(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-14
(45)【発行日】2024-08-22
(54)【発明の名称】演出パターン生成装置、演出パターン生成方法及び演出パターン生成プログラム
(51)【国際特許分類】
A63J 5/00 20060101AFI20240815BHJP
B64U 10/13 20230101ALI20240815BHJP
【FI】
A63J5/00
B64U10/13
(21)【出願番号】P 2023081137
(22)【出願日】2023-05-16
【審査請求日】2024-06-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520177703
【氏名又は名称】株式会社ドローンショー・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】山本 雄貴
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111988891(CN,A)
【文献】特開2021-98421(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0146501(US,A1)
【文献】国際公開第2022/254229(WO,A1)
【文献】特開2003-331310(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63J 1/00-99/00
A63K 1/00-99/00
B64U 10/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行体の動きの内容、当該飛行体に配された発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容についてのパターン情報を記憶する記憶部と、
演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する対応付け部と、
演出に用いる音の音情報を受け付ける受付部と、
前記対応付け部によって生成された対応結果情報を参照して、前記受付部によって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容に応じた、飛行体の動きの内容、飛行体に配される発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容を取得する取得部と、
を備える演出パターン生成装置。
【請求項2】
イベント会場と当該イベント会場を飛行する飛行体との位置関係を特定する特定部と、
前記発光部の発光の内容が前記イベント会場から観覧可能なように、前記特定部によって特定された位置関係、及び、前記記憶部に記憶されたパターン情報に基づいて、前記発光部から出射される光の向きを設定する設定部と、
を備える請求項1に記載の演出パターン生成装置。
【請求項3】
イベント会場に居る観客それぞれに対して第1の値の得点を付与すると共に、前記イベント会場を撮像した動画を閲覧する観客それぞれに対して第1の値より低い第2の値の得点を付与する付与部と、
前記付与部によって付与された得点の合計値に応じた金額を推定する推定部と、
前記推定部によって推定された金額を、前記イベント会場で行われるイベントの広告主に対して請求する請求部と、
を備える請求項1又は2に記載の演出パターン生成装置。
【請求項4】
飛行体の動きの内容、当該飛行体に配された発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容についてのパターン情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、
演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する対応付けステップと、
演出に用いる音の音情報を受け付ける受付ステップと、
前記対応付けステップによって生成された対応結果情報を参照して、前記受付ステップによって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容に応じた、飛行体の動きの内容、飛行体に配される発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容を取得する取得ステップと、
を実行する演出パターン生成方法。
【請求項5】
飛行体の動きの内容、当該飛行体に配された発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容についてのパターン情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータに、
演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する対応付け機能と、
演出に用いる音の音情報を受け付ける受付機能と、
前記対応付け機能によって生成された対応結果情報を参照して、前記受付機能によって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容に応じた、飛行体の動きの内容、飛行体に配される発光機能による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容を取得する取得機能と、
を実現させる演出パターン生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、演出パターン生成装置、演出パターン生成方法及び演出パターン生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ドローンをお祭り等の催しに利用する試みが行われている。特許文献1に記載のドローンは、発光ダイオード(LED)をドローンに搭載し、地上局から遠隔操作が行われることにより、大仏様の形に見せるように飛行させて発光させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、催しは定期的に行われる場合があり、各回の催しで異なる演出を行うことにより観衆をより楽しませることができると考えられるが、各回でドローンの演出を作成することは演出側の負担がより大きくなる。特許文献1に記載のドローンでは、演出パターンを作成することができず、演出パターンが同じになる恐れがあり、また演出パターンを作成するには演出側の負担がより大きくなるおそれがある。
【0005】
本開示は、飛行体を利用した演出のパターンを生成することが可能な演出パターン生成装置、演出パターン生成方法及び演出パターン生成プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の演出パターン生成装置は、飛行体の動きの内容、その飛行体に配された発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容についてのパターン情報を記憶する記憶部と、演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する対応付け部と、演出に用いる音の音情報を受け付ける受付部と、対応付け部によって生成された対応結果情報を参照して、受付部によって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容に応じた、飛行体の動きの内容、飛行体に配される発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容を取得する取得部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、飛行体を利用した演出のパターンを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る演出パターン生成装置について説明するための図である。
【
図2】一実施形態に係る演出パターン生成装置について説明するためのブロック図である。
【
図3】対応結果情報を生成する際の一例について説明するために図である。(A)~(D)は対応結果情報を生成する際の処理の流れを示す。
【
図4】音情報(音)に対応するパターンを特定する際の一例について説明するために図である。(A)~(D)はそのパターン特定の際の処理の流れを示す。
【
図5】演出パターンを生成する際の一例について説明するための図である。(A)は演出パターンを生成する第1例、(B)は演出パターンを生成する第2例について説明するための図である。
【
図6】一実施形態に係る第1の情報処理方法(演出パターン生成方法)について説明するためのフローチャートである。
【
図7】一実施形態に係る第2の情報処理方法(請求方法)について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について説明する。
【0010】
[演出パターン生成装置100の概要]
まず、一実施形態に係る演出パターン生成装置100の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る演出パターン生成装置100について説明するための図である。
【0011】
演出パターン生成装置100は、イベント等において飛行体(図示せず)を利用した演出を行う際に、演出内容を取得・生成をすることが可能な演出内容取得(生成)装置等として構成されてもよい。また、演出パターン生成装置100は、取得した演出内容に基づいて、飛行体を利用した演出を行う際に、イベントの主催者及び広告主等に対して演出等の費用を請求する費用請求装置等として構成されてもよい。演出パターン生成装置100は、上述した一例の装置に限らず、種々の装置等を構成してもよい。
演出パターン生成装置100は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等のコンピュータ(情報処理装置)であってもよい。
【0012】
飛行体は、ドローン及びヘリコプタ等を始めとする、無線操縦により飛行する、又は、予め設定された内容(飛行パターン)等に基づいて自律的に飛行する機体等であってもよい。
飛行体は、例えば、光を出射する発光部(図示せず)を備えてもよい。発光部は、ライト等であってもよい。一例として、発光部は、飛行体に少なくとも1つが設けられ、予め設定された内容(発光パターン)に基づいて発光(点灯及び消灯)してもよい。
なお、発光部は、飛行体に複数設けられてもよい。この場合、複数の発光部は、例えば、予め設定された内容(発光パターン)に基づいて、その設定された方向に対して光を出射するように(設定された出射方向に光を出射可能なライトが発光するように)少なくとも1つが選択されてもよい。
【0013】
演出パターン生成装置100は、パターン情報を記憶する。パターン情報は、例えば、飛行体の動きの内容(飛行パターン)、その飛行体に配された発光部による発光の内容(発光パターン)、及び、花火の打ち上げの内容(打ち上げ花火の打ち上げパターン)が記録された情報であってもよい。
【0014】
飛行パターンは、複数のパターンがあってもよい。一例として、飛行パターンは、飛行体が飛行可能となるような種々の飛行体の動き(飛行)に関するパターン等であってもよい。
発光パターンは、複数のパターンがあってもよい。一例として、発光パターンは、発光部(ライト)の点灯及び消灯についての種々のパターン等であってもよい。
打ち上げ花火の打ち上げパターン(打ち上げパターン)は、イベント等の演出において飛行体を飛行させる際に、その演出の一環として打ち上げる花火についてのパターン等であってもよい。
【0015】
パターン情報では、飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンが、予めそれぞれ1対1対1に対応付けられていてもよく、予めそれぞれ対応付けられていなくともよい。
【0016】
演出パターン生成装置100は、演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づける。すなわち、演出パターン生成装置100は、演出に用いる音の特徴内容を、飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンの少なくとも1つに対応付ける。演出に用いる音の特徴内容は、例えば、音の周波数、リズム、テンポ及びビート等のうち少なくとも1つであってもよい。演出パターン生成装置100は、音の特徴内容と、飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンの少なくとも1つとに対応付けた結果となる情報(対応結果情報)を生成する。
演出パターン生成装置100は、音の特徴内容と、パターン情報に登録される1つの内容とを対応付けることにより、後述するように受け付けた音情報に基づく音を飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンの少なくとも1つに対応付けることが可能になる。
【0017】
演出パターン生成装置100は、イベントの演出において利用する音に関する情報(音情報)を受け付ける。音情報は、例えば、イベントの演出の際に再生する音楽の情報等であってもよい。
【0018】
演出パターン生成装置100は、対応結果情報を参照し、受け付けた音情報に基づく音(演出において利用する音)の特徴内容に応じた、飛行体の動きの内容(飛行パターン)、飛行体に配される発光部による発光の内容(発光パターン)、及び、花火の打ち上げの内容(打ち上げパターン)を取得して、演出パターンを生成する。音情報に基づく音の特徴内容は、例えば、音の周波数、リズム、テンポ及びビート等のうち少なくとも1つであってもよい。
【0019】
[演出パターン生成装置100の詳細]
次に、一実施形態に係る演出パターン生成装置100について詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る演出パターン生成装置100について説明するためのブロック図である。
【0020】
演出パターン生成装置100は、例えば、通信部121、記憶部122、表示部123及び制御部110等を備える。通信部121、記憶部122及び表示部123は、出力部の一実施形態であってもよい。制御部110は、例えば、対応付け部111、受付部112、取得部113、特定部114、設定部115、生成部116、付与部117、推定部118及び請求部119等を備える。制御部110は、例えば、演出パターン生成装置100の演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部110(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部122等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、対応付け部111、受付部112、取得部113、特定部114、設定部115、生成部116、付与部117、推定部118及び請求部119等)の機能を実現してもよい。
【0021】
通信部121は、例えば、演出パターン生成装置100の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。
【0022】
記憶部122は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部122の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部122は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0023】
記憶部122は、飛行体の動きの内容(飛行パターン)、その飛行体に配された発光部による発光の内容(発光パターン)、及び、花火の打ち上げの内容(打ち上げ花火の打ち上げパターン)についてのパターン情報を記憶する。
【0024】
飛行パターンは、複数のパターンがあってもよい。飛行パターンは、飛行体の移動経路(の一部)を定義し、どの速度でどの方向へ向かって飛行するのかを定義した情報であってもよい。一例として、飛行パターンは、水平方向へ移動するようなパターン、垂直方向へ移動するようなパターン、右回り(又は、左回り)で円を描くように移動するパターン、ジグザグに移動するようなパターン等を始めとする、飛行体が飛行可能となるような種々の飛行体の動き(飛行)に関するパターン等であってもよい。飛行パターンは、1つの飛行体が移動する際のパターン、又は、複数の飛行体が全て同じように移動する際のパターン、1又は複数の飛行体からなるグループが複数ある場合にグループそれぞれが移動する際のパターン等であってもよい。
【0025】
発光パターンは、複数のパターンがあってもよい。発光パターンは、発光色が複数有る場合に、どの色をどのタイミングで発光するかを定義した情報であってもよい。また、発光パターンは、発光部が複数有る場合、どの発光部をどのタイミングで発光するのかを定義した情報であってもよい。一例として、発光パターンは、相対的に長い周期(又は、相対的に短い周期)で発光部(ライト)が点灯と消灯とを繰り返すパターン、設定された期間は発光部(ライト)が点灯(又は、消灯)し続けるパターン等を始めとする、発光部(ライト)の点灯及び消灯についての種々のパターン等であってもよい。
【0026】
打ち上げ花火の打ち上げパターン(打ち上げパターン)は、イベント等の演出において飛行体を飛行させる際に、その演出の一環として打ち上げる花火のパターン等であってもよい。なお、花火は、打ち上げ花火に限定されることはなく、地上に設置された仕掛け花火、及び、水中(水上)花火が含まれてもよい。花火の打ち上げ内容(打ち上げパターン)は、花火へ点火する際の点火パターンと言い換えてもよい。
上述した発光パターン及び打ち上げパターンは、ドローンの発光色と花火の色との関係を考慮したものであってもよい。
【0027】
パターン情報では、飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンが、予めそれぞれ1対1対1に対応付けられていてもよく、予めそれぞれ対応付けられていなくともよい。
【0028】
表示部123は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0029】
図3は、対応結果情報を生成する際の一例について説明するために図である。(A)~(D)は、対応結果情報を生成する際の処理の流れを示す。
【0030】
対応付け部111は、演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する。
【0031】
対応付け部111は、音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づける。すなわち、対応付け部111は、音の特徴内容を、飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンの少なくとも1つに対応付ける。音の特徴内容は、例えば、音の周波数、リズム、テンポ及びビート等のうち少なくとも1つであってもよい。
【0032】
具体的な一例として、対応付け部111は、ビートの効いた曲及びリズムの良い曲と言われる音については、リズム感の有る飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンに対応付けてもよい。より具体的な一例として、対応付け部111は、ビートの効いた曲及びリズムの良い曲と言われる音については、飛行体がより短い周期でジグザグに飛行するパターン、発光部がより短い周期で点滅を繰り返す発光パターン、及び、より大きな花火を連続して打ち上げる打ち上げパターンを始めとするリズム感が良くスピード感が強い種々のパターンに対応付けてもよい。
【0033】
なお、対応付け部111は、演出パターン生成装置100の入力装置(例えば、キーボード及びマウス等)(図示せず)を用いて音の具体的な特徴内容(例えば、ビートの効いた曲及びリズムの良い曲等)が入力された場合(
図3(A)参照)、及び、飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンのそれぞれについての感覚(一例として、リズム感の強弱及びスピード感の強弱等)が入力装置を用いて設定された場合(
図3(C)参照)、ビートの効いた曲及びリズム感の良い曲等についてはリズム感が良くスピード感が強いとして、そのような感覚に設定された飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンに対応付けて、対応結果情報を生成してもよい(
図3(D)参照)。
【0034】
すなわち、飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンそれぞれには、演出の際のリズム感の強弱及びスピード感の強弱等を始めとする種々の感覚(感覚情報)が設定されていてもよい(
図3(C)参照)。この場合、対応付け部111は、対応情報(
図3(B)参照)を参照し、音の具体的な特徴内容(
図3(A)参照)がどの感覚に対応するのかを特定し、特定された感覚(感覚情報)が設定された飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンを特定し(
図3(C)参照)、その特定された各パターンに音の特徴内容を対応付けてもよい(
図3(D)参照)。
【0035】
対応情報は、音の具体的な特徴内容と、その特徴内容に適した感覚とを対応付けた情報であってもよい(
図3(B)参照)。一例として、対応情報では、周波数が低い音、テンポの速い曲、ビートの効いた曲、及び、リズムの良い曲等の特徴内容については、リズム感がより強く、及び、スピード感がより強い(より早い)等の感覚に対応付けられていてもよい。同様に一例として、対応情報では、周波数が高い音、テンポのゆっくりした曲、ビートの効いていない曲、リズムの悪い曲等の特徴内容については、リズム感がより弱く、及び、スピード感がより弱い(より遅い)等の感覚に対応付けてもよい。
【0036】
これにより、対応付け部111は、音の特徴内容(音の具体的な特徴内容)と、飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンの少なくとも1つとに対応付けた結果となる情報(対応結果情報)を生成する(
図3(D)参照)。
【0037】
図4は、音情報(音)に対応するパターンを特定する際の一例について説明するために図である。(A)~(D)は、そのパターン特定の際の処理の流れを示す。
【0038】
受付部112は、演出に用いる音の音情報を受け付ける(
図4(A)参照)。ここでの音情報は、イベントにおいて再生する音の情報であってもよい。
受付部112は、例えば、通信部121を介して、外部装置(図示せず)から音情報を受け付けてもよい。外部装置は、演出パターン生成装置100のユーザが使用するユーザ端末、及び、サーバ等であってもよい。
又は、受付部112は、例えば、音情報が記憶された外部メモリ(図示せず)が演出パターン生成装置100にインターフェース(図示せず)に接続された場合、その外部メモリから音情報を受け付けてもよい。
【0039】
取得部113は、対応付け部111によって生成された対応結果情報を参照して、受付部112によって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容(音の周波数、リズム、テンポ及びビートのうち少なくとも1つ)に応じた、飛行体の動きの内容(飛行パターン)、飛行体に配される発光部による発光の内容(発光パターン)、及び、花火の打ち上げの内容(打ち上げパターン)を取得する。
【0040】
一例として、取得部113は、受付部112によって受け付けた音情報(音)を解析して、音の周波数、リズム、テンポ及びビートのうち少なくとも1つの特徴内容を取得してもよい(
図4(B)参照)。具体的な一例として、取得部113は、受付部112によって受け付けた音情報に基づく音が、ビートの効いた曲及びリズムの良い曲等である等の音の特徴内容(具体的な特徴内容)を取得(推定)してもよい。この場合、取得部113は、音情報(音)の解析として、周波数解析及び楽曲解析(リズム・テンポ・ビート解析)等の公知の解析手法を用いて自動的に取得してもよい。また一例として、取得部113は、音情報(音)の時間に応じた周波数、リズム、テンポ及びビートのうち少なくとも1つ(時間毎の周波数、リズム、テンポ及びビートの少なくとも1つ)を取得してもよい。
【0041】
対応結果情報(
図4(C)及び
図3(D)参照)は、飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンと、音の特徴内容(具体的な特徴内容)とを対応付けた情報であってもよい。一例として、音の特徴内容(具体的な特徴内容)は、周波数が低い音、テンポの速い曲、ビートの効いた曲、及び、リズムの良い曲、周波数が高い音、テンポのゆっくりした曲、ビートの効いていない曲、リズムの悪い曲等であってもよい。音の特徴内容(具体的な特徴内容)には、曲調(例えば、長調及び短調に応じた明るい及び暗い、安らか、刺激的等)が含まれてもよい。
【0042】
取得部113は、対応結果情報(
図4(C)及び
図3(D)参照)に基づいて、受付部112によって受け付けた音の特徴内容(具体的な特徴内容(解析結果(
図4(B)参照))が対応付けられた飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンを特定する(
図4(D)参照)。この場合、取得部113は、特定された飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンそれぞれが複数有る場合、それぞれ任意の1つの飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンを特定してもよい。
【0043】
特定部114は、イベント会場とそのイベント会場を飛行する飛行体との位置関係を特定する。一例として、特定部114は、イベント会場の経度及び緯度と、飛行体が飛行する予定の位置座標を特定してもよい。特定部114は、イベント会場の経度及び緯度と飛行体の飛行位置座標とに基づいて、イベント会場に対してどの位置を飛行体が飛行するか(位置関係)を特定してもよい。一例として、特定部114は、イベント会場の正面奥を飛行体が飛行する(位置関係)と特定してもよい。
【0044】
設定部115は、発光部の発光の内容がイベント会場から観覧可能なように、特定部114によって特定された位置関係、及び、記憶部122に記憶されたパターン情報に基づいて、発光部から出射される光の向きを設定する。
飛行体が飛行をする場合、その飛行体の姿勢(向き)を設定することが可能であってもよい。一例として、飛行体に対してX軸Y軸Z軸を利用した3次元姿勢を設定することが可能であり、+X方向が飛行体の正面と仮定し、イベント会場おいてもX軸Y軸Z軸の3次元を設定することが可能であり、飛行体の飛行位置(舞台)から観客席側を+X方向とすると、飛行体は、初期設定として+X方向と、イベント会場の+X方向とを揃えるように飛行可能であってもよい。
簡略化のため、飛行体が+X軸をイベント会場の+X軸に向けたまま飛行するとする場合、観客席に居る観客は+X方向,-Y方向~+Y方向及び-Z方向~+Z方向の範囲で出射される光を観覧可能である。
したがってこの場合では、設定部115は、位置関係に基づいて、飛行体に配される発光部(複数の発光部)のうち+X方向,-Y方向~+Y方向及び-Z方向~+Z方向の範囲で光を出射可能な発光部を特定し、特定した発光部からパターン情報(例えば、発光パターン)に従って発光するよう設定してもよい。
【0045】
なお、特定部114によって特定される位置関係によっては、飛行体がイベント会場の中央付近で飛行する場合もある。この場合、設定部115は、+X方向~-X方向,-Y方向~+Y方向及び-Z方向~+Z方向の範囲で光を出射可能な発光部(複数の発光部のうち全て)を特定し、特定した発光部からパターン情報(例えば、発光パターン)に従って発光するよう設定してもよい。
【0046】
図5は、演出パターンを生成する際の一例について説明するための図である。
図5(A)は演出パターンを生成する第1例、
図5(B)は演出パターンを生成する第2例について説明するための図である。
【0047】
一例として
図5(A)に示すように、生成部116は、受付部112によって受け付けた音情報(音)(M1)と、その音(M1)に対応して取得部113によって取得された飛行パターン(A1)、発光パターン(B1)及び打ち上げパターン(C1)と組み合わせて、イベントで行われる演出のパターン(飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターン)を生成してもよい。
【0048】
生成部116は、音の特徴内容(具体的な特徴内容)が時間の経過に応じて変化する場合、取得部113によって音の特徴内容に応じて特定されるそれぞれ任意の1つの飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンをその時間の経過に応じてつなぎ合わせて、時間的に連続した飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターン(演出パターン)を生成してもよい。
この場合の一例として
図5(B)に示すように、音の特徴内容(具体的な特徴内容)が時間の経過に応じて変化する場合(M1,M3,M2…)、同一の具体的な特徴内容(M1,M2)が時間的に非連続で複数回現れることがある。また、その複数回現れる同一の音の特徴内容(具体的な特徴内容)(M1,M2)に対応して、複数の飛行パターン(A1,A2)、複数の発光パターン(B1,B2)及び複数の打ち上げパターン(C1,C2)が特定される可能性がある。この場合、生成部116は、複数特定された飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンそれぞれのうち異なる複数のパターンを選択し、時間的に任意の順番として選択した各パターンをつなぎ合わせ、演出パターンを生成してもよい。
【0049】
すなわち、生成部116は、同一の音の特徴内容(M1,M2)に対応して特定された飛行パターン(A1,A2)については、演出パターンを生成する際の音(音の特徴内容)(M1)には飛行パターン(A1,A2)のうちのいずれか1つを選択して、選択した飛行パターン(
図5(B)に例示する場合には飛行パターン(A1))を特定してもよい。
同様に、生成部116は、演出パターンを生成する際の音(音の特徴内容)(M2)には飛行パターン(A1,A2)のうちの残りから1つを選択して、選択した飛行パターン(
図5(B)に例示する場合には飛行パターン(A2))を特定してもよい。
【0050】
発光パターンについても上述した飛行パターンと同様にして、生成部116は、演出パターンを生成する際の音(音の特徴内容)(M1)には発光パターン(B1,B2)のうちのいずれか1つを選択して、選択した発光パターン(
図5(B)に例示する場合には発光パターン(B1))を特定してもよい。
同様に、生成部116は、演出パターンを生成する際の音(音の特徴内容)(M2)には発光パターン(B1,B2)のうちの残りから1つを選択して、選択した発光パターン(
図5(B)に例示する場合には飛行パターン(B2))を特定してもよい。
【0051】
打ち上げパターンについても上述した飛行パターンと同様にして、生成部116は、演出パターンを生成する際の音(音の特徴内容)(M1)には打ち上げパターン(C1,C2)のうちのいずれか1つを選択して、選択した打ち上げパターン(
図5(B)に例示する場合には発光パターン(C1))を特定してもよい。
同様に、生成部116は、演出パターンを生成する際の音(音の特徴内容)(M2)には打ち上げパターン(C1,C2)のうちの残りから1つを選択して、選択した打ち上げパターン(
図5(B)に例示する場合には飛行パターン(C2))を特定してもよい。
【0052】
そして
図5(B)に例示する場合、生成部116は、音が再生される時間経過に応じた特徴内容がM1,M3,M2…となるため、その音(音の特徴)の時間経過に応じて特定された各パターンを順番に(A1・B1・C1と、A3・B3・C3と、A2・B2・C2とをこの順に)結合して、受付部112によって受け付けた音情報(音)(M1,M3、M2)に対応付けて演出パターンを生成する。すなわち、生成部116は、例えば、受付部112によって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容(具体的な特徴内容)を利用して、その音に飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンを対応付けて、演出パターンを生成する。
【0053】
なお、生成部116は、設定部115によって特定した発光部を演出パターン(例えば、発光パターン等)に対応付けて記録してもよい。
【0054】
生成部116は、生成した演出パターンを出力するよう出力部を制御してもよい。出力部は、通信部121、記憶部122及び表示部123等であってもよい。
生成部116は、例えば、生成した演出パターンを外部装置(図示せず)に送信するよう通信部121を制御してもよい。外部装置は、音情報を再生する再生装置、飛行体、打ち上げ花火を打ち上げる着火装置等であってもよい。また、生成部116は、演出パターンに基づいた演出の開始指示が入力された場合、その演出を開始するよう(演出パターンに基づいて音再生、飛行体の飛行、発光部による発光・消灯、及び、花火の打ち上げを開始するよう)制御信号を各外部装置に送信してもよい。なお、生成部は、各外部装置に対して、演出パターンの中で関連するパターンだけを送信するようにしてもよい。
また、生成部116は、演出パターンを記憶するよう記憶部122を制御してもよい。
また、生成部116は、演出パターンを表示するよう表示部123を制御してもよい。
【0055】
これにより、生成された演出パターンを実行する場合、演出パターンに登録された音がイベント会場で再生されると共に、演出パターン及びその再生される音に従って飛行体が自律的に又は無線操縦により飛行し、またその飛行体に配される発光部が発光する。さらに、演出パターンに従って打ち上げ花火の着火装置(図示せず)に制御信号が送信され、花火が打ち上げられる。
【0056】
付与部117は、上述した演出パターンを用いた演出を行う際に、イベント会場で観覧する観客の数と予め設定された第1の値の点数とに基づいた得点と、その演出をオンラインで観覧する観客の数と予め設定された第2の値(第2の値<第1の値)の点数とに基づいた得点とを加算した合計得点を算出する。すなわち、付与部117は、イベント会場に居る観客それぞれに対して第1の値の得点を付与すると共に、イベント会場を撮像した動画を閲覧する観客それぞれに対して第1の値より低い第2の値の得点を付与する。付与部117は、イベント会場に居る観客の数に応じた点数と、演出をオンライン(動画)で観覧する観客の数に応じた点数とに基づいて、合計特定を算出する。付与部117は、例えば、イベント会場に居る観客の数、及び、オンライン(動画)で観覧する観客の数を種々の公知の方法により得ることができる。
【0057】
推定部118は、付与部117によって付与された得点の合計値(合計得点)に応じた金額を推定する。推定部118は、例えば、得点1点(又は所定単位の得点)に応じた金額が予め設定されているため、合計値(合計得点)を乗算することにより、合計値(合計得点)に応じた金額を算出することが可能である。
【0058】
請求部119は、推定部118によって推定された金額を、イベント会場で行われるイベントの広告主に対して請求する。イベントの広告主には、イベントの主催者が含まれてもよい。請求部119は、イベントの広告主が複数いる場合、広告主の数で推定部118によって推定された金額を除算し、その算出後の金額を複数の広告主それぞれに請求してもよい。又は、複数の広告主で負担割合が予め設定されている場合、推定部118によって推定された金額のうちその負担割合毎の金額を各広告主に請求してもよい。請求部119は、広告主の連絡先(例えば、メールアドレス等)が予め設定されている場合、各広告主に対する請求金額を記載した請求書を生成し、その連絡先に請求書を送信してもよい。請求部119は、例えば、請求書を自動的に生成する際に、種々の公知の生成方法を用いることが可能である。
【0059】
[情報処理方法]
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
【0060】
(第1の情報処理方法)
まず、情報処理方法として、演出パターンを生成する方法について説明する。
図6は、一実施形態に係る第1の情報処理方法(演出パターン生成方法)について説明するためのフローチャートである。
【0061】
ステップST101において、対応付け部111は、演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する。
【0062】
ステップST102において、受付部112は、演出に用いる音の音情報を受け付ける。
【0063】
ステップST103において、取得部113は、ステップST101で生成した対応結果情報を参照して、ステップST102で受け付けた音情報に基づく音の特徴内容(例えば、音の周波数、リズム、テンポ及びビートのうち少なくとも1つ)に応じた、飛行体の動きの内容(飛行パターン)、飛行体に配される発光部による発光の内容(発光パターン)、及び、花火の打ち上げの内容(打ち上げパターン)を取得する。
【0064】
ステップST104において、特定部114は、イベント会場とそのイベント会場を飛行する飛行体との位置関係を特定する。
【0065】
ステップST105において、設定部115は、発光部の発光の内容がイベント会場から観覧可能なように、ステップST104で特定した位置関係、及び、記憶部122に記憶されたパターン情報(例えば、発光パターン)に基づいて、発光部から出射される光の向き、色及びタイミング等(発光部)を設定する。
【0066】
ステップST106において、生成部116は、ステップST102で受け付けた音情報(音)と、その音に対応してステップST103で取得した飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターンと組み合わせて、イベントで行われる演出のパターン(飛行パターン、発光パターン及び打ち上げパターン等の演出パターン)を生成してもよい。
この場合、生成部116は、ステップST105で設定した発光部を演出パターン(例えば、発光パターン等)に対応付けて記録してもよい。すなわち、生成部116は、ステップST105で設定された発光部から、ステップST103で取得された発光パターンに応じた光を出射する(発光及び消灯)するように、その発光部の設定を演出パターンに登録してもよい。
【0067】
(第2の情報処理方法)
次に、情報処理方法として、演出(イベント)にかかる費用を請求する方法について説明する。
図7は、一実施形態に係る第2の情報処理方法(請求方法)について説明するためのフローチャートである。
【0068】
ステップST201において、付与部117は、イベント会場で演出を観覧する観客それぞれに対して第1の値の得点を付与すると共に、イベント会場(演出)を撮像した動画を閲覧する(オンラインで観覧する)観客(例えば、アクセス数)それぞれに対して第1の値より低い第2の値の得点を付与する。
【0069】
ステップST202において、推定部118は、ステップST201で付与された得点の合計値(合計得点)に応じた金額を推定する。
【0070】
ステップST203において、請求部119は、ステップST202で推定した金額を、イベント会場で行われるイベント(演出)の広告主に対して請求する。
【0071】
[機能及び回路について]
次に、上述した演出パターン生成装置100の機能及び回路について説明する。
演出パターン生成装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、演出パターン生成装置100の対応付け部111、受付部112、取得部113、特定部114、設定部115、生成部116、付与部117、推定部118及び請求部119(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等による対応付け機能、受付機能、取得機能、特定機能、設定機能、生成機能、付与機能、推定機能及び請求機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
演出パターン生成プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。演出パターン生成プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、演出パターン生成装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、演出パターン生成装置100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、演出パターン生成装置100の対応付け部111、受付部112、取得部113、特定部114、設定部115、生成部116、付与部117、推定部118及び請求部119(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する対応付け回路、受付回路、取得回路、特定回路、設定回路、生成回路、付与回路、推定回路及び請求回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、演出パターン生成装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されてもよい。また、演出パターン生成装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、演出パターン生成装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0072】
演出パターン生成装置100は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0073】
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載する態様に限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、下位の態様は、それよりも上位の態様のいずれでも引用できる場合がある。
また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
【0074】
(態様1)
一態様の演出パターン生成装置は、飛行体の動きの内容、その飛行体に配された発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容についてのパターン情報を記憶する記憶部と、演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する対応付け部と、演出に用いる音の音情報を受け付ける受付部と、対応付け部によって生成された対応結果情報を参照して、受付部によって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容に応じた、飛行体の動きの内容、飛行体に配される発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容を取得する取得部と、を備える。
すなわち、演出パターン生成装置は、演出に使用する音の特徴に応じて、飛行体の動きの内容(飛行パターン)、発光の内容(発光パターン)及び花火の打ち上げ内容(打ち上げパターン)を特定してそれらを取得し、取得した各パターン及び演出に使用する音を組み合わせた演出パターンを自動的に生成することができる。
演出パターンでは、スタートの実行処理が行われると、音の再生、飛行パターン(演出パターン)に従った飛行体の飛行、発光パターン(演出パターン)に従った発光部の発光及び消灯、並びに、打ち上げパターン(演出パターン)に従った花火の打ち上げを同時に開始することができる。すなわち、飛行体は、演出パターンに従って飛行すると共に発光部を発光し及び消灯することができる。また、花火の打ち上げ装置は、演出パターンに従って花火を打ち上げることができる。
【0075】
(態様2)
一態様の演出パターン生成装置は、イベント会場とそのイベント会場を飛行する飛行体との位置関係を特定する特定部と、発光部の発光の内容がイベント会場から観覧可能なように、特定部によって特定された位置関係、及び、記憶部に記憶されたパターン情報に基づいて、発光部から出射される光の向きを設定する設定部と、を備えることとしてもよい。
これにより、演出パターン生成装置は、イベント会場から観覧する観客に適した演出パターンを生成することができる。
【0076】
(態様3)
一態様の演出パターン生成装置では、イベント会場に居る観客それぞれに対して第1の値の得点を付与すると共に、イベント会場を撮像した動画を閲覧する観客それぞれに対して第1の値より低い第2の値の得点を付与する付与部と、付与部によって付与された得点の合計値に応じた金額を推定する推定部と、推定部によって推定された金額を、イベント会場で行われるイベントの広告主に対して請求する請求部と、を備えることとしてもよい。
これにより、演出パターン生成装置は、生成した演出パターンを実行する際の費用を請求することができる。
【0077】
(態様4)
一態様の演出パターン生成方法では、飛行体の動きの内容、その飛行体に配された発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容についてのパターン情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する対応付けステップと、演出に用いる音の音情報を受け付ける受付ステップと、対応付けステップによって生成された対応結果情報を参照して、受付ステップによって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容に応じた、飛行体の動きの内容、飛行体に配される発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容を取得する取得ステップと、を実行する。
これにより、演出パターン生成方法は、上述した一態様の演出パターン生成装置と同様の効果を奏することができる。
【0078】
(態様5)
一態様の演出パターン生成プログラムは、飛行体の動きの内容、その飛行体に配された発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容についてのパターン情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータに、演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する対応付け機能と、演出に用いる音の音情報を受け付ける受付機能と、対応付け機能によって生成された対応結果情報を参照して、受付機能によって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容に応じた、飛行体の動きの内容、飛行体に配される発光機能による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容を取得する取得機能と、を実現させる。
これにより、演出パターン生成プログラムは、上述した一態様の演出パターン生成装置と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0079】
100 演出パターン生成装置
110 制御部
111 対応付け部
112 受付部
113 取得部
114 特定部
115 設定部
116 生成部
117 付与部
118 推定部
119 請求部
121 通信部
122 記憶部
123 表示部
【要約】
【課題】飛行体を利用した演出のパターンを生成することが可能な演出パターン生成装置、演出パターン生成方法及び演出パターン生成プログラムを提供する。
【解決手段】演出パターン生成装置は、飛行体の動きの内容、その飛行体に配された発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容についてのパターン情報を記憶する記憶部と、演出に用いる音の特徴内容を、パターン情報に登録される少なくとも1つの内容に対応づけて対応結果情報を生成する対応付け部と、演出に用いる音の音情報を受け付ける受付部と、対応付け部によって生成された対応結果情報を参照して、受付部によって受け付けた音情報に基づく音の特徴内容に応じた、飛行体の動きの内容、飛行体に配される発光部による発光の内容、及び、花火の打ち上げの内容を取得する取得部と、を備える。
【選択図】
図1