(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】ロボット
(51)【国際特許分類】
B25J 17/00 20060101AFI20240814BHJP
B25J 19/00 20060101ALN20240814BHJP
【FI】
B25J17/00 E
B25J19/00 F
(21)【出願番号】P 2020056349
(22)【出願日】2020-03-26
【審査請求日】2023-03-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091292
【氏名又は名称】増田 達哉
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】橋爪 啓太郎
【審査官】神山 貴行
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-226028(JP,A)
【文献】特開平11-284044(JP,A)
【文献】特開2011-020213(JP,A)
【文献】国際公開第2013/157143(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00-21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基端側アームと、前記基端側アームに対し回動可能であり、前記基端側アームよりも先端側に接続されている第1先端側アームと、前記第1先端側アームに対し回動可能であり、前記第1先端側アームよりも先端側に接続された第2先端側アームと、を有するロボットアームを備え、
前記基端側アームは、前記第1先端側アームを駆動する第1モーターと、前記第1モーターの回転速度を減速して回転力を出力する第1減速機と、前記第1減速機から出力される回転力を前記第1先端側アームに伝達する第1プーリーと、前記第1減速機から前記第1プーリーに前記第1減速機から出力される回転力を伝達する第1ベルトと、前記第2先端側アームを駆動する第2モーターと、前記第2モーターの回転速度を減速して回転力を出力する第2減速機と、前記第2減速機から出力される回転力を前記第2先端側アームに伝達する第2プーリーと、前記第2減速機から前記第2プーリーに前記第2減速機から出力される回転力を伝達する第2ベルトと、を有し、
前記基端側アームの中心軸の方向から見て、前記第1モーターと前記第2モーターとが重なり、前記第1モーターおよび前記第2モーターは、前記中心軸と重なっていることを特徴とするロボット。
【請求項2】
前記基端側アームは、前記第1先端側アームを回動可能に支持する第1支持部および第2支持部を有し、
前記第1支持部は、前記第1プーリーおよび前記第1ベルトを有し、
前記第2支持部は、前記第2プーリーおよび前記第2ベルトを有している請求項1に記載のロボット。
【請求項3】
前記第1先端側アームは、前記第1支持部および前記第2支持部の間に配置されている請求項2に記載のロボット。
【請求項4】
前記基端側アームは、前記第1プーリーおよび前記第1先端側アームに挿入され、前記第1プーリーの回転力を前記第1先端側アームに伝達するシャフトを有する請求項2または3に記載のロボット。
【請求項5】
前記シャフトは、前記第1プーリーおよび前記第1先端側アームに挿入または抜去が可能である請求項4に記載のロボット。
【請求項6】
前記第1先端側アームは、前記第2プーリーの回転力を前記第2先端側アームに伝達する動力伝達部を有する請求項2ないし5のいずれか1項に記載のロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、工場では人件費の高騰や人材不足により、各種ロボットやそのロボット周辺機器によって、人手で行われてきた作業の自動化が加速している。例えば、特許文献1に記載されているロボットは、床面に固設されたベースと、ベースに設けられたアームとを備えている。アームは、基台と、第1アームと、基端側アームとしての第2アームと、第1先端側アームおよび第2先端側アームとしての手首部材とを有している。
【0003】
また、特許文献1に記載されているロボットは、第1モーターと第2モーターとを有する。第1モーターの動力が減速機を介して第1従動回転機構へ伝達され、手首部材がJ5軸回りに回動する。また、第2モーターの動力が第2従動回転機構に伝達され、手首部材がJ6軸回りに回転する。このロボットにおいて、手首部材を取り外すためには、第1従動回転機構、第2従動回転機構を第2アームから取り外す必要がある。さらに、取り外した手首部材を第2アームに装着する際も、第1従動回転機構、第2従動回転機構を第2アームに設置して組み立てる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなロボットでは、例えば、メンテナンス作業を行う際、手首部材を第2アームから取り外すことがあるが、従来では、手首部材の着脱操作が面倒であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のロボットは、基端側アームと、前記基端側アームに対し回動可能であり、前記基端側アームよりも先端側に接続されている第1先端側アームと、を有するロボットアームを備え、
前記基端側アームは、前記第1先端側アームを駆動する第1モーターと、前記第1モーターの回転速度を減速して回転力を出力する第1減速機と、前記第1減速機から出力される回転力を前記第1先端側アームに伝達する第1プーリーと、前記第1減速機から前記第1プーリーに前記第1減速機から出力される回転力を伝達する第1ベルトと、を有していることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1実施形態のロボットシステムの全体構成を示す図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すロボットシステムのブロック図である。
【
図3】
図3は、
図1に示すロボットの先端部の縦断面図である。
【
図4】
図4は、
図1に示すロボットが有する第4アーム15の内部構成の一例を説明するための斜視図である。
【
図5】
図5は、
図1に示すロボットが有する第4アーム15の内部構成の他の例を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のロボットシステムの全体構成を示す図である。
図2は、
図1に示すロボットシステムのブロック図である。
図3は、
図1に示すロボットの先端部の縦断面図である。
図4は、
図1に示すロボットが有する第4アーム15の内部構成の一例を説明するための斜視図である。
図5は、
図1に示すロボットが有する第4アーム15の内部構成の他の例を説明するための斜視図である。
【0009】
以下、本発明のロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、説明の便宜上、ロボットアームについては、
図1中の基台11側を「基端」、その反対側、すなわち、エンドエフェクター20側を「先端」とも言う。図
3では、上側が先端側であり、下側が基端側である。また、図
4および図
5では、左側が先端側であり、右側が基端側である。
【0010】
図1に示すように、ロボットシステム100は、ロボット1と、ロボット1を制御する制御装置3と、教示装置4と、を備える。
【0011】
まず、ロボット1について説明する。
図1に示すロボット1は、本実施形態では単腕の6軸垂直多関節ロボットであり、基台11と、ロボットアーム10と、を有する。また、ロボットアーム10の先端部にエンドエフェクター20を装着することができる。エンドエフェクター20は、ロボット1の構成要件であってもよく、ロボット1の構成要件でなくてもよい。
【0012】
なお、ロボット1は、図示の構成に限定されず、例えば、双腕型の多関節ロボットであってもよい。また、ロボット1は、水平多関節ロボットであってもよい。
【0013】
基台11は、ロボットアーム10を下側から駆動可能に支持する支持体であり、例えば工場内の床に固定されている。ロボット1は、基台11が中継ケーブル18を介して制御装置3と電気的に接続されている。なお、ロボット1と制御装置3との接続は、
図1に示す構成のように有線による接続に限定されず、例えば、無線による接続であってもよく、さらには、インターネットのようなネットワークを介して接続されていてもよい。
【0014】
本実施形態では、ロボットアーム10は、第1アーム12と、第2アーム13と、第3アーム14と、第4アーム15と、第5アーム16と、第6アーム17とを有し、これらのアームが基台11側からこの順に連結されている。なお、ロボットアーム10が有するアームの数は、6つに限定されず、例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つまたは7つ以上であってもよい。また、各アームの全長等の大きさは、それぞれ、特に限定されず、適宜設定可能である。
【0015】
基台11と第1アーム12とは、関節171を介して連結されている。そして、第1アーム12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な第1回動軸を回動中心とし、その第1回動軸回りに回動可能となっている。第1回動軸は、基台11が固定される床の法線と一致している。
【0016】
第1アーム12と第2アーム13とは、関節172を介して連結されている。そして、第2アーム13は、第1アーム12に対し、水平方向と平行な第2回動軸を回動中心として回動可能となっている。第2回動軸は、第1回動軸に直交する軸と平行である。
【0017】
第2アーム13と第3アーム14とは、関節173を介して連結されている。そして、第3アーム14は、第2アーム13に対して水平方向と平行な第3回動軸を回動中心として回動可能となっている。第3回動軸は、第2回動軸と平行である。
【0018】
第3アーム14と第4アーム15とは、関節174を介して連結されている。そして、第4アーム15は、第3アーム14に対し、第3アーム14の中心軸方向と平行な第4回動軸を回動中心として回動可能となっている。第4回動軸は、第3回動軸と直交している。
【0019】
第4アーム15と第5アーム16とは、関節175を介して連結されている。そして、第5アーム16は、第4アーム15に対して第5回動軸(軸O5)を回動中心として回動可能となっている。第5回動軸は、第4回動軸と直交している。
【0020】
第5アーム16と第6アーム17とは、関節176を介して連結されている。そして、第6アーム17は、第5アーム16に対して第6回動軸(軸O6)を回動中心として回動可能となっている。第6回動軸は、第5回動軸と直交している。
【0021】
また、第6アーム17は、ロボットアーム10の中で最も先端側に位置するロボット先端部となっている。この第6アーム17は、ロボットアーム10の駆動により、エンドエフェクター20ごと回動することができる。
【0022】
ロボット1は、駆動部としてのモーターM1、モーターM2、モーターM3、モーターM4、モーターM5およびモーターM6と、エンコーダーE1、エンコーダーE2、エンコーダーE3、エンコーダーE4、エンコーダーE5およびエンコーダーE6とを備える。モーターM1は、関節171に内蔵され、基台11と第1アーム12とを相対的に回転させる。モーターM2は、関節172に内蔵され、第1アーム12と第2アーム13とを相対的に回転させる。モーターM3は、関節173に内蔵され、第2アーム13と第3アーム14とを相対的に回転させる。モーターM4は、関節174に内蔵され、第3アーム14と第4アーム15とを相対的に回転させる。モーターM5は、第4アーム15に内蔵され、第4アーム15と第5アーム16とを相対的に回転させる。モーターM6は、第4アーム15に内蔵され、第5アーム16と第6アーム17とを相対的に回転させる。
【0023】
また、エンコーダーE1は、関節171に内蔵され、モーターM1の位置を検出する。エンコーダーE2は、関節172に内蔵され、モーターM2の位置を検出する。エンコーダーE3は、関節173に内蔵され、モーターM3の位置を検出する。エンコーダーE4は、関節174に内蔵され、モーターM4の位置を検出する。エンコーダーE5は、第4アーム15に内蔵され、モーターM5の位置を検出する。エンコーダーE6は、第4アーム15に内蔵され、モーターM6の位置を検出する。
【0024】
なお、関節175および関節176には、モーターM5、モーターM6、エンコーダーE5およびエンコーダーE6は、配置されていない。
【0025】
エンコーダーE1~E6は、制御装置3と電気的に接続されており、モーターM1~モーターM6の位置情報、すなわち、回転量が制御装置3に電気信号として送信される。そして、この情報に基づいて、制御装置3は、モーターM1~モーターM6を、図示しないモータードライバーD1~モータードライバーD6を介して駆動させる。すなわち、ロボットアーム10を制御するということは、モーターM1~モーターM6を制御することである。
【0026】
また、ロボット1では、ロボットアーム10に、力を検出する力検出部19が着脱自在に設置される。そして、ロボットアーム10は、力検出部19が設置された状態で駆動することができる。力検出部19は、本実施形態では、6軸力覚センサーである。力検出部19は、互いに直交する3個の検出軸上の力の大きさと、当該3個の検出軸まわりのトルクの大きさとを検出する。また、力検出部19は、6軸力覚センサーに限定されず、他の構成のものであってもよい。
【0027】
本実施形態では、力検出部19は、第6アーム17に設置されている。なお、力検出部19の設置箇所としては、第6アーム17、すなわち、最も先端側に位置するアームに限定されず、例えば、他のアームや、隣り合うアーム同士の間であってもよい。
【0028】
力検出部19には、エンドエフェクター20を着脱可能に装着することができる。エンドエフェクター20は、本実施形態では、互いに接近離間可能な一対の爪部を有し、各爪部によりワークを把持、解除するハンドで構成される。なお、エンドエフェクター20としては、図示の構成に限定されず、吸引により作業対象物を把持するハンドであってもよい。また、エンドエフェクター20としては、例えば、研磨機、研削機、切削機や、ドライバー、レンチ等の工具であってもよい。なお、力検出部19を省略し、エンドエフェクター20が第6アームに設けられてもよい。
【0029】
また、ロボット座標系において、エンドエフェクター20の先端には、制御点であるツールセンターポイントTCPが設定される。ロボットシステム100では、ツールセンターポイントTCPの位置をロボット座標系で把握しておくことにより、ツールセンターポイントTCPを制御の基準とすることができる。
【0030】
次に、制御装置3および教示装置4について説明する。
図1に示すように、制御装置3は、本実施形態では、ロボット1と離れた位置に設置されている。ただし、この構成に限定されず、基台11に内蔵されていてもよい。また、制御装置3は、ロボット1の駆動を制御する機能を有し、前述したロボット1の各部と電気的に接続されている。制御装置3は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、を有する。これらの各部は、例えばバスを介して相互に通信可能に接続されている。
【0031】
制御部31は、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成され、記憶部32に記憶されている動作プログラム等の各種プログラムを読み出し、実行する。制御部31で生成された信号は、通信部33を介してロボット1の各部に送信される。これにより、ロボットアーム10が所定の作業を所定の条件で実行したりすることができる。記憶部32は、制御部31が実行可能な各種プログラム等を保存する。記憶部32としては、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリー、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリー、着脱式の外部記憶装置等が挙げられる。通信部33は、例えば有線LAN(Local Area Network)、無線LAN等の外部インターフェースを用いて制御装置3との間で信号の送受信を行う。
【0032】
図1および
図2に示すように、教示装置4は、ロボットアーム10に対して動作プログラムを作成、入力したりする機能を有する。教示装置4は、制御部41と、記憶部42と、通信部43と、を有する。教示装置4としては、特に限定されず、例えば、タブレット、パソコン、スマートフォン、ティーチングペンダント等が挙げられる。
以上、ロボットシステム100の構成について簡単に説明した。
【0033】
次に、ロボットアーム10の手先部分、すなわち、第4アーム15~第6アーム17の構造について詳細に説明する。
【0034】
図3に示すように、第4アーム15は、ロボットアーム10の手先部分における基端側アームである。第4アーム15は、アーム本体151と、第1駆動ユニット5と、第2駆動ユニット6と、を有する。
【0035】
アーム本体151は、中空部150を有する長尺なケーシングで構成される。中空部150内には、第1駆動ユニット5と、第2駆動ユニット6の主要部6Aが収容されている。また、アーム本体151は、先端側に突出して設けられた第1支持部151Aおよび第2支持部151Bを有する。なお、第2駆動ユニット6の主要部6Aは、減速機R6、ベルト62およびプーリー61のことである。
【0036】
第1支持部151Aおよび第2支持部151Bは、第4アーム15の中心軸O4を介してそれぞれ配置されている。第1支持部151Aおよび第2支持部151Bは、これらの間で第5アーム16を、軸O5回りに回動可能に支持している。
【0037】
また、第1支持部151Aおよび第2支持部151Bの内部は、中空であり、中空部150の一部を構成している。第1支持部151Aの内部には、第1駆動ユニット5のプーリー51が設置されている。第2支持部151Bの内部には、第2駆動ユニット6の主要部6Aのプーリー61が設置されている。
【0038】
このように、第1先端側アームである第5アーム16は、第1支持部151Aおよび第2支持部151Bの間に配置されている。これにより、第5アーム16を両持ち支持することができ、第5アーム16の安定かつ円滑な回転を実現することができる。
【0039】
第1駆動ユニット5は、第1先端側アームである第5アーム16を駆動させるためのものである。第1駆動ユニット5は、モーターM5と、減速機R5と、エンコーダーE5と、プーリー51と、ベルト52と、シャフト53と、を有する。
【0040】
モーターM5は、第5アーム16を駆動する駆動源である。エンコーダーE5は、モーターM5の回転量を検出するものである。モーターM5およびエンコーダーE5は、中空部150内で、かつ、第1支持部151Aおよび第2支持部151Bよりも基端側に設置されている。また、モーターM5およびエンコーダーE5は、中心線O4と重なる位置に設置されている。モーターM5およびエンコーダーE5は、例えば、アーム本体151の内壁の任意の部分に固定されている。
【0041】
図2に示すように、モーターM5は、制御装置3と電気的に接続されており、制御装置3によって作動が制御される。また、エンコーダーE5は、制御装置3と電気的に接続されており、エンコーダーE5が検出したモーターM5の回転量に関する情報は、電気信号に変換されて制御装置3に送信される。
【0042】
減速機R5は、モーターM5が出力する回転力を減速して出力するものである。減速機R5は、中心軸O4よりも第1支持部151A側に設置されている。減速機R5としては、特に限定されず、例えば、遊星ギア型の減速機、波動歯車装置等を用いることができる。
【0043】
減速機R5の出力軸には、ベルト52が掛け回されている。ベルト52は、減速機R5からプーリー51に回転力を伝達するものである。ベルト52は、無端ベルトで構成され、内側の面に歯を有する。ベルト52の歯は、減速機R5の出力軸に形成された歯と噛み合っている。このため、減速機R5の出力軸の回転力は、ベルト52に伝達され、ベルト52が回転する。また、ベルト52は、プーリー51の外周部に形成された歯と噛み合っている。すなわち、ベルト52は、減速機R5の出力軸およびプーリー51の外周部に掛け回されている。このため、減速機R5から出力された回転力は、ベルト52を介してプーリー51に伝達される。
【0044】
プーリー51は、減速機R5から出力される回転力を第5アーム16に伝達するものである。プーリー51は、外筒511と、内筒512とを有する。外筒511は、有底状をなし、その外周部にベルト52が掛け回されている。内筒512は、外筒511の底部から立設している。内筒512は、外筒511よりも長く、本実施形態では、第5アーム16の凹部161に挿入されている。内筒512は、凹部161に挿入されている部分の横断面形状が円形であってもよく、例えば、Dカット形状であってもよい。Dカット形状の場合、内筒512と第5アーム16との回転が規制され、プーリー51の回転力が第5アーム16に伝達される。
【0045】
また、内筒512は、その外周部の2か所が、ベアリング523およびベアリング524によって第4アーム15のアーム本体151の内部に固定されている。具体的には、第1支持部151Aの内壁のうち、第5アーム16に臨む部分には、内側に向かって筒状に突出した突出部152が形成されている。
【0046】
この突出部152の内周部にプーリー51の内筒512が挿入され、これらの間にベアリング523およびベアリング524が固定されている。なお、突出部152は、外筒511および内筒512の間に位置している。ベアリング523およびベアリング524の内輪は、プーリー51の内筒512の外周部に固定され、ベアリング523およびベアリング524の外輪は、突出部152の内周部に固定されている。このような構成により、プーリー51は、アーム本体151によって回転可能に支持されている。
【0047】
また、内筒512は、その内腔部が外筒511の底部の外側に開放しており、開放している側からシャフト53が挿入されている。シャフト53は、内筒512に対して、挿入、抜去可能である。シャフト53は、内筒512に挿入された状態では、内筒512よりも第5アーム16側に突出し、凹部161に挿入される。
【0048】
シャフト53は、その横断面形状が、例えば、Dカット形状等、内筒512および第5アーム16に対する回転を規制するような形状である。Dカット形状の場合、シャフト53と第5アーム16との回転が規制され、プーリー51の回転力が第5アーム16に伝達される。
【0049】
このような第1駆動ユニット5によれば、モーターM5が出力する回転力が、減速機R5、ベルト52、プーリー51およびシャフト53を介して第5アームに伝達される。よって、第5アーム16を軸O5回りに回転することができる。
【0050】
このように、基端側アームである第4アーム15は、第1プーリーであるプーリー51および第1先端側アームである第5アーム16に挿入され、プーリー51の回転力を第5アーム16に伝達するシャフト53を有する。これにより、プーリー51の回転力を第5アーム16に伝達することができる。
【0051】
また、シャフト53は、第1プーリーであるプーリー51および第1先端側アームである第5アーム16に挿入または抜去が可能である。これにより、後述するように、プーリー51および第1先端側アームに対するシャフト53の挿入、抜去を選択するという簡単な方法で、第5アーム16の第4アーム15に対する着脱操作を行うことができる。
【0052】
次に、第2駆動ユニット6について説明する。第2駆動ユニット6は、第2先端側アームである第6アーム17を駆動させるためのものである。第2駆動ユニット6は、モーターM6と、減速機R6と、エンコーダーE6と、プーリー61と、ベルト62と、を有する。
【0053】
モーターM6は、第6アーム17を駆動する駆動源である。エンコーダーE6は、モーターM6の回転量を検出するものである。モーターM6およびエンコーダーE6は、中空部150内で、かつ、第1支持部151Aおよび第2支持部151Bよりも基端側に設置されている。また、モーターM6およびエンコーダーE6は、中心線O4と重なる位置に設置されている。モーターM6およびエンコーダーE6は、例えば、アーム本体151の内壁の任意の部分に固定されている。また、モーターM6およびエンコーダーE6は、モーターM5およびエンコーダーE5よりも基端側に設置されている。
【0054】
図2に示すように、モーターM6は、制御装置3と電気的に接続されており、制御装置3によって作動が制御される。また、エンコーダーE6は、制御装置3と電気的に接続されており、エンコーダーE6が検出したモーターM6の回転量に関する情報は、電気信号に変換されて制御装置3に送信される。
【0055】
図3に示すように、減速機R6は、モーターM6が出力する回転力を減速して出力するものである。減速機R6は、中心軸O4よりも第2支持部151B側に設置されている。減速機R6としては、特に限定されず、例えば、遊星ギア型の減速機、波動歯車装置等を用いることができる。
【0056】
減速機R6の出力軸には、ベルト62が掛け回されている。ベルト62は、減速機R6からプーリー61に回転力を伝達するものである。ベルト62は、無端ベルトで構成され、内側の面に歯を有する。ベルト62の歯は、減速機R6の出力軸に形成された歯と噛み合っている。このため、減速機R6の出力軸の回転力は、ベルト62に伝達され、ベルト62が回転する。また、ベルト62は、プーリー61の外周部に形成された歯と噛み合っている。すなわち、ベルト62は、減速機R6の出力軸およびプーリー61の外周部に掛け回されている。このため、減速機R6から出力された回転力は、ベルト62を介してプーリー61に伝達される。
【0057】
プーリー61は、減速機R6から出力される回転力を第5アーム16に伝達するものである。プーリー61は、外筒611と、外筒611から突出する軸部612と、を有する。外筒611は、有底状をなし、その外周部にベルト62が掛け回されている。軸部612は、外筒611の底部から立設している。軸部612は、外筒611よりも長く、本実施形態では、第5アーム16に設置された歯車163に挿入されている。軸部612は、歯車163に挿入されている部分の横断面形状が、例えば、Dカット形状である。これにより、軸部612と歯車163との回転が規制され、プーリー61の回転力が歯車163に伝達される。
【0058】
また、軸部612は、その外周部の2か所がベアリング623およびベアリング624によって第4アーム15のアーム本体151の内部に固定されている。具体的には、第2支持部151Bの内壁のうち、第5アーム16に臨む部分には、内側に向かって筒状に突出した突出部153が形成されている。
【0059】
この突出部153の内周部にプーリー61の軸部612が挿入され、これらの間にベアリング623およびベアリング624が固定されている。なお、突出部153は、外筒611および軸部612の間に位置している。ベアリング623およびベアリング624の内輪は、プーリー61の軸部612の外周部に固定され、ベアリング623およびベアリング624の外輪は、突出部153の内周部に固定されている。このような構成により、プーリー61は、アーム本体151によって回転可能に支持されている。
【0060】
このような第2駆動ユニット6によれば、モーターM6が出力する回転力が、主要部6Aである減速機R6、ベルト62およびプーリー61を介して動力伝達部である歯車163および歯車164に伝達される。そして、歯車163および歯車164を介して第6アーム17に伝達される。これにより、第6アーム17を軸O6周りに回転させることができる。
【0061】
次に、第1先端側アームである第5アーム16について説明する。第5アーム16は、内腔部160を有する筒状をなしている。内腔部160の先端側には、ベアリング165およびベアリング166を介して第6アーム17が固定されている。ベアリング165およびベアリング166の内輪は、第6アーム17に固定され、ベアリング165およびベアリング166の外輪は、第5アーム16の内面に固定されている。
【0062】
また、内腔部160内で、かつ、第6アーム17よりも基端側には、回転ユニット21が挿入、固定されている。回転ユニット21は、外筒211と、外筒211内に設けられ、外筒211に対して回転する回転体212と、を有する。外筒211の外周部は、第5アーム16の内壁に固定されている。また、外筒211には、基端側から配線200が接続されている。配線200は、外筒211の図示しない内部配線と電気的に接続されている。また、内部配線は、外筒211の内周部に設けられている図示しない電極ブラシと電気的に接続されている。電極ブラシは、回転体212の外周部に形成されている図示しない電極と接触しており、回転体212が外筒211に対して回転したとしても、電極ブラシと電極との接触が維持される。また、回転体212の電極は、図示しない内部配線を介して配線300と電気的に接続されている。また、回転体212の先端部は、第6アーム17の内側に固定されている。
【0063】
このような回転ユニット21によれば、第6アーム17が回転した際、回転体212が第6アーム17とともに、外筒211に対して回転する。また、外筒211は、第6アーム17とともに回転しないため、配線200が捻じれることなく、配線200と配線300との導通状態が維持される。配線200は、アーム本体151に設けられた貫通孔154を介して、内腔部160内に引き回されている。
【0064】
また、第5アーム16の外周部で、かつ、第2支持部151B側に臨む部分には、凹部162が設けられている。凹部162には、動力伝達部である歯車163および歯車164が噛み合った状態で設置されている。歯車163および歯車164は、基端側からこの順で軸O5方向に沿って配置されている。歯車163は、凹部162の底部から立設された突起167に回転可能に支持されている。歯車164は、凹部162の底部から立設された突起168に回転可能に支持されている。
【0065】
また、歯車164は、歯車163と噛み合っている部分よりも軸O6側に、かさ歯169を有する。このかさ歯169は、第6アーム17のかさ歯車171Bと噛み合っている。これにより、モーターM6が出力する回転力が、主要部6Aおよび歯車163および歯車164を介して第6アーム17に伝達される。よって、第6アーム17を軸O6回りに回転させることができる。
【0066】
このように第1先端側アームである第5アーム16は、第2プーリーであるプーリー61の回転力を第2先端側アームである第6アーム17に伝達する動力伝達部である歯車163および歯車164を有する。これにより、第2駆動ユニット6を第4アーム15に設置したとしても、第5アーム16の歯車163および歯車164を介して第6アーム17に伝達することができる。
【0067】
第6アーム17は、最も先端側に位置するアームであり、その先端側には、前述した力検出部19およびエンドエフェクター20等が装着される。第6アーム17は、前述したように、ベアリング165およびベアリング166を介して第5アーム16の内周部に固定されている。
【0068】
第6アーム17は、筒状をなし、その内周部171Aには、回転ユニット21の回転体212の基端部が挿入、固定されている。また、第6アーム17の基端部には、前述したように、かさ歯車171Bが設けられており、歯車164のかさ歯169と噛み合っている。
【0069】
以上、ロボットアーム10の先端部の構成について説明した。ところで、第5アーム16および第6アーム17を手先ユニットとしたとき、例えば、メンテナンスを行う場合等、手先ユニットを取り外すことがある。この取り外す方法としては、例えば、以下のような方法が挙げられる。まず、アーム本体151の一部を取り外し、シャフト53を軸O5に沿って抜去する。そして、プーリー51およびプーリー61を、互いに離間する方向にずらして、第5アーム16からプーリー51およびプーリー61を抜去する。そして、第4アーム15と第5アーム16との連結が解除された状態で、手先ユニットを取り外す。
【0070】
従来では、手先ユニットを取り外す際、プーリー51およびプーリー61に相当する部材を取り外し、その後、手先ユニットを取り外す。このプーリー51およびプーリー61に相当する部材を取り外したり、再度、組み立てたりといった作業は困難な作業である。
【0071】
これに対し、ロボット1では、第1駆動ユニット5および第2駆動ユニット6は、第4アーム15に設置されている。すなわち、モーターM5、減速機R5、プーリー51およびベルト52と、モーターM6、減速機R6、プーリー61およびベルト62とは、第4アーム15に設置されている。これにより、前述したように、これらを第4アーム15から取り外すことなく、手先ユニットを取り外すことができる。すなわち、手先ユニットを取り外す際、その操作を容易に行うことができる。また、手先ユニットを装着する際も、その操作を容易に行うことができる。また、着脱操作が容易なこと以外にも、着脱操作時間の短縮、組立精度のばらつきの抑制、電力線、制御線等の配線の引き回しの簡略化等の効果も得ることができる。
【0072】
次に、第4アーム15の内部について説明する。
前述したように、第4アーム15の中空部150には、モーターM5、エンコーダーE5、モーターM6およびエンコーダーE6が配置されている。
【0073】
モーターM5およびエンコーダーE5と、モーターM6およびエンコーダーE6とは、先端側からこの順で並んで配置されている。モーターM5は、第1支持部151A側に配置され、エンコーダーE5は、第2支持部151B側に配置されている。モーターM6は、第2支持部151B側に配置され、エンコーダーE6は、第1支持部151A側に配置されている。
【0074】
また、エンコーダーE5には、端子400Aが設けられている。エンコーダーE5は、端子400Aが基端側を向く姿勢で配置されている。端子400Aには、配線400が接続されている。配線400は、基端側に引き出されている。また、配線400は、モーターM6およびエンコーダーE6の
図4中上側、すなわち、モーターM6およびエンコーダーE6が設置されている設置面800に対し、モーターM6およびエンコーダーE6を介した反対側を通過している。
【0075】
また、モーターM5には、端子500Aが設けられている。モーターM5は、端子500Aが基端側を向く姿勢で配置されている。端子500Aには、配線500が接続されている。配線500は、基端側に引き出されている。また、配線500は、モーターM6およびエンコーダーE6の
図4中上側、すなわち、モーターM6およびエンコーダーE6が設置されている設置面800に対し、モーターM6およびエンコーダーE6を介した反対側を通過している。
【0076】
また、エンコーダーE6には、端子600Aが設けられている。エンコーダーE6は、端子600Aが
図4中上側、すなわち、配線200、配線400および配線500が引き出されている側を向く姿勢で配置されている。端子600Aには、配線600が接続されている。配線600は、基端側に引き出されている。
【0077】
また、モーターM5には、端子700Aが設けられている。モーターM5は、端子700Aが
図4中上側、すなわち、配線200、配線400および配線500が引き出されている側を向く姿勢で配置されている。端子700Aには、配線700が接続されている。配線700は、基端側に引き出されている。
【0078】
このような構成によれば、配線200、配線400、配線500、配線600および配線700は、過剰に急峻に屈曲することなく、モーターM6およびエンコーダーE6の同じ側、すなわち、設置面800と反対側を通過することとなる。よって、配線200、配線400、配線500、配線600および配線700に負荷が過剰にかかることなく束ねることができる。
【0079】
なお、
図5に示すような構成でもよい。
図5に示す一例では、エンコーダーE5は、端子400Aが設置面800と反対側に位置する向きで設置されている。また、モーターM5は、端子500Aが設置面800と反対側に位置する向きで設置されている。また、エンコーダーE6は、端子600Aが設置面800と反対側に位置する向きで設置されている。また、モーターM6は、端子700Aが設置面800と反対側に位置する向きで設置されている。このような配置によれば、端子400A~端子700Aの全てが同じ側、すなわち、設置面800と反対側を向いている。これにより、前記と同様に、配線200、配線400、配線500、配線600および配線700に負荷が過剰にかかることなく束ねることができる。さらに、モーターM5およびエンコーダーE5と、モーターM6およびエンコーダーE6との距離を短く設定することができる。よって、第4アーム15の長さを短くすることができる。
【0080】
以上説明したように、ロボット1は、基端側アームである第4アーム15と、第4アーム15に対し回動可能であり、第4アーム15よりも先端側に接続されている第1先端側アームである第5アーム16と、を有するロボットアーム10を備える。また、第4アーム15は、第5アーム16を駆動する第1モーターであるモーターM5と、モーターM5の回転速度を減速して回転力を出力する第1減速機である減速機R5と、減速機R5から出力される回転力を第5アーム16に伝達する第1プーリーであるプーリー51と、減速機R5からプーリー51に減速機R5から出力される回転力を伝達する第1ベルトであるベルト52と、を有している。これにより、前述したように、モーターM5、減速機R5、プーリー51およびベルト52を第4アーム15から取り外すことなく、手先ユニットを取り外すことができる。すなわち、手先ユニットを取り外す際、その操作を容易に行うことができる。また、手先ユニットを装着する際も、その操作を容易に行うことができる。また、着脱操作が容易なこと以外にも、着脱操作時間の短縮、駆動ユニットの組立精度のばらつきの抑制、電力線、制御線等の配線の引き回しの簡略化等の効果も得ることができる。
【0081】
また、ロボットアーム10は、前記第1先端側アームである第5アーム16に対し回動可能であり、第5アーム16よりも先端側に接続された第2先端側アームである第6アーム17を有する。また、基端側アームである第4アーム15は、第6アーム17を駆動する第2モーターであるモーターM6と、モーターM6の回転速度を減速して回転力を出力する第2減速機である減速機R6と、減速機R6から出力される回転力を第6アーム17に伝達する第2プーリーであるプーリー61と、減速機R6からプーリー61に減速機R6から出力される回転力を伝達する第2ベルトと、を有している。第6アーム17を駆動するモーターM6、減速機R6、プーリー61およびベルト62を、第4アーム15に設置することにより、これらを第4アーム15から取り外すことなく、手先ユニットの着脱操作を行うことができる。よって、手先ユニットの着脱操作をさらに簡単に行うことができる。
【0082】
また、基端側アームである第4アーム15は、第1先端側アームである第5アーム16を回動可能に支持する第1支持部151Aおよび第2支持部151Bを有する。そして、第1支持部151Aは、第1プーリーであるプーリー51および第1ベルトであるベルト52を有し、第2支持部151Bは、第2プーリーであるプーリー61および第2ベルトであるベルト62を有する。これにより、第4アーム15が第5アーム16を両持ち支持するという構造を生かして、プーリー51およびベルト52と、プーリー61およびベルト62とを互いに反対側に配置することができる。よって、第1支持部151Aおよび第2支持部151Bが過剰に太くなってしまうのを防止することができる。
【0083】
また、換言すれば、ロボット1は、基端側アームである第4アーム15、第4アーム15に回動可能に接続された第1先端側アームである第5アーム16、および、第2先端側アームである第6アーム17を有するロボットアーム10と、第5アームを駆動する第1駆動ユニット5と、第6アームを駆動する第2駆動ユニット6と、を備える。そして、第1駆動ユニット5および第2駆動ユニット6の主要部6Aは、第4アーム15に配置されている。これにより、前述した手先ユニットの着脱操作を簡単に行うことができる。
【0084】
以上、本発明のロボットを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、ロボットの各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構造物と置換することができる。また、任意の構造体が付加されていてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1…ロボット、3…制御装置、4…教示装置、5…第1駆動ユニット、6…第2駆動ユニット、6A…主要部、10…ロボットアーム、11…基台、12…第1アーム、13…第2アーム、14…第3アーム、15…第4アーム、16…第5アーム、17…第6アーム、18…中継ケーブル、19…力検出部、20…エンドエフェクター、21…回転ユニット、31…制御部、32…記憶部、33…通信部、41…モニター、51…プーリー、52…ベルト、53…シャフト、61…プーリー、62…ベルト、100…ロボットシステム、150…中空部、151…アーム本体、151A…第1支持部、151B…第2支持部、152…突出部、153…突出部、154…貫通孔、160…内腔部、161…凹部、162…凹部、163…歯車、164…歯車、165…ベアリング、166…ベアリング、167…突起、168…突起、169…かさ歯、171…関節、171A…内周部、171B…歯車、172…関節、173…関節、174…関節、175…関節、176…関節、200…配線、211…外筒、212…回転体、300…配線、400…配線、400A…端子、500…配線、500A…端子、511…外筒、512…内筒、523…ベアリング、524…ベアリング、600…配線、600A…端子、611…外筒、612…軸部、623…ベアリング、624…ベアリング、700…配線、700A…端子、800…設置面、D1…モータードライバー、D2…モータードライバー、D3…モータードライバー、D4…モータードライバー、D5…モータードライバー、D6…モータードライバー、E1…エンコーダー、E2…エンコーダー、E3…エンコーダー、E4…エンコーダー、E5…エンコーダー、E6…エンコーダー、M1…モーター、M2…モーター、M3…モーター、M4…モーター、M5…モーター、M6…モーター、O4…中心軸、O5…軸、O6…軸、R5…減速機、R6…減速機、TCP…ツールセンターポイント