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特許7538987電話番号の調査装置、調査方法、調査プログラム、及び情報提供システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-15
(45)【発行日】2024-08-23
(54)【発明の名称】電話番号の調査装置、調査方法、調査プログラム、及び情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20240816BHJP
   H04M 3/00 20240101ALI20240816BHJP
【FI】
H04M3/42 Z
H04M3/00 B
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023204653
(22)【出願日】2023-12-04
【審査請求日】2023-12-05
(31)【優先権主張番号】P 2023147267
(32)【優先日】2023-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501032951
【氏名又は名称】株式会社クローバー・ネットワーク・コム
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(72)【発明者】
【氏名】川上 泰則
(72)【発明者】
【氏名】高橋 圭一郎
(72)【発明者】
【氏名】大石 光
【審査官】松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-212730(JP,A)
【文献】特開2017-212534(JP,A)
【文献】特開2017-212715(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0332281(US,A1)
【文献】特開2015-026930(JP,A)
【文献】特開2012-015605(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/00
1/24-3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
着側固定IMS網に接続されている複数のIP電話端末に発側固定IMS網を介して接続される電話番号の調査装置であり、
調査対象の前記IP電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記着側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信するとともに前記着側固定IMS網から応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、
前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号の使用状況を判定する電話番号調査判定部と、を備え、
前記SDPパラメータが、ネットワークプロトコルはIPv4、メディア種別はaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルはRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックはG.711 μ-law及びG.722とされている、
ことを特徴とする電話番号の調査装置。
【請求項2】
前記電話番号調査判定部が、
前記応答メッセージが、コード180 Ringing、コード200 OK、又はコード486 Busy Hereである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、
前記応答メッセージが、コード404 Not Foundである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号は欠番であると判定し、
前記応答メッセージが、コード410 Goneである場合に前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電話番号の調査装置。
【請求項3】
前記応答メッセージがコード180 Ringingである場合に、
前記電話番号調査判定部が、前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、
前記メッセージ交換制御部が、前記着側固定IMS網にCANCELリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の呼出しベルの鳴動を停止させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電話番号の調査装置。
【請求項4】
前記応答メッセージがコード200 OKである場合に、
前記電話番号調査判定部が、前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、
前記メッセージ交換制御部が、前記着側固定IMS網にBYEリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の通信を切断する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電話番号の調査装置。
【請求項5】
音声変換部をさらに備え、
前記応答メッセージがコード410 Goneである場合に、
前記電話番号調査判定部が、前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定し、
前記音声変換部が、移転ガイダンスとして送信される音声データをテキストデータへと変換して前記調査対象の前記IP電話端末の移転先の電話番号情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電話番号の調査装置。
【請求項6】
着側固定IMS網に接続されている複数のIP電話端末に発側固定IMS網を介して接続される装置を用いて、調査対象となる前記IP電話端末の電話番号の使用状況を調査する電話番号の調査方法であり、
前記装置が、
調査対象の前記IP電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記着側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信するステップと、
前記着側固定IMS網から応答メッセージを受信するステップと、
前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号の使用状況を判定するステップと、を含み、
前記SDPパラメータが、ネットワークプロトコルはIPv4、メディア種別はaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルはRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックはG.711 μ-law及びG.722とされている、
ことを特徴とする電話番号の調査方法。
【請求項7】
前記応答メッセージが、コード180 Ringing、コード200 OK、又はコード486 Busy Hereである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、
前記応答メッセージが、コード404 Not Foundである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号は欠番であると判定し、
前記応答メッセージが、コード410 Goneである場合に前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の電話番号の調査方法。
【請求項8】
前記応答メッセージがコード180 Ringingである場合に、
前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、
前記着側固定IMS網にCANCELリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の呼出しベルの鳴動を停止させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の電話番号の調査方法。
【請求項9】
前記応答メッセージがコード200 OKである場合に、
前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、
前記着側固定IMS網にBYEリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の通信を切断する、
ことを特徴とする請求項6に記載の電話番号の調査方法。
【請求項10】
前記応答メッセージがコード410 Goneである場合に、
前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定し、
移転ガイダンスとして送信される音声データをテキストデータへと変換して前記調査対象の前記IP電話端末の移転先の電話番号情報を取得する、
ことを特徴とする請求項6に記載の電話番号の調査方法。
【請求項11】
着側固定IMS網に接続されている複数のIP電話端末に発側固定IMS網を介して接続されるコンピュータに、
調査対象の前記IP電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記着側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信させる処理と、
前記着側固定IMS網から応答メッセージを受信させる処理と、
前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号の使用状況を判定させる処理と、を少なくとも実行させ、
前記SDPパラメータが、ネットワークプロトコルはIPv4、メディア種別はaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルはRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックはG.711 μ-law及びG.722とされている、
ことを特徴とする電話番号の調査プログラム。
【請求項12】
前記応答メッセージが、コード180 Ringing、コード200 OK、又はコード486 Busy Hereである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、
前記応答メッセージが、コード404 Not Foundである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号は欠番であると判定し、
前記応答メッセージが、コード410 Goneである場合に前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定する、
ことを特徴とする請求項11に記載の電話番号の調査プログラム。
【請求項13】
前記応答メッセージがコード180 Ringingである場合に、
前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、
前記着側固定IMS網にCANCELリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の呼出しベルの鳴動を停止させる、
ことを特徴とする請求項11に記載の電話番号の調査プログラム。
【請求項14】
前記応答メッセージがコード200 OKである場合に、
前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、
前記着側固定IMS網にBYEリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の通信を切断する、
ことを特徴とする請求項11に記載の電話番号の調査プログラム。
【請求項15】
前記応答メッセージがコード410 Goneである場合に、
前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定し、
移転ガイダンスとして送信される音声データをテキストデータへと変換して前記調査対象の前記IP電話端末の移転先の電話番号情報を取得する、
ことを特徴とする請求項11に記載の電話番号の調査プログラム。
【請求項16】
請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の電話番号の調査装置と、
ユーザ端末と、を有し、
前記電話番号の調査装置が、前記ユーザ端末から前記IP電話端末についての電話番号調査情報提供要求を受信すると、前記電話番号調査情報提供要求があった前記ユーザ端末に前記電話番号調査判定部が判定した前記IP電話端末の電話番号の使用状況をIP網経由で送信する網インタフェース部を備える、
ことを特徴とする電話番号の情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話番号を調査する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電話番号情報の判定に関する従来の技術として、複数の端末とインターネット網を介して接続されるコンピュータサーバを用いた電話番号情報の判定装置であって、複数の電話番号の使用履歴情報を記憶するデータベースと、端末から認証情報を受信し認証手段がログインを許可することを条件として、端末から検索情報として電話番号を受付ける検索情報受付手段と、検索情報受付手段が受付けた電話番号を用いてデータベースを検索し、電話番号履歴情報の中に加入状態から欠番状態へ遷移する複数の履歴が存在するか電話番号のフィールドの欠番変化を解析し、および/または、電話番号履歴情報の中に欠番状態から加入状態へ遷移する複数の履歴が存在するか電話番号のフィールドの有効変化を解析し、電話番号履歴情報の未蓄積履歴、電話番号履歴情報の直近調査記録が欠番履歴、直近調査記録より一つ前の調査記録が欠番履歴、電話番号履歴情報の中に存在する複数の通話停止履歴、を参照して、検索情報の電話番号に対して所定の加入者番号と判定する履歴判定情報を生成し、この履歴判定情報を端末へインターネット網を介して表示させるシステム制御手段と、を備える電話番号情報の判定装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-060796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、PSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆交換電話網)からNGN(Next Generation Network)への移行に伴い、事業者間相互接続インタフェースも共通線信号方式のSS7(Signaling System No.7)からIP(Internet Protocol)方式のSIP(Session Initiation Protocol)に変更される。このため、発信端末(例えば、電話番号の調査装置)からSIPの特定メッセージがIMS(IP Multimedia Subsystem)網、NGN網、及びIP電話網(VoIP:Voice over Internet Protocol)に対して到達することになる。
【0005】
なお、IMSとは、これまで固定網や移動体通信などで行われていたサービスをIP化し、融合したマルチメディアサービスなどを実現するための規格であり、その規格に沿って作られたシステムとして移動体通信システムやNGNがある。
【0006】
このため、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェースなどを利用し、着側IMS網における電話番号の使用状況を判定する、発側IMS網とUNI(User Network Interface:ユーザ網インタフェース)接続可能なSIPプロトコルベースの電話番号調査ツールを導入して新システム基盤への円滑な移行を図る必要がある。
【0007】
そこで本発明は、1つの側面では、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェースなどを利用してIMS網における電話番号の使用状況を判定することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る電話番号の調査装置は、着側固定IMS網に接続されている複数のIP電話端末に発側固定IMS網を介して接続される電話番号の調査装置であり、調査対象の前記IP電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記着側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信するとともに前記着側固定IMS網から応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号の使用状況を判定する電話番号調査判定部と、を備え、前記SDPパラメータが、ネットワークプロトコルはIPv4、メディア種別はaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルはRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックはG.711 μ-law及びG.722とされている、ようにしてもよい。
【0009】
本発明に係る電話番号の調査装置は、前記電話番号調査判定部が、前記応答メッセージが、コード180 Ringing、コード200 OK、又はコード486 Busy Hereである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、前記応答メッセージが、コード404 Not Foundである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号は欠番であると判定し、前記応答メッセージが、コード410 Goneである場合に前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定する、ようにしてもよい。
【0010】
本発明に係る電話番号の調査装置は、前記応答メッセージがコード180 Ringingである場合に、前記電話番号調査判定部が、前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、前記メッセージ交換制御部が、前記着側固定IMS網にCANCELリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の呼出しベルの鳴動を停止させる、ようにしてもよい。
【0011】
本発明に係る電話番号の調査装置は、前記応答メッセージがコード200 OKである場合に、前記電話番号調査判定部が、前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、前記メッセージ交換制御部が、前記着側固定IMS網にBYEリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の通信を切断する、ようにしてもよい。
【0012】
本発明に係る電話番号の調査装置は、音声変換部をさらに備え、前記応答メッセージがコード410 Goneである場合に、前記電話番号調査判定部が、前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定し、前記音声変換部が、移転ガイダンスとして送信される音声データをテキストデータへと変換して前記調査対象の前記IP電話端末の移転先の電話番号情報を取得する、ようにしてもよい。
【0013】
また、本発明に係る電話番号の調査方法は、着側固定IMS網に接続されている複数のIP電話端末に発側固定IMS網を介して接続される装置を用いて、調査対象となる前記IP電話端末の電話番号の使用状況を調査する電話番号の調査方法であり、前記装置が、調査対象の前記IP電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記着側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信するステップと、前記着側固定IMS網から応答メッセージを受信するステップと、前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号の使用状況を判定するステップと、を含み、前記SDPパラメータが、ネットワークプロトコルはIPv4、メディア種別はaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルはRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックはG.711 μ-law及びG.722とされている、ようにしてもよい。
【0014】
本発明に係る電話番号の調査方法は、前記応答メッセージが、コード180 Ringing、コード200 OK、又はコード486 Busy Hereである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、前記応答メッセージが、コード404 Not Foundである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号は欠番であると判定し、前記応答メッセージが、コード410 Goneである場合に前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定する、ようにしてもよい。
【0015】
本発明に係る電話番号の調査方法は、前記応答メッセージがコード180 Ringingである場合に、前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、前記着側固定IMS網にCANCELリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の呼出しベルの鳴動を停止させる、ようにしてもよい。
【0016】
本発明に係る電話番号の調査方法は、前記応答メッセージがコード200 OKである場合に、前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、前記着側固定IMS網にBYEリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の通信を切断する、ようにしてもよい。
【0017】
本発明に係る電話番号の調査方法は、前記応答メッセージがコード410 Goneである場合に、前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定し、移転ガイダンスとして送信される音声データをテキストデータへと変換して前記調査対象の前記IP電話端末の移転先の電話番号情報を取得する、ようにしてもよい。
【0018】
また、本発明に係る電話番号の調査プログラムは、着側固定IMS網に接続されている複数のIP電話端末に発側固定IMS網を介して接続されるコンピュータに、調査対象の前記IP電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記着側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信させる処理と、前記着側固定IMS網から応答メッセージを受信させる処理と、前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号の使用状況を判定させる処理と、を少なくとも実行させ、前記SDPパラメータが、ネットワークプロトコルはIPv4、メディア種別はaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルはRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックはG.711 μ-law及びG.722とされている、ようにしてもよい。
【0019】
本発明に係る電話番号の調査プログラムは、前記応答メッセージが、コード180 Ringing、コード200 OK、又はコード486 Busy Hereである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、前記応答メッセージが、コード404 Not Foundである場合に前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号は欠番であると判定し、前記応答メッセージが、コード410 Goneである場合に前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定する、ようにしてもよい。
【0020】
本発明に係る電話番号の調査プログラムは、前記応答メッセージがコード180 Ringingである場合に、前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、前記着側固定IMS網にCANCELリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の呼出しベルの鳴動を停止させる、ようにしてもよい。
【0021】
本発明に係る電話番号の調査プログラムは、前記応答メッセージがコード200 OKである場合に、前記調査対象の前記IP電話端末の電話番号が実在すると判定し、前記着側固定IMS網にBYEリクエストを送信することにより、前記調査対象の前記IP電話端末の通信を切断する、ようにしてもよい。
【0022】
本発明に係る電話番号の調査プログラムは、前記応答メッセージがコード410 Goneである場合に、前記調査対象の前記IP電話端末は移転して電話番号は欠番であると判定し、移転ガイダンスとして送信される音声データをテキストデータへと変換して前記調査対象の前記IP電話端末の移転先の電話番号情報を取得する、ようにしてもよい。
【0023】
また、本発明に係る電話番号の情報提供システムは、上記のうちのいずれかの電話番号の調査装置と、ユーザ端末と、を有し、前記電話番号の調査装置が、前記ユーザ端末から前記IP電話端末についての電話番号調査情報提供要求を受信すると、前記電話番号調査情報提供要求があった前記ユーザ端末に前記電話番号調査判定部が判定した前記IP電話端末の電話番号の使用状況をIP網経由で送信する網インタフェース部を備える、ようにしてもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、1つの側面では、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェースなどを利用してIMS網における電話番号の使用状況を判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施の形態に係る電話番号の調査装置の網接続形態を示す概略図である。
図2】発側固定IMS網と着側固定IMS網との間における、着信側の機器として固定電話が実在し且つ話中でない場合の動作の基本シーケンスを説明する図である。
図3】発側固定IMS網と着側固定IMS網との間における、着信側の機器として固定電話が実在し且つ話中である場合の動作の基本シーケンスを説明する図である。
図4】発側固定IMS網と着側固定IMS網との間における、着信側の機器が欠番である場合の動作の基本シーケンスを説明する図である。
図5】発側固定IMS網と着側固定IMS網との間における、着信側の機器が移転している場合の動作の基本シーケンスを説明する図である。
図6図1の電話番号の調査装置の構成を示すブロック図である。
図7】調査対象のIP電話端末として固定電話が実在し且つ話中でない場合の動作シーケンスのパターン1を説明する図である。
図8】調査対象のIP電話端末として固定電話が実在し且つ話中でない場合の動作シーケンスのパターン2を説明する図である。
図9】調査対象のIP電話端末として固定電話が実在し且つ話中でない場合の動作シーケンスのパターン3を説明する図である。
図10】調査対象のIP電話端末として固定電話が実在し且つ話中である場合の動作シーケンスを説明する図である。
図11】調査対象のIP電話端末が欠番である場合の動作シーケンスを説明する図である。
図12】調査対象のIP電話端末が欠番である場合の動作シーケンスを説明する図である(IPv4、G.711 μ-lawのみ)。
図13】調査対象のIP電話端末が移転している場合の動作シーケンスを説明する図である。
図14】IP電話端末の電話番号の使用状況を調査する仕法の整理を示す図である。
図15】本発明の実施の形態に係る電話番号の情報提供システムのシステム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
【0027】
(網接続形態)
図1は、本発明に係る電話番号の調査装置の具体的な構成態様の一例としての、実施の形態に係る電話番号の調査装置10の網接続形態を示す概略図である。
【0028】
実施の形態に係る電話番号の調査装置10には、着側固定IMS網30(具体的には例えば、IP電話網(VoIP:Voice over Internet Protocol))に接続されている調査対象の複数の固定電話端末(具体的には、IP電話端末50a,50b,50c)が、発側固定IMS網20(具体的には例えば、NGN網)を介して接続されている。なお、実施の形態の説明では、網ごと(言い換えると、契約事業者ごと)のIP電話端末50a,50b,50c各々を相互に区別する必要がないときは、単に「IP電話端末50」と表記する。
【0029】
発側固定IMS網20はSIPサーバ20aを備え、当該SIPサーバ20aによって発側固定IMS網20の動作が管理、制御される。また、着側固定IMS網30はSIPサーバ30a,30b,30cを備え、当該SIPサーバ30a,30b,30cによって着側固定IMS網30の動作が管理、制御される。
【0030】
着側固定IMS網30は、通信事業者(図1に示す例では、事業者A、事業者B、事業者C)ごとに構築され、各々が管理運営するSIPサーバ30a,30b,30cを介して、各々の網ごと(言い換えると、契約事業者ごと)にIP電話端末50a,50b,50cが接続されている。
【0031】
着側固定IMS網30は、SDP(Session Description Protocol)パラメータについて、IP(Internet Protocol)v4のネットワークプロトコル(別言すると、インターネットプロトコル、IPバージョン)に対応しているとともに、メディア種別はaudio(音声)に対応し、メディアのトランスポートプロトコルはRTP/AVPに対応し、音声コーデックはG.711 μ-lawに対応している。
【0032】
0ABJ型の電話番号を持つ固定電話として、着信側の網である着側固定IMS網30に接続されているIP電話端末50を想定する。
【0033】
図1に示す構成において、発信側の機器である電話番号の調査装置10が、着信側の電話端末の電話番号として着側固定IMS網30に接続されているIP電話端末50a,50b,50cの電話番号をダイヤル発信することにより、発側固定IMS網20内のSIPサーバ20a、発信側IBCF(Inter-connection Border Control Function)21、着信側IBCF31、SIPサーバ30a,30b,30c、及び、着信側のIP電話端末50a,50b,50cの順でルーティングが実行される。
【0034】
このとき、電話番号の調査装置10と発側固定IMS網20との間はUNI接続が担保され、また、発側固定IMS網20と着側固定IMS網30との間の事業者間相互接続はIMS相互接続インタフェース(具体的には、発信側IBCF21及び着信側IBCF31)などを介してIMS相互接続が担保されて、SIP信号方式に則り電話番号の調査装置10から発信される特定のSIPメッセージ(詳細については後述する)が着側固定IMS網30へと到達する。
【0035】
なお、図1に示す例における、IP-IP接続によるIMS事業者間の相互接続共通インタフェースであるII-NNI(Network-Network Interface)は、TTC標準のJJ-90.30に規定されている(TTC:Telecommunication Technology Committee;一般社団法人情報通信技術委員会)。
【0036】
ところで、SIPによれば、リアルタイム通信を行うためにメディア情報を含むパケットの符号化方式やパケットの宛先等のアドレスについて端末間でネゴシエーションを行う必要がある。このネゴシエーションのために必要になるのがSDP(Session Description Protocol)と呼ばれる記述言語であり、TTC標準のRFC4566に定義されている。
【0037】
SIPでセッションを確立するためには、まず、発信側がSIPメッセージにメディア情報を記述したリクエストを送信し、着信側がその中から対応可能なメディアを選択したレスポンスを返信することで、通信に使用するメディア情報を発信側と着信側とで共有する。
【0038】
セッションを開始するためにSIPメッセージにメディア情報を記述して送信することをオファーといい、それに対して対応可能なメディア情報を返信することをアンサーという。このオファー/アンサーモデルについてはTTC標準のRFC3264に定義されている。さらに、IMSにおけるSDPメディアネゴシエーション手順については、TTC標準のJJ-90.26に規定されている。
【0039】
図1に示す例における電話番号の調査装置10は、発側固定IMS網20(尚、SIPサーバ20aを含む)及び着側固定IMS網30(尚、SIPサーバ30a,30b,30cを含む)経由で、調査対象となるIP電話端末50へと、INVITE(招待)メソッドのSDPオファー(「INVITEリクエスト」と称する)を送信する際、そのSDPパラメータに、所定のSDPパラメータ(「判定用SDPパラメータ」と称する)を付加して(別言すると、記述して)送信する。
【0040】
INVITEリクエストを送信する際にSDPパラメータに付加される判定用SDPパラメータは、ネットワークプロトコル(別言すると、インターネットプロトコル、IPバージョン)、メディア種別、メディアのトランスポートプロトコル、及び音声コーデックである。
【0041】
INVITEリクエストに対して、着信側のIP電話端末50は、当該のINVITEリクエストに含まれているSDPパラメータと自身が使用可能なSDPパラメータとを比較し、比較の結果(即ち、SDPパラメータの一致/不一致の状況)に応じて、応答メッセージとしてSIPセッションにおける所定コードのレスポンスを返信する。
【0042】
そして、電話番号の調査装置10は、受信した所定コードのレスポンスに基づいて、着信側のIP電話端末50の実在/不在(延いては、IP電話端末50の電話番号の実在/欠番)などを判定する。
【0043】
(基本シーケンス)
図2乃至図5は、IMS相互接続におけるINVITEメソッドによる、着信側の機器としてのIP電話端末50が固定電話である場合の、発側固定IMS網20と着側固定IMS網30との間における動作の基本シーケンスを説明する図である。なお、実施の形態に係る発信側の機器(具体的には、電話番号の調査装置10)と固定電話であるIP電話端末50との間に纏わる動作の基本シーケンスは、図2乃至図5に示す内容に限らず、例えば、TTC標準のJJ-90.30、TTC標準のJJ-90.26、及びTTC標準のTR-1088に規定されている内容に従う。
【0044】
発信側の機器と着信側の機器との間では発側固定IMS網20、発信側IBCF21、着信側IBCF31、及び着側固定IMS網30を介して通信が行われるが、図2乃至図5には、発側固定IMS網20(特に、SIPサーバ20a)と着側固定IMS網30(特に、SIPサーバ30a,30b,30c)との間における通信の内容に着目して、発信側の機器と着信側の機器(具体的には、IP電話端末50)との間に纏わる動作の基本シーケンスが示されている。
【0045】
(実在の場合)
図2は、IMS相互接続におけるINVITEメソッドによる、発側固定IMS網20と着側固定IMS網30との間における、着信側の機器として固定電話(具体的には、IP電話端末50)が実在し且つ話中でなく、発信側の機器が通信を切断する場合の動作の基本シーケンスを説明する図である。
【0046】
発信側の機器は、発側固定IMS網20を介して、着信側の機器の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、着信側の機器へと向けてINVITEリクエストを送信する(F1)。
【0047】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信され(F2)、また、呼び出し音が送出されるとともに、SIPセッションにおいて着信音が鳴っていることを示すコード180 Ringingレスポンスが返信される(F3)。この際、着信側の機器は、呼出しベルが鳴動する。
【0048】
続いて、発側固定IMS網20から着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおける仮応答確認であるPRACK(Provisional Response Acknowledgement)リクエストが送信される(F4)。
【0049】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、PRACK(Provisional Response Acknowledgement)リクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F5)。
【0050】
続いて、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、INVITEリクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F6)。
【0051】
これに対して、発側固定IMS網20から着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスが返信され(F7)、発信側の機器と着信側の機器との間でセッションが確立して通信が開始される。
【0052】
発信側の機器と着信側の機器との間で通信が行われている間に、必要に応じ、発側固定IMS網20から着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいてデータ・情報の更新を要求するUPDATEリクエストが送信され(F8)、これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、UPDATEリクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F9)。
【0053】
その後、(図2に示す例では発信側の機器が通信を切断すると)発側固定IMS網20から着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいてセッションを終了することを示すBYEリクエストが送信され(F10)、これに対して、(図2に示す例では)着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、BYEリクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F11)。これにより、発信側の機器と着信側の機器との間のセッションが終了し、すなわち、発信側の機器と着信側の機器との間の通信が切断される。
【0054】
(話中の場合)
図3は、IMS相互接続におけるINVITEメソッドによる、発側固定IMS網20と着側固定IMS網30との間における、着信側の機器として固定電話(具体的には、IP電話端末50)が実在し且つ話中である場合の動作の基本シーケンスを説明する図である。この基本シーケンスは、TTC標準のTR-1088に規定されている。
【0055】
発信側の機器は、発側固定IMS網20を介して、着信側の機器の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、着信側の機器へと向けてINVITEリクエストを送信する(F1)。
【0056】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいて発信側からリクエストされたメディアリソースが現在ビジー状態であってセッションを開始できないことを示すコード486 Busy Hereレスポンスが返信される(F3)。
【0057】
これに対して、発側固定IMS網20から着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスが返信される(F4)。これにより、発信側の機器からのINVITEリクエストに係るセッションが終了する。
【0058】
(欠番の場合)
図4は、IMS相互接続におけるINVITEメソッドによる、発側固定IMS網20と着側固定IMS網30との間における、着信側の機器(言い換えると、電話番号)が欠番である場合の動作の基本シーケンスを説明する図である。この基本シーケンスは、TTC標準のTR-1088に規定されている。
【0059】
発信側の機器は、発側固定IMS網20を介して、着信側の機器の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、着信側の機器へと向けてINVITEリクエストを送信する(F1)。
【0060】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいて発信側からリクエストされたメディアリソースが見つからないことを示すコード404 Not Foundレスポンスが返信される(F3)。
【0061】
これに対して、発側固定IMS網20から着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスが返信される(F4)。これにより、発信側の機器からのINVITEリクエストに係るセッションが終了する。
【0062】
(移転の場合)
図5は、IMS相互接続におけるINVITEメソッドによる、発側固定IMS網20と着側固定IMS網30との間における、着信側の機器としての固定電話(具体的には、IP電話端末50)が移転している場合の動作の基本シーケンスを説明する図である。この基本シーケンスは、TTC標準のTR-1088に規定されている。
【0063】
発信側の機器は、発側固定IMS網20を介して、着信側の機器の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、着信側の機器へと向けてINVITEリクエストを送信する(F1)。
【0064】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいて呼び出しの進行状況を示すコード183 Session Progressレスポンスが返信される(F3)。
【0065】
さらに、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、RTP(Real time Transport Protocol)として、着信側の機器の電話番号は変更されていることを知らせる移転ガイダンス及び変更後の電話番号(言い換えると、着信側の機器は移転していることを知らせる移転ガイダンス及び移転先の電話番号)が送信される。なお、移転ガイダンスの案内の時間長さは、例えば、60~80秒程度である。
【0066】
移転ガイダンスの終了後、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20へと、SIPセッションにおいて発信側からリクエストされたメディアリソースが以前は存在したが現在は存在しないことを示すコード410 Goneレスポンスが返信される(F4)。
【0067】
これに対して、発側固定IMS網20から着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスが返信される(F5)。これにより、発信側の機器からのINVITEリクエストに係るセッションが終了する。
【0068】
(電話番号の調査装置)
図6は、実施の形態に係る電話番号の調査装置10の構成を示すブロック図である。
【0069】
実施の形態に係る電話番号の調査装置10は、着側固定IMS網30に接続されている複数のIP電話端末50に発側固定IMS網20を介して接続され、調査対象のIP電話端末50に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して(調査対象のIP電話端末50へと向けて)着側固定IMS網30にINVITEリクエストを送信するとともに着側固定IMS網30から応答メッセージを受信し、応答メッセージに応じて調査対象のIP電話端末50の電話番号の使用状況を判定する、ようにしている。
【0070】
電話番号の調査装置10は、網インタフェース部11と、メッセージ交換制御部12と、電話番号調査判定部13と、電話番号履歴生成部14と、電話番号履歴データベース(DB)15と、を含む。
【0071】
網インタフェース部11は、電話番号の調査装置10がSIPプロトコルに準拠した通信を行うための通信インタフェースを担う。
【0072】
メッセージ交換制御部12は、調査対象のIP電話端末50へと判定用SDPパラメータを含むINVITEリクエストを送信し、また、着側固定IMS網30(特に、SIPサーバ30a,30b,30c)からメッセージ(例えば、SIPセッションにおける所定コードのレスポンス)を受信する。
【0073】
電話番号調査判定部13は、メッセージ交換制御部12を介して受信したメッセージ(例えば、SIPセッションにおける所定コードのレスポンス)に応じて、着信側の調査対象のIP電話端末50の実在の有無などを判定し、延いては、調査対象のIP電話端末50の電話番号の有効性(言い換えると、電話番号の使用状況)を判定する。
【0074】
電話番号履歴生成部14は、電話番号調査判定部13での判定結果のそれぞれに判定日時を示すタイムスタンプを付与して記録媒体上に時系列に記録することにより、電話番号履歴データベース15を構築する。
【0075】
電話番号履歴データベース15のデータ構造(言い換えると、収録データ項目)は特定の構造や項目には限定されないものの、電話番号履歴データベース15に格納される電話番号履歴情報は、例えば、1回の調査ごと(言い換えると、INVITEリクエストの送信ごと)の、調査対象である「電話番号」と、着側固定IMS網30から返信される「エラーコード」と、「調査年月日」(即ち、タイムスタンプ)と、「実在/欠番/移転の判定結果」と、着側固定IMS網30から返信されるレイヤーに関する「その他レイヤー情報」と、の組合せを含んでよい。
【0076】
電話番号履歴データベース15に格納される電話番号履歴情報は、また、上記したデータ項目のほかに、例えば、調査対象のIP電話端末50の種別、調査時に判明した移転先あるいは連絡先電話番号である「新加入者番号」、電話番号を所有する「法人名・個人名」、住所や年齢などの「属性情報」、「地図リンク情報」、信用を評価するための「与信情報」を含んでもよい。
【0077】
そして、例えば電話番号「03-XXXX-XXXX」について電話番号の調査装置10によって電話番号の使用状況の調査が実行されると、電話番号履歴データベース15に、電話番号調査判定部13による判定ごとに、調査情報が順次記録され、電話番号履歴情報として蓄積される。
【0078】
なお、電話番号履歴データベース15は、例えば、半導体メモリ、ハードディスク、或いは、DVD(Digital Versatile Disc)等の光メモリなどの大容量記録媒体に実装されてよい。
【0079】
電話番号の調査装置10は、所定のプログラム(尚、実施の形態に係る電話番号の調査プログラムを含む)が記録されたメモリ(図示していない)を内蔵するマイクロプロセッサ、又は所定のプログラムが記録されたメモリ(図示していない)が外付けされたマイクロプロセッサと、通信制御を含む周辺制御を行うLSI(Large Scale Integration)と、を含んで構成される。
【0080】
そして、メモリ(図示していない)に記録された所定のプログラム(尚、実施の形態に係る電話番号の調査プログラムを含む)をマイクロプロセッサが逐次読み出して実行することにより、網インタフェース部11、メッセージ交換制御部12、電話番号調査判定部13、及び電話番号履歴生成部14のそれぞれが構成され、電話番号の調査装置10としての所定の機能が実現される。
【0081】
(電話番号の調査方法)
本発明に係る電話番号の調査方法の具体的な構成態様の一例としての、実施の形態に係る電話番号の調査方法は、着側固定IMS網30に接続されている複数のIP電話端末50に発側固定IMS網20を介して接続されるコンピュータ(具体的には、電話番号の調査装置10)を用いて、調査対象となるIP電話端末50の電話番号の使用状況を調査する方法であり、調査対象のIP電話端末50に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して(調査対象のIP電話端末50へと向けて)着側固定IMS網30にINVITEリクエストを送信するステップと、着側固定IMS網30から応答メッセージを受信するステップと、応答メッセージに応じて調査対象のIP電話端末50の電話番号の使用状況を判定するステップと、を含み、SDPパラメータが、ネットワークプロトコルはIPv4、メディア種別はaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルはRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックはG.711 μ-law及びG.722とされている、ようにしている。
【0082】
以下に説明する電話番号の調査方法は、例えば、コンピュータ(具体的には、電話番号の調査装置10)において電話番号の調査プログラムが実行されて当該プログラムに従って該当する各手順が実行されることによって実施されうる。
【0083】
SDPパラメータとして、判定用SDPパラメータのうち、ネットワークプロトコル(別言すると、インターネットプロトコル、IPバージョン)についてIPv4を記述して(言い換えると、使用して)オファーするとともに、他の判定用SDPパラメータについては下記のように記述される。判定用SDPパラメータに関する下記の記述のことを「IPv4用SDP」と称する。
○メディア種別:audioのみ
○メディアのトランスポートプロトコル:RTP/AVPのみ
○音声コーデック:G.711 μ-law 及び G.722
【0084】
(実在判定/その1)
図7は、SDPパラメータとして、ネットワークプロトコルについてIPv4を記述するとともに判定用SDPパラメータについて上記のIPv4用SDPを記述してオファーした場合で、調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中でない場合の動作シーケンスのパターン1を説明する図である。
【0085】
電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して、調査対象となるIP電話端末50の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、調査対象のIP電話端末50に宛ててINVITEリクエストを送信する(F1)。このとき、INVITEリクエストに含まれるSDPパラメータとして、判定用SDPパラメータ(尚、ネットワークプロトコルはIPv4である)について上記のIPv4用SDPが記述される。
【0086】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信され(F2)、また、呼び出し音が送出されるとともに、SIPセッションにおいて着信音が鳴っていることを示すコード180 Ringingレスポンスが返信される(F3)。この時、着信側の調査対象のIP電話端末50は、呼出しベルが鳴動する。
【0087】
この場合、電話番号の調査装置10の電話番号調査判定部13は、着信側の調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中でない(即ち、調査対象のIP電話端末50の電話番号が実在する)と判定する。
【0088】
続いて、電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいてセッションを終了するための指示であるCANCELリクエストを送信する(F4)。
【0089】
電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、すなわち、コード180 Ringingレスポンスを受信すると、着信側の調査対象のIP電話端末50の呼出しベルの鳴動を停止させるために、即時に(さらに言えば、コード180 Ringingレスポンスの受信とほぼ同時に)、CANCELリクエストを送信する。これにより、着信側の調査対象のIP電話端末50の呼出しベルの鳴動は極めて短い時間で停止する。
【0090】
発信側の機器(具体的には、電話番号の調査装置10)からのCANCELリクエストに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、CANCELリクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F5)とともに、SIPセッションにおいてセッションの終了を示すコード487 Request Terminatedレスポンスが返信される(F6)。
【0091】
これに対して、電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスを返信する(F7)。これにより、電話番号の調査装置10と着信側の調査対象のIP電話端末50との間のセッションが終了し、すなわち、電話番号の調査装置10と着信側の調査対象のIP電話端末50との間の通信が切断される。
【0092】
(実在判定/その2)
IMS相互接続におけるINVITEメソッドによる、発側固定IMS網20と着側固定IMS網30との間における動作の基本シーケンスでは、着信側の機器として固定電話が実在し且つ話中でない場合には(図2参照)、発信側の機器からのINVITEリクエストに対してコード100 Tryingレスポンスの後にコード180 Ringingレスポンスが返信される動作が正常シーケンスである。
【0093】
しかしながら、発明者らの検証によると、IP電話端末50の契約事業者によっては、発信側の機器からのINVITEリクエストに対して、着信側の機器として固定電話が実在し且つ話中でない場合に、コード100 Tryingレスポンスの後に、コード183 Session Progressレスポンスが返信されたり、コード200 OKレスポンスが返信されたりするというイレギュラーな場合が存在する。
【0094】
このため、電話番号の調査装置10の電話番号調査判定部13は、コード180 Ringingレスポンス(図7におけるF3)を受信することなくコード183 Session Progressレスポンス又はコード200 OKレスポンスを受信した場合も、着信側の調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中でない(即ち、調査対象のIP電話端末50の電話番号が実在する)と判定する。
【0095】
図8は、SDPパラメータとして、ネットワークプロトコルについてIPv4を記述するとともに判定用SDPパラメータについて上記のIPv4用SDPを記述してオファーした場合で、調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中でない場合の動作シーケンスのパターン2を説明する図である。
【0096】
電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して、調査対象となるIP電話端末50の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、調査対象のIP電話端末50に宛ててINVITEリクエストを送信する(F1)。このとき、INVITEリクエストに含まれるSDPパラメータとして、判定用SDPパラメータ(尚、ネットワークプロトコルはIPv4である)について上記のIPv4用SDPが記述される。
【0097】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいて呼び出しの進行状況を示すコード183 Session Progressレスポンスが返信される(F3)。
【0098】
続いて、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいて呼び出しの進行状況を示すコード183 Session Progressレスポンスが返信される(F4)とともに、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、INVITEリクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F5)。このとき、電話番号の調査装置10とIP電話端末50との間では通信が確立されている。
【0099】
この場合、電話番号の調査装置10の電話番号調査判定部13は、着信側の調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中でない(即ち、調査対象のIP電話端末50の電話番号が実在する)と判定する。
【0100】
続いて、電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスを送信する(F6)とともに、SIPセッションにおいてセッションを終了することを示すBYEリクエストを送信する(F7)。
【0101】
電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、すなわち、(コード180 Ringingレスポンスを受信することなく)コード200 OKレスポンスを受信すると、着信側の調査対象の機器(即ち、調査対象のIP電話端末50)との間の通信を切断するために、BYEリクエストを送信する。すなわち、コード200 OKレスポンスを受信したときにBYEリクエストを送信して通信を速やかに切断することにより、着信側の調査対象のIP電話端末50との通信中の時間を短くすることができる。
【0102】
発信側の機器(具体的には、電話番号の調査装置10)からのBYEリクエストに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、BYEリクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F8)。これにより、電話番号の調査装置10とIP電話端末50との間のセッションが終了し、すなわち、電話番号の調査装置10とIP電話端末50との間の通信が切断される。
【0103】
(実在判定/その3)
図9は、SDPパラメータとして、ネットワークプロトコルについてIPv4を記述するとともに判定用SDPパラメータについて上記のIPv4用SDPを記述してオファーした場合で、調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中でない場合の動作シーケンスのパターン3を説明する図である。
【0104】
電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して、調査対象となるIP電話端末50の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、調査対象のIP電話端末50に宛ててINVITEリクエストを送信する(F1)。このとき、INVITEリクエストに含まれるSDPパラメータとして、判定用SDPパラメータ(尚、ネットワークプロトコルはIPv4である)について上記のIPv4用SDPが記述される。
【0105】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、INVITEリクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F3)。このとき、電話番号の調査装置10とIP電話端末50との間では通信が確立されている。
【0106】
この場合、電話番号の調査装置10の電話番号調査判定部13は、着信側の調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中でない(即ち、調査対象のIP電話端末50の電話番号が実在する)と判定する。
【0107】
続いて、電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスを送信する(F4)とともに、SIPセッションにおいてセッションを終了することを示すBYEリクエストを送信する(F5)。
【0108】
電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、すなわち、(コード180 Ringingレスポンスを受信することなく)コード200 OKレスポンスを受信すると、着信側の調査対象の機器(即ち、調査対象のIP電話端末50)との間の通信を切断するために、BYEリクエストを送信する。すなわち、コード200 OKレスポンスを受信したときにBYEリクエストを送信して通信を速やかに切断することにより、着信側の調査対象のIP電話端末50との通信中の時間を短くすることができる。
【0109】
発信側の機器(具体的には、電話番号の調査装置10)からのBYEリクエストに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、BYEリクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F6)。これにより、電話番号の調査装置10とIP電話端末50との間のセッションが終了し、すなわち、電話番号の調査装置10とIP電話端末50との間の通信が切断される。
【0110】
(実在判定/話中の場合)
図10は、SDPパラメータとして、ネットワークプロトコルについてIPv4を記述するとともに判定用SDPパラメータについて上記のIPv4用SDPを記述してオファーした場合で、調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中である場合の動作シーケンスを説明する図である。
【0111】
電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して、調査対象となるIP電話端末50の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、調査対象のIP電話端末50に宛ててINVITEリクエストを送信する(F1)。このとき、INVITEリクエストに含まれるSDPパラメータとして、判定用SDPパラメータ(尚、ネットワークプロトコルはIPv4である)について上記のIPv4用SDPが記述される。
【0112】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいて発信側からリクエストされたメディアリソースが現在ビジー状態であってセッションを開始できないことを示すコード486 Busy Hereレスポンスが返信される(F3)。
【0113】
この場合、電話番号の調査装置10の電話番号調査判定部13は、着信側の調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中である(即ち、調査対象のIP電話端末50の電話番号が実在する)と判定する。
【0114】
続いて、電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスを返信する(F4)。これにより、電話番号の調査装置10からのINVITEリクエストに係るセッションが終了する。
【0115】
(欠番判定)
図11は、SDPパラメータとして、ネットワークプロトコルについてIPv4を記述するとともに判定用SDPパラメータについて上記のIPv4用SDPを記述してオファーした場合で、調査対象のIP電話端末50(言い換えると、電話番号)が欠番である場合の動作シーケンスを説明する図である。
【0116】
電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して、調査対象となるIP電話端末50の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、調査対象のIP電話端末50に宛ててINVITEリクエストを送信する(F1)。このとき、INVITEリクエストに含まれるSDPパラメータとして、判定用SDPパラメータ(尚、ネットワークプロトコルはIPv4である)について上記のIPv4用SDPが記述される。
【0117】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいて発信側からリクエストされたメディアリソースが見つからないことを示すコード404 Not Foundレスポンスが返信される(F3)。
【0118】
この場合、電話番号の調査装置10の電話番号調査判定部13は、着信側の調査対象のIP電話端末50は欠番である(即ち、調査対象のIP電話端末50の電話番号は欠番である)と判定する。なお、欠番は、着信側の調査対象のIP電話端末50が解約されている場合を含む。
【0119】
続いて、電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスを返信する(F4)。これにより、電話番号の調査装置10からのINVITEリクエストに係るセッションが終了する。
【0120】
ここで、図12は、SDPパラメータとして、判定用SDPパラメータのうち、ネットワークプロトコル(別言すると、インターネットプロトコル、IPバージョン)についてIPv4を記述してオファーする場合で、IPv4用SDPのうち音声コーデックについてG.711 μ-lawのみを記述した(即ち、G.722を含まない)場合に、調査対象のIP電話端末50(言い換えると、電話番号)が欠番である場合の動作シーケンスを説明する図である。この動作シーケンスのもととなる基本シーケンスは、TTC標準のTR-1088に規定されている。
【0121】
この場合は、電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)からのINVITEリクエスト(F1)に対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいて呼び出しの進行状況を示すコード183 Session Progressレスポンスが返信される(F3)。
【0122】
続いて、電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)から発側固定IMS網20を介して着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおける仮応答確認であるPRACK(Provisional Response Acknowledgement)リクエストが送信され(F4)、これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエスト(ここでは具体的には、PRACKリクエスト)が正常に処理されたことを示すコード200 OKレスポンスが返信される(F5)。
【0123】
この応答は、コード180 Ringingレスポンスを受信することなくコード200 OKレスポンスを受信する点において、着信側の調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在し且つ話中でない場合の動作シーケンスのパターン2と同じである(図8参照)。
【0124】
このため、調査対象のIP電話端末50(言い換えると、電話番号)は実際には欠番であるにもかかわらず、電話番号の調査装置10の電話番号調査判定部13は、着信側の調査対象のIP電話端末50として固定電話が実在すると誤判定してしまう(そして、メッセージ交換制御部12がBYEリクエストを送信する)。
【0125】
このため、SDPパラメータとして、判定用SDPパラメータのうち、ネットワークプロトコルについてIPv4を記述してオファーする場合には、他の判定用SDPパラメータのうち音声コーデックについてG.711 μ-lawに加えてG.722を記述する(即ち、G.711 μ-lawとG.722とを同時オファーする)ようにする。
【0126】
これにより、図11に示すように、電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)からのINVITEリクエスト(F1)に対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいて発信側からリクエストされたメディアリソースが見つからないことを示すコード404 Not Foundレスポンスが返信される(F3)ようにすることができ、着信側の調査対象のIP電話端末50(言い換えると、電話番号)は欠番であると正しく判定することが可能となる。
【0127】
(移転判定)
図13は、SDPパラメータとして、ネットワークプロトコルについてIPv4を記述するとともに判定用SDPパラメータについて上記のIPv4用SDPを記述してオファーした場合で、調査対象のIP電話端末50が移転している場合の動作シーケンスを説明する図である。
【0128】
電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して、調査対象となるIP電話端末50の契約事業者の固定電話網などの着側固定IMS網30経由で、調査対象のIP電話端末50に宛ててINVITEリクエストを送信する(F1)。このとき、INVITEリクエストに含まれるSDPパラメータとして、判定用SDPパラメータ(尚、ネットワークプロトコルはIPv4である)について上記のIPv4用SDPが記述される。
【0129】
これに対して、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいてリクエストを受け付けたことを示すコード100 Tryingレスポンスが返信される(F2)とともに、SIPセッションにおいて呼び出しの進行状況を示すコード183 Session Progressレスポンスが返信される(F3)。
【0130】
さらに、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、RTP(Real time Transport Protocol)として、着信側の機器の電話番号は変更されていることを知らせる移転ガイダンス及び変更後の電話番号(言い換えると、着信側の機器は移転していることを知らせる移転ガイダンス及び移転先の電話番号)が送信される。なお、移転ガイダンスの案内の時間長さは、例えば、60~80秒程度である。
【0131】
移転ガイダンスの終了後、着側固定IMS網30から発側固定IMS網20を介して電話番号の調査装置10(具体的には、メッセージ交換制御部12)へと、SIPセッションにおいて発信側からリクエストされたメディアリソースが以前は存在したが現在は存在しないことを示すコード410 Goneレスポンスが返信される(F4)。
【0132】
この場合、電話番号の調査装置10の電話番号調査判定部13は、着信側の調査対象のIP電話端末50は移転している(即ち、調査対象のIP電話端末50の電話番号は欠番である)と判定する。
【0133】
電話番号の調査装置10は、(何らかの)ガイダンスが送信されてきた場合に当該ガイダンスを録音(別言すると、パケットキャプチャ)して音声データとして保持し、ガイダンスに続いてコード410 Goneレスポンスが返信されたときは、録音・保持した音声データを着信側の調査対象のIP電話端末50の移転先の電話番号を含む音声データとしてメモリやストレージデバイス(いずれも図示していない)に保存するようにしてもよい。
【0134】
電話番号の調査装置10は、さらに、着信側の調査対象のIP電話端末50の移転先の電話番号を含む音声データとして保存された音声データをテキスト変換(即ち、Speech to Text)し、変換後のテキストデータを着信側の調査対象のIP電話端末50の移転先の電話番号を含むテキストデータとしてメモリやストレージデバイス(いずれも図示していない)に保存するようにしてもよい。
【0135】
すなわち、電話番号の調査装置10は、移転ガイダンスを利用して、具体的には、移転ガイダンスとして送信される音声データをテキストデータへと変換して、着信側の調査対象のIP電話端末50の移転先の電話番号情報を取得するようにしてもよい。この場合、電話番号の調査装置10は、音声変換部(図示していない)をさらに含むようにしてよい。
【0136】
続いて、電話番号の調査装置10のメッセージ交換制御部12は、発側固定IMS網20を介して着側固定IMS網30へと、SIPセッションにおいて確認応答を示すACK(Acknowledgment)レスポンスを返信する(F5)。これにより、電話番号の調査装置10からのINVITEリクエストに係るセッションが終了する。
【0137】
(電話番号の調査方法)
図14は、上述の動作シーケンスをふまえた、IP電話端末50の電話番号(具体的には例えば、0ABJ型の固定電話の電話番号)の使用状況(具体的には、実在(空き、話中)、欠番、及び移転)を調査する仕法の整理を示す。
【0138】
通信事業者に接続されるIP電話端末50の0ABJ型の電話番号である固定電話の電話番号の使用状況については、SDPパラメータのうち、ネットワークプロトコル(別言すると、インターネットプロトコル、IPバージョン)についてIPv4を記述するとともに、他のSDPパラメータについてIPv4用SDPを用いてSDPオファー(即ち、INVITEリクエスト)をすることにより、実在(空き、話中)、欠番、及び移転のうちのいずれであるかを的確に判定することができる。
【0139】
(電話番号の調査プログラム)
本発明に係る電話番号の調査プログラムの具体的な構成態様の一例としての、実施の形態に係る電話番号の調査プログラムは、着側固定IMS網30に接続されている複数のIP電話端末50に発側固定IMS網20を介して接続される電話番号の調査装置10(図1図6参照)に実装されるプログラムである。
【0140】
実施の形態に係る電話番号の調査プログラムは、着側固定IMS網30に接続されている複数のIP電話端末50に発側固定IMS網20を介して接続されるコンピュータ(具体的には、電話番号の調査装置10)に、調査対象のIP電話端末50に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して着側固定IMS網30にINVITEリクエストを送信させる処理と、着側固定IMS網30から応答メッセージを受信させる処理と、応答メッセージに応じて調査対象のIP電話端末50の電話番号の使用状況を判定させる処理と、を少なくとも実行させる、ようにしている。
【0141】
そして、実施の形態に係る電話番号の調査プログラムは、SDPパラメータが、ネットワークプロトコルはIPv4、メディア種別はaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルはRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックはG.711 μ-law及びG.722とされている(即ち、IPv4用SDP)、ようにしている。
【0142】
(電話番号の情報提供システム)
図15は、本発明に係る電話番号の情報提供システムの具体的な構成態様の一例としての、実施の形態に係る電話番号の情報提供システム100のシステム構成図である。
【0143】
実施の形態に係る電話番号の情報提供システム100は、1以上のユーザ端末90と、ユーザ端末90とIP網80経由で接続されるとともに図示省略した網(例えば、発側固定IMS網20)と接続される電話番号調査サーバ(具体的には、電話番号の調査装置10)と、を含む。
【0144】
実施の形態に係る電話番号の情報提供システム100は、電話番号調査サーバ(具体的には、電話番号の調査装置10)と、ユーザ端末90と、を有し、電話番号調査サーバ(具体的には、電話番号の調査装置10)が、ユーザ端末90からIP電話端末50についての電話番号調査情報提供要求を受信すると、電話番号調査情報提供要求があったユーザ端末90に電話番号調査判定部13が判定したIP電話端末50の電話番号の使用状況をIP網80経由で送信する網インタフェース部11を備える(図6参照)、ようにしている。
【0145】
電話番号調査サーバ(具体的には、電話番号の調査装置10)は、ユーザ端末90から調査対象の電話番号に関する電話番号調査情報提供要求をIP網80経由で受信すると、電話番号の使用状況の判定結果のそれぞれに判定日時を示すタイムスタンプが付与されて時系列に記録された電話番号履歴情報が格納されている記録媒体(具体的には、電話番号履歴データベース15)を参照し、電話番号調査情報提供要求があったユーザ端末90へとIP網80経由で電話番号履歴情報を送信する。
【0146】
電話番号履歴情報が格納されている記録媒体(具体的には、電話番号履歴データベース15)は、必要なユーザに単独で配布されてもよい。電話番号履歴情報が格納されている記録媒体(電話番号履歴データベース15)は、例えば、通信事業者網に専用線経由で接続される電話番号の調査装置10により生成される、調査対象の電話番号の実在の有無が記録される記録媒体であり、配布先のシステムで検索用に使用されてもよい。
【0147】
電話番号履歴情報が格納されている記録媒体(具体的には、電話番号履歴データベース15)は、着信側の電話端末(具体的には、IP電話端末50としての固定電話)の電話番号の使用状況について有効性を判定した結果の集合体であり、例えば、判定結果のそれぞれに判定日時を示すタイムスタンプが付与されて時系列に記録されているものである。
【0148】
電話番号履歴情報が格納されている記録媒体(具体的には、電話番号履歴データベース15)の配布は、DVDやハードディスクに記録されたデータベースの態様での配布に限らず、通信回線を利用した配布も含まれる。
【0149】
(作用効果)
実施の形態に係る電話番号の調査装置10によれば、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェースなどを利用して、着側固定IMS網30における電話番号の使用状況の的確な調査を実現することが可能となる。このため、発側固定IMS網20とUNI接続可能なSIPプロトコルベースの電話番号調査ツールを導入することにより、新システム基盤への円滑な移行が可能となる。
【0150】
実施の形態に係る電話番号の調査装置10によれば、また、IP電話端末50の電話番号が使用されている状態(有効(実在))と使用されていない状態(無効(欠番))との別を正確に判定することが可能となる。このため、発側固定IMS網20とUNI接続可能なSIPプロトコルベースの電話番号調査ツールを導入することにより、新システム基盤への円滑な移行が可能となる。
【0151】
実施の形態に係る電話番号の調査プログラムによれば、電話番号の調査装置10がメモリ(図示していない)に記録されている当該プログラムを逐次読み出して実行することにより、事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェースなどを利用して、着側固定IMS網30における電話番号の使用状況の的確な調査を実現することが可能となる。このため、発側固定IMS網20とUNI接続可能なSIPプロトコルベースの電話番号調査ツールを導入することにより、新システム基盤への円滑な移行が可能となる。
【0152】
実施の形態に係る電話番号の情報提供システム100によれば、電話番号の調査装置10で判定した、電話番号が使用されている状態(有効(実在))と使用されていない状態(無効(欠番))との別を、当該情報を必要としているユーザに提供することが可能となる。また、電話番号履歴情報が格納されている記録媒体(具体的には、電話番号履歴データベース15)を、当該情報を必要としているユーザへ配布することにより、ユーザサイドで活用することを可能とし、例えば与信などにおいて有用な情報を提供することが可能となる。
【0153】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成態様は上記の実施の形態に限定されるものではなく、上記の実施の形態に、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変形や変更などが加えられた形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0154】
10 電話番号の調査装置
11 網インタフェース部
12 メッセージ交換制御部
13 電話番号調査判定部
14 電話番号履歴生成部
15 電話番号履歴データベース
20 発側固定IMS網
20a SIPサーバ
21 発信側IBCF(Inter-connection Border Control Function)
30 着側固定IMS網
30a SIPサーバ
30b SIPサーバ
30c SIPサーバ
31 着信側IBCF(Inter-connection Border Control Function)
50 IP電話端末
50a IP電話端末
50b IP電話端末
50c IP電話端末
90 ユーザ端末
100 電話番号の情報提供システム
【要約】
【課題】事業者間相互接続にIMS相互接続インタフェースなどを利用してIMS網における電話番号の使用状況を判定する。
【解決手段】電話番号の調査装置10は、着側固定IMS網30に接続されている複数のIP電話端末50に発側固定IMS網20を介して接続され、調査対象のIP電話端末50に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して着側固定IMS網30にINVITEリクエストを送信するとともに着側固定IMS網30から応答メッセージを受信し、応答メッセージに応じて調査対象のIP電話端末50の電話番号の使用状況を判定する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15