IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キヤノン ユーエスエイ,インコーポレイテッドの特許一覧

特許7539900遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成
<>
  • 特許-遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成 図1
  • 特許-遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成 図2
  • 特許-遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成 図3
  • 特許-遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成 図4
  • 特許-遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成 図5
  • 特許-遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成 図6
  • 特許-遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成 図7
  • 特許-遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成 図8
  • 特許-遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-16
(45)【発行日】2024-08-26
(54)【発明の名称】遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20240819BHJP
【FI】
A61B1/00 714
A61B1/00 530
A61B1/00 526
A61B1/00 500
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021544397
(86)(22)【出願日】2020-01-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(86)【国際出願番号】 US2020015486
(87)【国際公開番号】W WO2020160048
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-09-28
(31)【優先権主張番号】62/798,360
(32)【優先日】2019-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596130705
【氏名又は名称】キヤノン ユーエスエイ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CANON U.S.A.,INC
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】ヤン レイ
(72)【発明者】
【氏名】アルトシュラー アレクサンダー
【審査官】牧尾 尚能
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-029567(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0204126(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0323877(US,A1)
【文献】特表2018-516147(JP,A)
【文献】国際公開第2017/143457(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位端と、標本、物体又は標的とプロービング信号をやり取りするように機能する遠位端と、を有するプローブであって、前記標本、物体又は標的の画像を取得又は生成するように機能する、プローブと、
少なくとも1つの駆動ケーブルと、
前記少なくとも1つの駆動ケーブルと通信しているか、又は前記少なくとも1つの駆動ケーブルに取り付けられるロータリエンコーダ又はセンサであって、前記ロータリエンコーダ又はセンサの第1の側又は遠位側に前記プローブが配置され、前記ロータリエンコーダ又はセンサは、前記標本、物体又は標的の前記画像から非一様回転歪み(NURD)を低減、最小化又は回避/除去するために前記プローブの前記遠位端付近に用いられるように構成され、又は、前記標本、物体又は標的の前記画像からNURDを低減、最小化又は回避/除去するために前記プローブから所定の長さ又は距離に用いられるように構成される、ロータリエンコーダ又はセンサと、
を備えるイメージングシステムであって、
前記プローブと、前記少なくとも1つの駆動ケーブルと、前記ロータリエンコーダ又はセンサは、駆動部を用いて回転し、前記少なくとも1つの駆動ケーブルは、その一部が前記ロータリエンコーダ又はセンサと前記プローブの前記遠位端との間に延びており、
前記少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の部分又は第1の駆動ケーブルは、前記ロータリエンコーダ又はセンサの第2の側又は近位側に配置され、かつ、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の部分又は前記第1の駆動ケーブルは、前記標本、物体又は標的の前記画像から非一様回転歪み(NURD)が低減、最小化又は除去されるような長さを有する、
システム。
【請求項2】
前記プローブの前記ロータリエンコーダ又はセンサは、
(i)前記ロータリエンコーダ又はセンサの中に、又は前記ロータリエンコーダ又はセンサを通して、前記少なくとも1つの駆動ケーブルを含む、
(ii)前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の部分又は前記第1の駆動ケーブルと、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の部分又は第2の駆動ケーブルとの間に配置される、
(iii)前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の部分又は前記第1の駆動ケーブルが前記ロータリエンコーダ又はセンサの前記第2の側又は前記近位側に配置され、かつ、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第2の部分又は前記第2の駆動ケーブルが前記ロータリエンコーダ又はセンサの前記第1の側又は前記遠位側に位置するように、設けられる、
(iv)前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第2の部分又は前記第2の駆動ケーブルが前記ロータリエンコーダ又はセンサと前記プローブの間に位置するように、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の部分又は前記第1の駆動ケーブルが前記ロータリエンコーダ又はセンサの前記第2の側又は前記近位側に配置され、かつ、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第2の部分又は前記第2の駆動ケーブルが前記ロータリエンコーダ又はセンサの前記第1の側又は前記遠位側に位置するように、設けられる、
(v)前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第2の部分又は前記第2の駆動ケーブルの一端に設けられ、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第2の部分又は前記第2の駆動ケーブルの他端に前記プローブが位置する、
(vi)前記ロータリエンコーダ又はセンサを通って延びる前記少なくとも1つの駆動ケーブルを有する、及び/又は、
(vii)前記少なくとも1つの駆動ケーブルの角度位置、又は、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の部分及び前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第2の部分の角度位置、又は、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の駆動ケーブル及び前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第2の駆動ケーブルの角度位置を測定するように機能する、
のうちの1つ以上である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
第1及び第2の駆動ケーブル接続カプラを更に備え、
前記第1の駆動ケーブル接続カプラは、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の部分又は前記第1の駆動ケーブルと、前記ロータリエンコーダ又はセンサとの間に設けられ、前記第2の駆動ケーブル接続カプラは、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第2の部分又は前記第2の駆動ケーブルと、前記ロータリエンコーダ又はセンサとの間に設けられる、
請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の駆動ケーブル又は前記第1の部分と、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第2の駆動ケーブル又は前記第2の部分と、前記ロータリエンコーダ又はセンサとのうちの1つ以上は、独立して使い捨て又は再利用可能であるように機能する、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記プローブと、前記少なくとも1つの駆動ケーブルと、前記ロータリエンコーダ又はセンサとを回転させる前記駆動部を更に備え、
(i)前記駆動部は、前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の部分又は前記第1の駆動ケーブルが前記駆動部と前記ロータリエンコーダ又はセンサの間に配置されるように、設けられる、
(ii)前記少なくとも1つの駆動ケーブルの前記第1の部分又は前記第1の駆動ケーブルの長さは、前記駆動部と前記ロータリエンコーダ又はセンサの間の長さである、及び/又は、
(iii)前記駆動部は近位駆動モータである、
のうちの1つ以上である、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
(i)前記ロータリエンコーダ又はセンサからのデータ又は信号は、前記ロータリエンコーダ又はセンサのリアルタイムの回転又は角度位置のデータを含む、及び/又は、
(ii)前記ロータリエンコーダ又はセンサは、前記NURDを低減、最小化又は回避/除去するために、前記プローブの前記遠位端付近、又は、前記プローブから前記所定の長さ又は距離に用いられ、前記プローブからの前記所定の長さ又は距離は、前記プローブの前記遠位端から1センチメートルから50センチメートルまでの範囲である、
のうちの1つ以上である、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ロータリエンコーダ又はセンサの位置で前記少なくとも1つの駆動ケーブルに付加される質量を更に含み、
前記質量は、均一な回転速度を達成し、かつ/又は、前記質量の前記位置で前記少なくとも1つの駆動ケーブルの回転慣性、前記ロータリエンコーダ又はセンサの回転慣性、及び/又は、前記プローブの回転慣性を改善するようにフライホイールとして機能し、改善された前記回転慣性は、回転運動を安定させ、回転速度の変動と前記NURDを低減するように機能する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
(i)前記少なくとも1つの駆動ケーブルは、前記プローブから用いられるか又は前記プローブから延びる単一の駆動ケーブルを含み、前記単一の駆動ケーブルは、前記ロータリエンコーダ又はセンサのセンタ穴又は中空シャフト内に、かつ/又はセンタ穴又は中空シャフトを通して設けられ、前記ロータリエンコーダ又はセンサのコードディスク又はホイールに機械的に付着する、及び/又は、
(ii)前記システムは前記駆動部を更に備え、前記少なくとも1つの駆動ケーブルは、前記駆動部と前記プローブの間に用いられるか又はその間に延びる前記単一の駆動ケーブルを有し、前記単一の駆動ケーブルは、前記単一の駆動ケーブルが前記ロータリエンコーダ又はセンサのコードディスク又はホイールに機械的に付着するように、前記ロータリエンコーダ又はセンサの前記センタ穴又は前記中空シャフト内に、かつ/又は前記センタ穴又は前記中空シャフトを通して設けられる、
のうちの1つ以上である、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記単一の駆動ケーブルが前記プローブを駆動する場合、前記ロータリエンコーダ又はセンサ、又は、前記ロータリエンコーダ又はセンサの一部は、前記単一の駆動ケーブルと一緒に回転する、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
(i)前記ロータリエンコーダ又はセンサの前記プロービング信号及び/又はデータを取得して、前記NURDを低減、最小化及び/又は除去し、かつ/又は、(ii)前記NURDが低減、最小化及び/又は除去された前記画像を生成又は再構成するように機能する少なくとも1つのプロセッサを更に備える、
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、同時かつ/又はリアルタイムで前記プロービング信号及び/又は前記データを受信し、生成された前記画像から、又は、前記画像の生成又は再構成中に、前記NURDを低減、最小化又は除去する、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記ロータリエンコーダ又はセンサを統合するための前記プローブの統合部分は、前記ロータリエンコーダ又はセンサの統合のために十分な空間が提供されるように、前記プローブの残りの部分と等しいか又はそれより大きい外径(OD)を有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
(i)前記プローブが配置されるシース又はハンドル、及び/又は、
(ii)前記システムの静止部分であって、少なくとも信号源及び1つ以上の信号検出器サブシステムを有する、静止部分、
のうちの1つ以上を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2019年1月29日に提出された米国仮特許出願第62/798,360号に関連し、それに対する優先権を主張し、その開示は、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概してイメージングの分野に関し、より詳細には、低侵襲医用デバイス(血管内超音波検査(IVUS)、スペクトル符号化内視鏡検査(SEE)及び/又は光干渉断層撮影法(OCT)の装置及びシステム等)、並びに、それと併用される方法及び記憶媒体に関する。SEE用途の例としては、胃腸、心臓及び/又は眼科用途等における、生体(biological object)又は組織のイメージング、評価、及び特性評価/特定が挙げられる。OCT用途の例として、胃腸、心臓及び/又は眼での用途等、生体のイメージング、評価及び診断と、1つ以上の光学プローブ、1つ以上のカテーテル、1つ以上の内視鏡、1つ以上のカプセル、1つ以上の針(例えば生検針)等の1つ以上の光学機器による取得が挙げられる。1つ以上のデバイス、システム、方法及び記憶媒体は、1つ以上の実施形態では軟性のロータリシャフト又は駆動ケーブルを含み、1つ以上の他の実施形態では、駆動モータと、ロータリエンコーダと、プローブと、駆動モータをロータリエンコーダに接続する第1の駆動ケーブルと、ロータリエンコーダをプローブに接続する第2の駆動ケーブルとを含む装置又はシステムを用いる用途における、サンプル又は物体の特性評価、検査及び/又は診断のためであってよい。1つ以上の実施形態では、軟性のロータリシャフト又は駆動ケーブルの角度位置を検出するためにロータリエンコーダ又はセンサを用いることにより、例えば、非一様回転歪み(Non-Uniform Rotational Distortion:NURD)のイメージングを低減することができる。
【背景技術】
【0003】
スペクトル符号化内視鏡(SEE)は、広帯域光源、回転回折格子及び分光検出器を用いて、サンプル上の空間情報を符号化する内視鏡技術である。サンプルに光を当てると、光は1つの照明線に沿ってスペクトル分散され、分散された光は、特定の波長で照明線の特定の位置を照明する。サンプルからの反射光が分光計によって検出されるとき、線に沿った反射率として強度分布が解析される。回折格子を前後に回転又はスイングして照明線を走査することにより、サンプルの2次元画像が得られる。
【0004】
光干渉断層撮影法(OCT)は、組織や材料の高解像度の断面画像を取得する技術であり、リアルタイムの可視化を可能にする。OCT技術の目的は、フーリエ変換やマイケルソン干渉計等の干渉光学系や干渉法を用いて、光の時間遅延を測定することである。光源からの光は、スプリッタ(例えばビームスプリッタ)によって分離され、参照アームとサンプル(又は測定)アームに送られる。参照ビームは、参照アームの参照ミラー(部分反射要素又は他の反射要素)から反射され、サンプルビームは、サンプルアームのサンプルから反射又は散乱される。両ビームは、スプリッタで結合(又は再結合)され、干渉縞を生成する。干渉計の出力は、分光計(例えばフーリエ変換赤外分光計)等の1つ以上のデバイスにおいて、フォトダイオードやマルチアレイカメラ等の1つ以上の検出器によって検出される。干渉縞は、サンプルアームの経路長が参照アームの経路長と光源のコヒーレンス長の範囲内で一致する場合に、生成される。出力ビームを評価することにより、入力放射線のスペクトルを周波数の関数として導出することができる。干渉縞の周波数は、サンプルアームと参照アームの間の距離に対応する。周波数が高いほど、経路長の差が大きくなる。OCT光学プローブにはシングルモードファイバを使用することができ、蛍光及び/又は分光法にはダブルクラッドファイバを使用することができる。
【0005】
イメージングに光ファイバを用いることは、小さなプローブサイズと高忠実度画像から恩恵を受け得る多くの用途においてますます普及している。そのような用途のほとんどでは、妥当な視野を提供するために、ファイバを回転及び/又は長手方向に平行移動させることが有用である。そのようなファイバの回転及び/又は平行移動は、通常、光学回転接合部(RJ)と、回転モータと、場合によってはリニアステージとを備える、比較的かさばる機構につながる。一方では、使いやすさのために、メインシステムコンソール内部にプローブインタフェースユニット(PIU)を保持することが望ましい。他方、軟性プローブでは、プローブのシース内部に配置された軟性ドライブシャフトにより、通常、光ファイバに回転運動が付与される。このドライブシャフトはねじり剛性をもつように設計されるが、それでも回転の不均一な巻上げが生じ、最終画像に支障を来す非一様回転歪み(NURD)の原因となってしまう。
【0006】
このような高解像度イメージング手段(例えばIVUS、OCT、SEE等)の多くは、遠位端のイメージングデバイスにトルクを伝達するために、軟性ロータリシャフト(駆動ケーブル又はドライブシャフトとも呼ばれる)の使用に依存している。軟性ドライブシャフトが近位のモータから遠位端のプローブへ走査回転を伝達する場合、回転の伝達は、完全に1対1ではないことがある。スキャン画像を形成するための参照として近位回転のみが用いられる場合、回転NURDエラーによって画像が歪んでしまう。近位モータから遠位イメージングデバイスへトルクを伝達するために軟性のロータリシャフト/駆動ケーブルを用いることの本質は、常に回転NURDエラーを引き起こし、画像を歪ませてしまう。医用スコープ又はイメージングデバイスにおいて歪みが発生すると、画像が役に立たなくなったり、臨床的に不適切な判断の原因になったりするおそれがある。NURD問題を軽減するための現在の試みには、イメージングプローブの追加の物理的手段が必要であり、また、複雑さの増大や高コスト、低解像度、低精度等の多くの制約と欠点がある。
【0007】
したがって、特に、製造及び保守のコストを低減又は最小化するように、かつ/又は、NURDを低減又は除去するように、生体又は組織の効率的な特性評価及び/又は特定を達成するための少なくとも1つの光学デバイス、アセンブリ又はシステムにおける使用のための、少なくとも1つのイメージング(例えばSEE、IVUS、OCT等)の技術、記憶媒体、及び/又は装置若しくはシステムを提供することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【0008】
したがって、本開示の広い目的は、イメージング(例えばSEE、IVUS、OCT(例えば干渉計(例えばスペクトルドメインOCT(SD-OCT)、掃引光源OCT(SS-OCT)、マルチモーダルOCT(MM-OCT)等)等の干渉光学系等を用いる)等)装置及びシステム(例えば、軟性のロータリシャフト又は駆動ケーブルを用いる)と、それと併用される方法並びに記憶媒体を提供することである。また、開示の広い目的は、軟性のロータリシャフト又は駆動ケーブルを用いたOCTデバイス、システム、方法及び記憶媒体を提供することである。
【0009】
また、本開示の広い目的は、血管内超音波検査(IVUS)(又は、その他の血管内イメージング(IVI)モダリティ)、光干渉断層撮影法(OCT)及びスペクトル符号化内視鏡検査(SEE)等を含む低侵襲医用イメージングデバイスの分野に対して、イメージング装置、システム、方法及び記憶媒体を提供することである。本開示の1つ以上の実施形態は、ロータリエンコーダ/センサを利用して、ロータリシャフト又は駆動ケーブルの角度位置を検出する。ロータリエンコーダ又はセンサは、1つ以上の実施形態において、近位駆動モータと遠位イメージングプローブの間に配置されてよい。駆動ケーブルの角度位置のリアルタイムデジタル信号は、画像構成又は再構成のためのイメージングソフトウェアにより(例えば本明細書で論じられる1つ以上の方法によれば、本明細書で論じられる1つ以上のプロセッサを用いて等)、プローブからのスキャンイメージング信号と同時に取得することができる。本明細書で論じられる構成及び技術を用いることにより、再構成画像がNURDによって歪まないように、近位モータ端からロータリエンコーダの位置する場所まで、(再構成画像から)NURDを低減及び/又は除去することができる。
【0010】
1つ以上の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、1つ以上のプロセッサに画像再構成(例えばエンコーダによる)を実行するための方法を実行させるように機能する少なくとも1つのプログラムを格納することができ、該方法は、本明細書で論じられる1つ以上のステップを含むことができる。
【0011】
1つ以上の実施形態では、遠位ロータリシャフト、又はロータリシャフトに取り付けられたイメージングアセンブリの真の回転位置をより精密かつより正確に推定することは、画像再構成についてより正確な情報を提供することによって歪み(例えばNURD)を克服するのに役立ち得る。1つ以上の例では、角度位置又は回転速度のセンサ(光学ロータリエンコーダ等)は、近位駆動モータとイメージングプローブ又はスコープの遠位端との間の、標的に向けられるイメージングビームの始点付近に、配置することができる。画像構成/再構成を走査するために、コンピュータ又はプロセッサにより(例えばイメージングソフトウェアを介して)、ロータリエンコーダから出力されたリアルタイムの回転走査位置データを用いることができる。
【0012】
1つ以上の実施形態では、シャフト(又は駆動ケーブル)のリアルタイムデジタル信号、又は駆動ケーブルの角度位置は、画像の構成又は再構成のために、コンピュータ又はプロセッサによって(例えばイメージングソフトウェアを介して)、プローブ又はスコープからのイメージング信号とともに(例えば同時に)取得することができる。構成画像又は再構成画像から、近位モータとロータリエンコーダの間の駆動ケーブルの部分によって生成されるNURDエラーを除去することができる。1つ以上の実施形態では、2本の駆動ケーブル(又はシャフト)が、それぞれエンコーダの近位側と遠位側に用いられてよい。1つ以上の実施形態では、第1の駆動ケーブルとロータリエンコーダの間と、ロータリエンコーダと第2の駆動ケーブルの間に、接続カプラが用いられてよい。1つ以上の実施形態では、第1の駆動ケーブル、第2の駆動ケーブル及び/又はロータリエンコーダは、独立して使い捨てか又は再利用可能のいずれかであってよい。
【0013】
1つ以上の実施形態では、回転プローブ又はスコープの遠位端付近に1つのロータリエンコーダを用いることができる。エンコーダ又はセンサが統合されるプローブの部分は、プローブ/スコープ外径(OD)の残りの部分(又は残余部分)と等しいか又はそれよりもかなり大きいODを有し、それにより、ロータリエンコーダ又はセンサの統合のために十分な空間を提供することができる。
【0014】
本開示の1つ以上の実施形態によれば、画像再構成を実行するための装置及びシステム、並びに方法及び記憶媒体は、更に、血液や粘液、組織等の生体を特性評価するように機能することができる。
【0015】
1つ以上の実施形態では、イメージングシステムは以下を含んでよい:近位端及び遠位端を有し、標本、物体又は標的とプロービング信号をやり取りするように機能するプローブ;少なくとも1つの駆動ケーブル;及び、少なくとも1つの駆動ケーブルと通信しているか、又は少なくとも1つの駆動ケーブルに取り付けられるロータリエンコーダ又はセンサであって、ロータリエンコーダ又はセンサの第1の側又は遠位側にプローブが配置される、ロータリエンコーダ又はセンサ。プローブと、少なくとも1つの駆動ケーブルと、ロータリエンコーダ又はセンサは、駆動部を用いて回転し、少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の部分又は第1の駆動ケーブルは、ロータリエンコーダ又はセンサの第2の側又は近位側に配置され、また、標本、物体又は標的の画像から非一様回転歪み(NURD)が低減、最小化及び/又は除去されるような長さを有する。
【0016】
1つ以上の実施形態では、プローブのロータリエンコーダ又はセンサは、以下のうちの1つ以上である:(i)光ファイバを含むか、又は光ファイバに接続される;(ii)少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の部分又は第1の駆動ケーブルと、少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の部分又は第2の駆動ケーブルとの間に配置される;(iii)少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の部分又は第1の駆動ケーブルがロータリエンコーダ又はセンサの第2の側又は近位側に配置され、かつ、少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の部分又は第2の駆動ケーブルがロータリエンコーダ又はセンサの第1の側又は遠位側に位置するように、設けられる;(iv)少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の部分又は第2の駆動ケーブルがロータリエンコーダ又はセンサとプローブの間に位置するように、少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の部分又は第1の駆動ケーブルがロータリエンコーダ又はセンサの第2の側又は近位側に配置され、かつ、少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の部分又は第2の駆動ケーブルがロータリエンコーダ又はセンサの第1の側又は遠位側に位置するように、設けられる;(v)少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の部分又は第2の駆動ケーブルの一端に設けられ、少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の部分又は第2の駆動ケーブルの他端にプローブが位置する;(vi)ロータリエンコーダ又はセンサを通って延びる少なくとも1つの駆動ケーブルを有する;及び/又は、(vii)少なくとも1つの駆動ケーブル、少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の部分及び少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の部分、又は、少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の駆動ケーブル及び少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の駆動ケーブルの角度位置を測定するように機能する。
【0017】
1つ以上の実施形態は、第1及び第2の接続カプラを有してよく、第1の接続カプラは、少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の部分又は第1の駆動ケーブルと、ロータリエンコーダ又はセンサとの間に設けられ、第2の接続カプラは、少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の部分又は第2の駆動ケーブルと、ロータリエンコーダ又はセンサとの間に設けられる。1つ以上の実施形態では、少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の駆動ケーブル又は第1の部分と、少なくとも1つの駆動ケーブルの第2の駆動ケーブル又は第2の部分と、ロータリエンコーダ又はセンサとのうちの1つ以上は、独立して使い捨て又は再利用可能であるように機能することができる。
【0018】
1つ以上の実施形態は、プローブと、少なくとも1つの駆動ケーブルと、ロータリエンコーダ又はセンサとを回転させる駆動部を含んでよく、以下のうちの1つ以上である:(i)駆動部は、少なくとも1つの駆動ケーブルの第1の部分又は第1の駆動ケーブルが駆動部とロータリエンコーダ又はセンサの間に配置されるように、設けられる;(ii)少なくとも1つの駆動部の第1の部分又は第1の駆動ケーブルの長さは、駆動部とロータリエンコーダ又はセンサの間の長さである;及び/又は、(iii)駆動部は近位駆動モータである。
【0019】
1つ以上の実施形態では、以下のうちの1つ以上が発生/存在してよい:(i)ロータリエンコーダ又はセンサからのデータ又は信号は、ロータリエンコーダ又はセンサからのリアルタイムの回転又は角度位置のデータを含む;(ii)ロータリエンコーダ又はセンサは、NURDを低減、最小化又は回避/除去するために、プローブの遠位端付近、又は、プローブから所定の長さ又は距離に用いられる;及び/又は、(iii)ロータリエンコーダ又はセンサは、NURDを低減、最小化又は回避/除去するために、プローブの遠位端付近、又は、プローブから所定の長さ又は距離に用いられ、プローブからの所定の長さ又は距離は、プローブの遠位端から約1センチメートルから約50センチメートルまでの範囲である。
【0020】
1つ以上の実施形態は、ロータリエンコーダ又はセンサの位置で少なくとも1つの駆動ケーブルに付加される質量を更に含んでよく、質量は、均一な回転速度を達成し、かつ/又は、質量の位置で回転コンポーネントの回転慣性を改善するようにフライホイールとして機能し、改善された回転慣性は、回転運動を安定させ、回転速度の変動とNURDを低減するように機能する。
【0021】
1つ以上の実施形態では、以下のうちの1つ以上が発生してよい:(i)少なくとも1つの駆動ケーブルは、プローブから用いられるか又はプローブから延びる単一の駆動ケーブルを含み、単一の駆動ケーブルは、ロータリエンコーダ又はセンサのセンタ穴又は中空シャフト内に、かつ/又はセンタ穴又は中空シャフトを通して設けられ、ロータリエンコーダ又はセンサのコードディスク又はホイールに機械的に付着する;及び/又は、(ii)システムは駆動部を更に備え、少なくとも1つの駆動ケーブルは、駆動部とプローブの間に用いられるか又はその間に延びる単一の駆動ケーブルを有し、単一の駆動ケーブルは、単一の駆動ケーブルがロータリエンコーダ又はセンサのコードディスク又はホイールに機械的に付着するように、ロータリエンコーダ又はセンサのセンタ穴又は中空シャフト内に、かつ/又はセンタ穴又は中空シャフトを通して設けられる。単一の駆動ケーブルがプローブを駆動する場合、ロータリエンコーダ又はセンサ又はその一部は、単一の駆動ケーブルと一緒に回転することができる。
【0022】
1つ以上の実施形態は1つ以上のプロセッサを含んでよく、1つ以上のプロセッサは、以下のように機能することができる:(i)ロータリエンコーダ又はセンサのプロービング信号及び/又はデータを取得して、NURDを低減、最小化及び/又は除去し、かつ/又は、(ii)NURDが低減、最小化及び/又は除去された画像を生成又は再構成する。1つ以上のプロセッサは、同時かつ/又はリアルタイムでプロービング信号及び/又はデータを受信し、生成された画像から、又は、画像の生成又は再構成中に、NURDを低減、最小化又は除去することができる。
【0023】
1つ以上の実施形態では、NURDの低減又は最小化は、駆動ケーブル及びプローブを含むイメージングシステムのコンポーネントの長さが、駆動ケーブル、ロータリエンコーダ、任意の第2の駆動ケーブル及びプローブを含む請求項に係るイメージングシステムのコンポーネントの長さと同じである場合に、駆動部に対して近位に、又は駆動部と同じ位置にロータリエンコーダを有するイメージングシステムと比較して、NURDを低減又は最小化することを意味する。1つ以上の実施形態では、イメージングシステムが近位の硬性ケーブル又は管を有する場合、この硬性ケーブル又は管は、硬性部分の長さが比較に含まれないように、イメージングシステムのコンポーネントには含まれない。
【0024】
1つ以上の実施形態では、エンコーダ又はセンサを統合するためのプローブの統合部分は、ロータリエンコーダ又はセンサの統合のために十分な空間が提供されるように、プローブの残りの部分と等しいか又はそれよりも大きい外径(OD)を有してよい。1つ以上の実施形態では、装置又はシステムは、以下のうちの1つ以上を含んでよい:(i)プローブが配置されるシース又はハンドル;及び/又は、(ii)システムの静止部分であって、少なくとも信号源及び1つ以上の信号検出器サブシステムを有する、静止部分。
【0025】
1つ以上の実施形態では、イメージングシステムは、ロータリエンコーダ又はセンサと、信号伝送コネクタを備える近位端と、標本、物体又は標的とプロービング信号をやり取りするように機能する遠位端と、を有するプローブを有してよい。ロータリエンコーダ又はセンサからのデータ、及び/又はプロービング信号は、イメージングシステムにより、標本、物体又は標的の画像を生成するために用いられ、ロータリエンコーダ又はセンサは、非一様回転歪み(NURD)を低減及び/又は除去するために、駆動ケーブルの位置をトレースするように機能する。
【0026】
本開示の1つ以上の実施形態によれば、SEE装置及びシステム並びに方法及び記憶媒体は、定量的な組織情報に基づく操作者の診断決定を支援するために、形態学的画像を提供することに加えて、組織タイプを特性評価するように機能することができる。本開示の1つ以上の実施形態によれば、SEE装置及びシステム並びに方法及び記憶媒体は、組織以外の生体を特性評価するように機能することができる。例えば、特性評価は、血液や粘液等の生体流体のものであってよい。
【0027】
本開示の少なくとも別の態様によれば、使い捨て部品の数を削減又は最小化することにより、また、1つ以上の装置、デバイス、システム及び記憶媒体の使用/製造のコストを削減するための効率的な技術のおかげで、本明細書で論じられる1つ以上の技術を採用して、当該装置、デバイス、システム及び記憶媒体の製造及び保守のうち少なくとも1つのコストを削減することができる。
【0028】
本開示の他の態様によれば、本明細書では、1つ以上の画像再構成技術を用いる(又はそれと併用される)1つ以上の追加のデバイス、1つ以上のシステム、1つ以上の方法及び1つ以上の記憶媒体が論じられる。本開示の更なる特徴は、以下の説明から、かつ添付の図面を参照して、一部は理解可能であり、一部は明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本開示の様々な態様を図示する目的で(同様の数字は同様の要素を示す)、図面には、採用され得る単純化された形態が示されている。しかし、当然のことながら、本開示は、図示されている精確な配置及び手段によって限定されず、又はそれに限定されない。当業者が本明細書の主題を作製及び使用することを支援するために、添付の図面及び図を参照する。
【0030】
図1図1は、本開示の1つ以上の態様に係る、エンコーダと、2本の駆動ケーブルと、1つ又は2つの駆動ケーブルカプラと、画像構成又は再構成技術とを利用し得る装置又はシステムの実施形態を示す図である。
図2図2は、本開示の1つ以上の態様に係る、エンコーダと、1本の駆動ケーブルと、画像構成又は再構成技術とを利用し得る装置又はシステムの実施形態を示す図である。
図3図3は、本開示の1つ以上の態様に係る、エンコーダと、2本の駆動ケーブルと、1つ又は2つの駆動ケーブルカプラと、画像構成又は再構成技術とを利用し得る装置又はシステムの実施形態を示す図である。
図4図4A図4Bは、本開示の1つ以上の態様に係る、異なるセクションに配置されるか、又は異なる長さ又は部分に沿って延びる使い捨て部分を利用することのできる装置又はシステムの少なくとも2つの実施形態を示す図である。
図5図5は、本開示の1つ以上の態様に係る、1つのエンコーダと画像構成又は再構成技術とを利用し得る装置又はシステムの少なくとも1つの実施形態と併用することのできるカテーテルの実施形態の図である。
図6図6は、少なくとも装置又はシステムの実施形態が、本開示の1つ以上の態様に係るエンコーダ又はセンサを使用できることを示す図である。
図7図7は、本開示の1つ以上の態様に係る、光学プローブ用途のエンコーダ又はセンサとともにSEE技術を利用するように機能する装置又はシステムの少なくとも1つの実施形態を示す図である。
図8図8は、本開示の1つ以上の態様に係る、1つのエンコーダ/センサとの併用や、1つ以上の画像構成/再構成技術の実行のため等の、少なくとも1つの装置、システム、方法及び/又は記憶媒体の1つ以上の実施形態と併用することのできるコンピュータの実施形態の概略図である。
図9図9は、本開示の1つ以上の態様に係る、遠位端付近のエンコーダ/センサとの併用や、1つ以上の画像構成/再構成技術の実行のため等の、少なくとも1つの装置、システム、方法及び/又は記憶媒体の1つ以上の実施形態と併用することのできるコンピュータの別の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本明細書では、エンコーダ又はセンサ(例えば遠位端付近のエンコーダ又はセンサ)と併用され、1つ以上の画像構成/再構成技術を実行するための1つ以上のデバイス/装置、光学システム、方法及び記憶媒体が開示される。
【0032】
本明細書では、図1に示される実施形態等を含む、少なくともロータリエンコーダ20と、近位駆動モータMと、プローブ又は遠位イメージングプローブ112(スコープ又はスコープ112とも呼ばれる)とを含む1つ以上のシステム、デバイス、方法及び記憶媒体が提供される。ロータリエンコーダ20は、近位駆動モータMと遠位イメージングプローブ112の間に配置することができる。回転エンコーダ20のコードディスク又はホイール20a(図1~3で最も分かりやすい)は、一方では、駆動ケーブル1(図1の参照符号22)及び駆動ケーブルカプラ1(図1の参照符号23)を介して駆動モータMに接続することができ、他方では、他の駆動ケーブル2(図1の参照符号24)及び駆動ケーブルカプラ2(図1の参照符号25)を介してロータリプローブ112に接続することができる。1つ以上の実施形態では、エンコーダ20はステータ部を含んでよい。エンコーダ20のステータ部は、静止部(1つ以上の実施形態では、ただのシース又はハンドルであり得る)上にあることが好ましい。例えば、回転光学エンコーダは、典型的には、LED光源、光検出器、コードディスク及び信号プロセッサを備えるか又は含む。光源、光検出器及び信号プロセッサ等は、通常、ステータ部を形成するプリント回路板(PCB)に統合される。1つ以上の実施形態では、エンコーダのステータ部は、静止部としてのハンドル内のベアリングの外輪に取り付けることができる。更に、コードディスクは、回転部を構成するように、シャフトに取り付けることができ、駆動ケーブルによって駆動されるベアリングの内輪によって支持することができる。そのような実施形態では、駆動ケーブルカプラ23、25は、駆動ケーブル22、24をそれぞれエンコーダシャフトの両端に取り付けることができる。
【0033】
近位駆動モータMは、軟性駆動ケーブル1(図1の参照符号22)を通してトルクを伝達して、ロータリエンコーダ20のコードディスク20a等の回転部を駆動することができる。同時に、ロータリエンコーダ20のトルクは、プローブ112を駆動して回転させるように、遠位端(例えばプローブ112に接続された駆動ケーブル24の端部)の駆動ケーブル2(図1の参照符号24)に伝達することができる。駆動ケーブル1(図1の参照符号22)の角度位置のリアルタイムデジタル信号は、例えばイメージングソフトウェアを介して(例えば、本明細書で論じられる1つ以上の方法によれば、本明細書で論じられる1つ以上のプロセッサ又はコンピュータ等を用いて)、後ほど更に論じられるプロセッサ又はコンピュータ(例えばコンピュータ2、プロセッサ又はコンピュータ1200、プロセッサ又はコンピュータ1200'、本明細書で論じられるその他のプロセッサ等)によって、プローブ112からのイメージング信号と同時に取得することができる。再構成画像がNURDによって歪まないように、NURD問題は、軟性駆動ケーブル1(図1の参照符号22)及び近位モータMによって引き起こされないように、(再構成画像から)回避又は除去することができる。回転光学エンコーダ以外の別の例は、追跡対象のロータリシャフトに取り付けられたホイールを用いるホール効果磁気エンコーダであり、ホイールは、その外周の周囲をN極とS極で磁化することができる。ベアリングの使用に加えて、1つ以上の実施形態では、ロータリエンコーダの静止部分(PCB等)は、機械的手段によって回転駆動ケーブルのシースに取り付けることができ、回転ディスク又はホイールは、回転駆動ケーブルに機械的に取り付けることができる(例えば1つ又は2つの駆動ケーブルカプラを介して)。
【0034】
図2で最も分かりやすいように、1つ以上の追加の実施形態では、近位駆動モータMと遠位プローブ112の間に単一の駆動ケーブル22を用いることができる。少なくとも1つの実施形態では、駆動ケーブル22は、ロータリエンコーダ20のセンタ穴又は中空シャフト(センタ穴又は中空シャフトを示す図2で最も分かりやすい)を通り、エンコーダのコードディスク若しくはホイール20a及び/又はプローブ112に機械的に付着することが好ましい。この駆動ケーブル22が遠位プローブ112を駆動するとき、1つ以上の実施形態では、エンコーダディスク20aは駆動ケーブル22とともに回転している。1つ以上の実施形態では、NURDを低減、最小化又は回避するために、ロータリエンコーダ20は、プローブ112にできるだけ近い位置に配置されてよい(例えば、所定の位置、プローブ112又はプローブ112の遠位端に関する所定の位置、プローブ112の遠位端からの設定された距離又は長さ、プローブ112の遠位端から数センチメートル、プローブ112の遠位端から約1センチメートル以上から50センチメートルまでの範囲内の任意の場所、等)。この単一の駆動ケーブル22は、ロータリエンコーダディスク20aとイメージングプローブ112の両方にモータ回転を伝達することができる。前述の実施形態を用いて同様に達成されるように、構成又は再構成された画像から、エンコーダ20と駆動モータMの間で生じるか又は引き起こされ得るNURD問題を除去することができる。
【0035】
図3で最も分かりやすいように、1つ以上の実施形態は、その中心にスルーホールをもつ円筒部26を用いることができ、円筒部26は、回転駆動ケーブル、ロータリエンコーダのシャフト、又は駆動ケーブルカプラに機械的に取り付けられる。円筒部26は、この位置での回転コンポーネントの回転慣性を改善するために、駆動ケーブル及びロータリエンコーダディスク20aに一定量の付加質量を提供して、「フライホイール」として機能することが好ましい(例えば、回転エネルギーを保存するように機械的に設計されたデバイス、その慣性モーメントによって回転速度の変化に抵抗できるデバイス、その慣性モーメントによって所定又は所望の回転速度を達成できるデバイス、等)。1つ以上の実施形態では、フライホイールとして機能する円筒部26は、ロータリエンコーダ又はセンサ20のいずれかの側(例えば近位側、遠位側等)に設けることができる。1つ以上の実施形態では、部分26は、円筒形以外の異なる形状(例えば半円、卵形、その他の形状等)を有してよい。質量コンポーネント又は円筒部26は、駆動トルク、製品設計及び他の要件に応じて所望の回転慣性を達成するように最適化された質量及び寸法を有する所望の材料を使用することによって(又は、該材料から)作製されてよい。この質量コンポーネント又は円筒部26を用いることにより、改善された回転慣性は、回転運動を安定させ、回転速度の変動とNURDのイメージングを低減するのに役立つ可能性がある。
【0036】
図4A図4Bに示されるように、1つ以上の実施形態は、2本の駆動ケーブル22、24と、2本の駆動ケーブル22、24の間のロータリエンコーダ20とともに、イメージングデバイスの異なる使い捨て部分(例えば、図4Aの使い捨て部分40、図4Bの使い捨て部分40'等)を用いることができる。駆動ケーブル2(図4A図4Bに示される参照符号24)は、図4A~4Bに示されるように、駆動ケーブルカプラ2(参照符号25)によってロータリエンコーダ20に接続することができる。イメージングデバイスの遠位部分は、カプラ2(参照符号25)をロータリエンコーダ20(例えば図4Aを参照)から接続解除することによって廃棄することができ、デバイスの他の部分(又は他の所定の部分、又はその組合せ)は再利用可能とすることができる。少なくとも1つの実施形態の例として、駆動ケーブル1(参照符号22)、エンコーダ20、駆動ケーブル2(参照符号24)、カプラ23及び25、プローブ又はスコープ112(例えば図4Bを参照)等、モータMと遠位端(例えばプローブ又はスコープ112が位置する場所)の間のコンポーネントのうち1つ、1つ以上又は全部は、使い捨てであってよい。
【0037】
イメージングプローブ112の遠位端付近にロータリエンコーダ20を用いることにより、1つ以上の実施形態では、駆動ケーブル(例えば駆動ケーブル22、駆動ケーブル24、駆動ケーブル22、24の両方等)の角度位置は、プローブ112からのイメージング信号とともにリアルタイムで取得することができる。前述したように、さもなければ近位端(例えば、モータMが位置する場所、モータM付近、モータMに接続された駆動部22の端部付近又は端部、等)からロータリエンコーダ20の位置する場所までで生じ得るNURD問題は除去又は回避することができ、構成又は再構成された画像は、そのような歪みを回避することができる。
【0038】
駆動ケーブルの角度位置のためのロータリエンコーダ又はセンサ20は、プローブ112の先端内に配置されてもよいし、該先端を用いて配置されてもよいし、或いは、該先端から特定の距離(又は所定の距離)に配置されてもよい。そのような配置により、長い回転駆動経路によるNURDの大部分を除去することができるが、同時に、そのような構成により、プローブ112の遠位先端内にエンコーダ/センサ20を設置することに関連する空間が回避される。当該構成により、位置決め信号に高解像度、低コスト、かつ複雑さの少ないエンコーダを使用するという利点が提供される。
【0039】
1つ以上の実施形態では、ロータリエンコーダ20及び/又は質量若しくは円筒コンポーネント26からの高い回転慣性により、プローブ112の回転の均一性を改善することができ、更に、NURDのイメージングを低減することができる。
【0040】
2本の独立した駆動ケーブル1、2(例えばそれぞれ駆動ケーブル22と駆動ケーブル24)は、コスト削減のために、異なる使い捨て部分の柔軟性を提供することができる。
【0041】
トルク及び軸力の伝達用途では、ドライブシャフトは通常、回転支持と安全性を提供し、シャフトの軸方向の動きを容易にするために、固定のぴったりと合う非回転シースに囲まれている。このようなシースは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の低摩擦材料でできているか、又は内部が裏打ちされていることが好ましい。1つ以上の実施形態では、そのようなシースが用いられてよい。
【0042】
1つ以上の実施形態では、プローブ及び/又はスコープ(例えば図1図4Bに図示されるようなプローブ及び/又はスコープ等)は、シース121、コイル122、プロテクタ123及び光学プローブ124を含むカテーテル112(例えば図5に示される)の実施形態であり得る。カテーテル112は、前述のようにプローブインタフェースユニット(PIU)に(又は患者インタフェースユニットに)接続されて、プルバックによってコイル122をスピンさせることができる(例えば、少なくとも1つの実施形態は、プルバックによってコイル122をスピンさせるように機能する)。コイル122は、その近位端から遠位端へ(例えば前述した近位駆動モータ等のモータを介して、又はそれによって)トルクを送達する。1つ以上の実施形態では、評価されている生体器官、サンプル又は物質(血管や心臓等の中空器官等)の全方向ビューを見るために光学プローブ124の遠位端もスピンするように、コイル122は光学プローブ124とともに/光学プローブ124に固定される。例えば、光ファイバのカテーテル及び内視鏡は、アクセスするのが困難な内臓器官(血管内画像や消化管、その他の狭域等)へのアクセスを提供するために、OCT干渉計のサンプルアームに存在してよく、或いはSEE装置/システムのプローブ/カテーテルに存在してよい。カテーテル112又は内視鏡の内部の光学プローブ124を通る光のビームが関心表面にわたって回転すると、1つ以上のサンプルの断面画像が得られる。3次元データを取得するために、光学プローブ124は、回転スピン中に長手方向に同時に並進されて、らせん状のスキャンパターンをもたらす。この並進は、プローブ124の先端を近位端に向かって引き戻すことによって行うことができるので、プルバックと呼ばれる。後ほど更に論じられるように、1つ以上の実施形態では、スコープ又はプローブは、図7に示されるプローブ112と同じか又は類似である構造等の、異なる構造を有してよい。
【0043】
図6に示されるように、装置又はシステムの少なくとも1つの実施形態は、本開示の1つ以上の態様に係るエンコーダ又はセンサを用いることができる。例えば、医用デバイス1、105、5等は、本明細書で論じられるエンコーダ若しくはセンサ装置又はシステムのうちの1つ以上と併用することができる。例えば、システム2は、画像スキャナ5と通信して、医用イメージング手順(例えば、針誘導の計画及び/又は実施の手順、SEE手順、OCT手順、IVUS手順等)に用いる情報(ベッドの配置やスライス位置等)を要求することができ、臨床医が患者のスキャンを介して情報を得るために画像スキャナ5を使用すると、画像スキャナ5は、要求された情報を画像とともにシステム2に送信することができる。別の例として、システム2は、誘導デバイス(ロケータデバイスとも呼ばれる)105(患者装着型デバイスであってよく、図示のように回転して、病変や腫瘍等の生体の位置を見つけるのに役立ち得る画像-平面ローカライザ等)と通信し、誘導デバイスと併用されてよい。図1図5に示される前述の実施形態は、医療処置の実施時に患者からの情報を取得するために、システム10、コンピュータ又はシステム2、医用デバイス1、デバイス105、スキャナ5等に採用されてよく、或いはそれらと併用されてよい。システム2は更に、医療処置の計画及び/又は実施を容易にして支援するために、PACS4と通信して、患者の画像を送受信することができる。計画が作成されると、臨床医は、医用デバイス(例えば、本明細書で論じられるエンコーダ又はセンサの技術を用いた医用イメージングデバイス、本明細書で論じられるエンコーダ又はセンサの技術を用いた生検デバイス、本明細書のエンコーダ又はセンサの技術を用いたアブレーションデバイス、本明細書のエンコーダ又はセンサの技術を用いたOCTデバイス、本明細書のエンコーダ又はセンサの技術を用いたSEEデバイス、本明細書のエンコーダ又はセンサの技術を用いたIVUSデバイス等)1とともに、システム2を用いて、図表又は計画(例えば針誘導用、アブレーション用、生検用、イメージング用、医療処置用等)を調べて、医療処置(例えばアブレーション、生検、イメージング等)を受ける標的となる生体の形状及び/又はサイズを理解することができる。医用デバイス1、システム2、誘導デバイス105、PACS4及びスキャンデバイス5の各々は、直接(通信ネットワークを介して)や間接(他のデバイス1、105又は5等のうちの1つ以上を介して;PACS4及びシステム2のうち1つ以上を介して;臨床医のインタラクションを介して、等)を含む、当業者に既知の任意の方法で通信することができる。本明細書で論じられる1つ以上の実施形態では、誘導デバイス105は、医用デバイス1、システム2、PACS4及びスキャンデバイス5のうちの1つ以上と無線で通信することができる。好ましくは、1つ以上の実施形態では、誘導デバイス105は、少なくともシステム2、又は誘導デバイス105と相互作用するように機能するその他のプロセッサと無線で通信して、本明細書で論じられる手順を実行する。
【0044】
装置又はシステムの1つ以上の実施形態の例は、本明細書で論じられるエンコーダ又はセンサの特徴を用いることができる。少なくとも1つの非限定的かつ非網羅的な実施形態の例として、図7は、本開示の1つ以上の態様に係る、光学プローブ用途のエンコーダ及び/又はセンサとともにSEE技術を利用するように機能する(“SEE”)システム100(本明細書では「システム100」とも呼ばれる)を示す。図7に示されるように、白色光源101から発せられた光は、少なくとも1つの照明光伝送ファイバ104及び/又は108によって伝送され、回転接合部(以下、RJ)106を介してプローブ部分112(本明細書では「プローブ部112」又は「プローブ112」とも呼ばれる)に入射し(例えば、少なくとも1つのファイバ104及び/又は108は、RJ106を通ってプローブ部分112まで延びてよい)、かつ/又は、ロータリエンコーダ又はセンサ33、36を介してプローブ部分(例えばプローブ部分112)に入射することができる(1つ以上の実施形態では、ロータリエンコーダ又はセンサ33、36は、ロータリエンコーダ又はセンサ20の多くの非網羅的かつ非限定的な実施形態の例に示されるのと同じか類似の特徴を有してよいので、エンコーダ又はセンサ20の前述の特徴は、図7に関しては省略する)。追加又は代替として、白色光源101から発せられた光は、少なくとも1つの照明光伝送ファイバ104、108によって伝送されてよく、例えば、図7に示されるような偏向又は被偏向部117を介して、かつRJ106を介して、プローブ112に入射する。1つ以上の実施形態(例えば、少なくとも米国特許出願第16/184,832号(2018年11月8日出願、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)で論じられるものを参照)では、光ファイバ108(例えば第1の静止ファイバ)の全長は、偏向又は被偏向部117から延び、RJ106の一方に接続し、異なる光ファイバ108(例えば、RJ106から異なる光ファイバ108へ結合された光を受けるように機能し、少なくとも1つのエンコーダ又はセンサ(及び/又はそのコンポーネント)33、36とともに回転するように機能する;その位置は、図7の破線ボックスによって図示されている;プローブ112等)の全長は、RJ106の他方から、少なくとも1つのエンコーダ又はセンサ33、36を通ってプローブ112まで延びてよい。プローブ112の1つ以上の実施形態では、白色光ビームは、屈折率勾配型レンズ(以下、GRINレンズ)109を介してスペーサ111に入射する。回折格子(以下、回折素子)107は、スペーサ111の先端部分に設けられ(例えば、GRINレンズ109と回折格子107は、スペーサ111の反対側に位置する)、白色光ビームがこの回折素子107に入射すると、標的(例えば物体、標本、被写体、患者等)116上でスペクトル系列114が形成される。1つ以上の実施形態では、プローブ112はスペーサ111を含まなくてよく、GRINレンズ109は、標的116上でスペクトル系列114が形成可能となるように、回折素子107に接続されてよい。スペクトル系列114からの反射光(例えば、標的116上で形成され反射されたスペクトル系列114からの光;標的116によって反射された光;等)は、検出ファイバ又はケーブル118によって取り込まれる。図7には1本の検出ファイバ118が示されているが、複数の検出ファイバを用いることができる。1つ以上の実施形態では、検出ファイバ118は、プローブ112の端部(例えばプローブ112の遠位端115)まで、かつ/又は、該端部付近に延びてよい。例えば、図7のシステム100では、検出ファイバ118は、RJ106から、又はRJ106を通り、プローブ112を通り、プローブ112の端部までかつ/又は端部付近に(例えば、プローブ112の端部115に隣接して、プローブ112の端部115の周囲に、標的116に最も近いプローブ112の端部115付近に、等)延びる検出ファイバ部分(図7のプローブ112を通って延びるファイバ118を参照)を有してよい。検出ファイバ118によって取り込まれた光は、スペクトル成分に分けられ、検出ファイバ118の出口側に設けられた少なくとも1つの検出器(分光計120(及び/又は本明細書で論じられるその1つ以上のコンポーネント)等)によって検出される。1つ以上の実施形態では、検出ファイバ118のうち反射光を取り込む端部は、回折格子107、スペーサ111の端部、プローブ112の端部115等のうちの少なくとも1つに設けられてよく、又は、該少なくとも1つの付近に位置してよい。追加又は代替として、反射光は、プローブ112、GRINレンズ109、回転接合部106等のうちの少なくとも1つを通ることができ、反射光は、偏向又は被偏向部117(後述する)を介して、分光計120まで通過することができる。図7に示されるように、RJ106からプローブ112まで延びる部分が、プローブ112の長手方向に延びる回転軸を中心に回転すると、スペクトル系列114は、スペクトル系列114に直行する方向に移動し、2次元方向の反射率情報を得ることができる。これらの情報(例えば、2次元方向の反射率情報)を配列することにより、2次元画像を得ることが可能となる。1つ以上の実施形態では、回転接合部106とともに、又は回転接合部106の代わりに、ロータリエンコーダ又はセンサを用いることができる。
【0045】
好ましくは、偏向又は被偏向部117を含む1つ以上の実施形態(図7で最も分かりやすい)では、被偏向部117は、光源101からの光をプローブ112へ偏向し、次いで、プローブ112から受け取った光を少なくとも1つの検出器(例えば分光計120、分光計の1つ以上のコンポーネント、別のタイプの検出器等)に向けて送るように機能する。1つ以上の実施形態では、被偏向部(例えば図7に示されるシステム100の被偏向部117)は、本明細書に記載されるように機能する1つ以上の干渉計又は光学干渉系(サーキュレータ、ビームスプリッタ、アイソレータ、カプラ(例えば融着ファイバカプラ)、穴を有する部分切断ミラー、タップを有する部分切断ミラー等)を含んでよく、又は備えてよい。1つ以上の実施形態では、干渉計又は光学干渉系は、システム100(又は本明細書で論じられるその他のシステム)の1つ以上のコンポーネント(例えば光源101、被偏向部117、回転接合部106、ロータリエンコーダ若しくはセンサ33、36、及び/又はプローブ112(及び/又はその1つ以上のコンポーネント)等のうち1つ以上)を含んでよい。
【0046】
このような配置、構成、デバイス又はシステムに限定されないが、本明細書で論じられる方法の1つ以上の実施形態は、例えばシステム100(図7を参照)等の前述のSEEプローブと併用することができる。1つ以上の実施形態では、1人のユーザが、本明細書で論じられる方法を実行することができる。1つ以上の実施形態では、1人以上のユーザが、本明細書で論じられる方法を実行することができる。
【0047】
デバイス及び/又はシステム(システム2、システム10、システム100等)は、広帯域光源101(システム100に関する図7で最も分かりやすい)を含んでよく、又は広帯域光源101に接続されてよい。広帯域光源101は、複数の光源を含んでもよいし、単一の光源であってもよい。広帯域光源101は、レーザ、有機発光ダイオード(OLED)、発光ダイオード(LED)、ハロゲンランプ、白熱灯、レーザによって励起される超連続光源、及び/又は蛍光灯のうちの1つ以上を含んでよい。広帯域光源101は、更に分散されて空間情報のスペクトル符号化に用いられる光を提供できる光を提供する任意の光源であってよい。広帯域光源101は、装置及び/若しくはシステム100、又は本明細書で論じられるその他の実施形態の他のコンポーネントに、ファイバ結合されてもよいし、又は自由空間結合されてもよい。
【0048】
図7で最も分かりやすいように、システム100(又は、本明細書で論じられる他の装置若しくはシステム)は、回転接合部106を含んでよい(例えば、システム2、システム10、図1図7又は本明細書で論じられる他の図のシステム等、本明細書で論じられるシステムを参照)。光源101と回転接合部106(及び/又はロータリエンコーダ又はセンサ33、36)の間の接続は、自由空間結合であってもよいし、或いは、ファイバ104及び/又は導波路/ファイバ108を介したファイバ結合であってもよい。回転接合部106(及び/又はロータリエンコーダ若しくはセンサ33、36)は、回転結合を介して照明光のみを供給することができ、或いは、照明光、電力及び/又は感覚信号線のうちの1つ以上を供給することができる。1つ以上の実施形態では、駆動モータMは、RJ106に位置してもよいし、或いはRJ106とともに設けられてもよく、モータ、RJ106及び光源101は、コンソール又はシステムの内部に設けられてよい。駆動ケーブル22(例えば長い駆動ケーブル)は、RJ106/モータMとエンコーダ又はセンサ(例えばエンコーダ又はセンサ33、36;エンコーダ又はセンサ20;等)の間に配置されてよい。1つ以上の実施形態では、モータM及び駆動ケーブル22は、RJ106とエンコーダ(例えばエンコーダ又はセンサ33、36;エンコーダ又はセンサ20;等)の間に位置してよい。
【0049】
図7で最も分かりやすいように、回転接合部106は、第1の導波路108に光を結合することができる。少なくとも1つの実施形態では、第1の導波路108は、シングルモードファイバ、マルチモードファイバ、又は偏波保持ファイバである。図1図4Bに示されるように、ロータリエンコーダ又はセンサ(例えば図7に図示されるエンコーダ及び/又はセンサ33、36)は、駆動ケーブル1(例えば図1の参照符号22)、駆動ケーブル2(例えば図1の参照符号24)及び/又はプローブ(例えば本明細書で論じられるプローブ112の実施形態の例)とともに回転又はスピンすることができる。
【0050】
1つ以上の実施形態では、第1の導波路108は、例えばプローブ112(本明細書では、イメージャ、イメージングデバイス若しくはシステム、並びに/又は、光学装置及び/若しくはシステムとも呼ばれる)等、イメージャ又はイメージングデバイスとして機能する光学装置及び/又はシステムに結合することができる。光学装置及び/又はシステム(又はイメージャ)、或いはプローブ112は、第1の導波路108からの光を屈折、反射及び分散して、サンプル、物体又は患者116(例えば、患者の所定のエリア、標的内及び/又は標的上の所定のエリア、患者を通る、標的を通る、等)上で、照明光114の少なくとも1つの線を形成する1つ以上の光学コンポーネントを含んでよい(例えば、追加又は代替として、1つ以上の実施形態では、装置又はシステム(例えばSEEシステム、OCTシステム、IVUSシステム等)のイメージングデバイス又はプローブ112は、例えばスペクトルの3つの波長範囲(赤(R)、緑(G)、青(B)等の色)等から複数の照明線を形成することができ、複数の照明線(例えば3つの照明線)を、標的、物体、サンプル又は患者116の同じ又は実質的に同じ位置に重ねることができる)。ある実施形態では、照明光114の線は、照明光が光学装置及び/又はシステム(或いは、イメージャ、イメージングデバイス又はプローブ)112を出るときの波長範囲の焦点を結ぶ線であり、波長範囲は光源101によって決まる。別の実施形態では、分光計120は、特定の関心波長からの情報のみを用いることにより、波長範囲を更に限定することができる。別の実施形態では、照明光114の線は、分光計120によって検出される波長の範囲について、照明光が標的、サンプル、物体又は患者116の表面と交わるときに照明光によって形成される線である。別の実施形態では、照明光114の線は、検出光学系によって決定された特定の像面(image plane)上に形成される波長範囲の照明光の線である。1つ以上の実施形態では、画像線上の一部の点のみに焦点が合っている場合があり、画像線上の他の点には焦点が合っていない場合がある。照明光114の線は、直線であっても曲線であってもよい。
【0051】
代替の実施形態では、光がサンプル、物体又は患者116上に集束されるが、光が回折格子等の分散光学素子で実質的にコリメートされるように、光学装置及び/又はシステム(或いは、イメージャ又はイメージングデバイス)112は、導波路108からの光を部分的にコリメートすることができる。
【0052】
装置(システム2、10、100、本明細書で論じられるその他の装置/システム等)は、検出導波路118を含んでよい。検出導波路118は、マルチモードファイバ、複数のマルチモードファイバ、ファイバ束、ファイバテーパ、又は何らかの他の導波路であってよい。1つ以上の実施形態では、好ましくは、検出導波路118は、複数の検出ファイバ(例えば、45本のファイバ、60本のファイバ、45~60本の範囲のファイバ、45本より少ないファイバ、60本より多いファイバ等)を備える。検出導波路118の複数の検出ファイバは、間隔を置いて配置され、イメージングデバイス又はプローブ112の周辺(例えば、周辺の内側、周辺の境界の周り、等)の周りに配置されてよい。検出導波路118は、光学装置及び/又はシステム(或いは、イメージャ又はイメージングデバイス、又はプローブ)112からの光によって照明された標的、サンプル、物体及び/又は患者116からの光を集める。検出導波路118によって集められた光は、反射光、散乱光及び/又は蛍光光であり得る。一実施形態において、検出導波路118は、光学装置及び/又はシステム(或いはプローブ)112の分散素子の前又は後に配置することができる。一実施形態において、検出導波路118は、光学装置及び/又はシステム(或いはプローブ)112の分散素子によって覆うことができ、この場合、分散素子は波長-角度フィルタとして機能することができる。別の実施形態では、検出導波路118は、光学装置及び/又はシステム、イメージャ、或いはイメージングデバイス112の分散素子に覆われない。検出導波路118は、標的、サンプル、物体及び/又は患者116からの検出光を、分光計120へ誘導する。
【0053】
分光計120は、光を分散し、検出光を検出導波路118から1つ以上の検出器へ誘導する1つ以上の光学コンポーネントを含んでよい。1つ以上の検出器は、線形アレイ、電荷結合素子(CCD)、複数のフォトダイオード、又は光を電気信号に変換する他の何らかの方法であってよい。分光計120は、プリズム、回折格子又はグリズム等の1つ以上の分散コンポーネントを含んでよい。分光計120は、分光計120が標的、サンプル、物体及び/又は患者116からの検出光の強度及び波長を測定することを可能にする光学系及び光電子コンポーネントを含んでよい。分光計120は、アナログ・デジタル変換器(ADC)を含んでよい。分離された照明光(例えば照明光114)は、回折格子107の表面から発せられて物体を照明し、物体からの反射光(戻り光)は、回折格子107を再び通り、検出ファイバ(DF)118によって分光計120へ送られる。一部の実施形態では、物体(例えば物体116)からの反射光(戻り光)は、始めに回折格子107を通過することなく、検出ファイバ(DF)118によって分光計120へ送られる。
【0054】
分光計120は、デジタル信号又はアナログ信号をプロセッサ又はコンピュータ(画像プロセッサ、プロセッサ又はコンピュータ1200、1200'(例えば図7及び図8図9を参照)、それらの組合せ等)に送信することができる。画像プロセッサは、専用の画像プロセッサであってもよいし、画像を処理するように構成された汎用プロセッサであってもよい。少なくとも1つの実施形態では、コンピュータ1200,1200'を、画像プロセッサの代わりに、又は画像プロセッサに加えて用いることができる。代替の実施形態では、画像プロセッサは、ADCを含み、分光計120からアナログ信号を受信することができる。画像プロセッサは、CPU、DSP、FPGA、ASIC又は何らかの他の処理回路のうちの1つ以上を含んでよい。画像プロセッサは、画像、データ及び命令を格納するためのメモリを含んでよい。画像プロセッサは、分光計120によって提供される情報に基づいて、1つ以上の画像を生成することができる。本明細書で論じられるコンピュータ又はプロセッサ(システム2、コンピュータ1200、コンピュータ1200'、画像プロセッサ等)は、本明細書で更に後述される1つ以上のコンポーネントを含んでもよい(例えば図8図9を参照)。
【0055】
装置及び/又はシステム(システム2、10、100等)の1つ以上のコンポーネントは、回転接合部106(及び/又は少なくとも1つのエンコーダ若しくはセンサ33、36)を介して回転することができ、又は、照明光114の線を走査して照明光の2Dアレイを作成するように振動することができる。2D画像は、標的、サンプル、物体及び/又は患者116にわたって、光学装置及び/若しくはシステム、イメージャ又はイメージングデバイス(或いはプローブ)112からのスペクトル符号化線を走査することによって、形成することができる。装置及び/又はシステム(システム2、10、100等)は、検出ファイバ118からの光を分光計120に結合する追加の回転接合部を含んでよい。或いは、分光計120又は分光計120の一部は、ファイバ118とともに回転することができる。代替の実施形態では、回転接合部106は存在せず、光源はファイバ108とともに回転する。代替の実施形態は、光学システム又はイメージャ(或いはプローブ)112の分散素子の後に光学コンポーネント(ミラー)を含んでよく、これは、回転するとともに、2D画像を作成するために直線状に、又は、トロイダル画像を作成するように円の円周方向に、照明光114のスペクトル符号化線に実質的に垂直に、標的、サンプル、物体及び/又は患者116にわたって照明光のスペクトル符号化線を走査する。実質的に、本開示の1つ以上の実施形態の文脈では、装置及び/若しくはシステム(システム100や、本明細書で論じられるその他のシステム等)並びに/又は本明細書で論じられるその他のシステムの位置合せ及び/又は検出の許容範囲内の手段を、利用又は説明することができる。代替の実施形態では、回転接合部106は存在せず、光学装置及び/又はシステム、又はイメージャ(或いはプローブ)112の照明端は、照明線に垂直な方向に走査又は振動される。少なくとも1つのエンコーダ又はセンサ33、36は、少なくとも図7に図示されるように、RJ106(又はRJ106の代わりに)とプローブ112の間に配置されてよい。
【0056】
1つ以上の代替の実施形態では、それぞれ図7に示されるように、光学装置及び/又はシステム(或いはプローブ)112に分散素子107(すなわち回折格子)を用いることができる。1つ以上の実施形態(図7で最も分かりやすい)では、照明光ファイバ又は第1の導波路108の端部のコアから発せられた光は、屈折率分布レンズ(以下、「屈折率勾配(GRIN)レンズ」とも呼ばれる)109を介してスペーサ111に入ることができる。回折格子107は、図7に示されるようにスペーサ111の先端部分に形成され、スペクトル系列114は、回折格子107に入る(例えば白色光の)光束により、標的、被写体、物体又はサンプル116上に形成される。図7は、分光計と偏向又は被偏向部117とを含む装置及び/又はシステム100の実施形態を示し、回転接合部106(及び/又はエンコーダ及び/又はセンサ33、36)並びに/又は光学装置及び/若しくはシステム(或いはプローブ)112に光源101を接続するケーブル若しくはファイバ104及び/又はケーブル若しくはファイバ108と、回転接合部106(及び/又はエンコーダ及び/又はセンサ33、36)並びに/又は光学装置及び/若しくはシステム若しくはイメージャ(或いはプローブ)112に分光計120を接続するケーブル又はファイバ118は、被偏向部117(後ほど更に論じる)を通り、被偏向部117を介して接続される。
【0057】
少なくとも1つの実施形態では、コンソール又はコンピュータ1200、1200'は、運動制御ユニット(MCU)又はモータ140を介してRJ106(かつ/又は、エンコーダ及び/若しくはセンサ33、36)の動きを制御するように機能し、分光計120の検出器から強度データを取得し、スキャン画像を表示する(例えば図1図3図6図7及び図8のいずれかのコンソール又はコンピュータ2、1200、及び/又は、後ほど更に論じられる図9のコンソール1200'等に示されるディスプレイ、スクリーン又はモニタ1209等のモニタ又はスクリーンに)。1つ以上の実施形態では、MCU又はモータ140は、RJ106のモータ及び/又はRJ106(かつ/又は、エンコーダ及び/若しくはセンサ33、36)の速度を変更するように機能する。モータは、速度を制御して位置の精度を高めるために、ステッピング又はDCサーボモータであってよい。1つ以上の実施形態では、偏向又は被偏向部117は、以下のうちの少なくとも1つであってよい:光源からの光を干渉光学系へ偏向し、次いで干渉光学系から受け取った光を少なくとも1つの検出器に向けて送るように機能するコンポーネント;1つ以上の干渉計と、サーキュレータと、ビームスプリッタと、アイソレータと、カプラと、融着ファイバカプラと、穴を有する部分切断ミラーと、タップを有する部分切断ミラーとのうちの少なくとも1つを含む偏向又は被偏向部;等。1つ以上の他の実施形態では、回転接合部106は、接触型回転接合部、レンズレス回転接合部、レンズベース回転接合部、又は当業者に既知の他の回転接合部のうち少なくとも1つであってよい。回転接合部は、1チャネル回転接合部又は2チャネル回転接合部であってよい。1つ以上の実施形態では、SEEプローブの照明部は、SEEグプローブの検出部から分離することができる。例えば、1つ以上の用途では、プローブは、照明ファイバ108(例えばシングルモードファイバ、GRINレンズ、スペーサ、スペーサの研磨面の回折格子等)を含む照明アセンブリを指す場合がある。1つ以上の実施形態では、スコープは、例えば、駆動ケーブル、シース及びシース周りの検出ファイバ(例えばマルチモードファイバ(MMF))によって囲まれ保護され得る照明部を指すことがある。回折格子カバレッジは、1つ以上の用途について検出ファイバ(例えばMMF)では任意である。照明部は、回転継手に接続されてもよく、ビデオレートで連続的に回転してもよい。1つ以上の実施形態では、検出部は、検出ファイバ118、分光計120、コンピュータ1200、コンピュータ1200'等のうちの1つ以上を含んでよい。検出ファイバ(検出ファイバ118等)は照明ファイバ(IF108等)を囲んでよく、検出ファイバは、回折格子(回折格子107等)によって覆われてもよいし、覆われなくてもよい。
【0058】
ある実施形態では、第1の導波路108はシングルモードファイバであってよい。代替の実施形態では、第1の導波路108は、マルチモードファイバ又はダブルクラッドファイバであってよい。ある実施形態では、第2の導波路118は、マルチモードファイバ、シングルモードファイバ、又はファイバ束であってよい。
【0059】
代替の実施形態では、第1の導波路108は、ダブルクラッドファイバのインナーコアであってよく、第2の導波路118は、ダブルクラッドファイバのインナーコアとアウタークラッドの間にあってよい。ダブルクラッドファイバを用いる場合、代替の実施形態は、照明光をインナーコアへ誘導するための光カプラを含んでよく、光カプラは、外側導波路からの検出光を受け取ることもでき、検出光は次いで分光計120へ誘導される。
【0060】
1つ以上の実施形態では、SEEプローブは、照明ファイバ104及び/又は108と、回折格子107及び検出ファイバ118とを含んでよく、照明ファイバ104及び/又は108と回折格子107及び検出ファイバ118は、挿入による回転運動と外部応力に対するSEEプローブの堅牢性を高めるために、金属又はプラスチックの管に収容されてよい。SEEプローブは更に、プローブの遠位端にレンズを含んでよく、これは、回折格子107(図示なし)の後に、又は回折格子107と照明ファイバ108の間に(例えば図7に示され後ほど更に論じられるレンズ又はプリズム109を参照)、又は回折格子107と検出ファイバ118の間に、配置されてよい。1つ以上の実施形態では、SEEプローブは、近位側でモータ又はMCU140に組み込まれ、これにより、SEEプローブは、例えば周期的な弧の動きで、水平方向に走査することができる。1つ以上の実施形態では、モータ140は、例えば円周方向の観察を達成するために、回転モータであってよい。一部の実施形態では、システム2、10、100、又は本明細書で論じられるその他のシステムは、照明ファイバ108、又は照明ファイバ108及び検出ファイバ118を回転させるように構成された1つ以上の回転接合部(図示なし)(及び/又は、1つ以上のエンコーダ及び/又はセンサ)を含んでよい。少なくとも1つの実施形態では、検出ファイバ118は、回折格子を含む分光計120と、分光計120の少なくとも1つの検出器とに結合されてよい。1つ以上の実施形態では、駆動ケーブル1と駆動ケーブル2のうちの1つ以上は、プローブ(プローブ112等)に光を渡すために、本明細書で論じられる照明ファイバ及び/又は検出ファイバのうちの1つ以上を含んでよい。
【0061】
本明細書で論じられるシステムのうちいずれかの1つ以上のコンポーネントの出力は、例えばフォトダイオード、光電子増倍管(PMT)、ラインスキャンカメラ又はマルチアレイカメラ等の、少なくとも1つの検出器及び/又は分光計120によって取得することができる。システム100及び/又はその分光計の出力から得られる電気アナログ信号は、デジタル信号に変換されて、コンピュータ1200、1200'等のコンピュータによって解析される。1つ以上の実施形態では、光源101は、放射線源、又は広帯域の波長で放射される広帯域光源であってよい。1つ以上の実施形態では、ソフトウェア及び電子機器を含むフーリエ解析器を用いて、電気アナログ信号を光スペクトルに変換することができる。一部の実施形態では、少なくとも1つの検出器及び/又は分光計120は、3つの異なる帯域の光を検出するように構成された3つの検出器を含む。更に他の実施形態では、分光計120は、3つの異なる光のバンド(例えば赤、緑、青)から3つの2D画像を生成するように構成され、これら3つの2D画像は、色情報をもつ単一の画像を形成するように組み合せることができる。更に他の実施形態では、複数の分光計120を用いて、3つの異なる光のバンドから異なる2D画像を生成することができる。
【0062】
本開示の少なくとも1つの態様によれば、前述のように、本明細書では、イメージング装置又はシステムを用いる場合に組織特性評価を実行するための1つ以上の方法が提供される。少なくとも1つの実施形態として、SEEシステムを用いて組織を特性評価する方法は、以下のうちの1つ以上を含むことができる:(i)オブジェクト情報を設定すること;(ii)1つ以上のイメージング条件を指定すること;(iii)イメージングを開始すること;(iv)強度を調整してSEE画像を構成すること;(v)組織タイプを決定すること;(vi)スキャンされた組織画像の中央(又は他の所定の位置)に組織タイプを表示すること;及び、(vii)関心領域(ROI)を変更するかどうかを決定すること;(viii)前のステップで“Yes”の場合、次いで画像の中心に向けて測定位置を調整し、次いで検証を終了するかどうかを決定すること;“No”である場合、前のステップを繰り返し、“Yes”の場合、プロセスを終了する、又は、ROIを変更するかどうかを決定する前のステップで“No”の場合、スキャンされた組織画像及び組織タイプの表示を続け、ROIを変更するかどうかを決定するステップを繰り返す。少なくとも別の実施形態として、方法は、遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成を実行するための1つ以上のステップを含んでよい。少なくとも1つの実施形態の例として、方法は、以下のイメージング制御ステップを含んでよい(又は、米国特許出願第62/634,011号(2018年2月22日出願;その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)で論じられるその他のカテーテル方法又は構造、及び/又は、米国特許出願第15/955,574号(2018年4月17日出願;その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に開示されるその他の流体の詳細)。例えば、少なくとも1つの実施形態では、被写体(患者等)にカテーテルシースが挿入される。カテーテルシースは、前述したように構成することができ、近位部分及び遠位部分を有する細長い部材として特徴付けることができる。細長い部材の中には、回転可能な駆動ケーブルを設けることができる。駆動ケーブルは、トルクを加えることのできる機構に接続することができ、アセンブリに機械的に結合することができる。トルクは、駆動ケーブルを駆動する機構に付加される。付加されたトルクが所定のレベルを超えているかどうかが決定される。付加されたトルクが所定のレベルを超えない場合、プロセスは、後述する駆動ケーブルからの取外しのステップに戻り、生体構造をイメージングするためにイメージングコアを回転させるためにトルクを付加し続ける。一方、付加されたトルクが所定のレベルを超える場合、プロセスは、後述する駆動ケーブルからの取外しのステップか、又は後述する駆動ケーブルステップの引戻しのステップのいずれかに進む。駆動ケーブルからの取外しのステップでは、機構は、剪断された接着剤又は壊れた光ファイバを介して、駆動ケーブルから取り外される。或いは、駆動ケーブルの引戻しのステップでは、駆動ケーブルは、問題の起こり得る部位から引き戻される。そのような問題が発生した場合、回転する駆動ケーブルに近位の力がかかると、この実施形態は、生体構造の内部にある駆動ケーブルを含む遠位部分を迅速に取り外し、駆動ケーブル及び/又はイメージングコアの回転及び/又は問題の部位からの引戻しを即座に停止して、ドリルスルー及び/又は穿孔の可能性を低減する。
【0063】
1つ以上の実施形態では、プローブは、接続部材又はインタフェースモジュールにより、1つ以上のシステム(例えばシステム2、システム10、システム100、又は本明細書で論じられるその他のシステム等)に接続することができる。例えば、接続部材又はインタフェースモジュールがSEEプローブ又は前述のOCTシステムの回転接合部であるとき、回転接合部は、接触型回転接合部、レンズレス回転接合部、レンズベース回転接合部、又は当業者に既知の他の回転接合部のうち少なくとも1つであってよい。回転接合部は、1チャネル回転接合部又は2チャネル回転接合部であってよい。前述したように、回転接合部(RJ106等)はロータリエンコーダ又はセンサ33、36と併用することができ、又は、1つ以上の代替の実施形態では、RJ106の代わりにロータリエンコーダ又はセンサ33、36を用いることができる。
【0064】
1つ以上の実施形態では、SEEプローブは、DG107とサンプル又は物体(例えば物体116)との間に配置されたレンズを更に含んでよい。好ましくは、そのような実施形態では、レンズは、ファイバ108、DG107及び/又はプリズム109(どのシステム(システム2、システム10、システム100等)がレンズを含むかに応じて)から光を受け取り、そこを通る光をサンプルに向けて通過させる。サンプルを照射した後、光は、レンズを通過してDG107及び/又はプリズム109に向かって戻り、ファイバ118に、かつ/又は直接ファイバ118に入る。1つ以上の実施形態では、レンズは、傾斜しているか又は角度付きであってもなくてもよい。
【0065】
本明細書に別段の記載がない限り、同様の数字は同様の要素を示す。例えば、システム2、システム10、システム100又は本明細書で論じられるその他のシステム等のシステム間で変形又は差異が存在するが、それらの1つ以上の特徴は、その光源101又は他のコンポーネント(例えばコンソール1200、コンソール1200'等)等、互いに同じ又は類似であってよい。当業者には当然のことながら、光源101、モータ若しくはMCU140、少なくとも1つの検出器及び/若しくは分光計120、並びに/又は、システム100の1つ以上の他の要素は、1つ以上の他のシステム(システム2、システム10、又は本明細書で論じられるその他のシステム等)の同様の番号の要素と同じ又は類似の方式で機能することができる。当業者には当然のことながら、システム2、システム10、システム100、本明細書で論じられるその他のシステム等、及び/又は、そのようなシステムのうちの1つの1つ以上の同様の番号の要素の代替の実施形態は、本明細書で論じられるように他の変形を含むが、本明細書で論じられる他のシステム(又はそのコンポーネント)のうちいずれかの同様の番号の要素と同じ又は類似の方式で機能することができる。実際、図7のシステム100と図1図5のいずれかに示される1つ以上の実施形態との間にはいくつかの差異があるが、例えば、本明細書で論じられるように、類似点がある。同様に、1つ以上のシステム(例えばシステム10、システム100、本明細書で論じられるその他のシステム等)においてコンソール又はコンピュータ1200を用いることができるが、1つ以上の他のコンソール又はコンピュータ(コンソール又はコンピュータ1200'等)を追加又は代替として用いることができる。
【0066】
強度、粘度、解像度(1つ以上の画像画像の解像度の増大を含む)、カラー画像の作成、又は、本明細書で論じられるその他の測定を計算する方法、又は、本明細書で論じられるイメージング技術を実行する方法は、デジタルでもアナログでも多数存在する。少なくとも1つの実施形態では、コンソール又はコンピュータ1200、1200'等のコンピュータは、本明細書に記載のイメージング(例えばSEE、OCT、IVUS等)のデバイス、システム、方法及び/又は記憶媒体を制御及びモニタリングするための専用であってよい。
【0067】
イメージングに用いられる電気信号は、ケーブル又はワイヤ(ケーブル又はワイヤ113(図8を参照)等)を介して、1つ以上のプロセッサ(コンピュータ1200(例えば図8を参照)、後ほど更に論じられるコンピュータ1200'(例えば図9を参照)等)に送信することができる。
【0068】
白色光源から発せられた光は、照明光伝送ファイバによって伝送することができ、ロータリエンコーダを介してプローブ部分に入射することができる。追加又は代替として、白色光源から発せられた光は、照明光伝送ファイバによって伝送されてよく、偏向又は被偏向部を介して、かつロータリエンコーダ又はセンサ(及び/又は、前述した回転接合部)を介して、プローブ部分に入射することができる。
【0069】
前述したように、プローブの回転接合部は、接触型回転接合部、レンズレス回転接合部、レンズベース回転接合部、又は当業者に既知の他の回転接合部のうち少なくとも1つであってよい。回転接合部は、1チャネル回転接合部又は2チャネル回転接合部であってよい。1つ以上の実施形態では、プローブの照明部は、プローブの検出部から分離することができる。例えば、1つ以上の用途では、プローブは、照明ファイバ(例えばシングルモードファイバ、GRINレンズ、スペーサ、スペーサの研磨面の回折格子等)を含む照明アセンブリを指す場合がある。1つ以上の実施形態では、スコープは、例えば、駆動ケーブル、シース及びシース周りの検出ファイバ(例えばマルチモードファイバ(MMF))によって囲まれ保護され得る照明部を指すことがある。回折格子カバレッジは、1つ以上の用途について検出ファイバ(例えばMMF)では任意である。照明部は、回転継手に接続されてもよく、ビデオレートで連続的に回転してもよい。1つ以上の実施形態では、画像データを取得するように機能する検出部は、検出ファイバ、分光計、コンピュータ1200、コンピュータ1200'(後ほど更に論じられる)等のうちの1つ以上を含んでよい。
【0070】
本明細書に別段の記載がない限り、同様の数字は同様の要素を示す。例えば、コンソール又はコンピュータ1200は、本明細書で論じられる1つ以上のシステム又はデバイスで使用することができるが、コンソール又はコンピュータ1200'等の1つ以上の他のコンソール又はコンピュータを追加又は代替として使用することができ、その任意の同様の番号の要素は、同じ又は類似の方式で機能することができる。
【0071】
強度、粘度、解像度(1つ以上の画像画像の解像度の増大を含む)、カラー画像の作成、又は、本明細書で論じられるその他の測定を計算する方法は、デジタルでもアナログでも多数存在する。少なくとも1つの実施形態では、コンソール又はコンピュータ1200、1200'等のコンピュータは、本明細書に記載のデバイス、システム、方法及び/又は記憶媒体を制御及びモニタリングするための専用であってよい。
【0072】
本開示の1つ以上の態様によれば、イメージングを実行するための1つ以上の方法は、本明細書で論じられるエンコーダ及び/又はセンサを用いて実行することができる。
【0073】
図8には、コンピュータシステム1200の様々なコンポーネントが提供される。コンピュータシステム1200は、中央処理装置(「CPU」)1201、ROM1202、RAM1203、通信インタフェース1205、ハードディスク(及び/又は他の記憶装置)1204、スクリーン(又はモニタインタフェース)1209、キーボード(又は入力インタフェース;キーボードに加えてマウス又は他の入力デバイスを含んでもよい)1210、及び前述のコンポーネントのうち1つ以上の間のBUS又は他の接続線(例えば接続線1213)を含んでよい(例えばコンソール、プローブ、エンコーダ及び/又はセンサ、本明細書で論じられるいずれかのモータ、光源等に接続されることを含む)。加えて、コンピュータシステム1200は、前述のコンポーネントのうち1つ以上を備えてよい。例えば、コンピュータシステム1200は、CPU1201、RAM1203、入出力(I/O)インタフェース(通信インタフェース1205等)及びバスを含んでよく(コンピュータシステム1200のコンポーネント間の通信システムとして1つ以上の配線1213を含んでよい;1つ以上の実施形態では、コンピュータシステム1200と少なくともそのCPU1201は、エンコーダ又はセンサを用いるシステム等のデバイス又はシステムの1つ以上の前述のコンポーネントと通信してよい)、1つ以上の他のコンピュータシステム1200は、他の前述のコンポーネントの1つ以上の組合せを含んでよい(例えば、コンピュータ1200の1つ以上の配線1213は、配線113を介して他のコンポーネントに接続してよい)。CPU1201は、記憶媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令を読み取って実行するように構成される。コンピュータ実行可能命令は、本明細書に記載の方法及び/又は計算の実行のための命令を含んでよい。システム1200は、CPU1201に加えて1つ以上の追加のプロセッサを含んでよく、CPU1201を含む当該プロセッサは、組織又はサンプルの特性評価、診断、評価及び/又はイメージングに用いることができる。システム1200は、ネットワーク接続を介して(例えばネットワーク1206を介して)接続された1つ以上のプロセッサを更に含んでよい。CPU1201と、システム1200によって用いられている追加のプロセッサは、同じテレコムネットワーク内に配置されてもよいし、異なるテレコムネットワークに配置されてもよい(例えば、本明細書で論じられる技術の実行は、リモートで制御されてよい)。
【0074】
I/Oインタフェース又は通信インタフェース1205は、光源、分光計を含み得る入出力デバイスに対して通信インタフェースを提供し、コンピュータ1200の通信インタフェースは、回線113(図8に図式的に示される)、マイクロフォン、通信ケーブル及びネットワーク(有線又は無線のどちらでも)、キーボード1210、マウス(例えば図9に示されるマウス1211を参照)、タッチスクリーン又はスクリーン1209、ライトペン等を介して、本明細書で論じられる他の構成要素に接続することができる。モニタインタフェース又はスクリーン1209は、それに対する通信インタフェースを提供する。
【0075】
本開示の任意の方法及び/又はデータ、例えば、本明細書で論じられるエンコーダ及び/又はセンサを用いた組織又はサンプルの特性評価、診断、検査及び/又はイメージング(画像解像度の向上、遠位端付近のエンコーダからの回転位置のリアルタイム信号を用いたイメージング再構成等)を実行するための方法等は、コンピュータ可読記憶媒体に格納することができる。本明細書に開示される方法のステップをプロセッサ(前述のコンピュータシステム1200のプロセッサ又はCPU1201等)に実行させるために、一般に使用されるコンピュータ可読及び/又は書込み可能な記憶媒体を用いることができる(例えば、ハードディスク(例えばハードディスク1204、磁気ディスク等)、フラッシュメモリ、CD、光ディスク(例えばコンパクトディスク(「CD」)、デジタル多用途ディスク(「DVD」)、Blu-ray(商標)ディスク等)、光磁気ディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)(RAM1203等)、DRAM、リードオンリーメモリ(「ROM」)、分散コンピュータシステムのストレージ、メモリカード又は類似のもの(例えば不揮発性メモリカード、ソリッドステートドライブ(SSD)(図9のSSD1207を参照)、SRAM等の他の半導体メモリ)、それらの任意の組合せ、サーバ/データベース等のうち1つ以上)。コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体であってよく、かつ/又は、コンピュータ可読媒体は、1つ以上の実施形態において一時的であり信号を伝搬していることを唯一の例外として、全てのコンピュータ可読媒体を含んでよい。コンピュータ可読記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ等、既定の期間、限定された期間又は短期間、かつ/又は電源が存在する場合にのみ、情報を格納する媒体を含んでよい。本開示の実施形態は、記憶媒体(より完全には「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」と呼ぶこともできる)に記録されたコンピュータ実行可能命令(例えば1つ以上のプログラム)を読み出し実行して、前述の実施形態のうち1つ以上の機能を実行し、かつ/又は、前述の実施形態のうち1つ以上の機能を実行するための1つ以上の回路(例えば特定用途向け集積回路(ASIC))を含むシステム又は装置のコンピュータによって実現することもできるし、また、システム又は装置のコンピュータが、記憶媒体からコンピュータ実行可能命令を読み出し実行して、前述の実施形態のうち1つ以上の機能を実行すること、及び/又は1つ以上の回路を制御して、前述の実施形態のうち1つ以上の機能を実行することによって実行される方法によって実現することもできる。
【0076】
本開示の少なくとも1つの態様によれば、前述の方法、システム、及びプロセッサ(前述のコンピュータ1200のプロセッサ等)に関連付けられたコンピュータ可読記憶媒体は、図に例示されるような適切なハードウェアを利用して達成することができる。本開示の1つ以上の態様の機能は、図8に示されているような適切なハードウェアを利用して達成することができる。そのようなハードウェアは、標準のデジタル回路、ソフトウェア及び/又はファームウェアプログラムを実行するように動作可能な既知のプロセッサのいずれか、1つ以上のプログラム可能なデジタルデバイス又はシステム(プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、プログラマブルアレイロジックデバイス(PAL)等)のような、既知の技術を利用して実装することができる。CPU1201(図8に示される)は、1つ以上のマイクロプロセッサ、ナノプロセッサ、1つ以上のグラフィックスプロセシングユニット(「GPU」、ビジュアルプロセシングユニット(「VPU」)ともよればれる)、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(「PPG」)、又は他のタイプの処理コンポーネント(例えば特定用途向け集積回路(ASIC))を含んでもよく、かつ/又はそれから成ってもよい。更に、本開示の様々な態様は、適切な記憶媒体(例えばコンピュータ可読記憶媒体、ハードドライブ等)又は輸送性及び/又は配布のための媒体(フロッピーディスク、メモリチップ等)に格納することのできるソフトウェア及び/又はプログラムによって実装することができる。コンピュータは、コンピュータ実行可能命令を読み出して実行するための別個のコンピュータ又は別個のプロセッサのネットワークを含んでよい。コンピュータ実行可能命令は、例えばネットワークク又は記憶媒体から、コンピュータに提供することができる。
【0077】
前述のように、図9には、コンピュータ又はコンソール1200'の代替の実施形態のハードウェア構造が示されている。コンピュータ1200'は、中央処理装置(CPU)1201、グラフィックスプロセシングユニット(GPU)1215、ランダムアクセスメモリ(RAM)1203、ネットワークインタフェースデバイス1212、操作インタフェース1214(ユニバーサルシリアルバス(USB)等)及びメモリ(ハードディスクドライブ又はソリッドステートドライブ(SSD)1207等)を含む。好ましくは、コンピュータ又はコンソール1200'は、ディスプレイ1209を含む。コンピュータ1200'は、操作インタフェース1214又はネットワークインタフェース1212を介して(例えば、図8に示されるものと同様のケーブル又はファイバ113等のケーブル又はファイバを介して)、本明細書で論じられるデバイス又はシステムのモータ、コンソール、エンコーダ及び/若しくはセンサ、又はその他のコンポーネントと接続してよい。コンピュータ1200'等のコンピュータは、1つ以上の実施形態では、モータ又は運動制御ユニット(MCU)を含んでよい。操作インタフェース1214は、マウスデバイス1211、キーボード1210又はタッチパネルデバイス等の操作ユニットと接続される。コンピュータ1200'は、各コンポーネントを2つ以上含んでよい。
【0078】
少なくとも1つのコンピュータプログラムはSSD1207に格納されており、CPU1201は、少なくとも1つのプログラムをRAM1203にロードし、少なくとも1つのプログラムの命令を実行して、基本的な入力、出力、計算、メモリ書込み及びメモリ読取りのプロセスだけでなく、本明細書に記載の1つ以上のプロセスを実行する。
【0079】
コンピュータ(コンピュータ1200、1200'等)は、イメージングを実行するためにMCU、エンコーダ及び/又はセンサ等と通信してよく、取得された強度データから画像を再構成する。モニタ又はディスプレイ1209は、再構成された画像を表示し、また、イメージング条件又はイメージング対象の物体に関する他の情報を表示することができる。モニタ1209は、本明細書で論じられる任意のシステムをユーザが操作するためのグラフィカルユーザインタフェースも提供する。操作信号は、操作ユニット(例えばマウスデバイス1211、キーボード1210、タッチパネルデバイス等)からコンピュータ1200'の操作インタフェース1214に入力され、操作信号に対応して、コンピュータ1200'は、本明細書で論じられる任意のシステムに、イメージング条件を設定又は変更し(例えば画像の解像度を改善する)、イメージングを開始又は終了するように命令する。光源若しくはレーザ源並びに分光計及び/又は検出器は、ステータス情報及び制御信号を送受信するために、コンピュータ1200,1200'と通信するインタフェースを有してよい。
【0080】
本開示、かつ/又は、デバイス、システム若しくは記憶媒体の1つ以上のコンポーネント、及び/若しくはその方法は、米国特許第6,341,036号、第7,447,408号、第7,551,293号、第7,796,270号、第7,859,679号、第8,045,177号、第8,145,018号、第8,838,213号、第9,254,089号、第9,295,391号、第9415550号、第9,557,154号等のSEEプローブ技術等を含む任意の適切な光学アセンブリと、Tearney他に対する米国特許第7,889,348号で論じられるようなフォトルミネセンスイメージングを容易にする配置及び方法と、併せて使用することもできる。他の例示のSEEシステムは、例えば、米国特許公開第2016/0349417号;第2017/0035281号;第2017/167861号;第2017/0168232号;第2017/0176736号;第2017/0290492号;第2017/0322079号;及び国際特許公開第2015/116951号;国際特許公開第2015/116939号;国際特許公開第2017/117203号;国際特許公開第2017/024145号;国際特許公開第2017/165511号、及び米国特許仮出願第15/418,329号(2017年1月27日出願)に記載されており、これらの特許、特許公開及び出願の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0081】
同様に、本開示並びに/又はそのデバイス、システム及び記憶媒体及び/若しくは方法の1つ以上のコンポーネントは、光干渉断層撮影プローブと併せて用いることもできる。そのようなプローブは、米国特許第7,872,759号、第8,289,522号、第8,676,013号、第8,928,889号、第9,557,154号、並びに米国特許公開第2017/0135584号;並びにTearneyらに対する国際特許公開第2016/015052号に開示されるOCTイメージングシステムと、米国特許第9,332,942号、米国特許公開第2010/0092389号、第2011/0292400号、第2012/0101374号及び第2016/0228097号及び国際特許公開第2016/144878号に開示されたマルチモダリティイメージングを対象とする開示(特許及び特許公報の各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)等を含む。
【0082】
同様に、本開示、並びに/又は、デバイス、システム及び記憶媒体の1つ以上のコンポーネント、及び/若しくはその方法は、少なくとも米国特許出願第62/634,011号(2018年2月22日出願;その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に開示された装置、アセンブリ、システム、方法及び/又は記憶媒体、及び/又は米国特許出願第15/955,574号(2018年4月17日出願;その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に開示されたその他の詳細等の、イメージングカテーテルの技術及び方法と併せて用いることもできる。
【0083】
本明細書の開示は特定の実施形態を参照して説明されてきたが、当然のことながら、これらの実施形態は、本開示の原理及び用途の例示にすぎず(それに限定されない)、本発明は開示の実施形態に限定されない。したがって、当然のことながら、例示の実施形態には多くの変更を加えることができ、本開示の主旨及び範囲から逸脱することなく他の構成を考案することができる。以下の特許請求の範囲は、そのような変更並びに均等の構造及び機能を全て包含するように、最も広い解釈が与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9