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特許7538218丸い角を有する矩形反射器を備えるバックライトとそのバックライトの製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】丸い角を有する矩形反射器を備えるバックライトとそのバックライトの製造方法
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20240814BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20240814BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20240814BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240814BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20240814BHJP
【FI】
F21S2/00 413
F21S2/00 423
F21V19/00 170
G02F1/13357
F21Y115:10
F21Y115:15
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022515031
(86)(22)【出願日】2020-08-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-04
(86)【国際出願番号】 US2020046588
(87)【国際公開番号】W WO2021045894
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2023-06-23
(31)【優先権主張番号】62/896,266
(32)【優先日】2019-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ハン,ソンフォン
(72)【発明者】
【氏名】ククセンコフ,ドミトリ ウラディスラヴォヴィッチ
【審査官】谷口 東虎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-012681(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 19/00
G02F 1/13357
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックライトであって、
基板と、
前記基板上に配置された複数の光源と、
前記複数の光源を覆うように配置された導光板と、
前記導光板の、前記複数の光源に対向する面とは反対側の面上に、前記導光板に平行になるよう配置され、丸い角を持つ複数の矩形反射器と
を備え、前記各反射器は1つの光源に対応する、バックライト。
【請求項2】
前記複数の反射器のそれぞれは、丸い角を持つ正方形反射器から成る、請求項1記載のバックライト。
【請求項3】
前記複数の反射器のそれぞれは、中央矩形部と前記中央矩形部の各角から延びる丸い角部とを有し、
前記各丸い角部の長さ半径は前記中央矩形部の長さより大きいか等しい、請求項1又は2記載のバックライト。
【請求項4】
前記複数の光源のそれぞれは、矩形形状の発光ダイオードから成る、請求項1~3のいずれかに記載のバックライト。
【請求項5】
バックライトであって、
基板と、
前記基板上に配置された複数の矩形の光源と、
前記基板上に配置され、前記複数の矩形の光源の各々を囲む反射層と、
前記複数の光源を覆うように配置された導光板であって、パターンを成す光抽出器を含む導光板と、
前記導光板の、前記複数の光源に対向する面とは反対側の面上に、前記導光板に平行になるよう配置され、丸い角を持つ複数の矩形反射器と
を備え、前記各反射器は1つの光源に対応する、バックライト。
【請求項6】
前記複数の光源を前記導光板に結合する光学接着剤を更に備え、前記光学接着剤は前記導光板の屈折率より大きいか等しい屈折率を有する、請求項5記載のバックライト。
【請求項7】
バックライトであって、
基板と、
前記基板上に配置された複数の光源と、
前記基板上に配置され、前記複数の光源の各々を囲む反射層と、
前記複数の光源を覆うように配置された導光板であって、パターンを成す光抽出器を含む導光板と、
前記導光板の、前記複数の光源に対向する面とは反対側の面上に、前記導光板に平行になるよう配置された複数の反射器と
を備え、前記各反射器の形状は1つの対応する光源の形状に対応し、
前記複数の光源のそれぞれは、矩形の光源から成り、前記複数の反射器のそれぞれは、丸い角を持つ矩形反射器から成る、バックライト。
【請求項8】
バックライトを製造するための方法であって、
基板上に複数の光源を配列するステップと、
前記基板上に反射層を付けるステップと、
導光板にパターンを成す光抽出器を付けるステップと、
前記導光板に平行な平面内の丸い角を持つ複数の矩形反射器を前記導光板上に付けるステップと、
前記各反射器が1つの光源に対応するように前記導光板を前記複数の光源を覆って配置するステップと
を含む方法。
【請求項9】
前記複数の反射器を前記導光板上に付けるステップは、丸い角を持つ複数の正方形反射器を前記導光板上に付けるステップから成る、請求項記載の方法。
【請求項10】
前記複数の反射器のそれぞれは、中央矩形部と前記中央矩形部の各角から延びる丸い角部とを有し、
前記各丸い角部の長さ半径は前記中央矩形部の長さより大きいか等しい、請求項又は記載の方法。
【請求項11】
前記基板上に前記複数の光源を配列するステップは、前記基板上に複数の矩形形状の発光ダイオードを配列するステップから成る、請求項10のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2019年9月5日に出願された米国仮特許出願第62/896266号の米国特許法第119条の下の優先権の利益を主張するものであり、その内容全体を本明細書に引用する。
【技術分野】
【0002】
本開示は概ね、ディスプレイのバックライトに関する。特に、丸い角を有する矩形反射器を備えるバックライトに関する。
【背景技術】
【0003】
液晶ディスプレイ(LCD)は様々な電子機器、例えば携帯電話、ラップトップ、電子タブレット、テレビ、及びコンピュータモニターに広く使用されている。LCDは光弁ベース・ディスプレイであり、そのディスプレイパネルは個々にアドレス可能な光弁の配列を備える。LCDは画像を生成するために波長変換される、フィルターを通される、及び/又は偏光させられる光を生成するバックライトを備えてもよい。バックライトはエッジ照明又は直接照明であってよい。エッジ照明バックライトは、表面から光を放出する導光板にエッジ結合された発光ダイオード(LED)配列を備えてもよい。直接照明バックライトはLCDパネルの真背後にLEDの2次元(2D)配列を備えてもよい。
【0004】
直接照明バックライトはエッジ照明バックライトと比べて改善された動的コントラストの利点を有することがある。例えば、直接照明バックライトを備えたディスプレイは各LEDの輝度を独立して調整して画像全体の輝度のダイナミックレンジを設定しうる。これは局所調光として一般に知られている。しかし、所望の光均一性を実現し及び/又は直接照明バックライトの熱点を避けるために、拡散板又は膜がLEDからある距離に配置されることがあり、その結果、ディスプレイ全体厚みがエッジ照明バックライトのそれより大きくなる。複数のLEDを覆って配置される複数のレンズが直接照明バックライト内の光の横方向広がりを改善するのに使用されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このような構成におけるLEDと拡散板又は膜の間の光学距離OD(例えば、少なくとも10から通常約20~30ミリメートル)の結果、望ましくない大きなディスプレイ全体厚みとなり、及び/又はこれらの構成は、バックライトの厚みが小さくなると望ましくない光学的損失を生じさせることがある。エッジ照明バックライトはより薄いが、各LEDからの光は導光板の大きな領域に亘って拡がりうり、個々のLED又はLED群をオフすることは動的コントラスト比に最小の影響を有することがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の幾つかの実施形態はバックライトに関する。バックライトは基板、複数の光源、導光板、及び丸い角を持つ複数の矩形反射器を備える。複数の光源は基板に最も近い。導光板は複数の光源に最も近い。丸い角を持つ複数の矩形反射器は導光板に平行な平面内にあり、各反射器は1つの光源に対応する。
【0007】
本開示の他の実施形態はバックライトに関する。バックライトは基板、複数の矩形の光源、反射層、導光板、及び丸い角を持つ複数の矩形反射器を備える。複数の矩形の光源は基板に最も近い。反射層は基板上にある。導光板は複数の光源に最も近く、パターンを成す光抽出器を含む。丸い角を持つ複数の矩形反射器は導光板に平行な平面内にあり、各反射器は1つの光源に対応する。
【0008】
本開示の更に他の実施形態はバックライトに関する。バックライトは基板、複数の光源、反射層、導光板、及び複数の反射器を備える。複数の光源は基板に最も近い。反射層は基板上にある。導光板は複数の光源に最も近く、パターンを成す光抽出器を含む。複数の反射器は導光板に最も近く、各反射器の形状は1つの対応する光源の形状に対応する。
【0009】
本開示の更に他の実施形態はバックライトを製造するための方法に関する。この方法は基板上に複数の光源を配列するステップを含む。この方法は前記基板上に反射層を付けるステップを更に含む。この方法は導光板にパターンを成す光抽出器を付けるステップを更に含む。この方法は前記導光板に平行な平面内の丸い角を持つ複数の矩形反射器を前記導光板上に付けるステップを更に含む。この方法は前記各反射器が1つの光源に対応するように前記導光板を前記複数の光源を覆って配置するステップを更に含む。
【0010】
本書に開示したバックライトは、光効率が改善された薄い直接照明バックライトである。光源を隠す能力が改善されたバックライトは、より薄いバックライトとなる一方、位置合わせ誤差の改善された許容範囲を有する。光源を隠す改善された能力は、バックライトの光源の真上のいわゆる熱点の除去を可能にし、従って、ディスプレイ全体に亘って輝度が均一になる。
【0011】
追加の特徴及び利点は下記の詳細な説明で明らかにされ、その説明から部分的には当業者には容易に明白であるか、又は下記の詳細な説明、請求項、及び添付図面を含む本明細書に記載された実施形態を実施することで理解されるであろう。
【0012】
上記概要説明と下記の詳細な説明の両方とも単に例示であり、請求項の特質及び特性を理解するための概観又は枠組みを提供するよう意図されていることは理解されるべきである。添付図面は更なる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ一部をなしている。図面は1つ以上の実施形態を例示し、記述内容と共に様々な実施形態の原理と動作を説明するよう働く。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】丸い角を持つ矩形反射器を備える代表的なバックライトの断面図である。
図1B図1Aのバックライトの基板上の複数の光源及び反射層の上面図である。
図1C図1Aのバックライトの導光板上の各反射器を囲むパターンを成す光抽出器の上面図である。
図1D図1Aのバックライトの導光板上の各反射器を囲むパターンを成す光抽出器の上面図である。
図2A】丸い角を持つ正方形反射器を備える図1Aの代表的なバックライトの詳細を示す。
図2B】丸い角を持つ正方形反射器を備える図1Aの代表的なバックライトの詳細を示す。
図2C】丸い角を持つ正方形反射器を備える図1Aの代表的なバックライトの詳細を示す。
図3A】丸い角を持つ矩形反射器を備える図1Aの代表的なバックライトの詳細を示す。
図3B】丸い角を持つ矩形反射器を備える図1Aの代表的なバックライトの詳細を示す。
図3C】丸い角を持つ矩形反射器を備える図1Aの代表的なバックライトの詳細を示す。
図4】丸い角を持つ矩形反射器を備える代表的な液晶ディスプレイ(LCD)の断面図である。
図5】バックライトを製造するための代表的な方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付の図面にそれらの例が示された本開示の実施形態を詳細に記述する。可能ならいつでも、同じ又は類似の部品を指すために同じ符号を全図面に亘って使用する。しかし、本開示は多くの異なる形態で具体化されてよいし、本明細書に明記された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0015】
範囲は本明細書で「約」特定の値から及び/又は「約」別の特定の値までとして表されうる。そのような範囲を表す時、別の実施形態はその特定の値から及び/又はその別の特定の値までを含む。同様に、先行する「約」の使用により値が近似値として表される時、その特定の値は別の実施形態を形成することは理解されるであろう。各範囲の端点は他の端点と関連してまた他の端点と独立して意味があることも理解されるであろう。
【0016】
本書で使用される方向の用語、例えば上方、下方、右、左、前、後、上面、底面、垂直、水平は描かれた図を参照してのみ使用され、絶対的な方向を示唆するように意図されていない。
【0017】
そうでないと明確に記述されていない限り、本書で明らかにされるどんな方法も、特定の順序でそのステップが実行されることを要求していると解釈されることも、またどんな装置でも特定の向きが要求されることも決して意図していない。従って、方法請求項がそのステップが従う順序を実際に明記しない場合、又は装置請求項が個々の部品の順序又は向きを実際に明記しない場合、又は請求項でも説明でもステップが特定の順序に限定されるべきであると明記されていない、又は装置の部品の特定の順序又は向きが明記されていない場合、順序又は向きがどんな点でも推測されることは決して意図されていない。この事は、ステップの配列、動作フロー、部品の順序、又は部品の向きに関する論理事項、文法構成又は句読点から導出される平易な意味、本書で説明される実施形態の数又は種類を含む、解釈のためのどんな可能な非明示の根拠にも当てはまる。
【0018】
本書で使用されるように、文脈からそうでないと明らかに指示されない限り、英語の単数形「a」、「an」、及び「the」は複数の指示対象を含む。従って、例えば、1つの構成要素への言及は、文脈からそうでないと明らかに示されない限り、2つ以上のそのような構成要素を有する態様を含む。
【0019】
図1A~1Dを参照すると、代表的なバックライト100の様々な図が描かれている。図1Aはバックライト100の断面図である。バックライト100は基板102、反射層104、複数の光源106、導光板108、パターンを成す光抽出器110、及び丸い角を持つ複数の矩形反射器112を備えてよい。複数の光源106は基板102上に配列され、基板102と電気的に連通する。反射層104は基板102上にあり、各光源106を囲む。導光板108は複数の光源106を覆い各光源106に光学的に結合される。代表的な実施形態では、光学接着剤109が複数の光源106を導光板108に結合するために使用されてもよい。光学接着剤(例えば、フェニルシリコーン)は導光板108の屈折率以上の屈折率を有する場合がある。パターンを成す光抽出器110は導光板108の上面上に配置される。丸い角を持つ複数の矩形反射器112は導光板108に平行な平面内(例えば、導光板108の上面上)に配列されている。丸い角を持つ各矩形反射器112は1つの光源106に対応する。丸い角を持つ各矩形反射器112は対応する光源106と位置合わせされているか又は対応する光源106から導光板108に平行な方向(例えば、水平又は斜め方向)に最大約0.5ミリメートルまで又は別の適切な距離までずれていてよい。ずれの許容範囲は丸い角を持つ矩形反射器112の形状による。
【0020】
矩形反射器112の設計はバックライトの性能に直接関係する。従来のバックライトは放射対称のために純粋に円形形状の反射器を使用することがある。しかし、光源、例えば発光ダイオード(LED)源、しばしば矩形又は正方形形状の1つ又は複数の半導体チップを備えることがあり、従って、純粋に円形の反射器は最適な設計上の選択肢ではないことがある。矩形の光源と純粋に円形の反射器の対称の違いの効果は、製造工程での様々な不正確さから通常生じる光源と反射器の間の何かずれがある時、明らかに見られる。純粋に円形の反射器が正方形の光源から複数の方向にずれている時、導光板から反射器の上方への照明出力は変わる。例えば、光源の辺の1つに平行な水平方向に沿って第1のずれが存在し、及び/又は光源の辺の1つに斜めの方向(例えば、45度)に沿って第2のずれが存在する場合がある。
【0021】
純粋に円形の反射器は光源から直接出てくる光を阻止し、その結果、反射器の中央で低い照度になる。矩形の光源と純粋に円形の反射器の間に水平方向にずれが存在する時、反射器を囲む照度に2つのピークがありうる。光源の2つの角は反射器の縁により近いので、角からより多くの光が漏れ出て、2つのピークが形成される場合がある。もし矩形の光源と純粋に円形の反射器の間に斜め方向にずれが存在する時、光源の1つの角が反射器の縁により近いことによって1つのピークが存在する場合がある。また、斜めずれの場合、純粋に円形の反射器のピーク照度は水平ずれの場合より大きい。従って、純粋に円形の反射器の場合、異なる方向のずれへの異方性応答が存在する。しかし、本書に開示される丸い角を持つ矩形形状反射器112は、応答がより等方性であるか又はずれの方向に感受性が低くなる反射器形状を有する。従って、本書に開示される丸い角を持つ矩形形状反射器112は、純粋に円形の反射器に比べてずれの改善された許容範囲を有する。
【0022】
図1Bは基板102上の複数の光源106及び反射層104の上面図である。光源106は複数の行と複数の列を有する2D配列に配列される。図1Bに3行3列の9つの光源106が示されているが、他の実施形態ではバックライト100は、任意の適切な数の行と任意の適切な数の列に配列された任意の適切な数の光源106を備えてもよい。光源106はまた、他の周期的なパターン、例えば六角形もしくは三角形格子、又は準周期的もしくは厳密には周期的でないパターンに配列されてもよい。例えば、光源106間の間隔はバックライトの縁及び/又は角でより小さい場合がある。
【0023】
基板102はプリント基板(PCB)、ガラスもしくはプラスチック基板、又は各光源を個々に制御するために電気信号を各光源106へ通すための別の適切な基板であってよい。基板102は硬い基板又は柔軟な基板であってよい。反射層104は、例えば銀、白金、金、銅などの金属箔、誘電材料(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの重合体)、多孔質重合体材料、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメチル・メタクリレート(PMMA)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)など、多層誘電干渉膜、又は二酸化チタン、硫酸バリウムなどの白い無機粒子もしくは光を反射するのに適切な他の材料を含む反射性インクから成ってもよい。
【0024】
各光源106は、例えばLED、マイクロLED、有機LED(OLED)、又は約100ナノメートルから約750ナノメートルの範囲の波長を持つ別の適切な光源であってよい。各光源106からの光は導光板108に光学的に結合される。本書で使用するように、用語「光学的に結合される」は光源が導光板108の表面に位置し導光板108と直接又は光学的に透明な接着剤109を介して光学的に接触し、全反射のため少なくとも部分的に伝搬する光を導光板に導入することを表すように意図されている。各光源106からの光は導光板108に光学的に結合され、光の第1部分は導光板108内を全反射のため横方向に進み光抽出器110によって導光板から外へ抽出され、光の第2部分は、反射層104及び丸い角を持つ矩形反射器112の反射面での多重反射のため反射層104と丸い角を持つ矩形反射器112の間を、又は光学膜積層(図4に示す)と反射層104の間を横方向に進む。
【0025】
様々な実施形態によれば、導光板108は照明及び表示用途で使用される任意の適切な透明材料から成りうる。本書で使用されるように、用語「透明な」は導光板が、スペクトルの可視領域(約420~750ナノメートル)において500ミリメートルの長さを通して約70%超の光透過率を有することを表すように意図されている。実施形態では、代表的な透明材料は紫外(UV)領域(約100~400ナノメートル)において500ミリメートルの長さを通して約50%超の光透過率を有してもよい。様々な実施形態によれば、導光板は約450ナノメートルから約650ナノメートルの範囲の波長の場合、50ミリメートルの長さを通して95%以上の光透過率を有してもよい。
【0026】
導光板の光学特性は透明材料の屈折率によって影響されうる。様々な実施形態によれば、導光板108は約1.3から約1.8の範囲の屈折率を有してよい。他の実施形態では、導光板108は比較的低いレベルの光減衰(例えば、吸収及び/又は散乱のため)を有してよい。導光板108の光減衰αは、例えば約420~750ナノメートルの範囲の波長の場合、約5デシベル/メートル未満でありうる。導光板108は高分子材料、例えばプラスチック(例えば、ポリメチル・メタクリレート(PMMA)、メチルメタクリル酸スチレン(MS)、ポリジメチルシロキサン(PDMS))、ポリカーボネート(PC)、又は他の同様の材料から成ってもよい。導光板108はまた、ガラス材料、例えばアルミノケイ酸塩、アルカリアルミノケイ酸塩、ホウケイ酸塩、アルカリホウケイ酸塩、アルミノホウケイ酸塩、アルカリアルミノホウケイ酸塩、ソーダ石灰、又は他の適切なガラスから成ってもよい。ガラス導光板108として使用するのに適した商業的に入手可能なガラスの非限定の例は、米国コーニング社のEAGLE XG(登録商標)、Lotus(商標)、Willow(登録商標)、Iris(商標)、及びGorilla(登録商標)ガラスを含む。
【0027】
図1C及び1Dは導光板108上の各反射器112を囲むパターンを成す光抽出器110の上面図である。図1Cにおいては、各反射器は丸い角を持つ正方形反射器112aから成り、図1Dにおいては、各反射器は丸い角を持つ矩形反射器112bから成る。丸い角を持つ各正方形反射器112a(丸い角を持つ矩形反射器の特定の実施形態)は正方形形状光源106に対応し、丸い角を持つ各矩形反射器112bは、反射器112bと同じ向きの矩形形状光源106に対応してよい。図1C及び1Dにおいて、パターンを成す光抽出器110は各反射器112の縁まで延在するが、他の実施形態では、図1Aに示すようにパターンを成す光抽出器110は各反射器112の縁から間隔があいてもよい。
【0028】
導光板108はその上面上にパターンを成す光抽出器110を有する。代表的な実施形態では、導光板108は、導光板の上面上のパターンを成す光抽出器110の代わりに又は加えて導光板の下面にパターンを成す光抽出器を有してもよい。本書で使用されるように、用語「パターン」は導光板の表面上又は下に任意の特定のパターン又はデザイン(例えば、ランダム又は配列された、繰り返し又は非繰り返し、均一又は不均一であってよい)の光抽出器が存在することを表すように意図されている。他の実施形態では、光抽出器は導光板の表面に隣接する(例えば、表面下の)基質内に位置してもよい。例えば、光抽出器は表面に亘って分配されてもよく(例えば、粗面又は隆起した表面を作る織地特徴として)、又は導光板全体に又は一部に分配されてもよい(例えば、レーザー損傷した箇所又は特徴として)。
【0029】
そのような光抽出器を作製するための適切な方法は、印刷、例えばインクジェット印刷、スクリーン印刷、マイクロ印刷など、エンボスもしくはマイクロ複製、例えば導光板材料自体もしくは導光板の表面上に被覆された追加の材料へのUVもしくは熱エンボス、模様付け、機械的荒面仕上げ、エッチング、射出成形、被覆、レーザー損傷、又はそれらの任意の組み合わせを含んでよい。そのような方法の非限定の例は、例えば表面を酸エッチングする、表面をTiO粒子充填インク又は塗料で被覆する、表面を様々なサイズの微小重合体又はガラスビーズを含む透明なインクで被覆する、及び表面上又は基板基質内にレーザーをフォーカスすることで基板をレーザー損傷することを含む。
【0030】
反射器112(112a及び112bを含む)は導光板108の上面上に直接作製されてもよい。反射器112は光源106を隠す能力を増加させる。導光板108の上面上に直接反射器112を作製することはまた、スペースを節約する。代表的な実施形態では、各反射器112は拡散反射器であり、各反射器112は、導光板108内を全反射により伝搬しうるように十分高角度の一部の光線を散乱させることでバックライト100の性能を更に向上させる。そのような光線は反射器112と反射層104の間、又は光学膜積層と反射層104の間の複数の跳ね返りを経験せず、従って、光強度の損失を防ぎ、バックライトの効率を増加させる。代表的な実施形態では、各反射器112は鏡面反射器である。他の実施形態では、各反射器112の一部の領域はより拡散性の反射率を有し、他の領域はより鏡面性の反射率を有する。
【0031】
代表的な実施形態では、各反射器112は一定の厚みを有する単一層から成る。各反射器112は、例えば白インク、黒インク、金属インク、又は他の適切なインクでパターンを印刷(例えばインクジェット印刷、スクリーン印刷、マイクロ印刷など)することで形成されてもよい。各反射器112はまた、先ず白又はメタリックな材料から成る切れ目のない層を、例えば物理的気相成長法(PVD)又はスロットダイ又はスプレー被覆などの被覆手法で蒸着し、その層に光リソグラフィ又は他の既知の領域選択材料除去方法でパターン付けすることで形成されてよい。各反射器112は異なる光学密度を有してもよい。異なる光学密度は、例えば可変の比率の透明及び反射性インクを導光板108上に印刷する、又は可変の厚みのインクを印刷することで実現されてもよい。異なる光学密度はまた、反射器112をとぎれとぎれにする(反射性材料が所定のパターンに従って幾つかの箇所に存在し他の箇所に存在しないことを意味する)ことで実現されてもよい。代表的な実施形態では、反射器112は反射性材料がない小さな隙間を持つ切れ目のない層でありうる。他の実施形態では、反射器112は相対的に大きな空きスペースにより分離された反射性材料の相対的に小さな切り離されたパッチから成ってもよい。反射器内の覆われたスペースと空きスペースの比率は0と100%の間で変わってよい。
【0032】
代表的な実施形態では、各反射器112は複数の層から成る。各層は一定の厚みを有してもよいが、一定の厚みは層毎で異なってもよい。他の実施形態では、各層は可変の厚みを有してもよい。各層は異なる光学密度を有してもよい。各層は他の層と反射、吸収、及び/又は透過が異なってもよい。各層は、例えば黒い材料を含むことで吸収性であってもよい。各層は、例えば白い又はメタリックな材料を含むことで反射性であってもよい。各層はまた、2つ以上の種類の材料、例えば銀、アルミニウムなどの金属粒子が添加されたインクを含むことで吸収性及び反射性両方であってもよい。この場合、吸収及び/又は反射特性はその反射器に亘って異なってもよい。
【0033】
白い光源106が使用される代表的な実施形態では、反射器112における可変密度の異なる反射性及び吸収性の材料の存在は、バックライトの各調光ゾーンに亘る色シフトを最小にするのに有益でありうる。反射器112と反射層104(図1A)の間の光線の複数の跳ね返りはスペクトルの赤部分の光の青部分より多い損失、又はその逆を引き起こすことがある。この場合、例えば少し色付けされた反射性/吸収性の材料、又は反対符号の分散(この場合、分散は反射及び/又は吸収のスペクトル依存性を意味する)を持つ複数の材料を使用することで反射が色中立であるように設計することは、色シフトを最小にしうる。
【0034】
図2A~2Cは、丸い角を持つ正方形反射器を備える図1Aの代表的なバックライト100の詳細を示す。図2Aはバックライト100の光源106として使用されうる代表的な光源106aの上面図である。この実施形態では、光源106aは正方形形状で、光源の各辺は符号120で示す長さSを有する。図2Bはバックライト100の導光板108の断面図である。導光板108は符号122で示す厚みTを有する。
【0035】
図2Cは丸い角を持つ代表的な正方形反射器112aの上面図である。丸い角を持つ正方形反射器112aの輪郭内の線は、丸い角を持つ正方形反射器112aの様々な部分の寸法を示すために提供され、反射器の一部ではない。なお、下記の丸い角を持つ正方形反射器112aの様々な部分は単に反射器全体の形状を記述するために使用され、反射器の別々の部品ではない。
【0036】
丸い角を持つ正方形反射器112aは、中央正方形部124、中央正方形部124の各角から延びる丸い角部126、及び丸い角部126同士間の中央正方形部124の各辺から延びる矩形部128を含む。中央正方形部124は符号130で示す長さLを有し、各丸い角部126は符号132で示す半径Rを有する。各矩形部128は中央正方形部124の各縁に沿って長さLと丸い角部126の各縁に沿って半径Rに等しい幅を有する。各丸い角部126の半径Rは中央正方形部124の長さLより大きいか等しくてよい。代表的な実施形態では、各丸い角部126の半径Rは中央正方形部124の長さLの2倍より大きいか等しくてもよい。
【0037】
長さLと半径Rは光源106aの長さSと導光板108の厚みTの次のような関数であってもよい:
L=a×S+b×T、
R=c×S+d×T
ここでaは約0.1から約0.2の範囲、bは約0.28から約0.4の範囲、cは約0.26から約0.54の範囲、dは約0.73から約1.06の範囲である。
【0038】
代表的な実施形態では、aは約0.158、bは約0.347、cは約0.405、dは約0.895である。例えば、約1.6ミリメートルの長さSを有する正方形光源106aと約1.10ミリメートルの厚みTを有する導光板108の場合、中央正方形部124の長さLは約0.63ミリメートルに等しく、各丸い角部126の半径Rは約1.63ミリメートルに等しいであろう。正方形光源106aに対応する丸い角を持つ正方形反射器112aを使用することで、各反射器112aは対応する光源106aからある量まで(例えば、最大約0.5ミリメートルまで)導光板に平行な方向に(例えば、水平又は斜め方向に)ずれてもよい。
【0039】
図3A~3Cは、丸い角を持つ矩形反射器を備える図1Aの代表的なバックライト100の詳細を示す。図3Aはバックライト100の光源106として使用されうる代表的な光源106bの上面図である。この実施形態では、光源106bは矩形で、光源の2つの対向する辺は符号140で示す長さSを有し他の2つの対向する辺は符号142で示す幅Sを有する。図3Bはバックライト100の導光板108の断面図である。導光板108は符号144で示す厚みTを有する。
【0040】
図3Cは丸い角を持つ代表的な矩形反射器112bの上面図である。丸い角を持つ矩形反射器112bの輪郭内の線は丸い角を持つ矩形反射器112bの様々な部分の寸法を示すために提供され、反射器の一部ではない。なお、下記の丸い角を持つ矩形反射器112bの様々な部分は単に反射器全体の形状を記述するために使用され、反射器の別々の部品ではない。
【0041】
丸い角を持つ矩形反射器112bは中央矩形部146、中央矩形部146の各角から延びる丸い角部148、丸い角部148同士間の中央矩形部146の各短辺(例えば、左辺と右辺)から延びる矩形部150、及び丸い角部148同士間の中央矩形部146の各長辺(例えば、上辺と下辺)から延びる矩形部150を含む。中央矩形部146は符号152で示す長さLと符号154で示す幅Lを有する。各丸い角部148は符号156で示す長さ半径Rと符号158で示す幅半径Rを有する。各矩形部150は中央矩形部146の短縁に沿って長さLと丸い角部148の各縁に沿って幅半径Rに等しい幅を有する。各矩形部150は中央矩形部146の長縁に沿って幅Lと丸い角部148の各縁に沿って長さ半径Rに等しい長さを有する。各丸い角部148の長さ半径Rは中央矩形部146の長さLより大きいか等しくてもよく、各丸い角部148の幅半径Rは中央矩形部146の幅Lより大きいか等しくてもよい。代表的な実施形態では、各丸い角部148の長さ半径Rは中央矩形部146の長さLの2倍より大きいか等しくてもよく、各丸い角部148の幅半径Rは中央矩形部146の幅Lの2倍より大きいか等しくてもよい。
【0042】
長さL、幅L、長さ半径R、及び幅半径Rは光源106bの長さS及び幅Sと導光板108の厚みTの次のような関数であってもよい:
=a×S+b×T、
=c×S+d×T、
=a×S+b×T、
=c×S+d×T、
ここでaは約0.1から約0.2の範囲、bは約0.28から約0.4の範囲、cは約0.26から約0.54の範囲、dは約0.73から約1.06の範囲である。
【0043】
代表的な実施形態では、aは約0.158、bは約0.347、cは約0.405、dは約0.895である。例えば、約1ミリメートルの長さSと約2ミリメートルの幅Sを有する矩形光源106bと約1.10ミリメートルの厚みTを有する導光板108の場合、中央矩形部146の長さLは約0.539ミリメートルに等しく、中央矩形部146の幅Lは約0.697ミリメートルに等しく、各丸い角部148の長さ半径Rは約1.389ミリメートルに等しく、各丸い角部148の幅半径Rは約1.794ミリメートルに等しいであろう。矩形光源106bに対応する丸い角を持つ矩形反射器112bを使用することで、各反射器112bは対応する光源106bからある量まで(例えば、最大約0.5ミリメートルまで)導光板に平行な方向に(例えば、水平又は斜め方向に)ずれてもよい。
【0044】
図4は代表的な液晶ディスプレイ(LCD)140の断面図である。LCD140は図1A~3Cを参照して説明し例示した丸い角を持つ矩形反射器112を有するバックライト100を備える。加えて、LCD140はバックライト100を覆う拡散板146を任意選択で、拡散板146を覆う量子ドット膜148を任意選択で、量子ドット膜148を覆うプリズム膜150を任意選択で、プリズム膜150を覆う反射偏光板152を任意選択で、及び反射偏光板152を覆う表示パネル154を備える。
【0045】
バックライト100の適正な機能のために光源106と導光板108上の丸い角を持つ矩形反射器112の間の整列を維持するために、広い範囲の動作温度に亘って導光板108上の丸い角を持つ矩形反射器112と基板102上の光源106両方が互いに良好に位置合わせされているように導光板108と基板102は同じ又は類似の種類の材料で作られるのが有利である。代表的な実施形態では、導光板108と基板102は同じプラスチック材料で作られている。他の実施形態では、導光板108と基板102は同じ種類のガラスで作られている。
【0046】
導光板108と基板102上の光源106の位置合わせを保つ別の策は、高度に柔軟な基板を使用することである。高度に柔軟な基板は部品の半田付けを許すようにポリイミド又は他の高温耐性重合体膜から作られてもよい。高度に柔軟な基板はまた、通常よりかなり薄い厚みのFR4又はガラスファイバーなどの材料から作られてもよい。代表的な実施形態では、0.4ミリメートル厚のFR4材料は動作温度変化による寸法変化を吸収するのに十分柔軟でありえ、基板102として使用されてよい。
【0047】
図5はバックライトを製造するための代表的な方法200を示すフロー図である。方法200は、例えば図1A~3Cを参照して説明し例示したバックライト100を製造するために使用されてよい。図5に示すように、202で方法200は複数の光源を基板上に配列するステップを含む。例えば、複数の光源106は基板102上に図1Aに示すように配列されてよい。代表的な実施形態では、複数の光源を基板上に配列するステップは、複数の矩形形状発光ダイオードを基板上に配列するステップから成る。複数の矩形形状発光ダイオードを基板上に配列するステップは、複数の正方形形状発光ダイオードを基板上に配列するステップから成ってもよい。
【0048】
204で、方法200は基板上に反射層を付けるステップを含む。例えば、反射層104は図1Aに示すように基板102に付けられてよい。206で、方法200は導光板にパターンを成す光抽出器を付けるステップを含む。例えば、パターンを成す光抽出器110は図1Aに示すように導光板108に付けられてよい。208で、方法200は導光板上に導光板に平行な平面内に丸い角を持つ複数の矩形反射器を付けるステップを含む。例えば、丸い角を持つ複数の矩形反射器112が図1Aに示すように導光板108に付けられてよい。代表的な実施形態では、導光板上に複数の反射器を付けるステップは、導光板上に丸い角を持つ複数の正方形反射器を付けるステップから成る。導光板上に複数の反射器を付けるステップは、複数の反射器を導光板上に印刷するステップから成ってもよい。代表的な実施形態では、各反射器は中央矩形部と中央矩形部の各角から延びる丸い角部とを有する。各丸い角部の半径は中央矩形部の長さより大きいか等しくてよい。代表的な実施形態では、各丸い角部の半径は中央矩形部の長さの2倍より大きいか等しくてもよい。
【0049】
210で、方法200は各反射器が1つの光源と対応するように複数の光源を覆って導光板を配置するステップを含む。例えば、導光板108(光抽出器110及び反射器112を有する)は図1Aに示すように各反射器112が1つの光源106と対応するように複数の光源を覆って配置される。代表的な実施形態では、複数の光源を覆って導光板を配置するステップは、各反射器が対応する光源から導光板に平行な方向に(例えば、水平又は斜め方向に)最大0.5ミリメートルまでずれるように複数の光源を覆って導光板を配置するステップから成る。
【0050】
本開示の要旨と範囲から逸脱することなく様々な改良及び変更が本開示の実施形態に成されうることは当業者には明らかであろう。そのような改良及び変更が添付の請求項とそれらの等価物の範囲内に入る場合、本開示はそれらの改良及び変更を含むことが意図されている。
【0051】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0052】
実施形態1
バックライトであって、
基板と、
前記基板に最も近い複数の光源と、
前記複数の光源に最も近い導光板と、
前記導光板に平行な平面内の丸い角を持つ複数の矩形反射器と
を備え、前記各反射器は1つの光源に対応する、バックライト。
【0053】
実施形態2
前記複数の反射器のそれぞれは、丸い角を持つ正方形反射器から成る、実施形態1記載のバックライト。
【0054】
実施形態3
前記複数の反射器のそれぞれは、中央矩形部と前記中央矩形部の各角から延びる丸い角部とを有し、
前記各丸い角部の長さ半径は前記中央矩形部の長さより大きいか等しい、実施形態1記載のバックライト。
【0055】
実施形態4
前記各丸い角部の前記長さ半径は前記中央矩形部の前記長さの2倍より大きいか等しい、実施形態3記載のバックライト。
【0056】
実施形態5
前記複数の光源のそれぞれは、矩形形状の発光ダイオードから成る、実施形態1記載のバックライト。
【0057】
実施形態6
前記複数の光源のそれぞれは、正方形形状の発光ダイオードから成る、実施形態5記載のバックライト。
【0058】
実施形態7
前記複数の反射器のそれぞれは、前記対応する光源から前記導光板に平行な方向に最大0.5ミリメートルまでずれている、実施形態1記載のバックライト。
【0059】
実施形態8
バックライトであって、
基板と、
前記基板に最も近い複数の矩形の光源と、
前記基板上の反射層と、
前記複数の光源に最も近い導光板であって、パターンを成す光抽出器を含む導光板と、
前記導光板に平行な平面内の丸い角を持つ複数の矩形反射器と
を備え、前記各反射器は1つの光源に対応する、バックライト。
【0060】
実施形態9
前記複数の光源のそれぞれは、長さ(S)を有する正方形の光源からなり、
前記導光板は厚み(T)を有し、
前記複数の反射器のそれぞれは、長さ(L)を有する正方形の中央部と前記正方形部の各角から延び半径(R)を有する丸い角部とを有し、
L=a×S+b×T、
R=c×S+d×T
が成立し、aは0.1から0.2の範囲、bは0.28から0.4の範囲、cは0.26から0.54の範囲、dは0.73から1.06の範囲である、実施形態8記載のバックライト。
【0061】
実施形態10
前記複数の光源のそれぞれは、長さ(S)及び幅(S)を有する矩形の光源からなり、
前記導光板は厚み(T)を有し、
前記複数の反射器のそれぞれは、長さ(L)及び幅(L)を有する矩形の中央部と前記矩形部の各角から延び長さ半径(R)及び幅半径(R)を有する丸い角部とを有し、
=a×S+b×T、
=c×S+d×T、
=a×S+b×T、
=c×S+d×T、
が成立し、aは0.1から0.2の範囲、bは0.28から0.4の範囲、cは0.26から0.54の範囲、dは0.73から1.06の範囲である、実施形態8記載のバックライト。
【0062】
実施形態11
前記複数の光源を前記導光板に結合する光学接着剤を更に備え、前記光学接着剤は前記導光板の屈折率より大きいか等しい屈折率を有する、実施形態8記載のバックライト。
【0063】
実施形態12
前記複数の反射器のそれぞれは、インクから成る、実施形態8記載のバックライト。
【0064】
実施形態13
バックライトであって、
基板と、
前記基板に最も近い複数の光源と、
前記基板上の反射層と、
前記複数の光源に最も近い導光板であって、パターンを成す光抽出器を含む導光板と、
前記導光板に最も近い複数の反射器と
を備え、前記各反射器の形状は1つの対応する光源の形状に対応する、バックライト。
【0065】
実施形態14
前記複数の光源のそれぞれは、矩形の光源から成り、前記複数の反射器のそれぞれは、前記導光板に平行な平面内の丸い角を持つ矩形反射器から成る、実施形態13記載のバックライト。
【0066】
実施形態15
前記複数の光源のそれぞれは、正方形の光源から成り、前記複数の反射器のそれぞれは、前記導光板に平行な平面内の丸い角を持つ正方形反射器から成る、実施形態13記載のバックライト。
【0067】
実施形態16
前記複数の反射器のそれぞれは、前記対応する光源から前記導光板に平行な方向に最大0.5ミリメートルまでずれている、実施形態13記載のバックライト。
【0068】
実施形態17
バックライトを製造するための方法であって、
基板上に複数の光源を配列するステップと、
前記基板上に反射層を付けるステップと、
導光板にパターンを成す光抽出器を付けるステップと、
前記導光板に平行な平面内の丸い角を持つ複数の矩形反射器を前記導光板上に付けるステップと、
前記各反射器が1つの光源に対応するように前記導光板を前記複数の光源を覆って配置するステップと
を含む方法。
【0069】
実施形態18
前記複数の反射器を前記導光板上に付けるステップは、丸い角を持つ複数の正方形反射器を前記導光板上に付けるステップから成る、実施形態17記載の方法。
【0070】
実施形態19
前記複数の反射器のそれぞれは、中央矩形部と前記中央矩形部の各角から延びる丸い角部とを有し、
前記各丸い角部の長さ半径は前記中央矩形部の長さより大きいか等しい、実施形態17記載の方法。
【0071】
実施形態20
前記各丸い角部の前記長さ半径は前記中央矩形部の前記長さの2倍より大きいか等しい、実施形態19記載の方法。
【0072】
実施形態21
前記複数の反射器を前記導光板上に付けるステップは、前記複数の反射器を前記導光板上に印刷するステップから成る、実施形態17記載の方法。
【0073】
実施形態22
前記基板上に前記複数の光源を配列するステップは、前記基板上に複数の矩形形状の発光ダイオードを配列するステップから成る、実施形態17記載の方法。
【0074】
実施形態23
前記基板上に前記複数の矩形形状の発光ダイオードを配列するステップは、前記基板上に複数の正方形形状の発光ダイオードを配列するステップから成る、実施形態22記載の方法。
【0075】
実施形態24
前記導光板を前記複数の光源を覆って配置するステップは、前記複数の反射器のそれぞれが前記対応する光源から前記導光板に平行な方向に最大0.5ミリメートルまでずれるように前記導光板を前記複数の光源を覆って配置するステップから成る、実施形態17記載の方法。
【符号の説明】
【0076】
100 バックライト
102 基板
104 反射層
106 光源
106a 正方形光源
106b 矩形光源
108 導光板
109 ディスプレイ装置
110 光抽出器
112 矩形反射器
112a 丸い角を持つ正方形反射器
112b 丸い角を持つ矩形反射器
124 中央正方形部
126 丸い角部
128 矩形部
140 液晶ディスプレイ(LCD)
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4
図5