(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-16
(45)【発行日】2024-08-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、サイロ
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20240819BHJP
G01G 17/00 20060101ALI20240819BHJP
【FI】
G06Q50/08
G01G17/00 Z
(21)【出願番号】P 2022004179
(22)【出願日】2022-01-14
【審査請求日】2023-05-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1) 展示日 令和3年3月17日から令和3年3月19日 展示会名、開催場所 2021NEW環境展 東京ビックサイト(東京都江東区有明3-11-1) 2) 開催日 令和3年11月9日 集会名、開催場所 第3回知財×経営セッションin名古屋 ウィンクあいち(愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38) 3) 展示日 令和3年11月24日から令和3年11月26日 展示会名、開催場所 メンテナンス・レジデンスTOKYO2021 東京ビックサイト(東京都江東区有明3-11-1) 4) 展示日 令和3年12月14日から令和3年12月15日 展示会名、開催場所 建設フェア2021in中部 吹上ホール(名古屋市千種区吹上二丁目6番3号)
(73)【特許権者】
【識別番号】594035323
【氏名又は名称】昭和鋼機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】辻 孝太郎
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-002296(JP,A)
【文献】特開2021-117733(JP,A)
【文献】特開2021-024715(JP,A)
【文献】特開2019-219279(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G01G 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイロの識別情報及び前記サイロの重量に関する情報を取得する第1取得部と、
前記サイロの識別情報及び前記サイロのユーザが対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記第1取得部が取得した前記サイロの重量に関する情報を前記サイロのユーザに送信する送信部と、
前記サイロの重量に関する情報に基づいて、前記サイロの貯蔵物の使用量を算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記サイロの貯蔵物の使用量と、前記ユーザによる前記サイロの貯蔵物の発注量又は出荷量とを照合する照合部と、を備え、
前記送信部は、
前記照合部での照合結果を送信する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記サイロの重量に関する情報は、前記サイロの貯蔵物の残量である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、
前記サイロの貯蔵物の残量に基づいて、前記サイロの貯蔵物の使用量を算出する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記サイロの位置情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部が取得した前記サイロの位置情報に基づいて、所定現場に設置されたサイロを特定する特定部と、を備え、
前記照合部は、
前記特定部が特定した前記所定現場に設置されたサイロの貯蔵物の使用量と、前記ユーザによる前記所定現場に設置された前記サイロの貯蔵物の発注量又は出荷量とを照合する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記サイロの貯蔵物の残量が第1閾値以下であるか否かを判定する第1判定部を備え、
前記送信部は、
前記第1判定部での判定結果を送信する、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記記憶部には、
前記サイロの識別情報及び前記サイロの種別が対応付けて記憶され、
前記第1判定部は、
前記サイロの種別に応じて、前記サイロの貯蔵物の残量が前記第1閾値以下であるか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2取得部が取得した位置情報に基づいて、前記サイロの設置場所の風速に関する天候情報を取得する第3取得部と、
前記第3取得部が取得した前記天候情報に応じて、前記サイロの貯蔵物の残量が第2閾値以下であるか否かを判定する第2判定部と、を備え、
前記送信部は、
前記第2判定部の判定結果に応じて前記サイロの転倒の危険性を通知する、
を備えることを特徴とする請求項4
、請求項4を引用する請求項5、及び請求項4を引用する請求項5を引用する請求項6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第1取得部は、
前記サイロの重量に関する情報を特定間隔で取得し、
前記第1判定部は、
前記所定現場の休憩時間又は休日に応じて、前記サイロの貯蔵物の残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定する、
ことを特徴とする
請求項4を引用する請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第1判定部は、
前記ユーザ及び前記サイロが設置された場所に応じて、前記サイロの貯蔵物の残量の時間変化が前記所定条件を満たすか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記サイロの位置情報に基づいて、前記サイロの設置場所までの経路を探索する経路探索部と、
前記経路から通行を除外する除外経路又は前記経路として通行を推奨する推奨経路を取得する第4取得部と、を備え、
前記経路探索部は、
前記第4取得部が取得した除外通路又は推奨経路に応じて、前記サイロの設置場所までの経路を探索し、
前記除外経路又は推奨経路は、
前記サイロの設置場所周辺での通行時間に基づいて選出される、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項11】
取得部が、サイロの識別情報及び前記サイロの重量に関する情報を取得する工程と、
送信部が、前記サイロの識別情報及び前記サイロのユーザが対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記取得部が取得した前記サイロの重量に関する情報を前記サイロのユーザに送信する工程と、
算出部が、前記サイロの重量に関する情報に基づいて、前記サイロの貯蔵物の使用量を算出する工程と、
照合部が、前記算出部が算出した前記サイロの貯蔵物の使用量と、前記ユーザによる前記サイロの貯蔵物の発注量又は出荷量とを照合する工程と、を有し、
前記送信部は、
前記照合部での照合結果を送信する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータを、
サイロの識別情報及び前記サイロの重量に関する情報を取得する取得部、
前記サイロの識別情報及び前記サイロのユーザが対応付けて記憶された記憶部を参照し、前記取得部が取得した前記サイロの重量に関する情報を前記サイロのユーザに送信する送信部、
前記サイロの重量に関する情報に基づいて、前記サイロの貯蔵物の使用量を算出する算出部、
前記算出部が算出した前記サイロの貯蔵物の使用量と、前記ユーザによる前記サイロの貯蔵物の発注量又は出荷量とを照合する照合部、として機能させ、
前記送信部は、
前記照合部での照合結果を送信する、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及びサイロに関する。
【背景技術】
【0002】
コンクリートは、一般的に、セメント、骨材、水などの材料を混錬した生コンクリートを打設・硬化して造られる。コンクリートが使用される場合、所定の生コン工場で混錬された生コンクリートを建設現場へ持ち込む場合と、大型コンクリート構造物を建設する建設現場の近場にコンクリート製造プラントを設置し、セメント工場や、セメントサービスステーションからセメントを運んで直接建設現場のセメントサイロに貯蔵する場合がある。そして、必要に応じてセメントサイロからセメントを取り出して使用している。
【0003】
このようなセメントサイロは、通常、数トン~数十トンのセメントを収納可能となっているが、従来のセメントサイロは、内部に収納されているセメントの量を正確に把握できないという問題があった。このため従来のセメントサイロでは、サイロの外部から差し込んだセンサで容積を割り出し、おおよその量を測定したり、上部のハッチを開き、人がセメントサイロ内を目視で確認するか、外部からセメントサイロの側面を叩き、その反響音からおよその残量を推定するなどしていた。
【0004】
セメントサイロにセメントを充填する場合、セメント輸送車が現場に到着し、セメントサイロの中身を確認してから充填作業に入るわけであるが、上述のように従来はセメントサイロの正確な残量がわからないため、予定通りセメントが消費されていない時などは、持ち込んだ量のセメントを充填出来ず現場で待ち時間が発生したり、持ち帰りとなることがあった。
【0005】
このため、例えば、特許文献1には、外部容器の内側に、セメントが充填可能な内部容器を設置した二重構造とし、内部容器と外部容器との間に内部容器の荷重を測定するロードセルを付設し、収納されているセメントの残量を認識できるようにしたセメントサイロが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に提案されるセメントサイロは、内部容器に収納されたセメントの重量をセメントサイロが設置された現場でしか確認することができず利便性に欠けるものであった。
【0008】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、利便性に優れる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及びサイロを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、サイロの識別情報及びサイロの重量に関する情報を取得する第1取得部と、サイロの識別情報及びサイロのユーザが対応付けて記憶された記憶部を参照し、第1取得部が取得したサイロの重量に関する情報をサイロのユーザに送信する送信部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、利便性に優れる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及びサイロを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサイロの構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
初めに、実施形態に係る情報処理システム1について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、1以上のサイロ2と、1以上のサーバ3と、1以上のユーザ端末4とを備える。また、サイロ2と、サーバ3と、ユーザ端末4とは、ネットワーク5を介して通信可能に構成されている。また、サーバ3は、ネットワーク5を介して他のサーバ等(不図示)と通信し、天候情報(天候情報には、現在及び予報の天候が含まれる)、サイロ2の貸出先からのセメントの受注量又は出荷量(実際に出荷した量)などを取得可能に構成されている。なお、情報処理システム1が備えるサイロ2、サーバ3及びユーザ端末4の数はそれぞれ任意である。また、以下では、サイロ2としてセメントサイロを例に実施形態について説明するが、サイロ2は、粉体や液体など重量を計測可能なものを貯蔵可能であればよく、セメントサイロに限られない。
【0013】
(サイロ2)
図2は、サイロ2の構成の一例を示す図である。
サイロ2は、貯蔵物であるセメントを貯蔵するセメントタンク201、セメントタンク201内からセメントを取り出すためのゲート202、計量計203、GPSセンサ204、 サイロ2が備える各種機器(例えば、スクリューやエアコンプレッサーなど)を制御する制御盤205、サイロ2が備える各種機器(例えば、スクリューやエアコンプレッサーなど)の状態を計測し、計測値を出力する各種センサSなどを備える。
計量計203は、セメントタンク201の重量を計量するロードセルを備え、ロードセルで計測されたセメントタンク201の重量からセメントタンク201の空重量を減算してサイロ2のセメントの残量(セメントタンク201内に貯蔵されたセメントの重量)を算出する。
GPSセンサ204は、サイロ2の現在位置を計測し、計測した現在位置を出力する。
制御盤205は、サイロ2の識別番号が記憶された記憶部及び通信部を有し、識別番号、現在位置、重量に関する情報(サイロ2のセメントの残量)、各種センサが出力する計測値を特定間隔(例えば、数分から数十分間隔)で送信する。
また、サイロ2は、その他、超満表示を行うためのレベル計、受入可能表示を行うためのレベル計、外部表示器(液晶)などを備える。なお「超満」とは、セメントタンク201に満杯まで又は満杯以上までセメントが充填された状態をいう。
【0014】
(サーバ3)
図3及び
図4は、サーバ3の構成図である。
図3は、サーバ3の主なハード構成を示しており、サーバ3は、通信IF300A、記憶装置300B、CPU300Cがバスを介して接続された構成を有する。なお、
図3では図示していないが、サーバ3は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0015】
通信IF300Aは、他の装置(本実施形態では、ユーザ端末4や他のサーバ等(不図示))と通信するためのインターフェースである。
【0016】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、各種データや情報処理プログラムが記憶されている。
例えば、記憶装置300Bには、サイロ2の識別番号、サイロ2の種別(例えば、サイロの容量を種別としてもよい)、サイロ2の所有者に関する情報(所有者名、連絡先(電話番号、メールアドレスなど))、サイロ2の貸出先に関する情報(貸出先名、連絡先(電話番号、メールアドレスなど))、サイロ2の現在位置(サイロ2のGPSセンサから取得)と現在位置の取得日時、サイロ2のセメントの残量と取得日時、サイロ2の貸出先からのセメントの受注量又は出荷量(実際に出荷した量)と受注日時又は出荷日時、サイロ2の各種センサの計測値と取得日時などの情報が対応づけて記憶されている。なお、サイロ2の貸出先からのセメントの受注量又は出荷量(実際に出荷した量)と受注日時又は出荷日時は、サイロ2の所有者により入力された受注伝票や納品伝票、赤伝表などのデータから取得する構成としてもよい。
また、記憶装置300Bには、種別に第1閾値が対応付けて記憶されている。また、記憶装置300Bには、第2閾値が記憶されている。なお、第1,第2閾値については後述する。
【0017】
記憶装置300Bに記憶された各種データの一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク5を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ3は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種データを参照又は取得する。
【0018】
CPU300Cは、本実施形態に係るサーバ3を制御するものであり、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0019】
図4は、サーバ3の機能ブロック図である。
図4に示すように、サーバ3は、取得部301(第1から第3取得部)、送信部302、記憶装置制御部303、算出部304(第2算出部)、照合部305、特定部306、判定部307(第1,第2判定部)などの機能を備える。なお、
図4に示す機能は、CPU300Cが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0020】
取得部301は、サイロ2から特定間隔で送信される識別番号、現在位置、重量に関する情報(サイロ2のセメントの残量)、各種センサの計測値など(以下、サイロ2から特定間隔で送信されるこれら情報を残量等ともいう)を取得する。また、取得部301は、サイロ2の貸出先からのセメントの受注量又は出荷量(実際に出荷した量)を取得する。また、取得部301は、取得したサイロの現在位置の情報(位置情報)に基づいて、サイロ2の設置場所の天候情報(例えば、風速、台風、竜巻、嵐など、サイロ2が倒れる恐れのある情報)を取得する。
【0021】
送信部302は、サイロ2の識別情報及びサイロ2のユーザの情報が対応付けて記憶された記憶装置300Bを参照し、サイロ2のセメントの残量をサイロ2のユーザ(例えば、サイロ2に対応付けられた所有者や貸出先の連絡先)に送信する。また、送信部302は、照合部305での照合結果や判定部307での判定結果をサイロ2のユーザ(例えば、サイロ2に対応付けられた所有者や貸出先の連絡先)に送信する。
【0022】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。記憶装置制御部303は、例えば、記憶装置300Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0023】
算出部304は、サイロ2のセメントの残量に基づいて、サイロ2のセメントの使用量を算出する。例えば、算出部304は、特定間隔で送信されるサイロ2のセメントの残量の差分を算出してサイロ2のセメントの特定間隔での使用量を算出する。
【0024】
照合部305は、特定部306が特定した所定現場に設置されたサイロ2のセメントの使用量と、ユーザによる所定現場に設置されたサイロ2のセメントの受注量又は出荷量とを照合する。
【0025】
特定部306は、取得部301が取得したサイロ2の位置情報に基づいて、所定現場に設置されたサイロ2を特定する。
【0026】
判定部307は、サイロ2の種別に応じて、サイロ2のセメントの残量が第1閾値以下であるか否かを判定する。
また、判定部307は、日時に応じて、サイロ2のセメントの残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定する。
また、判定部307は、ユーザ及びサイロ2が設置された場所に応じて、サイロ2のセメントの残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定する。
また、判定部307は、取得部301が取得した天候情報に応じて、サイロ2のセメントの残量が第2閾値以下であるか否かを判定する。
【0027】
(ユーザ端末4)
ユーザ端末4は、本情報処理システム1のユーザが利用する端末である。
図5及び
図6は、ユーザ端末4の構成図である。なお、
図5は、ユーザ端末4の主なハード構成を示しており、ユーザ端末4は、通信IF400A、記憶装置400B、入力装置400C、表示装置400D、CPU400Eがバスを介して接続された構成を有する。
【0028】
通信IF400Aは、他の装置(本実施形態では、サーバ3)と通信するためのインターフェースである。
【0029】
記憶装置400Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置400Bには、端末の識別子や情報処理プログラムなどが記憶される。端末の識別子は、ユーザ端末4を識別するための識別子である。ユーザ端末4から送信する情報に端末の識別子を付与することで、サーバ3は、受信した情報がどのユーザ端末4から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別子は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ3がユーザ端末4に対して付与するようにしてもよい。
【0030】
入力装置400Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0031】
表示装置400Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0032】
CPU400Eは、本実施形態に係るユーザ端末4を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備える。
【0033】
図6は、ユーザ端末4の機能ブロック図である。
図6に示すように、ユーザ端末4は、受信部401、送信部402、記憶装置制御部403、入力受付部404、表示装置制御部405などの機能を有する。なお、
図6に示す機能は、CPU400Eが、記憶装置400Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0034】
受信部401は、例えば、サーバ3から送信される情報を受信する。
【0035】
送信部402は、例えば、入力受付部404で受け付けた入力操作に応じた情報をサーバ3へ送信する。
【0036】
記憶装置制御部403は、記憶装置400Bを制御する。例えば、記憶装置制御部403は、記憶装置400Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0037】
入力受付部404は、入力装置400Cからの入力操作を受け付ける。
【0038】
表示装置制御部405は、表示装置400Dを制御し、受信部401で受信した情報などを表示装置400Dに表示する。
【0039】
(情報処理)
図7から
図11は、情報処理システム1の情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図7から
図11を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。なお、
図1~
図6を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0040】
(残量送信処理)
図7は、情報処理システム1の残量送信処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図7を参照して、情報処理システム1の残量送信処理の一例について説明する。
【0041】
(ステップS101)
サーバ3の取得部301は、サイロ2から特定間隔で送信される識別番号、現在位置、重量に関する情報(サイロ2のセメントの残量)、各種センサの計測値など(残量等)を取得する。
【0042】
(ステップS102)
サーバ3の記憶装置制御部303は、現在位置と、重量に関する情報(サイロ2のセメントの残量)と、各種センサの計測値と、取得日時とを識別番号に対応付けて記憶装置300Bに記憶する。
【0043】
(ステップS103)
サーバ3の送信部302は、記憶装置300Bを参照し、取得したサイロ2の現在位置、重量に関する情報(サイロ2のセメントの残量)、各種センサの計測値など(残量等)を識別番号に対応付けされたサイロ2のユーザ(例えば、サイロ2に対応付けられた所有者や貸出先の連絡先)に送信する。
【0044】
(照合処理)
図8は、情報処理システム1の照合処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図8を参照して、情報処理システム1の照合処理の一例について説明する。
【0045】
(ステップS201)
サーバ3の特定部306は、取得部301が取得したサイロ2の現在位置に基づいて、所定現場に設置されたサイロ2を特定する。
【0046】
(ステップS202)
サーバ3の算出部304は、記憶装置300Bを参照し、特定部306が特定した各サイロ2の所定期間におけるセメントの使用量を算出する。例えば、算出部304は、所定期間の開始時点のセメントの残量から終了時点のセメントの残量を減算した値に、所定期間の開始時点から終了時点までに補充されたセメント量(補充量)を加算することで所定期間におけるセメントの使用量をサイロ2について算出する。算出部304は、特定した各サイロ2の所定期間におけるセメントの使用量を加算することで、所定現場での所定期間におけるセメントの使用量を算出する。なお、この所定期間は、日、週、月などあらかじめ決められた期間でもよいし、ユーザが任意に期間を指定してもよい。
【0047】
(ステップS203)
サーバ3の照合部305は、記憶装置300Bを参照し、特定部306が特定したサイロ2の貸出先からの所定期間におけるセメントの受注量又は出荷量と、算出部304が算出したセメントの使用量とを照合する。
【0048】
(ステップS204)
サーバ3の記憶装置制御部303は、照合部305での照合結果(例えば、特定部306が特定したサイロ2の貸出先からの所定期間におけるセメントの受注量又は出荷量と、算出部304が算出したセメントの使用量とのずれの有無(ずれが「有」の場合には、ずれ量(%で表してもよい))を照合した日時に対応付けて記憶装置300Bに記憶する。
【0049】
(ステップS205)
サーバ3の送信部302は、記憶装置300Bを参照し、照合部305での照合結果を特定部306が特定したサイロ2のユーザ(例えば、サイロ2に対応付けられた所有者の連絡先)に送信する。
【0050】
なお、上記例では、照合部305での照合結果を送信しているが、特定部306が特定したサイロ2の貸出先からの所定期間におけるセメントの受注量又は出荷量と、算出部304が算出したセメントの使用量とにずれ(不一致)がある場合や、このずれ量(不一致量)が一定量(例えば5トン)又は所定の算出部304が算出したセメントの使用量の所定割合(例えば10%)を超えている場合に、サーバ3の送信部302は、記憶装置300Bを参照し、照合部305での照合結果を特定部306が特定したサイロ2のユーザ(例えば、サイロ2に対応付けられた所有者の連絡先)に送信するようにしてもよい。
【0051】
(第1残量判定処理)
図9は、情報処理システム1の第1残量判定処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図9を参照して、情報処理システム1の第1残量判定処理の一例について説明する。なお、サーバ3は、
図9に例示する処理を所定間隔(例えば、数分間隔)で実行する。
【0052】
(ステップS301)
サーバ3の判定部307は、記憶装置300Bを参照して、取得部301がサイロ2から取得した識別番号に対応付けされたサイロ2の種別を認識する。
【0053】
(ステップS302)
サーバ3の判定部307は、認識したサイロ2の種別に応じて、取得部301が取得したサイロ2のセメントの残量が第1閾値(例えば、1トンやサイロ2の収納可能量の10%など)以下であるか否かを判定する。判定結果が第1閾値以下である場合(YES)、サーバ3はステップS303の処理を実行する。判定結果が第1閾値以下でない場合(NO)、サーバ3は処理を終了する。
【0054】
(ステップS303)
サーバ3の送信部302は、サイロ2の識別情報及びサイロ2のユーザの情報が対応付けて記憶された記憶装置300Bを参照し、警告(例えば、残量が残り少なくなっており補充が必要である旨など)をサイロ2のユーザ(例えば、サイロ2に対応付けられた所有者や貸出先の連絡先)に送信する。
【0055】
(第2残量判定処理)
図10は、情報処理システム1の第2残量判定処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10を参照して、情報処理システム1の第2残量判定処理の一例について説明する。
【0056】
(ステップS401)
サーバ3の取得部301は、取得したサイロの現在位置の情報(位置情報)に基づいて、サイロ2の設置場所の天候情報(例えば、風速、台風、竜巻、嵐など、サイロが倒れる恐れのある情報)を取得する。
【0057】
(ステップS402)
サーバ3の判定部307は、取得部301が取得した天候情報が所定の天候(例えば、台風、竜巻、嵐のほか、風速何m以上)であるか否かを判定する。天候情報が所定の天候である場合(YES)、サーバ3は、ステップS403の処理を実行する。天候情報が所定の天候でない場合(NO)、サーバ3は、処理を終了する。
【0058】
(ステップS403)
サーバ3の判定部307は、取得部301が取得したサイロ2のセメントの残量が第2閾値以下であるか否かを判定する(第2閾値を満杯に設定し、サイロ2が満杯であるか否かで判定してもよい)。残量が第2閾値以下である場合(YES)、サーバ3は、ステップS404の処理を実行する。残量が第2閾値以下でない場合(NO)、サーバ3は、処理を終了する。
【0059】
(ステップS404)
サーバ3の送信部302は、サイロ2の識別情報及びサイロ2のユーザの情報が対応付けて記憶された記憶装置300Bを参照し、警告(例えば、天候が悪くなるのでサイロ2が倒れることを防ぐためサイロ2にセメントを補充したほうがよい旨など)をサイロ2のユーザ(例えば、サイロ2に対応付けられた所有者や貸出先の連絡先)に送信する。
【0060】
(重量変化判定処理)
図11は、情報処理システム1の重量変化判定処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図11を参照して、情報処理システム1の重量変化判定処理の一例について説明する。
【0061】
(ステップS501)
サーバ3の判定部307は、日時に応じて、算出部304が算出したサイロ2のセメントの残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定する。時間変化が所定条件を満たさない(NO)、サーバ3は、ステップS502の処理を実行する。時間変化が所定条件を満たす場合(YES)、サーバ3は、処理を終了する。
【0062】
(ステップS502)
サーバ3の送信部302は、サイロ2の識別情報及びサイロ2のユーザの情報が対応付けて記憶された記憶装置300Bを参照し、警告(例えば、セメントの減り方が通常と異なるため確認が必要である旨など)をサイロ2のユーザ(例えば、サイロ2に対応付けられた所有者や貸出先の連絡先)に送信する。
【0063】
なお、所定条件は、日時だけでなく、ユーザ及びサイロ2が設置された場所に応じて決めるようにしてもよい。また、現場ごとのセメントの使用量を学習する学習部を備え、この学習部が学習したセメントの使用量の傾向を所定条件として判定するようにしてもよい。
【0064】
以上のように、実施形態に係るサーバ3は、サイロの識別情報及びサイロの重量に関する情報を取得する取得部301と、サイロの識別情報及びサイロのユーザが対応付けて記憶された記憶装置300Bを参照し、取得部301が取得したサイロの重量に関する情報をサイロのユーザに送信する送信部302と、を備える。
サイロ2の残量を、サイロ2から離れた場所でも確認できるため、例えば、セメントの残量を確認後したうえでセメントを運搬することできるなど利便性が向上する。また、サイロ2の現在位置、各種センサの計測値など(残量等)を取得して、サイロのユーザに送信するので、サイロ2の現在位置や稼働状況をサイロ2から離れた場所でも確認できるため利便性が向上する。例えば、予定通りセメントが消費されていない時などに、持ち込んだ量のセメントをサイロ2に充填出来ず現場で待ち時間が発生したり、セメントの持ち帰りとなることを防止又は抑制することができる。
【0065】
また、本実施形態では、サイロの重量に関する情報は、サイロのセメントの残量である。このように、サイロ2側でセメントの残量を算出しているので、サーバ3での処理負荷を低減できる。
【0066】
また、実施形態に係るサーバ3は、サイロのセメントの残量に基づいて、サイロのセメントの使用量を算出する算出部304と、算出部304が算出したサイロのセメントの使用量と、ユーザによるサイロのセメントの発注量又は出荷量とを照合する照合部305を備える。そして、送信部302は、照合部305での照合結果を送信する。
このように、サイロ2のセメントの使用量と、サイロ2の貸出先である顧客からの発注量又は顧客への出荷量との間にずれがないかを照合することができるので、例えば、サイロ2の貸出先である顧客がサイロ2に他社のセメントを補充していないか、などを監視することができ利便性が向上する。
【0067】
また、実施形態に係るサーバ3は、サイロの位置情報を取得する取得部301と、取得部301が取得したサイロの位置情報に基づいて、所定現場に設置されたサイロを特定する特定部306とを備える。そして、照合部305は、特定部306が特定した所定現場に設置されたサイロのセメントの使用量と、ユーザによる所定現場に設置されたサイロのセメントの発注量又は出荷量とを照合する。
このように、特定の現場に設置されたサイロ2のセメントの使用量と、サイロ2の貸出先である顧客からの発注量又は顧客への出荷量との間にずれがないかを照合することができるので、例えば、特定の現場に複数のサイロ2が設置されている場合などに利便性が向上する。
【0068】
また、実施形態に係るサーバ3は、サイロのセメントの残量が第1閾値以下であるか否かを判定する判定部307を備える。そして、送信部302は、判定部307での判定結果を送信する。
このように、サイロ2のセメントの残量が少なくなるとその旨を知ることができるので、例えば、セメント業者にセメントを発注する、顧客にセメントの補充を推奨するなど利便性が向上する。
【0069】
また、実施形態に係るサーバ3の記憶装置300Bには、サイロの識別情報及びサイロの種別が対応付けて記憶され、判定部307は、サイロの種別に応じて、サイロのセメントの残量が第1閾値以下であるか否かを判定する。
このように、サイロ2の種別(例えば、サイロの容量)に応じてセメントの残量を管理できるので利便性が向上する。
【0070】
また、実施形態に係るサーバ3は、位置情報に基づいて、サイロの設置場所の天候情報を取得する取得部301と、取得部301が取得した天候情報に応じて、サイロのセメントの残量が第2閾値以下であるか否かを判定する判定部307とを備える。
このように、サイロ2の現在位置の天候に基づいて、例えば、強風の際などにサイロ2が倒れないようにするため事前にサイロ2をセメントで満杯にしておくなどの対策をとることができ利便性が向上する。
【0071】
また、実施形態に係るサーバ3の取得部301は、サイロのセメントの残量を特定間隔で取得し、判定部307は、サイロのセメントの残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定する。
このように、サイロ2のセメントの残量の時間変化が所定条件(例えば、1時間に〇〇トン減る、など)を満たさない場合に、サイロ2が設置された現場の状況、例えば、サイロ2の故障やサイロ2が設置された現場で作業が進んでいないなど、を推測することができ利便性が向上する。
【0072】
また、実施形態に係るサーバ3の判定部307は、日時に応じて、サイロのセメントの残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定する。
このように、日時に応じて、サイロ2のセメントの残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定するので、例えば、休憩時間や休日などを考慮してサイロ2のセメントの残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定することができ利便性が向上する。
【0073】
また、実施形態に係るサーバ3の判定部307は、ユーザ及びサイロが設置された場所に応じて、サイロのセメントの残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定する。
このように、顧客やサイロが設置された場所(現場)ごとの状況を考慮してサイロ2のセメントの残量の時間変化が所定条件を満たすか否かを判定することができ利便性が向上する。
【0074】
また、実施形態に係るサイロ2は、セメントを貯蔵する容器と、容器を計量する計量器と、計量器で計測される重量又は計量器で計測される重量に基づいて算出されるセメントの重量を送信する。
このように、サイロ2のセメントの残量を、サイロ2から離れた場所でも確認できるため、例えば、セメントの残量を確認後したうえでセメントを運搬することできるなど利便性が向上する。例えば、予定通りセメントが消費されていない時などに、持ち込んだ量のセメントをサイロ2に充填出来ず現場で待ち時間が発生したり、セメントの持ち帰りとなることを防止又は抑制することができる。
【0075】
また、実施形態に係るサイロ2は、サイロの識別情報が記憶された記憶装置及びサイロの現在位置を出力する現在位置出力器(GPSセンサ)を備える。そして、サイロの識別情報及びサイロの現在位置の少なくとも一方を送信する。
このように、サイロ2の識別情報と位置情報とを送信するので、どのサイロ2が現在どこに設置されているかを確認できるため利便性が向上する。例えば、現場に到着後、目的のサイロ2がどこに設置されているかを現場で確認する作業を省くことができセメント搬送の効率が向上する。
【0076】
[実施形態の変形例1]
上記実施形態では、サイロ2でセメントの残量を算出しているが、サーバ3がサイロ2のセメントの残量を算出する算出部(第1算出部)を備えるようにしてもよい。この場合、サーバ3の記憶装置300Bに、サイロ2の識別番号にサイロ2の種別を対応付けて記憶しておく。サーバ3の取得部301は、サイロ2から送信されるセメントタンク201の重量を取得し、算出部304は、取得部301が取得したサイロ2の重量に関する情報(セメントタンク201の重量)からサイロ2のセメントの残量を算出する。例えば、算出部304は、記憶装置300Bを参照し、識別番号に対応付けされたサイロ2の種別から該種別のセメントタンクの空重量を取得する。次いで、算出部304は、計量計211が計量したセメントタンク201の重量から取得した空状態のセメントタンク201の重量を減算してセメントタンク201に残っているセメントの重量(残量)を算出する。
この場合、サーバ3側でサイロ2のセメントの残量を算出しているので、サイロ2での処理負荷を低減できる。
【0077】
[実施形態の変形例2]
また、上記実施形態及び変形例1において、サーバ3は、サイロ2から送信される位置情報と、登録されたサイロ2の所有者やセメント業者の位置情報とに基づいて、サイロ2の設置場所までの経路を探索する経路探索部を備えるようにしてもよい。
この場合、サイロ2の貸出先のユーザが入力する、通行を除外する除外経路又は通行を推奨する推奨経路、をサーバ3の取得部301(第4取得部)が取得可能に構成し、経路探索部は、この取得された除外通路又は推奨経路に応じて、サイロの設置場所までの経路を探索可能に構成することが好ましい。
セメントを搬送する際には、工事現場周辺への配慮からサイロ2の貸出先から運送経路を指定されることがあるが、上記の構成することで、サイロ2の貸出先から要請された経路を通る又は避ける経路を探索することができ利便性が高い。
なお、通行を除外する除外経路又は通行を推奨する推奨経路は、日時に応じて変更可能であってもよい。このように構成すれば、休日や時間帯(例えば、スクールゾーンの通過禁止時間や住宅街の早朝や深夜の時間帯など)に応じて、経路を変更することができ、利便性が向上する。
【0078】
その他、上記実施形態及び変形例1,2は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0079】
1 情報処理システム
2 サイロ
201 セメントタンク
202 ゲート
203 計量計
204 GPSセンサ
205 制御盤
3 サーバ(情報処理装置)
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C CPU
301 取得部(第1から第3取得部)
302 送信部
303 記憶装置制御部
304 算出部
305 照合部
306 特定部
307 判定部(第1,第2判定部)
4 ユーザ端末
400A 通信IF
400B 記憶装置
400C 入力装置
400D 表示装置
400E CPU
401 受信部
402 送信部
403 記憶装置制御部
404 入力受付部
405 表示装置制御部
5 ネットワーク