(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-13
(45)【発行日】2024-08-21
(54)【発明の名称】ヒンジおよび裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240814BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20240814BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240814BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20240814BHJP
【FI】
G06F1/16 312F
F16C11/04 F
F16C11/04 V
G09F9/00 350Z
H05K5/02 V
(21)【出願番号】P 2023547423
(86)(22)【出願日】2022-01-28
(86)【国際出願番号】 CN2022074644
(87)【国際公開番号】W WO2022166816
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2023-10-02
(31)【優先権主張番号】202120372539.5
(32)【優先日】2021-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514008309
【氏名又は名称】杭州安費諾飛鳳通信部品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【氏名又は名称】山根 広昭
(72)【発明者】
【氏名】ワン ペイソン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ジンジァン
(72)【発明者】
【氏名】ファン ジンファ
【審査官】漆原 孝治
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/253601(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/149238(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/109858(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0103935(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
F16C 11/04
G09F 9/00
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左側構造と右側構造を含み、
前記左側構造と右側構造は、
ケーシング接続部材がスライドするように、押したり引いたりするプッシュプルロッドと固定座とを備えた機構と、
前記ケーシング接続部材とスライド可能に接続された回転部材であって、スライド方向が回転部材の回転軸線と垂直であり、前記ケーシング接続部材と前記回転部材とが、同一軸線を巡って同期回転するように構成された、回転部材と、
ケーシング接続部材と同期してスライドし、且つ同一軸線を巡って同期回転する、可動ガイドレールと、および
フレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれる時に、中部に近い位置にてフレキシブルスクリーンを支え、およびフレキシブルスクリーンモバイル端末が折り
畳まれた状態になっている時に、フレキシブルスクリーン
の中部
に当たらない位置に退避し、内側端は
、回転接続端であり、外側端は軸ピンと前記可動ガイドレールを介して可動接続される、回転支持板と、を含み、
さらに、同期反対方向回転接続構造を含み、左側構造と右側構造との間に接続されて、左側構造と右側構造を同期して反対方向に回転させる、
ことを特徴とするヒンジ。
【請求項2】
前記ヒンジは裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末中に利用されるヒンジである、ことを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
【請求項3】
前記回転支持板の内測は固定座と回転接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
【請求項4】
前記ケーシング接続部材は、前記プッシュプルロッドと回転接続され、前記プッシュプルロッドは固定座と回転接続され、
前記プッシュプルロッドは円弧ブロックと円弧ガイドレール構造を用いて固定座と回転接続され、且つ回転軸線は、フレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている時のフレキシブルスクリーン背面が置かれる高さより高い、
ことを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
【請求項5】
前記可動ガイドレールは、ケーシング接続部材に固定される、ことを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
【請求項6】
前記ヒンジには、操作フィードバック機構も設置され、
前記操作フィードバック機構には、前記回転部材の内端にて回転軸線の前後両端を沿って設置される第一回転カムと、前後両端の第一回転カムと嵌め合う第二スライディングカムと、が含まれ、
前記第二スライディングカムは、バネに支えられて第一回転カムとくっ付き、前端と後端のカムの嵌め合い構造は対称且つ同様である、ことを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
【請求項7】
左側ケーシングと、右側ケーシングと、内側フレキシブルスクリーンと、
請求項1から6までの何れか一項に記載のヒンジを含み、
前記左側構造と右側構造のケーシングは、それぞれ前記左側ケーシング、右側ケーシングとに固定的に接続され、左側ケーシング、右側ケーシングは、それぞれ左側構造と右側構造のケーシング接続部材と同期回転および同期スライドし、
裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている状態を参照状態とした場合に、前記左側構造と右側構造の回転部材、回転支持板、プッシュプルケーシング接続部材のスライディング機構は、いずれも内側フレキシブルスクリーンの下方に配置され、
そのうち、前記固定座と同期反対方向回転接続構造は、左側ケーシングと右側ケーシングとの間の中部ケーシング内に設置され、左側構造において、回転支持板の回転軸線は回転部材の回転軸線より高く、この回転部材の回転軸線よりも左側に寄っており、右側構造において、回転支持板の回転軸線は回転部材の回転軸線より高く、この回転部材の軸線よりも右側に寄っている、
ことを特徴とする裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヒンジおよび前記ヒンジを用いた裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルスクリーンモバイル端末は、フレキブルスクリーンを折り畳む時の湾曲部が膨らむ形状について、色んな措置を講じている。ある措置は中部に回転板を設けて回避することによって、折り畳んだセンターギャップを平らにすることができ、フレキシブルスクリーンが折り畳まれた中部が水滴に似た形になる。このような措置のヒンジ構造を実現するためには、裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末のナローベゼルデザインが制限を受ける。
【発明の概要】
【0003】
〈発明が解決しようとする第1の課題〉
本発明は背景技術中に存在する問題を解決するために、裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末に利用でき、水滴形の回避ニーズを満足すると同時に、モバイル端末のナローベゼル、薄型化のニーズを満足することができる新たな技術手段を提供することを目的とする。
【0004】
〈第1課題を実現するための技術手段〉
左側構造と右側構造を含み、
前記左側構造と右側構造は、
プッシュプルロッドと固定座からなるケーシング接続部材のスライドをプッシュプルする機構と、
前記ケーシング接続部材とスライド可能に接続され、スライド方向が回転部材の回転軸線と垂直であり、前記ケーシング接続部材と前記回転部材とが同一軸線を巡って同期回転する、回転部材と、
ケーシング接続部材と同期してスライドし、且つ同一軸線を巡って同期回転する、可動ガイドレールと、および
フレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれる時に、中部に近い位置にてフレキシブルスクリーンを支え、およびフレキシブルスクリーンモバイル端末が折り畳んだ状態になっている時に、フレキシブルスクリーン中部の膨らみ部位を回避することに用いられ、内側端は回線接続端であり、外側端は軸ピンと前記可動ガイドレールを介して可動接続される、回転支持板と、を含み、
さらに、同期反対方向回転接続構造を含み、左側構造と右側構造との間に接続されて、左側構造と右側構造を同期反対方向に回転させる、ことを特徴とするヒンジ。
【0005】
前記ヒンジは裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末中に利用されるヒンジでありうる。
【0006】
さらに、前記回転支持板の内測は固定座と回転接続されうる。
【0007】
さらに、前記ケーシング接続部材は前記プッシュプルロッドと回転接続され、前記プッシュプルロッドは固定座と回転接続され、前記プッシュプルロッドは円弧ブロックと円弧ガイドレール構造を用いて固定座と回転接続され、且つ回転軸線はフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている時のフレキシブルスクリーン背面が置かれる高さより高くてもよい。
【0008】
さらに、前記可動ガイドレールとケーシング接続部材は固定されうる。
【0009】
さらに、前記ヒンジには操作フィードバック機構も設置され、前記操作フィードバック機構には、前記回転部材の内端にて回転軸線の前後両端を沿って設置される第一回転カムと、前後両端の第一回転カムと嵌め合う第二スライディングカムと、を含み、前記第二スライディングカムはバネに支えられて第一回転カムとくっ付き、前端と後端のカムの嵌め合い構造は対称且つ同様でありうる。
【0010】
〈発明が解決しようとする第2の課題〉
フレキシブルスクリーンの水滴型湾曲部位を回避でき、ナローベゼルと薄型のニーズを満足できる前記ヒンジを用いた裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末を提供することを目的とする。
【0011】
〈第二の課題を解決するための技術手段〉
左側ケーシング、右側ケーシングおよび内側フレキシブルスクリーンを含み、さらに前記ヒンジを含み、前記左側構造と右側構造のケーシングはそれぞれ前記左側ケーシング、右側ケーシングと固定接続され、左側ケーシング、右側ケーシングはそれぞれ左側構造と右側構造のケーシング接続部材と同期回転および同期スライドし、
裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている状態を参照状態とした場合に、前記左側構造と右側構造の回転部材、回転支持板、プッシュプルケーシング接続部材のスライディング機構は、いずれも内側フレキシブルスクリーンの下方に配置され、そのうち、前記固定座と同期反対方向回転接続構造は左側ケーシングと右側ケーシングとの間の中部ケーシング内に設置され、左側構造において、回転支持板の回転軸線は回転部材の回転軸線より高く、この回転部材の回転軸線よりも左側に寄っており、右側構造において、回転支持板の回転軸線は回転部材の回転軸線より高く、この回転部材の軸線よりも右側に寄っている、ことを特徴とする裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末。
【発明の効果】
【0012】
本発明の技術手段を使用することによって、本発明を裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末に使用することができ、水滴形の回避ニーズを満たすだけでなく、ナローベゼルデザインの最適化も実現でき、且つ、スライディング構造上に設置される可動ガイドレールを利用でき、各軸線のデザインに結合して、可動ガイドレール中のガイド溝の弧度をより平坦にして、モバイル端末の厚みを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】
図2は本発明ヒンジ実施例中の操作フィードバック機構の略図である。
【
図3】
図3は本発明の裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末の実施例が平らに開かれた状態になっている時の局所構造の正面図である。
【
図4】
図4は本発明の裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末の実施例が平らに開かれた状態になっている時の局所構造の立体図である。
【
図5】
図5は本発明の裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末の実施例が折り畳み状態になっている時の局所構造の正面図である。
【
図6】
図6は本発明の裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末の実施例が折り畳み状態になっている時の局所構造の立体図である。
【
図7】
図7は本発明の裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末の実施例が折り畳み状態になっている時の側面図である。
【
図8】
図8は本発明の裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末の実施例が平らに開かれた状態になっている時の俯瞰図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図に示されているように、本発明によって提供されるヒンジは、左側構造と右側構造を含む。左側構造と右側構造は、いずれも以下を含む:
【0015】
左側構造と右側構造は、ケーシング接続部材2がスライドするように、押したり引いたりするプッシュプルロッド1と固定座402とを備えた機構を含む。前記機構は、裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている状態を参照状態とした場合に、裏折りフレキシブルスクリーン300の下方に配置されている。裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれた状態から折り畳まれた状態に回転する時に、前記プッシュプロッド1はケーシング接続部材2を外側に押し付ける。裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が折り畳まれた状態から平らに開かれた状態に回転する時に、前記プッシュプルロッド1はケーシング接続部材2を内側に引く。
【0016】
左側構造と右側構造は、回転部材3を含む。回転部材3は、裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている状態を参照状態とした場合に、裏折りフレキシブルスクリーン300の下方に配置されている。前記回転部材3は、前記ケーシング接続部材2とはスライド可能に接続されている。スライド方向は、回転部材3の回転軸線と垂直である。回転部材3とケーシング接続部材2との間には、スライディングガイド構造を設置することができる。前記ケーシング接続部材2と前記回転部材は、同一軸線を巡って同期回転する。つまり、ケーシング接続部材2は、スライドし、且つ回転できる部材である。裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末は、左側ケーシング100と、右側ケーシング200と、内側フレキシブルスクリーン300とを含む。左側構造と右側構造のケーシング接続部材2は、それぞれ前記左側ケーシング100と右側ケーシング200に固定的に接続されている。よって、左側ケーシング100、右側ケーシング200は、それぞれ左側構造と右側構造のケーシング接続部材2と同期回転および同期スライドする。
【0017】
左側構造と右側構造は、可動ガイドレール4を含む。可動ガイドレール4は、ヒンジの側面に配置されている。または裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている状態を参照状態とした場合に、可動ガイドレール4は、裏折りフレキシブルスクリーン300の下方に配置される。前記可動ガイドレール4とケーシング接続部材2は、同期スライドおよび同一軸線を巡って同期回転し、スライドし、かつ、回転できる部材である。これはケーシング接続部材2との固定によって実現される。左側ケーシング100と右側ケーシング200は、それぞれケーシング接続部材2と接続される。そのため、左側と右側の可動ガイドレール4も、それぞれ左側ケーシング100および右側ケーシング200と共に、上記運動機能を獲得できる。前記可動ガイドレール4中のガイド溝の形状は、弧状溝にすることができる。
【0018】
左側構造と右側構造は、回転支持板5を含む。裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている状態を参照状態とした場合に、それは裏折りフレキシブルスクリーン300の下方に配置されている。裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている状態を参照状態とした場合に、前記左側構造と右側構造の回転支持板5は、それぞれ裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末の中間支持板401の左側と右側に位置する。前記中間支持板401は、(裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開いた状態を参照状態とした場合に)裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末の中部ケーシング400の上向きの開口に設置されている。前記中間支持板401は、裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれた状態になっている時に、中部に近い位置にてフレキシブルスクリーン300を支える用途に使用される。および前記中間支持板401は、裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が折り畳み状態時になっている時に、一定角度を回転することによってフレキシブルスクリーン300の中部の膨らみ部位を回避する用途に使用される。前記回転支持板5の外側端は、軸ピン51を介して前記可動ガイドレール4に可動に接続されており、前記可動ガイドレール4中のガイド溝を沿って移動できる。前記可動支持板5の内側端は、回転接続端である。前記可動支持板5の内側端は、固定座402に対して回転可能に接続されている。前記可動支持板5の内側端は、また直接前記中部ケーシング400に回転可能に接続されていてもよく、または中部ケーシング400内のその他の固定部材と回転可能に接続することもできる。
【0019】
前記回転支持板5の一端は、回転接続される。このため、前記回転支持板5の一端は、固定回転であり、回転支持板の他の一端は、可動ガイドレール4のガイド溝中にてスライドする。可動ガイドレール4は、最終的にケーシング上に固定される。このため、回転支持板5は、ケーシング上をスライドすることになる。回転支持板5は、ケーシングの折り畳み、および平らに開く過程につれて、スライドと回転とが行われ、最終的にフレキシブルスクリーンを保護する役割を果たす。上記のとおり、回転支持板5の一端の回転センターを固定することによって、回転支持板5の回転中の安定性を効果的に実現できる。他の一端は、ケーシングの回転につれてスライドするため、さらに水滴形の裏折りフレキシブルスクリーンに対する保護を実現することができる。上記構造によって、事実上前記回転支持板5に関する制御構造のほとんどのすべてをフレキシブルスクリーン300の下方に設置することができる。可動ガイドレール4が側面に位置していても、可動ガイドレールだけがフレキシブルスクリーンの外側に位置している。可動ガイドレール4は、直接薄い板材で製作することができ、ケーシングの狭いフレームに隠れるので、端末製品のナローベゼルデザインを実現できる。且つ、可動ガイドレール4中のガイド溝の弧度は、さらに平坦にするため、裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末に対する厚みの制限が小さくなり、薄型化デザインに有益である。
【0020】
再びケーシング接続部材2のスライドをプッシュプルする機構に戻るが、前記ケーシング接続部材2は、前記プッシュプルロッド1に回転接続される。前記プッシュプルロッド1は、固定座402に回転接続される。固定座402は、中部ケーシング中に固定される。
【0021】
前記プッシュプルロッド1は、円弧ブロック11と円弧ガイドレール403の構造を用いて、固定座402と回転接続され、且つ回転軸線はフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれている時のフレキシブルスクリーン背面が置かれる高さより高い。このようなバーチャル回転軸構造を使用することによって、裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末の厚みを制限せずに、以下軸線の配置がより容易になる。
【0022】
前記左側構造と右側構造の前記回転部材3の内端は、同期反対方向回転接続構造を介して接続されており、同期した反対方向の回転を実現でき、よって、左側ケーシング100と右側ケーシング200も同期した反対方向の回転を実現する。
【0023】
前記同期反対方向回転接続構造は、ギアの噛み合い接続構造6を使用することができる。
【0024】
前記ヒンジには、操作のフィードバック手触りを提供するために、さらに操作フィードバック機構も設置される。前記操作フィードバック機構は、前記回転部材3の内端にて回転軸線の前後両端に沿って設置される第一回転カム71と、前後両端の第一回転カム71と嵌め合う第二スライディングカム72と、を含む。前記第二スライディングカム72はバネ73によって支えられて、第一回転カム71とくっ付く。前記回転部材の軸線は、ギアの軸線である。よって、前記第二スライディングカム72は、ギア軸の同一軸線上のガイドロッド74上に嵌まり、前記バネ73も前記ガイドロッド74上に嵌まる。このようにして、前端のカム構造と後端のカム構造を対称且つ同様にすることができ、前端のカム構造と後端のカム構造のバネのパラメータが一致する。このため、形成されたフィードバック機構全体の両側が対称状態となり、両側の力値が同様であり、全体的に安定で信頼できるようになる。操作フィードバック機構全体は、両端のギア支持台を介してそれを中部ケーシング400上に固定され、さらに、カムの回転軸線とギア同期軸線との一致を保証して、機械全体のトルク回転の安定性を向上する。
【0025】
前記のとおり、前記固定座402と同期反対方向回転接続構造は、中部ケーシング400中に設置される。裏折りフレキシブルスクリーンモバイル端末が平らに開かれた状態を参照状態とした場合に、左側構造において、回転支持板5の回転軸線L0は、回転部材3の回転軸線(つまり、左側回転部材3と接続されたギアの軸線)より高く、この回転部材3の回転軸線に比べてもっと左側に寄っている。右側構造において、回転支持板3の回転軸線R0は、回転部材3(つまり、左側回転部材3と接続されたギアの軸線)の回転軸線より高く、この回転部材3の軸線に比べてもっと右側に寄っている。
【0026】
上記説明は、ただ本発明の最良の実施例に過ぎない。本発明の構造特徴は、これに限られない。予見できる本発明の運動機構は、各種フレキシブルスクリーンモバイル端末中に使用することができる。本分野の技術者によって本発明分野において行われた、すべての変動または修飾は、いずれも本発明の保護範囲に収まる。
【0027】
説明して置きたいことは、本発明の明細書と特許請求の範囲および上記図面中の用語「含む」と「ある」およびこれらの何らかの変形は、非排他性の含むとの意味である。用語「配置」、「設置」、「設ける」、「接続」、「接続し合う」、「スリーブ接続」などはもっと広い範囲で理解すべきである。例えば、固定接続であろうか、分解可能な接続であろうか、若しくはソリッド構造でもあり、機械的接続であろうか、電気接続である可能性もある。そして、直接的接続であろうか、中間媒質を介した間接的接続であろうか、若しくは二つの装置、素子、または構成部分間の内部連通でもある。本分野の普通技術者ならば、具体的な状況によって、上記用語の本発明中の具体的な意味を理解できるはずである。
【0028】
本発明の説明において、用語「一端」、「他の一端」、「外側」、「裏側」、「水平」、「端部」、「長さ」、「外端」、「左」、「右」などが示す方位または位置関係は図面が示す方位または位置関係に基づくものであり、ただ本発明を分かり易くて簡略に説明するためのものであって、その装置または素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位構造と操作を有することを示すか、暗示するものではないので、本発明に対する制限だと理解してはならない。用語「第一」、「第二」も説明時簡潔に説明するために使ったものであって、相対的な重要性を示すか、暗示するものではない。