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特許7537602通信端末、信号制御装置、通信端末の制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】通信端末、信号制御装置、通信端末の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20240814BHJP
   G08G 1/01 20060101ALI20240814BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20240814BHJP
   H04B 7/08 20060101ALI20240814BHJP
   H04W 4/44 20180101ALI20240814BHJP
【FI】
H04B7/06 130
G08G1/01 A
G08G1/09 F
H04B7/08 020
H04W4/44
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023509941
(86)(22)【出願日】2021-03-29
(86)【国際出願番号】 JP2021013408
(87)【国際公開番号】W WO2022208633
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-09-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】尾形 一気
(72)【発明者】
【氏名】網中 洋明
(72)【発明者】
【氏名】小林 航生
(72)【発明者】
【氏名】柳澤 慶
(72)【発明者】
【氏名】高澤 淳
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-080588(JP,A)
【文献】特開2019-036773(JP,A)
【文献】特開2010-170241(JP,A)
【文献】特開2006-352189(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/06
G08G 1/01
G08G 1/09
H04B 7/08
H04W 4/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の道路を挟んだ第1の位置に設置された第1のアンテナと、前記第1の道路と交差する第2の道路を挟んだ第2の位置に設置された第2のアンテナとのいずれかを選択し、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナに接続された基地局に無線接続して通信可能な通信手段と、
前記第1の道路または前記第2の道路の少なくとも一方の交通流を検出する交通流検出手段と、
前記交通流に応じて、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナから、接続するアンテナを選択する選択手段と、
を備えた通信端末。
【請求項2】
前記交通流検出手段は、前記第1、第2の道路の双方の交通流を検出し、
前記選択手段は、前記第1、第2のアンテナのうち、前記道路の交通流の少ない道路を挟んだ位置に設置されたアンテナを選択する請求項1の通信端末。
【請求項3】
前記交通流検出手段は、交通信号機の灯火状態又は信号制御信号を用いて、前記交通流を検出し、
前記選択手段は、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナのうち、前記通信端末と前記第1、第2のアンテナとを結んだ直線が、灯火状態が青信号である車線と交差しない方のアンテナを選択して接続を行う請求項1又は2の通信端末。
【請求項4】
前記選択手段は、通信品質の履歴を示す統計情報を参照して、前記交通流に応じたアンテナの選択では通信品質の劣化が予想される場合、前記交通流に応じたアンテナの選択に代えて、前記統計情報に基づいたアンテナの選択を行う、
請求項1から3いずれか一の通信端末。
【請求項5】
前記統計情報は、前記選択したアンテナとの通信期間中に発生した通信中断の累計時間又は通信中断の発生回数を含み、
前記選択中のアンテナとの通信中の通信中断の累計時間又は通信中断の発生回数の少なくとも一方が所定の基準を超えている場合、前記交通流に応じたアンテナの選択に代えて、前記統計情報に基づいたアンテナの選択を行う、
請求項4の通信端末。
【請求項6】
前記第1、第2のアンテナは、前記道路を通行する移動体にサービスを提供する第5世代移動通信システムの基地局の指向性アンテナであり、
前記基地局を介して交通管制システムと接続し、前記交通管制システムと交通管制用通信を行う請求項1から5いずれか一の通信端末。
【請求項7】
第1の道路を挟んだ第1の位置に設置された第1のアンテナと、前記第1の道路と交差する第2の道路を挟んだ第2の位置に設置された第2のアンテナとのいずれかを選択し、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナに接続された基地局に無線接続して通信可能な通信手段と、
前記第1の道路または前記第2の道路の少なくとも一方の交通流を検出する交通流検出手段と、
前記交通流に応じて、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナから、接続するアンテナを選択する選択手段と、
前記通信手段を用いて所定の交通管制システムから受信した制御情報に基づいて、交通信号機を制御する信号制御手段と、
を備えた信号制御装置。
【請求項8】
前記交通流検出手段は、前記第1、第2の道路の双方の交通流を検出し、
前記選択手段は、前記第1、第2のアンテナのうち、前記道路の交通流の少ない道路を挟んだ位置に設置されたアンテナを選択する請求項7の信号制御装置。
【請求項9】
第1の道路を挟んだ第1の位置に設置された第1のアンテナと、前記第1の道路と交差する第2の道路を挟んだ第2の位置に設置された第2のアンテナとのいずれかを選択し、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナに接続された基地局に無線接続して通信可能な通信手段を備えた通信端末が、
前記第1の道路または前記第2の道路の少なくとも一方の交通流を検出し、
前記交通流に応じて、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナから、接続するアンテナを選択する、
通信端末の制御方法。
【請求項10】
前記第1、第2の道路の双方の交通流を検出し、
前記第1、第2のアンテナのうち、前記道路の交通流の少ない道路を挟んだ位置に設置されたアンテナを選択する請求項9の制御方法。
【請求項11】
第1の道路を挟んだ第1の位置に設置された第1のアンテナと、前記第1の道路と交差する第2の道路を挟んだ第2の位置に設置された第2のアンテナとのいずれかを選択し、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナに接続された基地局に無線接続して通信可能な通信手段を備えた通信端末に搭載されたコンピュータに、
前記第1の道路または前記第2の道路の少なくとも一方の交通流を検出する処理と、
前記交通流に応じて、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナから、接続するアンテナを選択する処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末、信号制御装置、通信端末の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信システムの基地局(以下、「5G基地局」)を、交通信号機(以下、「信号機」)に設置することが検討されている。非特許文献1では、信号柱の上段に、アンテナを設置することが想定されている(スライド7「2. 交通信号機に5G技術を組み合わせるためのネットワークアーキテクチャ検討」参照)。また、上記アンテナとして、指向性アンテナを用いる場合、360度に亘って電波を出すためには3個のアンテナが必要であることが記載されている。また、同文献には、信号機を制御する信号制御装置に5G端末を接続し、上記5G基地局を介して交通管制システムと通信させ、交通管制用途に用いることが記載されている。
【0003】
特許文献1には、信号機に設置される形式の防災型信号制御無線システムが開示されている。この防災型信号制御無線システムでは、信号制御無線親局は、建物の上またはア ンテナ鉄塔上など、比較的高い位置に取り付けられ、信号制御無線子局は、信号柱に取り付けられることが記載されている(図1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-52768号公報
【非特許文献】
【0005】
【文献】総務省、“交通信号機を活用した第5世代移動通信システム ネットワークの整備に向けた調査検討 報告書(令和元年度)概要版”、[online]、[令和3年3月19日検索]、インターネット〈URL:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/5g_trustednet/dai2/siryou2-1.pdf〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以下の分析は、本発明者によって与えられたものである。信号制御装置は、保守容易性等を考慮して、交差点近くの地上付近に設置されることが多い。非特許文献1のように、5G基地局は信号柱に設置することが検討されている。交差点によっては、前記信号制御装置に接続された5G端末が、道路を挟んだ位置の信号柱に設置されたアンテナに接続するケースが想定される。しかしながら、通信端末が、道路を挟んだ位置の信号柱の基地局と接続する場合、通信端末と基地局との間の通信が、車両の通過等により影響を受けてしまうという問題点がある。上記の問題は、基地局に設置された場合のみならず、信号付近の柱等に設置される場合にも起こり得る。
【0007】
本発明は、信号柱または信号付近に設置された基地局と通信する通信端末の通信品質の安定化に貢献できる通信端末、信号制御装置、通信端末の制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の視点によれば、第1の道路を挟んだ第1の位置に設置された第1のアンテナと、前記第1の道路と交差する第2の道路を挟んだ第2の位置に設置された第2のアンテナとのいずれかを選択し、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナに接続された基地局に無線接続して通信可能な通信手段と、前記第1の道路または前記第2の道路の少なくとも一方の交通流を検出する交通流検出手段と、前記交通流に応じて、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナから、接続するアンテナを選択する選択手段と、を備えた通信端末が提供される。
【0009】
第2の視点によれば、第1の道路を挟んだ 第1の位置に設置された第1のアンテナと、前記第1の道路と交差する第2の道路を挟んだ第2の位置に設置された第2のアンテナとのいずれかを選択し、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナに接続された基地局に無線接続して通信可能な通信手段と、前記第1の道路または前記第2の道路の少なくとも一方の交通流を検出する交通流検出手段と、前記交通流に応じて、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナから、接続するアンテナを選択する選択手段と、前記通信手段を用いて所定の交通管制システムから受信した制御情報に基づいて、交通信号機を制御する信号制御手段と、信号制御装置が提供される。
【0010】
第3の視点によれば、第1の道路を挟んだ第1の位置に設置された第1のアンテナと、前記第1の道路と交差する第2の道路を挟んだ第2の位置に設置された第2のアンテナとのいずれかを選択し、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナに接続された基地局に無線接続して通信可能な通信手段を備えた通信端末が、前記第1の道路または前記第2の道路の少なくとも一方の交通流を検出し、前記交通流に応じて、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナから、接続するアンテナを選択する、通信端末の制御方法が提供される。本方法は、前記2以上のアンテナと無線を用いて通信可能な通信手段を備えた通信端末という、特定の機械に結びつけられている。
【0011】
第4の視点によれば、上記した通信端末又は信号制御装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム(以下、プログラム)が提供される。なお、このコンピュータプログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェースを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させる。また、このプログラムは、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェースを介して、外部と通信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェース、及び必要に応じ表示装置を備える。また、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な(非トランジトリーな)記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、信号柱または信号付近に設置された基地局と通信する通信端末の通信品質を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態の構成を示す図である。
図2】本発明の第1の実施形態のシステム構成を示す図である。
図3】本発明の第1の実施形態におけるアンテナと通信端末の配置を説明するための図である。
図4】本発明の第1の実施形態の通信端末の構成を示す機能ブロック図である。
図5】本発明の第1の実施形態の通信端末の動作を表したフローチャートである。
図6】本発明の第2の実施形態の通信端末の構成を示す機能ブロック図である。
図7】本発明の第2の実施形態の通信端末が記録する統計情報の一例を説明するための図である。
図8】本発明の第2の実施形態の動作を説明するための図である。
図9】本発明の第2の実施形態の通信端末の動作を表したフローチャートである。
図10】本発明の第2の実施形態の変形動作を説明するための図である。
図11】本発明の第3の実施形態の信号制御装置の構成を示す機能ブロック図である。
図12】本発明の通信端末又は信号制御装置として機能可能なコンピュータの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
はじめに本発明の一実施形態の概要について図面を参照して説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。また、図中の各ブロックの入出力の接続点には、ポート乃至インタフェースがあるが図示省略する。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェース、及び必要に応じ表示装置を備える。また、このコンピュータ装置は、通信インタフェースを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、通信可能に構成される。ーー
【0015】
本発明は、その一実施形態において、図1に示すように、通信手段11と、交通流検出手段12と、選択手段13とを備えた通信端末10にて実現できる。
【0016】
より具体的には、通信手段11は、第1の道路を挟んで対向している第1の位置に設置された第1のアンテナ20aと、前記第1の道路と交差する第2の道路を挟んで対向している第2の位置に設置された第2のアンテナ20bとのいずれかを選択し、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナに接続された基地局に無線接続して通信可能に構成される。
【0017】
交通流検出手段12は、前記第1の道路または前記第2の道路の少なくとも一方の交通流を検出する。そして、選択手段13は、前記交通流に応じて、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナ20a、20bから、接続するアンテナを選択する。前記交通流に応じたアンテナの選択方法としては、前記道路の交通流の少ない方、即ち、アンテナ20a、20bと通信端末10間を移動する遮蔽物の数の少ない方のアンテナを選択する方法が考えられる。なお、前記道路の交通流の少ない方は、前記第1、第2の道路の双方の交通流を検出して比較する方法が考えられる。また、前記第1、第2の道路の少なくとも一方の交通流を検出し、その交通流が少なければ、その道路を挟んだ位置に設置されたアンテナを選択し、交通流が多ければ他方のアンテナを選択する方法も採用可能である。
【0018】
以上のように動作する本実施形態によれば、道路を通行する車両の通過等により受ける影響を低減することが可能となり、信号柱に設置された基地局と通信する通信端末の通信品質を安定化させることが可能となる。
【0019】
[第1の実施形態]
続いて、本発明を信号柱に設置された5G基地局と通信する通信端末に適用した本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態のシステム構成を示す図である。図2を参照すると、信号柱600に、5G基地局を搭載し、交通管制システム400と、信号制御装置300とを、5Gコアネットワーク250を介して接続可能とした構成が示されている。
【0020】
図2の例では、5G基地局は、CU(Central Unit)240、Distributed Unit (DU)230、Radio Unit(RU)220a,220b、アンテナ(ANT)210a、210bを含んで構成されている。
【0021】
CU240は、コアネットワーク250と1つ以上のDU230との間に配置され、データ処理部としての機能を担う。DU230は、RU220a、220bと接続され、無線信号処理を担う。また、CU240は、交差点付近のビルの屋上や付近の鉄塔等に設置される。DU230は、CU240と併設するケースもあるが、非特許文献1では、DU230は、信号柱600の中段や上段に設置することが検討されている。その理由は、RU220a、220bと光ファイバーで接続することを想定しているためである。
【0022】
RU220a、220bは、図2の太線で示す光ファイバーを介してDU230と接続され、デジタル信号とアナログ信号とを相互に変換し、アンテナ210a、210bを介して通信端末100との信号の送受信を行う。RU220a、220bは、アンテナ210a、210bとの接続の観点で、なるべくアンテナ210a、210bの近くに設置されることが望ましい。RU220a、220bは、図2に示したように、信号柱600の上段、例えば、信号機の灯器500の上に設置することもできる。また、RU220a、220bとして、アンテナ210a、210bと一体化されているものを用いることもできる。
【0023】
アンテナ210a、210bは、RU220a、220bにそれぞれ接続され、RU220a、220bと通信端末100間でのアナログ信号の送受信を行う。なお、アンテナ210a、210bとしては、5Gの特徴の1つである高速大容量を実現すべく、Massive MIMO(Multiple-Input And Multiple-Output)アンテナ等の指向性アンテナを用いることができる。なお、図2では、1つの信号柱600に、1つのアンテナが示されているが、1つのRUに複数のアンテナが接続されていてもよい。例えば、非特許文献1のように、120度をカバーできるアンテナを3つ設けて360度をカバーする構成も採用可能である。これらのアンテナ210a、210bは、通信端末100との見通し通信に好適な位置に設置されることが好ましい。例えば、アンテナ210a、210bは、図2に示したように、信号柱600の上段、例えば、信号機の灯器500の上に設置することもできる。
【0024】
通信端末100は、信号制御装置300と接続され、RU220a、220bのいずれかを介して5Gネットワークに接続する。通信端末100は、信号制御装置300に通信機能を提供する。通信端末100の詳細な構成については、後に図4を用いて説明する。
【0025】
信号制御装置300は、通信端末100を用いて、交通管制システム400又はその配下のMEC(Multi-access Edge Computing)サーバに接続し、交通管制用通信を行う。交通管制用通信としては、通信端末100から受信した情報や、その他のセンサで収集した交通量や緊急車両通過情報、周辺交差点の信号点灯状況に基づいた信号制御等が想定されている。
【0026】
交通管制システム400は、通信端末100から受信した情報や、その他のセンサで収集した交通量や緊急車両通過情報、周辺交差点の信号点灯状況に基づいて、信号制御等を行う。なお、図2では省略しているが、交通管制システム400が配下のMECサーバを備えていて、その機能の一部をこれらのMECサーバに担わせていてもよい。
【0027】
図3は、本発明の第1の実施形態におけるアンテナ210a、210bと通信端末100の配置を説明するための図である。以下の説明では、通信端末100が、交差点の信号制御装置300の付近に設置されて、アンテナ210aは、第1の道路を挟んだ第1の位置の信号機500aに設置されているものとする。また、アンテナ210bは、前記道路と交差する第2の道路を挟んだ第2の位置の信号機500cに設置されているものとして説明する。このような配置にすることで、通信端末100が、交通流に応じて、アンテナ210a、210bのいずれかを選択して、RU220a、220bと通信することが可能となる。また、第3、第4のアンテナ及びRUが存在する場合、信号機500b、500dにこれらが設置されていてもよい。
【0028】
図4は、本発明の第1の実施形態の通信端末100の構成を示す機能ブロック図である。図4を参照すると、通信部110と、信号制御情報取得部120と、アンテナ選択部130とを備えた構成が示されている。
【0029】
通信部110は、アンテナ210a、210bを介して、RU220a、220bに接続し、通信を行う。通信部110自体は、一般的な5G端末と同様のものを用いることができる。
【0030】
信号制御情報取得部120は、信号制御装置300から信号制御情報を取得する。信号制御情報としては、交差点の信号機の灯器の点灯状態を制御する制御パラメータや信号機の灯器の点灯状態を示す情報を用いることができる。本実施形態では、信号制御情報取得部120が、これらの信号制御情報を用いて、道路の交通流を検出する交通流検出手段として機能する。信号制御情報は上記の例に限られず、信号制御情報取得部120が、交通管制システム400からの明示的な信号制御指示や信号の灯器の点灯状態を示す情報を受け取って、道路の交通流を検出する方法も採用可能である。
【0031】
アンテナ選択部130は、前記信号制御情報から特定される交通流に応じて、通信端末100が接続するアンテナ210a、210bを選択する。なお、アンテナ選択機能自体は、一般的な5G端末にも備えられているものなので、アンテナ選択部130と通信部110とが統合されていてもよい。
【0032】
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図5は、本発明の第1の実施形態の通信端末の動作を表したフローチャートである。図5を参照すると、通信端末100は、信号制御装置300から信号制御情報を取得する(ステップS001)。なお、信号機によっては、信号制御情報が一定期間変わらない場合がある。この場合、通信端末100は、ステップS001を省略することができる。
【0033】
通信端末100は、取得した信号制御情報に基づき、接続するアンテナを選択する(ステップS002)。
【0034】
このとき、通信端末100は、次のようにアンテナを選択することで、アンテナ210a、210bと通信端末100間の通行車両により受ける影響を少なくすることができる。
【0035】
まず、図3に示したように、通信端末100とアンテナ210a、210bとの間に仮想的な直線を引く。この直線の間に遮蔽物が無い場合、通信端末100は、アンテナ210a、210bと見通し通信ができることになる。
【0036】
しかし、図3に示すように、信号機500b、500dの灯器が青信号である場合、図3の左右方向の道路を車両が通行することになる。中には、大型車両が通行することもあり、その際に、アンテナ210aを選択していると、通信端末100と、アンテナ210aとの間の遮蔽物が置かれることになり、通信の瞬断(ごく短期間の通信途絶)や中断が生じることになる。
【0037】
信号機500b、500dの灯器が青信号である期間、この状態が続くので、信号機500b、500dの灯器が青信号である場合、通信端末100は、アンテナ210bを選択する。少なくとも、信号機500b、500dの灯器が青信号である期間、信号機500a、500cの灯器は青信号以外の灯火となる。例えば、信号機500a、500cの灯器が赤信号である場合、車両は、停止線の手前で停止するので、通信端末100とアンテナ210b間を車両が通行することはなくなる。また、交差点によっては、信号機500a、500cの灯器が赤信号の点滅である場合も想定されるが、その場合であっても、車両の通行量は制限されるので、通信端末100とアンテナ210b間の通信が影響を受ける可能性は少なくなる。
【0038】
その後、信号機500a、500cの灯器が青信号に切り替わった場合、図3の上下方向の道路を車両が通行することになる。そのため、通信端末100は、接続するアンテナを、アンテナ210aに切り替える動作を行う。信号機500a、500cの灯器が青信号である期間、信号機500b、500dの灯器が青信号以外の灯火となる。通信端末100は、接続するアンテナを、アンテナ210aに切り替えることで、通信端末100とアンテナ210b間の通信が影響を受ける可能性は少なくすることができる。
【0039】
以上のように、通信端末100とアンテナ210a、210bとの間を結んだ直線が、灯火状態が青信号である車線と交差しない方のアンテナを選択して接続を行うことで、通信端末100と5G基地局間の通信を安定させることが可能となる。なお、RU220a、220bと通信端末100間で使用する周波数帯は特に制限はないが、使用する周波数帯が短くなればなるほど、遮蔽物の影響が大きくなるため、その効果が大きくなると想定される。例えば、5GではSub6(5G NR FR1)と呼ばれる周波数帯と、ミリ波帯(5G NR FR2)と呼ばれる周波数帯との使用が想定されているが、ミリ波帯(5G NR FR2)の方がより大きな効果が得られることになる。
【0040】
また、上記アンテナの切替を行うことで、通信端末100と、基地局(RU220a、220b)との間に基地局間ハンドオーバーが発生することになる。必要に応じて、事前にRU220aとRU220b間で、交通管制センターやその配下のMECサーバと通信端末100間のセッション状態等を引き継ぐ処理を行うことが好ましい。
【0041】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、交通管制センターやその配下のMECサーバと、信号制御装置300間の通信の通信品質を安定させることが可能となる。その理由は、信号制御装置300に5G接続機能を提供する通信端末100に、交通流に応じたアンテナの選択を行わせるよう構成したことにある。
【0042】
[第2の実施形態]
続いて、第1の実施形態の通信端末に統計情報に基づいたアンテナの選択機能を追加した第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。第2の実施形態の構成及び動作は第1の実施形態とほぼ共通するため、以下、その相違点を中心に説明する。
【0043】
図6は、本発明の第2の実施形態の通信端末100aの構成を示す機能ブロック図である。図4に示した第1の実施形態の通信端末100との相違点は、統計情報記録部140が追加されている点と、アンテナ選択部130aが、統計情報に基づいたアンテナの選択を行う点である。
【0044】
図7は、統計情報記録部140が記録する統計情報の一例を説明するための図である。ここで、統計情報とは、アンテナ210の通信に関する統計情報である。例えば、通信断が発生した時間(累計時間)や、瞬断した回数などが挙げられる。図7の例では、一定時間ごとに、選択しているアンテナと、その際の通信中断が発生した時間(該当時間帯での累計時間)が記録されている。例えば、図7の例では、2021/3/19 13:03:00以降、アンテナ210bを選択した際に、通信中断が発生するようになっている。この通信中断の原因としては、種々のものが考えられるが、その1つとして、図8に示すように、道路の渋滞や大型車の増加により、アンテナ210bと通信端末100aの間に、大型車が停止線を越えて停止するケースが増えたこと等が考えられる。
【0045】
アンテナ選択部130aは、統計情報を参照し、信号制御情報によって選択したアンテナでは通信品質の劣化が予想される場合に、信号制御情報によるアンテナの選択に代えて、前記統計情報に基づいたアンテナの選択を行う。例えば、図8のような状況が生じている場合、アンテナ210bではなく、アンテナ210aを選択する。なお、ここで、アンテナ選択部130aが参照する統計情報としては、図7に示すような直近の統計情報でもよいし、過去の同一時間帯の統計情報や、同一曜日の同一時間帯の統計情報等であってもよい。また、統計情報は、図7に示すような直近の記録値を表したもののほか、過去の同一時間帯の記録値、同一曜日の同一時間帯の記録値を平均等の統計処理したものであってもよい。
【0046】
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図9は、本発明の第2の実施形態の通信端末100aの動作を表したフローチャートである。図9のステップS001及びステップS002の動作は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
【0047】
次に、通信端末100aは、統計情報を参照して、信号制御情報によって選択したアンテナでは通信品質の劣化が予想されるか否かを確認する(ステップS200、S201)。例えば、図7に示すように、直近の統計情報で、アンテナ210bを選択した際に通信中断が発生している場合、通信端末100aは、アンテナ210bでは通信品質の劣化が発生すると予測する。反対に、直近の統計情報で、アンテナ210aを選択した際に通信中断が発生していない場合、通信端末100aは、アンテナ210aでは通信品質の劣化が発生しないと予測する。
【0048】
前記確認の結果、信号制御情報によって選択したアンテナでは通信品質の劣化はないと判断した場合(ステップS201のNo)、通信端末100aは、ステップS002で選択したアンテナの変更は行わない。
【0049】
一方、前記確認の結果、信号制御情報によって選択したアンテナでは通信品質の劣化が判断した場合(ステップS201のYes)、通信端末100aは、統計情報に基づいたアンテナの選択を行う(ステップS202)。例えば、図7に示すように、アンテナ210bの選択時よりもアンテナ210aの方が通信品質の向上が見込まれる場合、通信端末100aは、アンテナ210aの選択を行う。なお、ここでのアンテナの変更は必須ではなく、例えば、統計情報の参照の結果、アンテナ210aを選択した場合、さらなる通信品質の劣化が見込まれる場合、アンテナ210bを選択することとしてもよい。
【0050】
以上のように動作する本実施形態によれば、過去のアンテナ選択を行った結果による通信品質に基づいて、最適なアンテナを選択することが可能となる。
【0051】
なお、上記した実施形態では、統計情報記録部140が、一定時間ごとに、選択しているアンテナと、その際の通信中断が発生した時間(該当時間帯での累計時間)を記録するものとして説明したが、統計情報はこの例に限られない。例えば、通信中断が発生した回数を統計情報として記録し、その回数に基づいて通信品質の劣化の程度を判断することとしてもよい。また、統計情報として、各アンテナを選択した際に観測された信号強度やSN比等を計測して、これらの値を用いて、通信品質の劣化の程度を判断することとしてもよい。
【0052】
[第3の実施形態]
上記した第1、第2の実施形態では、通信端末100、100aと信号制御装置300とが独立して設けられているものとして説明したが、信号制御装置300自体に上述の通信端末100、100a相当の通信機能を追加することもできる。
【0053】
図11は、本発明の第3の実施形態の信号制御装置300aの構成を示す機能ブロック図である。図11を参照すると、通信部310と、信号制御情報取得部320と、アンテナ選択部330と、信号制御部340とを備えた構成が示されている。
【0054】
通信部310、信号制御情報取得部320及びアンテナ選択部330は、それぞれ第1の実施形態の通信部110、信号制御情報取得部120及びアンテナ選択部130に相当する動作を行う。基本的な動作は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0055】
信号制御部340は、前記通信部310を用いて、交通管制システムから受信した制御情報に基づいて信号機500a~500dの制御を行う。従って、信号制御部340は、前記通信手段を用いて所定の交通管制システムから受信した制御情報に基づいて、交通信号機を制御する信号制御手段として機能する。また、信号制御部340は、信号制御情報取得部320に信号制御情報を提供する。
【0056】
その他の構成及び動作は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。もちろん、統計情報記録部を追加することで、第2の実施形態相当の機能を持たせることも可能となる。
【0057】
以上のように、本発明は、信号制御装置300aの機能として実現することも可能である。
【0058】
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的な技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、各図面に示した装置構成、各要素の構成、データ等の表現形態は、本発明の理解を助けるための一例であり、これらの図面に示した構成に限定されるものではない。例えば、上記した各実施形態では、信号制御情報を用いて、交通流を検出する方法を採用したが、交通流を検出する方法はこれに限られない。例えば、信号機付近に、信号の灯火状態や車両を撮影するカメラが配置されている場合、これらのカメラで得られた画像を用いて、交通流を検出してもよい。また、例えば、信号機付近に、車両感知器が備えられている場合、これらのセンサ情報を用いて、交通流を検出してもよい。
【0059】
また、上記した各実施形態では、信号機に設置される基地局が5G基地局であるものとして説明したが、本発明の原理に照らせば、基地局の種類は、5G基地局に限られない。例えば、LTE(Long Term Evolution)の基地局や、第5世代移動通信システムの基地局であってもよい。また、基地局は、路車間通信用の基地局(路側機)であってもよい。
【0060】
また、上記した各実施形態では、アンテナ210aとアンテナ210bとの2つからアンテナを選択するものとして説明したが、交差点におけるアンテナの配置は図3に例示したものに限られない。例えば、図10に示すように、信号機500bに設置された第3のアンテナ210cを利用可能である場合、このアンテナを選択する構成も採用可能である。
【0061】
また、上記した各実施形態では、信号機の灯器500の上にアンテナ210a、210bが設置されるものとして説明したが、個々の信号機におけるアンテナの配置は図2に例示したものに限られない。例えば、個々の信号機の信号柱の真上に、アンテナ210a、210b、RU220a,220bの載置台を設置する構成なども想定される。この場合においても本発明は問題なく実施することができる。
【0062】
また、上記した各実施形態に示した手順は、通信端末又は信号制御装置として機能するコンピュータ(図12の9000)に、これらの装置としての機能を実現させるプログラムにより実現可能である。このようなコンピュータは、図12のCPU(Central Processing Unit)9010、通信インタフェース9020、メモリ9030、補助記憶装置9040を備える構成に例示される。すなわち、図12のCPU9010にて、交通流検出プログラムやアンテナ選択プログラムを実行させればよい。
【0063】
即ち、上記した通信端末又は信号制御装置の各部(処理手段、機能)は、これらの装置に搭載されたプロセッサに、そのハードウェアを用いて、上記した各処理を実行させるコンピュータプログラムにより実現することができる。
【0064】
最後に、本発明の好ましい形態を要約する。
[第1の形態]
(上記第1の視点による通信端末参照)
[第2の形態]
上記した通信端末の交通流検出手段は、前記第1、第2の道路の双方の交通流を検出し、前記選択手段は、前記第1、第2のアンテナのうち、前記道路の交通流の少ない道路を挟んだ位置に設置されたアンテナを選択する構成を採ることができる。
[第3の形態]
上記した通信端末の交通流検出手段は、交通信号機の灯火状態又は信号制御信号を用いて、前記交通流を検出し、前記選択手段は、前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナのうち、前記通信端末と前記第1、第2のアンテナとを結んだ直線が、灯火状態が青信号である車線と交差しない方のアンテナを選択して接続を行う構成を採ることができる。
[第4の形態]
上記した通信端末の選択手段は、通信品質の履歴を示す統計情報を参照して、前記交通流に応じたアンテナの選択では通信品質の劣化が予想される場合、前記交通流に応じたアンテナの選択に代えて、前記統計情報に基づいたアンテナの選択を行う構成を採ることができる。
[第5の形態]
上記した統計情報は、前記選択したアンテナとの通信期間中に発生した通信中断の累計時間又は通信中断の発生回数を含み、前記選択中のアンテナとの通信中の通信中断の累計時間又は通信中断の発生回数の少なくとも一方が所定の基準を超えている場合、前記交通流に応じたアンテナの選択に代えて、前記統計情報に基づいたアンテナの選択を行う構成を採ることができる。
[第6の形態]
前記第1、第2のアンテナは、前記道路を通行する移動体にサービスを提供する第5世代移動通信システムの基地局の指向性アンテナであり、前記基地局を介して交通管制システムと接続し、前記交通管制システムと交通管制用通信を行う構成を採ることができる。
[第7の形態]
(上記第2の視点による信号制御装置参照)
[第8の形態]
(上記第3の視点による通信端末の制御方法参照)
[第9の形態]
(上記第4の視点によるプログラム参照)
なお、上記第7~第9の形態は、第1の形態と同様に、第2~第6の形態に展開することが可能である。
【0065】
なお、上記の特許文献及び非特許文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本発明の趣旨に則り、本発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれるものと、みなされる。
【符号の説明】
【0066】
10 通信端末
11 通信手段
12 交通流検出手段
13 選択手段
20a、20b アンテナ
100、100a 通信端末
110、310 通信部
120、320 信号制御情報取得部
130、130a、330 アンテナ選択部
140 統計情報記憶部
210a、210b アンテナ(ANT)
220a,220b Radio Unit(RU)
230 Distributed Unit (DU)
240 CU(Central Unit)
250 5Gコアネットワーク
300、300a 信号制御装置
340 信号制御部
400 交通管制システム
500 灯器
500a~500d 信号機
600 信号柱
9000 コンピュータ
9010 CPU
9020 通信インタフェース
9030 メモリ
9040 補助記憶装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12