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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】ホルダー
(51)【国際特許分類】
   A61J 15/00 20060101AFI20240814BHJP
【FI】
A61J15/00 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021059318
(22)【出願日】2021-03-31
(65)【公開番号】P2022155883
(43)【公開日】2022-10-14
【審査請求日】2023-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 亮太
(72)【発明者】
【氏名】有泉 剛
(72)【発明者】
【氏名】根本 絵里子
【審査官】小野田 達志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2003/0124232(US,A1)
【文献】米国特許第05429254(US,A)
【文献】米国特許第03645262(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0282451(US,A1)
【文献】国際公開第2019/173704(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器内の流動食を摂取するための摂取用デバイスであって、
前記容器を固定可能なホルダーと、
前記ホルダーに対して着脱可能であるとともに、前記ホルダーに対して取り付けられた際に前記容器の被開口部を開通する経管用アタッチメントと、
前記ホルダーに対して着脱可能であるとともに、前記ホルダーに対して取り付けられた際に前記容器の前記被開口部を開通する経口用アタッチメントと、を有する摂取用デバイスに用いられる前記ホルダーであって、
複数の大きさの前記容器を固定可能に構成され、
前記容器が載置される底部と、
前記容器の上部が当接する頂部と、
前記底部および前記頂部を連結するように配置される脚部と、を有し、
前記脚部の高さが調整可能に構成されるホルダー。
【請求項2】
前記脚部は、2本設けられ、
2本の前記脚部の間隔が調整可能に構成される、請求項に記載のホルダー。
【請求項3】
請求項1に記載の前記ホルダーに対して着脱可能な前記経管用アタッチメントであって、
前記ホルダーに固定可能な固定部と、
カテーテルに接続可能な接続部と、を有する経管用アタッチメント。
【請求項4】
前記固定部の内方に設けられ、液漏れを防止するためのシール部をさらに有する、請求項に記載の経管用アタッチメント。
【請求項5】
請求項1に記載の前記ホルダーに対して着脱可能な前記経口用アタッチメントであって、
前記ホルダーに固定可能な固定部と、
経口摂取するための摂取部と、を有する経口用アタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、摂取用デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、病院の患者や高齢者等に対して適切な栄養補給を行うために、流動食が充填された紙パック(容器)が販売されている。病院の患者や高齢者等は、紙パックの被開口部にストローを差し込んで吸引することによって、経口摂取することができる。
【0003】
一方、経口摂取が困難である患者や高齢者等に対して、医師や看護師は、流動食を一旦経管投与用のバッグに中身を移し替えて、経管投与している。しかしながら、流動食を一旦バッグに移し替えることは作業性が低下すると共に、衛生面からも好ましくない。
【0004】
これに関連して、例えば下記の特許文献1には、先端部が飲料パック(容器)の開口(被開口部)に差し込まれるアダプタ本体部材と、アダプタ本体部材の先端部を飲料パックの開口に差し込んだ状態で液密に固定する固定部材と、を備える飲料パック用アダプタが開示されている。
【0005】
この飲料パック用アダプタによれば、流動食を一旦バッグに移し替えることなく、経管投与できるため、作業性が向上するとともに、衛生面からも好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第4171649号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、上記先行文献を鋭意検討した結果、先行文献の飲料パック用アダプタでは、流動食の経管投与にしか対応しておらず、患者や高齢者等の状態に応じて、経管投与および経口投与を切り替えすることができないという課題を見出した。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、流動食を移し替えることなく、容器内の流動食を摂取する者に応じて、経管投与および経口投与を切り替え自在な摂取用デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するホルダーは、紙パック内の流動食を摂取するための摂取用デバイスに用いられるホルダーである。摂取用デバイスは、容器を固定可能なホルダーと、前記ホルダーに対して着脱可能であるとともに、前記ホルダーに対して取り付けられた際に前記容器の被開口部を開通する経管用アタッチメントと、前記ホルダーに対して着脱可能であるとともに、前記ホルダーに対して取り付けられた際に前記容器の被開口部を開通する経口用アタッチメントと、を有する。ホルダーは、複数の大きさの前記容器を固定可能に構成され、前記容器が載置される底部と、前記容器の上部が当接する頂部と、前記底部および前記頂部を連結するように配置される脚部と、を有し、前記脚部の高さが調整可能に構成される。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成した摂取用デバイスによれば、ホルダーに対して、着脱可能な経管用アタッチメントおよび経口用アタッチメントを備えるため、流動食を移し替えることなく、容器内の流動食を摂取する者に応じて、経管投与および経口投与を切り替え自在な摂取用デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る摂取用デバイスのホルダーを示す概略図である。
図2】本実施形態に係る摂取用デバイスのホルダーを示す概略図である。
図3】本実施形態に係る摂取用デバイスの経管用アタッチメントを示す概略図である。
図4】経管用アタッチメントを示す概略断面図である。
図5】本実施形態に係る摂取用デバイスの経口用アタッチメントを示す概略図である。
図6】本実施形態に係る摂取用デバイスの経口用アタッチメントを示す概略図である。
図7】本実施形態に係る摂取用デバイスの使用方法を説明するための図であって、紙パックをホルダーに固定する様子を示す図である。
図8】本実施形態に係る摂取用デバイスの使用方法を説明するための図であって、紙パックをホルダーに固定した状態で、経管用アタッチメントをホルダーに接続した様子を示す図である。
図9】本実施形態に係る摂取用デバイスの使用方法を説明するための図であって、紙パックをホルダーに固定した状態で、経口用アタッチメントをホルダーに接続する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0013】
図1図6を参照して、本発明の実施形態に係る摂取用デバイスの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る摂取用デバイスのホルダー10を示す概略図である。図2は、本実施形態に係る摂取用デバイスのホルダー10を示す概略図である。図3は、本実施形態に係る摂取用デバイスの経管用アタッチメント20を示す概略図である。図4は、経管用アタッチメント20を示す概略断面図である。図5は、本実施形態に係る摂取用デバイスの経口用アタッチメント30を示す概略図である。図6は、本実施形態に係る摂取用デバイスの経口用アタッチメント30を示す概略図である。
【0014】
<ホルダー10>
まず、図1図2を参照して、ホルダー10の構成について説明する。ホルダー10は、流動食が充填された紙パック(容器に相当)Pを固定することができる(図7図8参照)。本実施形態において、ホルダー10は、例えば200ml容量の紙パックおよび100ml容量の紙パックを固定することができる。
【0015】
ホルダー10は、図1図2に示すように、紙パックPが載置される底部11と、紙パックPの上部が当接する頂部12と、底部11および頂部12を連結するように配置される脚部13と、頂部12の上方に設けられる雄ネジ部14と、を有する。
【0016】
底部11は、略円状に構成されている。底部11には、図1図2に示すように、レール部11Aが形成されている。レール部11Aに形成された溝部11Bに沿って、2本の脚部13が互いに近接離間できるように構成されている(図1図2の水平方向の矢印参照)。
【0017】
頂部12は、略円状に構成されている。頂部12には、底部11と同様に、レール部(不図示)が形成されている。頂部12のレール部に形成された溝部に沿って、2本の脚部13が互いに近接離間できるように構成されている(図1図2の水平方向の矢印参照)。
【0018】
頂部12には、鉛直方向に沿って貫通孔12Hが形成されている。貫通孔12Hは、経管用アタッチメント20または経口用アタッチメント30がホルダー10に対して固定された際に、後述する開通部22、32が通り抜けるように構成されている。
【0019】
脚部13は、頂部12側に設けられる上方脚部13Aと、底部11側に設けられる下方脚部13Bと、を有する。
【0020】
上方脚部13Aは、下方脚部13Bに対して、上下方向にスライド移動可能に構成されている(図1の鉛直方向の矢印参照)。
【0021】
下方脚部13Bには、内方側にバネによって付勢されたボタン部(不図示)が鉛直方向に沿って複数設けられる。また、上方脚部13Aには、ボタン部の箇所に対応して、ボタン部が係止可能な孔(不図示)が鉛直方向に複数設けられる。この構成によれば、下方脚部13Bのボタン部が上方脚部13Aの孔に係止することによって、紙パックPのサイズに応じてホルダー10の高さを調整した状態で、その高さを維持することができる。
【0022】
雄ネジ部14は、図1図2に示すように、頂部12の上方に設けられる。雄ネジ部14には、後述する経管用アタッチメント20の雌ネジ部21または経口用アタッチメント30の雌ネジ部31が固定される。
【0023】
ホルダー10を構成する材料としては、プラスチックを挙げることができる。
【0024】
<経管用アタッチメント20>
次に、図3図4を参照して、本実施形態に係る摂取用デバイスの経管用アタッチメント20の構成について説明する。
【0025】
経管用アタッチメント20は、図3図4に示すように、ホルダー10に固定可能な雌ネジ部(固定部に相当)21と、ホルダー10に取り付けられた際に紙パックPの被開口部P1(図7参照)を開通する開通部22と、カテーテルCに接続可能な接続部23と、流動食を経管投与する際に液漏れを防止するためのシール部24と、を有する。
【0026】
雌ネジ部21は、ホルダー10の雄ネジ部14に対して螺合されることによって、経管用アタッチメント20はホルダー10に対して固定される。なお、経管用アタッチメント20のホルダー10に対する固定方法は螺合に限定されない。
【0027】
開通部22は、経管用アタッチメント20がホルダー10に固定された際に、紙パックPの被開口部P1を開通する。開通部22の先端22Aは、図3図4に示すように、尖った形状を備えていることが好ましい。この構成によれば、開通部22によって、好適に紙パックPの被開口部P1を開通することができる。
【0028】
接続部23は、図3図4に示すように、水平方向に延在するように構成されている。接続部23は、カテーテルCが固定された係合部材90(図8参照)が接続部23に係止されることによって、カテーテルCが経管用アタッチメント20に固定される。
【0029】
シール部24は、図4に示すように、雌ネジ部21の内方に配置されている。シール部24としては、特に限定されないが、吸水パッドやパッキン等を用いることができる。このようにシール部24が設けられることによって、流動食を経管投与する際に、好適に液漏れを防止することができる。
【0030】
経管用アタッチメント20の内部には、図4に示すように、紙パックP内の流動食が流れるルーメン20Lが形成されている。
【0031】
経管用アタッチメント20を構成する材料は特に限定されないが、例えばプラスチックである。
【0032】
<経口用アタッチメント30>
次に、図5図6を参照して、本実施形態に係る摂取用デバイスの経口用アタッチメント30の構成について説明する。
【0033】
経口用アタッチメント30は、図5図6に示すように、ホルダー10に固定可能な雌ネジ部(固定部に相当)31と、ホルダー10に取り付けられた際に紙パックPの被開口部P1(図7参照)を開通する開通部32と、経口摂取するための摂取部33と、を有する。
【0034】
経口用アタッチメント30の雌ネジ部31は、ホルダー10の雄ネジ部14に対して螺合されることによって、経口用アタッチメント30はホルダー10に対して固定される。なお、経口用アタッチメント30のホルダー10に対する固定方法は螺合に限定されない。
【0035】
雌ネジ部31は、ホルダー10の雄ネジ部14に対して螺合されることによって、経口用アタッチメント30はホルダー10に対して固定される。なお、経口用アタッチメント30のホルダー10に対する固定方法は螺合に限定されない。
【0036】
開通部32は、経口用アタッチメント30がホルダー10に固定された際に、紙パックPの被開口部P1を開通する。開通部32の先端32Aは、図5図6に示すように、尖った形状を備えていることが好ましい。この構成によれば、開通部32によって、好適に紙パックPの被開口部P1を開通することができる。
【0037】
摂取部33は、図5図6に示すように、患者や高齢者等の口の大きさに応じて、複数の径のものを準備することが好ましい。例えば、図5に示す比較的大きい摂取部33の外径(開口部付近)は例えば10~20mm、内径は例えば9~19mmとすることができる。この構成によれば、容易に摂取することができるとともに、摂取時間の短縮を図ることができる。また、図6に示す比較的小さい摂取部33の外径(開口部付近)は例えば5~15mm、内径は例えば4~14mmとすることができる。この構成によれば、時間をかけて摂取することができ、誤嚥リスクを低減することができる。
【0038】
経口用アタッチメント30の内部には、図5に示すように、紙パックP内の流動食が流れるルーメン30Lが形成されている。
【0039】
経口用アタッチメント30を構成する材料は特に限定されないが、例えばプラスチックである。
【0040】
<摂取用デバイスの使用方法>
次に、図7図9を参照して、本実施形態に係る摂取用デバイスの使用方法について説明する。
【0041】
図7は、本実施形態に係る摂取用デバイスの使用方法を説明するための図であって、紙パックPをホルダー10に固定する様子を示す図である。図8は、本実施形態に係る摂取用デバイスの使用方法を説明するための図であって、紙パックPをホルダー10に固定した状態で、経管用アタッチメント20をホルダー10に接続した様子を示す図である。図9は、本実施形態に係る摂取用デバイスの使用方法を説明するための図であって、紙パックPをホルダー10に固定した状態で、経口用アタッチメント30をホルダー10に接続する様子を示す図である。
【0042】
まず、医師や看護師等の使用者は、図7に示すように、一方の手でホルダー10を把持すると共に、他方の手で紙パックPを把持して、紙パックPをホルダー10に対して固定する。このとき、紙パックPの大きさに応じて、ホルダー10の脚部13の高さを調整する。
【0043】
次に、患者に対して経管投与する場合、使用者は、図8に示すように、経管用アタッチメント20をホルダー10に固定する。具体的には、経管用アタッチメント20の雌ネジ部21を、ホルダー10の雄ネジ部14に対して固定する。
【0044】
このとき、経管用アタッチメント20の開通部22が紙パックPの被開口部P1を開通する。
【0045】
次に、使用者は、経管用アタッチメント20の接続部23に、カテーテルCを接続する。これによって、紙パックPおよびカテーテルCが液密に連結される。
【0046】
次に、使用者は、ホルダー10の底部11に設けられる引っ掛け部(不図示)を所定の箇所に引っ掛けてぶら下げた状態で、患者に紙パックP内の流動食を供給する。流動食は、患者に対して、経皮的にまたは経鼻的に供給される。
【0047】
一方、流動食を経口摂取する場合、患者や高齢者等は、図9に示すように、紙パックPをホルダー10に固定した状態で、経口用アタッチメント30を、ホルダー10に固定する。具体的には、経口用アタッチメント30の雌ネジ部31を、ホルダー10の雄ネジ部14に対して固定する。なお、以上の固定行為は、患者や高齢者等ではなく、医師や看護師等によって行われてもよい。
【0048】
そして、患者や高齢者等は、摂取部33を吸引して、流動食を摂取する。
【0049】
以上説明したように、本実施形態に係る摂取用デバイスは、紙パックP内の流動食を摂取するための摂取用デバイスである。摂取用デバイスは、紙パックPを固定可能なホルダー10と、ホルダー10に対して着脱可能であるとともに、ホルダー10に対して取り付けられた際に紙パックPの被開口部P1を開通する経管用アタッチメント20と、ホルダー10に対して着脱可能であるとともに、ホルダー10に対して取り付けられた際に紙パックPの被開口部P1を開通する経口用アタッチメント30と、を有する。このように構成された摂取用デバイスによれば、紙パックPを固定可能なホルダー10に対して、着脱可能な経管用アタッチメント20および経口用アタッチメント30を備えるため、流動食を移し替えることなく、紙パックP内の流動食を摂取する者に応じて、経管投与および経口投与を切り替えることができる。
【0050】
また、ホルダー10は、複数の大きさの紙パックPを固定可能に構成される。このように構成されたホルダー10によれば、複数の種類の紙パックPを固定することができ、汎用性が向上する。
【0051】
また、ホルダー10は、紙パックPが載置される底部11と、紙パックPの上部が当接する頂部12と、底部11および頂部12を連結するように配置される脚部13と、を有し、脚部13の高さが調整可能に構成される。このように構成されたホルダー10によれば、脚部13の高さを調整することで、複数の種類の紙パックPを固定することができ、汎用性が向上する。
【0052】
また、脚部13は2本設けられ、2本の脚部13の間隔が調整可能に構成される。このように構成されたホルダー10によれば、2本の脚部13の間隔を調整することで、複数の種類の紙パックPを固定することができ、汎用性が向上する。
【0053】
また、経管用アタッチメント20は、ホルダー10に固定可能な雌ネジ部21と、カテーテルCに接続可能な接続部23と、を有する。このように構成された経管用アタッチメント20によれば、好適にホルダー10に対して固定することができる。
【0054】
また、経管用アタッチメント20は、雌ネジ部21の内方に設けられ、液漏れを防止するためのシール部24をさらに有する。このように構成された経管用アタッチメント20によれば、流動食を経管投与する際に、好適に液漏れを防止することができる。
【0055】
また、経口用アタッチメント30は、ホルダー10に対して固定可能な雌ネジ部31と、経口摂取するための摂取部33と、を有する。このように構成された経口用アタッチメント30によれば、好適にホルダー10に対して固定することができる。
【0056】
以上、実施形態を通じて本発明に係る摂取用デバイスを説明したが、本発明は実施形態において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
【0057】
例えば上述した実施形態では、脚部13の高さが調整可能に構成されたが、脚部13の高さは調整可能でなくてもよい。
【0058】
また、上述した実施形態では、2本の脚部13の間隔が調整可能に構成されたが、2本の脚部13の間隔は調整可能でなくてもよい。
【符号の説明】
【0059】
10 ホルダー、
11 底部、
12 頂部、
13 脚部、
14 雄ネジ部
20 経管用アタッチメント、
21 雌ネジ部(固定部)、
22 開通部、
23 接続部、
24 シール部、
30 経口用アタッチメント、
31 雌ネジ部(固定部)、
32 開通部、
33 摂取部、
P 紙パック(容器)、
P1 被開口部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9