(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】操作コントロールの位置調整方法およびその装置、端末、並びにコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04845 20220101AFI20240814BHJP
G06F 3/04847 20220101ALI20240814BHJP
A63F 13/422 20140101ALI20240814BHJP
A63F 13/426 20140101ALI20240814BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20240814BHJP
A63F 13/537 20140101ALI20240814BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20240814BHJP
【FI】
G06F3/04845
G06F3/04847
A63F13/422
A63F13/426
A63F13/533
A63F13/537
A63F13/55
(21)【出願番号】P 2023558743
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(86)【国際出願番号】 CN2022092260
(87)【国際公開番号】W WO2022262485
(87)【国際公開日】2022-12-22
【審査請求日】2023-10-04
(31)【優先権主張番号】202110680988.0
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】グオ,ヤーティン
【審査官】仲野 一秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-487(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112083848(CN,A)
【文献】特表2018-518997(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112416196(CN,A)
【文献】特開2012-169911(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/00-3/18
A63F 13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行される、操作コントロールの位置調整方法であって、
ゲーム対局に対する開始操作に応答して、前記ゲーム対局のユーザインターフェースを表示するステップであって、前記ユーザインターフェースには少なくとも1つの操作コントロールが表示される、ステップと、
前記操作コントロールに対する第1状態切り替え操作に応答して、前記操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替えるステップと、
前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップと、
前記調整可能状態において、前記第1操作コントロールに対するトリガ操作に応答して、前記ゲーム対局内の仮想オブジェクトを制御して前記第1操作コントロールに対応する動作を実行させるステップと、
を含む、操作コントロールの位置調整方法。
【請求項2】
前記操作コントロールの位置調整方法は、
前記操作コントロールに対する前記第1状態切り替え操作に応答して、調整ウィンドウを表示するステップをさらに含み、前記調整ウィンドウには、前記操作コントロールの表示位置を調整するための位置調節コントロールが表示され、
前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップは、
前記位置調節コントロールに対する操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップ
を含む、請求項1に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項3】
前記位置調節コントロールは、位置調節プログレスバーを含み、前記位置調節プログレスバーには、位置マークポイントが表示され、
前記位置調節コントロールに対する操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップは、
前記位置マークポイントに対する移動操作に応答して、前記位置調節プログレスバーにおける前記位置マークポイントの位置を決定するステップと、
前記位置調節プログレスバーにおける前記位置マークポイントの位置に基づいて、前記ユーザインターフェースの境界線に対する前記第1操作コントロールのマージンを決定するステップと、
前記第1操作コントロールと前記ユーザインターフェースの境界線との距離が前記マージンと等しくなるように、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップと、
を含む、請求項2に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項4】
前記位置調節プログレスバーにおける前記位置マークポイントの位置に基づいて、前記ユーザインターフェースの境界線に対する前記第1操作コントロールのマージンを決定するステップは、
前記ユーザインターフェースの表示サイズを取得するステップと、
前記位置マークポイントを分割点として、前記位置マークポイントの右側プログレスバーの長さと、前記位置調節プログレスバーの全長との比率を決定するステップと、
前記比率および前記表示サイズに基づいて、前記ユーザインターフェースの境界線に対する前記第1操作コントロールのマージンを決定するステップと、
を含む、請求項3に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップは、
前記第1操作コントロールに対するドラッグ操作に応答して、前記ドラッグ操作の属性情報を取得するステップと、
前記属性情報に基づいて、前記第1操作コントロールの移動パラメータを決定するステップであって、前記移動パラメータは、移動方向、移動距離、および前記第1操作コントロールが移動される位置のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記移動パラメータに基づいて、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップと、
を含む、請求項1に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項6】
前記属性情報に基づいて、前記第1操作コントロールの移動パラメータを決定するステップは、
前記属性情報内のドラッグ方向に基づいて、前記第1操作コントロールの移動方向を決定するステップと、前記属性情報内のドラッグ距離に基づいて、前記第1操作コントロールの移動距離を決定するステップ、または、
前記属性情報内の前記ドラッグ操作の終点位置に基づいて、前記第1操作コントロールが移動される位置を決定するステップを含む、
請求項5に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項7】
前記操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替えた後、前記操作コントロールの位置調整方法は、
前記第1操作コントロールに対応する調整可能領域を取得するステップと、
前記第1操作コントロールが前記調整可能領域のエッジラインに位置しない場合、前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップを実行し、または、前記第1操作コントロールが前記調整可能領域のエッジラインに位置し、位置調整操作が、前記第1操作コントロールを前記調整可能領域のエッジラインから前記調整可能領域の内側に移動するように指示する場合、前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップを実行するステップと、
前記第1操作コントロールが前記調整可能領域のエッジラインに位置し、前記位置調整操作が、前記第1操作コントロールを前記調整可能領域のエッジラインから前記調整可能領域の外側に移動するように指示する場合、前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、提示情報を表示するステップであって、前記提示情報は、前記第1操作コントロールに対する位置調整が失敗したことを提示するために使用される、ステップと、
をさらに含む、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項8】
前記第1操作コントロールに対応する調整可能領域を取得するステップは、
前記ユーザインターフェースにおける前記少なくとも1つの操作コントロールの表示位置を取得するステップであって、前記少なくとも1つの操作コントロールは、少なくとも1つの他の操作コントロールと前記第1操作コントロールとを含む、ステップと、
前記少なくとも1つの操作コントロールの表示位置に基づいて、前記第1操作コントロールに対応する調整可能領域を決定するステップであって、前記調整可能領域のエッジラインと、前記エッジラインに最も近い他の操作コントロールとの距離は閾値より大きい、ステップと、
を含む、請求項7に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項9】
前記第1操作コントロールに対応する調整可能領域を取得するステップは、
前記ユーザインターフェースにおいて、前記第1操作コントロール以外の他の各操作コントロールのトリガ領域を取得するステップと、
前記ユーザインターフェースにおいて前記他の各操作コントロールのトリガ領域と重ならない領域を、前記第1操作コントロールに対応する調整可能領域として使用するステップと、
を含む、請求項7に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項10】
前記第1操作コントロールの表示位置を調整した後、前記操作コントロールの位置調整方法は、
前記第1操作コントロールの表示位置に基づいて、前記ユーザインターフェースにおける第2操作コントロールの表示位置を調整するステップ
をさらに含む、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項11】
前記第1操作コントロールの表示位置に基づいて、前記ユーザインターフェースにおける第2操作コントロールの表示位置を調整するステップは、
前記第2操作コントロールと前記第1操作コントロールとが同じグループの操作コントロールに属する場合、前記第1操作コントロールの表示位置、および前記第1操作コントロールと前記第2操作コントロールとの間の相対位置に基づいて、前記第2操作コントロールの表示位置を調整するステップ、または、
前記第2操作コントロールと前記第1操作コントロールとが異なるグループの操作コントロールに属する場合、前記ユーザインターフェースの境界線に対する前記第1操作コントロールのマージンに基づいて、前記ユーザインターフェースの境界線に対する前記第2操作コントロールのマージンを調整するステップ、
を含む、請求項10に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項12】
前記第1操作コントロールの表示位置を調整した後、前記操作コントロールの位置調整方法は、
前記第1操作コントロールに対する第2状態切り替え操作に応答して、前記第1操作コントロールを前記調整可能状態から前記固定状態に切り替えるステップと、
サーバに位置調整情報を送信するステップであって、前記位置調整情報は、前記第1操作コントロールの現在表示位置を記録するように前記サーバに指示するために使用される、ステップと、
をさらに含む、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の操作コントロールの位置調整方法。
【請求項13】
操作コントロールの位置調整装置であって、
ゲーム対局に対する開始操作に応答して、前記ゲーム対局のユーザインターフェースを表示するように構成されるインターフェース表示モジュールであって、前記ユーザインターフェースには少なくとも1つの操作コントロールが表示される、インターフェース表示モジュールと、
前記操作コントロールに対する第1状態切り替え操作に応答して、前記操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替えるように構成される、状態切り替えモジュールと、
前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するように構成される、位置調整モジュールと、
前記調整可能状態において、前記第1操作コントロールに対するトリガ操作に応答して、前記ゲーム対局内の仮想オブジェクトを制御して前記第1操作コントロールに対応する動作を実行させるように構成される、オブジェクト制御モジュールと、
を備える、操作コントロールの位置調整装置。
【請求項14】
プロセッサとメモリと、を備える端末であって、
前記メモリには、少なくとも1セグメントのプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、前記少なくとも1セグメントのプログラムをロードして実行することにより、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の操作コントロールの位置調整方法を実行する、端末。
【請求項15】
コンピュータに、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の操作コントロールの位置調整方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2021年06月18日に提出された、出願番号が202110680988.0であり、発明の名称が「操作コントロールの位置調整方法およびその装置、端末、並びに記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、コンピュータとインターネット技術分野に関し、特に、操作コントロールの位置調整方法およびその装置、機器、並びにコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、ゲーム対局には、仮想オブジェクトを制御して様々な動作を実行させるための複数の操作コントロールが含まれ、ゲーム対局におけるユーザの操作感を向上させるために、ユーザは、実際のニーズに応じて操作コントロールの表示位置を調整することができる。
【0004】
関連技術では、ユーザは、設定インターフェースを介して操作コントロールの表示位置を調整する。ここで、設定インターフェースには、操作コントロールの表示位置を設定するオプションがあり、ユーザは、当該オプションに対する調整操作により、ゲーム対局における操作コントロールの表示位置を調整することができる。さらに、設定インターフェースには、ゲーム対局インターフェースの静止画像が表示され、ユーザが上記のオプションに対して調整操作を実行するときに、当該調整操作に応じて、静止画像における操作コントロールの表示位置が調整される。
【0005】
しかしながら、上記の関連技術では、ユーザは、操作コントロールの調整効果を静止画像でプレビューするだけであり、ゲーム対局を開始するときにのみ操作コントロールの操作感を把握でき、操作感に基づいて操作コントロールが適切な表示位置に調整されているか否かを決定する必要があり、適切な表示位置に調整されていない場合、設定インターフェースを再度開いて操作コントロールの表示位置を調整する必要があり、操作コントロールの位置調整の効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願実施例は、操作コントロールの位置調整の効率を向上させ、操作コントロールの位置調整効果を最適化することができる、操作コントロールの位置調整方法およびその装置、端末、並びにコンピュータプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願実施例の1つの態様によれば、端末によって実行される操作コントロールの位置調整方法を提供し、前記方法は、
ゲーム対局に対する開始操作に応答して、前記ゲーム対局のユーザインターフェースを表示するステップであって、前記ユーザインターフェースには少なくとも1つの操作コントロールが表示される、ステップと、
前記操作コントロールに対する第1状態切り替え操作に応答して、前記操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替えるステップと、
前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するステップと、
前記調整可能状態において、前記第1操作コントロールに対するトリガ操作に応答して、前記ゲーム対局内の仮想オブジェクトを制御して前記第1操作コントロールに対応する動作を実行させるステップと、を含む。
【0008】
本願実施例の1つの態様によれば、操作コントロールの位置調整装置を提供し、前記装置は、
ゲーム対局に対する開始操作に応答して、前記ゲーム対局のユーザインターフェースを表示するように構成されるインターフェース表示モジュールであって、前記ユーザインターフェースには少なくとも1つの操作コントロールが表示される、インターフェース表示モジュールと、
前記操作コントロールに対する第1状態切り替え操作に応答して、前記操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替えるように構成される、状態切り替えモジュールと、
前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するように構成される、位置調整モジュールと、
前記調整可能状態において、前記第1操作コントロールに対するトリガ操作に応答して、前記ゲーム対局内の仮想オブジェクトを制御して前記第1操作コントロールに対応する動作を実行させるように構成される、オブジェクト制御モジュールと、を備える。
【0009】
本願実施例の1つの態様によれば、プロセッサとメモリと、を備える端末を提供し、前記メモリには、少なくとも1セグメントのプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、前記少なくとも1セグメントのプログラムをロードして実行することにより、上記の操作コントロールの位置調整方法を実行する。
【0010】
本願実施例の1つの態様によれば、少なくとも1セグメントのプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記少なくとも1セグメントのプログラムがプロセッサによってロードされて実行されるときに、上記の操作コントロールの位置調整方法を実現する。
【0011】
本願実施例の1つの態様によれば、コンピュータ命令を含むコンピュータプログラム製品またはコンピュータプログラムを提供し、当該コンピュータ命令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶される。当該コンピュータ命令がコンピュータ可読記憶媒体から端末のプロセッサによって読み取られて実行されるときに、当該端末に上記の操作コントロールの位置調整方法を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
第1状態切り替え操作により、操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替え、調整可能状態において、調整操作に応答して操作コントロールの表示位置を調整することができ、トリガ操作に応答して仮想オブジェクトを制御して対応する動作を実行させることができ、つまり、ユーザが操作コントロールの表示位置を調整すると、操作コントロールは、ユーザのトリガ操作に応答することができ、これにより、ユーザは、仮想オブジェクトを制御することができる。このようにして、ユーザは、操作コントロールの表示位置を調整した後、当該操作コントロールをリアルタイムで使用して、当該操作コントロールの使用感が自身のニーズに合っているか否かを決定することができ、さらに、操作コントロールの使用中、操作コントロールは、依然として調整可能状態にあり、ユーザが前回の位置調整結果に満足しない場合、操作コントロールの設定インターフェースを再度開くことなく操作コントロールの表示位置を調整し続けることができ、これにより、操作コントロールの位置調整効率を向上させることができ、さらに、位置調整過程において、リアルタイムに操作コントロールを使用して操作コントロールの操作感を決定することにより、操作コントロールの位置調整効果を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本願の1つの実施例によるアプリケーション実行環境の概略図である。
【
図2】操作コントロールを調整する際のユーザインターフェースの概略図である。
【
図3】本願の1つの実施例による操作コントロールの位置調整方法のフローチャートである。
【
図4】異なる状態における第1操作コントロールの表示形式の概略図である。
【
図5】操作コントロールを調整する際の別のユーザインターフェースの概略図である。
【
図6】本願の別の実施例による操作コントロールの位置調整方法のフローチャートである。
【
図7】操作コントロールの位置調整方法のプロセスの概略図である。
【
図8】本願の別の実施例による操作コントロールの位置調整方法のフローチャートである。
【
図9】本願の1つの実施例による操作コントロールの位置調整装置のブロック図である。
【
図10】本願の別の実施例による操作コントロールの位置調整装置のブロック図である。
【
図11】本願の1つの実施例による端末の構造のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本願の1つの実施例によるアプリケーションの実行環境の概略図を示す。当該アプリケーションの実行環境は、端末10とサーバ20を含んでもよい。
【0015】
端末10は、端末機器とも呼ばれ、携帯電話、タブレットコンピュータ、ゲームコンソール、電子書籍リーダー、マルチメディア再生機器、ウェアラブル機器、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)などの電子機器であってもよい。端末10には、ターゲットアプリケーションのクライアントがインストールされていてもよく、当該ターゲットアプリケーションは、操作コントロールを表示できる任意のアプリケーションであってもよい。例示的に、当該ターゲットアプリケーションは、ゲームアプリケーション、ソーシャルアプリケーション、リーダアプリケーション、ショッピングアプリケーションなどであってもよい。ここで、当該ターゲットアプリケーションは、ダウンロードしてインストールする必要があるアプリケーションであってもよいし、クリックトゥラン(click-to-run)アプリケーションであってもよく、本願実施例は、これに対して限定しない。
【0016】
サーバ20は、端末10におけるターゲットアプリケーションのクライアントにバックエンドサービスを提供するために使用される。例えば、サーバ20は、上記のターゲットアプリケーションのバックエンドサーバであってもよい。サーバ20は、1つのサーバであってもよいし、複数のサーバによって構成されたサーバクラスタであってもよく、またはクラウドコンピューティングサービスセンタであってもよい。いくつかの実施例において、サーバ20は、複数の端末10におけるターゲットアプリケーションにバックエンドサービスを同時に提供する。
【0017】
端末10とサーバ20との間は、ネットワーク30を介して互いに通信することができる。
【0018】
任意選択的に、本願実施例において、上記の操作コントロールは、表示位置が調整可能な操作コントロールである。
図2に示すように、ユーザインターフェース20には、操作コントロールのための「調整開始」ボタン21が含まれ、ユーザが「調整開始」ボタン21をクリックすると、操作コントロールが固定状態から調整可能状態に切り替わり、ユーザインターフェース20には、各操作コントロールと、操作コントロールにそれぞれ対応する位置調整プログレスバーが表示され、第1操作コントロール22を例にとると、ユーザは、位置調整プログレスバー23における位置マークポイント24を調整することにより、ユーザインターフェース20における第1操作コントロール22の表示位置を調整する。
【0019】
図3は、本願の1つの実施例による操作コントロールの位置調整方法のフローチャートを示す。当該方法は、
図1に示すアプリケーションの実行環境における端末10に適用でき、各ステップの実行主体は、端末10にインストールされて実行されるターゲットアプリケーションのクライアントであってもよい。当該方法は、以下のステップ(301~304)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0020】
ステップ301において、ゲーム対局に対する開始操作に応答して、ゲーム対局のユーザインターフェースを表示する。
【0021】
開始操作とは、ゲーム対局を開始するためにユーザによってトリガされて生成される操作を指す。いくつかの実施例において、ユーザは、ゲーム対局開始コントロールに対するトリガ操作により、上記の開始操作をトリガして生成する。ここで、当該ゲーム対局開始コントロールは、上記のターゲットアプリケーションが実行された後に、ユーザインターフェースに表示される。例示的に、ターゲットアプリケーションが開始された後、ターゲットアプリケーションのインターフェースにゲーム対局開始コントロールを表示し、当該ゲーム対局開始コントロールに対するユーザのトリガ操作が検出された場合、インターフェースにゲーム対局のユーザインターフェースを表示する。いくつかの実施例において、ターゲットアプリケーションは、ユーザに、「一撃必殺ゲームモード」、「5対5ゲームモード」、「3対3ゲームモード」などの異なるモードのゲーム対局を提供する。ユーザは、ゲーム対局を開始する前に、モード選択インターフェースでゲーム対局のモードを選択することができ、その後、クライアントが、あるモードのゲーム対局に対する開始操作を受信した場合、当該モードのゲーム対局のユーザインターフェースを表示する。ここで、あるモードのゲーム対局に対する開始操作とは、当該モードのゲーム対局の開始コントロールに対するトリガ操作である。
【0022】
いくつかの実施例において、異なるモードのゲーム対局に対応するユーザインターフェースにおける表示内容は異なり、例示的に、異なるモードは、異なるインタラクションシナリオ(仮想環境、仮想シナリオなどとも呼ばれる)をユーザに提供する。さらに、同じモードの異なるゲーム対局に対応するユーザインターフェースにおける表示内容も異なってもよい。例示的に、同じモードであっても、各ラウンドのゲーム対局に含まれる内容は異なる。ここで、当該ゲーム対局に含まれる内容は、ユーザによって制御される仮想オブジェクト、コンピュータプログラムによって制御される仮想オブジェクト、および仮想環境における仮想アイテムのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。上記のユーザによって制御される仮想オブジェクトは、ユーザが複数の仮想オブジェクトから選択した仮想オブジェクトであってもよく、異なる仮想オブジェクトに対応する異なる外観および/またはスキルに対応する。上記の仮想環境における仮想アイテムは、ゲーム対局にランダムに割り当てられる仮想アイテムであってもよい。
【0023】
本願実施例において、クライアントは、ゲーム対局に対する開始操作を検出した場合、ゲーム対局のユーザインターフェースを表示する。ここで、ユーザインターフェースは、ユーザにゲーム対局の内容を表示するために使用される。いくつかの実施例において、異なるゲーム対局に対応するユーザインターフェースの表示方式は異なる。
【0024】
1つの可能な実施形態において、ユーザインターフェースの表示の適時性を保証するために、クライアントは、当該ゲーム対局のユーザインターフェースを表示するとき、クライアントに記憶された表示要素に基づいてユーザインターフェースをレンダリングして、上記のゲーム対局のユーザインターフェースを表示する。いくつかの実施例において、上記の記憶された表示要素は、ターゲットアプリケーションをダウンロードするときに記憶され、つまり、クライアントは、ターゲットアプリケーションをダウンロードするときに記憶された情報に基づいて、上記のユーザインターフェースを表示し、または、上記の記憶された表示要素は、前回のゲーム対局が開始された後に記憶され、つまり、クライアントは、最後のゲーム対局で記憶された情報に基づいて、上記のユーザインターフェースを表示する。もちろん、例示的な実施例において、クライアントは、ゲーム対局が開始されていないときに、一定の時間間隔でサーバから新しい表示要素を取得し、当該新しい表示要素を用いて以前に記憶された表示要素を更新することができる。説明すべき点は、クライアントは、以前に記憶された表示要素を更新するとき、新しい表示要素を直接使用して以前に記憶された表示要素を上書きしてもよいし、新しい表示要素から、以前に記憶された表示要素とは異なる表示要素を取得し、当該異なる表示要素に対して追加、削除、置換などの操作を実行してもよい。
【0025】
別の可能な実施形態において、異なるユーザのユーザインターフェースの表示の一致性を保証するために、クライアントは、当該ゲーム対局のユーザインターフェースを表示するとき、サーバを介して当該ユーザインターフェースの表示要素を取得し、当該表示要素を用いてユーザインターフェースをレンダリングして、上記のゲーム対局のユーザインターフェースを表示する。
【0026】
ここで、上記の表示要素は、文字要素、画像要素、音声要素などのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0027】
本願実施例において、上記のユーザインターフェースには、少なくとも1つの操作コントロールが表示される。いくつかの実施例において、当該操作コントロールは、ユーザインターフェースに直接表示されるか、暗黙的な方式でユーザインターフェースに表示される。
【0028】
1つの可能な実施形態において、上記の操作コントロールは、ユーザインターフェースに直接表示される。いくつかの実施例において、クライアントは、上記のユーザインターフェースを表示するとき、操作コントロールに対応する表示要素に基づいて、ユーザインターフェースに当該操作コントロールをレンダリングして表示する。ここで、操作コントロールに対応する表示要素は、当該操作コントロールに対応するトリガ領域にレンダリングされて表示されることができる。
【0029】
別の可能な実施形態において、上記の操作コントロールは、暗黙的な方式でユーザインターフェースに表示される。いくつかの実施例において、クライアントは、上記のユーザインターフェースを表示するとき、操作コントロールの表示要素を取得する必要がなく、操作コントロールに対応するトリガ領域を決定するだけで、後続で当該トリガ領域に対するトリガ操作が検出されたときに、対応する操作コントロールに対応する動作を実行することを保証する。
【0030】
もちろん、他の可能な実施形態において、上記の操作コントロールは、半暗黙的な方式でユーザインターフェースに表示される。いくつかの実施例において、クライアントは、上記のユーザインターフェースを表示するとき、操作コントロールの表示要素を取得せずに操作コントロールに対応するトリガ領域のみを決定し、その後、当該トリガ領域に対するトリガ操作が検出されたときに、ユーザインターフェースに当該トリガ領域に対応する操作コントロールを表示する。
【0031】
ステップ302において、操作コントロールに対する第1状態切り替え操作に応答して、操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替える。
【0032】
固定状態とは、操作コントロールの表示位置が固定されている状態を指す。調整可能状態とは、操作コントロールの表示位置を移動可能な状態を指す。第1状態切り替え操作とは、ユーザによってトリガされ、操作コントロールの現在状態を切り替える操作を指す。いくつかの実施例において、ユーザは、状態切り替えコントロールに対するトリガ操作を介して、上記の第1状態切り替え操作をトリガおよび生成する。ここで、当該トリガ操作は、短押し操作、長押し操作、シングルクリック操作、ダブルクリック操作、ドラッグ操作、音声操作などであってもよく、本願実施例は、これに対して限定しない。
【0033】
本願実施例において、クライアントは、操作コントロールに対する第1状態切り替え操作が検出された場合、操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替える。いくつかの実施例において、異なる状態における操作コントロールの表示形式が異なる。
【0034】
いくつかの実施例において、ゲーム対局が開始した後、操作コントロールは固定状態にあり、このとき、操作コントロールは、第1表示形式でユーザインターフェースに表示され、その後、クライアントは、上記の第1状態切り替え操作を受信し、当該第1状態切り替え操作に基づいて、操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替え、操作コントロールの表示形式を第1表示形式から第2表示形式に切り替える。ここで、第1表示形式と第2表示形式との違いは、異なる色、異なる線、異なるテクスチャ、異なるパターン、異なるレンダリング効果などのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。例示的に、
図4に示すように、操作コントロール41が固定状態にある場合、操作コントロール41は、実線の形で表示され、操作コントロールが調整可能状態にある場合、操作コントロール41は、破線の形で表示される。
【0035】
ステップ303において、調整可能状態において、少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、第1操作コントロールの表示位置を調整する。
【0036】
本願実施例において、上記の調整可能状態において、クライアントは、少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作を受信した場合、当該第1操作コントロールの表示位置を調整する。ここで、当該第1操作コントロールは、少なくとも1つの操作コントロールのいずれか1つであってもよく、調整操作は、ユーザによってトリガおよび生成された操作であってもよい。例示的に、当該調整操作は、短押し操作、長押し操作、シングルクリック操作、ダブルクリック操作、ドラッグ操作、音声操作などであってもよく、本願実施例は、これに対して限定しない。
【0037】
任意選択的に、本願実施例において、上記の第1状態切り替え操作は、第2状態切り替え操作に対応する。クライアントは、上記の第1操作コントロールの表示位置を調整した後、第1操作コントロールに対する第2状態切り替え操作を検出した場合、第1操作を調整可能状態から固定状態に切り替えて、サーバに位置調整情報を送信する。ここで、当該位置調整情報は、第1操作コントロールの現在表示位置を記録するようにサーバに指示するために使用され、これにより、クライアントは、次回のゲーム対局を開始するとき、今回記録された第1操作コントロールの現在表示位置に基づいて第1操作コントロールを表示する。
【0038】
いくつかの実施例において、上記の第2状態切り替え操作と上記の第1状態切り替え操作は、同じ状態切り替えコントロールに対する、同じトリガ操作によってトリガおよび生成されることができる。例示的に、クライアントは、状態切り替えコントロールに対するトリガ操作を検出した後、操作コントロールが固定状態にある場合、当該トリガ操作が第1状態切り替え操作であると決定し、操作コントロールが調整可能状態にある場合、当該トリガ操作が第2状態切り替え操作であると決定する。
【0039】
いくつかの実施例において、上記の第2状態切り替え操作と上記の第1状態切り替え操作は、同じ状態切り替えコントロールおよび異なるトリガ操作に対応し、即ち、当該第2状態切り替え操作と当該第1状態切り替え操作は、同じ状態切り替えコントロールに対する、異なるトリガ操作によってトリガしおよび生成されることができる。例示的に、クライアントは、状態切り替えコントロールに対するトリガ操作を検出した後、当該トリガ操作の属性情報を取得し、属性情報に第1属性情報(例えば、一回クリック、一定値未満の長押し、左へのドラッグなど)が含まれる場合、当該トリガ操作が第1状態切り替え操作であると決定し、属性情報に第2属性情報(例えば、二回クリック、一定値以上の長押し、右へのドラッグなど)が含まれる場合、当該トリガ操作が第2状態切り替え操作であると決定する。
【0040】
いくつかの実施例において、上記の第2状態切り替え操作と上記の第1状態切り替え操作は、異なる状態切り替えコントロールに対応し、即ち、当該第2状態切り替え操作と当該第1状態切り替え操作は、異なる状態切り替えコントロールに対するトリガ操作によってトリガおよび生成されることができる。例示的に、クライアントは、第1状態切り替えコントロールに対するトリガ操作を検出した場合、当該トリガ操作が第1状態切り替え操作であると決定し、クライアントは、第2状態切り替えコントロールに対するトリガ操作を検出した場合、当該トリガ操作が第2状態切り替え操作であると決定する。ここで、上記の第1状態切り替えコントロールと上記の第2状態切り替えコントロールとの間の相対位置は、任意の相対位置であってもよく、本願実施例は、これに対して限定しない。
【0041】
任意選択的に、上記の第2状態切り替え操作と上記の第1状態切り替え操作は、同じ状態切り替えコントロールおよび同じトリガ操作に対応し、即ち、当該第2状態切り替え操作と当該第1状態切り替え操作は、同じ状態切り替えコントロールに対する、同じトリガ操作によってトリガおよび生成されることができる。例示的に、クライアントは、状態切り替えコントロールに対するトリガ操作を検出した後、操作コントロールが固定状態にある場合、操作コントロールに対する第1状態切り替え操作が検出されたと決定し、それに対応して、クライアントは、状態切り替えコントロールに対するトリガ操作を検出した後、操作コントロールが調整可能状態にある場合、操作コントロールに対する第2状態切り替え操作が検出されたと決定する。
【0042】
ステップ304において、調整可能状態において、第1操作コントロールに対するトリガ操作に応答して、ゲーム対局における仮想オブジェクトを制御して第1操作コントロールに対応する動作を実行させる。
【0043】
本願実施例において、上記の調整可能状態において、クライアントは、第1操作コントロールに対するトリガ操作を受信した場合、ゲーム対局における仮想オブジェクトを制御して第1操作コントロールに対応する動作を実行させる。ここで、上記の仮想オブジェクトは、ユーザアカウントによって制御される仮想オブジェクトであり、当該ユーザアカウントは、1つまたは複数の仮想オブジェクトを制御することができ、本願実施例は、これに対して限定しない。上記のトリガ操作は、シングルクリック操作、ダブルクリック操作、長押し操作、短押し操作、スライド操作などであってもよく、本願実施例は、これに対して限定しない。
【0044】
いくつかの実施例において、異なる操作コントロールは、異なるトリガ操作に対応する。例示的に、第1操作コントロールが、仮想オブジェクトを制御してスキルを発動させる操作コントロールである場合、上記のトリガ操作は、クリック操作であってもよく、クライアントは、第1操作コントロールに対するクリック操作を受信した場合、仮想オブジェクトを制御して対応するスキルを発動させ、第1操作コントロールが、仮想オブジェクトを制御して移動させるスライダである場合、上記のトリガ操作は、スライド操作であってもよく、クライアントは、第1操作コントロールに対するスライド操作を受信したとき、当該スライド操作のスライド方向を仮想オブジェクトの移動方向として決定し、さらに仮想オブジェクトを制御して移動させる。さらに、例示的な実施例において、同じ操作コントロールは、異なるトリガ操作に対応してもよく、異なるトリガ操作は、異なる動作に対応する。例示的に、第1操作コントロールがシングルクリック操作およびダブルクリック操作に対応する場合、クライアントは、第1操作コントロールに対するシングルクリック操作を受信した場合、仮想オブジェクトを制御して立位姿勢からしゃがみ姿勢に切り替え、クライアントは、第1操作コントロールに対するダブルクリック操作を受信した場合、仮想オブジェクトを制御して立位姿勢から伏臥姿勢に切り替えるようにする。
【0045】
任意選択的に、本願実施例において、第1操作コントロールはトリガ領域に対応し、クライアントは、トリガ操作を検出した場合、当該トリガ操作のトリガ位置を取得し、さらに、当該トリガ位置に基づいて、当該トリガ操作が第1操作コントロールのトリガ領域にあるか否かを決定する。当該トリガ操作が第1操作コントロールのトリガ領域にある場合、当該トリガ操作が第1操作コントロールに対するトリガ操作であると決定し、さらに、仮想オブジェクトを制御して対応する動作を実行させる。ここで、上記のトリガ領域は、第1操作コントロールの表示領域より大きいか等しい。例示的に、トリガ領域は、第1操作コントロールの中心点との距離がターゲット値より小さい点の集合によって形成される領域である。
【0046】
まとめると、本願実施例による技術的解決策において、第1状態切り替え操作により、操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替え、調整可能状態において、調整操作に応答して操作コントロールの表示位置を調整することができ、トリガ操作に応答して仮想オブジェクトを制御して対応する動作を実行させることができ、つまり、ユーザが操作コントロールの表示位置を調整すると、操作コントロールは、ユーザのトリガ操作に応答することができ、これにより、ユーザは、仮想オブジェクトを制御することができる。このようにして、ユーザは、操作コントロールの表示位置を調整した後、当該操作コントロールをリアルタイムで使用して、当該操作コントロールの使用感が自身のニーズに合っているか否かを決定することができ、さらに、操作コントロールの使用中、操作コントロールは、依然として調整可能状態にあり、ユーザが前回の位置調整結果に満足しない場合、操作コントロールの設定インターフェースを再度開くことなく操作コントロールの表示位置を調整し続けることができ、これにより、操作コントロールの位置調整効率を向上させることができ、さらに、位置調整過程において、リアルタイムに操作コントロールを使用して操作コントロールの操作感を決定することにより、操作コントロールの位置調整効果を最適化することができる。
【0047】
さらに、本願実施例による技術的解決策において、第1状態切り替え操作により、操作コントロールを制御して固定状態から調整可能状態に切り替え、トリガ操作により、仮想オブジェクトを制御して対応する動作を実行させ、第2状態切り替え操作により、操作コントロールを制御して調整可能状態から固定状態に切り替え、即ち、操作コントロールの状態変化を制御するための操作と、第1仮想オブジェクトを制御して動作を実行させる操作は、異なる操作であり、互いに干渉しなく、ユーザは、仮想オブジェクトを制御して動作を実行させるとき、操作コントロールの状態を考慮する必要がなくなり、ユーザの操作の柔軟性が向上し、ゲーム対局の迫力が向上し、操作コントロールが調整可能状態から固定状態に戻された後、サーバによって、操作コントロールの位置調整情報を記録し、後続のゲーム対局では、毎回のゲーム対局において操作コントロールの位置を再調整する必要なく、サーバから今回の位置調整情報を直接取得でき、ユーザ操作が簡略化される。
【0048】
以下では、第1操作コントロールの表示位置の調整方式について紹介する。
【0049】
いくつかの実施例において、クライアントは、調整操作の効果に基づいて、第1操作コントロールの表示位置を調整する。任意選択的に、本願実施例において、クライアントは、操作コントロールに対する第1状態切り替え操作を検出した場合、調整ウィンドウを表示する。いくつかの実施例において、クライアントは、上記の第1状態切り替え操作を検出した場合、上記の少なくとも1つの操作コントロールの位置情報を取得し、当該位置情報に基づいて上記の調整ウィンドウを表示することにより、調整ウィンドウに当該少なくとも1つの操作コントロールの位置情報を表示する。
【0050】
いくつかの実施例において、上記の調整ウィンドウには、操作コントロールの表示位置を調整するための位置調節コントロールが表示され、上記の調整操作は、位置調節コントロールに対する操作であり、クライアントは、当該位置調節コントロールに対する操作を受信した場合、第1操作コントロールの表示位置を調整する。
【0051】
1つの可能な実施形態において、上記の位置調節コントロールは、位置調節プログレスバーを含み、当該位置調節プログレスバーには、位置マークポイントが表示される。いくつかの実施例において、異なる操作コントロールは、異なる位置プログレスバーに対応し、異なる位置プログレスバーには、対応する操作コントロールに対応する位置マークポイントが表示され、または、異なる操作コントロールは、同じ位置プログレスバーに対応し、当該位置プログレスバーには、異なる操作コントロールに対応する位置マークポイントが表示される。第1操作コントロールを例にとると、クライアントは、上記の調整ウィンドウを表示するとき、ユーザインターフェースにおける第1操作コントロールの表示位置を取得し、さらに、位置調節プログレスバーにおける第1操作プログレスバーに対応する位置マークポイントの表示位置を決定する。例示的に、第1操作コントロールの中心点とユーザインターフェースの境界線との間の距離が、ユーザインターフェースの長さの半分に等しい場合、第1操作コントロールの位置マークポイントは、位置調節プログレスバーの中央に位置する。
【0052】
別の可能な実施形態において、上記の位置調節コントロールは、ユーザインターフェースのサムネイルを含み、当該ユーザインターフェースのサムネイルには、位置マークポイントが表示される。いくつかの実施例において、異なる操作コントロールは、異なるユーザインターフェースのサムネイルに対応し、異なるユーザインターフェースのサムネイルには、対応する操作コントロールに対応する位置マークポイントが表示され、または、異なる操作コントロールは、同じユーザインターフェースのサムネイルに対応し、当該ユーザインターフェースのサムネイルには、異なる操作コントロールに対応する位置マークポイントが表示される。第1操作コントロールを例にとると、クライアントは、上記の調整ウィンドウを表示するとき、ユーザインターフェースにおける第1操作コントロールの表示位置を取得し、さらに、ユーザインターフェースのサムネイルにおける第1操作プログレスバーに対応する位置マークポイントの表示位置を決定する。ここで、当該ユーザインターフェースのサムネイルは、ユーザインターフェースの表示内容をリアルタイムでズームした画像であってもよいし、予め記憶されたユーザインターフェースのズーム画像であってもよい。
【0053】
さらに別の可能な実施形態において、上記の位置調節コントロールは、異なる方向に対応する位置移動ボタンを含む。いくつかの実施例において、異なる操作コントロールは、異なる位置移動スライダに対応する。第1操作コントロールを例にとると、クライアントは、上記の調整ウィンドウを表示するときに、ユーザインターフェースにおける第1操作コントロールの位置パラメータを取得し、位置移動ボタンを用いて第1操作コントロールの表示位置を調整するとき、調整ウィンドウ内の位置パラメータは、第1操作コントロールの位置の調整に応じて変化する。ここで、上記の位置パラメータは、ユーザインターフェースにおける第1操作コントロールの座標、第1操作コントロールとユーザインターフェースの境界線との距離、第1操作コントロールとユーザインターフェースの中心線との距離などのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されなく、本願実施例は、これに対して限定しない。
【0054】
上記の位置調節コントロールに位置調節プログレスバーが含まれ、且つ位置調節プログレスバーには位置マークポイントが表示されることを例にとると、例示的な実施例において、上記のステップ303は、以下のステップのうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
1、位置マークポイントに対する移動操作に応答して、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置を決定する。
【0056】
任意選択的に、本願実施例において、位置調節コントロールに対する上記の操作は、位置マークポイントに対する移動操作であり、クライアントは、上記の調整ウィンドウを表示した後、位置マークポイントに対する移動操作を検出した場合、当該移動操作に基づいて、位置調節プログレスバーにおける当該位置マークポイントの位置を取得する。
【0057】
1つの可能な実施形態において、クライアントは、上記の移動操作を検出した後、位置調節プログレスバーにおける当該移動操作の終了位置を取得し、当該終了位置を、在当該位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置として決定する。もちろん、例示的な実施例において、クライアントは、移動操作中に調節プログレスバーにおけるユーザの指の位置をリアルタイムに取得し、位置マークポイントの位置をリアルタイムに調整して表示することもできる。
【0058】
別の可能な実施形態において、クライアントは、上記の移動操作を検出した後、位置調節プログレスバーにおける当該移動操作の移動距離を取得し、当該距離を当該位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの移動距離として使用し、さらに、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置を決定する。もちろん、例示的な実施例において、クライアントは、移動位置のリアルタイム移動距離に応じて位置マークポイントのリアルタイム移動距離を決定し、さらに、位置マークポイントの位置をリアルタイムに調整して表示することもできる。
【0059】
2、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置に基づいて、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンを決定する。
【0060】
本願実施例において、クライアントは、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置を取得した後、当該位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置に基づいて、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンを決定する。ここで、当該境界線は、上境界線、下境界線、左境界線および右境界線などのすべての境界線であってもよく、または、当該境界線は、上境界線と左境界線、上境界線と右境界線など、互いに垂直である2つの境界線であってもよく、または、当該境界線は、第1操作コントロールに最も近い境界線であってもよく、または、当該境界線は、第1操作コントロールの調整方向に関連し、第1操作コントロールの調整方向が左右調整であり、第1操作コントロールと右境界線との距離が、第1操作コントロールと左境界線との距離より小さい場合、上記の境界線は、右境界線であってもよい。
【0061】
いくつかの実施例において、異なるタイプの端末によって表示されるユーザインターフェースの表示サイズが異なるため、クライアントは、上記のマージンを決定するとき、まず、ユーザインターフェースの表示サイズを取得することができ、さらに、位置マークポイントを分割点として、位置マークポイントの右側プログレスバーの長さと位置調節プログレスバーの全長との比率を決定し、比率および表示サイズに基づいて、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンを決定し、この場合、当該境界線は、右境界線であってもよい。同様に、クライアントは、位置マークポイントを分割点として、位置マークポイントの左側プログレスバーの長さと位置調節プログレスバーの全長との比率を決定し、比率および表示サイズに基づいて、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンを決定することができ、この場合、当該境界線は、左境界線であってもよい。
【0062】
1つの可能な実施形態において、位置調節プログレスバーの長さは、ユーザインターフェースのターゲット表示長さに対応する。クライアントは、上記のマージンを決定するとき、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置および上記のターゲット表示長さに基づいて、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンを決定する。ここで、上記のターゲット表示長さは、ユーザインターフェースの完全な表示長さであってもよいし、ユーザインターフェースの部分的な表示長さであってもよく、本願実施例は、これに対して限定しない。
【0063】
別の可能な実施形態において、位置調節プログレスバーの長さとユーザインターフェースの表示長さとの間の対応関係は、予め設定されたリストに記憶される。クライアントは、上記のマージンを決定するとき、予め記憶されたリストに基づいて、位置調節プログレスバーの長さとユーザインターフェースの表示長さとの間の対応関係を決定し、さらに、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置および上記の表示長さに基づいて、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンを決定する。
【0064】
3、第1操作コントロールとユーザインターフェースの境界線との距離がマージンと等しくなるように、第1操作コントロールの表示位置を調整する。
【0065】
本願実施例において、クライアントは、上記のマージンを取得した後、当該マージンに基づいて、第1操作コントロールとユーザインターフェースの境界線との距離がマージンと等しくなるように、第1操作コントロールの表示を調整する。
【0066】
任意選択的に、本願実施例において、位置マークポイントを移動した後に第1操作コントロールの表示位置を調整してもよいし、位置マークポイントを移動するときにリアルタイムで第1操作コントロールの表示位置を調整してもよい。1つの可能な実施形態において、位置マークポイントが移動された後、クライアントは、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置に基づいて、第1操作コントロールの表示位置を調整し、別の可能な実施形態において、位置マークポイントを移動するとき、クライアントは、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置をリアルタイムで取得し、第1操作コントロールの表示位置をリアルタイムに調整することにより、ユーザが第1操作コントロールの位置調整状況をリアルタイムで把握できるようにする。
【0067】
例示的に、
図5を参照すると、ユーザインターフェース50には、状態切り替えコントロール51を含み、ユーザは、状態切り替えコントロール51をクリックすることによって、第1操作コントロール52を固定状態から調整可能状態に切り替える。この場合、ユーザインターフェース50には、調整ウィンドウ53が表示され、当該調整ウィンドウ53には、第1操作コントロール52の位置調節プログレスバー54が含まれ、当該位置調節プログレスバー54には、第1操作コントロールの位置マークポイント55が表示され、ユーザは、当該位置マークポイント55に対する移動操作によって、第1操作コントロール52の表示位置を調整する。そして、上記の位置調整後、第1操作コントロール52は、調整可能状態を維持し、ユーザは、当該第1操作コントロール52をクリックすることにより、仮想オブジェクト56を制御してスキルを発動させることができる。
【0068】
まとめると、本願実施例による技術的解決策において、表示ウィンドウにおける位置調節コントロールを用いて操作コントロールの表示位置を調整し、ゲーム対局において、表示ウィンドウを介して操作コントロールの位置を調整し、位置調整中に生じるトリガ操作の誤タッチを回避するために、位置調整領域と操作コントロールのタッチ領域とを区別し、さらに、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置に基づいて、操作コントロールの表示位置を決定し、位置マークポイントと操作コントロールの表示位置とを関連付け、抽象的なパラメータ調整と比較して、ユーザは、位置調節点の位置に基づいて、第1操作空間の表示位置をより直観的に把握することができ、ユーザ操作を簡略化し、操作コントロールの表示位置の調整効率を向上させることができる。
【0069】
さらに、ユーザインターフェースの表示サイズ、および位置マークポイントの右側プログレスバーの長さと位置調節プログレスバーの全長との比率に基づいて、第1操作コントロールとユーザインターフェースの境界線との間のマージンを決定し、異なるハードウェア機器の表示画面のサイズが異なり、異なる表示画面におけるユーザインターフェースは、異なる表示サイズを持つことを考慮すると、表示サイズマージンにより、異なるハードウェア機器における操作コントロールの調整の互換性を向上させる。
【0070】
以下では、第1操作コントロールの表示位置の別の調整方式について説明する。
【0071】
いくつかの実施例において、クライアントは、調整操作の属性情報に基づいて、第1操作コントロールの表示位置を調整する。上記の調整操作がドラッグ操作であることを例にとると、例示的な実施例において、上記のステップ303は、以下のステップのうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
1、第1操作コントロールに対するドラッグ操作に応答して、ドラッグ操作の属性情報を取得する。
【0073】
本願実施例において、第1操作コントロールが調整可能状態にある場合、クライアントは、第1操作コントロールに対するドラッグ操作を検出した場合、当該ドラッグ操作の属性情報を取得する。ここで、当該属性情報は、ドラッグ距離、ドラッグ速度、ドラッグ操作の終点位置などのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0074】
説明すべき点は、上記の第1操作コントロールに対するドラッグ操作は、上記の第1操作コントロールに対するトリガ操作とは異なる操作である。例示的に、第1操作コントロールに対するトリガ操作は、クリック操作であってもよく、または、第1操作コントロールに対するトリガ操作は、スライド距離が第1数値より小さいスライド操作であり、第1操作コントロールに対するドラッグ操作は、ドラッグ距離が第2数値より大きい且つ第1数値が第2数値以下であるドラッグ操作である。
【0075】
2、属性情報に基づいて、第1操作コントロールの移動パラメータを決定する。
【0076】
本願実施例において、クライアントは、上記の属性情報を取得した後、当該属性情報に基づいて、上記の第1操作コントロールの移動パラメータを決定する。ここで、当該移動パラメータは、移動方向、移動距離、および第1操作コントロールが移動される位置のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。当該第1操作コントロールが移動される位置は、位置調整後の第1操作コントロールの表示位置である。
【0077】
1つの可能な実施形態において、上記の移動パラメータは、第1操作コントロールの移動方向と移動距離とを含む。クライアントは、上記の属性情報内のドラッグ方向に基づいて、上記の第1操作コントロールの移動方向を決定し、そして、上記の属性情報内のドラッグ距離に基づいて、上記の第1操作コントロールの移動距離を決定する。
【0078】
別の可能な実施形態において、上記の移動パラメータは、第1操作コントロールが移動される位置を含む。クライアントは、上記の属性情報内のドラッグ操作の終点位置に基づいて、上記の第1操作コントロールが移動される位置を決定する。
【0079】
3、移動パラメータに基づいて、第1操作コントロールの表示位置を調整する。
【0080】
本願実施例において、クライアントは、上記の移動パラメータを取得した後、当該移動パラメータに基づいて、ユーザインターフェースにおける第1操作コントロールの表示位置を調整する。
【0081】
まとめると、本願実施例による技術的解決策において、操作コントロールに対するドラッグ操作に介して、操作コントロールの表示位置を調整することができ、操作が簡単で、且つユーザインターフェースに新たな表示内容を追加する必要がないため、ユーザインターフェースの簡潔さを向上させることができ、また、ドラッグ距離およびドラッグ方向に基づいて操作コントロールの移動距離と移動方向を決定し、または、ドラッグ操作の終点位置に基づいて操作コントロールの表示位置を決定し、これにより、操作コントロールの位置調整が直観的で便利になり、操作コントロールの位置調整効率を向上させることができる。
【0082】
図6は、本願の別の実施例による操作コントロールの位置調整方法のフローチャートを示す。当該方法は、
図1に示すアプリケーションの実行環境における端末10に適用でき、各ステップの実行主体は、端末10にインストールされて実行されるターゲットアプリケーションのクライアントであってもよい。当該方法は、以下のステップ(601~606)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0083】
ステップ601において、ゲーム対局に対する開始操作に応答して、ゲーム対局のユーザインターフェースを表示する。
【0084】
ステップ602において、操作コントロールに対する第1状態切り替え操作に応答して、操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替える。
【0085】
上記のステップ601およびステップ602は、
図3の実施例におけるステップ301およびステップ302と同じであり、具体的な詳細については、
図3の実施例を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0086】
ステップ603において、第1操作コントロールに対応する調整可能領域を取得する。
【0087】
調整可能領域とは、第1操作コントロールの移動可能領域であり、即ち、第1操作コントロールは、当該調整可能領域内で位置調整を柔軟に実行することができる。いくつかの実施例において、異なる操作コントロールは、異なる調整可能領域に対応する。
【0088】
1つの可能な実施形態において、クライアントは、第1操作コントロールと他の操作コントロールとの間の距離に基づいて、上記の調整可能領域を決定する。いくつかの実施例において、クライアントは、当該調整可能領域を取得するときに、ユーザインターフェース内の少なくとも1つの操作コントロールの表示位置を取得し、当該少なくとも1つの操作コントロールは、少なくとも1つの他の操作コントロールと上記の第1操作コントロールを含み、さらに、クライアントは、少なくとも1つの操作コントロールの表示位置に基づいて、第1操作コントロールに対応する調整可能領域を決定する。ここで、当該調整可能領域のエッジライン距離と、当該エッジラインに最も近い他の操作コントロールとの距離は閾値より大きい。この場合、第1操作コントロールの調整可能領域は、他の操作コントロールの表示位置を覆わず、つまり、各操作コントロールの表示位置間に重なり合う領域がなくなり、ユーザインターフェースがよりすっきりする。
【0089】
別の可能な実施形態において、クライアントは、他の操作コントロールのトリガ領域に基づいて、上記の調整可能領域を決定する。いくつかの実施例において、クライアントは、当該調整可能領域を取得するときに、ユーザインターフェースにおいて、上記の第1操作コントロール以外の他の各操作コントロールのトリガ領域を取得し、ユーザインターフェースにおいて他の各操作コントロールのトリガ領域と重ならない領域を、第1操作コントロールに対応する調整可能領域として使用する。説明すべき点は、異なる操作コントロールは、異なるトリガ領域に対応し、上記のトリガ領域は、応答領域とも呼ばれる。もちろん、例示的な実施例において、第1操作コントロールのトリガ領域は、第1操作コントロールの表示位置に応じて変化し、したがって、第1操作コントロールの調整可能領域も、第1操作コントロールの表示位置に応じて変化する。この場合、第1操作コントロールの調整可能領域が他の操作コントロールのトリガ領域を覆わないため、第1操作コントロールに対して位置調整を実行するときに、他の操作コントロールへの誤タッチ操作を低減することができる。
【0090】
ステップ604において、調整可能状態において、第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、調整可能領域に基づいて、第1操作コントロールと調整操作が位置調整条件を満たすか否かを判断する。第1操作コントロールと調整操作の両方が位置調整条件を満たす場合、ステップ605を実行し、第1操作コントロールまたは調整操作が位置調整条件を満たさない場合、ステップ606を実行する。
【0091】
本願実施例において、第1操作コントロールが調整可能状態にある場合、クライアントは、第1操作コントロールに対する調整操作を検出した場合、上記の調整可能領域に基づいて、第1操作コントロールと調整操作が位置調整条件を満たすか否かを判断する。
【0092】
いくつかの実施例において、上記の第1操作コントロールが調整可能領域のエッジラインに位置しない場合、または、上記の第1操作コントロールが調整可能領域のエッジラインに位置し、且つ位置調整操作が、第1操作コントロールを調整可能領域のエッジラインから調整可能領域の内側に移動するように指示する場合、第1操作コントロールと調整操作が位置調整条件を満たすと決定する。
【0093】
いくつかの実施例において、上記の第1操作コントロールが調整可能領域のエッジラインに位置し、且つ位置調整操作が、第1操作コントロールを調整可能領域のエッジラインから調整可能領域の外側に移動するように指示する場合、第1操作コントロールまたは調整操作が位置調整条件を満たさないと決定する。
【0094】
ここで、第1操作コントロールがエッジラインに位置するか否かを判断する方式については、いくつかの実施例において、第1操作コントロールのエッジ点が当該エッジラインに位置する場合、第1操作コントロールが当該エッジラインに位置すると決定し、または、第1操作コントロールの中心点が当該エッジラインに位置する場合、第1操作コントロールが当該エッジラインに位置すると決定する。
【0095】
ステップ605において、調整操作に基づいて、第1操作コントロールの表示位置の操作を調整する。
【0096】
本願実施例において、第1操作コントロールと調整操作が位置調整条件を満たす場合、調整可能状態において、上記の調整操作に応答して、第1操作コントロールの表示位置の操作を調整する。
【0097】
ステップ606において、提示情報を表示する。
【0098】
本願実施例において、第1操作コントロールと調整操作が位置調整条件を満たさない場合、調整可能状態において、上記の調整操作に応答して提示情報を表示する。ここで、当該提示情報は、第1操作コントロールに対する位置調整が失敗したことを提示するために使用される。
【0099】
ステップ607において、第1操作コントロールに対する第2状態切り替え操作に応答して、第1操作コントロールを調整可能状態から固定状態に切り替える。
【0100】
ステップ608において、サーバに位置調整情報を送信する。
【0101】
まとめると、本願実施例による技術的解決策において、操作コントロールの移動を調整可能領域内に制限し、操作コントロールを移動した後に、操作コントロールのトリガ領域と他の操作コントロールのトリガ領域が重なって使用できなくなる問題を回避し、操作コントロールの位置調整効果を向上させる。
【0102】
また、
図7を参照して、本願における第1操作コントロールの調整方式について説明する。クライアントでは、ユーザが位置調節プログレスバーを用いて第1操作コントロールの表示位置を調整し、クライアントは、位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントに対する移動操作を受信し、移動操作に基づいて位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置を決定し、その後、ユーザインターフェースの表示サイズを取得し、当該表示サイズ、および位置調節プログレスバーにおける位置マークポイントの位置に基づいて、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンを決定し、当該マージンに基づいて第1操作コントロールの表示位置を調整する。さらに、クライアントは、第1操作コントロールに対する位置調整完了操作(上記の第2状態切り替え操作)を検出した後、サーバに位置調整情報を送信する。ここで、当該位置調整情報は、第1操作コントロールの現在表示位置を含み、サーバは、当該位置調整情報に基づいて、第1操作コントロールの現在表示位置を記録する。
【0103】
図8は、本願のさらに別の実施例による操作コントロールの位置調整方法のフローチャートを示す。当該方法は、
図1に示すアプリケーションの実行環境における端末10に適用でき、各ステップの実行主体は、端末10にインストールされて実行されるターゲットアプリケーションのクライアントであってもよい。当該方法は、以下のステップ(801~806)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0104】
ステップ801において、ゲーム対局に対する開始操作に応答して、ゲーム対局のユーザインターフェースを表示する。
【0105】
ステップ802において、操作コントロールに対する第1状態切り替え操作に応答して、操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替える。
【0106】
上記のステップ801およびステップ802は、
図3の実施例におけるステップ301およびステップ302と同じであり、具体的な詳細については、
図3の実施例を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0107】
ステップ803において、第1操作コントロールの表示位置に基づいて、ユーザインターフェースにおける第2操作コントロールの表示位置を調整する。
【0108】
本願実施例において、クライアントは、第1操作コントロールの表示位置を調整した後、調整された第1操作コントロールの表示位置を基準として、第1操作コントロールの表示位置に基づいて、ユーザインターフェースにおける第2操作コントロールの表示位置を調整する。
【0109】
1つの可能な実施形態において、上記の第2操作コントロールと上記の第1操作コントロールは、同じグループの操作コントロールに属する。この場合、クライアントは、第1操作コントロールの表示位置、および第1操作コントロールと第2操作コントロールとの間の相対位置に基づいて、第2操作コントロールの表示位置を調整して、位置調整された第1操作コントロールと第2操作コントロールとの間の相対位置が変更されないようにする。
【0110】
別の可能な実施形態において、上記の第2操作コントロールと上記の第1操作コントロールは、異なるグループの操作コントロールに属する。この場合、クライアントは、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンに基づいて、ユーザインターフェースの境界線に対する第2操作コントロールのマージンを調整する。いくつかの実施例において、第1操作コントロールに対応する境界線と第2操作コントロールに対応する境界線が同じ境界線である場合、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンと、ユーザインターフェースの境界線に対する第2操作コントロールのマージンとの合計は、ユーザインターフェースの表示長さに等しい。第1操作コントロールに対応する境界線と第2操作コントロールに対応する境界線が互いに平行する境界線である場合、ユーザインターフェースの境界線に対する第1操作コントロールのマージンは、ユーザインターフェースの境界線に対する第2操作コントロールのマージンと等しい。
【0111】
いくつかの実施例において、クライアントは、操作コントロールの機能および/または分布領域に基づいて、操作コントロールをグループ化する。
【0112】
1つの可能な実施形態において、クライアントは、操作コントロールの機能に基づいて、操作コントロールをグループ化する。いくつかの実施例において、クライアントは、上記のユーザインターフェースを表示した後、各操作コントロールの機能を取得し、同じ機能を有する操作コントロールを1つのグループに分け、例えば、スキルを発動するための操作コントロールは同じグループの操作コントロールに属し、姿勢の切り替えを制御するための操作コントロールは同じグループの操作コントロールに属し、移動方向を制御するための操作コントロールは同じグループの操作コントロールに属する。
【0113】
別の可能な実施形態において、クライアントは、操作コントロールの分布領域に基づいて、操作コントロールをグループ化する。いくつかの実施例において、クライアントは、上記のユーザインターフェースを表示した後、各操作コントロールの分布を取得し、同じ領域に分布された操作コントロールを1つのグループに分ける。例示的に、クライアントは、操作コントロールが同じ領域にあるか否かを決定するとき、ランダムに1つの操作コントロールを選択し、当該操作コントロールとの距離が閾値より小さい他の操作コントロールを、当該操作コントロールと同じグループに属する操作コントロールとして決定し、その後、グループ化されていない操作コントロールがなくなるまで、グループ化されていない操作コントロールからランダムに操作コントロールを選択して上記のステップを実行し続ける。
【0114】
さらに別の可能な実施形態において、クライアントは、操作コントロールの機能および分布領域に基づいて、操作コントロールをグループ化する。例示的に、クライアントは、操作コントロールの分布領域に基づいて各操作を一回グループ化し、その後、取得されたグループに基づいて、操作コントロールの機能に従って、既存のグループ化を細分化して最終的なグループ化結果を得る。
【0115】
まとめると、本願実施例による技術的解決策において、操作コントロールに対して位置調整を実行するとき、第2操作コントロールの表示位置も適応的に調整し、これにより、操作コントロールの調整効率を向上させる。
【0116】
説明すべき点は、本願において、両者間の距離について、特に説明しない限り、両者の中心点の位置に基づいて距離を計算してもよいし、両者のエッジ点の位置に基づいて距離を計算してもよく、本願実施例は、これに対して限定しない。
【0117】
以下は、本願の装置の実施例であり、本願の方法の実施例を実行するために使用されることができる。本願の装置の実施例で開示されていない詳細については、本願の方法の実施例を参照されたい。
【0118】
図9は、本願の1つの実施例による操作コントロールの位置調整装置のブロック図を示す。当該装置は、上記の操作コントロールの位置調整方法を実現する機能を有し、前記機能は、ハードウェアによって実現されてもよいし、ハードウェアにより対応するソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。当該装置は、端末であってもよいし、端末内に配置されてもよい。当該装置900は、インターフェース表示モジュール910、状態切り替えモジュール920、位置調整モジュール930およびオブジェクト制御モジュール940を備えることができる。
【0119】
インターフェース表示モジュール910は、ゲーム対局に対する開始操作に応答して、前記ゲーム対局のユーザインターフェースを表示するように構成され、前記ユーザインターフェースには少なくとも1つの操作コントロールが表示される。
【0120】
状態切り替えモジュール920は、前記操作コントロールに対する第1状態切り替え操作に応答して、前記操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替えるように構成される。
【0121】
位置調整モジュール930は、前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するように構成される。
【0122】
オブジェクト制御モジュール940は、前記調整可能状態において、前記第1操作コントロールに対するトリガ操作に応答して、前記ゲーム対局内の仮想オブジェクトを制御して前記第1操作コントロールに対応する動作を実行させるように構成される。
【0123】
例示的な実施例において、
図10に示すように、前記装置900はさらに、ウィンドウ表示モジュール950を備える。
【0124】
ウィンドウ表示モジュール950は、前記操作コントロールに対する前記第1状態切り替え操作に応答して、調整ウィンドウを表示するように構成され、前記調整ウィンドウには、前記操作コントロールの表示位置を調整するための位置調節コントロールが表示される。
【0125】
例示的な実施例において、前記位置調整モジュール930はさらに、前記位置調節コントロールに対する操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するように構成される。
【0126】
例示的な実施例において、前記位置調節コントロールは、位置調節プログレスバーを含み、前記位置調節プログレスバーには位置マークポイントが表示され、前記位置調整モジュール930はさらに、前記位置マークポイントに対する移動操作に応答して、前記位置調節プログレスバーにおける前記位置マークポイントの位置を決定し、前記位置調節プログレスバーにおける前記位置マークポイントの位置に基づいて、前記ユーザインターフェースの境界線に対する前記第1操作コントロールのマージンを決定し、前記第1操作コントロールと前記ユーザインターフェースの境界線との距離が前記マージンと等しくなるように、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するように構成される。
【0127】
例示的な実施例において、前記位置調整モジュール930はさらに、前記ユーザインターフェースの表示サイズを取得し、前記位置マークポイントを分割点として、前記位置マークポイントの右側プログレスバーの長さと前記位置調節プログレスバーの全長との比率を決定し、前記比率および前記表示サイズに基づいて、前記ユーザインターフェースの境界線に対する前記第1操作コントロールのマージンを決定するように構成される。
【0128】
例示的な実施例において、前記位置調整モジュール930はさらに、前記第1操作コントロールに対するドラッグ操作に応答して、前記ドラッグ操作の属性情報を取得し、前記属性情報に基づいて、前記第1操作コントロールの移動パラメータを決定し、前記移動パラメータは、移動方向、移動距離、および前記第1操作コントロールが移動される位置のうちの少なくとも1つを含み、前記移動パラメータに基づいて、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するように構成される。
【0129】
例示的な実施例において、前記位置調整モジュール930は、前記属性情報内のドラッグ方向に基づいて、前記第1操作コントロールの移動方向を決定し、前記属性情報内のドラッグ距離に基づいて、前記第1操作コントロールの移動距離を決定し、または、前記属性情報内の前記ドラッグ操作の終点位置に基づいて、前記第1操作コントロールが移動される位置を決定するように構成される。
【0130】
例示的な実施例において、
図10に示すように、前記装置900はさらに、領域取得モジュール960と情報表示モジュール970とを備える。
【0131】
領域取得モジュール960は、前記第1操作コントロールに対応する調整可能領域を取得するように構成される。
【0132】
前記位置調整モジュール930はさらに、前記第1操作コントロールが前記調整可能領域のエッジラインに位置しない場合、前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するように構成され、または、前記第1操作コントロールが前記調整可能領域のエッジラインに位置し、前記位置調整操作が、前記第1操作コントロールを前記調整可能領域のエッジラインから前記調整可能領域の内側に移動するように指示する場合、前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、前記第1操作コントロールの表示位置を調整するように構成される。
【0133】
情報表示モジュール970は、前記第1操作コントロールが前記調整可能領域のエッジラインに位置し、前記位置調整操作が、前記第1操作コントロールを前記調整可能領域のエッジラインから前記調整可能領域の外側に移動するように指示する場合、前記調整可能状態において、前記少なくとも1つの操作コントロールのうちの第1操作コントロールに対する調整操作に応答して、提示情報を表示するように構成され、前記提示情報は、前記第1操作コントロールに対する位置調整が失敗したことを提示するために使用される。
【0134】
例示的な実施例において、前記領域取得モジュール960はさらに、前記ユーザインターフェースにおける前記少なくとも1つの操作コントロールの表示位置を取得し、前記少なくとも1つの操作コントロールは、少なくとも1つの他の操作コントロールと前記第1操作コントロールとを含み、前記少なくとも1つの操作コントロールの表示位置に基づいて、前記第1操作コントロールに対応する調整可能領域を決定するように構成され、ここで、前記調整可能領域のエッジラインと、前記エッジラインに最も近い他の操作コントロールとの距離は閾値より大きい。
【0135】
例示的な実施例において、前記領域取得モジュール960はさらに、前記ユーザインターフェースにおいて、前記第1操作コントロール以外の他の各操作コントロールのトリガ領域を取得し、前記ユーザインターフェースにおいて前記他の各操作コントロールのトリガ領域と重ならない領域を、前記第1操作コントロールに対応する調整可能領域として使用するように構成される。
【0136】
例示的な実施例において、前記位置調整モジュール930はさらに、前記第1操作コントロールの表示位置に基づいて、前記ユーザインターフェースにおける第2操作コントロールの表示位置を調整するように構成される。
【0137】
例示的な実施例において、前記位置調整モジュール930はさらに、前記第2操作コントロールと前記第1操作コントロールとが同じグループの操作コントロールに属する場合、前記第1操作コントロールの表示位置、および前記第1操作コントロールと前記第2操作コントロールとの間の相対位置に基づいて、前記第2操作コントロールの表示位置を調整するように構成され、または、前記第2操作コントロールと前記第1操作コントロールとが異なるグループの操作コントロールに属する場合、前記ユーザインターフェースの境界線に対する前記第1操作コントロールのマージンに基づいて、前記ユーザインターフェースの境界線に対する前記第2操作コントロールのマージンを調整するように構成される。
【0138】
例示的な実施例において、
図10に示すように、前記装置900はさらに、情報送信モジュール980を備える。
【0139】
前記状態切り替えモジュール920はさらに、前記第1操作コントロールに対する第2状態切り替え操作に応答して、前記第1操作コントロールを前記調整可能状態から前記固定状態に切り替えるように構成される。
【0140】
情報送信モジュール980は、サーバに位置調整情報を送信するように構成され、前記位置調整情報は、前記第1操作コントロールの現在表示位置を記録するように前記サーバに指示するために使用される。
【0141】
まとめると、本願実施例による技術的解決策において、第1状態切り替え操作により、操作コントロールを固定状態から調整可能状態に切り替え、調整可能状態において、調整操作に応答して操作コントロールの表示位置を調整することができ、トリガ操作に応答して仮想オブジェクトを制御して対応する動作を実行させることができ、つまり、ユーザが操作コントロールの表示位置を調整すると、操作コントロールは、ユーザのトリガ操作に応答することができ、これにより、ユーザは、仮想オブジェクトを制御することができる。このようにして、ユーザは、操作コントロールの表示位置を調整した後、当該操作コントロールをリアルタイムで使用して、当該操作コントロールの使用感が自身のニーズに合っているか否かを決定することができ、さらに、操作コントロールの使用中、操作コントロールは、依然として調整可能状態にあり、ユーザが前回の位置調整結果に満足しない場合、操作コントロールの設定インターフェースを再度開くことなく操作コントロールの表示位置を調整し続けることができ、これにより、操作コントロールの位置調整効率を向上させることができ、さらに、位置調整過程において、リアルタイムに操作コントロールを使用して操作コントロールの操作感を決定することにより、操作コントロールの位置調整効果を最適化することができる。
【0142】
上記の実施例による装置が、その機能を実現するとき、上記の各機能モジュールの分割のみを例に挙げて説明したが、実際の応用では、必要に応じて上述の機能を異なる機能モジュールにより割り当てられて完了してもよく、即ち、機器の内部構造を異なる機能モジュールに分割して、上述の機能のすべてまたは一部を完了することができることに留意されたい。さらに、上記の実施例による装置は、方法の実施例と同じ構想に属し、その具体的な実現プロセスについては方法の実施例を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0143】
図11は、本願の1つの実施例による端末1100の構造のブロック図を示す。当該端末1100は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ゲームコンソール、電子書籍リーダー、マルチメディア再生機器、ウェアラブル機器、PCなどの電子機器であってもよい。当該端末は、上記の実施例による操作コントロールの位置調整方法を実施するように構成される。当該端末は、
図1に示すゲーム実行環境における端末10であってもよい。具体的には、以下のとおりである。
【0144】
通常、端末1100は、プロセッサ1101とメモリ1102とを備える。
【0145】
プロセッサ1101は、1つまたは複数の処理コア(4コアプロセッサおよび8コアプロセッサなど)を備えることができる。プロセッサ1101は、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processing)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、プログラマブルロジックアレイ(PLA:Programmable Logic Array)のうちの少なくとも1つのハードウェアの形を使用して実現されることができる。プロセッサ1101は、メインプロセッサおよびコプロセッサを備えることもでき、メインプロセッサは、ウェイクアップ状態でデータを処理するために使用されるプロセッサであり、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)とも呼ばれる。コプロセッサは、スタンバイ状態でデータを処理するために使用される低電力プロセッサである。いくつかの実施例において、プロセッサ1101は、グラフィックス処理ユニット(Graphics Processing Unit、GPUと略称)と統合されてもよく、GPUは、表示画面に表示されるコンテンツをレンダリングおよび描画するために使用される。いくつかの実施例において、プロセッサ1101は、人工知能(AI:Artificial Intelligence)プロセッサをさらに備えることができ、当該AIプロセッサは、機械学習に関するコンピューティング操作を処理するために使用される。
【0146】
メモリ1102は、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を含み得、当該コンピュータ可読記憶媒体は非一時的であってもよい。メモリ1102は、1つまたは複数の磁気ディスクメモリ、フラッシュメモリなどの高速ランダムアクセスメモリ、および不揮発性メモリを備えることもできる。いくつかの実施例において、メモリ1102における非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセットまたは命令セットを記憶するために使用され、前記少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセットまたは命令セットは、1つまたは複数のプロセッサに、上記の操作コントロールの位置調整方法を実行させる。
【0147】
いくつかの実施例において、端末1100はさらに、周辺機器インターフェース1103と、少なくとも1つの周辺機器とを備えることができる。プロセッサ1101、メモリ1102、および周辺機器インターフェース1103は、バスまたは信号線を介して互いに接続されることができる。各周辺機器は、バス、信号線、または回路基板を介して周辺機器インターフェース1103に接続されることができる。具体的には、周辺機器は、無線周波数回路1104、表示画面1105、カメラコンポーネント1106、オーディオ回路1107および電源1108のうちの少なくとも1つを含む。
【0148】
当業者なら自明であるか、
図11に示される構造は、端末1100を限定するものではなく、端末1100は、図に示されているものよりも多いか少ない構成要素を含むか、またはいくつかのコンポーネントが組み合わされるか、または異なるコンポーネント配置を採用することができる。
【0149】
例示的な実施例では、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体には、少なくとも1つの命令、少なくとも1セグメントのプログラム、コードセットまたは命令セットが記憶されており、前記少なくとも1つの命令、前記少なくとも1セグメントのプログラム、前記コードセットまたは前記命令セットは、プロセッサに上記の操作コントロールの位置調整方法を実行させる。
【0150】
いくつかの実施例において、当該コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、ソリッドステートハードディスク(SSD:Solid State Drives)または光ディスクなどを含み得る。ここで、ランダムアクセスメモリは、抵抗性ランダムアクセスメモリ(ReRAM:Resistance Random Access Memory)と、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)と、を含み得る。
【0151】
例示的な実施例では、コンピュータ命令を含む、コンピュータプログラム製品またはコンピュータプログラムをさらに提供し、当該コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶される。端末のプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体から当該コンピュータ命令を読み取って実行することにより、当該端末に上記の操作コントロールの位置調整方法を実行させる。