(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】集中管理装置、及び、集中管理装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
G05B 23/02 20060101AFI20240814BHJP
G05B 19/418 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
G05B23/02 301Z
G05B19/418 Z
G05B23/02 301T
G05B23/02 301X
(21)【出願番号】P 2022569966
(86)(22)【出願日】2021-12-13
(86)【国際出願番号】 JP2021045732
(87)【国際公開番号】W WO2022131185
(87)【国際公開日】2022-06-23
【審査請求日】2023-07-11
(31)【優先権主張番号】P 2020209956
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003683
【氏名又は名称】弁理士法人桐朋
(72)【発明者】
【氏名】小宮 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】内山 辰宏
【審査官】牧 初
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-258961(JP,A)
【文献】特開2020-198047(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 23/00-23/02
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台の生産機械と通信可能に接続し、それぞれの前記生産機械の異常状態を含む稼働状態を管理する集中管理装置であって、
前記生産機械は、同種類の共有機器のそれぞれに、複数台接続され、
それぞれの前記生産機械は、複数種類の前記共有機器に接続され、
それぞれの前記生産機械の前記稼働状態のデータを取得する稼働状態取得部と、
それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態のデータを取得する接続状態取得部と、
表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、前記表示部に同時に表示させる表示制御部と、
ユーザが選択した前記共有機器の種類の情報を取得する選択情報取得部と、
を有
し、
前記表示制御部は、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、選択された種類のそれぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、前記表示部に同時に表示させる、集中管理装置。
【請求項2】
複数台の生産機械と通信可能に接続し、それぞれの前記生産機械の異常状態を含む稼働状態を管理する集中管理装置であって、
前記生産機械は、同種類の共有機器のそれぞれに、複数台接続され、
それぞれの前記生産機械の前記稼働状態のデータを取得する稼働状態取得部と、
それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態のデータを取得する接続状態取得部と、
表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、前記表示部に同時に表示させる表示制御部と、
ユーザが選択した前記共有機器の個体の情報を取得する選択情報取得部と、
を有し、
前記表示制御部は、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、選択されたそれぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、前記表示部に同時に表示させる、集中管理装置。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の集中管理装置であって、
前記共有機器の種類は、前記生産機械に電力を配電する配電盤、前記生産機械に水を配水する配水器、前記生産機械で使用された水を排水する排水器、前記生産機械に材料を配給する材料配給器、及び、前記生産機械を通信ネットワークに接続するネットワークハブの5種類のうち少なくとも1種類が含まれる、集中管理装置。
【請求項4】
請求項1~
3のいずれか1項に記載の集中管理装置であって、
前記表示制御部は、前記表示部を制御して、前記共有機器と前記生産機械との
前記接続状態を、前記表示部にツリー状に表示させる、集中管理装置。
【請求項5】
請求項1~
4のいずれか1項に記載の集中管理装置であって、
前記表示制御部は、前記表示部を制御して、それぞれの前記共有機器に接続されている前記生産機械の前記稼働状態が正常状態である割合と異常状態である割合とを、前記表示部にグラフとして表示させる、集中管理装置。
【請求項6】
請求項1~
5のいずれか1項に記載の集中管理装置であって、
前記表示制御部は、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態の時間変化を、前記表示部に表示させる、集中管理装置。
【請求項7】
複数台の生産機械と通信可能に接続し、それぞれの前記生産機械の異常状態を含む稼働状態を管理する集中管理装置の制御方法であって、
前記生産機械は、同種類の共有機器のそれぞれに、複数台接続され、
それぞれの前記生産機械は、複数種類の前記共有機器に接続され、
それぞれの前記生産機械の前記稼働状態のデータを取得する稼働状態取得ステップと、
それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態のデータを取得する接続状態取得ステップと、
それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、表示部に同時に表示させる表示制御ステップと、
ユーザが選択した前記共有機器の種類の情報を取得する選択情報取得ステップと、
を有
し、
前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、選択された種類のそれぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、前記表示部に同時に表示させる、集中管理装置の制御方法。
【請求項8】
複数台の生産機械と通信可能に接続し、それぞれの前記生産機械の異常状態を含む稼働状態を管理する集中管理装置の制御方法であって、
前記生産機械は、同種類の共有機器のそれぞれに、複数台接続され、
それぞれの前記生産機械の前記稼働状態のデータを取得する稼働状態取得ステップと、
それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態のデータを取得する接続状態取得ステップと、
それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、表示部に同時に表示させる表示制御ステップと、
ユーザが選択した前記共有機器の個体の情報を取得する選択情報取得ステップと、
を有し、
前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、選択されたそれぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、前記表示部に同時に表示させる、集中管理装置の制御方法。
【請求項9】
請求項
7又は8に記載の集中管理装置の制御方法であって、
前記共有機器の種類は、前記生産機械に電力を配電する配電盤、前記生産機械に水を配水する配水器、前記生産機械で使用された水を排水する排水器、前記生産機械に材料を配給する材料配給器、及び、前記生産機械を通信ネットワークに接続するネットワークハブの5種類のうち少なくとも1種類が含まれる、集中管理装置の制御方法。
【請求項10】
請求項
7~
9のいずれか1項に記載の集中管理装置の制御方法であって、
前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、前記共有機器と前記生産機械との
前記接続状態を、前記表示部にツリー状に表示させる、集中管理装置の制御方法。
【請求項11】
請求項
7~1
0のいずれか1項に記載の集中管理装置の制御方法であって、
前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、それぞれの前記共有機器に接続されている前記生産機械の前記稼働状態が正常状態である割合と異常状態である割合とを、前記表示部にグラフとして表示させる、集中管理装置の制御方法。
【請求項12】
請求項
7~1
1のいずれか1項に記載の集中管理装置の制御方法であって、
前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態の時間変化を、前記表示部に表示させる、集中管理装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集中管理装置、及び、集中管理装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、多数の射出成形機の運転状態を表示させる管理装置がある(例えば、特開2004-164027号公報)。
【発明の概要】
【0003】
例えば、複数の射出成形機に接続され、それぞれの射出成形機に電力を供給する配電盤のような共有機器に異常が発生している場合、個々の射出成形機の運転状況が表示されても、表示されている情報から、ユーザが共有機器の異常を発見することは困難である。
【0004】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【0005】
本発明の第1の態様は、複数台の生産機械と通信可能に接続し、それぞれの前記生産機械の異常状態を含む稼働状態を管理する集中管理装置であって、前記生産機械は、同種類の共有機器のそれぞれに、複数台接続され、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態のデータを取得する稼働状態取得部と、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態のデータを取得する接続状態取得部と、表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、前記表示部に同時に表示させる表示制御部と、を有する。
【0006】
本発明の第2の態様は、複数台の生産機械と通信可能に接続し、それぞれの前記生産機械の異常状態を含む稼働状態を管理する集中管理装置の制御方法であって、前記生産機械は、同種類の共有機器のそれぞれに、複数台接続され、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態のデータを取得する稼働状態取得ステップと、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態のデータを取得する接続状態取得ステップと、表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、表示部に同時に表示させる表示制御ステップと、を有する。
【0007】
本発明により、ユーザが、生産機械に接続されている共有機器の異常の発見を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、集中管理装置、及び、タッチパネルディスプレイの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、個体情報記憶部に記憶されている射出成形機の個体情報を示す図である。
【
図14】
図14は、集中管理装置において行われる表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔第1実施形態〕
[全体構成]
図1は、集中管理装置10、及び、タッチパネルディスプレイ12の構成を示すブロック図である。集中管理装置10は、工場内に設置された多数の射出成形機14と通信回線16を介して接続されている。集中管理装置10は、タッチパネルディスプレイ12と通信回線16を介して接続されている。通信回線16は、工場内で閉じた通信網を有する回線であってもよい。通信回線16は、工場外部の通信網に接続される回線であってもよい。また、通信回線16は、有線通信回線であってもよい。通信回線16は、無線通信回線であってもよい。通信回線16は、有線通信回線と無線通信回線が混在している回線であってもよい。
【0010】
以下では、射出成形機14a1、射出成形機14a2、射出成形機14a3、射出成形機14b1、射出成形機14b2、射出成形機14b3、射出成形機14c1、射出成形機14c2、射出成形機14c3、射出成形機14d1、射出成形機14d2、及び、射出成形機14d3の12台の射出成形機14が工場内に設置されている例を用いて説明する。本実施形態では、特定の射出成形機14についての記述以外では、射出成形機14と記載する。射出成形機14は、本発明の生産機械に相当する。
【0011】
本実施形態の射出成形機14には、4種類の共有機器が接続されている。共有機器の種類は、射出成形機14に電力を配電する配電盤、射出成形機14を通信ネットワークに接続するネットワークハブ、射出成形機14に冷却水を配水する配水器、及び、射出成形機14に材料を配給する材料配給器である。共有機器の種類に、射出成形機14で使用された冷却水を排水する排水器が含まれてもよい。この場合、射出成形機14には、5種類の共有機器が接続される。各種類の共有機器は、工場内に複数台配置される。1台の共有機器は、1台以上の射出成形機14に接続されている。
【0012】
集中管理装置10は、稼働状態取得部18、稼働状態記憶部20、個体情報取得部22、個体情報記憶部24、選択情報取得部26、及び、表示制御部28を有している。
【0013】
稼働状態取得部18は、それぞれの射出成形機14の稼働状態を周期毎に取得する。稼働状態記憶部20は、稼働状態取得部18が取得したそれぞれの射出成形機14の稼働状態を時系列で記憶する。
【0014】
射出成形機14の稼働状態は、少なくとも、次の4つの状態を含む。4つの状態とは、射出成形機14が生産中の状態、射出成形機14が生産を完了し停止している状態、集中管理装置10と射出成形機14との通信が遮断されている状態、及び、射出成形機14にアラームが発生して停止している状態の4つの状態である。射出成形機14が生産中の状態、及び、射出成形機14が生産を完了し停止している状態は、射出成形機14が正常状態であることを示す。集中管理装置10と射出成形機14との通信が遮断されている状態、及び、射出成形機14にアラームが発生して停止している状態は、射出成形機14が異常状態であることを示す。
【0015】
個体情報取得部22は、それぞれの射出成形機14の個体情報を取得する。個体情報記憶部24は、個体情報取得部22が取得したそれぞれの射出成形機14の個体情報を記憶する。
【0016】
図2は、個体情報記憶部24に記憶されている射出成形機14の個体情報を示す図である。射出成形機14の個体情報は、射出成形機14の固有のID、射出成形機14の機種、射出成形機14の名称、射出成形機14に付与されたIPアドレス、射出成形機14が接続されているネットワークのサブネットのアドレス、及び、射出成形機14が接続されているネットワークのデフォルトゲートウェイのアドレスを含む。
【0017】
さらに、射出成形機14の個体情報には、射出成形機14に接続されている共有機器のIDが含まれる。
図2に示す個体情報は、IDが「B-I」である射出成形機14b1の個体情報である。
図2に示す個体情報は、射出成形機14b1が、次の4つの共有機器に接続されていることを示す。4つの共有機器とは、IDが「M-I」である配電盤、IDが「W2」である配水器、IDが「R2」である材料配給器、及び、IDが「B」であるネットワークハブである。
【0018】
選択情報取得部26は、表示形式選択情報、及び、共有機器選択情報を取得する。表示形式選択情報は、ユーザが選択した表示形式を示す情報である。共有機器選択情報は、ユーザが選択した共有機器を示す情報である。ユーザは、操作部32を操作することで、タッチパネルディスプレイ12の表示部30の表示形式、及び、表示部30に表示させる共有機器を選択する。タッチパネルディスプレイ12については後で説明する。
【0019】
集中管理装置10は、図示しないコンピュータを有する。コンピュータは、図示しない1以上の演算処理装置、及び、図示しない1以上のストレージを備える。演算処理装置は、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッシングユニット(MPU)等のプロセッサ、及び、ROM、RAM等のコンピュータ可読記録媒体からなるメモリを有している。ストレージは、例えば、ハードディスク、ソリッドステートドライブ(SSD)等である。稼働状態取得部18、個体情報取得部22、選択情報取得部26及び表示制御部28は、ストレージに記憶されたプログラムを演算処理装置が実行することにより実現される。また、稼働状態記憶部20及び個体情報記憶部24は、ストレージ内に設けられた記憶領域を示す。
【0020】
表示制御部28は、後述するタッチパネルディスプレイ12の表示部30を制御して、それぞれの射出成形機14の稼働状態、及び、それぞれの共有機器とそれぞれの射出成形機14との接続状態を、表示部30に同時に表示させる。
【0021】
タッチパネルディスプレイ12は、表示部30及び操作部32を有している。表示部30は、表示制御部28の制御信号にしたがって、画像、文字及び記号等を表示する。操作部32は、表示部30の画面に貼着されたタッチパネルであって、ユーザにより操作される。表示部30に表示されている表示と、ユーザによる操作部32の操作との組み合わせによって、ユーザから各種情報が入力される。
【0022】
[表示形式1]
図3は、表示部30の表示例を示す図である。表示部30には、それぞれの射出成形機14の稼働状態、及び、それぞれの共有機器とそれぞれの射出成形機14との接続状態が同時に表示される。
【0023】
表示部30には、表示形式選択ボックス34が表示される。ユーザが操作部32を操作することにより、ユーザは、表示形式選択ボックス34から表示部30に表示させる表示形式を選択できる。ここで選択された表示形式が、表示形式選択情報として前述の選択情報取得部26において取得される。
図3に示す例では、表示形式として「配置」が選択されている。表示形式選択ボックス34の選択肢は、「配置」の他に、「ツリー」、「グラフ」及び「時間変化」がある。
【0024】
表示部30には、共有機器選択ボックス36が表示される。ユーザが操作部32を操作することにより、ユーザは、各種類の共有機器について、表示部30に表示させる共有機器を選択できる。ここで選択された共有機器が、共有機器選択情報として選択情報取得部26において取得される。
図3に示す例では、配電盤及びネットワークハブについて「全て」が選択されている。
図3に示す例では、配水器及び材料配給器について「未選択」が選択されている。共有機器選択ボックス36の選択肢には、「全て」及び「未選択」の他に、それぞれの共有機器の個体を示すIDが含まれる。
【0025】
表示部30には、射出成形機14a1、射出成形機14a2、射出成形機14a3、射出成形機14b1、射出成形機14b2、射出成形機14b3、射出成形機14c1、射出成形機14c2、射出成形機14c3、射出成形機14d1、射出成形機14d2、及び、射出成形機14d3のそれぞれに対応する、射出成形機アイコン38a1、射出成形機アイコン38a2、射出成形機アイコン38a3、射出成形機アイコン38b1、射出成形機アイコン38b2、射出成形機アイコン38b3、射出成形機アイコン38c1、射出成形機アイコン38c2、射出成形機アイコン38c3、射出成形機アイコン38d1、射出成形機アイコン38d2、及び、射出成形機アイコン38d3のそれぞれが表示される。以下では、特定のアイコンについての記述以外では、射出成形機アイコン38と記載する。
【0026】
表示形式として「配置」が選択されている場合、それぞれの射出成形機アイコン38は、工場内のそれぞれの射出成形機14の配置位置に対応する表示部30の位置に表示される。
【0027】
表示部30には、それぞれの射出成形機14の稼働状態が表示される。
図3に示す例では、射出成形機アイコン38b2、射出成形機アイコン38b3、射出成形機アイコン38c2及び射出成形機アイコン38d3の近傍に、異常状態を示す異常表示40が表示されている。射出成形機アイコン38b2、射出成形機アイコン38b3、射出成形機アイコン38c2及び射出成形機アイコン38d3のそれぞれは、射出成形機14b2、射出成形機14b3、射出成形機14c2及び射出成形機14d3のそれぞれに対応する。射出成形機14b2、射出成形機14b3、射出成形機14c2及び射出成形機14d3の稼働状態は異常状態である。
【0028】
図3に示す例では、共有機器選択ボックス36において、配電盤及びネットワークハブについて「全て」が選択されている。共有機器選択ボックス36において「全て」が選択されることは、対応する種類の共有機器について全ての共有機器が選択されたことを示す。この場合、表示部30には、それぞれの配電盤に対応する配電盤アイコン42m、配電盤アイコン42m1、配電盤アイコン42m2、配電盤アイコン42n、配電盤アイコン42n3が表示される。さらに、表示部30には、それぞれのネットワークハブに対応するネットワークハブアイコン44a、ネットワークハブアイコン44a’、ネットワークハブアイコン44b、ネットワークハブアイコン44c、ネットワークハブアイコン44c’及びネットワークハブアイコン44dが表示される。以下では、特定のアイコンについての記述以外では、配電盤アイコン42、ネットワークハブアイコン44と記載する。
【0029】
表示部30には、それぞれの共有機器とそれぞれの射出成形機14との接続状態が表示される。
図3に示す例では、それぞれの配電盤とそれぞれの射出成形機14との接続状態を示す接続表示46が表示部30に表示される。また、それぞれのネットワークハブとそれぞれの射出成形機14との接続状態を示す接続表示48が表示部30に表示される。
【0030】
図3に示すように、共有機器選択ボックス36において、配水器及び材料配給器について「未選択」が選択されている。この場合、表示部30には、配水器及び材料配給器に対応するアイコンは表示されない。
【0031】
図4は、表示部30の表示例を示す図である。
図4に示す例では、共有機器選択ボックス36において、配電盤について「全て」が選択されている。
図4に示す例では、配水器、材料配給器及びネットワークハブについて「未選択」が選択されている。この場合、
図4に示すように、表示部30には、配電盤アイコン42が表示される。また、それぞれの配電盤とそれぞれの射出成形機14との接続状態を示す接続表示46が表示部30に表示される。
【0032】
図5は、表示部30の表示例を示す図である。
図5に示す例では、共有機器選択ボックス36において、ネットワークハブについて「全て」が選択されている。
図5に示す例では、配電盤、配水器及び材料配給器について「未選択」が選択されている。この場合、
図5に示すように、表示部30には、ネットワークハブアイコン44が表示される。また、それぞれのネットワークハブとそれぞれの射出成形機14との接続状態を示す接続表示48が表示部30に表示される。
【0033】
図6は、表示部30の表示例を示す図である。
図6に示す例では、共有機器選択ボックス36において、ネットワークハブについて「C’」が選択されている。
図6に示す例では、配電盤、配水器及び材料配給器について「未選択」が選択されている。共有機器選択ボックス36においてIDが選択されることは、対応する共有機器について個体が選択されたことを示す。この場合、
図6に示すように、表示部30には、共有機器のアイコンとして、IDが「C’」であるネットワークハブに対応するネットワークハブアイコン44c’のみが表示される。また、IDが「C’」であるネットワークハブとそれぞれの射出成形機14との接続状態を示す接続表示48が表示部30に表示される。IDが「C’」であるネットワークハブと接続されていない射出成形機14のそれぞれに対応する射出成形機アイコン38については、
図6に示すように他の射出成形機アイコン38と表示方法を変えてもよい。また、IDが「C’」であるネットワークハブと接続されていない射出成形機14のそれぞれに対応する射出成形機アイコン38については、表示しないようにしてもよい。
【0034】
なお、IDが「C’」であるネットワークハブと接続されていない射出成形機14は、射出成形機14a1、射出成形機14a2、射出成形機14a3、射出成形機14b1、射出成形機14b3、射出成形機14c1、射出成形機14c3、射出成形機14d1、射出成形機14d2、及び、射出成形機14d3である。IDが「C’」であるネットワークハブと接続されていない射出成形機14のそれぞれに対応する射出成形機アイコン38は、射出成形機アイコン38a1、射出成形機アイコン38a2、射出成形機アイコン38a3、射出成形機アイコン38b1、射出成形機アイコン38b3、射出成形機アイコン38c1、射出成形機アイコン38c3、射出成形機アイコン38d1、射出成形機アイコン38d2、及び、射出成形機アイコン38d3である。
【0035】
[表示形式2]
図7は、表示部30の表示例を示す図である。
図7に示す例では、表示形式選択ボックス34において、表示形式として「ツリー」が選択されている。
図7に示す例では、共有機器選択ボックス36において、配電盤及びネットワークハブについて「全て」が選択されている。
図7に示す例では、配水器及び材料配給器については「未選択」が選択されている。
【0036】
この場合、表示部30には、それぞれの射出成形機14の稼働状態が表示される。
図7に示す例では、射出成形機アイコン38b2、射出成形機アイコン38b3、射出成形機アイコン38c2及び射出成形機アイコン38d3の近傍に、異常状態を示す異常表示40が表示部30に表示されている。射出成形機アイコン38b2、射出成形機アイコン38b3、射出成形機アイコン38c2及び射出成形機アイコン38d3のそれぞれは、射出成形機14b2、射出成形機14b3、射出成形機14c2及び射出成形機14d3のそれぞれに対応する。射出成形機14b2、射出成形機14b3、射出成形機14c2及び射出成形機14d3の稼働状態は異常状態である。
【0037】
表示部30には、射出成形機14を示す射出成形機アイコン38、配電盤を示す配電盤アイコン42、及び、ネットワークハブを示すネットワークハブアイコン44が表示される。それぞれの配電盤とそれぞれの射出成形機14との接続状態は、
図7に示すように、配電盤アイコン42、射出成形機アイコン38及び接続表示46により示される。配電盤アイコン42及び射出成形機アイコン38は、ツリー状に配置される。接続表示46は、射出成形機アイコン38と配電盤アイコン42との接続状態を示す。
【0038】
同様に、それぞれのネットワークハブとそれぞれの射出成形機14との接続状態は、
図7に示すように、ネットワークハブアイコン44、射出成形機アイコン38及び接続表示48により示される。ネットワークハブアイコン44及び射出成形機アイコン38は、ツリー状に配置される。接続表示48は、ネットワークハブアイコン44と射出成形機アイコン38との接続状態を示す。
【0039】
図8は、表示部30の表示例を示す図である。
図8に示す例では、共有機器選択ボックス36において、配電盤について「全て」が選択されている。
図8に示す例では、配水器、材料配給器及びネットワークハブについては「未選択」が選択されている。
【0040】
この場合、表示部30には、配電盤を示す配電盤アイコン42が表示される。それぞれの配電盤とそれぞれの射出成形機14との接続状態は、
図8に示すように、射出成形機アイコン38、配電盤アイコン42及び接続表示46により示される。射出成形機アイコン38及び配電盤アイコン42は、ツリー状に配置される。接続表示46は、射出成形機アイコン38と配電盤アイコン42との接続状態を示す。
【0041】
図9は、表示部30の表示例を示す図である。
図9に示す例では、共有機器選択ボックス36において、ネットワークハブについて「全て」が選択されている。
図9に示す例では、配電盤、配水器及び材料配給器については「未選択」が選択されている。
【0042】
この場合、表示部30には、ネットワークハブを示すネットワークハブアイコン44が表示される。それぞれのネットワークハブとそれぞれの射出成形機14との接続状態は、
図9に示すように、ネットワークハブアイコン44、射出成形機アイコン38及び接続表示48により示される。ネットワークハブアイコン44及び射出成形機アイコン38は、ツリー状に配置される。接続表示48は、ネットワークハブアイコン44と射出成形機アイコン38との接続状態を示す。
【0043】
図10は、表示部30の表示例を示す図である。
図10に示す例では、共有機器選択ボックス36において、ネットワークハブについてのみ「C’」が選択されている。
図10に示す例では、配電盤、配水器及び材料配給器については「未選択」が選択されている。
【0044】
この場合、表示部30には、IDが「C’」であるネットワークハブを示すネットワークハブアイコン44c’のみが表示される。IDが「C’」であるネットワークハブとそれぞれの射出成形機14との接続状態は、
図10に示すように、ネットワークハブアイコン44c’、射出成形機アイコン38、及び、接続表示48により示される。ネットワークハブアイコン44c’及び射出成形機アイコン38は、ツリー状に配置される。接続表示48は、ネットワークハブアイコン44c’と射出成形機アイコン38との接続状態を示す。
【0045】
IDが「C’」であるネットワークハブと接続されていない射出成形機14のそれぞれに対応する射出成形機アイコン38については、
図10に示すように他の射出成形機アイコン38と表示方法を変えてもよい。IDが「C’」であるネットワークハブと接続されていない射出成形機14のそれぞれに対応する射出成形機アイコン38については、表示しないようにしてもよい。
【0046】
なお、IDが「C’」であるネットワークハブと接続されていない射出成形機14は、射出成形機14a1、射出成形機14a2、射出成形機14a3、射出成形機14b1、射出成形機14b3、射出成形機14c1、射出成形機14c3、射出成形機14d1、射出成形機14d2、及び、射出成形機14d3である。IDが「C’」であるネットワークハブと接続されていない射出成形機14のそれぞれに対応する射出成形機アイコン38は、射出成形機アイコン38a1、射出成形機アイコン38a2、射出成形機アイコン38a3、射出成形機アイコン38b1、射出成形機アイコン38b3、射出成形機アイコン38c1、射出成形機アイコン38c3、射出成形機アイコン38d1、射出成形機アイコン38d2、及び、射出成形機アイコン38d3である。
【0047】
[表示形式3]
図11は、表示部30の表示例を示す図である。
図11に示す例では、表示形式選択ボックス34において、表示形式として「グラフ」が選択されている。
図11に示す例では、共有機器選択ボックス36において、配電盤について「全て」が選択されている。
図11に示す例では、配水器、材料配給器及びネットワークハブについては「未選択」が選択されている。
【0048】
この場合、表示部30には、それぞれの配電盤について、配電盤に接続されている射出成形機14の稼働状態が、正常状態である割合と異常状態である割合とを示す円グラフが表示される。
【0049】
[表示形式4]
図12は、表示部30の表示例を示す図である。
図12に示す例では、表示形式選択ボックス34において、表示形式として「時間変化」が選択されている。
図12に示す例では、共有機器選択ボックス36において、配電盤、配水器、材料配給器及びネットワークハブについて「未選択」が選択されている。
【0050】
この場合、それぞれの射出成形機14について、過去から現在までの稼働状態の時間変化が表示部30に表示される。共有機器選択ボックス36において、配電盤、配水器、材料配給器及びネットワークハブのいずれについても「未選択」が選択されているため、
図12に示すように、過去から現在までの稼働状態の時間変化を示す表示は、射出成形機14のID順で表示される。
【0051】
図13は、表示部30の表示例を示す図である。
図13に示す例では、共有機器選択ボックス36において、ネットワークハブについて「全て」が選択されている。
図13に示す例では、配電盤、配水器及び材料配給器について「未選択」が選択されている。この場合、
図13に示すように、同一のネットワークハブに接続されている射出成形機14の稼働状態の時間変化を示す表示が、上下に隣接するように表示される。
【0052】
[表示制御処理]
図14は、集中管理装置10において行われる表示制御処理の流れを示すフローチャートである。表示制御処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
【0053】
ステップS1において、選択情報取得部26は、表示形式選択情報を取得する。その後、ステップS2へ移行する。
【0054】
ステップS2において、選択情報取得部26は、共有機器選択情報を取得する。その後、ステップS3へ移行する。
【0055】
ステップS3において、表示制御部28は、表示部30を制御して、それぞれの射出成形機14の稼働状態、及び、それぞれの共有機器とそれぞれの射出成形機14との接続状態を、表示部30に同時に表示させる。表示部30には、取得された表示形式選択情報、及び、共有機器選択情報に応じた表示が表示される。その後、表示制御処理を終了する。
【0056】
[作用効果]
本実施形態では、表示制御部28は、表示部30を制御して、それぞれの射出成形機14の稼働状態、及び、それぞれの共有機器とそれぞれの射出成形機14との接続状態を、表示部30に同時に表示させる。例えば、
図3及び
図7に示す表示が表示部30に表示されることにより、IDが「M-II」である配電盤に接続されている全ての射出成形機14(射出成形機14b2、射出成形機14b3及び射出成形機14c2)に異常が発生していることを、ユーザは容易に認識できる。又は、IDが「C’」であるネットワークハブに接続されている全ての射出成形機14(射出成形機14b2及び射出成形機14c2)に異常が発生していることを、ユーザは容易に認識できる。これにより、異常発生の原因が、個々の射出成形機14ではなく、IDが「M-II」である配電盤又はIDが「C’」であるネットワークハブにある可能性が高いことを、ユーザは容易に予測できる。
【0057】
また、本実施形態では、表示制御部28は、表示部30を制御して、それぞれの射出成形機14の稼働状態、及び、ユーザにより選択された種類のそれぞれの共有機器とそれぞれの射出成形機14との接続状態を、同時に表示部30に表示させる。例えば、
図4、
図5、
図8及び
図9に示す表示が表示部30に表示されることにより、ユーザは、共有機器の種類毎に、それぞれの共有機器とそれぞれの射出成形機14との接続状態を確認できる。
【0058】
また、本実施形態では、表示制御部28は、表示部30を制御して、それぞれの射出成形機14の稼働状態、及び、ユーザにより選択された個体の共有機器とそれぞれの射出成形機14との接続状態を、表示部30に同時に表示させる。例えば、
図6及び
図10に示す表示が表示部30に表示されることにより、ユーザは、共有機器の個体毎に、共有機器とそれぞれの射出成形機14との接続状態を確認できる。
【0059】
また、本実施形態では、表示制御部28は、表示部30を制御して、共有機器と射出成形機14の接続状態をツリー状に表示部30に表示させる。例えば、
図7、
図8、
図9及び
図10に示す表示が表示部30に表示されることにより、ユーザは、同一の共有機器に接続されている射出成形機14を容易に認識できる。
【0060】
また、本実施形態では、表示制御部28は、表示部30を制御して、それぞれの共有機器に接続されている射出成形機14の稼働状態が正常状態である割合と異常状態である割合とをグラフとして表示部30に表示させる。例えば、
図11に示す表示が表示部30に表示されることにより、ユーザは、共有機器毎に、共有機器に接続されている射出成形機14において異常が発生している割合を容易に認識できる。
【0061】
また、本実施形態では、表示制御部28は、表示部30を制御して、それぞれの射出成形機14の稼働状態の時間変化を表示部30に表示させる。例えば、
図12及び
図13に示す表示が表示部30に表示されることにより、ユーザは過去に遡って、それぞれの射出成形機14の異常の発生を確認できる。特に、
図13に示すように、同一共有機器に接続されている射出成形機14の稼働状態を示す表示が上下に隣接して表示部30に表示される場合、
図13に丸印で示す時間帯において、IDが「B-II」である射出成形機14とIDが「C-II」である射出成形機14に同時に通信遮断が生じていることを、ユーザは認識できる。IDが「B-II」である射出成形機14とIDが「C-II」である射出成形機14が共に接続されているIDが「C’」であるネットワークハブに異常が発生していることを、ユーザは容易に予測できる。
【0062】
〔実施形態から得られる発明〕
上記実施形態から把握しうる発明について、以下に記載する。
【0063】
複数台の生産機械(14)と通信可能に接続し、それぞれの前記生産機械の異常状態を含む稼働状態を管理する集中管理装置(10)において、前記生産機械は、同種類の共有機器のそれぞれに、複数台接続され、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態のデータを取得する稼働状態取得部(18)と、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態のデータを取得する接続状態取得部(22)と、表示部(30)を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、表示部に同時に表示させる表示制御部(28)と、を有する。
【0064】
上記の集中管理装置であって、前記共有機器の種類は、前記生産機械に電力を配電する配電盤、前記生産機械に水を配水する配水器、前記生産機械で使用された水を排水する排水器、前記生産機械に材料を配給する材料配給器、及び、前記生産機械を通信ネットワークに接続するネットワークハブの5種類のうち少なくとも1種類が含まれてもよい。
【0065】
上記の集中管理装置であって、それぞれの前記生産機械は、複数種類の前記共有機器に接続され、ユーザが選択した前記共有機器の種類の情報を取得する選択情報取得部(26)を有し、前記表示制御部は、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、選択された種類のそれぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態を、前記表示部に同時に表示させてもよい。
【0066】
上記の集中管理装置であって、ユーザが選択した前記共有機器の個体の情報を取得する選択情報取得部を有し、前記表示制御部は、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、選択されたそれぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態を、前記表示部に同時に表示させてもよい。
【0067】
上記の集中管理装置であって、前記表示制御部は、前記表示部を制御して、前記共有機器と前記生産機械との接続状態を、前記表示部にツリー状に表示させてもよい。
【0068】
上記の集中管理装置であって、前記表示制御部は、前記表示部を制御して、それぞれの前記共有機器に接続されている前記生産機械の前記稼働状態が正常状態である割合と異常状態である割合とを、前記表示部にグラフとして表示させてもよい。
【0069】
上記の集中管理装置であって、前記表示制御部は、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態の時間変化を、前記表示部に表示させてもよい。
【0070】
複数台の生産機械と通信可能に接続し、それぞれの前記生産機械の異常状態を含む稼働状態を管理する集中管理装置の制御方法であって、前記生産機械は、同種類の共有機器のそれぞれに、複数台接続され、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態のデータを取得する稼働状態取得ステップと、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態のデータを取得する接続状態取得ステップと、表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、それぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との前記接続状態を、表示部に同時に表示させる表示制御ステップと、を有する。
【0071】
上記の集中管理装置の制御方法であって、前記共有機器の種類は、前記生産機械に電力を配電する配電盤、前記生産機械に水を配水する配水器、前記生産機械で使用された水を排水する排水器、前記生産機械に材料を配給する材料配給器、及び、前記生産機械を通信ネットワークに接続するネットワークハブの5種類のうち少なくとも1種類が含まれてもよい。
【0072】
上記の集中管理装置の制御方法であって、それぞれの前記生産機械は、複数種類の前記共有機器に接続され、ユーザが選択した前記共有機器の種類の情報を取得する選択情報取得ステップを有し、前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、選択された種類のそれぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態を、前記表示部に同時に表示させてもよい。
【0073】
上記の集中管理装置の制御方法であって、ユーザが選択した前記共有機器の個体の情報を取得する選択情報取得ステップを有し、前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態、及び、選択されたそれぞれの前記共有機器とそれぞれの前記生産機械との接続状態を、前記表示部に同時に表示させてもよい。
【0074】
上記の集中管理装置の制御方法であって、前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、前記共有機器と前記生産機械との接続状態を、前記表示部にツリー状に表示させてもよい。
【0075】
上記の集中管理装置の制御方法であって、前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、それぞれの前記共有機器に接続されている前記生産機械の前記稼働状態が正常状態である割合と異常状態である割合とを、前記表示部にグラフとして表示させてもよい。
【0076】
上記の集中管理装置の制御方法であって、前記表示制御ステップは、前記表示部を制御して、それぞれの前記生産機械の前記稼働状態の時間変化を、前記表示部に表示させてもよい。