(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-15
(45)【発行日】2024-08-23
(54)【発明の名称】情報提供装置及び情報提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240816BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
(21)【出願番号】P 2020164060
(22)【出願日】2020-09-29
【審査請求日】2023-05-22
(73)【特許権者】
【識別番号】304014143
【氏名又は名称】サクサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(73)【特許権者】
【識別番号】591207574
【氏名又は名称】サクサシステムエンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】小林 英章
(72)【発明者】
【氏名】相馬 真樹
(72)【発明者】
【氏名】瀧川 修一
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-152588(JP,A)
【文献】特開2019-133575(JP,A)
【文献】特開2018-146120(JP,A)
【文献】特開2013-196065(JP,A)
【文献】特開2003-173415(JP,A)
【文献】特開2013-206208(JP,A)
【文献】特開2006-048603(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生鮮食品を購買した購買者から、前記購買者が購買した前記生鮮食品の評価結果を取得する評価結果取得部と、
前記購買者を識別するための購買者識別情報と、当該購買者による前記評価結果と、当該評価結果に対応する前記生鮮食品の品名と、当該生鮮食品の生産者を識別するための生産者識別情報と、を関連付けて記憶する記憶部と、
所定の内容の前記評価結果に関連付けて前記記憶部に記憶された前記生鮮食品を前記評価結果に関連付けられた前記生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を前記購買者に提供する情報提供部と、
を有
し、
前記記憶部は、前記購買者が前記生鮮食品を購買した時期を示す購買時期情報を前記評価結果に関連付けて記憶し、
前記情報提供部は、前記所定の内容の前記評価結果に関連付けられた前記購買時期情報が示す時期と同じ時期であることを条件として、前記レコメンド情報を前記購買者に提供する、
情報提供装置。
【請求項2】
生鮮食品を購買した購買者から、前記購買者が購買した前記生鮮食品の評価結果を取得する評価結果取得部と、
前記購買者を識別するための購買者識別情報と、当該購買者による前記評価結果と、当該評価結果に対応する前記生鮮食品の品名と、当該生鮮食品の生産者を識別するための生産者識別情報と、を関連付けて記憶する記憶部と、
所定の内容の前記評価結果に関連付けて前記記憶部に記憶された前記生鮮食品を前記評価結果に関連付けられた前記生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を前記購買者に提供する情報提供部と、
を有し、
前記記憶部は、前記生鮮食品の品名と、前記生鮮食品の旬の時期とを関連付けて記憶し、
前記情報提供部は、前記所定の内容の前記評価結果に関連付けられた前記生鮮食品の旬の時期であることを条件として、前記レコメンド情報を前記購買者に提供する、
情報提供装置。
【請求項3】
生鮮食品を購買した購買者から、前記購買者が購買した前記生鮮食品の評価結果を取得する評価結果取得部と、
前記購買者を識別するための購買者識別情報と、当該購買者による前記評価結果と、当該評価結果に対応する前記生鮮食品の品名と、当該生鮮食品の生産者を識別するための生産者識別情報と、を関連付けて記憶する記憶部と、
所定の内容の前記評価結果に関連付けて前記記憶部に記憶された前記生鮮食品を前記評価結果に関連付けられた前記生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を前記購買者に提供する情報提供部と、
店頭で販売されている前記生鮮食品の品名と当該生鮮食品の生産者名とを示す商品識別情報と、前記購買者識別情報と、を関連付けて取得する情報取得部
と、
を有し、
前記情報提供部は、前記情報取得部が取得した前記購買者識別情報に関連付けて、前記情報取得部が取得した前記商品識別情報が示す品名及び生産者名に対応する前記生鮮食品の前記評価結果が前記記憶部に記憶されている場合に、前記評価結果を前記購買者に提供する、
情報提供装置。
【請求項4】
コンピュータが実行する、
生鮮食品を購買した購買者から、前記購買者が購買した前記生鮮食品の評価結果を取得するステップと、
前記購買者を識別するための購買者識別情報と、当該購買者による前記評価結果と、当該評価結果に対応する前記生鮮食品の品名と、当該生鮮食品の生産者を識別するための生産者識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
所定の内容の前記評価結果に関連付けて前記記憶部に記憶された前記生鮮食品を前記評価結果に関連付けられた前記生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を前記購買者に提供するステップと、
を有
し、
前記記憶部に記憶させるステップにおいて、前記購買者が前記生鮮食品を購買した時期を示す購買時期情報を前記評価結果に関連付けて前記記憶部に記憶させ、
前記レコメンド情報を前記購買者に提供するステップにおいて、前記所定の内容の前記評価結果に関連付けられた前記購買時期情報が示す時期と同じ時期であることを条件として、前記レコメンド情報を前記購買者に提供する、
情報提供方法。
【請求項5】
コンピュータが実行する、
生鮮食品を購買した購買者から、前記購買者が購買した前記生鮮食品の評価結果を取得するステップと、
前記購買者を識別するための購買者識別情報と、当該購買者による前記評価結果と、当該評価結果に対応する前記生鮮食品の品名と、当該生鮮食品の生産者を識別するための生産者識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
所定の内容の前記評価結果に関連付けて前記記憶部に記憶された前記生鮮食品を前記評価結果に関連付けられた前記生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を前記購買者に提供するステップと、
を有し、
前記記憶部に記憶させるステップにおいて、前記生鮮食品の品名と、前記生鮮食品の旬の時期とを関連付けて前記記憶部に記憶させ、
前記レコメンド情報を前記購買者に提供するステップにおいて、前記所定の内容の前記評価結果に関連付けられた前記生鮮食品の旬の時期であることを条件として、前記レコメンド情報を前記購買者に提供する、
情報提供方法。
【請求項6】
コンピュータが実行する、
店頭で販売されている生鮮食品を購買した購買者から、前記購買者が購買した前記生鮮食品の評価結果を取得するステップと、
前記生鮮食品の品名と当該生鮮食品の生産者名とを示す商品識別情報と、前記購買者を識別するための購買者識別情報と、を関連付けて取得するステップと、
前記購買者識別情報と、当該購買者による前記評価結果と、当該評価結果に対応する前記生鮮食品の品名と、当該生鮮食品の生産者を識別するための生産者識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、
所定の内容の前記評価結果に関連付けて前記記憶部に記憶された前記生鮮食品を前記評価結果に関連付けられた前記生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を前記購買者に提供するステップと、
を有し、
前記レコメンド情報を前記購買者に提供するステップにおいて、前記商品識別情報と前記購買者識別情報とを関連付けて取得するステップにおいて取得した前記購買者識別情報に関連付けて、当該ステップにおいて取得した前記商品識別情報が示す品名及び生産者名に対応する前記生鮮食品の前記評価結果が前記記憶部に記憶されていることを条件として、前記評価結果を前記購買者に提供する、
情報提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を購入した購買者に対して情報を提供するための情報提供装置及び情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品の購買者の過去の購買履歴に基づいて、購買者に推奨する商品を示すレコメンド情報を提供する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
野菜、果物又は魚介類等の生鮮食品の味は、生産者によって異なる。従来の方法を用いて、購買者が過去に購買した生鮮食品を購買者にレコメンドする場合、生鮮食品の生産者によっては、購買者の嗜好に合わない生鮮食品をレコメンドしてしまうおそれがあるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、購買者の嗜好に合った生鮮食品に関する情報を購買者に提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報提供装置は、生鮮食品を購買した購買者から、前記購買者が購買した前記生鮮食品の評価結果を取得する評価結果取得部と、前記購買者を識別するための購買者識別情報と、当該購買者による前記評価結果と、当該評価結果に対応する前記生鮮食品の品名と、当該生鮮食品の生産者を識別するための生産者識別情報と、を関連付けて記憶する記憶部と、所定の内容の前記評価結果に関連付けて前記記憶部に記憶された前記生鮮食品を前記評価結果に関連付けられた前記生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を前記購買者に提供する情報提供部と、を有する。
【0007】
前記記憶部は、前記購買者が前記生鮮食品を購買した時期を示す購買時期情報を前記評価結果に関連付けて記憶し、前記情報提供部は、前記所定の内容の前記評価結果に関連付けられた前記購買時期情報が示す時期と同じ時期であることを条件として、前記レコメンド情報を前記購買者に提供してもよい。
【0008】
前記記憶部は、前記生鮮食品の品名と、前記生鮮食品の旬の時期とを関連付けて記憶し、前記情報提供部は、前記所定の内容の前記評価結果に関連付けられた前記生鮮食品の旬の時期であることを条件として、前記レコメンド情報を前記購買者に提供してもよい。
【0009】
店頭で販売されている前記生鮮食品の品名と当該生鮮食品の生産者名とを示す商品識別情報と、前記購買者識別情報と、を関連付けて取得する情報取得部をさらに有し、前記情報提供部は、前記情報取得部が取得した前記購買者識別情報に関連付けて、前記情報取得部が取得した前記商品識別情報が示す品名及び生産者名に対応する前記生鮮食品の前記評価結果が前記記憶部に記憶されている場合に、前記評価結果を前記購買者に提供してもよい。
【0010】
前記記憶部は、前記購買者が過去に前記生鮮食品を購買した日を示す購買日情報を前記評価結果に関連付けて記憶し、前記情報提供部は、前記購買日情報が示す過去の購買日を前記評価結果とともに提供してもよい。
【0011】
本発明の第2の態様に係る情報提供方法は、コンピュータが実行する、生鮮食品を購買した購買者から、前記購買者が購買した前記生鮮食品の評価結果を取得するステップと、前記購買者を識別するための購買者識別情報と、当該購買者による前記評価結果と、当該評価結果に対応する前記生鮮食品の品名と、当該生鮮食品の生産者を識別するための生産者識別情報と、を関連付けて記憶部に記憶させるステップと、所定の内容の前記評価結果に関連付けて前記記憶部に記憶された前記生鮮食品を前記評価結果に関連付けられた前記生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を前記購買者に提供するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、購買者の嗜好に合った生鮮食品に関する情報を購買者に提供できるようにするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本実施形態に係る情報提供方法を実施した情報提供サービスの概要を示す図である。
【
図2】第1の実施形態に係る情報提供システムSの概要を説明するための図である。
【
図3】情報提供装置10の構成を説明するための図である。
【
図4】購買履歴データベースの一例を示す図である。
【
図5】第1の実施形態に係る情報提供装置10が購買者にレコメンド情報を提供する動作の一例を示すフローチャートである。
【
図6】第2の実施形態に係る情報提供サービスの概要を説明するための図である。
【
図7】第2の実施形態に係る情報提供システムSの概要を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<第1の実施形態>
[情報提供サービスの概要]
図1は、本実施形態に係る情報提供方法を実施した情報提供サービスの概要を示す図である。情報提供サービスは、生鮮食品の購買者から、購入した生鮮食品の評価を受け付けて、生産者に対して評価結果をフィードバックするとともに、評価に基づいた広告を購買者に提供するサービスである。
【0015】
図1に示すように、生産者から販売店に納入された生鮮食品は、購買者に販売される(
図1における(1))。販売店は、例えばPOSシステムにおいて記録された購買履歴をデータベースに登録する(
図1における(2))。
【0016】
購買者は、販売店が提供する評価用のウェブサイトを介して、商品の評価結果をデータベースに入力する(
図1における(3))。入力された評価結果は販売店に通知され(
図1における(4))、販売店は評価結果を生産者に通知する(
図1における(5))。その後、販売店は、購買者が良い評価をした生産者が生産した生鮮食品が納入された場合に(
図1における(6))、購買者に対して広告(以下、「レコメンド情報」という)を提供する(
図1における(7))。本サービスにより、購買者は、購買者の嗜好に合った生鮮食品に関する情報を得て、嗜好に合った生鮮食品を再び購買することができる。
【0017】
なお、購買者は、評価結果を入力する際に、評価用のウェブサイトにおいて自身の会員カード又はポイントカードの識別情報を入力して購買履歴を参照することができる。販売店が購買履歴をデータベースに登録していない場合、購買者は、商品名で検索したり商品に貼付された識別情報を読み取ったりすることにより、購買した商品の評価結果を入力してもよい。
【0018】
[情報提供システムSの概要]
図2は、第1の実施形態に係る情報提供システムSの概要を説明するための図である。情報提供システムSは、一以上の店舗端末1と、複数の購買者端末2と、情報提供装置10とを備える。
図1においては、複数の店舗端末1が示されている。複数の店舗端末1と複数の購買者端末2と情報提供装置10とは、ネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、例えばインターネットを含む。
【0019】
店舗端末1は、野菜、果実、及び魚介などの生鮮食品を提供する販売者が使用する情報端末であり、例えばコンピュータ又はスマートフォンである。販売者は、店舗端末1が実行可能なアプリケーションソフトウエアを用いて、生鮮食品取得情報を情報提供装置10に送信することができる(
図2における(1))。生鮮食品取得情報は、例えば販売者が取得した生鮮食品の品名、当該生鮮食品の生産者、及び当該生鮮食品の取得日又は取得予定日を含む。
【0020】
購買者端末2は、生鮮食品を購買する購買者が使用する情報端末であり、例えばコンピュータ又はスマートフォンである。購買者は、購買者端末2が実行可能なアプリケーションソフトウエアを用いて、購買した生鮮食品を評価し、当該生鮮食品の評価結果と購買日とを情報提供装置10に送信することができる(
図2における(2))。
【0021】
評価結果は、評価の対象の生鮮食品を再び購買したいか否かを示す情報を含み、例えば「購買したい」「どちらとも言えない」「購買したくない」のうちの1つを示す。以下の説明では、「購買したい」を示す評価結果を「高評価」という場合がある。
【0022】
購買者端末2は、例えば購買した生鮮食品に関連付けられたQRコード(登録商標)等の識別情報を、購買者端末2が備える読み取り装置を用いて読み取ることにより、生鮮食品を識別するための商品識別情報を抽出する。商品識別情報は、例えば生鮮食品の品名と生産者名とを含む。購買者端末2は、商品識別情報を抽出した生鮮食品を評価する画面を購買者端末2が備えるディスプレイに表示する。購買者端末2は、購買者が評価画面において入力した評価結果と、購買者を識別するための購買者識別情報と、商品識別情報と、を関連付けて情報提供装置10に送信する。
【0023】
情報提供装置10は、生鮮食品のレコメンド情報を複数の購買者に提供する装置であり、例えば、生鮮食品の販売者のサーバ、又は生鮮食品の広告を配信するサービスを提供する事業者のサーバである。レコメンド情報は、購買者に購買をすすめる生鮮食品の品名が含まれる情報であり、例えば電子メールで通知される。
【0024】
情報提供装置10は、店舗端末1が送信した生鮮食品取得情報と複数の購買者端末2それぞれが送信した複数の評価結果それぞれとを関連付けて記憶する。例えば、情報提供装置10は、購買者の識別情報、当該購買者の評価結果、当該評価結果に対応する生鮮食品の品名、及び当該生鮮食品の生産者を識別する生産者識別情報を関連付けて記憶媒体(例えばハードディスク)に記憶する。
【0025】
情報提供装置10は、検索した生鮮食品の品名に関連付けられた生産者から当該生鮮食品が入荷した場合、又は入荷する見込みがある場合、当該生鮮食品を高く評価した購買者に対するレコメンド情報を生成する(
図2における(3))。情報提供装置10は、入荷した生鮮食品又は入荷する見込みがある生鮮食品を高く評価した購買者の購買者端末2に、レコメンド情報を提供する(
図2における(4))。
【0026】
以上のように、情報提供システムSは、購買者が購買した生鮮食品の品名、生産者、及び評価結果を関連付けて記憶する。そして、情報提供システムSは、購買者が高評価した生鮮食品に関連付けられた生産者から当該生鮮食品が入荷した場合、又は入荷する見込みがある場合は当該購買者にレコメンド情報を提供する。その結果、情報提供システムSは、購買者の嗜好に合った生鮮食品に関する情報を提供することができる。
【0027】
なお、販売者は、店舗端末1が情報提供装置10から複数の購買者の評価結果を取得することにより、取得した評価結果を生産者に伝えてもよい。生産者は、例えば生産者が有する情報端末を、ネットワークNを介して情報提供装置10と接続することにより、販売者を介さずに評価結果を取得してもよい。
【0028】
[情報提供装置10の構成]
図3は、情報提供装置10の構成を説明するための図である。情報提供装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。制御部13は、情報取得部131と、評価結果取得部132と、情報提供部133とを有する。
【0029】
通信部11は、ネットワークNを介して店舗端末1及び購買者端末2との間でデータを送受信するための通信インターフェースであり、例えば通信コントローラを有する。通信部11は、店舗端末1及び購買者端末2から受信したデータを制御部13に入力し、制御部13から入力されたデータを購買者端末2に送信する。
【0030】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体を有する。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶している。記憶部12は、複数のデータベースを有しており、情報提供部133がレコメンド情報を生成するために用いられる各種の情報をデータベースに記憶している。記憶部12は、例えば、各購買者の購買履歴が含まれる購買履歴データベースを記憶している。
【0031】
購買履歴データベースにおいては、例えば、購買者を識別するための情報と、購買者が過去に購買した生鮮食品を識別するための情報と、購買者の評価結果とが関連付けられている。購買者を識別するための情報は、例えば購買者ID、購買者の氏名、及び購買者の連絡先を含む。生鮮食品を識別するための情報は、例えば品名、生産者及び購買時期を含む。情報提供装置10は、購買履歴データベースに登録されるデータを、店舗端末1又は購買者端末2から取得する。
【0032】
図4は、購買履歴データベースの一例を示す図である。記憶部12は、購買者それぞれに関連付けて、
図4に示すような情報を記憶している。
図4においては、生鮮食品の種類である大分類、中分類、小分類と、生鮮食品の品名と、生鮮食品の生産者を識別するための生産者IDと、購買者の購買時期を示す購買時期情報と、購買者の評価結果とが関連付けられている。
【0033】
購買者の評価結果は、購買者が購買した生鮮食品を再び購買したいか否かを示しており、「a」は「購買したい」を示し、「b」は「どちらとも言えない」を示し、「c」は「購買したくない」を示す。
図4においては、例えば、生鮮食品の種類(小分類)が「春キャベツ」で、生鮮食品の品名が「はるキャベツ」の生産者IDとして、「CCC」と「DDD」とが示されている。そして、「CCC」が示す生産者が生産した「はるキャベツ」は、高評価を示す「a」と評価されている。一方、「DDD」が示す生産者が生産した「はるキャベツ」は、低評価を示す「c」と評価されている。
【0034】
このように、記憶部12は、購買者を識別するための購買者識別情報である購買者IDと、当該購買者による評価結果と、当該評価結果に対応する生鮮食品の品名と、当該生鮮食品の生産者を識別するための生産者識別情報である生産者IDと、を関連付けて記憶する。このような購買履歴データベースを記憶部12が記憶することで、情報提供装置10は、購買者が良い評価をした生鮮食品に関する情報を購買者に提供することができる。
【0035】
また、
図4に示す例において、記憶部12は、購買者が生鮮食品を購買した時期を示す購買時期情報を評価結果に関連付けて記憶している。記憶部12は、評価結果と当該評価結果に対応する生鮮食品の購買時期情報とを購買者端末2から取得し、取得した評価結果と購買時期情報とを関連付けて記憶する。このように記憶部12が記憶することで、情報提供装置10は、購買者が良い評価をした生鮮食品を購買した時期を特定し、同じ時期に、良い評価がされた生鮮食品に関する情報を購買者に提供することができる。
【0036】
記憶部12は、生鮮食品の品名と、生鮮食品の旬の時期とを関連付けて記憶してもよい。記憶部12は、例えば、店舗端末1から取得した生鮮食品の旬の時期のデータと生鮮食品の品名とに基づいて作成された、品名と旬の時期とが関連付けられた生鮮食品データベースを記憶してもよい。
【0037】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより、情報取得部131、評価結果取得部132、及び情報提供部133として機能する。情報取得部131は、店舗端末1が出力した各種の情報を取得する。
【0038】
情報取得部131は、例えば、購買者が購買した生鮮食品の品名及び購買日を示す情報を取得する。また、情報取得部131は、生鮮食品の品名と生鮮食品の生産者名と生鮮食品の取得日又は取得予定日とを関連付けて取得する。情報取得部131は、例えば、生鮮食品が販売店に入荷した時点又は生鮮食品の入荷予定日を生産者が販売店に連絡した時点において、販売店の職員が店舗端末1に入力した生鮮食品の取得日又は取得予定日を取得する。
【0039】
情報取得部131は、店頭で販売されている生鮮食品の品名と当該生鮮食品の生産者名とを示す商品識別情報と、購買者識別情報である購買者IDと、を関連付けて取得してもよい。情報取得部131は、生産者に関する情報及び購買者に関する情報を店舗端末1から取得してもよい。
【0040】
評価結果取得部132は、生鮮食品を購買した購買者から、購買者が購買した生鮮食品の評価結果を取得する。評価結果取得部132は、例えば、購買者IDと購買者IDが示す購買者が購買した生鮮食品の品名と当該生鮮食品の評価結果とを関連付けて購買者端末2から取得する。
【0041】
情報提供部133は、生鮮食品のレコメンド情報を購買者に提供する。情報提供部133は、例えば通信部11を介して、レコメンド情報を購買者端末2に送信する。生鮮食品は、同じ種類又は品名であっても、生産者によっては味が異なる場合がある。そのため、購買者が過去に高く評価した生鮮食品と同じ種類又は品名の生鮮食品を再び購買したとしても、購買者は当該生鮮食品を再び高く評価するとは限らない。そこで、情報提供部133は、所定の内容の評価結果に関連付けて記憶部12に記憶された生鮮食品を評価結果に関連付けられた生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を購買者に提供する。所定の内容の評価結果は、購買者が生鮮食品を再び購買したいと評価した結果であり、例えば、
図3に示す「a」の評価結果である。
【0042】
情報提供部133は、例えば、情報取得部131が取得した生鮮食品の品名と生産者名と取得日とに基づいて、
図4に示す「はるキャベツ」が生産者「CCC」から販売店に入荷したことを特定する。情報提供部133は、記憶部12が記憶している購買履歴データベースを検索することにより、生産者「CCC」が生産した「はるキャベツ」を「a」と評価した購買者を特定する。情報提供部133は、生産者「CCC」が生産した「はるキャベツ」が含まれるレコメンド情報を、特定した購買者が使用する購買者端末2に通知する。
【0043】
このように、情報提供部133は、入荷した生鮮食品の品名及び生産者を特定し、過去に同じ品名及び生産者の生鮮食品を高く評価した購買者を検索する。そして、情報提供部133は、検索することにより特定した購買者に、入荷した生鮮食品のレコメンド情報を通知する。このように動作することで、情報提供部133は、購買者の嗜好に合った生鮮食品に関する情報を提供できる。
【0044】
情報提供部133は、所定の内容の評価結果に関連付けられた購買時期情報が示す時期と同じ時期であることを条件として、レコメンド情報を購買者に提供してもよい。情報提供部133は、例えば、
図4に示す評価結果「a」に関連付けられた生鮮食品である「Tいちご」の購買時期が「2020年3月2日」であることを特定する。続いて、情報提供部133は、例えば現時点が、高い評価結果がなされた生鮮食品の購買日から所定の範囲内(例えば「2021年2月」又は「2021年3月」)である場合、「Tいちご」を含むレコメンド情報を購買者端末2に通知する。所定の範囲は、同等の品質であると想定される範囲であり、例えば生鮮食品ごとに定められている。
【0045】
生鮮食品は、同じ種類又は品名であっても、提供する時期によっては味が異なる場合がある。そのため、購買者が過去に高く評価した生鮮食品と同じ種類又は品名の生鮮食品を再び購買したとしても、購買者は当該生鮮食品を再び高く評価するとは限らない。そこで、情報提供部133は、購買者が高く評価した生鮮食品に関連付けられた購買時期と同じ時期に当該生鮮食品のレコメンド情報を購買者端末2に通知する。このように動作することで、情報提供部133は、購買者が高く評価した時点における味と同等の味をもつ生鮮食品のレコメンド情報を購買者に提供できる。
【0046】
情報提供部133は、所定の内容の評価結果に関連付けられた生鮮食品の旬の時期であることを条件として、レコメンド情報を購買者に提供してもよい。情報提供部133は、例えば記憶部12に記憶されている生鮮食品の種類又は品名と当該生鮮食品の旬の時期とが関連付けられた情報に基づいて、購買者が高く評価した生鮮食品の旬の時期を特定する。情報提供部133は、特定した生鮮食品の旬の時期に現時点が含まれる場合に限り、当該生鮮食品のレコメンド情報を購買者端末2に通知する。
【0047】
情報提供部133は、例えば
図4に示す評価結果「a」に関連付けられた生成食品である「あじ」の旬の時期が6月から8月であることを特定する。情報提供部133は、現時点が6月から8月の間に含まれる場合に限り、「あじ」を含むレコメンド情報を購買者端末2に通知する。このように動作することで、情報提供部133は、購買者が高く評価した生鮮食品の旬の時期に、当該生鮮食品を含むレコメンド情報を提供できる。その結果、情報提供部133は、購買者が満足する確率が高い生鮮食品をレコメンドすることができる。また、情報提供部133は、購買者の嗜好に合った生鮮食品の旬の時期を購買者が逃してしまう可能性を低くすることができる。
【0048】
[情報提供装置10のフローチャート]
図5は、第1の実施形態に係る情報提供装置10が購買者にレコメンド情報を提供する動作の一例を示すフローチャートである。評価結果取得部132は、購買者端末2が出力した購買者の評価結果を取得する(S11)。評価結果取得部132は、取得した評価結果を記憶部12が有するデータベースに記憶させる(S12)。
【0049】
情報取得部131は、店舗端末1が出力した生鮮食品の品名及び生産者名を示す商品識別情報を取得する。情報提供部133は、情報取得部131が取得した商品識別情報が示す生鮮食品の品名と生産者名とに対応する評価結果を記憶部12が有するデータベースから取得する。情報提供部133は、取得した評価結果が所定の内容の評価結果である場合(S13のYES)、且つ、評価結果に関連付けられた生鮮食品の過去の購買時期が現時点と同じである場合(S14のYES)、購買者端末2に当該生鮮食品を含むレコメンド情報を提供する(S15)。
【0050】
一方、情報提供部133は、取得した評価結果が所定の内容の評価結果ではない場合(S13のNO)、又は、評価結果に関連付けられた生鮮食品の過去の購買時期が現時点と異なる場合(S14のNO)、当該生鮮食品を含むレコメンド情報を購買者端末2に通知しない。
【0051】
レコメンド情報を提供する処理を終了する操作が行われていない場合(S16のNO)、情報提供装置10は、S11からS16までの処理を繰り返す。レコメンド情報を提供する処理を終了する操作が行われた場合(S16のYES)、情報提供装置10は、処理を終了する。
【0052】
[第1の実施形態に係る情報提供装置10の効果]
以上説明したように、情報提供装置10は、購買者が購買した生鮮食品の評価結果を取得する評価結果取得部132と、購買者ID、当該購買者IDが示す購買者による評価結果、当該評価結果に対応する生鮮食品の品名、当該生鮮食品の生産者を示す生産者IDとを記憶する記憶部12とを有する。
【0053】
そして、情報提供部133は、所定の内容の評価結果に関連付けられた生鮮食品の品名が示す生鮮食品を当該評価結果に関連付けられた生産者IDが示す生産者から取得した場合又は取得できる場合に、当該生鮮食品の品名を含むレコメンド情報を購買者に提供する。
【0054】
このように動作することで、情報提供装置10は、例えば購買者が購買者の嗜好に合うと評価した生鮮食品と同じ生産者が生産した当該生鮮食品を含むレコメンド情報を購買者に提供できる。その結果、情報提供装置10は、生産者ごとに同じ品名の生鮮食品の味又は鮮度が異なる場合であっても、購買者の嗜好に合った生鮮食品に関する情報を購買者に提供することができる。
【0055】
また、情報提供システムSによれば、販売店が購買者による評価結果を得ることができるので、高い評価が行われた生鮮食品の生産者からの取引を増やすとともに、高い評価が行われた生鮮食品の広告を行うことで、売上を増やすことが可能になる。さらに、情報提供システムSによれば、生産者が購買者による評価結果を知ることもできるので、生産する生鮮食品の種類や量を調整しやすくなる。
【0056】
<第2の実施形態>
図6は、第2の実施形態に係る情報提供サービスの概要を説明するための図である。
図6は、販売店の生鮮食品売場の一部を示す図であり、生鮮食品売場を上方から見た状態を示す模式図である。
図6に示す生鮮食品売場には、複数の売場A(A1~A3)が設置されている。売場A1は生産者CCCが生産した「はるキャベツ」が、売場A2は生産者EEEが生産した「Fトマト」が、売場A3は生産者ZZZが生産した「Tいちご」が、それぞれ陳列されている。
【0057】
複数の売場Aそれぞれは、物体Bが設置されている。物体Bは、例えばQRコードが表示されているタブレット、又はQRコードが印刷された紙等である。複数の物体B(B1~B3)は、それぞれ異なるQRコードを表示する。購買者は、購買者端末2が備える読み取り装置(例えばカメラ)を用いて物体Bが示すQRコードを読み取ることにより、物体Bが設置されている売場Aに陳列された生鮮食品の商品識別情報を抽出できる。商品識別情報は、例えば生鮮食品の品名及び生産者名を示す情報である。
【0058】
例えば、購買者は、物体B1が示すQRコードを読み取ることにより、品名「はるキャベツ」、生産者「CCC」を含む商品識別情報を抽出できる。第2の実施形態に係る情報提供サービスは、購買者が購買者端末2を用いて店頭で読み取った商品識別情報に基づいて、購買者が、同じ生産者が生産した生鮮食品に対する過去の評価結果を確認できるようにするサービスである。本情報提供サービスにおいては、第1の実施形態で説明した手順により購買者が購買者端末2で入力して情報提供装置10に記憶されている評価結果が利用される。
【0059】
図7は、第2の実施形態に係る情報提供システムSの概要を説明するための図である。情報提供システムSは、購買者端末2と、情報提供装置10とを備える。購買者端末2と情報提供装置10とは、ネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、例えばインターネットを含む。
【0060】
購買者端末2は、店頭の複数の売場それぞれに表示されたQRコードを読み取ることにより、売場に陳列されている生鮮食品の商品識別情報を取得する。購買者端末2は、取得した商品識別情報と購買者端末2が有する購買者識別情報とを関連付けて情報提供装置10に送信する(
図7における(1)及び(2))。情報提供装置10は、取得した購買者識別情報に関連付けて、取得した商品識別情報に対応する生鮮食品に対する過去の評価結果が記憶されているか否かを判定する。情報提供装置10は、取得した商品識別情報が関連付けられた過去の評価結果を特定できた場合(
図7における(3))、特定した過去の評価結果を購買者端末2に提供する(
図7における(4))。
【0061】
以上のように、情報提供システムSは、購買者が生鮮食品の売場に表示されているQRコードを読み取ることにより抽出した商品識別情報に基づいて、情報提供装置10が、当該商品識別情報が示す生鮮食品に関連付けられた過去の評価結果を購買者に提供する。購買者は、提供された評価結果を確認することで、販売されている生鮮食品を購買するかどうかを判断することができる。その結果、購買者は、自身が過去に高い評価をした生鮮食品と同じ生産者が生産した生鮮食品を購買しやすくなり、自身が過去に低い評価をした生鮮食品と同じ生産者が生産した生鮮食品を購買しないようにしやすくなる。
【0062】
[情報提供装置10の構成]
第2の実施形態に係る情報提供装置10の構成は、
図3に示す情報提供装置10の構成と同じである。情報取得部131は、例えば店頭で販売されている生鮮食品の品名と当該生鮮食品の生産者名とを示す商品識別情報と、購買者識別情報と、を関連付けて取得する。情報取得部131は、購買者端末2が送信した、店舗を訪れた購買者の購買者識別情報と売場に表示されているQRコードを読み取ることにより抽出した商品識別情報とを関連付けて取得する。
【0063】
情報提供部133は、例えば、情報取得部131が取得した購買者識別情報に関連付けて、情報取得部131が取得した商品識別情報が示す品名及び生産者名に対応する生鮮食品の評価結果が記憶部12に記憶されている場合に、評価結果を購買者に提供する。情報提供部133は、購買者識別情報に関連付けられた評価結果を記憶部12から取得し、取得した評価結果のうち商品識別情報が示す品名及び生産者名に対応する生鮮食品の評価結果を特定する。情報提供部133は、特定した評価結果を購買者端末2に送信する。
【0064】
このように動作することで、情報提供部133は、店頭で販売されている生鮮食品に対応する購買者の過去の評価結果を、店頭で購買する購買者に提供できる。その結果、購買者は、過去の評価結果を失念していたとしても、過去の評価結果に基づいて、自身の嗜好に合った生鮮食品を購買できる。
【0065】
また、購買者が過去に生鮮食品を購買した日を示す購買日情報を評価結果に関連付けて記憶部12が記憶している場合、情報提供部133は、購買日情報が示す過去の購買日を評価結果とともに提供してもよい。このように動作することで、購買者は、過去の購買日に基づいて生鮮食品を購買するかの判断をすることができる。
【0066】
例えば、購買者は、過去の購買日が「6月10日」であり、現時点の購買日が「12月10日」である場合、過去の購買日と現時点の購買日とは時期が異なるため、過去の評価結果に基づいて購買を判断することを中止できる。一方、過去の購買日が「6月10日」であり、現時点の購買日が「6月15日」である場合、過去の購買日と現時点の購買日とは時期が同じであるため、購買者は、過去の評価結果に基づいて購買できると判断できる。
【0067】
[第2の実施形態に係る情報提供装置10の効果]
以上説明したように、情報提供装置10は、店頭を訪れた購買者の購買者識別情報と売場に陳列されている生鮮食品の商品識別情報とを関連付けて取得する情報取得部131を有する。そして、情報提供部133が、購買者識別情報が示す購買者の過去の評価結果のうち、商品識別所法が示す商品の品名及び生産者名に対応する評価結果を購買者端末2に送信することで、購買者は、過去の評価結果を参照しながら生鮮食品を購買できる。その結果、購買者は、過去の評価結果を失念していたとしても、過去の評価結果に基づいて、自身の嗜好に合った生鮮食品を購買できる。
【0068】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0069】
1 店舗端末
2 購買者端末
10 情報提供装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 情報取得部
132 評価結果取得部
133 情報提供部