IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電産コパル株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-乗車可能表示システム 図1
  • 特許-乗車可能表示システム 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】乗車可能表示システム
(51)【国際特許分類】
   B61L 25/02 20060101AFI20240814BHJP
   B61B 1/02 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
B61L25/02 A
B61B1/02
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020199589
(22)【出願日】2020-12-01
(65)【公開番号】P2022087586
(43)【公開日】2022-06-13
【審査請求日】2023-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000001225
【氏名又は名称】ニデックプレシジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮原 伸也
(72)【発明者】
【氏名】清野 譲
【審査官】岩田 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-002268(JP,A)
【文献】特開2018-144729(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61L 25/02
B61B 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
列車の各車両に設置された車両カメラからの車両情報と、前記列車が到着する駅ホームに設置されたホームカメラからのホーム情報とが供給される処理装置と、
表示装置と、
を備え、
前記処理装置は、車両別乗車率・降車率情報データベースに格納されている前記車両に乗車する待機者の乗車率および前記車両から降車する乗車者の降車率と、前記車両情報から前記車両ごとの乗車人員数と、前記ホーム情報から前記駅ホームにおける待機人員数とに基づいて、車両ごとに、駅で乗車する人数および駅で降車する人数を算出し、車両ごとに、駅で乗車する前記人数および駅で降車する前記人数と、車両情報から車両ごとの前記乗車人員数に基づいて、車両ごとに駅ホームで待機している待機者が乗車することが可能か否かを予測し、前記駅ホームに前記列車が到着した際に、前記車両ごとに乗車可能か否かを示す乗車可能性情報を、前記表示装置によって表示させる、乗車可能表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の乗車可能表示システムにおいて、
前記処理装置は、乗車する前記人数および降車する前記人数と、車両ごとの混雑状況と、駅ホームの混雑状況とに基づいて、車両ごとに駅ホームで待機している待機者が乗車することが可能か否かを予測し、前記駅ホームに前記列車が到着した際に、前記車両ごとに乗車可能か否かを示す乗車可能性情報を、前記表示装置によって表示させる、乗車可能表示システム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗車可能表示システムに関し、例えば、駅のホーム(駅ホーム)に到着する列車に乗車することが可能か否かを表示する乗車可能表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
対象駅を発車する列車の混雑度を表示するシステムが、例えば特許文献1に示されている。この特許文献1には、サーバー記憶部に記憶された各種データを用いて、車両ごとの混雑度を予測するシステムが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-99068号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されたシステムでは、サーバー記憶部に記憶された各種データを用いて混雑度を予測することが示されている。各種データを用いて予測するものであり、実際の列車および駅ホームの状況は反映されていないため、正確性が低くなるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に記載されている一実施の形態に係る乗車可能表示システムを述べると、次の通りである。
【0006】
すなわち、乗車可能表示システムは、列車の各車両に設置されたカメラからの車両情報と、列車が到着する駅ホームに設置されたカメラからのホーム情報とが供給される処理装置と、表示装置とを備える。処理装置は、車両情報から、列車の車両ごとの乗車人員数を把握し、ホーム情報から、駅ホームにおける待機人員数を把握し、駅ホームに列車が到着した際に、車両ごとに乗車可能か否かを示す乗車可能性情報を表示装置によって表示させる。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0008】
一実施の形態によれば、正確性の向上を図ることが可能な乗車可能表示システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態に係る乗車可能表示システムの構成を示すブロック図である。
図2】実施の形態に係る乗車可能表示システムの動作を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。
【0011】
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0012】
(実施の形態)
<乗車可能表示システムの構成>
図1は、実施の形態に係る乗車可能表示システムの構成を示すブロック図である。図1において、1は乗車可能表示システムを示している。乗車可能表示システム1は、複数の車両カメラ10と、複数のホームカメラ20と、サーバー(処理装置)30と、表示装置40とを備えている。
【0013】
列車は、互いに連結された複数の車両によって構成されている。各車両には、防犯のために、1つまたは複数の防犯(車両防犯)カメラが設置されている。また、列車が到着または/および発着する駅ホームにも、防犯のために、1つまたは複数の防犯(ホーム防犯)カメラが設置されている。実施の形態に係る乗車可能表示システム1においては、車両防犯カメラおよびホーム防犯カメラが、前記した車両カメラ10およびホームカメラ20として兼用される。これにより、車両ごとに車両カメラ10が設置され、駅ホームにも1つまたは複数のホームカメラ20が設置されることになる。図1では、1つの車両に設置された1つの車両カメラ10のみが代表として示され、駅ホームに設置された1つのホームカメラ20のみが代表として示されている。
【0014】
車両カメラ10およびホームカメラ20とサーバー30との間は、ネットワーク50_1によって接続され、サーバー30と表示装置40との間は、ネットワーク50_2によって接続されている。
【0015】
車両カメラ10は、設置された車両内を撮影する撮像部11、撮像部11によって撮影された撮影データを格納する記憶部12、ネットワーク50_1を介してサーバー30との間で情報の送受信を行う通信部13および制御部14を備えている。
【0016】
制御部14は、撮像部11によって撮影された撮影データから、車両内の乗車者を認識する画像認識部14_1と画像認識部14_1で認識された乗車者の人数(乗車人員数)を算出する人数算出部14_2とを備えている。前記した画像認識部14_1は、例えば乗車者の顔を認識する。人数算出部14_2は、画像認識部14_1で認識された顔が、異なる場合、乗車者の人数を増やす。これにより、車両内に乗車している乗車者の人数が求められる。求められた乗車者の人数が、車両情報として通信部13によって、ネットワーム50_1へ出力される。なお、乗車者は乗客と言われることもある。
【0017】
ホームカメラ20は、設置された駅ホームを撮影する撮影部21、撮像部21によって撮影された撮影データを格納する記憶部22、ネットワーク50_1を介してサーバー30との間で情報の送受信を行う通信部23および制御部24を備えている。
【0018】
制御部24は、撮影部21によって撮影された撮影データから、駅ホームで列車の到着または発着を待機している待機者を認識する画像認識部24_1と画像認識部24_1で認識された待機者の人数(待機人員数)を算出する人数算出部24_2とを備えている。画像認識部24_1および人数算出部24_2は、前記した画像認識部14_1および人数算出部14_2と類似している。相違点は、画像認識部24_1は、待機者の顔を認識し、人数算出部24_2は、画像認識部24_1で認識された顔が、異なる場合、待機者の数を増やすことである。これにより、駅ホームで待機している待機者の人数が求められる。求められた待機者の人数が、ホーム情報として通信部23によって、ネットワーム50_1へ出力される。
【0019】
サーバー30は、例えば駅舎又は司令局内に設置されている。このサーバー30は、記憶部31、制御部32および通信部33を備えている。通信部33は、ネットワーク50_1を介して、車両カメラ10との間およびホームカメラ20との間で情報の送受信を行うとともに、ネットワーク50_2を介して表示装置40との間で情報の送受信を行う。
【0020】
記憶部31は、複数のデータベース(DB)が格納されるが、図1では、説明に必要な車両別乗車率・降車率情報データベース31_1のみが示されている。車両別乗車率・降車率情報データベース31_1は、例えば列車ごとで、車両ごとの乗車率と降車率のデータベースである。すなわち、1つの列車を例にして述べると、当該列車の車両ごとに、到着した駅ホームで待機している待機者の内、当該車両に乗車する乗車者の割合が、乗車率としてデータベースに格納される。また、当該車両に乗車している乗車者の内、到着した駅ホームで降車する乗車者の割合が、当該車両の降車率としてデータベースに格納される。この乗車率と降車率は、予め取得され、車両別乗車率・降車率情報データベース31_1に格納されている。
【0021】
制御部32は、車両カメラ情報取得部32_1、ホームカメラ情報取得部32_2、車両混雑状況算出部32_3、ホーム混雑状況算出部32_4、車両別乗車・降車算出部32_5および車両別乗車可能予測算出部32_6を備えている。
【0022】
車両カメラ情報取得部32_1は、ネットワーク50_1および通信部33を介して供給された情報の中から、車両カメラ10から出力された車両情報を取得する。車両カメラ情報取得部32_1は、列車を構成する車両ごとの車両情報から、車両に乗車している乗車者の人数の情報を取得(把握)する。また、ホームカメラ情報取得部32_2は、ネットワーク50_1および通信部33を介して供給された情報の中から、ホームカメラ20から出力されたホーム情報を取得する。ホームカメラ情報取得部32_2は、ホーム情報から、駅ホームで待機している待機者の人数の情報を取得(把握)する。
【0023】
車両混雑状況算出部32_3は、車両カメラ情報取得部32_1で取得された人数の情報に基づいて、車両ごとの混雑状況を算出する。車両混雑状況算出部32_3は、例えば、1つの車両に乗車可能な定員数と、車両カメラ情報取得部32_1からの車両ごとの人数との比を算出し、算出した比を車両ごとの混雑状況として求める。
【0024】
ホーム混雑状況算出部32_4は、ホームカメラ情報取得部32_2で取得された待機者の人数の情報に基づいて、駅ホームの混雑状況を算出する。ホーム混雑状況算出部32_4は、例えば、駅ホームの定員数と、ホームカメラ情報取得部32_2で取得された待機者の人数との比を算出し、算出した比を駅ホームの混雑状況として求める。
【0025】
車両別乗車・降車算出部32_5は、車両カメラ情報取得部32_1によって取得された車両ごとの乗車者の人数と、ホームカメラ情報取得部32_2によって取得された待機者の人数と、前記した車両別乗車率・降車率情報データベース31_1の車両別の乗車率および降車率に基づいて、車両ごとに、駅で乗車する人数および駅で降車する人数を算出する。
【0026】
車両別乗車可能予測算出部32_6は、車両別乗車・降車算出部32_5で算出された乗車する人数および降車する人数と、車両混雑状況算出部32_3によって求められた車両ごとの混雑状況と、ホーム混雑状況算出部32_4によって求められた駅ホームの混雑状況とに基づいて、車両ごとに駅ホームで待機している待機者が乗車することが可能か否かを予測する。この予測の結果(乗車可能性情報)は、通信部33およびネットワーク50_2を介して表示装置40に出力される。
【0027】
表示装置40は、ネットワーク50_2を介してサーバー30と情報の送受信を行う通信部41、サーバー30からの情報を格納する記憶部42、記憶部42に格納された情報を表示する表示部43および表示装置40の全体を制御する制御部44を備えている。表示部43は、例えば駅ホームに設置されたホームドアに設けられている。勿論、これに限定されない。例えば、駅ホームの掲示板等に表示部43を設けるようにしてもよい。
【0028】
車両別乗車可能予測算出部32_6の予測の結果は、ネットワーク50_2および通信部41を介して、記憶部42に格納され、表示部43によって表示される。
【0029】
車両別乗車可能予測算出部32_6は、車両混雑状況算出部32_3およびホーム混雑状況算出部32_4によって求められた混雑状況を用いずに、予測を行ってもよい。例えば、車両カメラ情報取得部32_1で取得された車両内の乗車者の人数と、車両別乗車・降車算出部32_5で算出された乗車する人数および降車する人数とに基づいて、車両別乗車可能予測算出部32_6は、乗降に伴って変化した後の車両内の乗車者の人数を算出するようにしてもよい。この算出は、車両ごとに行われる。この算出により取得した車両内の乗車者の人数が、例えば車両の定員数を超えているか否かで、乗車可能か否かを予測する。例えば算出した乗車者の人数が、定員数を超えている場合、車両別乗車可能予測算出部32_6は、乗車不可能と予測する。勿論、比較のしきい値は、車両の定員数でなくてもよいし、しきい値を定員数とした場合であっても、例えば定員数の120%あるいは80%を超えているときに、乗車不可と予測するようにしてもよい。
【0030】
なお、前記の乗車する人数および降車する人数は、車両別乗車率・降車率情報データベース31_1に格納されている乗車率および降車率と、車両カメラ情報取得部32_1で取得された車両内の乗車者の人数と、ホームカメラ情報取得部32_2で取得された駅ホームにおける待機者の人数との算出により求まる。言い換えるならば、車両別乗車可能予測算出部32_6は、車両から降車する乗車者の降車率と、車両に乗車する待機者の乗車率と、乗車人員数と、待機人員数とに基づいて、車両に乗車可能か否かを予測してもよい。
【0031】
<乗車可能表示システムの動作>
図2は、実施の形態に係る乗車可能表示システムの動作を示すフローチャート図である。図1で説明したように、実施の形態においては、駅ホームおよび列車の各車両に設置された防犯カメラが、乗車可能表示システムと兼用されている。
【0032】
図2において、破線の左側は、車両カメラ10(図1)において実行されるステップを示し、破線の右側は、ホームカメラ20(図1)において実行されるステップを示している。また、図2において、下側に示さているステップは、サーバー30(図1)および表示装置40(図1)で実行されるステップを示している。
【0033】
<<車両カメラ>>
車両カメラ10において実行されるステップのうち、ステップSTおよびSTは、防犯カメラの機能を実現するものであり、ステップST10は、乗車可能表示システムの機能を実現するためのものである。
【0034】
先ず、ステップST0において、車両カメラ10の電源がON状態にされる。これにより、ステップST1において、撮像部11による車両内の撮影が開始される。撮影により得られた撮影データは、ステップST2において、例えば記憶部12に格納される。この記憶部12に格納された撮影データが、車両内の録画データに該当し、防犯に用いられる。勿論、記憶部12の代わりに、例えば着脱可能な記憶媒体に、ステップST2で撮影データを録画するようにしてもよい。
【0035】
ステップST10は、ステップST10_1~ST10_3によって構成されている。ステップST10_1では、画像認識部14_1(図1)が、撮影データを基にして、乗車者の顔を認識する。次に、ステップST10_2において、人数算出部14_2が車両内の乗車者の人数を算出する。さらに、ステップST10_3において、通信部13が、算出された結果(乗車者の人数)をサーバー30等へ送信する。
【0036】
<<ホームカメラ>>
ホームカメラ20で実行されるステップは、車両カメラ10で実行されるステップと類似している。すなわち、ステップSH0~SH2は、ステップST0~ST2に類似し、ステップSH20、SH20_1~SH20_3は、ステップST10、ST10_1~ST10_3に類似している。相違点は、ステップSHおよびSHでは、駅ホームにおける防犯の録画が行われ、ステップSH20、SH20_1~SH20_3では、駅ホームにおける待機者の人数が算出されることである。
【0037】
<<サーバーおよび表示装置>>
サーバー30では、ステップSP1~SP3が実行される。ステップSP1では、車両混雑状況算出部32_3が、ステップST10_3によって送信された車両ごとの乗車者の人数を基に、車両ごとの混雑状況を求める。また、ステップSP2では、ホーム混雑状況算出部32_4が、ステップST20_3によって送信された駅ホームにおける待機者の人数を基に、駅ホームの混雑状況を求める。この2つのステップによって、車両ごとの混雑状況および駅ホームの混雑状況を判断することもできる。
【0038】
ステップSP3では、ステップSP1およびSP2で求められた混雑状況と、車両別乗車・降車算出部32_5によって算出された人数に基づいて、車両別乗車可能予測算出部32_6が、駅ホームで待機している待機者が、車両ごとに乗車することが可能か否かを予測する。
【0039】
ステップSP4では、ステップSP3で予測された結果が、表示装置40に送信され、表示部43において表示される。
【0040】
例えば、駅AからB駅に向かう列車Cを例にして、乗車可能表示システム1の動作概要を説明すると次の通りである。
【0041】
駅Aを出発した列車Cの車両ごとの人数が、車両カメラ10からサーバー30に送信される。また、このときの駅Bのホーム(駅ホーム)において待機している待機者の人数が、ホームカメラ20からサーバー30に送信される。サーバー30では、受信した車両ごとの乗車者の人数を基にして、車両ごとの混雑状況を求めるとともに、受信した駅Bの待機者の人数を基にして、駅Bのホームにおける混雑状況を求める。また、サーバー30は、車両別乗車・降車率情報データベースを用いて、列車が駅Bに到着した際に、車両ごとに降車する人数および乗車する人数を算出する。これらを基にして、サーバー30は、列車が駅Bに到着した際に、車両ごとに乗車可能か否かの予測を行い、予測の結果を、駅Bの例えばホームドアに表示する。
【0042】
実施の形態に係る乗車可能表示システムによれば、車両カメラによって車両ごとの乗車者の人数をリアルタイムで把握することが可能である。また、駅ホームにおける待機者の人数も、ホームカメラによってリアルタイムに把握することが可能である。その結果、車両ごとに乗車することが可能であるかの予測を、より正確に行うことが可能となる。予測の結果は、例えばホームドアに表示されるため、駅ホームで待機している待機者を乗車可能な車両に誘導することが可能となり、車両間で乗車者が偏るのを防ぐことが可能である。車両間での乗車者の偏りを低減することにより、列車の車両数および列車の運行本数の最適化を図ることも可能となる。
【0043】
実施の形態では、防犯用のカメラが乗車可能表示システムと兼用されている。そのため、専用のカメラ等のセンサを新たに設置する必要がないため、設備投資の増加を抑制することが可能である。勿論、防犯用のカメラではなく、新たなカメラを車両または/および駅ホームに設置し、乗車可能表示システムで用いるようにしてもよい。
【0044】
また、車両カメラ10およびホームカメラ20は、蛍光灯などの照明と一体化されたものであってもよい。
【0045】
実施の形態では、駅ホームにおいて、予測の結果を表示するようにしていたが、これに限定されるものではない。例えば、待機者が、所有しているスマートフォンからサーバー30にアクセスし、サーバー30から予測の結果が、スマートフォンに送信されようにしてもよい。これにより、待機者は、スマートフォンの画面で、乗車可能な車両を把握することが可能となる。
【0046】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0047】
1 乗車可能表示システム
10 車両カメラ
20 ホームカメラ
30 サーバー
40 表示装置
図1
図2