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特許7538319コンテンツ配信サービスを提供するためのシステム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】コンテンツ配信サービスを提供するためのシステム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240814BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20240814BHJP
   H04L 67/55 20220101ALI20240814BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20240814BHJP
   H04N 21/4725 20110101ALI20240814BHJP
【FI】
G06Q30/0241
G06Q50/00 300
H04L67/55
H04N21/258
H04N21/4725
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023214213
(22)【出願日】2023-12-19
【審査請求日】2024-02-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】599115217
【氏名又は名称】株式会社 ディー・エヌ・エー
(74)【代理人】
【識別番号】100125195
【弁理士】
【氏名又は名称】尾畑 雄一
(72)【発明者】
【氏名】郷 ゆき
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 直樹
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-039916(JP,A)
【文献】特許第7388650(JP,B1)
【文献】特開2018-026152(JP,A)
【文献】特開2023-084399(JP,A)
【文献】特開2023-151294(JP,A)
【文献】特開2020-030492(JP,A)
【文献】特開2023-136965(JP,A)
【文献】特開2017-199352(JP,A)
【文献】特表2017-511546(JP,A)
【文献】特開2023-124275(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04L 67/55
H04N 21/258
H04N 21/4725
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、コンテンツ配信サービスを提供するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、
コンテンツの配信が可能な複数の配信ユーザにそれぞれ関連付けられた複数のリンク情報のうち、第1リンク情報を介して第1ユーザによってアクセスされたリンク先における前記第1ユーザによる所定条件の達成に応じた所定報酬を、前記第1リンク情報に関連付けられた第1配信ユーザに対して付与するステップと、
前記複数の配信ユーザの各々の順位を前記所定報酬に少なくとも基づいて設定するステップと、を実行
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記第1配信ユーザによる前記コンテンツの配信に応じて、前記第1配信ユーザに対して所定ポイントを付与するステップを実行し、
前記複数の配信ユーザの各々の順位は、前記所定ポイントの数に基づく順位であり、
前記所定報酬は、前記所定ポイントの数を増加させる、
システム。
【請求項2】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記第1リンク情報を含む画面を前記第1ユーザに対して提示するステップを実行する、
請求項1のシステム。
【請求項3】
前記所定報酬を付与するステップは、第1期間における前記所定条件の達成に応じた前記所定報酬を付与し、
前記複数の配信ユーザの各々の順位は、前記第1期間よりも後の第2期間において付与された前記所定ポイントの数に基づく順位である、
請求項のシステム。
【請求項4】
前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、前記第1配信ユーザによる前記コンテンツの配信中において、前記コンテンツを視聴する第2ユーザによるオブジェクトの入力を受け付けるステップを実行し、
前記所定ポイントを付与するステップは、入力された前記オブジェクトが所定種類のオブジェクトである場合に、前記所定ポイントを付与する、
請求項のシステム。
【請求項5】
前記リンク先は、広告の対象商品に関するものであり、
前記所定種類のオブジェクトは、前記対象商品に関する前記オブジェクトである、
請求項のシステム。
【請求項6】
前記所定報酬を付与するステップは、前記第1リンク情報を介してアクセスされた前記リンク先において前記所定条件を達成したユーザの数に応じた前記所定報酬を前記第1配信ユーザに対して付与する、
請求項1のシステム。
【請求項7】
前記所定条件は、前記リンク先における所定アクションの実行によって達成する、
請求項1のシステム。
【請求項8】
前記所定アクションは、会員登録、所定コンテンツの閲覧、又は、所定情報の入力を含む、
請求項のシステム。
【請求項9】
1又は複数のコンピュータによって実行され、コンテンツ配信サービスを提供するための方法であって、
コンテンツの配信が可能な複数の配信ユーザにそれぞれ関連付けられた複数のリンク情報のうち、第1リンク情報を介して第1ユーザによってアクセスされたリンク先における前記第1ユーザによる所定条件の達成に応じた所定報酬を、前記第1リンク情報に関連付けられた第1配信ユーザに対して付与するステップと、
前記複数の配信ユーザの各々の順位を前記所定報酬に少なくとも基づいて設定するステップと、を備え、
前記方法は、さらに、前記第1配信ユーザによる前記コンテンツの配信に応じて、前記第1配信ユーザに対して所定ポイントを付与するステップを備え、
前記複数の配信ユーザの各々の順位は、前記所定ポイントの数に基づく順位であり、
前記所定報酬は、前記所定ポイントの数を増加させる、
方法。
【請求項10】
コンテンツ配信サービスを提供するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、
コンテンツの配信が可能な複数の配信ユーザにそれぞれ関連付けられた複数のリンク情報のうち、第1リンク情報を介して第1ユーザによってアクセスされたリンク先における前記第1ユーザによる所定条件の達成に応じた所定報酬を、前記第1リンク情報に関連付けられた第1配信ユーザに対して付与するステップと、
前記複数の配信ユーザの各々の順位を前記所定報酬に少なくとも基づいて設定するステップと、を実行させ、
前記1又は複数のコンピュータに、さらに、前記第1配信ユーザによる前記コンテンツの配信に応じて、前記第1配信ユーザに対して所定ポイントを付与するステップを実行させ、
前記複数の配信ユーザの各々の順位は、前記所定ポイントの数に基づく順位であり、
前記所定報酬は、前記所定ポイントの数を増加させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ配信サービスを提供するためのシステム、方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像及び/又は音声等によって構成されるコンテンツを配信するための様々なサービスが提供されている。こうしたコンテンツを配信する配信ユーザは、当該コンテンツを視聴する視聴ユーザに対する影響力を有している場合があり、この場合、当該配信ユーザによる商品の広告は効果的であると考えられる。こうした広告に関して、例えば、下記特許文献1は、ネットワークゲームにおける広告効果を高めるための技術を開示している。具体的には、当該文献には、ゲームの実行に際し、広告画面が表示されるとき、ゲームを有利に進めるためのゲームコンテンツがプレイヤに報酬として提供されることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2023-051926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術は、ネットワークゲームにおける広告効果を高めることを可能とするものの、コンテンツ配信サービスに対してそのまま適用され難い。例えば、コンテンツ配信サービスにおける広告では、コンテンツを配信する配信ユーザ、及び、当該コンテンツを視聴する視聴ユーザの両方が楽しめる仕組みの実現が望ましい。
【0005】
本発明の実施形態は、良好な広告を支援することや、報酬の多様性を提供することを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るシステムは、1又は複数のコンピュータプロセッサを備え、コンテンツ配信サービスを提供するためのシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、コンテンツの配信が可能な複数の配信ユーザにそれぞれ関連付けられた複数のリンク情報のうち、第1リンク情報を介して第1ユーザによってアクセスされたリンク先における前記第1ユーザによる所定条件の達成に応じた所定報酬を、前記第1リンク情報に関連付けられた第1配信ユーザに対して付与するステップと、前記複数の配信ユーザの各々の順位を前記所定報酬に少なくとも基づいて設定するステップと、を実行する。
【0007】
本発明の一実施形態に係る方法は、1又は複数のコンピュータによって実行され、コンテンツ配信サービスを提供するための方法であって、コンテンツの配信が可能な複数の配信ユーザにそれぞれ関連付けられた複数のリンク情報のうち、第1リンク情報を介して第1ユーザによってアクセスされたリンク先における前記第1ユーザによる所定条件の達成に応じた所定報酬を、前記第1リンク情報に関連付けられた第1配信ユーザに対して付与するステップと、前記複数の配信ユーザの各々の順位を前記所定報酬に少なくとも基づいて設定するステップと、を備える。
【0008】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、コンテンツ配信サービスを提供するためのプログラムであって、1又は複数のコンピュータに、コンテンツの配信が可能な複数の配信ユーザにそれぞれ関連付けられた複数のリンク情報のうち、第1リンク情報を介して第1ユーザによってアクセスされたリンク先における前記第1ユーザによる所定条件の達成に応じた所定報酬を、前記第1リンク情報に関連付けられた第1配信ユーザに対して付与するステップと、前記複数の配信ユーザの各々の順位を前記所定報酬に少なくとも基づいて設定するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な実施形態は、良好な広告を支援し、又は、報酬の多様性を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。
図2】ユーザ情報テーブル1511において管理される情報を例示する図。
図3】配信ユーザのランクを説明するための図。
図4】配信管理テーブル1512において管理される情報を例示する図。
図5】ギフトアイテム情報テーブル1513において管理される情報を例示する図。
図6】トップ画面50を例示する図。
図7】個別表示領域541の表示内容を例示する図。
図8】配信準備画面60を例示する図。
図9】配信画面70を例示する図。
図10】視聴画面80を例示する図。
図11】ギフト選択画面200が重ねて表示されている視聴画面80を例示する図。
図12】ギフト選択画面200を例示する図。
図13】各ユーザのランクを更新する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図14】ランクメータ値の更新ルールを例示する図。
図15】各ユーザにダイヤを付与する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図16】ユーザプロフィール画面300を例示する図。
図17】広告イベントのサブイベントが終了したタイミングでサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワーク20を介してユーザ端末30と通信可能に接続されている。図1においては、1つのユーザ端末30のみが図示されているが、サーバ10は、複数のユーザ端末30と通信可能に接続されている。また、コンテンツ配信サーバ10及びユーザ端末30は、通信ネットワーク20を介して、一般的なコンピュータとして構成されるリンク先サーバ22と通信可能に接続されている。サーバ10は、コンテンツを配信するコンテンツ配信サービスを、ユーザ端末30を介してユーザに提供する。コンテンツ配信サーバ10は、本発明のシステムの一部又は全部を実装する装置の一例である。
【0013】
まず、コンテンツ配信サーバ10のハードウェア構成について説明する。コンテンツ配信サーバ10は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ11と、メインメモリ12と、入出力I/F13と、通信I/F14と、ストレージ(記憶装置)15とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0014】
コンピュータプロセッサ11は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ15等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ12は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0015】
入出力I/F13は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F13は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F13は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0016】
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0017】
ストレージ15は、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ15は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム、及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ15は、コンテンツ配信サービスを提供するための様々な情報を記憶する各種テーブル151を有する。また、例えば、ストレージ15は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム40を記憶する。当該プログラム40は、サーバ10を、コンテンツ配信サービスを提供するためのシステムの全部又は一部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム40の少なくとも一部は、後述する端末側プログラム42を介して、ユーザ端末30側において実行されるように構成され得る。
【0018】
本実施形態において、コンテンツ配信サーバ10は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、コンテンツ配信サーバ10は、1又は複数のサーバ装置によって構成され得る。
【0019】
このように構成されたコンテンツ配信サーバ10は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有するように構成することができ、この場合、ユーザ端末30にインストールされている端末側プログラム42からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ(例えば、HTMLデータ)及び制御データ等をユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が出力され得る。
【0020】
次に、ユーザ端末30のハードウェア構成について説明する。ユーザ端末30は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ31と、メインメモリ32と、入出力I/F33と、通信I/F34と、ストレージ(記憶装置)35とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0021】
コンピュータプロセッサ31は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ35等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ32に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ32は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0022】
入出力I/F33は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F33は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F33は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0023】
通信I/F34は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0024】
ストレージ35は、例えば磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ35は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ35が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。また、ストレージ35は、端末側プログラム42を記憶する。当該プログラム42は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、コンテンツ配信サービス用の端末側アプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム40の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
【0025】
本実施形態において、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、及び、ウェアラブルデバイス等として構成され得る。
【0026】
このように構成されたユーザ端末30を操作するユーザは、ストレージ35等にインストールされている端末側プログラム42を介したコンテンツ配信サーバ10との通信を実行することによって、サーバ10が提供するコンテンツ配信サービスを利用することができる。
【0027】
次に、このように構成されたコンテンツ配信サーバ10が有する機能について説明する。サーバ10のコンピュータプロセッサ11は、図1に示すように、メインメモリ12に読み込まれたプログラム(例えば、サーバ側プログラム40の少なくとも一部)に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部111、及び、サービス提供制御部112として機能するように構成されている。
【0028】
管理機能制御部111は、コンテンツ配信サービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部111は、管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に送信し、ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に送信する。管理機能制御部111によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理(ユーザ認証)、課金制御、及び、ユーザアカウントの管理等を含む。
【0029】
サービス提供制御部112は、コンテンツ配信サービスの提供を制御するための様々な処理を実行するように構成されている。例えば、サービス提供制御部112は、配信ユーザが提供するコンテンツを複数の視聴ユーザに対して配信するように構成されている。例えば、サービス提供制御部112は、当該コンテンツを視聴するための視聴画面を複数の視聴ユーザの各々に対して提示し、例えば、当該視聴画面の画面データ及び制御データ等を、複数の視聴ユーザの各々のユーザ端末30(以下、視聴端末30と言うことがある。)に対して送信する。
【0030】
本実施形態において、サービス提供制御部112は、コンテンツの配信が可能な複数の配信ユーザにそれぞれ関連付けられた複数のリンク情報のうち、特定のリンク情報を介してユーザによってアクセスされたリンク先における当該ユーザによる所定条件の達成に応じた所定報酬を、当該特定のリンク情報に関連付けられた配信ユーザに対して付与するように構成されている。当該リンク先は、例えば、リンク先サーバ22が提供する広告に関するウェブページ等であり、ユーザ端末30にインストールされている様々なプログラム(端末側プログラム42及びその他のプログラムを含む。)を介してアクセスされる。例えば、サービス提供制御部112は、各リンク情報を介してリンク先において所定条件を達成したユーザに関する情報を、当該リンク先サーバ22から取得し、当該取得した情報に基づいて、各リンク情報に関連付けられた各配信ユーザに対して所定報酬を付与する。
【0031】
また、サービス提供制御部112は、複数の配信ユーザの各々の順位を所定報酬に少なくとも基づいて設定するように構成されている。つまり、所定報酬は、配信ユーザの順位の設定に影響を与える報酬であると言える。
【0032】
このように、本実施形態におけるコンテンツ配信サーバ10は、リンク情報を介してアクセスされたリンク先におけるユーザによる所定条件の達成に応じた報酬を、当該リンク情報に関連付けられた配信ユーザに対して付与し、当該報酬に基づいて配信ユーザの順位を設定するから、配信ユーザは、コンテンツの視聴ユーザに対してリンク情報を提供してリンク先における所定条件の達成を促しつつ、視聴ユーザと共に、配信ユーザ自身の順位の設定を楽しむことが可能となる。この結果、サーバ10は、コンテンツ配信サービスにおける良好な広告を支援し、又は、報酬の多様性を提供する。
【0033】
本実施形態において配信されるコンテンツは、様々な種類のデジタルコンテンツを含む。例えば、コンテンツは、画像(動画又は静止画)及び音声によって構成され、又は、これらの一方によって構成される。また、コンテンツは、例えば、当該コンテンツを提供する配信ユーザのユーザ端末30(以下、配信端末30と言うことがある。)からリアルタイムに送信され(ライブ配信)、又は、配信端末30から事前に提供されてストレージ15等の記憶装置に予め記憶される。コンテンツのライブ配信は、配信ユーザの設定により、又は、ネットワークの状況等により、一定の遅延(タイムラグ)を伴うことがある。コンテンツのライブ配信は、例えば、HTTP Live Streaming(HLS)等のプロトコルを用いたストリーミング方式で行われる。
【0034】
また、配信端末30から送信されるコンテンツは、例えば、配信端末30が有するカメラ及びマイクを介して入力(撮影)される配信ユーザの動画及び音声によって構成される。また、こうしたコンテンツは、例えば、配信端末30に表示された画面に対応する動画、又は、配信端末30において実行中のアプリケーション(例えば、ゲーム)によって出力される画面に対応する動画、並びに、当該アプリケーションによって出力される音声、及び/又は、配信端末30が有するマイクを介して入力される配信ユーザの音声によって構成される。
【0035】
また、本実施形態において配信されるコンテンツは、当該コンテンツを構成するデータの一部が配信端末30からリアルタイムに送信される一方、当該コンテンツを構成するデータの一部がサーバ10又は視聴端末30に予め記憶され得る。例えば、コンテンツを構成する音声が配信端末30からリアルタイムに送信される一方、当該コンテンツを構成する画像がサーバ10又は視聴端末30に予め記憶され、サーバ10又は視聴端末30において、これらのデータに基づいてコンテンツが生成される。
【0036】
また、例えば、コンテンツを構成する音声に加えて、キャラクタ等のオブジェクトを動作させるための動作データ(モーションデータ)が、配信端末30からリアルタイムに送信される一方、当該コンテンツを構成する画像がサーバ10又は視聴端末30に予め記憶され、当該画像は、オブジェクトのモデルデータを含む。この場合、動作データは、例えば、配信端末30のカメラを介して認識される配信ユーザの動作(顔の表情の変化等を含む。)に基づいて生成される。そして、サーバ10又は視聴端末30において生成されるコンテンツには、モデルデータ及び動作データに基づいて動作するキャラクタ等のオブジェクトが含まれる。
【0037】
本実施形態において、サービス提供制御部112は、上述したリンク情報を含む画面をユーザに対して提示するように構成され得る。例えば、サービス提供制御部112は、当該画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に送信する。リンク情報は、例えば、リンク先を示すURL、及び、関連付けられた配信ユーザを識別するパラメータの値等を含み、上記画面においては、二次元コード、又は、テキスト等として直接に表示され、又は、こうしたリンク情報が設定された画像等のオブジェクトが表示される。例えば、当該画面において表示されているリンク情報、又は、当該リンク情報が設定されたオブジェクトが選択されると、ユーザ端末30によるリンク先へのアクセスが行われる。こうした構成は、ユーザに対するリンク情報の容易な提供を可能とする。
【0038】
また、サービス提供制御部112は、配信ユーザによるコンテンツの配信に応じて、当該配信ユーザに対して所定ポイントを付与するように構成することができ、この場合、配信ユーザの順位は、当該所定ポイントに基づく順位であり、上記所定報酬は、当該所定ポイントの数を増加させる(例えば、所定倍率を乗じる、又は、追加ポイントを付加する等)報酬として構成され得る。こうした構成は、コンテンツの配信に応じて付与されるポイントに基づく順位の設定を可能とする。
【0039】
本実施形態において、所定報酬が、第1期間における上記所定条件の達成に応じて付与されると共に、配信ユーザの順位が、第1期間よりも後の第2期間において付与された所定ポイントの数に基づく順位であるようにしてもよい。つまり、サービス提供制御部112は、第1期間における所定条件の達成に応じた所定報酬を付与するように構成することができ、この場合、複数の配信ユーザの各々の順位は、当該第1期間よりも後の第2期間において付与された所定ポイントの数に基づく順位であるように構成され得る。こうした構成は、所定報酬を獲得するための所定条件の達成、及び、コンテンツの配信に応じて付与されるポイントに基づく順位の設定を、別々の期間で楽しむことを可能とする。
【0040】
また、サービス提供制御部112は、配信ユーザによるコンテンツの配信中において、当該コンテンツを視聴する視聴ユーザによるオブジェクト(例えば、アイテム等)の入力を受け付けると共に、入力されたオブジェクトが所定種類のオブジェクトである場合に、上記所定ポイントを付与するように構成され得る。この場合、リンク情報を介してアクセスされるリンク先は、広告の対象商品に関するもの(例えば、対象商品に関する広告用コンテンツ、又は、会員登録用コンテンツ等)であり、所定種類のオブジェクトは、当該対象商品に関するオブジェクト(例えば、対象商品に対応する画像を含むオブジェクト等)であるようにしてもよい。こうした構成は、広告の対象商品に関するオブジェクトの入力が促され、この結果、効果的な広告の実現を支援する。
【0041】
本実施形態において、所定報酬が、リンク先において所定条件を達成したユーザの数に基づくようにしてもよい。例えば、所定報酬は、当該所定条件を達成したユーザの数が多いほど、配信ユーザにとって有利となる(例えば、効果が高くなる。)ように設定される。こうした構成は、配信ユーザが、多くの視聴ユーザに対して所定条件の達成をより一層促すことを支援する。
【0042】
本実施形態において、リンク先において達成される上記所定条件は、様々な条件が含まれ得る。例えば、所定条件は、リンク先における所定アクション(例えば、会員登録、所定コンテンツ(広告用コンテンツ)の閲覧、又は、所定情報の入力等を含む。)の実行によって達成されるようにしてもよい。こうした構成は、配信ユーザが、コンテンツの視聴ユーザに対して所定アクションの実行を促すことを支援する。
【0043】
次に、このような機能を有する本実施形態のコンテンツ配信サーバ10の一態様としての具体例について説明する。この例においてサーバ10が提供するコンテンツ配信サービスは、配信端末30が有するカメラ及びマイクを介して入力(撮影)される配信ユーザの動画及び音声によって構成されるコンテンツのライブ配信(ライブストリーミング)を行うためのサービスとして構成されている。まず、この例において、各種テーブル151に含まれる各テーブルが管理する情報について説明する。
【0044】
図2は、この例において、ユーザ情報テーブル1511が管理する情報を例示する。ユーザ情報テーブル1511は、コンテンツ配信サービスのユーザに関する情報を管理し、図示するように、個別のユーザを識別する「ユーザアカウント」に対応付けて、アカウント名、及び、生年月日等を含む「基本情報」、配信ユーザとしての配信履歴に関する情報である「配信履歴情報」、視聴ユーザとしての視聴履歴に関する情報である「視聴履歴情報」、このユーザがフォローしている他のユーザに関する情報である「フォローユーザ情報」、このユーザがファミリーメンバーとして加入しているファミリーに関する情報である「ファミリー情報」、配信ユーザとしてのランクを示す「ランク」、ランクアップ/ダウンを判定するためのパラメータである「ランクメータ値」、コンテンツ配信サービスにおいて利用可能な仮想的なコインの保有数を示す「コイン保有数」、同じく仮想的なダイヤの保有数を示す「ダイヤ保有数」、ユーザ自身が設定する配信ユーザとしての分類である「分類用テキスト」、広告イベントに配信ユーザとして参加する場合に用いられるリンクである「広告イベント用リンク」、リンク先(誘導先)において会員登録を行ったユーザの数である「広告イベント会員登録ユーザ数」、広告イベントにおいて付与されるイベントポイント(所定ポイント)を算出する際の倍率(所定報酬)である「広告イベントポイント倍率」、広告イベントにおいて獲得したイベントポイントの数である「広告イベントポイント数」、広告イベントにおける順位である「広告イベント順位」等の情報を管理する。広告イベントの詳細については後述する。
【0045】
この例において、ファミリーは、配信ユーザを応援するファンのコミュニティであり、配信ユーザ又はファミリー管理者からの招待に応じて加入することができ、また、ユーザによる加入申請に対する配信ユーザ又はファミリー管理者による承認に応じて加入することができる。この例において、ファミリーの加入者の数には、上限値(例えば、100人)が設定されている。また、対応する配信ユーザのコンテンツの視聴実績等に基づいて、当該配信ユーザに対するユーザのファンとしてのレベルを設定して管理するようにしてもよい。
【0046】
この例において、コインは、様々な契機で無償及び有償でユーザに付与される。例えば、ユーザは、ログインボーナス等の報酬として無償でコインを獲得することができる。また、例えば、ユーザは、有償で(現実の通貨で)コインを購入することができる。また、ダイヤは、詳しくは後述するが、配信ユーザに対する報酬の1つとして付与される。
【0047】
図3は、この例における配信ユーザのランクを説明するための図である。図示するように、この例では、「S」、「A」、「B」、「C」、「D」及び「E」の6つのランク帯が存在し、「S」のランク帯は「S1」~「S6」の6つのランク、「A」、「B」、「C」、「D」の4つのランク帯の各々は3つのランク(例えば、「A1」~「A3」)によって構成されている。また、「E」のランク帯は、1つのランク「E1」によって構成されている。つまり、この例では、19段階(6+3×4+1=19)のランクが存在している。
【0048】
また、ランク帯は、「S」側が最上位であって「E」側が最下位である。また、同一のランク帯内のランクは、ランク帯に付加された数字が大きいほど上位であって、付加された数字が小さいほど下位である。この例では、ユーザのランクは、初期値として「D1」が設定される。詳しくは後述するが、この例では、毎日のコンテンツの配信実績に基づいて、ランクが更新される。
【0049】
図4は、この例において、配信管理テーブル1512が管理する情報を例示する。配信管理テーブル1512は、個別の配信に関する情報を管理し、図示するように、個別の配信(コンテンツ)を識別する「配信ID」に対応付けて、配信ユーザを識別する「配信ユーザアカウント」、配信を開始した日時である「配信開始日時」、配信を開始してからの継続時間(経過時間)である「配信継続時間」、「視聴ユーザ数(現在値及び最大値)」、コンテンツの配信中に視聴ユーザによって入力されたコメントの数である「コメント数」、コンテンツの配信中に視聴ユーザによって入力された「いいね」の数である「いいね数」、コンテンツの配信中における視聴ユーザによるギフトアイテムの入力に応じて付与されるアイテムポイントの合計値である「アイテムポイント数」、この配信に対して付与される配信ポイントの合計値である「配信ポイント数」、この配信に対して付与された配信用タグに関する情報である「配信用タグ情報」等の情報を管理する。
【0050】
図5は、この例において、ギフトアイテム情報テーブル1513が管理する情報を例示する。ギフトアイテム情報テーブル1513は、コンテンツの配信中に視聴ユーザによって入力可能なギフトアイテム(オブジェクト)に関する情報を管理し、図示するように、個別のギフトアイテムを識別する「ギフトアイテムID」に対応付けて、「名称」、入力のために必要なコイン数を示す「必要コイン数」、広告イベント用のギフトアイテム(所定種類のオブジェクト)であるか否かを示す「広告イベントフラグ」等の情報を管理する。
【0051】
以上、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例のコンテンツ配信サーバ10が実行する処理、及び、ユーザ端末30において出力される画面等について説明する。
【0052】
図6は、ユーザ端末30において出力されるコンテンツ配信サービスのトップ画面50を例示する。当該画面50は、コンテンツ配信サービスを利用する際の起点となる画面であり、図示するように、「フォロー」、「人気」、「注目」及び「すべて」というテキストを表示する選択領域52と、当該領域52の下側に位置する一覧表示領域54と、画面右上隅に位置する円形の配信ボタン56とを有する。
【0053】
選択領域52は、一覧表示領域54における表示内容を選択するための領域である。具体的には、選択領域52において「フォロー」が選択されると、一覧表示領域54において、ユーザがフォローしている他のユーザの配信(配信中のコンテンツ)が一覧表示される。同様に、選択領域52において「人気」が選択されると、一覧表示領域54において、視聴ユーザ数が多い配信が一覧表示される。また、選択領域52において「注目」が選択されると、一覧表示領域54において、盛り上がっている配信(例えば、コメント数及びいいね数が多い配信等)が一覧表示される。また、選択領域52において「すべて」が選択されると、一覧表示領域54において、全ての配信が一覧表示の対象となる。
【0054】
一覧表示領域54には、図示するように、各々が個別の配信に関する情報を表示する複数の個別表示領域541が2列で上下方向に並べて配置される。個別表示領域541は、ユーザによる選択に応じて、対応する配信の視聴を開始できる(対応するコンテンツの再生が開始される。)ように構成されている。一覧表示領域54は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示される個別表示領域541が切り替わるように構成されている。
【0055】
図7は、個別表示領域541の表示内容を例示する。個別表示領域541は、コンテンツの配信ユーザによって予め設定されている画像、配信ユーザのアカウント名、及び、視聴ユーザ数(現在値)等を表示すると共に、図示するように、その下端部において、第1タグオブジェクト5411及び第2タグオブジェクト5412が左右方向に並べて配置されている。第1タグオブジェクト5411は、配信ユーザ自身が設定した配信ユーザの分類である分類用テキスト(ユーザ情報テーブル1511において管理されている。)をハッシュタグの形式(文字列の先頭に「#」が付加された形式)で表示する(図7の例では、「#大食い配信」と表示されている。)。また、第2タグオブジェクト5412は、対応する配信に対して視聴ユーザによって付与されている最新の配信用タグを同じくハッシュタグの形式で表示する(図7の例では、「#カレー」と表示されている。)。
【0056】
図6のトップ画面50に戻り、配信ボタン56は、ユーザが、配信ユーザとしてコンテンツの配信を行うためのオブジェクトである。当該配信ボタン56がユーザによって選択されると、図8に例示する配信準備画面60が出力される。配信準備画面60は、図示するように、配信タイトルを入力するための配信タイトル入力領域62と、おしのび配信モードを設定するためのおしのび配信設定スイッチ64と、配信中に自動的に行われるポスト(SNSへのメッセージの投稿)に関する設定を行うためのポスト設定ボタン66と、「開始!」というテキストが付加された配信開始ボタン68とを有する。おしのび配信は、新参の視聴ユーザ(具体的には、対応する配信ユーザについての一定期間における視聴時間の合計が所定値未満である視聴ユーザ)のみが視聴可能なコンテンツの配信モードである。
【0057】
配信開始ボタン68が選択されると、コンテンツの配信が開始され、具体的には、配信端末30が有するカメラ及びマイクを介して入力(撮影)される動画及び音声によって構成されるコンテンツデータのサーバ10への送信が開始される。また、コンテンツの配信の開始に応じて、配信管理テーブル1512において新たなレコードが挿入される。
【0058】
図9は、コンテンツの配信の開始に応じて配信端末30において出力される配信画面70を例示する。当該画面70は、図示するように、画面全体に対応する動画表示領域71と、画面左上隅に位置する基本情報表示領域72と、画面左下に位置するコメント表示領域73と、当該領域73の上側に位置するタグ表示領域74と、画面右上隅に位置する視聴ユーザ情報表示領域75と、画面下端部中央に位置する円形の配信停止ボタン76とを有する。
【0059】
動画表示領域71は、配信されるコンテンツ、つまり、配信端末30のカメラを介して入力される画像を表示する。配信ユーザは、通常は、配信端末30のインカメラ等を介して配信ユーザ自身を被写体とし、この場合、配信されるコンテンツには配信ユーザ自身の画像が含まれる。
【0060】
基本情報表示領域72は、この配信の基本情報を表示し、具体的には、配信ユーザ情報(プロフィール画像等)、この配信の視聴ユーザ数(現在値)、及び、この配信に対して視聴ユーザによって入力された「いいね」の数等を表示する。
【0061】
コメント表示領域73は、各視聴ユーザによって入力されたユーザコメント、及び、サーバ10によって自動的に入力されたシステムコメントを表示するための領域である。具体的には、当該領域73には、各々が個別のコメントに対応する複数のコメントオブジェクト731が上下方向に並べて配置される。コメント表示領域73は、新たなコメントが入力されると、対応するコメントオブジェクト731が下側に追加され、既存のコメントオブジェクト731が順に上方向に移動するように構成されている。コメント表示領域73は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示されるコメントオブジェクト731が切り替わる。
【0062】
タグ表示領域74は、この配信に対して付与されている配信用タグに関する情報を表示し、具体的には、当該領域74には、各々が個別のタグに対応する複数のタグオブジェクト741が左右方向に並べて配置される。
【0063】
視聴ユーザ情報表示領域75は、配信中のコンテンツを視聴している複数の視聴ユーザに関する情報を表示し、具体的には、当該領域75には、各々が個別の視聴ユーザに対応する複数のアイコンオブジェクト751が左右方向に並べて配置される。当該オブジェクト751は、円形の形状を有し、対応する視聴ユーザのプロフィール画像を表示する。複数のアイコンオブジェクト751は、所定ルールに従う順序で並ぶ。
【0064】
配信停止ボタン76は、配信ユーザがコンテンツの配信を停止するためのオブジェクトである。当該配信停止ボタン76が配信ユーザによって選択されると、コンテンツの配信(配信端末30からサーバ10へのコンテンツデータの送信)が停止される。
【0065】
図10は、視聴端末30において出力される視聴画面80を例示する。例えば、トップ画面50の一覧表示領域54等を介して任意の配信(コンテンツ)が視聴ユーザによって選択されると、選択された配信を視聴するための視聴画面80が視聴端末30において出力される。当該画面80は、図示するように、上述した配信画面70と同様に、動画表示領域81と、基本情報表示領域82と、コメント表示領域83と、タグ表示領域84と、視聴ユーザ情報表示領域85とを有する。また、視聴画面80は、画面下端部において、入力モード切り替えボタン861と、コメント入力領域862と、ハートマークが表示された「いいね」ボタン863と、プレゼントの図柄が表示されたギフト入力ボタン864とを有する。
【0066】
コメント入力領域862は、視聴ユーザがコメント又は配信用タグを入力するための領域である。入力モード切り替えボタン861が非選択状態である間、コメント入力領域862は通常のコメント入力モードとなる。コメント入力モードでは、コメント入力領域862に文字列が入力されて確定操作が行われると、当該文字列がユーザコメントとして送信され、対応する配信端末30(視聴しているコンテンツを配信する配信ユーザのユーザ端末30)及び各視聴端末30(同じコンテンツを視聴する複数の視聴ユーザの各々のユーザ端末30)では、配信画面70及び視聴画面80のコメント表示領域73、83において、ユーザコメントに対応するコメントオブジェクト731、831が追加される。ユーザコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、当該コメントを入力した視聴ユーザのアカウント名と共に、コメントの内容(文字列)が表示される。また、ユーザコメントが入力されると、サーバ10は、配信管理テーブル1512において、対応する配信のコメント数を更新(1加算)する。
【0067】
また、入力モード切り替えボタン861が選択状態になると、コメント入力領域862はタグ入力モードとなる。タグ入力モードでは、コメント入力領域862に文字列が入力されて確定操作が行われると、当該文字列が配信用タグとして送信され、当該タグが配信に対して付与される。この例では、タグの入力が可能な視聴ユーザは、対応する配信ユーザのファミリーメンバーに限定されている。具体的には、視聴画面80の入力モード切り替えボタン861は、視聴ユーザが配信ユーザのファミリーメンバーである場合には選択可能となる(有効化される)一方、視聴ユーザが配信ユーザのファミリーメンバーでない場合には選択不可能となる(無効化される)。また、この例では、一定期間において1つの配信に対して付与可能なタグの数が制限されており、具体的には、5分間で付与可能なタグの数は3つまでとなっている。
【0068】
配信用タグが付与されると、対応する配信画面70及び視聴画面80のタグ表示領域74、84において、対応するタグオブジェクト741、841が追加される。タグ表示領域74、84には、左側の方が新しくなる(付与時刻が遅くなる)ように、タグオブジェクト741、841が左右方向に並べて配置される。したがって、新たに付与されたタグに対応するタグオブジェクト741、841は、タグ表示領域74、84における左端に追加される。なお、付与されてから5分が経過したタグに対応するタグオブジェクト741、841は削除される(例えば、右方向に移動するアニメーション効果を伴って消える。)。
【0069】
この例におけるタグオブジェクト741、841は、タグの内容を、文字列の先頭部分に「#」が付加されたハッシュタグの形式で表示する。例えば、タグの内容が「東京観光」である場合には、タグオブジェクト741、841において「#東京観光」と表示される。タグオブジェクト741、841は、その左右方向の長さが、表示する文字列の長さに応じて自動調整される。
【0070】
また、タグが付与されると、対応する配信画面70及び視聴画面80のコメント表示領域73、83において、タグの付与を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831が追加される。当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、タグを付与(入力)した視聴ユーザのアカウント名と共に、付与されたタグの内容が表示され、例えば、「xxさんが配信に「#東京観光」をタグ付けしました。」というコメントが表示される。また、タグが付与されると、配信管理テーブル1512において、対応する配信の配信用タグ情報が更新される。
【0071】
いいねボタン863は、視聴ユーザが配信ユーザ(又は、コンテンツ)に対して「いいね」を入力するためのオブジェクトである。当該ボタン863が視聴ユーザによって選択されると、「いいね」の入力が行われ、対応する配信画面70及び視聴画面80のコメント表示領域73、83において、「いいね」の入力を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831が追加される。当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、「いいね」を入力した視聴ユーザのアカウント名と共に、「いいね」の入力を示すテキストが表示される。また、「いいね」が入力されると、配信画面70及び視聴画面80の動画表示領域71、81において、対応する演出表示(例えば、ハート型のオブジェクトが画面下側から上側に向かって流れるように表示されるアニメーションの動画エフェクトの表示等)が行われる。また、「いいね」が入力されると、サーバ10は、配信管理テーブル1512において、対応する配信の「いいね数」を更新(1加算)する。
【0072】
ギフト入力ボタン864は、視聴ユーザがギフトアイテムを入力するためのオブジェクトである。当該ボタン864が選択されると、図11に例示するように、入力するギフトアイテムを選択するためのギフト選択画面200が、視聴画面80の下側の領域に重ねて表示される。
【0073】
図12は、ギフト選択画面200を例示する。当該画面200は、図示するように、選択領域201と、当該領域201の下側に配置され、1又は複数のギフトアイテムを一覧表示する一覧表示領域204と、当該領域204の下側に配置され、表示するギフトアイテムの価格帯を選択するための価格帯選択領域206と、画面の右下隅に配置され、コインを購入するためのオブジェクトである購入ボタン207とを有する。また、ギフト選択画面200の左下隅には、対応するユーザのコインの保有数が表示されている。
【0074】
選択領域201は、一覧表示領域204における表示内容を選択(フィルタリング)するための領域であり、例えば、「すべて」、「履歴」、「着せ替え」、及び、「期間限定」等のテキストが表示されている。選択領域201において、「すべて」が選択されると、一覧表示領域204において、全てのギフトアイテムが一覧表示の対象となる。また、選択領域201において、「履歴」が選択されると、一覧表示領域204において、対応するユーザが過去に入力したギフトアイテムが一覧表示され、「着せ替え」が選択されると、一覧表示領域204において、対応するユーザに設定されているアイテムスキンの対象のギフトアイテムが一覧表示され、「期間限定」が選択されると、期間限定で提供されるギフトアイテムであって、その時点で入力可能なギフトアイテム(例えば、サービス内の期間限定のイベントにおいて入力可能なギフトアイテム等)が一覧表示される。アイテムスキンは、対象のギフトアイテムの表示態様を変化させるアイテムである。
【0075】
一覧表示領域204には、各々が個別のギフトアイテムに関する情報を表示する複数の個別表示領域2041が4列で上下方向に並べて配置されている。個別表示領域2041は、ギフトアイテムに対応する画像、及び、当該アイテムの入力に必要なコイン数(価格)を表示する。一覧表示領域204は、上下方向へのフリック操作又はスライド操作等によって、表示される個別表示領域2041が切り替わるように構成されている。視聴ユーザによって何れかの個別表示領域2041が選択されると、対応するギフトアイテムの入力が行われる。
【0076】
価格帯選択領域206は、一覧表示領域204における表示内容をギフトアイテムの価格帯によってさらに選択(フィルタリング)するための領域である。価格帯選択領域206において、何れかの価格帯が選択されると、一覧表示領域204において、対応する価格帯のギフトアイテムが一覧表示の対象となる。
【0077】
ギフトアイテムが入力されると、対応する配信画面70及び視聴画面80のコメント表示領域73、83において、ギフトアイテムの入力を通知するシステムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831が追加される。当該システムコメントに対応するコメントオブジェクト731、831には、ギフトアイテムを入力した視聴ユーザのアカウント名と共に、入力されたギフトアイテムの名称が表示される。また、ギフトアイテムが入力されると、対応する配信画面70及び視聴画面80の動画表示領域71、81において、入力されたギフトアイテムに対応する演出表示が行われる。当該演出表示は、入力されたギフトアイテムに対応する画像及び動画エフェクトの表示を含む。
【0078】
また、ギフトアイテムが入力されると、サーバ10は、入力されたギフトアイテムのコイン数(価格)に応じた数量のアイテムポイント(例えば、コイン数が多くなるほどポイント数も多くなる。)をこの配信に対して付与し、具体的には、配信管理テーブル1512において、コイン数に応じたポイントを、対応する配信のアイテムポイント数に加算する。また、ギフトアイテムが入力されると、サーバ10は、ユーザ情報テーブル1511において、入力されたギフトアイテムのコイン数を、対応するユーザ(ギフトアイテムを入力した視聴ユーザ)のコイン保有数から減じる。
【0079】
ここで、配信ユーザがコンテンツの配信を終了する際の処理について説明する。上述したように、配信ユーザが、配信画面70の配信停止ボタン76を選択すると、コンテンツの配信が終了する。配信が終了すると、サーバ10は、当該配信に対する配信ポイント数を算出して設定する。この例では、視聴ユーザ数(最大値)、いいね数、コメント数、及び、アイテムポイント数に基づいて配信ポイント数が算出される。配信ポイント数は、視聴ユーザ数(最大値)、いいね数、コメント数、及び、アイテムポイント数が多いほど、多くなる。算出された配信ポイント数は、配信管理テーブル1512において、対応する配信に対して設定される。
【0080】
以上、コンテンツの配信を終了する際の処理について説明した。次に、配信ユーザのランクを決定する際の処理について説明する。この例では、ユーザが前日に獲得した配信ポイント数に基づいて当日のランクが決定(更新)される。図13は、各ユーザのランクを更新する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。これらの処理は、毎日深夜(例えば、午前3時)に実行される。
【0081】
サーバ10は、まず、図示するように、各ユーザが前日に獲得した配信ポイント数を算出する(ステップS100)。各ユーザが前日に獲得した配信ポイント数は、配信管理テーブル1512の配信ユーザアカウント、配信開始日時、及び、配信ポイント数を参照することによって算出される。なお、ユーザが1日に複数の配信を行っている場合、複数の配信でそれぞれ獲得した配信ポイント数が合算される。
【0082】
こうして各配信ユーザの前日の配信ポイント数を算出すると、続いて、サーバ10は、各ユーザのランクメータ値を更新する(ステップS110)。図14は、ランクメータ値の更新ルールを例示する。図示するように、この例では、各ユーザの前日の配信ポイント数の当該ユーザが属するランク帯内での順位に基づいてランクメータ値が変動する。なお、ランクメータ値の初期値は「0」である。
【0083】
ランクメータ値の更新ルールは、具体的には、まず、ランク帯内の配信ポイント数の順位が上位10%に含まれる場合には、ランクメータ値の変動は「+2」(2ポイント増加)である。同様に、当該順位が上位11~30%(上位30%から上位10%を除いた残りの20%)に含まれる場合の変動は「+1」であり、当該順位が中位30%(上位31~60%)に含まれる場合の変動は「±0」(増減なし)であり、当該順位が下位40%に含まれる場合の変動は「-1」(1ポイント減少)である。なお、前日の配信が行われなかった場合には、ランク帯内の順位にかかわらず、ランクメータ値の変動は「-1」となる。ステップS110では、図14に例示される更新ルールに従って、ユーザ情報テーブル1511において、各ユーザのランクメータ値が更新される。
【0084】
図13のフローチャートに戻り、各ユーザのランクメータ値を更新すると、次に、サーバ10は、更新後のランクメータ値に基づいてランクを更新する(ステップS120)。この例では、ランクアップするために必要なランクメータ値は+3であり、ランクダウンするために必要なランクメータ値は-3である。ランクメータの値がこれらの値になると、ユーザは、ランクアップ/ダウンする。ランクの更新が行われたユーザ(ランクアップ/ダウンが発生したユーザ)のランクメータ値は0にクリアされる。なお、本実施形態の他の例では、短期間での急激なランクアップ/ダウンを抑制するために、例えば、ランク帯をまたいだランクアップ/ダウンの場合、同一のランク帯内でのランクアップ/ダウンと比較して、必要なランクメータ値の絶対値を大きくする(例えば、+6/-6とする)ようにしてもよい。
【0085】
以上、配信ユーザのランクを決定する際の処理について説明した。次に、配信ユーザにダイヤを付与する際の処理について説明する。この例では、前日の配信時間と前日におけるランクとに基づいて配信ユーザに対する報酬の1つであるダイヤが付与される。図15は、各ユーザにダイヤを付与する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。これらの処理は、毎日深夜に実行され、例えば、図13に例示した各ユーザのランクを更新する際に実行される処理よりも前の時刻(例えば、午前0時)に実行される。
【0086】
サーバ10は、まず、図示するように、各ユーザの前日の配信時間を算出する(ステップS200)。各ユーザの前日の配信時間は、具体的には、配信管理テーブル1512の配信ユーザアカウント、配信開始日時、及び、配信継続時間を参照することによって算出される。ユーザが1日に複数の配信を行っている場合、複数の配信の各々の配信継続時間が合算される。
【0087】
続いて、サーバ10は、算出した配信時間及び基準ダイヤ数に基づく数のダイヤを各ユーザに付与する(ステップS210)。具体的には、算出した配信時間に基準ダイヤ数を乗じた数のダイヤが各ユーザに付与される。基準ダイヤ数は、ランクが上位であるほど多くなるように、ランク毎に予め設定されており、各ユーザの前日のランクに対応する基準ダイヤ数が適用される。ユーザに対してダイヤが付与されると、ユーザ情報テーブル1511において、対応するユーザのダイヤ保有数が更新される。この例では、ダイヤは、コイン又は現実の通貨に交換することができる。
【0088】
以上、配信ユーザにダイヤを付与する際の処理について説明した。次に、この例における広告イベントについて説明する。この例における広告イベントは、期間限定(例えば、2週間)のイベントであり、配信ユーザによる対象商品の広告を行うものである。広告イベントは、サブイベントの期間(第1期間)と、その後のメインイベントの期間(第2期間)とによって構成される。サブイベントにおいて、配信ユーザは、対象商品の会員登録用ページへと視聴ユーザを誘導し、会員登録人数に基づく報酬を獲得する。また、メインイベントにおいて、配信ユーザは、広告イベントに参加する配信ユーザ間でイベントポイント数を競う。
【0089】
この例では、広告イベントに参加する複数の配信ユーザの各々に対して、相互に異なるリンクが発行されて、ユーザ情報テーブル1511に登録される。各リンクは、リンク先サーバ22が提供する対象商品の会員登録用ページの共通のURLと、対応する配信ユーザを識別するURLパラメータと、を含む。各リンクは、ユーザ端末30において出力される画面を介して各ユーザに提示される。
【0090】
この例において、広告イベントに参加するための事前審査が行われるようにしてもよい。この場合、例えば、広告イベントを紹介する画面が有する「参加ボタン」がユーザによって選択されると、審査の申請、及び、上述したリンクの発行等の処理が行われるようにしてもよい。
【0091】
図16は、ユーザ端末30において出力されるユーザプロフィール画面300を例示する。当該画面300は、特定のユーザのプロフィールを表示するための画面であり、当該ユーザが広告イベントに配信ユーザとして参加している場合には、当該画面300において、広告用リンクオブジェクト302が配置される。当該オブジェクト302は、対象商品を紹介する画像であり、対応するリンクが設定されている。当該広告用リンクオブジェクト302がユーザによって選択されると、ユーザ端末30において、ウェブブラウザが起動され、当該ウェブブラウザを介して、リンク先サーバ22が提供する対象商品の会員登録用ページへのアクセスが行われる(当該ページに誘導される。)。当該ページ上で会員登録(ユーザ情報の登録)が行われると、当該会員登録の情報は、対応する配信ユーザを識別する情報(選択された広告用リンクオブジェクト302に設定されていたリンクに含まれるURLパラメータの値)と共に登録される。
【0092】
例えば、配信ユーザは、コンテンツの配信中において、当該コンテンツを視聴する視聴ユーザに対して、リンクを介した会員登録用ページへのアクセス、及び、会員登録を依頼する。
【0093】
図17は、広告イベントのサブイベントが終了したタイミングでサーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、広告イベントに配信ユーザとして参加している対象のユーザについて、会員登録ユーザ数を取得する(ステップS300)。具体的には、対象のユーザ毎の会員登録ユーザ数がリンク先サーバ22から取得され、ユーザ情報テーブル1511に登録される。
【0094】
続いて、サーバ10は、対象のユーザに対して、ポイント倍率を設定する(ステップS310)。具体的には、ユーザ情報テーブル1511において、会員登録ユーザ数に基づくポイント倍率が登録され、例えば、会員登録ユーザ数が1~5人である場合のポイント倍率は1.1倍であり、会員登録ユーザ数が6~10人である場合のポイント倍率は1.2倍であり、会員登録ユーザ数が11人以上である場合のポイント倍率は1.3倍である。このように、この例では、配信ユーザが獲得した(誘導した)会員登録ユーザ数に応じたポイント倍率が設定され、当該ポイント倍率は、会員登録ユーザ数が多いほど、大きくなる。
【0095】
広告イベントのメインイベントの期間では、対象のユーザによるコンテンツの配信中において、広告イベント用ギフトアイテムの入力が可能となる(ギフト選択画面200の一覧表示領域204における表示の対象となる。)。この例では、広告イベント用ギフトアイテムは、広告イベントに参加していない配信ユーザが配信するコンテンツにおいては、入力が可能とならない。
【0096】
また、広告イベント用ギフトアイテムが入力されると、一般のギフトアイテムが入力されたときの上述した処理に加えて、配信ユーザに対して広告イベントポイントが付与される。具体的には、ユーザ情報テーブル1511において、対応する配信ユーザの広告イベントポイント数が加算される。加算される広告イベントポイントの数は、上述したアイテムポイントの数(ギフトアイテムのコイン数に応じた数)に対して、ポイント倍率が乗じられたポイント数である。
【0097】
メインイベントが終了すると、獲得した広告イベントポイント数に基づいて、対象のユーザのランキング(順位)が設定される。設定された順位は、ユーザ情報テーブル1511において登録され、ユーザプロフィール画面300等の様々な画面で表示される。また、順位が上位であるユーザに対して、様々な報酬が付与される。
【0098】
上述した例では、各リンクは、リンク先サーバ22が提供する対象商品の会員登録用ページに誘導するものであるが、各リンクの誘導先は、その他の広告用コンテンツであってもよく、例えば、メッセージングサービスにおける対象商品の公式アカウントのフレンド登録ページであってもよい。この場合、例えば、ユーザプロフィール画面300の広告用リンクオブジェクト302が選択されると、メッセージングサービスの端末側アプリケーションが起動され、当該アプリケーションの画面を介してフレンド登録が行われると、メッセージングサービスを提供するリンク先サーバ22において、フレンド登録の情報が、対応する配信ユーザを識別する情報と共に登録される。また、リンク先は、コンテンツ配信サービスにおける他のページであってもよい。
【0099】
上述した例では、広告イベントのサブイベントにおいて、配信ユーザは、対象商品の会員登録用ページへと視聴ユーザを誘導し、会員登録人数に基づく報酬を獲得するようにしたが、報酬を獲得するための条件となるユーザのアクションは、会員登録に限定されない。例えば、リンク先のページにおける広告用動画の閲覧、又は、アンケートに対する回答の入力等の他のアクションを行ったユーザの人数に基づいて報酬が付与されるようにしてもよい。
【0100】
上述した例では、会員登録ユーザ数に基づいて、広告イベントポイント数を加算する際に適用されるポイント倍率が設定されるようにしたが、配信ユーザに対して付与される報酬は、こうしたポイント倍率に限定されない。例えば、会員登録ユーザ数に基づく数の広告イベントポイント自体が配信ユーザに対して付与されるようにしてもよい。
【0101】
上述した例において、対象商品の会員登録を行ったユーザに対して、コンテンツ配信サービスにおいて利用可能な報酬(例えば、ギフトアイテム、ユーザプロフィール等を装飾するための画像(会員登録を行ったことを知らせる画像、又は、壁紙画像等)、又は、アイテムスキン等)が付与されるようにしてもよい。
【0102】
上述した例では、対象のユーザが獲得した広告イベントポイント数に基づいてユーザのランキングが設定されるようにしたが、複数のユーザによって構成されるチーム(例えば、ファミリー等)毎に広告イベントポイント数を合算し、合算された広告イベントポイント数に基づいてチームのランキングが設定されるようにしてもよい。
【0103】
上述した例では、ユーザプロフィール画面300において、広告用リンクオブジェクト302が配置されるようにしたが、当該オブジェクト302に代えて、又は、これに加えて、リンク情報自体(例えば、二次元コード又はテキスト等)が表示されるようにしてもよい。また、配信画面70及び/又は視聴画面80において、広告用リンクオブジェクト302の配置又はリンク情報自体の表示が行われるようにしてもよい。さらに、こうしたリンクを含む画面の表示を行わず、配信ユーザが、他の手段(SNS、又は、メッセージングサービス等の外部のサービス等)を介して、リンクを他のユーザに知らせるようにしてもよい。
【0104】
以上説明した本実施形態のコンテンツ配信サーバ10は、リンク情報を介してアクセスされたリンク先におけるユーザによる所定条件の達成(例えば、広告の対象商品の会員登録)に応じた報酬(例えば、ポイント倍率)を、当該リンク情報に関連付けられた配信ユーザに対して付与し、当該報酬に基づいて配信ユーザの順位を設定するから、配信ユーザは、コンテンツの視聴ユーザに対してリンク情報を提供してリンク先における所定条件の達成を促しつつ、視聴ユーザと共に、配信ユーザ自身の順位の設定を楽しむことが可能となる。この結果、サーバ10は、良好な広告を支援し、又は、報酬の多様性を提供する。
【0105】
本発明の他の実施形態において、上述した実施形態におけるコンテンツ配信サーバ10が有する機能の一部又は全部は、サーバ10及びユーザ端末30が協動することによって実現され、又は、ユーザ端末30によって実現され得る。つまり、本発明のシステムは、コンテンツ配信サーバ10によって構成される他、コンテンツ配信サーバ10及びユーザ端末30によって構成され、又は、ユーザ端末30によって構成され得る。
【0106】
本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0107】
本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
【0108】
本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。
【符号の説明】
【0109】
10 コンテンツ配信サーバ
11 コンピュータプロセッサ
111 管理機能制御部
112 サービス提供制御部
15 ストレージ
151 各種テーブル
1511 ユーザ情報テーブル
1512 配信管理テーブル
1513 ギフトアイテム情報テーブル
20 通信ネットワーク
22 リンク先サーバ
30 ユーザ端末
40 サーバ側プログラム
42 端末側プログラム
50 トップ画面
60 配信準備画面
70 配信画面
80 視聴画面
200 ギフト選択画面
300 ユーザプロフィール画面
302 広告用リンクオブジェクト
【要約】
【課題】 良好な広告を支援し、又は、報酬の多様性を提供する。
【解決手段】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信サーバ10は、通信ネットワーク20を介してユーザ端末30と通信可能に接続されており、コンテンツを配信するコンテンツ配信サービスを、ユーザ端末30を介してユーザに提供する。当該サーバ10は、リンク情報を介してアクセスされたリンク先におけるユーザによる所定条件の達成に応じた報酬を、当該リンク情報に関連付けられた配信ユーザに対して付与し、当該報酬に基づいて配信ユーザの順位を設定するから、配信ユーザは、コンテンツの視聴ユーザに対してリンク情報を提供してリンク先における所定条件の達成を促しつつ、視聴ユーザと共に、配信ユーザ自身の順位の設定を楽しむことが可能となる。
【選択図】 図1
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