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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】操作装置
(51)【国際特許分類】
   G05G 1/10 20060101AFI20240814BHJP
   G05G 25/00 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
G05G1/10 Z
G05G25/00 D
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020214149
(22)【出願日】2020-12-23
(65)【公開番号】P2022100024
(43)【公開日】2022-07-05
【審査請求日】2023-08-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000222934
【氏名又は名称】東洋電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】荒品 一磨
(72)【発明者】
【氏名】小川 祐貴
【審査官】増岡 亘
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-112091(JP,A)
【文献】実開平1-135705(JP,U)
【文献】特開2013-004879(JP,A)
【文献】特開2009-99297(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05G 1/10
G05G 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸を中心として回転可能であり、回転面に形成された操作部位が操作パネルに形成された開口部から外部に露出するよう設置された回転操作部と、
前記回転操作部の前記操作部位から回転軸方向に沿って離れて位置する離間部位の少なくとも一部を覆うと共に、当該離間部位の一部に接触して前記回転操作部の回転を摺動支持する摺動部位を有する支持部と、
を備え、
前記回転操作部は、前記離間部位に位置する回転面に環状凹部が形成されており、
前記支持部は、前記環状凹部の内底面に当接して前記摺動部位が位置し、当該摺動部位が前記環状凹部の前記回転軸方向における前記操作部位側に位置する内側面と前記操作部位側とは反対側に位置する内側面とのそれぞれから所定の距離を空けて位置するよう構成されており、
前記摺動部位から前記回転軸方向における前記回転操作部の前記操作部位側とは反対側に位置する前記離間部位との間に、前記回転操作部に塗布されるグリースをとどめる空間部を形成するよう構成されており、さらに、前記支持部の前記摺動部位よりも前記回転軸方向における前記操作部位側に位置する前記環状凹部の内部空間に、前記グリースをとどめる第2空間部を形成するよう構成されている、
操作装置。
【請求項2】
請求項に記載の操作装置であって、
前記支持部と前記環状凹部の前記回転軸方向における前記操作部位側の内側面との間に形成された前記第2空間部は、前記グリースの毛細管現象が生じない広さに形成されている、
操作装置。
【請求項3】
請求項に記載の操作装置であって、
前記回転操作部は、前記操作部位と前記環状凹部との間に位置し、当該操作部位に隣接すると共に前記環状凹部の内部空間に形成された前記第2空間部に隣接する隣接部位が、前記開口部を通じて前記操作パネルの外部から視認可能なよう構成されている、
操作装置。
【請求項4】
請求項3に記載の操作装置であって、
前記回転操作部の前記隣接部位は、発光するよう構成されている、
操作装置。
【請求項5】
請求項3に記載の操作装置であって、
前記回転操作部は、前記離間部位の回転面であって、前記操作部位側とは反対側で前記環状凹部に隣接する隣接箇所に、前記グリースが塗布される環状凸部が形成されており、
前記支持部は、前記環状凸部に近接して当該環状凸部を覆う近接部位を有する、
操作装置。
【請求項6】
請求項5に記載の操作装置であって、
前記空間部は、前記支持部の前記摺動部位よりも前記回転操作部の前記操作部位側とは反対側に位置する前記環状凹部の内部及び上部の空間と、前記回転操作部の前記環状凸部と前記支持部の前記近接部位との間の空間と、により形成されている、
操作装置。
【請求項7】
請求項6に記載の操作装置であって、
前記空間部は、前記回転操作部に塗布される前記グリースの容量よりも大きく形成されている、
操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転操作を行う操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な装置を操作する操作装置として、操作部を回転させて操作する回転操作式の操作装置が知られている。例えば、特許文献1には、携帯電話機に搭載された回転操作式の操作装置が記載されている。具体的に、特許文献1に記載の操作装置は、円柱形状の回転体の側面が回転面となり、当該回転面が操作パネルに形成された開口部から外部に露出しており、かかる回転面が操作者によって回転操作されるよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-199405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に記載されているような回転操作式の操作装置では、操作パネルの開口部から、当該操作パネルの内部に位置する回転体の回転面の隣接箇所が外部から視認されることとなる。このとき、開口部から視認される回転面の隣接箇所には、回転体を円滑に回転させるために用いられているグリースが付着するおそれがあり、かかるグリースが露出することによって操作装置のデザイン性が損なわれる、という問題が生じる。特に、回転体の回転面の隣接箇所を発光させるような構成の場合には、発光面にグリースが付着することで輝度が低下し、デザイン性が損なわれる。そして、かかる問題は、携帯電話機に搭載される操作装置に限らず、いかなる装置に搭載される回転操作式の操作装置についても生じうる。
【0005】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、回転操作式の操作装置においてデザイン性が損なわれる、ということを解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態である操作装置は、
回転軸を中心として回転可能であり、回転面に形成された操作部位が操作パネルに形成された開口部から外部に露出するよう設置された回転操作部と、
前記回転操作部の前記操作部位から回転軸方向に沿って離れて位置する離間部位の少なくとも一部を覆うと共に、当該離間部位の一部に接触して前記回転操作部の回転を摺動支持する摺動部位を有する支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記摺動部位から前記回転操作部の前記操作部位側とは反対側に位置する前記離間部位との間に、前記回転操作部に塗布されるグリースをとどめる空間部を形成するよう構成されている、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上のように構成されることにより、回転操作式の操作装置においてデザイン性が損なわれる、ということを解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施形態における操作装置の外観を示す図である。
図2図1に開示した操作装置の操作パネルを取り除いたときの構成の概略を示す図である。
図3図1に開示した操作装置を側方から見たときの構成の概略を示す断面図である。
図4図3に開示した操作装置の一部の構成の概略を示す拡大断面図である。
図5図3に開示した操作装置の一部の構成の概略を示す拡大断面図である。
図6図1に開示した操作装置の他の構成例を簡易的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図6を参照して説明する。図1乃至図6は、操作装置の構成を説明するための図である。
【0010】
本発明における操作装置は、自動車のステアリングに装備されるものであり、例えば、ステアリングの中心に対して左右に設けられる操作パネル10に配置されるものである。図1に操作パネル10の一例を示すが、かかる操作パネル10には複数の操作装置(スイッチ)が配置されており、このうち、図1の矢印Y1に示すように、操作者が指で上下方向に回転可能な回転操作式の操作装置が、本発明が対象とする操作装置である。なお、この回転操作式の操作装置は、図1の紙面に垂直な方向に対して押下操作も可能であるが、以下では、押下操作するための構成についての説明は省略する。以下、回転操作式の操作装置の構成について詳述する。
【0011】
図2は、操作パネル10を取り外して上方から見た操作装置の構成を示す上面図であり、図3は、側方から見た操作パネル10を含む操作装置の構成を示す断面図である。なお、図2及び図3では、操作装置の構成の概略を示している。図2及び図3に示すように、操作装置は、回転可能な回転操作部20と、当該回転操作部20の両端の上方側をそれぞれ覆うと共に当該回転操作部20の回転を支持する支持部30と、回転操作部20の両端の下方側をそれぞれ覆うと共に当該回転操作部20の回転を下方側で支持する第2支持部50と、を備えている。また、図3に示すように、操作装置は、操作パネル10の内部であって、回転操作部20の下方に位置する箇所に基板40を備えており、かかる基板40に光源41が設置されている。なお、図3と、後述する図4乃至図6は、操作装置を側方から断面図であるが、説明の都合上、回転操作部20及び光源41についてはハッチングを省略している。
【0012】
上記回転操作部20は、図3に示すように、回転軸方向に沿って延びる所定の長さに形成された略円柱形状の軸部材22と、当該軸部材22の回転軸方向の中央付近の外周側に軸部材22と一体的に設けられた略円筒形状の操作部材21と、を備えている。操作部材21は、軸部材22よりも外径が大きく形成されており、略円筒形状の側面である回転面が、操作者によって回転操作される操作面となる。そして、回転操作部20は、軸部材22が操作パネル10の内部つまり操作パネル10よりも下方に位置し、回転軸が操作パネル10の表面と略平行に設置されることで、図1及び図3に示すように、操作部材21の回転面のうち上方側つまり操作パネル10側に位置する部位が、操作パネル10に形成された略矩形の開口部11から外部に露出することとなる。これにより、操作パネル10の開口部11から外部に露出した操作部材21の操作面が、操作者によって回転操作可能となる。
【0013】
上記軸部材22は、軸方向の位置に応じて、それぞれ外径が異なるよう形成されている。具体的に、軸部材22の中央付近よりも端部側には、操作部材21に隣接する部位である隣接部23(隣接部位)、当該隣接部23よりも端部側に位置し当該隣接部23よりも外径が小さく形成された環状凹部24、当該環状凹部24よりもさらに端部側に位置して軸部材22自体の端部を形成し、環状凹部24よりも外径が大きく形成された環状凸部25、が形成されている。このように、環状凹部24は、軸部材22の回転面が、回転軸方向の両側に隣接する隣接箇所である隣接部23及び環状凸部25よりも凹んで形成されている。つまり、軸部材22の中央付近に設けられた操作部材21から、回転軸方向に沿って隣接部23を挟んで離れて位置する離間部位には、回転面が一様に凹状に形成された環状凹部24が形成されていることとなる。なお、隣接部23の外径と環状凸部25の外径とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0014】
ここで、軸部材22は、例えば、透明な樹脂など、光を透過させる性質を有する部材で形成される。これにより、軸部材22は、下方に位置する基板40に設けられた光源41が発光されると、発光された光を透過するよう機能する。すると、図3の矢印Y2に示すように、光源41からの光が軸部材22の隣接部23から操作パネル10側に透過される。このとき、隣接部23は、上述した操作部材21で形成された操作面に隣接しているため、操作パネル10の外部から開口部11を通じて操作者によって視認可能である。このため、操作者は、開口部11から露出している操作部材21の操作面に対して回転軸方向の両端側に、軸部材22の隣接部23を透過した光を視認できる。このように、軸部材22の隣接部23は、光源41からの光を透過させることにより、光を発光するよう構成されていると言える。
【0015】
また、軸部材22の両端のうちいずれか一端に位置する環状凸部25は、例えば、回転面に歯形が形成されたギアを構成している。そして、ギアを構成する環状凸部25には、操作パネル10内であり当該環状凸部25の下方に位置し、当該環状凸部25に対して軸部材22を回転駆動させる回転力を伝達する駆動機構が連結されることとなる。このため、環状凸部25には、駆動機構との接触摩擦を抑制すべく、グリースGが塗布されることとなる。なお、グリースGの塗布については後述する。
【0016】
なお、上記では、軸部材22が光を透過させるよう構成されていることとして説明したが、必ずしも光を透過させる部材で構成されていることに限定されない。また、上記では、回転操作部20が、軸部材22と操作部材21とにより構成されていることとして説明したが、回転操作部20は一体的な1つの部材で構成されていてもよい。
【0017】
上記支持部30は、図2及び図3に示すように、軸部材22の各端部の上方側をそれぞれ覆うよう、下方側が開口する略碗型に形成されている。そして、支持部30は、図3の断面図に示すように、軸部材22の中央側に位置する開口端が、当該軸部材22の環状凹部25の内底面に当接するよう配置されている。このため、支持部30の環状凹部25の内底面と当接する部位は、軸部材22が回転したときに当該軸部材22の回転を摺動支持する摺動部31(摺動部位)を形成していることとなる。そして、摺動部31が環状凹部25の内底面に位置することにより、支持部30は、軸部材22のうち、摺動部31の位置から回転軸方向に沿って端部側に位置する環状凹部24の一部及び環状凸部25の上方側を覆うよう配置されていることとなる。
【0018】
このとき、支持部30の環状凸部25の上方を覆う箇所は、当該環状凸部25に近接する近接部位を形成している。そして、環状凸部25と支持部30の近接部位との間には、図4に示すように、上述したグリースGが塗布される。なお、グリースGは、操作装置が組付けられる際に塗布される。
【0019】
また、支持部30の摺動部31は、環状凹部24の内側面から所定の距離を空けて位置するよう配置される。具体的に、摺動部31は、環状凹部24の回転軸方向における端部側の内側面と所定の距離を空けて配置される。これにより、支持部30と軸部材22との間には、摺動部31よりも回転軸方向の端部側において、図5のグレー箇所に示すように、環状凹部24の内部及び上部の空間と、環状凸部25と支持部30の近接部位との間の空間と、により形成される空間部24aが形成されることとなる。この空間部24aは、上述したように軸部材22の環状凸部25に塗布されたグリースGをとどめる空間として機能する。このとき、空間部24aは、環状凸部25に塗布されたグリースGの容量よりも大きい容積となるよう構成される。
【0020】
また、支持部30の摺動部31は、上述したように環状凹部24の回転軸方向における中央側の内側面と所定の距離を空けて配置される。これにより、支持部30と軸部材22との間には、摺動部31よりも回転軸方向の中央側において、環状凹部24の内部の空間により形成される第2空間部24bが形成されることとなる。この第2空間部24bは、上述したように軸部材22の環状凸部25に塗布されたグリースGをとどめる空間として機能する。つまり、環状凸部25に塗布したグリースGは、上述した空間部24aにとどまりつつ、環状凹部24の内底面と支持部30の摺動部31との間まで入り込み、さらには第2空間部24bまで入り込むこともありうるが、かかるグリースGは第2空間部24bでとどまることとなる。このとき、第2空間部24bは、グリースGの毛細管現象が生じない広さに形成される。これにより、第2空間部24bにグリースGが入り込んだ場合であっても、第2空間部24bにおいて毛細管現象が生じないため、グリースGが第2空間部24b内において上方に移動することなく、隣接部23まで到達することを抑制することができる。特にグリースから離油した油が毛細管現象により隣接部23へ到達することを効果的に抑制することが可能である。一例として、グリースGに毛細管現象が生じない第2空間部24bの広さとして、環状凹部24の回転軸方向における中央側の内側面と、当該内側面に対向する支持部30の面と、の距離を0.3mmより長く形成する。但し、かかる第2空間部24bの広さは一例であり、いかなる広さであってもよい。
【0021】
以上により、本発明における回転操作式の操作装置では、軸部材22の回転を摺動支持する支持部30の摺動部31の位置よりも回転軸方向の端部側に、軸部材22に塗布されるグリースGがとどまる空間部24aを形成している。このため、グリースGが、軸部材22の中央側、特に、操作面が形成された操作部材21に隣接する軸部材22の隣接部23まで移動することを抑制して、隣接部23の表面にグリースGが付着することを抑制することができる。その結果、本実施形態のように隣接部23が発光するよう構成され、かかる発光面が操作パネル10の開口部11から視認できるような場合であっても、発光面にグリースが付着することを抑制して当該発光面の輝度の低下を抑制することができ、操作装置自体のデザイン性の低下を抑制することができる。なお、隣接部23が発光するよう構成されていない場合であっても、隣接部23は操作パネル10の開口部11から視認される位置にあるため、隣接部23の表面にグリースGが付着することを抑制することができ、操作装置自体及び搭載された機器のデザイン性の低下を抑制することができる。
【0022】
また、上記操作装置では、軸部材22の回転を摺動支持する支持部30の摺動部31よりも回転軸方向の中央側にも、グリースGがとどまる第2空間部24bを形成している。このため、さらにグリースGが軸部材22の隣接部23まで移動することを抑制でき、隣接部23の表面にグリースGが付着することをより有効に抑制することができる。その結果、操作装置自体及び搭載された機器のデザイン性の低下を抑制することができる。
【0023】
なお、上記では、軸部材22の端部側に環状凹部24を形成し、当該環状凹部24の一部を利用してグリースGをとどめる空間部24aを形成したが、必ずしも軸部材22に環状凹部24を形成する必要はない。例えば、図6に示すように、軸部材22に環状凹部24を形成せず、操作部材21の操作面から回転軸方向の端部側に離間した軸部材22の回転面の任意の位置に、支持部30の摺動部31が当接するよう構成してもよい。これにより、摺動部31の位置からさらに軸部材22の端部側において、支持部30と軸部材22との間に形成された空間部24aを、グリースGをとどめる空間として利用してもよい。
【0024】
また、上述したように摺動部31よりも軸部材22の端部側に空間部24aを形成することで、グリースGが摺動部31に入り込まないこともありうる。このため、操作部材21の操作面に隣接する軸部材22の隣接部23と、支持部30の摺動部31と、の間の上述したような第2空間部24bは、形成されなくてもよい。
【0025】
なお、上記では、本発明における回転操作式の操作装置は、自動車のステアリングに装備されるものとして説明したが、自動車のステアリングに装備される操作装置であることに限定されず、自動車の他の位置に装備される操作装置に適用してもよく、また自動車に限らず、いかなる装置に装備される操作装置にも適用可能である。また、上記では、本発明における回転操作式の操作装置は、操作パネル10に複数の操作装置が配置される場合に、このうち1つの操作装置である場合を例示したが、単体の操作装置として構成されてもよい。
【0026】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における操作装置の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
【0027】
(付記1)
回転軸を中心として回転可能であり、回転面に形成された操作部位が操作パネルに形成された開口部から外部に露出するよう設置された回転操作部と、
前記回転操作部の前記操作部位から回転軸方向に沿って離れて位置する離間部位の少なくとも一部を覆うと共に、当該離間部位の一部に接触して前記回転操作部の回転を摺動支持する摺動部位を有する支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記摺動部位から前記回転操作部の前記操作部位側とは反対側に位置する前記離間部位との間に、前記回転操作部に塗布されるグリースをとどめる空間部を形成するよう構成されている、
操作装置。
(付記2)
付記1に記載の操作装置であって、
前記回転操作部は、前記離間部位に位置する回転面に環状凹部が形成されており、
前記支持部は、前記環状凹部の内底面に前記摺動部位が位置し、当該摺動部位が前記環状凹部の内側面から所定の距離を空けて位置するよう構成されている、
操作装置。
(付記3)
付記2に記載の操作装置であって、
前記回転操作部は、前記操作部位と前記環状凹部との間に位置し、当該操作部位に隣接する隣接部位が、前記開口部を通じて前記操作パネルの外部から視認可能なよう構成されている、
操作装置。
(付記4)
付記3に記載の操作装置であって、
前記回転操作部の前記隣接部位は、発光するよう構成されている、
操作装置。
(付記5)
付記3又は4に記載の操作装置であって、
前記回転操作部は、前記離間部位の回転面であって、前記操作部位側とは反対側で前記環状凹部に隣接する隣接箇所に、前記グリースが塗布される環状凸部が形成されており、
前記支持部は、前記環状凸部に近接して当該環状凸部を覆う近接部位を有する、
操作装置。
(付記6)
付記5に記載の操作装置であって、
前記空間部は、前記支持部の前記摺動部位よりも前記回転操作部の前記操作部位側とは反対側に位置する前記環状凹部の内部及び上部の空間と、前記回転操作部の前記環状凸部と前記支持部の前記近接部位との間の空間と、により形成されている、
操作装置。
(付記7)
付記1乃至6のいずれかに記載の操作装置であって、
前記空間部は、前記回転操作部に塗布される前記グリースの容量よりも大きく形成されている、
操作装置。
(付記8)
付記2乃至7のいずれかに記載の操作装置であって、
前記回転操作部は、前記支持部の前記摺動部位よりも前記操作部位側に位置する前記環状凹部の内部空間に、前記グリースをとどめる第2空間部が形成されている、
操作装置。
(付記9)
付記8に記載の操作装置であって、
前記第2空間部は、前記グリースの毛細管現象が生じない広さに形成されている、
操作装置。
【0028】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0029】
10 操作パネル
11 開口部
20 回転操作部
21 操作部材
22 軸部材
23 隣接部
24 環状凹部
24a 空間部
24b 第2空間部
25 環状凸部
30 支持部
31 摺動部
40 基板
41 光源
50 第2支持部


図1
図2
図3
図4
図5
図6