(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-16
(45)【発行日】2024-08-26
(54)【発明の名称】製品の流れを監視、制御および最適化する方法およびシステムで使用するためのラジオ送信器装置
(51)【国際特許分類】
B65G 61/00 20060101AFI20240819BHJP
G01F 23/64 20060101ALI20240819BHJP
【FI】
B65G61/00 524
G01F23/64 Z
(21)【出願番号】P 2021516389
(86)(22)【出願日】2019-11-01
(86)【国際出願番号】 US2019059456
(87)【国際公開番号】W WO2020069538
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】518407858
【氏名又は名称】ケグスピード,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ,ティモシー レオナルド
【審査官】加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-522841(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0109689(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0298583(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0264394(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0314244(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 61/00
G06Q 10/08
G01F 23/64
B67D 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体製品分配蛇口で使用するための、および液体製品流通網に関連する呑口ハンドル流れ流通監視および報告機器を備え
る呑口ハンドル流通監視および報告機器であって、前記呑口ハンドル流れ流通監視および報告機器は、
呑口ハンド
ル内に収まり、前記呑口ハンド
ルによって保護され、低エネルギー消費のラジオ/処理モジュールを備える呑口ハンドルラジオ送信器装置と、
前記呑口ハンドルおよび/または蛇口および/またはラインおよび/または前記呑口ハンドルに取り付けられたコンテナに関連付けられた物理的特性を感知して前記ラジオ/処理モジュールに通信するための前記ラジオ送信器装置に関連付けられた呑口ハンドル感知回路と、
前記
呑口ハンドル流れ流通監視および報告機器からラジオ周波数信号を送信するための、前記ラジオ/処理モジュールに関連付けられた呑口ハンドルラジオ周波数信号送信回路と、さらに
前記外
側ハウジングに収まり、前記外側ハウジングによって保護され、前記ラジオ送信器装置に電力を供給する呑口ハンドル電池電源と、
前記液体製品流通網内の複数の場所に移動するための地理的位置感知およびセル・ラジオ回路を備えたモバイル通信デバイスであって、前記呑口ハンドル流通監視および報告機器からの前記ラジオ周波数信号を受信および処理するように構成されたモバイル通信デバイスと、
を備え、
前記モバイル通信デバイスは、前記呑口ハンドルおよび前記液体製品流通網に関連するデータおよびコンピュータプロセッサ実行可能命令を格納するためのメモリ回路をさらに備え、さらに、前記データを処理し、前記液体製品流通網内の前記呑口ハンドルの物理的特性および位置を監視および報告するための前記実行可能命令を実行するためのコンピュータ処理回路を備え
、
前記呑口ハンドル流通監視および報告機器が、前記呑口ハンドルが蛇口に取り付けられているかどうかを感知するための前記感知回路に関連付けられた少なくとも1つの自己完結型センサをさらに備える、呑口ハンドル流通監視および報告機器。
【請求項2】
前記液体製品流通網全体にわたる前記液体製品の流通に関連する位置、タイプ、および流れを感知するための回路およびコンピュータプロセッサ命令をさらに備える、請求項
1に記載の呑口ハンドル流通監視および報告機器。
【請求項3】
前記呑口ハンドル流通監視および報告機器が、前記呑口ハンドルを操作するユーザを区別するための前記感知回路に関連付けられた少なくとも1つの自己完結型センサをさらに備える、請求項
1に記載の
呑口ハンドル流通監視および報告機器。
【請求項4】
前
記呑口ハンドルの警報および動作状態の視覚的表示を提供する複数のLEDライト、LCDディスプレイ、または他のディスプレイ機構をさらに備える、請求項
1に記載の
呑口ハンドル流通監視および報告機器。
【請求項5】
樽ベースの流通網において、液体貯蔵コンテナおよび前記液体貯蔵コンテナから分配された液体の物理的特性および位置を監視および報告するための方法であって、
前記方法は、呑口ハンド
ル流通監視および報告機器を作動するステップを含み、前記呑口ハンドル流通監視および報告機器を作動するステップは、
呑口ハンドル内に収め、
前記呑口ハンドルで保護されるための、低エネルギー消費の呑口ハンドルラジオ/処理モジュールを備える呑口ハンドルラジオ送信器装置を装着して固定式に取り付けるステップ
であって、
前記取り付けるステップは、
前記呑口ハンドルおよび/または前記呑口ハンドルに取り付けられた蛇口に関連付けられた物理的特性を感知し、前記ラジオ/処理モジュールに、前記呑口ハンドルラジオ/処理モジュールに通信するための感知回路を前記ラジオ送信器装置に関連付けるステップと、
前記呑口ハンドルラジオ送信器感知および報告装置からラジオ周波数信号を送信するために前記ラジオ/処理モジュールにラジオ周波数信号送信回路を関連付けるステップと、
を含むステップと、さらに
前記外
側ハウジング内に電池電源を収め、前記電池電源を使用して前記ラジオ送信器装置に電力を供給することにより、前記小さ
いフォーム・ファクタの樽感知および報告装置は、最大2年間、地理的位置感知回路なしで動作するステップと、
地理的位置感知およびセル・ラジオ回路を備えるモバイル通信デバイス
を液体製品流通網内の複数の場所に移動し、前記モバイル通信デバイスを、前記呑口ハンドルラジオ/処理装置から前記ラジオ周波数信号を受信および処理するように構成するステップと、
前記モバイル通信デバイス内のメモリ回路に前記呑口および呑口ハンドル流通に関連するデータおよびコンピュータプロセッサ実行可能命令を格納し、前記データを処理し、前記液体製品流通網内の前記呑口ハンドルの物理的特性および位置を監視および報告するための前記実行可能命令を実行し、前記モバイル通信デバイス内の、ネットワークアップリンクデバイスから独立した機能を備えたコンピュータ処理回路を使用して、前記液体製品流通網と通信するステップと
、
を含み、
前記呑口ハンドル流れ監視および報告機器を作動するステップは、前記樽から液体を分配するように配置された呑口を通る液体の流れを感知するステップを含む、方法。
【請求項6】
液体製品を分配するための呑口ハンドル内
の呑口ハンドル流れ監視機器の存在を隠し、それによって通常の呑口ハンドルの操作中、前記呑口ハンドル流れ監視および報告機器の検出を防止するために、前
記呑口ハンドルのフォーム・ファクタ内に前記呑口ハンドル流れ監視機器を形成するステップをさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記呑口ハンドルが蛇口に取り付けられているかどうかを感知するための前記感知回路に関連付けられた少なくとも1つの自己完結型センサを使用して、前記呑口ハンドル流通監視および報告機器を作動するステップをさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記呑口ハンドルを操作するユーザを区別するための前記感知回路に関連付けられた少なくとも1つの自己完結型センサを使用して前記呑口ハンドル流通監視および報告機器を作動するステップをさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項9】
前記呑口ハンドルの警報および動作状態の視覚的表示を提供する複数のLEDライト、LCDディスプレイ、または他の表示機構を使用して前記呑口ハンドル流通監視および報告を作動するステップをさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項10】
液体製品を分配するための呑口ハンドル内
に呑口ハンドル流れ監視機器の存在を隠し、それにより通常の呑口ハンドル操作中の前記呑口ハンドル流れ監視および報告機器の検出を防止するために、前
記呑口ハンドルのフォーム・ファクタ内に前記呑口ハンドル流れ監視機器を形成するステップをさらに含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項11】
樽流通監視および報告機器を備え
る樽流通網であって、前記樽流通監視および報告機器は、
小さいフォーム・ファクタの樽感知および報告装置
であって、前記小さいフォーム・ファクタの樽感知および報告装置は、
樽に装着して固定式に取り付けるための数インチ未満の高さと直径を有する外側ハウジングと、
前記外
側ハウジング内に収まり、前記外
側ハウジングによって保護され、低エネルギー消費のラジオ/処理モジュールを備えるラジオ送信器装置と、
前記樽に関連付けられた物理的特性を感知して前記ラジオ/処理モジュールに通信するための前記ラジオ送信器装置に関連付けられた感知回路と、
前記小さいフォーム・ファクタの樽感知および報告装置からラジオ周波数信号を送信するための、前記ラジオ/処理モジュールに関連付けられたラジオ周波数信号送信回路と、
を備える、小さいフォーム・ファクタの樽感知および報告装置と、さらに、
前記外
側ハウジング内に収まり、前記外
側ハウジングによって保護され、前記ラジオ送信器装置に電力を供給する電池電
源と、
前記樽流通網内の複数の場所に移動するための地理的位置感知およびセル・ラジオ回路を備えたモバイル通信デバイスであって、前記小さいフォーム・ファクタおよび報告装置からの前記ラジオ周波数信号を受信および処理するように構成されたモバイル通信デバイスと、
を備え、
前記モバイル通信デバイスは、前記樽および前記樽流通網に関連するデータおよびコンピュータプロセッサ実行可能命令を格納するためのメモリ回路をさらに備え、さらに、前記データを処理し、前記樽流通網内の前記樽の物理的特性および位置を監視および報告するための前記実行可能命令を実行するための、ネットワークアップリンク/ゲートウェイ回路装置から独立して動作する能力を備えたコンピュータ処理回路を備え、
樽流通網通信回路および情報技術ネットワークが前記複数の樽流通網の場所の間で通信を提供するために関連付けられ
、
前記樽流通網が、呑口ハンドル、および請求項1~4の何れか一項に記載の呑口ハンドル流通監視および報告機器も備える、樽流通網。
【請求項12】
前記呑口ハンドル流通監視および報告機器が、標準的な呑口ハンドルフェルールの代わりに前記呑口ハンドル内に収められる、請求項
11に記載の
樽流通網。
【請求項13】
前記呑口ハンドル流通監視および報告機器が、前記呑口ハンドルが蛇口に取り付けられているかどうかを感知するための前記感知回路に関連付けられた少なくとも1つの自己完結型センサをさらに備える、請求項
11に記載の
樽流通網。
【請求項14】
前記呑口ハンドル流通監視および報告機器が、前記呑口ハンドルを操作するユーザを区別するための前記感知回路に関連付けられた少なくとも1つの自己完結型センサをさらに備える、請求項
11に記載の
樽流通網。
【請求項15】
前記樽および/または前記呑口ハンドルの警報および動作状態の視覚的表示を提供する複数のLEDライト、LCDディスプレイ、または他のディスプレイ機構をさらに備える、請求項11に記載の樽流通網。
【請求項16】
前記樽流通監視および報告機器が、前記外
側ハウジング内に、前記樽の関連する充填レベルを感知するための前記感知回路に関連付けられた少なくとも1つの自己完結型変換器をさらに備える、請求項
11に記載の
樽流通網。
【請求項17】
前記樽流通監視および報告機器が、前記樽流通監視および報告機器からの前記樽流通監視および報告機器の無許可の取り外しを防止するための機械的または電子ロックをさらに備える、請求項
11に記載の
樽流通網。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、以下の仮特許および非仮特許出願に付与された利益を主張し、これら仮特許および非仮特許出願のすべては、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
2016年5月20日に提出され「MONITORING,CONTROLLING,AND/OR OPTIMIZING FLOW OF PRODUCTS」と題された米国仮特許出願第62/339,513号。
【0003】
2016年7月16日に提出され「SYSTEM,APPARATUS AND METHODS FOR DETERMINING THE AMOUNT OF LIQUID INSIDE KEGS」と題された米国仮特許出願第62/363643号。
【0004】
2017年5月22日に提出され「METHOD AND SYSTEM FOR MONITORING, CONTROLLING AND OPTIMIZING FLOW OF PRODUCTS DELIVERED TO CUSTOMERS VIA CONTAINERS THAT FLOW IN A DISTRIBUTION NETWORK,」と題された米国非仮特許出願第15/602,024号、代理人整理番号KEGS001US0TR。
【0005】
2017年5月22日に提出され「DISTRIBUTION NETWORK FOR MONITORING, CONTROLLING AND OPTIMIZING FLOW OF LIQUID BEVERAGE PRODUCTS DELIVERED TO CUSTOMERS VIA CONTAINERS」と題された米国非仮特許出願第15/602,029号、代理人整理番号KEGS002US0。
【0006】
2016年7月16日に提出され「COLLAR RADIO TRANSMITTER」と題された米国意匠特許出願第29/604,979号、代理人整理番号KEGS001USD。
【0007】
2017年8月24日に提出され「APPARATUS, SYSTEM AND METHOD FOR TRACKING USE OF TAP HANDLES」と題された米国仮特許出願第62/551779号。
【0008】
2018年4月30日に提出され「APPARATUS, SYSTEMS AND METHODS FOR TRACKING USE OF TAP HANDLES,」と題された米国仮特許出願第62/664315号。
【0009】
本開示は、全般的には流通網内を流れるコンテナを介して顧客に配達される製品の流れの監視、制御、および/または最適化に関する。代替案では、開示される主題は、地理的領域に分散し、複数の位置の間を移動し、使用法、内容物、または他の関連する状態情報を有する機器および/またはリソースの使用を監視、制御および/または最適化するためのラジオ送信器およびその操作方法を含む。
【背景技術】
【0010】
米国および他国のビール産業は、ビールの醸造からビールの配送、最終的にビールを飲み、多くの形で楽しむ消費者へのビールの販売までの特定の役割を実行する複数の関係者を含む。米国は、すべてのビールが配給業者または卸売業者を通過することを要求する3層システムを維持する法的必要条件を有するが、多くの理由から、3層システムは、ほとんどの他国でもビール産業を運営する最も人気のある形である。配給業者は、生産者のために現場での販売およびマーケティングを行い、配給業者は、販売業者にビールを売り、この販売業者が最終的に消費者にビールを供給する。配給業者は、ビールを貯蔵するための冷蔵倉庫と最終目的地にビールを出荷するためのトラックの車隊とをも維持する。配給業者は、小売業者が常に新鮮なビールを在庫として持っていることをも確認する。いくつかの州では、醸造所が、自身で配送することを許可され、この場合に、醸造所は、生産機能と配送機能との両方を引き受ける。
【0011】
もちろん、ビールは、2つの主な形すなわち、ボトル内でまたは樽を介して消費者に販売される。ビヤ樽は、ステンレス鋼または、一般的ではないがアルミニウムから作られる。樽は、一端に、「注ぎ口」と呼ばれる単一の開口を有する。「スピア(spear)と呼ばれるチューブが、その開口から他端まで延びる。ほとんどの大醸造所は、現在、内部にスピアを有する樽を使用する。樽の口が切られる時に取り付けられるカップリング・フィッティング(coupling fitting)によって開かれる自動閉鎖弁がある。気体(通常は二酸化炭素)が樽からビールを押し出すことを可能にする、スピアの最上部の開口もある。カップリング・フィッティングは、樽から出るビールの流れおよび樽に入る気体の流れを制御する、1つまたは2つの弁を有する。樽は、直立位置すなわち、ビールが分配されるための開口が最上部にある状態でなければならない。ラインが樽の弁に取り付けられ、ラインはビールが顧客に分配される呑口ハンドルを備える蛇口まで延びる。
【0012】
樽は、通常、醸造所が有する2番目に大きい資産であり(1番目はその生産設備である)、この資産は、醸造所の制御下にはない。業界平均の樽消失は、1年あたり4%~5%であり、通常、所有者は、どこでいつ彼らが樽を失っているのかを知らない。樽保証金は、30ドル~50ドルに過ぎないが、樽のコストは100ドル~150ドルである。保証金は、樽のコストをカバーしない。配達側と受取側との間で保証金を相関させることは、手作業で数えることを必要とし、誤りが生じやすい。樽の位置を追跡するためには、各位置で樽を手作業でスキャンすることが必要である。
【0013】
樽は、しばしば盗まれ、または販売業者によって置場所を間違えられる。したがって、醸造所が空の樽を必要とする時に、必要な樽がまだ返却されていないので、必要な樽が使用可能ではない。樽がどこにあり、いつ返却されるのかの可視性がなければ、必要を予測し、計画することは難しい。
【0014】
樽保守スケジュールは、製品品質を維持するためにも非常に重要である。しかし、各樽の正確な履歴を知らなければ、特定のスケジュールを判定することは不可能である。よい測定がなければ、醸造所は、彼らの樽の使用量を最適化する能力をほとんど有しない。現場での使用回数に基づいて、どの樽がサービスされる必要があるのかを記録することは、手作業で数えることを必要とし、誤りが生じやすい。使用の回数に基づいて、どの樽がどのタイプの洗浄を必要とするのかを記録することも、手作業で数えることを必要とし、誤りが生じやすい。
【0015】
樽が返却される時には、バッチ番号、ビール・タイプ、日付、その他を判定するために、それらの樽を手作業でスキャンする必要がある。樽が倉庫から出入りする時に個々の樽をスキャンする際には、1つの誤りが、在庫目録を不正確にする可能性がある。樽の通し番号を配達と相関させることは、手作業を必要とし、誤りが生じやすい。
【0016】
冷蔵室、トラック、倉庫内の樽在庫の記録は、手作業で数えることを必要とし、誤りが生じやすい。樽の内容、充填日付(fill date)、その他を判定するのに厚紙ラベルを使用することは、常套手段ではあるが、そのようなラベルが頻繁にはがれるので、誤りが生じやすい。最終結果は、小売店が、特定のスタイルのビールを不注意で売り切ってしまう可能性があることである。
【0017】
ビールは熟成し、一部のビールはより新鮮であり、一部のビールはより熟成する。低温殺菌されていないビールは、腐敗を避けるために、ある温度しきい値未満に保たれなければならない。したがって、そのような製品の必要性に敏感であることは、ここでの誤りが醸造者の製品の顧客による受け入れに影響する可能性があるので、配給業者および販売業者にとっての進行中の問題である。
【0018】
配給業者の配達トラックも、ビール産業のクリティカルな部分であり、人間の限界および不完全な情報が多数の問題を引き起こす可能性がある場所である。トラック内部では、正確にどの樽がトラック内にあるのかを知ることが難しい/不可能である。ドライバ隊を管理し、コンプライアンスを監視し、リアルタイム・ルート変更を行うことなどは、困難である。毎日ならびにトラックが配達および集荷に運転される時に、どの樽がそのトラック内にあるのかを記録することは、難しい。ドライバが、予定外の寄り道を隠すために記録を使用不能にすることを試みる場合もある。総マイル数データおよび速度データをトラックから取り込むことは、難しい。経路上で新人ドライバをトレーニングすることは困難であり、ドライバが、彼らの消費者の要件のニュアンスを学習することは困難である。
【0019】
これらの問題を解決する1つの形は、ビヤ樽上のGPS追跡デバイスを使用することである可能性がある。しかし、追跡デバイスは、しばしば、樽を盗む人によって除去される。ほとんどのGPS追跡機器は、セル・ラジオ、GPSラジオ、その他を含むので、名目上100ドルのコストがかかる。また、GPS追跡機器は、かさばり、動作に電力を必要とする。ほとんどのGPS追跡機器は、所有者に戻って通信するためにセル・データ・プランを必要とする。この毎月の料金は、ビヤ樽にとってはひどく高い。このコストおよび関連する複雑化は、GPSトラッカをビヤ樽にとってひどく高いものにする。
【0020】
醸造所/配給業者は、販売業者(すなわち、レストラン、バー、その他)に樽を売るが、これは、その樽に呑口が付けられる(すなわち、その数パイントが売りに出される)ことを意味しない。したがって、醸造所/配給業者は、販売業者が新しい樽を必要としているのか否かを知らない。したがって、醸造所および配給業者は、所与の樽に呑口が付けられているかどうかをチェックするために販売業者得意先を訪問する必要がある。醸造所および配給業者は、ある樽が、「レストランで満杯」、「配給業者で空」であるかどうか、ならびに他の論理状態および遷移を知ることをも望む。この情報の収集は、非常に時間がかかり、難しく、情報を維持するだけのために数往復を必要とする可能性がある。
【0021】
樽が販売業者に届いた後には、タップ・ルーム(tap room)内の1つのラインが、冷蔵室内の樽に起因して使い果たされる可能性がある時を判定することは、困難である。販売業者は、彼らが何杯販売できるのかを知りたがるが、樽レベルのPOS追跡は、ビールがどのように供給されるのかおよび樽がいつどのように交換されるのかの変動に起因して不正確である。どれほどの量の液体が樽から取り出されたのか(および、これによって、樽がどれほど満たされているのか)を測定する流量計は、(1)樽とバー内のハンドルとの間のライン内、(2)樽に取り付けられた弁の内部、または(3)ハンドル内の弁の内部に設置されなければならない。やはり、樽の交換を流量計測定値と相関させるという問題がある。コンテナ内部の液体レベルの測定は、しばしば、コンテナを破ることを必要とする。樽がどれほど満たされているのかを判定するために樽の重量を測定するための解決策は、各樽が個別に重量を測定されることを必要とする可能性もあり、秤は、棚材料と干渉し、樽の間で転移される必要がある可能性がある。このすべてが、樽の使用と、販売業者および消費者が樽の使用において享受する経験とを不当に複雑にする。
【0022】
醸造所と消費者との間の関係を改善する機会もある。市場では、特定のビールに関するマーケティング効率を判定することは難しい。消費者は、彼らが好むビールとかかわりを持つことを望む。消費者は、彼らの好みのビールが付近で入手可能である時を知りたがる。好みのビールが入手可能ではない時には、消費者は、試飲すべき別のものの推奨を知りたがる。旅行時には、消費者が彼らの好む場所およびものを見つけることが困難である。醸造所は、新しい消費者の注意を引きたがる。消費者の飲酒の好み(すなわち、ビールのタイプ)を盲目的に判定することは難しい。販売業者のPOS端末は、しばしば、どのビールが販売されたのかを区別しない。消費者は、特定のスタイルのビールとかかわりを持つことを望む可能性がある。また、消費者は、販売促進がいつ行われるのかを知りたがる。
【0023】
上記の考慮事項に鑑みて、今日のビール業界は、醸造所、配給業者、販売業者、および消費者が関与するサプライチェーンの大幅な改善を求めている。産業収益性と消費者の保護および享楽との両方のために、ビールのサプライチェーン全体でビール樽の使用と監視を大幅に改善する必要がある。しかしながら、本開示まで、そのような改善は、これらの懸念および機会に満足に対処するという点で有効ではなかった。
【0024】
多くの用途において、第3の場所からのコンテナ内の流体レベルの遠隔決定が望まれる場合、輸送可能な流体コンテナ上に充填レベル測定装置を提供することは現在不可能であるか、または経済的に実現不可能である。この機能は、供給が不足するのを防ぐ、配送と流通のスケジュールおよび/または在庫レベルを最適化する、時間の経過に伴う液体の使用を分析する、製品の鮮度要件を順守するなど、様々な理由で望まれる可能性がある。
【0025】
圧力要件、温度要件、または流体内容物要件のために、多くの輸送可能な流体コンテナは金属から作られている。金属は、無線および可視光検出システムがコンテナの外側から流体レベルを測定するのを妨げる。したがって、金属容器のほとんどの流体測定システムは、コンテナを貫通する(超音波反射、フロート)、重量に基づく(コンテナの重量を測定する)、または流量に基づく(コンテナから出た内容物の量を測定する)のいずれかを必要とする。これらの各解決策には制限がある。
【0026】
コンテナを貫通するシステムは、既存のコンテナに実装するのに費用がかかる。また、一部の液体コンテナ(ビール樽など)には、コンテナ内のシステムが順守しなければならない厳格な洗浄要件がある。内容物が可燃性(プロパンなど)の場合、コンテナ内に電気回路を安全に導入することは困難である。コンテナ内に存在するシステムは、コンテナとその内容物に必要なすべての極端な温度で生き残る必要がある。ビール樽は蒸気消毒が必要である。プロパンタンクは、液体が蒸発するときに極度の低温を必要とする。これらの要件により、コンテナ内に存在する測定システムは実装が困難であり、費用がかかる。
【0027】
あるいは、コンテナは、主容器の外側に計量システムを採用することができる。これらのタイプのシステムは高価であり、測定装置が容器とその内容物の全重量を支えなければならないため、封じ込め容器を改修する必要がある。平らでない床から開放型ワイヤ棚まで、様々な表面でこのような装置を確実に操作することは困難である。これらのタイプの流体測定システムは、実装が難しく、重く、高価である。
【0028】
流量に基づくシステムは、流体が容器を出るときに流体を測定する。このようなシステムがコンテナに一体化されている場合、コンテナを貫通する測定システムと同じ上記の問題が発生する。そのようなシステムがコンテナの外側にある場合、標準化されたカップリングやコンテナのサイズなどの確立された分配方法により、コンテナの改修は非現実的になる。既存の流体分配システムとの適応性を実現するために、そのような流量測定装置は、コンテナのサイズ、形状、および必要なカップリングを変更してはならない。さらに、装置はコンテナから簡単に取り外せないようにするべきである。これらの要件により、流量に基づく測定装置は可搬型コンテナでの使用には実用的ではない。
【0029】
流量に基づく測定システムは、主に、流体コンテナに接続されているラインで使用される。このように使用すると、流量に基づく測定装置は、満杯のコンテナと部分的に満杯のコンテナを区別するのが困難になる。これらのタイプの測定装置には、どのコンテナに接続されているかわからないという制限がある。ラインを通過する流体の量を測定するだけでは、コンテナの充填レベルを正確に判断できない場合がある。これは、コンテナが最初にどれだけ満たされているか、あるコンテナと別のコンテナに起因する流れの量がわからないためである。特にビール樽は、樽が排水されている間、頻繁に接続および切断される可能性があり(例えば、定期的なライン洗浄の場合)、新しいコンテナがラインにいつ取り付けられたかを追跡するのが困難になる。
【0030】
一定の容器圧力を維持する分配システム(ビール樽分配システムなど)は、圧力を使用して流体量を直接測定する手段を提供しない。ビール樽は細菌汚染に非常に敏感であり、液体と接触する測定システムは消毒と保守が容易でなければならない。プロパンタンクなどの可燃性の内容物は、封じ込め容器内の電気接続を安全に達成することを困難にする。熱要件(例えば、蒸気衛生)は、コンテナ内にあることに依存する多くの一般的な充填レベル検出メカニズムを妨げる。
【0031】
標準化されたカップリングおよびコンテナのサイズなどの確立された分配方法は、それがコンテナのサイズ、形状または必要なカップリングを変える場合、流体移動測定装置をコンテナに追加することを非現実的にする。コンテナ自体に取り付けられているのではなく、コンテナのカップリングと一致している流体測定装置は信頼性がない。これらのタイプの測定装置は、どのコンテナに接続されているかわからないという制限がある。ラインを通過する流体の量を測定するだけでは、コンテナの充填レベルを正確に判断できない可能性がある。これは、コンテナが最初にどれだけ満たされているか、あるコンテナと別のコンテナに起因する流れの量がわからないためである。
【0032】
加圧コンテナ用の多くの流体測定システムは、コンテナおよび/またはその内容物の価値に関して経済的に実行不可能である。コンテナ(ビール樽、消費者用プロパンタンク)が頻繁にローテーションされる場合、供給業者はコンテナの紛失または損傷のコストを考慮する必要がある。流体レベルの測定は、コンテナにすぐにアクセスする必要なしにリモートで実行できる場合に最も価値がある。流体レベルに加えて、所与のコンテナとその特定の内容物をリモートで識別することも価値がある。
【発明の概要】
【0033】
醸造所、流通業者、販売業者および消費者の各レベルにおけるビール産業に関する上記の問題を考慮して、本開示は、流通網内を流れるコンテナを介して消費者に配達される製品の流れの監視、制御、および/または最適化に関連する多数の革新、改善、および発明を提供する。開示される主題は、地理的区域内に広げられ、位置の間または位置の中で移動し、使用量、内容物、または他の関連する状態情報を有する機器、および/またはリソースの使用を監視し、制御し、および/または最適化するための方法およびシステムを含む。
【0034】
本開示の一態様によれば、液体製品流通網監視および報告システムは、呑口ハンドル流れ監視および報告機器に関連して動作するための樽流通監視および報告機器を含む。樽流通監視および報告機器は、低エネルギー消費のラジオ/処理モジュールを含むラジオ送信器装置を含む。感知回路は、樽に関連する物理的特性を感知してラジオ/処理モジュールに通信するために、ラジオ送信器装置に関連する。ラジオ周波数信号送信回路は、地理的位置またはセル・ラジオ回路を使用せずにラジオ周波数信号を送信するためにラジオ/処理モジュールと関連している。
【0035】
呑口ハンドル流れ監視および報告機器は、樽から液体を分配するように配置された呑口を通る液体の流れを感知するための回路を含む。呑口ハンドル流れ監視および報告機器は、呑口ハンドル内に収まり、呑口ハンドルによって保護され、低エネルギー消費の呑口ハンドルラジオ/処理モジュールを備えるための呑口ハンドルラジオ送信器装置を含む。呑口ハンドル感知回路は、樽から分配された液体に関連する物理的特性を感知して呑口ハンドルラジオ/処理モジュールに通信するために呑口ハンドルラジオ送信器装置に関連する。
【0036】
呑口ハンドルラジオ周波数信号送信回路は、地理的位置またはセル・ラジオ回路を使用せずに、呑口ハンドル流れ監視および報告機器からラジオ周波数信号を送信するために呑口ハンドルラジオ/処理モジュールと関連している。呑口ハンドル電池電源は、呑口ハンドル内に収まり、呑口ハンドルによって保護され、呑口ハンドルラジオ送信器装置に電力を供給する。
【0037】
樽分配網内の複数の場所に移動するための地理的位置感知およびセル・ラジオ回路を備えたモバイル通信装置であって、小さいフォーム・ファクタおよび報告装置および/または呑口ハンドル流れ監視および報告機器からラジオ周波数信号を受動的にユーザ相互作用なしに選択的に受信および処理するように構成されたモバイル通信装置。モバイル通信装置は、樽および樽分配網に関連するデータおよびコンピュータプロセッサ実行可能命令を格納するためのメモリ回路をさらに含む。モバイル通信装置は、ネットワークアップリンク/ゲートウェイ(uplink/gateway)回路装置を使用することなく、データを処理し、樽分配網内の樽の物理的特性および位置を監視および報告するための実行可能命令を実行するためのコンピュータ処理回路をさらに含む。
【0038】
樽分配監視および報告機器および呑口ハンドル流れ監視および報告機器は、液体製品流通網全体の液体製品の流通に関連する流体貯蔵、流れ、および財務業務の状態を感知および報告するために、独立してまたは協調して動作し得る。
【0039】
本開示の液体製品流通網は、たとえそれらが見えない/アクセス可能でなくても、正確な樽を決定するために無線通信を提供するラジオ送信器を含む。ラジオ送信器はまた、倉庫内の正確な樽の在庫を可能にする。ラジオ送信器はまた、返送された樽の自動かつリアルタイムの相関、ならびに樽の位置の決定、および冷蔵室の在庫を可能にする。ラジオ送信器は、通常の携帯電話を使用して、半径100フィート以内の樽を、その背後で手動操作なしで、樽が見えない距離で検出する。
【0040】
ラジオ送信器は、保管所を相関させ、在庫を維持するために、樽のシリアル番号を自動的かつ正確に相関させることを可能にする。ラジオ送信器と関連ソフトウェアにより、樽の内容物や充填日、その他を簡単に検索でき、通常の携帯電話を使用できるだけでなく、現場での戻り数に基づいて樽にサービスのフラグを立てることができる。
【0041】
ラジオ送信器は、樽、ならびにその流通業者およびブランドを一意に識別することを可能にするので、樽の状態は、醸造所/流通業者に自動的に中継することができる。各樽がどの程度完全に樽に帰属しているかを決定するための流通網機構は、計量のためにスケール上で樽を移動する必要はない。ラジオ送信器は流通網内で接続し、充填データを正しい醸造所/流通業者に自動的に中継する。
【0042】
携帯電話通信システムを活用することにより、ラジオ送信器は、それ自体のGPSおよびセル・ラジオを必要とせず、10ドル以下の費用を要することを可能にする。ラジオ送信器はまた、毎月のセル・データ・プランを必要とせず、フォーム・ファクタが小さく、一般的なリチウム電池セルで5年間稼働することができる。名目上5年間動作することにより、ラジオ送信器は樽の通常の5年間のサービス・サイクルと一致する。流通網には、コンテナの貫通を必要としない樽レベル測定システムが含まれる。樽レベル測定システムは、次の方法で音響測定を分離する:(1)周囲のノイズキャンセリングを使用する;(2)すぐそばの樽によって生成される音響インパルスに対応するタイミング測定。レベル測定システムは連続的ではないため、測定しないときに電力を節約でき、また、ラインの貫通やハンドル/呑口の修正も必要ない。
【0043】
流通網は、配達トラックのリアルタイムの在庫を可能にするトラック・リーダを含む。アンテナをワイヤの端に配置することにより、トラック・リーダの本体ユニットをダッシュボードまたはシートの下に隠すおよび/または固定することができる。配達トラックのODB2ポートを接続することで、ユニットの設置が簡単になり、車両から走行距離、速度、その他のデータを収集することができる。Wi-Fiアンテナを統合することで、ユニットは「蓄積交換」することができる、すなわち、日中はデータを収集し、夜間にトラックが基地に戻ったときにそれを自動的にダウンロードすることができる。トラック・リーダは、配達ドライバのナレッジベースとして機能し、たとえば、駐車場所、ロック・コードまたはアクセス・コード、配達に最適な時間帯、消費者の連絡先および指示など、配達に必要な情報を追跡する。
【0044】
トラック・リーダは、トラックおよびドライバのリアルタイム監視を可能にする。たとえば、トラック・リーダを使用すると、必要な配達に最も近いドライバを特定したり、ドライバがルートに留まるのか、予定外の停車をするのかなどを判断したりすることができる。
【0045】
樽またはハンドルの位置および履歴に関するデータを収集することによって、流通網は、樽の状態遷移を決定する。一部の状態遷移は遡及的に決定される。たとえば、一定期間後の読み取り値の欠如は、期間の開始時に発生した状態遷移を遡及的に決定し得る。感知デバイスと場所の間のハンドオフにより、状態の変化を判断することができる。たとえば、冷蔵室のリーダによって検出されたが、そのリーダによってもはや検出されない樽がトラック・リーダによって検出されると、状態が「配達中」に変わり得る。
【0046】
流通網は、樽が販売業者(すなわち、レストラン/バーなどの消費者)に配達されたと判断したかもしれないが、どの販売業者か、または正確にいつかを認識しないかもしれない。モバイルセンサ(携帯電話など)がある場所にある樽の存在を検出/接触すると、流通網は樽がどの販売業者に行ったかを判断し、配達スケジュールやその他の情報を遡及的に判断することができる。どの販売業者が樽を受け取ったかを今やわかっているからである。
【0047】
蓄積交換を使用して、モバイルセンサは、販売業者でそれを検出したときに、ラジオ送信器16から履歴情報をダウンロードすることができる。メッシュ・ネットワーク、および、販売業者で蓄積交換を使用することで、到着した樽は、その到着を販売業者で他の樽に伝えることができる。古い樽の1つが販売業者を離れて醸造所に戻ると、販売業者にあった間に新しく到着した樽からの情報を転送する。
【0048】
流通網は、所与のタイプの樽がマット上のある場所に相関されるようにブランドを統合することができる計量マットを含む。醸造所はマットのそれらの部分のスポンサーになることができ、マットの総面積が時間の経過と共に蓄積する。マットは、樽がマット上にある場合、ラジオ送信器を使用して無線式に決定し、どの正確な樽が計量されているかを決定する。樽レベルの低下を飲料の購入と相関させることにより、どの消費者がどの樽から購入したかを判断することができる。樽が決定されると、醸造所名、ビールの種類、醸造日などがわかる。
【0049】
消費者の位置を樽の位置と相関させることにより、消費者に、(1)彼らのお気に入りのビールの樽に呑口が付けられているとき;(2)グラスビールを購入するのに最も近い場所;(3)ビールが用意されている可能性がある期間(つまり、樽がどの程度空であるか);(4)樽がもはや利用できない;(5)ビールの鮮度(つまり、醸造された時)を通知することが可能である。限られた供給の樽に呑口が付けられると、呑口が付けられるアクションは、樽が今や利用可能であることを示すアラートを消費者にトリガすることができる。
【0050】
流通網は、消費者が好むもの/以前に購入したもの/彼らの友人が好きなもの/他の人が飲んでいるもの/人気があるもの/最も新鮮なもの/最も長く熟成されたもの/季節限定または特別なもの/地元の醸造所からのもの/遠くの醸造所からのもの/特別な原材料を使用しているもの/供給が限られているものに類似した現在呑口が付けられて入手可能な他のビールを示すことができる。流通網は、消費者が好むもの/以前に購入したもの等に類似した、現在呑口が付けられて入手可能な他のビールを示すことができ、それにより、消費者に新しい醸造所を紹介する。流通網は、各ビールの醸造日、熟成期間、呑口が付けられている期間等を示すことができる。
【0051】
製品の消費者の購入を消費者に対して行われたマーケティングと相関させることにより、マーケティングの有効性を判定し、それによって将来のマーケティングを改善することが可能である。醸造所は、消費者が樽の「スポンサーになる」ことを許可して、樽が移動する場所、場所に到着した時などを消費者に通知することができる。消費者が特定の種類のビールでのみ樽のスポンサーになりたい場合は、コンテナをすべての醸造で彼のスポンサーシップに割り当てることができ、それにより実際のコンテナが醸造ごとに異なっていても、彼は特定の樽を「所有」しているように見える。これにより、醸造所は樽を通常どおり循環させる一方、消費者は単一の樽のスポンサーであることを認識できる。
【0052】
本発明は、流体コンテナの充填レベルを遠隔式に決定するためのシステムおよび機構を記載する。
コンテナの充填レベルを遠隔式に決定するための本発明は、金属コンテナと共に機能することによって上記のニーズに対処するが、既存のコンテナに適応するために小型で安価である。充填レベルは主要コンテナ容器を貫通しないため、コンテナまたはそのバルブおよび継手を延長も改修もしないという利点がある。本開示のシステムおよび機構は、主要容器本体にも内部の流体にも直接接触せず、滅菌熱および蒸発冷から保護する必要はない。
【0053】
これらおよび他の多くの技術的および動作上の利点は、本明細書でなされた請求を完全に支持する、現在開示されている主題を理解することで明らかになるであろう。
【0054】
開示される主題の特徴を表すと思われる新規の特徴は、この後に閉じこまれた特許請求の範囲で示される。しかし、開示される主題自体ならびに使用の好ましい態様、さらなる目的、およびその利点は、添付図面に関連して読まれる時の例示的実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。
【0055】
一般論として本発明をこのように説明し終えたので、これから、必ずしも原寸通りには描かれていない添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【
図1】本開示の液体製品流通網のアーキテクチャを示す図である。
【
図3】開示される機能を実行する構成要素を含む本開示のPCBおよびバッテリ・アセンブリを示す3次元図である。
【
図4】本開示の教示によるラジオ送信器を示し、組み立てた図である。
【
図5】樽の縁への本開示のラジオ送信器の取付けの例示的な態様を示す図である。
【
図6】ラジオ送信器の電源をオンにするために樽金属表面を使用する代替のスイッチ構成を示す図である。
【
図7】樽縁にラジオ送信器を保持し、固定する耐タンパ機構の例示的実施形態を示す図である。
【
図8A-8C】樽縁に本開示のラジオ送信器を固定するラジオ送信器固定機構を示す図である。
【
図9】樽のハンドルの周囲にラジオ送信器を固定する代替の固定機構を示す図である。
【
図10】樽体積を判定するための流体レベル測定機構の一実施形態を示す図である。
【
図11A-11C】本開示のラジオ送信器および体積監視デバイスの実施形態を固定する様々な形を示す図である。
【
図12】ラジオ送信器を樽に固定するための認証された取付け機構の実施形態を示す図である。
【
図13】本明細書で開示されるシステムの好ましい実施形態によるラジオ送信器アーキテクチャを提示する回路ブロック図である。
【
図14A-14B】本開示の液体製品流通網内で動作する配達トラック上での使用のための様々なハードウェアを示す図である。
【
図15】監視された樽14が様々な地理的領域から移動する時の樽状態の遷移に影響する可能性がある様々な例のイベントを提供する図である。
【
図16】本開示のシステムでの使用のための例示的なマット上の様々な樽14の配置を示す図である。
【
図17】冷蔵室内で発生する動作と、レストランまたは他の位置などのパブリック・ルーム(public room)内で発生する動作との間での改善された樽使用、監視、および報告を示す図である。
【
図18】本開示によるタグ検出および測定のための例示的なラジオ送信器信号リーダを示す図である。
【
図19】複数の樽の条件を検出し、報告するための、冷蔵室または他の位置に関連する充填リーダの配置を示す図である。
【
図20】本開示の教示による、ビールまたは他の液体分配流の追跡機構としての呑口ハンドルの使用を概念的に示している。
【
図21】液体分配の測定および報告を達成するために、本開示の呑口ハンドルがどのように構築され得るかを示す。
【
図22-24】現在開示されている方法およびシステムの呑口ハンドル流れ測定および報告機構の様々な代替の実施形態を示している。
【
図25-26】現在開示されている方法およびシステムの呑口ハンドル流れ測定および報告機器の様々な代替の実施形態を示している。
【
図27】好ましい実施形態による、現在開示されている呑口ハンドル流れ測定および報告機器のラジオ送信機アーキテクチャの回路ブロック図を示す。
【
図28】本開示の呑口ハンドル流れ測定および報告機器の回路図を示す。
【
図29】現在開示されている呑口ハンドル測定および報告装置の接続回路を示す。
【
図30A-30B】本開示の呑口ハンドル流れ測定および報告回路の電気的接続の構造を示す。
【
図31A-31C】本開示の教示と一致して動作するための呑口ハンドル流れ測定および報告装置の好ましい実施形態を示す。
【
図32A-32C】本開示の代替の実施形態を示す。
【
図33】
図32A~32Cに現れる装置の完全に組み立てられた実施形態を示す。
【
図34-36】本開示の呑口ハンドル流れ測定および報告機器のさらなる代替の実施形態を提示する。
【
図37】
図19内で適用され得る監視デバイスの例示的なスクリーンを示す図である。
【
図38A-38B】本開示の液体製品流通網が閉じられた金属扉を有する冷蔵室内で樽状況をどのように感知できるのかを示す図である。
【
図39】本開示の教示による重量測定マットの積層構造を示す図である。40
【
図40】本開示の重量測定マットに一体化される重量測定デバイスまたは測定デバイスを示す図である。
【
図41】本開示の重量測定マットとの樽ラジオ送信器の関連を示す図である。
【
図42】本開示の重量測定マットを使用して測定され、監視され得る積み重ねられた樽14の潜在的な構成を示す図である。
【
図43-46】本開示のモバイル・デバイス・アプリケーションの様々なスクリーンを示す図である。
【
図47-49】本開示の監視および報告に適用可能な、様々な位置にある樽またはハンドルおよびデータを検出し報告するために携帯電話機およびタブレットに関する用途を見出し得る例示的なスクリーンを示す図である。
【
図50】本開示のアプリケーションのマーケティング・フィードバック・ループを示す図である。
【
図51A-51D】現在のソフトウェアによって報告され得るデータを示す図である。
【
図52】現在のシステムの得意先エディタ・ディスプレイを示す図である。
【
図53】呑口ハンドル流れ測定および報告機器の多数のものの配達において本開示のシステムによって生成され得る情報をさらに示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
本発明の1つまたは複数の実施形態が、下で説明される。これらおよび任意の他の実施形態が、例示的であり、限定的であるのではなく本発明の例証となることが意図されていることに留意されたい。本発明は、異なるタイプのシステムに幅広く適用可能であるが、本発明のすべての可能な実施形態およびコンテキストを本開示に含めることは不可能である。本開示を読む際に、本発明の多数の代替実施形態が、当業者には明白になるであろう。
【0058】
図1は、本開示の液体製品流通網のアーキテクチャを示す。液体製品流通網(または流通網)10は、流通網内を流れるコンテナを介して顧客に配達される製品の流れを監視し、制御し、かつ/または最適化するシステムである。代替案では、流通網10は、地理的区域内に広げられ、位置の間または位置の中で移動し、使用量、内容、またはそれらに関連付けられた他の状態情報を有する、機器および/またはリソースの使用を監視し、制御し、かつ/または最適化するシステムである。
【0059】
図1は、樽14セクション12で始まると考えられ得る流通網10を示し、樽14およびセンサおよびラジオ送信器16のいずれかは、単独で、または以下に説明および記載される呑口ハンドル流れ監視および報告機器と組み合わせて動作し得る。本開示の実施形態における
図1の記載は、樽14上に配置されたセンサおよびラジオ送信器16に適用され得るか、または以下により完全に記載されるように、呑口ハンドル流れ監視および報告機器に適用され得ることに留意されたい。ここに開示されるセンサおよびラジオ送信器16ならびに呑口ハンドル流れ監視および報告機器は、ビール流通網などの流通網における製品の流れを監視、制御、および最適化するための同様の機能を実行し得る。したがって、センサおよびラジオ送信器16、ならびに以下に記載する呑口ハンドル流れ監視および報告機器は、協調してまたは別々に動作し得る。したがって、本記載のこれらの最初の態様は、センサおよびラジオ送信器16に焦点を当てる。その後、呑口ハンドル流れ監視および報告機器のより詳細な記載が続く。したがって、センサおよびラジオ送信器16、ならびに本明細書に記載の呑口ハンドル監視および報告機器の構造および機能の両方が、本開示の発明の範囲内にある。
【0060】
したがって、
図1をさらに参照すると、呑口ハンドルは、各樽14セクション12の存在を表し得、複数の液体製品コンテナ、ここでは樽14は流通網10の一部になり得る。樽14に関連付けられたセンサおよびラジオ送信器16の使用を介して、メッシュ・ネットワーク18が、結果として生ずる。メッシュ・ネットワーク18は、醸造所20、トラック22、倉庫24、冷蔵室26、レストラン28、および販売業者30、さらにはイベント会場32にさえ適用可能な機能を有する。
【0061】
センサ/データ収集セクション34は、流通網10の次の一体部分として樽14セクション12に隣接する。センサ/データ収集セクション34は、樽14セクション12からの出力を受信する複数のデバイスとすることができる。静止リーダ36は、モバイル・デバイス38、モバイル・デバイス40、およびモバイル・デバイス42などのモバイル・デバイスと同様に、メッシュ・ネットワーク18から情報を受信することができる。本明細書では、感知デバイス36/38は、特定のコンテキストで最も適切になるように、静止リーダ36および/またはモバイル・デバイス38、40、42のいずれかを参照する。
【0062】
センサ/データ収集セクション34は、インターフェース44を介して、ERPシステム・ソフトウェア46、POSシステム・ソフトウェア48、およびCMSシステム・ソフトウェア50などの管理ソフトウェアとの関連付けをも提供する。ERPシステム・ソフトウェア46は、醸造所管理ソフトウェアの機能を提供する。POSシステム・ソフトウェア48は、POSシステムの機能を提供する。CMSシステム・ソフトウェア50は、流通網10の顧客管理ソフトウェア機能を提供する。
【0063】
サーバ・セクション52は、流通網10とインターネット54との間のインターフェースを提供する。サーバ・コンピュータ52を使用して、サーバ・セクション52は、すべてのアプリケーション・データと、インターネット上にある可能性があり、流通網10の動作に適用可能である可能性がある他のリソースとを流通網10からアクセス可能にする。
【0064】
報告/マーケティング/販売(RMS)セクション58は、モバイル・デバイス38、40、または42のうちの任意の1つとすることができるモバイル・デバイス60を介してアカウンティング機能および管理機能を提供する。さらに、デスクトップ・コンピュータまたはメインフレーム・コンピュータ62などのコンピュータが、サーバ・セクション52との通信によって流通網10とインターフェースすることができる。我々のRMSセクション58を使用することによって、醸造所20、配給業者64、販売業者30、および顧客66は、流通網10の動作から利益を得ることができる。
【0065】
また、流通網10の付属物または流通網10の一部のいずれかと考えることができるが、配達セクション68が現れる。配達セクション68は、メッシュ・ネットワーク18および樽またはハンドル14に添付された個々のラジオ送信器16との通信のための様々な通信およびディスプレイ・ハードウェア72を装備した多数の配達トラック70を含むことができる。
【0066】
流通網10システム内では、ラジオ送信器16は、樽、ハンドル14または追跡される他の品目に取り付けられる。追跡される樽14は、地理的位置に固定されるのではなく、それらを追跡する会社の必要に基づいて移動し、したがって、送信器は、地理的位置において移動する。静止リーダ36およびモバイル・デバイス38、40、42は、センサとして働き、固定された地理的位置を有する場合と有しない場合とがある。
【0067】
流通網10ソフトウェアは、各樽14の位置ならびに各樽14の状態および/または各樽14の内容の状態、ならびに各ハンドルの状態および位置の自動的な報告を可能にする。多くのアプリケーションにおいて、樽14状態/内容追跡は、単なる樽14位置より重要である。たとえば、醸造産業では、樽14は、「空」から「IPAを充填」、「IPA、配給業者」、「IPA、客先」、「IPA、呑口付き、客先」、「空、客先」などに変化する可能性がある。流通網10ソフトウェアは、以下のように各樽14の内容の既知の状態を自動的に検出し、更新する。
【0068】
状態の遷移に影響する可能性がある例のイベントは、ある地理的領域への出入り、静止リーダ36の付近への到着またはそこからの出発、関係するシステムからの入力イベントの受信、ラジオ送信器14自体のセンサ、その他を含む。樽14は、ワイヤレス・ラジオ送信器16を有する。樽14上のラジオ送信器16の位置は、センサ読み、計算の正確さ、および/またはワイヤレス信号の受信に関してより有利になるように、樽14上の様々な位置とすることができる。ラジオ送信器16は、樽を変更せず、樽を貫通せずに樽14の外側に取り付けられ、樽14の内部の液体レベルまたは樽14の重量を測定する直接の形を有しない。
【0069】
流通網10ソフトウェアが、状態遷移を計算する前にすべての測定値を収集する必要はない。流通網10ソフトウェアは、複数のセンサ・ラジオ送信器16ならびに複数のモバイル・デバイス38ならびに静止リーダ36ならびにインターネットクラウド54上のサーバ・コンピュータ56の間で分散され得る。これらのそれぞれが、流通網10内のノードと考えられる。流通網10内のすべてのノードは、樽14またはメッシュ・ネットワーク18の状態変化を判定し、その後、その変化を流通網10の残りに通信する権限を有することができる。RMSセクション58は、すべてのそのような状態変化を仲裁し、ユーザへの報告のために樽14またはメッシュ・ネットワーク18の最終的な状態を記録することを可能にする。
【0070】
流通網10の動作時のトリガするイベントと、流通網10の残りでの状態変化の最終的な伝搬との間にバッファリング/遅延がある場合がある。これは、ラジオ送信器16からの収集、静止リーダ36またはモバイル・デバイス38でのデータの感知および/または収集、サーバ・セクション52への通信が、リアルタイムで発生しない場合があるからである。たとえば、静止リーダ36による感知および/または収集が、流通網10への使用可能な接続がない時に発生する場合がある。この場合に、データは、接続が確立されるまでバッファリングされ、その後に、樽14状態変化が流通網10を介して伝搬する。
【0071】
流通網10が使用可能にする例のアプリケーションは、樽14および内容の追跡、配達トラック70通信、産業機器または契約者機器の状況および位置の追跡、出荷、ツールを含み、賃貸された品目、貨車、ペット、ショッピング・カート、ポータブル・トイレ、貯蔵容器、食品または飲料または製品の配達コンテナ、燃料タンクまたは燃料コンテナ、その他を使用する。
【0072】
流通網10は、樽14および/または樽14内容の配達、集荷、および追跡における最適化および効率を可能にする。樽14の追跡および樽14内容の詳細な知識は、自動的なレストラン・メニュー変更、自動的な在庫発注、供給業者製造予測用のデータ、自動的なマーケティング・メッセージおよび広告メッセージ、倉庫および冷蔵室などの貯蔵エリアでの自動的でリアルタイムの在庫目録、コンテナの自動チェックインおよび自動チェックアウト、ならびに補充配達のスケジュールおよび/またはルーティングの最適化を可能にする。流通網10は、保守スケジュールをトリガするために、樽14または機器の同様の部分がどれほど長く使用されたのかを判定することをも可能にし、送り状、賃貸コンプライアンスの監視、およびアラームの生成を自動的に生成する。流通網10は、さらに、法律および規制の遵守のための内容の温度の監視、樽14内容の「よい」状態の報告、ならびに高すぎる/低すぎる温度の進行の報告を可能にする。
【0073】
流通網10が使用することができるワイヤレス技術は、Bluetooth、ZigBee、Wi-Fi、GPRS、GSM、CDMA、超音波、赤外線、その他を含み、使用され得る例の有線技術は、イーサネット、光、シリアル、その他である。ワイヤレス能力38は、樽およびハンドル14のスキャンが、手作業の対話をまったく伴わずにバックグラウンドで自動的に発生し得ることを意味する。
【0074】
ワイヤレス・スキャンは、樽またはハンドル14が可視ではない状態で、ある距離で発生することができる。ワイヤレス・スキャンは、特殊な機器なしで、ある距離で発生することができる。モバイル・デバイス38の使用は、誰もが100フィート半径内の樽14を検出でき、該半径がモバイル・デバイスの正確な能力に依存することを意味する。ワイヤレス能力は、手作業のスキャンを伴わない、コンテナ状況のリアルタイムな自動判定を可能にする。ワイヤレス能力は、手作業のスキャンを伴わない、コンテナ位置の自動的なリアルタイム判定を可能にする。ラジオ送信器は、多数の樽14のパレットに載せられ、積み重ねられた集合の内部、または多くのハンドル14を含む引出しもしくは箱の中でさえ働くことができる。
【0075】
既知のモバイル・デバイス38を活用することによって、ラジオ送信器16は、それ自体のGPSおよびセル・ラジオを必要とせず、ラジオ送信器のコストを約10ドル以下にすることを可能にする。ラジオ送信器は、毎月のセル・データ・プランを必要とせず、小さいフォーム・ファクタを有し、通常のリチウム・バッテリ・セルで5年以上走行することができる。少なくとも5年間動作することによって、ラジオ送信器は、樽の通常の5年サービス・サイクルに一致する。
【0076】
ラジオ送信器16は、使用可能な接続ポイントを利用する。静止リーダ36またはモバイル・デバイス38が付近にある場合に、ラジオ送信器16は、そのデバイスとの通信をデフォルトとする。しかし、どちらもが付近にない場合には、ラジオ送信器16は、通信をWi-Fiにアップグレードすることを選択することができる。しかし、Wi-Fiも使用可能ではない場合には、ラジオ送信器16は、通信をセル・データにアップグレードすることを選択することができる。この形で、通信は、必要な時に限って、より高価な媒体にエスカレートされる。
【0077】
「蓄積交換」機能を使用することによって、流通網10は、セル・データ・ネットワークを介して要約情報だけ(たとえば1日に1回、位置)を送信し、後の、より安価な(すなわち無料の)媒体が使用可能である時のアップロードのために全履歴をローカルに保存することができる。
【0078】
POS端末すなわちPOS 48は、センサ/データ収集セクション34に直接に、またはサーバ・セクション52内でインターネットに、のいずれかで売上高データを供給することができる。サーバ・セクション52は、データを集計し、各樽14の充填レベルを判定するための計算を実行し、結果のデータおよびレポートを醸造所20、配給業者64、販売業者30、および/または顧客66に配達する。さらに、サーバ・セクション52は、判定された充填データに基づいてアクションを実行し、たとえば、在庫を自動的に再注文する。
【0079】
使用可能な直接のまたは間接のデータ通信機構および/またはデータ通信プロトコルは、有線、ワイヤレス、アドホック、ピアツーピア、オーディオ、光、ラジオ、シリアル、TCP/IP、UDP、イーサネット、その他を含む。モバイル・デバイス38は、インターネットへのワイヤレス接続(たとえば、Wi-Fi)を有することができるが、樽14セクション12の冷蔵室の内部の静止リーダ36は、ワイヤレス通信を遮蔽する冷蔵室の壁に起因して、非ワイヤレス接続(たとえば、イーサネットまたはシリアル信号線)を必要とする場合がある。
【0080】
流通網10は、配達データの収集を可能にする。各ラジオ送信器16は、一意IDを有し、それが取り付けられる樽14に関する情報を、それ自体のメモリ内またはサーバ・コンピュータ56上のいずれかに記憶することができる。そのような履歴は、販売業者30への配達日付、どの製品が樽14内にあるのか、製品のタイプ、いつ醸造されたのか、樽14がいつ充填されたのか、どの配給業者64が樽14を配達したのか、温度履歴、その他を含む。データが、ラジオ送信器16上で記憶される場合には、別のラジオ送信器16が、メッシュ・ネットワークを使用してそのデータを転送することができ、かつ/または静止リーダ36および/もしくはモバイル・デバイス38が、そのデータを受信し、サーバ・セクション・コンピュータ56に送信し、さもなければ、そのデータは、既にサーバ・コンピュータ56上にあり、一意IDによってインデクシングされる。さらに、位置、市場データ、販売履歴、および配給業者64に関する他の情報が、サーバ・コンピュータ56上で記憶される。この情報のすべてが、樽14充填レベルの計算のために供給される。
【0081】
流通網10は、静止リーダ36を介する位置に関するデータの収集を可能にする。各樽14から受信されたワイヤレス信号を調べることによって、静止リーダ36は、そのアンテナのそれぞれから各樽14までの距離を判定することができる。この情報は、各樽14の位置の3次元推定値を生成するのに使用され得る。静止リーダ36は、タップ・ラインからの各樽14の距離を判定できるようになるために、冷蔵室内に位置付けられる。通常、静止リーダ36は、タップ・ラインが冷蔵室の壁を通過して販売業者30の公衆分配エリア(public dispensing area)に向かう場所の付近に配置され、かつ/または積み重ねられた樽14および/もしくは棚の上の樽14を最もよく測定するために垂直に位置付けられ得る。位置データは、樽14充填レベルの計算に供給される。
【0082】
流通網10は、空の樽14に関するデータの収集を可能にする。通常、冷蔵室は混み合っており、空の樽14は、その中には貯蔵されない傾向がある。樽14が冷蔵室から出ることは、その樽14が満杯または空のどちらであるのか(口を切られているのか否か)のインジケータであり、このデータは、樽14充填レベルの計算に供給される。
【0083】
流通網10は、距離に関するデータの収集を可能にする。タップ壁からの各樽14の距離は、その樽14が口を切られているか否かのインジケータであり、このデータは、樽14充填レベルの計算に供給される。
【0084】
流通網10は、配達日付に関するデータの収集を可能にする。樽14は、通常は配達の順序で口を切られるので、配達日付は、樽14充填レベルの計算に供給される。さらに、配達日付は、樽14が冷蔵室から出ることなどの他のイベントに対するヒステリシスの測定値を提供する。
【0085】
流通網10は、ラジオ送信器16上でのデータの収集を可能にする。流通網10ラジオ送信器16は、それらの上に追加のセンサ(温度、シェイク・センサ、その他など)を有する場合があり、静止リーダ36は、これらのセンサからデータを収集し、これらを、樽14充填レベルの計算に供給する。
【0086】
流通網10は、樽14充填レベル計算への入力に関するデータの収集を可能にする。静止リーダ36、モバイル・デバイス38、およびラジオ送信器16は、各樽14の充填レベルを判定する方法に供給されるデータの収集を可能にする。
【0087】
流通網10は、製品情報に関するデータの収集を可能にする。流通網10は、各樽14内のブランドおよび製品を知っており、これによって製品のタイプ(IPA、ピルスナ、ポーター、ボック、その他)を知る。ブランド、製品、製品のタイプ、およびそのような製品ごとの現在の売上率が、樽14充填レベルの計算に供給される。
【0088】
流通網10は、樽14履歴に関するデータの収集を可能にする。サーバ・セクション52は、暦日ごと(たとえば、労働日対休日)および曜日ごと(たとえば、平日対週末)に履歴データ(ブランド、製品、タイプごとの販売率その他など)を収集し、これを樽14充填レベルの計算に供給する。
【0089】
流通網10は、販売業者30に関するデータの収集を可能にする。サーバ・セクション52は、各販売業者30に関する情報(たとえば、郵便番号、過去の売上高データ、その他)を記憶し、このデータを樽14充填レベルの計算に供給する。
【0090】
流通網10は、ハンドルが蛇口上にあるかどうか、ハンドルがどの位置にあるか、蛇口がいつ開かれ、どのくらい開いたままであるかなど、ハンドルに関するデータの収集を可能にする。
【0091】
流通網10は、樽14充填レベルの計算に対する各データ項目の重要性の収集を可能にする。重要性重みは、供給された入力値から計算され、その後、以下の質問に対する確率回答を判定するためにしきい値と一緒に各入力値に適用される。
【0092】
-樽14は、(1)満杯であり計画的に口を切られるのか、(2)実際に呑口を付けられているのか、(3)空にされ、オフ・タップ(off tap)であるのか。
【0093】
-(2)樽14が呑口を付けられている場合に、その樽はどれほど満たされているのか。
【0094】
-樽14がまだ空ではない場合に、いつ空になると期待されるか。
【0095】
-販売業者30での各樽14内の製品の消費率はどれほどか。
【0096】
誤差の範囲も、上記のそれぞれに対する回答に関して判定され、誤差の範囲は、計算にフィードバックされる。計算された確率回答が、質問ごとのセットされたしきい値を超えると判定される時には、その質問は、所与の回答を有すると考えられる。
【0097】
ある種の入力データは、質問に対する検証された回答を提供する。たとえば、販売業者30に配達され、空にされるのに十分に長く冷蔵室内に留まった後に配給業者64に返却された樽14は、計算は、その樽14が空にされていることを検証することができる。樽14が、飲み口を付けられた状態から空にされ、オフ・タップにされた状態に遷移したと検証される時に、以前の時間推定値が、実際の時間と比較され、フィードバックが、推定値を改善するために計算に適用される。
【0098】
流通網10は、計算の結果に基づいてトリガされ得るアクションをもサポートする。たとえば、自動的な再注文、呑口を付けられているか呑口を付けられるようにスケジューリングされている製品のウェブ・サイトまたは一般公開の更新、関心を持っているユーザへの樽の現在の状態または期待される状態)の通知、たとえば、樽14のスポンサーへの、彼らの樽14が呑口を付けられようとしている、呑口を付けられている、または空にされたことの通知、樽14が空になる速度の製品予測への供給、その他。
【0099】
流通網10の代替実施形態は、静止リーダ36を含まないものとすることができる。販売業者冷蔵室の内部に静止リーダ36を設置することが不可能である時には、樽14上のラジオ送信器16が、両方向モードで働くことができる。このモードでは、データが、樽14の間でそれらの位置に関して、かつ/または冷蔵室内のそれらの位置を判定するためかつ/もしくはそれらの充填レベルを計算するために、通信される。各樽14は、冷蔵室内のその樽14に関するデータのすべてまたは一部を記憶し、その後、樽14が冷蔵室から出る時に、送信器上に記憶されたデータが、サーバ・セクションにアップロードされる。
【0100】
52。このアップロードは、モバイル・デバイス38を介して、モバイル・デバイス38ごとのアプリに接近することによってバックグラウンドで自動的に、樽14が冷蔵室の外部の静止リーダに出会う時に自動的に、樽14が配給業者64または醸造所20に戻る時に、または、ラジオ送信器16との任意の他の適切な接触によって、発生し得る。
【0101】
図2は、本開示のラジオ送信器16の一実施形態の分解図を示す。ラジオ送信器16のアセンブリは、プリント回路基板(PCB)/バッテリ・アセンブリ82を覆うことのできる内側ハウジング81を含む。組み立てられた後に、内側ハウジング81およびPCB/バッテリ・アセンブリ82は、外側ハウジング84内に位置決めされ得る。
図2~
図7が、1つの可能なハウジングを示し、下の
図12および
図13が、襟ラジオ送信器142として別の可能なハウジングを示すことに留意されたい。
【0102】
図3は、開示される機能を実行する構成要素を含む本開示の一実施形態のPCBおよびバッテリ・アセンブリの3次元図を示す。
図3は、さらに、PCB 94に添付されるバッテリ86を含むPCB/バッテリ・アセンブリ82の全般的な構成を示す。PCB 94の、バッテリ86とは反対の側に、温度センサおよび他のセンサを含むセンサ90と、アンテナ92とが現れる。コーデック/DSP 96も、PCB 88上に見られる場合がある。下の
図15は、PCB 94上に存在する電子回路網に関する詳細なさらなる説明を提供する。
【0103】
ラジオ送信器16は、1インチ未満の高さであり、その結果、下の
図11Aに示されているように樽14の下出縁におさまるようになる。曲線の形状は、樽の3つのサイズに合うように最適化される。ラジオ送信器16は、どの次元内でも樽14の境界を超えない。したがって、流通網10の使用は、販売業者30のライン、弁、またはハンドルに対する物理的変更を必要としない。
【0104】
再充電可能なバッテリ86の使用は、ラジオ送信器16を完全に密閉することを可能にし、ここで、外側の電気接点だけが、バッテリを充電するために設けられる。ラジオ送信器16は、樽14温度を監視するためのオン・ボード温度センサを含む。シェイク・センサは、樽14が輸送中であるかどうかを判定する。センサ・ヘッダ91は、追加のセンサにも対処することができる。アンテナ92の方位/分極は、樽14の最上部または最下部のいずれからも、ラジオ送信強度を最大にする。バッテリ86は、樽14の縁の下におさまり、少なくとも5年の寿命を得るサイズにされる。バッテリ86は、コストを低減するためにPCB 88にはんだ付けされ得る。流通網10測定システムは、連続的に電力を供給されるのではなく、したがって、測定を行っていない時に電力を節約する。
【0105】
図4は、本開示の教示によるラジオ送信器16を示し、組み立て、ここで、幅92は、ラジオ送信器16が樽14の上出縁または下出縁のいずれかにおさまることができるようにするために、1インチ未満に見える。ラジオ送信器16は、曲がった縁94に沿った諸点で既知の樽14構成の少なくとも3つの異なるタイプにあてはまることができる曲がった縁94をさらに含む。単一の曲がった背面が、曲線に沿った異なる点で各サイズの樽14に係合し、エポキシ/フォーム・テープが、サイズごとに少量の空間を占める。取付けは、樽14上にラジオ送信器16をしっかりと位置決めするために、点96にあるものなどのリベット、または、空間98にあるものなどのエポキシのいずれかによるものとすることができる。エポキシ密閉によって達成される防水IP67は、樽14への接着の半分である。これは、Oリングまたはシールの必要をなくす。エポキシは、表面処理を必要とせず、設置の時間およびコストを低減する。
【0106】
外側ハウジング84は、バッテリ86が使い果たされた時の、エポキシからはがれるタグの破壊的な引きはなしを可能にする「剥離」層を含む。内側ハウジング80内の空隙は、気密シールを達成するために最小化される。非常に小さく長い「毛細」管の使用は、防水性を維持しながら、必要な場合に圧力放出を可能にする。外側ハウジング84は、その外側側面上で可視の一意の通し番号、バー・コード、QRコード、または他のコーディングを含む。外側ハウジング84の通し番号が、なりすましを思いとどまらせるためにラジオ通し番号とは異なるものとされ得ることに留意されたい。外側ハウジング84は、ラジオ送信器16の権限を与えられない除去可能を防ぐために様々な耐タンパ機構を含むことができる。外側ハウジング84は、変化する温度での結露に対して保護するために、一体化された乾燥剤コンテナを含むこともできる。
【0107】
図5は、樽14の縁100への本開示のラジオ送信器16の取付けの例示的な態様を示す。たとえば、エポキシ層102を使用して、PCB/バッテリ・アセンブリ82を保護するために、ラジオ送信器16の取付けを、確実で防水にすることができる。エポキシ層102は、樽14の縁100へのラジオ送信器16の堅固なセッティングのために十分な近接が適用され得る小さい体積を提供する取付け空間98に塗布され得る。ハウジングを樽14に取り付けるものと同一のエポキシをハウジング半分の間の接合を密閉するためにも使用することによって、製造ステップをスキップすることができる。ハウジング84は、樽14本体からの熱伝達を最小にしながら、ラジオ送信器16が3次元の曲がった樽14表面と結合し、樽14出縁によって与えられる接着および保護を最大化することを可能にする。ハウジング84は、完全に密閉され得るが、それでも、取り付けられた時にスイッチを入れられ得る。
【0108】
ラジオ送信器16をオンに切り替えるスイッチをアクティブ化するピンの開口を密閉するのにステッカーを使用する代替のスイッチ構成が、使用され得る。この構成では、1回限りのアクティブ化は、逆転可能ではない。ラジオ送信器16の保守のために「接続モード」をアクティブ化するのにも同様のピン穴が使用される。そのようなステッカーは、穴をカバーし、水密シールを作ることができ、ステッカーの縁は、外側ハウジング84切欠内の差込みエッジによって保護される。代替案では、ハードウェア・スイッチをアクティブ化する、ねじを介する防水オン/オフ・スイッチが使用され得る。
【0109】
図6は、ラジオ送信器16の電源をオンにするために樽14金属表面を使用する代替のスイッチ構成を示す。金属接続ピン104および106が、導電回路を作成するためにPCB/バッテリ・アセンブリ82上の関連する回路網を接続するために内側ハウジング80の外側に現れることができる。すなわち、接続ピン104は、樽14の縁100との電気接続を行うことができ、これが、接続ピン106に電流が流れることを可能にする。結果の回路は、ラジオ送信器16が樽14の縁100にしっかり固定されていることの表示を提供するのに最小限の電圧および電流を使用する。また、取付け点96において、ラジオ送信器16が、樽14の縁100にしっかり位置決めされ得ることに留意されたい。
【0110】
ラジオ送信器16は、既存の巻いた樽14の縁100の下で保護される。樽14の金属の殻に接触するピンは、スイッチをアクティブ化するための回路を閉じる。ハウジングは、完全に密閉され得るが、それでも、取り付けられた時にスイッチを入れられ得る。再充電可能なバッテリの使用は、ユニットを完全に密閉することを可能にし、外側の電気接点だけが、バッテリを充電するために設けられる。設けることおよび電磁誘導式ループまたは他の無接点充電機構は、ハウジングの電気貫通が回避されることを可能にし、製造コストを下げ、ハウジングと充電ステーションとの間のより不正確なインターフェースを可能にする。
【0111】
図7は、樽14縁100にラジオ送信器16を保持し、固定する外側ハウジング84の例示的実施形態を示す。
図7では、外側ハウジング84は、ねじまたは他の締結機構108を使用して樽14縁100に固定する。内側ハウジング80は、樽14縁100にPCB/バッテリ・アセンブリ82をしっかり位置決めするために外側ハウジング84内で位置を占めることができる。一実施形態では、永久シール/殻84は、樽14に永久的に取り付けられ、内側ハウジング16は、サービスされ得る取り外し可能部分である。ラジオ送信器16が、樽14、配給業者64、およびブランドを一意に識別するので、樽14の状況は、醸造所20または配給業者64に自動的に中継され得る。
【0112】
図SA~
図SCは、樽14縁100に本開示のラジオ送信器を固定するラジオ送信器固定機構を示す。
図SA~
図SCの例では、フック機構110が、ハンドル開口または出縁114など、樽14の既存の特徴に係合することができる。出縁114は、縁100、巻いた縁112、および樽14縁壁114を含む樽14の構成部分である。取付け機構110は、取付け機構を解放しなければ除去され得ないように、樽14上表面116と出縁巻いた縁112との間の位置に固定され得る。この機構は、巻いた縁112と縁壁114との間および樽14本体116と縁壁114との間の空間に延びる。
【0113】
別の具体化では、フック機構120が、樽14上の既存の特徴(ハンドル開口または出縁の縁)に係合する。別の具体化では、ラジオ送信器16は、樽14縁100内の出縁122開口の周囲に「セキュア・ブレスレット(secure bracelet)」のように樽14に取り付けられ、その後、フック機構120が、それ自体に戻ってまたは外側ハウジング84の延長部に固定するのに使用される。
【0114】
ラジオ送信器16は、樽14本体116ではなく、樽14の出縁114にも取り付けられ得る。出縁114への樽14本体からの熱の移動は、継ぎ目に沿い、したがって、熱伝達は遅く、通常のバッテリ86が使用され得る。ラジオ送信器16は、樽14の最上部または最下部のいずれかで既存の巻いた樽14縁112の下で保護される。どちらの場合でもPCB/バッテリ・アセンブリ82はそれにぴたりとはまるように設計される。上出縁に関して、
【0115】
取り付け例、ボタン・セル電池が使用され得る。下出縁(下で示す)に関して、円筒形セル電池が使用される。外側ハウジング84は、出縁122によく係合するように後ろに曲げられる。
【0116】
図9は、ラジオ送信器16がセキュア・ブレスレット118を使用して樽縁100に取り付けられ得る本開示の代替実施形態を示す。ラジオ送信器16は、樽縁114の樽14出縁122の周囲に取り付けられる。ブレスレット128は、樽縁壁114の開口を通過し、それ自体に戻り、ブレスレット端122がそれに固定されるラジオ送信器外側ハウジング84の締結点120を有する。
【0117】
図10は、樽14内のビール126の体積を判定するための電池式ボール124の使用を含む流体レベル測定機構の一実施形態を示す。この構成では、密封されたボール124は、樽14の金属を介して検出され得る周期的信号をワイヤレスにまたは機械的に送信する。ボール124は、再利用のための樽14の準備に使用される高温洗浄サイクルおよび化学薬品に耐えることができる。樽14の外側に、受信する信号の特性、たとえば音の反射、強度、高調波その他を測定する、リスニング・デバイス128および/または130などの1つまたは複数の検出デバイスまたは通信デバイスを配置することによって、樽14内の空気または液体の量が判定され得る。通信は、両方向とされ得、ここで、ボール124は、樽14の外側からワイヤレスにまたは機械的に送信する信号を受信することができる。両方向通信を使用することによって、ボールがデータをローカルに記憶し、リセット機能を実行し、受信された信号を測定し、信号を変更し、これを返すことが可能になる。ボールが液体対空気の中にあることに起因する受信された信号の減衰は、樽14内の液体の体積を判定するのを助ける。
【0118】
ボールは、電池式または機械駆動とすることができる。例の機械動力源は、巻かれたばねまたは、樽14の加熱/冷却サイクルによって引き起こされる膨張および収縮とすることができる。流体レベル測定機構からの測定値がラジオ送信器16を介して通信される状態で、流通網10は、正しい醸造所20/配給業者64に充填データを自動的に中継することができる。流通網10機構は、販売業者30のライン、弁、またはハンドルに対する変更を必要としない。流通網10のラジオおよびセンサ・ネットワークは、所望の醸造所20および/または配給業者64に充填データを自動的に中継することができる。
【0119】
図11A~
図11Cは、本開示のラジオ送信器16および体積監視デバイスの実施形態を固定する様々な形を示す。
図11Aは、充填レベル検出装置が樽の上部または下部の出縁に収まるほど小さく(上部が好ましい)、容器本体に直接接触していないことを示す。
図11Bは、樽本体を貫通せずに、樽の外側に取り付けられている充填レベル検出装置を示している。
【0120】
図11Aは、樽14の下側出縁136の内側部分で樽14の底134に取り付けられたラジオ送信器16を示す。ラジオ送信器16は、樽14の下側出縁136の下に隠され得、ここで、人が、それを見て樽14が追跡されていることを知ることはない。樽14の音響特性を使用して、ラジオ送信器16および流通網10は、樽14の外側から液体レベルを測定することができる。
【0121】
図11Bは、樽14と共に使用するための流れ検出充填センサ138の1つの具体化を示す。樽14の側壁139に添付され得るラジオ送信器16に加えて、樽14の充填レベル測定システムの一部を形成するマイクロホン138が現れる。マイクロホン138は、周囲雑音を取り込む。取り込まれた周囲雑音は、樽14の内部に由来する雑音を分離するために、樽14から測定された信号から減算され得る。流通網10のサウンド測定システムは、隣接した樽によって生成された音響インパルスに対応するように測定値の時刻を決めると同時に周囲雑音消去を使用することによって、音響測定値を分離する。
【0122】
図11Cは、襟ラジオ送信器142としてのラジオ送信器16のもう1つの実施形態を示す。襟ラジオ送信器142は、樽出口144を通過する流体を測定するために樽出口144の周囲に配置され得る。襟ラジオ送信器142は、樽への接続を延長する我々を囲むのいずれかで、樽14の最上部を超えて延びることもできる。
【0123】
14.襟ラジオ送信器142は、下水処理中すなわち樽14が逆さまにされている時に樽14本体から外れて落ちるように樽出口144の周囲で結合されていないものとすることができる。したがって、樽14が洗浄で熱い時には、襟ラジオ送信器142は、樽14の本体に接触しない。樽14が直立位置に戻された時に、襟ラジオ送信器142は、定位置に戻って落ち、動作使用のために本体と接触する。樽14が直立位置にある時に、襟ラジオ送信器142は、音響インパルスを生成し、かつ/または樽14の音響特性を測定するために、樽14の本体と接触する。樽14襟ラジオ送信器142は、その周囲およびその下の洗浄を容易にするために結合されないものとすることができる。その周囲およびその下の簡単な洗浄を可能にすることによって、襟ラジオ送信器142は、樽14所有者が、樽出口144を介して樽14に出入りする製品のために無菌環境を維持することを可能にする。
【0124】
図11Cは、樽14の最上部の樽開口144に固定するための本開示のラジオ送信器16の代替実施形態を提示する。襟ラジオ送信器142は、樽キャップ140の下に位置する。樽キャップ140は、自己破壊タブ141を使用することによって除去され、自己破壊タブ141は、キャップを解放するが、樽キャップ140の側面をはがすことによってキャップを使用不能にもする。襟ラジオ送信器142は、樽キャップ140が存在するか否かを感知することができる。樽キャップ140の除去というイベントは、流通網10によって使用される。樽キャップ140を使用することによって、流通網10は、樽14が呑口を付けられたかどうかを高い確率で判定することができる。販売業者30は、汚物および食物が樽開口144に入るのを樽キャップ140が防ぐので、通常、樽14が呑口を付けられるまでは樽キャップ140を除去しない。襟ラジオ送信器142は、襟ラジオ送信器142を樽開口144に固定し、権限を与えられた人によって許可されない限り除去を防ぐ、摩擦嵌合または他の柔軟な構成145によって樽開口144に固定される。そのような固定機構は、ロック機構、ラッチ機構、隠されたタブ、または襟ラジオ送信器142の除去を防ぐ他の摩擦機構とすることができる。襟ラジオ送信器142がロックされることを可能にすることによって、流通網10は、権限を与えられた人による保守中を除いて、襟ラジオ送信器142が定位置にあることを保証することができる。
【0125】
襟ラジオ送信器は、樽14の上表面および樽開口144に機械的に係合し142、その結果、満杯または空の樽の通常の既存の取り扱いに関連する衝撃および荷重に耐えられるようになる。襟ラジオ送信器142は、樽14の既存の境界を延ばさず、その結果、樽は通常通りに取り扱われ、積み重ねられ得るようになる。販売業者30のライン、弁、ハンドル、もしくはプロセス、配給業者64のパレットもしくはプロセス、配達トラック70の機器もしくはプロセス、または、醸造所20の自動化された充填および洗浄機器、貯蔵システム、もしくはプロセスに対する変更は不要である。
【0126】
襟ラジオ送信器142は、ラジオ送信器16の現在の実施形態に存在する機能性を超える追加の機能性を有することもできる。襟ラジオ送信器130の追加の体積は、襟ラジオ送信器142が流通網10内で動作するための機能およびサポートするエレクトロニクスの可能な常に拡大するセットを作る。
【0127】
図12は、ラジオ送信器16を樽14に固定するための認証された取付け機構160の実施形態を示す。認証された取付け機構160は、樽14へのラジオ送信器16のしっかりした取付けを提供すると同時に、権限を与えられた当事者だけによる非破壊的な取り外し/交換を可能にする。
【0128】
認証された取付け機構160は、ラジオ送信器16外側ハウジング84内で動作し、フック・アンド・キャッチ162に取り付けられる。機械式のフック・アンド・キャッチ162は、ラジオ送信器16を樽14に固定するための永久的な取付け具を提供する。フック162は、外部タンパリングから隠蔽され、内部アクチュエータ(電磁、モータ、その他)だけがこのフックを外すことができる。係合腕164は、ばね168からのばね力を用いて凹窩166に挿入する。係合腕164は、CPU 172からの信号に応答して凹窩166から引っ込むように、アクチュエータ170の制御の下で作動する。アンテナ174は、CPU 172の制御の下で係合腕164を作動させるために外部ソースから作動信号を受信することができる。バッテリ86は、CPU 172動作がアクチュエータ170を制御するための作動電力を供給することができる。認証された取付け機構160は、電力が外側ハウジング84に入ることを可能にし、内部アクチュエータ回路がバッテリ故障の場合に一時的に電力を供給されることを可能にしまたは再充電可能バッテリ86を充電するための、外部電圧パッド180をさらに提供する。これらのピンは、電流漏れを防ぐためにバッテリからは電気的に絶縁される。代替案では、デジタル接続182が、アクチュエータ動作に関するCPU 172の制御のためのオプションのデジタル信号入力を提供することができる。
【0129】
認証された取付け機構160は、配給業者64、販売業者30、またはイベント会場32が、それらが樽14を所有している間に限って樽14上にラジオ送信器16を配置し、樽が返却されそれらの所有ではなくなる前にラジオ送信器16を除去することを可能にする。認証された取付け機構160は、係合腕164を作動させるために秘密のデジタル合鍵を要求することができる。デジタル・セキュア鍵は、アンテナ174を介してワイヤレスにラジオ送信器16に送信される。CPU 172は、複数の可能な手段によってデジタル・セキュア鍵を検証する。機械式の鍵ではなくデジタル鍵を使用することによって、水の侵入点が外側ハウジング84に導入されず、機械式の鍵の空間が回避され、製造コストが下げられる。デジタル鍵を使用することによって、すべての樽14が、一意のデジタル・ロック・コードを有することができ、デジタル鍵は、ソフトウェアを使用して管理するのが簡単である。
【0130】
秘密デジタル合鍵を必要とするセキュア機構が、ラジオ送信器16を樽14にラッチするのに使用される。デジタル鍵を使用することによって、水の侵入点が導入されず、機械式の鍵の空間が回避され、製造コストが下げられる。デジタル鍵を使用することによって、すべての樽14が、一意のデジタル・ロック・コードを有することができ、鍵は、ソフトウェアを使用して管理するのが簡単である。1つのロックを破ることによって、他のロックが明らかにされることはない。
【0131】
図13は、本明細書で開示されるシステムの好ましい実施形態によるラジオ送信器電子回路網190ブロック図を提示する。ラジオ送信器電子回路網190は、温度センサ192およびコーデック/DSP 194に接続するラジオ/処理モジュール96を含む。ラジオ/処理モジュール96のアナログ-デジタル回路(ADC)196は、温度センサ192から出力198を受け取る。また、汎用入出力(GPIO)200を介して、ラジオ/処理モジュール96は、温度センサ192にコレクタ電圧(VCC)202を供給する。VCC 204では、再充電可能バッテリ86が、2~3ボルトの動作電力をラジオ/処理モジュール96に供給する。コーデック/DSP 194は、inter-integrated circuit/serial peripheral interface(l2C/SPI)インターフェース208を用いてラジオ処理モジュール96のl2C/SPI 206でラジオ/処理モジュール96とインターフェースする。inter-integrated circuit sound/general purpose input-out(l2C/GPIO)インターフェース210を介して、ラジオ/処理モジュール96は、コーデック/DSP 194のl2C/GPIOインターフェース212とインターフェースする。コーデック/DSP 194は、デジタル-アナログ変換器インターフェース(DAC)214を介して変換器148に接続する。また、コーデック/DSP 194は、ADCインターフェース216でマイクロホン/センサ150とインターフェースする。アンテナ174は、RFインターフェース218に入力を供給する。
【0132】
ラジオ送信器電子回路網190は、別々のGPSおよびセル・ラジオ回路網の必要をなくすために、流通網10のモバイル・デバイス38~42および静止リーダ36を活用する。その結果は、ラジオ送信器16が、約10ドル以下の生産コストを達成することである。さらに、流通網10の動作に関して、ラジオ送信器16は、毎月のセル・データ・プランを必要とせず、小さいフォーム・ファクタを有し、通常のリチウム・バッテリ・セルで5年間走行することができる。5年間動作することによって、ラジオ送信器16は、流通網10が、ほとんどの醸造所および配給業者からの樽14の通常の5年サービス・サイクルに一致する。ラジオ送信器16のラジオ設計は、下でより詳細に議論されるように、金属樽の積み重ねの内部でも働くことができる。
【0133】
ラジオ送信器電子回路網190は、複数のモードで動作することのできるファームウェアを含む。ラジオ送信器電子回路網190は、展開セキュリティおよびバッテリ寿命保存に基づいて非接続可能モードで動作する。ラジオ送信器電子回路網190は、ブート中に一時的にまたはPCB 88上のスイッチ/パッドを介してのいずれかでのみ接続可能モードに入る。ラジオ送信器電子回路網190は、非対称暗号化および認証によって保護され、ボンディングなしの認証されたペアリングを提供する、接続可能モードで動作する。ラジオ送信器電子回路網190は、ブロードキャストされたメジャー番号、マイナー番号、および共有される秘密に基づいてアルゴリズム的に生成されるパスコードをペアリングするためのモードで動作する。このモードは、オプションで、タイムスタンプ、基板の通し番号、その他を使用することができる。ラジオ送信器電子回路網190は、さらに、製造の後だが展開の前に、ラジオ送信器16の通し番号および他のパラメータを更新するために接続可能モードで動作することができる。
【0134】
流通網10は、様々なデバイス/構成要素に関する様々な役割に対処する。そのようなデバイスは、ラジオ送信器16、襟ラジオ送信器142、静止リーダ36、モバイル・デバイス38および60、サーバ・コンピュータ56、ならびにRMSセクション・コンピュータ62を含む。ここでは、機能は、そのような機能を実行することができる様々なデバイス/構成要素に関して適宜説明される。
【0135】
中央デバイスとして動作するデバイスは、アドバタイザをスキャンし、接続を開始することができる。そのようなデバイスは、1つまたは複数の接続においてマスタとして動作する。良い例が、モバイル・デバイス38およびコンピュータ62である。これは、確立された接続のために使用されるデバイス役割が、周辺役割および中央役割であることを意味する。他の2つのデバイス役割は、1方向通信のために使用される。ブロードキャスタ機能は、非接続可能アドバタイザ、たとえば、現在温度をブロードキャストする温度センサ192、またはラジオ送信器16にあてはまる。オブザーバ機能は、アドバタイズメントをスキャンするが、接続を開始することはできない。これは、温度データを受信し、提示するか、ラジオ送信器16を追跡するモバイル・デバイス38上のリモート・ディスプレイとすることができる。
【0136】
ラジオ送信器16アプリケーションの2つの重要なデバイス役割は、周辺およびブロードキャスタである。この両方が、そのアプリケーションが接続可能または接続不能であることを示す一特定のフラグを除いて、同一タイプのアドバタイズメントを送信する。
【0137】
Bluetooth low energy解決策は、低電力であり、エコシステムが市場のほとんどのスマートホンまたは他のBluetooth Smart Ready対応デバイス内で既に展開されているので、ラジオ送信器16にとって理想的である。低電力消費は、送信時間をできる限り短く保つことと、デバイスが送信の間にスリープ・モードに入ることを可能にすることとによって達成される。
【0138】
非接続可能ラジオ送信器16は、ブロードキャスティング・モードのBluetooth low energyデバイスである。それは、内部的に記憶された情報を単純に送信する。非接続可能ブロードキャスティングは、受信能力をまったくアクティブ化しないので、単純にウェイク・アップし、データを送信し、スリープに戻ることによって、最低の可能な電力消費を達成する。これには、ダイナミック・データが、そのデバイスに知られているものだけまたは例のシリアル・プロトコル(universal asynchronous receiver/transmitter(UART)、serial peripheral interface(SPI)、universal serial bus(USB)、その他)からの外部入力を介して入手可能なデータに制限されるという短所が同伴する。
【0139】
接続可能ラジオ送信器16は、周辺モードのBluetooth low energyデバイスであり、これは、接続可能ラジオ送信器16が、送信できるだけではなく、受信もできることを意味する。これは、中央デバイス(たとえば、モバイル・デバイス38)が、ラジオ送信器16上で実施されるサービスに接続し、これと相互作用することを可能にする。サービスは、ピア・デバイスによって変更され得る1つまたは複数の特性を提供する。これらの特性の一例は、ブロードキャストされる情報を表すデータのストリングとすることができる。この形で、無線で簡単に更新される構成可能なラジオ送信器16を有することが可能になる。
【0140】
図14Aおよび
図14Bは、本開示の流通網10内で動作する配達トラック上での使用のための様々なハードウェアを示す。トラック70は、液体製品流通網10の樽14セクション12に投入するために多数の樽14を配達することができる任意のタイプの配達トラックとすることができる。配達セクション68内で、トラック70は、ラジオ送信器16または襟ラジオ送信器142とインターフェースする能力をも含む。
【0141】
トラック70が可能なインターフェースは、シート232の下に位置決めされ得るトラック・リーダ230から派生する。トラック・リーダ230は、たとえばセル・アンテナ234またはBluetoothアンテナ236を含む様々なアンテナを用いて接続する通信デバイスである。さらに、トラック70は、GPSアンテナ238、OBD2接続240、および/またはWi-Fiアンテナ242を使用することができる。
図14Bは、タブレット244が配達動作を制御することおよび液体製品流通網10の最適動作と一貫する配達動作を監視することに関連する様々な機能をこれによって提供できる代替構成を示す。
【0142】
トラック70が、ホーム・オフィスWi-Fiの範囲内に駐車される場合に、更新は、トラック70がホーム・オフィスに戻る時にWi-Fiを介してバッチ・ダウンロードされ得る。これは、セル電話データ料金を節約することができる。ハードウェアは、GPSアンテナ238、Wi-Fiアンテナ242、Bluetoothアンテナ236、および内部にまたはリモート・アンテナ配置を可能にするためにワイヤを介して外部にのいずれかに配置されたセルラ接続と共にハウジング内のメイン・プロセッサを用いて設計される。トラック・リーダ230は、オプションで、電力および/または診断データに関して車両のOBD2接続240に接続する。4つのアンテナのそれぞれが、内部または外部とされ得、ワイヤを介する外部は、柔軟な配置を可能にする。
【0143】
トラック・リーダ230は、ワイヤの端にアンテナを置くことによってリアルタイム在庫目録を可能にする。トラック・リーダ230メイン・ユニットは、ダッシュまたはシート232の下に隠され、かつ/または安全にされ得る。トラック70内のOBD2ポート240に接続することによって、トラック・リーダ230は、設置が簡単であり、総マイル数、速度、および他のデータを車両から収集することができる。
【0144】
Wi-Fiアンテナ242を一体化することによって、トラック・リーダ230は、日中にデータを収集する「蓄積交換」機能を実行し、トラック70が基地に戻った夜間にこれを自動的にダウンロードすることができる。Wi-Fiアンテナ242は、トラック70の内部でWi-Fiアクセス・ポイントとして動作することもできる。したがって、タブレット244は、たとえば、トラック70が乗り回される時にインターネット接続を有することができる。トラック70のドライバのセル電話機も、セキュリティ機能、ログ機能、およびファイヤウォール機能を組み込むためにWi-Fiアンテナ242を使用することができる。
【0145】
トラック70をWi-Fiアクセス・ポイントとして使用することによって、トラック・リーダ230は、リアルタイムでドライバにメッセージ、警報、指示、新しいルートを送ることができる。Wi-Fiアクセス・ポイントとして、トラック70は、ドライバに地図、指示、警報、および他の情報を表示するためにタブレット244にディスプレイを接続することができる。トラック・リーダ230システムは、配達ドライバの知識ベースとして働き、彼らが配達を行うために必要とする情報を彼らが記録することを可能にする。そのような情報は、駐車すべき場所に関する指示、ロック・コードまたはアクセス・コード、配達を行うべき最善の時刻、消費者の連絡先および指示、その他を含むことができる。流通網10システムは、トラックおよびドライバのリアルタイム監視を提供するのにトラック・リーダ230を使用することができる。たとえば、トラック・リーダ230は、どのドライバが要求された配達に最も近いのか、ドライバが彼らのルート上にいるのか予定外の寄り道をしているのかどうか、その他を判定することを可能にする。
【0146】
トラック・リーダ230は、Wi-Fiホットスポットとして働き、接続されたクライアントがセル・モデム接続を介してインターネットにアクセスすることを可能にすることができる。通常のWi-Fiパスワード保護および暗号化が、権限を与えられない接続の使用を防ぐのに使用される。Wi-Fiホットスポットとして働く時に、タブレット244は、スクリーン/GUIとして使用される。これは、洗練されたマッピング機能、ルーティング機能、送り状作成機能、および他の機能が、タブレット上に書き込まれ、トラック・リーダ230センサ・データと統合されることを可能にする。
【0147】
トラック・リーダ230は、トラック70内のすべてのモバイル・デバイス(電話機、タブレット)とは独立に機能することができる。トラック・リーダ230およびタブレット244上のソフトウェアは、お互いと通信し、計算、通信、および表示処理を分割することができる。タブレット244能力に応じて、トラック・リーダ230は、機能をタブレットにオフロードし、逆も同様である。たとえば、244は、インターネットへのセル・モデム接続を含み、タブレット244上のソフトウェアは、樽14データを受信し、そのようなデータを流通網10のサーバ・セクション52に送信することができる。
【0148】
トラック・リーダ230ソフトウェアは、樽14が範囲内に来る(すなわち、車両に積み込まれる)時または範囲外に出る(すなわち、トラック70から配達される)時を判定することができる。ラジオ送信器16から樽14の既知の履歴にアクセスすることによって、トラック・リーダ230は、空が受け取られようとしているのか満杯が配達されようとしているのかを判定することができる。
【0149】
トラック・リーダ230は、トラックのリアルタイム在庫目録を可能にする。ワイヤの端にアンテナを置くことによって、トラック・リーダ230は、ダッシュまたはシートの下に隠され、かつ/または安全にされ得る。トラック70内のOBD2ポート240に接続することによって、トラック・リーダ230は、設置が簡単であり、トラック70から総マイル数、速度、および他のデータを収集することができる。
【0150】
ラジオ送信器16と位置との間のハンドオフは、状態変化を判定することができる。たとえば、樽14が、冷蔵室静止リーダ36によって検出されたが、もはやその静止リーダ36によって検出されず、その後にトラック・リーダ230によって検出される場合、は、「配達中」への状態変化を引き起こすことができる。
【0151】
さらなる例として、流通網10システムが、樽14がレストランまたはバーなどの販売業者30に配達されたと判定したが、どの販売業者30かまたは正確にいつかを知らない場合がある。モバイル・デバイス38が、ある位置で樽14の存在を検出する時に、流通網10は、その樽14がどの販売業者30に送られたのかを判定し、今はどの販売業者30がその樽14を受け取ったのかを知っているので、配達スケジュールおよび他の情報を遡及的に判定することができる。
【0152】
流通網10ソフトウェアは、トラック70ドライバ活動を配給業者64ホーム・オフィスに戻って報告し、この情報は、予定外の寄り道、運転速度、その他を含むことができる。流通網10ソフトウェアは、トラック・リーダ230のリモート管理および監視を可能にする。トラック70ドライバが既知の得意先を訪問する時に、たとえば、その得意先での最後の在庫目録が、タブレット244上でドライバによって見られ得る。流通網10ソフトウェアは、何個の樽14が各樽14セクション12にあるのかなどの保証金情報を自動的に管理し、その樽14セクション12位置のローリング・デポジット・フィー(rolling deposit fee)を判定する。保証金情報は、送り状、アカウンティング、その他に戻って自動的に伝搬し、トラック70ドライバの入力したデータに対する二重チェックとして使用され得る。
【0153】
図15は、監視された樽14 18が流通網10内の様々な地理的領域から移動する時の樽14状態の遷移に影響する可能性がある様々な例のイベントを提供する。
図15では、樽14 A、B、およびCは、樽14セクション12内の液体製品コンテナを表す。項目1 30~項目7 254は、様々なモバイル・デバイス30および静止リーダ36その他を表す。領域X 244、領域Y 246、および領域Z 248は、流通網10内に参加する地理的領域を表す。
【0154】
樽14およびハンドルの位置および履歴に関するデータを収集することによって、流通網10は、状態遷移を判定する。状態遷移の一部は、遡及的に判定される。たとえば、ある期間の後の読みの欠如は、その期間の初めに発生した状態遷移を遡及的に判定することができる。ラジオ送信器16、静止リーダ36、およびモバイル・デバイス38の間のハンドオフは、状態変化を判定することができる。たとえば、冷蔵室静止リーダ36によって検出されたが、もはやその静止リーダ36によって検出されず、その後にトラック・リーダ230によって検出される樽14は、「配達中」への状態変化を引き起こすことができる。
【0155】
流通網10は、ある樽14が販売業者30(すなわち、レストラン/バーなどの顧客)に配達されたことを判定済みである場合があるが、その販売業者30または正確な時点を知らない場合がある。モバイル・デバイス38が、ある位置で樽14の存在を検出する/接触する時に、流通網10は、どの販売業者30がその樽を受け取ったのかを判定し、今や、どの販売業者30がその樽14を受け取ったのかを知っているので、配達スケジュールおよび他の情報を遡及的に判定することができる。
【0156】
蓄積交換を使用することによって、モバイル・デバイス38は、ラジオ送信器16を販売業者30で検出する時に、そのラジオ送信器16から履歴情報をダウンロードすることができる。販売業者30でメッシュ・ネットワーク18および蓄積交換を使用することによって、到着する樽14 18は、その到着をその販売業者30の他の樽14に通信することができる。より古い樽14のうちの1つが、その販売業者30から離れ、醸造所20に返却される時に、その樽は、それが販売業者30にあった間に新たに到着した樽14からの情報を転送する。
【0157】
ラジオ送信器16は、樽14、配給業者、およびブランドを一意に識別するので、樽14の状況は、醸造所20および/または配給業者64に自動的に中継され得る。各樽14がどれほど満たされているのかを判定する流通網10機構は、樽14に取り付けられ、樽14を秤の上にシフトすることを必要としない。流通網10は、充填データを正しい醸造所20および/または配給業者64に自動的に中継するために、ラジオ送信器16および静止リーダ37/モバイル・デバイス38の通信を使用する。
【0158】
図15をさらに参照すると、流通網10は、地理的領域に出入りする際に特に魅力のある動作を実行する。地理的領域は、感知デバイス36/38が地理的領域内にあるか、他の形でラジオ送信器16を検出する時に、ラジオ送信器16が取り付けられた樽14がその地理的領域に「入った」と考えられ得るように定義される。この判断は、領域に対する相対的な、樽14と感知デバイス36/38との両方の相対位置に基づくものとすることができる。
【0159】
図18では、樽14 A 14は、感知デバイス36/38 1によって、領域Xの内部にあると検出され、同様に、樽B 14は、感知デバイス36/38 7によって、領域Yの内部にあると検出される。感知デバイス36/38が、ある領域内にあると判定されるが、品目が検出されない場合には、その領域内にあると以前に判定されたすべての品目は、その領域を「出た」と判定され得る。
図15では、感知デバイス36/38 5は領域Zの内部にあるが、樽C 14は検出されない。樽C 14が検出されまたは検出されないための時間を与えるために、ヒステリシスが適用され得る。静止リーダ36/モバイル・デバイス38 6は、樽C 14を検出できるが、定義された地理的領域内にはないので、感知デバイス36/38 6は、樽C 14がもはや領域Z内にはないことを確認する。任意の所与の時に、感知デバイス36/38は、複数の樽14を検出できまたは検出できない可能性があり、任意の個数の(おそらくはオーバーラップする)領域内にある場合とそうでない場合とがある。
【0160】
その中で検出が発生する地理的領域、樽14が感知デバイス36/38からどれほど離れていると判定されるのか、その他に依存して、流通網10ソフトウェアは、どの状態遷移が発生すべきかを判定する。地理的位置は、複数の要因すなわち、感知デバイス36/38上でのGPS読み、感知デバイス36/38がその近くにあるか接続されているWi-Fiネットワーク、予測された位置を有する別の感知デバイス36/38に「近い」こと、ワイヤレス・ネットワークまたはトポロジの検出、信号強度を使用する三角測量、その他によって判定され得る。
【0161】
三角測量は、位置を正確に示すのに使用され得る。たとえば、1つまたは複数の受信局のラジオ送信器16の受信信号強度は、その局に関する送信器のより正確な位置を判定するために相関される。受信局は、ワイヤレス流通網内のノードであるものとすることができ、したがって、ノードとそのノードでの受信信号強度とを知ることは、ラジオ送信器16の位置の確率分布の判定を可能にする。この確率分布は、ビルディングまたは他の干渉構造物の既知の位置、データ・パケット消失、車両速度、追加の送信器の受信信号強度、他の近くの品目の相対位置、品目の「混雑度」、その他などの追加データによって影響され得る。
【0162】
いくつかの場合に、感知デバイス36/38の位置は、静的な位置を割り当てられ得る(たとえば、感知デバイス36/38が移動しないと期待される場合)。この場合に、センサからある距離以内に来るすべての品目は、その品目の状態変化を変化させ引き起こし得る。
【0163】
流通網10ソフトウェアは、それを介して他のシステムまたは入力メソッドから更新を取り出し、かつ/または受信することのできるプログラミング・インターフェースを有する。これらの更新が、状態の変化を引き起こす場合がある。例のシステムおよび入力メソッドは、
【0164】
自動組立ライン、内容充填システム、POSシステム、出荷および受取システム、その他である。これらの入力メソッドからのデータは、結論に達するために他の検出機構のいずれとも組み合わされ得る。たとえば、出荷システムが、5つの樽14が受け取られ、同時に、5つの品目が地理的領域から出るのを検出されたと示す場合に、流通網10は、これらの5つの樽14が、受け取られた樽14であると判断し、樽14の通し番号をシッピング・インボイスに追加することができる。
【0165】
樽14通し番号は、手作業の労力なしに自動的に正確に相関され得る。保証金は、手作業の労力なしに自動的に正確に相関され得る。在庫目録は、手作業の労力なしに自動的に正確に維持される。樽14内容、充填日付、その他は、手作業のスキャンまたは検索をまったく伴わずに、通常の携帯電話機を使用して簡単に調べられ得る。樽14は、現場での仕切りの回数に基づくサービスのために自動的に正確にフラグを立てられ得る。流通網10は、手作業の労力をまったく伴わずに、各樽14がどこにあり、どれほど満たされているのかを自動的に戻って報告する。
【0166】
樽14および/またはハンドルの位置および履歴に関するデータを収集することによって、流通網10システムは、状態遷移を判定する。状態遷移の一部は、遡及的に判定される。たとえば、しばらく後の読みの欠如は、その期間の初めに発生した状態遷移を遡及的に判定することができる。
【0167】
図16は、流通網10での使用のための例示的な重量測定マット250上の様々な樽14の配置を示す。このマットは、樽の所定の位置を有するように構成され、または樽を任意に位置決めすることを可能にすることができる。重量測定マット250上には、そこに樽が貯蔵される所定の樽14位置252が現れる。
【0168】
14.デザイン254は、その上に樽14を位置決めすべき、配給業者64または醸造所20のロゴの使用を示す。デザイン254は、樽14が、そのロゴがマット位置252に現れる会社のビールを含むことを示す。
【0169】
重量測定マット250は、その上に1つまたは複数の樽14の下に配置され得、人目につかずに棚材料(または床)と一体化される薄い静止したクッションまたは表面を提供する。重量測定マット250は、冷蔵室または他の樽14セクション12位置内で任意に樽14をシフトすることを可能にする。重量測定マット250は、所与のタイプの樽14が位置252に相関されるようにするためにブランディングを統合することができる。醸造所20は、重量測定マット250の彼らの部分のスポンサーになり、重量測定マット250の総面積が経時的に増大することを可能にすることができる。重量測定マット250は、正確にどの樽14が重量測定されているのかを判定するために、樽14が重量測定マット250上のどこにあるのかをラジオ送信器16を使用してワイヤレスに判定する。重量測定マット250は、低いプロファイル(1インチ未満)を有し、その結果、既存の販売業者30棚材料ユニットが使用され得るようになる。重量測定マット250は、好ましくは、樽14が上表面を簡単に滑らされ得るようにするために、傾斜した前縁を有する。重量測定マット250は、複数の樽14サイズまたはレイアウト位置に対応する1つまたは複数の隆起/溝を有することができる。重量測定マット250は、正方形である必要はなく、冷蔵室空間の多数の異なる多様性における樽14の高密度のパッキングを容易にするために、円または六角形とすることができる。
【0170】
重量測定マット250のうちで供給業者のロゴを印刷され得るエリアは、どの樽14がバーの内部のどのドラフト・ハンドル(draft handle)に行くのかを販売業者30が記録するのを助ける。ロゴ254は、販売業者30が供給業者アカウントを契約する時に、醸造所20または配給業者64が重量測定マット250を与える/スポンサーになることをも可能にする。重量測定マット250は、隣接するマットに簡単に係合し、したがって、樽14は、重量測定マット250にまたがって前から後ろへおよび重量測定マット250にまたがって左右に滑らされ得る。重量測定マット250の縁は、重量測定マット250の間でデータを伝送するために電気接続を組み込むことができる。重量測定マット250は、単一の重量測定マット250上で複数の樽14に対処するサイズにされ得、各樽は、別々に重量測定される。重量測定マット250は、正確にどの樽14が重量測定されつつあるのかを判定するために、樽14がマット上のどこにあるのかをラジオ送信器16を使用してワイヤレスに判定する。
【0171】
蓄積交換を使用することによって、モバイル・デバイス38は、ラジオ送信器16がモバイル・デバイス38を販売業者30で検出する時に、ラジオ送信器16から履歴情報をダウンロードすることができる。販売業者30でメッシュ・ネットワーク18および蓄積交換を使用することによって、到着する樽14は、その到着をその販売業者の他の樽14に通信することができる。より古い樽14 18のうちの1つが、販売業者30から離れ、醸造所20に返却される時に、メッシュ・ネットワーク18は、その樽が販売業者30にあった間に新たに到着した樽14からの情報を転送する。
【0172】
図17は、冷蔵室278内で発生する動作と、レストランまたは他の位置などのパブリック・ルーム279内で発生する動作との間での改善された樽14使用、監視、および報告を示す。
図17は、パブリック・ルーム279内の呑口ハンドル260の動作と冷蔵室278の樽14セクション12内のビヤ樽14との間の相関を提供するための、樽14のメッシュ・ネットワーク18が報告および通信のために重量測定マット250上に位置決めされ得る樽14セクション12の冷蔵室278とパブリック・ルーム279との間の相互作用を示す。代替案では、樽14襟142が、代わりに重量測定マット250の機能を提供することができる。さらに、パブリック・ルーム279内には、流通網10がPOS 262取引を促進するために使用可能にする取引の表示がある。POS取引は、冷蔵室278内の樽14の状況に関する情報を利用し、購入と樽14の状況に従う異なるビールの消費に関する他の判断とをユーザが行うための入力を提供する。
【0173】
樽14レベルの減少と酒類購入の増加とを相関させることによって、流通網10は、どの消費者66がどの樽14から購入したかの判定を可能にする。樽14が判定された後に、本明細書で開示されるように、醸造所20、ビールのタイプ、醸造された日付、その他を知ることが可能である。
【0174】
消費者66位置を樽14位置に対して相関させることによって、消費者66に、ビールが醸造された時によって、彼らの好みのビールの樽14がいつ呑口260を付けられるのか、そのビールを一杯購入するための最も近いパブリック・ルーム279はどこにあるのか、そのビールがどれほど長く呑口260を付けられる可能性が高いすなわち樽14がどれほど満たされているのか、または、樽14がもはや使用可能ではないのかどうか、ならびにビールがどれほど新鮮であるのかを通知することが可能である。
【0175】
限定供給の樽14が呑口260を付けられる時に、ハンドルを蛇口260に配置するというアクションは、樽14が現在使用可能であることを示す消費者66への警報をトリガすることができる。流通網10は、消費者66が好むもの/以前に購入したもの/彼らの友人が好むもの/他者が飲んでいるもの/人気があるもの/最も新鮮なもの/最も長く熟成されたもの/季節限定または特製であるもの/ローカル醸造所20からのもの/遠くの醸造所20からのもの/特殊な成分を有するもの/限定供給であるもの、に類似する、現在呑口を付けられて入手可能な他のビールを示すことができる。
【0176】
流通網10は、消費者66が好むもの/以前に購入したもの/その他に類似する、現在蛇口260上のハンドルを介して販売されている他のビールを示し、これによって、消費者66に新しい醸造所を紹介することができる。流通網10は、各ビールの醸造日付、それがどれほど長く熟成されたのか、それが飲み口を付けられてからどれほど経っているのか、その他を示すことができる。
【0177】
流通網10は、入手可能なビール・タイプに基づいて位置を推奨することができる。消費者66がPOS機能262を使用するパブリック・ルーム279に入る時に、消費者66が樽/ハンドル14の範囲内にいるという事実が判定される。これは、消費者66がその位置に到着し、かつ/または出発した時を判定するのに使用され、その消費者66に対して行われたマーケティングと相関され得る。製品の消費者66購入を消費者66に対して行われたマーケティングと相関させることによって、マーケティング効率を判定することが可能である。効率は、自動的に計算され得、マーケティング・メッセージまたはマーケティング・プロセスの将来の選択は、自動的に判定され得る。
【0178】
減少した樽14レベルを酒類購入と相関させることによって、どの消費者66がどの樽から購入したのかを判定することが可能である。樽14が判定された後には、醸造所、ビールのタイプ、醸造の日付、その他が既知になる。
【0179】
樽14位置に対して消費者66位置を相関させることによって、(1)消費者の好むビールの樽14がいつ呑口を付けられたのか、(2)ビールを一杯購入するための最も近い位置、(3)ビールが呑口を付けられてからどれほど経っている可能性が高いのか(すなわち、樽14がどれほど空であるのか)、(4)その樽14がもはや入手可能ではない、(5)ビールがどれほど新鮮であるのか(すなわち、いつ醸造されたのか)を消費者66に通知することが可能である。
【0180】
限定供給の樽14が呑口を付けられる時に、呑口を付けられる(すなわち、ハンドルが蛇口を付けられる)というアクションは、樽/ハンドル14によって表されるブランドが現在入手可能であることを示す消費者66への警報をトリガすることができる。流通網10は、消費者66が好むか以前に購入したもの、消費者66の友人が好むもの、他の消費者66が飲んでいるもの、この位置または付近で人気があるもの、この位置または付近で最も新鮮なもの、最も長く熟成された製品、季節限定または特製である製品、ローカル醸造所からの製品、遠くの醸造所からの製品、特殊なまたは特定の成分を有する製品、限定供給である製品、その他、に類似する、現在呑口を付けられて入手可能な他の製品を示すことができる。
【0181】
流通網10は、消費者66が好むもの/以前に購入したもの/その他に類似する、現在呑口を付けられて(すなわち、他のハンドルが使用されている)入手可能な他のビールを示し、これによって、消費者66に新しい醸造所を紹介することができる。流通網10は、各ビールの醸造日付、それがどれほど長く熟成されたのか、それが飲み口を付けられてからどれほど経っているのか、その他を示すことができる。
【0182】
流通網10は、入手可能なビール・タイプに基づいて位置を推奨することができる。消費者66が流通網10樽を使用する位置/イベントに入る時に、消費者66が樽14の範囲内にいるという事実が判定される。これは、消費者66がその位置に到着し、かつ/または出発した時を判定するのに使用され、その消費者66に対して行われたマーケティングと相関され得る。
【0183】
消費者66が、樽14が移動する、樽14がある位置に到着する、その他を通知されるようにするために、醸造所は、消費者66がある樽/ハンドル14の「スポンサー」になることを可能にすることができる。消費者66が、あるタイプのビールのみを含む樽14のスポンサーになることを望む場合には、コンテナが、すべての醸造所で彼のスポンサーシップに割り振られ得、したがって、実際のコンテナが各醸造で異なる場合であっても、彼が特定の樽を「所有する」ように見える。これは、消費者66が単一の樽のスポンサーになっていると知覚することを可能にすると同時に、醸造所が、彼らの樽14を通常通りに回転させることを可能にする。
【0184】
図18は、本開示によるラジオ送信器16検出および測定のための例示的な静止リーダ36を示す。静止リーダ36は、黄色LED 270および赤LED 272を含む。静止リーダ36は、好ましくは、冷蔵室278内または異なる位置などの壁に取り付けられる。静止リーダ36は、好ましくは、スクリーンを有するのではなく、モバイル・デバイス38アプリケーションを介して管理される。LED 270および272は、静止リーダ36の状態を示す。赤LED 272は、静止リーダ36が電源を入れられ、インターネット54に接続されているかどうかを報告する。黄色LED 270は、樽14感知がラジオ送信器16または襟ラジオ送信器142を使用してアクティブであることを示し、初期セットアップ中には、静止リーダ36がWi-Fiパスワードを受信する準備ができていることを示す。
【0185】
静止リーダ36が、インターネットへの現在の接続を有しない場合には、ピアツーピア接続(たとえば、Bluetoothを介する)が、必要な接続を実行することができる。静止リーダは、インターネットへの接続を維持し、接続がダウンする場合には、能動的に接続を再確立しようとする。樽14への近接読みが、継続的にとられる。インターネット54接続がダウンする場合には、読みは、ローカル・バッファ・センサ/データ収集セクション34にスプーリングされ、インターネット54接続が復帰する時に、スプーリングされたデータがサーバ・コンピュータ56に送信される。データは、圧縮され、その後に暗号化され、認証され、サーバに送信される。
【0186】
流通網10内の各静止リーダ36は、一意識別子および一意の非対称暗号化鍵を所有する。非対称鍵の他方の半分を有するモバイル・デバイス38だけが、静止リーダ36を管理する権限を与えられる。
【0187】
非対称鍵は、サーバ・コンピュータ56から取り出され、モバイル・デバイス38上で永久的には保存されず、セッションごとの使用権だけを有する。
【0188】
図19は、複数の樽14の条件を検出し、報告するための、冷蔵室278または他の位置に関連する充填リーダの配置を示す。
図19は、冷蔵室278内の樽14のメッシュ・ネットワーク18に近接するスタンド276上で使用され得るモバイル・リーダ274の使用をさらに含む。
【0189】
図20は、本開示の教示による、ビールまたは他の液体分配流の追跡機構としての呑口ハンドルの使用を概念的に示している。本発明は、呑口ハンドルおよび関連する飲料分配システムの使用を遠隔で追跡および監視するためのシステムおよび機構を記載する。
【0190】
図20を参照すると、呑口ハンドル277は、現在呑口が付けられているビールのブランドを宣伝するために販売店に無料で提供されている。たとえば、レストランが新しいブランドを扱うことを決定した場合、流通業者または醸造所は、そのビールを注ぐときにレストランが使用するための呑口ハンドル277を提供する。呑口ハンドルは、呑口が付けられているビールを宣伝し、また、279の蛇口を介して飲料を分配するためのハンドルとしても機能する。
【0191】
法律は、呑口ハンドル277の所有権は、販売店ではなく供給業者に残ることを規定している。3層システムに関して制定された法律の一部として、販売業者はハンドルを所有していない。それはブランドの宣伝に使用するために無料で貸し出される。施行は契約ではなく法律によるものであるため、呑口ハンドルの販売業者リターンは施行が容易ではない(つまり、醸造所/流通業者は販売業者が依然ハンドルを持っていることを証明する必要がある)。
【0192】
呑口ハンドル277はしばしば行方がわからなくなる。呑口279から外されると、ハンドル277は、バーの下の箱に入れられる;レストランの一部のエリアに展示される;置き忘れられる;捨てられる;保管庫に入れられる;従業員に持ち帰られる;常連客に与えられる可能性がある。醸造所または流通業者がハンドルを回収するようになると、しばしば販売業者はハンドルがどこにあるかわからなくなる;または、ハンドルが保管されているエリアにアクセスできない(つまり、マネージャーのオフィスなど)。流通業者/醸造所は、ハンドルが蛇口にいつ付けられるか、いつ外れるかを知らないため、ハンドル277が使用されていないときと、醸造所/流通業者がそれをピックアップしようとするときとの間には常に時間間隔がある-これにより紛失の可能性が高まる。
【0193】
業界では、バーテンダーが飲料を分配するためにハンドルを「引いた」回数など、供給業者が呑口ハンドル上の活動を遠隔で測定するための確立された解決策はない。流量計は、コンテナを蛇口に接続するラインを通る飲料の流れを測定するために存在し、ハンドルの使用を間接的に測定する。ただし、このような流量データは、販売業者が使用するために局所的に収集され、そのようなデータを流通業者や醸造所にリアルタイムで転送するための確立されたネットワークもプロセスも存在しない。
【0194】
呑口ハンドル277を遠隔で追跡することができるシステムが必要である。そのようなシステムは、ハンドルを引いたことを遠隔で収集し、すべての利害関係者(販売業者)に伝達することを可能にするであろう。したがって、
図21は、液体分配の測定および報告を達成するために、本開示の呑口ハンドル281がどのように構築され得るかを示している。典型的な呑口ハンドル281の部品には、流通業者および醸造所からのハンドル283、マーカ285、ハンガーボルト287、フェルール289、蛇口レバー291、ボルト293、蛇口/呑口295が含まれる。ハンドル281がまだ販売業者の敷地内にあるかどうかを簡単に判断できる。これにより、販売業者はハンドル281を返却するように促される。ハンドル281を追跡可能にすることにより、さらに、ハンドル281が蛇口295から取り外されたときに直ちに流通業者/醸造所に通知され、それを回収できる。
【0195】
本開示は、呑口ハンドル281に取り付けられ得るか、または呑口ハンドル281に組み込まれ得る小型呑口流れ監視および報告機器301を提供する。呑口流れ監視および報告機器301は、複数の場所での呑口ハンドル281の場所の追跡および遠隔使用の測定を可能にする。呑口流れ監視および報告機器301は、後でダウンロードするために感知された状態を記憶することができる。呑口流れ監視および報告機器301はまた、ピアツーピアベースで、他の呑口流れ監視および報告機器301と通信することができる。
【0196】
図22から26は、現在開示されている方法およびシステムの呑口ハンドル流れ測定および報告機器301の様々な代替の実施形態を示している。呑口流れ監視および報告機器301は、複数の場所を訪問することができる。特に、呑口ハンドル281が使用される正確な販売店は、事前に知られていない。離れた販売場所で構成や設置を行う必要はない。呑口ハンドル281は、それぞれに設置も構成も必要とせずに、場所から場所へ移動することができる。
【0197】
呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、本明細書および米国特許第10,083,431号に記載されている液体流通網と連動して、ハンドル281が場所を変えるにつれてハンドル281を追跡する。日常の一般的なパーソナルモバイルデバイスへの接続は自動的であり自動的に行われるため、手動による構成も相互作用も必要もない。
【0198】
呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281はまた、上記のネットワークを使用せずに直接通信することができ得る。呑口流れ監視および報告機器301は、呑口ハンドル281自体に組み込まれるのに十分に小さい。つまり、ハンドルの外形寸法を変更せずに使用することができる。
【0199】
呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281の電池寿命は、少なくとも2年であり、使用中の電池に応じて、最大5年またはそれ以上になる可能性がある。装置は分配される飲料と自動的に関連付けられる。それというのも、呑口ハンドルはその飲料を宣伝するように作られているためである(つまり、呑口ハンドルはブランド、おそらく特定の種類のビールを宣伝する。ハンドルが取り付けられている場合、そのビールブランドが提供される。システムは、どのブランドに呑口を付けられているかを自動的に知ることができる)。飲料がどの蛇口とラインに取り付けられているかは関係ない。
【0200】
離れたレストランとの調整は必要ない。離れたレストランは追跡情報を使用しない場合があるが、どのみちそれは収集され得る。レストランはそれが収集されていることさえ知らないかもしれない。呑口ハンドル281を使用している人々、すなわちレストラン、流通業者などは、従来の呑口ハンドルと潜在的に同一のフォーム・ファクタのために、それが追跡されていることを知らない可能性がある。呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、ハンドルが蛇口に付いているかどうかを決定する。呑口ハンドル281は、倉庫内、流通チェーン内、レストランの蛇口上、レストランの引き出しの中など、様々な状態にある。ハンドルが蛇口上にない場合でも、感知は動作し続ける。さらに、蛇口上にあるか引き出しの中にあるかなど、それがどのような状態にあるかを検出する。
【0201】
呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、蛇口の活動を測定するだけではない。呑口ハンドル281が蛇口で使用されていないことを知ることは重要である。呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、呑口/蛇口295および製品分配システムに接続されていない場合でさえ重要な情報を提供する。呑口ハンドル281が蛇口にない場合は、そのブランドが提供されていないことを意味する(これは、樽が使い果たされたか、その他の理由である可能性がある)。流通業者または販売業者に関して、これは、アカウントにアクセスする必要があることを意味する。
【0202】
呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、製品の分配を測定するだけではない。これは、ハンドルが測定していない(つまり、引き出しの中にある)ことを知ることは、製品流量を測定することと同じくらい重要であるためである。呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、呑口ハンドルが建物を離れたときを検出し得る-それが建物を離れたことを知ることは重要である。これは、レストランが呑口ハンドル281を紛失したか、手放した場合に発生し得る。
【0203】
呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、使用を測定し、それにより間接的に製品の分配を測定する。本開示の樽追跡システムと組み合わせると、呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、樽および流体で何が起こっているかについての完全な視野を提供する。デジタルメニューシステムと組み合わせると、呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、提供されている製品の自動更新を提供することができる(ハンドルが蛇口に付けられることは、ブランドが購入可能であることを意味する)。
【0204】
呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、販売店で構成を必要とせずに、その場所で販売されている製品に関してウェブ・サイトを自動的に更新することができる。デジタルメニューシステムと組み合わせると、呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、製品の売上をインタラクティブに表示することができる(ハンドルが使用されるとブランドが点灯する)。POSレコードと組み合わせると、呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281は、製品の「収縮」の測定値を提供することができる(売上はハンドルの使用と一致するはずである-対応するPOSエントリなしで行われた注入は、製品が贈られたことを意味する)。
【0205】
呑口ハンドル281は、それが蛇口に取り付けられたときと取り外されたときを認識しているので、ラインが適切に洗浄されていることの表示を提供することができる(ハンドルは、ピーク時間外に外され、その後再び取り付けられる)。これは、ライン洗浄手順が定期的に実行されていることを遠隔式にダブルチェックする方法である。
【0206】
複数の呑口ハンドル281が販売店で追跡されている場合、相対的な販売データを流通業者および醸造所は利用可能である(すなわち、あるブランドが別のブランドも販売されているときにどのように売れているか)?このデータは通常、レストランのPOSに存在するが、流通業者/醸造所は利用できない。このデータを収集するために販売業者の許可を得る必要はない。
【0207】
場所の追跡は、紛失したハンドル281がどこにあるかを決定し、それらが流通チェーン内で紛失または置き忘れられるのを防ぐのに役立つ。従業員とアカウントに説明責任を提供する。場所の追跡は、供給業者(醸造所、流通業者)が古いバージョンのハンドルを外に回転させるのに役立つ。多くの場合、樽は販売され、すぐに呑口を付けられることはない(保管庫に入る)。ハンドル追跡装置を使用すると、供給業者は、以前に販売した樽が実際に呑口を付けられて販売されているときを知ることができる。
【0208】
呑口ハンドル281の様々な物理的実施形態は、本開示の範囲内であり、ここで
図22から26に示されている。これらは、呑口ハンドル281内のキャビティに埋め込まれている呑口流れ監視および報告機器301を含み得る。
図25は、呑口ハンドルの底部のフェルール内に埋め込まれた呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281を示している。さらに、追跡装置を含むフェルールは、ハンガーボルトを備えた既存のハンドルに後付けすることができる。呑口流れ監視および報告機器301を備えた呑口ハンドル281はまた、アダプタねじを使用して「内部フェルール」を有する任意の既存のハンドルに後付けすることができる。
【0209】
図27は、好ましい実施形態による、現在開示されている呑口ハンドル流れ測定および報告機器のラジオ送信器アーキテクチャの回路ブロック
図305を提示している。回路ブロック図は、RTC(リアルタイムクロック)307、オフチップメモリ記憶装置用のフラッシュ309、ハンドルの位置およびそのオフ軸傾斜を決定するレベルセンサ311、および呑口ハンドル281が蛇口ボルト293に取り付けられているかどうかを決定する取り付け検出器313を示す。I2C 315は通信バスを提供し、SPI 317は通信バスを提供する。GPIO 319は、汎用入出力を提供する。温度、音響、振動、GPS、セル・モデム、照明(つまり、使用時にハンドルが点灯する)、赤外線、その他などの追加のセンサを追加することができる。呑口流れ監視および報告機器301のさらなる構成要素には、Rfおよびアンテナ回路321、および電池325からのVcc電圧源323が含まれる。
【0210】
別の可能性は、ハンドルが赤外線、指向性アンテナ、他の信号伝搬測定を使用して、互いの位置を決定することである。ハンドルは、たとえば10のうちの位置1にあることを認識している。これは、マーケティング目的のため、またはハンドルの使用をラインの使用に結び付けるため(ラインの使用を樽の使用に結び付けるのとともに)、呑口ハンドル281が正しいライン上にあることを確認するため、その他のための重要なデータである可能性がある。
【0211】
図28は、本開示の呑口ハンドル流れ測定および報告機器の回路図を示す。低コストの全方向重力スイッチ331を
図28に示す。スイッチ331は薄型であり、他の構成要素よりもプリント回路基板(PCB)に高さを追加しないように構成することができる。これは、高さが余分にある通常の全方向重力スイッチと比較される。スイッチ331は、可変的に正確な全方向性の読み取りを提供するために、複数のセグメント333(ここでは6つで示されている)で構成され得る。セグメント333の数が少ないほど、必要なプロセッサGPIO 319入力が少なくなり、セグメント333の数が多いほど、GPIO 319入力の数も多くなる。6つのセグメント333を使用することは、呑口ハンドルが垂直面で作動されるとき、「オン」と「オフ」を分離するための「空の」セグメントが常に存在することを意味する。製造コストと精度のトレードオフで、より少ないセグメントを使用して構築することも可能である。標準の金属シールド材料を使用して構築することができる。
【0212】
図29は、現在開示されている呑口ハンドル281の測定および報告装置の接続回路335を示している。ボールベアリングは、レベルシールドプラットフォーム337上を転がり、プラットフォーム337とエッジ検出器339との間の電気的接続を行う。これは、3つ以上の通常の傾斜スイッチを有する場合と比較して、信頼性が高く安価である。また、ロジックがより単純なため、信頼性も向上する。これは、3つ以上の競合するセンサからの読み取り値を組み合わせる必要がないためである。
【0213】
図30Aおよび30Bは、本開示の呑口ハンドル流れ測定および報告回路301の電気的接続性の構築を示している。金めっきされた(
図30A)接点339を使用すると、信頼性が向上する。呑口ハンドル281を蛇口上で任意に回転することを可能にし、依然「オン」対「オフ」の検出を可能にする。一方向である通常の重力スイッチと比較される(
図30B)。ソフトウェアは、ハンドルのどの位置が「オン」対「オフ」であるかを決定するようにプログラムすることができる。呑口ハンドル281は、ライン洗浄等のために任意に回転を変えることができる。)。以下の蛇口検出器341と組み合わせて、呑口ハンドル281が回転を変えた可能性が高いときを決定するために使用することができる。
【0214】
同じスイッチ331を使用して「オン」および「オフ」の両方を検出することが可能である。2つの異なるスイッチを有する必要はない。「アクティビティなし」を検出するためにも使用されるソフトウェアは、呑口ハンドル281が蛇口上にあるかどうかを判断するためのバックアップ機構であり得る。スイッチ331は、水平から10度未満の差で動作し-オフ位置にあるときに呑口ハンドルのわずかな後方傾斜を検出する。市販の重力スイッチでは、この小さな程度を認識するのは困難である。本実施形態では、ピースを適用した後の内部円は10mmであり得る。金属ピースとレイアウトの間、ボードの残りの部分はできるだけ小さくする。7つの金属ピースがPCB上の取り付けられたパッドである。
【0215】
図31Aから31Cは、本開示の教示と一致して動作するための呑口ハンドル流れ測定および報告装置の好ましい実施形態を示している。
図31Aの蛇口検出器341は、スプリット金属インサート343を使用し、蛇口ボルトがスイッチ331を閉じるための導電性材料を提供する。可動部品はない(可動アクチュエータがある通常のスイッチとは対照的である。蛇口検出器341は薄型であり、フェルール/ハンドルに高さを追加しない。スプリット金属インサート343はねじ切りされており(
図31Bを参照)、プラスチック349で分離された2つの半部345および347である。ねじ山がボルトに取り付けられると、スイッチ331はボルトを横切る伝導によって閉じる。
【0216】
図31Aから31Cの構成は、安価な組み立てを可能にする(可動部品なし)。装置は防水性もあり、シール用のガスケットは必要ない。通常の蛇口ボルト金属で動作し、ボルトが磁性である必要はない。誤って作動することはない(誤って押される可能性のあるボタンとは対照的である)。
図31Cに示すように、これは薄型を呈し、スイッチの起動やばねに追加の高さを必要としない。この構成は、呑口ハンドルが蛇口の上でねじ留めされる距離に依存しない。それが蛇口に留まるのに十分遠くまでねじ留めされている場合、スイッチは機能する。
【0217】
標準のロックナットを使用して、呑口ハンドル281をボルトの周りの特定の位置に保持することができ、ねじ山により多くの力を加えることによってスイッチ331の起動に寄与する。ねじ材料は良好な伝導性とねじ強度のために選択される。ねじ山はクラス2Bとして開始でき、製造公差を追加するとクラス1Bになる。金属ピースの上部は、(接点を介して)PCBに接続するための表面を提供する。
【0218】
スプリットねじ343の片側は、電池に直接接続することができ、または電池325を保持するために使用されるのと同じクリップを使用して、金属部分の上部に接触させることができる。金属ピースの上部は露出することができるが、それでもなお防水シールを提供する。ねじ山は、事前に金属ピース内にあるか、プラスチック成形後に追加することができる。ねじ付き金属プラスチック
【0219】
図32Aから32Cは、本開示の代替の実施形態を示す。示されているように、金属ピースはロックナットによって偏向され、ハウジングの金属ねじ山に接触する。この構成の欠点は、装置が誤って作動する可能性があり、ロックナットを締める必要があり、成形が難しく、高さが増えることである。
【0220】
図33は、
図32Aから32Cに現れる装置の完全に組み立てられた実施形態を示す。ロックナットはハウジングの金属部分に接触し、ロックナットはボルトにも接触し、ボルトはハウジングの金属ねじ山に接触し、ロックナットは、すべての金属部品を接続してスイッチを閉じる。この構成の欠点は、装置がハウジングの底部の高価な金属部品になる可能性があり、金属部品へのPCBアクセスを提供するためにハウジングを介した金属インサートを必要とし、ロックナットを締める必要があることである。
【0221】
代替の蛇口検出器が
図34に示されている。このスイッチは、キャビティ内のボルトによって起動させることができる。この構成の欠点は、装置の高さが増し、成形が困難になる可能性があることである。これにより、呑口ハンドル281を保持するために使用できるねじ山の量がさらに減少する。別の代替蛇口検出器が
図35に表示される。
図35では、ピンがハウジングを通り、PCBのスイッチを起動する。欠点は、この構成ではPCBが電池の下にある必要があることである。したがって、ばねを使用しない場合、過度の力でPCBが損傷する可能性がある。この構成では、組み立てや防水が難しい可能性がある。この構成は誤って作動する可能性がある。さらに、この構成ではロックナットを締める必要があり、ロックナットの直径に依存関係を導入する。この構成では、高さが17mmから18mmに増加する。
【0222】
さらに別の代替蛇口検出器が
図36に示されている。金属ピースの上部の接点がハウジングに成形されている、スプリット金属インサートの変形例。これにより、PCBをねじ山とは別の防水キャビティにすることができる。この構成の欠点は、装置の成形により費用がかかる可能性があり、高さが増すことである。さらに別の実施形態を検討することができ、すべては、現在開示されている主題の範囲内で検討されるべきである。
【0223】
図37は、メッシュ・ネットワーク18内の樽14の状況を示すためにモバイル・リーダ274または感知デバイス36/38が示すことのできる充填リーダ・ディスプレイ280を示す。ディスプレイ280は、空の樽14に関する情報282と、満杯の樽14に関する情報284とを提供する。空の樽14ディスプレイ282は、樽1、樽2、樽3、および樽4が空の樽14であることを示す。満杯の樽14ディスプレイ284は、樽10、樽11、樽12、および樽13が満杯であることを示す。充填アイコン286は、冷蔵室278内の様々な樽14の空から満杯への移動を指示する。インジケータ286は、液体製品のタイプが、様々な樽内、ここではペール・エール内にあることを表示する。ディスプレイ280は、ディスプレイが動作している日付をも示す。
【0224】
充填リーダ・ディスプレイ280は、醸造所20が通常のタブレット・デバイス274を使用して樽14を充填する時に、醸造所20が樽14の充填日付および内容を入力することを可能にする。流通網10ソフトウェアは、それを用いて樽を充填すべき製品を選び、樽14が充填される時にその樽14を手作業でマークし、付近の樽14およびそれらの状態を示すことを可能にする。醸造所20プリファレンスに従って、流通網10ソフトウェアは、ある期間の間に充填リーダ274のセットされた距離範囲内にあることに基づいて、樽14の手作業のマーキングを要求するか、樽14を自動的にマークするかのいずれかを行うことができる。
【0225】
図38Aおよび
図38Bは、静止リーダ36が閉じられた金属扉を有する冷蔵室278内で樽/ハンドル14状況をどのように感知できるのかを示す。冷蔵室278内では、ラジオ送信器16のメッシュ・ネットワーク18が、閉じられた冷蔵室扉290の背後に位置決めされ得る。
【0226】
この時間中には、ラジオ送信器16と感知デバイス36/38との間で必要な通信を入手することは不可能である。しかし、
図38Bが示すように、冷蔵室扉290が開かれた後には、静止リーダ36とメッシュ・ネットワーク18との間の開けた通信経路が出現し、樽14上の各ラジオ送信器16を読み取ることを可能にする。代替案では、通信は、冷蔵室の外部の任意のモバイル・デバイス38、40、42、60に対して発生し得る。ラジオ送信器16を感知することは不可能であるが、履歴データが、ラジオ送信器16内で記憶され、ラジオ送信器16から転送され得る。代替案では、モバイル・デバイス38が、冷蔵室278に出入りする時に、モバイル・デバイス38は、流通網10内でのその後の報告のために冷蔵室278内の樽14またはメッシュ・ネットワーク18からデータを獲得することができる。
【0227】
図39および
図40は、本開示による重量測定マット250の積層構造を示す。重量測定マット250は、圧縮可能スペーサ層294に接着された滑らかな最上層292を含む。圧縮可能スペーサ層294の下には、最下層296が現れる。重量測定マット250は、金属棚横木298の上に載ることができる。最下層296は、高摩擦ゴム層300を含むことができる。滑らかな最上層292は、樽14を載せることができる隆起302をさらに含むことができる。滑らかな最上層は、重量測定マット250上で樽14を簡単に滑らせることを可能にする。最下層296表面は、重量測定マット250を金属棚横木298上の定位置に保つために高摩擦ゴムまたは粘着表面を含むことができる。滑らかな最上層292上のオプションの持ち上げられた隆起302は、重量測定のためならびにメッシュ・ネットワーク18内の他の樽14に関連する使用のための最良の位置に1つまたは複数の樽14を位置決めするのを助ける。
【0228】
図41は、本開示の重量測定マット250に一体化される重量測定デバイスまたは測定デバイス304を示す。重量測定デバイス304は、滑らかな最上層292と最下層296との間に挟まれる。例の重量測定デバイス304は、ロード・セル、圧力センサ、その他とすることができる。樽14が重量測定マット250に載る時の滑らかな最上層292のたわみおよび圧縮可能スペーサ層294の圧縮が、樽14の重量の力を重量測定デバイス304に伝える。オプションの間隔保持材料が、滑らかな最上層292を重量測定領域の外部で支持するのに使用され得る。過負荷保護が、棚から重量測定マット250に落とされた大きい突然の荷重から重量測定デバイス304への損傷を防ぐ。
【0229】
図41は、さらに本開示の重量測定マット250とのラジオ送信器16の関連を示す。
図41は、重量測定マット250が隆起302の下に位置決めされた重量測定デバイス304を含むことを示す。ラジオ送信器16は、マット・アンテナ306と通信する。
図41の実施形態では、重量測定マット250は、重量測定デバイス304によって測定された樽14重量を樽14状態変化に相関させる。
【0230】
ラジオ・アンテナ306は、樽14が重量測定マット250上に配置される時にラジオ送信器16から信号を受信する。その後、重量測定マット250は、直接に貯蔵システム静止リーダ36に、モバイル・デバイス38に、または中間感知デバイス36/38のいずれかに樽14重量および樽14に関する他の情報を送信することができる。中間感知デバイス36/38は、さらに、別の重量測定マット250、別の静止リーダ36、モバイル・デバイス38、Wi-Fi経由のインターネットまたはクラウド・サーバ・コンピュータ56、その他を含むことができる。
【0231】
ラジオ送信器16は、PCB 88上にセンサを含む有し、このセンサは、樽14、メッシュ・ネットワーク18、または流通網10内の他所での状態変化をトリガするイベントを検出することができる。一例は、樽14状態追跡に重要な温度の変化を判定する温度センサ192とすることができる。そのような温度変化および/または状態変化自体は、モバイル・デバイス38に通信され、これによって流通網10の残りに通信される。
【0232】
樽14下縁136上のラジオ送信器16配置は、マット・アンテナ306による簡単な検出と、メッシュ・ネットワーク18内の他の付近の樽14からの信号曖昧性除去とを可能にする。流通網10ソフトウェアは、どのブランドおよびタイプのビールが重量測定マット250上にあるのか、どの樽14がいつ充填されたのか、その他を判定する。マット・アンテナ306は、それぞれの重量測定マット250の真上で、重量測定マット250上にはない付近の他の樽14がない、ラジオ送信器16を最もよく検出する位置にある。重量測定マット250は、下側金属棚横木298上の重量測定マット250上の品目が検出されるのを防ぐために、RFシールドを組み込むこともできる。マット・アンテナ306は、付近の樽14曖昧性除去をさらに助けるために指向性とすることができる。
【0233】
機械的な過負荷保護機構は、満杯の樽14重量測定マット250を直接に安全に落とすことを可能にする。そのようなイベントは発生し、重量測定マット250はフロアおよび付近の棚から落とされた樽14上にある。重量測定デバイス304としてロード・セルを使用する時には、過負荷の場合のロード・セルへの損傷を防ぐために、機械的停止がロード・セル・アクションに組み込まれる。重量測定デバイス304として圧力センサを使用する場合には、点荷重が、滑らかな最上層292、スペーサ層294、およびゴム層300を圧縮し、その結果、荷重が、重量測定マット250の下の金属棚横木298に伝えられるようになる。荷重だけが滑らかな最上層292にまたがって広がり、表面は読みを登録する。
【0234】
各メッシュ・ネットワーク18内では、1つの重量測定マット250が、サーバ・コンピュータ56に送信する前に付近の重量測定マット250から情報を収集する責任を負う「マスタ」マットとして動作することができる。重量マット250は、Wi-Fiまたは他の手段を介してサーバ・セクション52に個別に接続され得る。重量測定マット250は、直接に感知デバイス36/38にまたは付近のタブレット・コンピュータに読みを送信することができる。ラジオ測定値は、様々な樽14からの複数のラジオ送信器16信号の曖昧性を除去するために、流通網10ソフトウェアを介して複数の重量測定マット250から集計される。樽14重量は、必要な時により多くの製品を自動的に注文するために流通網10ソフトウェアを介して集計した。重量測定マット250ハードウェアは、イベント、たとえば、樽14が重量測定マット250に載る、降りる、樽14がほとんど空である、新しい樽14が口を切られた、その他を流通網10ソフトウェアに供給する。流通網10ソフトウェアは、重量測定マット250ハードウェアから受信したイベントを使用して、ある種のブランドの最後の満杯の樽14が呑口260を付けられたかどうか、その他など、追加の条件を判定する。これらのイベントおよび条件は、POS通知262などのアクションをトリガする。
【0235】
図42は、本開示の重量測定マット250を使用して測定され、監視され得る積み重ねられた樽14の潜在的な構成を示す。代替の二重樽14重量測定マット310が、上側樽272および下側樽274として2つの樽14を積み重ねる能力を提供する。上側樽272が下側樽274に積み重ねられた状態で、重量測定マット276は、2つの樽14の組み合わされた重量の重量測定値を提供することができる。お互いの上に積み重ねられた2つの樽14は、2つのうちの1つが満杯または空のいずれかであると仮定する。したがって、両方の樽14が、満杯から開始することができ、上側樽14 272が流し出され得る。その後、上側樽272は、下に配置され得、下側樽274は、呑口260に接続する。この構成では、一時に1つの樽14だけが流し出されている。重量マット250は、現在呑口260を付けられている樽14の重量/充填パーセント/その他を示す読出エリアを有することができる。流通網10ソフトウェアは、下側樽14 274が満杯または空のどちらであるのかという場合に関して自動的に補償することができる。
【0236】
図43~
図46は、本開示のモバイル・デバイス38アプリケーションの様々なスクリーンを示す。
図43は、静止リーダ36および/またはラジオ送信器16からのワイヤレス送信へのモバイル・デバイス38を介する接続を示す。
図43が示すように、アクセス・スクリーン320は、静止リーダ36がアイコン322のBluetooth接続内またはモバイル・デバイス38へのアイコン324のWi-Fi接続内にあることを判定する能力を示す。赤のインジケータ・ライト326は、読取ステーションとしての「トラック#1」がモバイル・デバイス38からアクセス可能であることを示すことができる。アクセス・スクリーン320は、も提供する。
【0237】
液体製品流通網10内のステーション328、トラック330、または他の位置を選択する能力。
【0238】
携帯電話機/モバイル・デバイス上に存在する流通網10ソフトウェアは、静止リーダ36を動作させるためのピアツーピア・ネットワークを作成する。モバイル・デバイス38スクリーンは、静止リーダ36がローカルWi-Fiに接続し、その後、流通網10の残りに接続することを可能にするセッティングに入ることを可能にする。
図43は、様々な販売業者30の静止リーダのリストであり、赤/緑のインジケータ・ライト326は、静止リーダ36動作状況の表示を示す。Bluetooth接続アイコン322およびWi-Fi接続アイコン324は、それぞれの静止リーダ36が現在、流通網10へのワイヤレス接続を有するかどうかを示す。
【0239】
図44は、モバイル・デバイス38がどのようにして流通網10に接続できるのかを示す。たとえば、モバイル・デバイス38は、選択340でサーバ・セクション52を介して、または選択342でセンサ/データ収集セクション34でピアツーピア・ネットワークに、接続することができる。これらの接続は、
図44のピアツーピア・ネットワーク選択340の図示の例など、モバイル・デバイス38ユーザによって選択可能である。
【0240】
図45は、モバイル・デバイス38ソフトウェアが、ユーザがステーションで流通網10ソフトウェアの状態を判定することをどのようにして可能にするのかを示す。したがって、バージョン・スクリーン350は、ステーション名が「リーダ#4」であり、「Private_Wifi」というWi-Fiネットワークおよびバージョン1.1.1を使用することを示す。バージョン・スクリーン350は、モバイル・デバイス38に適用可能な付近のWi-Fiネットワークの存在をも示す。
図45は、静止リーダ36の現在の状態に関する静止リーダ36から受信された情報を、そのリーダの位置にとって意味のある名前を使用して示す。また、この図では、Wi-Fiネットワークがそれにプログラムされたかどうかと、静止リーダ36ファームウェア・バージョンとの情報が提供される。「付近」選択は、静止リーダ36によって現在検出されつつある可能性がある他のラジオ送信器16を示すことを可能にする。
【0241】
図46は、モバイル・デバイス38の動作において典型的であるはずの、異なるWi-Fiネットワークの間で選択する能力を単純に提供する。
図46は、リストされた使用可能なWi-FiネットワークからのWi Fiネットワーク(Private_Wifi)の識別および選択を示す。
【0242】
図47~
図50は、監視および報告に適用可能な、様々な位置にある樽14およびデータを検出し報告する際にモバイル・デバイス38として動作する携帯電話機およびタブレットに関する用途を見出し得る例示的なスクリーンを示す。
図47~
図50は、流通網10ソフトウェアの通信能力50をさらに説明する。たとえば、
図47は、流通網10に関連する異なる得意先を維持する能力ならびに得意先状況を判定するために得意先を掘り下げる能力を提供する衛星透視図を含むモバイル・デバイス38インターフェースを示す。したがって、保守および掘り下げスクリーン360は、流通網10に関連する得意先を示す多数の樽14アイコン364を含む衛星イメージ362を示す。たとえば、選択バー366は、様々な流通網10機能を実行するために、付近の位置368、樽14報告セクション370、充填状況セレクタ372、および配達セクション374を選択する能力を提供する。
【0243】
図47は、ラジオ送信器16とその読みのために感知デバイス36/38とを備えた樽14が現れる地図および位置リストを提示するための流通網10追跡および充填レベル・データの分析を示すスクリーン360を示す。スクリーン360の上半分では、ビア・マグを有する各円364は、樽14セクション12位置を表す。ビア・マグを有しない円362は、樽14セクション12位置のグループを表す。スクリーン360の下半分は、各円362または364に関連する得意先のリストを提供することができる。円362または364のクリックまたは下の得意先名のクリックのいずれもが、
図34を示し、
図48は、特定の得意先、ここでは、15th Street Cafeに関するさらなる情報を提供する。アイコンは、特定の位置の樽14状況に基づいて変化する可能性がある。
【0244】
スクリーン360の地図エリアの最下部のコントロールは、(1)まだ測定されていない新しい得意先の追加、(2)地図グラフィックス・タイプの変更、(3)ユーザの現在位置の表示、(4)リストに対する地図のサイズの変更を含む。リスト・エリアの最上部の4つの黄色いボタンは、(1)ユーザの所与の半径以内の付近で検出されるコンテナ、(2)すべてのコンテナ、その位置/状態/その他のリスト、(3)
図38に似た樽14を充填するためのコントロール、(4)特定の配達に関するメモおよび情報を入力するための配達スクリーンに関する特定の情報を有する4つのスクリーンにつながる。
【0245】
トラック70が停車する時に逆アドレス・ルックアップ(GPSから所在地住所へ)を行うことによって、流通網10は、配達得意先を判定し、これによって、樽4セクション12位置の在庫目録を判定することができる。感知デバイス36/38が、逆所在地住所ルックアップ能力を含まない場合には、感知デバイス36/38に関連するGPSデータが、サーバ・コンピュータ56に渡され得、このサーバ・コンピュータ56が、ルックアップを実行することのできる異なる感知デバイス36/38にGPSデータをプッシュし、あるいは、感知デバイス36/38に関連するGPSデータが、流通網10内の別の感知デバイス36/38に直接に渡され得る。判定された逆所在地住所ルックアップ結果は、その後、オリジナルの感知デバイス36/38に送り返され得る。アドレスがルックアップされた後に、感知デバイス36/38は、アドレスキャッシングすることができ、したがって、次回には、GPSデータだけが、関連する樽14セクション12得意先を判定するために必要である。
【0246】
流通網10ソフトウェアは、トラック70のドライバにルート情報を表示することもできる。そのようなルート情報は、その日の得意先、運転ルート、何を降ろし、何を積むべきかを含むことができ、ドライバが正しい在庫目録を積み降ろししたことを検証するなど。流通網10ソフトウェアは、経時的にトラック70ドライバのルートを学習することもできる。たとえば、流通網10ソフトウェアが、ある得意先への配達が必ずある駐車場から行われることを記録する場合がある。この情報は、流通網10ソフトウェアによってトラック70ドライバに表示される知識ベースの一部になる。
【0247】
流通網10ソフトウェアは、ルート、ロックと空いた樽14が貯蔵される場所となどへの組合せなどの特定の得意先情報、スケジュール、送り状、荷下ろしおよび集荷要求、その他のリポジトリとして働く知識ベースをさらに提供する。集荷、配達、および在庫目録データは、送り状、ルート・スケジュール、最後の既知の在庫目録(すなわち、失われた樽)、その他に対して相関される。トラック70上のタブレット244は、マッピング、ルーティング、その他を表示するためにトラック・リーダ230とワイヤレスに通信することができる。
【0248】
図48は、「付近」機能368の選択の結果を示し、ここでは、15th St. Cafe、たとえば、レポートがスクリーン390として生成され得る。スクリーン390のレポート内には、樽14構成と、そのレポートが報告する位置、ここでは15th St. Cafeの関連するメッシュ・ネットワークと、に関する情報があるはずである。
【0249】
図49は、上記に加えて、各樽14に関する入手可能なタイプの情報すなわち、通し番号、内容、位置、樽14サイズ、樽14の履歴を示す。樽14機能370を選択した時に、
図49の樽14情報スクリーン380が、モバイル・デバイス38上に現れることができる。そのような情報は、樽14に割り当てられた名前、樽14内に含まれる製品、樽14の状態、樽14に関する任意の識別番号、樽14のサイズ、および樽14に関するすべての重要な動作を含むことができる。
【0250】
図49は、得意先に関する入手可能なタイプの情報すなわち、名称および住所、得意先に関するメモ(指示、担当者、その他)、現地にある樽14およびその内容、得意先への配達の日付、樽14がどれほど満たされているのか、樽14が空になるのに要する平均日数を含む得意先に関する統計履歴、製品消費の平均速度を示す。
【0251】
図50は、本開示による
図37のPOSマーケティング・フィードバック・ループ262に関する。POSマーケティング・フィードバック・ループ262は、消費者66に対する既知の重要性を有するビールを含む樽14が使用可能である可能性があるレストランまたは他の樽14セクション12位置について消費者66に示すためにアプリケーションまたはワイヤレス・ネットワークを介して連合することができる。スクリーン400は、流通網10のRMSセクション58からの通知を提供するために消費者66モバイル・デバイス38上に現れる。スクリーン400は、流通網10内の消費者66または他の関係者が関心を持つか彼らにとって重要である可能性があるイベントを示す。通知402は、「オースチンIPA」ブランドのビールが、位置「Revolution」で入手可能にされたばかりであることを示す。この通知を介して、モバイル・デバイス38は、消費者66が、それぞれ「共有する」または「OK」を選択することによって、この情報を共有しまたは単にイベントを肯定応答することを可能にする。流通網10内のすべての関係者にとってのこの機能の価値は、非常に高い可能性がある。
【0252】
図51A~
図51Dは、保証金情報および金融取引に関連する様々な管理機能および金融機能を実行するために流通網10ソフトウェアによって報告され得るデータを示す。そのようは管理情報および金融情報は、樽14の配達に関するトラック70ドライバが入力した情報の送り状、アカウンティング、および検証に関する重大な利益を有する。
【0253】
図51Aは、配給業者64または醸造所20が樽14セクション12位置によって在庫目録を報告する際に非常に有利であることを見つける可能性があるレポートを提供する。レポート410は、たとえば配給業者64にあてはまる可能性があり、配給業者64がサービスできる販売業者30位置412のリスティングごとの「位置による在庫目録」を提供する。レポート・セグメント414は、ある位置にある可能性がある空の樽14の状況を提示する。レポート・セグメント416は、「樽#008」のアイデンティティを有する樽14の履歴に関するタイムスタンプ付き情報を提示する。したがって、
図51Aは、流通網10ソフトウェアが、高水準集計ビューから個々の樽14履歴へのドリル・ダウンをどのようにして可能にするのかを示す。
【0254】
図51Bは、「仕切りレポート」内で、特定の販売業者30位置にある可能性がある樽14に関する情報を提供する。
図51Bは、各樽14「状態」と、各樽14が何日間各状態であるのかとの計算を示す。
図51Bは、醸造所から(左の日付)、様々な状態を介して、樽14が醸造所に戻る(右の日付)までの完全な樽14サイクルをも示す。
【0255】
図51Cは、樽14によるまたは樽14ごとの「在庫目録レポート」を提供する。
図51Cは、樽14の現在位置が列2に現れ、樽14の内容が列3に現れ、これまでに進行した状態を介する樽14の現在の進行があることを除いて、51Bに類似するデータを示す。
【0256】
図51Dは、ある位置の「毎日の変化」レポートを示す。
図51Dのレポートは、樽14の状態の日々の変化を示し、これらは、流通網10を介して進行する。これらは、流通網10ソフトウェアおよび構成要素が可能にする多数のタイプのレポートおよび管理内金融情報の例にすぎない。アプリケーション内では、他のタイプのレポートも、流通網10内の関係者にとって利益になり得る。
【0257】
図52は、販売業者30得意先、地図上の彼らの位置、販売業者に関する情報、販売業者での在庫目録、および得意先履歴を見るための得意先スクリーンを示す。
図52得意先スクリーンは、樽14の配達の際に流通網10によって生成され得る情報を示し、トラック70ドライバによって見られる可能性がある販売業者30位置の最後の在庫目録を示す。
図52の得意先スクリーンは、流通網10の一部である位置の状況を示すために、位置へのドリル・ダウンを可能にする。得意先スクリーンは、報告を含み、ウェブ・ブラウザを介してまたは流通網10モバイル・デバイス38アプリの内部で見られる可能性がある樽、製品、リーダ、その他の販売業者30ビューを含む。得意先スクリーンは、個別にまたはグループ化/集計でのいずれかで、ラジオ送信器16、樽14、醸造所20、製品(たとえば、ビールのブランドおよびタイプ)、配給業者64、販売業者30、樽14セクション12位置、静止リーダ36、その他に関するデータを表示する。得意先スクリーンは、さらに、ユーザがカスタマイズ可能なセル内に全体的な情報を示すためのダッシュボード・ディスプレイを提供する。
図52の得意先スクリーンは、ユーザ/デバイスに許可されたデータだけを表示し、流通網10全体を通じて重要な通知(たとえば、ビールが古すぎる、失われた樽、配達の誤り)をさらに生成することができる。
【0258】
図53は、保証金情報を自動的に管理するための液体製品流通網彼のさらなる態様を示す。そのような情報は、何個の樽14が流通網10内の各販売業者30位置にあるのかを含むことができる。ラジオ送信器16または襟ラジオ送信器142を有する樽14が、配達トラック70から販売業者30位置などの樽14セクション12内に現れる時に、その樽は、自動的に、樽14セクション12位置で流通網10の一部になる。これは、
図53のレポート420によって示され、レポート420は、樽に関する保証金情報を含む。したがって、樽14の配達は、販売業者30位置に新たに置かれた樽14に関する金融取引を開始する。したがって、寄託が行われる場合に、ラジオ送信器16の通信のゆえに、120ドルの料金が現れる。同様に、ラジオ送信器16を有する樽14が流通網10を介して返却される時には、60ドルの返却返済が現れる。図示の例の流通網10システムは、4個の樽が残され、2個が受け取られたことの測定に基づいて、保証金を自動的に貸方記入し、借方記入する。右側には、販売業者30得意先での実際の樽の検出と送り状に投入するためのこのデータの使用とが示され、したがって、右側は、正確な降ろされた樽14と受け取られた樽14とを示す。
【0259】
ソフトウェアは、保証金情報を自動的に管理する、すなわち、何個の樽14が各位置にあるのかが、その位置のローリング・デポジット・フィーを決定する。保証金情報は、送り状、アカウンティング、その他に自動的に戻って伝搬され、あるいは、ドライバ入力のデータに対する二重チェックとして使用される。送り状は、通常、トラック70ドライバが倉庫を去る前に準備され、そのドライバの送り状のスタックは、トラック70に樽14およびその製品を積むためのピック・リストとして使用される。トラック70ドライバが実際に配達を行う時に、寄託され、受け取られる特定の樽14が、送り状に追加される。
【0260】
図53の「在庫目録」レポート・セクション422は、樽14セクション位置にある可能性があるすべての樽14のリスティングを示す。在庫目録レポート422の列424は、識別子「QB#3-005」を有する樽14の識別を提供する。列426は、QB#3-005樽14が、6インチの製品すなわち列428に示された「ペール・エール」を含むことを示す。在庫目録レポート422は、流通網10が、識別子「HB#3-001」、「HB#3-003」、その他を有する樽14など、他の樽14をも検出したことをさらに示す。在庫目録レポート422にリストされたすべての樽14が、ビールの体積とタイプとの両方に関する関連する内容測定値を有する。
【0261】
要約すると、本明細書に開示される液体製品流通網監視および報告システムは、呑口ハンドル流れ監視および報告機器に関連して動作するための樽流通監視および報告機器を含む。樽流通監視および報告機器は、低エネルギー消費のラジオ/処理モジュールを含むラジオ送信器装置を含む。感知回路は、樽に関連するラジオ/処理モジュールの物理的特性を感知して通信するために、ラジオ送信器デバイスに関連する。ラジオ周波数信号送信回路は、地理的位置またはセル・ラジオ回路を使用せずにラジオ周波数信号を送信するためのラジオ/処理モジュールと関連している。
【0262】
呑口ハンドル流れ監視および報告機器は、樽から液体を分配するように配置された呑口を通る液体の流れを感知するための回路を含む。呑口ハンドル流れ監視および報告機器は、呑口ハンドル内に収まり、呑口ハンドルによって保護され、低エネルギー消費の呑口ハンドルラジオ/処理モジュールを備えるための呑口ハンドルラジオ送信器装置を含む。呑口ハンドル感知回路は、樽から分配された液体に関連する呑口ハンドルラジオ/処理モジュールの物理的特性を感知して通信するための呑口ハンドルラジオ送信器装置に関連する。
【0263】
呑口ハンドルラジオ周波数信号送信回路は、地理的位置またはセル・ラジオ回路を使用せずに、呑口ハンドル流れ監視および報告機器からラジオ周波数信号を送信するための呑口ハンドルラジオ/処理モジュールと関連している。呑口ハンドル電池電源は、呑口ハンドル内に収まり、呑口ハンドルによって保護され、呑口ハンドルラジオ送信器装置に電力を供給する。
【0264】
樽分配網内の複数の場所に移動するための地理的位置感知およびセル・ラジオ回路を備えたモバイル通信デバイスであって、小さいフォーム・ファクタおよび報告装置および/または呑口ハンドル流れ監視および報告機器から受動的にユーザの操作なくラジオ周波数信号を選択的に受信および処理するように構成されたモバイル通信デバイス。モバイル通信デバイスは、樽および樽分配網に関連するデータおよびコンピュータプロセッサ実行可能命令を格納するためのメモリ回路をさらに含む。モバイル通信デバイスは、ネットワークアップリンク/ゲートウェイ回路デバイスを使用することなく、データを処理し、樽分配網内の樽の物理的特性および位置を監視および報告するための実行可能命令を実行するためのコンピュータ処理回路をさらに含む。
【0265】
樽流通監視および報告機器および呑口ハンドル流れ監視および報告機器は、液体製品流通網全体の液体製品の流通に関連する流体貯蔵、流れ、および財務業務の状態を感知および報告するために、独立してまたは協調して動作し得る。
【0266】
ユーザが呑口ハンドルを操作するので、呑口ハンドル感知装置は、同じハンドルを操作する異なる人々を区別できるセンサを組み込み得る。たとえば、呑口ハンドルは各従業員が着用しているブレスレットや指輪を検出するためにNFC検出回路を組み込み、指紋リーダ、または誰がハンドルを操作しているかを識別する他の生体認証センサ組み込むことができる。これは匿名(単に個人を区別する)であり得、または特定のセキュリティ機能(特定の人だけがハンドルを操作できる)であり得る。
【0267】
上記のデータ収集を分配された飲料の記録と組み合わせると、従業員の活動と販売活動との相互参照が提供される。
【0268】
本発明によって提供され得る利益および利点が、上で特定の実施形態に関して説明された。これらの利益および利点、ならびにこれらを発生させまたはより明白にさせる可能性がある任意の要素または制限が、請求項のいずれかまたはすべてのいずれかのクリティカルな特徴、要求される特徴、または必須の特徴と解釈されてはならない。本明細書で使用される時に、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈がそうではないことを明瞭に示さない限り、複数形をも含むことが意図されている。用語「含む(comprisesおよび/またはcomprising)」もしくは「含む(includesおよび/またはincluding)」またはその任意の他の変化形は、これらの用語に続く要素または制限を非排他的に含むと解釈されることが意図されている。したがって、要素のセットを含むシステム、方法、または他の実施形態は、これらの要素のみに限定はされず、明示的にリストされないか請求される実施形態に固有ではない他の要素を含むことができる。これらの用語は、本明細書で使用される時に、述べられた特徴、領域、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の特徴、領域、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはその群の存在または追加を除外しない。