IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-15
(45)【発行日】2024-08-23
(54)【発明の名称】照明装置及び投写型映像表示装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/14 20060101AFI20240816BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20240816BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20240816BHJP
   F21V 5/02 20060101ALI20240816BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240816BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20240816BHJP
【FI】
G03B21/14 Z
G03B21/00 F
H04N5/74 A
F21V5/02
F21S2/00 330
F21Y115:30
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019194429
(22)【出願日】2019-10-25
(65)【公開番号】P2021067872
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2022-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】奥野 学
(72)【発明者】
【氏名】伏見 吉正
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/194454(WO,A1)
【文献】特開2016-062013(JP,A)
【文献】米国特許第06185047(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 21/00 ー 21/64
H04N 5/74
F21V 5/02
F21S 2/00
F21Y 115/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源装置から入射角αで入射面に入射する照明光を反射面で反射した後、出射角βで出射面から表示素子に出射する反射部材を備えた照明装置であって、
前記光源装置及び前記反射部材は、前記光源装置からの照明光が前記反射部材の入射面に入射するように配置され、
前記反射部材及び前記表示素子は、前記反射部材からの照明光が前記表示素子の正面である入射面に入射するように配置され、
前記反射部材の反射面は、前記反射部材の入射面に対して設定される直交する二軸に対して、前記反射部材を所定の傾斜角度で傾斜して配置し、
前記反射部材は、三角柱の一部が欠落した切断面である前記出射面を有する形状のプリズムであり、
前記入射角α及び前記出射角βは、前記照明光が前記表示素子の正面である入射面に照射されるときに前記表示素子の水平方向となす角度であり、前記傾斜角度に依存して次式を満た
20°≦|α-β|≦60°
前記直交する二軸は第1及び第2の軸を含み、
第1及び第2の軸に対してさらに直交する第3の軸を含み、
前記反射部材は、
(1)第1の軸と第3の軸とを含む面に平行な面を、第1の軸と第2の軸とに対してそれぞれ所定角度で傾斜して形成された面である反射面と、
(2)第1の軸と第2の軸を含む面に対して並行な面である出射面と、
(3)第1の軸と第3の軸とを含む面に平行な面を、第1の軸に対して所定角度で傾斜して形成された面である入射面とを含む、
前記表示素子の正面である入射面の水平方向は前記第1の軸と平行となるように設定される、
照明装置。
【請求項2】
前記切断面は、前記三角柱の頂点のうち少なくとも1つが欠落して形成されており、
前記頂点は、前記表示素子に最も近い頂点である、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記プリズムは内面反射を利用したプリズムである、請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
請求項1~のうちのいずれか1つに記載の照明装置と、
前記表示素子とを備えた投写型映像表示装置であって、
前記表示素子は、前記照明装置からの照明光を、映像信号に従って変調する光変調素子である、投写型映像表示装置。
【請求項5】
前記光変調素子は、各画素を構成するミラーで前記照明光を反射させるデジタルマイクロミラーである、請求項に記載の投写型映像表示装置。
【請求項6】
前記光変調素子は、所定の複数の波長にそれぞれ対応する複数の光変調素子部を含み、
前記投写型映像表示装置はさらに、
前記反射部材と前記表示素子の間に挿入された別のプリズムであって、前記反射部材からの照明光を、所定の複数の波長の照明光に分離してそれぞれ対応する前記各光変調素子部に出射する前記別のプリズムを備えた、請求項4又は5に記載の投写型映像表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えばプロジェクタなどの投写型映像表示装置に使用される照明装置と、前記照明装置を備えた投写型映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、直交する2軸に関して駆動するデジタルマイクロミラーデバイス(以下、DMD(Digital Micromirror Device)という。)を用いた照明光学系と投写型映像表示装置が開示されている。この従来例では、表示素子でDMDに対して、垂直方向に照明光を入射させるために、例えば三角柱のプリズムを垂直方向に配置し、当該プリズムの一面を一軸方向にのみ傾斜させて、照明光を反射させていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2015/194454号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来例の装置構成では小型化することが難しいという課題があった。
【0005】
本開示は、表示素子に照射される照明光の方向を変換する部材を用いた場合に、照明光の利用効率を低下させることなく、従来例に比較して、装置を小型化にすることができる照明装置と、前記照明装置を備えた投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における照明装置は、
光源装置から入射角αで入射面に入射する照明光を反射面で反射した後、出射角βで出射面から表示素子に出射する反射部材を備えた照明装置であって、
前記反射部材の反射面は、前記反射部材に関する直交する二軸に対して、前記反射部材を所定の回転角度で回転して配置し、
前記反射部材は、三角柱の一部が欠落した切断面である前記出射面を有する形状のプリズムであり、
前記入射角α及び前記出射角βは、前記照明光が前記表示素子の正面に照射されるときに前記表示素子の水平方向となす角度であり、前記回転角度に依存して次式を満たす。
20°≦|α-β|≦60°
【発明の効果】
【0007】
本開示における照明装置は、三角柱の一部が欠落した切断面である前記出射面を有する形状のプリズムである反射部材を用いて、光の方向を変換した場合に、照明装置の光の利用効率を低下させることなく、従来技術に比較して、装置を小型化にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1における照明装置10を備えた投写型映像表示装置1の構成例を示すブロック図
図2A図1の蛍光体ホイール装置15の構成例を示す側面図
図2B図2Aの蛍光体ホイール装置15の正面図
図3図1のダイクロイックミラー107の分光透過率を示すグラフである。
図4A図1のプリズム20の構成例を示すZX面からの正面図
図4B図1のプリズム20の構成例を示すYZ面からの正面図
図5A図4A及び図4Bのプリズム20における入射角α及び出射角βを示す、XY面からの正面図
図5B図4A及び図4Bのプリズム20における入射角α及び出射角βを示す、斜視図
図6A図4A及び図4Bのプリズム20において入射角α=90゜及び出射角β=90゜のときのXY面の正面図
図6B図4A及び図4Bのプリズム20において入射角α=110゜及び出射角β=90゜のときのXY面の正面図
図6C図4A及び図4Bのプリズム20において入射角α=135゜及び出射角β=90゜のときのXY面の正面図
図6D図4A及び図4Bのプリズム20において入射角α=150゜及び出射角β=90゜のときのXY面の正面図
図7】実施の形態2における照明装置10Aを搭載した投写型映像表示装置1Aの構成例を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0010】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。また、同一又は同様の構成要素については同一の符号を付している。
【0011】
(実施の形態1)
以下、図1図5を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成の説明]
[1-1-1.全体の構成]
図1は実施の形態1における照明装置10を備えた投写型映像表示装置1の光学系の構成例を示すブロック図である、以下の説明の便宜上、図1では図中に示すXYZ直交座標系をとるものする。
【0012】
まず、投写型映像表示装置1の光源光学系について説明する。
【0013】
図1において、励起光源であるレーザ光源101は、447nmから462nmの波長幅で青色光を発光し、直線偏光を出射する青色半導体レーザであり、高輝度の照明装置を実現するために、複数の半導体レーザにより構成されている。図1では例示的に5個の青色半導体レーザが並置されて記載しているが、複数の青色半導体レーザがマトリックス状に平面上に配置され、図1では例示的に青色半導体レーザの偏光方向がY軸方向である、S偏光で配置して記載している。
【0014】
光源装置を構成する各レーザ光源101から出射された励起光であるレーザ光は、それぞれ対応するコリメートレンズ102によってコリメートされる。コリメートレンズ102を出射した光は、略平行光になっている。この平行光はレンズ103によって、その全体光束が集光され、レンズ104によって、再び略平行光化される。レンズ104で略平行光化されたレーザ光束は、拡散板105を通過しX軸に対し、所定の角度の回転配置している4分の1波長板106に照射される。ここで、レーザ光は、4分の1波長板106によって楕円偏光となり、光軸に略45度に配置された、ダイクロイックミラー107に入射する。また、拡散板105はガラス平板であり、片面には微細な凹凸が施された拡散面が形成されている。
【0015】
図3図1のダイクロイックミラー107の分光透過率を示すグラフである。図3から明らかなように、青色光は、透過率が50%となる波長がS偏光で465nm、P偏光で442nmの特性で透過又は反射する。また、ダイクロイックミラー107は、緑、赤成分を含む色光は96%以上で透過する特性を有する。
【0016】
ダイクロイックミラー107に-X方向へ入射したレーザ光のうち、S偏光成分はダイクロイックミラー107で反射した後、-Z方向へ出射する一方、P偏光成分はダイクロイックミラー107を透過して-X方向へ出射する。-Z方向へ出射したレーザ光はレンズ108及びレンズ109によって集光され、蛍光体ホイール装置15に形成された蛍光体を励起する。
【0017】
図2A図1の蛍光体ホイール装置15の構成例を示す側面図であり、図2B図2Aの蛍光体ホイール装置15の正面図である。蛍光体ホイール装置15は、図2Aの側面図に示すように、モータ201と、モータ201の回転軸中心15Aを中心として回転駆動される円板形状を有する回転基材202とを含み構成される。回転基材202には、図2Bの正面図に示すように、蛍光体ホイール装置15の回転軸中心15Aから距離R1だけ離隔した円周上において、この円周の内外に所定の幅Wを有する黄色蛍光体部203が形成されている。ここで、レーザ光源101からのレーザ光が蛍光体ホイール装置15の黄色蛍光体部203に集光入射すると、黄色蛍光体部203は励起され、黄色光を発光する。
【0018】
図1に戻り、蛍光体ホイール装置15で得られる黄色光は、蛍光体ホイール装置15から+Z方向に出射される。黄色蛍光体部203で-Z方向に出射された蛍光光は回転基材202で反射して+Z方向に出射される。これら黄色光はレンズ109、108によって平行化されダイクロイックミラー107を透過する。
【0019】
一方、ダイクロイックミラー107を通過した青色半導体レーザの青色光のP偏光は、レンズ110で集光され、4分の1波長板111を透過し、円偏光となり、レンズ110の焦点近傍に配置している反射ミラー112により反射し、再度4分の1波長板111を透過し、S偏光となった後、レンズ110で略平行光になり、ダイクロイックミラー107で反射される。
【0020】
このようにして、蛍光体ホイール装置15からの黄色光と、青色光とが、ダイクロイックミラー107で合成され、白色光として出射され、集光レンズ113で集光されてロッドインテグレータ114に入射する。
【0021】
ロッドインテグレータ114から出射された光は、レンズ115、レンズ116、ミラー117、及びレンズ118を通して、略三角柱形状を有するプリズム20に入射した後、プリズム119、120、121によって、色ごとに分離する。光変調素子であるDMD130、131、132(複数の波長に対応する光変調素子部)により、映像信号に従って入射光が変調され、映像光Pとして出射され、再度プリズム119、120、121によって、色ごとに合成され、投写レンズ140に入射され、投写レンズ140からの出射光が映像光Pとしてスクリーンに拡大投写される。なお、DMD130、131、132は各画素を構成するミラーで照明光を反射させる。
【0022】
[1-1-2.要部の構成]
以下、実施の形態1に係る要部の構成について、図4A図6Dを参照して説明する。なお、図4A図6Dにおいて、X軸とY軸とZ軸とは互いに直交しており、X軸とY軸を含む平面をXY面といい、Y軸とZ軸を含む平面をYZ面といい、Z軸とX軸を含む平面をZX面という。
【0023】
図4A図1のプリズム20の構成例を示すZX面からの正面図であり、図4B図1のプリズム20の構成例を示すYZ面からの正面図である、また、図5A図4A及び図4Bのプリズム20における入射角α及び出射角βを示す、XY面からの正面図であり、図5B図4A及び図4Bのプリズム20における入射角α及び出射角βを示す、斜視図である。図6A図6D図4A及び図4Bのプリズム20の種々の動作を示す図であり、以下の通りである。
【0024】
(1)図6A図4A及び図4Bのプリズム20において入射角α=90゜及び出射角β=90゜のときのXY面の正面図である。
(2)図6B図4A及び図4Bのプリズム20において入射角α=110゜及び出射角β=90゜のときのXY面の正面図である。
(3)図6C図4A及び図4Bのプリズム20において入射角α=135゜及び出射角β=90゜のときのXY面の正面図である。
(4)図6D図4A及び図4Bのプリズム20において入射角α=150゜及び出射角β=90゜のときのXY面の正面図である。
【0025】
次いで、プリズム20の作用について、図4A図6Dを参照して説明する。
【0026】
図4A及び図4Bに示すように、プリズム20の面A、面B及び面Cは以下のように構成されている。
(1)面AはZX面に平行な面を、X軸とY軸の2軸に対してそれぞれ所定角度で回転して形成された面である。
(2)面BはXY面に対して並行な面である。
(3)面CはZX面に平行な面を、X軸に対して所定角度で回転して形成された面である。
【0027】
図5A及び図5Bに示すように、上記の面A,B,Cを有するプリズム20において、Z軸方向からXY面を見たときに、レンズ118からの照明光が、X軸から成す入射角αで、プリズム20の面Cの法線方向に入射点C1(面Cの概ね中央部)に入射した後、面Aの反射点A1で反射する。次いで、反射した照明光は、X軸から成す出射角βで、面Bの出射点B1から面Bに対して直交する方向で出射する。なお、入射角α及び出射角βは、照明光がDMD130,131,132の正面に照射されるときに前記DMD130,131,132の水平方向(X軸方向)となす角度である。
【0028】
図6Aに示すように、プリズム20の面Cを、X軸に平行な基準面Sr上に載置する。このとき、α=β=0゜及び基準面Srから面Cの入射点C1までの高さh1=0である。すなわち、α-β=0°であって、プリズム20を載置するときに、面CのY軸方向の入射点C1が基準面Srにあり、これを基準とする。
【0029】
次いで、図6Bに示すように、プリズム20を、その面Cの端部角点C2を基点としてXY面上で回転角度θ1=20゜だけ回転させる。このとき、α=110゜及びβ=90゜であり、入射点C1の基準面Srからの高さはh1となり、基準面Srからの出射点B1までの高さはh2となる。このとき、入射点C1を原点としてY軸方向に延在させた軸から出射点B1(図6Bにおいて、面Bの左端部に位置する)は距離d1だけ-X軸方向にずれる。このとき、α-β=20°となる。
【0030】
次いで、図6Cに示すように、プリズム20をさらに回転させて、面Cの端部角点C2を基点としてXY面上で回転角度θ1=45゜とする。このとき、α=135゜及びβ=90゜であり、入射点C1の基準面Srからの高さはh1となり、基準面Srからの出射点B1までの高さはh2となる。このとき、入射点C1を原点としてY軸方向に延在させた軸から出射点B1は距離d1だけ-X軸方向にずれる。このとき、α-β=45°となる。
【0031】
さらに、図6Dに示すように、プリズム20をさらに回転させて、面Cの端部角点C2を基点としてXY面上で回転角度θ1=60゜とする。このとき、α=150゜及びβ=90゜であり、入射点C1の基準面Srからの高さはh1となり、基準面Srからの出射点B1までの高さはh2となる。このとき、入射点C1を原点としてY軸方向に延在させた軸から出射点B1は距離d1だけ-X軸方向にずれる。このとき、α-β=60°となる。
【0032】
従って、図6B図6Dに示すように、次式の入射角α及び出射角βの条件で、プリズム20を配置すると、+Y軸方向の当該照明装置10の高さが小さくなり、当該照明装置10を薄型にすることで従来例に比較して小型化できる。なお、面Aで反射した照明光と面CとのX軸方向のずれの距離d1は大きくなる。
【0033】
20°≦|α-β|≦60°
【0034】
[1-1-3.効果等]
本実施の形態において、プリズム20を用いたとき、20°≦|αーβ|≦60°のときにY軸方向に照明装置10の高さを低くすることができ、X軸方向のずれの距離d1が比較的大きくならずに、照明装置10を光の利用効率を低下することなく、従来例に比較して薄型化して小型化できる。
【0035】
以上のように、本実施の形態において、反射面である面Aを有するプリズム20を構成することにより、光の利用効率を低下することなく、照明装置10を小型化することができる。
【0036】
(実施の形態2)
図7は実施の形態2における照明装置10Aを搭載した投写型映像表示装置1Aの構成例を示すブロック図である。図7において、実施の形態2における投写型映像表示装置1Aは、図1の投写型映像表示装置1に比較して、照明装置10に代えて、照明装置10Aを備えたことを特徴とする。ここで、照明装置10Aは、図1の照明装置10に比較して、図7に示すように、プリズム20に代えて、プリズム20と同様の機能を有する全反射ミラー30を備えたことを特徴とする。すなわち、全反射ミラー30を用いてレンズ118からの照明光の角度を変換してもよい。これにより、実施の形態2に係る照明装置10Aは、図1の照明装置10と同様の作用効果を有する。
【0037】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本開示は、光源装置又はプロジェクタなどの投写型映像表示装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0039】
1,1A 投写型映像表示装置
10,10A 照明装置
15 蛍光体ホイール装置
15A 回転軸中心
20 プリズム
30 反射ミラー
101 レーザ光源
102 コリメートレンズ
103,104,108,109,110,113、115,116,118 レンズ
105 拡散板
106 4分の1波長板
117 反射ミラー
107 ダイクロイックミラー
114 ロッドインテグレータ
119,120,121 プリズム
130,131,132 デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)
140 投写レンズ
201 モータ
202 回転基材
203 黄色蛍光体部
A,B,C プリズムの面
A1 入射点
B1 反射点
C1 出射点
Sr 基準面
h1,h2 高さ
d1 距離
α 入射角
β 出射角
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7