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特許7538867パケットデータ収束プロトコル層におけるアップリンク重複の制御
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-14
(45)【発行日】2024-08-22
(54)【発明の名称】パケットデータ収束プロトコル層におけるアップリンク重複の制御
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/15 20180101AFI20240815BHJP
   H04W 76/12 20180101ALI20240815BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20240815BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W76/12
H04W92/20
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022540393
(86)(22)【出願日】2020-07-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2020105035
(87)【国際公開番号】W WO2022021042
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2022-09-12
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】リウ, ジュアン
(72)【発明者】
【氏名】マ, ジジャン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, イン
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/161433(WO,A1)
【文献】ZTE,Consideration on PDCP UL duplication coordination for more than 2 RLC entities[online],3GPP TSG RAN WG3 #107_e R3-200259,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_107_e/Docs/R3-200259.zip>,2020年02月14日
【文献】ZTE,(TP for Introduction of NR_IIOT support to TS 38.425) UL PDCP duplication[online],3GPP TSG RAN WG3 #108-e R3-203177,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_108-e/Docs/R3-203177.zip>,2020年05月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
補助無線アクセスネットワーク(RAN)ノードが、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)エンティティをホストするホストRANノードから、アップリンク重複のために、専用無線ベアラ(DRB)に関連付けられている無線リンク制御(RLC)アクティブ化情報を受信することと、
前記補助RANノードが、前記RLCアクティブ化情報に従って、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)フレームを確立することであって、前記MAC CEフレームは、前記DRBの複数の二次RLCエンティティのそれぞれの状態がアクティブ状態であるか非アクティブ状態であるかを示す、ことと
を含み、
前記RLCアクティブ化情報は、複数のRANノードにおける前記補助RANノード以外の全てのRANノードにおいて前記アクティブ状態または前記非アクティブ状態のうちの少なくとも一方である前記複数の二次RLCエンティティに関する情報を含む、方法。
【請求項2】
前記RLCアクティブ化情報は、前記ホストRANノードによって決定され、前記RLCアクティブ化情報は、前記アクティブ状態または前記非アクティブ状態のうちの少なくとも一方である前記複数の二次RLCエンティティの情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、前記補助RANノードが、アップリンクパケット内の第1の情報を前記ホストRANノードに送信することを含み、前記第1の情報は、前記補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、または、前記アップリンク重複のために、補助ノードにおいて提案されるRLCエンティティの識別のうちの少なくとも一方を備え、前記RLCアクティブ化情報は、前記第1の情報に従って、前記ホストRANノードによって決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記補助RANノードが、アップリンク重複のために、前記補助RANノードにおける前記アクティブ状態または前記非アクティブ状態のうちの少なくとも一方である前記複数の二次RLCエンティティに関する情報を決定することと、
前記補助RANノードが、アップリンクパケット内の第1の情報を前記ホストRANノードに送信することであって、前記第1の情報は、前記補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、または、前記アップリンク重複のために、前記補助RANノードにおける前記アクティブ状態または前記非アクティブ状態のうちの少なくとも一方である前記複数の二次RLCエンティティに関する情報のうちの少なくとも一方を備える、ことと
を含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記補助RANノードが、前記ホストRANノードから、ダウンリンクパケットを介して、前記RLCアクティブ化情報を受信することと、
前記RLCアクティブ化情報が前記DRBの全ての二次RLCエンティティの情報を含むとき、前記補助RANノードが、前記RLCアクティブ化情報を前記MAC CEフレームに組み込むことと、
前記RLCアクティブ化情報が複数のRANノードにおける前記補助RANノード以外の全てのRANノードにおいて前記アクティブ状態または前記非アクティブ状態のうちの少なくとも一方である前記複数の二次RLCエンティティの情報のみを含むとき、
前記補助RANノードが、前記補助RANノードにおける前記アクティブ状態または前記非アクティブ状態のうちの少なくとも一方である前記複数の二次RLCエンティティに関する情報を決定することと、
前記補助RANノードが、前記補助RANノードにおける前記アクティブ状態または前記非アクティブ状態のうちの少なくとも一方である前記複数の二次RLCエンティティに関する情報と、前記DRBのための他のRANノードにおける前記アクティブ状態または前記非アクティブ状態である前記複数の二次RLCエンティティに関する情報とを組み合わせることにより、組み合わせられた情報にすることと、
前記補助RANノードが、前記組み合わせられた情報を前記MAC CEフレームに組み込むことと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記補助RANノードが、前記MAC CEフレームを無線通信デバイスに送信することを含み、前記無線通信デバイスは、前記MAC CEフレームによって示されるアクティブ化されたRLCエンティティを介して、重複データを送信する、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記アップリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記ダウンリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を備える、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記ホストRANノードは、CUユーザプレーン(CU-UP)およびCU制御プレーン(CU-CP)を備える集中型ユニット(CU)であり、
前記方法は、
前記補助RANノードが、前記ホストRANノードを用いて、前記DRBのための新しい無線非ライセンス(NR-U)トンネルを確立すること
を含み、
前記CU-CPは、前記CU-UPにおいて前記DRBのリソースを設定または修正するために、要求メッセージを前記CU-UPに送信し、前記要求メッセージは、1つ以上のセルグループ重複数情報を含み、前記DRBの特有セルグループのための前記1つ以上のセルグループ重複数情報のそれぞれは、本セルグループのための前記PDCP重複の数を示し、前記特有セルグループのRLC数、前記特有セルグループのUPトランスポート層アドレス数、前記特有セルグループのUP数、前記特有セルグループのUPトンネル数、前記特有セルグループのパケット重複数、または、前記特有セルグループの識別子のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記CU-UPは、応答メッセージを前記CU-CPに送信し、前記応答メッセージは、前記CU-UPにおけるUPトランスポート層の数情報と、前記特有セルグループの識別子とを含み、前記特有セルグループの前記UPトランスポート層の数情報は、前記特有セルグループのための前記1つ以上のセルグループ重複数情報によって示され、前記UPトランスポート層情報のそれぞれは、トランスポート層アドレスと、GPRSトンネルプロトコル(GTP)トンネルエンドポイント識別子とを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
各セルグループのための第1のUPトランスポート層情報は、PDCP重複のために、一次経路または分裂二次経路に関するものである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されている少なくとも1つのプロセッサを備える補助無線アクセスネットワーク(RAN)ノード。
【請求項13】
命令を記憶する非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法を実行することを前記1つ以上のプロセッサに行わせることが可能である、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
請求項1~11のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されている1つ以上のプロセッサを備える装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信に関し、限定ではないが、アップリンク(UL)重複を制御するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
標準化機関である、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、現在、5G新規無線(5G NR)および次世代パケットコアネットワーク(NG-CNまたはNGC)と呼ばれる新しい無線インターフェースを規定する段階にある。5G NRは、3つの主要なコンポーネント、すなわち、5Gアクセスネットワーク(5G-AN)、5Gコアネットワーク(5GC)、およびユーザ機器(UE)を有するであろう。異なるデータサービスおよび要件の使用可能性を促進するために、ネットワーク機能とも呼ばれる、5GCの要素が、必要性に従って適合され得るように、ソフトウェアベースであるそれらのうちのいくつかを用いて簡略化されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示される例示的実施形態は、先行技術に提示される問題のうちの1つまたはそれを上回るものに関連する問題を解決し、かつ添付の図面と関連して検討されるときに以下の発明を実施するための形態を参照することによって容易に明白であろう、付加的特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は、限定ではなく、一例として提示されることが理解され、開示される実施形態に対する種々の修正が、本開示の範囲内に留まったまま行われることができることが、本開示を熟読する当業者に明白となるであろう。
【0004】
少なくとも1つの側面は、本システム、方法、装置、またはコンピュータ可読媒体を対象とする。補助無線アクセスネットワーク(RAN)ノードが、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)エンティティをホストする、ホストRANノードから、アップリンク重複のために、専用無線ベアラ(DRB)と関連付けられる、無線リンク制御(RLC)アクティブ化情報を受信してもよい。補助RANノードは、RLCアクティブ化情報に従って、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)フレームを確立してもよい。
【0005】
いくつかの実施形態では、RLCアクティブ化情報は、ホストRANノードによって決定され、アクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報を含んでもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、補助RANノードは、アップリンクパケット内のホストRANノードに、補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、またはアップリンク重複のために、補助ノードにおいて提案されるRLCエンティティの識別のうちの少なくとも1つを備える、第1の情報を送信してもよい。RLCアクティブ化情報は、第1の情報に従って、ホストRANノードによって決定されてもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、RLCアクティブ化情報は、補助RANノード以外の全てのRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報を含んでもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、補助RANノードは、アップリンク重複のために、補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報を決定してもよい。いくつかの実施形態では、補助RANノードは、アップリンクパケット内のホストRANノードに、補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、またはアップリンク重複のために、補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報のうちの少なくとも1つを備える、第1の情報を送信してもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、補助RANノードは、ホストRANノードから、ダウンリンクパケットを介して、RLCアクティブ化情報を送信してもよい。いくつかの実施形態では、RLCアクティブ化情報が、DRBの全ての二次RLCエンティティの情報を含むとき、補助RANノードは、RLCアクティブ化情報をMAC CEフレームに組み込ませてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、RLCアクティブ化情報が、補助RANノード以外の全てのRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティの情報のみを含むとき、補助RANノードは、補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティの情報を決定してもよい。補助RANノードは、補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報と、DRBのための他のRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態である、二次RLCエンティティに関する情報とを、組み合わせられた情報に組み合わせてもよい。補助RANノードは、組み合わせられた情報をMAC CEフレームに組み込んでもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、補助RANノードは、MAC CEフレームを無線通信デバイスに送信してもよい。無線通信デバイスは、MAC CEフレームによって示される、アクティブ化されたRLCエンティティを介して、重複データを送信してもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、アップリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を含んでもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、CUユーザプレーン(CU-UP)と、CU制御プレーン(CU-CP)とを備える、集中型ユニット(CU)であってもよい。ホストRANノードを伴う補助RANノードは、DRBのための新しい無線非ライセンス(NR-U)トンネルを確立してもよい。CU-CPは、CU-UPにおいて、DRBのリソースを設定または修正するために、CU-UPに要求メッセージを送信してもよい。要求メッセージは、1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報を含んでもよい。1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報はそれぞれ、本セルグループのためのPDCP重複の数を示すための、DRBの特有セルグループに関するものであり得、特有セルグループのRLC数、特有セルグループのUPトランスポート層アドレス数、特有セルグループのUP数、特有セルグループのUPトンネル数、特有セルグループのパケット重複数、または特有セルグループの識別子のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、CU-UPは、応答メッセージをCU-CPに送信してもよい。応答メッセージは、CU-UPにおけるUPトランスポート層の数情報と、特有セルグループの識別子とを含んでもよい。特有セルグループのUPトランスポート層の数情報は、特有セルグループのための1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報によって示されてもよい。UPトランスポート層情報はそれぞれ、トランスポート層アドレスと、GPRSトンネルプロトコル(GTP)トンネルエンドポイント識別子とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、各セルグループのための第1のUPトランスポート層情報は、PDCP重複のために、一次経路または分裂二次経路に関するものである。
【0015】
少なくとも1つの側面は、システム、方法、装置、またはコンピュータ可読媒体を対象とする。パケットデータ収束プロトコル(PDCP)エンティティをホストする、ホスト無線アクセスネットワーク(RAN)ノードが、補助RANノードに、アップリンク重複のために、専用無線ベアラ(DRB)と関連付けられる、無線リンク制御(RLC)アクティブ化情報を送信してもよい。ホストRANノードは、補助RANノードに、RLCアクティブ化情報に従って、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)フレームを確立させてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、RLCアクティブ化情報は、ホストRANノードによって決定され、アクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報を含んでもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、アップリンクパケットにおける補助RANノードから、補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、またはアップリンク重複のために、補助ノードにおいて提案されるRLCエンティティの識別のうちの少なくとも1つを備える、第1の情報を受信してもよい。RLCアクティブ化情報は、第1の情報に従って、ホストRANノードによって決定されてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、RLCアクティブ化情報は、補助RANノード以外の全てのRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報を含んでもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、補助RANノードに、アップリンク重複のために、補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報を決定させてもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、アップリンクパケットにおける補助RANノードから、補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、またはアップリンク重複のために、補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報のうちの少なくとも1つを備える、第1の情報を受信してもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、補助RANノードに、ダウンリンクパケットを介して、RLCアクティブ化情報を送信してもよい。いくつかの実施形態では、RLCアクティブ化情報が、DRBの全ての二次RLCエンティティの情報を含むとき、ホストRANノードは、補助RANノードに、RLCアクティブ化情報をMAC CEフレームに組み込ませてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、RLCアクティブ化情報が、補助RANノード以外の全てのRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティの情報のみを含むとき、ホストRANノードは、補助RANノードに、補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティに関する情報を決定させてもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、補助RANノードに、補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである、二次RLCエンティティに関する情報と、DRBのための他のRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態である、二次RLCエンティティに関する情報とを、組み合わせられた情報に組み合わせてもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、補助RANノードに、組み合わせられた情報をMAC CEフレームに組み込ませてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、補助RANノードに、MAC CEフレームを無線通信デバイスに送信させてもよい。無線通信デバイスは、MAC CEフレームによって示される、アクティブ化されたRLCエンティティを介して、重複データを送信してもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、アップリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を含んでもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、CUユーザプレーン(CU-UP)およびCU制御プレーン(CU-CP)を備える、集中型ユニット(CU)であってもよい。ホストRANノードを伴う補助RANノードは、DRBのための新しい無線非ライセンス(NR-U)トンネルを確立してもよい。CU-CPは、CU-UPにおいてDRBのリソースを設定または修正するために、要求メッセージをCU-UPに送信してもよい。要求メッセージは、1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報を含んでもよい。1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報はそれぞれ、DRBの特有セルグループに関するものであり得、特有セルグループのRLC数、特有セルグループのUPトランスポート層アドレス数、特有セルグループのUP数、特有セルグループのUPトンネル数、または特有セルグループの識別子のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、CU-UPは、応答メッセージをCU-CPに送信してもよい。応答メッセージは、CU-UPにおけるUPトランスポート層の数情報と、特有セルグループの識別子とを含んでもよい。特有セルグループのUPトランスポート層の数情報は、特有セルグループのための1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報によって示されてもよい。UPトランスポート層情報はそれぞれ、トランスポート層アドレスと、GPRSトンネルプロトコル(GTP)トンネルエンドポイント識別子とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、各セルグループのための第1のUPトランスポート層情報は、PDCP重複のために、一次経路または分裂二次経路に関するものである。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
方法であって、
補助無線アクセスネットワーク(RAN)ノードによって、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)エンティティをホストするホストRANノードから、アップリンク重複のために、専用無線ベアラ(DRB)と関連付けられる無線リンク制御(RLC)アクティブ化情報を受信することと、
上記RLCアクティブ化情報に従って、上記補助RANノードによって、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)フレームを確立することと
を含む、方法。
(項目2)
上記RLCアクティブ化情報は、上記ホストRANノードによって決定され、アクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティの情報を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記補助RANノードによって、アップリンクパケット内の上記ホストRANノードに、上記補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、または上記アップリンク重複のために、補助ノードにおいて提案されるRLCエンティティの識別のうちの少なくとも1つを備える第1の情報を送信することであって、上記RLCアクティブ化情報は、上記第1の情報に従って、上記ホストRANノードによって決定される、こと
を含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
上記RLCアクティブ化情報は、上記補助RANノード以外の全てのRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティの情報を含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記補助RANノードによって、アップリンク重複のために、上記補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティに関する情報を決定することと、
上記補助RANノードによって、アップリンクパケット内の上記ホストRANノードに、上記補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、または上記アップリンク重複のために、上記補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティに関する情報のうちの少なくとも1つを備える第1の情報を送信することと
を含む、項目4に記載の方法。
(項目6)
上記補助RANノードによって、上記ホストRANノードから、ダウンリンクパケットを介して、上記RLCアクティブ化情報を受信することと、
上記RLCアクティブ化情報が、上記DRBの全ての二次RLCエンティティの情報を含むとき、上記補助RANノードによって、上記RLCアクティブ化情報を上記MAC CEフレームに組み込むことと、
上記RLCアクティブ化情報が、上記補助RANノード以外の全てのRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティの情報のみを含むとき、
上記補助RANノードによって、上記補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティに関する情報を決定することと、
上記補助RANノードによって、上記補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである上記二次RLCエンティティに関する情報と、上記DRBのための他のRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態である上記二次RLCエンティティに関する情報とを、組み合わせられた情報に組み合わせることと、
上記補助RANノードによって、上記組み合わせられた情報を上記MAC CEフレームに組み込むことと
を含む、項目1-5に記載の方法。
(項目7)
上記補助RANノードによって、上記MAC CEフレームを無線通信デバイスに送信することであって、上記無線通信デバイスは、上記MAC CEフレームによって示されるアクティブ化されたRLCエンティティを介して、重複データを送信する、こと
を含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
上記アップリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を備える、項目3または5に記載の方法。
(項目9)
上記ダウンリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を備える、項目6に記載の方法。
(項目10)
上記ホストRANノードは、CUユーザプレーン(CU-UP)およびCU制御プレーン(CU-CP)を備える集中型ユニット(CU)であり、上記方法は、
上記補助RANノードによって、上記ホストRANノードを用いて、上記DRBのための新しい無線非ライセンス(NR-U)トンネルを確立すること
を含み、
上記CU-CPは、上記CU-UPにおいて上記DRBのリソースを設定または修正するために、要求メッセージを上記CU-UPに送信し、上記要求メッセージは、1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報を含み、上記DRBの特有セルグループのための上記1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報のそれぞれは、本セルグループのための上記PDCP重複の数を示し、上記特有セルグループのRLC数、上記特有セルグループのUPトランスポート層アドレス数、上記特有セルグループのUP数、上記特有セルグループのUPトンネル数、上記特有セルグループのパケット重複数、または上記特有セルグループの識別子のうちの少なくとも1つを含む、
項目1に記載の方法。
(項目11)
上記CU-UPは、応答メッセージを上記CU-CPに送信し、上記応答メッセージは、上記CU-UPにおけるUPトランスポート層の数情報と、上記特有セルグループの識別子とを含み、上記特有セルグループの上記UPトランスポート層の数情報は、上記特有セルグループのための上記1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報によって示され、上記UPトランスポート層情報のそれぞれは、トランスポート層アドレスと、GPRSトンネルプロトコル(GTP)トンネルエンドポイント識別子とを含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
各セルグループのための第1のUPトランスポート層情報は、PDCP重複のために、一次経路または分裂二次経路に関するものである、項目11に記載の方法。
(項目13)
方法であって、
パケットデータ収束プロトコル(PDCP)エンティティをホストするホスト無線アクセスネットワーク(RAN)ノードによって、補助RANノードに、アップリンク重複のために、専用無線ベアラ(DRB)と関連付けられる無線リンク制御(RLC)アクティブ化情報を送信することと、
上記ホストRANノードによって、上記補助RANノードに、上記RLCアクティブ化情報に従って、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)フレームを確立させることと
を含む、方法。
(項目14)
上記RLCアクティブ化情報は、上記ホストRANノードによって決定され、アクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティの情報を含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
上記ホストRANノードによって、アップリンクパケットにおける上記補助RANノードから、上記補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、または上記アップリンク重複のために、補助ノードにおいて提案されるRLCエンティティの識別のうちの少なくとも1つを備える第1の情報を受信することであって、上記RLCアクティブ化情報は、上記第1の情報に従って、上記ホストRANノードによって決定されること
を含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
上記RLCアクティブ化情報は、上記補助RANノード以外の全てのRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティの情報を含む、項目13に記載の方法。
(項目17)
上記ホストRANノードによって、上記補助RANノードに、アップリンク重複のために、上記補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティに関する情報を決定させることと、
上記ホストRANノードによって、アップリンクパケットにおける上記補助RANノードから、上記補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報、または上記アップリンク重複のために、上記補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティに関する情報のうちの少なくとも1つを備える第1の情報を受信することと
を含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
上記ホストRANノードによって、上記補助RANノードに、ダウンリンクパケットを介して、上記RLCアクティブ化情報を送信することと、
上記RLCアクティブ化情報が、上記DRBの全ての二次RLCエンティティの情報を含むとき、上記ホストRANノードによって、上記補助RANノードに上記RLCアクティブ化情報を上記MAC CEフレームに組み込ませることと、
上記RLCアクティブ化情報が、上記補助RANノード以外の全てのRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティの情報のみを含むとき、上記ホストRANノードによって、上記補助RANノードに、
上記補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである二次RLCエンティティに関する情報を決定することと、
上記補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態のうちの少なくとも1つである上記二次RLCエンティティに関する情報と、上記DRBのための他のRANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態である上記二次RLCエンティティに関する情報とを、組み合わせられた情報に組み合わせることと、
上記組み合わせられた情報を上記MAC CEフレームに組み込むことと
を行わせる、ことと
を含む、項目13-17に記載の方法。
(項目19)
上記ホストRANノードによって、上記補助RANノードに上記MAC CEフレームを無線通信デバイスに送信させることであって、上記無線通信デバイスは、上記MAC CEフレームによって示されるアクティブ化されたRLCエンティティを介して、重複データを送信すること
を含む、項目18に記載の方法。
(項目20)
上記アップリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を備える、項目15または17に記載の方法。
(項目21)
上記ダウンリンクパケットは、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネルプロトコルユーザプレーン(GTP-U)プロトコルデータユニット(PDU)を備える、項目18に記載の方法。
(項目22)
上記ホストRANノードは、CUユーザプレーン(CU-UP)およびCU制御プレーン(CU-CP)を備える集中型ユニット(CU)であり、上記方法は、
上記ホストRANノードによって、上記補助RANノードを用いて、上記DRBのための新しい無線非ライセンス(NR-U)トンネルを確立すること
を含み、
上記CU-CPは、上記CU-CPにおいて上記DRBのリソースを設定または修正するために、要求メッセージを上記CU-UPに送信し、上記要求メッセージは、1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報を含み、上記DRBの特有セルグループのための上記1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報のそれぞれは、本セルグループのための上記PDCP重複の数を示すために使用され、上記特有セルグループのRLC数、上記特有セルグループのUPトランスポート層アドレス数、上記特有セルグループのUP数、上記特有セルグループのUPトンネル数、上記特有セルグループのパケット重複数、または上記特有セルグループの識別子のうちの少なくとも1つを含む、
項目13に記載の方法。
(項目23)
上記CU-UPは、応答メッセージを上記CU-CPに送信することであって、上記応答メッセージは、上記CU-UPにおけるUPトランスポート層の数情報と、上記特有セルグループの識別子とを含み、上記特有セルグループのUPトランスポート層の数情報は、上記特有セルグループのための上記1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報によって示され、上記UPトランスポート層情報のそれぞれは、トランスポート層アドレスと、GPRSトンネルプロトコル(GTP)トンネルエンドポイント識別子とを含む、
項目22に記載の方法。
(項目24)
各セルグループのための第1のUPトランスポート層情報は、PDCP重複のために、一次経路または分裂二次経路に関するものである、項目11に記載の方法。
(項目25)
1つまたはそれを上回るプロセッサによって実行されると、上記1つまたはそれを上回るプロセッサに、項目1-24のいずれか1項に記載の方法を実施させる命令を記憶する、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目26)
項目1-24のうちのいずれか1項に記載の方法を実施するように構成される1つまたはそれを上回るプロセッサを備える、装置。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本ソリューションの種々の例示的実施形態は、以下の図または図面を参照して下記に詳細に説明される。図面は、例証目的のためだけに提供され、単に、本ソリューションの読者の理解を促進するための本ソリューションの例示的実施形態を描写する。したがって、図面は、本ソリューションの範疇、範囲、または可用性の限定と見なされるべきではない。明確にするため、かつ例証の容易性のため、これらの図面は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことに留意されたい。
【0027】
図1図1は、本開示のある実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的セルラー通信ネットワークを図示する。
【0028】
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的基地局およびユーザ機器デバイスのブロック図を図示する。
【0029】
図3図3は、例証的実施形態による、二重コネクティビティアーキテクチャにおける、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)重複のために、システムのブロック図を図示する。
【0030】
図4図4は、例証的実施形態による、集中型ユニット(CU)および分散型ユニット(DU)分裂アーキテクチャにおける、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)重複のために、システムのブロック図を図示する。
【0031】
図5図5は、例証的実施形態による、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)を決定する、二重コネクティビティアーキテクチャにおける、ホストノードを用いたアップリンク(UL)重複の方法のシーケンス略図を図示する。
【0032】
図6図6は、例証的実施形態による、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)を決定する、集中型ユニット(CU)および分散型ユニット(DU)分裂アーキテクチャにおける、ホストノードを用いたアップリンク(UL)重複の方法のシーケンス略図を図示する。
【0033】
図7図7は、例証的実施形態による、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)を決定する、二重コネクティビティアーキテクチャにおける、補助ノードを用いたアップリンク(UL)重複の方法のシーケンス略図を図示する。
【0034】
図8図8は、例証的実施形態による、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)を決定する、集中型ユニット(CU)および分散型ユニット(DU)分裂アーキテクチャにおける、補助ノードを用いたアップリンク(UL)重複の方法のシーケンス略図を図示する。
【0035】
図9図9は、例証的実施形態による、集中型ユニット(CU)制御プレーン(CP)およびユーザプレーン(UP)アーキテクチャにおける、ホスティングノードと補助ノードとの間のユーザプレーントンネルを介した、アップリンク(UL)重複の方法のシーケンス略図を図示する。
【0036】
図10図10は、例証的実施形態による、アップリンク(UL)重複を制御する機能バンド図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0037】
詳細な説明
本ソリューションの種々の例示的実施形態は、当業者が本ソリューションを作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白となるであろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される実施例の種々の変更または修正が、本ソリューションの範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本ソリューションは、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、単に、例示的アプローチである。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本ソリューションの範囲内に留まったまま、並べ替えられることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示し、本ソリューションが、明示的にそうではないことが述べられない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0038】
以下の頭字語は、本開示全体を通して使用される。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
1. モバイル通信技術および環境
【0039】
図1は、本開示の実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的無線通信ネットワークおよび/またはシステム100を図示する。以下の議論では、無線通信ネットワーク100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NE-IoT)ネットワーク等の任意の無線ネットワークであってもよく、本明細書では「ネットワーク100」と称される。そのような例示的ネットワーク100は、基地局102(以降、「BS102」、無線通信ノードとも称される)と、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して相互に通信し得る、ユーザ機器デバイス104(以降、「UE104」、無線通信デバイスとも称される)と、地理的エリア101にオーバーレイする、セルのクラスタ126、130、132、134、136、138、および140とを含む。図1では、BS102およびUE104は、セル126の個別の地理的境界内に含有される。他のセル130、132、134、136、138、および140はそれぞれ、その配分された帯域幅で動作し、適正な無線カバレッジをその意図されるユーザに提供する、少なくとも1つの基地局を含んでもよい。
【0040】
例えば、BS102は、配分されたチャネル伝送帯域幅で動作し、適正なカバレッジをUE104に提供し得る。BS102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を介して通信してもよい。各無線フレーム118/124は、サブフレーム120/127にさらに分割されてもよく、これは、データシンボル122/128を含んでもよい。本開示では、BS102およびUE104は、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る、「通信ノード」の非限定的実施例として本明細書に説明される。そのような通信ノードは、本ソリューションの種々の実施形態によると、無線および/または有線通信することが可能であり得る。
【0041】
図2は、本ソリューションのいくつかの実施形態による、無線通信信号(例えば、OFDM/OFDMA信号)を伝送および受信するための例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書に詳細に説明される必要はない、既知または従来の動作特徴をサポートするように構成される、コンポーネントおよび要素を含んでもよい。一例証的実施形態では、システム200は、上記に説明されるように、図1の無線通信環境100等の無線通信環境内でデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用されることができる。
【0042】
システム200は、概して、基地局202(以降、「BS202」)と、ユーザ機器デバイス204(以降、「UE204」)とを含む。BS202は、BS(基地局)送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を介して、相互に結合および相互接続される。UE204は、UE(ユーザ機器)送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を介して、相互に結合および相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な他の媒体であり得る、通信チャネル250を介して、UE204と通信する。
【0043】
当業者によって理解されるであろうように、システム200はさらに、図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールを含んでもよい。当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される、種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ可読ソフトウェア、ファームウェア、または任意の実践的なそれらの組み合わせにおいて実装されてもよいことを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性および互換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、その機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存し得る。本明細書に説明される概念に精通する者は、そのような機能性を特定の用途毎に好適な様式で実装してもよいが、そのような実装判断は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0044】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機230は、本明細書では、それぞれ、アンテナ232に結合される回路を備える、無線周波数(RF)送信機およびRF受信機を含む、「アップリンク」送受信機230と称され得る。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク送信機または受信機をアップリンクアンテナに結合してもよい。同様に、いくつかの実施形態によると、BS送受信機210は、本明細書では、それぞれ、アンテナ212に結合される回路を備える、RF送信機およびRF受信機を含む、「ダウンリンク」送受信機210と称され得る。ダウンリンクデュプレックススイッチは、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク送信機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合してもよい。2つの送受信機モジュール210および230の動作は、アップリンク受信機回路が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のために、アップリンクアンテナ232に結合されるのと同時に、ダウンリンク送信機が、ダウンリンクアンテナ212に結合されるように、時間的に協調される。逆に言えば、2つの送受信機210および230の動作は、ダウンリンク受信機が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のためにダウンリンクアンテナ212に結合されるのと同時に、アップリンク伝送機が、アップリンクアンテナ232に結合されるように、時間的に協調されてもよい。いくつかの実施形態では、最小限の保護時間をデュプレックス方向の変化間に伴って、近接時間同期が存在する。
【0045】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る、好適に構成されたRFアンテナ配列212/232と協働するように構成される。いくつかの例証的実施形態では、UE送受信機210および基地局送受信機210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新しい5G規格および同等物等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示は、必ずしも、特定の規格および関連付けられるプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはその変形例を含む、代替または付加的無線データ通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。
【0046】
種々の実施形態によると、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであってもよい。いくつかの実施形態では、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化されてもよい。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される、汎用プロセッサ、コンテンツアドレス指定可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、または任意のそれらの組み合わせとともに実装または実現されてもよい。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、または同等物として実現され得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとして実装されてもよい。
【0047】
さらに、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接、それぞれ、プロセッサモジュール214および236によって実行される、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、または任意の実践的なそれらの組み合わせにおいて具現化されてもよい。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点において、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230が、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、そこに情報を書き込み得るように、プロセッサモジュール210および230に結合されてもよい。メモリモジュール216および234はまた、その個別のプロセッサモジュール210および230の中に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリモジュール216および234はそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行される命令の実行の間、一時的変数または他の中間情報を記憶するために、キャッシュメモリを含んでもよい。メモリモジュール216および234はまたそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるための命令を記憶するために、不揮発性メモリを含んでもよい。
【0048】
ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局送受信機210と、基地局202と通信するように構成される、他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする、基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成されてもよい。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のイーサネット(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3イーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含んでもよい。規定された動作または機能に対する、用語「~のために構成される(configured for)」、「~のように構成される(configured to)」、およびその活用形は、本明細書で使用されるように、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築される、プログラムされる、フォーマット化される、および/または配列される、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。
【0049】
開放型システム間相互接続(OSI)モデル(本明細書では、「開放型システム間相互接続モデル」と称される)は、他のシステムと相互接続および通信するように開放する、システム(例えば、無線通信デバイス、無線通信ノード)によって使用されるネットワーク通信を定義する、概念的および論理的レイアウトである。本モデルは、そのそれぞれが、その上方および下方の層に提供されるサービスの概念的集合を表す、7つサブコンポーネントまたは層に分かれる。OSIモデルはまた、論理的ネットワークを定義し、異なる層プロトコルを使用することによって、コンピュータパケット転送を効果的に説明する。OSIモデルはまた、7層OSIモデルまたは7層モデルと称され得る。いくつかの実施形態では、第1の層が、物理層であってもよい。いくつかの実施形態では、第2の層が、媒体アクセス制御(MAC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第3の層が、無線リンク制御(RLC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第4の層が、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第5の層が、無線リソース制御(RRC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第6の層が、非アクセス層(NAS)層またはインターネットプロトコル(IP)層、そして第7の層が他の層であってもよい。
2. パケットデータ収束プロトコル層においてアップリンク重複を制御するためのシステムおよび方法
【0050】
5G無線ネットワークを経由した超高信頼低遅延通信(uRLLC)を確実にするために、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層において、パケット重複機能が、使用されてもよい。重複が、PDCPエンティティと関連付けられる、2つを上回る無線リンク制御(RLC)エンティティを用いて、専用無線ベアラ(DRB)のために構成されると、PDCPにおける重複は、同一のPDCPプロトコルデータユニット(PDU)を、複数回、無線ベアラのためにアクティブ化されるRLCエンティティ毎に1回、サブミットすることを含んでもよい。複数の独立伝送経路を用いることで、パケット重複は、信頼性を増加させ、待ち時間を低減させ得る。
【0051】
構成後、アップリンク(UL)重複に関して、データ伝送の間、RANネットワークは、UEに送信されるMAC制御要素を用いて、UEのPDCP重複状態(RLCアクティブ化状態)を動的に制御することができる。MAC CEが、DRBのための構成された二次RLCエンティティがそれぞれ、アクティブ化または非アクティブ化されるべきかどうかを動的に制御するために、使用されることができる。構成された一次RLCエンティティは、常時、アクティブ化されてもよい。UEは、受信した媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)コマンドを適用し得、MAC CEによって示されるアクティブ化されるRLCを介して、重複データをRANに伝送し得る。
【0052】
UEに送信されたMAC CEは、DRBのPDCPエンティティと関連付けられる、全ての二次RLCのアクティブ化状態を含んでもよい。異なるセルグループの二次RLCエンティティは、異なるRANノードに位置してもよい。しかしながら、いくつかのアプローチ下、RANノードの間の協調なしでは、各RANノードは、全てのセルグループの全ての二次RLCのアクティブ化状態を用いて、MAC CEを構築することが不可能である場合がある。
【0053】
これらの他の問題に対処するために、本明細書で議論される本システムおよび方法は、UL重複を動的に制御するために、DRBの全ての二次RLCアクティブ化状態を用いて、MAC CEを構築し得る。UEに送信されたMAC CEは、DRBのPDCPエンティティと関連付けられる、全ての二次RLCアクティブ化状態を含んでもよい。異なるセルグループの二次RLCエンティティは、異なるRANノードに位置してもよい。ノードホスティングPDCPと、補助ノードとは、ノードホスティングPDCPと補助ノードとの間のNR-Uトンネル(NRユーザプレーントンネル)を介して、ユーザデータトラフィックを伝送および受信することができる。
【0054】
ここで図3を参照すると、二重コネクティビティアーキテクチャにおける、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)重複のために、システム300のブロック図が、描写される。システム300は、マスタセルグループ(MCG)315内にマスタノード(MN)305、二次セルグループ(SCG)320内に二次ノード(SN)310を含んでもよい。MNは、PDCPエンティティ325を含む、またはホストしてもよい。MN305はまた、二次RLCエンティティ330Aおよび330Bを含んでもよい。SN310はまた、一次RLCエンティティ335Aおよび二次RLCエンティティ350Cを含んでもよい。一次RLCエンティティ345Aおよび二次RLCエンティティ330A-330Cは、個別のNR-Uトンネル340A-Dを介して、PDCPエンティティ325と接続されてもよい。第2のRLCエンティティ330Aおよび330Bは、MACエンティティ345Aと関連付けられ得る。一次RLCエンティティ335Aおよび二次RLCエンティティ330Cは、MACエンティティ345Bと関連付けられ得る。システム300では、MCG315およびSCG320のPDCPエンティティ325と関連付けられる、二次RLCエンティティ330A-Cは、それぞれ、MN305およびSN310に位置してもよい。他のアプローチ下は、MN305とSN310のいずれも、MCG315およびSCG320の全ての二次RLCアクティブ化状態(例えば、アクティブおよび/または非アクティブ状態)とMAC CEを構築することが可能ではない場合がある。これは、各ノードが、他のノードの二次RLCアクティブ化状態のためのMAC CEの中にランダム値でのみ充填し得るためである。これは、UEに、重複データを不正確にRLCエンティティを介して、伝送させ得る。
【0055】
ここで図4を参照すると、集中型ユニット(CU)および分散型ユニット(DU)分裂アーキテクチャにおける、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)重複のために、システム400のブロック図が、描写される。システム400は、集中型ユニット(CU)405と、第1の分散型ユニット(DU)410Aと、第2のDU410Bとを含んでもよい。CU405は、PDCPエンティティ415をホストしてもよい。第1のDU410Aは、補助ノードセルグループ420Aのものであり得、二次RLCエンティティ425Aと、425Bとを含み得る。二次RLCエンティティ425Aおよび425Bは、MAC440Aと関連付けられ得る。第2のDU410Bは、補助ノードセルグループ420Bのものであり得、一次RLCエンティティ430と、二次RLCエンティティ425Cとを含み得る。一次RLCエンティティ430および二次RLCエンティティ425Cは、MAC440Bと関連付けられ得る。一次RLCエンティティ430および二次RLCエンティティ425A-Cは、個別のNR-Uトンネル435A-Dを介して、PDCPエンティティ415と接続されてもよい。システム400では、異なるセルグループ420Aおよび420のPDCPエンティティ415と関連付けられる、二次RLCエンティティ425A-Cは、それぞれ、DU1 410AおよびDU2 410Bに位置してもよい。他のアプローチ下、DU1 410AとDU2 410Bのいずれも、DU1 410AおよびDU2 410Bにおける全てのセルグループ420および420Bの全ての二次RLCエンティティ425A-Cのアクティブ化状態を用いて、MAC CEを構築することが不可能である場合がある。これは、各ノードが、他のノードの二次RLCアクティブ化状態のためのMAC CEの中にランダム値のみを充填し得るためであり得る。これは、不正確にRLCエンティティを介して、UEに重複データを伝送させ得る。
【0056】
ここで図5を参照すると、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)を決定する、二重コネクティビティアーキテクチャにおける、ホストノードを用いたアップリンク(UL)重複の例示的方法500のシーケンス略図が、描写される。方法500下、DRBが、UL重複伝送のためのMN510およびSN515の両方において、RLCと確立されてもよい(520)。PDCPは、MN510に位置してもよい。SN515は、MNとSNとの間のNR-Uトンネルを介して、アップリンクGTP-U PDU(例えば、ASSISTANCE INFORMATION DATA)をMNに送信してもよい(525)。アップリンクGTP-U PDUは、以下の情報、すなわち、とりわけ、補助ノード(SN)におけるRLCの無線品質情報、およびUL重複のために、補助ノード(SN)におけるRLCのRLCアクティブ化提案のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0057】
ノードホスティングPDCP(MN510)は、UL重複伝送のためのMN510およびSN515における、DRBの全ての二次RLCのアクティブ化および/または非アクティブ化(時として、簡潔に「アクティブ化」と称される)状態を判断または決定してもよい(530)。判断は、MN510およびSN515における、RLCのUL無線品質情報と、UL重複のために、MN510およびSN515における、RLCのRLCアクティブ化提案とに基づいてもよい。MN510は、それ自体のノードの情報を認知し得、MN510は、SN515によって送信された、ASSISTANCE INFORMATION DATAによって、SN515の情報を認知し得る。
【0058】
判断後、ノードホスティングPDCP(MN510)は、MNとSNとの間のNR-Uトンネルを介して、ダウンリンクGTP-U PDU(例えば、DL USER DATA)をSN515に送信してもよい(535)。GTP-U PDUは、GTP-U PDU内のUL重複のために、MN510およびSN515において、DRBの全ての二次RLCのRLCアクティブ化および/または非アクティブ化情報を含んでもよい。補助ノード(SN515)は、UL重複を考慮する、DL USER DATAに含まれるRLCアクティブ化および/または非アクティブ化情報を受信し得、RLCアクティブ化および/または非アクティブ化情報をMAC CEフレームの中に含み得る。SN515は、RLCアクティブ化状態をUE505に知らせるために、MAC CEをUE505に送信する(540)。UE505は、受信したMAC CEコマンドを適用し得、MAC CEによって示されるアクティブ化されたRLCを介して、重複データをRANに伝送し得る(545)。
【0059】
ここで図6を参照すると、集中型ユニット(CU)内のホストノードと、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)を決定する、分散型ユニット(DU)分裂アーキテクチャとを用いた、アップリンク(UL)重複の方法600のシーケンス略図が、描写される。DRBが、UL重複伝送のための1つまたはそれを上回るDU615Aおよび615Bにおいて、RLCと確立されてもよい(620)。PDCPは、CUノード610に位置してもよい。補助ノード(DU615Aおよび615B)は、CU610とDU615Aと615Bとの間のNR-Uトンネルを介して、アップリンクGTP-U PDU(例えば、ASSISTANCE INFORMATION DATA)をCU610に送信してもよい(625Aおよび625B)。GTP-U PDUは、以下の情報、すなわち、とりわけ、補助ノード(DU)におけるRLCの無線品質情報、およびUL重複のために、補助ノード(DU)におけるRLCのRLCアクティブ化提案のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0060】
ノードホスティングPDCP(CU610)は、ASSISTANCE INFORMATION DATAを1つまたはそれを上回るDU615Aおよび615Bから受信してもよい。CU610は、UL重複伝送のための全てのDUにおけるDRBの全ての二次RLCのアクティブ化および/または非アクティブ化(またはアクティブおよび/または非アクティブ)状態を判断してもよい(630)。判断は、全てのDUにおける、RLCのUL無線品質情報と、UL重複のために、全てのDUにおける、RLCのRLCアクティブ化提案とに基づいてもよい。CUは、DUによって送信される、ASSISTANCE INFORMATION DATAを通して、DUにおける上記の情報を認知している/認知することになってもよい。
【0061】
判断後、ノードホスティングPDCP(CU610)は、CU610とDU615Aまたは615Bとの間のNR-Uトンネルを介して、ダウンリンクGTP-U PDU(例えば、DL USER DATA)を1つまたはそれを上回るDU615Aおよび615B(例えば、描写されるような615A)に送信してもよい(635)。GTP-U PDUは、GTP-U PDU内のUL重複のために、DRBの全ての二次RLCのRLCアクティブ化/非アクティブ化情報を含んでもよい。補助ノード(DU615Aまたは615B)は、UL重複を考慮する、DL USER DATAに含まれる、RLCアクティブ化および/または非アクティブ化情報を受信してもよい。補助ノードは、RLCアクティブ化/非アクティブ化情報をMAC CEフレームの中に含んでもよい。DUは、RLCアクティブ化状態をUE605に知らせるために、MAC CEをUE605に送信してもよい(640)。UE605は、受信したMAC CEコマンドを適用し、MAC CEによって示される、アクティブ化されたRLCを介して、重複データをRANに伝送してもよい(645)。
【0062】
ここで図7を参照すると、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)を決定する、二重コネクティビティアーキテクチャにおける、補助ノードを用いた、アップリンク(UL)重複の方法700のシーケンス略図が、描写される。DRBが、UL重複伝送のためのMN710およびSN715の両方において、RLCと確立されてもよい(720)。PDCPは、MN710に位置してもよい。補助ノード(SN715)は、UL重複伝送のためのSN715において、二次RLCのアクティブ化および/または非アクティブ化状態を判断する、規定する、または決定してもよい(725)。判断後、補助ノード(SN715)は、MN710とSN715との間のNR-Uトンネルを介して、アップリンクGTP-U PDU(例えば、ASSISTANCE INFORMATION DATA)をMN710に送信してもよい(730)。GTP-U PDUは、以下の情報、すなわち、とりわけ、補助ノード(SN715)におけるRLCの無線品質情報、およびUL重複のために、補助ノード(SN715)における二次RLCのRLCアクティブ化情報を含んでもよい。
【0063】
ノードホスティングPDCP(MN710)は、UL重複伝送のためのMN710における二次RLCのアクティブ化および/または非アクティブ化状態を判断する(735)。MN710は、判断、すなわち、他のノード(SN715)におけるRLCの無線品質情報、およびUL重複のために、他のノード(SN715)における二次RLCのRLCアクティブ化情報の実施を考慮する、以下の情報を取得してもよい。判断後、ノードホスティングPDCP(MN710)は、MN710とSN715との間のNR-Uトンネルを介して、ダウンリンクGTP-U PDU(例えば、DLユーザデータ)をSN715に送信してもよい(740)。GTP-U PDUは、UL重複のために、MN710における二次RLCのRLCアクティブ化および/または非アクティブ化情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、GTP-U PDUは、補助ノード(MN710)におけるRLCの無線品質情報を含んでもよい。
【0064】
補助ノード(SN715)は、UL重複を考慮する、DLユーザデータに含まれる、RLCアクティブ化および/または非アクティブ化情報を取得し得、MAC CEフレーム(745)を構築する、生成する、または提供するために、MN710およびSN715における二次RLCのアクティブ化情報を組み合わせ得る。補助ノード(SN715)は、MN710およびSN715におけるDRBの全ての二次RLCのRLCアクティブ化および/または非アクティブ化情報をMAC CEフレームの中に含んでもよい。SN715は、RLCアクティブ化状態をUE705に知らせるために、MAC CEをUE705に送信してもよい(750)。UE705は、受信されたMAC CEコマンド(MAC CEフレーム内の)に適用し得、MAC CEフレームによって示される、アクティブ化されたRLCを介して、重複データをRANに伝送し得る(755)。
【0065】
ここで図8を参照すると、媒体制御要素(MAC)制御要素(CE)を決定するための集中型ユニット(CU)および分散型ユニット(DU)分裂アーキテクチャにおける補助ノードを用いた、アップリンク(UL)重複の方法800のシーケンス略図が、描写される。DRBが、UL重複伝送のための1つを上回るまたはそれを上回るDU815Aおよび815Bにおいて、RLCと確立されてもよい(820)。PDCPは、CU810ノードに位置してもよい。補助ノード(DU1 815A)は、UL重複伝送のためのDU1 815Aにおいて、二次RLCのアクティブ化および/または非アクティブ化状態を判断してもよい(825)。
【0066】
判断後、補助ノード(DU1 815A)は、CU810とDU1 815Aとの間のNR-Uトンネルを介して、アップリンクGTP-U PDU(例えば、ASSISTANCE INFORMATION DATA)をCU810に送信する(830)。GTP-U PDUは、以下の情報、すなわち、とりわけ、補助ノード(DU1 815A)におけるRLCの無線品質情報、およびUL重複のために、補助ノード(DU1 815A)における二次RLCのRLCアクティブ化情報を含んでもよい。ノードホスティングPDCP(CU810)は、CU810とDU2 815Bとの間のNR-Uトンネルを介して、ダウンリンクGTP-U PDU(例えば、DLユーザデータ)をDU2 815Bに送信し得(8305)、GTP-U PDU内にUL重複のために、DU1 815Aにおける二次RLCのRLCアクティブ化情報を含み、随意に、GTP-U PDU内に補助ノード(DU1 815A)におけるRLCの無線品質情報を含む。
【0067】
DU2 815Bは、UL重複伝送のためのDU2 815Bにおける二次RLCのアクティブ化および/または非アクティブ化状態を判断してもよい(840)。DU2 815Bは、判断を実施するための以下の情報、すなわち、他のノード(DU1 815A)におけるRLCの無線品質情報、およびUL重複のために、他のノード(DU1 815A)における二次RLCのRLCアクティブ化情報を使用する、または考慮してもよい。DU2 815Bは、MAC CEを構築するために、例えば、MAC CEフレームを生成または構築するために、DU1 815AおよびDU2 815Bにおいて、DRBの全ての二次RLCのアクティブ化情報を組み合わせてもよい(845)。
【0068】
DU2 815Bは、MAC CEフレームの中にDU1 815AおよびDU2 815BにおけるDRBの全ての二次RLCのRLCアクティブ化および/または非アクティブ化情報を含んでもよい。DU2 815Bは、RLCアクティブ化状態をUE805に知らせるために、MAC CEフレームをUE805に送信する(850)。UE805は、受信されたMAC CEコマンド(例えば、MAC CEフレーム内で)を適用し、MAC CEフレームによって示されるアクティブ化されたRLCを介して、重複データをRANに伝送してもよい(855)。
【0069】
ここで図9を参照すると、集中型ユニット(CU)制御プレーン(CP)およびユーザプレーン(UP)アーキテクチャにおける、ホスティングノードと補助ノードとの間のユーザプレーントンネルを介した、アップリンク(UL)重複の方法900のシーケンス略図が、描写される。CU-CP915は、ベアラコンテキスト設定要求メッセージをCU-UP920に送信してもよい(925)。メッセージは、1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報を含んでもよい。DRBの特有セルグループのための各セルグループ重複数情報は、本セルグループのためのPDCP重複の数を示すために使用されてもよい。DRBの特有セルグループのための各セルグループ重複数情報は、以下の情報、とりわけ、セルグループのRLC数、セルグループのUPトランスポート層アドレス数、セルグループのUP数、セルグループのUPトンネル数、パケット重複数、および対応するセルグループIDのうちの少なくとも1つを含んでもよい。セルグループIDは、異なるセルグループを区別するために使用されてもよい。(例えば、0=MCGセルグループ、1=SCGセルグループ)。
【0070】
CU-UP920は、ベアラコンテキスト設定要求メッセージを受信してもよい。CU-UP920は、ベアラコンテキスト設定応答メッセージ内に、特有セルグループのためのCU-UP920およびセルグループIDにおけるUPトランスポート層情報の対応する数を含んでもよい。各セルグループのUPトランスポート層の数情報は、対応する受信したセルグループ重複数情報によって示されてもよい。各UPトランスポート層情報は、以下の情報、すなわち、トランスポート層アドレスと、GTPトンネルエンドポイント識別子とを含有する。CU-UP920は、ベアラコンテキスト設定応答メッセージをCU-CP915に送信してもよい(930)。
【0071】
CU-UP920によって送信されるベアラコンテキスト設定応答メッセージを受信後、CU-CP915は、セルグループ毎のCU-UP920において、UPトランスポート層情報を認知し得、各セルグループのための第1のUPトランスポート層情報をPDCP重複のために、一次経路または分裂二次経路に関するものと見なし得る。CU-CP915は、セルグループ(MCG905またはSCG910)のCU-UP920におけるUPトランスポート層情報を補助ノードに伝達するために、セルグループをホストする各補助ノードにUEコンテキスト設定要求メッセージを送信することができる(935Aおよび935B)。補助ノード905または910は、個別の補助ノード905または910においてセルグループ(MCG905またはSCG910)のUPトランスポート層情報を知らせるために、UEコンテキスト設定応答メッセージをCU-CP915に送信してもよい(940Aおよび940B)。
【0072】
MCG905またはSCG910において構成される、異なる補助ノードからUEコンテキスト設定応答メッセージを受信後、CU-CP915は、全てのセルグループ(MCG905およびSCG910の両方)のUPトランスポート層情報を知らせるために、ベアラコンテキスト修正要求メッセージをCU-UP920に送信してもよい(950)。CU-UP920は、補助ノードにおいてUPトランスポート層情報を認知し得、補助ノードは、CP-UPにおいてUPトランスポート層情報を認知する。ユーザプレーントンネルは、CU-UP920(PDCPホスティングノード)と補助ノードとの間で確立されてもよい(955)。CU-UP920および補助ノードは、そのようなトンネルを介して、ユーザデータトラフィックを伝送および受信することができる。
【0073】
ここで図10を参照すると、アップリンク(UL)重複を制御する方法1000の図形が、描写される。方法1000は、図1-9と併せて本明細書に詳細されるコンポーネントのいずれかを使用することによって実施される、または実装されてもよい。要するに、補助RANノードおよびホストRANノードが、DRBを確立してもよい(1005および1005’)。補助RANノードは、RLCエンティティの情報を決定してもよい(1010)。補助RANノードは、補助RANノードの情報を送信してもよい(1015)。ホストRANノードが、補助RANノードの情報を受信してもよい(1015)。ホストRANノードは、RLCアクティブ化情報を決定してもよい(1020)。ホストRANノードは、RLCアクティブ化情報を送信してもよい(1025)。補助RANノードは、RLCアクティブ化情報を受信してもよい(1030)。補助RANノードは、RLCアクティブ化情報が、全ての二次RLCエンティティを含むかどうかを決定してもよい(1035)。RLCアクティブ化情報が、全てを含むと決定される場合、補助RANノードは、RLCアクティブ化情報を組み込んでもよい(1040)。他方では、RLCアクティブ化情報が、部分的に含むと決定される場合、補助RANノードは、RLCエンティティの情報を組み合わせてもよい(1045)。補助RANノードは、UEを送信するために、MAC CEフレームを確立してもよい(1050)。
【0074】
さらなる詳細では、補助RANノードおよびホストRANノードが、DRBを設定または確立してもよい(1005および1005’)。DRBは、補助RANノードおよびホストRANノードにおいて、RLCエンティティと確立されてもよい。各RLCエンティティは、アクティブ状態または非アクティブ状態にあってもよい。ホストRANノードは、PDCPエンティティを維持する、含む、または別様にホストしてもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、gNBのCU上に常駐し得、補助RANノードは、CU-DU分裂アーキテクチャにおける、gNBのDU上に常駐し得る。いくつかの実施形態では、CUは、CU-UPと、CU-CPとを含んでもよい。
【0075】
DRBのリソースを設定または修正する際、CU-CPは、要求メッセージをCU-UPに伝送する、提供する、または送信してもよい。要求メッセージは、1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報を識別する、または含んでもよい。1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報はそれぞれ、DRBの特有セルグループに関するものであってもよい。1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報はそれぞれ、本セルグループのためのPDCP重複の数を示すために、使用されてもよい。1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報はそれぞれ、とりわけ、特有セルグループのRLC数、特有セルグループのUPトランスポート層アドレス数、特有セルグループのUP数、特有セルグループのUPトンネル数、特有セルグループのパケット重複数、または特有セルグループの識別子を識別する、または含んでもよい。特有セルグループのRLC数は、特有セルグループのためのRLCエンティティを識別する、または参照してもよい。UPトランスポート層アドレス数は、ネットワークアドレス(例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート数を識別する、または含んでもよい。特有グループのUP数は、ユーザプレーントンネル数を識別する、または参照してもよい。パケット重複数は、重複パケットのための数を識別する、または参照してもよい。
【0076】
それに応答して、CU-UPは、応答メッセージをCU-CPに提供する、伝送する、または送信してもよい。応答メッセージは、CU-UPにおけるUPトランスポート層の数情報と、特有セルグループの識別子とを識別する、または含んでもよい。UPトランスポート層の数情報は、特有セルグループのための1つまたはそれを上回るセルグループ重複数情報によって示されてもよい。UPトランスポート層の数情報は、トランスポートベアラ情報の数を識別する、または参照してもよい。UPトランスポート層情報、情報要素(IE)は、DRBと関連付けられる、トランスポートベアラを識別してもよい。UPトランスポート層情報はそれぞれ、トランスポート層アドレスと、GPRSトンネルプロトコル(GTP)トンネルエンドポイント識別子とを識別する、または含んでもよい。UPトランスポート層情報のトランスポート層アドレスは、ユーザプレーントランスポートのために使用されるべき、ネットワークアドレス(例えば、IPアドレス)であってもよい。UPトランスポート層情報のIEは、トランスポート層アドレスと、GTPトンネルエンドポイント識別子とを含有してもよい。
【0077】
CU-CPは、各セルグループのための第1のUPトランスポート層情報を、PDCP重複のために、一次経路または分裂二次経路に関するものと見なしてもよい。いくつかの実施形態では、CU-UPは、UPトランスポート層情報を使用する、または各対応するセルグループに適用してもよい。適用する際、CU-UPは、UPトランスポート層情報のうちの1つを一次経路に関するものとして、UPトランスポート層情報の別のものをPDCP重複のために、分裂二次経路に関するものとして、識別してもよい。一次経路は、一次RLCエンティティに関するPDCP重複のために主に使用されるべき、セルグループのユーザプレーントランスポートに対応してもよい。一次RLCエンティティは、常時、アクティブ化されてもよい。分裂二次経路は、ベアラ動作を分裂させるために、フォールバックのために使用されるべき他のセルグループ内のユーザプレーントランスポートに対応してもよい。例えば、全ての二次RLCエンティティは、非アクティブ化され得(PDCP重複機能がオフに切り替えられた状態で)、PDCPエンティティは、異なるパケットを伝送するために、一次経路および分裂二次経路を使用し得る。
【0078】
補助RANノードは、RLCエンティティの情報を識別する、または決定してもよい(1010)。補助RANノードは、少なくとも1つの一次RLCエンティティおよび少なくとも1つの二次RLCエンティティ等の1つまたはそれを上回るRLCエンティティをホストする、または含んでもよい。補助RANノードは、アップリンク重複のために、補助RANノードにおける二次RLCエンティティに関する情報を決定してもよい。いくつかの実施形態では、情報の決定は、ホストRANノードとアップリンク重複のために、補助RANノードとの間のRLCエンティティを用いた、DRBの確立に応答してもよい。各二次RLCエンティティに関して、補助RANノードは、二次RLCエンティティの状態を、アクティブ状態または非アクティブ状態にあるものとして識別してもよい。
【0079】
いくつかの実施形態では、補助RANノードは、補助RANノードにおけるRLCエンティティ(例えば、一次および二次RLCエンティティ)の無線品質情報を識別する、または決定してもよい。無線品質情報は、とりわけ、データレート、スループット、パケット損失、エアインターフェースの無線品質、およびジッタ等のネットワーク(例えば、NR)内のRLCエンティティの性能を示してもよい。いくつかの実施形態では、補助RANノードは、アップリンク重複のために、補助RANノードにおいて、各提案された、または潜在的RLCエンティティの識別を識別する、選択する、または決定してもよい。決定は、補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報に基づいてもよい。例えば、補助RANノードは、アクティブ化のために推奨するためにより良好な無線品質を伴うRLCエンティティのうちのいくつかを選択し得る一方、アクティブ化のために推奨しないように、より粗悪な無線品質を伴う他のRLCエンティティを識別する。いくつかの実施形態では、補助RANノードは、RLCエンティティを選択するかどうかを決定するために、無線品質情報と選択基準とを比較してもよい。選択基準は、アクティブ化に関する推奨のための対応するRLCエンティティを選択するために、無線品質を識別または定義してもよい。
【0080】
補助RANノードは、補助RANノードの情報を、ホストRANノードに提供する、伝送する、または別様に送信してもよい(1015)。いくつかの実施形態では、補助RANノードは、アップリンク重複のために、補助RANノードにおいて、アクティブ状態または非アクティブ状態における二次RLCエンティティに関する情報を送信してもよい。いくつかの実施形態では、補助RANノードは、補助RANノードにおけるRLCエンティティ(一次および二次RLCエンティティを含む)の無線品質情報を送信してもよい。いくつかの実施形態では、補助RANノードは、アップリンク重複のために、補助RANノードにおける各RLCエンティティの識別を送信してもよい。情報のうちの1つまたはそれを上回るものは、アップリンクパケットを介して、補助RANノードからホストRANノードに送信されてもよい。いくつかの実施形態では、アップリンクパケットは、GTP-U PDUである、またはそれを含んでもよい。
【0081】
ホストRANノードは、補助RANノードの情報を読み出す、識別する、または別様に受信してもよい(1020)。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、アップリンク重複のために、補助RANノードにおけるアクティブ状態または非アクティブ状態における二次RLCエンティティに関する情報を受信してもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質情報(一次および二次RLCエンティティを含む)を受信してもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、アップリンク重複のために、補助RANノードにおけるRLCエンティティ毎の識別を受信してもよい。
【0082】
ホストRANノードは、RLCアクティブ化情報を識別する、または決定してもよい(1025)。補助RANノードから受信した情報に従って、ホストRANノードは、RLCアクティブ化情報を決定してもよい。RLCアクティブ化情報は、アクティブ状態または非アクティブ状態におけるDRBの1つまたはそれを上回る二次RLCエンティティに関する情報を含んでもよい。例えば、RLCアクティブ化情報は、DRBの二次RLCエンティティが、アップリンク重複伝送のためにアクティブ状態または非アクティブ状態であることを規定する、示す、または識別してもよい。RLCアクティブ化情報を決定する際、ホストRANノードは、補助RANノードから受信した情報に基づいて、補助RANノードにおける1つまたはそれを上回る二次RLCエンティティに関する状態(例えば、アクティブまたは非アクティブ状態)を選択または識別してもよい。決定するために使用される情報は、補助RANノードにおけるRLCエンティティの無線品質と、補助RANノードによって提供される、提案されるRLCエンティティ毎の識別とを含んでもよい。ホストRANノードによって識別された二次RLCエンティティは、補助RANノードによって提供される提案されるRLCエンティティと同一または異なり得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、ホストRANノードにおけるRLCエンティティの情報と、DRBの1つまたはそれを上回る補助RANノード(情報が提供される補助ノードを除外する)とを識別または決定してもよい。ホストRANノードおよび1つまたはそれを上回る補助RANノードにおけるRLCエンティティの情報はまた、RLCアクティブ化情報を決定するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、RLCアクティブ化情報は、補助RANノード以外の1つまたはそれを上回るRANノードにおける二次RLCエンティティに関する情報を示す、識別する、または別様に含んでもよい。RLCアクティブ化情報は、補助RANノード以外のRANノードにおける二次RLCエンティティが、アップリンク重複伝送のためにアクティブ状態または非アクティブ状態にあることを規定する、示す、または識別してもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、補助RANノードにおける二次RLCエンティティのためのRLCアクティブ化情報を伴う情報が提供される、補助ノード以外のRANノードにおける二次RLCエンティティに関するRLCアクティブ化情報を組み合わせる、または追加してもよい。
【0084】
ホストRANノードは、RLCアクティブ化情報を補助RANノードに提供する、伝送する、または別様に送信してもよい(1030)。RLCアクティブ化情報は、アップリンク重複のために、DRBと関連付けられ得る。RLCアクティブ化情報は、ダウンリンクパケットを介して、ホストRANノードから補助RANノードに送信されてもよい。いくつかの実施形態では、ダウンリンクパケットは、GTP-U PDUである、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、補助RANノードにおける二次RLCエンティティのアクティブまたは非アクティブ状態を、補助ノードへの伝送のためのRLCアクティブ化情報に挿入する、または含んでもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードは、DRBの他のRANノードにおける二次RLCエンティティのアクティブまたは非アクティブ状態を、伝送のためのRLCアクティブ化情報に挿入する、または含んでもよい。
【0085】
補助RANノードは、RLCアクティブ化情報をホストRANノードから読み出す、識別する、または受信してもよい(1035)。いくつかの実施形態では、補助RANノードは、ダウンリンクパケットを介して、ホストRANノードからRLCアクティブ化情報を受信してもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードから受信したRLCアクティブ化情報は、DRBの補助RANノードにおける二次RLCエンティティのアクティブまたは非アクティブ状態を識別する、または含んでもよい。いくつかの実施形態では、ホストRANノードから受信したRLCアクティブ化情報は、DRBの他のRANノードにおける二次RLCエンティティのアクティブまたは非アクティブ状態を識別する、または含んでもよい。
【0086】
補助RANノードは、RLCアクティブ化情報が、全ての二次RLCエンティティを含むかどうかを識別または決定してもよい(1040)。ホストRANノードからの受信に応じて、補助RANノードは、RLCアクティブ化情報を解析してもよい。いくつかの実施形態では、補助RANノードは、RLCアクティブ化情報を識別するために、ダウンリンクパケットを解析してもよい。RLCアクティブ化情報の解析に基づいて、補助RANノードは、RLCアクティブ化情報が、DRBの二次RLCエンティティの全ての情報を含有する、または含むかどうかを決定してもよい。RLCアクティブ化が、全ての二次RLCエンティティの情報を含むとき、補助RANノードは、情報を含むRLCアクティブ化が全体であることを決定してもよい。RLCアクティブ化が、補助RANノード以外の1つまたはそれを上回るRANノード内に二次RLCエンティティの情報を含むとき、補助RANノードは、RLCアクティブ化が部分的であることを決定してもよい。
【0087】
RLCアクティブ化情報が、全てを含むことが決定される場合、補助RANノードは、RLCアクティブ化情報を追加する、または組み込んでもよい(1045)。補助RANノードは、RLCアクティブ化情報をUEに送信されるべきMAC CEフレームに組み込んでもよい。MAC CEに追加されるRLCアクティブ化情報は、DRBの二次RLCエンティティの状態(例えば、アクティブまたは非アクティブ)を含んでもよい。他方では、RLCアクティブ化情報が、部分的に含むと決定される場合、補助RANノードは、RLCエンティティの情報を追加する、または組み合わせてもよい(1050)。組み合わせるために、補助RANノードは、補助RANノードにおけるRLCエンティティの情報を決定してもよい(例えば、(1010)と同様に)。情報は、補助RANノードにおけるRLCエンティティの状態(例えば、アクティブまたは非アクティブ)を示す、または識別してもよい。決定を用いることで、補助RANノードは、補助RANノードにおけるRLCエンティティの決定される情報を、ホストRANノードによって提供されるDRBの他のRANノードにおける二次RLCエンティティの情報と組み合わせてもよい。組み合わせられた情報は、DRBの全てのRANノードを横断して、RLCエンティティの状態(例えば、アクティブまたは非アクティブ)を示す、または識別してもよい。補助RANノードは、組み合わせ情報をMAC CEに組み込んでもよい。
【0088】
補助RANノードは、UEに送信するためにMAC CEフレームを設定または確立してもよい(1055)。RLCアクティブ化情報に従って、補助RANノードは、MAC CEフレームを確立してもよい。確立されたMAC CEフレームは、DRBのRANノードにおけるRLCエンティティのRLCアクティブ化情報を識別するまたは含んでもよい。例えば、MAC CEフレームは、DRBの全てのRANノードを横断して、RLCエンティティの状態(例えば、アクティブまたは非アクティブ)を示してもよい。確立を用いることで、補助RANノードは、MAC CEをUE(また、本明細書では、無線通信デバイスと称される)に提供する、伝送する、または送信してもよい。受信に応じて、UEは、重複データを送信する際、MAC CEフレームの仕様を適用してもよい。UEは、MAC CEフレームによって示されるような、RLCアクティブ化情報による重複データを提供する、伝送する、または送信してもよい。いくつかの実施形態では、UEは、RLCアクティブ化情報においてアクティブとして示されるRLCエンティティを介して、重複データを送信してもよい。
【0089】
本ソリューションの種々の実施形態が、上記に説明されたが、それらは、限定としてではなく、実施例としてのみ提示されたことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、これは、当業者が、本ソリューションの例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本ソリューションが、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装されることができることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つまたはそれを上回る特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つまたはそれを上回る特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上記に説明される例証的実施形態のいずれかによって限定されるべきではない。
【0090】
また、「第1」、「第2」等の指定を使用した本明細書における要素の任意の参照は、概して、それらの要素の量または順序を限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書では、2つまたはそれを上回る要素または要素のインスタンス間で区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の参照は、2つのみの要素が採用され得る、または第1の要素がある様式において、第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0091】
加えて、当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。上記の説明において参照され得る、例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、例えば、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、または任意のそれらの組み合わせによって表されることができる。
【0092】
当業者はさらに、本明細書に開示される側面に関連して説明される、種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装されることができることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、その機能性の観点から上記に説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を特定の用途毎に種々の方法で実装することができるが、そのような実装判断は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0093】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、または任意のそれらの組み合わせを含み得る、集積回路(IC)内に実装される、またはそれによって実施されることができることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路はさらに、アンテナおよび/または送受信機を含み、ネットワークまたはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサの組み合わせ、または本明細書に説明される機能を実施するための任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装されることができる。
【0094】
ソフトウェア内に実装される場合、機能は、1つまたはそれを上回る命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含み、コンピュータプログラムまたはコードを1つの場所から別の場所に転送することを可能にされ得る、任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。
【0095】
本書では、用語「モジュール」は、本明細書で使用されるように、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および本明細書に説明される関連付けられる機能を実施するためのこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールは、離散モジュールとして説明される。しかしながら、当業者に明白となるであろうように、2つまたはそれを上回るモジュールが、組み合わせられ、本ソリューションの実施形態に従って関連付けられる機能を実施する、単一モジュールを形成してもよい。
【0096】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本ソリューションの実施形態において採用されてもよい。明確にする目的のために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本ソリューションの実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分配が、本ソリューションから逸脱することなく使用されてもよいことが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性は、同一処理論理要素またはコントローラによって実施されてもよい。故に、具体的機能ユニットの参照は、厳密な論理または物理構造または編成を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の参照にすぎない。
【0097】
本開示に説明される実施形態の種々の修正が、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において制限されるように、本明細書に開示される新規特徴および原理と一致する最も広い範囲と見なされる。
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