(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】玩具
(51)【国際特許分類】
A63H 33/00 20060101AFI20240814BHJP
A63H 3/00 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
A63H33/00 301B
A63H3/00 L
A63H33/00 A
(21)【出願番号】P 2022116767
(22)【出願日】2022-07-21
【審査請求日】2023-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】光石 よう子
【審査官】白形 優依
(56)【参考文献】
【文献】特許第7062811(JP,B1)
【文献】国際公開第2010/073910(WO,A1)
【文献】特開2023-014138(JP,A)
【文献】特開2003-275476(JP,A)
【文献】特開2019-181278(JP,A)
【文献】特開2020-054657(JP,A)
【文献】特開2020-065732(JP,A)
【文献】特開2020-074872(JP,A)
【文献】@arichin おしりたんてい2のカプキャラのご紹介 Let’s play with Oshiri Tantei 2 / The Butt Detective Capchara,YouTube[online][video],2020年04月05日,[2024年01月01日検索], <URL: https://www.youtube.com/watch?v=L1Qatc62TxU>,特に動画時間[00:30]-[02:28]を参照
【文献】SORA-Qをご自宅にも!JAXAとタカラトミー等の共同開発によって生まれた、超小型の変形型月面ロボットの商品化が決定。,YouTUbe[online][video],2022年06月16日,[2024年03月25日検索], <URL: https://www.youtube.com/watch?v=TJyosLhxotU>,特に動画時間[00:45]-[01:30]を参照
【文献】[特集]宇宙兄弟展レポート,仙台天文台ウェブサイト,2015年10月02日,[2024年03月25日検索], <URL: https://www.sendai-astro.jp/square/blog/2015/10/post-136.html>,特に図面を参照
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00 - 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品供給装置から供給可能な第1形態、及び
展示可能な第2形態をとり得る形態変化可能な玩具であって、
第1外殻部、及び第2外殻部から構成されている主体部と、
前記主体部内に収容可能な副体部と、を備え、
前記主体部は、前記第1形態において、前記第1外殻部と前記第2外殻部と
は、直接連結されている状態を成し、
前記第2形態において、前記第1外殻部と前記第2外殻部とは、離間している状態を成し、
前記副体部は、
アーム状の屈曲した軸部を含み、前記軸部は、前記第2形態において、前記第1外殻部及び前記第2外殻部
の内周面の頂部に連結され
、連結状態において、前記軸部の最下部が人形体支持部を成している、
玩具。
【請求項2】
請求項1に記載の玩具であって、
前記第1外殻部、及び前記第2外殻部は、同一形状を成している、
玩具。
【請求項3】
請求項
1に記載の玩具であって、
前記副体部は、前記第2形態において、前記第1外殻部と前記第2外殻部との間に配置されている、
玩具。
【請求項4】
請求項
3に記載の玩具であって、
前記副体部は、前記第2形態において、前記第1外殻部、及び前記第2外殻部により保持されている、
玩具。
【請求項5】
請求項
4に記載の玩具であって、
前記副体部は、前記第2形態において、前記第1外殻部、及び前記第2外殻部の各々の内周面の頂部において保持されている、
玩具。
【請求項6】
請求項1に記載の玩具であって、
前記副体部は、前記第1形態において、前記主体部とは連結されていない状態で、前記主体部内に収容されている、
玩具。
【請求項7】
請求項1に記載の玩具であって、
前記副体部は、人形体を載置可能な人形体載置部を含んでいる、
玩具。
【請求項8】
請求項1に記載の玩具であって、
前記第1外殻部、及び前記第2外殻部は、開口部を形成している半球型形状を成
している、
玩具。
【請求項9】
請求項
8に記載の玩具であって、
前記主体部は、前記第2形態において、前記第1外殻部及び前記第2外殻部の前記開口部が対面した状態を成している、
玩具。
【請求項10】
請求項
8又は
9に記載の玩具であって、
前記第1外殻部及び前記第2外殻部は、前記第2形態において、前記開口部の端部が平行な状態で対面している、
玩具。
【請求項11】
請求項
8又は
9に記載の玩具であって、
前記第1外殻部及び前記第2外殻部は、前記開口部の端部に沿って、前記開口部の円周外径方向に張り出した張出部が形成されている、
玩具。
【請求項12】
請求項
11に記載の玩具であって、
前記副体部を支持した前記第1外殻部及び前記第2外殻部は、前記第2形態において、前記張出部が玩具載置部に接している、
玩具。
【請求項13】
請求項
11に記載の玩具であって、
前記張出部の外周面には、複数の凸部が形成されている、
玩具。
【請求項14】
請求項1に記載の玩具であって、
前記第1外殻部及び前記第2外殻部は、前記第2形態において、車輪を模している、
玩具。
【請求項15】
請求項
14に記載の玩具であって、
前記副体部は、前記第2形態において、前記車輪を除く乗り物の一部を模している、
玩具。
【請求項16】
請求項1に記載の玩具であって、
前記副体部は、前記第2形態において、前記第1外殻部及び前記第2外殻部の
各々の内周面の頂部よりも低
い位置に設置されている、
玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カプセル内部に人形などを収納して自動販売機で販売されるカプセル玩具がある。例えば特許文献1においては、カプセル構成部材で構成されるカプセル内部には、玩具を組立てるための部品が収納されている。カプセル構成部材の切り口には、切欠が所定数設けられており、この切欠に部品の一部又は全てを嵌入させて玩具を形成し得るようになっている。また、カプセルの離脱防止策として、カプセル構成部材の内壁には、カプセル構成部材の切り口を狭持するためのリブが所定数設けられている構成、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、カプセル自体を玩具の部品とし利用する構造が記載されている。しかしながら、カプセルを玩具の一部として使用する際のカプセルの使用形態としては、販売時の球形状であるため、玩具の形状がカプセルの球形状に左右される。このため、本来のキャラクターのイメージを維持することが難しくなり、キャラクターによっては、カプセル形状によってその形状が大きく変わってしまい、キャラクター自体の品質上の問題を生じ、その興趣性を維持できない課題を有していた。また、玩具自体の全体的な形状が球形を基本とするために、玩具の載置状態、展示状態が不安定で安定感がない、という問題がある。
【0005】
本発明は、展示形態が安定感のある興趣性の高い玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の玩具は、第1形態、及び第2形態をとり得る形態変化可能な玩具であって、第1外殻部、及び第2外殻部から構成されている主体部と、主体部内に収容可能な副体部と、を備え、主体部は、第1形態において、第1外殻部と第2外殻部とが直接連結されている状態を成し、副体部は、第2形態において、第1外殻部及び第2外殻部に連結されている状態を成している、ものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、展示形態が安定感のある興趣性の高い玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一態様における玩具の第1形態を示す斜視図である。
【
図3】
図1に示す玩具の組み立て途中の分解状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一態様である玩具について、図を参照して説明する。
図1は、玩具1の第1形態1Fにおける斜視図である。
図2は、玩具1の第2形態2Fの斜視図である。
【0010】
玩具1は、
図1に示すようなカプセル形態の第1形態1Fと、
図2に示すように組み立てられた第2形態2F(展示形態)と、をとり得る形態変化が可能なものである。すなわち、カプセル形態の外殻を構成可能な第1外殻部11、及び第2外殻部12から構成されている主体部10を備えており、この主体部10内に収容可能な組立可能な副体部20を更に備えている。
【0011】
第1形態1Fにおける玩具1は、第1外殻部11と第2外殻部12とによって外観的には球形を成している。第1外殻部11、及び第2外殻部12は、例えば半球形を成しており、この半球形の円形の開口部11a,12a(
図2参照)が向き合うように、当該開口部11a,12aの先端縁11t,12t同士を突き合せるようにして連結されている。したがって、その内部には球形の内部空間SPが形成されている。
【0012】
ここで、第1外殻部11と第2外殻部12と突合せ部位の先端縁11t,12tは、互いに嵌合可能な凹凸構造を有していても良いが、本態様においては、平坦な面に構成されている。これにより、第1外殻部11と第2外殻部12は、全く同じ形状となっており、後述するように、展示形態(第2形態2F)において好都合な構成となっている。また、第1形態1Fにおいては、第1外殻部11と第2外殻部12とが組み合わされた球形状において、その外表面10sを、例えば、ラッピングフィルム80によって包み込むように構成されている。
【0013】
第1外殻部11及び第2外殻部12は、例えば合成樹脂を素材として形成され適宜剛性を備えている。そして、
図1に示す球形状の第1形態1Fにおいては、それ自体が転がり易い転動可能な構成であって、物品供給装置からの供給・販売形態をとることができる。物品供給装置は、ラッピングフィルム80にて覆われている状態の玩具1をランダムな配置で複数収容可能な収容部と、収容部から一つずつ玩具1を無作為に選択して供給可能な供給部と、供給部をロックするロック部と、代価の支払いを条件としてロック部のロックを解除し供給部を回転すべく操作可能な操作部と、収容部から供給口へと玩具1を転動可能に通過させる通路部とを備えている。玩具1は、転動し易い形状としたことで、物品供給装置からの供給の際の分離や破損等を回避しつつ、ユーザの手元に供給可能な構成となっている。また、第1形態1Fにおける内部空間SPには、例えば、キャラクター等の人形体C、並びに、この人形体Cの乗り物を構成する副体部20が分解された状態で収容されている。
【0014】
第2形態2Fにおいては、例えば、分解状態の副体部20自体を組み立てると共に、この副体部20を介して、第1外殻部11と第2外殻部12とは、
図2に示すように、離間した状態で組み立てられる。第1外殻部11、及び第2外殻部12は、乗り物の車輪を模している。副体部20は、乗り物の車輪以外の構造物を模しており、第1外殻部11と第2外殻部12とを所定間隔で連結している。
【0015】
第1外殻部11、第2外殻部12、及び副体部20の組み立てについて、
図3を参照して説明する。
図3は、
図1に示す玩具1の組み立て途中の分解状態を示す斜視図である。
図3に示すように、副体部20は、乗り物の本体部分の車体部22を中心にして、その左右に第1外殻部11と第2外殻部12を車輪として取り付ける三輪車構造のものである。例えば、前輪部22aと前輪部22aの上部を覆うカウル部23が乗り物のキャラクタを模している。また、カウル部23の後方側には、ハンドル部24、更に後方側には、座席シート部21が設けられている。これらの部品は、必要に応じて、例えば左右に二分された状態で細かく分解された部品となっているが、ここでは、ある程度組み立てられた状態を図示している。
【0016】
後輪の1外殻部11、及び第2外殻部12には、その内周面の頂部15には、頂部嵌合部15aが半球部内側に突出するように設けられている。また、頂部嵌合部15aには、嵌合孔15bが設けられている。一方、第1外殻部11、及び第2外殻部12を連結する車軸部25は、一端側(先端側)が両外殻部11,12の嵌合孔15bに嵌合する先端嵌合部25tと、他端側が座席シート部21の下面側21bに連結されるシート側連結端25bと、を有して車体の左右に延出された左右一対のアーム状の車軸部材を模した構造である。なお、座席シート部21の下面側21bには、シート側連結端25bに設けられた一対の嵌合孔25dに嵌合する嵌合突起(不図示)が設けられている。
【0017】
この車軸部25は、例えば、座席シート部21の両脇部分がシート下から上方に立ち上がった後に左右両側に延びる正面視において略L字形状を成している。そして、左右一対のマフラー部26が車軸部25のL字形状の角部分に取り付けられるように構成されている。このマフラー部26は、その一端側には、凸状のマフラー接続端26aが設けられており、この凸状のマフラー接続端26aが車軸部25の屈曲した角部分の凹部25cにマフラー接続端26aが連結される。これによってマフラー部26は、車体部22の後方側から上方に大きく湾曲するように延出されている。
【0018】
また、人形体Cは、例えば、人形体支持部材50によって立った状態で支持される構成となっている。例えば、人形体支持部材50は、載置プレート52上に立設された逆L形状の縦軸51の先端が、人形体Cの後方部に形成された取付孔(不図示)に嵌合して人形体Cを支持する。
【0019】
図4は、玩具1の乗り物の組立状態を示す正面図である。
図5は、玩具1の第2形態2Fを示す側面図である。
組み立てられた乗り物は、例えば
図4に示すように、一対の後輪を模した第1外殻部11、及び第2外殻部12の間に組み立てられた副体部20が配置され、この副体部20によって両外殻部11,12が連結される。したがって、車体部22(副体部20全体)は、車軸部25によって両外殻部11,12を支持しているが、逆に、一対の後輪の両外殻部11,12と前輪部22aとによって安定保持されている。
【0020】
また、第1外殻部11と第2外殻部12の間隔は一定の間隔で離間し、車軸部25の間に座席シート部21が位置しており、この座席シート部21の座面部が人形体Cを載置可能な人形体載置部21aとして構成されている。この人形体載置部21aは、
図4に示すように、左右の車軸部25の立上がり部25aによって、左右が囲まれ、更に、前後方向においては、ハンドル部24及び座席背もたれ部分によって囲まれている。このように、人形体載置部21aは、前後左右が囲まれていることで、ここに載置された人形体C(
図2参照)を位置規制するように保持することができる。
【0021】
また、
図4に示すように、玩具1を正面側から見た場合、後輪を模した両外殻部11,12においては、両外殻部11,12の開口部11a,12aは、当該開口部11a,12aの端部11b,12bの端縁11t,12tが平行な状態で対面している。すなわち、両外殻部11,12は、その半球形の膨らみが左右外側に向って膨らんだ大きな車輪を成して、中央に人形体Cの載置部が設けられた構成となっている。
【0022】
また、開口部11a,12aの端部11b,12bは、開口部11a,12aの円周外径方向に張り出した張出部として構成されている。この端部11b,12bの外周面である張出周面には、当該張出周面から更に円周方向外側に突出した複数の凸部18が形成されている。
【0023】
したがって、
図5に示すように、第2形態2Fにおいて、テーブル等の玩具載置部60等に載置されているときには、副体部20の前輪部22aと、第1外殻部11、及び第2外殻部12の張出周面の凸部18と、が玩具載置部60に接している。
【0024】
また、第2形態2Fにおいて、副体部20は、第1外殻部11、及び第2外殻部12の高さ(H)よりも低く設置されている。したがって、例えば、
図5に示すように、副体部20上に載置された人形体Cは、乗車した状態(人形体載置部21aに置かれた状態)において、第1外殻部11、及び第2外殻部12の高さよりも低く設定されている。
【0025】
以上述べたように、本態様の玩具1は、第1形態1Fにおいては、主体部10が、第1外殻部11と第2外殻部12とが直接連結されている状態を成していることで、内部空間SPを形成して副体部20を収容することができる。一方、第2形態2Fにおいては、副体部20が第1外殻部11、及び第2外殻部12に連結されて離間した状態を成していることで、両外殻部11,12の間に副体部20上に空間を形成することができ、人形体Cを両外殻部11,12の間に安定して配置することができる。
【0026】
また、本態様の玩具1では、第1外殻部11、及び第2外殻部12は、同一形状を成していることで、両第1外殻部11、及び第2外殻部12が模した左右一対の車輪は全く同じ形状にできる。
【0027】
また、本態様の玩具1では、第2形態2Fにおいて、第1外殻部11、及び第2外殻部12の各々の内周面の頂部15において副体部20を保持するように構成し、更に、開口部11a,12aの端部11b,12b(先端縁11t,12t)が平行な状態で対面していることで、第1外殻部11、及び第2外殻部12を乗り物の車輪として効果的な演出ができ、人形体Cを安定保持することができる。
【0028】
本態様の玩具1では、第1形態1Fにおいて、副体部20は、主体部10とは連結されていない状態であるので、主体部10が形成する内部空間SP内に分解して収容することができる。
【0029】
また、組み立てられた副体部20には、人形体Cを載置可能な人形体載置部21aが設けられているので、第2形態2Fにおいて、人形体Cを第1外殻部11と第2外殻部12との間で保持して安定して展示することができる。
【0030】
本態様の玩具1では、主体部10は、第2形態2Fにおいて、第1外殻部11、及び第2外殻部12の開口部11a,12aが対面した状態を成しているので、第1外殻部11、及び第2外殻部12によって、挟まれた空間を大きくとることができる。また、第1外殻部11、及び第2外殻部12の外側の球形の膨らんだ面を玩具1の展示状態の演出曲面として効果的に利用することができる。
【0031】
また、本態様の玩具1では、車輪を模した第1外殻部11、及び第2外殻部12は、端部11b,12bが球面から突出する張出部として構成されていることで、テーブルなどの玩具載置部60に接する部分として、車輪のタイヤのような演出ができ、更に、安定感があり車輪らしさを演出することができる。また、端部11b,12bの張出周面(外周面)には複数の凸部18が設けられているので、車輪として効果的な演出ができる。
【0032】
本態様の玩具1においては、副体部20は、第2形態2Fにおいて、第1外殻部11、及び第2外殻部12の高さよりも低く設置されていることで、人形体Cを囲むようにして安定して載置することができ、更に、人形体Cを両外殻部11,12の間に保護するように設置することができる。
【0033】
以上、本発明の一態様について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記態様においては、第1外殻部11、及び第2外殻部12の開口部11a,12aの先端縁11t,12tは平坦な構造としたが、この構成に限るものではなく、例えば、両先端縁11t,12tが互いに嵌合するような凹凸構造であっても良い。
【0034】
また、上記の態様においては、人形体Cを内部空間SPに収容するようにしたが、これに限るものではなく、人形体Cは別途供給するようにしても良い。
【0035】
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
【0036】
(1)
第1形態、及び第2形態をとり得る形態変化可能な玩具であって、
第1外殻部、及び第2外殻部から構成されている主体部と、
上記主体部内に収容可能な副体部と、を備え、
上記主体部は、上記第1形態において、上記第1外殻部と上記第2外殻部とが直接連結されている状態を成し、
上記副体部は、上記第2形態において、上記第1外殻部及び上記第2外殻部に連結されている状態を成している、
玩具。
【0037】
(2)
(1)に記載の玩具であって、
上記第1外殻部、及び上記第2外殻部は、同一形状を成している、
玩具。
【0038】
(3)
(1)又は(2)に記載の玩具であって、
上記主体部は、上記第2形態において、上記第1外殻部と上記第2外殻部とが離間した状態で配置されている、
玩具。
【0039】
(4)
(1)~(3)の何れかに記載の玩具であって、
上記副体部は、上記第2形態において、上記第1外殻部と上記第2外殻部との間に配置されている、
玩具。
【0040】
(5)
(1)~(4)の何れかに記載の玩具であって、
上記副体部は、上記第2形態において、上記第1外殻部、及び上記第2外殻部により保持されている、
玩具。
【0041】
(6)
(1)~(5)の何れかに記載の玩具であって、
上記副体部は、上記第2形態において、上記第1外殻部、及び上記第2外殻部の各々の内周面の頂部において保持されている、
玩具。
【0042】
(7)
(1)~(6)の何れかに記載の玩具であって、
上記副体部は、上記第1形態において、上記主体部とは連結されていない状態で、上記主体部内に収容されている、
玩具。
【0043】
(8)
(1)~(7)の何れかに記載の玩具であって、
上記副体部は、人形体を載置可能な人形体載置部を含んでいる、
玩具。
【0044】
(9)
(1)~(8)の何れかに記載の玩具であって、
上記第1外殻部、及び上記第2外殻部は、開口部を形成している半球型形状を成し、上記第2形態において、各々の開口部の端部の一部が玩具支持部を成している、
玩具。
【0045】
(10)
(9)に記載の玩具であって、
上記主体部は、上記第2形態において、上記第1外殻部及び上記第2外殻部の上記開口部が対面した状態を成している、
玩具。
【0046】
(11)
(9)又は(10)に記載の玩具であって、
上記第1外殻部及び上記第2外殻部は、上記第2形態において、上記開口部の端部が平行な状態で対面している、
玩具。
【0047】
(12)
(9)~(11)に何れかに記載の玩具であって、
上記第1外殻部及び上記第2外殻部は、上記開口部の端部に沿って、上記開口部の円周外径方向に張り出した張出部が形成されている、
玩具。
【0048】
(13)
(12)に記載の玩具であって、
上記副体部を支持した上記第1外殻部及び上記第2外殻部は、上記第2形態において、上記張出部が玩具載置部に接している、
玩具。
【0049】
(14)
(12)又は(13)に記載の玩具であって、
上記張出部の外周面には、複数の凸部が形成されている、
玩具。
【0050】
(15)
(1)~(14)の何れかに記載の玩具であって、
上記第1外殻部及び上記第2外殻部は、上記第2形態において、車輪を模している、
玩具。
【0051】
(16)
(15)に記載の玩具であって、
上記副体部は、上記第2形態において、上記車輪を除く乗り物の一部を模している、
玩具。
【0052】
(17)
(1)~(16)の何れかに記載の玩具であって、
上記副体部は、上記第2形態において、上記第1外殻部及び上記第2外殻部の高さよりも低く設置されている、
玩具。
【符号の説明】
【0053】
1 玩具
1F 第1形態
2F 第2形態
10 主体部
11 第1外殻部
11a,12a 開口部
11b,12b 開口部の端部(張出部)
11t,12t 端部の先端縁
12 第2外殻部
15 頂部
18 凸部
20 副体部
21a 人形体載置部
60 玩具載置部
C 人形体
SP 内部空間