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特許7538220車両ホイール用の空力カバー、空力カバーを車両ホイールに取り付けるシステム、ならびにそのような空力カバーおよび取付システムを有する車両ホイール
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】車両ホイール用の空力カバー、空力カバーを車両ホイールに取り付けるシステム、ならびにそのような空力カバーおよび取付システムを有する車両ホイール
(51)【国際特許分類】
   B60B 7/01 20060101AFI20240814BHJP
   B60B 7/04 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
B60B7/01 B
B60B7/04 S
B60B7/01 C
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022520175
(86)(22)【出願日】2020-10-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-07
(86)【国際出願番号】 US2020054353
(87)【国際公開番号】W WO2021071807
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2023-08-16
(31)【優先権主張番号】62/911,478
(32)【優先日】2019-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518227005
【氏名又は名称】マキシオン・ホイールズ ユー.エス.エイ.エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ファニッツァ,イオセフ
(72)【発明者】
【氏名】ミツヤス,フェルナンド
【審査官】池田 晃一
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-025001(JP,U)
【文献】特開2000-025401(JP,A)
【文献】特開2009-051248(JP,A)
【文献】実開昭60-138801(JP,U)
【文献】特開平10-324104(JP,A)
【文献】特開2003-048403(JP,A)
【文献】特開平07-144501(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0284994(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60B 7/00 - 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両ホイールであって、
ホイールディスクと、
前記ホイールディスクに固定されたホイールリムと、
前記車両ホイールがその周りを回転するように構成されたホイール軸と、
前記ホイールリムに固定されたカバーであって、前記ホイール軸に垂直な方向に、前記ホイールリムから半径方向内向きに延在するカバーと
前記ホイールディスクのホイールハブであって、前記カバーが、前記ホイールリムと前記ホイールハブとの間にわたる、ホイールハブと
を備え
第1および第2の環状部分を有するギアであって、
前記第1の環状部分が少なくとも1つのラグボルト開口を有し、
前記少なくとも1つのラグボルト開口が、ラグボルトを受け入れるように構成され、
前記第1の環状部分が、前記少なくとも1つのラグボルト開口において、前記ホイールディスクとラグナットとの間で圧縮されて保持されるように構成され、
前記カバーが前記第2の環状部分に固定される、
ギア
をさらに備える、
車両ホイール。
【請求項2】
前記カバーの中央開口であって、前記ホイール軸が通過する中央開口をさらに備える、
請求項に記載の車両ホイール。
【請求項3】
前記カバーに少なくとも1つの通気孔をさらに備える、
請求項に記載の車両ホイール。
【請求項4】
前記少なくとも1つの通気孔が複数の通気孔のうちの1つであり、
前記複数の通気孔が、前記カバーの周りに周方向に配列された、
請求項に記載の車両ホイール。
【請求項5】
前記カバーの軸方向部分であって、前記軸方向部分が前記ホイール軸に平行に延在し、前記少なくとも1つの通気孔が前記軸方向部分にある、軸方向部分
をさらに備える、
請求項に記載の車両ホイール。
【請求項6】
前記少なくとも1つの通気孔にある少なくとも1つのタブであって、前記軸方向部分から垂直に延在する少なくとも1つのタブ
をさらに備える、
請求項に記載の車両ホイール
【請求項7】
記カバーが、少なくとも1つのねじによって前記第2の環状部分に固定される、
請求項に記載の車両ホイール。
【請求項8】
前記カバーが前記ホイールハブと接触するように、前記カバーが前記ホイールハブに固定される、請求項に記載の車両ホイール。
【請求項9】
前記カバーが、鍵穴スロット内のねじによって前記ホイールハブに固定される、
請求項に記載の車両ホイール。
【請求項10】
前記ホイールリムの内側リップ部分と、
前記カバーのビード部分であって、前記内側リップ部分に固定されるビード部分と
をさらに備える、
請求項に記載の車両ホイール。
【請求項11】
ばねリングと、
前記ばねリングの圧縮部分であって、前記ばねリングが、前記カバーを前記ホイールリムに押し付ける、圧縮部分と
をさらに備える、
請求項に記載の車両ホイール。
【請求項12】
前記ばねリングが、前記カバーのビード部分内に保持される、
請求項10に記載の車両ホイール。
【請求項13】
前記ホイールリムと前記カバーとの間に嵌合接続部をさらに備える、
請求項に記載の車両ホイール。
【請求項14】
前記嵌合接続部が鍵穴スロット内のねじまたはスタッドである、
請求項13に記載の車両ホイール。
【請求項15】
前記カバーが、前記ホイール軸に平行な軸方向よりも前記ホイール軸に垂直な半径方向に大きな広がりを有する、
請求項に記載の車両ホイール
【請求項16】
車両ホイールであって、
ホイールディスクと、
前記ホイールディスクに固定されたホイールリムと、
前記車両ホイールがその周りを回転するように構成されたホイール軸と、
前記ホイールリムに固定されたカバーであって、前記ホイール軸に垂直な方向に、前記ホイールリムから半径方向内向きに延在するカバーと
を備え、
前記ホイールリムと前記カバーとの間に嵌合接続部をさらに備え、
前記嵌合接続部は、鍵穴スロット内のねじまたはスタッドである、
車両ホイール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は一般に、車両ホイールに関し、特に、車両ホイール用の空力カバー、空力カバーを車両ホイールに取り付けるための取付システム、ならびにそのような空力カバーおよび取付システムを有する車両ホイールに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]自動車両用ホイールは、一般的に、ラグナットによって車両に固定される。ラグナットは、対応するラグボルトにねじ込まれる、または締め付けられる。ラグボルトは、車両から外向きに、ホイールのホイールディスクを通って延在する。したがって、ラグナットは、車両から離れるホイールの表側に露出される。また、ラグボルトは、典型的には、ラグナットを越えて車両から離れるように延在する。ホイールディスクから外向きに延在して露出されるラグナットおよびボルトは、車両が運転されるときに望ましくない空気抵抗、すなわち抗力を引き起こす。例えば、ラグナットおよびボルトによって引き起こされる空気抵抗は、車両の燃料経済性を低下させる。したがって、車両が運転されるときにラグナットおよびボルトによって引き起こされる空気抵抗を低減することが望まれる。
【発明の概要】
【0003】
[0003]本発明は、車両ホイール、車両ホイール用の空力カバー、空力カバーを車両ホイールに取り付けるための取付システムに関する。
[0004]一実施形態によれば、車両ホイールは、次の特徴、すなわち、ホイールディスク、ホイールディスクに固定されたホイールリム、車両ホイールがその周りを回転するように構成されたホイール軸、およびホイールリムに固定されたカバーのうちの1つまたは複数を個別に、かつ/または、組み合わせて備えてもよい。カバーは、ホイール軸に垂直な方向に、ホイールリムから半径方向内向きに延在する。
【0004】
[0005]この実施形態によれば、車両ホイールはカバーの中央開口をさらに備えてもよい。ホイール軸は中央開口を通過する。
[0006]この実施形態によれば、車両ホイールは、カバーに少なくとも1つの通気孔をさらに備えてもよい。少なくとも1つの通気孔は複数の通気孔のうちの1つであってもよい。複数の通気孔は、カバーの周りに周方向に配列される。少なくとも1つの通気孔は、カバーの軸方向部分にあってもよい。軸方向部分は、車両軸に平行に延在する。車両ホイールは、少なくとも1つの通気孔において少なくとも1つのタブをさらに備えてもよい。少なくとも1つのタブは、軸方向部分から垂直に延在する。
【0005】
[0007]この実施形態によれば、車両ホイールは、ホイールディスクのホイールハブをさらに備えてもよい。カバーは、ホイールリムとホイールハブとの間にわたる。車両ホイールは、第1および第2の環状部分を有する器具をさらに備えてもよい。第1の部分は少なくとも1つのラグナット開口を有する。少なくとも1つのラグナット開口は、ラグボルトを受け入れるように構成される。第1の部分は、少なくとも1つのラグボルトにおいて、ホイールディスクとラグナットとの間で圧縮されて保持されるように構成される。カバーは第2の部分に固定される。カバーは、少なくとも1つのねじによって第2の部分に固定される。
【0006】
[0008]この実施形態によれば、カバーがホイールハブと接触するように、カバーは、ホイールディスクのホイールハブに固定されてもよい。カバーは、鍵穴スロット内のねじによってホイールハブに固定されてもよい。
【0007】
[0009]この実施形態によれば、車両ホイールは、ホイールリムの半径部分と、カバーのビード部分とをさらに備えてもよい。ビード部分は、半径部分に固定される。
[0010]この実施形態によれば、車両ホイールは、ばねリングと、ばねリングの圧縮部分とをさらに備えてもよい。ばねリングは、カバーをホイールリムに押し付ける。ばねリングは、カバーのビード部分内に保持されてもよい。
【0008】
[0011]この実施形態によれば、車両ホイールは、ホイールリムとカバーとの間に嵌合接続部をさらに備えてもよい。嵌合接続部は鍵穴スロット内のねじまたはスタッドであってもよい。
【0009】
[0012]この実施形態によれば、車両ホイールは、ホイール軸に平行な軸方向よりもホイール軸に垂直な半径方向に大きな広がりを有する。
[0013]別の実施形態によれば、車両ホイールは、次の特徴、すなわち、ホイールディスク、ホイールディスクに固定されたホイールリム、車両ホイールがその周りを回転するように構成されたホイール軸、ホイールリムとホイールディスクのハブ部分との間にわたる第1のカバー、およびホイールリムに固定された第2のカバーのうちの1つまたは複数を個別に、かつ/または、組み合わせて備えてもよい。第2のカバーは、ホイール軸に垂直な方向に、ホイールリムから半径方向内向きに延在する。第1のカバーと第2のカバーは、車両ホイールの反対側にある。第1のカバーおよび第2のカバーのそれぞれは、ホイール軸に平行な軸方向よりもホイール軸に垂直な半径方向に大きな広がりを有する。
【0010】
[0014]この実施形態によれば、車両ホイールは、第1のカバーの軸方向部分と、軸方向部分の複数の第1の通気孔と、第1の通気孔のそれぞれにおけるタブと、第2のカバーの複数の第2の通気孔とをさらに備えてもよい。第1および第2の通気孔は、ホイール軸の周りに周方向に配列される。軸方向部分は、ホイール軸に平行に延在し、タブは、軸方向部分に垂直に延在する。
【0011】
[0015]一実施形態の利点は、車両ホイールからの空気抵抗を低減することである。この発明の他の利点は、添付図面に照らして読むとき、好ましい実施形態の以下の詳細な説明から当業者には明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】[0016]本発明の第1の実施形態による車両ホイールの第1の斜視図である。
図2】[0017]図1の車両ホイールの立面図である。
図3】[0018]図1の車両ホイールの第2の斜視図である。
図4】[0019]図1の車両ホイールの第3の斜視図である。
図5】[0020]図1の車両ホイールの第1のカバーおよび第1の取付システムの第1の部分分解斜視図である。
図6】[0021]図1の車両ホイールの第1の断面図であり、第1のカバーおよび第1の取付システムを示している。
図6A】[0022]図6の一部分の拡大図である。
図7】[0023]図2の車両ホイールの第2の断面図であり、第1のカバーおよび第1の取付システムを示している。
図8】[0024]図1の車両ホイールの第2のカバーおよび第2の取付システムの第2の分解斜視図である。
図9】[0025]図1の車両ホイールおよび第2の取付システムの第1の部分斜視図である。
図10】[0026]図1の車両ホイールならびに第2のカバーおよび第2の取付システムの第2の部分斜視図である。
図11】[0027]本発明の第2の実施形態による車両ホイールの部分分解斜視図である。
図12】[0028]図11の車両ホイールのカバーおよび取付システムの部分斜視図である。
図13】[0029]第1の組立状態における図12の車両ホイールの部分斜視図である。
図13A】[0030]図13の車両ホイールの詳細斜視図である。
図14】[0031]第2の組立状態における図12の車両ホイールの部分斜視図である。
図14A】[0032]図14の車両ホイールの詳細斜視図である。
図15】[0033]本発明の第3の実施形態による車両ホイールの第1の部分断面図である。
図16】[0034]図15の車両ホイールの第2の部分断面図である。
図17】[0035]本発明の第4の実施形態による車両ホイールの部分斜視図である。
図18】[0036]本発明の第5の実施形態による車両ホイールの分解斜視図である。
図19】[0037]図18の車両ホイールの部分斜視図である。
図20】[0038]図18の車両ホイールの部分断面図である。
図21】[0039]図18の車両ホイールの第2のカバーの立面図である。
図22】[0040]図22A図18の車両ホイールの立面図である。図22B図18の車両ホイールの立面図である。
図23】[0041]本発明の第6の実施形態による車両ホイールの部分斜視図である。
図24】[0042]図23の車両ホイールの立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0043]次に、図1図4を参照すると、全体を100で示された、車両用の車両ホイールが示されている。車両ホイール100は、ホイール軸102の周りを回転する。車両ホイール100は、ホイールディスク104およびホイールリム106を有する。ホイールリム106は、ホイールディスク104に固定される。ホイールディスク104およびホイールリム106の一般的な構造は、従来技術において知られている。ホイールリム106は、ホイール軸102に平行な方向に軸方向に延在する。非限定的な例として、車両ホイール100は、スチールまたはアルミニウム材料から作製されることがある。非限定的な例として、車両ホイール100は、乗用車、軽トラック、または商用高速道路車両用であってもよい。
【0014】
[0044]車両用ホイール100は、全体を108で示され、図1図3に示された第1の空力カバー、および、全体を110で示され、図4に示された第2の空力カバーをさらに有する。図示のように、第1のカバー108および第2のカバー110は、車両ホイール100などの完全な車両ホイールに取り付けられる、または組み付けられる別々の構成部品または要素であることが好ましい。第1のカバー108および第2のカバー110は、ホイール軸102に対して横断方向であり、ホイール軸102を中心とする。実際、第1のカバー108および第2のカバー110は、概ね、ホイール軸102と交差する平面にある。図面に示すように、第1のカバー108および第2のカバー110は、ホイール軸102に垂直な方向に、ホイールリム106からホイール軸102の方へ半径方向内向きに延在する。
【0015】
[0045]第1のカバー108および第2のカバー110は、プラスチック材料から作製されることが好ましい。これに代えて、第1のカバー108および/または第2のカバー110は、プラスチック材料以外から作製されてもよい。非限定的な例として、第1のカバー108および/または第2のカバー110は、アルミニウムなどの金属材料から作製されてもよい。
【0016】
[0046]図示のように、第1のカバー108は、車両ホイール100の表側と意図された側に組み付けられ、第2のカバー110は、車両ホイール100の裏側と意図された側に組み付けられる。したがって、第1のカバー108と第2のカバー110は、車両ホイール100の反対側にある。これに代えて、第1のカバー108および第2のカバー110は、図示以外の車両ホイール100に組み付けられてもよい。非限定的な例として、第1のカバー108は、車両ホイール100の裏側に組み付けられてもよく、かつ/または、第2のカバー110は、車両ホイール100の表側に組み付けられてもよい。
【0017】
[0047]図1図3に示すように、第1のカバー108は、ホイール軸102とホイールリム106との間を半径方向に延在する。図示のように、第1のカバー108は、隣接する第1の環状部分112、第2の環状部分114、および第3の116を有する。これに代えて、第2のカバー108は、第1の環状部分112、第2の環状部分114、および第3の環状部分116よりも多い、または少ない環状部分を有してもよい。第1の環状部分112および第3の環状部分116は、ホイール軸102に対して概ね横断方向であり、第2の環状部分114は、ホイール軸102に対して概ね垂直方向である。第3の環状部分116は、第1のカバー108に開口118を画定する。開口118は、ホイール軸102を中心とする中央開口であることが好ましい。第1の環状部分112、第2の環状部分114、および第3の環状部分116は、さらに論じられる。
【0018】
[0048]第3の環状部分116とホイールリム106との間には、軸方向部分120がある。図示のように、軸方向部分120は、ホイール軸102に実質的に平行に延在する。これに代えて、軸方向部分120は、ホイール軸102に実質的に平行以外の方向に延在してもよい。第1のカバー108の周りに周方向に配列された通気孔122が軸方向部分120内に画定される。通気孔122は、ホイール軸102に実質的に平行に延在する。図示のように、通気孔122は台形の形状である。これに代えて、通気孔122は台形以外の形状であってもよい。非限定的な例として、通気孔122は、円形、三角形、または他の形状であってもよい。図示のように、通気孔122のそれぞれは、ホイール軸102から半径方向に延在する、対応する平面的なタブ又はフラップ124を有する。タブ124は、対応する通気孔122のそれぞれにおいて、軸方向部分120に対して垂直である。タブ124は、半径方向の乱流を壊し、通気孔122を通る空気の動きを改善する。これに代えて、タブ124は、通気孔122の1つまたは複数、あるいは全てについて省略されてもよい。これに代えて、タブ124は、図示以外の方向に延在してもよい。非限定的な例として、タブ124は、軸方向部分120に対して鋭角または鈍角に延在してもよく、あるいは、タブ124は、湾曲してもよく、またはその他の非平面であってもよい。
【0019】
[0049]図示のように、タブ124は、軸方向部分120から半径方向外向きおよび内向きの両方に延在する。これに代えて、タブ124は、軸方向部分120から外向きまたは内向きにのみ延在してもよい。これに代えて、タブ124のいくつかが、軸方向部分120から外向きに延在してもよく、一方、タブ124の他は、軸方向部分120から内向きに延在してもよい。これに代えて、タブ124の異なるグループが、軸方向部分120から、外向きのみ、内向きのみ、および/または外向きと内向きの両方に延在してもよい。
【0020】
[0050]図4に示すように、第2のカバー110は、第1の環状部分126および第2の環状部分128を有する。これに代えて、第2のカバー110は、第1の環状部分126および第2の環状部分128よりも多いまたは少ない環状部分を有してもよい。第1の環状部分126および第2の環状部分128は、ホイール軸102に対して概ね垂直か、または、横断方向である。第2の環状部分128内には、第2のカバー110の周りに周方向に配列された通気孔130がある。図示のように、通気孔130は、ホイール軸102に対して実質的に横断方向に延在し、ホイール軸102から半径方向には延在しないように配置される。非限定的な例として、通気孔130は、ホイール軸102の周りを螺旋状に配置されてもよい。図示のように、通気孔130は、概ね平行な対向側面を有し、第2の環状部分128の表面に対してある角度で第2の環状部分128を通過する。これに代えて、通気孔130は、図示以外のものであってもよい。第1の環状部分126は、第2のカバー110に開口132を画定する。開口132は、ホイール軸102を中心とする中央開口であることが好ましい。
【0021】
[0051]次に、図5を参照すると、車両ホイール100に第1のカバー108を組み付ける、または固定するための、全体を134で示された第1の取付システムが示されている。第1の取付システム134は、従来技術の車両ホイールに修正を加えずに、従来技術の車両ホイールに第1のカバー108を組み付けるのに使用可能であることが好ましい。第1の取付システム134は、環状器具またはリング136、およびねじ138を含み、これら両方は、図6図7Aを参照して詳細に論じられる。器具136は、スチールまたはアルミニウムなどの金属材料から作製されることが好ましい。これに代えて、器具136は、プラスチック材料から作製されてもよい。器具136は、直立した第1の部分140および第2の部分142を有する。第1の部分140は、ラグボルト用の開口144を有し、第2の部分142は、ねじ138用の、全体を146で示されたスロットを有する。図示のように、ラグホルト開口144は円形で、ねじスロット146はL字形状を有する。これに代えて、ラグボルト開口144および/またはねじスロット146は、図示以外の形状を有してもよい。また、図5には、車両ホイール100用のラグボルト148およびラグナット150が示されている。
【0022】
[0052]次に、図6および図6Aを参照すると、器具136がホイールディスク104に組み付けられて示されている。ラグボルト148は、車両ホイール100を有する車両に、知られている態様で固定される。ラグホルト148は、第1の部分140のラグボルト開口144を通過する。第1の部分140は、ラグナット150によってラグボルト148に保持される、すなわち、第1の部分140は、ホイールディスク104とラグナット150との間で圧縮されて保持される。ラグボルト開口144は、器具136がホイールディスク104に組み付けられるときに、ホイールディスク104上で回転することなく、または動くことなく、ラグボルト148に嵌る大きさであることが好ましい。
【0023】
[0053]次に、図7および図7Aを参照すると、第1のカバー108が器具136に組み付けられて示されている。第1のカバー108は、第1の環状部分112からホイールディスク104の方へ軸方向に延在する支持部分152を有する。支持部分152には、環状溝154、および全体を156で示された半径方向に延在するねじ穴がある。ねじ穴156は、溝154によって中断され、その結果、溝154の両側に第1の部分156Aおよび第2の部分156Bを有する。ねじ138は、ねじスロット146を通り、ねじ穴156の第1の部分156Aおよび第2の部分156Bの間を通る。その結果、器具136の第2の部分142が溝154に保持され、第1のカバー108が車両ホイール100に組み付けられる。
【0024】
[0054]ねじ138は、まず、ねじ138が第1の部分156Aと第2の部分156Bとの間にわたるように、ねじ穴156に組み付けられることが好ましい。次に、ねじ138がねじスロット146の第1の軸方向部分146Aに入るように、器具の第2の部分142が溝154に挿入される。最後に、ねじ138が、ねじスロット146の第1の軸方向部分146Aから第2の周方向部分146Bに移動するように、第1のカバー108がホイール軸102の周りに回転される。それで、第1のカバー108は、車両ホイール100に組み付けられる。ねじ138は、第2の周方向部分146Bで、さらに締め付けられてもよい。
【0025】
[0055]図6および図7はまた、第1のカバー108とホイールリム106との間にある、全体を158で示された外側接続部を示す。外側接続部158は、第1の取付システム134の一部である。これに代えて、外側接続部158は省略されてもよい。ホイールリム106は内側リップ部分160を有し、第1のカバー108はビード部分162を有する。図示のように、第1のカバー108は、概ね、内側リップ部分160から半径方向内向きに、ホイール軸102の方へ延在する。より詳細には、第1のカバー108は、軸方向部分120からホイール軸102の方へ半径方向内向きに延在する。これに代えて、第2のカバー110は、図示以外のように延在してもよい。第2のカバー110は、ホイール軸102に平行な軸方向よりもホイール軸102に垂直な半径方向に大きな広がりを有する。
【0026】
[0056]非限定的な例として、第1のカバー108が車両ホイール100に組み付けられると、ビード部分162は、ホイール軸102の方へ半径方向内向きに変位される。ビード部分162は、半径方向内向きに変位されながら、内側リップ部分160内に配置される。ビード部分162は、解放されると、ホイール軸102から半径方向外向きに変位して内側リップ部分160に入る、すなわち、ビード部分162は、内側リップ部分160の下に「クリップ留め」される。
【0027】
[0057]図6および図7を再び参照すると、第1のカバー108の第1の環状部分112と第2の環状部分114と、第3の環状部分116との間の幾何学的関係も示されている。ホイール軸102に平行な方向では、第1の環状部分112は、第3の環状部分116の第2の軸方向寸法166より短い第1の軸方向寸法164を有する。ホイール軸102に垂直な半径方向168では、第1の環状部分112は、第3の環状部分116の第2の半径方向寸法172よりも短い第1の半径方向寸法170を有する。第2の環状部分114は、半径方向168では、第1の半径方向寸法170と第2の半径方向寸法172との間の値を有する第3の半径方向寸法174を有する。第1の半径方向寸法170と第2の半径方向寸法174と第3の半径方向寸法172との合計は、第1の軸方向寸法164または第2の軸方向寸法166よりも大きい。その結果、第1のカバー108は、ホイール軸102に平行な軸方向よりもホイール軸102に垂直な半径方向に大きな広がりを有する。
【0028】
[0058]図6および図7に示すように、第1および第3の環状部分112および116は、互いに対して交差する角度にある、すなわち、第1および第3の環状部分112および116がさらに突出すると、それらは交差することになる。第3の環状部分116は、全体を176で示される「オーバーハング」または他の突出部が画定されるように、軸方向部分120を越えて半径方向外向きに延在する。これに代えて、第1のカバー108の第1の環状部分112と第2の環状部分114と第3の環状部分116との間の幾何学的関係は、図6および図7に示されるようなもの以外であってもよい。第1のカバー108は、ホイール軸102に垂直な方向に、ホイールリム106から半径方向内向きに延在することが好ましい。
【0029】
[0059]図6に示すように、第1のカバー108は、ラグホルト148に当たらないように、または収容するように、「テント」形状を有する。ラグホルト148が、ホイールディスク104から第1のカバー108の方へあまり長く延在しないように、ホイール軸102に平行な方向に短くされると、第1のカバー108は、第1の軸方向寸法164および第2の軸方向寸法166を短くすることによって図示のテント形状から「平らに」されてもよい。凹部178が、第2の環状部分の内面に画定される。凹部178は、ラグボルト148を収容する(図6Aに最もよく示されている)。凹部178は、環状の形状であることが好ましい。これに代えて、凹部178は、それぞれのラグボルト148のところにだけ設けられてもよい。これに代えて、凹部178は省略されてもよい。
【0030】
[0060]図6および図7に示すように、第1の環状部分112、第2の環状部分114、および第3の環状部分116は平面部分を有する。これに代えて、第1の環状部分112、第2の環状部分114、および/または第3の環状部分116のうちの1つまたは複数は、湾曲した部分、または他の非平面部分を有してもよい。
【0031】
[0061]非限定的な例として、第1のカバー108は、プラスチック材料から一体的に作製されてもよい。これに代えて、第1の環状部分112、第2の環状部分114、第3の環状部分116、および/または軸方向部分120のうちの1つまたは複数は、別々に作製され、次いで、残りの部分と組み立てられる、または組み合わされてもよい。第1の環状部分112、第2の環状部分114、第3の環状部分116、および/または軸方向部分120のうちの1つまたは複数が別々に作製されるとき、第1の環状部分112、第2の環状部分114、第3の環状部分116、および/または軸方向部分120のうちの1つまたは複数は互いに異なる材料から作製されてもよい。
【0032】
[0062]図6および図7は、車両ホイール100の表側と意図された側において、車両リム106とホイールディスク104との間に画定された第1の空洞または中空空間179を示す。ラグボルト148の一部分およびラグナット150は、第1の空洞空間179内にある。第1のカバー108は、車両リム106から半径方向内向きに、ホイール軸102の方へ延在して第1の空洞空間179を覆う。図示のように、第1のカバー108は、第1の空洞空間179に完全にわたっている、またはそれを覆っている(開口118は、第1の空洞空間179の一部ではない)。これに代えて、第1のカバー108は、第1の空洞空間179を部分的に覆ってもよい。さらに、第1の空洞空間179は、図示以外のように画定されてもよい。
【0033】
[0063]次に、図8図10を参照すると、車両ホイール100に第2のカバー110を組み付ける、または固定するための、全体を180で示された第2の取付システムが示されている。第2カバー110は、ホイール軸102に垂直な方向に、ホイールリム106から半径方向内向きに延在することが好ましい。
【0034】
[0064]ばねリング182は、第2のカバー110の環状フランジ部分184をホイールリム106の環状内側リップ部分186に押し付ける。非限定的な例として、ばねリング182は、金属材料またはプラスチック材料から作製されてもよい。図示のように、第2のカバー110は、内側リップ部分186から半径方向内向きに、ホイール軸102の方へ延在する。これに代えて、第2のカバー110は、図示以外のように延在してもよい。
【0035】
[0065]ばねリング182は、全体を188で示される圧縮部分を有する。図示のように、圧縮部分188はW字形状を有する。ホイールリム106は、ばねリング182の圧縮部分188に対応する貫通スロットまたは他の貫通部190を有する。さらに、第2のカバー110は、フランジ部分184に隙間192を有する。第2のカバー110を車両ホイール100に組み付けるとき、および車両用ホイール100を有する車両が運転されるとき、この隙間192によって、第2のカバー110の変形または他の動きが可能になる。第2のカバー110を車両ホイール100に組み付けるとき、フランジ隙間192のうちの2つのフランジ隙間の間のフランジ部分184は、圧縮部分188が貫通スロット190に入ることを可能にするように変位することができる。これに代えて、圧縮部分188のための貫通開口が、第2のカバー110に設けられてよい。
【0036】
[0066]第2のカバー110が車両ホイール100に組み付けられるとき、ばねリング182は、第2のカバー110のフランジ部分184をホイールリム106の内側リップ部分186に押し付ける。これは、圧縮されていない状態では、ホイールリム106よりも大きな直径を有するばねリング182によって達成することができる。第2のカバー110を車両ホイール100に組み付けるとき、圧縮部分188の1つまたは複数が圧縮されて、ばねリング182がフランジ部分184の内側に配置される。次いで、圧縮部分188のそれぞれが貫通スロット190の1つと半径方向に位置が合うように、第2のカバー110がホイールリム106の内側に配置される。圧縮部分188は、(図9および図10に示すように)貫通スロット190に挿入され、圧縮された圧縮部分188は解放される。次いで、ばねリング182は、フランジ部分184を内側リップ部分186に押し付ける半径方向外向きの力を及ぼして、第2のカバー110を車両ホイール100に固定する。
【0037】
[0067]図6および図7は、車両ホイール100の裏側と意図された側の車両リム106の内側に画定された第2の空洞または中空空間194を示す。第2のカバー110は、車両リム106から半径方向内向きに、ホイール軸102の方へ延在し、第2の空洞空間194を覆う。図示のように、第2のカバー110は、第2の空洞空間194を部分的に覆う。これに代えて、第2のカバー110は、第2の空洞空間194を完全に覆ってもよい。さらに、第2の空洞空間194は、図示以外のように画定されてもよい。
【0038】
[0068]次に、図11図14Aを参照すると、本発明の第2の実施形態による、全体を200で示された車両ホイールが示されている。車両ホイール200は、車両ホイール100の変形である。したがって、100を加えた類似の参照数字は、図面の対応する部分を指し、その詳細な説明は省略される。
【0039】
[0069]車両ホイール200は、ホイール200と第1のカバー208との間の嵌合接続の形態の、全体を234で示された第1の取付システムを有する。車両ホイール200のホイールディスク204は、全体を296で示されたスロットを有する。図示のように、スロット296は鍵穴スロットである。これに代えて、スロット296は鍵穴スロット以外であってもよい。鍵穴スロット296は、ホイールディスク204の環状ハブまたはホイール取付部分298にある。第1のカバー208は、第2の環状部分214からホイール軸202に平行に延在するフランジ部分300を有する。ねじ302は、ねじ302の頭部がフランジ部分300と面一にならないように、またはフランジ部分300から間隔を置いて配置されるように、フランジ部分300に部分的にねじ込まれる。次いで、ねじ302は、第1のカバー208が車両ホイール200に保持されるように、鍵穴スロット296に挿入される。これに代えて、ねじ302は、フランジ部分300とともに形成されたスタッド、またはフランジ部分300に挿入されたスタッドであってもよい。
【0040】
[0070]非限定的な例として、第1のカバー208は、以下のように車両ホイール200に組み付けることができる。まず、ねじ302は、最初にフランジ部分300にねじ込まれる、または部分的に挿入される。次に、ねじ302は鍵穴スロット296の第1の広い部分296Aに入るように、第1のカバー208が車両ホイール200に配置される。次いで、第1のカバー208は、図13および図13Aの第1の位置から図14および図14Aの第2の位置まで回転され、その結果、ねじ302は、鍵穴スロット296の第2の狭い部分296Bに入る。狭い部分296Bは、狭い部分296Bとねじ302との間が締まりばめになって、第1のカバー208を車両ホイール200に固定するような大きさであることが好ましい。次いで、ねじ302は、ホイールディスク204に対して締め付けられて、第1のカバー208を車両ホイール200にさらに固定することができる。
【0041】
[0071]次に、図15および図16を参照すると、本発明の第3の実施形態による、全体を400で示された車両用ホイールが示されている。車両ホイール400は、車両ホイール100の変形である。したがって、300を加えた類似の参照数字は、図面の対応する部分を指し、その詳細な説明は省略される。
【0042】
[0072]車両ホイール400は、ホイールリム406と第2のカバー410との間の嵌合接続の形態の、全体を480で示された第2の取付システムを有する。全体を504で示されたスロットは、ホイールリム406に画定される。図示のように、スロット504は鍵穴スロットである。これに代えて、スロット504は鍵穴スロット以外であってもよい。鍵穴スロット504は、詳細には、ホイールリム406のリップ部分486に画定される。図示のように、鍵穴スロット504は、ホイールリム406の内側または下側に固定された、または取り付けられたインサート506に画定される。インサート506は、従来技術の車両ホイールに対して広範囲の修正なしに、従来技術の車両ホイールのホイールリムに固定可能であることが好ましい。これに代えて、鍵穴スロット504は、リップ部分486に直接画定されて、インサート506は省略されてもよい。第2のカバー410は、車両ホイール400に面する第2のカバー410の内面から延在するスタッド508を有する。スタッド508は、ホイール軸(図示せず)に平行に延在し、第2のカバー410と一体的に形成されることが好ましい。これに代えて、スタッド508は、第2のカバー410とは別に形成されて、組み付けられてもよい。非限定的な例として、図示のスタッド508の代わりに、ねじが使用されてもよい。
【0043】
[0073]第2のカバー410は、まず、スタッド508が鍵穴スロット504の第1の広い部分504Aに入るように、第2のカバー410を車両ホイール400に配置することによって、車両ホイール400に組み付けられることが好ましい。次いで、第1のカバー408は、スタッド508が鍵穴スロット504の第2の狭い部分504Bに入るように回転される。狭い部分504Bは、狭い部分504Bとスタッド508との間が締まりばめになって、第2のカバー410を車両ホイール400に固定するような大きさであることが好ましい。
【0044】
[0074]次に、図17を参照すると、本発明の第4の実施形態による、全体を600で示された車両ホイールが示されている。車両用ホイール600は、車両ホイール100の変形である。したがって、500を加えた類似の参照数字は、図面の対応する部分を指し、その詳細な説明は省略される。
【0045】
[0075]車両ホイール600は、第2のカバー610を有する。第2のカバー610は、通気孔630を有するが、それ以外はすべて覆われている。第2のカバー610は、図4に示した第2のカバー110の開口132などの開口を有しない。
【0046】
[0076]次に、図18図22Bを参照すると、本発明の第5の実施形態による、全体を800で示された車両ホイールが示されている。車両ホイール800は、車両ホイール100の変形である。したがって、700を加えた類似の参照数字は、図面の対応する部分を指し、その詳細な説明は省略される。
【0047】
[0077]車両ホイール800は、全体を880で示された第2の取付システムを有する。第2の取付システム880は、全体を888で示された圧縮部分を有する。図示のように、圧縮部分888は、第1の「ピーク」または半径方向部分888Aおよび第2の「ピーク」または半径方向部分888Bを有するV字形状を有する。車両ホイール800は、第1の貫通スロット890Aおよび第2の貫通スロット890Bの対を有するホイールリム806をさらに有する。第1の貫通スロット890Aおよび第2の貫通スロット890Bは、圧縮部分888の第1のピーク888Aおよび第2のピーク888Bに対応する。第2のカバー810の第2の環状部828は、貫通スロット910を含む。
【0048】
[0078]図20に示すように、ばねリング882は、第2のカバー810のビード部分912内に保持されることが好ましい。図示のように、ばねリング882は、第2のカバー810がばねリング882に巻きつく、または囲むことによって、ビード部分862内に保持される。これに代えて、ばねリング882は、図示以外のビード部分862内に保持されてもよい。
【0049】
[0079]第2のカバー810を車両ホイール800に取り付けるとき、圧縮部分888は、図15Aに示す解放位置から図15Bに示す圧縮位置まで圧縮される。詳細には、第1のピーク888Aと第2のピーク888Bは、互いの方へ変位される。図15Bに示すように、第1のピーク888Aと第2のピーク888Bは、互いの方へ手動で変位されることが好ましい。第1のピーク888Aおよび第2のピーク888Bは、まず、カバースロット910を通して挿入される。次いで、第1のピーク888Aが第1の貫通スロット890Aに挿入され、第2のピーク888Bが第2の貫通スロット890Bに挿入される。次いで、圧縮部888が圧縮位置から解放位置に解放されて、第2のカバー810が車両用ホイール800に固定される。
【0050】
[0080]次に、図23および図24を参照すると、本発明の第6の実施形態による、全体を1000で示された車両ホイールが示されている。車両ホイール1000は、車両ホイール100の変形である。したがって、900を加えた類似の参照数字は、図面の対応する部分を指し、その詳細な説明は省略される。
【0051】
[0081]圧縮部分1088は、単一のピーク1088Aを有し、ホイールリム1006は、単一の貫通スロット1090を有する。
[0082]本発明の原理および動作の態様をその様々な実施形態において説明してきた。しかしながら、本発明が、本発明の範囲から逸脱することなく、詳細に示され説明された以外の方法で実施されてもよいことに留意すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図6A
図7
図7A
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図13A
図14
図14A
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22A
図22B
図23
図24