(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-14
(45)【発行日】2024-08-22
(54)【発明の名称】Gel Wall(ジェル ウォール)
(51)【国際特許分類】
E04G 21/02 20060101AFI20240815BHJP
【FI】
E04G21/02 103A
(21)【出願番号】P 2019240114
(22)【出願日】2019-12-12
【審査請求日】2022-11-07
(73)【特許権者】
【識別番号】516313597
【氏名又は名称】植村 龍治
(72)【発明者】
【氏名】植村 龍治
【審査官】吉村 庄太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-084148(JP,A)
【文献】特開2002-088937(JP,A)
【文献】特開2000-336931(JP,A)
【文献】特開平05-321362(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項3】
請求項1に記載される、Gel Wall(ジェル ウオ―ル)をコンクリートの流動性から守り、打ち継ぎ位置が移動しないように固定する、補助プレートAid Plate(エイド プレート)であってスラブ配筋に自身を係止する部分と、複数のスラブ配筋に跨って広がり、ジェル状のものが入った、厚みの異なる四角柱型のパックが接する板状部分を有することを特徴とした補助プレートAid Plate(エイド プレート)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、四角柱型内部ジェル型枠
【背景技術】
【0002】
従来使用されているスラブにおけるコンクリート打ち継ぎ方法として、ラス網・スポコンなどが主流であるが、専門業者に依頼すればすき間なく設置できるが、特に高強度のコンクリートは流動性が高くすき間からの漏れを防止することが難しく、コンクリート硬化後に、斫り工事をしなくてはならないのが現状である。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ラス網に関しては網目からの漏れがあり、スポコンの場合、手軽ということもあり現場サイドでの設置を行っているのが現状である。この時に問題になるのが、隣同士の設置の緩み、下部の接地不良による漏れである。特に高強度のコンクリートは流動性が高くすき間からの漏れを防止することが難しいのが現状である。また、流動性の高い高強度コンクリートは付着してしまうと落としづらく、掃除が困難なうえに本体の劣化を速めてしまう
【0004】
更に、コンクリート硬化後に、はみ出た部分を斫るという作業をしなくてはならないのが現状である、そのため余分な人件費がかかりコストも割高になってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
設置段階において本体をコンクリートの流動性から守り、打ち継ぎ位置を移動しないように固定し、設置方法も解体方法も簡素化した事を特徴とした補助プレートのAid Plate(エイド プレート)をスラブ筋に設置し、そこに合わせて内部にジェル状のものを入れた厚みの異なる四角柱型のパックを横向きに組み合わせて重ね設置することにより、スラブ床、スラブ筋とのすき間を極力最小限に抑え、短時間の説明・指導で簡単に施工できるようになる。
【0006】
また、流動性の高い高強度コンクリートは付着してしまうと落としづらく、掃除が困難なうえに本体の劣化を速めてしまう。更に、このパック自体の柔軟性を保持することを含め、外周をポリ製の袋で覆い繰り返し使用できるようにする。このことにより、本体の劣化を遅くすることが出来る、コンクリート硬化後の解体時には、本体だけをポリ製の袋から取り出せるため、解体も簡単に行うことが出来る。しかも、柔軟性を維持できるため、繰り返しの設置作業も簡単に行える。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、これを使うことにより、スラブのコンクリート打ち継ぎ方法として、専門業者を頼む必要がなくなり、短時間の説明・指導で簡単に施工でき、漏れを最小限に抑え、斫り工事等の時間・人件費・コストの大幅削減につながることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】Aid Plate(エイド プレート)の設置状況
【
図3】Aid PlateとGel Wallの設置状況
【
図4】Gel Wall(ジェル ウオール)の設置状況
【符号の説明】
【0009】
▲1▼ スラブ配筋(配力筋)
▲2▼ スラブ配筋(主筋)
▲3▼ 型枠(スラブ底)
▲4▼ Aid Plate(エイド プレート)
▲5▼ Gel Wall (ジェル ウォール)
▲6▼ 端太角
▲7▼ コンクリート