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  • 特許-機器を備えた自動車用リアスポイラー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-14
(45)【発行日】2024-08-22
(54)【発明の名称】機器を備えた自動車用リアスポイラー
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20240815BHJP
   B62D 37/02 20060101ALI20240815BHJP
   H01Q 1/22 20060101ALI20240815BHJP
   H01Q 1/32 20060101ALI20240815BHJP
【FI】
B60R11/02 A
B62D37/02 F
H01Q1/22 A
H01Q1/32 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021575357
(86)(22)【出願日】2020-06-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-15
(86)【国際出願番号】 EP2020068338
(87)【国際公開番号】W WO2021004831
(87)【国際公開日】2021-01-14
【審査請求日】2023-05-31
(31)【優先権主張番号】1907818
(32)【優先日】2019-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】507308902
【氏名又は名称】ルノー エス.ア.エス.
【氏名又は名称原語表記】RENAULT S.A.S.
【住所又は居所原語表記】122-122 bis, avenue du General Leclerc, 92100 Boulogne-Billancourt, France
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】セニョール, カンタン
【審査官】菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-329615(JP,A)
【文献】国際公開第2016/026750(WO,A1)
【文献】特開2008-037176(JP,A)
【文献】特開2008-092463(JP,A)
【文献】特開2006-352830(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02
B62D 37/02
H01Q 1/22
H01Q 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前縁部(38)および反対側にある後縁部(40)を有する長楕円形外壁(36)であって、自動車の横方向に延びるように設計されている長楕円形外壁(36)、ならびに前記長楕円形外壁(36)によって区画された内部ハウジング(48)と、
前記内部ハウジング(48)の内側に位置して、前記自動車の長手方向に延伸した略平行な第1固定支持体(60、68)及び第2固定支持体(62、70)を備える2つの固定支持体と
2つの反対側にある端(16、18)を有する受信プレート(12)、および前記反対側にある端(16、18)同士の間で前記受信プレート(12)上に設置された受信ユニット(14)を備える信号受信装置(10)であって、前記2つの反対側にある端(16、18)が、前記2つの固定支持体にそれぞれ固定されるように設計されている、信号受信装置(10)と、
を備えた、自動車用リアスポイラーであって、
前記第1固定支持体(60、68)は、第1扁平形状セクション(60)及び第1角柱形状セクション(68)を備え、
前記第2固定支持体(62、70)は、第2扁平形状セクション(62)及び第2角柱形状セクション(70)を備え、
前記2つの固定支持体がそれぞれ、前記受信プレート(12)の前記反対側にある端(16、18)をそれぞれスライド可能に受容するランナー(82、84)を備えることを特徴とする、自動車用リアスポイラー。
【請求項2】
前記2つの固定支持体の前記ランナー(82、84)が互いに反対側で延びることを特徴とする、請求項1に記載のリアスポイラー。
【請求項3】
前記ランナー(82、84)がそれぞれ、前記反対側にある端(16、18)の並進を停止するための停止アバットメントを備えることを特徴とする。請求項1または2に記載のリアスポイラー。
【請求項4】
前記2つの固定支持体が、前記停止アバットメントと停止ラグ(78)との間で固定された位置に前記受信プレート(12)を保持するための前記停止ラグ(78)を備えた少なくとも1つの弾性変形可能なタング(74、76)を備えることを特徴とする、請求項3に記載のリアスポイラー。
【請求項5】
前記停止アバットメントが前記後縁部(40)に向けられているのに対し、前記停止ラグ(78)が前記前縁部(38)に向けられていることを特徴とする、請求項4に記載のリアスポイラー。
【請求項6】
フレームワーク(50)をさらに備え、前記長楕円形外壁(36)が前記フレームワーク(50)に載っていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のリアスポイラー。
【請求項7】
前記フレームワーク(50)と前記2つの固定支持体とが、ポリマー材料で一体に成形されていることを特徴とする、請求項に記載のリアスポイラー。
【請求項8】
前記2つの固定支持体の前記ランナー(82、84)が、前記横方向に対して略直角な方向に延びることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のリアスポイラー。
【請求項9】
前記リアスポイラーは、一方では、他の内部ハウジングをさらに備え、前記他の内部ハウジングは、前記長楕円形外壁と、前記長手方向に延伸した略平行な2つの他の固定支持体とによって区画され、前記2つの他の固定支持体は、前記他の内部ハウジングの内側に位置し、各々が他のランナーを備えており、前記リアスポイラーは、他方では、他の信号受信装置をさらに備え、前記他の信号受信装置は、2つの他の反対側にある端を有する他の受信プレートと、前記他の反対側にある端同士の間で前記他の受信プレート上に設置された他の受信ユニットとを備え、前記他の反対側にある端が前記他のランナー内をスライド可能であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のリアスポイラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、衛星測位システムを使用して、自動車用リアスポイラーを含む自動車の位置を特定可能にすると同時に、その速度および時間を供給可能にする受信装置を備えた、自動車用リアスポイラーに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のリアスポイラーは、自動車車体の表面要素であり、この車体の表面上の気流の流れを増強し、抵抗を低減することを可能にする。
【0003】
車両の真上に位置する衛星からの信号を可能な限り良好に受信するために、自動車のリアスポイラーに受信装置を設置することはよく知られている。
【0004】
対象となるリアスポイラーは、リアテールゲートに張り出した車両ルーフの延長部分に延びるスポイラーである。したがって、受信装置と衛星からの測位信号との間には金属要素が介在しないため、測位の読み取りはエラーの影響を受けない。
【0005】
GPS受信アンテナを備えたリアスポイラーを説明する文献特開平10-329615を、特に参照できる。ここで、GPSは、全地球測位システム(Global Positioning System)を表す。
【0006】
リアスポイラーは、ポリマー材料で成形された長楕円形外壁を備え、長楕円形外壁は、ルーフを連続的に延長する前縁部と、テールゲートに沿って延長する反対側にある後縁部とを有する。長楕円形外壁は前方から後方へと延び、折り返しを形成し、これが内部ハウジングを画定する。また、上記長楕円形外壁は、自動車の横方向に、ルーフの幅と等しい幅にわたって延びるように設計されている。
【0007】
内部ハウジングの内側には、壁によって成形された2つの平行な長手方向固定支持体が車両の横方向に延び、信号受信装置を受容する。信号受信装置は、2つの反対側にある端を有する受信プレートと、反対側にある端同士の間でプレート上に設置された受信ユニットとを備える。受信装置は、2つの反対側にある端が、それらがねじ込まれる2つの固定支持体にそれぞれ支えられるように、内部ハウジングの内部に設置される。
【0008】
その後、受信プレートは水平面内で固定位置に保持される。受信ユニットは上方に向けられ、連結ケーブルは下方に延びて自動車のディスプレイおよび制御部材を接合する。
【0009】
このような受信装置の取り付けおよび解体は比較的時間がかかり、結果的にコストがかかる。
【発明の概要】
【0010】
したがって、提起され、本発明が解決しようとする1つの問題は、受信装置をより経済的に取り付けることができるリアスポイラーを提供することである。
【0011】
この問題を解決するために、自動車用リアスポイラーは、前縁部および反対側にある後縁部を有する長楕円形外壁であって、自動車の横方向に延びるように設計されている長楕円形外壁、ならびに上記長楕円形外壁によって区画された内部ハウジングと、上記内部ハウジングの内側に位置する略平行な2つの長手方向固定支持体と、2つの反対側にある端を有する受信プレート、および上記反対側にある端同士の間で上記プレート上に設置された受信ユニットを備える信号受信装置あって、上記2つの反対側にある端が上記2つの固定支持体にそれぞれ固定されるように設計されている、信号受信装置と、を備える。上記長手方向固定支持体はそれぞれ、上記受信プレートの上記反対側にある端をそれぞれスライド可能に受容するランナーを備える。
【0012】
したがって、本発明の1つの特徴は、2つのランナーに受信プレートの2つの反対側にある端をそれぞれ係合させることによって、受信装置を容易に設置することができるように、長手方向固定支持体のそれぞれにランナーを実装することにある。したがって、衛星からの信号を受信する役割を果たす受信プレートが、ランナーの装置のみで、支持体に連結するために利用される。以下の説明でより詳しく説明するように、ランナーの形状と送信プレートの厚さは、2つの反対側にある端がランナーに圧入されるようなものである。
【0013】
有利には、上記固定支持体のランナーは、互いに反対側で延びている。また、受信プレートの2つの反対側にある端は、同一平面内を延びており、2つの反対側にあるランナーにそれぞれ係合できるように、互いに対向する方向に向いている。
【0014】
さらに、上記ランナーはそれぞれ、特に有利には、上記反対側にある端の並進を停止するアバットメントを備える。ランナーは互いに平行で長さは等しい。また、それらはそれぞれ、両端の一方に停止アバットメントを備えている。このようにして、受信プレートの反対側にある端がランナーに係合すると、ランナーのもう一方の端で停止アバットメントにぶつかるように並進して駆動される。このようにして、ランナーに対する、より広義にはリアスポイラーに対する、受信プレート、それゆえ受信装置の相対位置を完全に決定できる。
【0015】
また、本発明の特に有利な実装形態によれば、上記長手方向固定支持体は、上記停止アバットメントと上記ラグとの間の固定された位置に上記受信プレートを保持するための停止ラグを備えた、少なくとも1つの弾性変形可能なタングを備える。したがって、そのラグを備える弾性変形可能なタングは、停止アバットメントの反対側にある2つのランナーの間に延びている。受信プレートの反対側にある端が2つの反対側にあるランナーに係合すると、弾性変形可能なタングは、ランナー間の静止位置から離れるように移動する。プレートの反対側にある端が停止アバットメントにぶつかると、弾性的に変形可能なタングは静止位置に戻り、ラグは受信プレートの縁部の前に延びる。受信プレートは、以下で説明するように、停止アバットメントとラグの間に留められる。さらに、弾性変形可能なタングをその位置から遠ざけ、その結果ラグを外し、次いで、受信プレートを並進的に駆動してランナーから係合を解除することにより、受信装置をランナーから容易に外すことができる。
【0016】
好ましくは、固定支持体は、ランナーにそれぞれ近接して平行に延びる2つのタングを備えており、各タングには停止ラグが設けられている。
【0017】
本発明の特に有利な実施形態によれば、上記停止アバットメントは、上記後縁部に向けられているのに対し、上記ラグは上記前縁部に向けられている。
【0018】
また、リアスポイラーは、フレームワークを優先的にさらに備え、上記外壁は上記フレームワークに載っている。したがって、フレームワークにより、外壁を固定位置に保持することができ、外壁の厚さを薄くできる。
【0019】
好ましくは、上記フレームワークと上記長手方向支持体とは、ポリマー材料で一体に成形される。たとえば、フレームワークと支持体は、ABS(熱可塑性ポリマーの略称、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、acrylonitrile butadiene styrene)で成形される。
【0020】
さらに、上記固定支持体のランナーは、上記横方向に対して略直角な方向に延びる。言い換えれば、ランナーは前縁部から後縁部に延び、したがって自動車の長手方向に延びる。
【0021】
さらに、リアスポイラーは、一方では、他の内部ハウジングをさらに備え、他の内部ハウジングは、上記長楕円形外壁と、上記他の内部ハウジングの内側に位置し各々が他のランナーを備える2つの他の略平行な長手方向固定支持体とによって区画され、リアスポイラーは、他方では、他の信号受信装置をさらに備え、他の信号受信装置は、2つの他の反対側にある端を有する他の受信プレートと、上記他の反対側にある端同士の間で上記他のプレート上に設置された他の受信ユニットとを備え、上記他の反対側にある端は、上記他のランナー内をスライド可能である。このようにして、リアスポイラーは2つの受信装置を備え、車両の位置、その速度、および時間に関する情報の信頼性をより高くすることができる。
【0022】
本発明の他の特定の特徴および利点は、本発明の特定の実施形態の以下に与えられる説明を読むことで明らかになり、以下の添付の図面を参照して、例示的であるが非限定的な方法で与えられる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の主題の要素の透視概略図である。
図2】本発明の主題を備える自動車の後部の部分透視概略図である。
図3】発明の主題の上部概略図である。
図4】本発明の主題の別の要素の部分透視概略図である。
図5図3に示す矢印Vに従って、図1の主題を装備した図4の主題の部分概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、受信プレート12と受信ユニット14とを備える信号受信装置10を示す。受信プレート12は正方形であり、ここでの寸法は、たとえば90mm×90mmであり、その厚さは2mmである。受信プレート12は、より大きな厚さを有することができるが、2mm未満にもできる。受信プレート12は金属で作られているので、人工衛星からの電磁信号が受信プレートと相互連絡できる。受信プレート12は、2つの反対側にある側方端16,18と、後側縁22と反対側にある前側縁20とを有している。また、受信ユニット14は、約20mmの厚さを有し、2つの反対側にある側方端16、18間の中央で、受信プレート12上の固定位置に取り付けられている。受信ユニット14は、前側縁20に向かって突出する2つのコネクタ24、26を備え、自動車のディスプレイおよび制御機器に延びる同軸ケーブルに、受信ユニットを接続可能である。
【0025】
ここで、信号受信装置10は、「GNSSパッチ」、言い換えれば、地球の周りを移動する一連の衛星を用いて、その位置、その速度、および時間に関する情報要素を受信することを可能にする受信要素である。ここで、「GNSS」は、「全地球ナビゲーション衛星システム」の頭文字である。
【0026】
次に、図2を参照して、リアテールゲート34に張り出したリアスポイラー32のX成分に従って後方に延びるルーフ30を有する自動車28の後部を示す。これにより、リアスポイラー32は、ルーフ30が延びる幅に対して横方向に延びる。リアスポイラー32は、ルーフ30と端から端まで接している前縁部38と、テールゲート34に沿って延びる後縁部40とを有する長楕円形外壁36を備える。また、長楕円形外壁36は、凸面側42を形成する部分と対向する凹面側44を形成する部分とを有し、2つの部分42、44は、後端部46によって互いに区画されている。これにより、図1で記載されたレベルの信号受信装置10は、図3の平面図に、その外壁がなく、かつ、その上に受信装置が静止するフレーム50を明示しながら示されるリアスポイラー32の第1の内部ハウジング48の内側に設置される。
【0027】
フレームワーク50は、前方部分52と、前方部分52に対して後方に設けられた後方部分54を有する。第1の内部ハウジング48は、2つの側方仕切56、58の間の後方部分54に位置している。
【0028】
図4を参照して、図3に示す矢印Vに従って、後方部分54と2つの側方仕切56、58を部分的に示し、次に第1の内部ハウジング48を画定している。
【0029】
したがって、2つの側方仕切56、58は、長手方向軸Xに従って、互いに長手方向に平行に延びている。これらは、90mmより実質的に長い距離だけ間隔を開けている。また、これらには互いに平行に延びる2つの扁平形状セクション60、62がそれぞれ設けられ、それぞれがベアリング縁部64、66を有する。また、ベアリング縁部64、66を、2mmの距離で張り出して延びる、2つの角柱形状セクション68、70も装備されている。ここで、2つの扁平形状セクション60,62は、ブリッジ72によって連結されている。そして、このブリッジ72から、それぞれ平行で、そのベアリング縁部64、66の高さより実質的に低い2つの扁平形状セクション60、62に近接して位置する2つのフレキシブルタング74、76が延びている。フレキシブルタング74,76は、長手方向軸Xの負の成分に従って延び、フレキシブルタング74,76が静止している場合に、扁平形状セクション60,62のベアリング縁部64,66の高さより上に突出する停止ラグ78によって、それぞれ終端される。さらに、停止ラグ78は、2つの扁平形状セクション60、62の前端部80と一直線に延びている。このようにして、2つのベアリング縁部64、66は、それらの2つの角柱形状セクション68、70によってそれぞれ覆われ、かつ、それらの2つの角柱形状セクション68、70から距離を置いて覆われる互いに反対側にある2つのランナー82、84を画定する。
【0030】
さらに、特に有利には、2つの扁平形状セクション60、62、2つの角柱形状セクション68、70、ブリッジ72、および、それらの停止ラグ78によってそれぞれ終端された2つのフレキシブルタング74、76が、2つの側方仕切56、58上に、後方部分54および前方部分52と、一体に成形される。たとえば、アセンブリは、ABSで成形される。
【0031】
したがって、図5に示すように、タング74、76はある程度の柔軟性を示し、それらは、2つの角柱形状セクション68,70を反対側に移動させて、その結果、受信プレート12の後側縁22と2つの反対側にある端16、18を、それぞれ2つのランナー82、84において、ベアリング縁部64,66と角柱形状セクション68、70との間で係合できる。
【0032】
2つの側方仕切56、58は、横軸Yに従って受信プレート幅に相当する値だけ、互いに離れるように移動されているので、また角柱形状セクション68、70は、垂直軸Zに従ってベアリング縁部64、66から受信プレート12の厚さと同じ距離だけ離間しているので、またこれらすべての要素はポリマー材料から作られているので、ポリマー材料が大きく変形しながら、受信プレート12の2つの反対側にある側方端16、18を、これらの要素間の力によって駆動できる。また、前端部80に対向するベアリング縁部64、66の端部において、後側縁22が停止アバットメントに正確に当たった場合に、表現されていない停止アバットメントにより、受信プレート12を停止できる。その長手方向Xにおいて、停止ラグ78は、受信プレート12の長さよりも実質的に長い距離(すなわち90mm)で、停止アバットメントから離れた位置にある。このようにして、後側縁22が停止アバットメントに当たるとタング74、76はそれらの平衡位置に戻り、ラグ78は、受信プレート12を留めて保持するように、受信プレート12の前側縁20に面して延びる。これにより、受信プレート12と受信プレート12が支持する受信ユニット14とが、フレームワーク50に対して、より一般的にはリアスポイラー32に対して、完全に固定された位置に保持される。
【0033】
次に、ディスプレイおよび制御機器の同軸ケーブルを、コネクタ24,26に接続できる。
【0034】
また、逆に、ラグ78に垂直方向Z方向に力を加えることによって、それにより、タング74、76を受信プレート12から遠ざけることによって、受信プレート12をランナー82、84から容易に引き出すことができる。そして、受信プレート12の前側縁20は、ラグ78の範囲から自由になる。これにより、受信プレート12をスライド駆動して引き出すことができる。
【0035】
したがって、受信装置10は、取り出すときと同等に、設置が簡単である。
【0036】
さらに、説明されていない本発明の別の実施形態によれば、リアスポイラーは、たとえば、リアスポイラーの中央面に対して第1の内部ハウジングと反対側に位置する第2の内部ハウジングをさらに備える。また、後者は、第2の内部ハウジングの内側に位置し、各々が第2ランナーを備えた、略平行な2つの第2の長手方向固定支持体を備える。また、第2の信号受信装置は、2つの第2の反対側にある端を有する第2の受信プレートと、第2の反対側にある端同士の間で第2のプレート上に設置された第2の受信ユニットとを備える。また、第2の反対側にある端は、第2のランナー内でスライド可能である。
図1
図2
図3
図4
図5