(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】スイッチ装置
(51)【国際特許分類】
H01H 9/04 20060101AFI20240814BHJP
【FI】
H01H9/04 E
(21)【出願番号】P 2021030758
(22)【出願日】2021-02-26
【審査請求日】2023-11-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000222934
【氏名又は名称】東洋電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】陳 衛吉
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-212874(JP,A)
【文献】中国実用新案第201975285(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングのベース面から突出する操作ノブを備えたスイッチと、
前記ハウジングを設置対象に設置した際に当該ハウジングの下方にコネクタ面が位置するように設けられたコネクタと、
前記コネクタの上方に位置し、前記ハウジングのベース面から立設する水止め壁と、
を有し、
前記ハウジングには、当該ハウジングのベース面から立設し、前記操作ノブを取り付け可能な操作ノブ取り付け部が形成されており、
前記水止め壁は、前記操作ノブ取り付け部と前記水止め壁とにより形成される流路を流れる液体の流れを分ける分流ポイントを有している
スイッチ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のスイッチ装置であって、
前記ハウジングには、複数の前記操作ノブ取り付け部が形成されており、
前記分流ポイントは、前記操作ノブ取り付け部の幅方向における端部のうち前記水止め壁側の端部と、当該操作ノブ取り付け部に隣接する前記操作ノブ取り付け部の幅方向における端部のうち前記水止め壁側の端部と、の間に形成されている
スイッチ装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のスイッチ装置であって、
前記ハウジングには、複数の前記操作ノブ取り付け部が形成されており、
前記分流ポイントは、前記ハウジングを設置対象に設置する状態において上下方向で見た際に、前記操作ノブ取り付け部の幅方向における端部のうち前記水止め壁側の端部と、当該操作ノブ取り付け部に隣接する前記操作ノブ取り付け部の幅方向における端部のうち前記水止め壁側の端部と、の間に形成されている
スイッチ装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのうちのいずれか1項に記載のスイッチ装置であって、
前記水止め壁端部のうちの少なくとも1つは、前記ハウジングから突出しており、
突出した前記水止め壁端部は、前記水止め壁が形成された面とは異なる面に形成された突出部と一体的に形成されている
スイッチ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のスイッチ装置であって、
前記水止め壁端部のうち下方に位置する前記水止め壁端部は、前記コネクタから遠ざかる方向に向かって突出しており、
突出した前記水止め壁端部は、前記ハウジングのうち下方の面に形成された前記突出部と一体的に形成されている
スイッチ装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのうちのいずれか1項に記載のスイッチ装置であって、
前記ハウジングのうち前記水止め壁端部のうちの少なくとも一方に応じた位置には、液体の排出を促す切除部が前記水止め壁端部に沿って設けられている
スイッチ装置。
【請求項7】
請求項6に記載のスイッチ装置であって、
前記切除部は、前記コネクタ下方のコネクタ面よりも少なくとも上方から設けられている
スイッチ装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのうちのいずれか1項に記載のスイッチ装置であって、
前記スイッチ装置は、車両用ドアの側面に設置される装置である
スイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタへの水の侵入を防止するスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタ付きのスイッチ装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、コネクタの上方をカバーするひさし部とコネクタの両側方をカバーする側部水止め壁とをスイッチ装置に付設し、ひさし部の前縁に上部水止め壁を立設し、上方からの水をひさし部で受けた後、側部水止め壁へ導くことでコネクタ側への水の流れ込みを防止するスイッチ装置が記載されている。また、特許文献2には、背面側上面から後方に向けて端子金具収容室の開口上部を覆うように庇部を延設したスイッチ装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開H09-204842号公報
【文献】特開H09-204952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1,2に開示のスイッチ装置では、流入する液体量が多い場合や、スイッチ装置が傾いて設置されている場合などにおいて、溜まった液体が庇部などを乗り越えるおそれがあった。このように、コネクタ付きのスイッチ装置において、コネクタに対する液体の流入を抑制することが難しいおそれがある、という問題が依然として生じていた。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、コネクタ付きのスイッチ装置において、コネクタに対する液体の流入を抑制することが難しいおそれがある、ことを解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態であるスイッチ装置は、ハウジングと、前記ハウジングのベース面から突出する操作ノブを備えたスイッチと、前記ハウジングを設置対象に設置した際に当該ハウジングの下方にコネクタ面が位置するように設けられたコネクタと、前記コネクタの上方に位置し、前記ハウジングのベース面から立設する水止め壁と、を有し、前記ハウジングには、当該ハウジングのベース面から立設し、前記操作ノブを取り付け可能な操作ノブ取り付け部が形成されており、前記水止め壁は、前記操作ノブ取り付け部と前記水止め壁とにより形成される流路を流れる液体の流れを分ける分流ポイントを有している、という構成をとる。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、以上のように構成されることにより、コネクタ付きのスイッチ装置において、コネクタに対する液体の流入を抑制することが可能なスイッチ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1の実施形態におけるスイッチ装置の構成例を示す斜視図である。
【
図3】スイッチ装置から操作ノブを除いた際の様子の一例を示す正面図である。
【
図5】分流ポイントの位置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態においては、スイッチ装置100について説明する。本実施形態におけるスイッチ装置100は、設置対象である自動車などの車両が有するドアの内側側面などに設置可能な装置である。例えば、スイッチ装置100は、
図1で示すように、スイッチ120の少なくとも一部よりも下方にコネクタ140のコネクタ面141が存在する状態で、ドアの内側側面などに設置される。スイッチ装置100は、シート位置の記憶や制御のための構成など、スイッチ装置100を設置する設置対象に関する機能を有することが出来る。スイッチ装置100は、上記例示した以外の機能を有してもよい。なお、スイッチ装置100は、ドア以外の箇所に設置されてもよい。
【0011】
図1は、スイッチ装置100の構成例を示す斜視図である。また、
図2は、スイッチ装置100の構成例を示す正面図である。
図1、
図2を参照すると、スイッチ装置100は、例えば、ハウジング110と、スイッチ120と、水止め壁130と、コネクタ140と、を備えて構成されている。
【0012】
図1、
図2で示すように、ハウジング110は、内部に基板などのスイッチ本体を収容可能な枠体である。ハウジング110は、例えば、樹脂などにより形成される。また、ハウジング110の正面側には平坦なベース面が形成されている。
【0013】
図3は、スイッチ120を構成する操作ノブ121をスイッチ装置100から除いた際の様子の一例(つまり、ハウジング110の形状例)を示している。
図3を参照すると、ハウジング110には、後述する切除部111が形成されるとともに、操作ノブ121を取り付けるための操作ノブ取り付け部112が形成されている。操作ノブ取り付け部112は、例えば、正面視で長方形状を有しておりベース面から立設する壁部と当該壁部の内側に形成されハウジング110を貫通する貫通孔とから構成されている。換言すると、操作ノブ取り付け部112は、筒状の形状を有している。
図3で示すように、操作ノブ取り付け部112は、例えば、左右方向に所定分ずれながら連続的に配置されている。言い換えると、例えば、操作ノブ取り付け部112は、ハウジング110の正面側において、上方所定位置から下方に向かって斜めに所定間隔を空けながら連続的に形成されている。
【0014】
また、
図1、
図2で示すように、操作ノブ取り付け部112には、例えば操作ノブ取り付け部112と同様の形状を有する操作ノブ121が取り付けられる。具体的には、例えば、操作ノブ121は、ハウジング110のベース面から突出した状態で押下可能に、操作ノブ取り付け部112が形成されている位置でスイッチ本体により支持されている。運転者などの操作者が操作ノブ121を押下することで、操作ノブ121に予め割り当てられた機能が発揮されることになる。
【0015】
また、スイッチ装置100のうち下方所定位置にはコネクタ140が形成されている。具体的には、例えば、コネクタ140は、スイッチ装置100を車両などに設置する際に電気的接続部として機能するコネクタ面141がスイッチ装置100の下方に位置するように形成されている。また、スイッチ120の少なくとも一部よりも下方であってコネクタ140の上方には、操作ノブ取り付け部112と同様にハウジング110のベース面から立設する水止め壁130が形成されている。水止め壁130は、スイッチ装置100のベース面などを流れ落ちてくる水などの液体を受け止めることで、コネクタ140への液体の侵入を抑止する。
【0016】
図4は、ハウジング110のベース面を流れる水の流れの一例を示している。
図4で示すように、例えばスイッチ装置100を傾きのない縦置きの状態で設置した場合、スイッチ装置100の上方からスイッチ装置100のベース面上に水が浸入する。そして、スイッチ装置100のベース面上に浸入した水は、操作ノブ取り付け部112と水止め壁130との間を流路として下方へと流れ、スイッチ装置100の下方へと排出される。このように、上述した構成によると、操作ノブ取り付け部112と水止め壁130とにより水などの液体の流路が形成される。
【0017】
また、本実施形態の場合、水止め壁130は、流路を流れる液体の流れを分ける分流ポイント131を有している。換言すると、水止め壁130には、異なる方向へ液体を流す境界(分水界)として機能する分流ポイント131が形成されている。
【0018】
図5は、分流ポイント131の位置を説明するための図である。例えば、
図5で示すように、分流ポイント131は、スイッチ装置100(ハウジング110)を車両などに設置する状態において左右方向で見た際に、隣り合う2つの操作ノブ取り付け部112の水切れポイント(例えば、端部)の間に位置している。具体的に、例えば、分流ポイント131は、最も上に位置する操作ノブ取り付け部112の幅方向における端部のうち水止め壁130側の端部である一端部と、上記操作ノブ取り付け部112に隣接する操作ノブ取り付け部112の幅方向における一端部の間に位置している。なお、操作ノブ取り付け部112の幅方向における端部のうち水止め壁130側の端部を一端部とし、反対側の端部を他端部と表記するものとする。このような位置関係にすることで、水などの液体をより確実に左右に分流することが出来る。また、
図5で示すように、分流ポイント131は、同様の状態において上下方向で見た際においても、隣り合う2つの操作ノブ取り付け部112の水切れポイント(例えば、端部)の間に位置している。つまり、分流ポイント131は、上下方向で見た際も、操作ノブ取り付け部112の一端部と、上記操作ノブ取り付け部112に隣接する操作ノブ取り付け部112の一端部の間に位置している。このように、最も上に位置する操作ノブ取り付け部112の水切れポイントと一つ下方に位置する操作ノブ取り付け部112の水切れポイントとの間に分流ポイント131を形成することで、液体が水止め壁130を乗り越えてコネクタ140側へ侵入するおそれをより低下させることが可能となる。
【0019】
なお、スイッチ装置100が傾いた状態で車両などに設置されている場合、および、スイッチ装置100が垂直に設置された場合でも車両などの設置対象が傾くことなどによりスイッチ装置100が傾いている場合などにおいて、流入する水量が多くなると、
図6で示すように、操作ノブ121上からも流路へ水などの液体が流入する可能性がある。この場合においても、本実施形態で説明する例の場合、操作ノブ取り付け部112とほぼ同形状の操作ノブ121が操作ノブ取り付け部112上に設置されるため、流路へ流入する操作ノブ121の水切れポイントは操作ノブ取り付け部112の水切れポイントとほぼ同じ位置となる。そのため、操作ノブ121上から流路へ液体が流れ込む場合も、上述した場合と同様に、流れ込む液体が水止め壁に130により受け止められ、液体が流路の間を下方へと流れていく。
【0020】
図1から
図6で示すように、水止め壁130の端部は、ハウジング110から突出している。また、
図1で示すように、突出する水止め壁130端部は、ハウジング110の側面や下方など正面とは異なる面に形成された突出部132と一体的に形成される。つまり、突出する水止め壁130端部は、ハウジング110の正面とは異なる面に形成され第2水止め壁として機能する突出部132と一体的に形成される。
【0021】
具体的には、例えば、
図1から
図6までに示すように、水止め壁130端部のうち上方に位置する水止め壁130端部は、ハウジング110から立設する水止め壁130をそのまま延長した方向に、面方向に沿って突出している。また、上方側の水止め壁130端部は、ハウジング110から突出した箇所において、ハウジング110の右側面に形成された突出部132と一体的に形成されている。ハウジング110の右側面に形成された突出部132は、例えば、コネクタ140の上方全体にわたって形成されている。これにより、ハウジング110の右側面においてコネクタ140に対して液体が侵入するおそれを低下させることが出来る。
【0022】
また、水止め壁130端部のうち下方に位置する水止め壁130端部は、コネクタ140から遠ざかる方向に向かって、面方向に沿って突出している。つまり、水止め壁130端部のうち下方に位置する水止め壁130端部は、水止め壁130より右側に位置するコネクタ140から遠ざかるように、左側に折れた方向に突出している。また、下方側の水止め壁130端部は、ハウジング110から突出した箇所において、ハウジング110の下方に形成された突出部132と一体的に形成されている。ハウジング110の下方に形成された突出部132も、例えば、コネクタ140の形状に応じた形状を有している。これにより、ハウジング110の下方においてコネクタ140に対して液体が侵入するおそれを低下させることが出来る。
【0023】
また、ハウジング110には、上述したように、液体の排出を促すための切除部111を設けることが出来る。例えば、
図1から
図3までで例示する場合、ハウジング110のうち下方側の水止め壁130端部に応じた位置に、水止め壁130に沿って切除部111が設けられている。具体的には、例えば、切除部111は、コネクタ140下方のコネクタ面141よりも少なくとも上方から下方側の水止め壁130端部に沿って、ベース面を切除する(つまり、ハウジング110にえぐりをつける)ことなどにより形成されている。このように、ハウジング110のうち水止め壁130端部のうちの少なくとも一方に応じた位置には、液体の排出を促す切除部111を設けることが出来る。
【0024】
以上説明したように、スイッチ装置100は、流路を流れる液体の流れを分ける分流ポイント131を有する水止め壁130を有している。このような構成によると、流路を流れる液体を複数の方向に流すことが出来る。これにより、効率的に液体を流すことが可能となり、液体が水止め壁130を乗り越えてコネクタ140側へ侵入するおそれを低下させることが可能となる。
【0025】
なお、本実施形態においては、スイッチ120が3つの操作ノブ121を含む場合について例示した。しかしながら、スイッチ120は、1つ、2つ、または4つ以上の操作ノブ121を含んでもよい。このように、スイッチ120が有する操作ノブ121の数は3つである場合に限定されない。言い換えると、ハウジング110には、1つ、2つ、または4つ以上の操作ノブ取り付け部112が形成されていてもよい。また、スイッチ120(操作ノブ121)は、
図7で示すように、段差構造を有していてもよい。このように、スイッチ120の形状は、ハウジング110のベース面から突出していれば、本実施形態で例示したもの以外であってもよい。
【0026】
また、水止め壁130が分流ポイント131を有する位置は、本実施形態において例示した位置に限定されない。水止め壁130は、本実施形態において例示した位置以外の箇所に分流ポイント131を有してもよい。
【0027】
また、本実施形態においては、上方側の水止め壁130端部と下方側の水止め壁130端部が両方とも突出している場合について説明した。しかしながら、水止め壁130端部は、上方側と下方側のうちのいずれか一方のみが突出していてもよい。また、水止め壁130端部は、上方側と下方側のうちのいずれも突出していなくてもよい。
【0028】
また、本実施形態においては、水止め壁130端部のうち下方に位置する水止め壁130端部は、コネクタ140から遠ざかる方向に向かって突出することが出来るとした。しかしながら、下方に位置する水止め壁130端部は、上方側の場合と同様に、ハウジング110から立設する水止め壁130をそのまま延長した方向に突出してもよい。
【0029】
また、本実施形態においては、下方側の水止め壁130端部に応じた位置に切除部111を設けることが出来るとした。しかしながら、下方側の代わりに、または、下方側とともに、上方側の水止め壁130端部に応じた位置に切除部111を設けてもよい。
【0030】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明におけるスイッチ装置の構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
【0031】
(付記1)
ハウジングと、
前記ハウジングのベース面から突出する操作ノブを備えたスイッチと、
前記ハウジングを設置対象に設置した際に当該ハウジングの下方にコネクタ面が位置するように設けられたコネクタと、
前記コネクタの上方に位置し、前記ハウジングのベース面から立設する水止め壁と、
を有し、
前記ハウジングには、当該ハウジングのベース面から立設し、前記操作ノブを取り付け可能な操作ノブ取り付け部が形成されており、
前記水止め壁は、前記操作ノブ取り付け部と前記水止め壁とにより形成される流路を流れる液体の流れを分ける分流ポイントを有している
スイッチ装置。
(付記2)
付記1に記載のスイッチ装置であって、
前記ハウジングには、複数の前記操作ノブ取り付け部が形成されており、
前記分流ポイントは、前記操作ノブ取り付け部の幅方向における端部のうち前記水止め壁側の端部と、当該操作ノブ取り付け部に隣接する前記操作ノブ取り付け部の幅方向における端部のうち前記水止め壁側の端部と、の間に形成されている
スイッチ装置。
(付記3)
付記1または付記2に記載のスイッチ装置であって、
前記ハウジングには、複数の前記操作ノブ取り付け部が形成されており、
前記分流ポイントは、前記ハウジングを設置対象に設置する状態において上下方向で見た際に、前記操作ノブ取り付け部の幅方向における端部のうち前記水止め壁側の端部と、当該操作ノブ取り付け部に隣接する前記操作ノブ取り付け部の幅方向における端部のうち前記水止め壁側の端部と、の間に形成されている
スイッチ装置。
(付記4)
付記1から付記3までのうちのいずれか1項に記載のスイッチ装置であって、
前記水止め壁端部のうちの少なくとも1つは、前記ハウジングから突出しており、
突出した前記水止め壁端部は、前記水止め壁が形成された面とは異なる面に形成された突出部と一体的に形成されている
スイッチ装置。
(付記5)
付記4に記載のスイッチ装置であって、
前記水止め壁端部のうち下方に位置する前記水止め壁端部は、前記コネクタから遠ざかる方向に向かって突出しており、
突出した前記水止め壁端部は、前記ハウジングのうち下方の面に形成された前記突出部と一体的に形成されている
スイッチ装置。
(付記6)
付記1から付記5までのうちのいずれか1項に記載のスイッチ装置であって、
前記ハウジングのうち前記水止め壁端部のうちの少なくとも一方に応じた位置には、液体の排出を促す切除部が前記水止め壁端部に沿って設けられている
スイッチ装置。
(付記7)
付記6に記載のスイッチ装置であって、
前記切除部は、前記コネクタ下方のコネクタ面よりも少なくとも上方から設けられている
スイッチ装置。
(付記8)
付記1から付記7までのうちのいずれか1項に記載のスイッチ装置であって、
前記スイッチ装置は、車両用ドアの側面に設置される装置である
スイッチ装置。
(付記9)
ハウジングと、
前記ハウジングのベース面から突出する操作ノブを備えたスイッチと、
前記ハウジングを設置対象に設置した際に当該ハウジングの下方にコネクタ面が位置するように設けられたコネクタと、
前記コネクタの上方に位置し、前記ハウジングのベース面から立設する水止め壁と、
を有し、
前記水止め壁端部のうちの少なくとも1つは、前記ハウジングから突出しており、
突出した前記水止め壁端部は、前記水止め壁が形成された面とは異なる面に形成された突出部と一体的に形成されている
スイッチ装置。
【0032】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0033】
100 スイッチ装置
110 ハウジング
111 切除部
120 スイッチ
121 操作ノブ
130 水止め壁
131 分流ポイント
132 突出部
140 コネクタ
141 コネクタ面