(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】集電部材、電池、及び電池製造方法
(51)【国際特許分類】
H01M 50/533 20210101AFI20240814BHJP
H01M 50/534 20210101ALI20240814BHJP
H01M 50/536 20210101ALI20240814BHJP
【FI】
H01M50/533
H01M50/534
H01M50/536
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022204504
(22)【出願日】2022-12-21
【審査請求日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】202210363401.8
(32)【優先日】2022-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210363386.7
(32)【優先日】2022-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】507357232
【氏名又は名称】株式会社AESCジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100204490
【氏名又は名称】三上 葉子
(72)【発明者】
【氏名】車 佩佩
【審査官】梅野 太朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-129280(JP,A)
【文献】特開2007-299536(JP,A)
【文献】特開2017-004888(JP,A)
【文献】特開2018-125068(JP,A)
【文献】特開2012-049073(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M50/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体に電気的に接続されることに適し、
貫通溝を含む接続構造を含み、
前記貫通溝が前記接続構造の長さ方向に沿って延伸し、前記貫通溝の外周に沿って凸部が提供され
、
前記接続構造は、長手方向における前記電極組立体の一端に設けられ、厚さ方向において前記電極組立体の一側面に平行または実質的に平行であり、前記電極組立体はタブ部を有し、前記タブ部は、複数の単片タブの電気的接続により形成され、前記接続構造の一面に接触しており、
2つのグループの前記電極組立体のそれぞれの前記タブ部が互いに向かって折り曲げられる、
集電部材。
【請求項2】
(a)前記集電部材が引出構造を更に含み、前記接続構造が前記引出構造に垂直であるか実質的に垂直であること、
(b)前記凸部が、連続凸部であるか、前記貫通溝の外周に沿って分配された分割凸部であること、
(c)前記接続構造に対する前記貫通溝の面積比が0.1~0.5であること、
(d)前記接続構造に対する前記貫通溝の長さ比が0.3~0.9であること、
(e)前記接続構造が保護部材を更に有し、前記保護部材が前記長さ方向において前記接続構造の縁部を包むこと、
(f)前記接続構造の一面に収容溝が提供され、前記収容溝が前記長さ方向において前記接続構造の前記縁部に沿って延伸すること、
という条件(a)~(f)のうちの少なくとも1つを満たす、
請求項1に記載の集電部材。
【請求項3】
前記凸部が、前記引出構造から離れた方向に突出する、
請求項2に記載の集電部材。
【請求項4】
前記接続構造と前記引出構造が一体成型された、
請求項2に記載の集電部材。
【請求項5】
前記保護部材の材料が、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、及びポリイミドのうちのいずれか1つを含む、
請求項2に記載の集電部材。
【請求項6】
前記接続構造に対する前記収容溝の厚さ比が1/10~2/3である、
請求項2に記載の集電部材。
【請求項7】
前記収容溝が、前記接続構造の前記長さ方向に沿って前記接続構造を貫通する、
請求項2に記載の集電部材。
【請求項8】
請求項1に記載の集電部材を含む電池であって、
電極組立体と筐体とを更に含み、
前記接続構造が、長さ方向における前記電極組立体の一端に提供され、厚さ方向における前記電極組立体の一側面に平行又は実質的に平行であり、
前記電極組立体がタブ部を含み、前記タブ部が複数の単片タブの電気接続により提供され
、
前記電極組立体の2つのグループが存在し、前記電極組立体の前記2つのグループの前記タブ部が互いに向かって折り曲げられて、前記接続構造のうちの1つの前記1つの表面に接触している、
電池。
【請求項9】
前記タブ部が、前記接続構造と前記タブ部との間に少なくとも部分的に位置する保護部材を含む、
請求項
8に記載の電池。
【請求項10】
請求項8に記載の電池を製造するため集電部材ツーリングを用いる電池製造方法であって、
前記集電部材ツーリングが、互いに直交する挿入部と支持部とを含み、
前記集電部材ツーリングの前記挿入部が前記接続構造の前記貫通溝に挿入される、位置決めステップと、
前記電極組立体の前記タブ部の一部が折り曲げられる、曲げステップと、
前記タブ部が前記接続構造に接続されて固定される、接続ステップと
を含む、
電池製造方法。
【請求項11】
前記位置決めステップにおいて、前記支持部の一方の面が前記接続構造に当接し、前記支持部の他方の面が前記電極組立体の側面に当接し、前記集電部材ツーリングの前記支持部が前記電極組立体の前記側面と前記接続構造との間に位置する、
請求項
10に記載の電池製造方法。
【請求項12】
前記曲げステップにおいて、前記タブ部が前記長さ方向における前記接続構造の2つの縁部で曲げられ、前記接続構造の一面と接触している、
請求項
10に記載の電池製造方法。
【請求項13】
前記曲げステップにおいて、前記長さ方向における前記電極組立体の前記2つのグループの表面が対向して設けられ、
前記電極組立体の前記2つのグループの前記タブ部が、前記長さ方向における前記接続構造のうちの1つの2つの縁部でそれぞれ曲げられて、前記電極組立体の一面に接触している、
請求項
10に記載の電池製造方法。
【請求項14】
前記接続ステップにおいて、前記接続構造に接続された前記タブ部の一部がレーザ溶接により固定される、
請求項
10に記載の電池製造方法。
【請求項15】
前記曲げステップの前にタブ前処理ステップが更に含まれ、
前記複数の単片タブが電気接続された後、前記タブ部を形成するため融合体が切断される、
請求項
10に記載の電池製造方法。
【請求項16】
前記タブ前処理ステップにおいて、前記複数の単片タブの前記電気接続が超音波予備溶接又は熱プレスにより実行される、
請求項
15に記載の電池製造方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、二次電池の技術分野に関するものであり、特に、集電部材、電池、及び電池製造方法に関する。
【0002】
電気自動車の発展は、電源電池の性能向上と切り離すことはできない。従って、電源電池において、エネルギー供給の核となる電池組立体は多くの注目を集めている。電池組立体の作製において、電気自動車のための電源電池の性能要件を全ての面で満たすため、エネルギー密度の要件を満たしつつ、安全性、コスト、及び寿命といった多くの要因を考慮する必要がある。
【0003】
電池組立体において、電流を生成して出力するため、活物質がポールピースといった集電材上にコーティングされる。電極組立体を形成するため、多層ポールピースが積層されるか巻かれて集電部材と接続されることで、電極組立体により生成された電流は集電部材により収集されて電極ロッドに伝送され、次いで電極ロッドを通じて電気端子に出力される。既存の集電部材は通常、製造コスト削減の目的を達成するため、本体上の溝を介して提供されるが、集電部材の本体に貫通溝を穿つことは、元々一体である本体プレートの一部を切り落とすことであり、これは本体構造の強度を弱め、このため集電部材の寿命に影響する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、集電部材に貫通溝を穿った後の構造的強度が劣る問題を解決する、集電部材、電池、及び電池製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は以下の技術的解決策を採用する。
【0006】
第1の様態において、下記を含む集電部材を提供する。
【0007】
接続構造は貫通溝を含む。貫通溝は、接続構造の長さ方向に沿って延伸し、貫通溝の外周に沿って凸部が提供される。
【0008】
いくつかの実施形態において、集電部材は次の条件(a)~(f)のうちの少なくとも1つを満たす。(a)集電部材は引出構造を更に含み、接続構造は引出構造に垂直であるか実質的に垂直である。(b)凸部は、連続凸部であるか、貫通溝の外周に沿って分配された分割凸部である。(c)接続構造に対する貫通溝の面積比は0.1~0.5である。(d)接続構造に対する貫通溝の長さ比は0.3~0.9である。(e)接続構造は保護部材を更に有し、保護部材は長さ方向において接続構造の縁部を包む。(f)接続構造の一面に収容溝が提供され、収容溝は長さ方向において接続構造の縁部に沿って延伸する。
【0009】
いくつかの実施形態において、凸部は引出構造から離れる方向に突出し、引出構造に面した凸部の一面には凹部が対応して提供される。
【0010】
いくつかの実施形態において、接続構造と引出構造は一体成型される。
【0011】
いくつかの実施形態において、保護部材の材料は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、又はポリイミドのうちのいずれか1つを含む。
【0012】
いくつかの実施形態において、接続構造に対する収容溝の厚さ比は1/10~2/3である。
【0013】
いくつかの実施形態において、収容溝は接続構造の長さ方向に沿って接続構造を貫通する。
【0014】
第2の様態において、上記集電部材を含む電池を提供する。電池は、電極組立体と、筐体とを更に含む。接続構造が長さ方向における電極組立体の一端に提供され、厚さ方向における電極組立体の一側面、即ち、電極組立体側面に平行であるか実質的に平行である。電極組立体はタブ部を有し、タブ部は複数の単片タブの電気接続により形成され、タブ部は接続構造の一面と接触している。貫通溝は、集電部材ツーリングを挿入するために用いられることができる。
【0015】
いくつかの実施形態において、電極組立体の2つのグループが存在し、電極組立体の2つのグループのタブ部はそれぞれ折り曲げられて反対方向に延伸し、接続構造のうちの1つに接触している。
【0016】
いくつかの実施形態において、タブ部は、接続構造とタブ部との間に少なくとも部分的に位置する保護部材を有する。
【0017】
第3の様態において、上記電池を製造するため集電部材ツーリングを用いる電池製造方法を提供する。集電部材ツーリングは、互いに垂直な挿入部と支持部とを含む。電池製造方法は、集電部材ツーリングの挿入部を接続構造の貫通溝に挿入する位置決めステップと、電極組立体のタブ部の一部を折り曲げる曲げステップと、タブ部を接続構造に接続して固定する接続ステップとを含む。
【0018】
いくつかの実施形態において、位置決めステップにおいて、支持部の一面が接続構造に当接し、他方側が電極組立体の側面に当接し、集電部材ツーリングの支持部は電極組立体の側面と接続構造との間に位置する。
【0019】
いくつかの実施形態において、曲げステップにおいて、タブ部は長さ方向における接続構造の2つの縁部で折り曲げられ、接続構造の一面と接触している。
【0020】
いくつかの実施形態において、曲げステップにおいて、長さ方向における2つの電極組立体の表面は互いに対向して設けられ、電極組立体の2つのグループのタブ部は長さ方向における1つの接続構造の2つの縁部でそれぞれ折り曲げられ、電極組立体の一面に接触している。
【0021】
いくつかの実施形態において、接続ステップにおいて、接続構造に接続されたタブ部の一部はレーザ溶接により固定される。
【0022】
いくつかの実施形態において、曲げステップの前にタブ前処理ステップが更に含まれる。複数の単片タブが電気接続された後、タブ部を形成するため融合体が切断される。
【0023】
いくつかの実施形態において、タブ前処理ステップにおいて、複数の単片タブの電気接続は超音波予備溶接又は熱プレスにより実行される。
【0024】
いくつかの実施形態において、曲げステップにおいて、2つの集電部材ツーリングが存在する。集電部材ツーリングの2つのグループは、集電部材ツーリング底板を介して接続され、集電部材は集電部材ツーリングの各グループに対応して挿入される。
【発明の効果】
【0025】
本発明の有益な効果は次のとおりである。
【0026】
本発明の集電部材は貫通溝の縁部の凸部を伴って提供され、集電部材はこの加工で強固となっており、高い構造強度を有し、電池の実際の使用の間において良好な耐疲労特性を有し、タブと集電部材の溶接信頼性を向上させ、長寿命である。
【0027】
本発明の電池は、電極組立体と、筐体と、上記の集電部材とを含む。電池の全体的構造は安定しており使用安定性は強固であり、これは電池の性能の向上を容易にする。
【0028】
本発明の電池製造方法において、上記電池を製造するため集電部材ツーリングが用いられる。集電部材ツーリングと接続構造は組み付けが容易であり、集電部材の接続構造を安定して支持することができ、溶接効果を向上させ、溶接欠陥率を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】は、本発明の1つの実施形態による電池の概略構造図である。
【0030】
【
図2】本発明の1つの実施形態による電池の正面図である。
【0031】
【
図3】
図2の方向A-Aに沿って得られた断面図である。
【0032】
【0033】
【
図5】本発明の1つの実施形態による集電部材の概略構造図である。
【0034】
【
図6】本発明の1つの実施形態による集電部材の概略構造図である(保護部材を含む)。
【0035】
【0036】
【
図8】本発明の実施形態による集電部材の正面図である(保護部材を含む)。
【0037】
【
図9】本発明の1つの実施形態による集電部材の概略構造図である(保護部材なし)。
【0038】
【0039】
【
図11】集電部材の第1分割凸部としての凸部の概略構造図である。
【0040】
【
図12】集電部材の第2分割凸部としての凸部の概略構造図である。
【0041】
【
図13】集電部材ツーリングと集電部材の組み付けの概略図である。
【0042】
【
図14】集電部材と電極組立体の構造組立体、及び集電部材ツーリングの概略図である。
【0043】
【0044】
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明の実施形態を以下に詳細に説明し、その実施例を添付図面に表す。同一又は類似の符号は同一又は類似の部分、又は同一又は類似の機能を有する部分を表す。添付図面を参照して以下に説明する実施形態は例示であり、本発明を説明することを意図するものであり、本発明を限定するもと見なされるべきではない。
【0046】
本発明の説明において、明示的に特定及び限定しない限り、用語「接続された」、「連結された」、及び「固定された」は広い意味で理解されるべきであり、例えば、該用語は、固定された接続、脱着可能な接続、機械的接続、電気接続、直接的接続、又は中間媒体を介した間接的接続を指す可能性があり、2つの要素間の内部接続、又は2つの要素間の相互作用関係を指す可能性がある。当業者にとって、本発明における上記用語の特定の意味は、特定の状況に応じて理解することができる。
【0047】
本発明の説明において、明示的に特定及び限定しない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1の特徴と第2の特徴が直接的に接触していることを意味する場合もあれば、第1の特徴と第2の特徴が直接的に接触していないが、それらの間のもう1つの特徴を介して接触していることを意味する場合もある。また、第2の特徴の「上」又は「上方」にある第1の特徴は、第1の特徴が第2の特徴の直上及び斜め上にあることを意味する、又は単純に、第1の特徴が第2の特徴よりも水平方向に高いことを意味する。第2の特徴の「下」、「下方」、「底」にある第1の特徴は、第1の特徴が第2の特徴の真下及び斜め下にあることを意味する、又は単純に、第1の特徴が第2の特徴よりも水平方向に低いことを意味する。
【0048】
本発明の説明において、方向性の用語「上」、「下」、「右」等は、は添付図面に示す向き又は位置関係であり、参照されるデバイス又は要素が特定の向きを有さなければならないこと、特定の向きで構築及び操作されなければならないことを示したり暗示したりするのではなく、説明の便宜及び単純化した操作のために過ぎず、このため本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。加えて、用語「第1」「第2」は説明上の区別のために用いられているに過ぎず、特別な意味はない。
【0049】
本発明において、電池はリチウムイオン一次電池、リチウムイオン二次電池、リチウム硫黄電池、ナトリウムリチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池、マグネシウムイオン電池等を含んでよく、本発明の実施形態において限定されない。
【0050】
本発明の実施形態において説明される技術的解決策は、電気自動車、船舶、及び宇宙船といった電池を使用する様々な装置に適用可能である。宇宙船には、例えば、飛行機、スペースシャトル、及び宇宙船を更に含む。本発明の実施形態で説明する技術的解決策は、上述した装置に適用可能であるのみならず、電池を電源として使用する全ての装置にも適用可能であることを理解されたい。ただし、説明を簡潔さのため、以下の実施形態は全て電気自動車の電池パックとして用いられる二次電池を例として説明する。電池パック内の複数の電池は、直列、並列、又は直列と並列の混合接続で接続されることができる。
【0051】
本発明の技術的解決策を、添付図面を参照し、特定の実施形態を通じて、以下に更に説明する。
【0052】
本発明の1つの実施形態によると、電池が提供される。
図1は、本発明の1つの実施形態による電池の概略構造図であり、
図2は、本発明の1つの実施形態による電池の正面図である。
図1と
図2に示すように、電池は角形電池であり、電極組立体100と、カバープレート組立体104と、筐体105とを主に含む。電極組立体100は主要充放電要素であり、筐体105は電極組立体100を保護する。筐体105は、開口した頂部と内部のキャビティを有する角形筐体である。
図1に直六面体が表されているとはいえ、当然ながら、正方形といった他の多角形を採用してもよい。カバープレート組立体104は、キャビティを封止するため筐体105と係合することができるよう、筐体105の開口の形状と一致する実質的に長方形のプレートである。カバープレート組立体104と筐体105は、レーザ溶接等の方法で接合されてよい。カバープレート組立体104は、電極ロッドと、防爆弁とを有する。
図1に示したカバープレート組立体104において、電極ロッドはカバープレート組立体104の両端に配置され、実質的に正方形状であり、防爆弁はカバープレートの中央に配置され、弧状端部を有する長棒状に成形される。当業者は、実際の要件に応じて、電極ロッド及び防爆弁の位置及び形状を自由に設定してよい。電極組立体100は筐体105のキャビティ内に提供され、電極組立体100は複数のポールピースにより組み立てられる。単一ポールピースの本体は典型的に長方形金属シートであり、ポールピースの少なくとも1つの短辺には単片タブとして小さな突出部が形成される。電極組立体100は、複数のポールピース体を巻くか積層することにより形成される。このような状況下で、各ポールピースの単片タブも積層されて共に配置される。複数の単片タブは、超音波溶接又は熱プレスにより一体に融合され、電極組立体100のタブ部101としての役割を果たす。電極組立体100の本体の形状は特に限定されず、筐体内の高い空間使用率を確保するよう、本体が収容される筐体の形状と本体が一致して積み重ねや整理整頓が容易であればよい。本実施形態において、電極組立体100は筐体と一致する長形といった実質的に立方体形状として例示されているが、電極組立体100は実質的に円柱形状等であってもよい。更に、タブ部101が複数の単片タブを融合することにより形成されることから、その構造は比較的脆弱である。このため、保護部材1011がタブ部101上に提供されてよく、保護部材1011は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、又はポリイミドのうちのいずれか1つから作製されてよく、タブ部101の前端に被せられてよく、他のかたちでタブ部101と接続されてもよく、これにより保護部材1011は少なくとも部分的にタブ部101を覆う。
図1に示すように、タブ部101に被せられた保護部材1011を例として、タブ部101と接続構造1が溶接されるとき、保護部材1011はタブ部101の前端に被せられていることから、タブ部101は保護部材1011を介して接続構造1と溶接されて固定され、溶接工程はタブ部101上で直接実行されない。このようにして、タブ部101が溶接の高温/高圧のため損傷することを効果的に防ぐことが可能である。
【0053】
電池が組み立てられるとき、偏長電極組立体100は立てられて筐体105のキャビティ内に配置される。この状態において、
図1の座標軸における方向Xは電極組立体100の長さ方向であり、方向Yは電極組立体100の厚さ方向であり、方向Zは電極組立体100の幅方向である。集電部材は長さ方向における電極組立体100の両端で組み付けられ、電極組立体100と共に筐体105のキャビティ内に配置される。集電部材は、通常は金属である導電性材料製であり、電極組立体100とカバープレート組立体104のそれぞれに固定されて接触しており、電極組立体100とカバープレート組立体104は電気接続されてよい。より具体的には、電極組立体100のタブ部101はカバープレート組立体104の電極ロッドに電気接続されてよい。このようにして、電極組立体100により生成された電流がタブ部101に流れた後、電流は更に集電部材により収集されてカバープレート組立体104の電極ロッドへ伝送され、次いで電極ロッドから外へ出力されて電池の給電機能を実現する。
【0054】
積層電極組立体を例として、電極組立体100は、電極組立体100の長さの両端に沿って延伸するタブ部101を含み、タブ部101は、長手方向における電極組立体100の一端に沿って延伸する正極タブと、長手方向における電極組立体100の他端に沿って延伸する負極タブとを含む。
【0055】
図3は、
図2の方向A-Aに沿って得られた断面図であり、即ち、
図2の筐体105の電極組立体100の上面図である。
図3に示すように、2つの電極組立体100が筐体105に設けられ、2つの電極組立体100は厚さ方向に沿って近接配置される。集電部材は電極組立体100の両端にそれぞれ設けられ、1つの集電部材が2つの電極組立体100に接続される。
図4は、
図3における電極組立体100の一端付近の位置の部分拡大図である。
図4に示すように、互いに接触するよう配置された2つの電極組立体100の長さ方向における一端で、それぞれのタブ部101は接触することのない1つの長手側に沿って同一の方向に引き出される。引き出されたタブ部101は、電極組立体100の一端に組み付けられた接続構造1で折り曲げられ、折り曲げられたタブ部101は接続構造1の一面に接触し、接続構造1と電極組立体100は折り曲げられたタブ部101の同一側に位置する。2つの電極組立体100の一端のタブ部101は、接続構造1の幅方向における両側から内側へそれぞれ折り曲げられる、即ち、電極組立体100の一端の2つのタブ部101がそれぞれ折り曲げられる。筐体105に提供された電極組立体100は上記に示したものに限定されず、1つの電極組立体100のみ、又は3つ以上の電極組立体が存在してよい。筐体105に1つの電極組立体100のみが存在するとき、タブ部101は接続構造1の幅方向における一面から折り曲げられて、電極組立体100から反対を向く接続構造1の一面に接触する。
【0056】
図5は、本発明の1つの実施形態による集電部材の概略構造図であり、集電部材を
図5を参照して説明する。
図5に示すように、集電部材は実質的に「L」字状の金属シートであり、互いに垂直であるか実質的に垂直な接続構造1と引出構造2とを含む。
図5の座標における方向X、方向Y、方向Zは、それぞれ接続構造1の厚さ方向、幅方向、長さ方法に対応する。接続構造1と引出構造2は、細長い帯を90°又は実質的に90°に折り曲げることにより形成される。ここでは、大量生産を容易にするため一体成型された接続構造1と引出構造2を例示している。当然ながら、接続構造1と引出構造2は必要に応じて2つの別々の部品を溶接したものであってよく、ここでは限定されない。
【0057】
接続構造1の長さは電極組立体100の幅と一致すべきであり、これにより接続構造1は電極組立体100の端部と一致するよう配置される。引出構造2のサイズは特に限定されない。
図5は、引出構造2がカバープレート組立体104の電極ロッドと電気接続されることを可能とするためにカバープレート組立体104の電極ロッドと組み付けることができる円孔が引出構造2に穿かれていることを示している。接続構造1の本体には、長さ方法に沿って貫通溝11が提供される。貫通溝11の長さは接続構造1の本体の長さ未満であり、貫通溝11の一端は接続構造1のZ方向における底部側を貫通しており、集電部材ツーリングが接続構造1の底部側を通じて溝内に挿入されることができる。集電部材に貫通溝11を配置することにより、材料の使用を効果的に削減することができ、集電部材の重量を低減させることができ、製造コストを削減することができる。
【0058】
いくつかの実施形態において、接続構造1に対する貫通溝11の面積比は0.1~0.5であり、0.1、0.4、又は0.5のうちのいずれか2つの間の間隔の範囲内であってよい。本実施形態において、接続構造1に対する貫通溝11の面積比は0.1として示される。該面積比は、接続構造1の本体の重量の削減及び製造コストの削減を容易にする。0.5よりも大きい面積比は、接続構造1の接続面積の制限をまねき、導電のための面積が小さく、過電流が制限され、高レートの充放電が困難となる。
【0059】
接続構造1に対する貫通溝11の長さ比は0.3~0.9であり、0.3、0.5、0.7、又は0.9のうちのいずれか2つの間の間隔の範囲内であってよい。本実施形態において、接続構造1に対する貫通溝11の長さ比は0.9として示される。この長さ比は、貫通溝11の組み立てを容易にし、組立工程において貫通溝11の長さが十分でないために接続構造1に不均一に応力が加わることを回避可能とする。
【0060】
また、集電部材の方向Xにおける一面で、凸部111が貫通溝11の外周に沿って提供される。凸部111は、平板を1つの側へ突出させるよう貫通溝11の外周部分をパンチすることにより形成される。本実施形態において、凸部111は貫通溝11全体を囲む。言及するまでもなく、当業者は必要に応じて貫通溝11の外周に局所的に分割凸部111を提供してもよい。
図9と
図10は、本実施形態における凸部111が貫通溝11の外周の周囲の連続凸部であることを示している。
図11と
図12は、凸部111が貫通溝11の外周に提供された不連続な分割凸部であることを示している。凸部111の突出方向は、引出構造2の折り曲げ方向と同一方向又は逆であってよい。分割凸部の長さ及び分配位置は実際の要件に応じて選択されてよく、任意の断面を持つ連続又は分割された凸部111は全て本発明により保護される範囲に含まれ、本実施形態に限定されない。
【0061】
接続構造1の凸部111を提供することにより、接続構造1における貫通溝11の穴構造による強度問題が効果的に補償され、集電組立体の構造強度が向上し、これにより集電組立体は組立体の強度を確保しつつ重量を削減しコストを減少させることができる。
【0062】
タブ部101が接続構造1に接触するとき、凸部111はタブ部101の位置を制限することができる。タブ部101での凸部111の位置制限効果を理解するため、
図4を参照されたい。
図4は、
図3の位置Aの部分拡大図である。
図4における水平方向は電極組立体100の長さ方向であり、垂直方向は電極組立体100の厚さ方向である。タブ部101が電極組立体100の幅方向における外側から内側へ曲げられたとき、凸部が貫通溝11周囲に形成されて電極組立体100の一面から突出することから、接続構造1の一面に沿って延伸する折り曲げられたタブ部101は側部から突出した凸部111により遮断され、タブ部101は延伸せずに位置が制限される。貫通溝11が接続構造1の幅方向の中央に提供されることから、凸部111は貫通溝11の両側に均一に配置され、接続構造1の一面上のタブ部101の延伸長さは同一となることができ、2つの側は中心線上に位置する貫通溝11に対し対称となり、これは折り曲げられた後の2つのタブ部の長さの差異を回避し、接続効果は影響されない。
【0063】
いくつかの実施形態において、集電部材は保護部材13を更に含む。
図6~
図8に示すように、
図6は本発明の1つの実施形態による集電部材(保護部材を含む)の概略構造図を示し、
図7は
図6における位置Bの部分拡大図を示し、
図8は本発明の1つの実施形態による集電部材(保護部材を含む)の正面図を示す。
図6と
図7に示した方向X、方向Y、方向Zは、それぞれ接続構造1の厚さ方向、接続構造1の幅方向、接続構造1の長さ方向である。
図6に示すように、保護部材13は長手方向における接続構造1の両側を包む。その理由は、電極組立体100が集電部材と組み付けられるとき、タブ部101が接続構造1の2つの長辺の縁部から曲げられるためである。つまり、金属集電部材の縁部はタブ部101と接触してこすれ、脆弱なタブ部101に疲労を起こさせる可能性が高い。このため、タブ部101を保護して、衝撃が起きやすい輸送や使用といった環境における折り曲げ部での長期的な損耗によるタブ部の損傷を防ぐため、接続構造1の長辺側を保護部材13で包んでタブ部101と接続構造1との間の摩耗を軽減させる。保護部材13は、通常、軟質のポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、又はポリイミド製である。本実施形態において、保護部材13は接続構造1の長辺全体を包む、即ち、保護部材13の長さは接続構造1の長さに等しく、保護部材13が接続構造1の長辺全体を完全に包むことを確実にする。当然ながら、保護部材13の長さは特定の要件に応じて設定されてもよく、これについてはここでは詳細に説明しない。
【0064】
更に、
図9~
図10に示すように、
図9は本発明の1つの実施形態による集電部材(保護部材なし)の概略構造図を示し、
図10は
図9における位置Cの部分拡大図を示す。
図9における方向X、方向Y、方向Zは、それぞれ接続構造1の厚さ方向、接続構造1の幅方向、接続構造1の長さ方向である。集電部材の接続構造1には2つの長辺の縁部で収容溝12が提供され、収容溝12は接続構造1の長辺に平行である。収容溝12は、電極組立体100から遠い接続構造1の1つの表面に開かれている。任意的に、収容溝12は接続構造1の長さ方法に沿って接続構造1全体を延伸してよい。接続構造1の厚さ(即ち、凸部ではなく
図1における接続構造1の方向Xに沿った平板部分の厚さ)に対する収容溝12の深さ(即ち、
図9中の方向Xにおける溝の深さ)の厚さ比は、1/10~2/3である。収容溝12を配置することにより、接続構造1の縁部厚さ寸法を部分的に減少させることができ、材料の使用を削減することができる。より重要な点として、タブ部101が接続構造1の長辺に沿って折り曲げられるとき、収容溝12の浅い溝構造がタブ部101の折り曲げ部分と接続構造1との総厚寸法を減少させることができる、即ち、タブ部101と接続構造1との接触部分の厚さが減少し、これは電池内部の組立体をよりコンパクトに配置可能とし、これにより電池の体積エネルギー密度を向上させる。収容溝12の深さが深すぎると、接続構造1の幅方向における両端が薄くなり、これは接続構造1の構造的強度に影響することに注意されたい。ただし、収容溝12の深さが浅すぎると、接続構造1に沿ったタブ部101の折り曲げ部の総厚を効果的に減少させることが難しい。このため、接続構造1の厚さに対する収容溝12の深さの比は、0.1、0.2、0.5、又は2/3のうちのいずれか2つの間の間隔の範囲内であってよい。
【0065】
保護部材13と収容溝12は組合せで用いられてもよい。例えば、接続構造1の長辺を包む保護部材13は収容溝12を完全に充填してよい。保護部材13はタブ部101を保護する機能を果たすことができることから、タブ部101と接続構造1との間の摩耗を低減させると理解できる。ただし、同時に、保護部材13は一定の厚さを有し、これはエネルギー密度に負の影響を及ぼす。このため、収容溝12を提供してその深さを保護部材13の厚さ以上とすることにより、保護部材13は収容溝12内に充填され、保護部材13は接続構造1の表面から突出することはない。このようにして、タブ部101の摩耗の低減、長寿命化の効果に加え、集電部材の全体的な厚さ、又はエネルギー密度にさえも悪影響がない。
【0066】
電池の製造工程の間、電池の製造及び組立てを完成するために、集電部材と連携するよう集電部材ツーリング200を採用する必要がある。接続構造1は集電部材ツーリング200により支持される。本実施形態の集電部材ツーリング200はT字状の断面を有するツーリングであり、垂直に接続された挿入部201と支持部202とを含む。集電部材の接続構造1の貫通溝11には集電部材ツーリング200が挿入されて装着され、集電部材ツーリング200と貫通溝11の挿入及び組み付けを
図13の概略図に示す。
図13と
図14は、集電部材ツーリングと集電部材との組み付けの概略図を示す。
図13と
図14に示すように、組み付けの間、集電部材ツーリング200は貫通溝11の底部から、集電部材ツーリング200の頂部が貫通溝11の頂部に当接するまで挿入される。貫通溝11、集電部材ツーリング200、電極組立体100の接続及び組み付けのため、
図15と
図16を更に参照する。
図15は、
図14の方向B-Bにおける断面図であり、
図16は
図15の位置Dの部分拡大図である。
図16に示す方向Xは電極組立体100の長さ方法であり、方向Yは電極組立体100の厚さ方向である。接続構造1は、溶接工程の間の接続構造1の平坦性、並びにタブ部101と接続構造1との溶接効果を確保するため、貫通溝11を介して集電部材ツーリング200の機構と安定して連携することができる。貫通溝11は重量とコストを削減することができる。支持部202は、接続構造1の支持を補助するため、貫通溝11に挿入されて貫通溝11と接続することができ、タブ部101と接続構造1との溶接効果を向上させる。タブ部101が電極組立体100とは反対を向く接続構造1の一面へ曲げられたとき、タブ部101と接続構造1は溶接工程を通じて接続される必要があることが理解できる。
【0067】
いくつかの実施形態において、凸部111の突出方向は引出構造2から遠い一面に向いており、引出構造2に近い凸部111の一面には凹部が提供される。本実施形態の凸部111はスタンピングにより形成され、その一面は凸構造であり、他方側は対応する凹構造である。凸部111は薄く溶接された凸部であってもよく、これは材料の節約に役立つ。
【0068】
図16を参照し、突出部203が集電部材ツーリング200の挿入部201と支持部202との間の接続に提供される。挿入部201が接続構造1の貫通溝11に挿入されたとき、凸部111の電極組立体100に面した凹部は、接続構造1との連携及び位置決めを補助するため、突出部203に当接することができる。支持部202の厚さ方向(
図16における水平方向)における両側にはそれぞれ、接続構造1と、電極組立体100の厚さ方向に沿ったタブ部101の延伸部分とに取り付けられる。このため、凹部構造は、接続構造1が集電部材ツーリング200と組み付けられるとき、位置決め機能を果たすことができる。本実施形態において、挿入部201と貫通溝11との間の安定した挿入を確保するため、貫通溝11のスリット幅及び長さは挿入部201のサイズに関連している。挿入後の接続構造1の平坦性を確保するため、接続構造1に取り付けられる支持部202の一方側の表面は平坦である。
【0069】
本発明の1つの実施形態によると、電池製造方法が提供され、これには上述した電池を製造するために集電部材ツーリング200が採用され、集電部材ツーリング200は接続構造1に挿入されて接続構造1と組み付けられることができ、垂直に接続された挿入部201と支持部202とを含む。挿入部201は接続構造1に挿入されて接続構造1と組み付けられることができ、電池製造方法は以下のステップを含む。
【0070】
図13に示すように、位置決めステップにおいて、挿入部201は、接続構造1の貫通溝11の底部から、集電部材ツーリング200の頂部が貫通溝11の頂部に当接するまで挿入される。支持部202は、接続構造1と電極組立体100との間に接続され、集電部材ツーリング200の挿入部201は貫通溝11に挿入されて貫通溝11と組み付けられる。
【0071】
図15と
図16に示すように、曲げステップにおいて、電極組立体100のタブ部101が折り曲げられる。このステップにおいて、2つの集電部材ツーリング200が提供され、集電部材ツーリング200はそれぞれ長さ方向における電極組立体100の両端に位置する。2つの集電部材ツーリング200は集電部材ツーリング底板204を通じて接続され、集電部材は各集電部材ツーリング200に対応して挿入される。電極組立体100のタブ部101は集電部材ツーリング200及び接続構造1を取り巻いてそれぞれ折り曲げられ、タブ部101の一部は電極組立体100とは反対を向く接続構造1の一面に面する。
【0072】
接続ステップにおいて、タブ部101は電極組立体100とは反対を向く接続構造1の一面に固定されて接続される。本ステップにおいて、タブ部101と接続構造1との接続方法は、固定のためレーザ溶接を採用してよく、レーザ溶接は溶接速度が速く加工精度が高い。加えて、タブ部101と接続構造1との接続は、超音波溶接やはんだ付けといった抵抗溶接以外の接続方法により実行されてもよく、本実施形態において説明されたものに限定されない。
【0073】
いくつかの実施形態において、曲げステップにおいて、電極組立体100は2つのグループで提供されてよい。電極組立体100の2つのグループの2つの第1側面102は対向して設けられる(第1側面102は、長さ方向における電極組立体100の表面である)。電極組立体100の1方のグループのタブ部101は、電極組立体100の他方のグループとは逆を向く方向に引き出される。電極組立体100の2つのグループのタブ部101は、幅方向における接続構造1の2つの端部の周囲にてそれぞれ折り曲げられ、2つのタブ部101は電極組立体100から離れた接続構造1の一面上に設けられる。1つの集電部材が、電極組立体100の2つのグループの同一端で2つのタブ部101に対応して接続される。
【0074】
いくつかの実施形態において、曲げステップの前に、方法はタブ部101の多層単片タブ上のタブの前処理を実行することを少なくとも含み、多層単片タブはタブ部101を形成するよう統合される。タブ部101は多層単片タブを統合することにより形成され、タブ部101が折り曲げられる前に、タブの前処理が多層単片タブに実行される必要があることが理解できる。タブの前処理方法には、多層単片タブ上で超音波予備溶接又は熱プレスを実行し、次いで処理済み多層単片タブの長さを切断することを含み、これにより多層単片タブがタブ部101に形成されることができる。タブ部101の長さは実際の要件に応じて選択され、本実施形態において特に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明において提供される集電部材、電池、及び電池製造方法は、集電部材に貫通溝が穿かれた後の劣った構造的強度の問題を解決することができる。
【符号の説明】
【0076】
1:接続構造
2:引出構造
100:電極組立体
101:タブ部
102:第1側面
104:カバープレート組立体
105:筐体
111:凸部
1011:保護部材
11:貫通溝
13:保護部材
200:集電部材ツーリング
201:挿入部
202:支持部
203:突出部
204:集電部材ツーリング底板