特許 7539284 商品在庫管理装置、商品在庫管理方法、及び商品在庫管理プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-08-15

(45)【発行日】2024-08-23

(54)【発明の名称】商品在庫管理装置、商品在庫管理方法、及び商品在庫管理プログラム

(51)【国際特許分類】

   G06Q 40/12 20230101AFI20240816BHJP

   G06Q 10/087 20230101ALI20240816BHJP

【ＦＩ】

G06Q40/12

G06Q10/087

【請求項の数】 6

(21)【出願番号】P 2020161011

(22)【出願日】2020-09-25

(65)【公開番号】P2022054049

(43)【公開日】2022-04-06

【審査請求日】2023-05-18

(73)【特許権者】

【識別番号】398040527

【氏名又は名称】株式会社オービック

(74)【代理人】

【識別番号】110002147

【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】和田 拓也

(72)【発明者】

【氏名】清水 政岐

(72)【発明者】

【氏名】上野 剛光

【審査官】上田 智志

(56)【参考文献】

【文献】特開２００７－２７６９９０（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２００４－０７８４６２（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１９－２２００８２（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

制御部を備える商品在庫管理装置であって、
前記制御部が、
（１）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる１種又は２種以上の第二商品の指定と、指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付けるか、或いは（２）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる第二商品として予め商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付ける商品統合指示受付手段と、
前記商品統合指示受付手段が受け付けた又は前記商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々について、在庫数量データに登録された指定の前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から指定の前記対象数量を差し引いて得られる数量に、更新する在庫数量更新手段と、
前記商品統合指示受付手段が受け付けた指定の前記第一商品について、在庫評価単価データに登録された指定の前記第一商品の在庫評価単価を、当該在庫評価単価に指定の前記第一商品１個あたりの第二商品総評価価格を加えて得られる単価に、更新する在庫評価単価更新手段と、
を備え、
前記第二商品総評価価格が、前記在庫評価単価データに登録された指定の前記第二商品の在庫評価単価に指定の前記対象数量を積算して得られる指定の前記第二商品各々についての評価価格を、すべて合計して得られる指定の前記第二商品すべてについての評価価格である、
ことを特徴とする商品在庫管理装置。

【請求項2】

前記在庫数量データには、前記第一商品の在庫数量及び前記第二商品の在庫数量が登録されており、
前記制御部が、
在庫照会する第一商品又は第二商品の指定を受け付ける在庫照会受付手段と、
前記在庫照会受付手段が受け付けた指定の前記第一商品又は前記第二商品について、前記在庫数量データに登録された指定の前記第一商品又は前記第二商品の在庫数量を出力する在庫照会手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の商品在庫管理装置。

【請求項3】

前記在庫数量データには、前記第一商品の在庫数量及び前記第二商品の在庫数量が登録されており、
前記制御部が、
仕入れた第一商品又は第二商品の指定と、仕入れた前記第一商品又は前記第二商品の数量と、を受け付ける仕入受付手段をさらに備え、
前記在庫数量更新手段が、
前記仕入受付手段が受け付けた指定の前記第一商品又は前記第二商品について、前記在庫数量データに登録された指定の前記第一商品又は前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量に仕入れた前記第一商品又は前記第二商品の数量を加えて得られる数量に、更新する、
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の商品在庫管理装置。

【請求項4】

前記在庫数量データには、前記第一商品の在庫数量及び前記第二商品の在庫数量が登録されており、
前記制御部が、
売り上げた第一商品又は第二商品の指定と、売り上げた前記第一商品又は前記第二商品の数量と、を受け付ける売上受付手段をさらに備え、
前記在庫数量更新手段が、
前記売上受付手段が受け付けた指定の前記第一商品又は前記第二商品について、前記在庫数量データに登録された指定の前記第一商品又は前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から売り上げた前記第一商品又は前記第二商品の数量を差し引いて得られる数量に、更新する、
ことを特徴とする請求項１～３の何れか１項に記載の商品在庫管理装置。

【請求項5】

制御部を備える商品在庫管理装置において実行される商品在庫管理方法であって、
前記制御部で実行される、
（１）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる１種又は２種以上の第二商品の指定と、指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付けるか、或いは（２）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる第二商品として予め商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付ける商品統合指示受付ステップと、
前記商品統合指示受付ステップが受け付けた又は前記商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々について、在庫数量データに登録された指定の前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から指定の前記対象数量を差し引いて得られる数量に、更新する在庫数量更新ステップと、
前記商品統合指示受付ステップが受け付けた指定の前記第一商品について、在庫評価単価データに登録された指定の前記第一商品の在庫評価単価を、当該在庫評価単価に指定の前記第一商品１個あたりの第二商品総評価価格を加えて得られる単価に、更新する在庫評価単価更新ステップと、
を含み、
前記第二商品総評価価格が、前記在庫評価単価データに登録された指定の前記第二商品の在庫評価単価に指定の前記対象数量を積算して得られる指定の前記第二商品各々についての評価価格を、すべて合計して得られる指定の前記第二商品すべてについての評価価格である、
ことを特徴とする商品在庫管理方法。

【請求項6】

制御部を備える商品在庫管理装置に実行させるための商品在庫管理プログラムであって、
前記制御部に実行させるための、
（１）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる１種又は２種以上の第二商品の指定と、指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付けるか、或いは（２）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる第二商品として予め商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付ける商品統合指示受付ステップと、
前記商品統合指示受付ステップが受け付けた又は前記商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々について、在庫数量データに登録された指定の前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から指定の前記対象数量を差し引いて得られる数量に、更新する在庫数量更新ステップと、
前記商品統合指示受付ステップが受け付けた指定の前記第一商品について、在庫評価単価データに登録された指定の前記第一商品の在庫評価単価を、当該在庫評価単価に指定の前記第一商品１個あたりの第二商品総評価価格を加えて得られる単価に、更新する在庫評価単価更新ステップと、
を含み、
前記第二商品総評価価格が、前記在庫評価単価データに登録された指定の前記第二商品の在庫評価単価に指定の前記対象数量を積算して得られる指定の前記第二商品各々についての評価価格を、すべて合計して得られる指定の前記第二商品すべてについての評価価格である、
ことを特徴とする商品在庫管理プログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、商品在庫管理装置、商品在庫管理方法、及び商品在庫管理プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

例えば、物販業界において、あるメインの商品に対してその商品のタグやステッカー、包装のような付属品は、在庫管理を行っても付属品単体での売上計上を運営上実施しないケースが大半であり、会計システム上付属品の管理を行わないのが一般的であった。

【0003】

しかし、付属品の原価をメインの商品の原価に算入させて管理を行う場合もあり、そのような場合、会計システム上では在庫調整処理にて、メインの商品を一時的に出庫し、原価を変更して入庫する操作を行うことで原価の付け替え自体は可能であった。

【0004】

しかし、このような処理は実務とは乖離した内容であることは勿論、原価計算を会計システム外で実施することになるため、オペレーターの作業ミスが多発することやオペレーターへの負荷が大きいことが課題となっていた。

【0005】

これまで、このような課題を解決する会計システムは知られていない（特許文献１）。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0006】

【文献】特開平８－１３７９５５号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0007】

本発明の目的は、付属品（第二商品）をメインの商品（第一商品）と同様に商品として在庫管理できるようにした上で、付属品（第二商品）の原価をメインの商品（第一商品）の原価に算入させることを可能とするシステムを搭載することにより、オペレーターの作業ミスやオペレーターへの負荷を軽減できる商品在庫管理装置を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0008】

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る商品在庫管理装置は、制御部を備える商品在庫管理装置であって、前記制御部が、（１）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる１種又は２種以上の第二商品の指定と、指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付けるか、或いは（２）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる第二商品として予め商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付ける商品統合指示受付手段と、前記商品統合指示受付手段が受け付けた又は前記商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々について、在庫数量データに登録された指定の前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から指定の前記対象数量を差し引いて得られる数量に、更新する在庫数量更新手段と、前記商品統合指示受付手段が受け付けた指定の前記第一商品について、在庫評価単価データに登録された指定の前記第一商品の在庫評価単価を、当該在庫評価単価に指定の前記第一商品１個あたりの第二商品総評価価格を加えて得られる単価に、更新する在庫評価単価更新手段と、を備え、前記第二商品総評価価格が、前記在庫評価単価データに登録された指定の前記第二商品の在庫評価単価に指定の前記対象数量を積算して得られる指定の前記第二商品各々についての評価価格を、すべて合計して得られる指定の前記第二商品すべてについての評価価格である、ことを特徴とする。

【0009】

また、本発明に係る商品在庫管理装置は、前記制御部が、在庫照会する第一商品又は第二商品の指定を受け付ける在庫照会受付手段と、前記在庫照会受付手段が受け付けた指定の前記第一商品又は前記第二商品について、前記在庫数量データに登録された指定の前記第一商品又は前記第二商品の在庫数量を出力する在庫照会手段と、をさらに備えることを特徴とする。

【0010】

また、本発明に係る商品在庫管理装置は、前記制御部が、仕入れた第一商品又は第二商品の指定と、仕入れた前記第一商品又は前記第二商品の数量と、を受け付ける仕入受付手段をさらに備え、前記在庫数量更新手段が、前記仕入受付手段が受け付けた指定の前記第一商品又は前記第二商品について、前記在庫数量データに登録された指定の前記第一商品又は前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量に仕入れた前記第一商品又は前記第二商品の数量を加えて得られる数量に、更新する、ことを特徴とする。

【0011】

また、本発明に係る商品在庫管理装置は、前記制御部が、売り上げた第一商品又は第二商品の指定と、売り上げた前記第一商品又は前記第二商品の数量と、を受け付ける売上受付手段をさらに備え、前記在庫数量更新手段が、前記売上受付手段が受け付けた指定の前記第一商品又は前記第二商品について、前記在庫数量データに登録された指定の前記第一商品又は前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から売り上げた前記第一商品又は前記第二商品の数量を差し引いて得られる数量に、更新する、ことを特徴とする。

【0012】

また、本発明に係る商品在庫管理方法は、制御部を備える商品在庫管理装置において実行される商品在庫管理方法であって、前記制御部で実行される、（１）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる１種又は２種以上の第二商品の指定と、指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付けるか、或いは（２）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる第二商品として予め商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付ける商品統合指示受付ステップと、前記商品統合指示受付ステップが受け付けた又は前記商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々について、在庫数量データに登録された指定の前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から指定の前記対象数量を差し引いて得られる数量に、更新する在庫数量更新ステップと、前記商品統合指示受付ステップが受け付けた指定の前記第一商品について、在庫評価単価データに登録された指定の前記第一商品の在庫評価単価を、当該在庫評価単価に指定の前記第一商品１個あたりの第二商品総評価価格を加えて得られる単価に、更新する在庫評価単価更新ステップと、を含み、前記第二商品総評価価格が、前記在庫評価単価データに登録された指定の前記第二商品の在庫評価単価に指定の前記対象数量を積算して得られる指定の前記第二商品各々についての評価価格を、すべて合計して得られる指定の前記第二商品すべてについての評価価格である、ことを特徴とする。

【0013】

また、本発明に係る商品在庫管理プログラムは、制御部を備える商品在庫管理装置に実行させるための商品在庫管理プログラムであって、前記制御部に実行させるための、（１）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる１種又は２種以上の第二商品の指定と、指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付けるか、或いは（２）第一商品の指定と、指定の前記第一商品に付属させる第二商品として予め商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々についての指定の前記第一商品に付属させる対象数量と、を受け付ける商品統合指示受付ステップと、前記商品統合指示受付ステップが受け付けた又は前記商品マスタに登録された指定の前記第二商品各々について、在庫数量データに登録された指定の前記第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から指定の前記対象数量を差し引いて得られる数量に、更新する在庫数量更新ステップと、前記商品統合指示受付ステップが受け付けた指定の前記第一商品について、在庫評価単価データに登録された指定の前記第一商品の在庫評価単価を、当該在庫評価単価に指定の前記第一商品１個あたりの第二商品総評価価格を加えて得られる単価に、更新する在庫評価単価更新ステップと、を含み、前記第二商品総評価価格が、前記在庫評価単価データに登録された指定の前記第二商品の在庫評価単価に指定の前記対象数量を積算して得られる指定の前記第二商品各々についての評価価格を、すべて合計して得られる指定の前記第二商品すべてについての評価価格である、ことを特徴とする。

【発明の効果】

【0014】

本発明によれば、付属品（第二商品）をメインの商品（第一商品）と同様に商品として在庫管理でき、同時に、付属品（第二商品）の原価をメインの商品（第一商品）の原価に算入させることを可能とする。これにより、オペレーターの作業ミスやオペレーターへの負荷を軽減できる。

【図面の簡単な説明】

【0015】

【図1】図１は、ＰＣ１００の構成の一例を示すブロック図である。

【図2】図２は、一実施形態における商品統合指示受付部１０２ａ、在庫数量更新部１０２ｅ、及び在庫評価単価更新部１０２ｆによる情報処理のフローの一例を示す図である。

【図3】図３は、一実施形態における商品統合指示受付部１０２ａが受け付ける情報を入力するための商品統合指示画面の一例を示す図である。

【図4】図４は、一実施形態における在庫数量データの一例を示す図である。

【図5】図５は、一実施形態における在庫評価単価データの一例を示す図である。

【図6】図６は、一実施形態における在庫数量データの一例を示す図である。

【図7】図７は、一実施形態における在庫評価単価データの一例を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0016】

本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。

【0017】

［１．構成］
ここでは、本発明の商品在庫管理装置を含む本実施形態に係るＰＣ（パーソナルコンピュータ）１００の構成の一例について、図１を参照して説明する。なお、本実施形態の構成はあくまでも一例であり、本発明は、本実施形態の構成で実現することに限定されるものではない。また、構成に関する以下の説明において、重複する説明を省略する場合がある。

【0018】

図１は、ＰＣ１００の構成の一例を示すブロック図である。ＰＣ１００は、制御部１０２と通信インターフェース部１０４と記憶部１０６と入出力インターフェース部１０８とを備え、各種データ（例えば、記憶部１０６に記憶される、後述する各データでもよい）を記憶したサーバ２００（例えばＷｅｂサーバなど）とネットワーク３００（例えばインターネット、イントラネット、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）など）を介して通信可能に接続されている。

【0019】

ＰＣ１００が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

【0020】

なお、ＰＣ１００は、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型のものであってもよく、また、ノート型パーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型のものであってもよい。

【0021】

制御部１０２は、ＰＣ１００を統括的に制御するＣＰＵ等である。制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。

【0022】

制御部１０２は、機能概念的に、商品統合指示受付部１０２ａ、仕入受付部１０２ｂ、売上受付部１０２ｃ、在庫照会受付部１０２ｄ、在庫数量更新部１０２ｅ、在庫評価単価更新部１０２ｆ、在庫照会部１０２ｇ等を備えている。

【0023】

商品統合指示受付部１０２ａは、第一実施形態においては、第一商品の指定と、指定の第一商品に付属させる１種又は２種以上の第二商品の指定と、指定の第二商品各々についての指定の第一商品に付属させる対象数量と、を受け付ける。

【0024】

商品統合指示受付部１０２ａは、第二実施形態においては、第一商品の指定と、指定の第一商品に付属させる第二商品として予め商品マスタに登録された指定の第二商品各々についての指定の第一商品に付属させる対象数量と、を受け付ける。

【0025】

商品統合指示受付部１０２ａが指定を受け付ける第一商品と第二商品の関係は特に限定されるものではなく、それぞれ個別に仕入・入荷する商品であって販売時にはワンセットとなり得るような関係であり得る。特に、第一商品がメインの商品であり、第二商品がその付属品であるような場合を対象とする。

【0026】

商品統合指示受付部１０２ａは、一実施形態において、商品の指定と対象数量と同時に、さらに、統合を区別するための識別子、統合の年月日なども受け付けてもよい。識別子は、例えば、数字、アルファベット（大文字及び小文字を含む）、記号又はそれらの組み合わせであり得る。

【0027】

商品統合指示受付部１０２ａが受け付ける第一商品の指定と第二商品の指定は、商品が特定できる様式であれば特に限定されるものではなく、商品の識別子による指定であっても商品名による指定であってもよい。

【0028】

商品マスタには、第一商品又は第二商品の識別子、第一商品又は第二商品の区分、第一商品又は第二商品の商品名などの商品に関する情報、及び第二実施形態においては、第一商品とその第一商品に付属させる第二商品の組み合わせなどが商品別に登録されている。

【0029】

仕入受付部１０２ｂは、仕入れた第一商品又は第二商品の指定と、仕入れた第一商品又は第二商品の数量と、を受け付ける。

【0030】

売上受付部１０２ｃは、売り上げた第一商品又は第二商品の指定と、売り上げた前記第一商品又は前記第二商品の数量と、を受け付ける。

【0031】

在庫照会受付部１０２ｄは、在庫照会する第一商品又は第二商品の指定を受け付ける。

【0032】

在庫数量更新部１０２ｅは、商品統合指示受付部１０２ａが受け付けた又は商品マスタに登録された指定の第二商品各々について、在庫数量データに登録された指定の第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から指定の対象数量を差し引いて得られる数量に、更新する。

【0033】

在庫数量データには、第一商品又は第二商品の識別子、第一商品又は第二商品の商品名などの商品に関する情報、及び第一商品又は第二商品の在庫数量などが商品別に登録されている。

【0034】

在庫数量更新部１０２ｅは、仕入受付部１０２ｂが受け付けた指定の第一商品又は第二商品について、在庫数量データに登録された指定の第一商品又は第二商品の在庫数量を、当該在庫数量に仕入れた第一商品又は第二商品の数量を加えて得られる数量に、更新する。

【0035】

在庫数量更新部１０２ｅは、売上受付部１０２ｃが受け付けた指定の第一商品又は第二商品について、在庫数量データに登録された指定の第一商品又は第二商品の在庫数量を、当該在庫数量から売り上げた第一商品又は第二商品の数量を差し引いて得られる数量に、更新する。

【0036】

在庫評価単価更新部１０２ｆは、商品統合指示受付部１０２ａが受け付けた指定の第一商品について、在庫評価単価データに登録された指定の第一商品の在庫評価単価を、当該在庫評価単価に指定の第一商品１個あたりの第二商品総評価価格を加えて得られる単価に、更新する。

【0037】

在庫評価単価データには、第一商品又は第二商品の識別子、第一商品又は第二商品の商品名などの商品に関する情報、及び第一商品又は第二商品の在庫評価単価などが商品別に登録されている。

【0038】

第二商品総評価価格は、在庫評価単価データに登録された指定の第二商品の在庫評価単価に指定の対象数量を積算して得られる指定の第二商品各々についての評価価格を、すべて合計して得られる指定の第二商品すべてについての評価価格である。

【0039】

指定の第一商品１個あたりの第二商品総評価価格は、下の計算式で算出される第二商品総評価価格を指定の第一商品の在庫数量で割って得られる価格である。

【0040】

指定の第一商品１個あたりの第二商品総評価価格＝｛（指定の第二商品Ａの在庫評価単価）×（指定の第二商品Ａの対象数量）＋（指定の第二商品Ｂの在庫評価単価）×（指定の第二商品Ｂの対象数量）＋（指定の第二商品Ｃの在庫評価単価）×（指定の第二商品Ｃの対象数量）＋・・・｝／（指定の第一商品の在庫数量）

【0041】

在庫照会部１０２ｇは、在庫照会受付部１０２ｄが受け付けた指定の第一商品又は第二商品について、在庫数量データに登録された指定の第一商品又は第二商品の在庫数量を出力する。

【0042】

通信インターフェース部１０４は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、ＰＣ１００をネットワーク３００に通信可能に接続する。通信インターフェース部１０４は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。

【0043】

記憶部１０６には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部１０６には、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）と協働してＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部１０６として、例えば、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）・ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。

【0044】

記憶部１０６は、概念的に、在庫数量データ記憶部１０６ａ、在庫評価単価データ記憶部１０６ｂ、商品マスタ記憶部１０６ｃ等を備えている。

【0045】

在庫数量データ記憶部１０６ａは、在庫数量データを格納する。在庫評価単価データ記憶部１０６ｂは、在庫評価単価データを格納する。商品マスタ記憶部１０６ｃは、商品マスタを格納する。

【0046】

入出力インターフェース部１０８には、入力装置４００及び出力装置５００が接続されている。出力装置４００には、ディスプレイ、プロジェクタ等の表示装置、スピーカ等の音響装置、プリンタ等の印刷装置の他、データファイル形式でダウンロード可能とする装置も含まれる。データファイルファイル形式は、ＰＤＦ、ＣＳＶ、文書ファイル、表計算ソフトファイル、テキストファイル等、当分野で公知のファイル形式を採用することができる。入力装置５００には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。

【0047】

［２．具体例］
ここでは、具体的な事例を用いて、本発明に係る商品在庫管理装置における商品統合指示受付部１０２ａ、在庫数量更新部１０２ｅ、及び在庫評価単価更新部１０２ｆによる情報処理に関し、図２～５を参照して説明する。

【0048】

図２は、本具体例における商品統合指示受付部１０２ａ、在庫数量更新部１０２ｅ、及び在庫評価単価更新部１０２ｆによる情報処理のフローの一例を示す図である。本具体例では、図２に示すように、まず、商品統合指示受付部１０２ａが、第一商品及び第二商品の指定と対象数量を受け付け（Ｓ０１）、在庫数量更新部１０２ｅが、在庫数量データに登録された指定の第二商品各々の在庫数量を、当該在庫数量から指定の対象数量を差し引いて得られる数量に、更新し（Ｓ０２）、在庫評価単価更新部１０２ｆが、在庫評価単価データに登録された指定の第一商品の在庫評価単価を、当該在庫評価単価に指定の第一商品１個あたりの第二商品総評価価格を加えて得られる単価に、更新する（Ｓ０３）。

【0049】

図３は、本具体例における商品統合指示受付部１０２ａが受け付ける情報を入力するための商品統合指示画面の一例を示す図である。本具体例の商品統合指示画面には、図３に示すように、上から、加工番号（統合を区別するための識別子）の入力部Ｘ１１、加工日（統合の年月日）の入力部Ｘ２１、商品（第一商品）に関する入力表示部（第一商品の商品コード（商品の識別子）の入力部Ｘ３１、その入力に伴って表示される第一商品の商品名の表示部Ｘ３２、第一商品の在庫数量の表示部Ｘ３３、及び第一商品の在庫評価単価の表示部Ｘ３４）１段分、貯蔵品・付属品（第二商品）に関する入力表示部（第二商品の商品コード（商品の識別子）の入力部Ｘ４１、その入力に伴って表示される第二商品の商品名の表示部Ｘ４２、第二商品の在庫数量の表示部Ｘ４３、第二商品の在庫評価単価の表示部Ｘ４４、第一商品に付属させる第二商品の対象数（対象数量）の入力部Ｘ４５）３段分、在庫評価単価更新部１０２ｆが更新する予定の更新後の在庫評価単価（統合後在庫評価単価）の表示部Ｘ５１、確定ボタンＸ６１、及びキャンセルボタンＸ６２が含まれる。

【0050】

図４は、本具体例における在庫数量更新部１０２ｅによる更新前の在庫数量データの一例を示す図であり、図６は、本具体例における在庫数量更新部１０２ｅによる更新後の在庫数量データの一例を示す図である。本具体例の在庫数量データには、図４及び６に示すように、商品コード（商品の識別子）Ａ０１、商品名Ａ０２、在庫数量Ａ０３の項目が存在し、これらの項目を含む情報が第一商品及び第二商品の区別なく商品別に登録されている。

【0051】

図５は、本具体例における在庫評価単価更新部１０２ｆによる更新前の在庫評価単価データの一例を示す図であり、図７は、本具体例における在庫評価単価更新部１０２ｆによる更新後の在庫評価単価データの一例を示す図である。本具体例の在庫評価単価データには、図５及び７に示すように、商品コード（商品の識別子）Ｂ０１、商品名Ｂ０２、在庫評価単価Ｂ０３の項目が存在し、これらの項目を含む情報が第一商品及び第二商品の区別なく商品別に登録されている。

【0052】

まず、商品統合指示受付部１０２ａは、図３の商品統合指示画面を介して、入力部Ｘ１１から加工番号「ＳＴ０００００００１」、入力部Ｘ２１から加工日「２０１９／１０／０１」を受け付ける。

【0053】

商品統合指示受付部１０２ａは、次いで、図３の商品統合指示画面を介して、商品（第一商品）について、入力部Ｘ３１から商品コード「０７０３２０２０１」を受け付ける。

【0054】

商品統合指示受付部１０２ａは、入力部Ｘ３１から商品コード「０７０３２０２０１」を受け付けると、商品コード「０７０３２０２０１」に対応する商品の商品名を、商品コードと商品名の対応関係が予め登録されている商品マスタ（図省略）に基づいて、表示部Ｘ３２に「Ｔシャツ」と表示し、その在庫数量を、図４に示す在庫数量データにおける商品コード「０７０３２０２０１」を有する情報Ａ４に基づいて、表示部Ｘ３３に「１０，０００」と表示し、その在庫評価単価を、図５に示す在庫評価単価データにおける商品コード「０７０３２０２０１」を有する情報Ｂ４に基づいて、表示部Ｘ３４に「１，５００」（円）を表示する。

【0055】

商品統合指示受付部１０２ａは、次いで、第一商品に付属させる所蔵品・付属品（第二商品）１つ目について、入力部Ｘ４１から商品コード「０７０３２０００１」を受け付ける。

【0056】

商品統合指示受付部１０２ａは、入力部Ｘ４１から商品コード「０７０３２０００１」を受け付けると、商品コード「０７０３２０００１」に対応する商品の商品名を、商品マスタ（図省略）に基づいて、表示部Ｘ４２に「タグ」と表示し、その在庫数量を、図４に示す在庫数量データにおける商品コード「０７０３２０００１」を有する情報Ａ１に基づいて、表示部Ｘ４３に「１５，０００」と表示し、その在庫評価単価を、図５に示す在庫評価単価データにおける商品コード「０７０３２０００１」を有する情報Ｂ１に基づいて、表示部Ｘ４４に「５０」（円）を表示する。

【0057】

商品統合指示受付部１０２ａは、次いで、第一商品に付属させる第二商品「タグ」の対象数（対象数量）「５，０００」を入力部Ｘ４５から受け付ける。

【0058】

商品統合指示受付部１０２ａは、上記で説明した一段目の第二商品「タグ」（商品コード「０７０３２０００１」）の場合と同様に、二段目、三段目の入力部から商品コード「０７０３２０００２」及び「０７０３２０００３」を受け付け、それぞれについて、商品名「ステッカー」及び「ボタン」（商品マスタ（図省略）に基づく）、在庫数量「２０，０００」及び「１０，０００」（図４の在庫数量データの情報Ａ２及びＡ３に基づく）、在庫評価単価「１２０」（円）及び「１００」（円）（図５の在庫評価単価データの情報Ｂ２及びＢ３に基づく）を表示し、共に対象数「５，０００」を受け付ける。

【0059】

なお、ここまで、商品統合指示受付部１０２ａが個別に各第二商品の商品コードを受け付ける第一実施形態について説明してきたが、代わりに、商品マスタ（図省略）に予め登録されている「第一商品とその第一商品に付属させる第二商品の組み合わせ」に基づいて、商品統合指示受付部１０２ａが第一商品の商品コードを受け付けた時点で、すべての第二商品の商品コード、商品名、在庫数量、及び在庫評価単価をそれぞれ表示し、表示した第二商品それぞれの対象数を受け付ける第二実施形態であってもよい。本具体例であれば、商品マスタ（図省略）に予め、１つの第一商品「Ｔシャツ」（商品コード「０７０３２０２０１」）と、それに付属させるべき３つの第二商品「タグ」（商品コード「０７０３２０００１」）、「ステッカー」（商品コード「０７０３２０００２」）及び「ボタン」（商品コード「０７０３２０００３」）との組み合わせが登録されている。

【0060】

商品統合指示受付部１０２ａは、すべての第二商品について対象数を受け付けると、在庫評価単価更新部１０２ｆが更新する予定の更新後の在庫評価単価（統合後在庫評価単価）として、表示部Ｘ５１に、現時点の第一商品「Ｔシャツ」の在庫評価単価「１，５００」（円）に、第一商品「Ｔシャツ」１個あたりの第二商品総評価価格を加えて得られる単価を表示する。

【0061】

ここでいう第二商品総評価価格は、第二商品の在庫評価単価に対象数を積算して得られる第二商品各々についての評価価格を、すべて合計して得られる第二商品すべてについての評価価格を意味する。第一商品「Ｔシャツ」１個あたりの第二商品総評価価格は、下記の計算式から算出される通り「１３５」（円）である。

【0062】

第一商品「Ｔシャツ」１個あたりの第二商品総評価価格＝｛５０（円）（第二商品「タグ」の在庫評価単価）×５，０００（第二商品「タグ」の対象数）＋１２０（円）（第二商品「ステッカー」の在庫評価単価）×５，０００（第二商品「ステッカー」の対象数｝＋１００（円）（第二商品「ボタン」の在庫評価単価）×５，０００（第二商品「ボタン」の対象数）｝／１０，０００（第一商品「Ｔシャツ」の在庫数量）

【0063】

したがって、商品統合指示受付部１０２ａは、統合後在庫評価単価の表示部Ｘ５１に、現時点の第一商品「Ｔシャツ」の在庫評価単価「１，５００」（円）に、第一商品「Ｔシャツ」１個あたりの第二商品総評価価格「１３５」（円）を加えて得られる単価「１，６３５」（円）を表示する。

【0064】

商品統合指示受付部１０２ａは、次いで、確定ボタンＸ６１を介して商品の指定と対象数量を確定する旨を受け付ける（Ｓ０１）。

【0065】

在庫数量更新部１０２ｅは、商品統合指示受付部１０２ａが商品の指定と対象数量を確定する旨を受け付けた後、図４に示される在庫数量データに登録されている第二商品「タグ」の情報Ａ１における在庫数量「１５，０００」を、図６に示されるように、当該在庫数量から対象数量「５，０００」を差し引いて得られる数量「１０，０００」に更新し、同時に、図４に示される在庫数量データに登録されている第二商品「ステッカー」の情報Ａ２における在庫数量「２０，０００」を、図６に示されるように、当該在庫数量から対象数量「５，０００」を差し引いて得られる数量「１５，０００」に更新し、同時に、図４に示される在庫数量データに登録されている第二商品「ボタン」の情報Ａ３における在庫数量「１０，０００」を、図６に示されるように、当該在庫数量から対象数量「５，０００」を差し引いて得られる数量「５，０００」に更新する（Ｓ０２）。

【0066】

在庫評価単価更新部１０２ｆは、商品統合指示受付部１０２ａが商品の指定と対象数量を確定する旨を受け付けた後、図５に示される在庫評価単価データに登録されている第一商品「Ｔシャツ」の情報Ｂ１における在庫評価単価「１，５００」（円）を、図７に示されるように、当該在庫評価単価に第一商品「Ｔシャツ」１個あたりの第二商品総評価価格「１３５」（円）を加えて得られる単価「１，６３５」（円）に、更新する（Ｓ０３）。

【0067】

以上のようなシステムを用いることにより、第二商品（付属品）を第一商品（メインの商品）と同様に商品として在庫管理でき、同時に、第二商品（付属品）の原価を第一商品（メインの商品）の原価に算入させることができる。したがって、オペレーターの作業ミスやオペレーターへの負荷を軽減できる。

【0068】

これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。

【0069】

例えば、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

【0070】

このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

【0071】

また、ＰＣ１００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

【0072】

例えば、ＰＣ１００を構成する各装置が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵおよび当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて各装置に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶部などには、ＯＳと協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

【0073】

また、このコンピュータプログラムは、ＰＣ１００に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

【0074】

また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム第一商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリ、ＳＤ（Ｓｅｃｕｒｅ Ｄｉｇｉｔａｌ）カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ ａｎｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌ ｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）、および、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標） Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

【0075】

また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

【0076】

記憶部に格納される各種のデータベース等は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。

【0077】

また、ＰＣ１００は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、ＰＣ１００は、当該ＰＣ１００に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア（プログラムまたはデータ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

【0078】

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

【産業上の利用可能性】

【0079】

本発明は、タグやステッカー、包装紙などの付属品をメインの商品と同時に管理する物販業界等の各業界における会計業務に有用である。

【符号の説明】

【0080】

１００ ＰＣ
１０２ 制御部
１０２ａ 商品統合指示受付部
１０２ｂ 仕入受付部
１０２ｃ 売上受付部
１０２ｄ 在庫照会受付部
１０２ｅ 在庫数量更新部
１０２ｆ 在庫評価単価更新部
１０２ｇ 在庫照会部
１０４ 通信インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 在庫数量データ記憶部
１０６ｂ 在庫評価単価データ記憶部
１０６ｃ 商品マスタ記憶部
１０８ 入出力インターフェース部
２００ サーバ
３００ ネットワーク
４００ 入力装置
５００ 出力装置

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】