(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04L 67/00 20220101AFI20240814BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20240814BHJP
【FI】
H04L67/00
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2023124320
(22)【出願日】2023-07-31
【審査請求日】2023-07-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523290377
【氏名又は名称】株式会社デザインスタジオフェニックス
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 一彦
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-096600(JP,A)
【文献】特開2004-102839(JP,A)
【文献】特開2022-096440(JP,A)
【文献】韓国特許第10-2336136(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0138165(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記コンピュータは、
ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、
前記コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、
前記第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、
前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
前記第1のウェブサイトのコンテンツの情報を受け付けて、受け付けた前記第1のウェブサイトの
ページを構成する要素となる、テキスト、画像、動画の少なくともいずれかを含むコンテンツの情報と、前記第1のウェブサイト
のページを識別する情報とを前記データベースに記憶させるステップと、
前記データベースに蓄積された前記コンテンツについて、第2のユーザから、前記第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、
前記選択されたコンテンツを、前記第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記受け付けるステップにおいて、
コンテンツマネジメントシステム(CMS)のコンテンツ入力画面で、前記コンテンツを参照するための操作要素を配し、
前記第2のユーザから前記操作要素に対する操作を受け付けると、前記コンテンツを提示し、
前記提示されたコンテンツから前記第2のユーザが選択したコンテンツを、前記コンテンツ入力画面に反映させ、投稿ボタンの操作により、前記第2のウェブサイトのページとして投稿する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンテンツの内容と、他のウェブサイトのコンテンツの内容との一致度を判定するステップをさらに実行させ、
前記受け付けるステップにおいて、
前記第2のユーザから前記コンテンツを表示する操作を受け付けることに応じて、前記第2のユーザに対し前記第2のユーザが選択可能な前記コンテンツを提示し、このとき、前記一致度が低いコンテンツを優先して提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記管理するステップにおいて、
複数のウェブサイトのコンテンツの一致度を判定し、
前記コンテンツの一致度が一定以上と判定されると、一致度を低下させるための処理を実行する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記管理するステップにおいて、前記一致度を低下させるための処理として、前記ウェブサイトのコンテンツを変更する処理を行う、請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記コンピュータが、
ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、
前記コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、
前記第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、
前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
前記データベースに蓄積された前記コンテンツについて、第2のユーザから、前記第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、
前記選択されたコンテンツを、前記第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行させ、
前記コンテンツを共有可能とする前記第1のユーザには、前記第1のユーザ以外の他のユーザのウェブサイトにおける前記コンテンツの利用状況に応じて、インセンティブを付与する、プログラム。
【請求項7】
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記コンピュータが、
ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、
前記コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、
前記第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、
前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
前記データベースに蓄積された前記コンテンツについて、第2のユーザから、前記第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、
前記選択されたコンテンツを、前記第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行させ、
前記第1のユーザが共有可能としている前記コンテンツを有するウェブサイトの利用状況を、前記第2のユーザに提示する、プログラム。
【請求項8】
コンピュータを動作させるための方法であって、
前記コンピュータが、
ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、
前記コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、
前記第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、
前記方法は、前記コンピュータのプロセッサが、
前記第1のウェブサイトのコンテンツの情報を受け付けて、受け付けた前記第1のウェブサイトの
ページを構成する要素となる、テキスト、画像、動画の少なくともいずれかを含むコンテンツの情報と、前記第1のウェブサイト
のページを識別する情報とを前記データベースに記憶させるステップと、
前記データベースに蓄積された前記コンテンツについて、第2のユーザから、前記第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、
前記選択されたコンテンツを、前記第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行する、方法。
【請求項9】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、
前記コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、
前記第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、
前記制御部が、
前記第1のウェブサイトのコンテンツの情報を受け付けて、受け付けた前記第1のウェブサイトの
ページを構成する要素となる、テキスト、画像、動画の少なくともいずれかを含むコンテンツの情報と、前記第1のウェブサイト
のページを識別する情報とを前記データベースに記憶させるステップと、
前記データベースに蓄積された前記コンテンツについて、第2のユーザから、前記第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、
前記選択されたコンテンツを、前記第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行する、情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータを動作させるための方法であって、
前記コンピュータが、
ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、
前記コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、
前記第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、
前記方法は、前記コンピュータのプロセッサが、
前記データベースに蓄積された前記コンテンツについて、第2のユーザから、前記第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、
前記選択されたコンテンツを、前記第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行し、
前記コンテンツを共有可能とする前記第1のユーザには、前記第1のユーザ以外の他のユーザのウェブサイトにおける前記コンテンツの利用状況に応じて、インセンティブを付与する、方法。
【請求項11】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、
前記コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、
前記第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、
前記制御部が、前記データベースに蓄積された前記コンテンツについて、第2のユーザから、前記第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、
前記選択されたコンテンツを、前記第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行し、
前記コンテンツを共有可能とする前記第1のユーザには、前記第1のユーザ以外の他のユーザのウェブサイトにおける前記コンテンツの利用状況に応じて、インセンティブを付与する、情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータを動作させるための方法であって、
前記コンピュータが、
ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、
前記コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、
前記第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、
前記方法は、前記コンピュータのプロセッサが、
前記データベースに蓄積された前記コンテンツについて、第2のユーザから、前記第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、
前記選択されたコンテンツを、前記第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行し、
前記第1のユーザが共有可能としている前記コンテンツを有するウェブサイトの利用状況を、前記第2のユーザに提示する、方法。
【請求項13】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、
前記コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、
前記第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、
前記制御部が、前記データベースに蓄積された前記コンテンツについて、第2のユーザから、前記第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、
前記選択されたコンテンツを、前記第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行させ、
前記第1のユーザが共有可能としている前記コンテンツを有するウェブサイトの利用状況を、前記第2のユーザに提示する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブサイトの作成は、手間と複雑な作業が伴う。しかし、ウェブサイトの作成の需要は非常に高く、多くの事業者がウェブサイトを作成、および、運営している。背景として、Web技術の進歩と顧客のオンラインでの情報アクセスへの要求が背後にある。
ウェブサイトは企業のブランドイメージを高め、重要な製品、サービス情報等を提供する場として機能している。そのため、ウェブサイトの作成、および、運営は、ビジネスにおいて重要な役割を果たしている。
【0003】
下記の特開2021-096600号公報(特許文献1)には、第1のユーザから所定の対価の支払いを受け付けることにより、前記第1のユーザがコンテンツを制作するための所定のサービスを一定期間にわたって提供し、前記対価の支払いを継続して受け付けることにより前記所定のサービスを継続して前記第1のユーザに提供するステップと、前記所定のサービスで利用することができ、前記コンテンツの素材となる素材コンテンツであって第2のユーザが制作した素材コンテンツと、前記第1のユーザとをマッチングさせるための処理を行うステップと、前記第1のユーザが前記素材コンテンツを指定することに応じて、当該素材コンテンツを制作した前記第2のユーザに報酬を付与するステップと、を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1は、CMSの工夫として、テンプレートに所定の文字列を挿入することで、その部分に画像、テキスト等のコンテンツを投稿するための投稿画面をCMSに登場させることについては記載がある。しかし、上記の特許文献1の技術によっても、ウェブサイトの作成をより一層容易にする技術を提供することについては十分な考慮が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に示す一実施形態は、コンピュータを動作させるためのプログラムであって、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、データベースに蓄積されたコンテンツについて、第2のユーザから、第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、選択されたコンテンツを、第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行させる、プログラム。
【発明の効果】
【0007】
本開示によると、ウェブサイトを容易に作成し、公開することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、ウェブサイト管理システム1の全体構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1のユーザの端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、ウェブサイトのデータベース2021のデータ構造を示す図である。
【
図5】
図5は、ページのデータベース2022のデータ構造を示す図である。
【
図6】
図6は、コンテンツのデータベース2023のデータ構造を示す図である。
【
図7】
図7は、属性のデータベース2024のデータ構造を示す図である。
【
図8】
図8は、カテゴリのデータベース2025のデータ構造を示す図である。
【
図9】
図9は、ユーザのデータベース2026のデータ構造を示す図である。
【
図10】
図10は、アクセスログのデータベース2027のデータ構造を示す図である。
【
図11】
図11は、第1のユーザの端末装置10とウェブサイト管理サービスのサーバ20と第2のユーザの端末装置30とにおいて、コンテンツに関する処理の流れを示す図である。
【
図12】
図12は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20と第2のユーザの端末装置30とにおいて、コンテンツの参照に関する処理の流れを示す図である。
【
図13】
図13は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20と第2のユーザの端末装置30とにおいて、コンテンツの一致度に関する処理の流れを示す図である。
【
図14】
図14は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20において、コンテンツの一致度を低下させるための処理の流れを示す図である。
【
図16】
図16は、ウェブサイトの作成に関する入力画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に説明するのは、本開示の実施形態である。本開示の実施形態の説明は、図面を参照しつつ説明を行う。また、本開示の実施形態の説明は、同一の部品に同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<第1の実施形態の概略>
本実施形態において、ユーザは、PC(Personal Computer)等を操作し、ウェブサイト管理サービスを用いて、ウェブサイトの作成、ウェブサイトの管理、ウェブサイトの運営等を行う。
【0011】
<1.1 システム全体の構成図>
図1は、本実施形態のウェブサイト管理システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
図1に示すように、ウェブサイト管理システム1は、第1のユーザの端末装置10と、ウェブサイト管理サービスのサーバ20と、第2のユーザの端末装置30とを含む。ウェブサイト管理システム1は、第1のユーザの端末装置10と、ウェブサイト管理サービスのサーバ20と、第2のユーザの端末装置30とがネットワーク80によって互いに通信可能に接続されている。
【0012】
図1の例は、第1のユーザの端末装置10を示している。第1のユーザは、ウェブサイト管理サービスの利用者であるユーザのことを指す。第1のユーザの端末装置10は、例えば、PC、スマートフォン等によって実現される。第1のユーザの端末装置10は、プログラムを実行することにより、プログラムに応じたシステムを操作する環境を第1のユーザに対して提供する。
【0013】
第1のユーザの端末装置10は、第1のユーザから入力操作を受け付ける装置であるものとする。
【0014】
第1のユーザの端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0015】
通信IF12は、第1のユーザの端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0016】
入力装置13は、第1のユーザからの入力操作を受け付けるための装置である。入力操作を受け付けるための装置は、例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボードである。
【0017】
出力装置14は、第1のユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0018】
メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。メモリ15は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0019】
記憶部16は、データを保存するためのものである。記憶部16は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)である。
【0020】
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0021】
図1の例は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20を示している。
【0022】
ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0023】
通信IF22は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0024】
入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し、情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0025】
メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。メモリ25は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0026】
ストレージ26は、データを保存するためのものである。ストレージ26は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)である。
【0027】
プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0028】
ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、ウェブサイト管理システム1を利用するユーザの情報、および、ウェブサイト管理サービスで取り扱われるウェブサイトの情報等を管理する装置である。
【0029】
ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、ウェブサイト管理サービスを利用するのに必要なデータを、適宜、第1のユーザの端末装置10へ送信する。同様に、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、ウェブサイト管理サービスを利用するのに必要なデータを、適宜、第2のユーザの端末装置30へ送信する。ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、そのように送信することで、第1のユーザの端末装置10、または、第2のユーザの端末装置30でのウェブサイト管理サービスの状況等を可視化させる。また、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第1のユーザの端末装置10と通信し、各ユーザの操作に応じて、画像、ファイル、テキストデータ等を第1のユーザの端末装置10へ送信する。同様に、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第2のユーザの端末装置30と通信し、各ユーザの操作に応じて、画像、ファイル、テキストデータ等を第2のユーザの端末装置30へ送信する。
【0030】
図1の例は、第2のユーザの端末装置30を示している。第2のユーザは、ウェブサイト管理サービスの利用者であるユーザのことを指す。第2のユーザの端末装置30は、例えば、PC、スマートフォン等によって実現される。第2のユーザの端末装置30は、プログラムを実行することにより、プログラムに応じたシステムを操作する環境を第2のユーザに対して提供する。
【0031】
第2のユーザの端末装置30は、第2のユーザから入力操作を受け付ける装置であるものとする。
【0032】
第2のユーザの端末装置30は、通信IF(Interface)32と、入力装置33と、出力装置34と、メモリ35と、記憶部36と、プロセッサ39とを備える。
【0033】
通信IF32は、第2のユーザの端末装置30が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0034】
入力装置33は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。
【0035】
出力装置34は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0036】
メモリ35は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。メモリ35は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0037】
記憶部36は、データを保存するためのものである。記憶部36は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)である。
【0038】
プロセッサ39は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0039】
<1.2 第1のユーザの端末装置10の機能的な構成>
図2は、第1のユーザの端末装置10の機能的な構成を示す図である。第1のユーザの端末装置10は、アンテナ111と、第1無線通信部121と、プロセッサ19と、操作受付部130と、記憶部16と、メモリ15と、ディスプレイ132と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカー142とを含む。
【0040】
アンテナ111は、第1のユーザの端末装置10が発する信号を電波として空間へ放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0041】
第1無線通信部121は、第1のユーザの端末装置10が他の通信機器と通信するため、アンテナ111等を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121は、チューナー、高周波回路等を含む無線通信用の通信モジュールであり、第1のユーザの端末装置10が送受信する無線信号の変復調、周波数変換を行い、受信信号をプロセッサ19へ与える。
【0042】
プロセッサ19は、記憶部16に記憶されるプログラムを読み込んで実行することにより、第1のユーザの端末装置10の動作を制御する。プロセッサ19は、例えばアプリケーションプロセッサによって実現される。
【0043】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。例えば、操作受付部130は、マウス、タッチパッド、タッチパネル等のポインティングデバイス、キーボード、コントローラ、エンドユーザの身体の動きを入力操作としてセンシングする撮影手段等として実現される。例えば、操作受付部130は、エンドユーザの身体の動きとして、手等の身体の部位の動き、エンドユーザの顔の表情等をセンシングすることにより、これら身体の部位等の動きを入力操作として受け付ける。操作受付部130は、タッチパネル等に対してエンドユーザが指を接触させる等により入力操作を受け付けた座標に基づいて、エンドユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0044】
記憶部16は、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等により構成される。また、記憶部16は、第1のユーザの端末装置10が使用するプログラム、および、第1のユーザの端末装置10がウェブサイト管理サービスのサーバ20から受信する各種データ等を記憶する。
【0045】
ディスプレイ132は、プロセッサ19の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置によって実現される。
【0046】
音声処理部140は音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号をプロセッサ19へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカー142へ与える。
【0047】
マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。
【0048】
スピーカー142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を第1のユーザの端末装置10の外部へ出力する。
【0049】
記憶部16は、ウェブサイト情報161と、ページ情報162とを記憶する。
【0050】
ウェブサイト情報161は、ウェブサイト管理システム1における、ウェブサイトを管理するための情報である。ウェブサイト情報161は、例えば、「ウェブサイトID」と、「サイト名」と、「ドメイン」と、「作成日時」と、「更新日時」とを含む。
【0051】
ページ情報162は、ウェブサイト管理システム1における、ウェブサイトのページを管理するための情報である。ページ情報162は、例えば、「ページID」と、「ウェブサイトID」と、「タイトル」と、「URL」と、「作成日時」と、「更新日時」とを含む。
【0052】
プロセッサ19がプログラムにしたがって動作することにより、入力操作受付部191、送受信部192、データ処理部193、報知制御部194としての機能を発揮する。
入力操作受付部191は、操作受付部130等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部191は、操作受付部130が例えばタッチデバイスである場合、タッチデバイスに対してユーザが指等を接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか等の操作の種別を判定する。
送受信部192は、第1のユーザの端末装置10が、ウェブサイト管理サービスのサーバ20等の外部の装置と通信プロトコルにしたがってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部193は、第1のユーザの端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムにしたがって演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
報知制御部194は、情報をユーザに提示する処理として、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカー142に出力させる処理、振動をバイブレータ等に発生させる処理等を行う。
【0053】
なお、第2のユーザの端末装置30の機能的な構成は、第1のユーザの端末装置10の機能的な構成とほぼ同一であるものとする。そのため、第2のユーザの端末装置30の機能的な構成に関する説明は、省略する。
【0054】
<1.3 ウェブサイト管理サービスのサーバ20の機能的な構成>
図3は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図3に示すように、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0055】
通信部201は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0056】
記憶部202は、ウェブサイトのデータベース2021と、ページのデータベース2022、コンテンツのデータベース2023、属性のデータベース2024、カテゴリのデータベース2025、ユーザのデータベース2026、アクセスログのデータベース2027等の各種データベースを記憶する。
【0057】
ウェブサイトのデータベース2021は、ウェブサイト管理システム1におけるウェブサイトの情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0058】
ページのデータベース2022は、ウェブサイト管理システム1におけるページの情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0059】
コンテンツのデータベース2023は、ウェブサイト管理システム1におけるコンテンツの情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0060】
属性のデータベース2024は、ウェブサイト管理システム1におけるコンテンツの属性の情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0061】
カテゴリのデータベース2025は、ウェブサイト管理システム1におけるコンテンツのカテゴリの情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0062】
ユーザのデータベース2026は、ウェブサイト管理システム1を利用するユーザの情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0063】
アクセスログのデータベース2027は、ウェブサイト管理システム1におけるアクセス情報を収集し、保存、および、管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0064】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムにしたがって動作することにより、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032として示す機能を発揮する。
【0065】
受信制御モジュール2031は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20が外部の装置から通信プロトコルにしたがって信号を受信する処理を制御する。
【0066】
送信制御モジュール2032は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルにしたがって信号を送信する処理を制御する。
【0067】
【0068】
図4は、ウェブサイトのデータベース2021のデータ構造を示す図である。ウェブサイトのデータベース2021は、ウェブサイト管理システム1におけるウェブサイトの情報を管理するためのデータベースである。
図4のウェブサイトのデータベース2021の各レコードは、項目「ウェブサイトID」と、項目「サイト名」と、項目「ドメイン」と、項目「作成日時」と、項目「更新日時」とを含む。
【0069】
項目「ウェブサイトID」は、ウェブサイト管理システム1においてウェブサイトを管理する際に必要となる、ウェブサイトに対して一意なIDのことを示す。
ウェブサイトIDを付与することにより、複数のウェブサイトが存在する場合でも、それぞれのウェブサイトを識別することが可能である。
ウェブサイトIDの利点は、ウェブサイトを簡単に検索、参照、管理できることである。例えば、大量のウェブサイトがある場合でも、ウェブサイトIDにより、必要なウェブサイトを素早く特定することができる。また、ウェブサイトIDは、ウェブサイトのバージョン管理、および、権限管理にも利用される。
【0070】
項目「サイト名」は、各ウェブサイトを表す簡潔な名称のことを示す。項目「サイト名」は、例えば、「A株式会社ウェブサイト」、「B株式会社採用ウェブサイト」、「C本屋オンラインサイト」等である。
【0071】
項目「ドメイン」は、ネットワーク上のリソースを一意に識別するために使用される情報のことを示す。一般的に、ドメイン名は、ウェブサイトの名前、所属する業界に関する情報、組織情報、国の略語の情報等を含んでいる場合がある。
【0072】
項目「作成日時」は、ウェブサイトが作成された日時を示す。項目「作成日時」は、ウェブサイトが最初に作成された時点を特定するため等に使用される。
【0073】
項目「更新日時」は、ウェブサイトが最後に更新された日時を示す。項目「更新日時」は、特定の情報が最後に変更された日時を正確に追跡することによって、変更のタイミング、頻度等を把握するのに役立つ。例えば、項目「更新日時」は、ウェブサイト内のページが更新された場合、その更新が行われた具体的な日時を示す。これにより、ウェブサイトの管理者等は最新の情報を把握し、情報の更新状況を把握することができる。
【0074】
図5は、ページのデータベース2022のデータ構造を示す図である。ページのデータベース2022は、ウェブサイト管理システム1におけるページの情報を管理するためのデータベースである。
図5のページのデータベース2022の各レコードは、項目「ページID」と、項目「ウェブサイトID」と、項目「タイトル」と、項目「URL」と、項目「作成日時」と、項目「更新日時」とを含む。
【0075】
項目「ページID」は、ウェブサイト管理システム1においてウェブサイトのページを管理する際に必要となる、ページに対して一意なIDのことを示す。
【0076】
項目「ウェブサイトID」は、上記にて説明した通りである。ここでの項目「ウェブサイトID」は、項目「ページID」と関連している。この構造により、項目「ページID」がどの項目「ウェブサイトID」に関連付けられているのかを把握することができる。
【0077】
項目「タイトル」は、各ページを表現するために使用される名称のことを示す。項目「タイトル」は、例えば、「事業内容ページ」、「採用情報ページ」、「お問い合わせページ」等である。
【0078】
項目「URL」は、各ページに対して個別に割り当てられた識別子であり、それぞれのページがウェブ上で特定されるための一意のアドレスのことを示す。ウェブサイト内の各ページは、ウェブサイト内の異なるコンテンツ、情報等を提供するために、個別のURLを持つ。
URLは、ウェブブラウザ、検索エンジン等を介して直接アクセスすることができるアドレスである。通常、URLはプロトコル(例:https等)、ドメイン名、パス(特定のページ、フォルダの場所等)、クエリ文字列(オプションのパラメータ、検索条件等)等の要素から構成される。
【0079】
項目「作成日時」は、ページが作成された日時を示す。項目「作成日時」は、ページが最初に作成された時点を特定するため等に使用される。
【0080】
項目「更新日時」は、ページが最後に更新された日時を示す。項目「更新日時」は、特定の情報が最後に変更された日時を正確に追跡することによって、変更のタイミング、頻度等を把握するのに役立つ。例えば、項目「更新日時」は、ページが更新された場合、その更新が行われた具体的な日時を示す。これにより、ウェブサイトの管理者等は最新の情報を把握し、情報の更新状況を把握することができる。
【0081】
図6は、コンテンツのデータベース2023のデータ構造を示す図である。コンテンツのデータベース2023は、ウェブサイト管理システム1におけるコンテンツの情報を管理するためのデータベースである。
図6のコンテンツのデータベース2023の各レコードは、項目「コンテンツID」と、項目「ページID」と、項目「内容」と、項目「フォーマット」と、項目「属性ID」と、項目「カテゴリID」と、項目「作成者」と、項目「共有可能」と、項目「作成日時」と、項目「更新日時」とを含む。
コンテンツは、ウェブサイトのページを構成する要素のことである。コンテンツの形式は、テキストであってもよいし、画像、動画等であってもよい。
【0082】
項目「コンテンツID」は、ウェブサイト管理システム1においてコンテンツを管理する際に必要となる、コンテンツに対して一意なIDのことを示す。コンテンツは、に関する説明を記載する。
また、ここでの項目「コンテンツID」は、項目「ページID」と関連している。この構造により、項目「コンテンツ」がどの項目「ページID」に関連付けられているのかを把握することができる。
【0083】
項目「ページID」は、上記にて説明した通りである。
【0084】
項目「内容」は、コンテンツの内容のことを示す。
【0085】
項目「フォーマット」は、各コンテンツの情報の形式のことを示す。項目「フォーマット」は、具体的には、テキスト、画像、動画等である。
【0086】
項目「属性ID」は、ウェブサイト管理システム1においてコンテンツの属性を管理する際に必要となる、コンテンツの属性に対して一意なIDのことを示す。
【0087】
項目「カテゴリID」は、ウェブサイト管理システム1においてコンテンツのカテゴリを管理する際に必要となる、コンテンツのカテゴリに対して一意なIDのことを示す。
【0088】
項目「作成者」は、コンテンツの作成者の情報を示す。
【0089】
項目「共有可能」は、コンテンツが他者のユーザに共有可能であるかどうかの情報を示す。他社のユーザに共有可能であるコンテンツのことは、以下、共有可能コンテンツ、共有コンテンツとも呼んでいる。
【0090】
項目「作成日時」は、コンテンツが作成された日時を示す。項目「作成日時」は、コンテンツが最初に作成された時点を特定するため等に使用される。
【0091】
項目「更新日時」は、コンテンツが最後に更新された日時を示す。項目「更新日時」は、特定の情報が最後に変更された日時を正確に追跡することによって、変更のタイミング、頻度等を把握するのに役立つことができる。例えば、項目「更新日時」は、コンテンツが更新された場合、その更新が行われた具体的な日時を示す。これにより、ウェブサイトの管理者等は最新の情報を把握し、情報の更新状況を把握することができる。
【0092】
図7は、属性のデータベース2024のデータ構造を示す図である。属性のデータベース2024は、ウェブサイト管理システム1におけるコンテンツの属性の情報を管理するためのデータベースである。
図7の属性のデータベース2024の各レコードは、項目「属性ID」と、項目「名前」とを含む。
【0093】
項目「属性ID」は、上記にて説明した通りである。
【0094】
項目「名前」は、各属性に関連する内容を表現するために使用される名前のことを示す。属性は、個々の要素に関連する情報、特性等を示す。項目「名前」は、例えば、「事業内容」、「採用情報」、「お問い合わせ」等である。
【0095】
図8は、カテゴリのデータベース2025のデータ構造を示す図である。カテゴリのデータベース2025は、ウェブサイト管理システム1におけるコンテンツのカテゴリの情報を管理するためのデータベースである。
図8のカテゴリのデータベース2025の各レコードは、項目「カテゴリID」と、項目「名前」とを含む。
【0096】
項目「カテゴリID」は、上記にて説明した通りである。
【0097】
項目「名前」は、各カテゴリに関連する内容を表現するために使用される名前のことを示す。カテゴリは、コンテンツの共通の特徴、コンテンツの関連性等を持つ要素をまとめるために使用される。項目「名前」は、例えば、「飲食店」、「本屋」、「スポーツ」等である。
【0098】
図9は、ユーザのデータベース2026のデータ構造を示す図である。ユーザのデータベース2026は、ウェブサイト管理システム1を利用するユーザの情報を管理するためのデータベースである。
図9のユーザのデータベース2026の各レコードは、項目「ユーザID」と、項目「名前」と、項目「ウェブサイトID」と、項目「メールアドレス」と、項目「会社名」とを含む。
【0099】
項目「ユーザID」は、ウェブサイト管理システム1において、ウェブサイト管理システム1の利用者を管理する際に必要となるユーザに対して一意なIDのことを示す。
ユーザIDには、様々な形式がある。例えば、文字列の組み合わせ、数字と文字列の組み合わせ、もしくは、電子メールアドレス等があげられる。一般的には、ユーザIDは、システム内で一意であることが重要であり、重複することがないように設計されている。
例えば、ウェブサイト管理システム1において、ウェブサイト管理システム1の利用者のアカウントを発行する際に、第1のユーザの端末装置10は、ウェブサイト管理システム1の利用者である第1のユーザからメールアドレスの登録の入力を受け付ける。ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、メールアドレスの登録の入力を受け付けたことに応じて、ユーザIDを発行する。
【0100】
項目「名前」は、ウェブサイト管理システム1を利用するユーザの名前のことを示す。
【0101】
項目「ウェブサイトID」は、上記にて説明した通りである。ここでの項目「ウェブサイトID」は、ウェブサイト管理システム1の利用者が管理、運営等しているウェブサイトの項目「ウェブサイトID」の情報を示す。
【0102】
項目「メールアドレス」は、ウェブサイト管理システム1を利用するユーザのメールアドレスのことである。メールアドレスは、電子メールを送受信するために必要なアドレスのことを指す。
【0103】
項目「会社名」は、ユーザが所属する企業の名称を表す項目である。会社名は、ユーザを識別するための情報の一つである。
【0104】
図10は、アクセスログのデータベース2027のデータ構造を示す図である。アクセスログのデータベース2027は、ウェブサイト管理システム1におけるアクセス情報を収集し、保存、および、管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
図10のアクセスログのデータベース2027の各レコードは、項目「アクセスログID」と、項目「ページID」と、項目「IPアドレス」と、項目「アクセス日時」とを含む。
【0105】
項目「アクセスログID」は、ウェブサイト、および、システム等において、アクセスログに対して一意なIDのことを指す。アクセスログとは、ウェブサイト、または、システムにアクセスしたユーザの情報を記録するログのことである。
アクセスログIDは、それぞれのアクセスログに対して一意なIDを割り当てることで、ログの管理、および、ログの解析を容易にするため等に用いられる。
アクセスログIDを用いることで、アクセスログを迅速に特定し、必要に応じて分析、および、問題の解決等に役立てることができる。また、アクセスログIDには、セキュリティ上の意味がある場合もある。例えば、アクセスログIDを利用することで、不正なアクセス、および、攻撃を追跡し、対処することができる。
【0106】
項目「ページID」は、上記にて説明した通りである。ここでの項目「ページID」は、ユーザからアクセスされたウェブサイトのページの項目「ページID」の情報を示す。
【0107】
項目「IPアドレス」は、ネットワーク上のユーザのデバイスを識別されるために使用される番号のことを示す。項目「IPアドレス」は、IPv4、または、IPv6の形式で表され、ネットワーク上の送信元、ネットワーク上の送信先を特定するために使用される。項目「IPアドレス」は、アクセスログの分析、セキュリティの解析等に利用される。
【0108】
項目「アクセス日時」は、特定のウェブサイトをユーザが閲覧した日時を記録するための項目である。これは、ウェブサイト、システム、および、アプリ等の利用履歴を記録するために用いられる。項目「アクセス日時」は、ユーザが何時に情報を閲覧したのかを記録することができるため、ユーザの利用状況を把握したり、分析したりすることができる。
【0109】
<第1の実施形態の動作>
次に説明するのは、ウェブサイト管理システム1を構成する各装置の動作についてである。
【0110】
図11は、第1のユーザの端末装置10とウェブサイト管理サービスのサーバ20と第2のユーザの端末装置30とにおいて、コンテンツに関する処理の流れを示す図である。
【0111】
ステップS11011において、第1のユーザの端末装置10は、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツの情報を受け付ける。なお、当該第1のウェブサイトのコンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであるものとする。また、第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものとする。
【0112】
ステップS11021において、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、ウェブサイトを構成するコンテンツをコンテンツのデータベース2023に記憶する。コンテンツのデータベース2023の各レコードは、項目「コンテンツID」と、項目「ページID」と、項目「内容」と、項目「フォーマット」と、項目「属性ID」と、項目「カテゴリID」と、項目「作成者」と、項目「共有可能」と、項目「作成日時」と、項目「更新日時」とを含む。例えば、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第1のウェブサイト内で使用されているコンテンツについて入力を受け付けた場合、当該コンテンツの情報について、コンテンツのデータベース2023の各項目を更新する。
【0113】
ステップS11031において、第2のユーザの端末装置30は、第2のユーザから、第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付ける。第2のユーザの端末装置30は、例えば、第2のウェブサイトのページの編集画面にて、第2のユーザから第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付ける。なお、ステップS11011にて受け付けたコンテンツが共有可能なものであった場合、第2のユーザの端末装置30は、第2のユーザからステップS11011にて受け付けたコンテンツを選択することが可能であってもよい。
【0114】
ステップS11022において、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、選択されたコンテンツを、第2のウェブサイトのコンテンツとして管理する。具体的には、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第2のウェブサイトを構成するコンテンツをコンテンツのデータベース2023に記憶する。
【0115】
図12は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20と第2のユーザの端末装置30とにおいて、コンテンツの参照に関する処理の流れを示す図である。
【0116】
ステップS12031において、第2のユーザの端末装置30は、コンテンツマネジメントシステム(CMS)のコンテンツ入力画面で、コンテンツを参照するための操作要素を配し、第2のユーザから操作要素に対する操作を受け付ける。コンテンツを参照するための操作要素は、例えば、ボタン、アイコン、リンク等である。
コンテンツマネジメントシステム(CMS)は、ウェブサイトのコンテンツを構成するテキスト、画像、デザイン、レイアウト情報等を一元的に作成、編集、保存、管理等するシステムのことである。コンテンツマネジメントシステム(CMS)を利用することで、システムの利用者は、技術的な知識がなくとも容易にウェブサイトを作成することが可能である。
【0117】
ステップS12021において、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、コンテンツを提示する。コンテンツを提示することで、第2のユーザは、例えば、文章を考える際の参考にすることが可能である。具体的には、コンテンツを提示する際に、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、属性タグに応じた文章のコンテンツの候補を提示する。
なお、コンテンツを提示する際に、ステップS12031において第2のユーザから元になる文章の入力を受け付けた後に、元なる文章に関連、類似するコンテンツが提示されるような仕組みになっていてもよい。
また、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、コンテンツを提示する際に、コンテンツマネジメントシステム(CMS)のコンテンツ入力画面と別のウィンドウにコンテンツを提示してもよいものとする。
【0118】
ステップS12032において、第2のユーザの端末装置30は、提示されたコンテンツから第2のユーザが選択するコンテンツを、コンテンツ入力画面に反映させる。なお、第2のユーザは、コンテンツの文章の一部等を改変して使用してもよい。
【0119】
ステップS12033において、第2のユーザの端末装置30は、第2のウェブサイトのページとして、投稿する操作を第2のユーザから受け付ける。具体的には、例えば、第2のウェブサイトは、ページの内容を追加、更新等した後に、ウェブサイトのページとして投稿するための操作要素を配している。ウェブサイトのページとして投稿するための操作要素は、例えば、ボタン、アイコン、リンク等である。
【0120】
ステップS12022において、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第2のウェブサイトのページの情報として管理する。具体的には、第2のユーザの端末装置30は、ステップS12033における第2のユーザの操作に応答して、ウェブサイトのデータベース2021、ページのデータベース2022、コンテンツのデータベース2023等のデータベースを更新する。
ウェブサイトのデータベース2021については、ウェブサイト内の情報が更新されたことに応答して、項目「更新日時」を更新する。
ページのデータベース2022については、該当のページの情報が更新されたことに応じて、項目「更新日時」を更新する。なお、ページが新たに作成された場合は、同時に、項目「作成日時」を更新する。
コンテンツのデータベース2023については、該当のコンテンツの情報が更新されたことに応じて、各項目を更新する。コンテンツのデータベース2023の各レコードは、項目「コンテンツID」と、項目「ページID」と、項目「内容」と、項目「フォーマット」と、項目「属性ID」と、項目「カテゴリID」と、項目「作成者」と、項目「共有可能」と、項目「作成日時」と、項目「更新日時」とを含む。
【0121】
ステップS12023において、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第2のウェブサイトのページとして投稿する。具体的には、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、ステップS12033における第2のユーザの操作に応答して、更新した情報に基づき、第2のウェブサイトのページとして投稿する。
【0122】
図13は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20と第2のユーザの端末装置30とにおいて、コンテンツの一致度に関する処理の流れを示す図である。
【0123】
ステップS13021において、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、コンテンツの内容と、他のウェブサイトのコンテンツの内容との一致度を判定する。
ここでのコンテンツの内容との一致度は、コンテンツ間でどのくらい類似しているかを表す指標の一つである。ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、コンテンツの内容の一致度(類似度)を判定するために、いくつかの技術手法が存在する。ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、例えば、コサイン類似度、レーベンシュタイン距離といった手法を使用することが可能である。これらの手法により、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、コンテンツの一致度を数値化し、一致度をパーセンテージ等で把握することができる。
【0124】
ステップS13031において、第2のユーザの端末装置30は、第2のユーザから、コンテンツを表示する操作を受け付ける。コンテンツを表示する操作は、具体的には、例えばステップS12031のような場面である。
【0125】
ステップS13022において、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第2のユーザに対し第2のユーザが選択可能なコンテンツを提示し、このとき、一致度が低いコンテンツを優先して提示する。一致度が低いコンテンツとは、例えば、他のコンテンツとの一致度がある一定の閾値よりも低いコンテンツのことを指す。例えば、一致度が低いコンテンツは、他のコンテンツとの一致度が60%以下であるコンテンツを指すと定義してもよい。
また、一致度が低いコンテンツを優先して提示する方法は、例えば、一致度が低いコンテンツを表示領域の上部に提示する、表示領域の目立つ位置に配置するといったもの等が考えられる。
【0126】
図14は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20において、コンテンツの一致度を低下させるための処理の流れを示す図である。
【0127】
ステップS13021は、上記にて説明した通りである。
【0128】
ステップS14021において、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、コンテンツの一致度が一定以上と判定されると、一致度を低下させるための処理を実行する。ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、一致度を低下させるための処理として、ウェブサイトのコンテンツを変更する処理を行ってもよい。例えば、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、特定のコンテンツの一致度が他のコンテンツと比較した際に、90%以上だった場合、コンテンツの一致度を低下させるための処理として、コンテンツのテキストの文章、画像等の内容を一部変更してもよい。
【0129】
また、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、一致度を低下させるための処理として、コンテンツの一致度が一定以上と判定されると、当該コンテンツを使用している利用者に通知を行ってもよい。通知の内容は、例えば、「コンテンツの一致度が高いため、一部の内容の変更をおすすめします。」等である。
【0130】
<本発明を説明するための概念図>
図15は、本発明を説明するための概念図である。
【0131】
図15には、A株式会社のウェブサイトと、ウェブサイト管理サービスのサーバ20と、B株式会社のウェブサイトとが示されている。なお、A株式会社のウェブサイト、ならびに、B株式会社のウェブサイトは、それぞれウェブサイト管理システム1を利用して作成されたウェブサイトとする。
【0132】
図15における各領域の説明は、以下の通りである。
・領域1501は、A株式会社のウェブサイト内の画面を示す領域である。
・領域1502は、A株式会社のウェブサイト内の製品紹介ページにおける、溶接に関するコンテンツの情報を示す領域である。
・1503は、ウェブサイト管理サービスのサーバ20を示す。
・領域1504は、B株式会社のウェブサイト内の画面を示す領域である。
・領域1505は、B株式会社のウェブサイト内の製品紹介ページにおける、溶接に関するコンテンツの情報を示す領域である。
【0133】
ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第1のユーザからA株式会社のウェブサイトのコンテンツの入力、もしくは、登録を受け付ける。そして、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第1のユーザから受けつけたコンテンツを登録する。ウェブサイト管理システム1では、その登録されたコンテンツを共有コンテンツとして他の利用企業で共有し利用することができる。例えば、第2のユーザは、第1のユーザから受け付けた当該コンテンツを使用することが可能である。
図15の例では、ウェブサイト管理システム1は、A株式会社の領域1502で表示されているコンテンツを、B株式会社の領域1505にて使用している例を表示している。
従来のウェブサイト制作では、コンテンツの内容を考えて一から作成、用意する必要があり、コストがかかっていた。しかし、このようにすることで、例えば同じ業種のコンテンツを使用することが可能となり、コンテンツの作成で悩む時間を短縮することが可能となる。
本実施形態は、このようなウェブサイト管理サービスを実現するものである。
【0134】
<画面例>
図16は、ウェブサイトの作成に関する入力画面の例を示す図である。
【0135】
ステップS12031において説明したように、第2のユーザの端末装置30は、コンテンツマネジメントシステム(CMS)のコンテンツ入力画面を提示する。
図16は、そのコンテンツ入力画面に関する画面例の一例である。
【0136】
具体的には、第2のユーザの端末装置30は、ダイアログ画面1600に以下の各情報を提示する。
【0137】
・領域1601は、入力箇所の情報を示す領域である。入力箇所の情報を示す領域は、ウェブサイト内のどのページのどのコンテンツに対して、編集操作を行っているかを示す情報である。入力箇所は、例えば、「入力箇所:F株式会社/商品紹介ページ/説明文5」等である。この場合、入力箇所は、F株式会社ウェブサイトの商品紹介ページの説明文5のコンテンツに関して編集操作を行っていることを意味する。
【0138】
・領域1602は、テキスト等を入力する領域である。テキスト等を入力する領域は、テキスト入力、テキストの書式変更、表の挿入、図形の挿入、テキストを共有するボタン等の操作要素も含まれる。
【0139】
・ボタン1603は、共有可能なコンテンツを提示するためのボタンである。第2のユーザの端末装置30は、ボタン1603を第2のユーザから押下する操作を受け付けることにより、第2のユーザに提示可能な共有コンテンツを別ウィンドウ、または、領域1602とは別の領域等にて提示する。なお、
図16では、第2のユーザの端末装置30は、第2のユーザに提示可能な共有コンテンツを、別ウィンドウとして領域1607にて提示している。
【0140】
・ボタン1604は、プレビュー画面に関するボタンである。第2のユーザの端末装置30は、プレビュー画面に関するボタンを第2のユーザから押下する操作を受け付けることにより、プレビュー画面を別ウィンドウ等で提示する。プレビュー画面は、特定の操作、特定のアクション等を行った後に表示される画面のことである。ここでは、プレビュー画面は、例えば、投稿前のウェブサイトのページを確認するため等に使用される。第2のユーザは、プレビュー画面を見ることで、ウェブサイトのページとして投稿を行う前に、編集結果が望んだ結果になるかどうかを確認できるため、作業の効率化、ミスの防止等に役立つ。
【0141】
・ボタン1605は、下書き保存に関するボタンである。下書き保存とは、作業中のウェブサイトのページに関する情報等の途中経過を保存し、後で編集、公開するために一時的に保管することを意味する。第2のユーザは、定期的に下書き保存を利用することで、作業中の進捗をバックアップすることができる。
【0142】
・ボタン1606は、投稿に関するボタンである。第2のユーザの端末装置30は、下書き保存に関するボタンを第2のユーザから押下する操作を受け付けることにより、編集時点のウェブサイトのページの内容等の途中経過を保存する。
【0143】
・領域1607は、上記のボタン1603の説明文にて説明したように、第2のユーザに提示可能な共有コンテンツの情報を示す領域である。例えば、領域1607は、候補となる参考テキストが複数個提示される。
【0144】
<変形例>
(1)インセンティブ付与
ウェブサイト管理システム1は、共有コンテンツを有している第1のユーザについて、第1のユーザ以外の他のユーザのウェブサイトにおけるコンテンツの利用状況に応じて、第1のユーザにインセンティブを付与してもよい。
例えば、ウェブサイト管理システム1は、第1のユーザが有している共有コンテンツについて、他のユーザによる使用数が多い、共有コンテンツが含まれるページのアクセス数が多い等の場合、一定以上のインセンティブを付与してもよい。また、ウェブサイト管理システム1は、第1のユーザが有している共有コンテンツについて、他のユーザのウェブサイトにおける当該コンテンツの採用数に応じて、インセンティブを決定してもよい。インセンティブは、例えば、キャッシュバック、ポイントの付与、特定のサービスの料金のディスカウント、クーポンの配布等が考えられる。
なお、共有コンテンツを利用するユーザは、共有コンテンツを利用する際に利用料金として、ウェブサイト管理システム1に料金を支払うことも考えられる。
【0145】
(2)利用状況の提示
第2のユーザの端末装置30は、第1のユーザが共有可能としているコンテンツを有するウェブサイトの利用状況を、第2のユーザに提示してもよい。ウェブサイトの利用状況は例えば、以下のようなものである。
・コンテンツの概要(例:針金に関する品質のテキスト)
・コンテンツID
・ウェブサイト名(例:静岡針金工業株式会社)
・業種(例:製造業)
・地域(例:静岡県静岡市)
・コンテンツの登録日(例:2023年4月)
・アクセス数(例:1000アクセス/月)
第1のユーザが共有可能としているコンテンツを有するウェブサイトの利用状況を提示することで、第2のユーザは、特定のコンテンツを含むページについて、どのくらいのアクセス数があるのか等を参考にすることができる。そして、第2のユーザは、それらの情報を参考にして、第1のユーザが共有可能としているコンテンツを第2のユーザが運営しているウェブサイトに組み込むか等を検討することが可能となる。
【0146】
(3)クローリング
ウェブサイト管理システム1は、クローリングにより世の中にあるウェブサイトのデータ収集を行い、SEO関連、ウェブサイト更新頻度等のデータを分析し、該当する企業にウェブサイト管理システム1に関連する営業メールを送信してもよい。なお、クローリングによりデータ収集する項目は、例えば以下のようなものである。
・検索エンジンによる検索結果順位
分析基準:検索順位が低い(例:SEOの対応が不十分等)
・SSL
分析基準:SSL化されていないウェブサイトである
・レスポンシブ対応がされているか
分析基準:ウェブサイトがレスポンシブ対応されていない
・コンテンツの更新頻度
分析基準:コンテンツの更新頻度が低い
・ウェブサイトの公開日
分析基準:ウェブサイトの公開日が古い
・独自ドメイン
分析基準:独自ドメインではなくサブドメインになっている
例えば、ウェブサイト管理システム1は、上記の分析基準の三つ以上にあてはまった場合に、ウェブサイトの企業に対して営業メールを行う。なお、ウェブサイト管理システム1は、収集したデータを活用し、コンテンツの一致度が高かったウェブサイトの企業に対して営業メールを送ることも考えられる。
また、ウェブサイト管理システム1は、クローリングを行って営業メールを送る際に、企業のウェブサイトにウェブサイト管理システム1に関連するバナーを設置する旨の営業メールを送ってもよい。
【0147】
(4)生成AIで生成したコンテンツ
ウェブサイト管理システム1は、共有コンテンツを提示するにあたり、生成AIを利用して生成したコンテンツを提示させてもよい。生成AIで生成するコンテンツの情報の形式は、テキスト、画像、動画等である。なお、生成AIにおける学習データは、ウェブサイト管理システム1の各データベース(例えば、コンテンツのデータベース2023等)を使用してもよい。また、ウェブサイト管理システム1は、共有コンテンツを提示する際に、生成AIが生成したコンテンツで分かるように提示する。
また、ウェブサイト管理システム1は、ユーザからキーワードの入力等を受け付け、そのキーワードに応じたコンテンツを生成AIし、生成したコンテンツを提示してもよい。
【0148】
(5)コンテンツの自動更新
ウェブサイト管理システム1は、共有コンテンツの情報を活用し、「お知らせ・新着情報」等のコンテンツ情報を自動で更新できる仕組みにしてもよい。例えば、ウェブサイト管理システム1は、共有コンテンツの情報に基づいて、季節に合わせたお知らせ、イベント情報、商品リリース等、スケジュールにあわせてコンテンツを自動更新されるようにしてもよい。
従来のウェブサイトにおいて、「お知らせ・新着情報」等の情報は、告知、イベント等にあわせてユーザが入力して更新をしていた。上記の方法は、ウェブサイトの運営者にとって、「お知らせ・新着情報」等の情報を更新する手間を軽減することが可能になる。
【0149】
(6)サーバ切り替え
ウェブサイト管理システム1は、重複コンテンツによるペナルティを受けた際に、緊急措置としてユーザのウェブサイトが格納されているサーバを移動し回避してもよい。具体的には、ウェブサイト管理システム1は、別のサーバを用意し、ペナルティを受けたユーザのデータを緊急避難用のサーバに移設し重複回避コンテンツによる復旧をしてもよい。
【0150】
(7)ウェブサイトのコピー防止対策
ウェブサイト管理システム1は、ウェブサイトのデータをユーザ以外に不正にコピーされないようにするため、CSSに独自のデータを入れておいてもよい。この方法を使えば、他者がウェブサイトのデータを完全にコピーした場合、コピーされたウェブサイトの運営者は、コピーしたウェブサイトにも独自のデータが存在することから、ウェブサイトをコピーされたことを示す証拠として推測できる可能性がある。
【0151】
(8)SEOの効果が高いものを優先提示
ステップS13022において、ウェブサイト管理サービスのサーバ20は、第2のユーザに対し第2のユーザが選択可能なコンテンツを提示し、このとき、SEO効果が高い共有コンテンツを優先して提示してもよい。SEO効果が高い共有コンテンツを優先して提示する方法は、例えば、SEO効果が高い共有コンテンツを表示領域の上部に提示する、表示領域の目立つ位置に配置するといったもの等が考えられる。
【0152】
(9)共有コンテンツの共有範囲
共有コンテンツは、ウェブサイト管理システム1を使用していないウェブサイトに対して、共有コンテンツの提供を行うことを可能としてもよい。これにより、ウェブサイト管理システム1を使用していないウェブサイトは、共有コンテンツを利用し、より簡便にウェブサイトを作成することが可能となる。
【0153】
(10)共有コンテンツを含むウェブサイト
ウェブサイト管理システム1は、共有コンテンツを含むウェブサイトについて、共有コンテンツを個別のみならず、複数個まとめて共有コンテンツを共有可能として提供してもよい。例えば、ウェブサイト管理システム1は、共有コンテンツを含むウェブサイトについて、パッケージ化して、共有コンテンツを含むほぼウェブサイトごと提供するといったことを可能としてもよい。
【0154】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態、その変形は、発明の範囲、要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0155】
<付記>
以下に説明するのは、上記の各実施形態で説明した事項を付記したものである。
(付記1)
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、データベースに蓄積されたコンテンツについて、第2のユーザから、第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、選択されたコンテンツを、第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行させる、プログラム。
【0156】
(付記2)
受け付けるステップにおいて、コンテンツマネジメントシステム(CMS)のコンテンツ入力画面で、コンテンツを参照するための操作要素を配し、第2のユーザから操作要素に対する操作を受け付けると、コンテンツを提示し、提示されたコンテンツから第2のユーザが選択したコンテンツを、コンテンツ入力画面に反映させ、投稿ボタンの操作により、第2のウェブサイトのページとして投稿する、(付記1)に記載のプログラム。
【0157】
(付記3)
コンテンツの内容と、他のウェブサイトのコンテンツの内容との一致度を判定するステップをさらに実行させ、受け付けるステップにおいて、第2のユーザからコンテンツを表示する操作を受け付けることに応じて、第2のユーザに対し第2のユーザが選択可能なコンテンツを提示し、このとき、一致度が低いコンテンツを優先して提示する、(付記1)に記載のプログラム。
【0158】
(付記4)
管理するステップにおいて、複数のウェブサイトのコンテンツの一致度を判定し、コンテンツの一致度が一定以上と判定されると、一致度を低下させるための処理を実行する、(付記1)に記載のプログラム。
【0159】
(付記5)
管理するステップにおいて、一致度を低下させるための処理として、ウェブサイトのコンテンツを変更する処理を行う、(付記4)に記載のプログラム。
【0160】
(付記6)
コンテンツを共有可能とする第1のユーザには、第1のユーザ以外の他のユーザのウェブサイトにおけるコンテンツの利用状況に応じて、インセンティブを付与する、(付記1)に記載のプログラム。
【0161】
(付記7)
第1のユーザが共有可能としているコンテンツを有するウェブサイトの利用状況を、第2のユーザに提示する、(付記1)に記載のプログラム。
【0162】
(付記8)
コンピュータを動作させるための方法であって、方法は、コンピュータのプロセッサに、ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、データベースに蓄積されたコンテンツについて、第2のユーザから、第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、選択されたコンテンツを、第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行する、方法。
【0163】
(付記9)
制御部を備える情報処理装置であって、制御部が、ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、データベースに蓄積されたコンテンツについて、第2のユーザから、第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けるステップと、選択されたコンテンツを、第2のウェブサイトのコンテンツとして管理するステップと、を実行する、情報処理装置。
【符号の説明】
【0164】
1:ウェブサイト管理システム、10:第1のユーザの端末装置、12:通信IF、13:入力装置、14:出力装置、15:メモリ、16:記憶部、19:プロセッサ、20:ウェブサイト管理サービスのサーバ、22:通信IF、23:入出力IF、25:メモリ、26:ストレージ、29:プロセッサ、30:第2のユーザの端末装置、32:通信IF、33:入力装置、34:出力装置、35:メモリ、36:記憶部、39:プロセッサ、80:ネットワーク、111:アンテナ、121:第1無線通信部、130:操作受付部、132:ディスプレイ、140:音声処理部、141:マイク、142:スピーカー、161:ウェブサイト情報、162:ページ情報、191:入力操作受付部、192:送受信部、193:データ処理部、194:報知制御部、201:通信部、202:記憶部、203:制御部、2021:ウェブサイトのデータベース、2022:ページのデータベース、2023:コンテンツのデータベース、2024:属性のデータベース、2025:カテゴリのデータベース、2026:ユーザのデータベース、2027:アクセスログのデータベース、2031:受信制御モジュール、2032:送信制御モジュール
【要約】
【課題】本発明の課題は、ウェブサイトの作成をより一層容易にする技術を提供することである。
【解決手段】ウェブサイトを構成するコンテンツを記憶するデータベースを備え、コンテンツは、第1のユーザの活動内容に応じて運営され、既に稼働している第1のウェブサイトのコンテンツであり、第1のウェブサイトは、ウェブサイト用のコンテンツを配布することを目的としたウェブサイトではないものであり、データベースに蓄積されたコンテンツについて、第2のユーザから、第2のユーザが運営する第2のウェブサイトで利用するコンテンツを選択するための操作を受け付けて、選択されたコンテンツを、第2のウェブサイトのコンテンツとして管理する、プログラム。
【選択図】
図11