(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-16
(45)【発行日】2024-08-26
(54)【発明の名称】寝具再生処理システム及び寝具再生処理方法
(51)【国際特許分類】
B02C 18/00 20060101AFI20240819BHJP
B02C 25/00 20060101ALI20240819BHJP
B02C 23/02 20060101ALI20240819BHJP
【FI】
B02C18/00 104Z
B02C25/00 B
B02C23/02
(21)【出願番号】P 2023175831
(22)【出願日】2023-10-11
【審査請求日】2023-12-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509094230
【氏名又は名称】フロンティア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125645
【氏名又は名称】是枝 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100145609
【氏名又は名称】楠屋 宏行
(74)【代理人】
【識別番号】100149490
【氏名又は名称】羽柴 拓司
(72)【発明者】
【氏名】内橋 毅
【審査官】石岡 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-260101(JP,A)
【文献】特開2008-247668(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B1/00-5/00
B02C1/00-25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用済みの寝具を破砕して再生する寝具再生処理システムにおいて、
前記寝具を破砕して得られた破砕物を排出する第1破砕装置と、
前記第1破砕装置から排出された破砕物をさらに破砕して再生品を得る第2破砕装置と、
前記第1破砕装置と前記第2破砕装置との間に設けられ、前記第1破砕装置から排出された破砕物を前記第2破砕装置へ供給する供給管と、
前記供給管を介して前記破砕物を前記第2破砕装置側へ搬送させるために、前記供給管内において前記第2破砕装置側へ空気を送る送風機と
を備え
、
前記供給管は、前記第1破砕装置から排出された前記破砕物を上方へ送り込むための第1流路部と、前記第1流路部内を上方に向かって搬送されてきた前記破砕物を下方へ送り込むための第2流路部と
を具備し、
前記第2流路部の中途に設けられ、前記破砕物の通過量を検出する第1センサと、前記第2流路部において前記第1センサよりも下流側に設けられ、前記破砕物の通過量を検出する第2センサとを有し、前記第1センサ及び前記第2センサにより検出される前記破砕物の通過量に基づいて、前記第2流路部の少なくとも一部の空間において前記破砕物が所定量以上存在しているか否かを判定する判定部と、
前記破砕物が所定量以上存在していると判定された場合、前記第2流路部への前記破砕物の搬送を停止させる停止部と
をさらに備える、
寝具再生処理システム。
【請求項2】
使用済みの寝具を破砕して得られた破砕物を排出する第1破砕装置、及び前記第1破砕装置から排出された破砕物をさらに破砕して再生品を得る第2破砕装置を用いて、寝具を破砕して再生する寝具再生処理方法において、
前記第1破砕装置と前記第2破砕装置との間には、前記第1破砕装置から排出された破砕物を前記第2破砕装置へ供給する供給管が設けられ
、
前記供給管は、前記第1破砕装置から排出された前記破砕物を上方へ送り込むための第1流路部と、前記第1流路部内を上方に向かって搬送されてきた前記破砕物を下方へ送り込むための第2流路部とを具備し、
前記第2流路部の中途には、前記破砕物の通過量を検出する第1センサが、前記第2流路部において前記第1センサよりも下流側には、前記破砕物の通過量を検出する第2センサが、それぞれ設けられており、
前記供給管内において前記第2破砕装置側へ空気を送り込むことによって、前記供給管内で前記破砕物を前記第2破砕装置側へ搬送させて、前記第2破砕装置へ供給
し、
前記第1センサ及び前記第2センサにより検出される前記破砕物の通過量に基づいて、前記第2流路部の少なくとも一部の空間において前記破砕物が所定量以上存在しているか否かを判定し、
前記破砕物が所定量以上存在していると判定された場合、前記第2流路部への前記破砕物の搬送を停止させる、
寝具再生処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済みの布団等の寝具を破砕して再生する寝具再生処理システム及び寝具再生処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、使用済みの布団等の寝具を開繊して原綿と同様な再生品を再生する開繊機が開示されている。この開繊機は、寝具を送給するコンベア装置と、寝具を押さえる押さえローラと、送給される寝具を滑らないように強固に保持する上下のフィードローラと、このフィードローラにて保持している寝具の先端部分を外周面に設けたメタリックワイヤーにて開繊するシリンダとを備えている。上記のシリンダの高速回転によりメタリックワイヤーが寝具の先端部分を開繊することによって、再生品が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、より品質の高い再生品を得るために、上述した開繊などの処理を繰り返すことができると便宜である。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、使用済みの寝具を繰り返し破砕することによって良質な再生品を得ることが可能な寝具再生処理システム及び寝具再生処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一の態様の寝具再生処理システムは、使用済みの寝具を破砕して再生する寝具再生処理システムにおいて、前記寝具を破砕して得られた破砕物を排出する第1破砕装置と、前記第1破砕装置から排出された破砕物をさらに破砕して再生品を得る第2破砕装置と、前記第1破砕装置と前記第2破砕装置との間に設けられ、前記第1破砕装置から排出された破砕物を前記第2破砕装置へ供給する供給管と、前記供給管を介して前記破砕物を前記第2破砕装置側へ搬送させるために、前記供給管内において前記第2破砕装置側へ空気を送る送風機とを備える。
【0007】
前記態様において、前記供給管は、前記第1破砕装置から排出された前記破砕物を上方へ送り込むための第1流路部と、前記第1流路部内を上方に向かって搬送されてきた前記破砕物を下方へ送り込むための第2流路部とを具備してもよい。
【0008】
また、前記態様において、前記第2流路部の少なくとも一部の空間において前記破砕物が所定量以上存在しているか否かを判定する判定部と、前記破砕物が所定量以上存在していると判定された場合、前記第2流路部への前記破砕物の搬送を停止させる停止部とをさらに備えてもよい。
【0009】
また、前記態様において、前記判定部は、前記第2流路部の中途に設けられ、前記破砕物の通過量を検出する第1センサと、前記第2流路部において前記第1センサよりも下流側に設けられ、前記破砕物の通過量を検出する第2センサとを有し、前記第1センサ及び前記第2センサにより検出される前記破砕物の通過量に基づいて、前記破砕物が所定量以上存在しているか否かを判定してもよい。
【0010】
本発明の一の態様の寝具再生処理方法は、使用済みの寝具を破砕して得られた破砕物を排出する第1破砕装置、及び前記第1破砕装置から排出された破砕物をさらに破砕して再生品を得る第2破砕装置を用いて、寝具を破砕して再生する寝具再生処理方法において、前記第1破砕装置と前記第2破砕装置との間には、前記第1破砕装置から排出された破砕物を前記第2破砕装置へ供給する供給管が設けられており、前記供給管内において前記第2破砕装置側へ空気を送り込むことによって、前記供給管内で前記破砕物を前記第2破砕装置側へ搬送させて、前記第2破砕装置へ供給する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡易な構成で、寝具から良質な再生品を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施の形態の寝具再生処理システムの構成を示す概略側面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置及び方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0014】
(寝具再生処理システムの構成)
本実施の形態の寝具再生処理システムは、掛け布団及び敷き布団等の寝具から再生品を得るシステムであって、例えば、側生地を含む寝具全体又は寝具の中材などを破砕することによって再生品を生成する。なお、この場合の中材は、羊毛、綿、ポリエステル、及び混綿などで構成される。
【0015】
図1は、本実施の形態の寝具再生処理システムの構成を示す概略側面図であり、
図2及び
図3はそれぞれ、その寝具再生処理システムが備える第1破砕装置及び第2破砕装置の構成を示す概略側面断面図である。なお、
図1乃至
図3における直接矢印は、被破砕物である寝具、及びその寝具が破砕されることにより得られた破砕物の搬送方向を示している。
【0016】
図1に示すように、寝具再生処理システム(以下「再生処理システム」という)1は、第1破砕装置10、第2破砕装置20、及びこれらの第1破砕装置10と第2破砕装置20との間に設けられ、第1破砕装置10から排出された破砕物を第2破砕装置20へ供給する供給管30を備えている。再生処理システム1はさらに、供給管30内において第2破砕装置20側へ空気を送る送風機40を備えている。なお、これらの第1破砕装置10、第2破砕装置20、供給管30、及び送風機40は、直接又は間接的に床面101上に設けられている。
【0017】
第1破砕装置10及び第2破砕装置20は、寝具を破砕する破砕装置である。ここで、第2破砕装置20は、第1破砕装置10によって破砕されて排出された破砕物をさらに破砕する装置である。すなわち、本実施の形態の場合、第1破砕装置10及び第2破砕装置20を用いることにより、二段階で寝具が破砕されることになる。なお、さらに別の破砕装置を設けることによって、二段階を超える多段階で寝具の破砕を行うようにしてもよい。
【0018】
供給管30は、第1破砕装置10に設けられる排出管11と、第2破砕装置20に設けられるベルトコンベア21とに接続されている。第1破砕装置10により寝具を破砕して得られた破砕物は、排出管11を介して供給管30に供給される。その後、破砕物は、送風機40による送風によって供給管30内を移動した後にベルトコンベア21に排出され、そのベルトコンベア21によって第2破砕装置20へ搬送される。
【0019】
(第1破砕装置の構成)
図2は、第1破砕装置10の構成を示す概略側面断面図である。
図2に示すように、第1破砕装置10は、上述した排出管11と、被破砕物である寝具を破砕するための空間を有する破砕室12と、破砕室12内に収容される破砕ローラ13と、破砕室12内に被破砕物を搬送するベルトコンベア14と、破砕ローラ13によって破砕された破砕物を排出管11へ導くガイド部15とを備えている。なお、この
図2では、破砕室12の内部が透視されて示されている。
【0020】
破砕室12は、金属の板状部材などで構成され筐体であって、内部空間16を有している。この内部空間16内には、破砕ローラ13及びガイド部15の一部が収容される。
【0021】
破砕ローラ13は、回転ロール131と、回転軸132と、回転ロール131の外周面に配設された複数の破砕刃133とを備えている。回転ロール131は、紙面手前・奥方向に延びる円筒状の金属部材であって、その中心孔に回転軸132が挿通されている。回転ロール131及び回転軸132は、互いに強固に固着されている。
【0022】
回転軸132は、破砕室12内に設けられた軸受(図示せず)に回転可能に支持されている。また、回転軸132の両端は破砕室12を貫通して外方へ突出する図示しない突出部をそれぞれ有しており、それらの突出部は図示しない駆動機構に連結されている。この駆動機構によって回転軸132が回転し、それに伴って回転ロール131が
図2中の矢印方向に回転する。
【0023】
上記のように構成された第1破砕装置10の場合、ベルトコンベア14によって破砕室12側に搬送された被破砕物は、破砕室12の内部空間16内において破砕ローラ13によって破砕される。これにより得られた破砕物は、ガイド部15によって排出管11に導かれる。
【0024】
(第2破砕装置の構成)
図3は、第2破砕装置20の構成を示す概略側面断面図である。
図3に示すように、第2破砕装置20は、上述したベルトコンベア21と、第1破砕装置10によって得られた破砕物をさらに破砕するための空間を有する破砕室22と、破砕室22内に収容される破砕ローラ23と、破砕物を外部へ排出するための排出管24と、破砕ローラ23によって破砕された破砕物を排出管24へ導くガイド部25とを備えている。なお、この
図3では、破砕室22の内部が透視されて示されている。
【0025】
破砕室22及び破砕ローラ23の構成は、第1破砕装置10の破砕室12及び破砕ローラ13の場合と同様である。すなわち、破砕ローラ23は、回転ロール231と、回転軸232と、複数の破砕刃233とを備えており、破砕室22が有している内部空間26内に収容されている。そして、破砕ローラ23の回転ロール231は、図示しない駆動機構によって
図3中の矢印方向に回転する。
【0026】
上記のように構成された第2破砕装置20の場合、供給管30を介して第1破砕装置10から供給された破砕物が、ベルトコンベア21によって破砕室22側に搬送され、破砕室22の内部空間26内において破砕ローラ23によって破砕される。これにより得られた破砕物は、ガイド部25によって排出管24に導かれ、外部に排出される。
【0027】
(供給管の構成)
図1に示すとおり、供給管30は、所定距離離隔させて配置され、上下方向に延設される第1流路部30a及び第2流路部30bと、水平方向に延設され、これらの第1流路部30a及び第2流路部30bの上端部分と連結される第3流路部30cとを備えている。ここで、第1流路部30aは、第1破砕装置10から排出された破砕物を上方へ、すなわち第3流路部30cに向けて送り込むための流路部である。他方、第2流路部30bは、第3流路部30cから送られてきた破砕物を下方へ、すなわち第2破砕装置20に向けて送り込むための流路部である。
【0028】
第1流路部30aの下端部分には、送風機40が接続される。この送風機40により、第1流路部30a内において上方に向けて空気が送り込まれることによって、第1流路部30aの下端部分から第2流路部30bの下端部分に向かって空気が流れる。この空気の流れによって、第1破砕装置10にて得られた破砕物が供給管30内を流れて、第2破砕装置20へ供給される。
【0029】
第2流路部30bの中途には、第2流路部30b内の破砕物の通過量を検出する第1センサ51及び第2センサ52が取り付けられている。第2センサ52は、第1センサ51よりも下方、すなわち下流側に設けられている。そのため、第1センサ51及び第2センサ52のそれぞれによって検出された破砕物の通過量の差を求めることによって、第1センサ51及び第2センサ52間において第2流路部30b内に存在する破砕物の量を算出することができる。
【0030】
なお、図示されていないが、再生処理システム1は、送風機40並びに第1センサ51及び第2センサ52と接続された制御装置を備えている。この制御装置は、第1センサ51及び第2センサ52から出力された検出信号に基づいて第1センサ51及び第2センサ52間における第2流路部30b内に存在する破砕物の量を算出し、その量が所定値以上である場合、送風機40の動作を停止する。これにより、第2破砕装置20に破砕物が過剰に供給されることを防止できる。
【0031】
(寝具再生処理システムの動作)
上述したように構成された再生処理システム1の動作について説明する。まず、使用済みの寝具が第1破砕装置10のベルトコンベア14上に載置され、破砕室12へ搬送される。なお、ここでの寝具は、側生地などを含む製品のままであってもよく、その中材のみであってもよい。
【0032】
第1破砕装置10の破砕室12に搬送された寝具は、破砕室12の内部空間16内において破砕ローラ13によって破砕される。これにより得られた破砕物は、ガイド部15及び排出管11を介して、供給管30の第1流路部30aの下端部分に供給される。
【0033】
第1流路部30aの下端部分に供給された破砕物は、送風機40により送り込まれる空気によって第1流路部30a内を流れ、第1流路部30aの下端部分から第3流路部30cに向かって上方へ搬送される。ここで、その破砕物の中に、破砕が十分ではないために生じた塊状の物及び寝具に含まれる金属類などの不要物が含まれていることがある。その場合、空気の流れによって当該破砕物が上方へ搬送されるときにその不要物が上昇しきれずに途中で落下することがある。これにより、破砕物の中に含まれる不要物が第2破砕装置20側へ供給されるのを抑制することができる。
【0034】
なお、第1破砕装置10の排出管11内には磁石が取り付けられている。上記の不要物に該当する金属類は、この磁石によっても、第2破砕装置20側へ供給される破砕物から取り除かれることになる。
【0035】
第3流路部30cに到達した破砕物は、空気の流れによって第3流路部30c内を第2流路部30bの上端部分に向かって平行に流れる。その後、破砕物は、第2流路部30bの上端部分に到達した後、第2流路部30b内を流れ、第2流路部30bの上端部分から第2破砕装置20のベルトコンベア21に向かって下方へ搬送される。
【0036】
なお、第2流路部30b内における破砕物の通過量は、第1センサ51及び第2センサ52によって繰り返し検出され、その結果を示す検出信号が上記の制御装置に対して繰り返し出力される。制御装置は、検出信号を受信する都度、その検出信号に基づいて第1センサ51及び第2センサ52間における第2流路部30b内に存在する破砕物の量を算出し、その量が所定値以上である場合、送風機40の動作を停止する。その後、制御装置は、当該破砕物の量が所定値より少なくなった場合に、送風機40の動作を再開させる。
【0037】
第2流路部30b内を通過してベルトコンベア21に到達した破砕物は、そのベルトコンベア21によって第2破砕装置20の破砕室22へ搬送され、その破砕室22の内部空間26内において破砕ローラ23によって破砕される。これにより得られた破砕物は、ガイド部25によって排出管24に導かれ、再生品として外部に排出される。
【0038】
上記のとおり、本実施の形態の場合、第1破砕装置10によって得られた破砕物が第2破砕装置20によってさらに破砕されることになる。これにより、被破砕物の細粒度化が図れるため、高品質な再生品が得られる。
【0039】
また、本実施の形態の場合、第1破砕装置10によって得られた破砕物が第1流路部30a内を上昇するときに、その破砕物に含まれる不要物が落下することがある。これにより、第2破砕装置20に不要物が供給されることが抑制されるため、再生品のさらなる高品質化が期待できる。
【0040】
また、本実施の形態の場合、第2流路部30b内において破砕物が所定量以上存在している場合、送風機40による送付が停止される。これにより、第2破砕装置20に破砕物が過剰に供給されることを防止できるため、第2破砕装置20を緊急停止させるなどの必要がなくなり、効率良く再生品を生成することが可能になる。
【0041】
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態では、第1センサ51及び第2センサ52を用いて第2流路部30b内に存在している破砕物の量を算出しているが、これに限定されるわけではない。例えば、送風機40の風量、第1破砕装置10によって得られた破砕物の量、及び第2破砕装置20に供給された破砕物の量などに基づいて推定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1 寝具再生処理システム
10 第1破砕装置
11 排出管
12 破砕室
13 破砕ローラ
131 回転ロール
132 回転軸
133 破砕刃
14 ベルトコンベア
15 ガイド部
16 内部空間
20 第2破砕装置
21 ベルトコンベア
22 破砕室
23 破砕ローラ
231 回転ロール
232 回転軸
233 破砕刃
24 排出管
25 ガイド部
26 内部空間
30 供給管
30a 第1流路部
30b 第2流路部
30c 第3流路部
40 送風機
51 第1センサ
52 第2センサ
101 床面
【要約】
【課題】寝具から良質な再生品を得るのに適した寝具再生処理システム及び寝具再生処理方法を提供する。
【解決手段】
寝具再生処理システム1は、使用済みの寝具を破砕して得られた破砕物を排出する第1破砕装置10と、第1破砕装置10から排出された破砕物をさらに破砕して再生品を得る第2破砕装置20と、第1破砕装置10と第2破砕装置20との間に設けられ、第1破砕装置10から排出された破砕物を第2破砕装置20へ供給する供給管30と、供給管30を介して前記破砕物を第2破砕装置20側へ搬送させるために、供給管30内において第2破砕装置20側へ空気を送る送風機40とを備える。
【選択図】
図1