(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-15
(45)【発行日】2024-08-23
(54)【発明の名称】風通しハンガー
(51)【国際特許分類】
A47G 25/28 20060101AFI20240816BHJP
【FI】
A47G25/28 Z
(21)【出願番号】P 2023525463
(86)(22)【出願日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 KR2021015848
(87)【国際公開番号】W WO2022103066
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2023-04-26
(31)【優先権主張番号】10-2020-0149525
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523147299
【氏名又は名称】キム, ハクス
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【氏名又は名称】石田 喜樹
(72)【発明者】
【氏名】キム, ハクス
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録実用新案第20-0170069(KR,Y1)
【文献】実開平06-052661(JP,U)
【文献】特開2000-262388(JP,A)
【文献】登録実用新案第3199204(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第105361609(CN,A)
【文献】特開2010-253009(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0157156(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 25/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類内に挿入され、該衣類を掛けられる内部に所定の空間を形成するハンガーであって、
上部に半円形状のフック部が形成される本体部と、
前記本体部から前記フック部に延びる屈折部分において、前記本体部の一側が突出し、嵌合溝が形成される本体回転軸と、
前記本体回転軸に結合される補助回転軸が形成され、前記本体部の一側に対応して形成される補助部と、
前記本体部及び補助部の一側に回動可能に結合され、嵌め込み突起が形成されるストッパーと、を含
み、
前記ストッパーは、バネを備え、
前記本体部と前記補助部とが、前記本体回転軸及び前記補助回転軸を中心に回動し、前記本体部の下部と前記補助部の下部との間を広げたとき、前記ストッパーは、前記嵌め込み突起が前記嵌合溝に引き込まれて前記本体部及び前記補助部が回動できないようにする方向へ向けて、前記バネにより付勢されることを特徴とする、風通しハンガー。
【請求項2】
前記本体部及び補助部の両端に延びる係止部がさらに形成されることを特徴とする、請求項1に記載の風通しハンガー。
【請求項3】
前記係止部の上部一側が前記本体部の中心部に引き込まれる補助係止部がさらに形成されることを特徴とする、請求項2に記載の風通しハンガー。
【請求項4】
前記本体部の下側に結合される一つ以上の係止ピンチ部がさらに含まれることを特徴とする、請求項1に記載の風通しハンガー。
【請求項5】
前記本体部方向の前記フック部の一側をくるむ本体フックカバーがさらに含まれることを特徴とする、請求項1に記載の風通しハンガー。
【請求項6】
前記補助部方向の前記フック部の一側をくるむ補助フックカバーがさらに含まれることを特徴とする、請求項1に記載の風通しハンガー。
【請求項7】
上部に半円形状のフック部が形成される本体部と、
前記本体部の一側が貫通形成される本体貫通部と、
前記本体部の一側に対応して形成され
、前記本体部と互いに上部で、回動可能に結合する補助部と、
前記本体貫通部の下部に対応する前記補助部の一側に形成される係止回転軸と、
前記係止回転軸に一端が回動可能に結合され、他端に突出した拡張突起が形成される拡張ストッパーと、を含
み、
前記拡張突起は、本体貫通部を貫通しながら前記本体部の一側面を摺動可能に固定されることを特徴とする、風通しハンガー。
【請求項8】
前記本体部と補助部の下側に結合される一つ以上の係止ピンチ部がさらに含まれることを特徴とする、請求項7に記載の風通しハンガー。
【請求項9】
前記本体部と補助部の下側には、幅方向に複数個の支持突起が形成され、
前記係止ピンチ部は、前記支持突起が挿入される支持溝部を有することを特徴とする、請求項8に記載の風通しハンガー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前後方に広げられるハンガーに関し、より詳しくは、服が掛けられるハンガーの係止部が服の前後方に広げられるので、服を掛ける時は、係止部を狭い状態にして服を掛けやすく、服を掛けた後は前後方に広げることで服の前後の間隔を広くして風通しを良くする風通しハンガーに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で別途表示されない限り、このセクションに説明される内容は、本願の請求項に対する従来の技術ではなく、このセクションに含まれるとして従来の技術であると認められるわけではない。
【0003】
ティーシャツなどの薄いか、または伸びる材質の衣類をハンガーに掛けておくと、大部分の肩部分が伸びやすく、服の形態が変形する短所を持つ針金ハンガーは、幅が狭いということから衣類を掛け易いが、幅が狭いから衣服の前と後ろが離隔できずほぼくっついているから、風通しが悪いため、濡れた衣類の干しに非常に長時間が所要となるという短所を持っており、このような短所を克服するための、幅が広くて滑り止め処理済みのハンガー、いわゆるスーツハンガーと呼ばれるものであって、幅が広くて服の前と後ろとがかなり離隔して内部に風通しが円滑に行われることができるが、このようなスーツハンガーは、幅が広いから服の一面が開放されているシャツやスーツなどのボタンなどの締結部を開放しなければ、ハンガーに掛けるのができないので、ティーシャツなどの薄いか伸びる材質の衣類を掛けるには不向きであるという短所を持っている。
【0004】
かかる問題点を解消するために開発された先行技術としては、韓国公開特許第10-2011-0063392号の「ワンタッチ型折り畳み式ハンガー」は、展開及び折畳をワンタッチで行うことができ、中央部の両端に嵌め込み突起を有し、中央上方の内部に案内レールと上端両側に突出させたストッパーとを有する基板;フックの下部の軸後方に案内突起を形成し、軸の下端に押し棒を備え、軸の下端の両端に係止爪を持つとともに、押し棒の一側上方に係止及び係止解除機能部を持つ昇降作動具;および基板の嵌め込み突起にはめられる嵌合孔を有する肩掛け部;を含んでなることを特徴とする。
【0005】
首部分が狭いティーシャツ、ニット、オールラウンドジャケットなどの場合には、首部分を強制に伸ばして肩掛け部を挿入しなければならないので、それによって首部分の形態が変形するか、挿入し難いという問題点があった。このような問題点の他にも、前記肩掛け部が折り畳まない通常のハンガーの場合は、使用時でも未使用時でも常に肩掛け部が展開されたままであるため、それによる保管上の困難性と使い勝手の悪さ、並びに外観上のごちゃごちゃ感を解消するための発明であって、首部分が狭いティーシャツ、ニット、オールラウンドジャケットなどの衣類を掛けることは可能であるが、風通しを円滑にするための構造は形成されていないという短所を持っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、背景技術のような問題点に鑑み、これを解消するために案出された発明であって、ハンガーの幅を広げることができるように、ヒンジ構成によってハンガーの上部を狭くすると、ハンガーの下部が前後方に広げられてハンガーの幅を広くすることができ、狭幅状態のハンガーは、首部分が狭いティーシャツ、ニット、オールラウンドジャケットなどの衣類も容易に掛けることができ、衣類を掛けたままハンガーの下部を前後方に離隔させて風通しが円滑に行われるようにすることができ、ハンガーの前後方への離隔状態を維持するために、ハンガーの上部に締結部が形成されていることにより、ハンガーの下部を前後方に離隔するとともにハンガーの上部同士間の締結が行われ、締結を解除するためには簡単な押しボタンによって締結状態を解除することができる、風通しハンガーを提供しようとする。
【0007】
また、前述した技術的課題に限定されず、以降の説明から別の技術的課題が導出されることもできるのは自明である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態による風通しハンガーは、
衣類内に挿入され、該衣類を掛けられる内部に所定の空間を形成するハンガーであって、上部に半円形状のフック部が形成される本体部と、前記本体部から前記フック部に延びる屈折部分において、前記本体部の一側が突出し、嵌合溝が形成される本体回転軸と、前記本体回転軸に結合される補助回転軸が形成され、前記本体部の一側に対応して形成される補助部と、前記本体部及び補助部の一側に回動可能に結合され、嵌め込み突起が形成されるストッパーと、を含み、前記ストッパーは、バネを備え、前記本体部と前記補助部とが、前記本体回転軸及び前記補助回転軸を中心に回動し、前記本体部の下部と前記補助部の下部との間を広げたとき、前記ストッパーは、前記嵌め込み突起が前記嵌合溝に引き込まれて前記本体部及び前記補助部が回動できないようにする方向へ向けて、前記バネにより付勢されることを特徴とする。
【0009】
本発明の好ましい態様によれば、前記本体部及び補助部の両端に延びる係止部がさらに形成されることを特徴とする。
【0010】
本発明の好ましい態様によれば、前記係止部の上部一側が前記本体部の中心部に引き込まれる補助係止部がさらに形成されることを特徴とする。
【0011】
本発明の好ましい態様によれば、前記本体部の下側に結合される一つ以上の係止ピンチ部がさらに含まれることを特徴とする。
【0012】
本発明の好ましい態様によれば、前記本体部方向の前記フック部の一側をくるむ本体フックカバーがさらに含まれることを特徴とする。
【0013】
本発明の好ましい態様によれば、前記補助部方向の前記フック部の一側をくるむ補助フックカバーがさらに含まれることを特徴とする。
【0014】
本発明の他の実施形態による風通しハンガーは、
上部に半円形状のフック部が形成される本体部と、前記本体部の一側が貫通形成される本体貫通部と、前記本体部の一側に対応して形成され、前記本体部と互いに上部で、回動可能に結合する補助部と、前記本体貫通部の下部に対応する前記補助部の一側に形成される係止回転軸と、前記係止回転軸に一端が回動可能に結合され、他端に突出した拡張突起が形成される拡張ストッパーと、を含み、前記拡張突起は、本体貫通部を貫通しながら前記本体部の一側面を摺動可能に固定されることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記本体部と補助部の下側に結合される一つ以上の係止ピンチ部がさらに含まれることを特徴とする。
【0015】
本発明の好ましい態様によれば、前記本体部と補助部の下側には、幅方向に複数個の支持突起が形成され、前記係止ピンチ部は、前記支持突起が挿入される支持溝部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一実施形態によれば、ヒンジ構成によってハンガーの上部を狭くすると、ハンガーの下部が前後方に広げられてハンガーの幅が広くなることができ、狭幅状態のハンガーは、首部分が狭いティーシャツ、ニット、オールラウンドジャケットなどの衣類も容易に掛けることができ、 衣類を掛けたままハンガーの下部を前後方に離隔させて風通しが円滑に行われるようにすることができるという長所がある。
【0017】
また、ハンガーの前後方への離隔状態を維持するために、ハンガーの上部に締結部が形成されていることにより、ハンガーの下部を前後方に離隔するとともにハンガーの上部同士間の締結が行われ、締結を解除するためには簡単な押しボタンによって締結状態を解除することができる。
【0018】
本発明の効果は、前述した効果に限定されなるものではなく、本発明の詳細な説明または特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態による風通しハンガーの斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態による風通しハンガーの分解斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態による風通しハンガーの正面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による風通しハンガーの拡張前後の側面図である。
【
図5】本発明の一実施形態による風通しハンガーの断面図である。
【
図6】本発明の別の実施形態による風通しハンガーの斜視図である。
【
図7】本発明の別の実施形態による風通しハンガーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して好ましい実施形態による風通しハンガーの構成、動作及び作用効果について説明する。参考までに、以下図面において、各構成要素は、便宜性及び明確性のために省略されるか、または概略的に図示されており、各構成要素の大きさは、実際の大きさを反映するものではない。また、明細書全般にわたって同一の構成要素には同じ符号を付してあり、個別図面における同一構成に対する符号は省略する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態による風通しハンガーの斜視図、
図2は分解斜視図を、
図3は正面図、
図4は拡張前後の側面図、
図5は断面図をそれぞれ示す。
【0022】
本発明の一実施形態による風通しハンガー1は、衣類内に挿入され、該衣類を掛けられる内部に所定の空間を形成するハンガーであって、上部に半円形状のフック部14が形成される本体部10と、前記本体部10の一側が突出し、嵌合溝12が形成される本体回転軸11と、前記本体回転軸11に結合される補助回転軸21が形成され、前記本体部10の一側に対応して形成される補助部20と、前記本体部10及び補助部20の一側に回動可能に結合され、嵌め込み突起32が形成されるストッパー30と、を含む。
【0023】
ここで、前記フック部14は、上部に突出して撓っているため、ハンガーが架台の一部分に掛けられるようにする構成であり、流線形のものが好ましいが、架台に掛けられる形態で様々に構成してもよい。前記本体部10は、三角形のフレームを持っており、上部に前記フック部14が延びて形成されている。前記本体部10からフック部14が延びるとき、側面視で一方向に屈折されていることがある。三角形のフレームの中心部が開放できるので、風通しが一層よくなり、審美的に向上することができる。左右を非対称形に構成して、一側にはネクタイやズボンなどの衣類を掛けることが可能である。
【0024】
また、前記本体部10の一側が突出して形成される前記本体回転軸11は、前記本体部10からフック部14に延びる屈折部分で鈍角方向に形成されることが好ましく、一側が引き込まれて嵌合溝12が形成されることができる。前記本体回転軸11は、回動可能な軸の役割をするために、一側部が半円状になっており、前記本体部10は、側面視で前記本体回転軸11を中心に回動することができる。中心部の一側が引き込まれることで前記嵌合溝12が形成され、対応する回動しないように固定することが可能な部材が引き込み結合され得る。
【0025】
また、前記本体部10の一側に対応して形成される補助部20は、前記本体部10の模様に対応するように形成し、上部のフック部14の部分は形成せずに前記本体部10に結合されることができる。前記補助部20は、本体部10に一側面が同時に対応して結合されるものではない、側面に形成された前記補助回転軸21を基準に屈折形成され、屈折部分を基準として一側面が嵌合されるか、回動して他側面が嵌合して結合されることができる。前記本体回転軸11に補助回転軸21が回動可能に結合できるため、前記本体部10と補助部20とが結合状態で回動することが可能である。
【0026】
また、前記ストッパー30は、一側に前記嵌め込み突起32が形成されて前記本体部10および補助部20に回動可能に結合されており、前記本体部10と補助部20とが前記本体回転軸11を中心に回動しているうちに必要によって下部を広く広げたとき、前記本体回転軸11に形成された前記嵌合溝12および前記ストッパー30の一側に形成された前記嵌め込み突起32が一方向に一致しながら前記ストッパー30がバネ力によって回動することで、前記嵌め込み突起32が嵌合溝12に引き込まれて前記本体部10及び補助部20が回動できないように固定され、風通しハンガー1の下部が広げられたまま風通しが円滑に行われる形態となる。固定を解除するために、前記本体部10に一部貫通されて外にはみ出された前記ストッパー30をユーザが押すと、バネに力が付勢されて前記嵌合溝12に引き込まれていた嵌め込み突起32が抜けながら固定が解除されて再度回動可能になる。
【0027】
前記本体部10及び補助部20の両端に延びる係止部15がさらに形成されることを特徴とする。
【0028】
ここで、前記係止部15は、本体部10の両端に延びて衣類を掛ける時、衣類が一側に抜けてしまうことを防止することができ、前記補助部20も本体部10に対応して嵌合できるように、両端に延びる係止部15が形成されてもよい。
【0029】
前記係止部15の上部一側が前記本体部10の中心部に引き込まれる補助係止部16がさらに形成されることを特徴とする。
【0030】
ここで、前記補助係止部16は、前記係止部15の上部の傾きが両端下向きに傾斜すると、これによって、底と平行であるか、前記傾きの逆方向に傾斜することが好ましい。前記補助係止部16は、前記係止部15よりは面積が狭いから大きい衣類を掛けるには不向きであり、ネクタイ、タオル、半分で折ったズボンなどの幅が狭い衣類を掛けることが可能であり、中心部に引き込まれて中心部が閉塞されているので、掛けられた衣類が離脱することを防止し得る。
【0031】
前記本体部10の下側に結合される一つ以上の係止ピンチ部40がさらに含まれることを特徴とする。
【0032】
ここで、前記本体部10の下側に着脱自在に構成される前記係止ピンチ部40は、ユーザが所望する使用の必要によって固定させたうえで使用するか、不要な場合や煩わしいときには、取り外して保管し得る。また、ピンチで構成されるため、衣類を単に掛けるものではなく、しっかりと固定して留めるので、紛失がよく発生する靴下などの小物衣類の、固定時の紛失を防止することができ、前記係止部15には上着を掛け、前記係止ピンチ部40には下衣を掛けるのが可能であることから、一つのハンガーで色々の衣類を同時に掛けて多様に活用することができる。
【0033】
前記本体部10方向の前記フック部14の一側をくるむ本体フックカバー19がさらに含まれることを特徴とする。
【0034】
前記補助部20方向の前記フック部14の一側をくるむ補助フックカバー29がさらに含まれることを特徴とする。
【0035】
ここで、前記フック部14のいろんな方向の中で、前記本体部10方向をさらに一層覆うことが可能な前記本体フックカバー19は、前記フック部14の耐久性を向上させることができ、前記補助部20方向を遮る前記補助フックカバー29は、前記本体部10において補助部20が結合される方向が開放されており、角部が鋭いため、ユーザの使用時、挟まれたり強く圧迫するときに傷ついたりするおそれがあるので、前記補助フックカバー29を形成することで、角部を補完することが可能である。
【0036】
図6は、本発明の別の実施形態による風通しハンガーの斜視図を示している。
【0037】
本発明の別の実施形態による風通しハンガー1は、衣類内に挿入されて該衣類を掛けられる形成するハンガーであって、上部に半円形状のフック部140が形成される本体部100と、前記本体部100の一側が貫通形成される本体貫通部105と、前記本体部100の一側に対応して形成される補助部200と、前記本体貫通部105の下部に対応する前記補助部200の一側に形成される係止回転軸220及び前記係止回転軸220に一端が回動可能に結合され、他端に突出した拡張突起111が形成される拡張ストッパー110と、を含む。
【0038】
ここで、前記フック部140は、上部に突出して撓っているため、ハンガーが架台の一部分に掛けられるようにする構成であり、流線形のものが好ましいが、架台に掛けられる形態で様々に構成してもよい。前記本体部100は、三角形のフレームを持っており、上部に前記フック部140が延びて形成されている。
【0039】
また、前記本体貫通部105は、前記本体部100の一側が貫通して形成される部分であって、固定部材に嵌合可能に構成されることができる。
【0040】
前記補助部200は、前記本体部100の模様に対応するように形成するが、上部のフック部140の部分は形成せずに前記本体部100の上部に形成される前記フック軸145に結合されてもよい。前記補助部200は、本体部100に一側面が密着しており、前記拡張ストッパー110が係止回転軸220を中心に側面に回動すると、上部に固定されている前記フック軸145を基準に角度を形成しながら広げられることができる。前記拡張突起111は、本体貫通部105を貫通しながら前記本体部100の一側面を摺動可能に固定されており、前記補助部200に形成された係止回転軸220に回動可能に結合されており、前記本体部100と補助部200の下部が広げられ、前記拡張突起111によって既設定済みの角度までに広げられて固定されることができる。
【0041】
さらに、前記フック部140は、本体部100の上部に形成される前記フック軸145に回動可能に結合されているので、前記本体部100の傾きに構わずにハンガーが架台の一部分に容易に掛けられることができる。
【0042】
なお、
図7に示すように、前記本体部100の下側に結合される一つ以上の係止ピンチ部400がさらに含まれることができる。
【0043】
ここで、前記本体部100及び補助部200の下側に着脱自在に構成される前記係止ピンチ部400は、ユーザが所望する使用の必要によって固定させたうえで使用するか、不要な場合や煩わしいときには、取り外して保管し得る。
【0044】
また、ピンチで構成されるため、衣類を単に掛けるものではなく、しっかりと固定して留めるので、紛失がよく発生する靴下などの小物衣類の、固定時の紛失を防止することができ、前記本体部100または補助部200には上着を掛け、前記係止ピンチ部400には下衣を掛けるのが可能であることから、一つのハンガーで色々の衣類を同時に掛けて多様に活用することができる。
【0045】
そして、前記本体部100および補助部200の下部が広げられたまま前記係止ピンチ部400に下衣を掛けると、本体部100に設置された係止ピンチ部400および補助部200に設置された係止ピンチ部400にそれぞれ二つの下衣を互いに離隔して掛けることができ、本体部100に設置された係止ピンチ部400および補助部200に設置された係止ピンチ部400に、一つの下衣の腰部が広げられたまま立体的に掛けることができ、これにより、下衣の種類によって、ハンガーに掛けたとき、しわができないようにし得るという効果がある。
【0046】
この時、前記本体部100及び補助部200の下側には、幅方向に複数個の支持突起190、290が一定間隔で形成されており、前記係止ピンチ部400は、前記支持突起190、290が挿入され且つ一側が開放された支持溝部410を有することにより、前記係止ピンチ部400の設置位置が支持突起190、290によって指定できるように構成されることができる。
【0047】
すなわち、前記支持突起190、290いずれか一つに対応するように前記係止ピンチ部400の設置位置を調節することができ、掛けようとする下衣のサイズに対応する位置に前記係止ピンチ部400を設置することができる。
【0048】
また、前記係止ピンチ部400の支持溝部410は、一側が開放形成されており、前記係止ピンチ部400が本体部100及び補助部200に回転可能に設置されることから、多様なサイズの下衣を掛けることができるとともに、前記支持溝部410が支持突起190、290によって外側に一定角度以上回転することが制限され、前記係止ピンチ部400が過度に回転して掛けられた下衣などが損傷したり、掛止めが解除されたりすることを防止する効果がある。
【0049】
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明したが、本明細書に記載された実施形態および図面に示された構成は、本発明の最も好適な一つの実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物並びに変形例があり得ることを理解しなければならない。したがって、以上述べた実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものと理解されなければならなく、本発明の範囲は、詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって定義され、特許請求の範囲の意味及び範囲、ならびにその等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、前後方に広げられるハンガーに関し、より詳しくは、服が掛けられるハンガーの係止部が服の前後方に広げられるので、服を掛ける時は、係止部を狭い状態にして服を掛けやすく、服を掛けた後は前後方に広げることで服の前後の間隔を広くして風通しをよくする風通しハンガーに関する。