(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-15
(45)【発行日】2024-08-23
(54)【発明の名称】支援装置、支援方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20240816BHJP
【FI】
G06Q50/06
(21)【出願番号】P 2020019372
(22)【出願日】2020-02-07
【審査請求日】2022-12-27
(73)【特許権者】
【識別番号】721011659
【氏名又は名称】LightBank株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】加賀谷 史央
【審査官】阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-269463(JP,A)
【文献】特開2006-252057(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー環境提供のための1種類以上のハードウェアと、エネルギーサービスとを提供するエネルギー環境提供サービスの支援装置であって、
エネルギー供給会社のエネルギー使用量に対する料金の取得の元になる元算定情報に基づいて取得された料金算定情報が格納される料金算定情報格納部と、
2以上の各拠点におけるエネルギーの使用量を特定するエネルギー使用量情報を受け付けるエネルギー使用量情報受付部と、
前記2以上の各拠点に対して、前記エネルギー使用量情報と前記料金算定情報とを用いて、前記2以上の各拠点に請求するべきエネルギー環境提供サービスの費用を特定する費用情報を取得する費用情報取得部と、
前記前記2以上の各拠点に対して、前記費用情報取得部が取得した費用情報を用いて、費用請求のための処理である請求処理を行う請求処理部と、
前記ハードウェアの設置のための投資者を識別する投資者識別子と投資額を特定する投資額特定情報とを有する1以上の投資者情報が格納される投資者情報格納部と、
前記投資額特定情報を用いて、1以上の各投資者に対するリターンの金額を特定するリターン金額情報を取得するリターン金額情報取得部と、
前記1以上の各投資者の投資者識別子に対応付けて、リターン金額情報を出力するリターン金額情報出力部とを具備する支援装置。
【請求項2】
元算定情報の変更に関する元算定情報変更情報を受け付ける元算定情報変更情報受付部と、
前記元算定情報変更情報を用いて、前記料金算定情報格納部の料金算定情報を変更する料金算定情報変更部とをさらに具備する請求項1記載の支援装置。
【請求項3】
前記料金算定情報格納部には、いずれか1以上の異なる拠点に対応付いている2以上の料金算定情報が格納され、
拠点を特定する拠点識別子に対応付けて、当該拠点に設置されるハードウェアに関する設置ハード情報を受け付ける設置ハード情報受付部と、
前記設置ハード情報を用いて、当該設置ハード情報に対応付く前記拠点識別子により識別される前記拠点に対応付いている料金算定情報を変更する料金算定情報変更部とをさらに具備する請求項1記載の支援装置。
【請求項4】
拠点のグループを識別するグループ識別子に対応付けて、識別する拠点識別子を有する2以上の拠点情報が格納される拠点情報格納部と、
前記2以上の各グループ識別子ごとに、グループ識別子に対応する1以上の各拠点識別子で識別される拠点のエネルギー使用量情報を加算し、グループエネルギー使用量情報を算出するグループエネルギー使用量情報算出部と、
前記2以上の各グループ識別子ごとに、グループエネルギー使用量情報を用いて、エネルギー供給会社への支払いのための支払処理を行う支払処理部とをさらに具備する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の支援装置。
【請求項5】
前記料金算定情報は、エネルギー使用量の範囲を特定する使用量範囲情報と料金を特定する料金情報とを有する2以上の料金レコードを有する表である請求項1から請求項4いずれか一項に記載の支援装置。
【請求項6】
前記リターン金額情報出力部は、
前記エネルギー使用量情報受付部がエネルギー使用量情報を受け付けたタイミングで、前記リターン金額情報を出力する請求項1記載の支援装置。
【請求項7】
前記リターン金額情報出力部は、
前記料金算定情報格納部の料金算定情報が変更されたタイミングで、前記リターン金額情報を出力する請求項1記載の支援装置。
【請求項8】
前記リターン金額情報出力部は、
設置ハード情報が受け付けられたタイミングで、前記リターン金額情報を出力する請求項1記載の支援装置。
【請求項9】
拠点を識別する2以上の各拠点識別子に対応付けて、各拠点に設置されたハードウェアを特定する設置ハード情報が格納される設置ハード情報格納部をさらに具備し、
前記料金算定情報格納部には、
ハードウェアの種類を識別する1以上のハード識別子を用いた条件を特定する条件情報に対応付いた2以上の料金算定情報が格納されており、
前記費用情報取得部は、
前記2以上の各拠点に対して、各拠点の拠点識別子に対応する設置ハード情報を前記設置ハード情報格納部から取得し、当該設置ハード情報が満たす条件情報に対応付いた料金算定情報を前記料金算定情報格納部から取得し、当該料金算定情報と前記エネルギー使用量情報とを用いて、費用情報を取得する請求項1から請求項8いずれか一項に記載の支援装置。
【請求項10】
エネルギー供給会社のエネルギー使用量に対する料金の取得の元になる元算定情報に基づいて取得された料金算定情報が格納される料金算定情報格納部と
、ハードウェアの設置のための投資者を識別する投資者識別子と投資額を特定する投資額特定情報とを有する1以上の投資者情報が格納される投資者情報格納部と、エネルギー使用量情報受付部と、費用情報取得部と、請求処理部と、リターン金額情報取得部と、リターン金額情報出力部とにより実現される支援方法であって、
前記エネルギー使用量情報受付部が、2以上の各拠点におけるエネルギーの使用量を特定するエネルギー使用量情報を受け付けるエネルギー使用量情報受付ステップと、
前記費用情報取得部が、前記2以上の各拠点に対して、前記エネルギー使用量情報と前記料金算定情報とを用いて、前記2以上の各拠点に請求するべきエネルギー環境提供サービスの費用を特定する費用情報を取得する費用情報取得ステップと、
前記請求処理部が、前記前記2以上の各拠点に対して、前記費用情報取得ステップで取得された費用情報を用いて、費用請求のための処理である請求処理を行う請求処理ステップと、
前記リターン金額情報取得部が、前記投資額特定情報を用いて、1以上の各投資者に対するリターンの金額を特定するリターン金額情報を取得するリターン金額情報取得ステップと、
前記リターン金額情報出力部が、前記1以上の各投資者の投資者識別子に対応付けて、リターン金額情報を出力するリターン金額情報出力ステップとを具備する、エネルギー環境提供のための1種類以上のハードウェアと、エネルギーサービスとを提供するエネルギー環境提供サービスの支援方法。
【請求項11】
エネルギー環境提供のための1種類以上のハードウェアと、エネルギーサービスとを提供するエネルギー環境提供サービスの支援装置におけるプログラムであって、
エネルギー供給会社のエネルギー使用量に対する料金の取得の元になる元算定情報に基づいて取得された料金算定情報が格納される料金算定情報格納部と、前記ハードウェアの設置のための投資者を識別する投資者識別子と投資額を特定する投資額特定情報とを有する1以上の投資者情報が格納される投資者情報格納部とにアクセス可能な前記支援装置を、
2以上の各拠点におけるエネルギーの使用量を特定するエネルギー使用量情報を受け付けるエネルギー使用量情報受付部と、
前記2以上の各拠点に対して、前記エネルギー使用量情報と前記料金算定情報とを用いて、前記2以上の各拠点に請求するべきエネルギー環境提供サービスの費用を特定する費用情報を取得する費用情報取得部と、
前記前記2以上の各拠点に対して、前記費用情報取得部が取得した費用情報を用いて、費用請求のための処理である請求処理を行う請求処理部と、
前記投資額特定情報を用いて、1以上の各投資者に対するリターンの金額を特定するリターン金額情報を取得するリターン金額情報取得部と、
前記1以上の各投資者の投資者識別子に対応付けて、リターン金額情報を出力するリターン金額情報出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー環境提供のための1種類以上のハードウェアと、エネルギーサービスとを提供するエネルギー環境提供サービスの遂行を支援する支援装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、家族の事情に応じて構成員の電気料金負担条件を適正に設定して、家族単位での電気使用状況を集中管理でき、スムーズな電気料金の支払いを可能とした電気料金支払いシステムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
かかるシステムは、同一または異なる電力供給者の供給エリアに別居する複数の構成員を持つ集団に係る電気料金支払いシステムであって、前記構成員の住居それぞれに設置された通信機能付き電力量計と、前記電力供給者が設置・管理を行い、前記通信機能付き電力量計を通信可能に接続するコンピュータシステムと、前記コンピュータシステムと通信可能に接続され、一の構成員がログイン可能な情報端末と、を有し、前記情報端末は、前記一の構成員の住居に設置された通信機能付き電力量計を親機とし、前記集団の他の構成員の住居に設置された通信機能付き電力量計を子機として、前記コンピュータシステムに登録設定する親子関係設定部と、前記集団の各構成員の電気料金負担条件を電気料金支払いルールとして、前記コンピュータシステムに設定する支払者ルール設定部と、を有することを特徴とする電気料金支払いシステムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、エネルギー環境提供のための1種類以上のハードウェアと、エネルギーサービスとを共に提供するエネルギー環境提供サービスを支援できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の支援装置は、エネルギー環境提供のための1種類以上のハードウェアと、エネルギーサービスとを提供するエネルギー環境提供サービスの支援装置であって、エネルギー供給会社のエネルギー使用量に対する料金の取得の元になる元算定情報に基づいて取得された料金算定情報が格納される料金算定情報格納部と、2以上の各拠点におけるエネルギーの使用量を特定するエネルギー使用量情報を受け付けるエネルギー使用量情報受付部と、2以上の各拠点に対して、エネルギー使用量情報と料金算定情報とを用いて、2以上の各拠点に請求するべきエネルギー環境提供サービスの費用を特定する費用情報を取得する費用情報取得部と、2以上の各拠点に対して、費用情報取得部が取得した費用情報を用いて、費用請求のための処理である請求処理を行う請求処理部とを具備する支援装置である。
【0007】
かかる構成により、エネルギー環境提供サービスを支援できる。
【0008】
また、本第二の発明の支援装置は、第一の発明に対して、元算定情報の変更に関する元算定情報変更情報を受け付ける元算定情報変更情報受付部と、元算定情報変更情報を用いて、料金算定情報格納部の料金算定情報を変更する料金算定情報変更部とをさらに具備する支援装置である。
【0009】
かかる構成により、エネルギー環境提供サービスを支援できる。
【0010】
また、本第三の発明の支援装置は、第一の発明に対して、料金算定情報格納部には、いずれか1以上の異なる拠点に対応付いている2以上の料金算定情報が格納され、拠点を特定する拠点識別子に対応付けて、エネルギー環境提供のためのハードウェアの設置に関する設置ハード情報を受け付ける設置ハード情報受付部と、設置ハード情報を用いて、設置ハード情報に対応付く拠点識別子により識別される拠点に対応付いている料金算定情報を変更する料金算定情報変更部とをさらに具備する支援装置である。
【0011】
かかる構成により、ハードウェアが設置された拠点に対して、当該ハードウェアの設置に応じた料金を請求できる。
【0012】
また、本第四の発明の支援装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、拠点のグループを識別するグループ識別子に対応付けて、識別する拠点識別子を有する2以上の拠点情報が格納される拠点情報格納部と、2以上の各グループ識別子ごとに、グループ識別子に対応する1以上の各拠点識別子で識別される拠点のエネルギー使用量情報を加算し、グループエネルギー使用量情報を算出するグループエネルギー使用量情報算出部と、2以上の各グループ識別子ごとに、グループエネルギー使用量情報を用いて、エネルギー供給会社への支払いのための支払処理を行う支払処理部とをさらに具備する支援装置である。
【0013】
かかる構成により、複数の拠点に対応付くグループ毎に、エネルギー供給会社への支払いのための支払処理を行える。
【0014】
また、本第五の発明の支援装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、料金算定情報は、エネルギー使用量の範囲を特定する使用量範囲情報と料金を特定する料金情報とを有する2以上の料金レコードを有する表である支援装置である。
【0015】
かかる構成により、エネルギー環境提供サービスを支援できる。
【0016】
また、本第六の発明の支援装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、ハードウェアの設置ための投資者を識別する投資者識別子と投資額を特定する投資額特定情報とを有する1以上の投資者情報が格納される投資者情報格納部と、投資額特定情報を用いて、1以上の各投資者に対するリターンの金額を特定するリターン金額情報を取得するリターン金額情報取得部と、1以上の各投資者の投資者識別子に対応付けて、リターン金額情報を出力するリターン金額情報出力部とをさらに具備する支援装置である。
【0017】
かかる構成により、エネルギー環境提供サービスを支援する投資者に対して、適切なリターンを与えることを支援できる。
【0018】
また、本第七の発明の支援装置は、第六の発明に対して、リターン金額情報出力部は、エネルギー使用量情報受付部がエネルギー使用量情報を受け付けたことに応じて、リターン金額情報を出力する支援装置である。
【0019】
かかる構成により、エネルギー環境提供サービスを支援する投資者に対して、適切なリターンを与えることを支援できる。
【0020】
また、本第八の発明の支援装置は、第六の発明に対して、リターン金額情報出力部は、料金算定情報格納部の料金算定情報の変更に応じて、リターン金額情報を出力する支援装置である。
【0021】
かかる構成により、エネルギー環境提供サービスを支援する投資者に対して、適切なリターンを与えることを支援できる。
【0022】
また、本第九の発明の支援装置は、第六の発明に対して、リターン金額情報出力部は、設置ハード情報の受け付けに応じて、リターン金額情報を出力する支援装置である。
【0023】
かかる構成により、エネルギー環境提供サービスを支援する投資者に対して、適切なリターンを与えることを支援できる。
【0024】
また、本第十の発明の支援装置は、第一から第九いずれか1つの発明に対して、拠点を識別する2以上の各拠点識別子に対応付けて、各拠点に設置されたハードウェアを特定する設置ハード情報が格納される設置ハード情報格納部をさらに具備し、料金算定情報格納部には、ハードウェアの種類を識別する1以上のハード識別子を用いた条件を特定する条件情報に対応付いた2以上の料金算定情報が格納されており、費用情報取得部は、2以上の各拠点に対して、各拠点の拠点識別子に対応する設置ハード情報を設置ハード情報格納部から取得し、設置ハード情報が満たす条件情報に対応付いた料金算定情報を料金算定情報格納部から取得し、料金算定情報とエネルギー使用量情報とを用いて、費用情報を取得する支援装置である。
【0025】
かかる構成により、提供されたハードウェアに応じた費用を算出できる。
【発明の効果】
【0026】
本発明による支援装置によれば、エネルギー環境提供サービスを支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図3】同支援装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図4】同拠点別請求処理の例について説明するフローチャート
【
図5】同料金算定情報取得処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同グループ別支払処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同リターン処理の例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0029】
(実施の形態1)
本実施の形態において、エネルギー環境提供のための1種類以上のハードウェアと、エネルギーサービスとを提供するエネルギー環境提供サービスの支援装置を有する情報システムについて説明する。つまり、エネルギー環境提供サービスとは、エネルギーに関する環境を提供するサービスである。エネルギー環境は、例えば、照明環境の提供、空調環境の提供、空気環境の提供のうちの1または2以上の環境である。
【0030】
なお、ここでのハードウェアとは、エネルギー環境を実現するためのハードウェアである。ハードウェアは、例えば、LED、電球、照明装置、スマートメータ、エアコン、空気清浄器である。エネルギーサービスの供給とは、エネルギーの供給、またはエネルギー供給会社(例えば、東京電力等の電力会社、ガス会社等)へのエネルギー使用量の支払い代行等である。エネルギーサービスの供給とは、ユーザにエネルギーが供給される状態にすることである。
【0031】
また、本実施の形態において、2以上の各拠点におけるエネルギー使用量情報を受け付け、当該エネルギー使用量情報を用いて、各拠点における料金を取得し、当該料金を各拠点に請求するための請求処理を行う支援装置を有する情報システムについて説明する。なお、拠点とは、エネルギー環境の提供先である。拠点は、例えば、部屋、家庭、ビル、会社等である。また、エネルギー使用量情報とは、使用したエネルギーの量を特定する情報である。
【0032】
また、本実施の形態において、後述する元算定情報の変更を受け付け、エネルギー使用量に対する料金を取得するための料金算定情報を変更する支援装置を有する情報システムについて説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、エネルギー環境提供のためのハードウェア(例えば、照明、スマートメータ、エアコン等)の設置の情報を受け付け、当該情報の受け付けに応じて、料金算定情報を変更する支援装置を有する情報システムについて説明する。
【0034】
また、本実施の形態において、2以上の拠点を有するグループ毎のエネルギー使用量を取得し、グループ毎のエネルギー使用量を用いてエネルギー会社への料金を支払うための支払処理を行う支援装置を有する情報システムについて説明する。
【0035】
また、本実施の形態において、ハードウェアの設置に対する1以上の投資者の投資額を管理しており、当該投資額に応じたリターンの金額を算定し出力する支援装置を有する情報システムについて説明する。
【0036】
また、本実施の形態において、各拠点におけるエネルギー使用量情報の受け付け、または元算定情報の変動の情報の受け付け、またはハードウェアの設置の情報の受け付けに応じて、投資者へのリターンの金額を算定し出力する支援装置を有する情報システムについて説明する。
【0037】
さらに、本実施の形態において、設置されているハードウェアに応じて、異なる料金算定情報を用いて、エネルギー環境の享受のための料金を取得する支援装置を有する情報システムについて説明する。
【0038】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、支援装置1、1または2以上の端末装置2を備える。支援装置1は、例えば、いわゆるサーバである。支援装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバである。但し、支援装置1の種類は問わない。端末装置2は、例えば、パソコン(
図1の2(1))、タブレット端末(
図1の2(2))、スマートフォン、スマートメータ(
図1の2(3))である。
【0039】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。支援装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
【0040】
格納部11は、拠点情報格納部111、設置ハード情報格納部112、料金算定情報格納部113、および投資者情報格納部114を備える。
【0041】
受付部12は、エネルギー使用量情報受付部121、元算定情報変更情報受付部122、および設置ハード情報受付部123を備える。
【0042】
処理部13は、費用情報取得部131、請求処理部132、料金算定情報変更部133、グループエネルギー使用量情報算出部134、支払処理部135、およびリターン金額情報取得部136を備える。
【0043】
出力部14は、費用情報出力部141、およびリターン金額情報出力部142を備える。
【0044】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0045】
支援装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する拠点情報、後述する設置ハード情報、後述する料金算定情報、後述する投資者情報である。
【0046】
拠点情報格納部111には、2以上の拠点情報が格納される。拠点情報は、エネルギー環境を享受する拠点の情報である。拠点情報は、拠点を識別する拠点識別子を有する。拠点識別子は、例えば、ID、拠点名、連絡先(メールアドレス、電話番号など)である。拠点情報は、例えば、拠点のグループを識別するグループ識別子に対応付けられている。グループ識別子は、2以上であることは好適である。グループは、例えば、地域ごと、または電力を供給する電力会社ごとに設けられることは好適である。拠点情報は、例えば、拠点の住所、拠点への連絡先(メールアドレス、電話番号等)を有する。拠点情報は、例えば、エネルギー使用量情報と日付情報とを有する。日付情報は、エネルギー使用量情報が受信された日付を特定する情報である。
【0047】
設置ハード情報格納部112には、1または2以上の設置ハード情報が格納される。設置ハード情報は、拠点に設置されたハードウェア(以下、適宜、ハードとも言う)を特定する情報である。設置ハード情報は、通常、拠点識別子に対応付けられている。設置ハード情報は、例えば、ハード(例えば、LED)の個数情報を有する。設置ハード情報は、例えば、ハード識別子と個数情報の組を1組以上有する。個数情報は、個数を特定する情報である。ハード識別子は、ハードの種類を識別する情報である。ハード識別子は、例えば、ハードの品番でも良い。
【0048】
料金算定情報格納部113には、1または2以上の料金算定情報が格納される。料金算定情報は、エネルギー環境の享受のための料金を算定する情報である。なお、エネルギー環境の享受とは、エネルギー環境の実現のためのハードウェアの利用、およびエネルギーの使用である。料金算定情報は、通常、ハードウェアの費用も加味した情報である。料金算定情報は、元算定情報に基づいて取得された情報である。元算定情報は、エネルギー供給会社のエネルギー使用量に対する料金の取得の元になる情報である。元算定情報は、電力会社(例えば、東京電力)の電気使用量に対する料金を特定するための情報である。元算定情報は、例えば、電気使用量をパラメータとする増加関数、表である。表は、例えば、エネルギー使用量の範囲を特定する使用量範囲情報と料金を特定する料金情報とを有する2以上の料金レコードを有する。表は、例えば、電気使用量の範囲を特定する使用量範囲情報と電気料金を特定する料金情報とを有する2以上の料金レコードを有する。表は、例えば、電気使用量の範囲を特定する使用量範囲情報と電気使用量をパラメータとする増加関数(演算式)の対応を示す2以上の対応情報を有する。
【0049】
料金算定情報格納部113の2以上の各料金算定情報には、1以上の拠点が対応付いていることは好適である。つまり、拠点により、料金算定情報が異なることは好適である。
【0050】
料金算定情報格納部113の2以上の各料金算定情報には、異なる条件情報が対応付いていても良い。条件情報は、設置されているハードウェアに関する条件を特定する情報である。条件情報は、例えば、1以上のハード識別子を用いた条件を特定する情報である。条件情報は、例えば、ハードウェアの個数に関する情報である。条件情報は、例えば、ハードウェアの種類を識別するハード識別子に関する条件の情報である。提供しているハードウェアによって、料金算定情報が異なることは好適である。料金算定情報は、提供しているハードウェアの情報を用いて取得される情報であることは好適である。
【0051】
投資者情報格納部114には、1または2以上の投資者情報が格納される。投資者情報は、投資者に関する情報である。投資者情報は、投資者識別子と投資額特定情報とを有する。投資者識別子は、ハードウェアの設置ための投資者を識別する情報である。投資者識別子は、例えば、ID、氏名である。投資額特定情報は、投資額を特定する情報である。なお、投資者は、例えば、ハードウェアの設置に対する費用を負担し、エネルギー環境提供サービスの収益からリターン(利益)を得る者である。
【0052】
受付部12は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、エネルギー使用量情報、後述する元算定情報変更情報、後述する設置ハード情報である。ここで、受け付けるとは、通常、端末装置2からの受信であるが、ユーザにより入力された情報等の受け付けでも良い。
【0053】
エネルギー使用量情報受付部121は、2以上の各拠点のエネルギー使用量情報を受け付ける。エネルギー使用量情報は、拠点におけるエネルギーの使用量を特定する情報である。エネルギー使用量情報受付部121は、通常、拠点識別子に対応付いたエネルギー使用量情報を受け付ける。エネルギー使用量情報は、例えば、1ヶ月の間に使用された電気料(ワット数)、2ヶ月間に使用された電気料(ワット数)、1ヶ月の間に使用されたガス量である。
【0054】
元算定情報変更情報受付部122は、1または2以上の元算定情報変更情報を受け付ける。元算定情報変更情報は、元算定情報の変更に関する情報である。元算定情報変更情報は、例えば、新しい元算定情報である。元算定情報変更情報は、例えば、新しい元算定情報と以前の元算定情報との差を示す情報である。
【0055】
設置ハード情報受付部123は、1または2以上の設置ハード情報を受け付ける。設置ハード情報受付部123は、通常、拠点識別子に対応付けられた設置ハード情報を受け付ける。設置ハード情報は、エネルギー環境提供のためのハードウェアの設置に関する情報である。設置ハード情報は、例えば、個数情報を有する。設置ハード情報は、例えば、ハードの種類を識別するハード識別子と個数情報とを有する。なお、提供するハードが1種類である場合、設置ハード情報は、通常、個数情報のみである。また、ハード識別子は、例えば、「LED」「照明」「スマートメータ」「エアコン」「空気清浄器」等である。
【0056】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、費用情報取得部131、請求処理部132、料金算定情報変更部133、グループエネルギー使用量情報算出部134、支払処理部135、リターン金額情報取得部136が行う処理である。
【0057】
費用情報取得部131は、エネルギー使用量情報と料金算定情報とを用いて、拠点に請求するべき費用情報を取得する。費用情報は、エネルギー環境提供サービスの費用を特定する情報である。費用情報は、エネルギー環境を享受するユーザが支払うべき費用を特定する情報である。費用情報は、通常、金額であるが、費用のレベルでも良い。費用情報取得部131は、例えば、エネルギー使用量情報を演算式である料金算定情報に代入し、当該料金算定情報を実行し、費用情報を算出する。費用情報取得部131は、例えば、エネルギー使用量情報に対応する使用量範囲情報と対になる料金情報(費用情報)を、表である料金算定情報から取得する。費用情報取得部131は、例えば、エネルギー使用量情報に対応する使用量範囲情報と対になる演算式である料金算定情報に代入し、当該料金算定情報を実行し、費用情報を算出する。
【0058】
費用情報取得部131は、通常、2以上の各拠点に対して、エネルギー使用量情報と料金算定情報とを用いて、2以上の各拠点に請求するべきエネルギー環境提供サービスの費用を特定する費用情報を取得する。
【0059】
費用情報取得部131は、例えば、2以上の各拠点に対して、各拠点の拠点識別子に対応する設置ハード情報を設置ハード情報格納部112から取得し、当該設置ハード情報が満たす条件情報に対応付いた料金算定情報を料金算定情報格納部113から取得し、当該料金算定情報とエネルギー使用量情報とを用いて、費用情報を取得する。ここで、費用情報取得部131は、例えば、拠点識別子に対応する設置ハード情報を用いて取得した演算式である料金算定情報にエネルギー使用量情報を代入し、当該料金算定情報を実行し、費用情報を算出する。費用情報取得部131は、例えば、拠点識別子に対応する設置ハード情報を用いて取得した表である料金算定情報から、エネルギー使用量情報に対応する使用量範囲情報と対になる料金情報(費用情報)を取得する。費用情報取得部131は、例えば、拠点識別子に対応する設置ハード情報を用いて取得した表の中の料金算定情報であり、エネルギー使用量情報に対応する使用量範囲情報と対になる演算式である料金算定情報に、エネルギー使用量情報を代入し、当該料金算定情報を実行し、費用情報を算出する。
【0060】
請求処理部132は、2以上の各拠点に対して、費用情報取得部131が取得した費用情報を用いて、費用請求のための処理である請求処理を行う。請求処理は、費用の請求に関する処理であれば何でも良い。
【0061】
請求処理は、例えば、費用情報の送信である。請求処理は、例えば、費用情報を用いた請求書の構成および送信、クレジットカードの情報を用いた費用情報の引落のための処理、拠点識別子に対応付いているクレジットカード番号を用いた決済処理、請求書の構成および印刷処理、費用情報の拠点識別子に対応付けた蓄積等である。
【0062】
料金算定情報変更部133は、元算定情報変更情報を用いて、料金算定情報格納部113の料金算定情報を変更する。
【0063】
料金算定情報変更部133は、設置ハード情報を用いて、当該設置ハード情報に対応付く拠点識別子により識別される拠点に対応付いている料金算定情報を変更する。料金算定情報変更部133は、受け付けられた設置ハード情報を用いて、当該設置ハード情報に対応付く拠点識別子により識別される拠点に対応付いている料金算定情報を変更する。
【0064】
料金算定情報を変更する処理は、通常、元算定情報が示す料金が値上がりすれば、より高額な料金を算定するような料金算定情報に変更する処理である。料金算定情報を変更する処理は、例えば、テーブルである料金算定情報の変更、演算式である料金算定情報のパラメータの変更などである。
【0065】
料金算定情報を変更する処理は、設置されたハードの量が多いほど、高い料金となるように、料金算定情報を変更する処理であることは好適である。
【0066】
グループエネルギー使用量情報算出部134は、2以上の各グループ識別子ごとに、グループ識別子に対応する1以上の各拠点識別子で識別される拠点のエネルギー使用量情報を加算し、グループエネルギー使用量情報を算出する。
【0067】
支払処理部135は、2以上の各グループ識別子ごとに、グループエネルギー使用量情報算出部134が取得したグループエネルギー使用量情報を用いて、エネルギー供給会社への支払いのための支払処理を行う。支払処理部135は、2以上の各グループ識別子に対応する総エネルギー使用量であるグループエネルギー使用量情報を用いた支払いのための処理である支払処理を行う。
【0068】
なお、支払処理は、例えば、クレジットカード番号を用いた決済処理、グループエネルギー使用量情報のグループ識別子に対応付けた蓄積、エネルギー供給会社のサーバへのグループエネルギー使用量情報の送信等である。支払処理は、料金の支払いに関連する処理であれば何でも良い。
【0069】
リターン金額情報取得部136は、投資額特定情報を用いて、1以上の各投資者に対するリターンの金額を特定するリターン金額情報を取得する。
【0070】
リターン金額情報取得部136は、例えば、投資額特定情報をパラメータとする増加関数によりリターン金額情報を取得する。リターン金額情報取得部136は、例えば、投資額特定情報の範囲を特定する投資額範囲情報とリターン金額情報とを有する2以上のリターンレコードを有する表を用いて取得する。
【0071】
出力部14は、各種の情報を出力する。なお、ここでの出力とは、通常、外部の装置(通常、端末装置2)への送信である。ただし、出力は、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
【0072】
費用情報出力部141は、費用情報取得部131が取得した費用情報を出力する。費用情報出力部141は、例えば、費用情報取得部131が取得した費用情報を端末装置2に送信する。費用情報出力部141は、例えば、費用情報取得部131が取得した費用情報を、拠点識別子に対応付けて拠点情報格納部111に蓄積する。なお、費用情報の蓄積先は、外部の図示しない装置でも良い。
【0073】
リターン金額情報出力部142は、1以上の各投資者の投資者識別子に対応付けて、リターン金額情報を出力する。リターン金額情報出力部142は、例えば、リターン金額情報取得部136が取得したリターン金額情報を、投資者の端末装置2に送信する。リターン金額情報出力部142は、例えば、リターン金額情報取得部136が取得したリターン金額情報を、投資者識別子に対応付けて投資者情報格納部114に蓄積する。なお、リターン金額情報の蓄積先は、外部の図示しない装置でも良い。
【0074】
リターン金額情報出力部142は、例えば、ユーザからの指示に応じて、リターン金額情報を出力する。ただし、リターン金額情報の出力タイミングは問わない。
【0075】
リターン金額情報出力部142は、例えば、エネルギー使用量情報受付部121がエネルギー使用量情報を受け付けたことに応じて、リターン金額情報を出力する。
【0076】
リターン金額情報出力部142は、例えば、料金算定情報格納部113の料金算定情報の変更に応じて、リターン金額情報を出力する。
【0077】
リターン金額情報出力部142は、例えば、設置ハード情報の受け付けに応じて、リターン金額情報を出力する。
【0078】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。端末装置2がスマートメータである場合、各種の情報は、例えば、エネルギー使用量情報と拠点識別子である。端末装置2投資家の装置である場合、各種の情報は、例えば、投資者識別子である。
【0079】
端末受付部22は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、エネルギー使用量情報、元算定情報変更情報、設置ハード情報、拠点識別子である。
【0080】
各種の指示や情の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0081】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた各種の指示や情報を、送信するデータ構造にする処理である。また、各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を、出力するデータ構造にする処理である
【0082】
端末送信部24は、各種の指示や情報を支援装置1に送信する。ここで、各種の指示や情報とは、エネルギー使用量情報と拠点識別子、元算定情報変更情報、設置ハード情報と拠点識別子である。
【0083】
端末受信部25は、情報を支援装置1から受信する。ここで、情報とは、費用情報、リターン金額情報である。
【0084】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。ここで、情報とは、費用情報、リターン金額情報である。
【0085】
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0086】
格納部11、拠点情報格納部111、設置ハード情報格納部112、料金算定情報格納部113、投資者情報格納部114、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0087】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0088】
受付部12は、エネルギー使用量情報受付部121、元算定情報変更情報受付部122、設置ハード情報受付部123、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0089】
処理部13、費用情報取得部131、請求処理部132、料金算定情報変更部133、グループエネルギー使用量情報算出部134、支払処理部135、リターン金額情報取得部136、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0090】
出力部14、費用情報出力部141、リターン金額情報出力部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0091】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0092】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0093】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、支援装置1の動作例について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0094】
(ステップS301)処理部13は、請求処理のタイミングであるか否かを判断する。請求処理のタイミングであればステップS302に行き、請求処理のタイミングでなければステップS303に行く。なお、請求処理のタイミングは、例えば、毎月の予め決められた日時(例えば、毎月25日12時等)である。また、請求処理のタイミングは、問わないことは言うまでもない。
【0095】
(ステップS302)処理部13は、1以上の各拠点ごとに、請求処理を行う。ステップS301に戻る。なお、かかる拠点別請求処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0096】
(ステップS303)処理部13は、支払処理のタイミングであるか否かを判断する。支払処理のタイミングであればステップS304に行き、支払処理のタイミングでなければステップS305に行く。なお、支払処理のタイミングは、例えば、毎月の予め決められた日時(例えば、毎月1日0時等)である。また、支払処理のタイミングは、問わないことは言うまでもない。
【0097】
(ステップS304)処理部13は、1以上の各グループごとに、支払処理を行う。ステップS301に戻る。なお、かかるグループ別支払処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0098】
(ステップS305)処理部13は、投資家リターン処理のタイミングであるか否かを判断する。投資家リターン処理のタイミングであればステップS306に行き、投資家リターン処理のタイミングでなければステップS307に行く。なお、投資家リターン処理のタイミングは、例えば、毎年の予め決められた日時(例えば、12月31日10時等)である。また、投資家リターン処理のタイミングは、問わないことは言うまでもない。
【0099】
(ステップS306)処理部13は、投資家へのリターン処理を行う。ステップS301に戻る。なお、かかるリターン処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0100】
(ステップS307)エネルギー使用量情報受付部121は、拠点識別子に対応付けられたエネルギー使用量情報を受信したか否かを判断する。エネルギー使用量情報を受信した場合はステップS308に行き、エネルギー使用量情報を受信しなかった場合はステップS309に行く。
【0101】
(ステップS308)処理部13は、ステップS307で受信されたエネルギー使用量情報を、拠点識別子に対応付けて、拠点情報格納部111に蓄積する。ステップS301に戻る。なお、処理部13は、エネルギー使用量情報が受信された日付情報を図示しない時計から取得し、当該日付情報もエネルギー使用量情報に対応付けて拠点情報格納部111に蓄積することは好適である。
【0102】
(ステップS309)元算定情報変更情報受付部122は、元算定情報変更情報を受信したか否かを判断する。元算定情報変更情報を受信した場合はステップS310に行き、元算定情報変更情報を受信しなかった場合はステップS311に行く。
【0103】
(ステップS310)料金算定情報変更部133は、ステップS309で受信された元算定情報変更情報を用いて、新しい料金算定情報を取得する。そして、料金算定情報変更部133は、当該新しい料金算定情報を料金算定情報格納部113に蓄積する。ステップS301に戻る。
【0104】
(ステップS311)設置ハード情報受付部123は、拠点識別子に対応付いた設置ハード情報を受信したか否かを判断する。設置ハード情報を受信した場合はステップS312に行き、設置ハード情報を受信しなかった場合はステップS313に行く。
【0105】
(ステップS312)処理部13は、ステップS311で受信された設置ハード情報を、拠点識別子に対応付けて、設置ハード情報格納部112に蓄積する。ステップS301に戻る。
【0106】
(ステップS313)受付部12は、その他の情報を端末装置2から受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS314に行き、情報を受信しなかった場合はステップS301に戻る。なお、その他の情報は、例えば、拠点情報、料金算定情報、投資者情報である。
【0107】
(ステップS314)処理部13は、ステップS313で受信された情報を格納部11に蓄積するステップS301に戻る。
【0108】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0109】
次に、ステップS302の拠点別請求処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0110】
(ステップS401)費用情報取得部131は、カウンタiに1を代入する。
【0111】
(ステップS402)費用情報取得部131は、i番目の拠点識別子が存在するか否かを判断する。i番目の拠点識別子が存在する場合はステップS403に行き、i番目の拠点識別子が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0112】
(ステップS403)費用情報取得部131は、i番目の拠点識別子と対になる設置ハード情報を設置ハード情報格納部112から取得する。
【0113】
(ステップS404)費用情報取得部131は、i番目の拠点識別子と対になるエネルギー使用量情報であり、料金の請求が未請求であるエネルギー使用量情報(通常、最近の日付情報と対になるエネルギー使用量情報)を拠点情報格納部111から取得する。
【0114】
(ステップS405)費用情報取得部131は、ステップS403で取得した設置ハード情報を用いて、費用情報を取得する場合に使用する料金算定情報を料金算定情報格納部113から取得する。かかる料金算定情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0115】
(ステップS406)費用情報取得部131は、ステップS405で取得した料金算定情報と、ステップS404で取得したエネルギー使用量情報とを用いて、i番目の拠点識別子に対応する費用情報を取得する。
【0116】
(ステップS407)請求処理部132は、ステップS406で取得した費用情報を用いて、i番目の拠点識別子で識別される拠点に対する請求処理を行う。
【0117】
(ステップS408)費用情報取得部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
【0118】
次に、ステップS405の料金算定情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0119】
(ステップS501)費用情報取得部131は、カウンタjに1を代入する。
【0120】
(ステップS502)費用情報取得部131は、料金算定情報格納部113に、j番目の条件情報が存在するか否かを判断する。j番目の条件情報が存在する場合はステップS503に行き、j番目の条件情報が存在しない場合はステップS506に行く。
【0121】
(ステップS503)費用情報取得部131は、ステップS403で取得された設置ハード情報が、j番目の条件情報が示す条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS504に行き、合致しない場合はステップS505に行く。
【0122】
(ステップS504)費用情報取得部131は、j番目の条件情報と対になる料金算定情報を、料金算定情報格納部113から取得する。上位処理にリターンする。
【0123】
(ステップS505)費用情報取得部131は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS502に戻る。
【0124】
(ステップS506)費用情報取得部131は、デフォルトの料金算定情報を、料金算定情報格納部113から取得する。上位処理にリターンする。なお、ここでは、デフォルトの料金算定情報が、料金算定情報格納部113に格納されている、とする。
【0125】
次に、ステップS304のグループ別支払処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0126】
(ステップS601)支払処理部135は、カウンタiに1を代入する。
【0127】
(ステップS602)支払処理部135は、i番目のグループ識別子が拠点情報格納部111に存在するか否かを判断する。i番目のグループ識別子が存在する場合はステップS603に行き、i番目のグループ識別子が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0128】
(ステップS603)支払処理部135は、i番目のグループ識別子に対応する変数「グループエネルギー使用量情報」の値を「0」に初期化する。
【0129】
(ステップS604)支払処理部135は、カウンタjに1を代入する。
【0130】
(ステップS605)支払処理部135は、拠点情報格納部111にj番目の拠点識別子が存在するか否かを判断する。j番目の拠点識別子が存在する場合はステップS606に行き、j番目の拠点識別子が存在しない場合はステップS610に行く。
【0131】
(ステップS606)支払処理部135は、j番目の拠点識別子と対になるグループ識別子を拠点情報格納部111から取得する。そして、支払処理部135は、取得したグループ識別子とi番目のグループ識別子とが一致するか否かを判断する。一致する場合はステップS607に行き、一致しない場合はステップS609に行く。
【0132】
(ステップS607)支払処理部135は、j番目の拠点識別子と対になるエネルギー使用量情報であり、支払処理が終わっていないエネルギー使用量情報(通常、最近のエネルギー使用量情報)を拠点情報格納部111から取得する。
【0133】
(ステップS608)支払処理部135は、ステップS607で取得したエネルギー使用量情報を、変数「グループエネルギー使用量情報」に加算する。つまり、支払処理部135は、「グループエネルギー使用量情報=グループエネルギー使用量情報+ステップS607で取得したエネルギー使用量情報」を演算する。
【0134】
(ステップS609)支払処理部135は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS605に戻る。
【0135】
(ステップS610)支払処理部135は、i番目のグループ識別子で識別されるグループに対応するグループエネルギー使用量情報を用いて、i番目のグループ識別子で識別されるグループに対する支払処理を行う。
【0136】
(ステップS611)支払処理部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0137】
次に、ステップS306のリターン処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0138】
(ステップS701)リターン金額情報取得部136は、カウンタiに1を代入する。
【0139】
(ステップS702)リターン金額情報取得部136は、i番目の投資家識別子が投資者情報格納部114に存在するか否かを判断する。i番目の投資家識別子が存在すればステップS703に行き、i番目の投資家識別子が存在しなければ上位処理にリターンする。
【0140】
(ステップS703)リターン金額情報取得部136は、i番目の投資家識別子と対になる投資額情報を投資者情報格納部114から取得する。
【0141】
(ステップS704)リターン金額情報取得部136は、ステップS703で取得した投資額情報を用いて、i番目の投資家識別子で識別される投資家へのリターン金額情報を取得する。
【0142】
(ステップS705)リターン金額情報出力部142は、ステップS704で取得したリターン金額情報をi番目の投資家識別子に対応付けて、投資者情報格納部114に蓄積する。
【0143】
(ステップS706)リターン金額情報取得部136は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0144】
次に、端末装置2の動作例について説明する。端末装置2の端末受付部22は、情報(例えば、エネルギー使用量情報)を受け付ける。そして、端末処理部23は、当該情報を端末格納部21に蓄積する。また、端末送信部24は、端末格納部21に格納されている情報(例えば、拠点識別子とエネルギー使用量情報)を支援装置1に送信する。
【0145】
また、端末装置2の端末受信部25は情報を受信する。そして、端末出力部26は、当該情報を出力する。
【0146】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。
【0147】
今、拠点情報格納部111には、
図8に示す拠点情報管理表が格納されている、とする。拠点情報管理表は、拠点情報を管理する表である。拠点情報管理表には、「拠点識別子」「グループ識別子」「日付情報」「エネルギー使用量情報」を有する1以上のレコードが格納されている。「日付情報」は、エネルギー使用量情報が受信された日付を示す情報である。
図8に示す拠点情報管理表には、未請求のエネルギー使用量情報が格納されている、とする。
【0148】
また、設置ハード情報格納部112には、
図9に示す設置ハード情報管理表が格納されている、とする。設置ハード情報管理表は、設置ハード情報を管理する表である。設置ハード情報管理表は、「拠点識別子」「設置ハード情報」を有する1以上のレコードが格納されている。「設置ハード情報」は、「ハード識別子」「個数情報」を有する。つまり、
図9に示す設置ハード情報管理表の第一番目のレコードは、拠点識別子「P11」で識別される拠点には、照明環境の提供のために、LEDの照明が84個設置されたことを意味する。また、
図9に示す設置ハード情報管理表の第二番目のレコードは、拠点識別子「P12」で識別される拠点には、照明環境の提供のために、LEDの照明が128個設置され、かつ空調環境の提供のために、エアコン2台が設置されたことを意味する。
【0149】
また、料金算定情報格納部113には、
図10に示す料金算定情報管理表が格納されている、とする。料金算定情報管理表は、「ID」「条件情報」「料金算定情報」を有する1以上のレコードが格納されている。「ID」は、レコードを識別する情報である。料金算定情報管理表において、ハードスコアとは、設置されているハードウェアのスコアである。ここでは、「ハードスコア=LEDの個数情報×1+エアコンの個数情報×10+空気清浄器の個数情報×5+スマートメータの個数情報×3」(ハードスコア算出式)により算出される、とする。つまり、ハードスコアは、エネルギー環境の享受のために提供しているハードウェアが十分であるほど(数が多いほど、高額なハードが提供されているほど)大きな値となる。また、ハードスコアは、各ハードウェアの個数情報をパラメータとする増加関数により算出される。また、ハードスコアは、各ハードウェアの個数情報が大きい値ほど高いスコアとなる。
【0150】
かかる状況において、以下の2つの具体例について説明する。具体例1は、エネルギー環境を享受するユーザへの請求処理である。具体例2は、グループごとの支払処理である。
【0151】
(具体例1)
今、支援装置1の処理部13は、請求処理のタイミングである、と判断した、とする。
【0152】
そして、費用情報取得部131は、1番目の拠点識別子「P11」と対になる設置ハード情報(LED,84)を設置ハード情報管理表から取得する。
【0153】
次に、費用情報取得部131は、拠点識別子「P11」と対になるエネルギー使用量情報「E11」を拠点情報管理表から取得する。
【0154】
次に、費用情報取得部131は、取得した設置ハード情報(LED,84)を用いて、費用情報を取得する場合に使用する料金算定情報を料金算定情報管理補湯から取得する。つまり、費用情報取得部131は、取得した設置ハード情報(LED,84)を用いて、上述したハードスコア算出式により、「ハードスコア=84」を算出する。次に、費用情報取得部131は、「ハードスコア=84」に対応する料金算定情報「費用情報=f
3(エネルギー使用量情報)」を
図10に示す料金算定情報管理表から取得する。次に、費用情報取得部131は、「費用情報=f
3(エネルギー使用量情報)」に、エネルギー使用量情報「E
11」を代入し、演算式「f
3」を実行し、拠点識別子「P11」に対応する費用情報(「M
1」とする)を取得する。
【0155】
次に、請求処理部132は、拠点識別子「P11」に対応する費用情報(「M1」)を用いて、請求処理を行う。請求処理は、例えば、費用情報(「M1」)を拠点識別子「P11」に対応付けて格納部11に蓄積する処理である。また、請求処理は、例えば、費用情報(「M1」)を拠点識別子「P11」に対応する連絡先に連絡する処理(例えば、メールの送信)である。
【0156】
また、費用情報取得部131は、2番目の拠点識別子「P12」と対になる設置ハード情報(LED,128)(エアコン,2)を設置ハード情報管理表から取得する。
【0157】
次に、費用情報取得部131は、拠点識別子「P12」と対になるエネルギー使用量情報「E12」を拠点情報管理表から取得する。
【0158】
次に、費用情報取得部131は、取得した設置ハード情報(LED,128)(エアコン,2)を用いて、費用情報を取得する場合に使用する料金算定情報を料金算定情報管理補湯から取得する。つまり、費用情報取得部131は、取得した設置ハード情報(LED,128)(エアコン,2)を用いて、上述したハードスコア算出式により、「ハードスコア=148」を算出する。次に、費用情報取得部131は、「ハードスコア=148」に対応する料金算定情報を
図10に示す料金算定情報管理表から取得する。ここで、費用情報取得部131は、
図10の「ID=4」の料金算定情報(表)を取得する。
【0159】
次に、費用情報取得部131は、
図10の「ID=4」の料金算定情報(表)の中の使用量範囲情報を検査し、ネルギー使用量情報「E
12」が合致するレコード(ここでは、「E
12」が「x
1<U<=x
2」に合致するとする)が有する演算式「費用情報=f
5(エネルギー使用量情報)」を取得する。
【0160】
次に、費用情報取得部131は、「費用情報=f5(エネルギー使用量情報)」に、エネルギー使用量情報「E12」を代入し、演算式「f5」を実行し、拠点識別子「P12」に対応する費用情報(「M2」とする)を取得する。
【0161】
次に、請求処理部132は、拠点識別子「P12」に対応する費用情報(「M2」)を用いて、請求処理を行う。請求処理は、例えば、費用情報(「M2」)を拠点識別子「P12」に対応付けて格納部11に蓄積する処理である。また、請求処理は、例えば、費用情報(「M2」)を拠点識別子「P12」に対応する連絡先に連絡する処理(例えば、メールの送信)である。
【0162】
また、費用情報取得部131等は、3番目以降の拠点識別子に対しても同様の処理を行う、とする。
【0163】
(具体例2)
支援装置1の処理部13は、支払処理のタイミングである、と判断する。次に、支払処理部135は、1番目のグループ識別子「G1」を取得する。また、支払処理部135は、グループ識別子「G1」と対になるエネルギー使用量情報をすべて取得し、加算し、グループエネルギー使用量情報「EG1」を取得した、とする。
【0164】
次に、支払処理部135は、1番目のグループ識別子「G1」で識別されるグループに対応するグループエネルギー使用量情報「EG1」を用いて、1番目のグループ識別子で識別されるグループに対する支払処理を行う。
【0165】
また、同様に、支払処理部135は、2番目のグループ識別子「G2」を取得する。また、支払処理部135は、グループ識別子「G2」と対になるエネルギー使用量情報をすべて取得し、加算し、グループエネルギー使用量情報「EG2」を取得した、とする。
【0166】
次に、支払処理部135は、2番目のグループ識別子「G2」で識別されるグループに対応するグループエネルギー使用量情報「EG2」を用いて、2番目のグループ識別子で識別されるグループに対する支払処理を行う。
【0167】
以上、本実施の形態によれば、エネルギー環境提供サービスを支援できる。
【0168】
また、本実施の形態によれば、ハードウェアが設置された拠点に対して、当該ハードウェアの設置に応じた料金を請求できる。
【0169】
また、本実施の形態によれば、複数の拠点に対応付くグループ毎に、エネルギー供給会社への支払いのための支払処理を行える。
【0170】
また、本実施の形態によれば、エネルギー環境提供サービスを支援する投資者に対して、適切なリターンを与えることを支援できる。
【0171】
さらに、本実施の形態によれば、提供されたハードウェアに応じた費用を算出できる。
【0172】
なお、本実施の形態において、支援装置1はスタンドアロンでも良い。かかる場合、受付部12、エネルギー使用量情報受付部121、元算定情報変更情報受付部122、および設置ハード情報受付部123は、例えば、ユーザが入力した情報等を受け付ける。また、かかる場合、出力部14、費用情報出力部141、およびリターン金額情報出力部142は、情報をディスプレイに表示したり、記録媒体に蓄積したりする。
【0173】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、エネルギー環境提供のための1種類以上のハードウェアと、エネルギーサービスとを提供するエネルギー環境提供サービスの支援装置におけるプログラムであって、エネルギー供給会社のエネルギー使用量に対する料金の取得の元になる元算定情報に基づいて取得された料金算定情報が格納される料金算定情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、2以上の各拠点におけるエネルギーの使用量を特定するエネルギー使用量情報を受け付けるエネルギー使用量情報受付部と、前記2以上の各拠点に対して、前記エネルギー使用量情報と前記料金算定情報とを用いて、前記2以上の各拠点に請求するべきエネルギー環境提供サービスの費用を特定する費用情報を取得する費用情報取得部と、前記前記2以上の各拠点に対して、前記費用情報取得部が取得した費用情報を用いて、費用請求のための処理である請求処理を行う請求処理部として機能させるためのプログラムである。
【0174】
また、
図11は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の支援装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図11は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図12は、システム300のブロック図である。
【0175】
図11において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0176】
図12において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0177】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の支援装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0178】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の支援装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0179】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0180】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0181】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0182】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0183】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0184】
以上のように、本発明にかかる支援装置は、エネルギー環境提供サービスを支援できるという効果を有し、支援装置等として有用である。
【符号の説明】
【0185】
1 支援装置
2 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 拠点情報格納部
112 設置ハード情報格納部
113 料金算定情報格納部
114 投資者情報格納部
121 エネルギー使用量情報受付部
122 元算定情報変更情報受付部
123 設置ハード情報受付部
131 費用情報取得部
132 請求処理部
133 料金算定情報変更部
134 グループエネルギー使用量情報算出部
135 支払処理部
136 リターン金額情報取得部
141 費用情報出力部
142 リターン金額情報出力部