(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】搬送装置及び記録装置
(51)【国際特許分類】
B65H 31/18 20060101AFI20240814BHJP
B41J 29/13 20060101ALI20240814BHJP
B65H 1/26 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
B65H31/18
B41J29/13
B65H1/26 Z
B65H1/26 330
(21)【出願番号】P 2020093027
(22)【出願日】2020-05-28
【審査請求日】2023-04-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】大川 壮志
(72)【発明者】
【氏名】玉井 聡志
(72)【発明者】
【氏名】近藤 翔丸
(72)【発明者】
【氏名】小松 裕樹
【審査官】後藤 健志
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-007141(JP,A)
【文献】実開平06-018339(JP,U)
【文献】特開平03-042425(JP,A)
【文献】特開平04-182226(JP,A)
【文献】特開昭60-225173(JP,A)
【文献】特開平06-221379(JP,A)
【文献】特開昭63-106240(JP,A)
【文献】特開2016-173719(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 31/18
B65H 1/26
B41J 29/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体から引き出される引出方向及び該引出方向とは反対の収納方向を移動方向とし
て移動可能な、媒体が載置される載置部と、
前記載置部を前記移動方向に駆動する駆動部と、
前記駆動部を保護する保護状態と前記駆動部の保護を解除する解除状態とを切り換え可
能であり、前記載置部において前記駆動部により駆動される被駆動部と前記駆動部とが係
り合う場合に前記解除状態をとり、前記被駆動部と前記駆動部との係わり合いが解除され
る場合に前記解除状態から前記保護状態に切り換わる保護部と、を備え、
前記保護部は、
前記載置部と係わり合いが可能であり、前記載置部の移動に伴って移動され、前記駆動
部を保護するカバー部材と、
前記保護状態において前記カバー部材を支持する支持部と、を備え、
前記カバー部材は、前記装置本体の高さ方向にスライド可能に設けられ、且つ前記解除
状態において前記載置部に支持される、
搬送装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の搬送装置において、
前記カバー部材は、前記引出方向において、前記支持部の下流の端部よりも下流へ延び
ている、
搬送装置。
【請求項3】
請求項
1に記載の搬送装置において、
前記保護部は、前記保護状態において、前記駆動部のうち少なくとも前記引出方向に位
置する部位を覆う、
搬送装置。
【請求項4】
請求項
1に記載の搬送装置において、
前記載置部は、前記装置本体に着脱可能に設けられ、
前記載置部が前記装置本体から取り外されると、前記保護部が前記保護状態に切り換わ
る、
搬送装置。
【請求項5】
請求項
1から
4のいずれか1項に記載の搬送装置において、
前記カバー部材は、前記載置部が接触することで移動される、
搬送装置。
【請求項6】
装置本体から引き出される引出方向及び該引出方向とは反対の収納方向を移動方向とし
て移動可能な、媒体が載置される載置部と、
前記載置部を前記移動方向に駆動する駆動部と、
前記駆動部を保護する保護状態と前記駆動部の保護を解除する解除状態とを切り換え可
能であり、前記載置部において前記駆動部により駆動される被駆動部と前記駆動部とが係
り合う場合に前記解除状態をとり、前記被駆動部と前記駆動部との係わり合いが解除され
る場合に前記解除状態から前記保護状態に切り換わる保護部と、を備え、
前記装置本体に、前記移動方向と交差する交差方向に向く開口が形成されており、
前記駆動部のうち前記被駆動部と係り合う一部が前記開口から露呈し、
前記保護状態のときに前記保護部が前記開口を閉じることによって前記駆動部を保護し
、前記解除状態のときに前記保護部が前記開口を開くことによって前記駆動部の保護を解
除する、
搬送装置。
【請求項7】
請求項
6に記載の搬送装置において、
前記保護部は、
前記載置部と係わり合いが可能であり、前記載置部の移動に伴って移動され、前記駆動
部を保護するカバー部材と、
前記保護状態において前記カバー部材を支持する支持部と、を備える、
搬送装置。
【請求項8】
請求項
7に記載の搬送装置において、
前記支持部は、前記移動方向と交差する交差方向に延びる軸部であり、
前記カバー部材は、前記軸部に回動可能に設けられ、前記載置部の移動に伴って回動さ
れることで前記駆動部を保護する、
搬送装置。
【請求項9】
請求項
8に記載の搬送装置において、
前記カバー部材は、前記解除状態において前記載置部に支持される、
搬送装置。
【請求項10】
請求項
7から
9のいずれか1項に記載の搬送装置において、
前記カバー部材は、前記載置部が接触することで移動される、
搬送装置。
【請求項11】
給紙カセットから媒体が供給される装置本体から引き出される引出方向及び該引出方向
とは反対の収納方向を移動方向として移動可能であり、前記装置本体から排出される前記
媒体が載置されるスタッカー部と、
前記スタッカー部を前記移動方向に駆動する駆動部と、
前記駆動部を保護する保護状態と前記駆動部の保護を解除する解除状態とを切り換え可
能であり、前記スタッカー部において前記駆動部により駆動される被駆動部と前記駆動部
とが係り合う場合に前記解除状態をとり、前記被駆動部と前記駆動部との係わり合いが解
除される場合に前記解除状態から前記保護状態に切り換わる保護部と、を備える、
搬送装置。
【請求項12】
請求項11に記載の搬送装置において、
前記スタッカー部は、前記装置本体に着脱可能に設けられ、
前記スタッカー部が前記装置本体から取り外されると、前記保護部が前記保護状態に切
り換わる、
搬送装置。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の搬送装置において、
前記保護部は、前記保護状態において、前記駆動部のうち少なくとも前記引出方向に位
置する部位を覆う、
搬送装置。
【請求項14】
請求項11から13のいずれか1項に記載の搬送装置において、
前記保護部は、
前記スタッカー部と係わり合いが可能であり、前記スタッカー部の移動に伴って移動さ
れ、前記駆動部を保護するカバー部材と、
前記保護状態において前記カバー部材を支持する支持部と、を備える、
搬送装置。
【請求項15】
請求項14に記載の搬送装置において、
前記カバー部材は、前記装置本体の高さ方向にスライド可能に設けられ、且つ前記解除
状態において前記スタッカー部に支持される、
搬送装置。
【請求項16】
請求項15に記載の搬送装置において、
前記カバー部材は、前記引出方向において、前記支持部の下流の端部よりも下流へ延び
ている、
搬送装置。
【請求項17】
請求項14に記載の搬送装置において、
前記支持部は、前記移動方向と交差する交差方向に延びる軸部であり、
前記カバー部材は、前記軸部に回動可能に設けられ、前記スタッカー部の移動に伴って
回動されることで前記駆動部を保護する、
搬送装置。
【請求項18】
請求項17に記載の搬送装置において、
前記カバー部材は、前記解除状態において前記スタッカー部に支持される、
搬送装置。
【請求項19】
請求項14から18のいずれか1項に記載の搬送装置において、
前記カバー部材は、前記スタッカー部が接触することで移動される、
搬送装置。
【請求項20】
媒体に記録する記録部と、
前記媒体を搬送する請求項1から
19のいずれか1項に記載の搬送装置と、を備えた、
記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置及び記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の記録装置では、排出トレイが装置本体に進退可能に設けられている。排出トレイの駆動ラック部にトレイ駆動ギア列から駆動力が伝達されることで、排出トレイが進退可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、排出トレイが装置本体に対して展開されるのに伴って駆動部分が露呈されるので、装置本体の外部から侵入した埃等が駆動部分に付着する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為の、本発明に係る搬送装置は、装置本体から引き出される引出方向及び該引出方向とは反対の収納方向を移動方向として移動可能な、媒体が載置される載置部と、前記載置部を前記移動方向に駆動する駆動部と、前記駆動部を保護する保護状態と前記駆動部の保護を解除する解除状態とを切り換え可能であり、前記載置部において前記駆動部により駆動される被駆動部と前記駆動部とが係り合う場合に前記解除状態をとり、前記被駆動部と前記駆動部との係わり合いが解除される場合に前記解除状態から前記保護状態に切り換わる保護部と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】実施形態1のプリンターを前方から見た斜視図。
【
図2】実施形態1のスタッカー部がA4対応位置まで引き出された状態を示す斜視図。
【
図3】実施形態1のスタッカー部がA3対応位置まで引き出された状態を示す斜視図。
【
図4】実施形態1のプリンターの主な構成を示すブロック図。
【
図5】実施形態1のスタッカー部の一部を示す斜視図。
【
図6】実施形態1のA4位置センサー及びA3位置センサーを示す斜視図。
【
図7】実施形態1のスタッカー部の状態とA4位置センサー及びA3位置センサーの信号との関係を示す表。
【
図8】実施形態1のスタッカー部が収納された場合であって保護部が解除状態にある様子を示す斜視図。
【
図9】実施形態1のスタッカー部の収納状態であって保護部が解除状態にある様子を示す斜視図。
【
図11】実施形態1のスタッカー部に形成されたラック部を示す斜視図。
【
図12】実施形態1のカバー部材が格納された状態を示す斜視図。
【
図13】実施形態1のカバー部材が展開された状態を示す斜視図。
【
図14】実施形態1のスタッカー部が引き出された場合であって保護部が解除状態にある様子を示す斜視図。
【
図15】実施形態1のカバー部材が開口を覆うと共にピニオン部を保護する状態を示す斜視図。
【
図16】実施形態1のカバー部材の傾斜壁にスタッカー部の一部が接触する状態を示す斜視図。
【
図17】実施形態2の保護部が解除状態にある様子を示す斜視図。
【
図18】実施形態2のカバー部材が開口を覆うと共にピニオン部を保護する状態を示す斜視図。
【
図19】変形例の保護部が保護状態にある様子を示す斜視図。
【
図20】変形例のカバー部材が開口を覆うと共にピニオン部を保護する際の状態推移を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様に係る搬送装置は、装置本体から引き出される引出方向及び該引出方向とは反対の収納方向を移動方向として移動可能な、媒体が載置される載置部と、前記載置部を前記移動方向に駆動する駆動部と、前記駆動部を保護する保護状態と前記駆動部の保護を解除する解除状態とを切り換え可能であり、前記載置部において前記駆動部により駆動される被駆動部と前記駆動部とが係り合う場合に前記解除状態をとり、前記被駆動部と前記駆動部との係わり合いが解除される場合に前記解除状態から前記保護状態に切り換わる保護部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、前記載置部が、前記駆動部に駆動されることで、前記引出方向及び前記収納方向を移動方向として移動される。ここで、前記被駆動部と前記駆動部との係わり合いが解除される場合に、前記保護部が、前記解除状態から前記保護状態に切り換わることで、前記駆動部を保護する。これにより、前記装置本体の外側から前記駆動部への埃等の侵入が、前記保護部によって制限されるので、前記装置本体の外部から侵入した埃等が前記駆動部に付着するのを抑制することができる。
【0009】
第2の態様に係る搬送装置は、第1の態様において、前記載置部は、前記装置本体に着脱可能に設けられ、前記載置部が前記装置本体から取り外されると、前記保護部が前記保護状態に切り換わることを特徴とする。
前記載置部が前記装置本体から取り外されると、前記駆動部に埃等が付着しやすくなるが、本態様によれば、前記載置部が前記装置本体から取り外されると、前記保護部が前記保護状態に切り換わるので、前記載置部が前記装置本体から取り外された状態での、前記駆動部への埃等の付着を抑制できる。
【0010】
第3の態様に係る搬送装置は、第1の態様又は第2の態様において、前記保護部は、前記保護状態において、前記駆動部のうち少なくとも前記引出方向に位置する部位を覆うことを特徴とする。
前記駆動部のうち前記引出方向の部位は、前記収納方向の部位に比べて埃等が付着しやすい部位であるが、本態様によれば、前記保護状態において、前記保護部が、前記駆動部のうち少なくとも前記引出方向に位置する部位を覆うので、前記載置部がさらに前記引出方向に引き出された場合に、前記駆動部の一部が露呈されるのを抑制することができ、ひいては前記駆動部への埃等の付着を効果的に抑制できる。
【0011】
第4の態様に係る搬送装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか1つにおいて、前記保護部は、前記載置部と係わり合いが可能であり、前記載置部の移動に伴って移動され、前記駆動部を保護するカバー部材と、前記保護状態において前記カバー部材を支持する支持部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記保護状態において、前記支持部が前記カバー部材を支持する。これにより、前記保護状態における前記カバー部材の姿勢変化が抑制されるので、前記駆動部への埃等の侵入を抑制することができる。
【0012】
第5の態様に係る搬送装置は、第4の態様において、前記カバー部材は、前記装置本体の高さ方向にスライド可能に設けられ、且つ前記解除状態において前記載置部に支持されることを特徴とする。
本態様によれば、前記カバー部材が自重によって下がることで前記駆動部が保護されるので、前記カバー部材を前記保護位置に向けてスライドさせる他の構成が不要となる。さらに、前記解除状態では、自重の作用で前記高さ方向に下がろうとする前記カバー部材が前記載置部に支持されるので、前記カバー部材を支持する他の構成が不要となる。
【0013】
第6の態様に係る搬送装置は、第5の態様において、前記カバー部材は、前記引出方向において、前記支持部の下流の端部よりも下流へ延びていることを特徴とする。
本態様によれば、前記カバー部材が前記引出方向に延びていることで、前記カバー部材における前記載置部と係わり合う部位の前記移動方向に対する角度を緩やかにできるので、前記載置部を前記装置本体に装着するときに、前記カバー部材を円滑に持ち上げることができる。
【0014】
第7の態様に係る搬送装置は、第4の態様において、前記支持部は、前記移動方向と交差する交差方向に延びる軸部であり、前記カバー部材は、前記軸部に回動可能に設けられ、前記載置部の移動に伴って回動されることで前記駆動部を保護することを特徴とする。
本態様によれば、前記カバー部材の前記軸部を中心に回動する部位の移動範囲は、前記カバー部材の前記軸部から遠い部位の移動範囲に比べて小さくなる。これにより、前記カバー部材の全体が一方向にスライドする構成に比べて、前記カバー部材全体の移動範囲が小さくなり、即ち、前記カバー部材が前記保護位置へ到達するまでの移動に必要な空間が小さくて済むので、前記装置本体の大型化を抑制することができる。
【0015】
第8の態様に係る搬送装置は、第7の態様において、前記カバー部材は、前記解除状態において前記載置部に支持されることを特徴とする。
本態様によれば、前記解除状態において、前記カバー部材が前記載置部に支持されることで、前記カバー部材の移動が制限されるので、前記解除状態において、前記カバー部材の位置を保持することができる。
【0016】
第9の態様に係る搬送装置は、第4の態様から第8の態様のいずれか1つにおいて、前記カバー部材は、前記載置部が接触することで移動されることを特徴とする。
本態様によれば、前記載置部が前記カバー部材と接触することで前記カバー部材が移動される。これにより、前記載置部の移動力が前記カバー部材の移動力に直接、変換されるので、前記カバー部材の移動において、前記載置部の移動力を効率良く利用することができる。
【0017】
第10の態様に係る記録装置は、媒体に記録する記録部と、前記媒体を搬送する第1の態様から第9の態様のいずれか1つに記載の搬送装置と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様から第9の態様のいずれか1つと同様の効果を得ることができる。
【0018】
以下、本発明を具体的に説明する。
なお、各図においてX軸に沿ったX方向は装置幅方向であり、用紙幅方向となる。-X方向は装置前面をユーザーと対面させた際にユーザーから見て右方向となり、+X方向は左方向となる。さらに、X方向は、交差方向の一例である。
Y軸に沿ったY方向は装置奥行き方向であり、後述するスタッカー部38の移動方向の一例である。+Y方向は装置背面から前面に向かう方向であり、スタッカー部38の引出方向の一例である。-Y方向は装置前面から背面に向かう方向であり、スタッカー部38の収納方向の一例である。
Z軸に沿った方向は鉛直方向であり、+Z方向は鉛直上方、-Z方向は鉛直下方となる。
【0019】
[実施形態1]
図1には、記録装置の一例として、インクジェット方式のプリンター1が示されている。プリンター1は、記録部の一例としての記録ヘッド7(
図4)と、媒体の一例としての用紙Pを搬送する搬送ユニット30とを備える。なお、
図2及び
図3では、用紙Pについて、A4サイズの用紙Pを符号PAで示し、A3サイズの用紙Pを符号PBで示して区別している。
さらに、プリンター1は、装置本体の一例としての本体部2と、本体部2の上方に位置するスキャナー部3とを備えて成る。スキャナー部3は、原稿を読み取る機能を有する。
本体部2は、筐体4と、インクを用いて記録を行う記録ヘッド7と、給紙カセット12、14と、インクタンク収納部16と、搬送ユニット30と、制御部60(
図4)とを含んで構成されている。そして、本体部2は、用紙Pに記録ヘッド7によって記録を行う。
本体部2は、Y方向から見て、それぞれZ方向に直立する本体左部5及び本体右部6と、操作パネル8とを有する。本体左部5及び本体右部6は、それぞれ中空に形成された部位である。
【0020】
図10に示されるように、本体右部6は、X-Z面に沿って直立する前壁17と、前壁17の+X方向の端部から-Y方向に延び且つY-Z面に沿って直立する側壁18とを含んで構成されている。側壁18は、X方向に所定の厚さを有する板状に形成されている。
側壁18において、Z方向の中央部で且つY方向の中央部よりも+Y方向に位置する部位には、開口19が形成されている。
開口19は、側壁18をX方向に貫通している。また、開口19は、X方向から見て、Y方向の寸法がZ方向の寸法よりも長い矩形状に形成されている。
【0021】
また、側壁18には、被挿入部21、22と、ガイドレール23、24と、下ガイド26と、上ガイド27と、上壁部28及び2つのボス29(
図9)とが形成されている。
被挿入部21、22は、それぞれX方向に沿った中心軸を有する円筒状の部位であり、側壁18における開口19の+Z方向の部位から+X方向に突出されている。被挿入部21は、-Y方向に配置され、被挿入部22は+Y方向に配置されている。
【0022】
ガイドレール23、24は、それぞれY方向に所定の厚さを有し、側壁18から+X方向に突出された板状の部位である。
ガイドレール23は、被挿入部21に対する-Y方向の位置において、+Z方向に延びている。ガイドレール23の+X方向の端面23Aは、Y-Z面に沿った平面とされている。
ガイドレール24は、被挿入部22に対する+Y方向の位置において、+Z方向に延びている。ガイドレール24の+X方向の端面24Aは、Y-Z面に沿った平面とされている。端面23A及び端面24Aは、被挿入部21、22よりも+X方向に位置している。
ガイドレール23の+Z方向の端部とガイドレール24の+Z方向の端部とは、上壁部28(
図9)によって繋がっている。
ボス29(
図9)は、ガイドレール23に対する-Y方向の部位と、ガイドレール24に対する+Y方向の部位とに形成されている。また、ボス29には不図示のネジ穴が形成されている。
【0023】
下ガイド26は、Z方向に所定の厚さを有する板状に形成されており、側壁18から+X方向に突出されている。また、下ガイド26は、Z方向から見て、Y方向の寸法がX方向の寸法よりも長い矩形状に形成されている。さらに、下ガイド26は、側壁18における開口19の-Z方向の縁部と重なるように配置されている。下ガイド26のY方向の長さは、開口19のY方向の長さよりも長い。下ガイド26の+Z方向の上面26Aには、後述する第2スタッカー44(
図2)の-X方向の端部が載せられる。これにより、下ガイド26は、第1スタッカー39を支持すると共にY方向に案内する。
【0024】
上ガイド27は、Z方向に所定の厚さを有する板状に形成されており、側壁18から+X方向に突出されている。また、上ガイド27は、Z方向から見て、Y方向の寸法がX方向の寸法よりも長い矩形状に形成されている。さらに、上ガイド27は、側壁18における開口19の+Z方向の縁部と重なるように配置されている。上ガイド27のY方向の長さは、開口19のY方向の長さよりも長い。また、上ガイド27の+Y方向の端部は、下ガイド26の+Y方向の端部よりも-Y方向に位置している。上ガイド27の-Z方向の下面27Aには、後述する第1スタッカー39(
図2)の-X方向の端部が接触可能となっている。
【0025】
図1に示されるように、操作パネル8は、表示部8A及び操作部8Bを有し、プリンター1における各種操作及び設定が可能とされている。また、操作部8Bは、本体左部5の上部と本体右部6の上部とをX方向に繋ぐように配置されている。換言すると、操作部8Bの-Z方向には、正面開口部11が形成されている。
給紙カセット12、14は、本体部2に対してY方向に着脱可能に設けられている。また、給紙カセット12、14は、本体部2に収納されている。
【0026】
図2に示されるように、搬送ユニット30は、駆動ユニット32(
図4)と、スタッカー部38と、保護部72とを備える。また、搬送ユニット30には、後述するA4位置センサー52及びA3位置センサー54(
図4)が設けられている。
駆動ユニット32は、駆動部の一例であり、本体部2に設けられている。また、駆動ユニット32は、スタッカーモーター33(
図4)と、不図示のギア部と、ピニオン部34(
図10)とを備えており、スタッカー部38をY方向に駆動する。
スタッカーモーター33は、不図示の電源から電力供給されることで作動し、不図示のギア部に駆動力を伝達する。ギア部は、スタッカーモーター33の駆動力をピニオン部34に伝達する。
【0027】
図10に示されるように、駆動ユニット32の一部を構成するピニオン部34は、開口19に臨んでいる。換言すると、ピニオン部34は、開口19においてX方向に露呈されている。ピニオン部34の外周の一部は、開口19を通して+X方向に突出されている。
具体的には、ピニオン部34は、第1歯車35と、第2歯車36とを備える。第1歯車35と第2歯車36は、Z方向に沿った同じ回転軸上に配設され、一体に回転するように構成されている。
第1歯車35の外周部には、複数の歯部35Aが形成されている。歯部35Aは、後述する第1スタッカー39のラック部43(
図11)に接触して、スタッカーモーター33(
図4)の駆動力を第1スタッカー39に伝達する。
第2歯車36は、第1歯車35よりも-Z方向に位置する。第2歯車36の外周部には、複数の歯部36Aが形成されている。歯部36Aは、後述する第2スタッカー44のラック部49(
図11)に接触して、スタッカーモーター33の駆動力を第2スタッカー44に伝達する。
【0028】
図2に示されるように、スタッカー部38は、載置部の一例であり、用紙Pが載置される。また、スタッカー部38は、引出方向となる+Y方向、及び+Y方向とは反対の収納方向となる-Y方向に移動可能となっている。つまり、スタッカー部38は、Y方向に移動可能となっている。
具体的には、スタッカー部38は、第1スタッカー39と、第2スタッカー44とから成る。第2スタッカー44は、第1スタッカー39に対して-Z方向に位置しており、第1スタッカー39によって支持されている。また、第2スタッカー44は、第1スタッカー39に対してY方向に相対移動可能に構成されている。これにより、第2スタッカー44は、第1スタッカー39よりも+Y方向に引き出し可能とされている。
第1スタッカー39及び第2スタッカー44の+Y方向の引出量が変更されることで、スタッカー部38は、本体部2に収納される収納位置、A4の用紙PAに対応するA4位置、A3の用紙PBに対応するA3位置(
図3)、及び本体部2に対して着脱可能となる着脱位置(
図15)のいずれかに移動(位置の切り換え)が可能となっている。
【0029】
図11に示されるように、第1スタッカー39は、Z方向に所定の厚さを有する板状に形成されている。第1スタッカー39における+Z方向の上面41には、用紙Pが載置される。また、第1スタッカー39の-X方向の側部には、ラック部43が形成されている。
ラック部43は、Y方向に延びている。具体的には、ラック部43は、+X方向に向けて窪み且つY方向に間隔をあけて並ぶ複数の凹部43Aを有する。複数の凹部43Aと複数の歯部35A(
図10)とが係合されることで、第1スタッカー39が第1歯車35(
図10)によって駆動可能となっている。
【0030】
図5に示されるように、第1スタッカー39の中央よりも-Y方向の部位における+X方向の部位には、上面41から-Z方向に窪んだ凹部42が形成されている。
凹部42は、Y方向に延びる第1凹部42Aと、第1凹部42AよりもY方向の長さが短い第2凹部42Bとで構成されている。第2凹部42Bの-Y方向の端部は、第1凹部42Aの-Y方向の端部よりも+Y方向に位置している。
上面41において、第1凹部42Aの-Y方向の周縁となる部位を第1接触部41Aと称する。また、上面41において、第2凹部42Bの-Y方向の周縁となる部位を第2接触部41Bと称する。
第1スタッカー39(
図2)には、-Z方向に突出する不図示の突出部が形成されている。
【0031】
図2に示されるように、第2スタッカー44は、Z方向に所定の厚さを有する板部45と、板部45の+Y方向の端部で+Z方向に直立する前壁部46とを有する。板部45の+Z方向の上面45Aには、用紙Pが載置される。また、板部45の-X方向の側部には、ラック部49(
図11)が形成されている。
図11に示されるように、ラック部49は、ラック部43に対する-Z方向に配置され、Y方向に延びている。具体的には、ラック部49は、+X方向に向けて窪み且つY方向に間隔をあけて並ぶ複数の凹部49Aを有する。複数の凹部49Aと複数の歯部36A(
図10)とが係合されることで、第2スタッカー44が第2歯車36によって駆動可能となっている。
上面45A(
図2)には、+Z方向に突出する不図示の突出部が形成されている。この突出部は、Y方向の抜け止めとして、第1スタッカー39の突出部と係合可能に配置されている。
【0032】
第1スタッカー39及び第2スタッカー44が本体部2に収納された状態において、ラック部49と第2歯車36とが係合している。そして、第2歯車36が回転されることで、第2スタッカー44が+Y方向に引き出される。このとき、ラック部43は第1歯車35とは係合していないため、第1スタッカー39は引き出されない。
続いて、第2スタッカー44の突出部と第1スタッカー39の突出部とが接触することで、第2スタッカー44のY方向の移動に伴って第1スタッカー39が引き出される。これにより、ラック部43が第1歯車35と係合し、第1スタッカー39が+Y方向に駆動される。第1スタッカー39及び第2スタッカー44が収納される場合は、この逆の動作が行われる。このように、第1スタッカー39及び第2スタッカー44は、自動で、本体部2に対して収納及び引き出しが可能とされている。
【0033】
第1スタッカー39及び第2スタッカー44は、既述の着脱位置において、本体部2に対して着脱可能に設けられている。第1スタッカー39及び第2スタッカー44の離脱は、本体部2の一部と第1スタッカー39及び第2スタッカー44の一部との係合を解除することで行われる。第1スタッカー39及び第2スタッカー44の装着は、本体部2の一部と第1スタッカー39及び第2スタッカー44の一部とを係合させることで行われる。この様な本体部2に対するスタッカー部38の着脱操作は、ユーザーによって行われる。
【0034】
図9に示されるように、前壁部46は、一例として、X方向に沿った中心軸を有する三角柱状に形成されており、Z方向に直立する前面47と、前面47の+Z方向の端部から斜め下方に延びる傾斜面48とを有する。
図8に示されるように、後述する保護部72は、前壁部46よりも-Y方向に位置している。
【0035】
図6に示されるように、本体部2には、A4位置センサー52及びA3位置センサー54が設けられている。
A4位置センサー52は、X方向に沿った中心軸を有し、該中心軸の周りに回動可能とされたレバー部52Aと、レバー部52Aの回動位置によってON、OFFが切り換わる不図示のスイッチ部とを備える。また、A4位置センサー52は、レバー部52Aが第2凹部42B(
図5)に進入した場合にOFFとなり、レバー部52Aが第2接触部41B(
図5)と接触した場合にONとなる。
A3位置センサー54は、X方向に沿った中心軸を有し、該中心軸の周りに回動可能とされたレバー部54Aと、レバー部54Aの回動位置によってON、OFFが切り換わる不図示のスイッチ部とを備える。また、A3位置センサー54は、レバー部54Aが第1凹部42A(
図5)に進入した場合にOFFとなり、レバー部54Aが第1接触部41A(
図5)と接触した場合にONとなる。
【0036】
図4及び
図7に示されるように、A4位置センサー52のみがONとなる状態が、A4対応状態を意味する状態Bとなる。A4位置センサー52及びA3位置センサー54が両方ともONとなる状態が、A3対応状態を意味する状態Cとなる。
一方、スタッカー部38(
図2)が本体部2(
図2)に収納状態となる状態A、及びスタッカー部38が本体部2から離脱状態となる状態Dでは、A4位置センサー52及びA3位置センサー54がいずれもOFFとなる。このため、スタッカー部38が本体部2から離脱された状態において、プリンター1(
図1)が操作された場合、スタッカーモーター33(
図4)が駆動され、ピニオン部34(
図10)が回転する可能性がある。この場合、開口19(
図10)から本体部2の内側へ埃等が侵入する可能性がある。
【0037】
図4に示されるように、制御部60は、CPU61、フラッシュROM62及びRAM63を備えている。CPU61はフラッシュROM62に格納されたプログラムに従って各種の演算処理を行い、プリンター1全体の動作を制御する。また、制御部60は、外部コンピューター65との通信が可能となっている。制御部60には、操作部8Bからの信号が入力される。さらに、制御部60は、表示部8Aへの表示を行う。
加えて、制御部60は、キャリッジモーター64、給送モーター66、搬送モーター67及びスタッカーモーター33を制御する。給送モーター66は、不図示の給送ローラーの駆動源である。搬送モーター67は、不図示の搬送ローラー対の駆動源である。また、制御部60には、A4位置センサー52及びA3位置センサー54からの検出信号が入力される。
【0038】
図9及び
図10に示されるように、保護部72は、X方向から見て、開口19を開閉可能に設けられている。そして、保護部72は、スタッカー部38の+Y方向の移動に伴って開口19を閉じるように構成されている。換言すると、保護部72は、スタッカー部38の収納位置から着脱位置への移動に伴って、保護状態に切り換わり、該保護状態においてピニオン部34を保護する。なお、より具体的には本実施形態では、スタッカー部38の上述したA3の用紙PBに対応するA3位置(
図3)から上記着脱位置へのユーザー操作による移動の過程で、保護部72が保護状態に切り換わる。即ち保護部72は、スタッカー部38が本体部2から取り外される場合に、ピニオン部34を保護する保護状態に切り換わる。
具体的には、保護部72は、スタッカー部38のY方向の移動に伴ってZ方向に移動され、ピニオン部34を保護するカバー部材78と、カバー部材78を支持する支持フレーム74とを備える。
【0039】
支持フレーム74は、支持部の一例であり、本体部2の側壁18に設けられている。また、支持フレーム74は、カバー部材78によるピニオン部34の保護状態において、カバー部材78を支持する。具体的には、支持フレーム74は、取付部75と、フレーム本体部76とを有しており、X方向から見てT字状に形成されている。
なお、本実施形態において、保護部72の保護位置とは、X方向から見て、カバー部材78がピニオン部34を覆い且つ開口19を覆う状態となる場合のカバー部材78の位置を意味する。また、保護部72によるピニオン部34の「保護」とは、ピニオン部34に向けて埃等の異物が移動するのを制限することを意味する。
【0040】
図9及び
図12に示されるように、取付部75は、X方向に所定の厚さを有する板状に形成されている。取付部75の外周部分には、-X方向に突出する周壁75Aが形成されている。また、取付部75は、X方向から見てY方向の寸法がZ方向の寸法よりも長い矩形状に形成されている。取付部75のY方向の両端部には、それぞれX方向に貫通する2つの取付孔75Bが形成されている。そして、取付部75は、ネジ79が取付孔75Bを通してボス29に締結されることで、側壁18に取り付けられている。
【0041】
フレーム本体部76は、取付部75のX方向の両端部を除く部位から-Z方向に延びている。また、フレーム本体部76は、X方向に所定の厚さを有する板状に形成されている。さらに、フレーム本体部76は、X方向から見て、Z方向に沿った辺とY方向に沿った辺とを有する四角形状に形成されている。フレーム本体部76の-Z方向の端部には、Y方向に間隔をあけて2つのガイドピン77が形成されている。
ガイドピン77は、フレーム本体部76から-X方向に突出されている。また、ガイドピン77は、X方向に沿った中心軸を有する円柱状に形成されており、被挿入部21、22(
図10)に嵌め込まれる。なお、ガイドピン77が被挿入部21、22に嵌め込まれた状態において、フレーム本体部76の-Z方向端は、上ガイド27(
図10)よりも+Z方向に位置する。
ガイドピン77が被挿入部21、22に嵌め込まれ、取付部75が側壁18に取り付けられた状態において、フレーム本体部76とガイドレール23、24(
図10)との間には、X方向に所定の大きさの隙間が形成されている。この隙間において、カバー部材78が移動可能となっている。
【0042】
図12に示されるように、カバー部材78は、X方向に所定の厚さを有する板状に形成されたカバー本体部82と、カバー本体部82の+Y方向の端部から-X方向に突出された前壁部84とを有する。+Y方向は、スタッカー部38が着脱位置へ向かう移動方向の一例である。
カバー本体部82は、X方向におけるフレーム本体部76と側壁18(
図9)との間に配置されている。カバー本体部82のY方向の幅は、フレーム本体部76のY方向の幅よりも広い。つまり、カバー本体部82の-Y方向の端部は、フレーム本体部76に対して-Y方向に突出されている。また、カバー本体部82の+Y方向の端部は、フレーム本体部76に対して+Y方向に突出されている。換言すると、カバー部材78は、+Y方向において、支持フレーム74の下流の端部よりも下流へ延びている。
カバー本体部82のうち、フレーム本体部76に対して+Y方向に突出された部位は、-X方向から見て、+Y方向で且つ-Z方向の部位が三角形状に切り落された台形状に形成されている。カバー本体部82には、一例として、2つの貫通孔83が形成されている。
【0043】
2つの貫通孔83は、カバー本体部82をX方向に貫通している。また、2つの貫通孔83は、それぞれZ方向に沿って延びている。2つの貫通孔83のY方向の幅に相当する長さは、ガイドピン77の直径に相当する長さよりも長い。2つの貫通孔83のZ方向の両端部は、X方向から見て、ガイドピン77の外周の一部と接触可能に、それぞれ半円形状に形成されている。2つの貫通孔83には、ガイドピン77が1本ずつ挿入されている。
ここで、2つの貫通孔83の縁部は、それぞれガイドピン77と接触することで、Z方向に案内される。つまり、カバー部材78は、スタッカー部38が接触した場合、ガイドピン77に案内されることによって、本体部2(
図1)の高さ方向であるZ方向にスライド可能に設けられている。
【0044】
カバー本体部82に対する前壁部84の-X方向の突出長さは、一例として、カバー本体部82に対するガイドピン77の-X方向の突出長さと同程度とされている。また、前壁部84は、一例として、縦壁85と、傾斜壁86とから成る。
縦壁85は、Y方向に所定の厚さを有する板状に形成されており、Z方向に沿って延びている。具体的には、縦壁85は、カバー本体部82の+Z方向の上端から、カバー本体部82のZ方向の中央よりも上となる位置まで延びている。なお、縦壁85の+Y方向の面を前面85Aと称する。
傾斜壁86は、X方向から見て、縦壁85の-Z方向の端部からZ方向と交差する斜め下方に延びている。換言すると、傾斜壁86の-Y方向の端部は、+Y方向の端部に対して-Z方向に位置している。傾斜壁86のうち+Y方向の面を傾斜面86Aと称する。
ガイドピン77が貫通孔83の-Z方向の端部と接触する場合、カバー部材78は、+Z方向の最も高い位置にある。この位置を、カバー部材78の格納位置と称する。カバー部材78が格納位置にある場合、開口19(
図10)が開放されるようになっている。
【0045】
図13に示されるように、ガイドピン77が貫通孔83の+Z方向の端部と接触する場合、カバー部材78は、-Z方向の最も低い位置にある。この位置が、保護状態におけるカバー部材78の位置としての保護位置に相当する。カバー部材78が保護位置にある場合、-X方向に見て、開口19(
図10)が閉じられた状態となる。
【0046】
図14に示されるように、第1スタッカー39が本体部2に収納され且つカバー部材78が格納位置にある場合、カバー本体部82の-Z方向の下端部は、上面41と接触する。換言すると、カバー部材78は、スタッカー部38と係わり合いが可能であり、ピニオン部34(
図10)の保護を解除する状態である解除状態において、スタッカー部38に支持される。
【0047】
図15に示されるように、スタッカー部38が本体部2から+Y方向に引き出され、且つカバー部材78が保護位置にある場合、X方向から見て、カバー本体部82は、開口19及びピニオン部34を覆うようになっている。なお、カバー部材78が保護位置にある場合で且つスタッカー部38が本体部2から離脱されていない場合、傾斜壁86は、第1スタッカー39の-Y方向の端部とY方向に対向する。
本実施形態では、保護部72は、既述の保護状態において、X方向から見てピニオン部34の全域を覆い、また、開口19の全域を覆っている。加えて本実施形態では、保護部72は、ピニオン部34の少なくとも+Y方向に位置する部位をY方向から見て覆うように構成されている。埃等は、ピニオン部34の+Y方向の部位に特に付着し易いので、この様に保護部72がピニオン部34の+Y方向の部位を覆うことで、ピニオン部34への埃等の付着を効果的に抑制できる。
なお、スタッカー部38の離脱方向は、一例として、+Y方向となっている。
一方、縦壁85は、第1スタッカー39よりも+Z方向に位置するため、第1スタッカー39とはY方向に対向しない。
【0048】
以上、説明した通り、保護部72は、ピニオン部34を保護する保護状態と、ピニオン部34の保護を解除する解除状態とを切り換え可能である。また、保護部72は、スタッカー部38においてラック部43、49とピニオン部34とが係り合う場合に解除状態をとる構成とされている。さらに、保護部72は、ラック部43、49とピニオン部34との係わり合いが解除される場合に解除状態から保護状態に切り換わる構成とされている。
【0049】
次に、実施形態1に係る搬送ユニット30の作用について、
図1から
図16までを参照して説明する。
図1に示す第1スタッカー39及び第2スタッカー44の収納状態において、ピニオン部34(
図10)が駆動された場合、
図2に示す様に第1スタッカー39及び第2スタッカー44が本体部2から+Y方向に引き出される。
図14及び
図15に示されるように、第1スタッカー39及び第2スタッカー44が収納位置からA4位置及びA3位置を超えて着脱位置へ移動された場合、カバー部材78が第1スタッカー39に支持されなくなるため、カバー部材78は、自重により保護位置へ移動する。これにより、ピニオン部34がカバー部材78によって保護される。
ここで、第1スタッカー39及び第2スタッカー44が本体部2から離脱された場合、A4位置センサー52及びA3位置センサー54(
図4)は、いずれもOFFとなる。これにより、第1スタッカー39及び第2スタッカー44が収納状態にあるとして誤検知される可能性がある。このため、第1スタッカー39及び第2スタッカー44が本体部2から離脱された状態で、ピニオン部34が駆動され、ピニオン部34に向けて埃等が流れる可能性がある。
しかし、搬送ユニット30では、ピニオン部34が回転されても、ピニオン部34がカバー部材78によって保護されているため、カバー部材78が無い構成に比べて、ピニオン部34に埃等が付着するのを抑制することができる。
【0050】
図16に示されるように、第1スタッカー39が、本体部2に装着され且つ着脱位置から-Y方向に移動された場合、第1スタッカー39の-Y方向の端部が傾斜壁86と接触する。これにより、カバー部材78に対して-Y方向に移動力が作用する。ここで、カバー部材78がガイドピン77(
図12)と接触することで、カバー部材78は+Z方向に移動される。つまり、第1スタッカー39から受けた-Y方向の移動力が、カバー部材78の+Z方向の移動力に変換される。
図14に示されるように、スタッカー部38が収納位置に収納されたとき、カバー部材78は格納位置に位置する。そして、カバー部材78は、スタッカー部38によって支持される。
【0051】
以上、説明した通り、搬送ユニット30によれば、スタッカー部38が、駆動ユニット32のピニオン部34に駆動されることで、+Y方向及び-Y方向を移動方向として移動される。ここで、ラック部43、49とピニオン部34との係わり合いが解除される場合に、保護部72が、解除状態から保護状態に切り換わることで、ピニオン部34を保護する。これにより、本体部2の外側からピニオン部34への埃等の侵入が、保護部72によって制限されるので、本体部2の外部から侵入した埃等がピニオン部34に付着するのを抑制することができる。
また、スタッカー部38が本体部2から取り外されると、ピニオン部34に埃等が付着しやすくなるが、搬送ユニット30によれば、スタッカー部38が本体部2から取り外されると、保護部72が保護状態に切り換わるので、スタッカー部38が本体部2から取り外された状態での、ピニオン部34への埃等の付着を抑制できる。
さらに、ピニオン部34のうち引出方向である+Y方向の部位は、収納方向である-Y方向の部位に比べて埃等が付着しやすい部位である。しかしながら搬送ユニット30によれば、保護状態において、保護部72が、ピニオン部34のうち少なくとも+Y方向に位置する部位を覆うので、スタッカー部38がさらに+Y方向に引き出された場合に、ピニオン部34の一部が露呈されるのを抑制することができる。その結果、ピニオン部34への埃等の付着を効果的に抑制できる。
【0052】
搬送ユニット30によれば、ピニオン部34が保護される保護状態において、支持フレーム74がカバー部材78を支持する。これにより、保護状態におけるカバー部材78の姿勢変化が抑制されるので、ピニオン部34への埃等の侵入を抑制することができる。
また、搬送ユニット30によれば、カバー部材78が自重によって下がることでピニオン部34が保護されるので、カバー部材78を保護位置に向けてスライドさせる他の構成が不要となる。さらに、解除状態では、自重の作用で高さ方向に下がろうとするカバー部材78がスタッカー部38に支持されるので、カバー部材78を支持する他の構成が不要となる。
【0053】
搬送ユニット30によれば、カバー部材78が+Y方向に延びていることで、カバー部材78におけるスタッカー部38と係わり合う部位のY方向に対する角度を緩やかにできる。具体的には、カバー部材78がフレーム本体部76よりも+Y方向に延びていない構成に比べて、傾斜壁86のY方向に対する角度を小さくできるので、スタッカー部38を本体部2に装着するときに、カバー部材78を円滑に+Z方向に持ち上げることができる。
また、搬送ユニット30によれば、スタッカー部38がカバー部材78と接触することでカバー部材78が移動される。これにより、スタッカー部38の移動力がカバー部材78の移動力に直接、変換されるので、カバー部材78の移動において、スタッカー部38の移動力を効率良く利用することができる。
プリンター1によれば、搬送ユニット30と同様の効果を得ることができる。また、プリンター1によれば、ピニオン部34の汚れが抑制されることで、スタッカー部38の移動が途中で止まることが防止されるので、記録された用紙Pをスタッカー部38の所定の位置に安定して載置させることができる。
【0054】
[実施形態2]
次に、本発明に係る搬送装置の一例として、実施形態2の搬送ユニット90について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、実施形態1と共通する部分については、同一符号を付して、その説明を省略する。また、実施形態1と同様の作用及び効果についても説明を省略する。
【0055】
図17に示される搬送ユニット90は、プリンター1(
図1)において、搬送ユニット30(
図1)に代えて設けられている。また、搬送ユニット90は、搬送ユニット30において、保護部72(
図15)に替えて保護部92を備える。
保護部92は、スタッカー部38のY方向の移動に伴って回動されるカバー部材96と、カバー部材96を支持する支持部の一例としての軸部94とを備える。
軸部94は、側壁18から+X方向に突出されている。換言すると、軸部94は、スタッカー部38の移動方向であるY方向と交差する交差方向として、X方向に延びている。また、軸部94は、X方向に沿った中心軸を有する円柱状に形成されている。
【0056】
カバー部材96は、X方向に所定の厚さを有する板状に形成されている。カバー部材96の外周部97は、+X方向に張り出されており、即ち、フランジ状に形成されている。具体的には、外周部97は、下フランジ97A、傾斜フランジ97B、前フランジ97C、後フランジ97D及び上フランジ97Eを有する。
前フランジ97Cと上フランジ97Eとの間には、被支持部98が形成されている。なお、カバー部材96と側壁18との間には、ピニオン部34(
図10)とカバー部材96とが接触しないように隙間が形成されている。
【0057】
図18に示されるように、スタッカー部38が本体部2から離脱された場合、下フランジ97Aは、Y方向に沿って配置される。下フランジ97AがY方向に沿って配置されたときのカバー部材96の位置を保護位置と称する。また、傾斜フランジ97BがY方向に沿って配置されたときのカバー部材96の位置を初期位置と称する(
図17)。外周部97の各部位の配置については、カバー部材96が保護位置にあるものとして説明する。
なお、カバー部材96が保護位置にある状態が、ピニオン部34が保護される保護状態である。また、カバー部材96が初期位置にある状態が、ピニオン部34の保護が解除された解除状態である。
【0058】
下フランジ97Aは、Y方向に延びている。下フランジ97AのY方向長さは、開口19のY方向の長さよりも長い。
傾斜フランジ97Bは、下フランジ97Aの+Y方向の端部から斜め上方へ延びている。換言すると、傾斜フランジ97Bは、+Y方向の端部が-Y方向の端部に対して+Z方向に位置するように、Z方向と交差する方向に延びている。また、傾斜フランジ97Bは、カバー部材96が初期位置にある場合、Y方向に沿って配置され、第1スタッカー39によって支持される。換言すると、カバー部材96は、カバー部材96がピニオン部34の保護を解除した状態において、スタッカー部38に支持されるようになっている。
【0059】
前フランジ97Cは、傾斜フランジ97Bの+Y方向の端部から+Z方向に延びている。また、前フランジ97Cは、被支持部98まで延びている。前フランジ97Cは、カバー部材96が初期位置にある場合、前壁部46(
図17)との接触を避けるための逃げ部として機能する。
後フランジ97Dは、下フランジ97Aの-Y方向の端部から+Z方向に延びている。後フランジ97DのZ方向の長さは、一例として、前フランジ97CのZ方向の長さよりも短い。
上フランジ97Eは、後フランジ97Dの+Z方向の端部から斜め上方へ延びている。換言すると、上フランジ97Eは、+Y方向の端部が-Y方向の端部に対して+Z方向に位置するように、Z方向と交差する方向に延びている。なお、一例として、Y方向に対して上フランジ97Eが成す角度は、Y方向に対して傾斜フランジ97Bが成す角度よりも小さい。
【0060】
被支持部98は、中心軸がX方向に沿った円筒状に形成されている。換言すると、被支持部98には、貫通孔99が形成されている。貫通孔99は、カバー部材96をX方向に貫通している。そして、貫通孔99には、軸部94が挿入されている。このように、被支持部98が軸部94に回動可能に設けられていることで、カバー部材96が軸部94の周りにY-Z面に沿って回動可能とされている。そして、カバー部材96は、スタッカー部38の移動に伴って回動されることで、ピニオン部34を保護するようになっている。
なお、-X方向に見て、時計回り方向を+R方向と称し、反時計回り方向-R方向と称する。
【0061】
次に、実施形態2に係る搬送ユニット90の作用について説明する。
図17に示されるように、スタッカー部38の収納状態において、ピニオン部34(
図10)が駆動された場合、スタッカー部38が本体部2から+Y方向に引き出される。
図18に示されるように、第1スタッカー39が収納位置から着脱位置へ移動された場合、カバー部材96が第1スタッカー39に支持されなくなるため、カバー部材96は、自重により-R方向に回動し、保護位置へ移動する。これにより、ピニオン部34がカバー部材96によって保護される。
ここで、スタッカー部38が本体部2から離脱された場合、既述の通り、ピニオン部34が駆動され、ピニオン部34に向けて埃等が流れる可能性がある。
しかし、搬送ユニット90では、ピニオン部34が回転されても、ピニオン部34がカバー部材96によって保護されているため、ピニオン部34に埃等が付着するのを抑制することができる。
【0062】
続いて、スタッカー部38が、本体部2に装着され、着脱位置から-Y方向に移動された場合、第1スタッカー39の-Y方向の端部が傾斜フランジ97Bと接触する。これにより、カバー部材96に対して+R方向の移動力が作用する。つまり、第1スタッカー39から受けた-Y方向の移動力が、+R方向の移動力に変換される。
図17に示されるように、第1スタッカー39が収納位置に収納されたとき、カバー部材96は初期位置に位置する。そして、カバー部材96は、スタッカー部38によって支持される。
【0063】
以上、説明した通り、搬送ユニット90によれば、カバー部材96の軸部94を中心に回動する部位の移動範囲は、カバー部材96の軸部94から遠い部位の移動範囲に比べて小さくなる。これにより、カバー部材96の全体が一方向にスライドする構成に比べて、カバー部材96全体の移動範囲が小さくなり、即ち、カバー部材96が保護位置へ到達するまでの移動に必要な空間が小さくて済むので、本体部2の大型化を抑制することができる。
また、搬送ユニット90によれば、カバー部材96がピニオン部34の保護を解除する解除状態において、カバー部材96がスタッカー部38に支持されることで、カバー部材96の-R方向の移動が制限されるので、解除状態において、カバー部材96の位置を保持することができる。
【0064】
本発明の実施形態1、2に係るプリンター1、搬送ユニット30、90は、以上のべたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
【0065】
図19には、実施形態1の変形例として、搬送ユニット100が示されている。なお、実施形態1と共通する部分については、同一符号を付して、その説明を省略する。また、ピニオン部34は、Y方向に並んで2つ設けられている。
搬送ユニット100は、2つの保護部72を備える。保護部72が1つ増えた以外は、搬送ユニット30(
図9)と同様の構成である。なお、2つの保護部72は、Y方向に並んでいる。このため、2つの保護部72を区別する場合、-Y方向の保護部72の各符号にAの符号を付し、+Y方向の保護部72の各符号にBを付して区別する。
【0066】
図20の上図に示されるように、スタッカー部38の収納状態において、ピニオン部34(
図19)が駆動された場合、スタッカー部38が本体部2から+Y方向に引き出される。
続いて、
図20の下図に示されるように、スタッカー部38の引き出し動作が続くと、-Y方向のカバー部材78Aが-Z方向に下がって保護状態となり、ピニオン部34Aを保護する。このとき、+Y方向のカバー部材78Bは解除状態となっている。
続いて、
図19に示されるように、スタッカー部38が着脱位置まで引き出された場合、+Y方向のカバー部材78Bが-Z方向に下がって保護状態となり、ピニオン部34Bを保護する。つまり、カバー部材78A、78Bが揃って保護状態となる。
ここで、ピニオン部34A、34Bが誤って回転されても、ピニオン部34A、34Bがカバー部材78A、78Bによって保護されているため、ピニオン部34A、34Bに埃等が付着するのを抑制することができる。
【0067】
続いて、
図20の上図に示されるように、スタッカー部38が、本体部2に装着され且つ着脱位置から収納位置に向けて-Y方向に移動された場合、第1スタッカー39とカバー部材78B、78Aとが接触する。これにより、カバー部材78B、78Aの順でカバー部材78A、78Bが格納位置に位置する。カバー部材78A、78Bは、第1スタッカー39によって支持される。続いて、第2スタッカー44が収納される。このように、保護部72が複数設けられていてもよい。
【0068】
他の変形例として、カバー部材78をバネ等の付勢部を用いて-Z方向に付勢してもよい。カバー部材78が-Z方向に付勢されることで、より確実に保護位置に向けてカバー部材78を移動させることができる。
支持フレーム74をカバー部材78に対して-Z方向に配置し、カバー部材78をバネ等の付勢部を用いて+Z方向に付勢してもよい。スタッカー部38が離脱された状態において、カバー部材78は、スタッカー部38の移動経路に突出された状態となっており、ピニオン部34を保護している。また、カバー部材78の傾斜壁86は、縦壁85よりも+Z方向に位置している。そして、スタッカー部38が収納位置へ移動された場合、第1スタッカー39と傾斜壁86が接触することで、カバー部材78が保護位置から-Z方向に移動され、格納位置に配置される。このように、保護部72をZ方向に上下逆の配置としてもよい。
【0069】
搬送ユニット30において、スタッカー部38は、本体部2から離脱されずに、一部が本体部2に支持される構成であってもよい。カバー部材78は、ピニオン部34を+Y方向からだけでなく、-Z方向及び-Y方向から保護してもよい。つまり、カバー部材78は、ピニオン部34の全部を覆ってもよいし一部を覆ってもよい。さらに、カバー部材78は、開口19の全部を覆ってもよいし一部を覆ってもよい。
支持フレーム74は、本体部2に形成された支持部として構成されていてもよい。
カバー部材78は、X方向から見て、Z方向と交差する方向にスライド可能に設けられていてもよい。また、カバー部材78の+Y方向の部位の位置が支持フレーム74の+Y方向の部位の位置と揃えられ、カバー部材78が、支持フレーム74に対してZ方向のみに突出される構成としてもよい。
また、搬送ユニット30において、例えば、第1スタッカー39とカバー部材78とにそれぞれ磁石を設けて、第1スタッカー39を移動させた場合、磁石の反発力を利用して、カバー部材78を非接触で移動させる構成としてもよい。
【0070】
搬送ユニット90において、カバー部材96がピニオン部34の保護を解除した状態において、カバー部材96がスタッカー部38に直接、支持されなくてもよい。つまり、スタッカー部38が他の支持部材を移動させ、他の支持部材がカバー部材96を支持することで、カバー部材96が支持される構成とされてもよい。
【0071】
A4位置センサー52及びA3位置センサー54に替えて、スタッカーモーター33に作用する負荷を検知することで、スタッカー部38の収納状態、離脱状態を判定してもよい。
載置部は、スタッカー部38のようにプリンター1の排出部に適用されたものに限らず、給紙カセット12、14のように、給紙部に適用されたものであってもよい。
媒体は、用紙Pに限らず、フィルム等の他のシート材や、既に記録された原稿であってもよい。
【符号の説明】
【0072】
1…プリンター、2…本体部、3…スキャナー部、4…筐体、5…本体左部、
6…本体右部、7…記録ヘッド、8…操作パネル、8A…表示部、8B…操作部、
11…正面開口部、12…給紙カセット、14…給紙カセット、
16…インクタンク収納部、17…前壁、18…側壁、19…開口、21…被挿入部、
22…被挿入部、23…ガイドレール、23A…端面、24…ガイドレール、
24A…端面、26…下ガイド、26A…上面、27…上ガイド、27A…下面、
28…上壁部、29…ボス、30…搬送ユニット、32…駆動ユニット、
33…スタッカーモーター、34…ピニオン部、34A…ピニオン部、
34B…ピニオン部、35…第1歯車、35A…歯部、36…第2歯車、36A…歯部、
38…スタッカー部、39…第1スタッカー、41…上面、41A…第1接触部、
41B…第2接触部、42…凹部、42A…第1凹部、42B…第2凹部、
43…ラック部、44…第2スタッカー、45…板部、45A…上面、46…前壁部、
47…前面、48…傾斜面、49…ラック部、52…A4位置センサー、
52A…レバー部、54…A3位置センサー、54A…レバー部、60…制御部、
61…CPU、62…フラッシュROM、63…RAM、64…キャリッジモーター、
65…外部コンピューター、66…給送モーター、67…搬送モーター、72…保護部、
74…支持フレーム、75…取付部、75A…周壁、75B…取付孔、
76…フレーム本体部、77…ガイドピン、78…カバー部材、78A…カバー部材、
78B…カバー部材、79…ネジ、82…カバー本体部、83…貫通孔、84…前壁部、
85…縦壁、85A…前面、86…傾斜壁、86A…傾斜面、90…搬送ユニット、
92…保護部、94…軸部、96…カバー部材、97…外周部、97A…下フランジ、
97B…傾斜フランジ、97C…前フランジ、97D…後フランジ、97E…上フランジ、
98…被支持部、99…貫通孔、100…搬送ユニット、P…用紙、PA…用紙、
PB…用紙