(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御プログラムおよび制御方法
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20240814BHJP
B41J 21/00 20060101ALI20240814BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20240814BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
B41J29/38 202
B41J21/00 Z
G06F3/12 347
G06F3/12 344
G06F3/12 305
G06F3/12 356
G06F3/12 385
H04N1/00 127Z
(21)【出願番号】P 2021004616
(22)【出願日】2021-01-15
【審査請求日】2023-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168217
【氏名又は名称】大村 和史
(72)【発明者】
【氏名】佐枝 政夫
(72)【発明者】
【氏名】中井 康博
(72)【発明者】
【氏名】村上 光一
(72)【発明者】
【氏名】早野 康友
【審査官】大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-144404(JP,A)
【文献】特開平08-058178(JP,A)
【文献】特開2011-016344(JP,A)
【文献】特開2014-123168(JP,A)
【文献】特開2006-065372(JP,A)
【文献】特開平08-329058(JP,A)
【文献】特開2005-018153(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0050294(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38 -29/46
B41J 5/00 - 5/44
B41J 21/00
G06F 3/12
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のアプリケーションソフトウェアまたは当該アプリケーションソフトウェアと互換性のある互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータの入力を受け付けるとともに当該アプリケーションデータに基づく印刷処理を実行可能な画像形成装置であって、
複数種類のフォントについてのフォントデータが記憶された記憶手段、
前記アプリケーションデータに前記複数種類のフォントとは異なる非搭載フォントが含まれているかどうかを判定するフォント判定手段、
ユーザへ複数の選択肢を提示する提示手段、
前記ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段、および、
前記操作受付手段により受け付けられた前記操作に応じた処理を実行する処理実行手段を備え、
前記提示手段は、前記アプリケーションデータに前記非搭載フォントが含まれていると前記フォント判定手段により判定された場合に、当該非搭載フォントを前記複数種類のフォントのうちの当該非搭載フォントに対応する代替フォントにより代替した上で前記印刷処理を実行するという第1選択肢と、当該非搭載フォントが適用された状態で当該印刷処理を実行するという第2選択肢と、を提示し、
前記処理実行手段は、前記第1選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手段により受け付けられたとき、当該第1選択肢に応じた第1処理を実行し、前記第2選択肢を選択するための前記操作が当該操作受付手段により受け付けられたとき、当該第2選択肢に応じた第2処理を実行し、
前記第2処理は、前記アプリケーションデータを前記非
搭載フォントが適用された状態での前記印刷処理が可能となる所定形式データに変換することのできる外部の支援装置へ、当該アプリケーションデータを送信する送信処理を含
み、さらに、
前記提示手段は、前記第1選択肢および前記第2選択肢に加えて、前記支援装置とは別の外部装置である第1装置により前記アプリケーションデータを前記所定形式データに変換するための第1要領を前記ユーザへ案内するという第3選択肢を提示し、
前記処理実行手段は、前記第3選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手段により受け付けられたとき、当該第3選択肢に応じた第3処理を実行する、画像形成装置。
【請求項2】
前記第2処理は、前記支援装置から前記所定形式データを受信する受信処理をさらに含む、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記印刷処理により形成されることが予想される画像を表すプレビュー画像を表示するプレビュー画像表示手段をさらに備える、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記処理実行手段は、前記第3処理として、前記第1要領が開示された第1Webサイトへアクセスするための第1アクセス情報を出力するという第1案内選択肢と、当該第1要領を表す第1要領情報を出力するという第2案内選択肢と、を前記提示手段に提示させるとともに、当該第1案内選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手段により受け付けられたとき、当該第1案内選択肢に応じた第1案内処理を実行し、当該第2案内選択肢を選択するための前記操作が当該操作受付手段により受け付けられたとき、当該第2案内選択肢に応じた第2案内処理を実行する、請求項
1から3までのいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記支援装置により前記アプリケーションデータを前記所定形式データに変換することが不可能である場合に、当該支援装置とは別の外部装置である第2装置により当該アプリケーションデータを当該所定形式データに変換するための第2要領を前記ユーザへ案内する案内手段をさらに備える、請求項1から
4までのいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記案内手段は、前記第2要領が開示された第2Webサイトへアクセスするための第2アクセス情報を出力するという第3案内選択肢と、当該第2要領を表す第2要領情報を出力するという第4案内選択肢と、を前記提示手段に提示させるとともに、当該第3案内選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手段により受け付けられたとき、当該第3案内選択肢に応じた第3案内処理を前記処理実行手段に実行させ、当該第4案内選択肢を選択するための前記操作が当該操作受付手段により受け付けられたとき、当該第4案内選択肢に応じた第4案内処理を当該処理実行手段に実行させることで、当該第2要領を前記ユーザへ案内する、請求項
5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手段により受け付けられたとき、前記処理実行手段により前記第1処理が実行される前に、前記アプリケーションデータに含まれるオブジェクトが前記印刷処理による印刷範囲をはみ出す可能性があるかどうかを判定するはみ出し判定手段をさらに備え、
前記提示手段は、前記オブジェクトが前記印刷範囲をはみ出す可能性があると前記はみ出し判定手段により判定された場合に、前記非搭載フォントが適用された状態で前記印刷処理を実行するという第4選択肢と、前記支援装置とは別の外部装置である第3装置により前記アプリケーションデータを前記所定形式データに変換するための第3要領を前記ユーザへ案内するという第5選択肢と、提示し、
前記処理実行手段は、前記第4選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手段により受け付けられたとき、前記第2処理を実行し、前記第5選択肢を選択するための前記操作が当該操作受付手段により受け付けられたとき、当該第5選択肢に応じた第5処理を実行し、さらに、
前記処理実行手段は、前記第1選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手段により受け付けられたときであって、前記オブジェクトが前記印刷範囲をはみ出す可能性がないと前記はみ出し判定手段により判定された場合に、前記第1処理を実行し、当該オブジェクトが当該印刷範囲をはみ出す可能性があると当該はみ出し判定手段により判定された場合には、当該第1処理の実行を見送る、請求項1から
6までのいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記処理実行手段は、前記第5処理として、前記第3要領が開示された第3Webサイトへアクセスするための第3アクセス情報を出力するという第5案内選択肢と、当該第3要領を表す第3要領情報を出力するという第6案内選択肢と、を前記提示手段に提示させるとともに、当該第5案内選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手段により受け付けられたとき、当該第5案内選択肢に応じた第5案内処理を実行し、当該第6案内選択肢を選択するための前記操作が当該操作受付手段により受け付けられたとき、当該第6案内選択肢に応じた第6案内処理を実行する、請求項
7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
請求項1から
8までのいずれかに記載の画像形成装置、および、
前記支援装置を備える、画像形成システム。
【請求項10】
所定のアプリケーションソフトウェアまたは当該アプリケーションソフトウェアと互換性のある互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータの入力を受け付けるとともに当該アプリケーションデータに基づく印刷処理を実行可能であり、複数種類のフォントについてのフォントデータが記憶された記憶手段を備える、画像形成装置の制御プログラムであって、
前記アプリケーションデータに前記複数種類のフォントとは異なる非搭載フォントが含まれているかどうかを判定するフォント判定手順、
ユーザへ複数の選択肢を提示する提示手順、
前記ユーザによる操作を受け付ける操作受付手順、および、
前記操作受付手順により受け付けられた前記操作に応じた処理を実行する処理実行手順を、前記画像形成装置のコンピュータに実行させ、
前記提示手順では、前記アプリケーションデータに前記非搭載フォントが含まれていると前記フォント判定手順により判定された場合に、当該非搭載フォントを前記複数種類のフォントのうちの当該非搭載フォントに対応する代替フォントにより代替した上で前記印刷処理を実行するという第1選択肢と、当該非搭載フォントが適用された状態で当該印刷処理を実行するという第2選択肢と、を提示し、
前記処理実行手順では、前記第1選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手順により受け付けられたとき、当該第1選択肢に応じた第1処理を実行し、前記第2選択肢を選択するための前記操作が当該操作受付手順により受け付けられたとき、当該第2選択肢に応じた第2処理を実行し、
前記第2処理は、前記アプリケーションデータを前記非
搭載フォントが適用された状態での前記印刷処理が可能となる所定形式データに変換することのできる外部の支援装置へ、当該アプリケーションデータを送信する送信処理を含
み、さらに、
前記提示手順では、前記第1選択肢および前記第2選択肢に加えて、前記支援装置とは別の外部装置である第1装置により前記アプリケーションデータを前記所定形式データに変換するための第1要領を前記ユーザへ案内するという第3選択肢を提示し、
前記処理実行手順では、前記第3選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付手順により受け付けられたとき、当該第3選択肢に応じた第3処理を実行する、制御プログラム。
【請求項11】
所定のアプリケーションソフトウェアまたは当該アプリケーションソフトウェアと互換性のある互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータの入力を受け付けるとともに当該アプリケーションデータに基づく印刷処理を実行可能であり、複数種類のフォントについてのフォントデータが記憶された記憶手段を備える、画像形成装置の制御方法であって、
前記アプリケーションデータに前記複数種類のフォントとは異なる非搭載フォントが含まれているかどうかを判定するフォント判定ステップ、
ユーザへ複数の選択肢を提示する提示ステップ、
前記ユーザによる操作を受け付ける操作受付ステップ、および、
前記操作受付ステップにより受け付けられた前記操作に応じた処理を実行する処理実行ステップを含み、
前記提示ステップでは、前記アプリケーションデータに前記非搭載フォントが含まれていると前記フォント判定ステップにより判定された場合に、当該非搭載フォントを前記複数種類のフォントのうちの当該非搭載フォントに対応する代替フォントにより代替した上で前記印刷処理を実行するという第1選択肢と、当該非搭載フォントが適用された状態で当該印刷処理を実行するという第2選択肢と、を提示し、
前記処理実行ステップでは、前記第1選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付ステップにより受け付けられたとき、当該第1選択肢に応じた第1処理を実行し、前記第2選択肢を選択するための前記操作が当該操作受付ステップにより受け付けられたとき、当該第2選択肢に応じた第2処理を実行し、
前記第2処理は、前記アプリケーションデータを前記非
搭載フォントが適用された状態での前記印刷処理が可能となる所定形式データに変換することのできる外部の支援装置へ、当該アプリケーションデータを送信する送信処理を含
み、さらに、
前記提示ステップでは、前記第1選択肢および前記第2選択肢に加えて、前記支援装置とは別の外部装置である第1装置により前記アプリケーションデータを前記所定形式データに変換するための第1要領を前記ユーザへ案内するという第3選択肢を提示し、
前記処理実行ステップでは、前記第3選択肢を選択するための前記操作が前記操作受付ステップにより受け付けられたとき、当該第3選択肢に応じた第3処理を実行する、制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、当該画像形成装置を備える画像形成システム、画像形成装置の制御プログラムおよび制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プリンタや複合機(MFP)などの画像形成装置において、パーソナルコンピュータ(PC)などのクライアント装置から受信した印刷データ(印刷ジョブ)を解析して、フォント代替が発生したときに、当該フォント代替が発生したページのプレビュー画像を表示する技術が、開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、画像形成装置として、所定のアプリケーションソフトウェア(ワープロソフトや表計算ソフトなどのいわゆるオフィスソフト)により作成されたアプリケーションデータ(文書ファイルや表計算ファイルなどのいわゆるオフィスファイル)の入力を受け付けるとともに、当該アプリケーションデータに基づく印刷処理を実行することができる、オフィスダイレクトプリント機能を有するものがある。このオフィスダイレクトプリント機能によれば、所定の(或るソフトウェア企業の)アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータに基づく印刷処理を、パーソナルコンピュータなどの印刷ジョブ生成装置を介さずに直接的に実行することができる。また、近年のオフィスダイレクトプリント機能においては、所定のアプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータのみならず、当該所定のアプリケーションソフトウェアと互換性のある互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータについても、対応可能である。
【0005】
なお、互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータについては、当該アプリケーションデータに含まれるのと同じフォント(書体データ)が画像形成装置に搭載(用意)されていないことがある。この場合は、フォントが代替された上で、印刷処理が実行される。ただし、フォントが代替されると、代替されたフォントに対応する文字の印刷結果が所期(オリジナル)のものと異なることがあり、つまり所期の通りの印刷結果が得られないことがある。したがって、ユーザとしては、たとえばフォントが代替されずに、言わばオリジナルのフォント(標準フォント)がそのまま適用された状態で、印刷処理が実行される方策があるのであれば、その方策を選択したい場合がある。一方、フォントが代替されても、印刷結果に大きな影響がないなど、特段な不都合がないのであれば、当該フォントが代替されることが許容される場合がある。このようなことから、アプリケーションデータに含まれるのと同じフォントが画像形成装置に搭載されていない場合に、フォントが代替された上で印刷処理が実行される、という言わば第1の選択肢と、オリジナルのフォントが適用された状態で印刷処理が実行される、という言わば第2の選択肢と、を含む複数の選択肢があれば、ユーザにとって、極めて有益である。
【0006】
そこで、本発明は、オフィスダイレクトプリント機能を有する画像形成装置において、アプリケーションデータに含まれるのと同じフォントが当該画像形成装置に搭載されていない場合に、フォントが代替された上で印刷処理が実行されるという第1選択肢と、オリジナルのフォントがそのまま適用された状態で印刷処理が実行されるという第2選択肢と、を含む複数の選択肢をユーザへ提示することができる、新規な技術を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明は、画像形成装置に係る第1の発明と、当該画像形成装置を備える画像形成システムに係る第2の発明と、画像形成装置の制御プログラムに係る第3の発明と、画像形成装置の制御方法に係る第4の発明と、を含む。
【0008】
このうちの画像形成装置に係る第1の発明は、オフィスダイレクトプリント機能を有する。すなわち、本第1の発明に係る画像形成装置は、所定のアプリケーションソフトウェアまたは当該アプリケーションソフトウェアと互換性のある互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータの入力を受け付けるとともに、当該アプリケーションデータに基づく印刷処理を実行可能である。
【0009】
その上で、本第1の発明に係る画像形成装置は、記憶手段、フォント判定手段、提示手段、操作受付手段および処理実行手段を備える。記憶手段には、複数種類のフォントについてのフォントデータが記憶される。フォント判定手段は、アプリケーションデータに非搭載フォントが含まれているかどうかを判定する。非搭載フォントとは、記憶手段に記憶されているフォントデータに基づく複数種類のフォント、換言すれば画像形成装置に搭載されている複数種類のフォント、とは異なるフォントのことを言い、つまり当該画像形成装置に搭載されていないフォントのことを言う。提示手段は、ユーザへ複数の選択肢を提示する。操作受付手段は、ユーザによる操作を受け付ける。そして、処理実行手段は、操作受付手段により受け付けられた操作に応じた処理を実行する。
【0010】
具体的には、アプリケーションデータに非搭載フォントが含まれているとフォント判定手段により判定された場合に、提示手段は、第1選択肢と、第2選択肢と、を提示する。第1選択肢は、非搭載フォントを画像形成装置に搭載されている複数種類のフォントのうちの当該非搭載フォントに対応する代替フォントにより代替した上で印刷処理を実行する、という選択肢である。一方、第2選択肢は、非搭載フォントがそのまま適用された状態で印刷処理を実行する、という選択肢である。
【0011】
そして、処理実行手段は、たとえば第1選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、当該第1選択肢に応じた第1処理を実行する。一方、第2選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、処理実行手段は、当該第2選択肢に応じた第2処理を実行する。
【0012】
第2処理は、アプリケーションデータを外部の支援装置へ送信する送信処理を含む。支援装置は、アプリケーションデータを、非搭載フォントがそのまま適用された状態での印刷処理が可能となる所定形式データに変換することのできる装置である。
さらに、提示手段は、第1選択肢および第2選択肢に加えて、第3選択肢を提示する。この第3選択肢は、支援装置とは別の外部装置である第1装置によりアプリケーションデータを所定形式データに変換するための第1要領をユーザへ案内する、という選択肢である。この第3選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、処理実行手段は、当該第3選択肢に応じた第3処理を実行する。
【0013】
なお、第2処理は、支援装置により変換された所定形式データを当該支援装置から受信する受信処理を、さらに含んでもよい。
【0014】
本第1の発明においては、プレビュー画像表示手段が、さらに備えられてもよい。プレビュー画像表示手段は、第1処理または第2処理に従う印刷処理により形成されることが予想される画像を表すプレビュー画像を表示する。
【0016】
また、本第1の発明において、処理実行手段は、前述の第3処理として、第1案内選択肢と、第2案内選択肢と、を提示手段に提示させる。第1案内選択肢は、第1要領が開示された第1Webサイトへアクセスするための第1アクセス情報を出力する、という選択肢である。そして、第2案内選択肢は、第1要領を表す第1要領情報を出力する、という選択肢である。その上で、処理実行手段は、たとえば第1案内選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、当該第1案内選択肢に応じた第1案内処理を実行する。一方、第2案内選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、処理実行手段は、当該第2案内選択肢に応じた第2案内処理を実行する。
【0017】
さらに、本第1の発明においては、支援装置によりアプリケーションデータを所定形式データに変換することが不可能である場合がある。このような場合に対処するべく、案内手段が、備えられてもよい。この案内手段は、支援装置によりアプリケーションデータを所定形式データに変換することが不可能である場合に、当該支援装置とは別の外部装置である第2装置により当該アプリケーションデータを所定形式データに変換するための第2要領を、ユーザへ案内する。
【0018】
具体的には、案内手段は、第3案内選択肢と、第4案内選択肢と、を提示手段に提示させる。第3案内選択肢は、第2要領が開示された第2Webサイトにアクセスするための第2アクセス情報を出力する、という選択肢である。そして、第4案内選択肢は、第2要領を表す第2要領情報を出力する、という選択肢である。さらに、案内手段は、たとえば第3案内選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、当該第3案内選択肢に応じた第3案内処理を、処理実行手段に実行させる。一方、第4案内選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、案内手段は、当該第4案内選択肢に応じた第4案内処理を、処理実行手段に実行させる。このようにして、案内手段は、第2要領をユーザへ案内する。
【0019】
加えて、本第1の発明においては、はみ出し判定手段が、さらに備えられてもよい。このはみ出し判定手段は、前述の第1選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、処理実行手段により第1処理が実行される前に、アプリケーションデータに含まれるオブジェクトが当該アプリケーションデータに基づく印刷処理による印刷範囲をはみ出す可能性があるかどうかを判定する。
【0020】
ここでたとえば、オブジェクトが印刷処理による印刷範囲をはみ出す可能性があると、はみ出し判定手段により判定された場合に、提示手段は、第4選択肢と、第5選択肢と、をユーザへ提示する。第4選択肢は、非搭載フォントがそのまま適用された状態で印刷処理を実行する、という選択肢である。一方、第5選択肢は、支援装置とは別の装置である第3装置によりアプリケーションデータを所定形式データに変換するための第3要領をユーザへ案内する、という選択肢である。
【0021】
そして、処理実行手段は、たとえば第4選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、前述の第2処理を実行する。一方、第5選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、処理実行手段は、当該第5選択肢に応じた第5処理を実行する。
【0022】
さらに、処理実行手段は、第1選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたときであっても、アプリケーションデータに含まれるオブジェクトが印刷処理による印刷範囲をはみ出す可能性があると、はみ出し判定手段により判定された場合は、前述の第1処理の実行を見送る。一方、処理実行手段は、アプリケーションデータに含まれるオブジェクトが印刷処理による印刷範囲をはみ出す可能性がないと、はみ出し判定手段により判定された場合に、第1処理を実行する。
【0023】
ここで、処理実行手段は、第5処理として、第5案内選択肢と、第6案内選択肢と、を提示手段に提示させてもよい。第5案内選択肢は、第3要領が開示された第3Webサイトへアクセスするための第3アクセス情報を出力する、という選択肢である。そして、第6案内選択肢は、第3要領を表す第3要領情報を出力する、という選択肢である。その上で、処理実行手段は、たとえば第5案内選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、当該第5案内選択肢に応じた第5案内処理を実行する。一方、第6案内選択肢を選択するための操作が操作受付手段により受け付けられたとき、処理実行手段は、当該第6案内選択肢に応じた第6案内処理を実行する。
【0024】
本発明のうちの第2の発明に係る画像形成システムは、第1の発明に係る画像形成装置、および、前述の支援装置を備える。
【0025】
本発明のうちの第3の発明に係る画像形成装置の制御プログラムは、当該画像形成装置のコンピュータに、フォント判定手順、提示手順、操作受付手順および処理実行手順を実行させる。
【0026】
ここで、画像形成装置は、オフィスダイレクトプリント機能を有する。すなわち、画像形成装置は、所定のアプリケーションソフトウェアまたは当該アプリケーションソフトウェアと互換性のある互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータの入力を受け付けるとともに、当該アプリケーションデータに基づく印刷処理を実行可能である。併せて、画像形成装置は、記憶手段を備える。この記憶手段には、複数種類のフォントについてのフォントデータが記憶される。
【0027】
その上で、フォント判定手順では、アプリケーションデータに非搭載フォントが含まれているかどうかを判定する。非搭載フォントとは、記憶手段に記憶されているフォントデータに基づく複数種類のフォント、換言すれば画像形成装置に搭載されている複数種類のフォント、とは異なるフォントのことを言い、つまり当該画像形成装置に搭載されていないフォントのことを言う。そして、提示手順では、ユーザへ複数の選択肢を提示する。さらに、操作受付手順では、ユーザによる操作を受け付ける。そして、処理実行手順では、操作受付手段により受け付けられた操作に応じた処理を実行する。
【0028】
具体的には、アプリケーションデータに非搭載フォントが含まれているとフォント判定手順により判定された場合に、提示手順では、第1選択肢と、第2選択肢と、を提示する。第1選択肢は、非搭載フォントを画像形成装置に搭載されている複数種類のフォントのうちの当該非搭載フォントに対応する代替フォントにより代替した上で印刷処理を実行する、という選択肢である。一方、第2選択肢は、非搭載フォントがそのまま適用された状態で印刷処理を実行する、という選択肢である。
【0029】
そして、処理実行手順では、たとえば第1選択肢を選択するための操作が操作受付手順により受け付けられたとき、当該第1選択肢に応じた第1処理を実行する。一方、第2選択肢を選択するための操作が操作受付手順により受け付けられたとき、処理実行手順では、当該第2選択肢に応じた第2処理を実行する。
【0030】
第2処理は、アプリケーションデータを外部の支援装置へ送信する送信処理を含む。支援装置は、アプリケーションデータを、非搭載フォントがそのまま適用された状態での印刷処理が可能となる所定形式データに変換することのできる装置である。
さらに、提示手順では、第1選択肢および第2選択肢に加えて、第3選択肢を提示する。この第3選択肢は、支援装置とは別の外部装置である第1装置によりアプリケーションデータを所定形式データに変換するための第1要領をユーザへ案内する、という選択肢である。この第3選択肢を選択するための操作が操作受付手順により受け付けられたとき、処理実行手順では、当該第3選択肢に応じた第3処理を実行する。
【0031】
本発明のうちの第4の発明に係る画像形成装置の制御方法は、フォント判定ステップ、提示ステップ、操作受付ステップおよび処理実行ステップを含む。
【0032】
ここで、画像形成装置は、オフィスダイレクトプリント機能を有する。すなわち、画像形成装置は、所定のアプリケーションソフトウェアまたは当該アプリケーションソフトウェアと互換性のある互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータの入力を受け付けるとともに、当該アプリケーションデータに基づく印刷処理を実行可能である。併せて、画像形成装置は、記憶手段を備える。この記憶手段には、複数種類のフォントについてのフォントデータが記憶される。
【0033】
その上で、フォント判定ステップでは、アプリケーションデータに非搭載フォントが含まれているかどうかを判定する。非搭載フォントとは、記憶手段に記憶されているフォントデータに基づく複数種類のフォント、換言すれば画像形成装置に搭載されている複数種類のフォント、とは異なるフォントのことを言い、つまり当該画像形成装置に搭載されていないフォントのことを言う。そして、提示ステップでは、ユーザへ複数の選択肢を提示する。さらに、操作受付ステップでは、ユーザによる操作を受け付ける。そして、処理実行ステップでは、操作受付手段により受け付けられた操作に応じた処理を実行する。
【0034】
具体的には、アプリケーションデータに非搭載フォントが含まれているとフォント判定ステップにより判定された場合に、提示ステップでは、第1選択肢と、第2選択肢と、を提示する。第1選択肢は、非搭載フォントを画像形成装置に搭載されている複数種類のフォントのうちの当該非搭載フォントに対応する代替フォントにより代替した上で印刷処理を実行する、という選択肢である。一方、第2選択肢は、非搭載フォントがそのまま適用された状態で印刷処理を実行する、という選択肢である。
【0035】
そして、処理実行ステップでは、たとえば第1選択肢を選択するための操作が操作受付ステップにより受け付けられたとき、当該第1選択肢に応じた第1処理を実行する。一方、第2選択肢を選択するための操作が操作受付ステップにより受け付けられたとき、処理実行ステップでは、当該第2選択肢に応じた第2処理を実行する。
【0036】
第2処理は、アプリケーションデータを外部の支援装置へ送信する送信処理を含む。支援装置は、アプリケーションデータを、非搭載フォントがそのまま適用された状態での印刷処理が可能となる所定形式データに変換することのできる装置である。
さらに、提示ステップでは、第1選択肢および第2選択肢に加えて、第3選択肢を提示する。この第3選択肢は、支援装置とは別の外部装置である第1装置によりアプリケーションデータを所定形式データに変換するための第1要領をユーザへ案内する、という選択肢である。この第3選択肢を選択するための操作が操作受付ステップにより受け付けられたとき、処理実行ステップでは、当該第3選択肢に応じた第3処理を実行する。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、オフィスダイレクトプリント機能を有する画像形成装置において、アプリケーションデータに含まれるのと同じフォントが当該画像形成装置に搭載されていない場合に、フォントが代替された上で印刷処理が実行されるという第1選択肢と、オリジナルのフォントがそのまま適用された状態で印刷処理が実行されるという第2選択肢と、を含む複数の選択肢をユーザへ提示することができる。このことは、ユーザにとって、極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施例に係る複合機の電気的な構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1実施例における第1メッセージ画面を示す図である。
【
図3】
図3は、第1実施例におけるプレビュー画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1実施例における主記憶部のRAM内の構成を概念的に示すメモリマップである。
【
図5】
図5は、第1実施例における代替フォントテーブルの構成を概念的に示す図である。
【
図6】
図6は、第1実施例におけるフォント代替制御タスクの一部の流れを示すフロー図である。
【
図7】
図7は、第1実施例におけるフォント代替制御タスクの残りの部分の流れを示すフロー図である。
【
図8】
図8は、第1実施例におけるネットワーク利用処理の詳細を示すフロー図である。
【
図9】
図9は、第1実施例における印刷支援タスクの流れを示すフロー図である。
【
図10】
図10は、本発明の第2実施例における第1メッセージ画面を示す図である。
【
図11】
図11は、第2実施例における第2メッセージ画面を示す図である。
【
図12】
図12は、第2実施例におけるQRコード提示画面を示す図である。
【
図13】
図13は、第2実施例における変換要領印刷確認画面を示す図である。
【
図14】
図14は、第2実施例におけるフォント代替制御タスクの一部の流れを示すフロー図である。
【
図15】
図15は、本発明の第3実施例における第3メッセージ画面を示す図である。
【
図16】
図16は、第3実施例におけるフォント代替制御タスクの一部の流れを示すフロー図である。
【
図17】
図17は、本発明の第4実施例における第4メッセージ画面を示す図である。
【
図18】
図18は、第4実施例におけるフォント代替制御タスクの一部の流れを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
[第1実施例]
本発明の第1実施例について、
図1に示される複合機10を例に挙げて説明する。
【0040】
本第1実施例に係る複合機10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクス機能などの複数の機能を備える。このため、複合機10は、画像読取部12、画像処理部14、画像形成部16および給紙部18を備える。併せて、複合機10は、制御部20、補助記憶部22、外部記憶媒体通信部24および通信部26を備える。さらに、複合機10は、操作表示部28を備える。これらは、互いに共通のバス30を介して接続される。
【0041】
画像読取部12は、画像読取手段の一例である。すなわち、画像読取部12は、不図示の原稿の画像を読み取って、その読取画像に応じた2次元の読取画像データを出力する、画像読取処理を担う。このため、画像読取部12は、原稿が載置される不図示の原稿台を備える。併せて、画像読取部12は、不図示の光源、複数のミラー、結像レンズ、ラインセンサなどを含む画像読取ユニットや、当該画像読取ユニットによる画像読取位置を移動させるための不図示の駆動機構などを備える。さらに、画像読取部12は、原稿台に載置された原稿を抑えるための不図示の原稿押さえカバーを備える。なお、原稿押さえカバーには、オプション装置の1つである不図示の自動原稿送り装置(ADF)が設けられる場合がある。
【0042】
画像処理部14は、画像処理手段の一例である。すなわち、画像処理部14は、前述の読取画像データなどの各種の画像データに適宜の画像処理を施す。このような画像処理部14は、不図示のDSPなどの画像処理実行手段を有する。この画像処理部14による画像処理には、後述するプレビュー画像データを生成するための処理が含まれる。
【0043】
画像形成部16は、画像形成手段の一例である。すなわち、画像形成部16は、画像処理部14による画像処理後のデータなどの適宜の画像データに基づく画像を不図示のシート状の画像記録媒体としての用紙に形成する、画像形成処理、換言すれば印刷処理、を担う。この印刷処理は、たとえば公知の電子写真方式(カールソンプロセス方式)により行われる。このため、画像形成部16は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置、クリーニング装置、除電装置などを備える。この画像形成部16による印刷処理後の用紙、言わば印刷物は、不図示の排紙トレイに排出される。なお、画像形成部16は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式などの他の方式によって、印刷処理を行うものであってもよい。
【0044】
給紙部18は、給紙手段の一例である。すなわち、給紙部18は、1以上の、たとえば複数の、不図示の給紙カセットを有する。それぞれの給紙カセットには、適宜の規定サイズの用紙が収容される。併せて、給紙部18は、1以上の、たとえば1つの、不図示の手差しトレイを含む。この手差しトレイにも、適宜のサイズの用紙がセットされる。そして、給紙部18は、いずれかの給紙カセットまたは手差しトレイを給紙元として、当該給紙元から画像形成部16へ用紙を1枚単位で供給する。
【0045】
制御部20は、複合機10の全体的な制御を司る、制御手段の一例である。このため、制御部20は、制御実行手段としてのコンピュータ、たとえばCPU20a、を有する。併せて、制御部20は、CPU20aが直接的にアクセス可能な主記憶手段としての主記憶部20bを有する。主記憶部20bは、たとえば不図示のROMおよびRAMを含む。このうちのROMには、CPU20aの動作を制御するための制御プログラム、いわゆるファームウェアが、記憶される。そして、RAMは、CPU20aが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域およびバッファ領域を構成する。
【0046】
補助記憶部22は、補助記憶手段の一例である。すなわち、補助記憶部22には、前述の読取画像データなどの種々の画像データを含む種々のデータが適宜に記憶される。このような補助記憶部22は、たとえば不図示のハードディスクドライブを有する。併せて、補助記憶部22は、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリを有する場合がある。
【0047】
外部記憶媒体通信部24は、外部記憶媒体通信手段の一例である。すなわち、外部記憶媒体通信部24は、可搬型の外部記憶媒体50が装着可能な不図示の装着部を有する。そして、外部記憶媒体通信部24は、装着部に装着された外部記憶媒体50との間での双方向の通信処理を担う。なお、外部記憶媒体50としては、USBメモリやSDメモリカードなどの半導体メディア、あるいは、CDやDVDなどのディスク型メディアがある。
【0048】
通信部26は、通信手段の一例である。すなわち、通信部26は、通信網60を介して管理サーバ70などの外部装置と接続されることで、当該外部装置との間での双方向の通信処理を担う。ここで言う通信網60としては、LANやインターネット、公衆交換電話網などがある。また、LANには、無線LAN、とりわけWi-Fi(登録商標)が、含まれる。この無線LANは、当該無線LANによる通信機能を備える不図示の外部装置との接続に用いられ、とりわけスマートフォンやタブレットなどの携帯通信端末との接続に用いられる。なお、管理サーバ70は、たとえば不図示の管理センターに設置される。この管理サーバ70は、様々なフォントについてのフォントデータが記憶されたフォントデータベース(フォントDB)70aを有する。このフォントデータベース70aを含め、管理サーバ70については、後で詳しく説明する。
【0049】
操作表示部28は、いわゆる操作パネルであり、操作受付手段の一例としてのタッチパネル28aと、表示手段の一例としてのディスプレイ28bと、を有し、つまりタッチパネル28a付きのディスプレイ28bを有する。すなわち、タッチパネル28aは、ほぼ透明な矩形シート状部材であり、ディスプレイ28bは、概略矩形状の表示面を有する。そして、タッチパネル28aがディスプレイ28bの表示面に重なるように設けられることで、タッチパネル28a付きのディスプレイ28bが構成される。なお、タッチパネル28aは、たとえば静電容量方式のパネルであるが、これに限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他方式のパネルであってもよい。そして、ディスプレイ28bは、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどの他方式のディスプレイであってもよい。また、操作表示部28は、タッチパネル28a以外に、不図示の押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチ手段を有する。併せて、操作表示部28は、ディスプレイ28b以外に、不図示の発光ダイオード(LED)などの適宜の発光手段を有する。
【0050】
なお、本第1実施例に係る複合機10は、たとえば不特定多数のユーザにより使用されることを前提として、とりわけ有料で使用されることを前提として、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどのパブリックスペースに設置される。このような用途を前提とする複合機10は、
図1に示されない要素、たとえば当該複合機10の使用料を現金で決済するための現金処理部や、当該決済における領収証をはじめとする種々の紙片を印刷するための紙片用プリンタなどを、備える。ただし、
図1に示されない要素は、本発明の本旨に直接的に関係しないので、ここでは、それらについての詳しい説明を省略する。
【0051】
さて、本第1実施例に係る複合機10は、所定のアプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータの入力を受け付けるとともに、当該アプリケーションデータに基づく印刷処理を実行することができる、オフィスダイレクトプリント機能を有する。このオフィスダイレクトプリント機能によれば、所定のアプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータに基づく印刷処理を、パーソナルコンピュータなどの印刷ジョブ生成装置を介さずに直接的に実行することができる。また、本第1実施例におけるオフィスダイレクトプリント機能によれば、所定のアプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータのみならず、当該所定のアプリケーションソフトウェアと互換性のある互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータについても、対応可能である。このことは、前述の如く不特定多数のユーザにより使用されることを前提とする用途において、極めて有用である。
【0052】
なお、アプリケーションデータは、たとえば外部記憶媒体50から取り込まれる。また、アプリケーションデータは、携帯通信端末からも取り込むことができる。さらに、アプリケーションデータは、管理サーバ70とは別の、あるいは、当該管理サーバ70が兼ねる、不図示のクラウドサーバなどからも、取り込むことができる。すなわち、アプリケーションデータは、外部記憶媒体50、携帯通信端末、クラウドサーバといった適宜のデータ源から取り込まれる。
【0053】
ここで、互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたアプリケーションデータについては、当該アプリケーションデータに含まれるのと同じフォントが複合機10に搭載されていないことがある。この場合は、フォントが代替された上で、印刷処理が実行される。ただし、フォントが代替されると、代替されたフォントに対応する文字の印刷結果がオリジナル(原稿)のものと異なることがあり、つまりオリジナルの通りの印刷結果が得られないことがある。したがって、ユーザとしては、たとえばフォントが代替されずに、つまりオリジナルのフォントがそのまま適用された状態で、印刷処理が実行される方策があるのであれば、その方策を選択したい場合がある。一方、フォントが代替されても、印刷結果に大きな影響がないなど、特段な不都合がないのであれば、当該フォントが代替されることが許容される場合がある。このようなことから、アプリケーションデータに含まれるのと同じフォントが複合機10に搭載されていない場合に、フォントが代替された上で印刷処理が実行される、という言わば第1選択肢と、オリジナルのフォントがそのまま適用された状態で印刷処理が実行される、という言わば第2選択肢と、を含む複数の選択肢があれば、ユーザにとって、極めて有益である。
【0054】
そこで、本第1実施例に係る複合機10によれば、オフィスダイレクトプリント機能において、アプリケーションデータに含まれるのと同じフォントが当該複合機10に搭載されていない場合に、
図2に示されるような第1メッセージ画面100が、ディスプレイ28bに表示される。この第1メッセージ画面100は、たとえばモーダルダイアログである。
【0055】
この第1メッセージ画面100においては、たとえばその上部の中央に、感嘆符(!)が付された適当な注意喚起マーク102が配される。そして、注意喚起マーク102の下方に、ユーザ(お客様)のアプリケーションデータ(ファイル)では、フォントの関係上、所定の処理が必要であることを、当該ユーザへ伝える内容を含む適当な文字列104が配される。そして、文字列104の下方に、ここで言う所定の処理の1つである、フォントを代替した上で印刷処理を実行することを、端的に表す適当な文字列106が配される。併せて、文字列106の下方に、フォントを代替した上で印刷処理を実行する場合の注釈を表す適当な文字列108が配される。この文字列108は、フォントを代替すると、(代替されたフォントに対応する)文字の印刷結果がオリジナルとは異なる場合があることを、ユーザへ伝える内容を含む。
【0056】
さらに、文字列108の下方に、前述の文字列106によって表されるのとは別の所定の処理である、ネットワークシステムを利用して印刷処理を実行することを、端的に表す適当な文字列110が配される。ここで言うネットワークシステムを利用して印刷処理を実行することとは、オリジナルのフォントがそのまま適用された状態での印刷処理の実行を可能とするために、管理サーバ70の支援を受けることを、言う。そして、文字列110の下方に、ネットワークシステムを利用して印刷処理を実行する場合の注釈を表す適当な文字列112が配される。この文字列112は、ネットワークシステムを利用すると、オリジナルの通りの印刷結果が得られる一方、別途追加料金が必要であることを、ユーザへ伝える内容を含む。
【0057】
加えて、文字列112の下方に、換言すれば第1メッセージ画面100における下部に、3つの操作キー114,116および118が横並びに配される。これら3つの操作キー114,116および116のうちの左端の操作キー114は、前述の所定の処理の1つである、フォントを代替した上で印刷処理を実行することを、指示するための、換言すれば文字列106に対応する、「フォントを代替して印刷する」キーである。そして、中央の操作キー116は、別の所定の処理である、ネットワークシステムを利用して印刷処理を実行することを、指示するための、換言すれば文字列110に対応する、「ネットワークシステムを利用して印刷する」キーである。そして、右端の操作キー118は、印刷処理の実行を見送ることを指示するための、換言すれば第1メッセージ画面100による操作を終了するための、「キャンセルする」キーである。
【0058】
すなわち、第1メッセージ画面100によれば、フォントを代替した上で印刷処理を実行するという選択肢と、ネットワークシステムを利用して印刷処理を実行するという選択肢と、印刷処理を見送るという選択肢と、の3つの選択肢が、ユーザへ提示される。このうちのフォントを代替した上で印刷処理を実行するという選択肢は、前述の第1選択肢に相当する。そして、ネットワークシステムを利用して印刷処理を実行するという選択肢は、前述の第2選択肢に相当する。その上で、印刷処理の実行を見送るという別の選択肢が、ユーザへ提示される。
【0059】
この第1メッセージ画面100において、たとえば「フォントを代替して印刷する」キー114が操作(押下)される、とする。すると、第1メッセージ画面100が消える。そして、
図3に示されるようなプレビュー画面200が、ディスプレイ28bに表示される。なお厳密に言えば、「フォントを代替して印刷する」キー114が操作されると、これに応答して、画像処理部14によりアプリケーションデータに基づく前述のプレビュー画像データを生成するための画像処理が行われる。この間、画像処理部14による画像処理を含む所定の処理が行われていることを表す不図示の処理中メッセージ画面が、ディスプレイ28bに表示される。すなわち、「フォントを代替して印刷する」キー114が操作されると、第1メッセージ画面100が消えて、処理中メッセージ画面がディスプレイ28bに表示される。そして、画像処理部14によりプレビュー画像データが生成されると、処理中メッセージ画面に代えて、プレビュー画面200が、ディスプレイ28bに表示される。
【0060】
図3に示されるように、プレビュー画面200においては、たとえばその上部の左寄りの位置に、文字列202が配される。この文字列202は、これから実行されようとする印刷処理によって、後述するプレビュー画像206で表されるような印刷結果(出力画像)が得られる見込みであることをユーザへ伝える内容を含む。そして、文字列202の下方に、別の文字列204が配される。この文字列204は、プレビュー画像206で表されるような印刷結果が得られることについて、ユーザが了承するのであれば(支障がなければ)、後述する「つぎへ」キー208を操作するよう、当該ユーザへ促す内容を含む。さらに、文字列204の下方に、換言すればプレビュー画面200におけるほぼ中央の位置に、プレビュー画像206が配される。
【0061】
プレビュー画像206は、印刷結果として見込まれる画像(予想画像)の縮小画像であり、前述の画像処理部14により生成されるプレビュー画像データに基づいて配される。なお、
図3は、互換アプリケーションソフトウェアとしての或るワープロソフトにより作成されたアプリケーションデータ(文書ファイル)に基づく、厳密にはフォントが代替された後のアプリケーションデータに基づく、プレビュー画像206が配された一例を示す。この
図3からは分からないが、プレビュー画像206におけるフォントの代替部分に対応する文字部分は、オリジナルとは多少異なる態様となる。また、アプリケーションデータが表計算ソフトなどのワープロソフト以外のアプリケーションソフトウェアにより作成されたものである場合には、当該アプリケーションデータに基づく、厳密にはフォントが代替された後のアプリケーションデータに基づく、プレビュー画像206が配される。
【0062】
さらに、プレビュー画面200における適宜の位置に、たとえば当該プレビュー画面200における右下隅の近傍に、「つぎへ」キー208が配される。この「つぎへ」キー208は、印刷処理を実行するのに必要な次の手順へ進むことを指示するための操作キーである。併せて、プレビュー画面200における左下隅の近傍に、「もどる」キー210が配される。この「もどる」キー210は、プレビュー画面200の1つ前の画面、つまり第1メッセージ画面100が、改めてディスプレイ28bに表示される状態へ戻ることを指示するための操作キーである。加えて、プレビュー画面200における右上隅の近傍に、「終了する」キー212が配される。この「終了する」キー212は、印刷処理の実行を見送った上で、オフィスダイレクトプリント機能の使用を終了することを指示するための、操作キーである。
【0063】
このようなプレビュー画面200が表示されることを受けて、とりわけプレビュー画像206から、ユーザは、どのような印刷結果が得られるのかを、印刷処理が実行される前に確認することができる。ここでたとえば、プレビュー画像206で表されるような印刷結果が得られることについて、ユーザが了承するのであれば、当該ユーザは、「つぎへ」キー208を操作することにより、印刷処理を実行するのに必要な次の手順へ進むことができる。この場合、プレビュー画面200に代えて、次の手順へ進むための、厳密にはフォントが代替された後のアプリケーションデータに基づく印刷処理を実行するのに必要な次の手順へ進むための、不図示の適当な操作画面が、ディスプレイ28bに表示される。
【0064】
これに対して、たとえば「もどる」キー210が操作されると、プレビュー画面200に代えて、当該プレビュー画面200の1つ前の画面である第1メッセージ画面100が、改めてディスプレイ28bに表示される。これにより、ユーザは、前述のフォントを代替した上で印刷処理を実行するという第1選択肢と、ネットワークシステムを利用して印刷処理を実行するという第2選択肢と、印刷処理を見送るという別の選択肢と、の3つの選択肢のいずれかを、改めて選択することができる。
【0065】
一方、「終了する」キー212が操作されると、印刷処理の実行が見送られる。そして、プレビュー画面200に代えて、オフィスダイレクトプリント機能の使用が終了されることを表す不図示の終了メッセージ画面が、一定期間(数秒間程度)にわたってディスプレイ28bに表示される。その後、不図示のホーム画面(または「ポータル画面」とも称される。)がディスプレイ28bに表示される。
【0066】
図2に戻って、たとえば第1メッセージ画面100における「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー116が操作される、とする。すると、第1メッセージ画面100が消える。そして、不図示の通信中メッセージ画面が、ディスプレイ28bに表示される。併せて、複合機10から管理サーバ70へアプリケーションデータが送信されることを含め、当該複合機10から管理サーバ70に対してオリジナルのフォントがそのまま適用された状態での印刷処理の実行を可能とするための支援が要請される。
【0067】
管理サーバ70は、複合機10を管理するための言わば管理装置であるが、当該複合機10による印刷処理を支援するための支援装置でもある。すなわち、管理サーバ70は、前述の如くフォントデータベース70aを有し、当該フォントデータベース70aには、複合機10に搭載されていないフォントを含む様々なフォントについてのフォントデータが記憶されている。そして、管理サーバ70は、複合機10からの支援要請を受け付けると、当該支援要請に付随して受信されたアプリケーションデータに含まれるのと同じフォント、つまりオリジナルのフォントを、フォントデータベース70aから抽出する。その上で、管理サーバ70は、アプリケーションデータを、当該アプリケーションデータに含まれるオリジナルのフォントがそのまま適用された状態での印刷処理が可能となる所定形式データに変換する。この所定形式データは、たとえばPDFファイルであり、厳密にはオリジナルのフォントが埋め込まれたPDFファイルである。そして、管理サーバ70は、変換後の所定形式データを複合機10へ送信することを含め、当該複合機10からの支援要請に対する回答を行う。
【0068】
管理サーバ70からの回答が複合機10により受け付けられると、前述の通信中メッセージ画面に代えて、プレビュー画面200(
図3参照)が、ディスプレイ28bに表示される。これに際して、画像処理部14により所定形式データに基づくプレビュー画像データを生成するための画像処理が行われ、ひいては当該プレビュー画像データに基づくプレビュー画像206がプレビュー画面200に配される。このようなプレビュー画像206は、オリジナルのフォントがそのまま適用(反映)された態様の画像となる。そしてたとえば、「つぎへ」キー208が操作されると、所定形式データに基づく印刷処理を実行するのに必要な、つまりオリジナルのフォントがそのまま適用された状態での印刷処理を実行するのに必要な、次の手順へ進むための前述の操作画面が、ディスプレイ28bに表示される。なお、たとえば「もどる」キー210が操作されると、前述と同様、プレビュー画面200に代えて、第1メッセージ画面100が、ディスプレイ28bに表示される。そして、「終了する」キー212が操作されると、前述と同様、印刷処理の実行が見送られた上で、プレビュー画面200に代えて、終了メッセージ画面が、一定期間にわたってディスプレイ28bに表示され、その後、ホーム画面が、ディスプレイ28bに表示される。
【0069】
改めて
図2に戻って、第1メッセージ画面100における「キャンセルする」キー118が操作される、とする。すると、第1メッセージ画面100が消える。そして、印刷処理の実行が見送られる。その上で、外部記憶媒体50などの適宜のデータ源から印刷処理に供されるアプリケーションデータを選択して取り込むための不図示のデータ取得画面が、ディスプレイ28bに表示される。これにより、ユーザは、外部記憶媒体50などの適宜のデータ源から別のアプリケーションデータを選択して取り込むことを含め、これまでの操作を適宜にやり直すことができる。
【0070】
なお、アプリケーションデータに含まれる全てのフォントが複合機10に搭載されている場合は、つまりフォントが代替されることがない場合は、第1メッセージ画面100およびプレビュー画面200は表示されない。この場合は、プレビュー画面200における「つぎへ」キー208が操作されたときと同様、印刷処理を実行するのに必要な次の手順へ進むため操作画面がディスプレイ28bに表示される。このようにフォントが代替されることがない場合としては、たとえばアプリケーションデータが互換アプリケーションソフトウェアではない所定のアプリケーションソフトウェアにより作成されたものである場合がある。またたとえば、アプリケーションデータがPDFファイルのような取扱環境に依存しない、いわゆる環境非依存ファイルである場合も、フォントは代替されない。さらに、アプリケーションデータが互換アプリケーションソフトウェアにより作成された場合であっても、当該アプリケーションデータに含まれる全てのフォントが複合機10に搭載されている場合には、フォントは代替されない。そして、そもそもアプリケーションデータにフォントが含まれていない場合は当然に、フォントは代替されない。
【0071】
ここで、
図4に、主記憶部20bのRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ300を示す。
【0072】
このメモリマップ300に示されるように、RAMは、プログラム記憶領域310と、データ記憶領域350と、を有する。このうちのプログラム記憶領域310には、前述の制御プログラムが記憶される。具体的には、制御プログラムは、表示制御プログラム312、操作検出プログラム314、画像読取制御プログラム316、画像処理制御プログラム318、画像形成制御プログラム320、給紙制御プログラム322、補助記憶制御プログラム324、外部記憶媒体通信制御プログラム326および通信制御プログラム328を含む。併せて、制御プログラムは、オフィスダイレクトプリントプログラム(または「オフィスダイレクトレタリングプログラム」とも称される。)330およびフォント代替制御プログラム332を含む。
【0073】
表示制御プログラム312は、ディスプレイ28bに第1メッセージ画面100をはじめとする種々の画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム314は、タッチパネル28aに対する操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取制御プログラム316は、画像読取部12を制御するためのプログラムである。画像処理制御プログラム318は、画像処理部14を制御するためのプログラムである。画像形成制御プログラム320は、画像形成部16を制御するためのプログラムである。給紙制御プログラム322は、給紙部18を制御するためのプログラムである。補助記憶制御プログラム324は、補助記憶部22を制御するためのプログラムである。外部記憶媒体通信制御プログラム326は、外部記憶媒体通信部24を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム328は、通信部26を制御するためのプログラムである。オフィスダイレクトプリントプログラム330は、オフィスダイレクトプリント機能を実現するためのプログラムである。そして、フォント代替制御プログラム332は、CPU20aに後述するフォント代替制御タスクを実行させるためのプログラムである。
【0074】
一方、データ記憶領域350には、種々のデータが記憶される。この種々のデータとしては、表示画像生成データ352、操作データ354、フォントデータ356、テーブルデータ358などがある。
【0075】
表示画像生成データ352は、前述の表示制御プログラム312に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ354は、タッチパネル28aに対する操作状態を表すデータであり、詳しくは当該タッチパネル28aに対するタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。そして、フォントデータ356は、フォントのデータであり、詳しくは複数種類の日本語および英数字のフォントのデータである。そして、テーブルデータ358は、様々なテーブルのデータを含み、とりわけ
図5に示される代替フォントテーブル358aを含む。
【0076】
代替フォントテーブル358aは、フォントデータ356に含まれていないフォントについて、つまり複合機10に搭載されていない言わば非搭載フォントについて、当該フォントデータ356に含まれているいずれのフォントにより代替するのかの対応関係が纏められたテーブルである。すなわち、オフィスダイレクトプリント機能による印刷処理に供されるアプリケーションデータに非搭載フォントが含まれている場合に、この非搭載フォントをフォントデータ356に含まれているいずれのフォントにより代替するのかの対応関係が、代替フォントテーブル358aに纏められている。
【0077】
前述したように、CPU20aは、制御プログラムに従って動作するが、とりわけオフィスダイレクトプリント機能による印刷処理の実行に際して、フォント代替制御タスクを実行する。このフォント代替制御タスクの流れを、
図6および
図7に示す。なお、フォント代替制御タスクは、フォント代替制御プログラム332に従って実行される。また、フォント代替制御タスクは、オフィスダイレクトプリント機能による印刷処理に供されるアプリケーションデータが外部記憶媒体50などの適宜のデータ源から取り込まれたときに、これに応答して実行される。言い換えれば、フォント代替制御タスクは、前述のデータ取得画面により、厳密にはフォント代替制御タスクの前に実行されるデータ取得タスクにより、適宜のデータ源からアプリケーションデータが取り込まれた上で、実行される。データ取得タスクについては、その図示を含む詳しい説明を省略する。
【0078】
このフォント代替制御タスクによれば、CPU20aは、まず、ステップS1において、オフィスダイレクトプリント機能による印刷処理に供されるアプリケーションデータを解析し、たとえば当該アプリケーションデータの拡張子などの属性情報を解析する。そして、CPU20aは、処理をステップS3へ進める。
【0079】
ステップS3において、CPU20aは、ステップS1における解析結果に基づいて、印刷処理に供されるアプリケーションデータがPDFファイルなどの環境非依存ファイルであるかどうかを判定する。ここでたとえば、アプリケーションデータが環境非依存ファイルである場合(S3:YES)、CPU20aは、処理をステップS5へ進める。一方、アプリケーションデータが環境非依存ファイルでない場合には(S3:NO)、CPU20aは、処理を後述するステップS7へ進める。
【0080】
ステップS5において、CPU20aは、アプリケーションデータに基づく印刷処理を実行するのに必要な次のタスクの実行を開始する。これにより、前述の次の手順へ進むための操作画面が、ディスプレイ28bに表示される。これをもって、CPU20aは、フォント代替制御タスクを終了する。
【0081】
これに対して、CPU20aは、ステップS3からステップS7へ処理を進めた場合、当該ステップS7において、アプリケーションデータが所定のアプリケーションソフトウェアにより作成されたものであるのかどうかを判定する。このステップS7における判定もまた、ステップS1における解析結果に基づいて行われる。このステップS7において、たとえばアプリケーションデータが所定のアプリケーションソフトウェアにより作成されたものである場合(S7:YES)、CPU20aは、処理をステップS5へ進める。一方、アプリケーションデータが所定のアプリケーションソフトウェアにより作成されたものでない場合、つまり当該アプリケーションデータが互換アプリケーションソフトウェアにより作成されたものである場合には(S7:NO)、CPU20aは、処理をステップS9へ進める。
【0082】
ステップS9において、CPU20aは、フォントデータ356に含まれていないフォントがアプリケーションデータに含まれているかどうかを、つまり当該アプリケーションデータに非搭載フォントが含まれているかどうかを、判定する。このステップS9における判定もまた、ステップS1における解析結果に基づいて行われる。ここでたとえば、アプリケーションデータに非搭載フォントが含まれていない場合(S9:NO)、CPU20aは、処理をステップS5へ進める。一方、アプリケーションデータに非搭載フォントが含まれている場合は(S9:YES)、CPU20aは、処理をステップS11へ進める。なお、アプリケーションデータにフォントが含まれていない場合も当然に、CPU20aは、処理をステップS5へ進める。
【0083】
ステップS11において、CPU20aは、第1メッセージ画面100をディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS13へ進める。
【0084】
ステップS13において、CPU20aは、第1メッセージ画面100が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S13:NO)。そして、第1メッセージ画面100が何らかの操作を受け付けると(S13:YES)、CPU20aは、処理をステップS15へ進める。
【0085】
ステップS15において、CPU20aは、ステップS13で受け付けられた操作が第1メッセージ画面100における「フォントを代替して印刷する」キー114への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS13で受け付けられた操作が「フォントを代替して印刷する」キー114への操作である場合(S15:YES)、CPU20aは、処理をステップS17へ進める。一方、ステップS13で受け付けられた操作が「フォントを代替して印刷する」キー114への操作でない場合には(S15:NO)、CPU20aは、処理を後述するステップS25へ進める。
【0086】
ステップS17において、CPU20aは、前述の処理中メッセージ画面をディスプレイ28bに表示し、厳密には第1メッセージ画面100を消した上で、当該処理中メッセージ画面をディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS19へ進める。
【0087】
ステップS19において、CPU20aは、代替フォントテーブル358aを参照しつつ、アプリケーションデータに含まれる非搭載フォントを当該代替フォントテーブル358aに従うフォント(代替フォント)に置き替える。そして、CPU20aは、処理をステップS21へ進める。
【0088】
ステップS21において、CPU20aは、フォントが代替された後のアプリケーションデータに基づいて、プレビュー画像データを生成し、厳密にはそうするように画像処理部14を制御する。これに従って、画像処理部14は、ラスタライズを含め、プレビュー画像データを生成するための画像処理を行う。そして、CPU20aは、処理をステップS23へ進める。
【0089】
ステップS23において、CPU20aは、処理中メッセージ画面に代えて、プレビュー画面200を、ディスプレイ28bに表示する。これに際して、CPU20aは、ステップS21で生成されたプレビュー画像データに基づいて、プレビュー画像206をプレビュー画面200に配する。そして、CPU20aは、処理を後述するステップS33へ進める。
【0090】
これに対して、CPU20aは、前述のステップS15からステップS25へ処理を進めた場合、当該ステップS25において、ステップS13で受け付けられた操作が第1メッセージ画面100における「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー116への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS13で受け付けられた操作が「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー116への操作である場合(S25:YES)、CPU20aは、処理をステップS27へ進める。一方、ステップS13で受け付けられた操作が「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー116への操作でない場合、つまり「キャンセルする」キー118への操作である場合には(S25:NO)、CPU20aは、処理を後述するステップS31へ進める。
【0091】
ステップS27において、CPU20aは、前述の通信中メッセージ画面をディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS29へ進める。
【0092】
ステップS29において、CPU20aは、フォント代替制御タスクのサブタスク(サブルーチン)であるネットワーク利用処理を実行する。このステップS29のネットワーク利用処理については、後で詳しく説明するが、当該ステップS29のネットワーク利用処理においては、CPU20aは、管理サーバ70に対してオリジナルのフォントがそのまま適用された状態での印刷処理の実行を可能とするための支援を要請する。そして、CPU20aは、この支援要請に対する管理サーバ70からの回答を受け付ける。この管理サーバ70からの回答には、前述の所定形式データとしてのPDFファイルが含まれる。そして、CPU20aは、管理サーバ70からの回答を受け付けると、処理をステップS21へ進める。
【0093】
この場合、ステップS21において、CPU20aは、所定形式データに基づいて、プレビュー画像データを生成し、厳密にはそうするように画像処理部14を制御する。さらに、CPU20aは、ステップS23において、通信中メッセージに代えて、プレビュー画面200を、ディスプレイ28bに表示する。これに際して、CPU20aは、ステップS21で生成されたプレビュー画像データに基づいて、つまり所定形式データに基づくプレビュー画像データに基づいて、プレビュー画像206をプレビュー画面200に配する。そして、CPU20aは、処理を後述するステップS33へ進める。
【0094】
さらに、CPU20aは、前述のステップS25からステップS31へ処理を進めた場合、当該ステップS31において、前述のデータ取得画面をディスプレイ28bに表示させるべく、フォント代替制御タスクの前のタスクに当たるデータ取得タスクの実行を開始する。これにより、第1メッセージ画面100が消えて、データ取得画面がディスプレイ28bに表示される。これをもって、CPU20aは、フォント代替制御タスクを終了する。
【0095】
また、CPU20aは、前述のステップS23からステップS33へ処理を進めると、当該ステップS33において、プレビュー画面200が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S33:NO)。そして、プレビュー画面200が何らかの操作を受け付けると(S33:YES)、CPU20aは、処理をステップS35へ進める。
【0096】
ステップS35において、CPU20aは、ステップS33で受け付けられた操作がプレビュー画面200における「つぎへ」キー208への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS33で受け付けられた操作が「つぎへ」キー208への操作である場合(S35:YES)、CPU20aは、処理を前述のステップS5へ進める。一方、ステップS33で受け付けられた操作が「つぎへ」キー208への操作でない場合には(S35:NO)、CPU20aは、処理をステップS37へ進める。
【0097】
ステップS37において、CPU20aは、前述のステップS33で受け付けられた操作がプレビュー画面200における「もどる」キー210への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS33で受け付けられた操作が「もどる」キー210への操作である場合(S37:YES)、CPU20aは、処理を前述のステップS11へ戻す。一方、ステップS33で受け付けられた操作が「もどる」キー210への操作でない場合は、つまり「終了する」キー212への操作である場合は(S37:NO)、CPU20aは、処理をステップS39へ進める。
【0098】
ステップS39において、CPU20aは、オフィスダイレクトプリント機能を終了するための終了処理を実行する。このステップS39の終了処理には、プレビュー画面200に代えて、前述の終了メッセージ画面を一定期間にわたってディスプレイ28bに表示し、その後、前述のホーム画面をディスプレイ28bに表示する処理が含まれる。これをもって、CPU20aは、フォント代替制御タスクを終了する。
【0099】
前述のステップS29のネットワーク利用処理について、
図8を参照して詳しく説明する。このネットワーク利用処理によれば、CPU20aは、まず、ステップS101において、支援要請処理を実行する。このステップS101の支援要請処理においては、CPU20aは、管理サーバ70へアプリケーションデータを送信することを含め、当該管理サーバ70に対してオリジナルのフォントがそのまま適用された状態での印刷処理の実行を可能とするための支援を要請する。そして、CPU20aは、処理をステップS103へ進める。
【0100】
ステップS103において、CPU20aは、回答受付処理を実行する。このステップS103の回答受付処理においては、CPU20aは、ステップS101における支援要請に対する管理サーバ70からの回答を受け付ける。この管理サーバ70からの回答には、前述の所定形式データとしてのPDFファイルが含まれる。この管理サーバ70からの回答を受け付けると、これをもって、CPU20aは、ネットワーク利用処理を終了する。
【0101】
このようなネットワーク利用処理がCPU20aによって実行されるのに対して、管理サーバ70(厳密には管理サーバ70のコンピュータ)は、印刷支援タスクを実行する。この印刷支援タスクの流れを、
図9に示す。なお、印刷支援タスクは、複合機10(CPU20a)からのアクセス要求があったときに、これに応答して実行される。
【0102】
この印刷支援タスクによれば、管理サーバ70は、まず、ステップS201において、要請受付処理を実行する。このステップS201の要請受付処理においては、管理サーバ70は、複合機10から送信されてきたアプリケーションデータを受信することを含め、当該複合機10からの支援要請を受け付ける。そして、管理サーバ70は、処理をステップS203へ進める。
【0103】
ステップS203において、管理サーバ70は、回答処理を実行する。このステップS203の回答処理においては、管理サーバ70は、ステップS201における要請受付処理で受信したアプリケーションデータを、オリジナルのフォントがそのまま適用された状態での印刷処理の実行を可能とするための所定形式データに変換する。前述したように、所定形式データは、たとえばPDFファイルである。そして、管理サーバ70は、変換後の所定形式データを複合機10へ送信することを含め、当該複合機10からの支援要請に対する回答を行う。これをもって、管理サーバ70は、印刷支援タスクを終了する。
【0104】
以上のように、本第1実施例によれば、とりわけオフィスダイレクトプリント機能によれば、アプリケーションデータに含まれるのと同じフォントが複合機10に搭載されていない場合に、第1メッセージ画面100(
図2参照)がディスプレイ28bに表示される。すなわち、フォントを代替した上で印刷処理を実行するという第1選択肢と、ネットワークシステムを利用して印刷処理を実行するという第2選択肢と、印刷処理を見送るという別の選択肢と、の3つの選択肢が、ユーザへ提示される。このことは、ユーザにとって、極めて有益である。
【0105】
なお、本第1実施例において、フォントデータ356(
図4参照)が記憶される主記憶部20bのRAMは、本発明に係る記憶手段の一例である。厳密に言えば、フォントデータ356は、主記憶部20bのROMまたは補助記憶部22に記憶された上で、主記憶部20bのRAMに展開されることから、当該主記憶部20bのROMまたは補助記憶部22もまた、本発明に係る記憶手段の一例である。
【0106】
そして、フォント代替制御タスク(
図6参照)におけるステップS1,ステップS3,ステップS7およびステップS9を実行するCPU20aは、本発明に係るフォント判定手段の一例である。併せて、フォント代替制御タスク(
図7参照)におけるステップS11を実行するCPU20aは、つまり第1メッセージ画面100をディスプレイ28bに表示させるCPU20aは、当該ディスプレイ28bと協働して、本発明に係る提示手段の一例を構成する。
【0107】
さらに、第1メッセージ画面100における「フォントを代替して印刷する」キー114への操作が受け付けられたことに応答して、CPU20aにより実行される適宜の処理は、本発明に係る第1処理の一例である。また、第1メッセージ画面100における「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー116への操作が受け付けられたことに応答して、CPU20aにより実行される適宜の処理は、とりわけフォント代替制御タスクにおけるステップS29のネットワーク利用処理を含む適宜の処理は、本発明に係る第2処理の一例である。そして、これら第1処理および第2処理を実行するCPU20aは、本発明に係る処理実行手段の一例である。
【0108】
加えて、ネットワーク利用処理(
図8参照)におけるステップS101の支援要請処理は、本発明に係る送信処理の一例である。そして、ネットワーク利用処理におけるステップS103の回答受付処理は、本発明に係る受信処理の一例である。
【0109】
また、フォント代替制御タスクにおけるステップS21およびステップS23を実行するCPU20aは、画像処理部14およびディスプレイ28bと協働して、本発明に係るプレビュー画像表示手段の一例を構成する。
【0110】
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0111】
本第2実施例においては、
図10に示されるような態様の第1メッセージ画面100aが表示される。この
図10に示される第1メッセージ画面100aにおいては、
図2に示される第1実施例における第1メッセージ画面100の「キャンセルする」キー118に代えて、「その他の方法」キー120という別の操作キーが、配される。なお、
図10に示される第1メッセージ画面100aのこれ以外の構成は、
図2に示される第1実施例における第1メッセージ画面100の構成と同様であるので、これら同様な部分には、同一の符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。
【0112】
この
図10に示される第1メッセージ画面100aの「その他の方法」キー120は、「フォントを代替して印刷する」キー114に対応する第1選択肢と、「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー116に対応する第2選択肢とは、さらに別の第3選択肢に対応する操作キーである。すなわち、本第2実施例における第1メッセージ画面100aによれば、第1選択肢、第2選択肢および第3選択肢という3つの選択肢がユーザへ提示される。そしてたとえば、第3選択肢に対応する「その他の方法」キー120が操作されると、第1メッセージ画面100aが消えて、
図11に示されるような第2メッセージ画面400がディスプレイ28bに表示される。なお、第2メッセージ画面400は、たとえば第1メッセージ画面100aと同様、モーダルダイアログである。
【0113】
この第2メッセージ画面400においては、その上部の中央に、第1メッセージ画面100aにおけるのと同様の注意喚起マーク402が配される。そして、注意喚起マーク402の下方に、ユーザ(お客様)のアプリケーションデータ(ファイル)をPDF形式に変換することによって、オリジナルの通りの印刷結果が得られるようになることを、当該ユーザへ伝える内容を含む適用な文字列404が配される。さらに、文字列404の下方に、後述する「QRコードを表示する」キー410についての適当な説明文を含む文字列406が配される。この文字列406は、「QRコードを表示する」キー410を操作すると、ユーザのアプリケーションデータをPDF形式へ変換するための要領が掲載された不図示のWebサイトへアクセスするためのQRコード(登録商標)が表示されることを、当該ユーザへ伝える内容を含む。併せて、文字列406の下方に、後述する「変換要領を印刷する」キー412についての適当な説明文を含む文字列408が配される。この文字列408は、「変換要領を印刷する」キー412を操作すると、PDF形式への変換要領が記載された要領説明書が有料で印刷されることを、ユーザへ伝える内容を含む。
【0114】
加えて、文字列408の下方に、換言すれば第1メッセージ画面100aにおける下部に、3つの操作キー410,412および414が横並びに配される。これら3つの操作キー410,412および414のうちの左端の操作キー410は、文字列406に対応する「QRコードを表示する」キーである。そして、中央の操作キー412は、文字列408に対応する「変換要領を印刷する」キーである。そして、右端の操作キー414は、印刷処理の実行を見送った上で、第2メッセージ画面400による操作を終了し、ひいては前述のデータ取得画面がディスプレイ28bに表示される状態へ遷移させることを指示するための「キャンセルする」キーである。
【0115】
この第2メッセージ画面400において、たとえば「QRコードを表示する」キー410が操作される、とする。すると、第2メッセージ画面400に代えて、
図12に示されるようなQRコード提示画面500が、ディスプレイ28bに表示される。なお、QRコード提示画面500もまた、たとえばモーダルダイアログである。
【0116】
この
図12に示されるQRコード提示画面500においては、その上部の中央に、第1メッセージ画面100a(および第2メッセージ画面400)におけるのと同様の注意喚起マーク502が配される。そして、注意喚起マーク502の下方に、(これからアプリケーションデータを)PDF形式に変換する要領を説明しようとする旨をユーザへ伝える内容を含む適当な文字列504が配される。併せて、文字列504の下方に、次に説明するQRコード508を(ユーザが所持するカメラ付きの携帯通信端末により)読み取って、前述のWebサイトへアクセスするよう、ユーザへ促す内容を含む適当な文字列406が配される。そして、文字列506の下方に、QRコード508が配される。このQRコード508は、前述のWebサイトへアクセスするための情報(URL情報)を含む。さらに、QRコード508の下方に、換言すればQRコード提示画面500における下部に、「OK」キー510が配される。この「OK」キー510は、ユーザがQRコード提示画面500の内容を認識したことを、好ましくはQRコード508を読み取ったことを、表明するための操作キーである。
【0117】
このようなQRコード提示画面500が表示されることを受けて、たとえばユーザが、自身の所持する携帯通信端末によりQRコード508を読み取る、とする。これにより、ユーザは、前述のWebサイトへアクセスするための情報を取得することができ、ひいてはアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領を認識することができる。そして、QRコード提示画面500における「OK」キー510が操作されると、当該QRコード提示画面500が消えて、前述の終了メッセージ画面が一定期間にわたってディスプレイ28bに表示された後、前述のホーム画面がディスプレイ28bに表示される。
【0118】
なお、ここで言うWebサイトは、たとえば管理サーバ70により構成されるが、別のサーバにより構成されてもよい。また、Webサイトには、前述の如くアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領が掲載されているが、これに加えて、変換後のPDFファイルを複合機10のオフィスダイレクトプリント機能による印刷処理に供することでオリジナルの通りの印刷結果が得られることをユーザへ伝える内容を含む適宜の注釈も掲載される。
【0119】
この後、ユーザは、たとえば次のような作業をすることにより、アプリケーションデータが意図するオリジナルの通りの印刷結果を得ることができるようになる。すなわち、ユーザは、前述のWebサイトから得たPDF形式への変換要領に従って、自身の所持する(たとえばアプリケーションデータの作成に使用された)パーソナルコンピュータを使用してアプリケーションデータをPDF形式という環境非依存ファイルに変換する。その上で、ユーザは、変換後のPDFファイルをオフィスダイレクトプリント機能による印刷処理に供することになる。これにより、オリジナルの通りの印刷結果が得られ、つまりオリジナルのフォントがそのまま適用された態様の印刷結果が得られる。
【0120】
図11に戻って、たとえば第2メッセージ画面400における「変換要領を印刷する」キー412が操作される、とする。すると、第2メッセージ画面400に代えて、
図13に示されるような変換要領印刷確認画面600が、ディスプレイ28bに表示される。なお、変換要領印刷確認画面600もまた、たとえばモーダルダイアログである。
【0121】
この
図13に示される変換要領印刷確認画面600においては、その上部の中央に、第1メッセージ画面100aにおけるのと同様の注意喚起マーク602が配される。そして、注意喚起マーク602の下方に、(これからアプリケーションデータを)PDF形式に変換する要領が記載された要領説明書を有料で印刷しようとする旨をユーザへ伝える内容を含む適当な文字列604が配される。併せて、文字列604の下方に、要領説明書の印刷を実行してもよいかどうかをユーザへ問い合わせる内容を含む適当な文字列606が配される。さらに、文字列606の下方に、換言すれば変換要領印刷確認画面600における下部に、2つの操作キー608および610が配される。これら2つの操作キー608および610のうちの左側の操作キー608は、要領説明書の印刷の実行を指示するための「はい」キーである。そして、右側の操作キー610は、要領説明書の印刷の実行を見送ることを指示するための「いいえ」キーである。
【0122】
このような変換要領印刷確認画面600において、たとえば「はい」キー608が操作される、とする。すると、要領説明書が印刷され、詳しくは画像形成部16よる当該要領説明書の印刷処理が実行される。併せて、変換要領印刷確認画面600が消えて、前述の終了メッセージ画面が一定期間にわたってディスプレイ28bに表示された後、前述のホーム画面がディスプレイ28bに表示される。なお、要領説明書には、前述の如くアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領が記載されているが、これに加えて、変換後のPDFファイルを複合機10のオフィスダイレクトプリント機能による印刷処理に供することでオリジナルの通りの印刷結果が得られることをユーザへ伝える内容を含む適宜の注釈も記載されている。
【0123】
このような要領説明書が印刷された後、ユーザは、たとえば次のような作業をすることにより、アプリケーションデータが意図するオリジナルの通りの印刷結果を得ることができるようになる。すなわち、ユーザは、要領説明書に記載されているPDF形式への変換要領に従って、自身の所持する(たとえばアプリケーションデータの作成に使用された)パーソナルコンピュータを使用してアプリケーションデータをPDF形式のファイルに変換する。その上で、ユーザは、変換後のPDFファイルをオフィスダイレクトプリント機能による印刷処理に供することになる。これにより、オリジナルの通りの印刷結果が得られ、つまりオリジナルのフォントがそのまま適用された態様の印刷結果が得られる。
【0124】
一方、変換要領印刷確認画面600における「いいえ」キー610が操作されると、要領説明書が印刷されることなく、当該変換要領印刷確認画面600が消える。そして、前述の終了メッセージ画面が一定期間にわたってディスプレイ28bに表示された後、前述のホーム画面がディスプレイ28bに表示される。
【0125】
改めて
図11に戻って、第2メッセージ画面400における「キャンセルする」キー414が操作される、とする。すると、第2メッセージ画面400が消える。そして、前述のデータ取得画面がディスプレイ28bに表示される。これにより、ユーザは、外部記憶媒体50などの適宜のデータ源から別のアプリケーションデータを選択して取り込むことを含め、これまでの操作を適宜にやり直すことができる。
【0126】
本第2実施例においても、CPU20aは、フォント代替制御タスクを実行するが、本第2実施例においては、
図14に示されるようなステップS301~ステップS319が当該フォント代替制御タスクに加わる。すなわち、前述(
図7)のステップS25において、ステップS13で受け付けられた操作が第1メッセージ画面100aにおける「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー116への操作でない場合、つまり「その他の方法」キー120への操作である場合(S25:NO)、CPU20aは、処理をステップS31へ進めるのではなく、ステップS301へ進める。
【0127】
このステップS301において、CPU20aは、第1メッセージ画面100aに代えて、第2メッセージ画面400を、ディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS303へ進める。
【0128】
ステップS303において、CPU20aは、第2メッセージ画面400が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S303:NO)。そして、第2メッセージ画面400が何らかの操作を受け付けると(S303:YES)、CPU20aは、処理をステップS305へ進める。
【0129】
ステップS305において、CPU20aは、ステップS303で受け付けられた操作が第2メッセージ画面400における「QRコードを表示する」キー410への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS303で受け付けられた操作が「QRコードを表示する」キー410への操作である場合(S305:YES)、CPU20aは、処理をステップS307へ進める。一方、ステップS303で受け付けられた操作が「QRコードを表示する」キー410への操作でない場合には(S305:NO)、CPU20aは、処理を後述するステップS311へ進める。
【0130】
ステップS307において、CPU20aは、第2メッセージ画面400に代えて、QRコード提示画面500を、ディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS309へ進める。
【0131】
ステップS309において、CPU20aは、QRコード提示画面500が操作を受け付けるのを待ち、つまり「OK」キー510が操作を受け付けるのを待つ(S309:NO)。そして、QRコード提示画面500の「OK」キー510が操作を受け付けると(S309:YES)、CPU20aは、オフィスダイレクトプリント機能を終了するべく、処理を前述(
図7)のステップS39へ進める。
【0132】
これに対して、CPU20aは、ステップS305からステップS311へ処理を進めた場合、当該ステップS311において、ステップS303で受け付けられた操作が第2メッセージ画面400における「変換要領を印刷する」キー412への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS303で受け付けられた操作が「変換要領を印刷する」キー412への操作である場合(S311:YES)、CPU20aは、処理をステップS313へ進める。一方、ステップS303で受け付けられた操作が「変換要領を印刷する」キー412への操作でない場合、つまり「キャンセルする」キー414への操作である場合には(S311:NO)、CPU20aは、前述のデータ取得画面をディスプレイ28bに表示させるべく、処理を前述(
図7)のステップS31へ進める。
【0133】
ステップS313において、CPU20aは、第2メッセージ画面400に代えて、変換要領印刷確認画面600を、ディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS315へ進める。
【0134】
ステップS315において、CPU20aは、変換要領印刷確認画面600が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S315:NO)。そして、変換要領印刷確認画面600が何らかの操作を受け付けると(S315:YES)、CPU20aは、処理をステップS317へ進める。
【0135】
ステップS317において、CPU20aは、ステップS315で受け付けられた操作が変換要領印刷確認画面600における「はい」キー608への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS315で受け付けられた操作が「はい」キー608への操作である場合(S317:YES)、CPU20aは、処理をステップS319へ進める。一方、ステップS315で受け付けられた操作が「はい」キー608への操作でない場合、つまり「いいえ」キー610への操作である場合には(S317:NO)、CPU20aは、オフィスダイレクトプリント機能を終了するべく、処理を前述(
図7)のステップS39へ進める。
【0136】
ステップS319において、CPU20aは、画像形成部16による要領説明書の印刷処理を実行し、厳密にはそうするように画像形成部16を制御する。その上で、CPU20aは、オフィスダイレクトプリント機能を終了するべく、処理を前述(
図7)のステップS39へ進める。
【0137】
このように本第2実施例によれば、前述の第1選択肢および第2選択肢に加えて、アプリケーションデータをPDF形式へ変換するための要領を案内する、という第3選択肢が、ユーザへ提示される。すなわち、ユーザの選択肢が増えて、当該ユーザにとって、より一層有益になる。
【0138】
なお、本第2実施例において、第1メッセージ画面100aの「その他の方法」キー120への操作が受け付けられることに応答して、CPU20aにより実行される適宜の処理は、本発明に係る第3処理の一例である。そして、前述のWebサイトに掲載された、または、要領説明書に記載された、アプリケーションデータをPDF形式に変換する要領は、本発明に係る第1要領の一例である。また、アプリケーションデータをPDF形式に変換する際に使用される(たとえばユーザが所持する)パーソナルコンピュータは、本発明に係る第1装置の一例である。
【0139】
さらに、本第2実施例における第2メッセージ画面400の「QRコードを表示する」キー410を操作するという選択肢は、本発明に係る第1案内選択肢の一例である。そして、本第2実施例におけるWebサイトは、本発明に係る第1Webサイトの一例である。また、当該Webサイトにアクセスするための情報、つまりQRコード提示画面500(
図12参照)のQRコードに含まれる情報(URL情報)は、本発明に係る第1アクセス情報の一例である。そして、QRコード提示画面500をディスプレイ28bに表示させるために、フォント代替制御タスクにおけるステップS307(
図14参照)がCPU20aにより実行されるが、当該ステップS307は、本発明に係る第1案内処理の一例である。
【0140】
加えて、本第2実施例における第2メッセージ画面400の「変換要領を印刷する」キー412を操作するという選択肢は、本発明に係る第2案内選択肢の一例である。そして、本第2実施例における要領説明書に記載される情報は、とりわけアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領に関する情報は、本発明に係る第1要領情報の一例である。また、要領説明書を印刷するために、フォント代替制御タスクにおけるステップS319がCPU20aにより実行されるが、当該ステップS319は、本発明に係る第2案内処理の一例である。
【0141】
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例について説明する。
【0142】
本第3実施例は、たとえば第2実施例を前提とする。その上で、本第3実施例においては、管理サーバ70によりアプリケーションデータをオリジナルのフォントがそのまま適用された状態で、言わば適正に、所定形式データに変換することができない場合があり得ることを考慮して、その対策が講ぜられる。たとえば、アプリケーションデータが過度に古いアプリケーションソフトウェアにより作成されたことにより、当該アプリケーションデータに含まれるフォントが、管理サーバ70のフォントデータベース70aにも存在しない場合に、当該管理サーバ70によりアプリケーションデータを適正に所定形式データに変換することができない。このような場合に、本第3実施例は、極めて有益である。
【0143】
すなわち、アプリケーションデータに含まれるフォントが、管理サーバ70のフォントデータベース70aにも存在しない場合には、前述の如く当該管理サーバ70によりアプリケーションデータを適正に所定形式データに変換することができない。この場合、管理サーバ70は、複合機10からの支援要請に対する回答として、当該支援要請に応えるのは不可能であることを、複合機10へ伝える。このような回答を受けると、複合機10のディスプレイ28bに、
図15に示されるような第3メッセージ画面700が表示される。
【0144】
この第3メッセージ画面700においては、その上部の中央に、第1メッセージ画面100aなどにおけるとの同様の注意喚起マーク702が配される。そして、注意喚起マーク702の下方に、ユーザ(お客様)のアプリケーションデータ(ファイル)では、オリジナルの通りの印刷結果を得ることができない旨をユーザへ伝える内容を含む適当な文字列704が配される。併せて、文字列704の下方に、(オリジナルの通りの印刷結果を得るには)ユーザのアプリケーションデータをPDF形式に変換する必要がある旨をユーザへ伝える内容を含む適当な文字列706が配される。
【0145】
さらに、文字列706の下方に、後述する「QRコードを表示する」キー712についての適当な説明文を含む文字列708が配される。この文字列708は、「QRコードを表示する」キー712を操作すると、ユーザのアプリケーションデータをPDF形式へ変換するための要領が掲載された不図示のWebサイトへアクセスするためのQRコードが表示されることを、当該ユーザへ伝える内容を含む。併せて、文字列708の下方に、後述する「変換要領を印刷する」キー714についての適当な説明文を含む文字列710が配される。この文字列710は、「変換要領を印刷する」キー714を操作すると、PDF形式への変換要領が記載された要領説明書が有料で印刷されることを、ユーザへ伝える内容を含む。
【0146】
加えて、文字列710の下方に、換言すれば第3メッセージ画面700における下部に、3つの操作キー712,714および716が横並びに配される。これら3つの操作キー712,714および716のうちの左端の操作キー712は、文字列708に対応する「QRコードを表示する」キーである。そして、中央の操作キー714は、文字列710に対応する「変換要領を印刷する」キーである。そして、右端の操作キー716は、印刷処理の実行を見送った上で、第3メッセージ画面700による操作を終了し、ひいては前述のデータ取得画面がディスプレイ28bに表示される状態へ遷移させることを指示するための「キャンセルする」キーである。
【0147】
この第3メッセージ画面700において、たとえば「QRコードを表示する」キー712が操作されると、当該第3メッセージ画面700に代えて、前述(
図12)のQRコード提示画面500が、ディスプレイ28bに表示される。これにより、ユーザは、前述のWebサイトへアクセスするための情報を取得することができ、ひいてはアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領を認識することができる。
【0148】
そしてたとえば、たとえば第3メッセージ画面700における「変換要領を印刷する」キー714が操作されると、当該第3メッセージ画面700に代えて、前述(
図13)の変換要領印刷確認画面600が、ディスプレイ28bに表示される。これにより、ユーザは、前述の要領説明書の印刷を指示することができ、ひいてはアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領を認識することができる。
【0149】
さらに、第3メッセージ画面700における「キャンセルする」キー716が操作されると、当該第3メッセージ画面700が消える。そして、前述のデータ取得画面がディスプレイ28bに表示される。これにより、ユーザは、外部記憶媒体50などの適宜のデータ源から別のアプリケーションデータを選択して取り込むことを含め、これまでの操作を適宜にやり直すことができる。
【0150】
このような本第3実施例においても、CPU20aは、フォント代替制御タスクを実行するが、本第3実施例においては、
図16に示されるようなステップS401~ステップS421が当該フォント代替制御タスクに加わる。すなわち、前述(
図7)のステップS29のネットワーク利用処理の実行後、CPU20aは、処理をステップS401へ進める。
【0151】
このステップS401において、CPU20aは、ステップS29のネットワーク利用処理により管理サーバ70から受け付けられた回答が、つまり複合機10からの支援要請に対する管理サーバ70からの回答が、当該支援要請に応えることが不可能であることを示すかどうかを判定する。ここでたとえば、管理サーバ70からの回答が、複合機10からの支援要請に応えることが可能であることを示す場合、つまり当該回答に印刷可能化データとしてのPDFファイルが含まれる場合(S401:NO)、CPU20aは、処理をステップS21へ進める。一方、管理サーバ70からの回答が、複合機10からの支援要請に応えることが不可能であることを示す場合、つまり当該回答に印刷可能化データが含まれていない場合は(S401:YES)、CPU20aは、処理をステップS403へ進める。
【0152】
ステップS403において、CPU20aは、前述の通信中メッセージ画面に代えて、第3メッセージ画面700を、ディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS405へ進める。
【0153】
ステップS405において、CPU20aは、第3メッセージ画面700が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S405:NO)。そして、第3メッセージ画面700が何らかの操作を受け付けると(S405:YES)、CPU20aは、処理をステップS407へ進める。
【0154】
ステップS407において、CPU20aは、ステップS405で受け付けられた操作が第3メッセージ画面700における「QRコードを表示する」キー712への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS405で受け付けられた操作が「QRコードを表示する」キー712への操作である場合(S407:YES)、CPU20aは、処理をステップS409へ進める。一方、ステップS405で受け付けられた操作が「QRコードを表示する」キー712への操作でない場合には(S407:NO)、CPU20aは、処理を後述するステップS413へ進める。
【0155】
ステップS409において、CPU20aは、第3メッセージ画面700に代えて、QRコード提示画面500を、ディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS411へ進める。
【0156】
ステップS411において、CPU20aは、QRコード提示画面500が操作を受け付けるのを待ち、つまり「OK」キー510が操作を受け付けるのを待つ(S411:NO)。そして、QRコード提示画面500の「OK」キー510が操作を受け付けると(S411:YES)、CPU20aは、オフィスダイレクトプリント機能を終了するべく、処理をステップS39(
図7参照)へ進める。
【0157】
これに対して、CPU20aは、ステップS407からステップS413へ処理を進めた場合、当該ステップS413において、ステップS405で受け付けられた操作が第3メッセージ画面700における「変換要領を印刷する」キー714への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS405で受け付けられた操作が「変換要領を印刷する」キー714への操作である場合(S413:YES)、CPU20aは、処理をステップS415へ進める。一方、ステップS405で受け付けられた操作が「変換要領を印刷する」キー714への操作でない場合、つまり「キャンセルする」キー716への操作である場合には(S413:NO)、CPU20aは、前述のデータ取得画面をディスプレイ28bに表示させるべく、処理をステップS31(
図7参照)へ進める。
【0158】
ステップS415において、CPU20aは、第3メッセージ画面700に代えて、変換要領印刷確認画面600を、ディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS417へ進める。
【0159】
ステップS417において、CPU20aは、変換要領印刷確認画面600が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S417:NO)。そして、変換要領印刷確認画面600が何らかの操作を受け付けると(S417:YES)、CPU20aは、処理をステップS419へ進める。
【0160】
ステップS419において、CPU20aは、ステップS417で受け付けられた操作が変換要領印刷確認画面600における「はい」キー608への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS417で受け付けられた操作が「はい」キー608への操作である場合(S419:YES)、CPU20aは、処理をステップS421へ進める。一方、ステップS417で受け付けられた操作が「はい」キー608への操作でない場合、つまり「いいえ」キー610への操作である場合には(S419:NO)、CPU20aは、オフィスダイレクトプリント機能を終了するべく、処理をステップS39へ進める。
【0161】
ステップS421において、CPU20aは、画像形成部16による要領説明書の印刷処理を実行し、厳密にはそうするように画像形成部16を制御する。その上で、CPU20aは、オフィスダイレクトプリント機能を終了するべく、処理をステップS39へ進める。
【0162】
このように本第3実施例によれば、アプリケーションデータに含まれるフォントが、管理サーバ70のフォントデータベース70aにも存在しない場合には、つまり当該管理サーバ70によりアプリケーションデータを適正に所定形式データに変換することができない場合には、第3メッセージ画面700がディスプレイ28bに表示される。これにより、アプリケーションデータをPDF形式へ変換するための要領が、ユーザへ案内される。このこともまた、ユーザにとって、極めて有益である。
【0163】
なお、本第3実施例において、フォント代替制御タスク(
図16)におけるステップS401~ステップS421を実行するCPU20aは、とりわけステップS403を実行することにより第3メッセージ画面700をディスプレイ28bに表示させるCPU20aは、当該ディスプレイ28bと協働して、本発明に係る案内手段の一例を構成する。そして、前述のWebサイトに掲載された、または、要領説明書に記載された、アプリケーションデータをPDF形式に変換する要領は、本発明に係る第2要領の一例でもある。また、アプリケーションデータをPDF形式に変換する際に使用される(たとえばユーザが所持する)パーソナルコンピュータは、本発明に係る第2装置の一例でもある。
【0164】
さらに、本第3実施例における第3メッセージ画面700の「QRコードを表示する」キー712を操作するという選択肢は、本発明に係る第3案内選択肢の一例である。そして、本第3実施例におけるWebサイトは、本発明における第2Webサイトの一例でもある。また、当該Webサイトにアクセスするための情報、つまりQRコード提示画面500(
図12参照)のQRコードに含まれる情報(URL情報)は、本発明に係る第2アクセス情報の一例でもある。そして、QRコード提示画面500をディスプレイ28bに表示させるために、フォント代替制御タスクにおけるステップS409(
図14参照)がCPU20aにより実行されるが、当該ステップS409は、本発明に係る第3案内処理の一例である。
【0165】
加えて、本第3実施例における第3メッセージ画面700の「変換要領を印刷する」キー714を操作するという選択肢は、本発明に係る第4案内選択肢の一例である。そして、本第3実施例における要領説明書に記載される情報は、とりわけアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領に関する情報は、本発明に係る第2要領情報の一例でもある。また、要領説明書を印刷するために、フォント代替制御タスクにおけるステップS421がCPU20aにより実行されるが、当該ステップS421は、本発明に係る第4案内処理の一例である。
【0166】
[第4実施例]
次に、本発明の第4実施例について説明する。
【0167】
本第4実施例は、たとえば第3実施例を前提とする。その上で、本第4実施例においては、アプリケーションデータに含まれるフォントが代替されることにより、代替されたフォントに対応する文字の位置や大きさによっては、当該文字を含む印刷結果の体裁が過度に崩れる可能性があり得ることを考慮して、その対策が講ぜられる。
【0168】
具体的には、本第4実施例においては、アプリケーションデータに含まれるフォントが代替される場合に、当該フォントが代替されることに起因して、印刷結果に含まれるオブジェクト(文字、写真、図形(グラフ)など)が印刷範囲をはみ出す可能性があるかどうかの判定が行われる。この判定は、画像処理部14により前述のプレビュー画像データが生成される際に、厳密にはラスタライズされた後の画像データに基づいて、行われる。ここでたとえば、印刷結果に含まれるオブジェクトが印刷範囲をはみ出す可能性がない場合は、前述(
図3)のプレビュー画面200がディスプレイ28bに表示される。一方、印刷結果に含まれるオブジェクトが印刷範囲をはみだす可能性がある場合には、
図17に示されるような第4メッセージ画面800がディスプレイ28bに表示される。
【0169】
この第4メッセージ画面800においては、その上部の中央に、第1メッセージ画面100aなどにおけるとの同様の注意喚起マーク802が配される。そして、注意喚起マーク802の下方に、ユーザ(お客様)のアプリケーションデータ(ファイル)では、一部の文字が欠けるなど、印刷結果の体裁が崩れるおそれがあること、および、これを回避するには、所定の処理が必要であることを、当該ユーザへ伝える内容を含む適当な文字列804が配される。そして、文字列804の下方に、ここで言う所定の処理の1つである、前述のネットワークシステムを利用して印刷処理を実行することを、端的に表す適当な文字列806が配される。併せて、文字列806の下方に、ネットワークシステムを利用して印刷処理を実行する場合の注釈を表す適当な文字列808が配される。この文字列808は、ネットワークシステムを利用すると、オリジナルの通りの印刷結果が得られる一方、別途追加料金が必要であることを、ユーザへ伝える内容を含む。
【0170】
さらに、文字列808の下方に、前述の文字列806によって表されるのとは別の所定の処理である、アプリケーションデータ(ファイル)をPDF形式に変換することを、端的に表す適当な文字列810が配される。併せて、文字列810の下方に、アプリケーションデータをPDF形式に変換することについての注釈を表す適当な文字列812が配される。この文字列812は、アプリケーションデータをPDF形式に変換する方法によっても、オリジナルの通りの印刷結果が得られることを、ユーザへ伝える内容を含む。
【0171】
加えて、文字列812の下方に、換言すれば第4メッセージ画面800における下部に、3つの操作キー814,816および818が横並びに配される。これら3つの操作キー814,816および816のうちの左端の操作キー814は、ネットワークシステムを利用して印刷処理を実行することを指示するための、換言すれば文字列806に対応する、「ネットワークシステムを利用して印刷する」キーである。そして、中央の操作キー816は、アプリケーションデータをPDF形式に変換することを指示するための、換言すれば文字列810に対応する、「ファイルをPDF形式に変換する」キーである。そして、右端の操作キー818は、印刷処理の実行を見送ることを指示するための、換言すれば第4メッセージ画面800による操作を終了するための、「キャンセルする」キーである。
【0172】
この第4メッセージ画面800において、たとえば「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー814が操作される、とする。すると、前述の第1メッセージ画面100aにおける「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー114が操作されたときと同様の処理が行われる。そしてたとえば、第4メッセージ画面800における「ファイルをPDF形式に変換する」キー816が操作されると、第1メッセージ画面100aにおける「その他の方法」キー120が操作されたときと同様の処理が行われる。さらに、第4メッセージ画面800における「キャンセルする」キー818が操作されると、当該第4メッセージ画面800が消えて、印刷処理の実行が見送られ、その上で、前述のデータ取得画面がディスプレイ28bに表示される。
【0173】
このような本第4実施例においても、CPU20aは、フォント代替制御タスクを実行するが、本第4実施例においては、
図18に示されるようなステップS501~ステップS509が当該フォント代替制御タスクに加わる。すなわち、前述(
図7)のステップS21において、プレビュー画像データを生成した後に、CPU20aは、処理をステップS501へ進める。
【0174】
このステップS501において、CPU20aは、プレビュー画像の生成に用いられる前述のラスタライズされた後の画像データに基づいて、印刷結果に含まれるオブジェクトが印刷範囲をはみ出す可能性があるかどうかを判定する。ここでたとえば、印刷結果に含まれるオブジェクトが印刷範囲をはみ出す可能性がない場合は(S501:NO)、CPU20aは、プレビュー画面200をディスプレイ28bに表示させるべく、処理をステップS23へ進める。一方、印刷結果に含まれるオブジェクトが印刷範囲をはみ出す可能性がある場合には(S501:YES)、CPU20aは、処理をステップS503へ進める。
【0175】
ステップS503において、CPU20aは、第4メッセージ画面800をディスプレイ28bに表示し、厳密には処理中メッセージ画面を消した上で、当該第4メッセージ画面800をディスプレイ28bに表示する。そして、CPU20aは、処理をステップS505へ進める。
【0176】
ステップS505において、CPU20aは、第4メッセージ画面800が何らかの操作を受け付けるのを待つ(S505:NO)。そして、第4メッセージ画面800が何らかの操作を受け付けると(S505:YES)、CPU20aは、処理をステップS507へ進める。
【0177】
ステップS507において、CPU20aは、ステップS505で受け付けられた操作が第4メッセージ画面800における「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー814への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS505で受け付けられた操作が「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー814への操作である場合(S507:YES)、CPU20aは、処理をステップS27へ進める。これにより、第4メッセージ画面800が消えて、前述の通信中メッセージ画面がディスプレイ28bに表示された上で、ステップS29のネットワーク利用処理が実行される。一方、ステップS505で受け付けられた操作が「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー814への操作でない場合には(S507:NO)、CPU20aは、処理をステップS509へ進める。
【0178】
ステップS509において、CPU20aは、ステップS505で受け付けられた操作が第4メッセージ画面800における「ファイルをPDF形式に変換する」キー816への操作であるかどうかを判定する。ここでたとえば、ステップS505で受け付けられた操作が「ファイルをPDF形式に変換する」キー816への操作である場合(S509:YES)、CPU20aは、処理をステップS301(
図14参照)へ進める。これにより、第4メッセージ画面800に代えて、第2メッセージ画面400(
図11参照)が、ディスプレイ28bに表示される。一方、ステップS505で受け付けられた操作が「ファイルをPDF形式に変換印刷する」キー816への操作でない場合、つまり「キャンセルする」キー818への操作である場合には(S509:NO)、CPU20aは、前述のデータ取得画面をディスプレイ28bに表示させるべく、処理をステップS31へ進める。
【0179】
このように本第4実施例によれば、アプリケーションデータに含まれるフォントが代替されることに起因して、印刷結果に含まれるオブジェクトが印刷範囲からはみ出す可能性がある場合には、第4メッセージ画面800がディスプレイ28bに表示される。すなわち、印刷結果に含まれるオブジェクトが印刷範囲からはみ出さないようにするための選択肢が、換言すればオリジナルのフォントがそのまま適用された状態での印刷処理の実行を可能とするための選択肢が、ユーザへ提示される。このこともまた、ユーザにとって、極めて有益である。
【0180】
なお、本第4実施例において、フォント代替制御タスクにおけるステップS501を実行するCPU20aは、本発明に係るはみ出し判定手段の一例である。そして、第4メッセージ画面800が表示されることにより、「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー814を操作するという選択肢が、ユーザに提示されるが、当該「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー814を操作するという選択肢は、本発明に係る第4選択肢の一例である。併せて、第4メッセージ画面800が表示されることにより、「ファイルをPDF形式に変換する」キー816を操作するという選択肢が、ユーザに提示されるが、当該「ファイルをPDF形式に変換する」キー816を操作するという選択肢は、本発明に係る第5選択肢の一例である。そして、フォント代替制御タスクにおけるステップS503を実行することにより、第4メッセージ画面800をディスプレイ28bに表示させるCPU20aもまた、当該ディスプレイ28bと協働して、本発明に係る提示手段の一例を構成する。
【0181】
さらに、本第4実施例においても、パーソナルコンピュータによりアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領が、前述のWebサイトに掲載され、または、要領説明書に記載される。ここで言うパーソナルコンピュータは、本発明に係る第3装置の一例であり、当該パーソナルコンピュータによりアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領は、本発明に係る第3要領の一例である。
【0182】
また、第4メッセージ画面800における「ファイルをPDF形式に変換する」キー816への操作が受け付けられたことに応答して、CPU20aにより実行される適宜の処理は、本発明に係る第5処理の一例である。そして、第5処理としての適宜の処理を実行し、あるいは、第4メッセージ画面800における「ネットワークシステムを利用して印刷する」キー814への操作が受け付けられたことに応答して、適宜の処理を実行する、CPU20aは、本発明に係る処理実行手段の一例である。
【0183】
加えて、第4メッセージ画面800における「ファイルをPDF形式に変換する」キー816が操作されると、前述の如く第1メッセージ画面100aにおける「その他の方法」キー120が操作されたときと同様の処理が行われ、つまり第2メッセージ画面400がディスプレイ28bに表示される。この第2メッセージ画面400における「QRコードを表示する」キー410を操作するという選択肢は、本発明に係る第5案内選択肢の一例である。そして、本第4実施例における前述のWebサイトは、本発明における第3Webサイトの一例でもある。また、当該Webサイトにアクセスするための情報、つまりQRコード提示画面500(
図12参照)のQRコードに含まれる情報(URL情報)は、本発明に係る第3アクセス情報の一例でもある。そして、本第4実施例においても、QRコード提示画面500をディスプレイ28bに表示させるために、フォント代替制御タスクにおけるステップS409(
図14参照)がCPU20aにより実行されるが、当該ステップS409は、本発明に係る第5案内処理の一例である。
【0184】
併せて、本第4実施例における第2メッセージ画面400の「変換要領を印刷する」キー412を操作するという選択肢は、本発明に係る第6案内選択肢の一例である。そして、本第4実施例における要領説明書に記載される情報は、とりわけアプリケーションデータをPDF形式に変換する要領に関する情報は、本発明に係る第3要領情報の一例でもある。また、本第4実施例においても、要領説明書を印刷するために、フォント代替制御タスクにおけるステップS421がCPU20aにより実行されるが、当該ステップS421は、本発明に係る第6案内処理の一例である。
【0185】
[その他の適用例]
以上の各実施例は、本発明の具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
【0186】
たとえば、各実施例においては、オフィスダイレクトプリント機能による印刷処理に供されるアプリケーションデータが1ページ分のデータであるように見受けられるが、そうではない。アプリケーションデータが1ページ分のデータであっても、複数ページ分のデータを含む場合であっても、本発明を適用することができる。
【0187】
また、第1メッセージ画面100をはじめとする各画面については、それぞれのデザインを含め、ここで説明した構成に限定されない。たとえば、
図2に示される第1メッセージ画面100については、「キャンセルする」キー118についての説明文を含む適宜の文字列が配されてもよい。
【0188】
そして、
図12に示されるQRコード提示画面500がディスプレイ28bに表示されるのに代えて、または、これに加えて、アプリケーションデータをPDF形式に変換する要領を説明する適宜の画面が当該ディスプレイ28bに表示されてもよい。併せて、アプリケーションデータをPDF形式に変換する要領が、音声という聴覚的態様で出力されてもよい。さらに、アプリケーションデータをPDF形式に変換する要領を説明する画面が、ユーザの所持する携帯情報機器に表示されるように、構成されてもよい。
【0189】
これと同様に、
図13に示される変換要領印刷確認画面600がディスプレイ28bに表示されるのに代えて、または、これに加えて、アプリケーションデータをPDF形式に変換する要領を説明する適宜の画面が当該ディスプレイ28bに表示されてもよい。併せて、アプリケーションデータをPDF形式に変換する要領が、音声で出力されてもよい。さらに、アプリケーションデータをPDF形式に変換する要領を説明する画面が、ユーザの所持する携帯情報機器に表示されるように、構成されてもよい。
【0190】
加えて、前述の要領説明書については、画像形成部16により印刷されるのではなく、たとえば前述した不図示の紙片用プリンタにより印刷されてもよい。
【0191】
さらに、アプリケーションデータに含まれるフォントが代替される場合には、代替フォントを前述(
図5参照)の代替フォントテーブル358aから任意に選択することができるように、構成されてもよい。
【0192】
そして、第3実施例は、第2実施例を前提とすることとしたが、これに限らず、第1実施例を前提としてもよい。また、第4実施例は、第3実施例を前提とすることとしたが、これに限らず、第1実施例または第2実施例を前提としてもよい。すなわち、各実施例が適宜に組み合わされてもよい。
【0193】
そしてさらに、各実施例においては、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどのパブリックスペースに設置される複合機10を例に挙げたが、これに限らない。たとえば、オフィスに設置される複合機10にも、本発明を適用することができる。また、複合機10に限らず、プリンタなどの複合機10以外の画像形成装置にも、本発明を適用することができる。
【0194】
さらに加えて、本発明は、画像形成装置という装置の形態に限らず、当該画像形成装置の制御プログラムというプログラムの形態、および、当該画像形成装置の制御方法という方法の形態によっても、提供することができる。併せて、本発明は、画像形成装置および支援装置を備える画像形成システムというシステムという形態によっても、提供することができる。
【0195】
また、本発明は、画像形成装置の制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体という形態によっても、提供することができる。この場合、記憶媒体に記録された制御プログラムが画像形成装置のコンピュータにより読み取られ、当該コンピュータにより実行されることで、本発明と同様の画像形成装置が実現される。ここで言う記憶媒体としては、前述の外部記憶媒体50のような可搬型の媒体がある。また、可搬型の媒体ではなく、ROMやハードディスクドライブなどのような画像形成装置に組み込まれる組込み型(内蔵型)の媒体もまた、ここで言う記憶媒体として適用可能である。
【符号の説明】
【0196】
10 … 複合機
14 … 画像処理部
16 … 画像形成部
20 … 制御部
20a … CPU
20b … 主記憶部
28 … 操作表示部
28a … タッチパネル
28b … ディスプレイ
100,100a …第1メッセージ画面
200 … プレビュー画面
400 … 第2メッセージ画面
500 … QRコード提示画面
600 … 変換要領印刷確認画面
700 … 第3メッセージ画面
800 … 第4メッセージ画面