(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】閉塞具、及び、その閉塞具を有する情報盤
(51)【国際特許分類】
H02G 3/22 20060101AFI20240814BHJP
H05K 7/00 20060101ALI20240814BHJP
H02G 3/08 20060101ALI20240814BHJP
H02G 15/013 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
H02G3/22
H05K7/00 M
H02G3/08 030
H02G15/013
(21)【出願番号】P 2022145613
(22)【出願日】2022-09-13
【審査請求日】2023-09-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000119830
【氏名又は名称】因幡電機産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154726
【氏名又は名称】宮地 正浩
(72)【発明者】
【氏名】荻野 尚吾
【審査官】遠藤 尊志
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-89509(JP,A)
【文献】特開平2-36713(JP,A)
【文献】特開2016-12964(JP,A)
【文献】実開昭59-182985(JP,U)
【文献】特開2007-224528(JP,A)
【文献】特開2000-134727(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/22
H05K 7/00
H02G 3/08
H02G 15/013
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線用開口部に配線ケーブルを挿通させた状態で配線用開口部を閉塞する閉塞具において、
前記配線ケーブルを気密状態で挟み込み自在な気密部と、
その気密部を有して、配線用開口部の前方側を覆う本体部とが備えられ、
前記本体部における気密部は、配線用開口部を挿通させて配線用開口部の前後方向に交差する交差方向に折り曲げる姿勢で配設された配線ケーブルに対して、交差方向に折り曲げる折り曲げ部位を配線用開口部の前後方向で挟み込む状態で配設される閉塞具。
【請求項2】
前記気密部は、
前記配線用開口部の前後方向に交差する交差方向のうち、上下方向に折り曲げる姿勢の配線ケーブルにおいて折り曲げ部位を挟み込む上下部位と、
前記配線用開口部の前後方向に直交する交差方向のうち、左右方向に折り曲げる姿勢の配線ケーブルにおいて折り曲げ部位を挟み込む左右部位とが備えられる請求項1に記載の閉塞具。
【請求項3】
前記本体部には、配線ケーブルを挟み込んだ気密部を含めて配線用開口部の前方側を覆う被覆部が備えられる請求項1又は2に記載の閉塞具。
【請求項4】
前記気密部は、前方側分割部と後方側分割部とに前記配線用開口部の前後方向で分割され、前方側分割部と後方側分割部とにより配線ケーブルを配線用開口部の前後方向で挟み込むように構成され、
前記被覆部は、気密部の前方側分割部に当接して、後方側分割部に対して前方側分割部を押し当てる状態で取り付けられる請求項3に記載の閉塞具。
【請求項5】
前記本体部には、前記気密部における後方側分割部を後方側から支持して、配線用開口部側に対して着脱自在な枠体部が備えられ、
前記被覆部は、気密部における前方側分割部を前方側から支持して、配線用開口部側に対して着脱自在に備えられる請求項4に記載の閉塞具。
【請求項6】
前記枠体部は、配線用開口部側の開口部側取付部に対して係合自在に備えられ、
前記被覆部は、枠体部が係合された係合状態の配線用開口部側の開口部側取付部に対して取付自在に備えられる請求項5に記載の閉塞具。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の閉塞具を有し、配線用開口部を挿通させた配線ケーブルを接続する機器を収納自在な情報盤において、
前記配線用開口部が形成される設置対象部に沿う姿勢の後壁部を有し、その後壁部が設置対象部に沿う状態で設置対象部に取り付ける盤本体が備えられ、
前記盤本体の後壁部には、配線用開口部に対応する状態で形成されて、配線用開口部を挿通させた配線ケーブルを盤本体の内部に挿通させる後壁開口部が備えられ、
前記気密部は、盤本体の後壁部における後壁開口部にて盤本体の内部に挿通される配線ケーブルの折り曲げ部位を気密状態で且つ配線用開口部の前後方向で挟み込む状態で配設される情報盤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅等の壁部に形成される配線用開口部に配線ケーブルを挿通させた状態で配線用開口部を閉塞する閉塞具、及び、その閉塞具を有する情報盤に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、住宅は断熱性能が求められて高気密化が進められており、情報盤やコンセント等の各種の機器を壁部に取り付ける際にも気密対策を施すことが求められている。壁部に形成される配線用開口部に配線ケーブルを挿通させて壁部の内部から配線ケーブルを引き出すことで、各種の機器に配線ケーブルを接続させている。このとき、気密対策として、配線用開口部に配線ケーブルを挿通させた状態で配線用開口部を閉塞することが求められている。
【0003】
そこで、従来、配線ケーブルを気密状態で挟み込み自在な気密材が備えられ、その気密材にて配線ケーブルを挟み込んだ状態で配線用開口部を塞ぐように気密材を取り付けることで、配線用開口部を閉塞している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この特許文献1に記載の閉塞具では、気密材が、例えば、スポンジやウレタン等の軟質材料にて構成され、配線用開口部の大きさを気密材よりも小さくして、配線ケーブルを挟み込んだ状態の気密材を弾性変形させることで、配線用開口部を塞ぐように気密材を壁部に直接取り付けている。また、別の実施形態として、気密材の周囲を覆う枠体が備えられ、その枠体を配線用開口部に内嵌させることで、配線用開口部を塞ぐように気密材を壁部に枠体を介して取り付けることも可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の閉塞具では、配線用開口部を挿通させた配線ケーブルを、その配線用開口部の後方側から前方側に延びる姿勢としており、気密材を上下方向で分割させる、又は、気密材に複数のスリットを形成することで、気密材にて配線用開口部の前後方向に沿う姿勢の配線ケーブルを上下方向で挟み込んでいる。
【0007】
しかしながら、気密材にて配線ケーブルを挟み込んだとしても、配線ケーブルと気密材との間に多少の隙間が生じてしまい、その隙間が壁部の前方側から露出した状態となる。そのために、例えば、使用者等が壁部の前方側から見た場合に、配線ケーブルと気密材との間の隙間が目立ってしまい、見栄えが悪くなるとともに、気密対策として改善が求められる可能性もある。配線ケーブルと気密材との間の隙間は、ケーブルの本数が多くなれば、その隙間が大きくなり易く、見栄えの悪さ等の問題がより顕著なものとなる。
【0008】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、住宅等の壁部に形成される配線用開口部に配線ケーブルを挿通させた状態で配線用開口部を閉塞するに当たり、見栄えもよく、気密対策として効果的な対策を施すことができる閉塞具、及び、その閉塞具を有する情報盤を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1特徴構成は、配線用開口部に配線ケーブルを挿通させた状態で配線用開口部を閉塞する閉塞具において、
前記配線ケーブルを気密状態で挟み込み自在な気密部と、
その気密部を有して、配線用開口部の前方側を覆う本体部とが備えられ、
前記本体部における気密部は、配線用開口部を挿通させて配線用開口部の前後方向に交差する交差方向に折り曲げる姿勢で配設された配線ケーブルに対して、交差方向に折り曲げる折り曲げ部位を配線用開口部の前後方向で挟み込む状態で配設される点にある。
【0010】
本構成によれば、配線用開口部を挿通させた配線ケーブルは、配線用開口部の前後方向に交差する交差方向に折り曲げる姿勢で配設され、気密部は、配線ケーブルにおいて交差方向に折り曲げる折り曲げ部位を配線用開口部の前後方向で挟み込む状態で配設されるので、配線ケーブルと気密材との間に形成される隙間は、壁部の前方側から露出されない。気密部を有する本体部が配線用開口部の前方側を覆うので、配線ケーブルと気密材との間に隙間が形成されても、その隙間が壁部の前方側から露出するのを防止することができるので、見栄えもよく、気密対策として効果的な対策を施すことができる。
【0011】
本発明の第2特徴構成は、前記気密部は、
前記配線用開口部の前後方向に交差する交差方向のうち、上下方向に折り曲げる姿勢の配線ケーブルにおいて折り曲げ部位を挟み込む上下部位と、
前記配線用開口部の前後方向に直交する交差方向のうち、左右方向に折り曲げる姿勢の配線ケーブルにおいて折り曲げ部位を挟み込む左右部位とが備えられる点にある。
【0012】
本構成によれば、気密部は、上下部位と左右部位とが備えられるので、配線用開口部を挿通させた配線ケーブルを、上下方向や左右方向に折り曲げる姿勢で配設して、その配線ケーブルの折り曲げ部位を、気密部の上下部位や左右部位にて適切に気密状態で挟み込むことができる。これにより、配線用開口部に対して上下方向や左右方向に各種の機器を設置しても、その各機器に対して配線ケーブルを接続することができるので、配線用開口部に対して、各種の機器をどのような位置に設置するのかの自由度を向上することができる。
【0013】
本発明の第3特徴構成は、前記本体部には、配線ケーブルを挟み込んだ気密部を含めて配線用開口部の前方側を覆う被覆部が備えられる点にある。
【0014】
本構成によれば、被覆部は、配線ケーブルを挟み込んだ気密部を含めて配線用開口部の前方側を覆っているので、気密部ごと配線用開口部の前方側を被覆部にて覆うことができる。これにより、壁部の前方側から気密部自体が露出するのを防止できるので、気密部の形状等も露出することなく、大変見栄えのよいものとなる。
【0015】
本発明の第4特徴構成は、前記気密部は、前方側分割部と後方側分割部とに前記配線用開口部の前後方向で分割され、前方側分割部と後方側分割部とにより配線ケーブルを配線用開口部の前後方向で挟み込むように構成され、
前記被覆部は、気密部の前方側分割部に当接して、後方側分割部に対して前方側分割部を押し当てる状態で取り付けられる点にある。
【0016】
本構成によれば、気密部にて配線ケーブルを挟み込むに当たり、分割された前方側分割部と後方側分割部とにより配線ケーブルを配線用開口部の前後方向で挟み込むだけでよく、構成の簡素化及び作業性の向上を図ることができる。しかも、被覆部は、気密部の前方側分割部に当接して、後方側分割部に対して前方側分割部を押し当てるので、配線用開口部の前方側を覆うだけでなく、前方側分割部と後方側分割部とにより配線ケーブルを気密に挟み込んだ状態を適切に維持することができる。
【0017】
本発明の第5特徴構成は、前記本体部には、前記気密部における後方側分割部を後方側から支持して、配線用開口部側に対して着脱自在な枠体部が備えられ、
前記被覆部は、気密部における前方側分割部を前方側から支持して、配線用開口部側に対して着脱自在に備えられる点にある。
【0018】
本構成によれば、後方側分割部を配線用開口部側に直接取り付けるのではなく、後方側分割部を後方側から支持する枠体部を備え、その枠体部を介して配線用開口部側に後方側分割部を取り付けることができるので、後方側分割部を安定した姿勢で適切に取り付けることができる。前方側分割部についても、被覆部に前方側から支持されているので、前方側分割部も安定した姿勢で適切に取り付けることができ、後方側分割部と前方側分割部とによる配線ケーブルの挟み込みも適切に行い易くなる。しかも、枠体部及び被覆部は、配線用開口部側に対して着脱自在であるので、例えば、配線ケーブルの配線作業が完了した後、閉塞具の取付作業を行う場合でも、枠体部と被覆部とを別々に取り付ける等の細かな作業にて、配線ケーブルと干渉せずに適切な作業を行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
【0019】
本発明の第6特徴構成は、前記枠体部は、配線用開口部側の開口部側取付部に対して係合自在に備えられ、
前記被覆部は、枠体部が係合された係合状態の配線用開口部側の開口部側取付部に対して取付自在に備えられる点にある。
【0020】
本構成によれば、枠体部は、配線用開口部の取付部に対して係合自在であるので、配線用開口部の取付部に対して枠体部を係合状態として仮止めすることができる。被覆部は、枠体部が係合された係合状態の配線用開口部の取付部に対して取付自在であるので、取付部に対して仮止めされた枠体部と一緒に被覆部を取り付けることができる。よって、枠体部及び被覆部を取り付ける場合には、枠体部を仮止めした状態で被覆部を取付部に取り付けるだけでよく、閉塞具の取付作業の簡素化を図ることができる。
【0021】
本発明の第7特徴構成は、第1又は第2特徴構成に記載の閉塞具を有し、配線用開口部を挿通させた配線ケーブルを接続する機器を収納自在な情報盤において、
前記配線用開口部が形成される設置対象部に沿う姿勢の後壁部を有し、その後壁部が設置対象部に沿う状態で設置対象部に取り付ける盤本体が備えられ、
前記盤本体の後壁部には、配線用開口部に対応する状態で形成されて、配線用開口部を挿通させた配線ケーブルを盤本体の内部に挿通させる後壁開口部が備えられ、
前記気密部は、盤本体の後壁部における後壁開口部にて盤本体の内部に挿通される配線ケーブルの折り曲げ部位を気密状態で且つ配線用開口部の前後方向で挟み込む状態で配設される点にある。
【0022】
本構成によれば、盤本体の後壁部には、配線用開口部に対応する状態で形成され、配線用開口部を挿通させた配線ケーブルを盤本体の内部に挿通させる後壁開口部が備えられるので、盤本体の内部に挿通させる配線ケーブルを各種の機器に接続して、各種の機器を収納する状態で情報盤の盤本体を壁部等の設置対象部に取り付けることができる。しかも、気密部によって盤本体の内部に挿通させる配線ケーブルの折り曲げ部位を気密状態で且つ配線用開口部の前後方向で適切に挟み込むことができるので、盤本体の内部において、見栄えもよく、気密対策として効果的な対策を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図2】情報盤に機器を設置させる前において、情報盤のカバー体を取り外した状態を示す斜視図
【
図3】情報盤に機器を設置させた後において、情報盤のカバー体を取り外した状態を示す正面図
【
図4】情報盤の後壁部、及び、閉塞具の各部を分解した分解斜視図
【
図5】情報盤の盤本体の後壁部に閉塞具を取り付けた状態の斜視図
【
図6】閉塞具の枠体部を後壁部に取り付けた状態において、被覆部を取り付ける過程を示す図
【
図7】(A)盤本体部の後壁部及び閉塞具の縦断面図、(B)盤本体部の後壁部及び閉塞具の右側部を示す斜視図
【
図8】盤本体の後壁部に枠体部を仮止めした状態を示す正面図
【
図9】枠体部及び被覆部の取付状態を示す要部の拡大図
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明に係る閉塞具の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、壁部1や床部等の設置対象部に形成される配線用開口部2に配線ケーブル3を挿通させて壁部1の内部から壁部1の前方側に配線ケーブル3を引き出すことで、各種の機器に配線ケーブル3を接続可能としている。このとき、気密対策として、配線用開口部2に配線ケーブル3を挿通させた状態で配線用開口部2を閉塞することが求められていることから、本発明に係る閉塞具6(
図3参照)を備えることで、気密対策を施している。
図1に示すものでは、配線用開口部2を閉塞する閉塞具6が情報盤4に備えられているので、以下、閉塞具6を有する情報盤4について説明する。
【0025】
(情報盤)
情報盤4は、
図1及び
図2に示すように、壁部1に設置される盤本体41と、その盤本体41の前方側を覆うカバー体42とが備えられている。
図1では、カバー体42を盤本体41に取り付けた状態を示しているが、
図2では、カバー体42を盤本体41から取り外した状態を示している。
【0026】
情報盤4は、盤本体41とカバー体42とを有する箱型の矩形状に形成され、
図3に示すように、その内部に、ネットワーク、テレビ、電話等に関する情報機器等の各種の機器5を収納可能としている。
図3は、カバー体42を盤本体41から取り外し、各種の機器5を盤本体41に設置した状態の情報盤4の正面図を示している。
【0027】
情報盤4の内部には、
図2に示すように、その内部空間を複数の空間に区画する区画部43が備えられ、その区画部43が、盤本体41の下方側部位に対して着脱自在に備えられている。区画部43には、図示は省略するが、その内部やその上面部に各種の機器5を載置させる状態で設置可能となっている。
【0028】
盤本体41は、
図2に示すように、壁部1に沿う姿勢の後壁部44を有しており、その後壁部44が壁部1に沿う状態でビス止め等により壁部1に固定されている。後壁部44には、壁部1に形成された矩形状の配線用開口部2(
図1参照)に対応する矩形状の後壁開口部45が形成されている。
図1に示すように、壁部1の配線用開口部2を挿通させた配線ケーブル3は、
図2に示すように、後壁開口部45を通して盤本体41の内部に挿通されている。このように、壁部1の配線用開口部2を挿通させた配線ケーブル3を、後壁開口部45を通して、盤本体41の内部に引き出している。後壁開口部45は、例えば、配線用開口部2と同じ又は略同じ形状で且つ同じ又は略同じ大きさの開口に形成することで、配線用開口部2に対応するものとしている。
【0029】
(閉塞具)
情報盤4に備えられる閉塞具6は、
図3に示すように、後壁部44の後壁開口部45を通して盤本体41の内部に配線ケーブル3を挿通させた状態で、盤本体41の内部側から後壁開口部45を閉塞している。閉塞具6は、
図5に示すように、配線ケーブル3を挟み込んで後壁開口部45の前方側を覆う本体部7が備えられている。
【0030】
本体部7は、
図4及び
図5に示すように、配線ケーブル3を気密状態で挟み込み自在な気密部61と、配線ケーブル3を挟み込んだ気密部61を含めて後壁開口部45の前方側を覆う被覆部71とが備えられている。ちなみに、
図4では、配線ケーブル3を省略して図示している。
【0031】
(気密部)
気密部61は、例えば、スポンジやウレタン等の軟質材料にて構成されており、
図4及び
図6の点ハッチングにて示すように、後壁部44における後壁開口部45の前後方向(以下、単に「前後方向」と略称する)において、前方側分割部66と後方側分割部67とに分割されている。気密部61は、後壁部44の後壁開口部45に対して直接取り付けられるのではなく、気密部61を支持する支持部を介して、後壁部44の後壁開口部45に取り付けられている。この支持部として、気密部61の前方側分割部66を支持する被覆部71と、気密部61の後方側分割部67を支持する枠体部81とが備えられている。
【0032】
後壁部44の後壁開口部45に配線ケーブル3を挿通させるに当たり、
図6に示すように、後壁開口部45を挿通させた配線ケーブル3が、前後方向に交差する交差方向に折り曲げる姿勢で配設されている。
図6では、交差方向が上下方向及び左右方向となっており、上方側に折り曲げる姿勢の配線ケーブル3と、下方側に折り曲げる姿勢の配線ケーブル3と、左側に折り曲げる姿勢の配線ケーブル3と、右側に折り曲げる姿勢の配線ケーブル3とを図示している。
【0033】
気密部61は、
図6に示すように、前方側分割部66と後方側分割部67とに前後方向で分割されているので、
図7に示すように、前方側分割部66と後方側分割部67とにより配線ケーブル3を前後方向で挟み込むように構成されている。気密部61は、上方側に折り曲げる姿勢の配線ケーブル3を挟み込む上側部位62(
図7(A)参照)と、下方側に折り曲げる姿勢の配線ケーブル3を挟み込む下側部位63(
図7(A)参照)と、左側に折り曲げる姿勢の配線ケーブル3を挟み込む左側部位64と、右側に折り曲げる姿勢の配線ケーブル3を挟み込む右側部位65(
図7(B)参照)とが備えられ、上下方向及び左右方向の4方向のどの方向でも配線ケーブル3を挟み込み自在に構成されている。
【0034】
このようにして、気密部61は、上下方向及び左右方向の4方向のどの方向でも配線ケーブル3を挟み込むことができるので、
図3に示すように、後壁開口部45に対して機器5を上下方向及び左右方向の4方向に分散させて設置する場合でも、それらの各機器5に接続される配線ケーブル3を適切に挟み込むことができる。ちなみに、上側部位62及び下側部位63が、気密部61の上下部位に相当し、左側部位64及び右側部位65が、気密部61の左右部位に相当する。
【0035】
上側部位62は、
図6に示すように、上下方向よりも左右方向に長い細長の矩形状に形成されており、後壁開口部45の上方側部位において、その左右方向で後壁開口部45の全長に亘る状態で左右一対配設されている。下側部位63も、上側部位62と同様に、上下方向よりも左右方向に長い細長の矩形状に形成されており、後壁開口部45の下方側部位において、その左右方向で後壁開口部45の全長に亘る状態で左右一対配設されている。
【0036】
上側部位62は、
図7(A)に示すように、配線ケーブル3において上方側に折り曲げる折り曲げ部位31を、前後方向(
図7(A)において左右方向)に分割された前方側分割部66と後方側分割部67との間にて前後方向で挟み込んでいる。下側部位63も、上側部位62と同様に、
図7(A)に示すように、配線ケーブル3において下方側に折り曲げる折り曲げ部位31を、前後方向(
図7(A)において左右方向)に分割された前方側分割部66と後方側分割部67との間にて前後方向で挟み込んでいる。
【0037】
左側部位64は、
図6に示すように、左右方向よりも上下方向に長い細長の矩形状に形成されており、後壁開口部45の左側部位において、その上下方向で後壁開口部45の全長に亘る状態で配設されている。右側部位65も、左側部位64と同様に、左右方向よりも上下方向に長い細長の矩形状に形成されており、後壁開口部45の右側部位において、その上下方向で後壁開口部45の全長に亘る状態で配設されている。
【0038】
右側部位65は、
図7(B)に示すように、配線ケーブル3において右側に折り曲げる折り曲げ部位31を、前後方向に分割された前方側分割部66と後方側分割部67との間にて前後方向に挟み込んでいる。詳細な図示は省略するが、左側部位64も、右側部位65と同様に、配線ケーブル3において左側に折り曲げる折り曲げ部位31を、前後方向に分割された前方側分割部66と後方側分割部67との間にて前後方向で挟み込んでいる。
【0039】
(枠体部)
気密部61の後方側分割部67を後方側から支持する枠体部81は、例えば、樹脂材料にて構成されており、
図4に示すように、上側枠体部82と下側枠体部83とに上下方向で2つの枠体部に分割されている。
【0040】
上側枠体部82は、
図4に示すように、左右方向に延びる左右方向延設部位84と、その左右方向延設部位84の左端部から下方側に延びる上下方向延設部位85とを有するL字状に形成されている。左右方向延設部位84の前面部(表面部)には、接着剤等を用いて、気密部61の後方側分割部67における上側部位62が取り付けられ、上下方向延設部位85の前面部(表面部)には、接着剤等を用いて、気密部61の後方側分割部67における左側部位64が取り付けられている。このようにして、上側枠体部82は、気密部61の後方側分割部67における上側部位62と左側部位64とを支持している。
【0041】
上側枠体部82には、
図4に示すように、後壁開口部45の開口部側取付部46に対応する上側取付孔部86が備えられている。この上側取付孔部86を開口部側取付部46に対して着脱することで、上側枠体部82が、後壁開口部45に対して着脱自在に備えられている。上側取付孔部86は、左右方向延設部位84において左右方向の両端部及び中央部に配設され、合計3つ備えられている。ちなみに、この実施形態では、開口部側取付部46が配線用開口部2側の開口部側取付部に相当するものであり、開口部側取付部46が、配線用開口部2ではなく、盤本体41の後壁部44における後壁開口部45に備えられている。
【0042】
下側枠体部83は、
図4に示すように、左右方向に延びる左右方向延設部位87と、その左右方向延設部位87の右端部から上方側に延びる上下方向延設部位88とを有するL字状に形成されている。左右方向延設部位87の前面部(表面部)には、接着剤等を用いて、気密部61の後方側分割部67における下側部位63が取り付けられ、上下方向延設部位88の前面部(表面部)には、接着剤等を用いて、気密部61の後方側分割部67における右側部位65が取り付けられている。このようにして、下側枠体部83は、気密部61の後方側分割部67における下側部位63と右側部位65とを支持している。
【0043】
下側枠体部83には、
図4に示すように、後壁開口部45側の開口部側取付部46に対応する下側取付孔部89が備えられている。この下側取付孔部89を開口部側取付部46に対して着脱することで、下側枠体部83が、後壁開口部45に対して着脱自在に備えられている。下側取付孔部89は、左右方向延設部位87において左右方向の両端部及び中央部に配設され、合計3つ備えられている。
【0044】
(被覆部)
気密部61の前方側分割部66を前方側から支持する被覆部71は、例えば、樹脂材料にて構成されており、
図4に示すように、後壁開口部45の前方側を覆う前方側部位72を有しており、
図5に示すように、配線ケーブル3を挟み込んだ気密部61を含めて、後壁開口部45の前方側の全体を覆っている。前方側部位72は、例えば、矩形状に形成されており、後壁開口部45に対応する大きさや形状に構成されている。
【0045】
前方側部位72の後面部(裏面部)には、
図6に示すように、接着剤等を用いて、気密部61の前方側分割部66が取り付けられている。前方側部位72の後面部(裏面部)には、その上方側に気密部61の前方側分割部66における上側部位62が取り付けられ、その下方側に気密部61の前方側分割部66における下側部位63が取り付けられ、その左側に気密部61の前方側分割部66における左側部位64が取り付けられ、その右側に気密部61の前方側分割部66における右側部位65が取り付けられている。このようにして、被覆部71は、気密部61の前方側分割部66における上側部位62と下側部位63と左側部位64と右側部位65とを支持している。
【0046】
被覆部71には、
図4に示すように、後壁開口部45の開口部側取付部46に取り付けるための被覆側取付部73及び被覆側取付孔部74が備えられている。この被覆側取付孔部74を開口部側取付部46に対して着脱することで、被覆部71が、後壁開口部45に対して着脱自在に備えられている。被覆側取付部73及び被覆側取付孔部74は、前方側部位72において、上下方向及び左右方向の端部となる四隅部に加えて、上方側部位及び下方側部位の左右方向の中央部に配設され、合計6つ備えられている。
【0047】
被覆部71は、
図5に示すように、配線ケーブル3を挟み込んだ気密部61を含めて、後壁開口部45の前方側の全体を覆う状態で、後壁開口部45に取り付けられている。被覆部71を後壁開口部45に対して取り付ける際には、
図4に示すように、被覆側取付孔部74を開口部側取付部46に嵌め込んでいるが、最終的には、開口部側取付部46にネジ8を螺合させて、被覆部71を固定している。これにより、被覆部71は、
図7に示すように、気密部61の前方側分割部66に当接して、後方側分割部67に対して前方側分割部66を押し当てる状態で取り付けられている。よって、被覆部71を備えることで、配線ケーブル3を挟み込んだ気密部61を含めて、後壁開口部45の前方側の全体を覆うだけでなく、前方側分割部66と後方側分割部67とにより配線ケーブル3を気密に挟み込んだ状態を適切に維持することができる。
【0048】
以下、閉塞具6の取付作業の手順について説明する。
閉塞具6の取付作業を行うタイミングについては、
図3に示すように、盤本体41等に各種の機器5を設置する機器設置作業、及び、後壁開口部45を挿通させた配線ケーブル3を設置済みの各種の機器5に対して接続するように配線させる配線作業等の各種の作業が完了した後、閉塞具6の取付作業を行うことができる。よって、機器5が設置済みであり、配線ケーブル3も配線済みの状態において、閉塞具6の取付作業を行うことができるので、機器設置作業や配線作業と干渉することなく、閉塞具6の取付作業を行うことができ、閉塞具6を後付けの部材として取り扱うことができる。
【0049】
閉塞具6の取付作業では、まず、
図4に示すように、気密部61の後方側分割部67を支持する上側枠体部82及び下側枠体部83を後壁部44の後壁開口部45に仮止めする枠体部仮止め作業を行う。後壁開口部45側には、左右方向及び上下方向の端部となる四隅部に加えて、上方側部位及び下方側部位において左右方向の中央部にも、合計6箇所に、開口部側取付部46が配設されている。この開口部側取付部46が円柱状に形成されているのに対して、上側枠体部82の上側取付孔部86及び下側枠体部83の下側取付孔部89が円形状に形成されている。よって、この枠体部仮止め作業では、上側枠体部82の上側取付孔部86を後壁開口部45の開口部側取付部46に嵌め込み、下側枠体部83の下側取付孔部89を後壁開口部45の開口部側取付部46に嵌め込むことで、上側枠体部82及び下側枠体部83が開口部側取付部46の後方側の後壁部44等(
図9参照)に当接して、上側枠体部82及び下側枠体部83を後壁開口部45に仮止めしている。
【0050】
上側取付孔部86及び下側取付孔部89の内径は、開口部側取付部46の外径と同じ又は略同じに形成されており、上側取付孔部86及び下側取付孔部89が、
図8に示すように、開口部側取付部46の外周部に外嵌する状態で係合自在に備えられている。これにより、上側枠体部82及び下側枠体部83は、後壁開口部45の開口部側取付部46に係合自在に備えられており、上側枠体部82及び下側枠体部83が開口部側取付部46の後方側の後壁部44等(
図9参照)に当接することで、後壁開口部45の開口部側取付部46に対して上側枠体部82及び下側枠体部83の係合状態が維持されて、上側枠体部82及び下側枠体部83を仮止めできるようになっている。
図8は、後壁開口部45の開口部側取付部46に対して上側枠体部82及び下側枠体部83を仮止めした状態を示している。
【0051】
枠体部仮止め作業を行うことで、後壁開口部45の開口部側取付部46に対して上側枠体部82及び下側枠体部83を仮止めすると、
図6に示すように、気密部61の後方側分割部67と前方側分割部66とで配線ケーブル3を挟み込む状態で、上側枠体部82及び下側枠体部83が係合された係合状態の開口部側取付部46に対して被覆部71を取り付ける被覆部取付作業を行う。
【0052】
この被覆部取付作業では、
図4に示すように、被覆部71の被覆側取付部73における被覆側取付孔部74を後壁開口部45の開口部側取付部46に嵌め込み、その被覆側取付孔部74を嵌め込んだ状態で開口部側取付部46にネジ8を螺合させてネジ止めしている。被覆部71の被覆側取付孔部74の内径についても、枠体部81の上側取付孔部86や下側取付孔部89と同様に、円柱状の開口部側取付部46の外径と同じ又は少し小径に形成されており、被覆側取付孔部74が、開口部側取付部46の外周部に外嵌する状態で係合自在に備えられている。被覆部71は、上側枠体部82及び下側枠体部83と同様に、後壁開口部45の開口部側取付部46に係合自在に備えられている。
【0053】
これにより、後壁開口部45の開口部側取付部46に対して、上側枠体部82及び下側枠体部83の枠体部81を仮止めして、被覆部71を係合させた状態で、開口部側取付部46にネジ8を螺合させる螺合作業を行うことができる。この螺合作業を行うことで、
図9に示すように、仮止めした枠体部81(
図9では、上側枠体部82)と被覆部71とを1つのネジ8の共締めにて固定することができる。
【0054】
閉塞具6では、
図7(A)に示すように、気密部61における上側部位62及び下側部位63の上下方向の両側において、前方側分割部66と後方側分割部67とにより配線ケーブル3の折り曲げ部位31を前後方向で挟み込んでいる。気密部61における左側部位64及び右側部位65の左右方向の両側においても、
図7(B)に示すように、前方側分割部66と後方側分割部67とにより配線ケーブル3の折り曲げ部位31を前後方向で挟み込んでいる。これにより、
図3に示すように、配線ケーブル3と気密部61との間に形成される隙間は、盤本体41の前方側から露出されていない。仮に、配線ケーブル3の本数が多くなり、配線ケーブル3と気密部61との間に大きな隙間が形成されても、その大きな隙間も盤本体41の前方側から露出されていない。
【0055】
しかも、
図3に示すように、配線ケーブル3を挟み込んだ気密部61を含めて、後壁部44の後壁開口部45の前方側の全体が、被覆部71にて覆われているので、気密部61自体も、盤本体41の前方側から露出していない。これにより、盤本体41の前方側から、孔部や隙間が露出されていないだけでなく、気密部61自体も露出していないので、大変見栄えのよいものとなっている。
【0056】
気密部61は、
図7に示すように、前方側分割部66と後方側分割部67とにより配線ケーブル3を前後方向で挟み込んでいるが、
図6に示すように、後壁部44の後壁開口部45における前方側全体に存在するのではなく、上下方向及び左右方向の端部部位にだけ、気密部61が配設されている。これにより、気密部61にて後壁開口部45の内周部を覆う状態となり、上下方向及び左右方向の中央側に大きな空間を形成することができる。よって、枠体部81を後壁開口部45に取り付ける枠体部取付作業を行う場合や、気密部61の前方側分割部66と後方側分割部67とにより配線ケーブル3を前後方向で挟み込む作業を行う場合、開口部側取付部46に対して被覆部71を取り付ける被覆部取付作業を行う場合等に、上下方向及び左右方向の中央側に形成された空間を利用しながら、各作業を簡易に行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
【0057】
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、夫々単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
【0058】
(1)上記実施形態では、気密部61が、前方側分割部66と後方側分割部67とに分割されているが、気密部61を分割せずに構成することもできる。例えば、気密部61に配線ケーブル3を挿通させるための切り込み部等のスリットを形成することで、気密部61を分割せずに構成することができる。
【0059】
(2)上記実施形態では、気密部61が、上側部位62と下側部位63と左側部位64と右側部位65とを備えて、上下方向及び左右方向の4方向において配線ケーブル3を挟み込むようにしているが、例えば、上側部位62と下側部位63とを備えて、上下方向のみだけでもよく、どの方向において配線ケーブル3を挟み込むかは適宜変更が可能である。
【0060】
(3)上記実施形態では、配線用開口部2や後壁開口部45を矩形状としているが、例えば、円形状とする等、その形状や大きさは適宜変更が可能である。配線用開口部2や後壁開口部45の形状や大きさを変更すると、その変更に対応して、気密部61、枠体部81及び被覆部71の形状や大きさも変更することができる。
【0061】
(4)上記実施形態では、配線ケーブル3を挟み込んだ気密部61を含めて後壁開口部45の前方側を覆う被覆部71が備えられているが、この被覆部71を備えることなく、配線ケーブル3を挟み込んだ気密部61を、後壁部44の前方側から露出させておくこともできる。このとき、気密部61の大きさとしては、後壁開口部45の前方側の全体を覆うだけの大きさが必要となり、上記(1)にて述べた如く、気密部61を分割せずに構成することで、枠体部81に後方側から支持される状態で気密部61を備えることができる。
【0062】
(5)上記実施形態では、枠体部81が上側枠体部82と下側枠体部83とに分割されているが、枠体部81を分割せずに、上側枠体部82と下側枠体部83との一体物として構成することもできる。
【0063】
(6)上記実施形態では、気密部61の後方側分割部67を支持する枠体部81、及び、気密部61の前方側分割部66を支持する被覆部71が、後壁部44の後壁開口部45に対して着脱自在に備えられているが、例えば、枠体部81及び被覆部71を後壁部44の後壁開口部45に対して予め組み付けておき、枠体部81及び被覆部71を取り外し不可能とすることで、予め閉塞具6が取り付けられた閉塞具付きの後壁部44を有する情報盤4とすることもできる。
【0064】
(7)上記実施形態では、閉塞具6の取付作業を行うタイミングを、機器設置作業、及び、配線作業等の各種の作業が完了した後のタイミングとしているが、各種の作業をどのような順序にて行うかは適宜変更が可能であり、その変更に応じて、閉塞具6の取付作業を行うタイミングも適宜変更することができる。
【0065】
(8)上記実施形態では、本発明に係る閉塞具6を情報盤4に適用して、閉塞具6を有する情報盤4について説明したが、情報盤4に限らず、本発明に係る閉塞具6を、例えば、コンセント、インターホンや照明機器等の各種の機器に適用することもできる。
【0066】
また、各種の機器に適用するのではなく、閉塞具6単体としても使用することもできる。例えば、壁掛けテレビ等では、住宅等の壁部1に配線用開口部2を形成することがあるので、その配線用開口部2に配線ケーブル3を挿通させた状態で配線用開口部2を閉塞するように閉塞具6を用いることができる。
【0067】
(9)上記実施形態では、開口部側取付部46が、壁部1に設置される情報盤4において、配線用開口部2に対応する盤本体41の後壁部44における後壁開口部45に備えられている場合を例に示したが、壁部1の配線用開口部2に取り付けられる各種の機器や、配線用開口部2に対応する開口部を有する専用の取付枠等に備えることもできる。
【符号の説明】
【0068】
1 壁部
2 配線用開口部
3 配線ケーブル
4 情報盤
5 機器
6 閉塞具
7 本体部
31 配線ケーブルの折り曲げ部位
41 盤本体
44 後壁部
45 後壁開口部
46 開口部側取付部
61 気密部
62 上側部位
63 下側部位
64 左側部位
65 右側部位
66 前方側分割部
67 後方側分割部
71 被覆部
81 枠体部