限定されない。
【0110】
実際の用途では、図4Aに示される通信システムはより多くの課金トリガデバイスを含み得ることが理解され得る。例えば、図1に示される冗長伝送モードの概略図では、SMF105およびSMF108内でそれぞれ展開された2つの課金トリガデバイスが存在し得る。
【0111】
説明しやすくするために、本願の実施形態において、課金トリガデバイスは、場合によっては、略して、「CTFデバイス」または「CTF」と称される。CTFデバイスがSMFデバイス内に展開されるシナリオにおいて、「SMFデバイス」または「SMF」は、「CTFデバイス」を表すのに直接用いられる。詳細については、後続の実施形態において説明しない。
【0112】
課金処理デバイス402は、課金トリガデバイス(課金トリガデバイス401、および図4Aに示されていない別の課金トリガデバイスを含む)により送信される情報に基づいてデータ接続セッション415におけるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するデバイスである。
課金処理デバイス402は、
(1)課金トリガデバイスから冗長伝送情報を受信して、データ接続セッション415またはデータ接続セッション415におけるデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報を認識する
(2)以下のオペレーションのいずれか1つを含む課金処理オペレーションを冗長伝送情報に基づいて実行する
という主な機能を有する。
【0113】
(2.1)データ接続セッション415またはデータ接続セッション415におけるデータ接続サービスの冗長サービス課金処理モードを冗長伝送情報に基づいて判断し、課金トリガデバイスから課金データを受信し、データ接続セッションにおけるデータ接続サービスについて割当量付与、口座引き落としおよび課金データ記録書き込みなどのオペレーションを実行し、これらのオペレーションの結果を課金トリガデバイスへ送信して、課金トリガデバイスがこの結果に基づいて割当量適用および使用量報告などの課金関連オペレーションをさらに実行することを可能にする。任意選択的に、冗長サービス課金処理モードは、例えばユーザ加入契約情報といった他の情報を参照して判断されてもよい(ユーザ加入契約情報は、追加のトラフィックまたは追加のトラフィックの課金レート等について課金を実行するかどうかを指定し得る)。
【0114】
(2.2)データ接続セッション415またはデータ接続セッション415におけるデータ接続サービスの冗長サービス課金処理モードを冗長伝送情報に基づいて決定し、さらに、冗長サービス課金処理モードの要件を満たす使用量管理モードを決定し、インジケーション情報を課金トリガデバイスへ送信して、課金トリガデバイスが指定された使用量管理モードに従って割当量の管理および使用量の収集および報告を実行することを可能にする。任意選択的に、使用量管理モードは、課金処理デバイスのユーザ加入契約情報およびローカルに格納されたポリシーなど、他の情報を参照して判断されてもよい。
【0115】
(2.3)データ接続セッションが課金される必要はない、と冗長伝送情報に基づいて判断し、さらに、無課金インジケーション情報を課金トリガデバイスへ送信して、課金トリガデバイスがデータ接続セッションに対する課金オペレーションを停止/一時停止することを可能にする。任意選択的に、課金処理デバイスのユーザ加入契約情報およびローカルに格納されたポリシーなど、他の情報に基づいて、データ接続セッションが課金される必要はない、と判断されてもよい。
【0116】
加えて、S2またはS3モードでは、データ接続セッション415におけるデータ接続サービスの、ユーザプレーンデータゲートウェイ413の異なる側で伝送されるトラフィックおよび説明情報を課金トリガデバイス401が報告した場合、課金処理デバイスはさらに、これに基づき、対応するデータ接続サービスが重複して伝送されていると判断し、さらに、課金ポリシーに従って課金処理を実行し得る。
【0117】
課金処理デバイス402は、現在の3GPP(登録商標)規格仕様において定義されているCHF(Charging Function、課金機能)デバイスに基づいて実装され得るか、または現在の3GPP(登録商標)規格仕様において定義されているCCS(Converged Charging System、集約型課金システム)デバイス(CHFデバイスの機能を含む)に基づいて実装され得るか、またはCHFデバイスまたはCCSデバイスのものと均等または同様の機能を有する別のデバイスに基づいて実装され得る。加えて、課金処理デバイス402は、物理デバイス内で独立して展開され得るか、または同じ物理デバイス内の別の機能デバイスと共に共同展開され得る。課金処理デバイス402の物理展開モードは、本願の本実施形態において限定されない。
【0118】
実際の用途では、図4Aに示される通信システムはより多くの課金処理デバイスを含み得ることが理解され得る。
【0119】
説明しやすくするために、本願の実施形態において、課金処理デバイスは、場合によっては、略して、「CHFデバイス」または「CHF」と称される。
【0120】
本願の実施形態を理解しやすくするために、以下では、いくつかの概念を説明する。
【0121】
トラフィック:トラフィックは、ユーザプレーンデータゲートウェイ(UPFデバイスなど)により特定の時間範囲(収集周期など)内に伝送されるビットの数を指す。
【0122】
使用量:使用量は、課金処理のために課金処理デバイス(例えば、CHFデバイス)へ報告されるトラフィックを指す。本願の実施形態において、使用量情報は、使用量および使用量説明情報を含む。
【0123】
QoSフロー:QoSフローは、PDUセッションにおけるQoS区別転送処理の最も細かい粒度である。概して、QoSフローは、QFI(QoS flow identifier、QoSフロー識別子)により識別される。
【0124】
冗長伝送のトラフィック:冗長伝送のトラフィックは、2つの相互に重複する伝送経路のいずれかで伝送されるトラフィックである。
【0125】
データ接続サービス:データ接続サービスは、データ接続セッションにおけるサービスデータフローのセットであり、
(1)データ接続セッションの粒度(つまり、そのような粒度でのデータ接続サービスにおける1つのサービスデータフロー/複数のサービスデータフローが、データ接続セッションにおける1つのサービスデータフロー/全てのサービスデータフローである)
(2)QoSフローの粒度(つまり、そのような粒度でのデータ接続サービスにおける1つのサービスデータフロー/複数のサービスデータフローが、データ接続セッションにおける特定のQoSフローにおける1つのサービスデータフロー/全てのサービスデータフローである)
(3)レーティンググループの粒度(つまり、そのような粒度でのデータ接続サービスにおける1つのサービスデータフロー/複数のサービスデータフローが、データ接続セッションにおける特定のレーティンググループ内の1つのサービスデータフロー/全てのサービスデータフローである)、または
(4)レーティンググループ内のサービスの粒度(つまり、そのような粒度でのデータ接続サービスにおける1つのサービスデータフロー/複数のサービスデータフローが、データ接続セッションにおける特定のレーティンググループ内の特定のサービス識別子に対応する1つのサービスデータフロー/全てのサービスデータフローである)
のいずれか1つでのものであってよい。
【0126】
説明しやすくするために、本願の実施形態において、データ接続サービスは、場合によっては、略して、「サービス」または「データサービス」と称される。本願の実施形態において、データ接続サービスを形成する全てのサービスデータフローは、課金処理を必要とするサービスデータフローであり、無料であるかまたは課金処理を必要としないサービスデータフローを含まないことが理解され得る。
【0127】
重複して伝送されるデータ接続サービス:冗長データ接続サービスとも称される、通信ネットワークが冗長伝送を実装または使用するデータ接続サービスである。重複して伝送されるデータ接続サービスは、S2またはS3モードでの冗長伝送が実装されたデータ接続サービスであり得るか、またはS1モードでの冗長伝送が実装されたデータ接続サービスであり得る(つまり、データ接続サービスにおいて伝送されるデータがさらに、別のデータ接続セッションにおいて重複して伝送される)。
【0128】
冗長伝送モード(Redundant Transmission Mode、RTM):冗長伝送モードは、冗長伝送のネットワーク実装モードの省略形であり、少なくとも、上述のセッション冗長性(S1)、トンネル冗長性(S2)またはトランスポート層冗長性(S3)を含む。「データ接続セッションの冗長伝送モード」または「データ接続サービスの冗長伝送モード」は、データ接続セッションまたはデータ接続サービスのために通信ネットワークにおいて実装または使用される冗長伝送のネットワーク実装モードである。冗長伝送モードは「冗長伝送タイプ」とも称され得ることが理解され得る。
【0129】
冗長伝送情報(Redundant transmission information、RTI):冗長伝送情報は、冗長伝送の関連情報である。特定のデータ接続セッションまたはデータ接続セッションにおけるデータ接続サービスの冗長伝送情報は、通信ネットワークがデータ接続セッションまたはデータ接続セッションにおけるデータ接続サービスのための冗長伝送を実装または使用しているかどうか、またはデータ接続セッションまたはデータ接続セッションにおけるデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であるかどうかのみを示すことがあり、追加的に、冗長伝送情報はさらに、データ接続セッションの冗長伝送モードまたはデータ接続セッションにおけるデータ接続サービスの冗長伝送モードを示すことがある。代替的に、冗長伝送情報は、データ接続セッションの冗長伝送モードまたはデータ接続セッションにおけるデータ接続サービスの冗長伝送モードのみを示すことがある。任意選択的に、冗長伝送モードはセッション冗長性であることを冗長伝送情報が示している場合、冗長伝送情報はさらに、2つの相互に重複するデータ接続セッションのうちのデータ接続セッションの「位置」(または、例えばマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションといった冗長伝送におけるデータ接続セッションの役割)を示すことがあるか、またはさらに、データ接続セッションと相互に重複する別のデータ接続セッションの関連情報、例えば、別のデータ接続セッションの識別子、別のデータ接続セッションのユーザプレーンデータゲートウェイのアドレスまたは識別子を示すことがある。
【0130】
任意選択的に、冗長伝送情報は、冗長伝送の存在が推定され得る使用量情報も指す。例えば、使用量情報が使用量、および使用量が収集される場所(つまり、ユーザプレーンデータゲートウェイの、使用量が収集される側)を含む場合、使用量情報は、冗長伝送情報ともみなされ得る。別の例では、ユーザプレーンデータゲートウェイの無線アクセスネットワーク側で収集される使用量が、ユーザプレーンデータゲートウェイのデータネットワーク側で収集される使用量の2倍である場合、課金処理デバイスは、使用量に対応するデータ接続サービスにS2またはS3モードでの冗長伝送が用いられている、と判断し得る。
【0131】
冗長使用量:冗長使用量は、特定の収集周期における冗長伝送に起因してデータ接続サービスのために追加的に伝送されるデータトラフィックである。
【0132】
基本使用量:基本使用量は、特定の収集周期におけるデータ接続サービスのデータトラフィックであって、このデータ接続サービスに用いられる冗長伝送が存在しないと仮定した場合のデータトラフィックである。
【0133】
実際の処理では、冗長使用量が収集される場所および基本使用量が収集される場所は、相対的である。S1モードでは、相互に重複する2つのデータ接続セッションAおよびBにおいて、データ接続セッションAにおける部分的または完全なトラフィック(この収集周期でのもの)が基本使用量とみなされる場合、データ接続セッションBにおける対応する部分的または完全なトラフィック(この収集周期でのもの)が冗長使用量とみなされ、逆も同様である。同様に、S2モードでは、相互に重複する2つのトンネルAおよびBにおいて、トンネルAにおける部分的または完全なトラフィックが基本使用量とみなされる場合、トンネルBにおける対応する部分的または完全なトラフィックBが冗長使用量とみなされ、逆も同様である。同様に、S3モードでは、相互に重複する2つのトランスポート層経路AおよびB上で、トランスポート層経路上の部分的または完全なトラフィックが基本使用量とみなされる場合、トランスポート層経路B上の対応する部分的または完全なトラフィックが冗長使用量とみなされ、逆も同様である。
【0134】
組み合わされた使用量:組み合わされた使用量は、基本使用量および冗長使用量の和である。例えば、基本使用量が2MBであり、冗長使用量も2MBである場合、組み合わされた使用量は、4MB(2MB+2MB)である。
【0135】
冗長サービス課金処理モード:冗長サービス課金処理モードは、課金処理デバイスが重複して伝送されるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するモードであり、「冗長性含有課金処理」および「冗長性除外課金処理」へ分類される。
【0136】
冗長性含有課金処理:冗長性含有課金処理は、課金処理デバイスが重複して伝送されるデータ接続サービスの基本使用量および冗長使用量の両方に対する課金処理、例えば、口座引き落としまたは課金データ記録書き込みを実行することを意味する。同じ課金レートまたは異なる課金レートが、事業者の課金ポリシーに応じて、基本使用量および冗長使用量に用いられ得る。
【0137】
冗長性除外課金処理:冗長性除外課金処理は、課金処理デバイスが重複して伝送されるデータ接続サービスの基本使用量のみに対する課金処理を実行すること、例えば、冗長使用量に対する処理を実行せず、特定のレートを用いることにより、基本使用量に対する口座引き落としまたは課金データ記録書き込みを実行することを意味する。
【0138】
冗長使用量処理モード:冗長使用量処理モードは、課金トリガデバイスが重複して伝送されるデータ接続サービスの割当量および/または使用量を管理することを意味する。冗長使用量処理モードは、冗長使用量処理の特定のモードであり、「冗長性含有使用量処理」および「冗長性除外使用量処理」へ分類される。
【0139】
冗長性含有使用量処理:冗長性含有使用量処理は、報告される使用量に冗長使用量を含めるために(S2/S3)、または課金処理デバイスが冗長性含有課金処理を実行する要件を、報告される使用量が満たすことを可能にするために(S1)、重複して伝送されるデータ接続サービスのデータトラフィックに対して課金トリガデバイスにより実行される処理オペレーションである。処理オペレーションは、課金モード(オンライン課金またはオフライン課金)および冗長伝送モードによって異なる。詳細については、本願の実施形態を参照されたい。
【0140】
冗長性除外使用量処理:冗長性除外使用量処理は、報告される使用量から冗長使用量を除外するために(S2/S3)、または課金処理デバイスが冗長性除外課金処理を実行する要件を、報告される使用量が満たすことを可能にするために(S1)、重複して伝送されるデータ接続サービスのデータトラフィックに対して課金トリガデバイスにより実行される処理オペレーションである。処理オペレーションは、課金モードおよび冗長伝送モードによって異なる。詳細については、本願の実施形態を参照されたい。
【0141】
図4Aに示される通信システムアーキテクチャにおいて、課金処理デバイス402は、データ接続セッション415またはデータ接続セッションにおけるデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報を、SMFデバイスまたはPGW-Cにおいて展開された課金トリガデバイス401を介して取得し、それに応じて課金処理を実行し得る。詳細については、図4Bに対応する方法の手順をさらに参照されたい。この方法の手順では、別段の定めがない限り、「課金トリガデバイス」は、課金トリガデバイス401を指し、「課金処理デバイス」は、課金処理デバイス402を指す。「ユーザ機器」は、ユーザ機器411を指し、「無線アクセスネットワークデバイス」は、無線アクセスネットワークデバイス412を指し、「ユーザプレーンデータゲートウェイ」は、ユーザプレーンデータゲートウェイ413を指し、「データネットワーク」は、データネットワーク414を指し、「データ接続セッション」は、データ接続セッション415を指す。詳細を再度説明しない。
【0142】
図4Bは、本願の一実施形態による、重複して伝送されるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するための第1の方法のフローチャートである。この方法の手順では、課金処理デバイスは、課金トリガデバイスにより報告される冗長伝送情報に基づいて、データ接続セッションにおけるデータ接続サービスに用いられる冗長伝送が存在している、と判断し、それに応じて課金処理を実行する。課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスの間には、以下の可能な任意選択の通信がある。
【0143】
(1)課金処理デバイスが、課金処理がデータ接続セッションに対して実行されるべきであると冗長伝送情報に基づいて判断し、課金処理のために課金トリガデバイスと通信する。具体的には、以下の可能なオプションがある。
【0144】
(1.1)課金トリガデバイスが、組み合わされた使用量を課金処理デバイスへデフォルトで報告し、課金処理デバイスが、報告される組み合わされた使用量に基づき、課金処理デバイスにより決定される冗長サービス課金処理モードで課金処理を実行する。
【0145】
(1.2)課金処理デバイスが、使用量処理インジケーション情報を冗長サービス課金処理モードの要件に基づいて課金トリガデバイスへ供給し、課金トリガデバイスが、割当量をインジケーション情報に基づいて管理し、インジケーション情報に基づいて、基本使用量、または基本使用量および冗長使用量を取得および報告する。
【0146】
(2)課金処理デバイスが、冗長性除外課金処理が実行されるべきであると冗長伝送情報に基づいて判断し、さらに、課金処理が冗長データ接続セッションに対して実行される必要がないと判断し、課金処理のための課金トリガデバイスとの通信を終了または一時停止する。
【0147】
図4Bに対応する方法の手順の特定の段階は、以下のとおりである。
【0148】
段階430:課金トリガデバイスが、冗長伝送情報を含む第1の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信する。
【0149】
具体的には、課金トリガデバイスは、冗長伝送情報、すなわち、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスのために通信ネットワークにおいて実装または使用される冗長伝送についての情報を取得し、冗長伝送情報を含む第1の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信する。当然ながら、冗長伝送情報に加え、課金要求メッセージは、データ接続セッションに関連する他の情報、例えば、データ接続セッションの識別子および第1のデータ接続サービスについての情報をさらに含み得ることを、当業者であれば認識している。
【0150】
本願における第1のデータ接続サービスは、データ接続セッションの粒度でのものであってよく、またはデータ接続セッションにおけるQoSフローの粒度のものであってよい。詳細を再度説明しない。
【0151】
可能な解決手段において、冗長伝送情報は、冗長伝送が第1のデータ接続サービスに用いられることを明示的に示すか、または、データ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを明示的に示す。例えば、冗長伝送情報は、「RedundantIndicator=true」などのインジケーション情報であってよい。具体的には、「データ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送である」は、冗長データ接続セッションがS1モード用のデータ接続サービスに用いられることを意味し、冗長伝送トンネルがS2モード用のデータ接続サービスに用いられることを意味し、冗長トランスポート層経路がS3モードに用いられることを意味する。
【0152】
別の可能な解決手段において、冗長伝送情報は、任意選択的に、冗長伝送が第1のデータ接続サービスに用いられることを黙示的に示す情報であってよい。例えば、課金トリガデバイスは、組み合わされた使用量(例えば、S2またはS3モードでユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック)および基本使用量(例えば、S2またはS3モードでユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィック)の両方をデフォルトで課金処理デバイスへ報告する。課金処理デバイスは、報告される組み合わされた使用量および基本使用量に基づいて、第1のデータ接続サービスが重複して伝送されるデータ接続サービスである、と判断する。したがって、組み合わされた使用量および基本使用量は、冗長伝送情報を共に形成する。
【0153】
別の可能な解決手段において、冗長伝送情報はさらに、第1のデータ接続サービスの冗長伝送モード、例えば、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性を示し得る。
【0154】
別の可能な解決手段において、冗長伝送情報はさらに、冗長伝送におけるデータ接続セッションの「位置」またはデータ接続セッションの役割を示してよく、例えば、データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示してよく、または、データ接続セッションと相互に重複する別のデータ接続セッションの関連情報、例えば、別のデータ接続セッションの識別子、または対応するユーザプレーンデータゲートウェイのアドレスまたは識別子を示してよい。
【0155】
冗長伝送情報の前述のいくつかのタイプは、独立して、または組み合わせで用いられ得ることに留意されたい。
【0156】
任意選択的に、第1の課金要求メッセージは、第1のデータ接続サービスの伝送遅延をさらに含み得る。
【0157】
本願の本実施形態において、課金要求メッセージは、具体的には、課金リソース作成要求メッセージまたは課金リソース更新要求メッセージであってよい。詳細を再度説明しない。
【0158】
課金トリガデバイスが冗長伝送情報を取得するモードは、限定されない。例えば、課金トリガデバイスは、データ接続セッション作成要求メッセージおよびローカルに構成されるポリシーに含まれるDNN(Data Network Name、データネットワーク名)またはS-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information、単一ネットワークスライス選択支援情報)を用いることにより、データ接続セッションの冗長伝送モードを決定し得る。
【0159】
段階440:課金処理デバイスが冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する。
【0160】
具体的には、課金処理デバイスは、第1の課金要求メッセージを受信およびパースし、第1の課金要求メッセージから冗長伝送情報、およびデータ接続セッションに関連する他の情報を取得し、さらに、課金処理を実行する。具体的な処理プロセスは、以下のとおりである。
【0161】
(1)第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを冗長伝送情報が示している場合、および/または冗長伝送モードが第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードを示している場合、課金処理デバイスは、それに応じて、第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送が存在していると判断し、さらに、ユーザ加入契約情報等を参照して、データ接続サービスに対して適用される冗長サービス課金処理モード、つまり、冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理を決定する。これら2つの冗長サービス課金処理モードを実装するために、課金処理デバイスはさらに、以下のオペレーションを実行する。
【0162】
(1.1)課金処理デバイスが、課金トリガデバイスから組み合わされた使用量を受信し、組み合わされた使用量に対して冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理を実行する。
【0163】
具体的には、課金処理デバイスは、第1の課金要求メッセージから組み合わされた使用量を取得してよく、または課金トリガデバイスから別の課金要求メッセージを受信し、課金要求メッセージから組み合わされた使用量を取得してよい。
【0164】
具体的には、冗長サービス課金処理モードが冗長性含有課金処理である場合、課金処理デバイスは、組み合わされた使用量に対する課金処理を実行する(つまり、基本使用量および冗長使用量を区別しない)か、または、組み合わされた使用量から基本使用量および冗長使用量を区別した後に、限定されるわけではないが、基本使用量および冗長使用量の異なる課金レートの使用を含む課金処理を別々に実行する。例えば、課金処理デバイスは、組み合わされた使用量の半分を基本使用量として使用し、課金レート1を用いることにより課金を実行し、他の半分を冗長使用量として使用し、課金レート2を用いることにより課金を実行し得る。
【0165】
具体的には、冗長サービス課金処理モードが冗長性除外課金処理である場合、課金処理デバイスは、組み合わされた使用量から基本使用量を取得し、基本使用量に対する課金処理を実行する。例えば、課金トリガデバイスにより報告される組み合わされた使用量が4MBである場合、組み合わされた使用量の半分、つまり、2MBが基本使用量として用いられ、次に、この2MBの基本使用量に対して課金処理が実行される。
【0166】
第1のデータ接続サービス(つまり、オンライン課金が実行されるべきデータ接続サービス)がオンライン課金サービスである場合、課金処理デバイスはさらに、割当量(課金トリガデバイスにより送信される割当量適用に基づいて受動的に付与され得るか、または、課金トリガデバイスにより送信される割当量適用が受信されない場合に能動的に付与され得る)を第1のデータ接続サービスに対して付与する。割当量は、対応するアカウントにおいて課金処理デバイスにより実際に予約される割当量の2倍であってよく(このように、課金トリガデバイスが課金処理デバイスから割当量を要求する回数が低減され得る)、または実際に予約される割当量に等しくてよい。任意選択的に、課金処理デバイスはさらに、割当量に対応する第1の処理インジケーション情報を生成してよく、インジケーション情報は、割当量に対応する使用量の冗長フラグを設定するよう課金トリガデバイスに指示し、冗長フラグは、割当量に対応する使用量が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す。課金処理デバイスは、第1の処理インジケーション情報を割当量と共に課金トリガデバイスへ送信してよく、または第1の処理インジケーション情報を送信せず、代わりに、冗長フラグおよび割当量の間の対応関係をローカルに格納してよい。
【0167】
(1.2)課金処理デバイスが使用量処理インジケーション情報を課金トリガデバイスへ供給して、課金トリガデバイスが冗長性含有課金処理および冗長性除外課金処理の要件をそれぞれ満たすべく冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行することを可能にする。
【0168】
具体的には、課金処理デバイスは、決定された冗長サービス課金処理モードに基づいて、第2の処理インジケーション情報を生成する。冗長サービス課金処理モードが冗長性含有課金処理である場合、第2の処理インジケーション情報は、データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理オペレーションを実行するよう課金トリガデバイスに指示する。冗長サービス課金処理モードが冗長性除外課金処理である場合、第2の処理インジケーション情報は、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理オペレーションを実行するよう課金トリガデバイスに指示する。
【0169】
第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードがセッション冗長性またはトランスポート層冗長性であることを冗長伝送情報が示している場合、第2のデータ接続サービスは、第1のデータ接続サービスのレーティンググループに対応するか、第1のデータ接続サービスにおけるQoSフローに対応するか、または第1のデータ接続サービスに対応するデータ接続セッションに対応する。
【0170】
第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードがトンネル冗長性であることを冗長伝送情報が示している場合、第2のデータ接続サービスは、第1のデータ接続サービスのレーティンググループに対応するか、または第1のデータ接続サービスに対応するQoSフローに対応する。
【0171】
(1.3)冗長伝送情報が使用量および収集場所情報である場合、課金処理デバイスは、ユーザプレーンデータゲートウェイの2つの側での使用量間の比を計算する。ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間の使用量がユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間の使用量の2倍である場合、課金処理デバイスは、冗長伝送が、第1のデータ接続サービスに用いられるS2またはS3モードである、と判断し、さらに、冗長サービス課金処理モードを決定し、次に、ユーザプレーンデータゲートウェイの2つの側での使用量に基づいて、冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理を実行する。課金処理デバイスは、ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間の使用量を組み合わされた使用量として取得し、ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間の使用量を基本使用量として取得し得る。冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理をどのように実行するかについては、この段階の段落(1.1)における関連する説明を参照されたい。
【0172】
冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理が成功した後に、課金処理デバイスは、(オンライン課金についての)口座引き落とし成功を示すインジケーション情報、または、(オフライン課金についての)課金データ記録書き込み成功を示すインジケーション情報生成する。
【0173】
(2)冗長伝送モードがセッション冗長性であることを冗長伝送情報が示しており、さらに、冗長伝送におけるデータ接続セッションの「位置」またはデータ接続セッションの役割を示しているか、または、データ接続セッションと相互に重複する別のデータ接続セッションの関連情報をさらに含む場合、冗長性除外課金処理を実装するために、課金処理デバイスは、課金処理のために2つの相互に重複するデータ接続セッションの一方を選択し得る。詳細は、以下のとおりである。
【0174】
(2.1)データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであることを冗長伝送情報が示していると仮定すると、課金処理デバイスは、無課金インジケーション情報を生成してよく、このインジケーション情報は、データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションなので課金処理デバイスがデータ接続セッションに対する課金処理を実行しないことを課金トリガデバイスに示すために用いられる。
【0175】
(2.2)データ接続セッションと相互に重複する別のデータ接続セッションの関連情報を冗長伝送情報が示していると仮定すると、課金処理デバイスは、この別のデータ接続セッションに対する課金の実行を選び、データ接続セッションについての無課金インジケーション情報を生成し、このインジケーション情報は、データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションに対して課金が実行されるが、データ接続セッションに対して課金処理が実行されないことを課金トリガデバイスに示すために用いられる。
【0176】
データ接続セッションおよび別のデータ接続セッションの間で、課金処理デバイスがこのデータ接続セッションを課金されないものとして必ずしも選択するわけではないことが理解され得る。これら2つのデータ接続セッションの間の選択については、本願の本実施形態において、特定の選択モードが限定されない。課金処理デバイスは、データ接続セッションをランダムに選択してよく、または低い伝送遅延を有するデータ接続セッションを選択してよい。これら2つのデータ接続セッションが異なるネットワークスライスである場合、課金処理デバイスはさらに、より高い優先度を有するネットワークスライス内のデータ接続セッションを選択し得る。課金処理デバイスは、課金トリガデバイスにより送信される課金要求からデータ接続セッションの伝送遅延を取得し、このデータ接続セッションが存在するネットワークスライスの優先度をネットワークスライス管理デバイスから取得し得る。
【0177】
前述の2つの点における無課金インジケーション情報は、複数の態様で表されてよく、例えば、「課金リソース作成失敗」、および、「失敗原因はデータ接続セッションが課金されていないことである旨を示すインジケーション情報」を含んでよい。詳細については、本願の後続の実施形態を参照されたい。
【0178】
第1の課金要求メッセージが第1のデータ接続サービスの伝送遅延を含む場合、課金処理デバイスは、冗長伝送情報および伝送遅延に基づいて、課金処理を実行する。例えば、課金処理デバイスは、課金される必要があるデータ接続セッションまたは課金される必要がないデータ接続セッションを伝送遅延に基づいて選択する。別の例では、課金処理デバイスは、冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理の前述のプロセスにおける伝送遅延に基づいて、使用量の課金レートを決定する。別の例では、課金処理デバイスは、伝送遅延に基づいて課金対象使用量を選択する(例えば、S2モードでは、課金トリガデバイスは、各伝送トンネルにおける使用量、および対応する伝送遅延を別々に報告してよく、課金処理デバイスは、より小さい伝送遅延に対応する使用量を選択する)。
【0179】
データ接続サービスがオフライン課金サービスである場合、この方法は、課金処理デバイスが第1のデータ接続サービスについての情報を課金データ記録へ書き込む段階をさらに含み、第1のデータ接続サービスについての情報は、冗長伝送情報、使用量説明情報または伝送遅延のいずれか1つを含む(第1の課金要求メッセージが伝送遅延を含む場合)。
【0180】
段階450:課金処理デバイスが、課金処理結果を含む第1の課金応答メッセージを課金トリガデバイスへ送信する。
【0181】
具体的には、課金処理デバイスは、第1の課金応答メッセージを構築し、
段階440において課金処理デバイスにより付与された割当量、または付与された割当量および対応する第1の処理インジケーション情報、
段階440において課金処理デバイスにより生成された第2の処理インジケーション情報、
段階440において課金処理デバイスにより生成された、口座引き落とし成功または課金データ記録書き込み成功を示すインジケーション情報、または
段階440において課金処理デバイスにより生成された無課金インジケーション情報
のうちの1つである課金処理結果を含む第1の課金応答メッセージを課金トリガデバイスへ送信する。
【0182】
本願の本実施形態において、課金応答メッセージは、具体的には、課金リソース作成応答メッセージまたは課金リソース更新応答メッセージであってよい。詳細を再度説明しない。第1の課金応答メッセージは、段階430における課金要求メッセージに対応する応答メッセージであってよく、または別の課金要求メッセージに対応する応答メッセージであってよい。
【0183】
課金トリガデバイスは、第1の課金応答メッセージを受信およびパースし、課金処理デバイスにより提供される課金処理結果を第1の課金応答メッセージから取得し、課金処理結果に基づいてさらなるオペレーションを実行する。具体的なオペレーションは、以下のとおりである。
【0184】
(1)具体的には、課金処理結果が、課金処理デバイスにより付与された割当量および対応する第1の処理インジケーション情報を含む場合、課金トリガデバイスは、割当量の消費を管理し、割当量に対応する使用量(組み合わされた使用量)を取得し、第2の課金要求メッセージを用いることにより使用量および冗長フラグを課金処理デバイスへ送信する。次に、課金処理デバイスは、第2の課金要求メッセージを受信およびパースし、第2の課金要求メッセージにおける冗長フラグに基づき、使用量に対して冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理を実行する。課金処理結果が冗長フラグを含んでいない場合、課金処理デバイスは、段階440においてローカルに格納された冗長フラグに基づき、使用量に対して冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理を実行し得る。冗長性含有課金処理および冗長性除外課金処理については、段階440における関連する説明を参照し得る。
【0185】
(2)具体的には、課金処理結果が、課金処理デバイスにより生成された第2の処理インジケーション情報を含む場合、課金トリガデバイスは、第2の処理インジケーション情報により示される異なる冗長伝送モードおよび異なる冗長使用量処理モードに従って、異なる処理を実行する。詳細は、以下のとおりである。
【0186】
(2.1)第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードがセッション冗長性であるか、トンネル冗長性であるか、またはトランスポート層冗長性であるかにかかわらず、処理は、以下のモードで実行され得る。
【0187】
(2.1.1)第2の処理インジケーション情報が第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を実行するよう指示している場合、課金処理デバイスは、このインジケーションに基づいて、
データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送のトラフィックの半分を第2のデータ接続サービスの使用量として使用し、さらに、第2のデータ接続サービスがオンライン課金サービスである場合、課金処理デバイスにより第2のデータ接続サービスの使用量(つまり、データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送のトラフィックの半分)だけ付与される割当量を消費する
というオペレーションを実行する。
【0188】
(2.1.2)第2の処理インジケーション情報が第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を実行するよう指示している場合、課金処理デバイスは、このインジケーションに基づいて、
データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送のトラフィックを第2のデータ接続サービスの使用量として使用し、さらに、第2のデータ接続サービスがオンライン課金サービスである場合、課金処理デバイスにより第2のデータ接続サービスの使用量(つまり、データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送のトラフィック)だけ付与される割当量を消費する
というオペレーションを実行する。
【0189】
前述の2つの点において、S1モードでは、「データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送のトラフィック」は、データ接続セッションにおいて伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィックであり、S2またはS3モードでは、「データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送のトラフィック」は、データ接続セッションに対応する、ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィックである。
【0190】
(2.2)第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードがトンネル冗長性またはトランスポート層冗長性である場合、以下のモードで処理が実行され得る。
【0191】
(2.2.1)第2の処理インジケーション情報が第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を実行するよう指示している場合、課金処理デバイスは、インジケーションに基づいて、
データ接続セッションに対応するユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィックを第2のデータ接続サービスの使用量として使用し、さらに、第2のデータ接続サービスがオンライン課金サービスである場合、課金処理デバイスにより第2のデータ接続サービスの使用量(つまり、ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィック)だけ付与される割当量を消費する
というオペレーションを実行する。
【0192】
(2.2.2)第2の処理インジケーション情報が第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を実行するよう指示している場合、課金処理デバイスは、インジケーションに基づいて、
データ接続セッションに対応するユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィックを第2のデータ接続サービスの使用量として使用し、さらに、第2のデータ接続サービスがオンライン課金サービスである場合、課金処理デバイスにより第2のデータ接続サービスの使用量(つまり、ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィック)だけ付与される割当量を消費する
というオペレーションを実行する。
【0193】
(2.3)第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードがトンネル冗長性であるか、またはトランスポート層冗長性であるかにかかわらず、処理はさらに、以下のモードで実行され得る。
【0194】
(2.3.1)第2の処理インジケーション情報が第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を実行するよう指示している場合、課金処理デバイスは、インジケーションに基づいて、
相互に重複する2つの冗長伝送経路の一方を通じて伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィックを第2のデータ接続サービスの使用量として使用し、さらに、第2のデータ接続サービスがオンライン課金サービスである場合、課金処理デバイスにより第2のデータ接続サービスの使用量(つまり、相互に重複する2つの伝送経路の一方を通じて伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィック)だけ付与される割当量を消費する
というオペレーションを実行する。
【0195】
伝送経路を選択するモードは、本願の本実施形態において限定されない。課金トリガデバイスは、2つの伝送経路の一方をランダムに選択してよく、または低い伝送遅延を有する伝送経路を選択してよい。2つの伝送経路が異なるネットワークスライス内にある場合、課金トリガデバイスはさらに、より高い優先度を有するネットワークスライス内の伝送経路を選択し得る。課金トリガデバイスは、ユーザプレーンデータゲートウェイから伝送経路の伝送遅延を取得し得る。
【0196】
(2.3.2)第2の処理インジケーション情報が第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を実行するよう指示している場合、課金処理デバイスは、インジケーションに基づいて、
相互に重複する2つの伝送経路を通じて伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィックを第2のデータ接続サービスの使用量として使用し、さらに、第2のデータ接続サービスがオンライン課金サービスである場合、課金処理デバイスにより第2のデータ接続サービスの使用量(つまり、相互に重複する2つの伝送経路を通じて伝送される第2のデータ接続サービスのトラフィック)だけ付与される割当量を消費する
というオペレーションを実行する。
【0197】
前述の2つの点において、「相互に重複する2つの伝送経路」については、S2モードでは2つの伝送トンネルを、S3モードでは2つのトランスポート層経路を参照されたい。
【0198】
このトラフィックは、2回の使用量報告の間の時間間隔(または収集周期)内で生成されるトラフィックであることが理解され得る。
【0199】
課金トリガデバイスは、使用量を取得した後に、別の課金要求メッセージを用いることにより、使用量を課金処理デバイスへ送信する。任意選択的に、課金トリガデバイスはさらに、取得された使用量(例えば、第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応する使用量、または第1のデータ接続サービスにおけるQoSフローに対応する使用量)についての使用量説明情報を生成し、取得された使用量と共に使用量説明情報を課金処理デバイスへ送信してよく、使用量説明情報は、使用量が、冗長性除外使用量処理が実行されるトラフィックであるかどうかを説明するために、またはトラフィックの発生場所を説明するために用いられる。
例えば、使用量説明情報は、
使用量が、冗長性除外使用量処理が実行されるトラフィック(具体的には、冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、または冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィックであってよい)であるかどうか、または
使用量が、ユーザプレーンデータゲートウェイのどちらの側のトラフィック(具体的には、ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、またはユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィックであってよい)であるか
のいずれか1つを示す。
【0200】
(3)具体的には、課金処理結果が、課金処理デバイスにより生成される無課金インジケーション情報を含む場合、課金トリガデバイスは、課金、例えば、割当量管理、使用量収集、および課金処理のための課金処理デバイスとの通信(例えば、課金処理デバイスからの割当量の要求、または使用量などの課金データの送信)を終了または一時停止する。
【0201】
任意選択的に、課金トリガデバイスは、データ接続セッションをモニタリングしてよく、ひとたび、データ接続セッションがマスタデータ接続セッションになっていることを見出すと、第3の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信し、第3の課金要求メッセージは、データ接続セッションがマスタデータ接続セッションであることを示すインジケーション情報を含み、インジケーション情報は、上述の冗長伝送情報を用いることにより示されてよい。
【0202】
前述のオペレーション段階において、課金トリガデバイスによりデータ接続サービスの使用量を取得する方法は、限定されない。例えば、課金トリガデバイスは、ユーザプレーンデータゲートウェイにより能動的に報告されるメッセージから使用量を取得してよく、または使用量取得要求メッセージをユーザプレーンデータゲートウェイへ送信し、次に、対応する応答メッセージまたは通知メッセージから使用量を取得してよい。任意選択的に、使用量取得要求メッセージは、ユーザプレーンデータゲートウェイのどちらの側のトラフィックが必要とされるかを指定し得る。例えば、この要求メッセージは、無線アクセスネットワークデバイスおよびユーザプレーンデータゲートウェイの間で伝送されるトラフィックが取得される必要があることを示す、「NG-GW」のインジケーション情報を含んでよく、または、ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィックが取得される必要があることを示す、「GW-DN」のインジケーション情報を含んでよい。
【0203】
図4Bにおける方法の手順は、課金処理デバイスが課金トリガデバイスを用いることによりデータ接続サービスの冗長伝送についての状況を認識し、冗長伝送についての状況に基づいて課金処理を実行することを可能にする。これは、課金精度を向上させる一助となり、事業者またはエンドユーザの多様な課金要件を満たす。
【0204】
図5は、本願の一実施形態による第2の通信システムのアーキテクチャ図である。通信システムは、3GPP(登録商標)規格仕様において定義されるデバイスを各デバイスの一例として用いることにより、図4Aに示される通信システムに基づいて形成されている。具体的には、図5に示されるように、ユーザ機器411がUE511であり、アクセスネットワークデバイス412がgNB512であり、ユーザプレーンデータゲートウェイ413がUPFデバイス513であり、データネットワーク414がDN514であり、課金トリガデバイス401がSMFデバイス501内で展開されており、課金処理デバイス402がCHFデバイス502であり、データ接続セッション415がPDUセッション515である一例が用いられている。例えば、UPFデバイス513は、N3インタフェースを通じてgNB512と通信し、N6インタフェースを通じてDN514と通信し、N4インタフェースを通じてSMFデバイス501と通信する。SMFデバイス501は、N40インタフェースを通じてCHFデバイス502と通信する。
【0205】
本願の後続の実施形態において、図5に示されるアーキテクチャに基づき、方法の手順を説明する。別段の定めがない限り、これらの方法の手順では、デフォルトで、「SMF」はSMFデバイス501を指し、「CHF」はCHFデバイス502を指し、「UE」はUE511を指し、「gNB」はgNB512を指し、「UPF」はUPFデバイス513を指し、「DN」はDN514を指し、「PDUセッション」はPDUセッション512を指す。課金トリガデバイスの機能がSMFデバイス501上で展開されていることに留意されたい。したがって、課金関連オペレーションが説明される場合、例えば、CHFとの通信、割当量管理または使用量収集に関連する説明において、言及されている「SMF」は、「CTF」を指す。
【0206】
当業者であれば、図5におけるデバイスを別の均等なまたは同様のデバイスに置き換えて、本願の保護範囲内に全てが含まれる、本願の実施形態と同様の技術的解決手段を取得する。
【0207】
図6Aは、本願の一実施形態による、重複して伝送されるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するための第2の方法のフローチャートである。この方法は、PDUセッションにおける第1のデータ接続サービスに対する課金処理を実行するために用いられる。CHFは、SMFにより報告される組み合わされた使用量に対する冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理を実行する。この方法の手順は主に、以下の段階を含む。
【0208】
段階601:SMFが第1のデータ接続サービスの冗長伝送情報RTI61を生成する。
【0209】
具体的には、第1のデータ接続サービスは、PDUセッションの粒度またはQoSフローの粒度である。
【0210】
SMFは単に、冗長伝送が第1のデータ接続サービスに用いられている、と判断してよく、その結果、生成されたRTI61は単に、第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示してよい。具体的には、「第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送である」は、冗長PDUセッションがS1モード用の第1のデータ接続サービスに用いられることを意味し、冗長N3/N9伝送トンネルがS2モード用の第1のデータ接続サービスに用いられることを意味し、冗長トランスポート層経路がS3モード用の第1のデータ接続サービスに用いられることを意味する。
【0211】
RTI61の一例は、以下のとおり、つまり、
「RedundantIndicator」:「True」//は、第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送が存在していることを示す
である。
【0212】
SMFは、さらに、PDUセッションの冗長伝送モードを決定してよく、その結果、生成されたRTI61はさらに、第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードを示す。RTI61の一例は、以下のとおり、つまり、
「RTI」{
「RedundantIndicator」:「True」//は、第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送が存在していることを示す
「RedundantType」:「1」//は、冗長伝送の冗長伝送モードがセッション冗長性であることを示す

or
「RedundantIndicator」:「2」//は、第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送が存在しており、冗長伝送の冗長伝送モードがトンネル冗長性であることを示す
である。
【0213】
SMFが冗長伝送モードを決定する、例示される方法は、以下のとおりである。
【0214】
冗長伝送モードがS1モードであることを判断するために、SMFは、PDUセッションが冗長PDUセッションを必要としている、とPDUセッション作成要求およびローカル構成情報におけるDNNまたはS-NSSAIに基づいて判断し、インジケーションを無線ネットワークアクセスデバイス(例えば、デュアルコネクティビティを確立するためのNG-RAN103)へ送信する。無線ネットワークアクセスデバイスがデュアルコネクティビティを正常に確立した(SMFによりNG-RANから受信された応答メッセージが成功インジケーションを搬送したか、または失敗インジケーションを搬送しなかった)場合、SMFは、PDUセッションが冗長PDUセッションである、と判断する。
【0215】
冗長伝送モードがS2モードであることを判断するために、URLLCサービスのQoSフローの確立中または確率後、SMFが許可され5QI(5G QoS Indicator、5G QoS識別子)に基づき第1のデータ接続サービス上で冗長伝送を実行することをPDUセッション作成要求およびローカル構成情報におけるDNNまたはS-NSSAIに基づいて決定した場合、NG-RANの能力、および/または事業者構成情報は、SMFは、N4インタフェースを介してPSA UPFを、N2インタフェースを介してNG-RANを通知して、冗長伝送を実行する。
【0216】
冗長伝送モードがS3モードであることを判断するために、UEがURLLCサービスのPDUセッションを確立した場合、SMFはPDUセッションについて、トランスポート層における冗長伝送をサポートするUPFをDNN、S-NSSAI、およびNG-RANのトランスポート層における冗長伝送をサポートする能力等に基づき選択して、UPFおよびNG-RANの間の2つの相互に重複するトランスポート層経路を確立する。
【0217】
任意選択的に、生成されたRTI61はさらに、PDUセッションがマスタPDUセッションまたはセカンダリPDUセッションであることを示してよく、または、PDUセッションと相互に重複する別のPDUセッションの関連情報、例えば、別のPDUセッションの識別子、または対応するユーザプレーンデータゲートウェイのアドレスまたは識別子を示してよい。RTI61の一例は、以下のとおり、つまり、
「RTI」{

「RedundantPDUsessionId」:「XXXXXXX」//は、PDUセッションと相互に重複する別のPDUセッションの識別子を示す

である。
【0218】
第1のデータ接続サービスはオンライン課金サービス(つまり、オンライン課金が実行される必要があるデータ接続サービス)である、とSMFが判断した場合、段階602が実行される。
【0219】
第1のデータ接続サービスはオフライン課金サービス(つまり、オフライン課金が実行される必要があるデータ接続サービス)である、とSMFが判断した場合、段階610が実行される。
【0220】
段階602:RTI61、PDUセッションの識別子SesId61および割当量適用RSU61(任意選択的)を含む課金要求メッセージをSMFがCHFへ送信する。
【0221】
具体的には、SMFは、RTI61およびSesId61を含む課金要求メッセージを構築し、課金要求メッセージをCHFへ送信する。任意選択的に、課金要求メッセージは、RSU61をさらに含み、RSU61は、第1のデータ接続サービスにおける1つまたは複数のレーティンググループについての割当量を申請するために用いられる。任意選択的に、課金要求メッセージは、伝送遅延をさらに含む。
【0222】
課金要求メッセージが課金リソース作成要求であると仮定すると、メッセージ構造の一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateRequest{
「SesId」:「SesId61」//PDUセッションの識別子
「RTI」{//RTI61
「RedundantIndicator」:「True」
「RTM」:「1」//は、冗長伝送モードがセッション冗長性であることを示す

「Delay」:「XXms」//伝送遅延
【0223】
異なる冗長伝送モードにおいて、冗長伝送情報RTIおよびデータ接続サービスの間の対応関係は異なることに留意されたい。例えば、S1モードまたはS3モードでは、RTIは、PDUセッション識別子に対応してよく、S2モードでは、RTIは、QoSフロー識別子に対応してよい。
【0224】
任意選択的に、課金要求メッセージは、第1のデータ接続サービスの伝送遅延をさらに含み得る。第1のデータ接続サービスがPDUセッションに対応するか、またはQoSフローに対応する場合、伝送遅延の例はそれぞれ、以下のとおり表される。
「SesId」:「SesId61」//PDUセッションの識別子
「Delay」:「50ms」//PDUセッションに対応する伝送遅延
【0225】
説明しやすくするために、本願の本実施形態において、PDUセッションに対応する伝送遅延は、「PDUセッションの粒度での伝送遅延」と称される。
【0226】
代替的に、
「QFI」:「Qosflow61」//PDUセッションにおける特定のQoSフローの識別子(QFI)
「Delay」:「100ms」//QoSフローに対応する伝送遅延
【0227】
説明しやすくするために、本願の本実施形態において、QoSフローに対応する伝送遅延は、「QoS粒度での伝送遅延」と称される。
【0228】
段階603:CHFがRTI61および/または伝送遅延に基づいて冗長サービス課金処理モードRCM61を決定する。
【0229】
具体的には、CHFは、課金要求メッセージを受信およびパースし、RTI61、SesId61、RSU61(存在する場合)および伝送遅延(存在する場合)を課金要求メッセージから取得する。CHFは、第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送である、とRTI61に基づいて判断する。CHFはさらに、CHF課金ポリシーまたはユーザ加入契約情報および/または伝送遅延(存在する場合)に従って、第1のデータ接続サービスの冗長サービス課金処理モードRCM61を決定する。例えば、CHFは、冗長性含有課金処理を第1のデータ接続サービスに適用することをRTIおよびユーザ加入契約情報に基づいて決定してよく、または、冗長性除外課金処理を第1のデータ接続サービスに適用することを決定してよい。代替的に、CHFは、伝送遅延が予め設定された閾値よりも大きい場合、冗長性含有課金処理を適用することを決定してよく、伝送遅延が予め設定された閾値よりも少ない場合、冗長性除外課金処理を適用することを決定してよい。
【0230】
段階604:CHFがRCM61に従って割当量GSU61を付与する。
【0231】
具体的には、CHFによりユーザアカウントにおいて実際に予約される割当量がAであると仮定すると、RCM61が冗長性含有課金処理である場合、GSU61はAであり、RCM61が冗長性除外課金処理である場合、GSU61はAまたは2Aであってよい。
【0232】
任意選択的に、CHFはさらに、GSU61の対応する処理インジケーション情報ProcInd(前述の第1の処理インジケーション情報に対応する)を生成して、GSU61に対応する使用量の冗長フラグを設定するようSMFに指示することで、CHFがGSU61に対応する使用量を重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量として用いることにより冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理をその後に実行するのを補助し得る。
【0233】
任意選択的に、CHFは、RSU61に基づいて、割当量を第1のデータ接続サービスに対して付与し得る。
【0234】
段階605:GSU61およびProcInd(任意選択的)を含む課金応答メッセージをCHFがSMFへ返す。
【0235】
具体的には、CHFは、課金応答メッセージを構築し、課金応答メッセージをSMFへ送信する。応答メッセージは、GSU61を含む。任意選択的に、応答メッセージは、ProcIndをさらに含む。課金応答メッセージがProcIndを含んでいない場合、CHFは、GSU61の冗長フラグUflgを生成し、対応関係にあるGSU61の識別子およびUflgをローカルに格納してよく、冗長フラグUflgは、GSU61の使用量が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す。
【0236】
課金応答メッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateResponse{
「ResId」:「ResId61」//課金リソース識別子
「GSU」{//GSU61
「RatingGroup」:「RG1」//レーティンググループ識別子
「Volume」:「2M」//付与される割当量の数
「ProcInd」:「to set redundant flag for corresponding USU」//は、対応するUSUの冗長フラグを設定するようSMFに指示する

【0237】
段階606:SMFが、GSU61に対応する使用量USU61を取得する。
【0238】
具体的には、SMFは、課金応答メッセージを受信およびパースし、課金応答メッセージからGSU61およびProcInd(存在する場合)を取得し、第1のデータ接続サービスのGSU61を消費し、GSU61の使用量USU61を記録する。
【0239】
具体的には、異なる冗長伝送モードでは、SMFは、表1における「データトラフィック」列のトラフィックだけ割当量GSU61を消費し(データ接続サービスは第1のデータ接続サービスである)、対応する使用量USU61を記録し得る。SMFは、(限定としてのGSU61を伴うサービスデータフローをUPFが解放することを可能にするために)GSU61をUPFへ送信し得る。
【表1】
【0240】
課金応答メッセージがProcIndを含む場合、SMFはさらに、USU61の冗長フラグUflgを生成して、USU61が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す。
【0241】
段階607:USU61、冗長フラグUflg(任意選択的)および伝送遅延(任意選択的)を含む課金要求メッセージをSMFがCHFへ送信する。
【0242】
具体的には、SMFは、課金要求メッセージを構築し、課金要求メッセージをCHFへ送信する。更新要求メッセージは、USU61、Uflg(CHFがProcIndを以前に供給している場合)および伝送遅延(任意選択的)を含む。
【0243】
課金要求メッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateResponse{
「ResId」:「ResId61」//課金リソース識別子
「USU」{//USU61
「RatingGroup」:「RG1」//レーティンググループ識別子
「Volume」:「2M」//使用量
「Uflg」:「USU for service with redundant transmission」//は、USU61が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す
「Delay」:「XXms」//伝送遅延

【0244】
UflgはUSU61に対応し、具体的なデータ構造は限定されないことが、理解され得る。
【0245】
任意選択的に、課金要求メッセージは、伝送遅延をさらに含み、伝送遅延は、課金要求メッセージの送信に対応する報告期間における、PDUセッションの粒度での伝送遅延またはQoSフローの粒度での伝送遅延である。任意選択的に、伝送遅延は、課金要求メッセージにおけるPDUセッション識別子、QoSフロー識別子またはレーティンググループに対応し得る。
【0246】
段階608:CHFが、RCM61/Uflgに従って、USU61に基づき口座引き落としを実行する。
【0247】
具体的には、CHFは、SMFから課金要求メッセージを受信し、課金要求メッセージをパースし、課金要求メッセージからUSU61、Uflg(存在する場合)および伝送遅延(任意選択的)を取得する。次に、CHFは、RCM61/Uflg/遅延に従って、USU61に基づき口座引き落としを実行する。
【0248】
具体的には、USU61が対応するUflg(冗長フラグ)を有する場合、CHFは、USU61が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量である、と判断し、さらに、RCM61に従って口座引き落としがUSU61に対して実行される必要がある、と判断する。RCM61が冗長性含有課金処理である場合、CHFは、USU61に対応する使用量(2MB)または対応する手数料をレーティンググループRG1に対応する口座から引き落とす。RCM61が冗長性除外課金処理である場合、CHFは、USU61に対応する使用量の半分または対応する手数料を口座から引き落とす。
【0249】
CHFは、USU61の冗長フラグUflgを設定するよう、ProcIndを用いることによりSMFに指示し、その結果、この使用量が冗長トラフィックを含む使用量であるかどうかをより正確に識別できるようになり、次に、冗長伝送の課金要件に基づいて、割当量が柔軟に付与され、使用量処理が柔軟に実行される。例えば、冗長性含有課金処理または冗長性除外課金処理は、いくつかのデータ接続サービスに対してのみ実行され、他のデータ接続サービスは、従来の課金モードで課金される。
【0250】
任意選択的に、CHFはさらに、口座引き落としプロセスにおいて用いられる課金レートを伝送遅延に基づいて決定し得る。
【0251】
段階609:口座引き落としが成功していることを示すインジケーション情報を含む課金応答メッセージをCHFがSMFへ送信する。付与された割当量が存在する場合、段階609は、段階605と同じである。
【0252】
次に、SMFは、課金要求メッセージを用いることにより、割当量を求めてCHFに継続的に申請し、および/または、新しい使用量をCHFへ報告し得る。
【0253】
段階610:RTI61およびPDUセッションの識別子SesId61を含む課金要求メッセージをSMFがCHFへ送信する。
【0254】
具体的には、SMFは、課金要求メッセージを構築し、課金要求メッセージをCHFへ送信する。課金要求メッセージは、RTI61およびSesId61を含み、任意選択的に、伝送遅延をさらに含む。
【0255】
課金要求メッセージが課金リソース作成要求であると仮定すると、このメッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateRequest{
「SesId」:「SesId61」//PDUセッションの識別子
「RTI」{//RTI61
「Redundant」:「True」
「RTM」:「S3」//は、冗長伝送モードがトランスポート層冗長性であることを示す

「Delay」:「30ms」//伝送遅延
【0256】
異なる冗長伝送モードにおいて、冗長伝送情報RTIおよびデータ接続サービスの間の対応関係は異なることに留意されたい。例えば、S1モードまたはS3モードでは、RTIは、PDUセッション識別子に対応してよく、S2モードでは、RTIは、QoSフロー識別子に対応してよい。
【0257】
段階611:CHFがRTI61などの情報に基づいて冗長サービス課金処理モードRCM62を決定する。
【0258】
この段階は段階603と同様であり、詳細を再度説明しない。
【0259】
段階612:CHFが、ProcIndを任意選択的に含む課金応答メッセージをSMFへ返す。
【0260】
この段階は段階605と同様であり(割当量が付与されないことを除く)、詳細を再度説明しない。
【0261】
課金応答メッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateResponse{
「ResId」:「ResId61」//課金リソース識別子
【0262】
任意選択的に、CHFは、処理インジケーション情報ProcIndを応答メッセージにさらに含めることで、CHFにより報告される使用量の冗長フラグUflgを設定するようSMFに指示し得る。段階605におけるProcIndとは異なり、段階605におけるProcIndが、あるレーティンググループに対して付与された割当量に対応する場合、ここでのProcIndは、第1のデータ接続サービスの特定のレーティンググループ、いくつかのレーティンググループまたは全てのレーティンググループに対応し得る。
【0263】
段階613:SMFが使用量USU62を取得する。
【0264】
SMFが使用量USU62を取得するモードは、段階606においてSMFが使用量USU61を取得するモードと同じであり、詳細を再度説明しない。
【0265】
任意選択的に、課金応答メッセージがProcIndをさらに含む場合、SMFはさらに、USU62の冗長フラグUflgを生成して、USU62が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示し得る。
【0266】
段階614:USU62、冗長フラグUflg(任意選択的)および伝送遅延(任意選択的)を含む課金要求メッセージをSMFがCHFへ送信する。
【0267】
具体的には、SMFは、課金要求メッセージを構築し、課金要求メッセージをCHFへ送信する。更新要求メッセージは、ResId61、USU61、Uflg(任意選択的)および伝送遅延(任意選択的)を含む。
【0268】
課金要求メッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateRequest{
「ResId」:「ResId61」//課金リソース識別子
「USU」{//USU62
「RatingGroup」:「RG1」//レーティンググループ識別子
「Volume」:「4M」//使用量
「Uflg」:「USU for service with redundant transmission」//は、USU62が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す
「Delay」:「30ms」//伝送遅延

【0269】
段階615:CHFが、RCM62/Uflgに従って、USU62に基づき課金データ記録書き込みを実行する。
【0270】
具体的には、CHFは、SMFから課金要求メッセージを受信し、課金要求メッセージをパースし、課金要求メッセージからUSU62、Uflg(存在する場合)および伝送遅延(存在する場合)を取得する。さらに、CHFは、冗長伝送情報、使用量、使用量説明情報または伝送遅延をPDUセッションの課金データ記録へ書き込む。
【0271】
具体的には、USU62が対応するUflgを有する場合、CHFは、USU62が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量である、と判断し、さらに、RCM62に従って課金データ記録書き込みがUSU62に対して実行される必要がある、と判断する。RCM62が冗長性含有課金処理である場合、CHFは、USU62に対応する使用量(4MB)を課金データ記録へ書き込む。RCM62が冗長性除外課金処理である場合、CHFは、USU62に対応する使用量の半分を課金データ記録へ書き込む。課金データ記録が存在しない場合、CHFは、課金データ記録を作成する。
【0272】
任意選択的に、CHFはまた、USU62、およびRTI61、RCM62またはUflgのいずれか1つまたは複数を課金データ記録へ書き込み得る。
【0273】
段階616:課金データ記録書き込みが成功していることを示すインジケーション情報を含む課金応答メッセージをCHFがSMFへ送信する。
【0274】
次に、SMFは、PDUセッションが遮断され、手順が終了するまで、課金要求メッセージを用いることにより新しい使用量をCHFへ継続的に報告し得る。
【0275】
図6Aに対応するこの方法の手順により、CHFは、SMFにより報告される情報に基づいて冗長伝送の存在を時間内に認識し、SMFにより報告される組み合わされた使用量に対する冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を冗長伝送に基づいて実行することが可能になり、これによって、冗長伝送により引き起こされる不正確な課金の問題を回避でき、また、多様な課金要件を満たすことができる。
【0276】
図6Bは、本願の一実施形態による、重複して伝送されるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するための第3の方法のフローチャートである。この方法は、PDUセッションにおける第1のデータ接続サービスに対する課金処理を実行するために用いられる。SMFが冗長性除外使用量処理または冗長性含有使用量処理を実行し、その結果、CHFは、冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行できる。この方法の手順は主に、以下の段階を含む。
【0277】
段階651:SMFが第1のデータ接続サービスについての冗長伝送情報RTI62を生成する。
【0278】
この段階は段階601と同様であり(割当量が付与されないことを除く)、詳細を再度説明しない。
【0279】
QF2はオンライン課金サービスである、とSMFが判断した場合、段階652が実行される。
【0280】
QF2はオフライン課金サービスである、とSMFが判断した場合、段階660が実行される。
【0281】
段階652:PDUセッションの識別子SesId62、RTI62および割当量適用RSU62(任意選択的)を含む課金要求メッセージをSMFがCHFへ送信する。
【0282】
この段階は段階602と同様であり、詳細を再度説明しない。任意選択的に、課金要求メッセージは、伝送遅延をさらに含み得る。
【0283】
課金要求メッセージが課金リソース作成要求であると仮定すると、このメッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateRequest{
「SesId」:「SesId62」//PDUセッションの識別子
「RTI」{//RTI62
「RedundantIndicator」:「True」//は、PDUセッションが冗長PDUセッションであることを示す
「RTM」:「S2」//冗長伝送モードがトンネル冗長性であることを示す

【0284】
段階653:CHFが、冗長サービス課金処理モードRCM63をRTI62および/または伝送遅延に基づいて決定し、割当量および使用量管理インジケーション情報QUMIを生成する。
【0285】
具体的には、CHFは、課金要求メッセージを受信およびパースし、RTI62、SesId62、RSU62(存在する場合)および伝送遅延(存在する場合)を課金要求メッセージから取得する。CHFは、第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送である、とRTI62に基づいて判断する。CHFはさらに、課金ポリシーまたはユーザ加入契約情報に従って、データ接続サービスの冗長サービス課金処理モードRCM63を決定する。例えば、RCM63は、冗長性含有課金処理と決定されてよく、または冗長性除外課金処理と決定されてよい。
【0286】
さらに、CHFは、割当量および(前述の「第2の処理インジケーション情報」に対応する)使用量管理インジケーション情報QUMIをRCM63に基づいて生成して、第2のデータ接続サービスに対して冗長使用量処理を特定のモードで実行するようSMFに指示する。RCM63が冗長性含有課金処理である場合、QUMIは、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を実行するようSMFに指示する。RCM63が冗長性除外課金処理である場合、QUMIは、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を実行するようSMFに指示する。
【0287】
第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードがセッション冗長性またはトランスポート層冗長性である場合、第2のデータ接続サービスは、第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、または第1のデータ接続サービスにおけるQoSフローに対応するか、または第1のデータ接続サービスに対応するデータ接続セッションに対応する。
【0288】
第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、トンネル冗長性であり、第2のデータ接続サービスは、第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、または第1のデータ接続サービスに対応するQoSフローに対応する。
【0289】
QUMIは、PDUセッションにおける全てのデータ接続サービスに対応してよく、またはPDUセッションにおける1つまたは複数のQoSフローに対応してよく、またはPDUセッションにおけるQoSフロー内の特定のサービス識別子に対応するサービスデータフローに対応してよく、またはPDUセッションにおけるレーティンググループに対応してよいことが理解され得る。例えば、課金処理がPDUセッションにおけるQoSフローQF2に対して実行されると仮定すると、QUMIは、QoSフローQF2におけるいくつかのサービスデータフロー、例えば、QoSフローQF2におけるレーティンググループに対応するいくつかのサービスデータフローに対応し得る。ここでの「対応関係」は、「機能範囲」を意味している、つまり、QUMIは、SMFが冗長使用量処理をデータ接続サービスに対して特定のモードで実行する範囲を示している。このように、CHFは、重複して伝送されるデータ接続サービスにおけるいくつかのサービスデータフローにQUMIを供給し得る。
【0290】
段階654:CHFがRCM63に従って割当量GSU62を付与する。
【0291】
具体的には、CHFは、RSU62に基づいて、割当量GSU62を第1のデータ接続サービスに対して付与する。
【0292】
具体的には、CHFによりユーザアカウントにおいて実際に予約される割当量がAであると仮定すると、RCM63が冗長性含有課金処理である場合、GSU62はAであり、RCM63が冗長性除外課金処理である場合、GSU62はAまたは2Aであってよい。
【0293】
任意選択的に、CHFは、RSU62に基づいて、割当量GSU62を第1のデータ接続サービスに対して付与し得る。
【0294】
段階655:CHFが、GSU62およびQUMIを含む課金応答メッセージをSMFへ返す。
【0295】
具体的には、CHFは、課金応答メッセージを構築し、課金応答メッセージをSMFへ送信する。応答メッセージは、GSU62およびQUMIを含む。
【0296】
課金応答メッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateResponse{
「ResId」:「ResId62」//課金リソース識別子
「GSU」{//GSU62
「QoSFlow」:「QF2」//QoSフロー識別子
「Volume」:「8M」//付与される割当量の数
「QUMI」:「To prepare USU for charging with redundant volume」//は、冗長性含有課金処理の要件を満たすために冗長性含有使用量処理を実行するようSMFに指示する
または
「QUMI」:「To prepare USU for charging without redundant volume」//は、冗長性除外課金処理の要件を満たすために冗長性除外使用量処理を実行するようSMFに指示する

【0297】
段階656:SMFが、GSU62に対応する使用量USU63をQUMIに基づいて取得する。
【0298】
具体的には、SMFは、前述の段階における課金応答メッセージを受信およびパースし、課金応答メッセージからGSU62およびQUMIを取得し、さらに、QUMIに基づいてデータ接続サービスのGSU62を消費し、対応する使用量USU63を記録する。
【0299】
具体的には、異なる割当量および使用量管理インジケーション情報、および異なる冗長伝送モードでは、SMFは、表2における「データトラフィック」列のトラフィックだけ割当量GSU62を消費し(データ接続サービスは第2のデータ接続サービスである)、対応する使用量USU63を記録し得る。SMFは、GSU62をUPFへ送信してよく、その結果、UPFは、限定としてのGSU62を伴う第2のデータ接続サービスのサービスデータフローを解放し、UPFにより報告されるメッセージに基づいて、表2における「データトラフィック」列に示されるデータトラフィックを取得する。
【表2-1】
【表2-2】
【0300】
任意選択的に、SMFはさらに、USU63についての使用量説明情報UD63を生成する。
UD63は、使用量が、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィック、
ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、または
ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィック
のいずれか1つであることを示す。
【0301】
UD63は、前述の4つのタイプの情報を示してよく、または、より詳細に、表2における「データトラフィック」列の情報をさらに含んでよい。
【0302】
UD63の一例については、段階657を参照されたい。
【0303】
段階657:USU63、UD63(任意選択的)および伝送遅延Delay(任意選択的)を含む課金要求メッセージをSMFがCHFへ送信する。
【0304】
具体的には、SMFは、課金要求メッセージを構築し、課金要求メッセージをCHFへ送信する。更新要求メッセージは、USU63、UD63(任意選択的)および伝送遅延(任意選択的)を含む。
【0305】
課金要求メッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceUpdateRequest{
「ResId」:「ResId62」//課金リソース識別子
「USU」{//USU63
「QoSFlow」:「QF2」//QoSフロー識別子
「Volume」:「8M」//USU63の特定のトラフィック
「UD」:「-UPF-/2」//は、前述の8MがUPFにおいて伝送されるトラフィックの半分であることを示す
「Delay」:「XXXms」//伝送遅延

【0306】
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるUSUのUD63はまた、
「UD」:「UPF-DN」//は、前述の8Mが、UPFおよびDNの間で伝送されるトラフィックであることを示す
「UD」:「gNB-UPF」/2」//は、前述の8Mが、UPFおよびgNBの間で伝送されるトラフィックの半分であることを示す
「UD」:「N3トンネル」//は、前述の8Mが、2つのN3トンネルの一方において伝送されるトラフィックであることを示す
「UD」:「1 TL経路」//は、前述の8Mが、2つのトランスポート層経路の一方で伝送されるトラフィックであることを示す
という形式を有し得る。
【0307】
冗長性含有使用量処理を実行することにより取得されるUSUのUD63は、
「UD」:「UPF-」//は、前述の8Mが、UPFにおいて伝送されるトラフィックであることを示す
「UD」:「gNB-UPF」は、前述の8MがgNBおよびUPFの間のトラフィックであることを示す
「UD」:「2*UPF-DN」//は、前述の8Mが、UPFおよびDNの間で伝送されるトラフィックの2倍であることを示す
「UD」:「2 N3トンネル」//は、前述の8Mが、2つのN3トンネル上で伝送されるトラフィックであることを示す
「UD」:「2 TL経路」//は、前述の8Mが、2つのトランスポート層経路上で伝送されるトラフィックであることを示す
という形式を有し得る。
【0308】
UD63は、USU63に対応するデータ構造の内部にあってよく、またはUSU63に対応するデータ構造と並列であってよいことが理解され得る。
【0309】
任意選択的に、課金要求メッセージは、伝送遅延をさらに含む。詳細については、段階607における関連する説明を参照されたい。
【0310】
段階658:CHFが、RCM63に従って、USU63/UD63に基づき口座引き落としを実行する。
【0311】
具体的には、CHFは、SMFから課金リソース更新要求メッセージを受信し、課金リソース更新要求メッセージをパースし、課金リソース更新要求メッセージからUSU63、UD63(存在する場合)および伝送遅延(任意選択的)を取得する。さらに、CHFは、RCM63/UD63/伝送遅延に従って、USU63に基づき口座引き落としを実行する。
【0312】
具体的には、CHFは、USU63における特定のトラフィック(8MB)が、CHFにより以前に供給されたQUMIインジケーションをSMFが実行することにより取得されている、とUD63に基づいて判断し、次に、USU63に対応するトラフィック(8MB)、または対応する手数料を、QoSフローQF2に対応する口座から直接引き落とす。課金リソース更新要求メッセージがUD63を含んでいない場合、CHFは、USU63における特定のトラフィック(8MB)が、冗長性含有使用量処理をSMFが実行することにより取得されている、とデフォルトでみなす。さらに、RCM63が冗長性除外課金処理である場合、CHFは、USU63に対応するトラフィック(8MB)の半分(つまり、4MB)、または対応する手数料の半分を、QoSフローQF2に対応する口座から引き落とす。
【0313】
任意選択的に、CHFは、口座引き落としにおいて用いられる課金レートを伝送遅延に基づいて決定し得る。例えば、低遅延に対応する使用量には、より高い課金レートが用いられる。
【0314】
段階659:口座引き落としが成功していることを示すインジケーション情報を含む課金リソース更新応答メッセージをCHFがSMFへ送信する。付与された割当量が存在する場合、段階659は、段階654と同じである。
【0315】
次に、SMFは、課金リソース更新要求メッセージを用いることにより、割当量を求めてCHFに継続的に申請し、および/または、新しい使用量をCHFへ報告し得る。
【0316】
段階660:RTI62およびPDUセッションの識別子SesId62を含む課金要求メッセージをSMFがCHFへ送信する。
【0317】
この段階は段階610と同様であり、詳細を再度説明しない。
【0318】
段階661:CHFが、冗長サービス課金処理モードRCM64をRTI62に基づいて決定し、使用量管理インジケーション情報UMIを生成する。
【0319】
段階653との比較時、およびUMIおよびQUMIの間の比較時に、UMIはオフライン課金モードで用いられ、QUMIはオンライン課金モードで用いられ、他の段階は段階653と同様である。
【0320】
段階662:CHFの課金処理結果情報およびUMIを含む課金応答メッセージをCHFがSMFへ返す。
【0321】
この段階は段階654と同様であり(割当量が付与されないことを除く)、詳細を再度説明しない。
【0322】
段階663:SMFがUMIに基づいて使用量USU64を取得する。
【0323】
具体的には、SMFは、課金応答メッセージを受信し、課金応答メッセージをパースし。課金応答メッセージからUMIを取得し、さらに、UMIに基づいて使用量USU64を取得する。SMFがUSU64を取得する方法は、段階654におけるものと同じであり、詳細を再度説明しない。
【0324】
任意選択的に、SMFはさらに、UD64についての使用量説明情報USU64を生成する。詳細については、段階654における関連する説明を参照されたい。
【0325】
段階664:ResId62、USU64(任意選択的)、UD64(任意選択的)および伝送遅延Delay(任意選択的)を含む課金リソース更新要求メッセージをSMFがCHFへ送信する。
【0326】
具体的には、SMFは、課金リソース更新要求メッセージを構築し、課金リソース更新要求メッセージをCHFへ送信する。更新要求メッセージは、ResId62、USU64、UD64(任意選択的)および伝送遅延(任意選択的)を含む。
【0327】
課金リソース更新要求メッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceUpdateRequest{
「ResId」:「ResId62」//課金リソース識別子
「USU」{//USU64
「QoSFlow」:「QF2」//QoSフロー識別子
「Volume」:「8M」//USU64の特定のトラフィック
「UD」:「UPF-DN」//前述の8MがUPFおよびDNの間で伝送されるトラフィックであることを示すUD64
「Delay」:「XXms」//伝送遅延

【0328】
UD64のより多くの例については、段階657における関連する説明を参照されたい。
【0329】
段階665:CHFが、RCM64/UD64に従って、USU64に基づき課金データ記録書き込みを実行する。
【0330】
具体的には、CHFは、SMFから課金リソース更新要求メッセージを受信し、課金リソース更新要求メッセージをパースし、課金リソース更新要求メッセージからUSU64、UD64(存在する場合)および伝送遅延(任意選択的)を取得する。さらに、CHFは、冗長伝送情報、使用量、使用量説明情報または伝送遅延をPDUセッションに対応する課金データ記録へ書き込む。
【0331】
具体的には、CHFは、USU64における特定のトラフィック(8MB)が、CHFにより以前に供給されたUMIインジケーションをSMFが実行することにより取得されている、とUD64に基づいて判断し、次に、USU64に対応するトラフィック(8MB)を課金データ記録へ直接書き込む。課金リソース更新要求メッセージがUD64を含んでいない場合、CHFは、USU64における特定のトラフィック(8MB)が、冗長性含有使用量処理をSMFが実行することにより取得されている、とデフォルトでみなす。さらに、RCM64が冗長性除外課金処理である場合、CHFは、USU64に対応するトラフィック(8MB)の半分(つまり、4MB)を、PDUセッションに対応する課金データ記録へ書き込む。課金データ記録が存在しない場合、CHFは、課金データ記録を作成する。
【0332】
任意選択的に、CHFはまた、USU64、およびRTI62、RCM64またはUD64のいずれか1つまたは複数を課金データ記録へ書き込み得る。
【0333】
段階666:課金データ記録書き込みが成功していることを示すインジケーション情報を含む課金リソース更新応答メッセージをCHFがSMFへ送信する。
【0334】
次に、SMFは、PDUセッションが遮断され、手順が終了するまで、課金リソース更新要求メッセージを用いることにより新しい使用量をCHFへ継続的に報告し得る。
【0335】
図6Bに対応する方法の手順は、CHFがSMFにより報告される情報に基づいて冗長伝送の存在を時間内に認識することのみでなく、データ接続サービスにおけるいくつかのサービスデータフローについて、冗長性含有使用量処理が実行されたトラフィックまたは冗長性除外使用量処理が実行されたトラフィックを報告するようSMFに指示することも可能にし、これにより、SMFにおける不要な性能オーバーヘッドを保存でき、また、SMFおよびCHFの間の帯域幅消費を低減できる。加えて、UPFと直接インタラクトするSMFにより、要求に応じて使用量が収集されるので、課金精度がまた、ある程度向上し得る。
【0336】
図7Aは、本願の一実施形態による第3の通信システムのアーキテクチャ図である。この通信システムは、図5に示される通信システムにgNB522、UPF523およびSMF521を追加することにより取得される。このように、第2のPDUセッション、すなわち、UE511-gNB522-UPF523-DN514間のPDUセッションが、UEおよびDNの間で確立され得る。区別しやすくするために、PDUセッションはPDUセッション2と称され、PDUセッション515はPDUセッション1と称され、SMF501はSMF1と称され、SMF521はSMF2と称される。
【0337】
図7Bは、本願の一実施形態による、重複して伝送されるデータ接続サービスに対する課金処理を実行するための第4の方法のフローチャートである。この方法の手順は、図7Aに示されるアーキテクチャに基づいて実装される。PDUセッション1およびPDUセッション2が相互に重複するPDUセッションであると仮定すると、CHFは、PDUセッション1およびPDUセッション2に対する冗長性除外課金処理を実行し、課金処理のためにPDUセッション1およびPDUセッション2のいずれか一方を選択する。この方法の手順は主に、以下の段階を含む。
【0338】
段階701-1:SMF1がPDUセッション1におけるデータ接続サービスについての冗長伝送情報RTI71を生成する。
【0339】
段階701-2:SMF2がPDUセッション2におけるデータ接続サービスについての冗長伝送情報RTI72を生成する。
【0340】
前述の2つの段階は段階601と同様であり、詳細を再度説明しない。
【0341】
段階702-1:RTI71、PDUセッション1の識別子SesId71、RTI71および伝送遅延Delay71(任意選択的)を含む課金要求メッセージをSMF1がCHFへ送信する。
【0342】
具体的には、SMF1は、PDUセッション2と相互に重複するPDUセッション1に対する課金の実行を決定した場合、課金要求メッセージをCHFへ送信する。
【0343】
この段階は段階660と同様であり、詳細を再度説明しない。
【0344】
課金リソース作成要求メッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateRequest{
「SesId」: 「SesId71」//PDUセッション1の識別子
「RTI」{//RTI71
「RTM」: 「S1」//は、冗長伝送モードがセッション冗長性であることを示す
「RoleInRT」: 「Master」//は、冗長伝送におけるPDUセッション1の役割がマスタPDUセッション/アクティブPDUセッションであることを示す


or
ChargingResourceCreateRequest{
「SesId」: 「SesId71」//PDUセッション1の識別子
「RTI」{//RTI71
「RTM」: 「S1」//は、冗長伝送モードがセッション冗長性であることを示す
「SiblingSession」:「SesId72」//は、相互の重複にある別のPDUセッションの識別子(PDUセッション2の識別子)を示す
「NSId」:「NetworkSliceId1」//PDUセッション1が存在するネットワークスライスの識別子

「Delay」:「30ms」//UEおよびUPFの間のPDUセッション1の遅延であるDelay71
【0345】
マスタPDUセッションは、マスタNG-RANに対応するPDUセッションであり、セカンダリPDUセッションは、セカンダリNG-RANに対応するPDUセッションである。
【0346】
その後、CHFは、課金要求メッセージをこの段階において受信およびパースし、課金要求メッセージからSedId71およびRTI71を取得し、RTI71などの情報に基づいて、PDUセッション1に対する冗長性除外課金処理の実行を決定する。
【0347】
PDUセッション1に対する冗長性含有課金処理の実行をCHFが決定した場合、さらなるオペレーションについては、図6Aまたは図6Bに対応する方法の手順を参照されたい。
【0348】
段階702-2:RTI72、PDUセッション2の識別子SesId72、RTI72および伝送遅延Delay72(任意選択的)を含む課金要求メッセージをSMF2がCHFへ送信する。
【0349】
具体的には、SMF2は、相互に重複するPDUセッション1に対する課金の実行を決定した場合、課金要求メッセージをCHFへ送信しない。この場合、これは、相互に重複する2つのPDUセッションについて、SMF2がPDUセッション1に対してのみ課金を実行することを意味する。代替的に、SMF2は、相互に重複するPDUセッション2に対する課金の実行を決定した場合、課金要求メッセージをCHFへ送信する。
【0350】
この段階は段階660と同様であり、詳細を再度説明しない。
【0351】
課金リソース作成要求メッセージの一例は、以下のとおりである。
ChargingResourceCreateRequest{
「SesId」: 「SesId72」//PDUセッション2の識別子
「RTI」{//RTI72//
「RTM」: 「S1」//は、冗長伝送モードがセッション冗長性であることを示す
「RoleInRT」:「Secondary」//は、冗長伝送におけるPDUセッション2の役割がセカンダリPDUセッション/スレーブPDUセッション/スタンバイPDUセッションであることを示す


or
ChargingResourceCreateRequest{
「SesId」: 「SesId72」//PDUセッション1の識別子
「RTI」{//RTI72
「RTM」: 「S1」//は、冗長伝送モードがセッション冗長性であることを示す
「SiblingSession」:「SesId71」//は、相互の重複にある別のPDUセッションの識別子(PDUセッション1の識別子)を示す
「NSId」:NetworkSliceId2」//PDUセッション2が存在するネットワークスライスの識別子

「Delay」:「50ms」//UEおよびUPFの間のPDUセッション2の遅延であるDelay72
【0352】
その後、CHFは、課金リソース作成要求メッセージをこの段階において受信およびパースし、課金リソース作成要求メッセージからSedId72およびRTI72を取得し、RTI72および課金ポリシーに基づいて、PDUセッション2に対する冗長性除外課金処理の実行を決定する。
【0353】
段階703:冗長性除外課金処理の実行、つまり、PDUセッション1に対する課金、およびPDUセッション2に対する課金のスキップをCHFが決定する。
【0354】
具体的には、RTI71またはRTI72が「RoleInRT」フィールド(冗長伝送における対応するPDUセッション:マスタPDUセッションまたはセカンダリPDUセッションの役割を示す)を含む場合、CHFは、このフィールドにより示される情報に基づいて、どちらのPDUセッションが課金されるかを決定し得る。概して、CHFは、マスタPDUセッションに対する課金を決定するが、セカンダリPDUセッションに対する課金をスキップする。したがって、CHFは、「無課金」インジケーション情報NoChgIndをSMF2へ送信する(CHFは、段階702-2において課金リソース作成要求メッセージのみを受信した場合、NoChgIndを送信し得る)。
【0355】
具体的には、RTI71またはRTI72が「SiblingSession」フィールドを含む場合、CHFは、課金のためのPDUセッションをこのフィールドに従って決定し得る。例えば、CHFは、課金のためのPDUセッションをランダムに選択し得る。RTI71またはRTI72が「Delay」フィールド(UEおよび対応するUPFの間の対応するPDUセッションの遅延を示す)も含む場合、CHFは、両方の課金リソース作成要求メッセージを受信した後に、これら2つのPDUセッションの遅延を比較し、課金のためのより小さい遅延を有するPDUセッションを選択し得る。RTI71またはRTI72が「NSId」フィールド(対応するPDUセッションが存在するネットワークスライスの識別子を示す)をさらに含む場合、CHFは、両方の課金リソース作成要求メッセージを受信した後に、各PDUセッションが存在するネットワークスライスの優先度情報を「NSId」フィールドに基づいて取得し(例えば、優先度情報についてネットワークスライス管理デバイスにクエリし)、次に、課金のためのより高い優先度を有するネットワークスライス内のPDUセッションを選択し得る。そのような決定の後に、CHFは、課金される必要がないPDUセッションに対応するSMFへ「無課金」インジケーション情報NoChgIndを送信する。
【0356】
「無課金」インジケーション情報の形式は、本願の本実施形態において限定されないことが理解され得る。
【0357】
本願の本実施形態において、PDUセッション1およびPDUセッション2の両方に対する課金をCHFが決定した場合、CHFにより実行される処理については図6Aおよび図6Bに対応する実施形態を参照することが理解され得る。
【0358】
以下では、CHFがPDUセッション1に対する課金を決定し、PDUセッション2に対する課金をスキップするものと仮定する。
【0359】
段階704-1:CHFが課金リソース作成応答メッセージをSMF1へ送信する。
【0360】
具体的には、CHFは、課金リソース作成応答メッセージを構築し、課金リソース作成応答メッセージをSMF1へ送信する。
【0361】
段階704-2:NoChgIndを含む課金リソース作成応答メッセージをCHFがSMF2へ送信する。
【0362】
具体的には、CHFは、NoChgIndを含む課金リソース作成応答メッセージを構築し、課金リソース作成応答メッセージをSMF2へ送信する。
【0363】
段階705-1:SMF1がPDUセッション1について課金オペレーションを実行する。
【0364】
具体的には、SMF1は、PDUセッション1について課金関連オペレーションを実行し(例えば、PDUセッション1におけるデータ接続サービスについて割当量をCHFに申請し)、PDUセッション1におけるデータ接続サービスの使用量をCHFへ報告する。
【0365】
段階705-2:SMF2がPDUセッション2について課金オペレーションの実行を停止する。
【0366】
具体的には、SMF2は、PDUセッション2について課金を終了または一時停止する。
【0367】
段階706-1:PDUセッション1がセカンダリPDUセッションになっていることをSMF1が見出す。
【0368】
具体的には、SMF1は、UEにより送信される情報に基づいて、PDUセッション1がセカンダリPDUセッションになっていると判断する。
【0369】
段階706-2:PDUセッション2がマスタPDUセッションになっていることをSMF2が見出す。
【0370】
具体的には、SMF2は、UEにより送信される情報に基づいて、PDUセッション2がマスタPDUセッションになっていると判断する。
【0371】
段階707-1:「セカンダリPDUセッションになっている」ことを示すインジケーション情報ToSecondaryを含む課金リソース更新要求メッセージをSMF1がCHFへ送信する。
【0372】
段階707-2:PDUセッションがマスタPDUセッションになっていることを示すインジケーション情報ToMasterを含む課金リソース更新要求メッセージをSMF2がCHFへ送信する。
【0373】
段階708:PDUセッション2に対する課金およびPDUセッション1に対する課金のスキップをCHFが決定する。
【0374】
この段階は段階703と同様であり、詳細を再度説明しない。
【0375】
段階709-1:NoChgIndを含む課金リソース更新応答メッセージをCHFがSMF1へ送信する。
【0376】
段階709-2:CHFが課金リソース更新応答メッセージをSMF2へ送信する。
【0377】
段階710-1:SMF1がPDUセッション1について課金オペレーションの実行を停止する。
【0378】
この段階は段階705-2と同様であり、詳細を再度説明しない。
【0379】
段階710-2:SMF2がPDUセッション2について課金オペレーションを実行する。
【0380】
この段階は段階705-1と同様であり、詳細を再度説明しない。
【0381】
前述の段階間の順序は、限定的ではなく例示的であることが理解され得る。例えば、段階702-1および段階702-2の間の順序、段階704-2および段階704-2の間の順序、および段階705-1および段階705-2の間の順序は、逆であってよい。
【0382】
図7Bに対応する方法の手順により、CHFは、課金処理のために2つの相互に重複するPDUセッションから1つのPDUセッションを選択することが可能になる。これにより、SMFの性能オーバーヘッドを低減でき、また、SMFおよびCHFの間の帯域幅消費を低減できる。
【0383】
前述の異なる方法の手順の技術的解決手段が自由に組み合わされ得ることが理解され得る。例えば、図6Bにおける使用量説明情報は、図6Aにおける方法の手順においても用いられ得る。
【0384】
本願の実施形態において、「2経路冗長性」は、全ての解決手段の説明の一例として用いられていることにさらに留意されたい。具体的には、S1モードでの2つのPDUセッションが存在し、S2モードでは2つの伝送トンネルが存在し、S3モードでの2つのトランスポート層経路が存在する。信頼性要件が向上すると「複数経路冗長性」解決手段が存在してよく、当業者であれば、この解決手段を、「2経路冗長性」解決手段に基づいて、「複数経路冗長性」解決手段をサポートするように拡張し得る。例えば、相互に重複する経路の総数がRであると仮定すると、本願の実施形態では、冗長性除外使用量処理を「2分割方式」で実行する際(例えば、段階609、段階615および段階656)、比が(R-1)/Rへ調整されてよく、「2つ(例えば、段階656および段階663)から一方を選択すること」により実行される冗長性除外使用量処理は、「Rから1つを選択すること」により実行される冗長性除外使用量処理へ変更されてよい。例えば、R個の相互に重複するN3トンネルから1つのトンネルが選択されるか、またはR個の相互に重複するPDUセッションから1つのPDUセッションが選択される。詳細を再度説明しない。
【0385】
図8は、本願の一実施形態による課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスのハードウェアの構造図である。本願の実施形態における全ての課金トリガデバイス(またはSMFデバイスおよびCTFデバイス、例えば、図4Bにおける430)および課金処理デバイス(またはCHFデバイス、例えば、図4Bにおける440)は、図8に示される汎用コンピュータハードウェア構造を用いることにより実装され得る。課金トリガデバイスは、プロセッサ801、メモリ802、バス803、入力デバイス804、出力デバイス805およびネットワークインタフェース806を含む。入力デバイス804および出力デバイス805は、任意選択的である。
【0386】
具体的には、メモリ802は、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリ、例えば、リードオンリメモリおよび/またはランダムアクセスメモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含み得る。メモリ802は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、別のプログラムモジュール、実行可能コードおよびプログラムデータを格納し得る。
【0387】
入力デバイス804は、情報を入力するように構成されてよく、その結果、システム管理者は、課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスを操作および管理でき、例えば、課金処理デバイスに対して課金ポリシーを構成し、課金トリガデバイスに対してデフォルト使用量取得モードを設定できる。入力デバイス804は、マウス、トラックボール、タッチパッド、マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星テレビアンテナまたはスキャナまたは同様のデバイスなど、キーボードまたはポインティングデバイスであってよく、バス803によりプロセッサ801に接続されてよい。
【0388】
出力デバイス805は、情報を出力するように構成されてよく、その結果、システム管理者は、課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスを操作および管理でき、例えば、課金処理デバイスに課金ポリシーを表示し、課金トリガデバイスにデフォルト使用量取得モードを表示できる。モニタリングに加え、出力デバイス805は、スピーカおよび/またはプリントデバイスなど、別の周辺出力デバイスであってよく、またはバス803によりプロセッサ801に接続されてよい。
【0389】
課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスの両方が、ネットワークインタフェース806により、ネットワークに接続されてよく、例えば、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)に接続されてよい。ネットワーク環境において、課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスに格納されたコンピュータ実行可能命令は、リモートストレージデバイスに格納されてよく、ローカルに格納されることに限定されない。
【0390】
メモリ802に格納された実行可能コードまたはアプリケーションプログラムを課金トリガデバイス内のプロセッサ801が実行する場合、課金トリガデバイスは、前述の実施形態の全てにおける、課金トリガデバイス(またはSMF)に対応する方法の段階(例えば、段階430、601、606、613、651、656、663、701-1および705-2)を実行し得る。具体的な実行プロセスについては、前述の実施形態を参照されたい。ここでは、詳細を再度説明しない。
【0391】
メモリ802に格納された実行可能コードまたはアプリケーションプログラムを課金処理デバイス内のプロセッサ801が実行する場合、課金処理デバイスは、段階440、603、604、608、615、653、661、665、703および708など、前述の実施形態の全てにおける、課金処理デバイス(またはCHF)に対応する方法の段階を実行し得る。具体的な実行プロセスについては、前述の実施形態を参照されたい。ここでは、詳細を再度説明しない。
【0392】
図9は、本願の一実施形態による課金処理デバイスの論理構造の概略図である。課金処理デバイスは、課金トリガデバイスに接続されており、以下のモジュールを含む。
【0393】
受信モジュール901は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である冗長伝送情報を含む第1の課金要求メッセージを課金トリガデバイスから受信するように構成されている。具体的な実行プロセスについては、前述の実施形態における課金処理デバイス(またはSMF)側の段階、例えば、段階430、602、607、610、652、657、702-1および702-2の説明を参照されたい。
【0394】
送信モジュール902は、冗長伝送情報に基づいて課金処理を実行して課金処理結果を取得し、第1の課金応答メッセージを課金トリガデバイスへ送信するように構成されている。具体的な実行プロセスについては、前述の実施形態における課金処理デバイス(またはSMF)側の段階、例えば、段階440、603、604、653、654、661、703および708の説明を参照されたい。
【0395】
図10は、本願の一実施形態による課金トリガデバイスの論理構造の概略図である。課金トリガデバイスは、課金処理デバイスと通信し、以下のモジュールを含む。
【0396】
送信モジュール1001は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である冗長伝送情報を含む第1の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信するように構成されている。具体的な実行プロセスについては、前述の実施形態における課金トリガデバイス(またはSMF)側の段階、例えば、段階430、602、607、610、652、655、702-1および702-2の説明を参照されたい。
【0397】
受信モジュール1002は、課金処理デバイスにより冗長伝送情報に基づいて実行される課金処理の結果である課金処理結果を含む第1の課金応答メッセージを課金処理デバイスから受信するように構成されている。具体的な実行プロセスについては、前述の実施形態における課金トリガデバイス(またはSMF)側の段階、例えば、段階450、605、609、612、655、659、662、704-1および704-2の説明を参照されたい。
【0398】
図9に示される課金処理デバイスおよび図10に示される課金トリガデバイスは、機能モジュールの形態で提示されている。本明細書における「モジュール」は、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、回路、プロセッサおよびメモリ、集積論理回路、および/または前述の機能を提供できる別のデバイスであってよい。単純な実施形態では、当業者であれば、これらのデバイスが図8に示される形態であってもよいことに想到し得る。例えば、受信モジュール901、送信モジュール1001、送信モジュール902および受信モジュール1002の全てが、図8におけるプロセッサ801およびメモリ802を用いることにより実装され得る。例えば、受信モジュール901の課金要求メッセージ受信機能および送信モジュール1001の課金要求メッセージ送信機能の両方は、メモリ802に格納されたコードをプロセッサ801が実行することにより実装され得る。
【0399】
本明細書で開示された実施形態において説明されている例との組み合わせで、ユニットおよびアルゴリズムの段階が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせにより実装され得ることを、当業者であれば認識し得る。ハードウェアおよびソフトウェアの間の互換性を明確に説明するために、前述の記載では概して、各例の構成および段階を機能に従って説明している。これらの機能がハードウェアにより実行されるか、またはソフトウェアにより実行されるかは、特定の用途および技術的解決手段の設計上の制約条件によって決まる。当業者であれば、異なる方法を用いて、説明された機能を具体的な用途毎に実装し得るが、このような実装が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
【0400】
簡単かつ簡潔な説明のために、前述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することを、当業者であれば明確に理解し得るので、ここでは詳細を再度説明しない。
【0401】
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置および方法は別の方式で実装され得ることが理解され得る。例えば、ユニットへの分割は、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装では、別の分割であってよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが、別のシステムへと組み合わされるかまたは統合されてよく、または、いくつかの機能が、無視されてよく、または実行されてなくてよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接的結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装されてよい。装置またはユニットの間の間接的な結合または通信接続は、電気的形態、機械的形態または他の形態で実装されてよい。
【0402】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってよく、またはそうでなくてよく、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットであってよく、またはそうでなくてよく、1箇所にあってよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてよい。これらのユニットのいくつかまたは全ては、本願の実施形態の解決手段の目的を実現するように、実際の要件に応じて選択されてよい。
【0403】
加えて、本願の実施形態における各機能ユニットが1つの処理ユニットへ統合されてよく、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してよく、または、2つまたはそれよりも多くのユニットが1つのユニットへ統合されてよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
【0404】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願における技術的解決手段は本質的に、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決手段の全てまたは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本願の実施形態において説明された方法の段階の全てまたは一部を実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバまたはネットワークデバイス等であってよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを格納できるあらゆる媒体を含む。
【0405】
前述の説明は、本願の特定の実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定するようには意図されていない。本願において開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え出すあらゆる修正または置き換えは、本願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
[他の可能な項目]
[項目1]
課金トリガデバイスにより実行される課金処理方法であって、前記課金トリガデバイスは、課金処理デバイスと通信し、前記方法は、
課金トリガデバイスが第1の課金要求メッセージを課金処理デバイスへ送信する段階、前記第1の課金要求メッセージは、冗長伝送情報を含み、前記冗長伝送情報は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である;および
前記課金トリガデバイスが前記課金処理デバイスから第1の課金応答メッセージを受信する段階、前記第1の課金応答メッセージは、課金処理結果を含み、前記課金処理結果は、前記課金処理デバイスにより実行される、前記冗長伝送情報に基づく課金処理の結果である
を備える、方法。
[項目2]
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードをさらに示し、前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである、項目1または2に記載の方法。
[項目4]
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む、項目1から3のいずれか1つに記載の方法。
[項目5]
前記課金処理結果は、前記課金処理デバイスにより前記第1のデータ接続サービスに対して付与される割当量、および対応する第1の処理インジケーション情報を含み、前記第1の処理インジケーション情報は、前記割当量に対応する使用量の冗長フラグを設定するよう前記課金トリガデバイスに指示する;および
前記方法は、前記課金トリガデバイスが第2の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信する段階、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量および前記冗長フラグに対応する前記使用量を含む、をさらに備える;および
前記冗長フラグは、前記使用量が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す、
項目1から4のいずれか1つに記載の方法。
[項目6]
前記課金処理結果は、第2の処理インジケーション情報を含み、前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう指示する、
項目1から4のいずれか1つに記載の方法。
[項目7]
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、セッション冗長性またはトランスポート層冗長性であり、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、前記第1のデータ接続サービスにおけるQoSフローに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応する前記データ接続セッションに対応する;または
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、トンネル冗長性であり、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応するQoSフローに対応する、
項目6に記載の方法。
[項目8]
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性であり、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を前記実行することは、前記データ接続セッションにおける前記第2のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送のトラフィックの半分を前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む;および第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を前記実行することは、前記データ接続セッションにおける前記第2のデータ接続サービスに用いられる前記冗長伝送の前記トラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む;前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性であり、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を前記実行することは、ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含み、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を前記実行することは、前記ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む;または
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性であり、第2のデータ接続サービスについて冗長性除外使用量処理を前記実行することは、相互に重複する2つの伝送経路のうちの1つを通じて伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含み、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理を前記実行することは、相互に重複する前記2つの伝送経路を通じて伝送される前記第2のデータ接続サービスのトラフィックを前記第2のデータ接続サービスの使用量として用いることを含む、
項目6または7に記載の方法。
[項目9]
前記第2のデータ接続サービスは、オンライン課金サービスであり、第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を前記実行することは、前記課金処理デバイスにより付与された前記割当量を前記第2のデータ接続サービスの前記使用量だけ消費することをさらに含む、
項目8に記載の方法。
[項目10]
前記課金トリガデバイスが、前記第1のデータ接続サービスにおける前記レーティンググループまたは前記QoSフローに対応する使用量、および対応する使用量説明情報を前記課金処理デバイスへ送信する段階、前記使用量説明情報は、前記使用量が、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィック、
ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、または
ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィック
のいずれか1つであることを示す
をさらに備える、項目1から9のいずれか1つに記載の方法。
[項目11]
前記課金トリガデバイスが前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を前記課金処理デバイスへ送信する段階
をさらに備える、項目1から10のいずれか1つに記載の方法。
[項目12]
前記課金処理結果は、無課金インジケーション情報を含み、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する、
項目4に記載の方法。
[項目13]
課金処理デバイスにより実行される課金処理方法であって、前記課金処理デバイスは、課金トリガデバイスと通信し、前記方法は、
課金処理デバイスが課金トリガデバイスから第1の課金要求メッセージを受信する段階、前記第1の課金要求メッセージは、冗長伝送情報を含み、前記冗長伝送情報は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である;および
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行して課金処理結果を取得し、第1の課金応答メッセージを前記課金トリガデバイスへ送信する段階、前記第1の課金応答メッセージは、課金処理結果を含む
を備える、方法。
[項目14]
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す、項目13に記載の方法。
[項目15]
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードをさらに示し、前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである、項目13または14に記載の方法。
[項目16]
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む、項目13から15のいずれか1つに記載の方法。
[項目17]
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記第1のデータ接続サービスの使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行することを前記冗長伝送情報に基づいて決定し、前記第1のデータ接続サービスに割当量を付与する段階を有し、
前記課金処理結果は、前記割当量を含む;および
前記方法は、前記課金処理デバイスが前記課金トリガデバイスから第2の課金要求メッセージを受信する段階、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量に対応する使用量を含む;および前記課金処理デバイスが前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する段階
をさらに備える、項目13から16のいずれか1つに記載の方法。
[項目18]
前記課金処理デバイスが前記割当量の第1の処理インジケーション情報を生成する段階、前記第1の処理インジケーション情報は、前記割当量に対応する前記使用量の冗長フラグを設定するよう前記課金トリガデバイスに指示する;
をさらに備え、
前記課金処理結果は、前記第1の処理インジケーション情報をさらに含む;
前記第2の課金要求メッセージは、前記冗長フラグをさらに含む;および
前記課金処理デバイスが前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長フラグに基づき前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する段階を有し、
前記冗長フラグは、前記使用量が、重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す、
項目17に記載の方法。
[項目19]
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づいて第2の処理インジケーション情報を生成する段階を有し、
前記課金処理結果は、前記第2の処理インジケーション情報を含む;および
前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう前記課金トリガデバイスに指示する、
項目13から16のいずれか1つに記載の方法。
[項目20]
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードがセッション冗長性またはトランスポート層冗長性であることを示し、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、前記第1のデータ接続サービスにおけるQoSフローに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応する前記データ接続セッションに対応する;または
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードがトンネル冗長性であることを示し、前記第2のデータ接続サービスは、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループに対応するか、または前記第1のデータ接続サービスに対応するQoSフローに対応する、
項目19に記載の方法。
[項目21]
前記課金処理デバイスが、前記第1のデータ接続サービスにおける前記レーティンググループまたは前記QoSフローに対応する使用量、および対応する使用量説明情報を前記課金トリガデバイスから受信する段階、前記使用量説明情報は、前記使用量が、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィック、
ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、または
ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィック
のいずれか1つであることを示す
をさらに備える、項目13から20のいずれか1つに記載の方法。
[項目22]
前記方法は、前記課金処理デバイスが前記課金トリガデバイスから前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を受信する段階をさらに備える;および
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報および前記伝送遅延に基づく課金処理を実行する段階を有する、
項目13から21のいずれか1つに記載の方法。
[項目23]
前記課金処理デバイスが前記第1のデータ接続サービスについての情報を課金データ記録へ書き込む段階、前記第1のデータ接続サービスについての前記情報は、前記冗長伝送情報、前記使用量説明情報または前記伝送遅延のいずれか1つを含む、
をさらに備える、項目22に記載の方法。
[項目24]
前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行する前記段階は、前記課金処理デバイスが前記データ接続セッションに対する課金処理の実行のスキップを決定し;および前記課金処理デバイスが無課金インジケーション情報を生成する段階を有し、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する;および
前記課金処理結果は、前記無課金インジケーション情報を含む、
項目16に記載の方法。
[項目25]
課金トリガデバイスおよび課金処理デバイスを備え、前記課金トリガデバイスは、前記課金処理デバイスと通信し、
前記課金トリガデバイスは、第1の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信するように構成されており、前記第1の課金要求メッセージは、冗長伝送情報を含み、前記冗長伝送情報は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である;および
前記課金処理デバイスは、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行して課金処理結果を取得し、第1の課金応答メッセージを前記課金トリガデバイスへ送信するように構成されており、前記第1の課金応答メッセージは、課金処理結果を含む
課金処理システム。
[項目26]
前記課金処理デバイスはさらに、割当量の第1の処理インジケーション情報を生成するように構成されており、前記第1の処理インジケーション情報は、前記割当量に対応する使用量の冗長フラグを設定するよう;および前記第1の処理インジケーション情報を前記課金処理結果に含めるよう前記課金トリガデバイスに指示する;および
前記課金トリガデバイスはさらに、冗長フラグを第2の課金要求メッセージに含めるように構成されており、
前記冗長フラグは、前記使用量が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す
項目25に記載の課金処理システム。
[項目27]
前記課金処理デバイスはさらに、前記冗長伝送情報に基づいて第2の処理インジケーション情報を生成し、前記第2の処理インジケーション情報を前記課金処理結果に含めるように構成されている;および
前記課金トリガデバイスはさらに、前記第2の処理インジケーション情報に従って、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するように構成されている
項目25に記載の課金処理システム。
[項目28]
前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または、前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報を含む;および
前記課金処理デバイスはさらに、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行のスキップを決定し、無課金インジケーション情報を生成し、前記無課金インジケーション情報を前記課金処理結果に含めるように構成されており、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する
項目25に記載の課金処理システム。
[項目29]
課金処理デバイスと通信し、送信モジュールおよび受信モジュールを備える課金トリガデバイスであって、
前記送信モジュールは、第1の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信するように構成されており、前記第1の課金要求メッセージは、冗長伝送情報を含み、前記冗長伝送情報は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である;および
前記受信モジュールは、前記課金処理デバイスから第1の課金応答メッセージを受信するように構成されており、前記第1の課金応答メッセージは、課金処理結果を含み、前記課金処理結果は、前記課金処理デバイスにより実行される、前記冗長伝送情報に基づく課金処理の結果である
課金トリガデバイス。
[項目30]
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す、項目29に記載の課金トリガデバイス。
[項目31]
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードをさらに示し、前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである、項目29または30に記載の課金トリガデバイス。
[項目32]
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む、項目29から31のいずれか1つに記載の課金トリガデバイス。
[項目33]
前記課金処理結果は、前記課金処理デバイスにより前記第1のデータ接続サービスに対して付与される割当量、および対応する第1の処理インジケーション情報を含み、前記第1の処理インジケーション情報は、前記割当量に対応する使用量の冗長フラグを設定するよう前記課金トリガデバイスに指示する;および
前記送信モジュールはさらに、前記課金トリガデバイスが第2の課金要求メッセージを前記課金処理デバイスへ送信するように構成されており、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量および前記冗長フラグに対応する前記使用量を含む;および
前記冗長フラグは、前記使用量が重複して伝送されるデータ接続サービスの使用量であることを示す、
項目29から32のいずれか1つに記載の課金トリガデバイス。
[項目34]
前記課金処理結果は、第2の処理インジケーション情報を含み、前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう指示する、
項目29から33のいずれか1つに記載の課金トリガデバイス。
[項目35]
前記送信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループまたはQoSフローに対応する使用量、および対応する使用量説明情報を前記課金処理デバイスへ送信するように構成されており、前記使用量説明情報は、前記使用量が、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィック、
ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、または
ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィック
のいずれか1つであることを示す、
項目29から34のいずれか1つに記載の課金トリガデバイス。
[項目36]
前記送信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を前記課金処理デバイスへ送信するように構成されている、
項目29から35のいずれか1つに記載の課金トリガデバイス。
[項目37]
前記課金処理結果は、無課金インジケーション情報を含み、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する、
項目32に記載の課金トリガデバイス。
[項目38]
課金トリガデバイスと通信し、受信モジュールおよび送信モジュールを備える課金処理デバイスであって、
前記受信モジュールは、前記課金トリガデバイスから第1の課金要求メッセージを受信するように構成されており、前記第1の課金要求メッセージは、冗長伝送情報を含み、前記冗長伝送情報は、データ接続セッションにおける第1のデータ接続サービスに用いられる冗長伝送の関連情報である;および
前記送信モジュールは、前記課金処理デバイスが前記冗長伝送情報に基づく課金処理を実行して課金処理結果を取得し、第1の課金応答メッセージを前記課金トリガデバイスへ送信するように構成されており、前記第1の課金応答メッセージは、課金処理結果を含む
課金処理デバイス。
[項目39]
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスに用いられる伝送が冗長伝送であることを示す、項目38に記載の課金処理デバイス。
[項目40]
前記冗長伝送情報は、前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードをさらに示し、前記冗長伝送モードは、セッション冗長性、トンネル冗長性またはトランスポート層冗長性のいずれか1つである、項目38または39に記載の課金処理デバイス。
[項目41]
前記第1のデータ接続サービスの冗長伝送モードは、セッション冗長性であり、前記冗長伝送情報はさらに、前記データ接続セッションがマスタデータ接続セッションまたはセカンダリデータ接続セッションであることを示し、または前記冗長伝送情報は、前記データ接続セッションと相互に重複するデータ接続セッションについての情報をさらに含む、項目38から40のいずれか1つに記載の課金処理デバイス。
[項目42]
前記送信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスの使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行することを前記冗長伝送情報に基づいて決定し、前記第1のデータ接続サービスに割当量を付与するように構成されており、
前記課金処理結果は、前記割当量を含む;および
前記受信モジュールはさらに、前記課金トリガデバイスから第2の課金要求メッセージを受信するように構成されており、前記第2の課金要求メッセージは、前記割当量に対応する使用量を含む;および前記課金処理デバイスは、前記割当量の前記使用量に対して冗長性除外課金処理または冗長性含有課金処理を実行する
項目38から41のいずれか1つに記載の課金処理デバイス。
[項目43]
前記送信モジュールはさらに、項目冗長伝送情報に基づいて第2の処理インジケーション情報を生成するように構成されており、
前記課金処理結果は、前記第2の処理インジケーション情報を含む;
前記第2の処理インジケーション情報は、前記データ接続セッションにおける第2のデータ接続サービスについて冗長性含有使用量処理または冗長性除外使用量処理を実行するよう前記課金トリガデバイスに指示する
項目38から41のいずれか1つに記載の課金処理デバイス。
[項目44]
前記受信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスにおけるレーティンググループまたはQoSフローに対応する使用量、および対応する使用量説明情報を前記課金トリガデバイスから受信するように構成されており、前記使用量説明情報は、前記使用量が、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるのではないトラフィック、
冗長性除外使用量処理を実行することにより取得されるトラフィック、
ユーザプレーンデータゲートウェイおよび無線アクセスネットワークデバイスの間で伝送されるトラフィック、または
ユーザプレーンデータゲートウェイおよびデータネットワークの間で伝送されるトラフィック
のいずれか1つであることを示す、
項目38から43のいずれか1つに記載の課金処理デバイス。
[項目45]
前記受信モジュールはさらに、前記課金トリガデバイスから前記第1のデータ接続サービスの伝送遅延を受信するように構成されている;および
前記送信モジュールはさらに、前記冗長伝送情報および前記伝送遅延に基づく課金処理を実行するように構成されている
項目38から44のいずれか1つに記載の課金処理デバイス。
[項目46]
前記送信モジュールはさらに、前記第1のデータ接続サービスについての情報を課金データ記録へ書き込むように構成されており、前記第1のデータ接続サービスについての前記情報は、前記冗長伝送情報、前記使用量説明情報または前記伝送遅延のいずれか1つを含む、
項目45に記載の課金処理デバイス。
[項目47]
前記送信モジュールはさらに、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行のスキップを決定する;および無課金インジケーション情報を生成するように構成されており、前記無課金インジケーション情報は、前記データ接続セッションがセカンダリデータ接続セッションであると判断し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう、または前記データ接続セッションと相互に重複する前記データ接続セッションに対する課金の実行を決定し、前記データ接続セッションに対する課金処理の実行をスキップするよう前記課金処理デバイスに指示する;および
前記課金処理結果は、前記無課金インジケーション情報を含む
項目41に記載の課金処理デバイス。
[項目48]
プロセッサおよびメモリを備え、
前記メモリは、プログラム命令を格納するように構成されている;および
前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記プログラム命令を呼び出して実行することで、前記課金トリガデバイスが項目1から12のいずれか1つに記載の課金処理方法を実行することを可能にするように構成されている、
課金トリガデバイス。
[項目49]
プロセッサおよびメモリを備え、
前記メモリは、プログラム命令を格納するように構成されている;および
前記プロセッサは、前記メモリに格納された前記プログラム命令を呼び出して実行することで、前記課金処理デバイスが項目13から24のいずれか1つに記載の課金処理方法を実行することを可能にするように構成されている、
課金処理デバイス。
[項目50]
命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令がコンピュータ上で実行された場合、前記コンピュータは、項目1から24のいずれか1つに記載の課金処理方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10