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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】POSシステム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/00 20060101AFI20240814BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20240814BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20240814BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240814BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20240814BHJP
【FI】
G08B25/00 510B
G07G1/12 321Z
G07G1/00 331B
G07G1/01 301E
G06Q30/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020147710
(22)【出願日】2020-09-02
(65)【公開番号】P2022042325
(43)【公開日】2022-03-14
【審査請求日】2023-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】巽 敏寛
(72)【発明者】
【氏名】村上 正明
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-146144(JP,A)
【文献】国際公開第2011/102141(WO,A1)
【文献】特開2017-199234(JP,A)
【文献】特開2016-110559(JP,A)
【文献】特開2021-182413(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 25/00
G07G 1/12
G07G 1/00
G07G 1/01
G06Q 30/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、
前記精算装置における顧客の行動を監視する顧客監視手段と、
前記顧客監視手段が監視した顧客の行動が店員への報知を必要とする特定行動である場合、当該特定行動に関して店員に報知可能な報知手段と
を備え、
前記特定行動は、報知の優先度が高い第1特定行動と、報知の優先度が前記第1特定行動よりも低い第2特定行動と、を含み、
前記報知手段は、
前記第1特定行動に関しては商品登録を行う店員に報知する一方、前記第2特定行動に関しては商品登録を行う店員に報知しない
ことを特徴とするPOSシステム。
【請求項2】
前記報知手段は、
前記第2特定行動に関して商品登録を行う店員以外の店員に報知する
ことを特徴とする請求項1に記載のPOSシステム。
【請求項3】
前記報知手段は、
前記第1特定行動に関して商品登録を行う店員以外の店員に報知する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2にPOSシステム。
【請求項4】
前記報知手段は、
顧客の精算操作によって進行する精算装置における精算の進行状況が所定時間に亘って進行しない場合には、前記第2特定行動に関して商品登録を行う店員に報知する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のPOSシステム。
【請求項5】
店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、
前記精算装置における顧客の行動を監視する顧客監視手段と、
前記顧客監視手段が監視した顧客の行動が店員への報知を必要とする特定行動である場合、当該特定行動に関して店員に報知可能な報知手段と
を備え、
前記特定行動は、報知の優先度が高い第1特定行動と、報知の優先度が前記第1特定行動よりも低い第2特定行動と、を含み、
前記商品登録を行う店員は、前記特定行動の報知について制限を設けていない通常店員と、前記特定行動の報知について制限を設けた制限店員と、が存在し、
前記報知手段は、
前記第1特定行動に関しては前記通常店員にも前記制限店員にも報知し、前記第2特定行動に関しては通常店員に報知する一方、前記制限店員には報知しない
ことを特徴とするPOSシステム。
【請求項6】
店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、
前記精算装置における顧客の行動を監視する顧客監視手段と、
前記顧客監視手段が監視した顧客の行動が店員への報知を必要とする特定行動である場合、当該特定行動に関して店員に報知可能な報知手段と、
前記報知手段による報知を制限する旨を宣言する報知制限宣言手段と
を備え、
前記特定行動は、報知の優先度が高い第1特定行動と、報知の優先度が前記第1特定行動よりも低い第2特定行動と、を含み、
前記報知手段は、
前記報知制限宣言手段によって報知を宣言していない場合、前記第1特定行動に関しても第2特定行動に関しても報知し、
前記報知制限宣言手段によって報知を宣言している場合、前記第1特定行動に関しては報知する一方、前記第2特定行動に関しては報知しない
ことを特徴とするPOSシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、POSシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
店員によって使用されるPOSレジスタと、顧客によって使用されるPOS精算機とを含むPOSシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-190067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、顧客自身が精算機を操作する態様においては、運用上の問題もあり、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、より好適に運用できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様であるPOSシステムは、店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、前記精算装置における顧客の行動を監視する顧客監視手段と、前記顧客監視手段が監視した顧客の行動が店員への報知を必要とする特定行動である場合、当該特定行動に関して店員に報知可能な報知手段とを備え、前記特定行動は、報知の優先度が高い第1特定行動と、報知の優先度が前記第1特定行動よりも低い第2特定行動と、を含み、前記報知手段は、前記第1特定行動に関しては商品登録を行う店員に報知する一方、前記第2特定行動に関しては商品登録を行う店員に報知しないことを特徴とするPOSシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態のPOSシステムのネットワーク構成例である。
図2】第1実施形態の登録装置、精算装置の外観例を示す図である。
図3】第1実施形態の登録装置の構成例を示す図である。
図4】第1実施形態の精算装置の構成例を示す図である。
図5】撮像部の設置について説明する説明図である。
図6】第1実施形態における取引状況管理装置における表示例である。
図7】第1実施形態における登録装置の表示例である。
図8】第1実施形態における登録装置の表示例である。
図9】第1実施形態における登録装置の表示例である。
図10】第1実施形態における精算関連報知領域の表示例である。
図11】第1実施形態における精算装置の表示例である。
図12】第1実施形態における登録装置の動作例を示すフローチャートである。
図13】第1実施形態における登録装置の動作例を示すフローチャートである。
図14】第1実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図15】第1実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図16】第1実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図17】第1実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図18】第1実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図19】第1実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図20】第1実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図21】貨幣監視処理において参照される情報の一例である。
図22】第1実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図23】第2実施形態における精算関連報知領域の表示例である。
図24】第2実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図25】第2実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図26】第3実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図27】第3実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図28】第3実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図29】第3実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図30】第3実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図31】第3実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図32】第4実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図33】第4実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図34】第5実施形態における登録装置の表示例である。
図35】第5実施形態における登録装置の表示例である。
図36】第5実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図37】第5実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図38】第5実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図39】第5実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図40】第5実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図41】第5実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図42】第6実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図43】第6実施形態における精算装置の動作例を示すフローチャートである。
図44】第1~第6の各実施形態に関して纏めた説明図である。
図45】入力に関する変形例を説明する説明図である。
図46】入力に関する変形例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態(他の実施形態も同様)のPOSシステム1のネットワーク構成例である。図1に示すPOSシステム1は、複数の登録装置10a、10b等と、複数の精算装置20a、20b等と、ストアコントローラ30と、取引状況管理装置40とを備え、各装置はLAN11を介して通信可能に接続されている。以下、個々の登録装置10a、10b等の夫々を特に区別しない場合には単に登録装置10と称し、個々の精算装置20a、20b等の夫々を特に区別しない場合には単に精算装置20と称するものとする。
【0009】
登録装置10は、店員により操作され、買上商品の登録処理を行うための装置である。例えば、登録装置10は、登録処理の実行し、登録処理の処理内容(当該客の買上商品に関する商品登録情報)を含む登録データ(登録情報)を生成し、生成した登録データを店員により指定された精算装置20に送信する。なお、登録装置10は、他の装置(例えば、ストアコントローラ30等)を介して精算装置20に登録データを送信してもよいし、他の装置を介さずに直接精算装置20に登録データを送信してもよい。
【0010】
精算装置20は、主に客により操作され、買上商品の精算処理を行うための装置である。例えば、精算装置20は、登録装置10から送信された登録データを受信し、該登録データに基づいて精算処理を実行する。
【0011】
ストアコントローラ30は、外部(例えば、本部のサーバ)から商品ファイルを受信し、他の装置(登録装置10、精算装置20等)に送信(配信)する。また、ストアコントローラ30は、他の装置から情報を受信し、外部に送信する。
【0012】
取引状況管理装置40は、店員により操作され、他の装置(登録装置10、精算装置20等)の状況、顧客の行動(挙動)を監視(表示部に表示等)等する。例えば、取引状況管理装置40は、精算装置20の現在の使用状態(使用中状態、空き状態)、精算装置20の貨幣の収納枚数(ニアエンド、ニアフル)、精算装置20のレシート用紙の残量、精算装置20を使用する顧客の行動を管理する。取引状況管理装置40は、例えば、パーソナルコンピュータであってもよい。なお、取引状況管理装置40は、スキャナ部を備え、登録装置10と同様、商品を登録可能であってもよい。
【0013】
図2は、第1実施形態(他の実施形態も同様)の登録装置10、精算装置20の外観例を示す図である。図3は、第1実施形態(他の実施形態も同様)の登録装置10の構成例を示す図である。図4は、第1実施形態(他の実施形態も同様)の精算装置20の構成例を示す図である。
【0014】
以下、図2を参照しつつ、図3に示した登録装置10の構成例を説明する。図2及び図3において、同一部分には同一符号を付している。
【0015】
図3に示すように、登録装置10は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、スキャナ部104と、店員用表示部105と、客用表示部106と、ハードディスク107と、キー操作部108と、通信部109と、音声出力部110と、印刷部111と、バス115とを備える。これらは、バス115を介して互いに接続されている。
【0016】
ROM102は、種々の情報を記憶する。例えば、ROM102は、登録処理をCPU101に実行させるための商品登録プログラムを記憶する。RAM103は、種々の情報を一時記憶する。例えば、RAM103は、ROM102又はハードディスク107から読み出された情報、商品登録プログラムが実行されることによって生成された情報を一時記憶する。
【0017】
スキャナ部104は、バーコードを光学的に読み取るスキャナである。スキャナ部104は、商品に付されたバーコードを光学的に読み取り、読み取ったバーコードから商品コードを取得し、取得した商品コードをRAM103に記憶させる。
【0018】
CPU101は、登録装置10全体を制御する。例えば、CPU101は、商品登録プログラムを実行することによって登録処理の実行を制御する。一例として、CPU101は、スキャナ部104が読み取った商品コードと、ハードディスク107に記憶された商品ファイルとに基づいて、買上商品の商品名及び金額等を表示部(店員用表示部105、客用表示部106)に表示させる。また、CPU101は、商品登録した全部の商品の商品コードを含む登録データを生成する。CPU101は、生成した登録データを、通信部109を制御して、精算装置20に送信させる。なお、CPU101は、生成した登録データを精算装置20に送信することに加えて、RAM103又はハードディスク107に記憶してもよい。
【0019】
店員用表示部105は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。店員用表示部105は、店員に各種の情報(登録画面等)を表示する。また、店員用表示部105は、店員が操作する各種ボタン(各種キー)を表示する。例えば、店員用表示部105は、個々の商品に対応する商品プリセットボタン、商品登録の終了を指示するための小計ボタン、登録データの送信先を指定(選択)するための精算装置指定ボタン、種々の宣言(次操作、当該取引、又は、以降制御に関連する宣言)を受け付ける宣言ボタンを表示してもよい。
【0020】
客用表示部106は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。客用表示部106は、客に各種の情報(各商品の価格等)を表示する。また、客用表示部106は、客が操作する各種ボタンを表示する。例えば、客用表示部106は、年齢確認のOKボタンを表示可能である。
【0021】
ハードディスク107は、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク107は、外部から取得された情報(例えば、商品ファイル等)や、商品登録プログラムによって生成された情報を記憶する。
【0022】
キー操作部108は、店員が操作する各種ボタン(金額等の数字を入力するための数字ボタン等)を配置する。なお、店員用表示部105に表示することに代えて又は加えて、店員用表示部105に表示するものであるとして説明した各種のボタン(例えば、上述した小計ボタン、宣言ボタン等)を、キー操作部108に配置してもよい。
【0023】
通信部109は、LAN11を介して外部の装置(他の登録装置10、精算装置20、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40)と通信するための通信インタフェースである。
【0024】
音声出力部110は、音声を出力する。例えば、音声出力部210は、確認音や警告音、音声ガイダンス等を出力する。印刷部111は、各種媒体を印刷、発行する。
【0025】
なお、登録装置10は、更に、撮像部(カメラ)、計時部(時計)、カード決済部(カード読取部)等を備えていてもよい。
【0026】
続いて、図2を参照しつつ、図4に示した精算装置20の構成例を説明する。図2及び図4において、同一部分には同一符号を付している。
【0027】
図4に示すように、精算装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、表示部206と、ハードディスク207と、通信部209と、音声出力部210と、印刷部211と、釣銭機(自動釣銭釣札機)212と、サインポール213と、撮像部214と、バス215とを備える。これらは、バス215を介して互いに接続されている。
【0028】
ROM202は、種々の情報を記憶する。例えば、ROM202は、精算処理をCPU201に実行させるための会計プログラムを記憶する。RAM203は、種々の情報を一時記憶する。例えば、RAM203は、ROM202又はハードディスク207から読み出された情報、会計プログラムが実行されることによって生成された情報を一時記憶する。スキャナ部204は、バーコード等を光学的に読み取るスキャナである。
【0029】
CPU201は、精算装置20全体を制御する。例えば、CPU201は、会計プログラムを実行することによって精算処理の実行を制御する。一例として、CPU201は、登録装置10から送信された登録データに基づいて合計金額を表示部206に表示させる。また、CPU201は、釣銭機212に投入された貨幣の金額に関する情報を釣銭機212から取得し、入金額(預り金額)として表示部206に表示させる。また、CPU201は、合計金額と入金額とに基づいて釣銭額を算出し、表示部206に表示させる。また、CPU201は、精算処理が終了すると、レシートを印刷部211から発行させるとともに、釣銭額と等しい額の貨幣を釣銭機212から排出させる。また、CPU201は、精算処理が終了すると、合計金額等を含む精算データ(精算情報)を生成し、通信部209を制御して、外部の装置(例えば、ストアコントローラ30)に送信させる。なお、CPU201は、生成した精算データを、外部の装置に送信することに加えて、RAM203又はハードディスク207に記憶してもよい。
【0030】
表示部206は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。表示部206は、客に各種の情報(操作情報、合計金額、入金額、釣銭額等)を表示する。また、表示部206は、客からの種々の操作(支払方法を選択する操作、入金額を確定し決済を実行する操作等)を受け付ける。
【0031】
ハードディスク207は、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク207は、外部から取得された情報(例えば、登録データ等)や、会計プログラムによって生成された情報を記憶する。
【0032】
通信部209は、LAN11を介して外部の装置(登録装置10、他の精算装置20、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40)と通信するための通信インタフェースである。
【0033】
音声出力部210は、音声を出力する。例えば、音声出力部210は、確認音や警告音、音声ガイダンス等を出力する。
【0034】
印刷部211は、各種媒体を印刷、発行する。発行口から発行された媒体が取り去られたかを判定するためのセンサが設けられている。
【0035】
釣銭機212は、貨幣(金銭)が収納される収納部(不図示)への入出金を制御する自動釣銭釣札機(現金決済部)である。払出口に払い出された釣り銭が取り去られたかを判定するためのセンサが設けられている。なお、図3図4に示す例では、釣銭機212は精算装置20に内蔵されているが、釣銭機212は精算装置20に接続されていてもよい。
【0036】
サインポール213は、複数色の表示灯を有し、夫々の表示態様(消灯、点灯、点滅等)により、店員や客に対し、自精算装置20がどのような状態(店員呼出中、釣銭ニアエンド中等)であるかや、自精算装置20が特定の精算装置20(例えば店員によって指定された精算装置20等)であるかなどを報知する。
【0037】
撮像部(カメラ)214(図2において不図示)は、自精算装置20の表示部206(表示画面)や、自精算装置20を使用する顧客を撮像する。
【0038】
撮像部214が撮像した撮像画像(静止画像、動画像)は、必要に応じて確認(再生)できるように記憶(保存)しておく。例えば、精算装置20は、撮像画像を当該精算装置20内(例えばハードディスク207)に記憶し、他の装置(登録装置10、取引状況管理装置40)において撮像画像を確認できるようにしてもよい。他の装置は、確認が必要なときに、精算装置20から撮像画像のデータを部分的(段階的)に受信しつつ再生してもよいし、精算装置20から撮像画像のデータを全部(一括)して受信した後に再生してもよい。
【0039】
なお、撮像画像の記憶場所(保存場所)は、撮像画像を生成した精算装置20に限定されない。例えば、予め定めた一の精算装置20(代表の精算装置20)、登録装置10、取引状況管理装置40、不図示のクラウドサーバ(1のサーバ又は複数のサーバの集合)に撮像画像を記憶してもよい。また、撮像画像の再生場所は、登録装置10、取引状況管理装置40に限定されない。例えば、精算装置20(再生する撮像画像を生成した精算装置20、又は、再生する撮像画像を生成した精算装置20とは異なる精算装置20)、不図示の本部の管理装置において撮像画像を再生してもよい。
【0040】
なお、精算装置20は、更に計時部(時計)を備える。また、精算装置20は、更に、カード決済部(カード読取部)等を備えていてもよい。
【0041】
図5は、撮像部214の設置について説明する説明図である。図5(A)は、撮像部214の設置例と当該設置例における撮像範囲について模式的に説明する説明図である。図5(A)は、撮像画像の中央付近に顧客の顔が撮像されるように、表示部206の上部に撮像部214を設置した設置例である。図5(A)において、直線aは撮像部214による撮像画像の中心方向(光軸方向)、直線bは撮像範囲(撮像部による撮像範囲)を示している。図5(B)においても同様である。
【0042】
図5(B)は、撮像部214の他の設置例と当該他の設置例における撮像範囲について模式的に説明する説明図である。図5(B)は、図5(A)よりも下側(手前側)が撮像されるように、表示部206の上部に撮像部214を設置した設置例である。
【0043】
(顧客の行動)
続いて、精算装置20を使用中の顧客の行動(挙動)について説明する。精算装置20は、撮像部214を用いて当該精算装置20を使用する顧客の行動を監視する。第1実施形態(他の実施形態も同様)では、精算装置20は、撮像部214が撮像する撮像画像に基づいて、当該精算装置20を使用する顧客の行動が、「離脱行動」であるか、「操作準備行動」であるか否か、「操作迷い行動」であるか否かを認識(判定)する。なお、精算装置20は、認識(監視)結果を他の装置(取引状況管理装置40、登録装置10)に通知する。
【0044】
(離脱行動)
離脱行動とは、精算装置20から離脱する行動である。精算装置20は、撮像画像に基づいて離脱行動であると判定し得る判定前の状態(離脱行動判定前状態)が所定時間以上継続した場合、離脱行動であると判断する。つまり、精算装置20は、顧客が当該精算装置20から離れて直ぐに戻らないような場合、離脱行動であると判断する。
【0045】
離脱行動判定前状態であるか否かの判断は、撮像部214がどのように設置されたかに応じて異なる。例えば、撮像部214が図5(A)に示したように設置されている場合、精算装置20は、撮像画像において顧客(顧客のオブジェクト、以下、同様)を認識することができなかったとき、又は、撮像画像において認識した顧客が所定の大きさ未満であったときは、離脱行動判定前状態であると判定してもよい。また、撮像部214が図5(B)に示したように設置されている場合、精算装置20は、撮像画像において顧客の上半身を認識することができなかったときは、離脱行動判定前状態であると判定してもよい。
【0046】
(操作準備行動)
操作準備行動とは、精算装置20の操作に関連する準備行動である。操作準備行動には、例えば、手持ちの鞄等から財布やカードケースやスマートフォン等を探して取り出す行為、財布から貨幣やカード(クレジットカード、プリペイドカード、ポイントカード等)やクーポン券(過去のレシートに印刷されているものなども含む)等を探して取り出す行為、カードケースからカードやクーポン券を探して取り出す行為、スマートフォンを操作して支払用のアプリを起動させる行為、釣り銭を確認して財布に入れる行為、カードを財布やカードケースに戻し入れる行為、支払後にアプリの画面を確認したりアプリを終了させたりする行為などが含まれる。
【0047】
精算装置20は、撮像画像に基づいて操作準備行動であると判定し得る判定前の状態(操作準備行動判定前状態)が所定時間以上継続した場合、操作準備行動であると判断する。つまり、精算装置20は、顧客が当該精算装置20の前で何かの準備に時間を要しているような場合、操作準備行動であると判断する。
【0048】
操作準備行動判定前状態であるか否かの判断は、撮像部214がどのように設置されたかに応じて異なる。例えば、撮像部214が図5(A)に示したように設置されている場合、精算装置20は、撮像画像において認識した顧客が所定の大きさ以上であるが、顧客の顔を認識することができなかったときは(つまり顧客が画面ではなく下を向いているときは)、操作準備行動判定前状態であると判定してもよい。また、撮像部214が図5(B)に示したように設置されている場合、精算装置20は、撮像画像において認識した顧客が所定の大きさ以上であるが、顧客の顔を認識することができなかったとき、又は、顧客の頭部(頭頂部)を認識することができたときは、操作準備行動判定前状態であると判定してもよい。
【0049】
(操作迷い行動)
操作迷い行動とは、精算装置20の操作に迷う行動である。精算装置20は、撮像画像に基づいて操作迷い行動であると判定し得る判定前の状態(操作迷い行動判定前状態)が所定時間以上継続した場合、操作迷い行動であると判断する。つまり、精算装置20は、顧客が当該精算装置20の前で何かの準備をする訳でもなく単に時間を要しているような場合、操作迷い行動であると判断する。
【0050】
操作迷い行動判定前状態であるか否かの判断は、撮像部214がどのように設置されたかに応じて異なる。例えば、撮像部214が図5(A)に示したように設置されている場合(撮像部214が図5(B)に示したように設置されている場合も同様)、精算装置20は、撮像画像において認識した顧客が所定の大きさ以上であって、かつ、顧客の顔を認識することができたときは(つまり顧客が画面を見ているときは)、操作迷い行動判定前状態であると判定してもよい。
【0051】
(取引状況管理装置40の表示例)
図6は、第1実施形態(他の実施形態も同様)における取引状況管理装置40の表示例である。具体的には、図6は、取引状況管理装置40が表示する精算監視画面の一例である。
【0052】
図6において、画面左下の精算関連報知領域HR20は、精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報を報知するための表示領域である。精算関連報知領域HR20は、201レジ(精算装置20a)に関する精算関連報知領域HR20-1と、202レジ(精算装置20b)に関する精算関連報知領域HR20-2と、202レジ(精算装置20c)に関する精算関連報知領域HR20-3と、204レジ(精算装置20d。図1において不図示)に関する精算関連報知領域HR20-4と、を有する。
【0053】
精算関連報知領域HR20-1の上部の「空き状態」は、当該精算装置20(201レジ)の使用状態が空き状態である旨を示している。
【0054】
取引状況管理装置40は、201レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR20-1における使用状態の表示を制御する。具体的には、取引状況管理装置40は、監視結果情報(使用中状態)に基づいて、使用状態の表示を「空き状態」から「使用中」に切り替え、監視結果情報(空き状態)に基づいて、使用状態の表示を「使用中」から「空き状態」に切り替える。監視結果情報(使用中状態)及び監視結果情報(非使用中状態)については後述する。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-2等)における使用状態の表示についても同様である。
【0055】
精算関連報知領域HR20-1の左下のレシートボタンBT61は、当該精算装置20(201レジ)においてレシート用紙の残量が少なくなっている旨(レシート用紙要補充状態である旨)を示している。レシートボタンBT61は、報知ボタンの1つ(レシート用紙が少なくなっている旨を報知する報知ボタン)である。レシートボタンBT61が操作された場合には当該レシート用紙要補充状態に関する詳細報知情報(レシート残量等)が表示される。
【0056】
取引状況管理装置40は、201レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR20-1におけるレシートボタンBT61の表示を制御する。具体的には、取引状況管理装置40は、監視結果情報(レシート)に基づいて、レシートボタンBT61の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非レシート)に基づいて、レシートボタンBT61の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。監視結果情報(レシート)及び監視結果情報(非レシート)については後述する。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-2等)におけるレシートボタンBT61の表示についても同様である。
【0057】
精算関連報知領域HR20-1の左下のニアフルボタンBT63は、当該精算装置20(201レジ)において何れかの貨幣が多くなっている旨(収容可能な許容範囲に達しそうな旨。つまりニアフル状態である旨)を示している。ニアフルボタンBT63は、報知ボタンの1つ(何れかの貨幣がニアフル状態である旨を報知する報知ボタン)である。ニアフルボタンBT63が操作された場合には当該ニアフル状態に関する詳細報知情報(該当する貨幣、枚数等の情報)が表示される。
【0058】
取引状況管理装置40は、201レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR20-1におけるニアフルボタンBT63の表示を制御する。具体的には、取引状況管理装置40は、監視結果情報(ニアフル状態)に基づいて、ニアフルボタンBT63の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非ニアフル状態)に基づいて、ニアフルボタンBT63の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。監視結果情報(ニアフル状態)及び監視結果情報(非ニアフル状態)については後述する。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-2等)におけるニアフルボタンBT63の表示についても同様である。
【0059】
精算関連報知領域HR20-2の左下のニアエンドボタンBT62は、当該精算装置20(202レジ)において何れかの貨幣が少なくなっている旨(釣り銭切れになりそうな旨。つまりニアエンド状態である旨)を示している。ニアエンドボタンBT62は、報知ボタンの1つ(何れかの貨幣がニアエンド状態である旨を報知する報知ボタン)である。ニアエンドボタンBT62が操作された場合には当該ニアエンド状態に関する詳細報知情報(該当する貨幣、枚数等の情報)が表示される。
【0060】
取引状況管理装置40は、202レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR20-2におけるニアエンドボタンBT62の表示を制御する。具体的には、取引状況管理装置40は、監視結果情報(ニアエンド状態)に基づいて、ニアエンドボタンBT62の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非ニアエンド状態)に基づいて、ニアエンドボタンBT62の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。監視結果情報(ニアエンド状態)及び監視結果情報(非ニアエンド状態)については後述する。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-1等)におけるニアエンドボタンBT62の表示についても同様である。
【0061】
精算関連報知領域HR20-2の左側の離脱ボタンBT73は、当該精算装置20(202レジ)を使用する顧客の行動(挙動)が、離脱行動である旨を示している。離脱ボタンBT73は、報知ボタンの1つ(顧客の行動が離脱行動である旨を報知する報知ボタン)である。離脱ボタンBT73が操作された場合には当該離脱行動に関する詳細報知情報(どの処理段階における離脱行動であるかを示す情報等)が表示される。なお、図6に示すように、取引状況管理装置40は、操作迷いボタンBT71や操作準備ボタンBT72よりも目立つ態様で離脱ボタンBT73を表示する。
【0062】
取引状況管理装置40は、202レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR20-2における離脱ボタンBT73の表示を制御する。具体的には、取引状況管理装置40は、監視結果情報(離脱行動)に基づいて、離脱ボタンBT73の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非離脱行動)に基づいて、離脱ボタンBT73の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。監視結果情報(離脱行動)及び監視結果情報(非離脱行動)については後述する。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-1等)における離脱ボタンBT73の表示についても同様である。
【0063】
精算関連報知領域HR20-2の右側の画像ボタンBT78は、当該精算装置20(202レジ)を使用する顧客等の画像(静止画像、動画像)を表示(再生)するためのボタンである。画像ボタンBT78が操作された場合には精算監視画面の右側の静止画表示領域1~3に静止画が表示され、動画表示領域に動画が表示される。
【0064】
図6の例において、精算関連報知領域HR20-2の画像ボタンBT78が操作された場合には、精算装置20は、202レジの撮像画像(図6の例では、店員が離脱行動の顧客を特定するための画像。例えば、当該顧客の顔、姿の画像)を静止画表示領域や動画表示領域に表示する。登録装置10において、離脱行動に関係する画像ボタン(図10の静止画ボタンBT46、動画ボタンBT47)が操作された場合も同様である。
【0065】
図6の例において、精算関連報知領域HR20-3の画像ボタンBT78が操作された場合には、精算装置20は、203レジの画面の画像(図6の例では、店員が操作迷い行動の内容を把握するための画像。つまり進行が停止している精算装置20の画面のキャプチャ画像)を静止画表示領域に表示する。なお、精算装置20は、203レジの撮像画像(図6の例では、店員が操作迷い行動の顧客の様子を確認するための画像。例えば、当該顧客の顔、姿の画像)を静止画表示領域や動画表示領域に表示してもよい。
【0066】
図6の例において、精算関連報知領域HR20-4の画像ボタンBT78が操作された場合には、精算装置20は、204レジの撮像画像(図6の例では、店員が離脱準備行動の顧客の様子を確認するための画像。例えば、当該顧客の顔、姿の画像)を静止画表示領域や動画表示領域に表示する。なお、精算装置20は、204レジの画面の画像(図6の例では、店員がどの画面の状態で操作準備行動をしているのかを確認するための、精算装置20の画面のキャプチャ画像)を静止画表示領域に表示してもよい。
【0067】
取引状況管理装置40は、画像ボタンBT78が操作された場合に精算装置20に画像を要求し、静止画表示領域や動画表示領域に画像を表示する。なお、精算装置20は、取引状況管理装置40から画像を要求された場合(登録装置10から画像を要求された場合も同様)には、要求された画像を取引状況管理装置40に送信するが、該要求が撮像中にあった場合には、撮像を継続しつつ、画像を取引状況管理装置40に送信する(つまり、撮像中に要求があった場合であっても当該撮像は中断されない)。より詳細には、精算装置20は、例えば、動画の撮像中の撮像される動画を、記憶部(RAM203、ハードディスク207等)へ記憶(録画)するとともに、取引状況管理装置40(登録装置10)から現在の動画を要求された場合には、撮像中の動画の記憶部への記憶を維持しつつ取引状況管理装置40(登録装置10)にスルー動画(ライブ映像)を送信し、取引状況管理装置40(登録装置10)から過去の動画を要求された場合には、撮像中の動画の記憶部への記憶を維持しつつ取引状況管理装置40(登録装置10)に過去の動画(例えば、記憶部に記憶されている動画(要求された部分の動画))を送信する。
【0068】
取引状況管理装置40は、使用状態が使用中の場合に画像ボタンBT78を表示する。つまり、取引状況管理装置40は、監視結果情報(使用中状態)に基づいて、画像ボタンBT78の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(空き状態)に基づいて、画像ボタンBT78の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。監視結果情報(使用中状態)及び監視結果情報(非使用中状態)については後述する。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-1等)における画像ボタンBT78の表示についても同様である。
【0069】
なお、図6に示した例では、精算関連報知領域HR20-2の画像ボタンBT78は太枠で示され、精算関連報知領域HR20-3の画像ボタンBT78や精算関連報知領域HR20-4の画像ボタンBT78は細枠で示されているが、太枠は、当該画像ボタンBT78が操作(選択)されている旨を示している。従って、図示は省略したが、精算監視画面の右側の静止画表示領域1~3には、202レジを使用する顧客の静止画が表示され、動画表示領域には202レジを使用する顧客の静止画が表示されている。
【0070】
精算関連報知領域HR20-3の左側の操作迷いボタンBT71は、当該精算装置20(203レジ)を使用する顧客の行動(挙動)が、操作迷い行動である旨を示している。操作迷いボタンBT71は、報知ボタンの1つ(顧客の行動が操作迷い行動である旨を報知する報知ボタン)である。操作迷いボタンBT71が操作された場合には当該操作迷い行動に関する詳細報知情報(どの処理段階における操作迷い行動であるかを示す情報等)が表示される。
【0071】
取引状況管理装置40は、203レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR20-3における操作迷いボタンBT71の表示を制御する。具体的には、取引状況管理装置40は、監視結果情報(操作迷い行動)に基づいて、操作迷いボタンBT71の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非操作迷い行動)に基づいて、操作迷いボタンBT71の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。監視結果情報(操作迷い行動)及び監視結果情報(非操作迷い行動)については後述する。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-1等)における操作迷いボタンBT71の表示についても同様である。
【0072】
精算関連報知領域HR20-4の左側の操作準備ボタンBT72は、当該精算装置20(204レジ)を使用する顧客の行動(挙動)が、操作準備行動である旨を示している。離脱ボタンBT73は、報知ボタンの1つ(顧客の行動が操作準備行動である旨を報知する報知ボタン)である。操作準備ボタンBT72が操作された場合には当該操作準備行動に関する詳細報知情報(どの処理段階における操作準備行動であるかを示す情報等)が表示される。
【0073】
取引状況管理装置40は、204レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR20-4における操作準備ボタンBT72の表示を制御する。具体的には、取引状況管理装置40は、監視結果情報(操作準備行動)に基づいて、操作準備ボタンBT72の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非操作準備行動)に基づいて、操作準備ボタンBT72の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。監視結果情報(操作準備行動)及び監視結果情報(非操作準備行動)については後述する。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-1等)における操作準備ボタンBT72の表示についても同様である。
【0074】
(登録装置10の表示例)
図7図9は、第1実施形態における登録装置10の表示例である。具体的には、図7~9は、登録装置10の店員用表示部105における表示例である。なお、図7図9は、ある登録装置10(例えば、登録装置10a)における表示例であり、当該登録装置10において生成された登録データ(登録情報)は、基本的には2つの精算装置20(精算装置20a(201レジ)、精算装置20b(202レジ))のうちの何れかにおいて処理(精算処理)されるものとする。
【0075】
図7は、1品目の商品の登録前の場面における登録画面の表示内容を示している。図7において、画面右下の小計ボタンBT10は、登録処理の終了(当該取引における全部の買上商品の登録の終了)を指示するためのボタンである。小計ボタンBT10は、商品の登録後に有効となるため、1品目の商品の登録前である図7の場面では、小計ボタンBT10の操作は無効である。従って、図7の場面では、小計ボタンBT10は、操作が無効である旨の表示態様(図7では破線枠で表記)で表示されている。なお、図7の例では、小計ボタンBT10の操作が無効である旨を明示的に示すために、小計ボタンBT10を操作が無効である旨の表示態様で表示しているが、図7の場面において、小計ボタンBT10を表示しなくてもよい。
【0076】
図7において、画面左下の精算関連報知領域HR10は、精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報を報知するための表示領域である。精算関連報知領域HR10は、201レジ(精算装置20a)に関する精算関連報知領域HR10-1と、202レジ(精算装置20b)に関する精算関連報知領域HR10-2と、を有する。
【0077】
精算関連報知領域HR10-1の左下の「空き状態」は、当該精算装置20(201レジ)の使用状態が空き状態である旨を示している。精算関連報知領域HR10-2の左下の「使用中」は、当該精算装置20(202レジ)の使用状態が使用中の状態である旨を示している。
【0078】
図8は、図7の場面に続く場面における登録画面の表示内容を示している。具体的には、図8は、商品の登録後における登録画面の表示内容を示している。商品の登録後である図8の場面では、小計ボタンBT10の操作は有効である。従って、図8の場面では、小計ボタンBT10は、操作が有効である旨の表示態様(図8では実線枠で表記)で表示されている。なお、本実施例では、小計ボタンBT10の操作があった場合、登録画面に代えて小計画面が表示される。
【0079】
なお、図8は2品目の商品(アスパラ)の登録後の場面を説明したが、1品目の商品(缶ビール)の登録後以後、小計ボタンBT10の操作は有効である。
【0080】
図9は、図8の場面に続く場面における小計画面の表示内容を示している。具体的には、図9は、小計ボタンBT10の操作後における小計画面の表示内容を示している。つまり、登録装置10は、図8の場面において小計ボタンBT10が操作された場合、図8の登録画面に代えて図9の小計画面を店員用表示部105に表示する。
【0081】
図9において、画面下部の201レジボタンBT21、202レジボタンBT22は、当該取引における商品登録について精算処理を実行させる精算装置20を指定(選択)するためのボタンである。つまり、当該取引の登録データの送信先を指定(選択)するための精算装置指定ボタンである。201レジボタンBT21は、201レジ(精算装置20a)を指定するためボタンである。202レジボタンBT22は202レジ(精算装置20b)を指定するためボタンである。登録装置10は、201レジボタンBT21が操作された場合には当該取引の登録データを201レジ(精算装置20a)に送信し、202レジボタンBT22が操作された場合には当該取引の登録データを202レジ(精算装置20b)に送信する。
【0082】
お会計券ボタンBT24は、印刷部111にてお会計券(登録商標)を発行させるためのボタンである。登録装置10は、お会計券ボタンBT24が操作された場合には、お会計券を印刷、発行する。お会計券には、精算装置20において精算処理を実行するために必要な情報がコード化され印刷される。発行されたお会計券は、店員から客に手渡される。その後、客が、精算装置20に移動し、当該精算装置20(スキャナ部204)にお会計券上のコードを読み取られることに基づいて、当該精算装置20において精算処理が実行される。
【0083】
品券ボタンBT25は、品券(商品券、金券とも称する)を使用して精算するためのボタン(品券を精算に使用する旨の宣言を受け付けるボタン)である。
【0084】
登録画面ボタンBT26は、小計画面から登録画面に画面を戻すためのボタンである。登録装置10は、登録画面ボタンBT26が操作された場合には、小計画面から登録画面に画面を戻す。登録画面ボタンBT26は、例えば、買上商品を変更(追加、取消)する場合に用いられる。
【0085】
図10は、第1実施形態における精算関連報知領域HR10の表示例である。具体的には、図10(A)~図10(E)の夫々は、精算関連報知領域HR10-2における表示例である。
【0086】
図10(A)は、精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する基本報知情報の表示例である。図10(A)に示した「使用中」は、上述したように、202レジの使用状態が使用中の状態である旨を示している。
【0087】
登録装置10は、202レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR10-2(基本報知情報、詳細報知情報)における使用状態の表示を制御する。具体的には、登録装置10は、監視結果情報(使用中状態)に基づいて、使用状態の表示を「空き状態」から「使用中」に切り替え、監視結果情報(空き状態)に基づいて、使用状態の表示を「使用中」から「空き状態」に切り替える。精算関連報知領域HR10-1(基本報知情報、詳細報知情報)における使用状態の表示についても同様である。監視結果情報(使用中状態)及び監視結果情報(非使用中状態)については後述する。
【0088】
図10(A)に示した離脱ボタンBT43は、当該精算装置20(202レジ)を使用する顧客の行動(挙動)が、離脱行動である旨を示している。離脱ボタンBT43は、報知ボタンの1つ(顧客の行動が離脱行動である旨を報知する報知ボタン)である。離脱ボタンBT43が操作された場合には当該離脱行動に関する詳細報知情報(どの処理段階における離脱行動であるかを示す情報等)が表示される。
【0089】
登録装置10は、202レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR10-2(基本報知情報)における離脱ボタンBT43の表示を制御する。具体的には、取引状況管理装置40は、監視結果情報(離脱行動)に基づいて、離脱ボタンBT43の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非離脱行動)に基づいて、離脱ボタンBT43の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。精算関連報知領域HR10-1(基本報知情報)における離脱ボタンBT43の表示についても同様である。監視結果情報(離脱行動)及び監視結果情報(非離脱行動)については後述する。
【0090】
図10(A)に示したニアエンドボタンBT32は、当該精算装置20(202レジ)において何れかの貨幣が少なくなっている旨(ニアエンド状態である旨)を示している。ニアエンドボタンBT32は、報知ボタンの1つ(何れかの貨幣がニアエンド状態である旨を報知する報知ボタン)である。ニアエンドボタンBT32が操作された場合には当該ニアエンド状態に関する詳細報知情報(該当する貨幣、枚数等の情報)が表示される。
【0091】
登録装置10は、202レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR10-2(基本報知情報)におけるニアエンドボタンBT32の表示を制御する。具体的には、登録装置10は、監視結果情報(ニアエンド状態)に基づいて、ニアエンドボタンBT32の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非ニアエンド状態)に基づいて、ニアエンドボタンBT32の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。精算関連報知領域HR10-1(基本報知情報)におけるニアエンドボタンBT32の表示についても同様である。監視結果情報(ニアエンド状態)及び監視結果情報(非ニアエンド状態)については後述する。
【0092】
図10(B)は、精算に関連する詳細報知情報(具体的には、離脱行動に関する詳細報知情報)の表示例である。登録装置10は、店員が離脱ボタンBT43を操作した場合、図10(B)に示すような詳細報知情報(離脱行動に関する詳細報知情報)を表示する。図10(B)において、文言「離脱行動(決済方法の選択前)」は、当該離脱行動が、決済方法の選択前のタイミング(図14のステップS33の行動監視処理のタイミング)における離脱行動である旨を示している。図10(B)において、静止画ボタンBT46は、当該離脱行動に関係する静止画を表示(再生)するためのボタンである。動画ボタンBT47は、当該離脱行動に関係する動画を表示(再生)するためのボタンである。例えば、店員が、静止画ボタンBT46(動画ボタンBT47)を操作した場合、登録装置10は、精算装置20に画像を要求し、小画面(不図示)を表示し、該小画面上において静止画(動画)を再生する。
【0093】
図10(C)は、精算に関連する詳細報知情報(具体的には、ニアエンド状態に関する詳細報知情報)の表示例である。登録装置10は、店員がニアエンドボタンBT32を操作した場合、図10(C)に示すような詳細報知情報(ニアエンド状態に関する詳細報知情報)を表示する。図10(C)において、文言「10円玉:残り8枚」は、10円硬貨の収容枚数が残り8枚である旨を示している。
【0094】
図10(D)~図10(E)は、図10(A)~図10(C)とは異なる表示例(他の場面の表示例)である。
【0095】
図10(D)に示したレシートボタンBT31は、当該精算装置20(201レジ)においてレシート用紙の残量が少なくなっている旨(レシート用紙要補充状態である旨)を示している。レシートボタンBT31は、報知ボタンの1つ(レシート用紙が少なくなっている旨を報知する報知ボタン)である。レシートボタンBT31が操作された場合には当該レシート用紙要補充状態に関する詳細報知情報(レシート残量等)が表示される。
【0096】
登録装置10は、202レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR10-2(基本報知情報)におけるレシートボタンBT31の表示を制御する。具体的には、登録装置10は、監視結果情報(レシート)に基づいて、レシートボタンBT31の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非レシート)に基づいて、レシートボタンBT31の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。精算関連報知領域HR10-1(基本報知情報)におけるレシートボタンBT31の表示についても同様である。監視結果情報(レシート)及び監視結果情報(非レシート)については後述する。
【0097】
図10(D)に示したニアフルボタンBT33は、当該精算装置20(202レジ)において何れかの貨幣が多くなっている旨(ニアフル状態である旨)を示している。ニアフルボタンBT33は、報知ボタンの1つ(何れかの貨幣がニアフル状態である旨を報知する報知ボタン)である。ニアフルボタンBT33が操作された場合には当該ニアフル状態に関する詳細報知情報(該当する貨幣、枚数等の情報)が表示される。
【0098】
登録装置10は、202レジが送信する監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR10-2(基本報知情報)におけるニアフルボタンBT33の表示を制御する。具体的には、登録装置10は、監視結果情報(ニアフル状態)に基づいて、ニアフルボタンBT33の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非ニアフル状態)に基づいて、ニアフルボタンBT33の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。精算関連報知領域HR10-1(基本報知情報)におけるニアフルボタンBT33の表示についても同様である。監視結果情報(ニアフル状態)及び監視結果情報(非ニアフル状態)については後述する。
【0099】
図10(D)は、精算に関連する詳細報知情報(具体的には、レシート要補充状態に関する詳細報知情報)の表示例である。登録装置10は、店員がレシートボタンBT31を操作した場合、図10(D)に示すような詳細報知情報(レシート要補充状態に関する詳細報知情報)を表示する。図10(D)において、文言「レシート残:約1メートル」は、レシート用紙の残数量が約1メートルである旨を示している。
【0100】
図10(E)は、精算に関連する詳細報知情報(具体的には、ニアフル状態に関する詳細報知情報)の表示例である。登録装置10は、店員がニアフルボタンBT33を操作した場合、図10(E)に示すような詳細報知情報(ニアフル状態に関する詳細報知情報)を表示する。図10(E)において、文言「1000円札:あと8枚(192枚)」は、一例として200枚迄収容できる千円札において、現在192枚収容され、あと8枚で限界に達する旨を示している。
【0101】
(精算装置20の表示例)
図11は、第1実施形態(他の実施形態も同様)における精算装置20の表示例である。図11(A)は、待機画面である。例えば、精算装置20は、空き状態である場合(又は、空き状態が所定時間以上継続した場合)、図10(A)に示したような待機画面を表示する。
【0102】
図11(B)は、支払方法選択画面である。例えば、精算装置20は、登録データを受信した場合(お会計券を読み取った場合も同様)、図11(B)に示すような支払方法選択画面を表示する。図11(B)において、現金ボタンBT51、クレジットボタンBT52、電子マネーボタンBT53は、何れも決済種別ボタンである。現金ボタンBT51は、支払方法(決済方法、決済種別)として現金を選択(指定)するためのボタンである。クレジットボタンBT52は、支払方法としてクレジットカードを選択するためのボタンである。電子マネーボタンBT53は、支払方法として電子マネーを選択するためのボタンである。
【0103】
図11(C)は、入金画面(預り金額が支払金額に達していない場合の入金画面)である。例えば、精算装置20は、支払方法選択画面において現金ボタンBT51が操作された場合、図11(C)に示すような入金画面を表示する。
【0104】
図11(D)は、入金画面(預り金額が支払金額に達している場合の入金画面)である。例えば、精算装置20は、買上金額以上の現金の投入があった場合、つまり、預り金額が買上商品に応じた支払金額に達した場合、図11(D)に示すような入金画面を表示する。図11(D)において、おわり(レシート)ボタンBT54は、預り金を確定させるためのボタンである。
【0105】
図11(E)は、釣銭画面である。例えば、精算装置20は、入金画面(図11(D))においておわり(レシート)ボタンBT54が操作された場合、図11(E)に示すような釣銭画面を表示する。
【0106】
図11(F)は、レシート画面である。例えば、精算装置20は、釣銭機212の取出口から釣り銭が取り去られた場合に、図11(F)に示すようなレシート画面を表示する。なお、釣り銭が発生しない場合には、釣銭画面を表示せずに、入金画面(図11(D))からレシート画面(図11(F))に遷移する。
【0107】
続いて、図12及び図13を用いて、登録装置10の処理の流れを説明する。図12及び図13は、第1実施形態(他の実施形態も同様)における登録装置10の動作例を示すフローチャートである。
【0108】
図12のフローチャートの説明)
図12のフローチャートは、登録装置10の基本的な一取引(1品目の商品の登録~登録データの送信)の流れを示している。なお、図12のフローチャートの開始時において、登録装置10は、図7に示したような画面を表示しているものとする。
【0109】
ステップS10:登録装置10は、精算関連報知処理を実行する。精算関連報知処理は、精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報を報知する処理である。精算関連報知処理の詳細は後述(図13)する。続いてステップS11に進む。
【0110】
ステップS11:登録装置10は、商品(1品目の商品)のスキャン等があったか否かを判断する。スキャン等があれば(ステップS11:YES)、ステップS12に進む。スキャン等がなければ(ステップS11:NO)、ステップS10に戻る。
【0111】
ステップS12:登録装置10は、商品(ステップS10にてスキャン等した商品)を登録する。続いてステップS13に進む。
【0112】
ステップS13:登録装置10は、精算関連報知処理を実行する。上述したように、精算関連報知処理は、精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報を報知する処理である。精算関連報知処理の詳細は後述(図13)する。続いてステップS14に進む。
【0113】
ステップS14:登録装置10は、商品(2品目以降の当該ステップS3が実行される毎の商品)のスキャン等があったか否かを判断する。スキャン等があれば(ステップS14:YES)、ステップS15に進む。スキャンがなければ(ステップS14:NO)、ステップS16に進む。
【0114】
ステップS15:登録装置10は、商品(ステップS3にてスキャン等した商品)を登録する。続いてステップS16に進む。
【0115】
ステップS16:登録装置10は、小計ボタンBT10の操作があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS16:YES)、小計画面(図9参照)に表示を切り替え、ステップS17に進む。操作がなければ(ステップS16:NO)、ステップS13に戻る。
【0116】
ステップS17:登録装置10は、精算関連報知処理を実行する。上述したように、精算関連報知処理は、精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報を報知する処理である。精算関連報知処理の詳細は後述(図13)する。続いてステップS18に進む。
【0117】
ステップS18:登録装置10は、精算装置20を指定する操作(精算装置指定ボタンの操作)があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS18:YES)、ステップS9に進む。操作がなければ(ステップS18:NO)、ステップS17に戻る。
【0118】
ステップS19:登録装置10は、精算装置20(ステップS18にて指定された精算装置20)に登録データを送信する。そして、図12のフローチャートは終了する。
【0119】
図13のフローチャートの説明)
図13のフローチャートは、図12のフローチャートの精算関連報知処理(ステップS10、S13、S17)の詳細を示している。
【0120】
上述したように、登録装置10は、図12のフローチャートのステップS10、S13、S17において精算関連報知処理を実行する。つまり、登録装置10は、1品目の商品の登録前の期間は、1品目の商品の登録待ち処理(ステップS11)と精算関連報知処理(ステップS10)とを同時並列的に実行し、1品目の商品の登録後であって小計ボタンBT10の操作前の期間は、2品目以降の各商品の登録待ち処理(ステップS14)や小計ボタンBT10の操作待ちの処理(ステップS16)と精算関連報知処理(ステップS13)とを同時並列的に実行し、小計ボタンBT10の操作後であって装置指定ボタンの操作前の期間は、装置指定ボタンの操作待ちの処理(ステップS18)と精算関連報知処理(ステップS17)とを同時並列的に実行する。つまり、登録装置10は、商品を登録して登録データを送信する迄の一連の各処理と、精算関連報知処理とを、並行処理(マルチタスクとして処理)する。以下、図12のフローチャートを用いて精算関連報知処理について説明する。
【0121】
ステップS100:登録装置10は、精算装置20が送信する監視結果情報を受信(精算装置20から直接受信、又は、他の装置を介して受信)したか否かを判断する。受信していれば(ステップS100:YES)、ステップS101に進む。受信していなければ(ステップS100:NO)、ステップS105に進む。
【0122】
ステップS101:登録装置10は、ステップS100において受信した監視結果情報に基づいて、精算関連報知領域HR10に表示する基本報知情報(図10参照)の表示内容、精算関連報知領域HR10に表示する詳細報知情報(図10参照)の表示内容を設定(記憶)する。つまり、登録装置10は、ステップS100において受信した監視結果情報の内容に基づいて、基本報知情報として、使用状態の表示内容(使用中、空き状態)や、各種の報知ボタンの表示の有無を設定し、詳細報知情報として、表示する文言(「決済方法の選択前」「10円玉:残り8枚」等)等を設定する。続いてステップS102に進む。
【0123】
ステップS102:登録装置10は、基本報知情報を表示中であるか否かを判断する。つまり、登録装置10は、現在、精算関連報知領域HR10に表示中の情報が基本報知情報であるか否かを判断する。基本報知情報を表示中であれば(ステップS102:YES)、ステップS103に進む。基本報知情報を表示中でなければ、すなわち詳細報知情報を表示中であれば(ステップS102:NO)、ステップS104に進む。
【0124】
ステップS103:登録装置10は、ステップS101にて記憶した設定に基づいて、基本報知情報の表示を制御する。続いてステップS105に進む。
【0125】
ステップS104:登録装置10は、ステップS101にて記憶した設定に基づいて、詳細報知情報の表示を制御する。続いてステップS105に進む。
【0126】
ステップS105:登録装置10は、ステップS102と同様、基本報知情報を表示中であるか否かを判断する。基本報知情報を表示中であれば(ステップS105:YES)、ステップS106に進む。基本報知情報を表示中でなければ、すなわち詳細報知情報を表示中であれば(ステップS105:NO)、ステップS108に進む。
【0127】
ステップS106:登録装置10は、報知ボタンの操作があったか否かを判断する。つまり、登録装置10は、現在表示中の基本報知情報に配置されている報知ボタン(例えば、図10(A)の例ではニアエンドボタンBT32や離脱ボタンBT43)の操作があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS106:YES)、ステップS107に進む。操作がなければ(ステップS106:NO)、図13のフローチャート(精算関連報知処理)は終了する。
【0128】
ステップS107:登録装置10は、ステップS101にて記憶した設定に基づいて、精算関連報知領域HR10の表示を基本報知情報から詳細報知情報に切り替える。そして図13のフローチャート(精算関連報知処理)は終了する。
【0129】
ステップS108:登録装置10は、戻るボタンBT45の操作があったか否かを判断する。つまり、登録装置10は、現在表示中の詳細報知情報に配置されている戻るボタンBT45(図10参照)の操作があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS108:YES)、ステップS109に進む。操作がなければ(ステップS108:NO)、図13のフローチャート(精算関連報知処理)は終了する。
【0130】
ステップS109:登録装置10は、ステップS101にて記憶した設定に基づいて、精算関連報知領域HR10の表示を詳細報知情報から基本報知情報に切り替える。そして図13のフローチャート(精算関連報知処理)は終了する。
【0131】
続いて、図14図22を用いて、精算装置20の処理の流れを説明する。図14図20図22は、第1実施形態における精算装置20の動作例を示すフローチャートである。図21は、貨幣監視処理(ステップS49)において参照される情報の一例である。
【0132】
図14及び図15のフローチャートの説明)
図14及び図15のフローチャートは、精算装置20の基本的な一取引(登録データ受信~現金による精算~精算データの送信)の流れを示している。図15のフローチャートは、図14のフローチャートの続きである。なお、図14のフローチャートの開始時において、精算装置20は、図11(A)に示したような画面を表示しているものとする。
【0133】
図14のステップS30:精算装置20は、登録データを受信したか否かを判断する。受信していれば(ステップS30:YES)、支払方法選択画面(図11(B)参照)に表示を切り替え、ステップS31に進む。受信していなければ(ステップS30:NO)、ステップS30に戻る。
【0134】
ステップS31:精算装置20は、使用状態監視処理を実行する。使用状態監視処理は、当該精算装置20の現在の使用状態(使用中状態、空き状態)を監視する処理である。ステップS30の使用状態監視処理の詳細は後述(図16(A))する。続いてステップS32に進む。
【0135】
ステップS32:精算装置20は、初期化処理を実行する。初期化処理は、行動監視処理(後述)において用いられる情報を初期化等する処理である。初期化処理の詳細は後述(図16(B))する。続いてステップS33に進む。
【0136】
ステップS33:精算装置20は、行動監視処理を実行する。行動監視処理は、当該精算装置20を使用中の顧客の行動(挙動)を監視する処理である。行動監視処理の詳細は後述(図17図19)する。続いてステップS34に進む。
【0137】
ステップS34:精算装置20は、決済種別ボタン(現金ボタンBT51、クレジットボタンBT52、電子マネーボタンBT53)の操作があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS34:YES)、入金画面(図11(C)参照)に表示を切り替え、ステップS35に進む。操作がなければ(ステップS34:NO)、ステップS33に戻る。
【0138】
ステップS35:精算装置20は、初期化処理を実行する。上述したように、初期化処理は、行動監視処理(後述)において用いられる情報を初期化等する処理である。初期化処理の詳細は後述(図16(B))する。続いてステップS36に進む。
【0139】
ステップS36:精算装置20は、行動監視処理を実行する。上述したように、行動監視処理は、当該精算装置20を使用中の顧客の行動(挙動)を監視する処理である。行動監視処理の詳細は後述(図17図19)する。続いてステップS37に進む。
【0140】
ステップS37:精算装置20は、貨幣が投入されたか否かを判断する。貨幣が投入されていれば(ステップS37:YES)、ステップS38に進む。つまり、精算装置20は、預り金として現金の投入を受け付けたか否かを判断する。貨幣が投入されていなければ(ステップS37:NO)、ステップS36に戻る。
【0141】
ステップS38:精算装置20は、ステップS37において投入された貨幣を預り金として計上する。また、精算装置20は、預り金を入金画面に表示する。続いてステップS39に進む。
【0142】
ステップS39:精算装置20は、初期化処理を実行する。上述したように、初期化処理は、行動監視処理(後述)において用いられる情報を初期化等する処理である。初期化処理の詳細は後述(図16(B))する。続いてステップS40に進む。
【0143】
ステップS40:精算装置20は、預り金額が支払金額以上であるか否かを判断する。支払金額以上であれば(ステップS40:YES)、入金画面(図11(D)参照)に表示を切り替え、図15のステップS41に進む。支払金額以上でなければ(ステップS40:NO)、ステップS36に戻る。
【0144】
図15のステップS41:精算装置20は、行動監視処理を実行する。上述したように、行動監視処理は、当該精算装置20を使用中の顧客の行動(挙動)を監視する処理である。行動監視処理の詳細は後述(図17図19)する。続いてステップS42に進む。
【0145】
ステップS42:精算装置20は、おわりボタン(おわり(レシート)ボタンBT54)の操作があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS42:YES)、釣銭画面(図11(E)参照)に表示を切り替え、ステップS46に進む。操作がなければ(ステップS42:NO)、ステップS43に進む。
【0146】
ステップS43:精算装置20は、貨幣が投入されたか否かを判断する。貨幣が投入されていれば(ステップS43:YES)、ステップS44に進む。貨幣が投入されていなければ(ステップS43:NO)、ステップS41に戻る。
【0147】
ステップS44:精算装置20は、ステップS43において投入された貨幣を預り金として計上する。また、精算装置20は、預り金を入金画面に表示する。続いてステップS45に進む。
【0148】
ステップS45:精算装置20は、初期化処理を実行する。上述したように、初期化処理は、行動監視処理(後述)において用いられる情報を初期化等する処理である。初期化処理の詳細は後述(図16(B))する。続いてステップS41に戻る。
【0149】
ステップS46:精算装置20は、初期化処理を実行する。上述したように、初期化処理は、行動監視処理(後述)において用いられる情報を初期化等する処理である。初期化処理の詳細は後述(図16(B))する。続いてステップS47に進む。
【0150】
ステップS47:精算装置20は、釣り銭が必要であるか否かを判断する。つまり、精算装置20は、預り金額(入金額)が支払金額(合計金額)を超えているか否かを判断する。必要であれば(ステップS47:YES)、釣銭画面(図11(E)参照)に表示を切り替え、ステップS48に進む。必要でなければ(ステップS47:NO)、レシート画面(図11(F)参照)に表示を切り替え、ステップS53に進む。
【0151】
ステップS48:精算装置20は、預り金額と支払金額との差額(釣銭額)と等しい額の貨幣を釣り銭として払出口から払い出す。続いてステップS49に進む。
【0152】
ステップS49:精算装置20は、貨幣監視処理を実行する。貨幣監視処理は、釣銭機212に収容されている貨幣の枚数を監視する処理である。貨幣監視処理の詳細は後述(図20)する。続いてステップS50に進む。
【0153】
ステップS50:精算装置20は、行動監視処理を実行する。上述したように、行動監視処理は、当該精算装置20を使用中の顧客の行動(挙動)を監視する処理である。行動監視処理の詳細は後述(図17図19)する。続いてステップS51に進む。
【0154】
ステップS51:精算装置20は、ステップS48において払い出した釣り銭が取り去られたか否かを判断する。取り去られていれば(ステップS51:YES)、レシート画面(図11(F)参照)に表示を切り替え、ステップS52に進む。取り去られていなければ(ステップS51:NO)、ステップS50に戻る。
【0155】
ステップS52:精算装置20は、初期化処理を実行する。上述したように、初期化処理は、行動監視処理(後述)において用いられる情報を初期化等する処理である。初期化処理の詳細は後述(図16(B))する。続いてステップS53に進む。
【0156】
ステップS53:精算装置20は、レシートを印刷し、発行口から発行する。続いてステップS54に進む。
【0157】
ステップS54:精算装置20は、レシート用紙監視処理を実行する。レシート用紙監視処理は、印刷部211によって印刷されるレシート用紙の残量を監視する処理である。レシート用紙監視処理の詳細は後述(図22)する。続いてステップS55に進む。
【0158】
ステップS55:精算装置20は、行動監視処理を実行する。上述したように、行動監視処理は、当該精算装置20を使用中の顧客の行動(挙動)を監視する処理である。行動監視処理の詳細は後述(図17図19)する。続いてステップS56に進む。
【0159】
ステップS56:精算装置20は、ステップS53において発行したレシートが取り去られたか否かを判断する。取り去られていれば(ステップS56:YES)、待機画面(図11(A)参照)に表示を切り替え、ステップS57に進む。取り去られていなければ(ステップS56:NO)、ステップS55に戻る。
【0160】
ステップS57:精算装置20は、使用状態監視処理を実行する。使用状態監視処理は、当該精算装置20の現在の使用状態(使用中状態、空き状態)を監視する処理である。ステップS57の使用状態監視処理の詳細は後述(図16(C))する。続いてステップS58に進む。
【0161】
ステップS58:精算装置20は、初期化処理を実行する。上述したように、初期化処理は、行動監視処理(後述)において用いられる情報を初期化等する処理である。初期化処理の詳細は後述(図16(B))する。続いてステップS59に進む。
【0162】
ステップS59:精算装置20は、ストアコントローラ30に精算データを送信する。そして、図14図15のフローチャートは終了する。
【0163】
図16(A)のフローチャートの説明)
図16(A)のフローチャートは、使用状態監視処理(図14のフローチャートのステップS31)の詳細を示している。
【0164】
図16(A)のステップS200:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(使用中状態)を送信する。監視結果情報(使用中状態)は、当該精算装置20の使用状態が使用中である旨の監視結果情報である。例えば、監視結果情報(使用中状態)は、当該精算装置20の装置識別番号、使用状態が使用中である旨を示す情報を含む。精算装置20は、監視結果情報(使用中状態)を、直接取引状況管理装置40に送信してもよいし、他の装置(例えばストアコントローラ30)を介して取引状況管理装置40に送信してもよい。他の種類の監視結果情報を取引状況管理装置40に送信する場合も同様である。また、他の実施形態においても同様である。続いてステップS201に進む。
【0165】
なお、取引状況管理装置40は、監視結果情報(使用中状態)に基づいて精算関連報知領域HR20に「使用中」を表示する。
【0166】
ステップS201:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(使用中状態)を送信する。精算装置20は、監視結果情報(使用中状態)を、直接登録装置10に送信してもよいし、他の装置(例えばストアコントローラ30、取引状況管理装置40)を介して登録装置10に送信してもよい。他の種類の監視結果情報を登録装置10に送信する場合も同様である。また、他の実施形態においても同様である。そして本フローチャートは終了する。
【0167】
なお、登録装置10は、監視結果情報(使用中状態)に基づいて精算関連報知領域HR10に「使用中」を表示する。
【0168】
図16(B)のフローチャートの説明)
図16(B)のフローチャートは、初期化処理(図14のフローチャートのステップS32、S35、S39、図15のフローチャートのS45、S46、S52、S58)の詳細を示している。
【0169】
上述したように、精算装置20は、図14のフローチャートのステップS32、S35、S39、図15のフローチャートのS45、S46、S52、S58において初期化処理を実行する。つまり、精算装置20は、一取引の開始時や終了時のほか、当該精算装置20において顧客の操作(画面上の操作)や動作(貨幣投入、釣銭取り去り、レシート取り去り)があった場合に、初期化処理を実行する。
【0170】
初期化処理は、行動監視処理(後述)において用いられる情報(具体的には、他の装置(登録装置10、取引状況管理装置40)において報知ボタン(顧客の行動に関する離脱ボタンBT73等)を非表示状態から表示状態に制御するか否かの判断に用いられる各種の計時用タイマー)を初期化する処理であるとともに、行動監視処理(後述)の制御に基づいて他の装置(登録装置10、取引状況管理装置40)において表示状態となった報知ボタン(顧客の行動に関する離脱ボタンBT73等)を非表示状態に制御する処理である。以下、図16(B)のフローチャートを用いて初期化処理について説明する。
【0171】
図16(B)のステップS220:精算装置20は、離脱行動判定前状態(離脱行動であると判定し得る判定前の状態)が継続する時間(離脱行動判定前時間)の計時値(計測値)を初期化する。例えば、精算装置20は、タイマー(離脱行動判定前時間の計時用のタイマー)を用いて離脱行動判定前時間を計時するが、当該ステップS220の処理では、当該タイマーの計時値(時間)をリセットする。単にリセットするのみで計時を開始しない。続いてステップS221に進む。
【0172】
ステップS221:精算装置20は、操作準備行動判定前状態(操作準備行動であると判定し得る判定前の状態)が継続する時間(操作準備行動判定前時間)の計時値(計測値)を初期化する。例えば、精算装置20は、タイマー(操作準備行動判定前時間の計時用のタイマー)を用いて操作準備行動判定前時間を計時するが、当該ステップS221の処理では、当該タイマーの計時値(時間)をリセットする。単にリセットするのみで計時を開始しない。続いてステップS222に進む。
【0173】
ステップS222:精算装置20は、操作迷い行動判定前状態(操作迷い行動であると判定し得る判定前の状態)が継続する時間(操作迷い行動判定前時間)の計時値(計測値)を初期化する。例えば、精算装置20は、タイマー(操作迷い行動判定前時間の計時用のタイマー)を用いて操作迷い行動判定前時間を計時するが、当該ステップS222の処理では、当該タイマーの計時値(時間)をリセットする。単にリセットするのみで計時を開始しない。続いてステップS223に進む。
【0174】
ステップS223:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。監視結果情報(非離脱行動)は、当該精算装置20を使用する顧客の行動が離脱行動に該当しない旨の監視結果情報である。監視結果情報(非離脱行動)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の使用する顧客の行動が離脱行動に該当しない旨を示す情報を含む。続いてステップS224に進む。
【0175】
なお、取引状況管理装置40は、監視結果情報(離脱行動)に基づいて、精算関連報知領域HR20における離脱ボタンBT73の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非離脱行動)に基づいて、精算関連報知領域HR20における離脱ボタンBT73の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0176】
従って、精算装置20は、取引状況管理装置40における離脱ボタンBT73の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非離脱行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40における離脱ボタンBT73の表示の設定が表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作準備行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(離脱行動)の送信後であって監視結果情報(非離脱行動)の送信前である場合(監視結果情報(離脱行動)も監視結果情報(非離脱行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(離脱行動)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(非離脱行動)を送信してもよい。
【0177】
ステップS224:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS225に進む。
【0178】
なお、登録装置10は、監視結果情報(離脱行動)に基づいて、精算関連報知領域HR10における離脱ボタンBT43の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非離脱行動)に基づいて、精算関連報知領域HR10における離脱ボタンBT43の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0179】
従って、精算装置20は、登録装置10における離脱ボタンBT43の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非離脱行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10における離脱ボタンBT43の表示の設定が表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(離脱行動)の送信後であって監視結果情報(非離脱行動)の送信前である場合(監視結果情報(離脱行動)も監視結果情報(非離脱行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(離脱行動)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信してもよい。
【0180】
ステップS225:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。監視結果情報(非操作準備行動)は、当該精算装置20を使用する顧客の行動が操作準備行動に該当しない旨の監視結果情報である。監視結果情報(非操作準備行動)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の使用する顧客の行動が操作準備行動に該当しない旨を示す情報を含む。続いてステップS227に進む。
【0181】
なお、取引状況管理装置40は、監視結果情報(操作準備行動)に基づいて、精算関連報知領域HR20における操作準備ボタンBT72の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非操作準備行動)に基づいて、精算関連報知領域HR20における操作準備ボタンBT72の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0182】
従って、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作準備ボタンBT72の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非操作準備行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作準備ボタンBT72の表示の設定が表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作準備行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(操作準備行動)の送信後であって監視結果情報(非操作準備行動)の送信前である場合(監視結果情報(操作準備行動)も監視結果情報(非操作準備行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(操作準備行動)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作準備行動)を送信してもよい。
【0183】
ステップS227:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。監視結果情報(非操作迷い行動)は、当該精算装置20を使用する顧客の行動が操作迷い行動に該当しない旨の監視結果情報である。監視結果情報(非操作迷い行動)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の使用する顧客の行動が操作迷い行動に該当しない旨を示す情報を含む。そして本フローチャートは終了する。
【0184】
なお、取引状況管理装置40は、監視結果情報(操作迷い行動)に基づいて、精算関連報知領域HR20における操作迷いボタンBT71の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非操作迷い行動)に基づいて、精算関連報知領域HR20における操作迷いボタンBT71の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0185】
従って、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作迷いボタンBT71の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非操作迷い行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作迷いボタンBT71の表示の設定が表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(操作迷い行動)の送信後であって監視結果情報(非操作迷い行動)の送信前である場合(監視結果情報(操作迷い行動)も監視結果情報(非操作迷い行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(操作迷い行動)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操迷い備行動)を送信してもよい。
【0186】
図16(C)のフローチャートの説明)
図16(C)のフローチャートは、使用状態監視処理(図15のフローチャートのステップS57)の詳細を示している。
【0187】
図16(C)のステップS210:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(空き状態)を送信する。監視結果情報(空き状態)は、当該精算装置20の使用状態が空き状態である旨の監視結果情報である。例えば、監視結果情報(空き状態)は、当該精算装置20の装置識別番号、使用状態が空き状態である旨を示す情報を含む。続いてステップS221に進む。
【0188】
なお、取引状況管理装置40は、監視結果情報(空き状態)に基づいて精算関連報知領域HR20に「空き状態」を表示する。
【0189】
ステップS211:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(空き状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0190】
なお、登録装置10は、監視結果情報(空き状態)に基づいて精算関連報知領域HR10に「空き状態」を表示する。
【0191】
図17図19のフローチャートの説明)
図17図19のフローチャートは、行動監視処理(図14のフローチャートのステップS33,S36、図15のフローチャートのステップS41、S50、S55)の詳細を示している。図18のフローチャートは、図17のフローチャートの続きである。図19のフローチャートは、図18のフローチャートの続きである。
【0192】
図17のステップS300:精算装置20は、撮像画像に基づいて、顧客の行動が離脱行動判定前状態であるか否かを判断する。離脱行動判定前状態であれば(ステップS300:YES)、ステップS301に進む。離脱行動判定前状態でなければ(ステップS300:NO)、図18のステップS320に進む。
【0193】
ステップS301:精算装置20は、離脱行動判定前時間の計時を開始する。すなわち、精算装置20は、タイマー(離脱行動判定前時間の計時用のタイマー)をスタートさせる。なお、精算装置20は、離脱行動判定前時間の計時を既に開始している場合には当該計時を継続する。つまり、精算装置20は、既にタイマーをスタートさせている場合には当該タイマーによる計時を維持する。続いてステップS302に進む。
【0194】
ステップS302:精算装置20は、操作準備行動判定前時間を計時している場合には、当該操作準備行動判定前時間の計時値(計測値)を初期化する。すなわち、精算装置20は、タイマー(操作準備行動判定前時間の計時用のタイマー)をスタートさせている場合には当該タイマーの計時値をリセットする。なお、図16(B)に示した初期化処理(ステップS221)と同様、タイマーの計時値をリセットするのみで計時を開始しない。続いてステップS303に進む。
【0195】
ステップS303:精算装置20は、操作迷い行動判定前時間を計時している場合には、当該操作迷い行動判定前時間の計時値(計測値)を初期化する。すなわち、精算装置20は、タイマー(操作迷い行動判定前時間の計時用のタイマー)をスタートさせている場合には当該タイマーの計時値をリセットする。なお、図16(B)に示した初期化処理(ステップS222)と同様、タイマーの計時値をリセットするのみで計時を開始しない。続いてステップS310に進む。
【0196】
ステップS310:精算装置20は、ステップS301において計時を開始した離脱行動判定前時間が、離脱行動判定前時間判定用の判定用時間(例えば、5秒)以上であるか否かを判断する。離脱行動判定前時間が判定用時間以上であれば(ステップS310:YES)、ステップS310に進む。離脱行動判定前時間が判定用時間以上でなければ(ステップS310:NO)、本フローチャートは終了する。
【0197】
ステップS311:精算装置20は、図16(B)のステップS225と同様、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS313に進む。なお、図16(B)のステップS225と同様、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作準備ボタンBT72の表示の設定が既に非表示状態であるときには、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作準備行動)を送信しなくてもよい。
【0198】
ステップS313:精算装置20は、図16(B)のステップS227と同様、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS315に進む。なお、図16(B)のステップS227と同様、と同様、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作迷いボタンBT71の表示の設定が既に非表示状態であるときには、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信しなくてもよい。
【0199】
ステップS315:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(離脱行動)を送信する。監視結果情報(離脱行動)は、当該精算装置20を使用する顧客の行動が離脱行動に該当する旨の監視結果情報である。監視結果情報(離脱行動)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の使用する顧客の行動が離脱行動に該当する旨を示す情報、タイミング情報を含む。続いてステップS316に進む。
【0200】
監視結果情報(離脱行動)内のタイミング情報は、どのタイミングにおける離脱行動であるかを示した情報である。行動監視処理は、ステップS33の行動監視処理と、ステップS36の行動監視処理と、ステップS41の行動監視処理と、ステップS50の行動監視処理と、ステップS55の行動監視処理とがあるが、上記タイミング情報は、実行中の行動監視処理を特定する情報(ステップS33、S36、S41、S50、S55のうちの何れの行動監視処理であるかを特定可能な情報)であってもよい。
【0201】
なお、精算装置20は、取引状況管理装置40における離脱ボタンBT73の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(離脱行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40における離脱ボタンBT73の表示の設定が非表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(離脱行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(離脱行動)の送信前である場合(監視結果情報(離脱行動)も監視結果情報(非離脱行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非離脱行動)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(離脱行動)を送信してもよい。
【0202】
ステップS316:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(離脱行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0203】
なお、精算装置20は、登録装置10における離脱ボタンBT43の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(離脱行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10における離脱ボタンBT43の表示の設定が非表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(離脱行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(離脱行動)の送信前である場合(監視結果情報(離脱行動)も監視結果情報(非離脱行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非離脱行動)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(離脱行動)を送信してもよい。
【0204】
図18のステップS320:精算装置20は、撮像画像に基づいて、顧客の行動が操作準備行動判定前状態であるか否かを判断する。操作準備行動判定前状態であれば(ステップS320:YES)、ステップS321に進む。操作準備行動判定前状態でなければ(ステップS320:NO)、図19のステップS341に進む。
【0205】
ステップS321:精算装置20は、操作準備行動判定前時間の計時を開始する。すなわち、精算装置20は、タイマー(操作準備行動判定前時間の計時用のタイマー)をスタートさせる。なお、精算装置20は、操作準備行動判定前時間の計時を既に開始している場合には当該計時を継続する。つまり、精算装置20は、既にタイマーをスタートさせている場合には当該タイマーによる計時を維持する。続いてステップS322に進む。
【0206】
ステップS322:精算装置20は、離脱行動判定前時間を計時している場合には、当該離脱行動判定前時間の計時値(計測値)を初期化する。すなわち、精算装置20は、タイマー(離脱行動判定前時間の計時用のタイマー)をスタートさせている場合には当該タイマーの計時値をリセットする。なお、図16(B)に示した初期化処理(ステップS220)と同様、タイマーの計時値をリセットするのみで計時を開始しない。続いてステップS323に進む。
【0207】
ステップS323:精算装置20は、図16(B)のステップS223と同様、取引状況管理装置40に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS324に進む。なお、図16(B)のステップS223と同様、精算装置20は、取引状況管理装置40における離脱ボタンBT73の表示の設定が既に非表示状態であるときには、取引状況管理装置40に監視結果情報(非離脱行動)を送信しなくてもよい。
【0208】
ステップS324:精算装置20は、図16(B)のステップS224と同様、登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS325に進む。なお、図16(B)のステップS224と同様、精算装置20は、登録装置10における離脱ボタンBT43の表示の設定が既に非表示状態であるときには、登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信しなくてもよい。
【0209】
ステップS325:精算装置20は、図17のステップS303と同様、操作迷い行動判定前時間を計時している場合には、当該操作迷い行動判定前時間の計時値(計測値)を初期化する。続いてステップS326に進む。
【0210】
ステップS326:精算装置20は、図16(B)のステップS227と同様、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS330に進む。なお、図16(B)のステップS227と同様、と同様、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作迷いボタンBT71の表示の設定が既に非表示状態であるときには、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信しなくてもよい。
【0211】
ステップS330:精算装置20は、ステップS321において計時を開始した操作準備行動判定前時間が、操作準備行動判定前時間判定用の判定用時間(例えば、30秒)以上であるか否かを判断する。操作準備行動判定前時間が判定用時間以上であれば(ステップS330:YES)、ステップS331に進む。操作準備行動判定前時間が判定用時間以上でなければ(ステップS330:NO)、本フローチャートは終了する。
【0212】
ステップS331:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(操作準備行動)を送信する。監視結果情報(操作準備行動)は、当該精算装置20を使用する顧客の行動が操作準備行動に該当する旨の監視結果情報である。監視結果情報(操作準備行動)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の使用する顧客の行動が操作準備行動に該当する旨を示す情報、タイミング情報を含む。そして本フローチャートは終了する。
【0213】
監視結果情報(操作準備行動)内のタイミング情報は、監視結果情報(離脱行動)内のタイミング情報と同様、どのタイミングにおける操作準備行動であるかを示した情報である。
【0214】
なお、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作準備ボタンBT72の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(操作準備行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作準備ボタンBT72の表示の設定が非表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(操作準備行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(操作準備行動)の送信前である場合(監視結果情報(操作準備行動)も監視結果情報(非操作準備行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非操作準備行動)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(操作準備行動)を送信してもよい。
【0215】
図19のステップS341:精算装置20は、操作迷い行動判定前時間の計時を開始する。すなわち、精算装置20は、タイマー(操作迷い行動判定前時間の計時用のタイマー)をスタートさせる。なお、精算装置20は、操作準備行動判定前時間の計時を既に開始している場合には当該計時を継続する。つまり、精算装置20は、既にタイマーをスタートさせている場合には当該タイマーによる計時を維持する。続いてステップS342に進む。
【0216】
ステップS342:精算装置20は、図18のステップS322と同様、離脱行動判定前時間を計時している場合には、当該離脱行動判定前時間の計時値(計測値)を初期化する。続いてステップS343に進む。
【0217】
ステップS343:精算装置20は、図16(B)のステップS223と同様、取引状況管理装置40に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS344に進む。なお、図16(B)のステップS223と同様、精算装置20は、取引状況管理装置40における離脱ボタンBT73の表示の設定が既に非表示状態であるときには、取引状況管理装置40に監視結果情報(非離脱行動)を送信しなくてもよい。
【0218】
ステップS344:精算装置20は、図16(B)のステップS224と同様、登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS345に進む。なお、図16(B)のステップS224と同様、精算装置20は、登録装置10における離脱ボタンBT43の表示の設定が既に非表示状態であるときには、登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信しなくてもよい。
【0219】
ステップS345:精算装置20は、図17のステップS302と同様、操作準備行動判定前時間を計時している場合には、当該操作準備行動判定前時間の計時値(計測値)を初期化する。続いてステップS346に進む。
【0220】
ステップS346:精算装置20は、図16(B)のステップS225と同様、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS350に進む。なお、図16(B)のステップS225と同様、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作準備ボタンBT72の表示の設定が既に非表示状態であるときには、取引状況管理装置40に監視結果情報(非操作準備行動)を送信しなくてもよい。
【0221】
ステップS350:精算装置20は、ステップS341において計時を開始した操作迷い行動判定前時間が、操作迷い行動判定前時間判定用の判定用時間(例えば、20秒)以上であるか否かを判断する。操作迷い行動判定前時間が判定用時間以上であれば(ステップS350:YES)、ステップS351に進む。操作迷い行動判定前時間が判定用時間以上でなければ(ステップS350:NO)、本フローチャートは終了する。
【0222】
ステップS351:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(操作迷い行動)を送信する。監視結果情報(操作迷い行動)は、当該精算装置20を使用する顧客の行動が操作迷い行動に該当する旨の監視結果情報である。監視結果情報(操作迷い行動)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の使用する顧客の行動が操作迷い行動に該当する旨を示す情報、タイミング情報を含む。そして本フローチャートは終了する。
【0223】
監視結果情報(操作迷い行動)内のタイミング情報は、監視結果情報(離脱行動)内のタイミング情報や操作準備行動(操作準備行動)内のタイミング情報と同様、どのタイミングにおける操作迷い行動であるかを示した情報である。
【0224】
なお、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作迷いボタンBT71の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(操作迷い行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40における操作迷いボタンBT71の表示の設定が非表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(操作迷い行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(操作迷い行動)の送信前である場合(監視結果情報(操作迷い行動)も監視結果情報(非操作迷い行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非操作迷い行動)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(操作迷い行動)を送信してもよい。
【0225】
図20のフローチャートの説明)
図20のフローチャートは、貨幣監視処理(図15のフローチャートのステップS49)の詳細を示している。図21は、貨幣監視処理において参照される情報の一例である。
【0226】
図20のステップS400:精算装置20は、何れかの貨幣がニアエンド状態判定用の第2下限枚数未満であるか否かを判断する。何れかの貨幣が第2下限枚数未満であれば(ステップS400:YES)、ステップS401に進む。何れの貨幣も第2下限枚数未満でなければ(ステップS400:NO)、ステップS402に進む。
【0227】
ステップS401:精算装置20は、何れかの貨幣がニアエンド状態判定用の第1下限枚数未満であるか否かを判断する。詳細は図21にて説明するが、第1下限枚数は、第2下限枚数よりも少ない枚数である。何れかの貨幣が第1下限枚数未満であれば(ステップS401:YES)、ステップS406に進む。何れの貨幣も第1下限枚数未満でなければ(ステップS401:NO)、ステップS404に進む。
【0228】
ステップS402:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。監視結果情報(非ニアエンド状態)は、当該精算装置20の何れの貨幣もニアエンド状態に該当しない旨の監視結果情報である。監視結果情報(非ニアエンド状態)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の何れの貨幣もニアエンド状態に該当しない旨を示す情報を含む。続いてステップS403に進む。
【0229】
なお、取引状況管理装置40は、監視結果情報(ニアエンド状態)に基づいて、精算関連報知領域HR20におけるニアエンドボタンBT62の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非ニアエンド状態)に基づいて、精算関連報知領域HR20におけるニアエンドボタンBT62の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0230】
従って、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアエンドボタンBT62の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアエンドボタンBT62の表示の設定が表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(ニアエンド状態)の送信後であって監視結果情報(非ニアエンド状態)の送信前である場合(監視結果情報(ニアエンド状態)も監視結果情報(非ニアエンド状態)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(ニアエンド状態)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信してもよい。
【0231】
ステップS403:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS410に進む。
【0232】
なお、登録装置10は、監視結果情報(ニアエンド状態)に基づいて、精算関連報知領域HR10におけるニアエンドボタンBT32の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非ニアエンド状態)に基づいて、精算関連報知領域HR10におけるニアエンドボタンBT32の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0233】
従って、精算装置20は、登録装置10におけるニアエンドボタンBT32の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10におけるニアエンドボタンBT32の表示の設定が表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(ニアエンド状態)の送信後であって監視結果情報(非ニアエンド状態)の送信前である場合(監視結果情報(ニアエンド状態)も監視結果情報(非ニアエンド状態)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(ニアエンド状態)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信してもよい。
【0234】
ステップS404:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する。監視結果情報(ニアエンド状態)は、当該精算装置20の何れかの貨幣がニアエンド状態に該当する旨の監視結果情報である。監視結果情報(ニアエンド状態)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の何れかの貨幣がニアエンド状態に該当する旨を示す情報、ニアエンド状態に関する情報(該当する貨幣、枚数)を含む。続いてステップS405に進む。
【0235】
なお、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアエンドボタンBT62の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(ニアエンド状態)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアエンドボタンBT62の表示の設定が非表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(ニアエンド状態)の送信前である場合(監視結果情報(ニアエンド状態)も監視結果情報(非ニアエンド状態)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非ニアエンド状態)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信してもよい。
【0236】
ステップS405:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS410に進む。なお、ステップS403と同様、精算装置20は、登録装置10におけるニアエンドボタンBT32の表示の設定が既に非表示状態であるときには、登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信しなくてもよい。
【0237】
ステップS406:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS407に進む。なお、ステップS404と同様、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアエンドボタンBT62の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(ニアエンド状態)を送信しなくてもよい。
【0238】
ステップS407:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS410に進む。
【0239】
なお、精算装置20は、登録装置10におけるニアエンドボタンBT32の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(ニアエンド状態)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10におけるニアエンドボタンBT32の表示の設定が非表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(ニアエンド状態)の送信前である場合(監視結果情報(ニアエンド状態)も監視結果情報(非ニアエンド状態)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非ニアエンド状態)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信してもよい。
【0240】
なお、精算装置20は、客の貨幣の投入によって貨幣が増加し、ニアエンド状態が解消された場合(ステップS400(NO)、S401(NO))の他、店員の作業(貨幣の補充等)によって、ニアエンド状態が解消された場合にも、監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。
【0241】
ステップS410:精算装置20は、何れかの貨幣がニアフル状態判定用の第2上限枚数よりも多いか否かを判断する。何れかの貨幣が第2上限枚数よりも多ければ(ステップS410:YES)、ステップS411に進む。何れの貨幣も第2上限枚数よりも多くなければ(ステップS410:NO)、ステップS412に進む。
【0242】
ステップS411:精算装置20は、何れかの貨幣がニアフル状態判定用の第2上限枚数よりも多いか否かを判断する。詳細は図21にて説明するが、第1上限枚数は、第2上限枚数よりも多い枚数である。何れかの貨幣が第2上限枚数よりも多ければ(ステップS411:YES)、ステップS416に進む。何れの貨幣も第1上限枚数よりも多くなければ(ステップS411:NO)、ステップS414に進む。
【0243】
ステップS412:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。監視結果情報(非ニアフル状態)は、当該精算装置20の何れの貨幣もニアフル状態に該当しない旨の監視結果情報である。監視結果情報(非ニアフル状態)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の何れの貨幣もニアフル状態に該当しない旨を示す情報を含む。続いてステップS413に進む。
【0244】
なお、取引状況管理装置40は、監視結果情報(ニアフル状態)に基づいて、精算関連報知領域HR20におけるニアフルボタンBT63の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非ニアフル状態)に基づいて、精算関連報知領域HR20におけるニアフルボタンBT63の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0245】
従って、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアフルボタンBT63の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非ニアフル状態)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアフルボタンBT63の表示の設定が表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(ニアフル状態)の送信後であって監視結果情報(非ニアフル状態)の送信前である場合(監視結果情報(ニアフル状態)も監視結果情報(非ニアフル状態)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(ニアフル状態)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信してもよい。
【0246】
ステップS413:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0247】
なお、登録装置10は、監視結果情報(ニアフル状態)に基づいて、精算関連報知領域HR10におけるニアフルボタンBT33の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非ニアフル状態)に基づいて、精算関連報知領域HR10におけるニアフルボタンBT33の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0248】
従って、精算装置20は、登録装置10におけるニアフルボタンBT33の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非ニアフル状態)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10におけるニアフルボタンBT33の表示の設定が表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(ニアフル状態)の送信後であって監視結果情報(非ニアフル状態)の送信前である場合(監視結果情報(ニアフル状態)も監視結果情報(非ニアフル状態)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(ニアフル状態)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信してもよい。
【0249】
ステップS414:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する。監視結果情報(ニアフル状態)は、当該精算装置20の何れかの貨幣がニアフル状態に該当する旨の監視結果情報である。監視結果情報(ニアフル状態)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20の何れかの貨幣がニアフル状態に該当する旨を示す情報、ニアフル状態に関する情報(該当する貨幣、枚数)を含む。続いてステップS415に進む。
【0250】
なお、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアフルボタンBT63の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(ニアフル状態)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアフルボタンBT63の表示の設定が非表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアフル状態)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(ニアフル状態)の送信前である場合(監視結果情報(ニアフル状態)も監視結果情報(非ニアフル状態)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非ニアフル状態)である場合も含む))に、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアフル状態)を送信してもよい。
【0251】
ステップS415:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。なお、ステップS413と同様、精算装置20は、登録装置10におけるニアフルボタンBT33の表示の設定が既に非表示状態であるときには、登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信しなくてもよい。
【0252】
ステップS416:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する。続いてステップS417に進む。なお、ステップS414と同様、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるニアフルボタンBT63の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(ニアフル状態)を送信しなくてもよい。
【0253】
ステップS417:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0254】
なお、精算装置20は、登録装置10におけるニアフルボタンBT33の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(ニアフル状態)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10におけるニアフルボタンBT33の表示の設定が非表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(ニアフル状態)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(ニアフル状態)の送信前である場合(監視結果情報(ニアフル状態)も監視結果情報(非ニアフル状態)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非ニアフル状態)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(ニアフル状態)を送信してもよい。
【0255】
なお、精算装置20は、釣り銭の払い出しによって貨幣が減少し、ニアフル状態が解消された場合(ステップS410(NO)、S411(NO))の他、店員の作業(貨幣の排出等)によって、ニアフル状態が解消された場合にも、監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。
【0256】
精算装置20は、図21に示したようなニアエンド・ニアフル判定用情報を参照し、上述の判定処理(ステップS400、ステップS401、ステップS410、ステップS411の処理)を実行してもよい。図21に示したニアエンド・ニアフル判定用情報は、精算装置20がアクセス可能な場所(例えば、夫々の精算装置20、取引状況管理装置40、クラウドサーバ)に記憶されていればよい。
【0257】
図21に示したニアエンド・ニアフル判定用情報によれば、1円硬貨(10円硬貨、百円硬貨、千円札も同様)の第2下限枚数は25枚、第1下限枚数は13枚であり、5円硬貨(50円硬貨、5百円硬貨、5千円札も同様)の第2下限枚数は7枚、第1下限枚数は4枚である。なお、2千円札及び一万円札は釣り銭として使用しないため枚数が設定されていない(図21では「-」と表記)。
【0258】
従って、精算装置20は、1円硬貨、10円硬貨、百円硬貨、千円札が何れも25枚(第2下限枚数)以上であって、かつ、5円硬貨、50円硬貨、5百円硬貨、5千円札が何れも7枚(第2下限枚数)以上である場合(ステップS400(NO))、取引状況管理装置40にも登録装置10にも監視結果情報(ニアエンド状態)を送信しない。
【0259】
また、精算装置20は、1円硬貨、10円硬貨、百円硬貨、千円札のうちの少なくとも1つが13枚(第1下限枚数)未満であるか、又は、5円硬貨、50円硬貨、5百円硬貨、5千円札のうちの少なくとも1つが4枚(第1下限枚数)未満である場合(ステップS401(YES))、取引状況管理装置40にも登録装置10にも監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する(ステップS406、S407)。
【0260】
精算装置20は、上記以外の場合(ステップS401(NO))、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する(ステップS404)。
【0261】
また、図21に示したニアエンド・ニアフル判定用情報によれば、1円硬貨(10円硬貨、百円硬貨、千円札、一万円札も同様)の第2上限枚数は172枚、第1上限枚数は190枚であり、5円硬貨(50円硬貨、5百円硬貨も同様)の第2上限枚数は190枚、第1上限枚数は196枚であり、2千円札(5千円札も同様)の第2上限枚数は193枚、第1上限枚数は197枚である。なお、便宜上、夫々の貨幣は、200枚迄収容できるものとして説明している。
【0262】
従って、精算装置20は、1円硬貨、10円硬貨、百円硬貨、千円札、一万円札が何れも172枚(第2上限枚数)以下であり、かつ、5円硬貨、50円硬貨、5百円硬貨が何れも190枚(第2上限枚数)以下であり、かつ、2千円札、5千円札が何れも193枚(第2上限枚数)以下である場合(ステップS410(NO))、取引状況管理装置40にも登録装置10にも監視結果情報(ニアフル状態)を送信しない。
【0263】
また、精算装置20は、1円硬貨、10円硬貨、百円硬貨、千円札、一万円札のうちの少なくとも1つが190枚(第1上限枚数)よりも多いか、又は、5円硬貨、50円硬貨、5百円硬貨のうちの少なくとも1つが196枚(第1上限枚数)よりも多いか、2千円札、5千円札のうちの少なくとも1つが197枚(第1上限枚数)よりも多い場合(ステップS411(YES))、取引状況管理装置40にも登録装置10にも監視結果情報(ニアフル状態)を送信する(ステップS416、S417)。
【0264】
精算装置20は、上記以外の場合(ステップS411(NO))、取引状況管理装置40に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する(ステップS414)。
【0265】
図22のフローチャートの説明)
図22のフローチャートは、レシート用紙監視処理(図15のフローチャートのステップS54)の詳細を示している。
【0266】
図22のステップS420:精算装置20は、レシート用紙の残量が、レシート用紙残量判定用の第2判定量(例えば、2メートル)未満であるか否かを判断する。レシート用紙の残量が第2判定量未満であれば(ステップS420:YES)、ステップS421に進む。レシート用紙の残量が第2判定量未満でなければ(ステップS420:NO)、本フローチャートは終了する。
【0267】
ステップS421:精算装置20は、レシート用紙の残量が、レシート用紙残量判定用の第1判定量(例えば、1メートル)未満であるか否かを判断する。レシート用紙の残量が第1判定量未満であれば(ステップS421:YES)、ステップS427に進む。レシート用紙の残量が第1判定量未満でなければ(ステップS420:NO)、ステップS424に進む。
【0268】
ステップS424:精算装置20は、取引状況管理装置40に監視結果情報(レシート)を送信する。監視結果情報(レシート)は、当該精算装置20のレシート用紙の残量が少ない状態(レシート用紙要補充状態)に該当する旨の監視結果情報である。監視結果情報(レシート)は、当該精算装置20の装置識別番号、当該精算装置20がレシート用紙要補充状態に該当する旨を示す情報、レシート用紙要補充状態に関する情報(レシート残量等)を含む。そして本フローチャートは終了する。
【0269】
なお、取引状況管理装置40は、監視結果情報(レシート)に基づいて、精算関連報知領域HR20におけるレシートボタンBT61の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非レシート)に基づいて、精算関連報知領域HR20におけるレシートボタンBT61の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0270】
従って、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるレシートボタンBT61の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(レシート)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、取引状況管理装置40におけるレシートボタンBT61の表示の設定が非表示状態であるときに、取引状況管理装置40に監視結果情報(レシート)を送信してもよい。
【0271】
ステップS427:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(レシート)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0272】
なお、登録装置10は、監視結果情報(レシート)に基づいて、精算関連報知領域HR10におけるレシートボタンBT31の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非レシート)に基づいて、精算関連報知領域HR10におけるレシートボタンBT31の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0273】
従って、精算装置20は、登録装置10におけるレシートボタンBT31の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(レシート)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10におけるレシートボタンBT31の表示の設定が非表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(レシート)を送信してもよい。
【0274】
なお、精算装置20は、店員の作業(レシート用紙の補充等)によって、レシート用紙要補充状態が解消された場合、監視結果情報(非レシート)を送信する。図22のフローチャートでは図示を省略している。第1実施形態(第2実施形態も同様)では、レシート用紙がある残量であるときに、ある装置におけるレシートボタンBT31の表示(表示の有無)は、当該装置の種類(登録装置10、取引状況管理装置40)に基づいて決定される。つまり、同一の装置であれば、店員によるレシート用紙の補充作業がない限り、レシートボタンBT31の表示は変化しない。従って、第1実施形態(第2実施形態も同様)では、レシート用紙監視処理において監視結果情報(非レシート)の送信を省略している(図22)。
【0275】
一方、後述の、第3実施形態~第6実施形態では、店員によるレシート用紙の補充作業がなくても、同一の装置において、レシートボタンBT31の表示が変化する場合がある。例えば、第3実施形態(第4実施形態も同様)では使用者(通常店員、制限店員)に応じてレシートボタンBT31の表示が変化する場合がある。また、第5実施形態(第6実施形態も同様)では状態(通常報知状態、報知制限状態)に応じてレシートボタンBT31の表示が変化する場合がある。従って、第3実施形態(第4実施形態も同様)では使用者の交代を想定し、第5実施形態(第6実施形態も同様)では状態の変化を想定し、レシート用紙監視処理において監視結果情報(非レシート)を送信している(図31図41)。
【0276】
(非現金の場合)
なお、図14及び図15に示したフローチャートは、上述したように、精算装置20の支払方法が現金である場合の処理の流れを示したものである。従って、図14及び図15における、初期化処理や行動監視処理の実行タイミングは、支払方法が現金である場合の一例である。支払方法が現金以外の支払方法(クレジット、電子マネー等)である場合には、精算装置20は、夫々の支払方法に応じた処理に応じた実行タイミングで、初期化処理や行動監視処理を実行する。一例として、支払方法がクレジットの場合、顧客の動作として、クレジットカードが挿入されたタイミングや、排出されたクレジットが取り去られたタイミングでも初期化処理を実行し、クレジットが排出され取り去られる迄の間に行動監視処理を実行してもよい。後述する他の実施形態(第2実施形態~第6実施形態)においても同様である。
【0277】
また、図14及び図15に示したフローチャートは、貨幣監視処理が実行される例を説明したものであるが、貨幣の増減がない場合(支払方法が現金以外の支払方法である場合等)には、貨幣監視処理の実行を省略してもよい。また、図14及び図15に示したフローチャートは、レシート用紙監視処理が実行される例を説明したものであるが、レシートを印刷、発行しない場合(例えば、電子レシートとする場合、非図示のレシート不要の操作があった場合等)には、レシート用紙監視処理の実行を省略してもよい。後述する他の実施形態(第2実施形態~第6実施形態)では、貨幣監視処理もレシート用紙監視処理も省略しない例を説明するが、上記のような場合には、他の実施形態においても貨幣監視処理やレシート用紙監視処理を省略してもよい。
【0278】
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態として、登録装置10が操作迷いボタンや操作準備ボタンを表示する態様について説明する。つまり、第1実施形態では、登録装置10には操作迷いボタンや操作準備ボタンが表示されなかったが、第2実施形態では、登録装置10に操作迷いボタンや操作準備ボタンが表示される。なお、第2実施形態におけるネットワーク構成、各装置の構成等は、既に説明した第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と共通する部分については、説明の一部又は全部を省略する。
【0279】
図23は、第2実施形態における精算関連報知領域の表示例である。具体的には、図23(A)~図23(D)の夫々は、精算関連報知領域HR10-2における表示例である。
【0280】
図23(A)に示した操作迷いボタンBT41は、当該精算装置20(202レジ)を使用する顧客の行動(挙動)が、操作迷い行動である旨を示している。操作迷いボタンBT41は、報知ボタンの1つ(顧客の行動が操作迷い行動である旨を報知する報知ボタン)である。操作迷いボタンBT41が操作された場合には当該操作迷い行動に関する詳細報知情報(どの処理段階における操作迷い行動であるかを示す情報等)が表示される。
【0281】
登録装置10は、202レジが送信する監視結果情報(操作迷い行動)に基づいて、操作迷いボタンBT41の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非操作迷い行動)に基づいて、操作迷いボタンBT41の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-1等)における操作迷いボタンBT41の表示についても同様である。
【0282】
図23(B)は、精算に関連する詳細報知情報(具体的には、操作迷い行動に関する詳細報知情報)の表示例である。登録装置10は、店員が操作迷いボタンBT41を操作した場合、図23(B)に示すような詳細報知情報(操作迷い行動に関する詳細報知情報)を表示する。図23(B)において、文言「操作迷い行動(おわりボタンの操作前)」は、当該操作迷い行動が、おわりボタンの操作前のタイミング(図15のステップS41の行動監視処理のタイミング)における操作迷い行動である旨を示している。
【0283】
図23(C)に示した操作準備ボタンBT42は、当該精算装置20(202レジ)を使用する顧客の行動(挙動)が、操作準備行動である旨を示している。操作準備ボタンBT42は、報知ボタンの1つ(顧客の行動が操作準備行動である旨を報知する報知ボタン)である。操作準備ボタンBT42が操作された場合には当該操作準備行動に関する詳細報知情報(どの処理段階における操作準備行動であるかを示す情報等)が表示される。
【0284】
登録装置10は、202レジが送信する監視結果情報(操作準備行動)に基づいて、操作準備ボタンBT42の表示を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非操作準備行動)に基づいて、操作準備ボタンBT42の表示を表示状態から非表示状態に切り替える。他の精算関連報知領域(精算関連報知領域HR20-1等)における操作準備ボタンBT42の表示についても同様である。
【0285】
図23(D)は、精算に関連する詳細報知情報(具体的には、操作準備行動に関する詳細報知情報)の表示例である。登録装置10は、店員が操作準備ボタンBT42を操作した場合、図23(D)に示すような詳細報知情報(操作準備行動に関する詳細報知情報)を表示する。図23(D)において、文言「操作準備行動(決済方法の選択前)」は、当該操作準備行動が、決済方法の選択前のタイミング(図14のステップS33の行動監視処理のタイミング)における操作準備行動である旨を示している。
【0286】
図24及び図25は、第2実施形態における精算装置20の動作例を示すフローチャートである。具体的には、図24(A)は、第1実施形態の図16(B)の破線枠P1内を置き換えたものである。図24(B)は、第1実施形態の図17の破線枠P2内を置き換えたものである。図25(A)は、第1実施形態の図18の破線枠P3を置き換えたものである。図25(B)は、第1実施形態の図19の破線枠P4を置き換えたものである。
【0287】
図24(A)のフローチャート)
以下に示すように、図24(A)のフローチャートは、ステップS226、S228の処理が存在する点が、図16(B)のフローチャートと異なる。以下、ステップS226、S228について説明する。
【0288】
ステップS226:ステップS225に続いて精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS227に進む。
【0289】
なお、登録装置10は、監視結果情報(操作準備行動)に基づいて、精算関連報知領域HR10における操作準備ボタンBT42の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非操作準備行動)に基づいて、精算関連報知領域HR10における操作準備ボタンBT42の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0290】
従って、精算装置20は、登録装置10における操作準備ボタンBT42の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非操作準備行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10における操作準備ボタンBT42の表示の設定が表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(操作準備行動)の送信後であって監視結果情報(非操作準備行動)の送信前である場合(監視結果情報(操作準備行動)も監視結果情報(非操作準備行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(操作準備行動)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信してもよい。
【0291】
ステップS228:ステップS227に続いて精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。そして、本フローチャートは終了する。
【0292】
なお、登録装置10は、監視結果情報(操作迷い行動)に基づいて、精算関連報知領域HR10における操作迷いボタンBT41の表示の設定を非表示状態から表示状態に切り替え、監視結果情報(非操作迷い行動)に基づいて、精算関連報知領域HR10における操作迷いボタンBT41の表示の設定を表示状態から非表示状態に切り替える。
【0293】
従って、精算装置20は、登録装置10における操作迷いボタンBT41の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非操作迷い行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10における操作迷いボタンBT41の表示の設定が表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(操作迷い行動)の送信後であって監視結果情報(非操作迷い行動)の送信前である場合(監視結果情報(操作迷い行動)も監視結果情報(非操作迷い行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(操作迷い行動)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信してもよい。
【0294】
図24(B)のフローチャート)
以下に示すように、図24(B)のフローチャートは、ステップS312、S314の処理が存在する点が、図17のフローチャートと異なる。以下、ステップS312、S314について説明する。
【0295】
ステップS312:ステップS311に続いて精算装置20は、図24(A)のステップS226と同様、登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS313に進む。なお、図24(A)のステップS226と同様、精算装置20は、登録装置10における離脱ボタンBT43の表示の設定が既に非表示状態であるときには、登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信しなくてもよい。
【0296】
ステップS314:ステップS313に続いて精算装置20は、図24(A)のステップS228と同様、登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS315に進む。なお、図24(A)のステップS228と同様、精算装置20は、登録装置10における操作迷いボタンBT41の表示の設定が既に非表示状態であるときには、登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信しなくてもよい。
【0297】
図25(A)のフローチャート)
以下に示すように、図25(A)のフローチャートは、ステップS327、S335、S336の処理が存在する点が、図18のフローチャートと異なる。以下、主に、ステップS327、S335、S336について説明する。
【0298】
ステップS327:ステップS326に続いて精算装置20は、図24(A)のステップS228と同様、登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS330に進む。なお、図24(A)のステップS228と同様、精算装置20は、登録装置10における操作迷いボタンBT41の表示の設定が既に非表示状態であるときには、登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信しなくてもよい。
【0299】
ステップS330:精算装置20は、ステップS321において計時を開始した操作準備行動判定前時間が、操作準備行動判定前時間判定用の第2判定用時間(例えば、30秒)以上であるか否かを判断する。操作準備行動判定前時間が第2判定用時間以上であれば(ステップS330:YES)、ステップS331に進む。操作準備行動判定前時間が第2判定用時間以上でなければ(ステップS330:NO)、本フローチャートは終了する。なお、本ステップS330では、後述のステップS335との関係上、「第2判定用時間」としている。
【0300】
ステップS335:ステップS331に続いて精算装置20は、ステップS321において計時を開始した操作準備行動判定前時間が、操作準備行動判定前時間判定用の第1判定用時間(例えば、1分)以上であるか否かを判断する。操作準備行動判定前時間が第1判定用時間以上であれば(ステップS335:YES)、ステップS336に進む。操作準備行動判定前時間が第1判定用時間以上でなければ(ステップS335:NO)、本フローチャートは終了する。
【0301】
ステップS336:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(操作準備行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0302】
なお、精算装置20は、登録装置10における操作準備ボタンBT42の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(操作準備行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10における操作準備ボタンBT42の表示の設定が非表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(操作準備行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(操作準備行動)の送信前である場合(監視結果情報(操作準備行動)も監視結果情報(非操作準備行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非操作準備行動)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(操作準備行動)を送信してもよい。
【0303】
図25(B)のフローチャート)
以下に示すように、図25(B)のフローチャートは、ステップS347、S355、S356の処理が存在する点が、図19のフローチャートと異なる。以下、主に、ステップS347、S355、S356について説明する。
【0304】
ステップS347:ステップS346に続いて精算装置20は、図24(A)のステップS226と同様、登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS350に進む。なお、図24(A)のステップS226と同様、精算装置20は、登録装置10における操作準備ボタンBT42の表示の設定が既に非表示状態であるときには、登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信しなくてもよい。
【0305】
ステップS350:精算装置20は、ステップS341において計時を開始した操作迷い行動判定前時間が、操作迷い行動判定前時間判定用の第2判定用時間(例えば、20秒)以上であるか否かを判断する。操作迷い行動判定前時間が第2判定用時間以上であれば(ステップS350:YES)、ステップS351に進む。操作迷い行動判定前時間が第2判定用時間以上でなければ(ステップS350:NO)、本フローチャートは終了する。なお、本ステップS350では、後述のステップS355との関係上、「第2判定用時間」としている。
【0306】
ステップS355:ステップS351に続いて精算装置20は、ステップS341において計時を開始した操作迷い行動判定前時間が、操作迷い行動判定前時間判定用の第1判定用時間(例えば、1分)以上であるか否かを判断する。操作迷い行動判定前時間が第1判定用時間以上であれば(ステップS355:YES)、ステップS356に進む。操作迷い行動判定前時間が第1判定用時間以上でなければ(ステップS355:NO)、本フローチャートは終了する。
【0307】
ステップS356:精算装置20は、登録装置10に監視結果情報(操作迷い行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0308】
なお、精算装置20は、登録装置10における操作迷いボタンBT41の表示の設定が既に表示状態であるときには、監視結果情報(操作迷い行動)を送信しなくてもよい。換言すれば、精算装置20は、登録装置10における操作迷いボタンBT41の表示の設定が非表示状態であるときに、登録装置10に監視結果情報(操作迷い行動)を送信してもよい。つまり、精算装置20は、監視結果情報(操作迷い行動)の送信前である場合(監視結果情報(操作迷い行動)も監視結果情報(非操作迷い行動)も送信したが最後に送信したのが監視結果情報(非操作迷い行動)である場合も含む))に、登録装置10に監視結果情報(操作迷い行動)を送信してもよい。
【0309】
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態として、店員(店員の種類)に応じて精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報の報知態様(報知内容、報知条件等)を異ならせる態様について説明する。つまり、第1実施形態(第2実施形態)では、装置(装置の種類。取引状況管理装置40/登録装置10)に応じて精算に関連する情報の報知態様が異なったが、第3実施形態では店員(店員の種類)に応じて精算に関連する情報の報知態様が異なる。なお、第3実施形態におけるネットワーク構成、各装置の構成等は、既に説明した第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と共通する部分については、説明の一部又は全部を省略する。
【0310】
(店員の種類)
店員には、精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報の報知について制限を設けていない通常店員と、制限を設けた制限店員とが存在する。例えば、通常店員と制限店員の別は、例えば、熟練した店員(熟練店員)を通常店員とし、経験が浅い店員(未熟店員)を制限としてもよいし、正社員を通常店員とし、アルバイト店員を制限店員としてもよい。
【0311】
POSシステム1内において、通常店員であるか制限店員であるかは、店員コードを用いて識別する。店員コード単体で通常店員であるか制限店員であるかを識別してもよいし、店員コードと他の情報(ファイル)とで通常店員であるか制限店員であるかを識別してもよい。つまり、POSシステム1内の装置(例えば登録装置10、取引状況管理装置40)が店員コードを取得した場合に、当該所得した店員コード(例えば、店員コードの所定桁数目の値等)自体から、通常店員であるか制限店員であるかを判断してもよいし、当該取得した店員コードと店員種別ファイル(店員コードに対応付けて通常店員であるか制限店員であるかを示す情報を記憶したファイル)とから、通常店員であるか制限店員であるかを判断してもよい。
【0312】
POSシステム1内の装置が店員コードを取得する方法は特に限定しない。例えば、各店員の名札に店員コードがバーコード化されて印刷されている場合、登録装置10は、スキャナ部104によって名札上のバーコードを読み取ることによって店員コードを取得してもよい。また、登録装置10は、バーコードの読み取りに代えて又は加えて、店員の入力操作(店員用表示部105の所定画面における入力操作、キー操作部108による入力操作)によって店員コードを取得してもよい。取引状況管理装置40についても同様である。
【0313】
精算装置20は、夫々の装置(登録装置10、取引状況管理装置40)を使用している店員が、通常店員であるか制限店員であるかを認識可能である。例えば、登録装置10(取引状況管理装置40も同様)は、ログイン時に店員コードを取得し、当該取得した店員コードを用いてログインした店員が通常店員であるか制限店員であるかを判断し、判断結果(通常店員であるか制限店員であるかを示す情報)を精算装置20に送信してもよいし、単に店員コードを精算装置20に送信してもよい。なお、単に店員コードを送信する態様の場合、店員コードを受信した精算装置20が当該店員コードを用いて当該登録装置10(取引状況管理装置40も同様)を使用している店員が通常店員であるか制限店員であるかを判断する。
【0314】
(第3実施形態における登録装置10の動作)
第3実施形態における登録装置10の動作は、第1実施形態における登録装置10の動作(図12図13)と同様である。すなわち、第1実施形態における登録装置10の動作として説明した図12及び図13のフローチャートは、第3実施形態における登録装置10の動作として適用される。但し、第3実施形態では、登録装置10は、ログイン時等に取得した店員コードを精算装置20に送信する。
【0315】
(第3実施形態における精算装置20の動作)
第1実施形態における精算装置20の動作として説明した図14及び図15のフローチャートは、第3実施形態における精算装置20の動作として適用される。第1実施形態における精算装置20の動作として説明した図16図20及び図22のフローチャートは、第3実施形態における精算装置20の動作として適用されない。第3実施形態では、第1実施形態の図16図20及び図22のフローチャートに代えて、下記の図26図31のフローチャートが適用される。
【0316】
図26図31は、第3実施形態における精算装置20の動作例を示すフローチャートである。
【0317】
図26(A)のフローチャート)
図26(A)のフローチャートは、図16(A)のフローチャートに代えて適用される、使用状態監視処理(図14のフローチャートのステップS31)の詳細を示している。
【0318】
ステップS1200:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(使用中状態)を送信する。続いてステップS1201に進む。
ステップS1201:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(使用中状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0319】
図26(B)のフローチャート)
図26(B)のフローチャートのステップS1220~S1222は、図16(B)のフローチャートのステップS220~222と同様であるため、説明を省略する。
【0320】
ステップS1223:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS1224に進む。
【0321】
なお、第3実施形態(第4実施形態~第6実施形態も同様)において、第1実施形態や第2実施形態と同様、送信先の装置における対象の報知ボタンの表示状態/非表示状態に応じて、監視結果情報の送信を省略してもよい。例えば、本ステップS1223の場合、 精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10(送信先の装置)における離脱ボタンBT73(監視結果情報(非離脱行動)による消去対象の報知ボタン)の表示の設定が既に非表示状態であるときには、監視結果情報(非離脱行動)の送信を省略してもよい。
【0322】
ステップS1224:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS1225に進む。
ステップS1225:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS1227に進む。
ステップS1227:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0323】
図26(C)のフローチャート)
図26(C)のフローチャートは、図16(C)のフローチャートに代えて適用される、使用状態監視処理(図15のフローチャートのステップS57)の詳細を示している。
【0324】
ステップS1210:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(空き状態)を送信する。続いてステップS1221に進む。
ステップS1211:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(空き状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0325】
なお、第1、第2実施形態の同様、各種の監視結果情報について、送信しても送信しなくても受信側の表示の状況が変わらない場合には、監視結果情報を送信しなくてもよい。第4~第6実施形態においても同様である。
【0326】
図27図29のフローチャートの説明)
図27図29のフローチャートは、図17図19のフローチャートに代えて適用される、行動監視処理(図14のフローチャートのステップS33,S36、図15のフローチャートのステップS41、S50、S55)の詳細を示している。図28のフローチャートは、図27のフローチャートの続きである。図29のフローチャートは、図28のフローチャートの続きである。
【0327】
図27のフローチャートのステップS1300~S1310は、図17のフローチャートのステップS300~310と同様であるため、説明を省略する。
【0328】
ステップS1311:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS1313に進む。
ステップS1313:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS1315に進む。
ステップS1315:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(離脱行動)を送信する。続いてステップS1316に進む。
ステップS1316:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(離脱行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0329】
図28のフローチャートのステップS1320、S1321、S1322、S1325、S1330は、図18のフローチャートのステップS320、S321、S322、S325、S330と同様であるため、説明を省略する。
【0330】
ステップS1323:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS1324に進む。
ステップS1324:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS1325に進む。
ステップS1326:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS1330に進む。
ステップS1331:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(操作準備行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0331】
図29のフローチャートのステップS1341、S1342、S1345、S1350は、図19のフローチャートのステップS341、S342、S345、S350と同様であるため、説明を省略する。
【0332】
ステップS1343:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS1344に進む。
ステップS1344:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS1345に進む。
ステップS1346:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS1350に進む。
ステップS1351:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(操作迷い行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0333】
図30のフローチャートの説明)
図30のフローチャートは、図20のフローチャートに代えて適用される、貨幣監視処理(図15のフローチャートのステップS49)の詳細を示している。図30のフローチャートのステップS1400、S1401、S1410、S1411は、図20のフローチャートのステップS400、S401、S410、S411と同様であるため、説明を省略する。
【0334】
ステップS1402:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS1403に進む。
ステップS1403:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS1410に進む。
ステップS1404:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS1405に進む。
ステップS1405:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS1410に進む。
ステップS1406:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS1407に進む。
ステップS1407:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS1410に進む。
【0335】
ステップS1412:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。続いてステップS1413に進む。
ステップS1413:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
ステップS1414:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する。続いてステップS1415に進む。
ステップS1415:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
ステップS1416:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する。続いてステップS1417に進む。
ステップS1417:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0336】
図31のフローチャートの説明)
図31のフローチャートは、図22のフローチャートに代えて適用される、レシート用紙監視処理(図15のフローチャートのステップS54)の詳細を示している。図31のフローチャートのステップS1420、S1421は、図22のフローチャートのステップS420、S421と同様であるため、説明を省略する。
【0337】
ステップS1424:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(レシート)を送信する。続いてステップS1425に進む。
ステップS1425:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非レシート)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0338】
ステップS1426:精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10に監視結果情報(レシート)を送信する。続いてステップS1427に進む。
ステップS1427:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(レシート)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0339】
(第4実施形態)
続いて、第4実施形態として、制限店員が使用する登録装置10が操作迷いボタンや操作準備ボタンを表示する態様について説明する。つまり、第3実施形態では、制限店員が使用する登録装置10には操作迷いボタンや操作準備ボタンが表示されなかったが、第4実施形態では、制限店員が使用する登録装置10に操作迷いボタンや操作準備ボタンが表示される。なお、第4実施形態におけるネットワーク構成、各装置の構成等は、既に説明した第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と共通する部分については、説明の一部又は全部を省略する。
【0340】
図32及び図23は、第4実施形態における精算装置20の動作例を示すフローチャートである。具体的には、図32(A)は、第3実施形態の図26(B)の破線枠P5内を置き換えたものである。図32(B)は、第3実施形態の図27の破線枠P6内を置き換えたものである。図33(A)は、第3実施形態の図28の破線枠P7を置き換えたものである。図33(B)は、第3実施形態の図29の破線枠P8を置き換えたものである。
【0341】
図32(A)のフローチャート)
以下に示すように、図32(A)のフローチャートは、ステップS1226、S1228の処理が存在する点が、図26(B)のフローチャートと異なる。以下、ステップS1226、S1228について説明する。
【0342】
ステップS1226:ステップS1225に続いて精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS1227に進む。
【0343】
ステップS1228:ステップS1227に続いて精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。そして、本フローチャートは終了する。
図32(B)のフローチャート)
以下に示すように、図32(B)のフローチャートは、ステップS1312、S1314の処理が存在する点が、図27のフローチャートと異なる。以下、ステップS1312、S1314について説明する。
【0344】
ステップS1312:ステップS1311に続いて精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS1313に進む。
ステップS1314:ステップS1313に続いて精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS1315に進む。
【0345】
図33(A)のフローチャート)
以下に示すように、図33(A)のフローチャートは、ステップS1327、S1335、S1336の処理が存在する点が、図28のフローチャートと異なる。以下、主に、ステップS1327、S1335、S1336について説明する。
【0346】
ステップS1327:ステップS1326に続いて精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS1330に進む。
【0347】
ステップS1330:精算装置20は、ステップS1321において計時を開始した操作準備行動判定前時間が、操作準備行動判定前時間判定用の第2判定用時間(例えば、30秒)以上であるか否かを判断する。操作準備行動判定前時間が第2判定用時間以上であれば(ステップS1330:YES)、ステップS1331に進む。操作準備行動判定前時間が第2判定用時間以上でなければ(ステップS1330:NO)、本フローチャートは終了する。
【0348】
ステップS1335:ステップS1331に続いて精算装置20は、ステップS1321において計時を開始した操作準備行動判定前時間が、操作準備行動判定前時間判定用の第1判定用時間(例えば、1分)以上であるか否かを判断する。操作準備行動判定前時間が第1判定用時間以上であれば(ステップS1335:YES)、ステップS1336に進む。操作準備行動判定前時間が第1判定用時間以上でなければ(ステップS1335:NO)、本フローチャートは終了する。
【0349】
ステップS1336:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(操作準備行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0350】
図33(B)のフローチャート)
以下に示すように、図33(B)のフローチャートは、ステップS1347、S1355、S1356の処理が存在する点が、図29のフローチャートと異なる。以下、主に、ステップS1347、S1355、S1356について説明する。
【0351】
ステップS1347:ステップS1346に続いて精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS1350に進む。
【0352】
ステップS1350:精算装置20は、ステップS1341において計時を開始した操作迷い行動判定前時間が、操作迷い行動判定前時間判定用の第2判定用時間(例えば、20秒)以上であるか否かを判断する。操作迷い行動判定前時間が第2判定用時間以上であれば(ステップS1350:YES)、ステップS1351に進む。操作迷い行動判定前時間が第2判定用時間以上でなければ(ステップS1350:NO)、本フローチャートは終了する。
【0353】
ステップS1355:ステップS1351に続いて精算装置20は、ステップS1341において計時を開始した操作迷い行動判定前時間が、操作迷い行動判定前時間判定用の第1判定用時間(例えば、1分)以上であるか否かを判断する。操作迷い行動判定前時間が第1判定用時間以上であれば(ステップS1355:YES)、ステップS1356に進む。操作迷い行動判定前時間が第1判定用時間以上でなければ(ステップS1355:NO)、本フローチャートは終了する。
【0354】
ステップS1356:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(操作迷い行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0355】
なお、複数の登録装置10が同一の精算装置20に対し登録データを送信できる構成(ある精算装置20の状況を複数の登録装置10において監視できる構成)の場合、当該複数の登録装置10の間において、相互に、他の登録装置10が、通常店員(熟練店員)によって使用されているのか制限店員(未熟店員)によって使用されているのかを確認できるようにしてもよい。例えば、2台の登録装置10の夫々が、3台の精算装置20に登録データを送信できる構成の場合(例えば、夫々の使用者が背中合わせになるように2台の登録装置10を配置した構成の場合)、熟練店員が未熟店員をサポート(フォロー)できる可能性がある。従って、夫々の登録装置10に、他方の登録装置10が使用中であるか、どのレベルの店員が操作しているかを認識できる情報(店員名、役職名、リーダー、トレーナの別)等を表示してもよい。これにより、未熟店員が操作している場合に、熟練店員が、好適にサポートすることができる。また、未熟店員も、自身をサポート可能な人がそばにいることを容易に確認し、安心し、一層、業務に集中することができる。
【0356】
(第5実施形態)
続いて、第5実施形態として、宣言(宣言の有無)に応じて精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報の報知態様(報知内容、報知条件等)を異ならせる態様について説明する。つまり、第1実施形態(第2実施形態)では装置(装置の種類。取引状況管理装置40/登録装置10)に応じて精算に関連する情報の報知態様が異なり、第3実施形態(第4実施形態)では店員(店員の種類。通常店員/制限店員)に応じて精算に関連する情報の報知態様が異なったが、第5実施形態では宣言(宣言の有無)に応じて精算に関連する情報の報知態様が異なる。なお、第5実施形態におけるネットワーク構成、各装置の構成等は、既に説明した第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と共通する部分については、説明の一部又は全部を省略する。
【0357】
(報知を制限する旨の宣言)
登録装置10は、精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報の報知について制限しない状態(「通常報知状態」又は「非宣言状態」と称する)と、精算に関連する情報の報知について制限する状態(「報知制限状態」又は「制限報知状態」又は「宣言状態」と称する)とが存在する。店員の操作に従って、通常報知状態(非宣言状態)から報知制限状態(宣言状態)へと切り替わり、また、店員の操作に従って、報知制限状態(宣言状態)から通常報知状態(非宣言状態)へと切り替わる。
【0358】
図34及び図35は、第5実施形態における登録装置10の表示例である。具体的には、図34は、登録装置10が通常報知状態(非宣言状態)であるときの小計画面の表示内容を示している。図35は、登録装置10が、報知制限状態(宣言状態)であるときの小計画面の表示内容を示している。
【0359】
図34において、精算関連報知領域HR10の上部中央の「通常報知状態(非宣言状態)」は、当該登録装置10が通常報知状態(非宣言状態)である旨を示している。精算関連報知領域HR10の左上の報知制限ボタンBT80は、精算に関連する情報の報知について制限する旨の宣言を受け付けるボタンである。店員(商品登録を行う店員)は、例えば、商品の登録業務(商品の登録処理)に集中したい場合に報知制限ボタンBT80を操作する。このため、報知制限ボタンBT80は、例えば集中ボタンなどと称してもよい。
【0360】
図35において、精算関連報知領域HR10の上部中央の「報知制限状態(宣言状態)」は、当該登録装置10が報知制限状態(宣言状態)である旨を示している。精算関連報知領域HR10の左上の制限解除ボタンBT81は、精算に関連する情報の報知について制限する旨の宣言の解除を受け付けるボタンである。
【0361】
登録装置10は、図34に示した通常報知状態において報知制限ボタンBT80が操作されたことに基づいて、図35に示した報知制限状態に切り替わる。登録装置10は、図35に示した報知制限状態において制限解除ボタンBT81が操作されたことに基づいて、図34に示した通常報知状態に切り替わる。
【0362】
なお、201レジ(精算装置20a)において例えば5百円玉が第1下限枚数未満である場合(後述する図40のステップS2401(YES)の場合)、登録装置10は、通常報知状態であるときには、図34に示すように、精算関連報知領域HR10-1(基本報知情報)にニアエンドボタンBT32を表示し、報知制限状態であるときには、図35に示すように、精算関連報知領域HR10-1(基本報知情報)にニアエンドボタンBT32を表示する。つまり、何れかの貨幣が第1下限枚数未満であるときには、登録装置10は、通常報知状態であっても報知制限状態であっても、ニアエンドボタンBT32を表示する。
【0363】
また、202レジ(精算装置20b)において例えば千円札が第2下限枚数未満であるが第1下限枚数以上(他の何れの貨幣も少なくとも第1下限枚数以上)である場合(後述する図40のステップS2401(NO)の場合)、登録装置10は、通常報知状態であるときには、図34に示すように、精算関連報知領域HR10-2(基本報知情報)にニアエンドボタンBT32を表示し、報知制限状態であるときには、図35に示すように、精算関連報知領域HR10-2(基本報知情報)にニアエンドボタンBT32を表示しない。つまり、何れかの貨幣が第2下限枚数未満であるが第1下限枚数以上(他の何れの貨幣も少なくとも第1下限枚数以上)であるときには、登録装置10は、通常報知状態ではニアエンドボタンBT32を表示するが、報知制限状態ではニアエンドボタンBT32を表示しない。
【0364】
レシートボタンBT31やニアフルボタンBT33についても同様である。例えば、202レジ(精算装置20b)においてレシート用紙の残量が第1判定量未満である場合(後述する図41のステップS2421(YES)の場合)、図34及び図35に示すように、登録装置10は、通常報知状態であっても報知制限状態であっても、レシートボタンBT31を表示するが、仮に、レシート用紙の残量が第2判定量未満であるが第1判定量以上である場合(後述する図41のステップS2421(NO)の場合)、登録装置10は、通常報知状態ではレシートボタンBT31を表示するが、報知制限状態ではレシートボタンBT31を表示しない。
【0365】
(取引途中における通常報知状態/報知制限状態の変更)
図34及び図35に示したように、ある取引の途中(一取引内)において、報知制限ボタンBT80の操作に基づいて通常報知状態から報知制限状態に切り替わった場合や制限解除ボタンBT81の操作に基づいて報知制限状態から通常報知状態に切り替わった場合に、直ちに(当該取引の終了を待たずに)、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示(表示の有無)が切り替わるようにしているが、例えば、以下のように制御してもよい。
【0366】
例えば、登録装置10は、報知制限ボタンBT80が操作された場合(制限解除ボタンBT81が操作された場合も同様)に、報知制限ボタンBT80が操作された旨(制限解除ボタンBT81が操作された旨)、又は、通常報知状態から報知制限状態に切り替わった旨(報知制限状態から通常報知状態に切り替わった旨)を精算装置20に通知し、精算装置20は、上記通知を受信した場合にも、後述する、図37図39の行動監視処理や、図40の貨幣監視処理や、図41のレシート監視処理貨幣監視処理を実行してもよい。第6実施形態についても同様である。
【0367】
(取引途中における通常店員/制限店員の変更)
なお、第5実施形態(第6実施形態も同様)において、ある取引の途中において、報知制限ボタンBT80の操作に基づいて通常報知状態から報知制限状態に切り替わった場合や制限解除ボタンBT81の操作に基づいて報知制限状態から通常報知状態に切り替わった場合に、直ちに、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示が切り替わるようにしていると説明したが、上述した第3実施形態(第4実施形態も同様)においても同様であってもよい。
【0368】
つまり、第3実施形態(第4実施形態も同様)において、例えば、登録装置10は、使用者が通常店員から制限店員に代わった場合(使用者が制限店員から通常店員に代わった場合も同様)に、使用者が通常店員から制限店員に代わった旨(使用者が制限店員から通常店員に代わった旨)を精算装置20に通知し、精算装置20は、上記通知を受信した場合にも、図27図29の行動監視処理や、図30の貨幣監視処理や、図31のレシート監視処理貨幣監視処理を実行してもよい。
【0369】
なお、図34及び図35は、小計ボタンBT10の操作後の画面(小計画面)における精算関連報知領域HR10について説明したが、小計ボタンBT10の操作前の画面(登録画面(1品目の商品が登録される前の登録画面であってもよいし、少なくとも1品目の商品が登録された後の登録画面であってもよい))における精算関連報知領域HR10についても同様である。つまり、小計ボタンBT10の操作前であっても小計ボタンBT10の操作後であっても(登録画面であっても小計画面であっても)、報知制限ボタンBT80の操作による通常報知状態から報知制限状態への切り替えや報知解除ボタンBT81の操作による報知制限状態から通常報知状態への切り替えは可能である。
【0370】
精算装置20は、夫々の登録装置10が、通常報知状態であるか報知制限状態であるかを認識可能である。例えば、登録装置10は、通常報知状態から報知制限状態へと切り替わったときに、報知制限状態に切り替わった旨を示す情報を精算装置20に送信し、報知制限状態から通常報知状態へと切り替わったときに、通常報知状態に切り替わった旨を示す情報を精算装置20に送信してもよい。
【0371】
(第5実施形態における登録装置10の動作)
第5実施形態における登録装置10の動作は、第1実施形態における登録装置10の動作(図12図13)と同様である。すなわち、第1実施形態における登録装置10の動作として説明した図12及び図13のフローチャートは、第5実施形態における登録装置10の動作として適用される。但し、第5実施形態では、登録装置10は、報知制限状態に切り替わった旨を示す情報や通常報知状態に切り替わった旨を示す情報を精算装置20に送信する。
【0372】
(第5実施形態における精算装置20の動作)
第1実施形態における精算装置20の動作として説明した図14及び図15のフローチャートは、第3実施形態における精算装置20の動作として適用される。第1実施形態における精算装置20の動作として説明した図16図20及び図22のフローチャートは、第5実施形態における精算装置20の動作として適用されない。第5実施形態では、第1実施形態の図16図20及び図22のフローチャートに代えて、下記の図36図41のフローチャートが適用される。
【0373】
図36図41は、第5実施形態における精算装置20の動作例を示すフローチャートである。
【0374】
図36(A)のフローチャート)
図36(A)のフローチャートは、図16(A)のフローチャートに代えて適用される、使用状態監視処理(図14のフローチャートのステップS31)の詳細を示している。
【0375】
ステップS2200:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(使用中状態)を送信する。続いてステップS2201に進む。
ステップS2201:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(使用中状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0376】
図36(B)のフローチャート)
図36(B)のフローチャートのステップS2220~S2222は、図16(B)のフローチャートのステップS220~222と同様であるため、説明を省略する。
【0377】
ステップS2223:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS2224に進む。
ステップS2224:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS2225に進む。
ステップS1225:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS1227に進む。
ステップS1227:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0378】
図36(C)のフローチャート)
図36(C)のフローチャートは、図16(C)のフローチャートに代えて適用される、使用状態監視処理(図15のフローチャートのステップS57)の詳細を示している。
【0379】
ステップS2210:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(空き状態)を送信する。続いてステップS2221に進む。
ステップS2211:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(空き状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0380】
図37図39のフローチャートの説明)
図37図39のフローチャートは、図17図19のフローチャートに代えて適用される、行動監視処理(図14のフローチャートのステップS33,S36、図15のフローチャートのステップS41、S50、S55)の詳細を示している。図38のフローチャートは、図37のフローチャートの続きである。図39のフローチャートは、図38のフローチャートの続きである。
【0381】
図37のフローチャートのステップS2300~S2310は、図17のフローチャートのステップS300~310と同様であるため、説明を省略する。
【0382】
ステップS2311:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS2313に進む。
ステップS2313:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS2315に進む。
ステップS2315:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(離脱行動)を送信する。続いてステップS2316に進む。
ステップS2316:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(離脱行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0383】
図38のフローチャートのステップS2320、S2321、S2322、S2325、S2330は、図18のフローチャートのステップS320、S321、S322、S325、S330と同様であるため、説明を省略する。
【0384】
ステップS2323:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS2324に進む。
ステップS2324:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS2325に進む。
ステップS2326:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS2330に進む。
ステップS2331:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(操作準備行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0385】
図39のフローチャートのステップS2341、S2342、S2345、S2350は、図19のフローチャートのステップS341、S342、S345、S350と同様であるため、説明を省略する。
【0386】
ステップS2343:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS2344に進む。
ステップS2344:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS2345に進む。
ステップS2346:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS2350に進む。
ステップS2351:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(操作迷い行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0387】
図40のフローチャートの説明)
図40のフローチャートは、図20のフローチャートに代えて適用される、貨幣監視処理(図15のフローチャートのステップS49)の詳細を示している。図40のフローチャートのステップS2400、S2401、S2410、S2411は、図20のフローチャートのステップS400、S401、S410、S411と同様であるため、説明を省略する。
【0388】
ステップS2402:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS2403に進む。
ステップS2403:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS2410に進む。
ステップS2404:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS2405に進む。
ステップS2405:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS2410に進む。
ステップS2406:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS2407に進む。
ステップS2407:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(ニアエンド状態)を送信する。続いてステップS2410に進む。
【0389】
ステップS2412:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。続いてステップS2413に進む。
ステップS2413:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
ステップS2414:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する。続いてステップS2415に進む。
ステップS2415:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非ニアフル状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
ステップS2416:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する。続いてステップS2417に進む。
ステップS2417:精算装置20は、制限店員が使用する登録装置10に監視結果情報(ニアフル状態)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0390】
図41のフローチャートの説明)
図41のフローチャートは、図22のフローチャートに代えて適用される、レシート用紙監視処理(図15のフローチャートのステップS54)の詳細を示している。図41のフローチャートのステップS2420、S2421は、図22のフローチャートのステップS420、S421と同様であるため、説明を省略する。
【0391】
ステップS2424:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(レシート)を送信する。続いてステップS2425に進む。
ステップS2425:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非レシート)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0392】
ステップS2426:精算装置20は、通常報知状態の登録装置10に監視結果情報(レシート)を送信する。続いてステップS2427に進む。
ステップS2427:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(レシート)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0393】
(第6実施形態)
続いて、第6実施形態として、報知制限状態の登録装置10が操作迷いボタンや操作準備ボタンを表示する態様について説明する。つまり、第5実施形態では、報知制限状態の登録装置10には操作迷いボタンや操作準備ボタンが表示されなかったが、第6実施形態では、報知制限状態の登録装置10に操作迷いボタンや操作準備ボタンが表示される。なお、第6実施形態におけるネットワーク構成、各装置の構成等は、既に説明した第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と共通する部分については、説明の一部又は全部を省略する。
【0394】
図42及び図43は、第6実施形態における精算装置20の動作例を示すフローチャートである。具体的には、図42(A)は、第5実施形態の図36(B)の破線枠P9内を置き換えたものである。図42(B)は、第5実施形態の図37の破線枠P10内を置き換えたものである。図43(A)は、第5実施形態の図38の破線枠P11を置き換えたものである。図43(B)は、第5実施形態の図39の破線枠P12を置き換えたものである。
【0395】
図42(A)のフローチャート)
以下に示すように、図42(A)のフローチャートは、ステップS2226、S2228の処理が存在する点が、図36(B)のフローチャートと異なる。以下、ステップS2226、S2228について説明する。
【0396】
ステップS2226:ステップS2225に続いて精算装置20は、報知制状態の登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS2227に進む。
【0397】
ステップS2228:ステップS2227に続いて精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。そして、本フローチャートは終了する。
図42(B)のフローチャート)
以下に示すように、図42(B)のフローチャートは、ステップS2312、S2314の処理が存在する点が、図37のフローチャートと異なる。以下、ステップS2312、S2314について説明する。
【0398】
ステップS2312:ステップS2311に続いて精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非操作準備行動)を送信する。続いてステップS2313に進む。
ステップS2314:ステップS2313に続いて精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS2315に進む。
【0399】
図43(A)のフローチャート)
以下に示すように、図43(A)のフローチャートは、ステップS2327、S2335、S2336の処理が存在する点が、図38のフローチャートと異なる。以下、主に、ステップS2327、S2335、S2336について説明する。
【0400】
ステップS2327:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する。続いてステップS2330に進む。
【0401】
ステップS2330:精算装置20は、ステップS2321において計時を開始した操作準備行動判定前時間が、操作準備行動判定前時間判定用の第2判定用時間(例えば、30秒)以上であるか否かを判断する。操作準備行動判定前時間が第2判定用時間以上であれば(ステップS2330:YES)、ステップS2331に進む。操作準備行動判定前時間が第2判定用時間以上でなければ(ステップS2330:NO)、本フローチャートは終了する。
【0402】
ステップS2335:ステップS2331に続いて精算装置20は、ステップS2321において計時を開始した操作準備行動判定前時間が、操作準備行動判定前時間判定用の第1判定用時間(例えば、1分)以上であるか否かを判断する。操作準備行動判定前時間が第1判定用時間以上であれば(ステップS2335:YES)、ステップS2336に進む。操作準備行動判定前時間が第1判定用時間以上でなければ(ステップS2335:NO)、本フローチャートは終了する。
【0403】
ステップS2336:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(操作準備行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0404】
図43(B)のフローチャート)
以下に示すように、図43(B)のフローチャートは、ステップS2347、S2355、S2356の処理が存在する点が、図39のフローチャートと異なる。以下、主に、ステップS2347、S2355、S2356について説明する。
【0405】
ステップS2347:ステップS2346に続いて精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(非離脱行動)を送信する。続いてステップS2350に進む。
【0406】
ステップS2350:精算装置20は、ステップS2341において計時を開始した操作迷い行動判定前時間が、操作迷い行動判定前時間判定用の第2判定用時間(例えば、20秒)以上であるか否かを判断する。操作迷い行動判定前時間が第2判定用時間以上であれば(ステップS2350:YES)、ステップS2351に進む。操作迷い行動判定前時間が第2判定用時間以上でなければ(ステップS2350:NO)、本フローチャートは終了する。
【0407】
ステップS2355:ステップS2351に続いて精算装置20は、ステップS2341において計時を開始した操作迷い行動判定前時間が、操作迷い行動判定前時間判定用の第1判定用時間(例えば、1分)以上であるか否かを判断する。操作迷い行動判定前時間が第1判定用時間以上であれば(ステップS2355:YES)、ステップS2356に進む。操作迷い行動判定前時間が第1判定用時間以上でなければ(ステップS2355:NO)、本フローチャートは終了する。
【0408】
ステップS2356:精算装置20は、報知制限状態の登録装置10に監視結果情報(操作迷い行動)を送信する。そして本フローチャートは終了する。
【0409】
なお、複数の登録装置10が同一の精算装置20に対し登録データを送信できる構成の場合、当該複数の登録装置10の間において、相互に、他の登録装置10が通常報知状態(非宣言状態)であるか報知制限状態(宣言状態)であるかを確認できるようにしてもよい。これにより、例えば、2台の登録装置10の夫々が、3台の精算装置20に登録データを送信できる構成の場合に、2台の登録装置10の両方が報知制限状態にならないように、他方の状態(通常報知状態、報知制限状態)を確認し、他方が報知制限状態であるならば、自装置を報知制限状態にしないといった運用を容易に実現することができる。なお、他方が報知制限状態であるときには自装置について報知制限状態とならないように制御(集中ボタンを無効化等)してもよい。つまり、複数の登録装置10が同一の精算装置20に対し登録データを送信できる構成において、当該複数の登録装置10のうちの少なくとも1台は通常報知状態となるように制御してもよい。
【0410】
以上、第1~第6の各実施形態について説明した。図44は、第1~第6の各実施形態に関して纏めた説明図である。図44(A)は第1実施形態に関する内容、図44(B)は第2実施形態に関する内容、図44(C)は第3実施形態に関する内容、図44(D)は第4実施形態に関する内容、図44(E)は第5実施形態に関する内容、図44(F)は第6実施形態に関する内容を示している。
【0411】
図44(A)~図44(F)において、使用状態の「表示〇」は、精算装置20の使用状態(使用中状態、空き状態)が表示される旨を示している。離脱ボタンの「表示〇」は、条件が成立した場合に、離脱ボタン(離脱ボタンBT43、離脱ボタンBT73)が表示される旨を示している。
【0412】
操作準備ボタンの「表示〇」は、条件が成立した場合に、操作準備ボタン(操作準備ボタンBT42、操作準備ボタンBT72)が表示される旨を示している。操作準備ボタンの「表示△」は、条件(「表示〇」の条件よりも成立し難い条件)が成立した場合に、操作準備ボタンが表示される旨を示している。操作準備ボタンの「-」は、操作準備ボタンが表示されない旨を示している。
【0413】
操作迷いボタンの「表示〇」は、条件が成立した場合に、操作迷いボタン(操作迷いボタンBT41、操作準備ボタンBT72)が表示される旨を示している。操作迷いボタンの「表示△」は、条件(「表示〇」の条件よりも成立し難い条件)が成立した場合に、操作迷いボタンが表示される旨を示している。操作迷いボタンの「-」は、操作準備ボタンが表示されない旨を示している。
【0414】
レシートボタンの「表示〇」は、条件が成立した場合に、レシートボタン(レシートボタンBT31、レシートボタンBT61)が表示される旨を示している。レシートボタンの「表示△」は、条件(「表示〇」の条件よりも成立し難い条件)が成立した場合に、レシートボタン(レシートボタンBT31、レシートボタンBT61)が表示される旨を示している。ニアエンドボタンの「表示〇」「表示△」、ニアフルボタンの「表示〇」「表示△」についても同様である。
【0415】
第1実施形態及び第2実施形態によれば、登録装置10に対する精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報の報知は、取引状況管理装置40に対する報知よりも制限(限定)されている。また、上記制限は、第1実施形態の方が第2実施形態よりも大きい。
【0416】
なお、上述したように、第1実施形態及び第2実施形態では、登録装置10がレシートボタンBT31を表示(図44(A)(B)の「表示△」)する態様を説明したが、登録装置10はレシートボタンBT31を表示しない(図44における「-」とする)ようにしてもよい。ニアエンドボタンBT32やニアフルボタンBT33についても同様である。つまり、第1実施形態及び第2実施形態において、登録装置10は、精算装置20に関する情報(使用状態、レシート用紙要補充状態ニアエンド状態、ニアフル状態)にあっては、使用状態のみを表示してもよい。すなわち、登録装置10における精算装置20に関する情報の報知を、登録データの送信に必要な最小限に抑えてもよい。
【0417】
また、上述したように、第1実施形態及び第2実施形態では、精算装置20が監視結果情報を登録装置10及び取引状況管理装置40に送信する態様を説明したが、精算装置20が監視結果情報を送信する装置は、登録装置10や取引状況管理装置40に限定されない。例えば、精算装置20は、取引状況管理装置40に代えて又は加えて、店員が使用(基本的には商品登録していないときに使用)する携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末等)や店員が監視するサイネージ(電子公告装置)に監視結果情報を送信してもよい。換言すれば、第1実施形態及び第2実施形態では、精算装置20が、商品登録を行う店員が使用する装置である登録装置10と、商品登録を行う店員以外の店員が使用する装置である取引状況管理装置40とに、監視結果情報を送信する態様を説明したが、商品登録を行う店員以外の店員が使用する装置は、取引状況管理装置40に限定しない(携帯端末やサイネージであってもよい)。
【0418】
第3実施形態及び第4実施形態によれば、制限店員が使用する登録装置10に対する精算に関連する情報の報知は、通常店員が使用する登録装置10に対する報知よりも制限(限定)されている。また、上記制限は、第3実施形態の方が第4実施形態よりも大きい。
【0419】
なお、上述したように、第3実施形態及び第4実施形態では、制限店員が使用する登録装置10がレシートボタンBT31を表示(図44(C)(D)の「表示△」)する態様を説明したが、制限店員が使用する登録装置10はレシートボタンBT31を表示しない(図44における「-」とする)ようにしてもよい。ニアエンドボタンBT32やニアフルボタンBT33についても同様である。つまり、第3実施形態及び第4実施形態において、制限店員が使用する登録装置10は、精算装置20に関する情報(使用状態、レシート用紙要補充状態ニアエンド状態、ニアフル状態)にあっては、使用状態のみを表示してもよい。すなわち、制限店員が使用する登録装置10における精算装置20に関する情報の報知を、登録データの送信に必要な最小限に抑えてもよい。
【0420】
また、図26図32等を用いた第3実施形態及び第4実施形態の説明では、取引状況管理装置40における報知について言及していなかったが、例えば、第3実施形態及び第4実施形態において、取引状況管理装置40に対し、通常店員が使用する登録装置10と同様の条件で、各種の監視結果情報を送信してもよい。つまり、第3実施形態及び第4実施形態において、第1実施形態と同じように、取引状況管理装置40に対して各種の監視結果情報を送信してもよい。また、精算装置20は、取引状況管理装置40に代えて又は加えて、店員が使用(基本的には商品登録していないときに使用)する携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末等)や店員が監視するサイネージ(電子公告装置)に監視結果情報を送信してもよい。
【0421】
第5実施形態及び第6実施形態によれば、報知制限状態の登録装置10に対する精算に関連する情報の報知は、通常報知状態の登録装置10に対する報知よりも制限(限定)されている。また、上記制限は、第5実施形態の方が第6実施形態よりも大きい。
【0422】
なお、上述したように、第5実施形態及び第6実施形態では、報知制限状態の登録装置10がレシートボタンBT31を表示(図44(E)(F)の「表示△」)する態様を説明したが、報知制限状態の登録装置10はレシートボタンBT31を表示しない(図44における「-」とする)ようにしてもよい。ニアエンドボタンBT32やニアフルボタンBT33についても同様である。つまり、第4実施形態及び第5実施形態において、報知制限状態の登録装置10は、精算装置20に関する情報(使用状態、レシート用紙要補充状態ニアエンド状態、ニアフル状態)にあっては、使用状態のみを表示してもよい。すなわち、報知制限状態の登録装置10における精算装置20に関する情報の報知を、登録データの送信に必要な最小限に抑えてもよい。
【0423】
また、図34図42等を用いた第5実施形態及び第6実施形態の説明では、取引状況管理装置40における報知について言及していなかったが、例えば、第5実施形態及び第6実施形態において、取引状況管理装置40に対し、通常報知状態の登録装置10と同様の条件で、各種の監視結果情報を送信してもよい。つまり、第5実施形態及び第6実施形態において、第1実施形態と同じように、取引状況管理装置40に対して各種の監視結果情報を送信してもよい。また、精算装置20は、取引状況管理装置40に代えて又は加えて、店員が使用(基本的には商品登録していないときに使用)する携帯端末(例えば、スマートフォンやタブレット端末等)や店員が監視するサイネージ(電子公告装置)に監視結果情報を送信してもよい。
【0424】
(画面の呼称)
上記説明では、小計ボタンBT10の操作前を登録画面と称し、小計ボタンBT10の操作後を小計画面と称しているが、小計ボタンBT10の操作前後における画面の名称は同一であってもよい。例えば、小計ボタンBT10の操作後も、小計ボタンBT10の操作前と同様、登録画面と称してもよい。
【0425】
(小計ボタンBT10を設けない態様)
上記では、小計ボタンBT10を設ける態様について説明したが、小計ボタンBT10を設けない態様であってもよい。小計ボタンBT10を設けない態様では、例えば1品目の商品の登録後の状態において、精算装置指定ボタン(201レジボタンBT21等)、お会計券ボタンBT24、品券ボタンBT25等を表示する。なお、小計ボタンBT10を設けない態様では、登録画面から小計画面への遷移はないため、登録画面ボタンBT26は不要である。
【0426】
(変形例)
離脱行為は、操作(入力)した素振りを伴う場合がある。つまり、操作を装った後に離脱する場合がある。離脱行為の防止のため非接触の入力が有効である。
【0427】
図45及び図46は、入力に関する変形例を説明する説明図である。図45は第1の方法、図46は第2の方法である。
【0428】
図45(A)は、側面側から見た精算装置20等を示した模式図である。図45(B)は、撮像部214の更に上方から見た精算装置20等を示した模式図である。図45(C)は、表示部206の表示例である。図45(A)及び図45(B)において符号Tは顧客の手、符号JMは精算装置20の本体筐体の上面である。図46においても同様である。
【0429】
図45(A)(B)に示すように、顧客が表示部206の表示画面に手(本例では五指を伸ばした状態であるが、図46(A)(B)の如く特定の指を伸ばした状態でもよい)を近づけると(表示画面に接触する前に)、精算装置20は、撮像部214による撮像画像から手を認識し、撮像画像内における手の撮像位置から、実際の手の位置(左右方向の位置)を把握(推定)し、図45(C)に示すように、把握した位置に対応するボタンCの入力として受け付ける(図45(C)の太枠は入力した旨を示している)。本体筐体の上面JMは、撮像画像内における手が認識され易い色や模様としてもよい。
【0430】
図45に示した方法は、1台の撮像部214(カメラ)を用いる方法であったが、精度を高めるため、図46に示すように2台の撮像部214a、214bを用いてもよい。
【0431】
図46(A)(B)に示すように、顧客が表示部206の表示画面に手(本例では人指し指を伸ばした状態であるが、図45(A)(B)の如く五指を伸ばした状態でもよい)を近づけると(表示画面に接触する前に)、精算装置20は、撮像部214a、bによる夫々の撮像画像から手を認識し、夫々の撮像画像内における手の撮像位置(上下左右方向の位置)から、実際の手の位置を把握(推定)し、図46(C)に示すように、把握した位置に対応するボタンFの入力として受け付ける(図46(F)の太枠は入力した旨を示している)。
【0432】
なお、図45及び図46の例において、精算装置20は、撮像画像内における手の撮像位置に加えて、手の撮像範囲(面積)や、手との距離(測距)に基づいて、実際の手の位置(上下左右方向の位置)を把握(推定)してもよい。
【0433】
図45及び図46に示した非接触の入力方法によれば離脱行為を防止することができる。また、当該入力方法によれば衛生上又は防疫上の効果もある。
【0434】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態は、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0435】
例えば、第1実施形態の図18のフローチャートにおいてステップS326の処理(監視結果情報(非操作迷い行動)を送信する処理)を省略してもよい。図18のフローチャートでは、操作準備行動判定前状態を認識した時点(例えば、ステップS320(YES)~ステップS330の間)で、操作迷い行動に該当しないとして直ちに監視結果情報(非操作迷い行動)を送信しているが、一瞬の操作準備行動であるとして(一瞬後には操作迷い行動に復帰する可能性について考慮して)、監視結果情報(非操作迷い行動)を送信しなくてもよい。他の実施形態についても同様である。
【0436】
第1実施形態の図19のフローチャートにおいてステップS346の処理(監視結果情報(非操作準備行動)を送信する処理)を省略してもよい。図19のフローチャートでは、操作準備行動判定前状態を認識しなかった時点(例えば、ステップS320(NO)~ステップS350の間)で、操作準備行動に該当しないとして直ちに監視結果情報(非操作準備行動)を送信しているが、一瞬の非該当であるとして(一瞬後には操作準備行動に復帰する可能性について考慮して)、監視結果情報(非操作準備行動)を送信しなくてもよい。他の実施形態についても同様である。
【0437】
第1実施形態の図17のフローチャートでは、離脱行動判定前状態を認識した時点(ステップS300(YES)~ステップS310の間)では、一瞬の操作離脱行動であるとして(一瞬後には操作迷い行動や操作準備行動に復帰する可能性を考慮して)、監視結果情報(非操作離脱行動)や監視結果情報(非操作迷い行動)を送信していないが、離脱行動判定前状態を認識した時点で、監視結果情報(非操作離脱行動)や監視結果情報(非操作迷い行動)を送信してもよい。他の実施形態についても同様である。
【0438】
第1実施形態(他の実施形態も同様)では、離脱行動判定前時間判定用の判定用時間は一定(例えば、5秒)であるが、どのタイミング(ステップS33、S36、S41、S50、S55のうちの何れの行動監視処理であるか)に応じて異ならせてもよい。例えば、最初のステップS33の行動監視処理は、登録装置10から当該精算装置20への移動時間も考慮した長さとしてもよい。また、画面の複雑さの程度に応じて長さを異ならせてもよい(複雑なほど長い等)。また顧客に応じて長さを異ならせてもよい(優良な顧客である程ほど長い等)。他の判定用時間(操作準備行動判定前時間判定用の判定用時間、操作迷い行動判定前時間判定用の判定用時間)につても同様である。また、他の実施形態についても同様である。
【0439】
第2実施形態(第4、第6実施形態も同様)では、操作迷い行動に関する報知(図23(A)(B))や操作準備行動に関する報知(図23(A)(B))の場面で画像ボタンを表示していないが、離脱動作行動に関する報知(図10(A)(B))の場面と同様、操作迷い行動に関する報知や操作準備行動に関する報知の場面でも画像ボタンを表示してもよい。つまり、取引状況管理装置40は、離脱動作行動に関する報知、操作迷い行動に関する報知、操作準備行動に関する報知の何れの報知の場面においても画像ボタン(図6の画像ボタンBT78)を表示するが、登録装置10においても、取引状況管理装置40と同様、離脱動作行動に関する報知、操作迷い行動に関する報知、操作準備行動に関する報知の何れの報知の場面においても画像ボタンを表示してもよい。
【0440】
第3実施形態(第4実施形態も同様)では、精算装置20は、夫々の装置(登録装置10、取引状況管理装置40)を使用している店員が通常店員であるか制限店員であるかを認識可能であると説明したが、精算装置20に加えて、取引状況管理装置40(店員が使用する携帯端末や店員が監視するサイネージも同様)が、夫々の装置(登録装置10)を使用している店員が通常店員であるか制限店員であるかを認識可能であるようにしてもよい。そして、取引状況管理装置40(携帯端末やサイネージも同様)は、夫々の装置(登録装置10)を使用している店員が通常店員であるか制限店員であるかを示す情報を表示してもよい。例えば、取引状況管理装置40(店員が使用する携帯端末や店員が監視するサイネージも同様)は、夫々の登録装置10に対応する表示領域(図6参照)において、使用者が通常店員であるか制限店員であるかを区別可能なマークや文字列やアイコン等を表示してもよい。
【0441】
なお、図6に示した例では、取引状況管理装置40は、夫々の登録装置10について、使用する店員の種類(通常店員/制限店員)によらずに所定の順番に基づいて表示(図6では201レジ→202レジ→203レジの順番に並べて表示)しているが、取引状況管理装置40(店員が使用する携帯端末や店員が監視するサイネージも同様)は、夫々の登録装置10について、使用する店員の種類(通常店員/制限店員)に基づいて表示してもよい。例えば、取引状況管理装置40等は、制限店員が使用する登録装置10を優先的に(目立つ位置。例えば上部)、表示してもよい(逆に通常店員が使用する登録装置10を優先的に表示してもよい)。また、取引状況管理装置40等は、通常店員が使用する登録装置10に関する画面(ページ)と、制限店員が使用する登録装置10に関する画面とを別々に用意し、選択領域(いわゆるタブ)や切り替えボタンによって画面を切り替え可能にしてもよい。これらにより、制限店員(あるいは通常店員)が使用する登録装置10を集中的に管理することができる。
【0442】
第5実施形態(第6実施形態も同様)では、精算装置20は、夫々の登録装置10が通常報知状態であるか報知制限状態であるか認識可能であると説明したが、精算装置20に加えて、取引状況管理装置40(店員が使用する携帯端末や店員が監視するサイネージも同様)が、夫々の登録装置10が通常報知状態であるか報知制限状態であるか認識可能であるようにしてもよい。そして、取引状況管理装置40(携帯端末やサイネージも同様)は、夫々の登録装置10が通常報知状態であるか報知制限状態であるかを示す情報を表示してもよい。例えば、取引状況管理装置40(店員が使用する携帯端末や店員が監視するサイネージも同様)は、夫々の登録装置10に対応する表示領域(図6参照)において、夫々が通常報知状態であるか報知制限状態であるかを区別可能なマークや文字列やアイコン等を表示してもよい。
【0443】
また、取引状況管理装置40(店員が使用する携帯端末や店員が監視するサイネージも同様)は、夫々の登録装置10について、夫々の状態(通常報知状態/報知制限状態)に基づいて表示してもよい。例えば、取引状況管理装置40等は、報知制限状態の登録装置10を優先的に表示してもよい(逆に通常報知状態の登録装置10を優先的に表示してもよい)。また、取引状況管理装置40等は、通常報知状態の登録装置10に関する画面と、報知制限状態の登録装置10に関する画面とを別々に用意し、選択領域や切り替えボタンによって画面を切り替え可能にしてもよい。これらにより、報知制限状態(あるいは通常報知状態)の登録装置10を集中的に管理することができる。
【0444】
(精算関連報知領域HR10)
第3実施形態(第4~第6実施形態も同様)において、精算関連報知領域HR10に表示される報知ボタンの数に応じて精算関連報知領域HR10の大きさを異ならせてもよい(数が多い場合には大きく、数が少ない場合には小さく表示してもよい)。
【0445】
第5実施形態(第6実施形態も同様)では、通常報知状態である場合も報知制限状態である場合も精算関連報知領域HR10の大きさを同一としているが(図34図35)、報知制限状態である場合には通常報知状態である場合よりも精算関連報知領域HR10の大きさを小さくしてもよい。また、第3実施形態(第4実施形態も同様)において、通常店員によって使用されている場合も制限店員によって使用されている場合も精算関連報知領域HR10の大きさを同一としてもよいし、制限店員によって使用されている場合には通常店員によって使用されている場合よりも精算関連報知領域HR10の大きさを小さくしてもよい。
【0446】
第5実施形態(第6実施形態も同様)では、報知制限ボタンBT80(制限解除ボタンBT81)を精算関連報知領域HR10に表示しているが、他の位置に表示してもよい。例えば、画面上部(例えば、図34図35では、「店員:AAA」の近傍)に報知制限ボタンBT80(制限解除ボタンBT81)を表示してもよい。また、精算関連報知領域HR10を設けた画面(登録画面、小計画面)とは異なる画面(ログイン画面、設定画面)に報知制限ボタンBT80(制限解除ボタンBT81)を表示してもよい。
【0447】
上記実施形態(第1実施形態~第6実施形態)では、精算装置指定ボタン(201レジボタンBT21等)やお会計ボタンBT24を表示する表示領域(図9図34図35の例では画面右下の領域)とは別に精算関連報知領域HR10を設けている(つまり、画面上において精算装置指定ボタン等と各種の報知ボタン等とを夫々分けて配置している)が、ボタンの表示(配置)は一例である。例えば、201レジ(精算装置20a)を指定する201レジボタンBT21の近傍に、当該201レジに関する各種の報知ボタン等を配置し、202レジ(精算装置20b)を指定する202レジボタンBT22の近傍に、当該202レジに関する各種の報知ボタン等を配置してもよい。例えば、精算関連報知領域HR10を維持する例として、201レジに関する精算関連報知領域HR10-1に201レジボタンBT21を配置し、202レジに関する精算関連報知領域HR10-2に202レジボタンBT22を配置してもよい。なお、お会計ボタンBT24や品券ボタンBT25は、特定の精算装置20に関係するボタンではないため、精算関連報知領域HR10-1や精算関連報知領域HR10-2には配置しない(精算関連報知領域HR10における精算関連報知領域HR10-1や精算関連報知領域HR10-2に属しない領域には配置してもよい)。
【0448】
(取引途中における通常店員/制限店員の変更(別例))
第3実施形態(第4実施形態も同様)では、ある取引の途中(一取引内)において、登録装置10の使用者が通常店員から制限店員に代わった場合(使用者が制限店員から通常店員に代わった場合も同様)に、直ちに(当該取引の終了を待たずに)、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を変更後の使用者に応じた表示とする方法として、登録装置10は、使用者が通常店員から制限店員に代わった場合(使用者が制限店員から通常店員に代わった場合も同様)に、使用者が通常店員から制限店員に代わった旨(使用者が制限店員から通常店員に代わった旨)を精算装置20に通知し、上記通知を受信した精算装置20は、行動監視処理や、貨幣監視処理や、レシート監視処理貨幣監視処理を実行してもよいと説明した。しかしながら、ある取引の途中において、登録装置10の使用者が通常店員から制限店員に代わった場合(使用者が制限店員から通常店員に代わった場合も同様)に、直ちに、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を変更後の使用者に応じた表示とする方法は、この方法に限定されない。
【0449】
例えば、精算装置20は、登録装置10の使用者が通常店員であるか制限店員であるかに関わらず、通常店員向けの監視結果情報及び制限店員向けの監視結果情報の2つの監視結果情報を登録装置10に送信してもよい。
【0450】
一例として、精算装置20は、貨幣監視処理に(図30)おいて、何れかの貨幣が第1下限枚数未満である場合(図30のステップS1401(YES)の場合)、通常店員向けの監視結果情報(ニアエンド状態)及び制限店員向けの監視結果情報(ニアエンド状態)の2つの監視結果情報を登録装置10に送信し、何れかの貨幣が第2下限枚数未満であるが第1下限枚数以上(他の何れの貨幣も少なくとも第1下限枚数以上)である場合(図30のステップS1401(NO)の場合)、通常店員向けの監視結果情報(ニアエンド状態)及び制限店員向けの監視結果情報(非ニアエンド状態)の2つの監視結果情報を登録装置10に送信する。
【0451】
他の例として、精算装置20は、レシート用紙監視処理に(図31)おいて、レシート用紙の残量が第1判定量未満である場合(図31のステップS1421(YES)の場合)、通常店員向けの監視結果情報(レシート)及び制限店員向けの監視結果情報(レシート)の2つの監視結果情報を登録装置10に送信し、レシート用紙の残量が第2判定量未満であるが第1判定量以上である場合(図31のステップS1421(NO)の場合)、通常店員向けの監視結果情報(レシート)及び制限店員向けの監視結果情報(非レシート)を登録装置10に送信する。
【0452】
上記2つの監視結果情報を受信した登録装置10は、現在の使用者が通常店員であるか制限店員であるかに関わらず、受信した2つの監視結果情報を記憶し、現在の使用者に対応する何れか一方の監視結果情報を参照し(他方の監視結果情報を無視し)、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を制御し、使用者が変わった場合には変更後の使用者に対応する何れか一方の監視結果情報を参照し直し、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を制御してもよい。なお、精算装置20は、通常店員向けの監視結果情報及び制限店員向けの監視結果情報の2つの監視結果情報を登録装置10に送信することに代えて、通常店員向けの情報と制限店員向けの情報とを含む1つの共通の監視結果情報を送信してもよい。この場合、登録装置10は、受信した共通の監視結果情報を記憶し、共通の監視結果情報に含まれる通常店員向けの情報と制限店員向けの情報のうち現在の使用者に対応する何れか一方の情報を参照し(他方の情報を無視し)、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を制御し、使用者が変わった場合には、共通の監視結果情報に含まれる通常店員向けの情報と制限店員向けの情報のうち変更後の使用者に対応する何れか一方の情報を参照し直し、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を制御してもよい。
【0453】
(取引途中における通常報知状態/報知制限状態の変更(別例))
第5実施形態(第6実施形態も同様)では、ある取引の途中(一取引内)において、登録装置10が通常報知状態から報知制限状態に切り替わった場合(報知制限状態から通常報知状態に切り替わった場合も同様)に、直ちに(当該取引の終了を待たずに)、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を変更後の状態に応じた表示とする方法として、登録装置10は、報知制限ボタンBT80が操作された場合(制限解除ボタンBT81が操作された場合も同様)に、報知制限ボタンBT80が操作された旨(制限解除ボタンBT81が操作された旨)、又は、通常報知状態から報知制限状態に切り替わった旨(報知制限状態から通常報知状態に切り替わった旨)を精算装置20に通知し、上記通知を受信した精算装置20は、行動監視処理や、貨幣監視処理や、レシート監視処理貨幣監視処理を実行してもよいと説明した。しかしながら、ある取引の途中において、登録装置10が通常報知状態から報知制限状態に切り替わった場合(報知制限状態から通常報知状態に切り替わった場合も同様)に、直ちに、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を変更後の状態に応じた表示とする方法は、この方法に限定されない。
【0454】
例えば、精算装置20は、登録装置10が通常報知状態であるか報知制限状態であるかに関わらず、通用報知状態用の監視結果情報及び報知制限状態用の監視結果情報の2つの監視結果情報を登録装置10に送信してもよい。
【0455】
一例として、精算装置20は、貨幣監視処理に(図40)おいて、何れかの貨幣が第1下限枚数未満である場合(図40のステップS2401(YES)の場合)、通常報知状態用の監視結果情報(ニアエンド状態)及び報知制限状態用の監視結果情報(ニアエンド状態)の2つの監視結果情報を登録装置10に送信し、何れかの貨幣が第2下限枚数未満であるが第1下限枚数以上(他の何れの貨幣も少なくとも第1下限枚数以上)である場合(図40のステップS2401(NO)の場合)、通常報知状態用の監視結果情報(ニアエンド状態)及び報知制限状態用の監視結果情報(非ニアエンド状態)の2つの監視結果情報を登録装置10に送信する。
【0456】
他の例として、精算装置20は、レシート用紙監視処理に(図41)おいて、レシート用紙の残量が第1判定量未満である場合(図41のステップS2421(YES)の場合)、通常報知状態用の監視結果情報(レシート)及び報知制限状態用の監視結果情報(レシート)の2つの監視結果情報を登録装置10に送信し、レシート用紙の残量が第2判定量未満であるが第1判定量以上である場合(図41のステップS2421(NO)の場合)、通常報知状態用の監視結果情報(レシート)及び報知制限状態用の監視結果情報(非レシート)を登録装置10に送信する。
【0457】
上記2つの監視結果情報を受信した登録装置10は、現在の状態が通常報知状態であるか報知制限状態であるかに関わらず、受信した2つの監視結果情報を記憶し、現在の状態に対応する何れか一方の監視結果情報を参照し(他方の監視結果情報を無視し)、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を制御し、状態が切り替わった場合には変更後の状態に対応する何れか一方の監視結果情報を参照し直し、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を制御してもよい。なお、精算装置20は、通常報知状態用の監視結果情報及び報知制限状態用の監視結果情報の2つの監視結果情報を登録装置10に送信することに代えて、通常報知状態用の情報と報知制限状態用の情報とを含む1つの共通の監視結果情報を送信してもよい。この場合、登録装置10は、受信した共通の監視結果情報を記憶し、共通の監視結果情報に含まれる通常報知状態用の情報と報知制限状態用の情報のうち現在の状態に対応する何れか一方の情報を参照し(他方の情報を無視し)、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を制御し、状態が切り替わった場合には、共通の監視結果情報に含まれる通常報知状態用の情報と報知制限状態用の情報のうち変更後の状態に対応する何れか一方の情報を参照し直し、精算関連報知領域HR10における各種の報知ボタンの表示を制御してもよい。
【0458】
(画像に関して)
また、上記実施形態では、精算装置20が撮像部214(カメラ)が備えるが、精算装置20を使用する顧客を撮像するものであれば、精算装置20がカメラを備えなくてもよい。例えば、店舗の天井、壁、柱等にカメラを設置してもよい。つまり、精算装置20のカメラに代えて又は加えて天井、壁、柱等にカメラを設置してもよい。顧客の行動を判断する機能を有する装置がカメラを有していてもよいし、顧客の行動を判断する機能を有する装置とは別の装置がカメラを有していてもよい。
【0459】
カメラ(精算装置20の撮像部214、又は、他のカメラ)による動画の録画の開始タイミングは、例えば、登録装置10が登録データを送信したタイミング(精算装置20が登録データを受信したタイミング)である。天井、壁、柱等にカメラを設置する場合、登録装置10が、登録データを送信したるタイミングで、天井、壁、柱等に設置したカメラに録画の開始を指示してもよいし、精算装置20が、登録データを受信したタイミングで、天井、壁、柱等に設置したカメラに録画の開始を指示してもよい。カメラによる動画の録画の終了タイミングは、例えば、精算装置20が精算データを送信したタイミング(ストアコントローラ30が精算データを受信したタイミング)である。天井、壁、柱等にカメラを設置する場合、精算装置20が、精算データを送信したタイミングで、天井、壁、柱等に設置したカメラに録画の終了を指示してもよいし、ストアコントローラ30が、精算データを受信したタイミングで、天井、壁、柱等に設置したカメラに録画の終了を指示してもよい。
【0460】
動画には、号機(当該精算装置20の装置識別番号)、取引番号、録画開始時刻、録画終了時刻等の項目をインデックスとして保存(記憶)し、インデックスとして記憶された各項目を利用して動画を検索できるようにしてもよい。例えば、項目の夫々について、検索範囲を指定できるようにしてもよい。静止画についても、号機、取引番号、撮像時刻等の項目をインデックスとして保存(記憶)し、インデックスとして記憶された各項目を利用して静止画を検索できるようにしてもよい。なお、動画と静止画とは互いに関連付けて記憶し、一方から他方(同一の取引に関するもの)を検索できるようにしてもよい。
【0461】
また、精算装置20における各種タイミングをインデックスとして動画に設定してもよい。例えば、精算装置20における初期化処理の実行開始タイミング(つまり、精算装置20における顧客の操作、動作のタイミング)をインデックスとして動画に設定してもよい。これにより、登録装置10(取引状況管理装置40も同様)において、操作、動作を指定して動画を再生することができる。例えば、登録装置10(取引状況管理装置40も同様)において、おわりボタン(おわり(レシート)ボタンBT54の操作(図15のステップS42(YES)~レシートの取り去り(図15のステップS42(NO))の動画を精算装置20に要求し、再生することができる。
【0462】
なお、精算装置20が撮像する動画(静止画も同様)は、例えば、顧客(例えば、離脱した顧客)の顔や体格や服装等の外形的な特徴を視認可能なものである。登録装置10や取引状況管理装置40において、動画(静止画も同様)が再生されることにより、店員は、離脱等した顧客の外形的な特徴を容易に確認することができる。
【0463】
また、動画(静止画も同様)を解析し、上記外形的な特徴を抽出し、抽出した特徴に対応するマークや文字列やアイコン等を表示してもよい。マーク等を表示する装置が解析(外形的な特徴の抽出)を実行してもよいし、上記マーク等を表示する装置とは異なる装置が解析を実行してもよい。つまり、登録装置10は、自装置又は他装置(他の登録装置10、精算装置20、取引状況管理装置40、ストアコントローラ30、外部のサーバ等)による解析結果に基づいて顧客の外形的な特徴に対応するマーク等を表示してもよい。また、取引状況管理装置40は、自装置又は他装置(登録装置10、精算装置20、ストアコントローラ30、外部のサーバ等)による解析結果に基づいて顧客の外形的な特徴に対応するマーク等を表示してもよい。なお、登録装置10(取引状況管理装置40)は、再生中の動画(静止画)に対応付けて顧客の外形的な特徴に対応するマーク等を表示してもよいし、再生前にボタン(画像ボタンBT78、静止画ボタンBT46、動画ボタンBT47)に対応付けて顧客の外形的な特徴に対応するマーク等を表示してもよい。また、抽出した外形的な特徴をインデックスとして保存(記憶)し、動画(静止画)を検索できるようにしてもよい。
【0464】
なお、本実施形態(第1実施形態~第6実施形態)では、例えば図9に示したように、空き状態の精算装置20に対しては登録データを送信できるが、使用中の精算装置20に対しては登録データを送信できないようにしているが、使用中の精算装置20に対しても登録データを送信できるようにしてもよい。つまり、本実施形態では、先客が使用中の精算装置20への当該客の登録データの送信を禁止している(例えば、図9では、使用中である202レジを指定する202レジボタンBT22の操作を無効にしている)が、先客が使用中の精算装置20への当該客の登録データの送信を許可してもよい。一方、精算装置20は、使用中に登録データを受信した場合には、登録データを受信する毎に順番にバッファ(RAM203に記憶)し、取引(精算処理)が完了する毎にバッファしていた登録データを順次取り出して新たな取引を開始する。つまり、本実施形態では、同一の精算装置20に対する登録データの最大重複送信件数(精算装置20における登録データの最大重複受信件数)を固定的に1としているが、最大重複送信件数(最大重複受信件数)を2以上としてもよい。最大重複送信件数(最大重複受信件数)は、精算装置20毎に、設定によって変更可能であってもよい。
【0465】
動画の録画の開始タイミングは、登録装置10による登録データの送信タイミング(精算装置20による登録データの受信タイミング)であってもよいと説明したが、登録データの最大重複送信件数(最大重複受信件数)が2以上である場合、精算装置20は、使用中に登録データを受信する可能がある。つまり、他の取引に対する動画の録画中に、新たな取引に対する動画の録画の開始タイミングが到来する場合がある。この場合、現在録画中の動画について録画を継続し、新たな取引に対する動画については新たに録画を開始しないが、現在録画中の動画において、新たな取引に対する動画の録画の開始時刻をインデックスとして記憶し、新たな取引の録画開始タイミングとして検索可能としてもよい。これにより、登録データの最大重複送信件数(最大重複受信件数)が2以上であっても、登録装置10による登録データの送信タイミング(精算装置20による登録データの受信タイミング)から管理される。
【0466】
(最大重複送信件数(最大重複受信件数)が2の場合の例)
時刻T1:空き状態において取引Aの登録データを受信。録画開始。当該時刻(時刻T1)を取引Aの録画開始時刻として記憶(インデックス化)。
時刻T2:使用中において取引Bの登録データを受信しバッファ。当該時刻(時刻T2)を取引Bの録画開始時刻として記憶(インデックス化)。
時刻T3:取引Aの精算データを送信。当該時刻(時刻T3)を取引Aの録画終了時刻として記憶(インデックス化)。
時刻T4:バッファからの取引Bの登録データを取り出し取引Bを開始。当該時刻(時刻T4)を取引Bの取引開始時刻として記憶(インデックス化)。
時刻T5:取引Bの精算データを送信。当該時刻(時刻T5)を取引Bの録画終了時刻として記憶(インデックス化)。
これにより、取引Aの動画として時刻T1~時刻T3の動画を検索し再生することができる。また、取引Bの動画として時刻2(又は時刻T4)~時刻T5の動画を検索し再生することができる。
【0467】
(他の主体)
上記において説明した夫々の装置(登録装置10、精算装置20、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の全部又は一部は、上記において説明した主体とは異なる主体(他の装置)が有していてもよい。
【0468】
上記実施形態では、精算(精算装置20、精算装置20を使用中の顧客)に関連する情報が、図44の「表示〇」「表示△」「-」となるように、精算装置20が監視結果情報の送信先を制御する例を説明した。しかしながら、図44のようになるのであれば、精算装置20が監視結果情報の送信先を制御しなくてもよい。例えば、送信側(精算装置20)では制御せずに、受信側(取引状況管理装置40、登録装置10)が制御してもよい。
【0469】
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、精算装置20は、図44(A)(B)の「表示〇」「表示△」「-」となるように、監視結果情報の送信先(取引状況管理装置40、登録装置10)を制御しているが、精算装置20は、取引状況管理装置40にも登録装置10にも同じタイミングで監視結果情報を送信し(あるいは共通の監視結果情報を送信し)、取引状況管理装置40や登録装置10の側で当該監視結果情報の取捨(反映の有無)を決定してもよい。
【0470】
なお、精算装置20は、受信側(取引状況管理装置40、登録装置10)が取捨を判断するための情報(例えば取引状況管理装置40宛や登録装置10宛であるといった直接的な情報であってもよいし、判断結果の詳細(例えば、ニアエンド状態に関しては、第2下限値未満のニアエンド状態であるか第1下限値未満のニアエンド状態であるか示した情報)を含む、監視結果情報を送信してもよい。一例として、上述した、第2下限値未満のニアエンド状態であるか第1下限値未満のニアエンド状態であるか示した情報を含む監視結果情報(ニアエンド状態)を送受信する態様について補足する。精算装置20は、何れかの貨幣が第2下限枚数未満であるが何れかの貨幣が第1下限枚数未満ではないと判断した場合(図20のステップS401(NO))、第2下限値未満のニアエンドである旨の監視結果情報(ニアエンド状態)を取引状況管理装置40と登録装置10とに送信する。取引状況管理装置40は当該監視結果情報に基づいて(取捨の「取」)、ニアエンドボタンBT62を表示し、登録装置10は当該監視結果情報を無視し(取捨の「捨」)、ニアエンドボタンBT32を表示しない。また、精算装置20は、何れかの貨幣が第1下限枚数未満であると判断した(図20のステップS401(YES))、第1下限値未満のニアエンドである旨の監視結果情報(ニアエンド状態)を取引状況管理装置40と登録装置10とに送信する。取引状況管理装置40は当該監視結果情報に基づいて(取捨の「取」)、ニアエンドボタンBT62を表示し、登録装置10は当該監視結果情報に基づいて(取捨の「取」)、ニアエンドボタンBT32を表示する。
【0471】
第3実施形態~第6実施形態についても同様である。すなわち、第3実施形態及び第4実施形態では、精算装置20は、図44(C)(D)の「表示〇」「表示△」「-」となるように、監視結果情報の送信先(通常店員が使用する登録装置10、制限店員が使用する登録装置10)を制御しているが、精算装置20は、通常店員が使用する登録装置10にも制限店員が使用する登録装置10にも同じタイミングで監視結果情報を送信し(あるいは共通の監視結果情報を送信し)、通常店員が使用する登録装置10や制限店員が使用する登録装置10の側で当該監視結果情報の取捨を決定してもよい。また、第5実施形態及び第6実施形態では、精算装置20は、図44(E)(F)の「表示〇」「表示△」「-」となるように、監視結果情報の送信先(通常報知状態の登録装置10、報知制限状態の登録装置10)を制御しているが、精算装置20は、通常報知状態の登録装置10にも報知制限状態の登録装置10にも同じタイミングで監視結果情報を送信し(あるいは共通の監視結果情報を送信し)、通常報知状態の登録装置10や報知制限状態の登録装置10の側で当該監視結果情報の取捨を決定してもよい。なお、上述した「取引途中における通常店員/制限店員の変更(別例)」や「取引途中における通常報知状態/報知制限状態の変更(別例)」において説明した内容は、登録装置10の側で当該監視結果情報の取捨を決定する態様である。
【0472】
また、上記実施形態では、夫々の精算装置20が、自装置を使用する顧客の行動を判断(行動監視処理を実行)する態様について説明したが、精算装置20は、他の精算装置20を使用する顧客の行動を判断してもよい。換言すれば、ある精算装置20を使用する顧客の行動を他の精算装置20が判断してもよい。例えば、予め定めた代表の精算装置20が、自装置を含む複数の精算装置20における、顧客の行動を判断してもよい。この場合、代表以外の精算装置20は、自装置を使用する顧客を撮像した撮像画像を、代表の精算装置20に送信する。
【0473】
上記実施形態では、精算装置20が撮像画像に基づいて顧客の行動を判断(行動監視処理を実行)する態様について説明したが、顧客の行動を判断する機能を有する装置は精算装置20以外の装置であってもよい。例えば、顧客の行動を判断する機能を有する装置は、取引状況管理装置40(又はストアコントローラ30又は登録装置10)であってもよい。つまり、取引状況管理装置40(又はストアコントローラ30又は登録装置10)が、精算装置20から撮像画像を取得し、顧客の行動を判断してもよい。なお、顧客の行動を判断する機能を有する装置は、必要に応じて各種の監視結果情報の送信することになるが、取引状況管理装置40が顧客の行動を判断する場合には自身(取引状況管理装置40)への監視結果情報の送信は不要である。また、登録装置10が顧客の行動を判断する場合には自身(登録装置10)への監視結果情報の送信は不要である(但し、代表の登録装置10が顧客の行動を判断する場合には、他の登録装置10への監視結果情報の送信は必要である)。
【0474】
また、顧客の行動を判断する機能を有する装置は、取引状況管理装置40ともストアコントローラ30とも登録装置10とも異なる装置(以下、装置Aと称するであってもよい。装置A、顧客の行動を判断する専用の装置であってもよいし、顧客の行動を判断する機能以外の機能も有する装置であってもよい。すなわち、POSシステム1は、装置A(不図示)を備え、装置Aが、精算装置20から撮像画像を取得し、顧客の行動を判断してもよい。装置Aは、必要に応じて各種の監視結果情報を送信する。
【0475】
また、登録装置10(精算装置20も同様)は、操作者(店員、顧客)とのインタフェース部分(画面表示、操作受付等)のみを提供し、各種の判断、表示情報を含む出力情報の生成、情報の記憶等は、クラウドサーバ(不図示)等が実行してもよい。例えば、顧客の行動を判断する機能を有する装置は、クラウドサーバであってもよい。
【0476】
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、POSシステムに関する。
[背景技術]
店員によって使用されるPOSレジスタと、顧客によって使用されるPOS精算機とを含むPOSシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2018-190067号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、顧客自身が精算機を操作する態様においては、運用上の問題もあり、改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、より好適に運用できる技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
【0477】
(A1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様であるPOSシステムは、店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、前記精算装置における顧客の行動を監視する顧客監視手段(例えば、行動監視処理)と、前記顧客監視手段が監視した顧客の行動が店員への報知を必要とする特定行動(例えば、離脱行動、操作準備行動、操作迷い行動)である場合、当該特定行動に関して店員に報知可能な報知手段(例えば、離脱ボタン、操作準備ボタン、操作迷いボタン等の報知ボタン)とを備え、前記特定行動は、報知の優先度が高い第1特定行動(例えば、離脱行動)と、報知の優先度が前記第1特定行動よりも低い第2特定行動(例えば、操作準備行動、操作迷い行動)と、を含み、前記報知手段は、前記第1特定行動に関しては商品登録を行う店員に報知する一方、前記第2特定行動に関しては商品登録を行う店員に報知しない(例えば、第1実施形態において、登録装置10は、離脱ボタンBT43を表示する一方、操作準備ボタンや操作迷いボタンを表示しない)ことを特徴とするPOSシステムである。
(A1)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。例えば、商品登録を行う店員には、優先度が高い第1特定行動に関しては報知されるが、優先度が高くない第2特定行動に関しては報知されないため、商品登録を行う店員は、商品登録に集中することができる。
【0478】
(A2)前記報知手段は、前記第2特定行動に関して商品登録を行う店員以外の店員(例えば、取引状況管理装置40を使用する店員)に報知する(例えば、第1実施形態や第2実施形態において、取引状況管理装置40は、操作準備ボタンBT72や操作迷いボタンBT71を表示する)ことを特徴とする(A1)に記載のPOSシステムである。
(A2)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0479】
(A3)前記報知手段は、前記第1特定行動に関して商品登録を行う店員以外の店員に報知する(例えば、第1実施形態や第2実施形態において、取引状況管理装置40は離脱ボタンBT73を表示する)ことを特徴とする(A1)又は(A2)にPOSシステムである。
(A3)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0480】
(A4)前記報知手段は、顧客の精算操作によって進行する精算装置における精算の進行状況が所定時間に亘って進行しない場合(例えば、取引状況管理装置40における報知後に所定時間に亘って操作準備行動や操作迷い行動が継続する場合)には、前記第2特定行動に関して商品登録を行う店員に報知する(例えば、第2実施形態において、登録装置10は、取引状況管理装置40が操作準備ボタンBT72や操作迷いボタンBT71を表示するタイミングよりも所定時間遅れて、操作準備ボタンBT42や操作迷いボタンBT41を表示する)ことを特徴とする(A1)~(A3)の何れかに記載のPOSシステムである。
(A4)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0481】
(A5)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるPOSシステムは、店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、前記精算装置における顧客の行動を監視する顧客監視手段と、前記顧客監視手段が監視した顧客の行動が店員への報知を必要とする特定行動である場合、当該特定行動に関して店員に報知可能な報知手段とを備え、前記特定行動は、報知の優先度が高い第1特定行動と、報知の優先度が前記第1特定行動よりも低い第2特定行動と、を含み、前記商品登録を行う店員は、前記特定行動の報知について制限を設けていない通常店員と、前記特定行動の報知について制限を設けた制限店員と、が存在し、前記報知手段は、前記第1特定行動に関しては前記通常店員にも前記制限店員にも報知し、前記第2特定行動に関しては通常店員に報知する一方、前記制限店員には報知しない(例えば、第3実施形態において、通常店員が使用する登録装置10は、離脱ボタンBT43も操作準備ボタンBT42も操作迷いボタンBT41も表示し、制限店員が使用する登録装置10は、離脱ボタンBT43を表示する一方、操作準備ボタンBT42や操作迷いボタンBT41を表示しない)ことを特徴とするPOSシステムである。
(A5)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0482】
(A6)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるPOSシステムは、店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、前記精算装置における顧客の行動を監視する顧客監視手段と、前記顧客監視手段が監視した顧客の行動が店員への報知を必要とする特定行動である場合、当該特定行動に関して店員に報知可能な報知手段と、前記報知手段による報知を制限する旨を宣言する報知制限宣言手段(例えば、報知制限ボタンBT80)とを備え、前記特定行動は、報知の優先度が高い第1特定行動と、報知の優先度が前記第1特定行動よりも低い第2特定行動と、を含み、前記報知手段は、前記報知制限宣言手段によって報知を宣言していない場合(例えば、通常報知状態である場合)、前記第1特定行動に関しても第2特定行動に関しても報知し、前記報知制限宣言手段によって報知を宣言している場合(例えば、報知制限状態である場合)、前記第1特定行動に関しては報知する一方、前記第2特定行動に関しては報知しない(例えば、第5実施形態において、通常報知状態の登録装置10は、離脱ボタンBT43も操作準備ボタンBT42も操作迷いボタンBT41も表示し、報知制限状態の登録装置10は、離脱ボタンBT43を表示するが、操作準備ボタンBT42や操作迷いボタンBT41を表示しない)ことを特徴とするPOSシステムである。
(A6)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0483】
(A7)前記第1特定行動は、精算の不正に関連する顧客の行動(例えば、離脱行動)であり、前記第2特定行動は、精算の不正に関連しない顧客の行動(例えば、操作準備行動、操作迷い行動)であることを特徴とする(A1)~(A6)の何れかに記載のPOSシステムである。
(A7)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0484】
(A8)前記顧客監視手段は、前記精算装置における顧客の精算操作を撮像可能な撮像手段と、前記撮像手段による撮像画像に基づいて顧客の行動を認識する顧客行動認識手段と、とを含むことを特徴とする(A1)~(A7)の何れかに記載のPOSシステムである。
(A8)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0485】
(A9)前記顧客行動認識手段は、精算完了前に精算装置から離脱する離脱行動を認識可能(例えば、図5参照)であり、当該離脱行動は、前記第1特定行動であることを特徴とする(A1)~(A8)の何れかに記載のPOSシステム。
(A9)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0486】
(A10)前記報知手段は、前記離脱行動であると認識された顧客を特定可能な撮像画像とともに、当該離脱行動に関して店員に報知することを特徴とする(A9)に記載のPOSシステムである。
(A10)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0487】
(A11)前記顧客行動認識手段は、精算操作に迷う顧客の操作迷い行動、又は、精算に必要な物を準備する顧客の準備行動を認識可能であり、当該操作迷い行動、および、準備行動は、前記第2特定行動であることを特徴とする(A8)又は(A9)に記載のPOSシステムである。
(A11)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0488】
(A12)表示画面を介して前記精算操作を受け付ける操作受付手段を更に備え、前記顧客行動認識手段は、前記表示画面の一の領域に接触せずに該領域を指示する非接触指示行動を認識可能であり、前記操作受付手段は、前記顧客行動認識手段によって前記非接触指示行動が認識された場合には、当該非接触指示行動によって指示された領域に接触があったものとして前記精算操作を受け付ける(図45図46参照)ことを特徴とする(A8)~(A10)の何れかに記載のPOSシステムである。
(A12)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0489】
(B1)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるPOSシステムは、店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、前記精算装置の状況を監視する精算装置監視手段と、前記精算装置監視手段が監視した精算装置の状況が店員への報知を必要とする特定状況(例えば、使用状態(使用中状態、空き状態)、レシート用紙要補充状態、ニアエンド状態、ニアフル状態)である場合、当該特定状況に関して店員に報知可能する報知手段(例えば、使用状態の表示、レシートボタン、ニアエンドボタン、ニアフルボタン等の報知ボタン)とを備え、前記特定状況は、報知の優先度が高い第1特定状況(例えば、使用状態)と、報知の優先度が前記第1特定状況よりも低い第2特定状況(例えば、レシートボタン、ニアエンドボタン、ニアフルボタン等の報知ボタン)と、を含み、前記報知手段は、前記第1特定状況に関しては商品登録を行う店員に報知する一方、前記第2特定状況に関しては商品登録を行う店員に報知しない(例えば、第1、第2実施形態の変形例として、登録装置10は、レシートボタンBT31、ニアエンドボタンBT32、ニアフルボタンBT33を表示しない)ことを特徴とするPOSシステムである。
(B1)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。例えば、商品登録を行う店員には、優先度が高い第1特定状況に関しては報知されるが、優先度が高くない第2特定状況に関しては報知されないため、商品登録を行う店員は、商品登録に集中することができる。
【0490】
(B2)前記報知手段は、前記第2特定状況に関して商品登録を行う店員以外の店員に報知する(例えば、第1実施形態や第2実施形態において、取引状況管理装置40は、レシートボタンBT61、ニアエンドボタンBT62、ニアフルボタンBT63を表示する)ことを特徴とする(B1)に記載のPOSシステムである。
(B2)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0491】
(B3)前記報知手段は、前記第1特定状況に関して商品登録を行う店員以外の店員に報知する(例えば、第1実施形態や第2実施形態において、取引状況管理装置40は使用状態を表示する)ことを特徴とする(B1)又は(B2)に記載のPOSシステム。
(B3)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0492】
(B4)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるPOSシステムは、店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、前記精算装置の状況を監視する精算装置監視手段と、前記精算装置監視手段が監視した精算装置の状況が店員への報知を必要とする特定状況である場合、当該特定状況に関して店員に報知可能する報知手段とを備え、前記特定状況は、報知の優先度が高い第1特定状況と、報知の優先度が前記第1特定状況よりも低い第2特定状況と、を含み、前記商品登録を行う店員は、前記特定状況の報知について制限を設けていない通常店員と、前記特定状況の報知について制限を設けた制限店員と、が存在し、前記報知手段は、前記第1特定状況に関しては前記通常店員にも前記制限店員にも報知し、前記第2特定状況に関しては通常店員に報知する一方、前記制限店員には報知しない(例えば、第3、第4実施形態の変形例として、通常店員が使用する登録装置10は、使用状態もレシートボタンBT31もニアエンドボタンBT32もニアフルボタンBT33も表示し、制限店員が使用する登録装置10は、使用状態を表示する一方、レシートボタンBT31やニアエンドボタンBT32やニアフルボタンBT33を表示しない)ことを特徴とするPOSシステムである。
(B4)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0493】
(B5)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるPOSシステムは、店員が商品登録を行う登録装置と、顧客自らが精算を行う複数の精算装置と、を含むPOSシステムであって、前記精算装置の状況を監視する精算装置監視手段と、前記精算装置監視手段が監視した精算装置の状況が店員への報知を必要とする特定状況である場合、当該特定状況に関して店員に報知可能する報知手段と、前記報知手段による報知を制限する旨を宣言する報知制限宣言手段(例えば、報知制限ボタンBT80)とを備え、前記特定状況は、報知の優先度が高い第1特定状況と、報知の優先度が前記第1特定状況よりも低い第2特定状況と、を含み、前記報知手段は、前記報知制限宣言手段によって報知を宣言していない場合(例えば、通常報知状態である場合)、前記第1特定状況に関しても第2特定状況に関しても報知し、前記報知制限宣言手段によって報知を宣言している場合(例えば、報知制限状態である場合)、前記第1特定状況に関しては報知する一方、前記第2特定状況に関しては報知しない(例えば、第5、第6実施形態の変形例として、通常報知状態の登録装置10は、使用状態もレシートボタンBT31もニアエンドボタンBT32もニアフルボタンBT33も表示し、報知制限状態の登録装置10は、使用状態を表示する一方、レシートボタンBT31やニアエンドボタンBT32やニアフルボタンBT33を表示しない)ことを特徴とするPOSシステムである。
(B5)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0494】
(B6)前記精算装置監視手段は、何れかの貨幣の収納枚数が第1下限監視対象枚数(例えば、図21の「第1下限枚数」)を下回る貨幣第1下限監視状況と、何れかの貨幣の収納枚数が第1下限監視対象枚数を下回らないが前記第1下限監視対象枚数よりも多い第2下限監視対象枚数(例えば、図21の「第2下限枚数」)を下回る貨幣第2下限監視状況とを監視可能(図20の貨幣監視処理等により監視可能)であり、前記貨幣第1下限監視状況は、前記第1特定状況であり、前記貨幣第2下限監視状況は、前記第2特定状況であることを特徴とする(B1)~(B5)の何れかに記載のPOSシステムである。
(B6)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0495】
(B7)前記精算装置監視手段は、何れかの貨幣の収納枚数が第1上限監視対象枚数(例えば、図21の「第1上限枚数」)を上回る貨幣第1上限監視状況と、何れかの貨幣の収納枚数が第1上限監視対象枚数を上回らないが前記第1上限監視対象枚数よりも少ない第2上限監視対象枚数(例えば、図21の「第1上限枚数」)を上回る貨幣第2上限監視状況とを監視可能(図20の貨幣監視処理により監視可能)であり、前記貨幣第1上限監視状況は、前記第1特定状況であり、前記貨幣第2上限監視状況は、前記第2特定状況であることを特徴とする(B1)~(B6)の何れかに記載のPOSシステムである。
(B7)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0496】
(B8)前記精算装置監視手段は、レシート用紙の残量が第1基準量(例えば、図22のステップS420の「第1判定値」)を下回るレシート第1監視状況と、レシート用紙の残量が第1基準量を下回らないが前記第1基準量よりも多い第2基準量(例えば、図22のステップS420の「第2判定値」)を下回るレシート第2監視状況とを監視可能(図22のレシート用紙処理により監視可能)であり、前記レシート第1監視状況は、前記第1特定状況であり、前記レシート第2監視状況は、前記第2特定状況であることを特徴とする(B1)~(B7)の何れかに記載のPOSシステムである。
(B8)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0497】
(B9)前記精算装置監視手段は、空き状態か使用中の状態かの前記精算装置の使用状況を監視可能であり、前記精算装置の使用状況(例えば、使用状態(使用中状態、空き状態))は、前記第1特定状況であり、前記精算装置の使用状況以外の状況(例えば、レシート用紙要補充状態、ニアエンド状態、ニアフル状態)は、前記第2特定状況であることを特徴とする(B1)~(B5)の何れかに記載のPOSシステムである。
(B9)によれば、顧客自身が精算機を操作するシステムをより好適に運用することができる。
【0498】
以上に説明したPOSシステム1、登録装置10、精算装置20、ストアコントローラ30、取引状況管理装置40等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0499】
1…POSシステム
10…登録装置
20…精算装置
30…ストアコントローラ
40…取引状況管理装置
101…CPU
102…記憶部
103…RAM
104…スキャナ部
105…店員用表示部
106…客用表示部
107…ハードディスク
108…キー操作部
109…通信部
110…音声出力部
111…印刷部
201…CPU
202…記憶部
203…RAM
204…スキャナ部
206…表示部
207…ハードディスク
209…通信部
210…音声出力部
211…印刷部
212…釣銭機
213…サインポール
214…撮像部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
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図44
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図46