(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】マルチ容器化粧用備品
(51)【国際特許分類】
A45D 33/00 20060101AFI20240814BHJP
【FI】
A45D33/00 635
A45D33/00 630Z
(21)【出願番号】P 2022193562
(22)【出願日】2022-12-02
(62)【分割の表示】P 2020568463の分割
【原出願日】2019-06-07
【審査請求日】2022-12-16
(32)【優先日】2018-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513161449
【氏名又は名称】イーエルシー マネージメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーティンス,アゴスティンホ
(72)【発明者】
【氏名】ロウ,ヨン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】チュエ,チュージェン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ユン
(72)【発明者】
【氏名】ジン,ジン
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-515539(JP,A)
【文献】特開2002-306236(JP,A)
【文献】実開昭58-177012(JP,U)
【文献】実開昭58-023509(JP,U)
【文献】国際公開第2008/056877(WO,A1)
【文献】米国特許第6681780(US,B1)
【文献】仏国特許出願公開第3087636(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の化粧品組成物を収容する第1のベース上に第1のパフトレイが位置し、前記第1のパフトレイ上に第1の蓋が位置し、前記第1のパフトレイ及び前記第1の蓋のそれぞれが第1の後枢動部材の周りで枢動可能に前記第1のベースに対して取り付けられた第1の容器と、
第2の化粧品組成物を収容する第2のベース上に第2のパフトレイが位置し、前記第2のパフトレイ上に第2の蓋が位置し、前記第2のパフトレイ及び前記第2の蓋のそれぞれが第2の後枢動部材の周りで枢動可能に前記第2のベースに対して取り付けられた第2の容器と、を含む、少なくとも二つの化粧品容器を備え、
前記第1のベースと前記第2のベースとは、前記第1の後枢動部材と前記第2の後枢動部材とが同一軸上に位置するように並んで配置され、
前記第1のベースが、前記第1の後枢動部材及び前記第2の後枢動部材の直交方向に延びる側部枢動部材の周りで枢動可能に前記第2のベースに取り付けられており、
前記第1のベースは、前記側部枢動部材に接続された第1の内側壁と、前記第1の化粧品組成物の収容空間を介して前記第1の内側壁に対向する第1の外側壁と、前記第1の内側壁に設けられた第1の内側部ベースラッチ部材と、前記第1の外側壁に設けられた第1の側部ベースラッチ部材と、を含み、
前記第2のベースは、前記側部枢動部材に接続された第2の内側壁と、前記第2の化粧品組成物の収容空間を介して前記第2の内側壁に対向する第2の外側壁と、前記第2の内側壁に設けられた第2の内側部ベースラッチ部材と、前記第2の外側壁に設けられた第2の側部ベースラッチ部材と、を含み、
前記第1の内側部ベースラッチ部材と前記第2の内側部ベースラッチ部材とが磁気的に係合し、
前記第1の側部ベースラッチ部材と前記第2の側部ベースラッチ部材とが磁気的に係合し、
前記第1の容器は、前記第2の容器に対して前記側部枢動部材の周りで
前記第1の容器及び前記第2の容器が閉位置にある0度から180度まで回転するように配置され、
前記少なくとも二つの化粧品容器から選択された少なくとも一つの化粧品容器が、蓋の内部の内側にミラーを提供し、前記蓋が前記少なくとも一つの化粧品容器に固定されている、化粧用備品。
【請求項2】
前記少なくとも二つの化粧品容器が、前記側部枢動部材の周りに閉構造を形成するように配置されている、請求項1に記載の化粧用備品。
【請求項3】
前記少なくとも二つの化粧品容器が、積み重ねた配置で互いに係合する、請求項1に記載の化粧用備品。
【請求項4】
前記少なくとも二つの化粧品容器が、雄コネクタ及び雌コネクタを使用して互いに係合する、請求項3に記載の化粧用備品。
【請求項5】
前記少なくとも二つの化粧品容器の形状が同一である、請求項3に記載の化粧用備品。
【請求項6】
前記少なくとも二つの化粧品容器に収容された前記第1の化粧品組成物と前記第2の化粧品組成物とが異なる、請求項1に記載の化粧用備品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、化粧用備品に関し、特にモジュール化粧品容器を備える化粧用備品に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧用備品は、通常、携帯可能な形状及びサイズである。化粧用備品のユーザは、多数の容器及びケースを持ち運ぶことがあり、これにより散らかった空間が生じ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
サイズの小さい化粧用備品は、色調、製品、及び処方の様々な選択肢に欠けることがある。一方、サイズの大きい化粧用備品は、携帯するには大きすぎることがある。モジュール化粧用備品も、携帯するには大きすぎ、構成することが困難であり得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施形態は、少なくとも二つの化粧品容器を備える化粧用備品を対象とする。一実施形態において、容器は、互いに枢動可能に取り付けられて、別個の化粧品組成物を便利に保存することができる。枢動部材を、第1の容器と第2の容器とを並べてかつ重ねて結合するように配置することができる。各構成は、ユーザの使用状況に基づいて、異なるフォームファクタをユーザにもたらすことができる。
【0005】
別の実施形態において、本開示は、少なくとも二つの化粧品容器を備える化粧用備品を対象とし得る。少なくとも二つの化粧品容器は、第1のベースを有する第1の容器と第2のベースを有する第2の容器とを含むことができる。第1のベースを、側部枢動部材の周りで枢動可能に第2のベースに取り付けることができる。第1の蓋が第1の容器の第1のベース上に位置することができ、第2の蓋が第2の容器の第2のベース上に位置することができる。第1の容器を、第2の容器に対して、側部枢動部材の周りで約180度まで回転するように配置することができる。少なくとも二つの化粧品容器から選択された少なくとも一つの化粧品容器は、ミラーを提供することができ、ミラーは、少なくとも一つの化粧品容器に結合可能な蓋の内部の内側に配置され得る。少なくとも二つの化粧品容器を、側部枢動部材の周りに閉構造を形成するように配置することができる。少なくとも二つの化粧品容器は、互いに係合して、安定した閉構造を形成することができ、雄コネクタ及び雌コネクタを使用して互いに係合することができる。少なくとも二つの化粧品容器を積み重ねることができ、少なくとも二つの化粧品容器は、ユーザが携帯可能なフォームファクタ配置を提供することができる。少なくとも二つの化粧品容器は各々、保存空間を提供することができ、モジュール配置を形成することができる。少なくとも二つの化粧品容器を並べて結合することができ、一つの化粧品容器を別の化粧品容器の上に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示の実施形態による化粧用備品の斜視図。
【
図2】本開示の実施形態による化粧用備品の斜視図。
【
図3】本開示の実施形態による、開いた化粧品容器を含む化粧用備品の斜視図。
【
図4】本開示の実施形態による、閉じた化粧品容器を含む化粧用備品の斜視図。
【
図5】本開示の実施形態による化粧用備品の分解斜視図。
【
図6】本開示の実施形態による、閉じて積み重ねられた化粧品容器を含む化粧用備品の斜視図。
【
図7】本開示の実施形態による、上部の化粧品容器が開いた状態の、積み重ねられた化粧品容器を含む化粧用備品の斜視図。
【
図8】本開示の実施形態による、側部枢動角度を有する化粧品容器を含む化粧用備品の斜視図。
【
図9】本開示の実施形態による、開いて積み重ねられた化粧品容器を含む化粧用備品の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の化粧用備品は、少なくとも二つの化粧品容器を含む。
図1は、第1の蓋10が開位置にある状態の、第1の容器1及び第2の容器2を示す。第1の蓋10は第1のミラー13を含むことができる。第1の容器1は、第1のパフホルダ15に受け入れられている第1のパフ14を含む。第1のパフホルダ15は、第1のパフ14と同じ形状に対応するように構成され、第1のパフ14を使用時までしっかりと位置決めして維持する。第1のパフホルダ15は、第1のパフトレイ16によって支持される。第1のパフトレイ16と第1のパフホルダ15とを共に固定しても、他の方法で単一形状として成形してもよい。第1のパフトレイ16は第1のベース34上に位置する。第1のベース34は第1の凹部36を含み、第1の凹部36により、ユーザが第1の蓋10を開くことを容易にする。第1の容器1に隣接して第2の容器2があり、第2の容器2は第2の蓋20が閉じた状態で示されている。第2の蓋20は第2のベース40上に位置し、第2のベース40は第2の凹部44を含んで、第2の蓋20を開くことを容易にする。
【0008】
図2は、第1の蓋10が閉位置にある状態の第1の容器1を示す。閉じた第1の蓋10は、第1の凹部36を含む第1のベース34上に位置する。第2の容器2は、第2の蓋20が開位置にあり、第2のミラー23を含む状態で示されている。また、第2のパフホルダ25上に位置する第2のパフ24が示されている。第2のパフホルダ25は、第2のパフ24を受け入れて、使用時までしっかりと保持するように構成される。第2のパフホルダ25は、第2のパフトレイ26によって支持される。第2のパフトレイ26を第2のパフホルダ25に固定しても、第2のパフトレイ26と第2のパフホルダ25とを単一形状として成形してもよい。第2のベース40は第2の凹部44を含んで、第2の蓋20を開くことを容易にする。
【0009】
図3は、第1の容器1及び第2の容器2が完全開位置にある状態を示す。第1の容器1は、第1のミラー13を有する、開いた第1の蓋10を含む。第1のパフ14は、第1のパフホルダ15上に位置する。図示するように、第1のパフホルダ15は開いて、第1の化粧品組成物18を露出させている。第1のパフ14を第1の化粧品組成物18に当てて、ユーザの顔に付けることができる。第1の化粧品組成物18は第1のベース34に収容される。第1のベース34は第1の凹部36を含み、第1の凹部36により、ユーザが第1の蓋10を開くことを容易にする。
図2に示すように、第1のパフトレイ16が閉じたときに、部品を密閉するための当技術分野で公知の様々な方法によって、気密シールを形成することが好ましい。気密シールにより、第1の容器1及び第2の容器2の内容物の乾燥を改善又は防止することができることを理解されたい。第1の内側壁45は、第2の容器2の第2の内側壁46に面する。第2のベース40は、第2のパフトレイ26の下に第2の化粧品組成物28を収容する。第2のベース40は第2の凹部44を含み、第2の凹部44により、第2の蓋20を開くことを容易にする。第2のパフトレイ26は、開位置にあるときに、第2のパフ24を固定する第2のパフホルダ25を支持する。開いた第2の容器20は第2のミラー23を含む。
【0010】
本明細書で使用されるとき、「化粧品組成物」という用語は、メイクアッププライマ、メイクアップベース、液体又は固形ファンデーション、コンシーラ、口紅、リップグロス、パウダ、リップライナ、アイシャドウ、頬紅、ツインケーキ、UVプロテクタ、ローション、クリーム、エッセンスなどを含み得るが、これらに限定されない。さらに、「化粧品組成物」は、含浸基材などの製品形態を含み得る。そのような基材は、例えば、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、天然ゴムスチレンブタジエンゴム(NRSBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、液体ポリウレタン、乾燥ポリウレタン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ラテックス、シリコーン、ポリビニルアルコール(PVA)、ニトリルゴム、ブチルゴム、及びネオプレンなどからなる群から選択され得る。第1の化粧品組成物18と第2の化粧品組成物28とは、同一であっても互いに異なっていてもよい。
【0011】
図4は、第1の蓋10及び第2の蓋20がそれぞれ閉位置にある状態の、第1の容器1及び第2の容器2の両方を示す。第1の蓋10は、第1の凹部36を含む第1のベース34上に位置する。第2の蓋20は、第2の凹部44を含む第2のベース40上に位置する。
【0012】
図5は、第1の容器1及び第2の容器2の分解図である。第1の蓋10は、第1の蓋ラッチ部材9及び第2の蓋ラッチ部材12を内部に含む。また、第1の蓋10は、第1の後枢動部材11を含み、第1の後枢動部材11は、第1のパフトレイ16及び第1のベース34に取り付けられて、それぞれの部分を開くことを容易にすることができる。第1の蓋10を閉じたときに、第1の蓋ラッチ部材9及び第2の蓋ラッチ部材12は、第1のベース34の第1の前ベースラッチ部材32及び第2の前ベースラッチ部材33に係合する。第1の蓋10は、ユーザにとって便利なように、第1のミラー13を含むことができる。第1のパフホルダ15は、第1のパフ14を受け入れるように構成される。第1のパフトレイ16は、第1のトレイラッチ部材17を含むことができ、第1のトレイラッチ部材17は、閉じたときに、第1の化粧品組成物トレイ19の第1の化粧品組成物トレイラッチ30に係合する。第1の化粧品組成物18は、第1の化粧品組成物トレイ19に収容され、第1のパフトレイ16の第1のトレイラッチ部材17が第1の化粧品組成物トレイラッチ30に係合したときに、気密シールを形成することが好ましい。第1のベース34は、第1の前ベースラッチ部材32、第2の前ベースラッチ部材33、第1の側部ベースラッチ部材31、及び第1の内側部ベースラッチ部材35を内部に含む。第1の凹部36及び側部枢動部材47も示されている。側部枢動部材47は、第2のベース40(
図6に示す)に取り付けられ、ヒンジ、軟質プラスチック、軟質ゴム、又は枢動を容易にする当技術分野で公知の他の材料若しくはマウントの形を取ることができる。
【0013】
第2の容器2は、第3の蓋ラッチ部材8及び第4の蓋ラッチ部材22を含み、第2の蓋20を閉じたときに、第3の蓋ラッチ部材8及び第4の蓋ラッチ部材22は、第2のベース40の第3の前ベースラッチ部材39及び第4の前ベースラッチ部材42に係合する。また、第2の蓋20は第2の後枢動部材21を含み、第2の後枢動部材21は、第2のパフトレイ26及び第2のベース40に取り付けられて、それぞれの部分を開くことを容易にする。また、第2の蓋20は第2のミラー23を含む。第2のパフトレイ26は第2のパフホルダ25を支持するように設けられ、第2のパフホルダ25は第2のパフ24を受け入れるように構成される。図示するように、第1のパフ14及び第2のパフ24は、図示するように異なっていても、同一であってもよい。第1のパフホルダ15及び第2のパフホルダ25を、第1のパフ14又は第2のパフ24の選択された形状を受け入れるように構成することができる。第2の化粧品組成物トレイ29は第2のトレイラッチ部材27を含み、第2のトレイラッチ部材27は第2の化粧品組成物トレイラッチ38に係合して、閉じたときに第2の化粧品組成物28を密閉することが好ましい。第2のベース40は、第2の内側部ベースラッチ部材37、第3の前ベースラッチ部材39、第4の前ベースラッチ部材42、及び第2の側部ベースラッチ部材41を内部に含む。本明細書では、ラッチ部材の各々が、当技術分野で公知の磁気及び/又は機械的ラッチ手段を含むことができる。第1の容器1と第2の容器2との並んだ構成及び積み重ねた構成は、磁石を使用して結合してもよいことを理解されたい。第2の凹部44を第2のベース40に設けて、第2の蓋20を開くことを容易にすることができる。
【0014】
図1~
図4のいずれかにより並んで構成されるとき、
図5に示す第1の内側部ベースラッチ部材35及び第2の内側部ベースラッチ部材37は、
図3に示す第1の内側壁45及び第2の内側壁46を介して互いに係合して、この開構造に追加の安定性を与えることができる。
【0015】
図6は、ユニットを側部枢動部材47の周りで閉じたときの、第1の容器1及び第2の容器2を示す。この位置で、第1の容器1と第2の容器2とは互いに積み重ねられている。この位置によれば、第1の蓋10は第1のベース34上に位置し、第1のベース34は第2のベース40及び第2の蓋20上に位置する。第1の凹部36及び第2の凹部44もこの図で見えている。
【0016】
図7は
図6と同一の構成を示すが、第1の蓋10及び第1のパフトレイ16がそれぞれの開位置にある。この構成は、ユーザにとってより携帯しやすい、又は「持ち運びやすい」形態を提供する。このフォームファクタは、例えば
図1の構成よりも、ユーザの手で容易に保持される。
図7は、第1の蓋10が開位置にあり、ユーザのために第1のミラー13を提示している状態を示す。第1のパフ14は第1のパフホルダ15に受け入れられ、第1のパフホルダ15は第1のパフトレイ16によって支持される。第1の化粧品組成物18は第1のベース34に収容される。この構成によれば、第1のベース34は、側部枢動部材47の周りで折り畳まれると、第2のベース40及び第2の蓋20の上に積み重ねられる。第1の容器1は第1の凹部36を提供し、第2の容器2は第2の凹部44を提供することができる。
【0017】
図8は、第1の容器1及び第2の容器2が側部枢動部材47の周りで回転したときに閉位置にある状態を示す。一構成によれば、側部枢動角度48は、第1のベース34及び第2のベース40に対して約180度になり、例えば図
6による構成を実現することができる。代替構成によれば、側部枢動角度48は第1のベース34及び第2のベース40に対して約0度になり、例えば図
4による構成を実現することができる。
図8は、第1の蓋10が第1のベース34に対して閉じている状態を示し、第1のベース34は、第1の蓋10を開くことを容易にする第1の凹部36を示す。第2の蓋20は第2のベース40に対して閉じており、第2のベース40は第2の凹部44を示す。
【0018】
図9は、それぞれの第1の蓋10及び第2の蓋20が開位置にある状態の、第1の容器1及び第2の容器2を示す。第1の蓋10及び第2の蓋20は、それぞれの第1の後枢動部材11及び第2の後枢動部材21を介して、それぞれの第1のベース34及び第2のベース40に取り付けられる。第1の後枢動部材11及び第2の後枢動部材21により、第1のベース34及び第2のベース40に対して第1の蓋10及び第2の蓋20を開くことを容易にする。図示するように、第1の外側壁51及び第2の外側壁52は、
図5に示す第1の側部ベースラッチ部材31及び第2の側部ベースラッチ部材41を含む。
図9は、第1の外側壁51及び第2の外側壁52が、例えば
図6に示すように閉位置で接触したときに、第1の側部ベースラッチ部材31及び第2の側部ベースラッチ部材41が係合して閉構造を安定させることができることを示す。
【0019】
化粧用備品は、一つで二つの機能を持つパッケージ及び/又はデリバリーシステムを提供可能な、少なくとも二つの化粧品容器を含むことができることを理解されたい。また、化粧用備品は、小型で人間工学的設計をもたらし、旅行用の荷造りが容易な形状及びサイズを提供することができることを理解されたい。さらに、化粧用備品は、ユーザが容易に結合及び切離し可能な、並んだ、個々の、及び積み重ねた配置を提供することができることを理解されたい。
【0020】
化粧用備品は、立方体と同様の形状であってよく、本開示から逸脱することなく、約3.5~6.2cmの寸法であってよいことを理解されたい。化粧用備品の高さは約3.7cm、幅は約5.7cm、長さは約6.2cmであってよいことを理解されたい。本開示から逸脱することなく、寸法は、前述した寸法より大きくても小さくてもよいことを理解されたい。また、化粧用備品は、ユーザの手のひらに収まるような形状であって良いことを理解されたい。さらに、化粧用備品は、詰替え可能かつ再利用可能でカスタマイズ可能な化粧品容器を提供することができることを理解されたい。
【0021】
本明細書で開示される寸法及び値は、記載する正確な数値に厳密に限定されるものと理解すべきではない。代わりに、特に指定しない限り、そのような各寸法は、記載する値とその値を囲む機能的に等価な範囲との両方を意味することを意図している。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。
【0022】
本明細書で引用されるすべての文献は、任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を含めて、明示的に除外したり、特に限定されたりしない限り、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。任意の文献の引用は、その文献が、本明細書において開示若しくは特許請求される任意の発明に関する先行技術であること、又は単独若しくは他の参照文献との組合せにより、そのような任意の発明を教示、示唆、又は開示していることを認めるものではない。さらに、本文献中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する限り、本文献においてその用語に割り当てられた意味又は定義が適用されるべきである。
【0023】
本発明の特定の実施形態を例示及び記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができることが、当業者にとって自明であろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正をカバーすることを意図している。